JP2014501399A - 共鳴格子を有し、入射角に従って調整可能な偏光無依存型光フィルタ - Google Patents

共鳴格子を有し、入射角に従って調整可能な偏光無依存型光フィルタ Download PDF

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Abstract

本発明は、真空で測定された波長(λ)を中心とする偏光に依存しない光フィルタであって、それぞれが伝搬モードをサポートする第1の導波路および第2の導波路(21、21’)と、前記第1の導波路(21)の表面内または表面上に形成された第1の格子(11)であって、少なくとも、第1の正規直交ベースOxyzを定義する第1の軸Oxに沿って周期的である、第1の格子と、前記第2の導波路(21’)の表面内または表面上に形成された第2の格子(11’)であって、少なくとも、第2の正規直交ベースOx’y’zを定義する第2の軸Oxy’に沿って周期的である、第2の格子と、を備え、前記第1の格子が光ビームによって照明されるときに、前記第1の伝搬モードおよび前記第2の伝搬モードが励起され、かつ、前記第1の伝搬モードおよび前記第2の伝搬モードの場が、前記決定された光ビームの入射角について直交するように、前記第1の格子および前記第2の格子が相互の上方に配置されるとともに、前記第1の軸Oxと前記第2の軸Ox’とが±π/2ラジアンまで異なる角ξを形成するようになっている、光フィルタに関する。

