JP2014241678A - 電力調整装置、電力調整システム、プログラム - Google Patents

電力調整装置、電力調整システム、プログラム Download PDF

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飯坂 達也
Tatsuya Iizaka
達也 飯坂
巨己 林
Masaki Hayashi
巨己 林
英幸 近藤
Hideyuki Kondo
英幸 近藤
敏之 太田
Toshiyuki Ota
敏之 太田
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Abstract

【課題】分散型電源から供給される電力に応じて電力線の電力を調整する。
【解決手段】複数の電力負荷と、前記複数の電力負荷に対して電力を供給する発電機と、前記複数の電力負荷に対して電力を供給する複数の分散型電源と、が接続されている電力線の電力を、前記複数の分散型電源から供給される電力に応じて調整する調整装置を備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、電力調整装置、電力調整システム、プログラムに関する。
例えば、電力負荷と分散型電源とが接続されている電力線の電力を調整するための電力調整装置が知られている(例えば特許文献1)。又、例えば、分散型電源が接続されている電力線の電力における電圧が上昇しないように、分散型電源から供給される電力を蓄電池に充電する充電装置が知られている(例えば特許文献2)。
特許4808754号公報 実用新案登録第3169471号公報
例えば、電力負荷と分散型電源とが接続されている電力線を有する配電系統において、分散型電源から供給される電力の変動により電力線の電力の変動が引き起こされて、電力線の電力における周波数が所定の周波数範囲から逸脱することがある。このため、分散型電源から供給される電力に応じて、電力線の電力を調整する必要がある。ここで、特許文献1の電力調整装置は、分散型電源の発電量の予測を行い、当該予測結果に基づいて電力線の電力を調整する装置である。この電力調整装置を用いて電力線の電力を調整する場合、分散型電源の発電量の予測値と実績値とが相違しているとき、分散型電源から供給される電力に応じて電力線の電力を調整できなくなる虞がある。又、特許文献2の充電装置は、蓄電池の充電により分散型電源から電力線に供給される電力を調整して、電力線の電力を調整している。例えば、蓄電池の容量が比較的小さく蓄電池が満充電となっている場合、分散型電源から供給される電力を蓄電池に充電することができずに、電力線の電力を調整できなくなる虞がある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、複数の電力負荷と、前記複数の電力負荷に対して電力を供給する発電機と、前記複数の電力負荷に対して電力を供給する複数の分散型電源と、が接続されている電力線の電力を、前記複数の分散型電源から供給される電力に応じて調整する調整装置を備えたことを特徴とする電力調整装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、分散型電源から供給される電力に応じて電力線の電力を調整することができる。
本発明の第1実施形態における配電系統を示す図である。 本発明の第1実施形態における発電制御装置の機能を示すブロック図である。 本発明の第1及び第2実施形態における配電系統の各情報を示す図である。 本発明の第1実施形態における発電制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における配電系統を示す図である。 本発明の第2実施形態における発電制御装置の機能を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における発電制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における配電系統を示す図である。 本発明の第3実施形態における配電系統の一部を示す図である。 本発明の第3実施形態における発電制御装置の機能を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態における第1優先順位情報を示す図である。 本発明の第3実施形態における第2優先順位情報を示す図である。 本発明の第3実施形態における発電制御装置の動作を示すフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
