JP2014503966A - オプトエレクトロニクス素子を作製する方法およびオプトエレクトロニクス素子 - Google Patents

オプトエレクトロニクス素子を作製する方法およびオプトエレクトロニクス素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2014503966A
JP2014503966A JP2013545192A JP2013545192A JP2014503966A JP 2014503966 A JP2014503966 A JP 2014503966A JP 2013545192 A JP2013545192 A JP 2013545192A JP 2013545192 A JP2013545192 A JP 2013545192A JP 2014503966 A JP2014503966 A JP 2014503966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
electrode
electrode layer
optoelectronic device
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013545192A
Other languages
English (en)
Inventor
シュテフェン ゼッツ ダニエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ams Osram International GmbH
Original Assignee
Osram Opto Semiconductors GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osram Opto Semiconductors GmbH filed Critical Osram Opto Semiconductors GmbH
Publication of JP2014503966A publication Critical patent/JP2014503966A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices
    • H10K50/858Arrangements for extracting light from the devices comprising refractive means, e.g. lenses
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K2102/00Constructional details relating to the organic devices covered by this subclass
    • H10K2102/301Details of OLEDs
    • H10K2102/351Thickness

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

本発明では、種々異なる実施例において、オプトエレクトロニクス素子(200)を作製するための方法(900)が提供される。この方法(900)には、第1電極層(204)上にまたはその上方に有機機能層構造体(206)を形成する(902)ステップと、この有機機能層構造体(206)上にまたはその上方に第2電極層(214)を形成する(904)ステップと、オプトエレクトロニクス素子(200)の複数の層のうちの少なくとも1つの層のあらかじめ設定した少なくとも1つの位置において上記の各層の材料の局所変化構造体(214)を形成する(906)ステップとを有する。