Description

本発明は、入射角に従って調整可能できる、超波長選択的な(すなわち、1nm未満のバンド幅を有する)共鳴格子に基づく、自由空間における光フィルタに関する。そのようなフィルタは、導波路の共鳴フィルタまたはファノ(Fano)共鳴フィルタモードの名称でも知られている。
共鳴格子を備える光フィルタは、(約10−10メートル程度の)非常に狭いバンド幅および非常に高い阻止率を生じさせるための光波長フィルタリング部品である。
また、バンド幅が非常に狭いとき、バンド幅はラマン分光法で、またはいくつかの光学機器でのレーザ安全性に使用される。
共鳴格子を備える光フィルタは、多層構造上にエッチングされたサブ波長格子を備える構造である。
格子は、導波路を使用する多層構造の光学モードへの、自由空間における入射ビームのエネルギーのエバネッセント回折次数による結合を可能にする。また、光学モードの励起も生じる。光学モードはその電磁界とその分散関係(モードの波長と入射波の伝搬方向との関係)とによって特徴付けられるものと規定される。また格子は、表面上の鏡面反射に対応する方向での光学モードから自由空間への解離も可能にする。
この結合/解離は、当然ながら、(分散関係によって連結された)ある波長と固定された入射方向とについてのみなされる。その他の波長は偏向せずにフィルタを通過する。
したがってこれにより波長選択的な光フィルタがもたらされ、その波長はきわめて狭いものとすることができ、その波長は入射角の関数として調整可能である。
本明細書では、構造のパラメータ(光学指数、各層の厚さなど)または入射パラメータを操作することによって、そのフィルタリング波長を変更することができる場合に、フィルタは調整可能であるというものと規定する。
以下では、Oxyzベースを定義し、Oxyzベースにおける入射ビームIと、入射ビームIに属する点Pの角座標θおよびφとを考察する。θは極角、すなわち、軸Ozと半径OPとの角度である。φは方位角、すなわち、軸Oxとの平面(xOy)上の投影OPの角度である。また入射面も、各層の平面に対する法線(Oz)と半径OPとを含む平面であるものとして定義される。図1に本明細書で使用する表記法を示す。
これらのフィルタの問題は、特に斜め入射に際してのその偏光への依存である。
本明細書では、中心波長およびその分光感度の幅が、入射波の偏光状態の関数として変動する場合に、フィルタは偏光に依存するというものと規定する。透過時の(あるいは反射時の)フィルタについては、偏光への依存は、入射波の偏光の状態がすべての入手可能な偏光の状態(「Polarization Dispersion Losses(偏波分散損失)」、(PDL))を記述するときの最小透過(あるいは反射)と最大透過(あるいは反射)との比によって定義される。この測定値は一般にdB単位で表され、偏光に依存しない部品では理想的には0dBである。
また、2つのモードの分散関係が交点を有する場合には、それらのモードはこの点において縮退されるという。
単一波長についての退縮された2つの直交するモードの、格子の2つの異なる回折次数による、入射波sおよび入射波pによる同時励起に基づく偏光に依存しない共鳴格子を有するフィルタが知られている。2つの直交するモードは、その場が入射面に対して対称/非対称である2つのモードとすることができ、したがってその平面は構造の対称面でなければならない。縮退は、モードの結び付きが以下の2つの技法のうちの1つによって打ち消されるときに発生する。
−格子のパターンを、各モードを励起させるための格子の回折次数間にゼロ結合が生じるように選択すると同時に、入射波と各モードとの間の非ゼロ結合を維持することによって(単一方向の周期格子を用いて容易に実行可能であり、2方向の周期格子には複雑なパターンを必要とする条件)、または
−極入射角(入射方位の角度自体は、入射面が構造の対称面になるように固定されている)を、2つのモードの伝搬方向間の角度がλ/2ラジアンに近くなるように選択することによって(単一方向の周期格子では実行不能であるが、2つの直交する方向の、またはλ/3ラジアンの角度を形成する周期格子を用いて実行可能になる条件)。
また、この種の構成では、フィルタのバンド幅は、2つのモードの偏光の方向間の角度がλ/2ラジアンに近い場合には偏光に依存しないことも知られており、これは、前述の第2の技法および各方向の周期格子に好都合である。しかし、モードの伝搬方向間の直交性は、1つの極入射角についてしか得られず、これらのフィルタの波長を調整することを難しくしている。
本発明の目的は、入射角にかかわらず偏光に依存しない共鳴格子を備え、入射角に従って波長を調整できるフィルタである。
この目的を達成するために、本発明は、真空で測定された波長を中心とする偏光に依存しない光フィルタに関するものであり、この光フィルタは、
−各々伝搬モードをサポートする第1の導波路および第2の導波路と、
−第1の導波路の表面内に、または表面上に形成された第1の格子であり、少なくとも、第1の正規直交ベースOxyzを定義する第1の軸Oxに沿って周期的である第1の格子と、
−第2の導波路の表面内に、または表面上に形成された第2の格子であり、少なくとも、第2の正規直交ベースOx’y’zを定義する第2の軸Oxy’に沿って周期的である第2の格子と
を備える。
本発明による光フィルタは、第1の格子が光ビームによって照明されるときに、第1の伝搬モードおよび第2の伝搬モードが励起され、それらのモードの場が、決定された光ビームの入射角について直交するように、第1の格子と第2の格子とが、相互の上方に配置されており、第1の軸Oxと第2の軸Ox’とが±π/2ラジアンまで異なる角度を形成するようになっている。
本発明による光フィルタの他の側面は以下の通りである。
−第1の格子と第2の格子とは同一であり、各々、周期d=d=dの一連の同一のパターンまたは溝を備え、角ξは、第1の格子上の任意の入射角の入射ビームについて、−π/2ラジアンからπ/2ラジアンまで変動する入射ビームに対応する極角θ、π/4+ξ/2ラジアンに等しい入射ビームに対応する方位角φについてのものであり、
−一連の同一のパターンまたは溝は幅D、高さhを有し、
−波長はλ=1.6μmに等しく、各格子は、周期d=838nm、幅D=300nm、および高さh=70nmの溝を有し、
−第1の導波路と第2の導波路とは同一であり、各々、対象となる波長に対して透過的な材料でできた複数の層で構成されており、
−第1の導波路と第2の導波路とは各々異なる屈折率の2層の誘電材料で構成されており、
−光フィルタは、第1の導波路と第2の導波路との間に配置されたガラス基板を備え、
−1より大きい周期次元の格子(2D格子)を備え、
−第1の格子と第2の格子との間に配置されたガラス基板を備え、
−第1の格子と第2の導波路との間に配置されたガラス基板を備える。
相互に対して配置された2つの1次元の共鳴格子のカスケーディングを有する、各々伝搬モードをサポートする2つの導波路の組み合わせは、偏光の独立性および極入射角と方位入射角の関数としての波長の調整可能性の必要を満たす。
2つのセット(格子+導波路)間の解離は、一般に極角に依存する所与の方位角について、入射ビームの極入射角にかかわらずモードが縮退されるようなものである。
したがって、2つの格子は、極入射角にかかわらず、同じ共鳴波長について導波路で入射ビームを結合する。また、ある極入射角について、モードは直交し、偏光の独立性を生じる。
特に、2つの導波路と2つの格子とが同一であるときに、2つのモードがそれについて縮退される方位角は、極角に依存せず、入射面が周期性の方向の二等分線を含むようなものである。調整可能性は、その場合、極入射角だけを変動させることによって達成され、方位入射角(したがって入射面)は固定されており、それがフィルタの使用の大きな利点を代表するものである。加えて、一般的な場合と同様に、ある極入射角について、モードは直交し、偏光の独立性を生じる。