[第1実施形態]
===配電系統===
以下、図1を参照して、本実施形態における配電系統について説明する。図1は、本実施形態における配電系統を示す図である。尚、発電装置1、蓄電装置2、第1分散型電源3、第2分散型電源4、電力負荷58は夫々、配電線L101に対して複数接続されているが、説明の便宜上、1つずつ示されている。
配電系統100は、電力負荷58に対して電力を供給するための、所定地域における配電系統である。配電系統100は、配電線L101、発電装置1、蓄電装置2、第1分散型電源3、第2分散型電源4、電力負荷58、発電制御装置6(電力調整装置)を有する。
配電線L101は、発電装置1、蓄電装置2、第1分散型電源3、第2分散型電源4、電力負荷58が接続される電力線である。
発電装置1は、配電線L101に対して、発電量に応じた電力を供給する発電機である。発電装置1は、発電装置1の第1現在出力P10を調整することが可能な発電機である。尚、第1現在出力P10とは、発電装置1から配電線L101に対して出力(供給)される電力の値を示している。
蓄電装置2は、蓄電池22の充放電により、配電線L101に対して電力を供給したり、配電線L101から電力が供給されたりする装置である。蓄電装置2は、充放電装置21、蓄電池22を有する。充放電装置21は、蓄電池22への充放電を制御したり、交流及び直流の変換を行ったりする装置である。充放電装置21は、更に、蓄電装置2の第2現在出力P20を調整したりもする。尚、第2現在出力P20とは、蓄電装置2から配電線L101に対して出力(供給)される電力の値を示している。
第1分散型電源3は、再生可能エネルギーとしての太陽光を利用して発電を行う太陽光発電装置である。第1分散型電源3は、配電線L101に対して、発電量に応じた電力を供給する。尚、第1分散型電源3から配電線L101に対して供給される電力の値を第3現在出力P30とも称する。第1分散型電源3は、配電線L101に接続されている。第1分散型電源3は、パワーコンディショナ31、太陽電池32を有する。太陽電池32は、太陽光に基づいて発電を行う。パワーコンディショナ31は、太陽電池32で発電された電力を直流から交流に変換したり、第1分散型電源3の最大出力を調整したりする装置である。尚、第1分散型電源3の最大出力は、第1分散型電源3から配電線L101に対して出力(供給)される最大電力の値を示しており、第3最大出力P31とも称する。
第1分散型電源3は、第1遮断器30を更に有する。第1遮断器30は、パワーコンディショナ31と配電線L101との間に設けられる。例えば、第1遮断器30が投入された場合、パワーコンディショナ31及び太陽電池32は配電線L101と電気的に接続される。一方、例えば、第1遮断器30が遮断された場合、パワーコンディショナ31及び太陽電池32は配電線L101から電気的に遮断される。
第2分散型電源4は、再生可能エネルギーとしての風力を利用して発電を行う風力発電装置である。第2分散型電源4は、配電線L101に対して、発電量に応じた電力を供給する。尚、第2分散型電源4から配電線L101に対して供給される電力の値を第4現在出力P40とも称する。第2分散型電源4は、配電線L101に接続されている。第2分散型電源4は、制御装置41、発電機42を有する。発電機42は、風力に基づいて発電を行う。制御装置41は、発電機42を制御して、第2分散型電源4の最大出力を調整する装置である。尚、第2分散型電源4の最大出力は、第2分散型電源4から配電線L101に対して出力(供給)される最大電力の値を示しており、第4最大出力P41とも称する。
第2分散型電源4は、第2遮断器40を更に有する。第2遮断器40は、第1遮断器30と同様な構成であり、制御装置41と配電線L101との間に設けられる。例えば、第2遮断器40が投入された場合、制御装置41及び発電機42は配電線L101と電気的に接続される。一方、例えば、第2遮断器40が遮断された場合、制御装置41及び発電機42は配電線L101から電気的に遮断される。
電力負荷58は、配電線L101から電力が供給される負荷である。
発電制御装置6は、電力系統100を制御するための装置である。発電制御装置6は、発電装置1、蓄電装置2、第1分散型電源3、第2分散型電源4(「配電系統100の各装置」とも称する)との間で通信できるように、通信線L1、L2、通信ネットワークNを介して配電系統100の各装置と接続されている。尚、配電系統100の各装置は、通信線L2を介して相互に通信可能となっていることとする。尚、発電制御装置6は、例えば、電力線搬送通信によって配電系統100の各装置と通信可能となっていることとしてもよい。