Description

本発明は、オプトエレクトロニクス素子を作製する方法およびオプトエレクトロニクス素子に関する。
有機発光ダイオードでは、この有機発光ダイオードによって形成した光の一部分は、この有機発光ダイオードから直接出力結合される。残りの光は、図1の有機発光ダイオード100に示したように種々異なる損失チャネルに分散する。図1には、ガラス基板102と、その上に配置されかつインジウム−スズ−酸化物(ITO)からなる透明の第1電極層104とを有する有機発光ダイオード100が示されている。第1電極層104の上には第1有機層106が配置されており、さらにその上にはエミッタ層108が配置されている。エミッタ層108上には第2有機層110が配置されている。さらに第2有機層110上には金属製の第2電極層112が配置されている。第1電流供給部114は、第1電極層104および第2電極層112に接続されており、光を形成するための電流が、電極層104,112の間に配置される層構造体を通って導かれる。第1の矢印116は、電気エネルギが第2電極層112における表面プラズモンに変換されることをシンボリックに示している。別の損失経路は、発光路における吸収損失であると考えられる(第2の矢印118によってシンボリックに示されている)。有機発光ダイオード100から出力結合される光は、例えば光の一部であり、この光は、上記の形成された光の一部が、ガラス基板102と空気との境界面において反射することに起因し(第3の矢印122によってシンボリックに示されている)、また上記の形成された光の一部が、第1電極104とガラス基板102との間の境界面において反射することに起因して(第4の矢印124によってシンボリックに示された)発生する。ガラス基板102から出力結合される上記の形成された光の一部は、図1において第5の矢印120によってシンボリックに示されている。このことからわかるのは、例えば、以下のような損失経路が存在することである。すなわち、ガラス基板102における光損失、有機層106,110における光損失、ならびに、金属製のカソード(第2電極層112)において形成される表面プラズモンのような損失経路が存在することである。これらの光成分は、有機発光ダイオード100から容易に出力結合することはできないのである。
基板モードを出力結合するため、これまでは、有機発光ダイオードの基板の下側に、光学的な散乱によってまたはマイクロレンズによって上記の光を基板から出力結合することができるいわゆる出力結合シートを被着していた。さらに露出した基板表面を直接構造化することが公知である。しかしながらこのような方法によれば、有機発光ダイオードの外観は大きな影響を受けてしまう。これによって上記の基板の表面が乳白色状になってしまうのである。
有機発光ダイオードの有機層における光を出力結合するため、今日では種々異なるアプローチが存在するが、これらのアプローチのいずれも製品にまでは成熟していない。
上記のアプローチは、例えば
− 有機発光ダイオードの活性層に周期構造を入れる(フォトニック結晶)。しかしながらこれらの周期構造は、極めて波長依存性が高い。なぜならば上記のフォトニック結晶は、所定の波長だけしか出力結合できないからである。
− 有機層の光を基板に直接入力結合するために高屈折の基板を使用する。このアプローチは、高屈折基板用のコストが高いことに起因して極めて費用がかかる。さらに高屈折基板は、マイクロレンズ、(それぞれ高い屈折率を有する)散乱シートないしは表面構造化の形態の別の出力結合補助手段に頼らざるを得ないのである。
種々異なる実施例によって可能になるのは、例えば、オプトエレクトロニクス素子の1つまたは複数の有機層内の光も基板内の光も共に出力結合することができる構造をオプトエレクトロニクス素子内に、例えば有機発光ダイオード内に作製することである。例えば、上記の構造を形成しようとする各材料を局所的に加熱することによって(例えば溶融によって)上記の構造を作製することができ、これは例えばレーザ内部彫刻によって行われる。
種々異なる実施例において、オプトエレクトロニクス素子を作製するための方法が提供される。この方法は、第1電極層上またはこの上方に有機機能層構造体を形成するステップと、この有機機能層構造体上またはその上方に第2電極層を形成するステップと、上記のオプトエレクトロニクス素子の上記の複数の層のうちの少なくとも1つ層のあらかじめ設定した少なくとも1つの位置に、上記の各層の材料の局所変形構造体を形成するステップとを有する。
1つの実施形態では、各層の材料を局所的に加熱することにより、あらかじめ設定した少なくとも1つの位置において局所変化構造体を、例えば複数の局所変化構造体を形成することができる。
別の実施形態において、上記の各層の材料の局所的な加熱は、レーザを使用して行うことができる。
別の実施形態では、レーザを使用し、各層のレーザ彫刻が行われるように上記の各層の材料を局所的に加熱することができる。
別の実施形態では、1つの局所変化構造体(または複数の局所変化構造体)は、上記の第1電極層または第2電極内に形成することができる。
別の実施形態において、上記の方法はさらに、基板上にまたはその上方に第1電極層を形成するステップ、および/または第2電極層上にまたはその上方にカバー層を形成するステップを有することができる。
別の実施形態において、局所変化構造体(または複数の局所変化構造体)を基板に形成することができる。
別の実施形態において、局所変化構造体(または複数の局所変化構造体)は上記のカバー層に形成することができる。
別の実施形態において、上記の方法はさらに、上記の基板上にまたはその上方に、光学的に透明な中間層(この中間層は、場合によっては、1つまたは複数の局所変化構造体を形成する際に光学的に透過な中間層になる)を形成するステップを有することができ、ここでは、光学的に透明な中間層(ないしは場合によって光学的に透過な中間層)上にまたはその上方に第1電極層が形成され、および/または、上記の方法はさらに第2電極層上にまたはその上方にカプセリング層を形成するステップを有する。
「透過層」という語は、種々異なる実施例において、層が光を通し、例えば、オプトエレクトロニクス素子によって形成される、例えば1つまたは複数の波長領域の光に対し、例えば可視光の波長領域における(例えば、380nmから780nmの波長領域の少なくとも1つの部分領域における)光に対して透過性を有することと理解することができる。例えば、「透過層」という語は、種々異なる実施例において、実質的に、構造(例えば層)に入力結合される光の総量が、この構造(例えば層)からも出力結合されることであると理解することができる。
「透明層」という語は、種々異なる実施例において、層が(例えば380nmから780nmの波長領域の少なくとも1つの部分領域において)光を通し、1つの構造(例えば層)に入力結合される光は実質的に、散乱または光変換なしにこの構造(例えば層)からも出力結合されることである理解することができる。
別の実施形態において、1つの局所変形構造体(または複数の局所変形構造体)を上記の光学的に透明な中間層に形成することができ、これによってこの光学的に透明な層は、光学的に透過な層になる。
別の実施形態において、1つの局所変化構造体(または複数の局所変化構造体)は上記のカプセリング層に形成することができる。
別の実施形態において、1つの局所変化構造体(または複数の局所変化構造体)が形成される層は、少なくとも1μmの層厚で形成される。
種々異なる実施形態において1つの局所変形構造体(または複数の局所変化構造体)は、オプトエレクトロニクス素子の2つの層の境界面に形成することもできる。このような実施形態において、境界面に上記の1つの局所変形構造体(または上記の複数の局所変形構造体)を形成しようとしている2つの層の層厚の合計は、少なくとも1μmである。
別の実施形態において、上記の1つの局所変形構造体(または上記の複数の局所変形構造体)は、サブマイクロメートル範囲のサイズで形成することが可能である。
複数の局所変形構造体がサブマイクロメートル範囲のサイズで形成される実施形態において、上記の複数の局所変形構造体は、非周期的な、言い換えればランダムなパターンで形成することができ、ここには規則的な配列は存在しないのである。