この特性は広い範囲の極入射角にわたって保持される。
1次元共鳴格子を使用することは、2次元格子を使用するよりも簡単である。
また、格子が一次元であるために、下にある導波路の構造のみならず2次元格子の形も変更することを必要とする2次元格子を使用した光フィルタとは対照的に、単に格子パラメータ(格子の周期および向き)を操作するだけで公称入射角を変更することができる。
本発明の他の特徴および利点は以下の説明を読めば明らかになるものであり、以下の説明は例示にすぎず、非限定的であり、添付の図面に照らして考察されなければならない。すでに論じた図1は別として、図面は以下の通りである。
本発明による光フィルタを概略的に示す部分3次元図である。 本発明による光フィルタの2つの格子の向きを概略的に示す図である。 本発明による光フィルタを示す正面図である。 入射波の偏光の状態が、すべての入手可能な偏光の状態を本発明による光フィルタの動作波長の関数として説明するときに得られる反射の最小係数および最大係数を示す図である。
すべての図において、類似の要素は同一の参照番号を有する。
本明細書で説明する光フィルタは、自由空間において動作し、真空で測定された波長λを中心とするものであり、偏光に依存しない。
この光フィルタは、スペクトルの広い光の入射ビームIで照明される。
このビームのスペクトルの狭い部分は、(真空で測定された)対象の波長λを中心としており、鏡面反射されるが、残りの部分は影響を受けずに透過される。
光フィルタは、概念上の波長および概念上の角度(ゼロとすることも非ゼロとすることもできる)について設計されており、入射ビームの偏光に依存しない。そして、フィルタリング波長λは、入射角を変更することにより変更することができる(角度調整可能性)。
光フィルタは、主に、透明な基板31の両面に配置された2つの格子11、11’を備え、これらは各々導波路21、21’に結合される。
各導波路は、第1のものについてはnf1、第2のものについてはnf2の実効屈折率の伝搬モードをサポートする。
第1の格子11平面は第1の導波路21の表面内または表面上に形成されており、第1の正規直交ベースOxyzを定義する第1の軸Oxに沿って周期dの周期を有する。
第2の格子11’平面は第2の導波路21’の表面内または表面上に形成されており、第2の正規直交ベースOx’y’zを定義する第2の軸Oy’に沿って周期dの周期を有する。
各格子は、相互に対して、第1の軸Oxと第2の軸Ox’とが非ゼロの角ξを形成するように配置されている。
ベクトルViおよびベクトルV2が以下のように定義され、
Figure 2014501399
それぞれ、第1の格子および第2の格子の回折次数nおよびm(相対的整数)の伝搬の方向に対応する。角θおよび角φは、それぞれ、極角および方位角であり、λは入射ビームに対応する波長である。したがって、式、
Figure 2014501399
は、それぞれ、第1の格子による第1のモードの励起の条件、第2の格子による第2のモードの励起の条件、および両励起モードの場のこれらの直交性の条件ということになる。式(1)と式(2)とが同じ入射波長λについて検証されるような、極入射角と方位入射角との組(θ,φ)のセットを見つけることが可能である。第1のモードおよび第2のモードは同時に励起される(分散関係が退縮される)。したがってフィルタは、極入射角と方位入射角の関数として調整可能である。また、このセットの組(θ,φ)についても、式(3)が検証される。各モードの伝搬方向は相互に直交し、各モードの場も同様であり、フィルタは偏光から独立している。この特性は、点(θ,φ)周辺で比較的よく保持され、フィルタは、この点の周辺では偏光から独立しており、入射の関数として波長の調整が可能である。
特に、格子が同一であるときd=d=dが成り立ち、加えて、2つの導波路が同一であるときnf1=nf2が成り立つ。式(1)と式(2)とが同じ入射波長λについて検証されるような、極入射角と方位入射角の組のセットは、θが−π/2ラジアンからπ/2ラジアンまで変動し、θにかかわらずφ=π/4+ξ/2ラジアンであるようなものである。第1の伝搬モードと第2の伝搬モードとは、方位入射角を変更することなく、したがって、入射面の方向を変更することなく、極入射角にかかわらず、同時に励起させることができる。分散関係は、方位入射角がφ=π/4+ξ/2であるときに、極入射角にかかわらず縮退され、フィルタは、入射面が2つの格子の周期性の方向の二等分線を含むときに、極入射角の関数として波長を調整することができる。また、角θおよび波長λでは、各モードの伝搬方向は相互に直交し、各モードの場も直交し、フィルタは偏光から独立している。この特性は、θ周囲の広い範囲の極入射角にわたって保持され、フィルタは、この点の周囲では、偏光から独立しており、入射の関数として波長の調整が可能である。
入射面が2つの格子の周期性の方向の二等分線を含むよう、第1の格子が入射ビームによって照明されるときに、角ξと周期dとの選択によって、第1の伝搬モードと第2の伝搬モードとを、決定された光ビームの概念上の入射角θと概念上の(または対象となる)波長λとについて直交させることができる。
周期dおよびその線の相対的向き(格子間の角ξ)の選択は、その入射角およびその波長の関数としてのみ、偏光光ビームを反射し、または全く反射しない。
これによって、入射ビームの偏光から独立した、スペクトル選択性の、調整可能な光フィルタが与えられる。
有利には、導波路は、各々対象となる波長に対して透過的な材料でできた複数の層で構成されている。
導波路21、21’は、各々好ましくは、異なる屈折率の2層の誘電材料で構成されている。
有利には、導波路を形成するのに使用される材料は、そのうちの少なくとも1つが、2つの導波路間に配置された基板31の屈折率よりも大きい屈折率を有するように選択される。
特定の実施形態の例
本発明による光フィルタの特定の実施形態を以下で説明する。これは、この光フィルタをディジタル方式でテストしたものである。
光フィルタを構成する異なる層の積層は、LPCVD(Low−Pressure Chemical Vapor Deposition(低圧化学蒸着法))の種類の公知の技法によって行うことができる。
格子は、光リソグラフィを行った後でウェットエッチングを行うことによって形成することができる。
当業者に公知の他の技法を使用して光フィルタを実施することもできる。
概念上の入射角はθ0=15°であり、対象となる波長はλ=1.6μmであり、第1のモードおよび第2のモードを励起させるのに選択された回折次数はm=−1およびn=−1であり、その結果、ξ=−11度(φ=50.5度)および周期d=838nmになるものと仮定する。溝間の間隔はD=D=300nmであり、各溝の高さはh=70nmであり、その結果、0.12nmのフィルタリングバンド幅が生じる。導波路21、21’は、屈折率n22=1.47、屈折率n23=2.07、高さh22=140.4nm、高さh23=310.2nmの2層の材料22、23のスタックで構成されている。
また、導波路21と導波路21’との間には、屈折率n31=1.448、厚さh31=350μmの基板31が配置されている。
図5に、入射波の偏光が、前述の光フィルタの波長の関数として、反射の係数のすべての入手可能な偏光の状態を記述するときの最小値および最大値を示す。
この図では、共鳴に関して、反射の係数は100%であり、最小値(破線)と最大値(実線)の曲線が重なっており、共鳴ピークが偏光から独立していることを表していることが明らかである。