===発電制御装置===
以下、図2を参照して、本実施形態における発電制御装置について説明する。図2は、本実施形態における発電制御装置の機能を示すブロック図である。
発電制御装置6は、電力系統100から情報を収集して、当該情報に基づいて第1分散型電源3及び第2分散型電源4の最大出力を調整する装置である。発電制御装置6は、入力部61、表示部62、通信部63、記憶部64、制御部69を有する。
入力部61は、発電制御装置6に対して情報を入力するための例えばキーボード、マウス等である。表示部62は、情報を表示するための例えば液晶ディスプレイである。通信部63は、配電系統100の各装置との間で通信を行う。
記憶部64は、例えば、第1の領域641、第2の領域642、第3の領域643を有する。第1の領域641には、発電制御装置6を統括制御するためのプログラムが記憶されている。第2の領域642には、第1乃至第4設備情報(図3)が記憶されている。第3の領域643には、第1乃至第4運転情報が記憶されている。尚、第1乃至第4設備情報、及び、第1乃至第4運転情報(「配電系統100の各情報」とも称する)については後述する。
制御部69は、第1の領域641に記憶されているプログラムの実行により、発電制御装置6を統括制御する。
発電制御装置6は、更に、情報収集部65、制御可能量監視部66、変動量演算部67、抑制量演算部68(「発電制御装置6の各機能」とも称する)を有する。尚、発電制御装置6の各機能は、第1の領域641に記憶されているプログラムの制御部69による実行によって実現される機能である。
情報収集部65は、配電系統100の各装置から配電系統100の各情報を収集する。尚、配電系統100の各装置は、発電制御装置6からの要求に応じて配電系統100の各情報を出力する。
制御可能量監視部66は、情報収集部65の収集結果に基づいて、発電装置1及び蓄電装置2(「配電系統100の制御装置群」とも称する)全体の出力電力に関する増加可能量W11と減少可能量W21とを算出する。つまり、制御可能量監視部66は、配電系統100の各装置を監視して、増加可能量W11と減少可能量W21とを算出する。
変動量演算部67は、情報収集部65の収集結果に基づいて、第1分散型電源3及び第2分散型電源4(「配電系統100の再生可能エネルギー群」とも称する)全体の出力電力に関する変動量を算出する。
抑制量演算部68は、制御可能量監視部66及び変動量演算部67の演算結果に基づいて、配電系統100の再生可能エネルギー群の最大出力を調整するための抑制量を算出する。尚、制御可能量監視部66、変動量演算部67、抑制量演算部68については、後述する。
===配電系統の各情報===
以下、図1及び図3を参照して、本実施形態における配電系統の各情報について説明する。図3は、本実施形態における配電系統の各情報を示す図である。
<第1設備情報、第1運転情報>
第1設備情報及び第1運転情報は、発電装置1に関する情報である。尚、第1設備情報及び第1運転情報の双方が、発電装置1から収集されることとしてもよいし、第1設備情報が入力部61から入力されると共に第1運転情報が発電装置1から収集されることとしてもよい。
=第1設備情報=
第1設備情報は、発電装置1の定格出力を示す情報、及び、変動率制約を示す情報等を含んでいる。
発電装置1の定格出力を示す情報は、発電装置1から配電線L101に対して出力(供給)される電力の最大値としての第1最大出力P11と、発電装置1から配電線L101に対して出力(供給)される電力の最小値としての第1最低出力P12等を示している。尚、発電装置1の出力は、第1最低出力P12と第1最大出力P11との間の定格範囲内において比較的高精度に調整可能となる。
発電装置1の変動率制約を示す情報は、所定時間内に変動(増加又は減少)させることができる発電装置1から出力される電力の最大値に基づく第1変化率ΔP1を示している。例えば、第1変化率ΔP1が5(kW/s)であることは、1秒間に増加又は減少させることが可能な電力の最大値が5kWであることを示している。更に、第1変化率ΔP1が5(kW/s)であることは、3秒間に増加又は減少させることが可能な電力の最大値が15kWであり、10秒間に増加又は減少させることが可能な電力の最大値が50kWであることと等を示している。
=第1運転情報=
第1運転情報は、発電装置1の動作状態を示す情報、制御可否を示す情報、及び、発電量を示す情報等を含んでいる。