別の実施形態において、上記の1つの局所変化構造体(または上記の複数の局所変化構造体)は、少なくとも1マイクロメートルのサイズで形成することができる。
複数の局所変形構造体が、少なくとも1マイクロメートルのサイズで形成される実施形態において、これらの局所変形構造体は、規則的な、例えば周期的なパターンで形成することができる。
別の実施形態において、局所変化構造体として、局所的かつ確定的な構造(例えば光学的なレンズ構造)を形成することができる。
種々異なる実施例において、オプトエレクトロニクス素子が提供される。このオプトエレクトロニクス素子は、第1電極層と、この第1電極層上の、またはその上方の有機機能層構造体と、この有機機能構造層上の、またはその上方の第2電極層とを有しており、オプトエレクトロニクス素子の複数の層のうちの少なくとも1つの層は、あらかじめ設定した少なくとも1つの位置に各層の材料の局所変形構造体を有する。
1つの実施形態において局所変形構造体は、上記の第1電極層または第2電極層に形成することができる。
別の実施形態において上記のオプトエレクトロニクス素子はさらに基板を有することができ、ここでは第1電極層がこの基板上またはその上方に配置されており、および/または上記のオプトエレクトロニクス素子は、第2電極層上の、またはその上方のカバー層を有している。
別の実施形態において、上記の基板および/またはカバー層に局所変形構造体を形成することができる。
別の実施形態において上記のオプトエレクトロニクス素子はさらに、上記の基板上にまたはその上方に光学的に透明な中間層(ないしは光学的に透過な中間層)を有することができ、ここで第1電極層は、光学的に透明な中間層(ないしは光学的に透過な中間層)上にまたはその上方に配置され、および/または上記のオプトエレクトロニクス素子は、第2電極層上の、またはその上方のカプセリング層を有する。
別の実施形態において、1つの局所変形構造体(または複数の局所変形構造体)を上記の光学的に透明な中間層(ないしは光学に透過な中間層)に形成することが可能である。
別の実施形態において局所変化構造体(または複数の局所変化構造体)を上記のカプセリング層に形成することができる。
別の実施形態において、1つの局所変化構造体(または複数の局所変化構造体)を有する層は、少なくとも1μmの層厚を有し得る。
種々異なる実施形態において、1つの局所変形構造体(または複数の局所変形構造体)は、上記のオプトエレクトロニクス素子の2つの層の境界面に構成することも可能である。このような実施形態において、境界面に上記の1つの局所変化構造体(または複数の局所変形構造体)を形成しようとしている2つの層の層厚の合計は、少なくとも1μmである。
別の実施形態において、上記の1つの局所変形構造体(または複数の局所変形構造体)は、サブマイクロメートル範囲のサイズを有する。
複数の局所変形構造体がサブマイクロメートル範囲のサイズで構成される実施形態において、上記の複数の局所変形構造体は、非周期的な、言い換えればランダムなパターンで形成され、すなわちここには規則的な配列は存在しないのである。
別の実施形態において、上記の1つの局所変化構造体(または上記の複数の局所変化構造体)は、少なくとも1マイクロメートルのサイズで形成することができる。
複数の局所変形構造体が、少なくとも1マイクロメートルのサイズで構成される実施形態において、これらの局所変形構造体は、規則的な、例えば周期的なパターンで形成することができる。
別の実施形態において、局所変化構造体として、局所的かつ確定的な構造(例えば光学的なレンズ構造)を構成することができる。
ここで指摘しておきたいのは、上記の1つまたは複数の局所変化構造体を構成して、この局所変化構造体が、人間の目には見えないが、光の一部を散乱させて光の出力結合を改善できることである。
本発明の実施例を図面に示し、以下で詳しく説明する。
従来の有機発光ダイオードを示す図である。 本発明による有機発光ダイオードの実施例を示す図である。 本発明による別の有機発光ダイオードの実施例を示す図である。 本発明によるさらに別の有機発光ダイオードの実施例を示す図である。 本発明によるさらに別の有機発光ダイオードの実施例を示す図である。 本発明によるさらに別の有機発光ダイオードの実施例を示す図である。 本発明によるさらに別の有機発光ダイオードの実施例を示す図である。 本発明によるさらに別の有機発光ダイオードの実施例を示す図である。 本発明にしたがってオプトエレクトロニクス素子を作製する方法のフローチャートを示す図である。
以下の詳細な説明では、この説明の一部を構成しかつわかり易くするために固有の実施形態が示されている添付の図面を参照する。これらの実施形態では本発明を実施することができる。この点に関し、「上」、「下」、「前方」、「後方」、「前側」、「後ろ側」などの方向を示す用語は、ここで説明する図の方向を基準にして使用する。実施形態のコンポーネントは複数の種々異なる向きに位置決めすることができるため、上記の方向を示す語は、わかり易くするために使用されるのであり、制限的なものではない。本発明の保護範囲から逸脱することなく別の実施形態を利用でき、また構造的または論理的な変更を行えることはいうまでもない。ここで説明した種々異なる例示的な実施形態の特徴は、特に断らないかぎり互いに組み合わせられることも当然である。したがって以下の詳細な説明は、制限的な意味で解釈すべきではなく、本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲によって定められるのである。図面において同じまたは類似の要素には、目的にかなっているかぎり、同じ参照符号が付されている。
本明細書の枠内において「接合されている」、「接続されている」ならびに「結合されている」という用語はそれぞれ、直接的な接合も間接的な接合も、直接的な接続も間接的な接続も、直接的な結合も間接的な結合も共に示すために使用される。図面において同じまたは類似の要素には、目的にかなっているかぎり、同じ参照符号が付されている。
上記のオプトエレクトロニクス素子は、種々異なる実施例において、有機発光ダイオード(OLED organic light emitting diode)として、有機フォトダイオード(OPD organic photodiode)として、有機太陽電池(OSC organic solar cell)として、または有機トランジスタとして、例えば有機薄膜トランジスタ(OTFT organic thin film transistor)として構成することが可能である。オプトエレクトロニクス素子は、種々異なる実施例において集積回路の一部とすることができる。さらに、共通の1つのケーシング内に収容される複数のオプトエレクトロニクス素子を設けることが可能である。
図2には、種々異なる実施例にしたがい、オプトエレクトロニクス素子の1つの実現形態として有機発光ダイオード200が示されている。
有機発光ダイオード200の形態のこのオプトエレクトロニクス素子は、基板202を有し得る。基板202は、例えば、電子素子または層、例えばオプトエレクトロニクス素子用の支持エレメントとして使用することができる。基板202は、例えば、ガラス、石英および/または半導体材料または別の任意の適当な材料を有するかまたはこれらから形成することが可能である。さらに基板202は、プラスチックシートを有するかまたは1つないしは複数のプラスチックシートを備えた積層体を有し、またはこれらから形成することができる。上記のプラスチックは、1つまたは複数のポリオレフィン(例えば高密度または低密度ポリエチレン(PE polyethylen)またはポリプロピレン(PP polypropylen))を有するかまたはこれらか形成することが可能である。さらに上記のプラスチックは、ポリ塩化ビニル(PVC polyvinyl chloride)、ポリスチロール(PS polystyrol)、ポリエステルおよび/またはポリカーボネート(PC polycarbonate)、ポリエチレンテレフタラート(PET polyethylene terephthalate)、ポリエーテルサルフォン(PES polyethersulfone)および/またはポリエチレンナフタレート(PEN polyethylen naphthalat)を有するかまたはこれらから形成することができる。さらに基板202は、例えば、金属シートを有することができ、例えば、アルミニウムシート、ステンレススチールシート、銅シートまたはこれらの組み合わせないしは積層体を有することができる。基板202は、上で挙げた材料のうちの1つまたは複数の材料を有することが可能である。基板202は、透明、透過性、部分半透過性、部分透明に実施することができ、または不透明に実施することも可能である。