Claims (10)

  1. 真空で測定された波長(λ)を中心とする偏光に依存しない光フィルタであって、
    それぞれが伝搬モードをサポートする第1の導波路および第2の導波路(21、21’)と、
    前記第1の導波路(21)の表面内または表面上に形成された第1の格子(11)であって、少なくとも、第1の正規直交ベースOxyzを定義する第1の軸Oxに沿って周期的である、第1の格子と、
    前記第2の導波路(21’)の表面内または表面上に形成された第2の格子(11’)であって、少なくとも、第2の正規直交ベースOx’y’zを定義する第2の軸Oxy’に沿って周期的である、第2の格子と、を備え、
    前記第1の格子が光ビームによって照明されるときに、前記第1の伝搬モードおよび前記第2の伝搬モードが励起され、かつ、前記第1の伝搬モードおよび前記第2の伝搬モードの場が、前記決定された光ビームの入射角について直交するように、前記第1の格子および前記第2の格子が相互の上方に配置されるとともに、前記第1の軸Oxと前記第2の軸Ox’とが±π/2ラジアンまで異なる角ξを形成するようになっている、光フィルタ。
  2. 前記第1の格子と前記第2の格子とが同一であり、それぞれ、周期d=d=dの一連の同一パターンまたは溝を備え、
    前記角ξは、
    前記第1の格子上の任意の入射角の入射ビーム、
    −π/2ラジアンからπ/2ラジアンまで変動する前記入射ビームに対応する極角θ、
    π/4+ξ/2ラジアンに等しい前記入射ビームに対応する方位角φ、
    についてのものである、請求項1に記載の光フィルタ。
  3. 前記一連のパターンまたは同一の溝は、幅Dおよび高さhを有する、請求項1から2のいずれか一項に記載の光フィルタ。
  4. 前記波長がλ=1.6μmに等しく、
    前記格子が、周期d=838nm、幅D=300nm、および高さh=70nmの溝を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の光フィルタ。
  5. 前記第1の導波路と前記第2の導波路とが同一であり、各々、対象となる波長に対して透過的な材料でできた複数の層で構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の光フィルタ。
  6. 前記第1の導波路および前記第2の導波路は、屈折率が異なる2層の誘電材料で構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の光フィルタ。
  7. 前記第1の導波路と前記第2の導波路との間に配置されたガラス基板を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の光フィルタ。
  8. 1より大きい周期次元の格子を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の光フィルタ。
  9. 前記第1の格子と前記第2の格子との間に配置されたガラス基板を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の光フィルタ。
  10. 前記第1の格子と前記第2の導波路との間に配置されたガラス基板を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の光フィルタ。
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