発電装置1の動作状態を示す情報は、発電装置1が起動しているか停止しているかを示している。発電装置1の制御可否を示す情報は、発電装置1が制御可能であるか否かを示している。尚、発電装置1が制御可能であるか否かは、発電装置1の種類に応じて予め定められていることとしてもよいし、配電系統100の管理者によって定められることとしてもよい。ここで、発電装置1は発電量に応じた電力を配電線L101に対して供給するので、発電量を示す情報は、発電装置1から配電線L101に供給される電力の値としての第1現在出力P10を示していることになる。
<第2設備情報、第2運転情報>
第2設備情報及び第2運転情報は、蓄電装置2に関する情報である。尚、第2設備情報及び第2運転情報の双方が、蓄電装置2から収集されることとしてもよいし、第2設備情報が入力部61から入力されると共に第2運転情報が蓄電装置2から収集されることとしてもよい。
=第2設備情報=
第2設備情報は、蓄電装置2の定格出力を示す情報等を含んでいる。
蓄電装置2の定格出力を示す情報は、蓄電装置2から配電線L101に対して出力(供給)される電力の最大値としての第2最大出力P21と、蓄電装置2から配電線L101に対して出力(供給)される電力の最小値としての第2最低出力P22等を示している。ここで、蓄電装置2は、充放電が可能である。従って、第2最大出力P21は、蓄電装置2の放電に対応し、第2最低出力P22は、蓄電装置2の充電に対応する。尚、蓄電装置2の出力は、第2最低出力P22と第2最大出力P21との間の定格範囲内において比較的高精度に調整可能となる。
=第2運転情報=
第2運転情報は、蓄電装置2の動作状態を示す情報、制御可否を示す情報、及び、充電量(蓄電量)を示す情報等を含んでいる。
蓄電装置2の充電量を示す情報は、蓄電池22における充電量(蓄電量)を示している。ここで、蓄電装置2は、蓄電池22の充電量に応じた電力を放電したり、充電したりすることとする。つまり、蓄電装置2の充電量を示す情報に基づいて、蓄電装置2から配電線L101に対して供給されたり、配電線L101から蓄電装置2に対して供給されたりする第2現在出力P20を把握することが可能となる。尚、蓄電装置2の動作状態を示す情報、蓄電装置2の制御可否を示す情報は夫々、発電装置1の動作状態を示す情報、発電装置1の制御可否を示す情報と同様である。
<第3設備情報、第3運転情報>
第3設備情報及び第3運転情報は、第1分散型電源3に関する情報である。尚、第3設備情報及び第3運転情報の双方が、第1分散型電源3から収集されることとしてもよいし、第3設備情報が入力部61から入力されると共に第3運転情報が第1分散型電源3から収集されることとしてもよい。
=第3設備情報=
第3設備情報は、第1分散型電源3の定格出力を示す情報等を含んでいる。第1分散型電源3の定格出力を示す情報は、第1分散型電源3から配電線L101に対して出力(供給)される電力の最大値としての第3最大出力P31等を示している。
=第3運転情報=
第3運転情報は、第1分散型電源3の動作状態を示す情報、制御可否を示す情報、及び、発電量を示す情報等を含んでいる。尚、第1分散型電源3の動作状態を示す情報、第1分散型電源3の制御可否を示す情報、第1分散型電源3の発電量を示す情報は夫々、発電装置1の動作状態を示す情報、発電装置1の制御可否を示す情報、発電装置1の発電量を示す情報と同様である。つまり、第1分散型電源3の発電量を示す情報は、第1分散型電源3から配電線L101に供給される電力の値としての第3現在出力P30を示していることになる。
<第4設備情報、第4運転情報>
第4設備情報及び第4運転情報は、第2分散型電源4に関する情報である。尚、第4設備情報及び第4運転情報の双方が、第2分散型電源4から収集されることとしてもよいし、第4設備情報が入力部61から入力されると共に第4運転情報が第2分散型電源4から収集されることとしてもよい。
=第4設備情報=
第4設備情報は、第2分散型電源4の定格出力を示す情報、及び、変動率制約を示す情報等を含んでいる。
第2分散型電源4の定格出力を示す情報は、第2分散型電源4から配電線L101に対して出力(供給)される電力の最大値としての第4最大出力P41等を示している。尚、第4最大出力P41は、例えば発電機42の仕様等に基づいて定められている。
第2分散型電源4の変動率制約を示す情報は、第4変化率ΔP4を示している。尚、第4変化率ΔP4の構成は、第1変化率ΔP1の構成と同様である。
=第4運転情報=