基板202上にまたはその上方に(例えば第1電極層204の形態の)第1電極204を被着することができる。(以下では下側電極204とも称する)第1電極204は、導電性材料から構成するかまたはこのような導電性材料とすることができ、これは、例えば、金属、透明導電性酸化物(TCO transparent conductive oxide)、からなるか、または、同じ金属または相異なる金属および/または同じTCOまたは相異なるTCOの複数の層の積層体からなる。透明導電性酸化物は、例えば酸化金属のような透明かつ導電性の材料であり、このような酸化金属には、例えば、亜鉛酸化物、スズ酸化物、カドミウム酸化物、チタン酸化物、インジウム酸化物またはインジウム−スズ酸化物(ITO)がある。例えばZnO,SnO2またはIn2O3のような2元の金属酸素化合物の他に、例えばZn2SnO4,CdSnO3,ZnSnO3,MgIn2O4,GaInO3,Zn2In2O5またはIn4Sn3O12のような3元の金属酸素化合物も、または種々異なる透明導電性酸化物の混合物もTCOのグループに所属する。さらに上記のTCOは、必ずしも化学量論的な組成に相応する必要はなく、さらにpドーピングまたはnドーピングすることが可能である。第1電極204は、アノードとして、すなわち正孔注入材料として形成することができる。
種々異なる実施例において第1電極204は、TCOの層上に金属の層を組み合わせた積層体またはこの逆の積層体によって構成することができる。1つの例は銀層であり、この銀層は、インジウム−スズ酸化層(ITO)上に載置される(ITO上の銀)。種々異なる実施例において、第1電極204は、金属(例えばAg,Pt,Au,Mg)を有するかまたは上記の材料の金属合金(例えばAgMg合金)を有し得る。種々異なる実施例において第1電極204は、AlZnOまたは類似の材料を有し得る。
種々異なる実施例において第1電極204は、例えばカソード材料として、すなわち電子注入材料として使用可能な金属を有し得る。カソード材料として殊に、例えばAl,Ba,In,Ag,Au,Mg,CaまたはLi、ならびにこれらの材料の化合物、組み合わせまたは合金を種々異なる実施例において使用することができる。
オプトエレクトロニクス素子200をボトムエミッタとする場合、第1電極204(例えば第1金属電極204)は、例えば約25nm以下の層厚、例えば約20nm以下の層厚、例えば約18nm以下の層厚を有し得る。さらに第1電極204は、例えば約10nm以上の層厚、例えば約15nm以上の層厚を有し得る。種々異なる実施例において第1電極204は、約10nmから約25nmの範囲の層厚を、例えば約10nmから約18nmの範囲の層厚を、例えば約15nmから約18nmの範囲の層厚を有し得る。
オプトエレクトロニクス素子200をトップエミッタとする場合、第1電極204は、例えば約40nm以上の層厚を、例えば50nm以上の層厚を有し得る。
さらにオプトエレクトロニクス素子200は、第1電極204上にまたはその上方に被着されるかまた被着されている有機機能層構造体206を有することができる。
有機機能層構造体206は、例えば蛍光性および/またはリン光性のエミッタを有する1つまたは複数のエミッタ層208と、1つまたは複数の正孔誘導層210とを有し得る。
種々異なる実施例にしたがってオプトエレクトロニクス素子においてエミッタ層208に使用可能なエミッタ材料の例には、有機または有機金属化合物が含まれており、これらの例には、ポリフルオレン、ポリチオフェンおよびポリフェニレン(例えば2−または2,5−置換ポリpフェニレンビニレン)の誘導体ならびに金属錯体、例えばイリジウム錯体があり、例えば青色のリン光性のFIrPic(ビス(3,5−ジフルオロ2−(2−ピリジル)フェニル−(2−カルボキシピリジル)−イリジウムIII)、緑色のリン光性のIr(ppy)3(トリス(2−フェニルピリジン)イリジウムIII)、赤色のリン光性Ru(dtb-bpy)3*2(PF6)(トリス[4,4’−ジ−t−ブチル−(2,2’)−ビピリジン]ルテニウム(III)錯体)ならびに青色の蛍光性のDPAVBi(4,4−ビス[4−(ジ−pトリルアミノ)スチリル]ビフェニル)、緑色の蛍光性のTTPA(9,10−ビス[N,N−ジ(p−トリル)−アミノ]アントラセン)および赤色の蛍光性のDCM2(4−ジシアノメチレン)−2−メチル−6−ジュロリジル−9−エニル−4H−ピラン)が非ポリマエミッタとして含まれているのである。このような非ポリマエミッタは、例えば、熱蒸着によってデポジット可能である。さらに、例えばスピンコーティングなどの湿式化学方式によってデポジット可能なポリマエミッタを使用可能である。
上記のエミッタ材料は、適当な手法でマトリクス材料に入れることができる。
オプトエレクトロニクス素子200のエミッタ層208のエミッタ材料は、例えば、オプトエレクトロニクス素子200が白色光を放射するように選択することができる。エミッタ層208は、種々異なる複数の色(例えば、青および黄色、または、青、緑および赤)を放射するエミッタ材料を有することができ、また択一的にはエミッタ層208は、複数の部分層から構成することも可能であり、例えば、青色の蛍光性のエミッタ層208または青色のリン光性のエミッタ層208から、緑色の蛍光性のエミッタ層208から、および赤色のリン光性のエミッタ層208から構成することも可能である。種々異なる色を混ぜることによって結果的に白色の色印象を有する光を放射することができる。択一的には、上記の層によって形成される1次放射のビーム路に変換材料を配置することも可能であり、この変換材料は、1次ビームの少なくとも一部を吸収して別の波長の2次ビームを放射するため、1次ビームおよび2次ビームを組み合わせることにより、(まだ白色でない)1次ビームから白色の色印象が得られるのである。
有機機能層構造体206は一般的に1つまたは複数の機能層を有することができる。この1つまたは複数の機能層は、有機ポリマ、有機オリゴマ、有機モノマ、有機非ポリマ小分子("small molecules")またはこれらの材料の組み合わせを有することが可能である。例えば、有機機能層構造体206は、正孔輸送層210として実施されるかまたは実施されている1つまたは複数の機能層を有することができるため、例えばOLEDの場合にはエレクトロルミネセンス層またはエレクトロルミネセンス領域への効果的な正孔注入が可能になる。正孔輸送層210用の材料として、例えば、第3アミン、カルバゾール誘導体、導電性ポリアニリンまたはポリエチレンジオキシチオフェンを使用可能である。種々異なる実施例において上記の1つまたは複数の機能層をエレクトロルミネセンス層として実施することができる。
種々異なる実施例において、正孔輸送層210は、第1電極204上にまたはその上方に被着することができ、例えばデポジットすることができ、またエミッタ層208は、正孔輸送層201の上にまたはその上方に被着することができ、例えばデポジットすることができる。
オプトエレクトロニクス素子200は一般的に、オプトエレクトロニクス素子200の機能をさらに改善し、ひいてはその効率をさらに改善するための使用される別の有機機能層を有することができる。
オプトエレクトロニクス素子200は、「ボトムエミッタ型」および/または「トップエミッタ型」として構成可能である。
種々異なる実施例において、有機機能層構造体206は、最大で約1.5μmの層厚を有することができ、例えば最大で約1.2μmの層厚を、例えば最大で約1μmの層厚を、例えば最大で約800nmの層厚を、例えば最大で約500nmの層厚を、例えば最大で約400nmの層厚を、例えば最大で約300nmの層厚を有することができる。種々異なる実施例において、有機機能層構造体206は、例えば、直に上下に配置された複数のOLEDの積層体を有することができ、各OLEDは、例えば、最大で約1.5μmの層厚を有することができ、例えば最大で約1.2μmの層厚を、最大で約1μmの層厚を、例えば最大で約800nmの層厚を、例えば最大で約500nmの層厚を、例えば最大で約400nmの層厚を、例えば最大で約300nmの層厚を有することができる。種々異なる実施例において有機機能層構造体206は、例えば上下に直に配置される3つまたは4つのOLEDからなる積層体を有することができ、この場合、例えば、有機機能層構造体206は、最大で約3μmの層厚を有することができる。
有機機能層構造体206上にまたはその上方に(例えば第2電極層212の形態で)第2電極212を被着することができる。
種々異なる実施例において、第2電極212は、第1電極204と同じ材料を有するかまたは同じ材料から構成することができ、種々異なる実施例において金属が殊に適している。
種々異なる実施例において、第2電極212は、例えば約50nm以下の層厚を有することができ、例えば約45nm以下の層厚を、例えば約40nm以下の層厚を、例えば約35nm以下の層厚を、例えば約30nm以下の層厚を、例えば約25nm以下の層厚を、例えば約20nm以下の層厚を、例えば約15nm以下の層厚を、例えば約10nm以下の層厚を有することが可能である。種々異なる実施例において第2電極212は、任意の大きさの層厚を有することができる。
図2に示したように、基板内の少なくとも1つのあらかじめ設定した位置(またはあらかじめ設定した複数の位置)で基板モードを出力するため、基板202の材料の(1つずつの)局所変化構造体が設けられている。種々異なる実施例において、上記の局所変化構造体は、彫刻の形態で形成され、例えば基板内部彫刻の形態で形成される。種々異なる実施例において上記の局所変化構造体は、非周期構造の形態で形成される。この局所変化構造体は、例えばエミッタ層208によって形成されかつ基板202にガイドされる光を散乱させる。この実施形態の利点は、基板202の表面(例えばガラス表面)は、これまでと同じくその反射性の印象を保っていることである。これにより、付加的にオプトエレクトロニクス素子202の「オフ状態の外観」("Off-State-Appearance")を改善することができる。上記の1つまたは複数の局所変化構造体は、基板202内のあらかじめ設定したまたはあらかじめ定めた位置に(以下で説明する実施例では、場合によってはこのオプトエレクトロニクス素子の1つまたは複数の別の層内に)形成することができるため、人工的に形成される所望の散乱構造(非確定的かつ不所望の不均一性に起因しない各層の材料内の不均一性)が構成される。上記の1つまたは複数の局所変化構造体は、すべて同じサイズにするかまたは異なるサイズにすることが可能である。1つまたは複数の層への複数の局所変化構造体の配置は、ランダムに行うことができ、言い換えれば非周期的にすることが可能である。択一的にはこの局所変化構造体は、あらかじめ設定した(例えば周期的な)パターンで配置されるかまたは配置されていることが可能である。さらに上記の複数の局所変化構造体を用いれば、局所的な確定的構造、例えばレンズ構造を1つまたは複数の層内に形成することができる。
上記の複数の局所変化構造体がサブμm領域のサイズを有する場合、種々異なる実施例において、これらの局所変化構造体は非周期的パターンで配置される。上記の複数の局所変化構造体が少なくとも1μmのサイズを有する場合、種々異なる実際において、これらの局所変化構造体は、周期的なパターンで配置される。しかしながら、上記の複数の局所変化構造体が少なくとも1μmのサイズを有する場合であってもこれらの局所変化構造体を非周期的に配置できることを注意しておく。
有機発光ダイオード200は、ボトムエミッタとして、またはトップかつボトムエミッタとして構成されるかまたは構成されていることが可能である。
図3には、種々異なる実施例にしたがい、オプトエレクトロニクス素子の1つの実現形態としての有機発光ダイオード300が示されている。
図2の有機発光ダイオード200とは異なり、図3のこの有機発光ダイオード300では基板202の内部彫刻は行われていない。有機発光ダイオード300は、トップエミッタとして構成されている。さらに有機発光ダイオード300は、カバー層302を有しており、このカバー層は、例えば、ガラスまたは別の適当な材料から作製され、例えば、以下の材料のうちの1つから作製される。すなわち、石英、半導体材料、プラスチックシート、または、1つまたは複数のプラスチックシートの積層体から作製されるのである。このプラスチックは、1つまたは複数のポリオレフィン(例えば高密度または低密度ポリエチレン(PE polyethylen)またはポリプロピレン(PP polypropylen))を有するかまたはこれらから形成することが可能である。さらに上記のプラスチックは、ポリ塩化ビニル(PVC polyvinyl chloride)、ポリスチロール(PS polystyrol)、ポリエステルおよび/またはポリカーボネート(PC polycarbonate)、ポリエチレンテレフタラート(PET polyethylene terephthalate)、ポリエーテルサルフォン(PES polyethersulfone)および/またはポリエチレンナフタレート(PEN polyethylen naphthalat)を有するかまたはこれらから形成することができる。カバー層302は、透過性、例えば透明、部分透過性、例えば部分透明に構成することができる。
カバー層302は、約1μmから約50μmの範囲の層厚を、例えば約5μmから40μmの範囲の層厚を、例えば約10μmから約25μmの範囲の層厚を有することが可能である。
図3の有機発光ダイオード300では、カバー層302に1つまたは複数の局所変化構造体が設けられており、そこに散乱中心部が形成されている。この散乱中心部は、図2に関連して上で例示的に説明した通りのものである。これによってトップ側に放射する有機発光ダイオード300では光出力結合が改善される。ここでこれは、例えば、カバー層302(例えばカバーガラス)が、(例えば内部彫刻の形態の)1つまたは複数の局所変化構造体を有することによって行われる。
種々異なる実施例において、さらに、1つまたは複数の局所変化構造体を場合によってはカバー層302(例えばカバーガラス)および/または基板202内に入れることができ、これによって有機発光ダイオードが透明である場合であっても、この有機発光ダイオードの各層の透明性に大きな影響を与えることなく、光出力結合を改善することできる。
図4には、種々異なる実施例にしたがい、オプトエレクトロニクス素子の1つの実現形態としての有機発光ダイオード400が示されている。
図4の有機発光ダイオード400は、トップおよびボトムエミッタとして構成されており、基板202にもカバー層302にも共にそれぞれ1つまたは複数の局所変化構造体402,404を有している。これらの局所変化構造体は、図2に関連して上で説明した通りの変化構造体である。
有機発光ダイオード(例えば有機発光ダイオード500)の有機層において誘導されるモードを出力結合するため、場合によっては、基板202および/またはカバー層302に1つまたは複数の局所変化構造体を設けるのでは、例えば内部を彫刻するのでは十分でないこともあり得る。それは、約n=1.7から約n=2の範囲の屈折率を有する(例えば約n=1.8から約n=2の範囲の屈折率、例えば約n=1.7から約n=1.8の範囲の屈折率を有する)(例えば第1電極204、例えばアノードを含めた)有機層(例えば有機機能層構造体206の層)と、例えばn=1.5の屈折率を有する基板202(例えばガラス基板の場合)との間で、使用される材料に起因して一般的に存在する屈折率の跳躍により、上記の光は、少なくとも一部分は基板202(例えばガラス基板202)には到達しないからである。種々異なるタイプの局所変化構造体により、このような局面に遭遇することがある。