第4運転情報は、第2分散型電源4の動作状態を示す情報、制御可否を示す情報、及び、発電量を示す情報等を含んでいる。尚、第2分散型電源4の動作状態を示す情報、第1分散型電源3の制御可否を示す情報、第2分散型電源4の発電量を示す情報は夫々、発電装置1の動作状態を示す情報、発電装置1の制御可否を示す情報、発電装置1の発電量を示す情報と同様である。つまり、第2分散型電源4の発電量を示す情報は、第2分散型電源4から配電線L101に供給される電力の値としての第4現在出力P40を示していることになる。
===制御可能量監視部===
以下、図1及び図3を参照して、本実施形態における制御可能量監視部について説明する。
制御可能量監視部66は、情報収集部65の収集結果に基づいて、配電系統100の制御装置群全体の出力電力に関する一定時間後における増加可能量W11と減少可能量W21とを算出する。尚、増加可能量W11及び減少可能量W21は、配電線L101の電力の変動を抑える能力を示している。つまり、増加可能量W11及び減少可能量W21は、第1分散型電源3及び第2分散型電源4から出力される電力を打ち消す能力を示している。 制御可能量監視部66は、発電装置1における増加可能量W111及び減少可能量W211と、蓄電装置2における増加可能量W112及び減少可能量W212とを算出し、当該算出結果に基づいて増加可能量W11及び減少可能量W21を算出する。
<発電装置における増加可能量及び減少可能量>
=発電装置における増加可能量=
制御可能量監視部66は、式1より増加可能量W111を算出する。
増加可能量W111=第1最大出力P11−第1現在出力P10・・・式1
尚、式1より算出された増加可能量W111が、第1変化率ΔP1と一定時間との積よりも大きい場合、制御可能量監視部66は、第1変化率ΔP1と一定時間との積を増加可能量W111とする。つまり、制御可能量監視部66は、増加可能量W111が第1変化率ΔP1と一定時間との積以下となるように増加可能量W111を算出する。尚、一定時間とは、発電制御装置6が配電系統100を制御する時間に応じた時間であり、例えば1秒、10秒、1分等を示している。
例えば、一定時間が1秒であり、第1最大出力P11が20(kW)であり、第1変化率ΔP1が5(kW/s)であり、第1現在出力P10が10(kW)である場合、第1最大出力P11に対する第1現在出力P10の差分である10(kW)は、第1変化率ΔP1と一定時間との積である5(kW)よりも大きくなる。従って、この場合、制御可能量監視部66は、増加可能量W111として5(kW)を算出する。
又、例えば、一定時間が10秒であり、第1最大出力P11が20(kW)であり、第1変化率ΔP1が5(kW/s)であり、第1現在出力P10が10(kW)である場合、第1最大出力P11に対する第1現在出力P10の差分である10(kW)は、第1変化率ΔP1と一定時間との積である50(kW)よりも小さくなる。従って、この場合、制御可能量監視部66は、増加可能量W111として10(kW)を算出する。
尚、制御可能量監視部66は、複数の発電装置1夫々の増加可能量W111を算出し、各増加可能量W111の総和を算出する。
=発電装置における減少可能量=
制御可能量監視部66は、式2より減少可能量W211を算出する。
減少可能量W211=−(第1最低出力P12−第1現在出力P10)・・・式2
尚、式2より算出された減少可能量W211が、第1変化率ΔP1と一定時間との積よりも大きい場合、制御可能量監視部66は、第1変化率ΔP1と一定時間との積を減少可能量W211とする。つまり、制御可能量監視部66は、減少可能量W211が第1変化率ΔP1と一定時間との積以下となるように減少可能量W211を算出する。
尚、制御可能量監視部66は、複数の発電装置1夫々の減少可能量W211を算出し、各減少可能量W211の総和を算出する。
<蓄電装置における増加可能量及び減少可能量>
制御可能量監視部66は、式3より増加可能量W112を算出し、式4より減少可能量W212を算出する。
増加可能量W112=最大出力P21−第2現在出力P20・・・式3
減少可能量W212=−(最低出力P22―第2現在出力P20)・・・式4
例えば、第2最大出力P21が10(kW)であり、第2最低出力P22が−10(kW)、第2現在出力P20が5(kW)の場合、制御可能量監視部66は、増加可能量W112として5(kW)を算出し、減少可能量W212として15(kW)を算出する。
尚、制御可能量監視部66は、複数の発電装置1夫々の増加可能量W112を算出し、各増加可能量W112の総和を算出する。制御可能量監視部66は、複数の発電装置1夫々の減少可能量W212を算出し、各減少可能量W212の総和を算出する。
<配電系統の制御装置群全体の増加可能量及び減少可能量>