したがって、例えば、種々異なる実施例にしたがったオプトエレクトロニクス素子の実現形態としての有機発光ダイオード500(図5を参照されたい)に示したように基板202と、第1電極、例えばアノード204との間に、透明かつ高屈折の(例えば窒化シリコンおよび/または酸化チタンからなる)層502、または、透明かつ高屈折の複数の層からなる積層体502を設けることができる。上記の1つまたは複数の局所変化構造体は、透明かつ高屈折の層502内に(または透明かつ高屈折の複数の層からなる積層体502内に)設けることができる。例えば、透明かつ高屈折の層502(または透明かつ高屈折の複数の層からなる積層体502)は内部を彫刻するかまたは彫刻されていることが可能である。有機機能層構造体206の層から到来する光は、透明かつ高屈折の層502内で(または透明かつ高屈折の複数の層からなる積層体502内で)散乱させることができ、これによってこの光は出力結合される。例えば、上記の彫刻(一般的には1つまたは複数の局所変化構造体)は、第1電極(アノード)204/高屈折層502間の境界面に、または、基板202/高屈折層502間の境界面に設けることも可能である。いずれの場合も上記の光は同様に散乱される。
種々異なる実施例において、透明かつ高屈折の層502は、約1μmから50μmの範囲の層厚を有することができ、例えば約5μmから約40μmの範囲の層厚、例えば約10μmから約25μmの範囲の層厚を有することができる。
したがって種々異なる実施例において、図5の有機発光ダイオード500は、実質的に図2の有機発光ダイオード200と同じであり、単に基板202と第1電極204との間に1つまたは複数の付加的な層、すなわち、例えば透明かつ高屈折の層502(または透明かつ高屈折の複数の層からなる積層体502)を備えているだけである。さらにこの場合に必ずしも1つまたは複数の局所変化構造体を基板に設ける必要はなく(しかしながら選択的には任意に可能である)、透明かつ高屈折の層502(または透明かつ高屈折の複数の層からなる積層体502)が設けられるのである(図5では参照符号504で示されている)。
透明かつ高屈折の層502が望ましくない場合、例えば、第1電極204(例えばアノード)と基板202との間の境界面602に、1つまたは複数の局所変化構造体(図6の有機発光ダイオード600では参照符号604で示されている)を設けるか設けられており、これは、例えば内部彫刻によって、例えばレーザ内部彫刻によって設けられて、この境界面602において光の散乱が行われる。したがって容易にわかるように基板202と透明アノード204との間の接合部が内部彫刻され、高屈折率(例えばアノード204)と低屈折率(例えば基板202)との間の境界面602が構造化され、ひいてはここで光を散乱させることができる。
したがって種々異なる実施例において、図6の有機発光ダイオード600は、実質的に図2の有機発光ダイオード200と同じであり、単に第1電極204(例えばアノード)と基板202との間の境界面に1つまたは複数の局所変化構造体を備えているだけである。図6の有機発光ダイオード600の別の実現形態において1つまたは複数の局所変化構造体を基板202内に設けられることに注意されたい。
図7には、種々異なる実施例による有機発光ダイオード700が示されている。
これらの実施例では、トップエミッタ型の有機発光ダイオード700または透明有機発光ダイオードの場合に、(例えば少なくとも1μm)の十分な層厚を有する高屈折材料(例えば約n=1.7から約n=2の範囲の屈折率、(例えば約n=1.8から約n=2の範囲の屈折率、例えば約n=1.7から約n=1.8の範囲の屈折率))からなる薄膜カプセリング層702を透明の第2電極(例えばカソード)に設け、この薄膜カプセリング層702に1つまたは複数の局所変化構造体(図7では参照符号704で示されている)を設けることができる。種々異なる実施例では、例えば薄膜カプセリング層702に被着される(可能な限りに高屈折の)層を設けることも可能である。
種々異なる実施例において、「カプセル」または「カプセリング」とは、例えば、湿気および/または酸素に対するバリアを提供してこの有機機能層構造体にこれらの物質が入り込むことができないようにすることである。
したがって種々異なる実施例において、図7の有機機能発光ダイオード700は、実質的に図4の有機発光ダイオード400と実質的に同じであり、上記の1つまたは複数の局所変化構造体が、薄膜カプセリング層702だけに含まれるかまたは薄膜カプセリング層702にも含まれるのである。
種々異なる実施例において薄膜カプセリング層702は、以下の材料のうちの1つまたは複数の材料を有するかまたはこれら構成することができ、すなわち、以下の1つの材料、または複数の材料の混合物、または複数の材料からなる層の積層体から構成することができ、これらの材料には、例えばSiO2,Si3N4,SiON(これらの材料は、例えばCVD法によってデポジットされる)、Al2O3,ZrO2,TiO2,Ta2O5,SiO2,ZnOおよび/またはHfO2(これらの材料は、例えば、ALD法によってデポジットされる)が含まれ、または上これらの材料の組み合わせである。
図8には、種々異なる実施例によるさらに別の有機機能発光ダイオード800が示されている。
これらの実施例において、(この場合には透明の)第1電極204に1つまたは複数の局所変化構造体が設けられるかまたは設けられているようにすることが可能である(図8では参照符号802で示されている)。
種々異なる実施例において、上記の有機発光ダイオードに、一般的にはオプトエレクトロニクス素子に、複数の彫刻した層の組み合わせを設けることもできる。ここでは、光の出力結合を高めると同時にオプトエレクトロニクス素子の透明度を維持するため、1つまたは複数の層をわずかなに彫刻することも可能である。
例えば、(1つまたは複数のレーザを使用した)内部彫刻の技術によって可能になるのは、上記の層内に任意の構造を書き込むないしは形成することである。種々異なる実施例において、上記の構造は、例えば、固有の散乱特性を有する層とすることができ、択一的または付加的には上記のオプトエレクトロニクス素子の1つまたは複数の層内に、例えばレンズ作用を生じさせることの可能な3次元構造を書き込むないしは形成することもできる。これにより、この有機発光ダイオードの発光画像における例えば明るく光る文字などのように最終的なアプリケーション用に特殊な効果を生じさせることも可能である。
例えば、レーザ内部彫刻用に対し、それ自体がすべて光学的に透過性を有する、例えば透明な材料を設けることができるため、基板202またはカバー層302は必ずしもガラスから構成する必要はない。またこれが、例えばプラスチックから、またはその他の透過性の、例えば透明の材料から構成するかまたはこのような材料を有するようにすることも可能である。
したがって種々異なる実施例において、基板モードおよび/または別の層のモード、例えば第1電極のモード(例えばITOモード)および/または有機体のモード、すなわち有機層構造のモードが出力結合されるようにする。これらのモードは、ITO/有機体モードとも称される。
種々異なる実施例において、上記の彫刻は、数nmまで層の境界面まで接近して形成することができる(しかしながら、この境界面を意図的に構造化しようとする実施例を除いてこの境界面を破壊することはしない)。
図9には種々異なる実施例にしたがい、オプトエレクトロニクス素子を作製する方法のフローチャート900が示されている。
種々異なる実施例では、上記の方法により、ステップ902において第1電極層上にまたはその上方に有機機能層構造体を形成することができる。さらにステップ904では第2電極層を上記の有機機能層構造体上にまたはその上方に形成することができる。最後のステップ906において、上記のオプトエレクトロニクス素子の複数の層のうちの少なくとも1つの層のあらかじめ設定して少なくとも1つの位置において、各層の材料の局所変化構造体を形成することができる。
この局所変化構造体は、各層の材料構造を局所的に損傷させることによって形成することができ、例えば、材料を局所的に加熱して、これが、例えば、非可逆的な損傷になり、この非可逆的に損傷が層に光散乱性の構造を形成するようにすることによって形成することができる。このためには、例えばレーザ内部彫刻の技術を使用可能である。
レーザ内部彫刻の枠内では、種々異なる実施例において、彫刻すべき層を透過する波長の光を形成して放射するレーザを使用することができる。

Claims (14)

  1. オプトエレクトロニクス素子(200)を作製する方法(900)において、
    該方法は、
    − 第1電極層(204)上にまたは当該第1電極層(204)の上方に有機機能層構造体(206)を形成するステップ(902)と、
    − 当該有機機能層構造体(206)上にまたは当該有機機能層構造体(206)の上方に第2電極層(212)を形成するステップ(904)と、
    − 前記オプトエレクトロニクス素子(200)の前記複数の層のうちの少なくとも1つの層のあらかじめ設定した位置に前記各層の部材の局所変化構造体(214)を形成するステップ(906)とを有する、
    ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法(900)において、
    前記あらかじめ設定した少なくとも1つの位置において、前記各層の部材を局所的に加熱することによって局所変化構造体(214)を形成する、
    ことを特徴とする方法。
  3. 請求項2に記載の方法(900)において、
    レーザを使用して前記各層の部材の前記局所的な加熱を行い、有利には前記各層をレーザ内部彫刻することによって加熱する、
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法(900)において、
    前記第1電極層(204)または前記第2電極層(212)内に局所変化構造体(802)を形成する、
    ことを特徴とする方法。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法(900)において、
    さらに、
    − 基板(200)上にまたは当該基板(200)の上方に前記第1電極層(204)を形成し、および/または、前記第2電極層(212)上または当該第2電極層(212)の上方にカバー層(302)を形成し、
    − 有利には局所変化構造体(214,304)を前記基板(202)および/または前記カバー層(302)内に形成する、
    ことを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載の方法(900)において、
    さらに
    − 前記基板(202)上にまたは当該基板(202)の上方に光学的に透過な中間層(502)を形成し、当該光学的に透過な中間層(502)上にまたは当該光学的に透過な中間層(502)の上方に当該第1電極層(204)を形成し、および/または前記第2電極層(212)上にまたは当該第2電極層(212)の上方にカプセリング層(702)を形成し、
    − 有利には局所変化構造体(504,704)を前記光学的に透過な中間層(502)および/または前記カプセリング層(702)内に形成する、
    ことを特徴とする方法。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法(900)において、
    局所変化構造体が形成される層を少なくとも1μmの層厚で形成する、
    ことを特徴とする方法。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法(900)において、
    − 前記局所変化構造体をサブマイクロメール範囲のサイズで形成するか、または
    − 前記局所変化構造体を少なくとも1マイクロメートルのサイズで形成する、
    ことを特徴とする方法。
  9. オプトエレクトロニクス素子(200)において、
    該オプトエレクトロニクス素子は、
    − 第1電極層(204)と、
    − 当該第1電極層(204)上の、または当該第1電極(204)の上方の有機機能層構造体(206)と、
    − 当該有機機能層構造体(206)上の、または当該有機機能層構造体(206)の上方の第2電極層(212)と、
    − 前記オプトエレクトロニクス素子(200)の複数の層のうちの少なくとも1つの層は、あらかじめ設定した少なくとも1つの位置に前記各層の部材の局所変化構造体(214)を有する、
    ことを特徴とするオプトエレクトロニクス素子(200)。
  10. 請求項9に記載のオプトエレクトロニクス素子(200)において、
    局所変化構造体(802)が、前記第1電極層(204)または前記第2電極層(212)内に形成されている、
    ことを特徴とするオプトエレクトロニクス素子(200)。
  11. 請求項9または10に記載のオプトエレクトロニクス素子(200)において、
    該オプトエレクトロニクス素子は、
    − さらに基板(202)を有しており、ただし前記第1電極層(204)は、前記基板(202)上にまたは当該基板(202)の上方に配置されており、および/または
    前記第2電極(212)上のまたは当該第2電極(212)の上方のカバー層(302)を有しており、
    − 有利には局所変化構造体(214,304)が前記基板(202)および/または前記カバー層(302)内に形成されている、
    ことを特徴とするオプトエレクトロニクス素子(200)。
  12. 請求項9から11までのいずれか1項に記載のオプトエレクトロニクス素子(200)において、
    さらに 前記オプトエレクトロニクス素子は、
    − 前記基板(202)上の、または当該基板(202)の上方の光学的に透過な中間層(502)を有しており、
    ただし前記第1電極層(204)は、前記光学的に透過な中間層(502)上にまたは当該光学的に透過な中間層(502)の上方に配置されており、および/または
    前記第2電極層(212)上の、または当該第2電極層(212)の上方のカプセリング層(702)を有しており、
    − 有利には、前記光学的に透過な中間層(502)および/または前記カプセリング層(702)内に局所変化構造体(504,704)が形成されている、
    ことを特徴とするオプトエレクトロニクス素子(200)。
  13. 請求項9から12までのいずれか1項に記載のオプトエレクトロニクス素子(200)において、
    局所変化構造体を有する層は、少なくとも1μmの層厚を有する、
    ことを特徴とするオプトエレクトロニクス素子(200)。
  14. 請求項9から13までのいずれか1項に記載のオプトエレクトロニクス素子(200)において、
    − 前記局所変化構造体は、サブマイクロメール範囲のサイズを有するか、または
    − 前記局所変化構造体は、少なくとも1マイクロメートルのサイズを有する、
    ことを特徴とするオプトエレクトロニクス素子(200)。
JP2013545192A 2010-12-20 2011-12-14 オプトエレクトロニクス素子を作製する方法およびオプトエレクトロニクス素子 Pending JP2014503966A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102010063511A DE102010063511A1 (de) 2010-12-20 2010-12-20 Verfahren zum Herstellen eines optoelektrischen Bauelements und optoelektronisches Bauelement
DE102010063511.1 2010-12-20
PCT/EP2011/072710 WO2012084630A1 (de) 2010-12-20 2011-12-14 Verfahren zum herstellen eines optoelektronischen bauelements und optoelektronisches bauelement