制御可能量監視部66は、各増加可能量W111の総和と各増加可能量W112の総和との合計を、配電系統100の制御装置群全体の増加可能量W11とする。又、制御可能量監視部66は、各減少可能量W211の総和と各減少可能量W212の総和との合計を、配電系統100の制御装置群全体の減少可能量W21とする。
===変動量演算部===
以下、図1及び図3を参照して、本実施形態における変動量演算部について説明する。
変動量演算部67は、情報収集部65の収集結果に基づいて、配電系統100の再生可能エネルギー群全体の出力電力に関する一定時間後における増加側変動量W31及び減少側変動量W41を算出する。尚、増加側変動量W31及び減少側変動量W41は、配電線L101の想定される電力の変動量を示している。つまり、増加側変動量W31及び減少側変動量W41は、前述の増加可能量W11及び減少可能量W21によって打ち消す必要がある電力を示している。
変動量演算部67は、第1分散型電源3における増加側変動量W311及び減少側変動量W411と、第2分散型電源4における増加側変動量W312及び減少側変動量W412とを算出し、当該算出結果に基づいて増加側変動量W31及び減少側変動量W41を算出する。
<第1分散型電源における増加側変動量及び減少側変動量>
変動量演算部67は、式5より増加側変動量W311を算出し、式6より減少側変動量W411を算出する。
増加側変動量W311=第3最大出力P31−第3現在出力P30・・・式5
減少側変動量W411=第3現在出力P30・・・式6
尚、変動量演算部67は、複数の第1分散型電源3夫々の増加側変動量W311を算出し、各増加側変動量W311の総和を算出する。変動量演算部67は、複数の第1分散型電源3夫々の減少側変動量W411を算出し、各増加側変動量W411の総和を算出する。
<第2分散型電源における増加側変動量及び減少側変動量>
=第2分散型電源における増加側変動量=
変動量演算部67は、式7より増加側変動量W312を算出する。
増加側変動量W312=第4最大出力P41−第4現在出力P40・・・式7
尚、式7より算出された増加側変動量W312が、第4変化率ΔP4と一定時間との積よりも大きい場合、変動量演算部67は、第4変化率ΔP4と一定時間との積を増加側変動量W312とする。つまり、変動量演算部67は、増加側変動量W312が第4変化率ΔP4と一定時間との積以下となるように増加側変動量W312を算出する。
尚、変動量演算部67は、複数の第2分散型電源4夫々の増加側変動量W312を算出し、各増加側変動量W312の総和を算出する。
=第2分散型電源における減少側変動量=
変動量演算部67は、式8より減少側変動量W412を算出する。
減少側変動量W412=第4現在出力P40・・・式8
尚、変動量演算部67は、複数の第2分散型電源4夫々の減少側変動量W412を算出し、各増加側変動量W412の総和を算出する。
<配電系統の再生可能エネルギー群全体の増加側変動量及び減少側変動量>
変動量演算部67は、各増加側変動量W311の総和と各増加側変動量312の総和との合計を、配電系統100の再生可能エネルギー群全体の増加側変動量W31とする。変動量演算部67は、各減少側変動量W411の総和と各減少側変動量412の総和との合計を、配電系統100の再生可能エネルギー群全体の減少側変動量W41とする。
尚、増加側変動量W31、減少側変動量W41については、第1分散型電源3及び第2分散型電源4全てが連系さているときの量であることとしてもよい。尚、第1分散型電源3及び第2分散型電源4全てが連系さているとは、複数の第1分散型電源3夫々の第1遮断器30及び複数の第2分散型電源4夫々の第2遮断器40が全て投入されていることを示している。
===抑制量演算部===
以下、図1及び図3を参照して、本実施形態における抑制量演算部について説明する。
抑制量演算部68は、制御装置群全体の増加可能量W11及び減少可能量W21と、再生可能エネルギー群全体の増加側変動量W31及び減少側変動量W41とに基づいて、再生可能エネルギー群全体の抑制量W51を算出した後、算出結果等を示す目標最大出力情報を出力する。
<抑制量W51、W52の算出>
抑制量演算部68は、増加側変動量W31と減少可能量W21とを比較する。増加側変動量W31が減少可能量W21よりも多い場合、抑制量演算部68は、式9より抑制量W51を算出する。
抑制量W51=増加側変動量W31−減少可能量W21・・・式9
抑制量演算部68は、減少側変動量W41と増加可能量W11とを比較する。減少側変動量W41が増加可能量W11よりも多い場合、抑制量演算部68は、式10より抑制量W52を算出する。