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014503966A true JP2014503966A (ja) 2014-02-13

Family

ID=45349205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013545192A Pending JP2014503966A (ja) 2010-12-20 2011-12-14 オプトエレクトロニクス素子を作製する方法およびオプトエレクトロニクス素子

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20130270542A1 (ja)
EP (1) EP2656403A1 (ja)
JP (1) JP2014503966A (ja)
KR (1) KR20130119462A (ja)
CN (1) CN103262271A (ja)
DE (1) DE102010063511A1 (ja)
WO (1) WO2012084630A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012109209B4 (de) * 2012-09-28 2017-05-11 Osram Oled Gmbh Verfahren zum Herstellen eines optoelektronischen Bauelements und optoelektronisches Bauelement
KR102013316B1 (ko) * 2012-11-20 2019-08-23 삼성디스플레이 주식회사 유기 발광 표시 장치 및 이의 제조 방법
JP6401248B2 (ja) 2013-05-15 2018-10-10 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 基板内に散乱機構を有するled

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005038681A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Toyota Industries Corp ボトムエミッション型発光素子形成用の透明基板及び当該透明基板を用いた発光デバイス
WO2005094130A1 (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Matsushita Electric Works, Ltd. 有機発光素子
JP2009027036A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Fujifilm Corp 表示装置及び欠陥画素のリペア方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10236854B4 (de) * 2002-08-07 2004-09-23 Samsung SDI Co., Ltd., Suwon Verfahren und Vorrichtung zur Strukturierung von Elektroden von organischen lichtemittierenden Elementen
US7338820B2 (en) * 2002-12-19 2008-03-04 3M Innovative Properties Company Laser patterning of encapsulated organic light emitting diodes
DE10321152A1 (de) * 2003-05-12 2004-12-23 Schreiner Group Gmbh & Co. Kg Verfahren zum Bearbeiten eines elektrolumineszierenden Elements und nach diesem Verfahren bearbeitetes elektrolumineszierendes Element
KR100543005B1 (ko) * 2003-09-18 2006-01-20 삼성에스디아이 주식회사 능동 매트릭스 유기전계발광표시장치
US7122489B2 (en) * 2004-05-12 2006-10-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Manufacturing method of composite sheet material using ultrafast laser pulses
EP1905106B1 (en) * 2005-06-30 2010-12-29 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method for generating an electrode layer pattern in an organic functional device
US7537504B2 (en) * 2005-12-06 2009-05-26 Corning Incorporated Method of encapsulating a display element with frit wall and laser beam
US20090130427A1 (en) * 2007-10-22 2009-05-21 The Regents Of The University Of California Nanomaterial facilitated laser transfer
DE102008021658A1 (de) * 2008-04-30 2009-11-05 Ledon Lighting Jennersdorf Gmbh Lichtemittierende Vorrichtung mit Volumenstrukturierung
KR100993088B1 (ko) * 2008-07-22 2010-11-08 엘지이노텍 주식회사 반도체 발광소자 및 그 제조방법
GB2462806A (en) * 2008-08-14 2010-02-24 Glory Science Co Ltd Light emitting device intensity correction
DE102009010000A1 (de) * 2009-02-23 2010-08-26 Korecki, Daniela Lichtmodul
CN101882667B (zh) * 2009-07-16 2015-07-15 清华大学 一种有机电致发光器件
ES2346843B2 (es) * 2010-02-25 2012-02-23 Universidad Politecnica De Madrid Procedimiento de ablacion por electroerosion del anodo y del catodo de los diodos luminiscentes de compuestos organicos oleds para la fabricacion de pantallas.

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005038681A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Toyota Industries Corp ボトムエミッション型発光素子形成用の透明基板及び当該透明基板を用いた発光デバイス
WO2005094130A1 (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Matsushita Electric Works, Ltd. 有機発光素子
JP2009027036A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Fujifilm Corp 表示装置及び欠陥画素のリペア方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE102010063511A1 (de) 2012-06-21
US20130270542A1 (en) 2013-10-17
EP2656403A1 (de) 2013-10-30
KR20130119462A (ko) 2013-10-31
CN103262271A (zh) 2013-08-21
WO2012084630A1 (de) 2012-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102518130B1 (ko) 유기발광 표시장치
TWI596748B (zh) 顯示裝置
TWI503043B (zh) 電激發光顯示面板
US8941296B2 (en) Organic EL device having a high light output
JP6727848B2 (ja) 表示装置
US9882160B2 (en) Optoelectronic component and method for producing an optoelectronic component
US20130140982A1 (en) Organic light emitting display device and manufacturing method thereof
US9941486B2 (en) Component and method for producing a component
JP2011204645A (ja) 発光装置
US20110121342A1 (en) Organic light emitting diode lighting apparatus
WO2014119052A1 (ja) 有機電界発光素子、照明装置及び照明システム
JP2014503966A (ja) オプトエレクトロニクス素子を作製する方法およびオプトエレクトロニクス素子
US9692016B2 (en) Optoelectronic component and method for producing an optoelectronic component
JP5495704B2 (ja) 発光素子およびその製造方法
JP6388996B2 (ja) オプトエレクトロニクスアセンブリ及びオプトエレクトロニクスアセンブリを製造するための方法
KR101676681B1 (ko) 광전자 컴포넌트, 광전자 컴포넌트를 생산하기 위한 방법, 공간을 분리하기 위한 디바이스, 그리고 가구
JP5723344B2 (ja) 有機電界発光素子および発光装置
KR20160113732A (ko) 발광 컴포넌트 및 발광 컴포넌트를 제조하기 위한 방법
TWI424226B (zh) 面光源與顯示面板
US20150364724A1 (en) Method for Producing an Organic Light-Emitting Component and Organic Light-Emitting Component
KR20160021861A (ko) 광전자 컴포넌트, 광전자 컴포넌트를 제조하기 위한 방법, 및 미러 디바이스
JP5452266B2 (ja) 発光装置
KR102673970B1 (ko) 유기발광 표시장치 그 제조방법
KR20170048821A (ko) 백플레인 및 이를 포함하는 유기발광소자

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140526

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140821

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150306

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20150313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150907