抑制量W52=減少側変動量W41−増加可能量W11・・・式10
この後、抑制量演算部68は、再生可能エネルギー群の目標最大出力W61を算出する。尚、目標最大出力W61とは、再生可能エネルギー群から配電線L101に対して出力される最大電力の目標値を示している。配電系統100においては、増加側変動量W31又は減少側変動量W41に基づく電力が増加可能量W11又は減少可能量W21に基づく電力によって打ち消されるように、第1分散型電源3の最大出力P31の総和と第2分散型電源4の最大出力P41の総和との合計である再生可能エネルギー群の最大出力が目標最大出力W61となるように制御される。
具体的には、抑制量演算部68は、式11より目標最大出力W61を算出する。
目標最大出力W61=第3最大出力P31+第4最大出力P41−抑制量W5・・式11
尚、抑制量W5とは、抑制量W51または抑制量W52を示している。
この後、抑制量演算部68は、目標最大出力W61を示す目標最大出力情報を出力するか否かを判断する。具体的には、抑制量演算部68は、式12及び式13の関係の双方を満たすか否かを判断する。
増加側変動量W31≦減少可能量W21−規定量W71・・・式12
減少側変動量W41≦増加可能量W11−規定量71・・・式13
尚、規定量W71は、0以上の値である。
式12及び式13の関係の双方を満たすと判断した場合、抑制量演算部68は、目標最大出力情報を出力しない。一方、式12及び式13の少なくとも一方を満たさないと判断した場合、抑制量演算部68は、目標最大出力情報を出力する。
===制御部===
以下、図1及び図3を参照して、本実施形態における制御部について説明する。
制御部69は、抑制量演算部68から出力された目標最大出力情報に基づいて、再生可能エネルギー群の最大出力が目標最大出力W61となるように、制御指令を出力する。制御指令は、例えば第1遮断器30、第2遮断器40を投入又は遮断するための指令である。又、例えば第1分散型電源3及び第2分散型電源4の中に第3最大出力P31又は第4最大出力P41を調整可能な分散型電源が含まれている場合、制御指令は、当該分散型電源の最大出力を調整するための指令としても機能する。制御指令は、再生可能エネルギー群の最大出力が目標最大出力W61となるように、第1分散型電源3及び第2分散型電源4のうちの所定の分散型電源に送信される。制御指令を受信した分散型電源は、適宜、配電線L101から電気的に遮断されたり、最大出力が調整されたりする。尚、目標最大出力情報が抑制量演算部68から出力さない場合、制御部69は、制御指令を出力しない。
===発電制御装置の動作===
以下、図1及び図4を参照して、本実施形態における発電制御装置の動作について説明する。図4は、本実施形態における発電制御装置の動作を示すフローチャートである。
第1の領域641に記憶されているプログラムの実行により発電制御装置6の動作が開始されたところから説明する。
発電制御装置6は、配電系統100の各情報を収集する(ステップSt11)。発電制御装置6は、配電系統100の各情報に基づいて、増加可能量W11及び減少可能量W21を算出する(ステップSt12)。発電制御装置6は、配電系統100の各情報に基づいて、増加側変動量W31及び減少側変動量W41を算出する(ステップSt13)。発電制御装置6は、ステップSt12、St13での算出結果に基づいて、抑制量W51、W52、目標最大出力W61を算出する(ステップSt14)。発電制御装置6は、制御可能量により、変動量を打ち消すことができるか否かを判断する(ステップSt15)。具体的には、発電制御装置6は、式12及び式13の関係の双方を満たすか、式12及び式13の少なくとも一方を満たさないかを判断する。式12及び式13の関係の双方を満たすと判断した場合(ステップSt14:YES)、発電制御装置6は、動作を終了する。一方、式12及び式13の関係の少なくとも一方を満たさないと判断した場合(ステップSt14:NO)、発電制御装置6は、ステップSt14で算出された目標最大出力W61に基づく制御指令を出力する。
例えば、ステップSt11乃至St16の動作については、例えば所定時間毎に実行される。例えば、これらの動作が3回実行され、3回ともステップSt15の判断がNOであり、1回目の目標最大出力W61が1000KWとなり、2回目の目標最大出力W61が500KWとなり、3回目の目標最大出力W61が700KWとなった場合について説明する。発電制御装置6から出力される1回目の制御指令に基づいて、目標最大出力W61が1000KWとなるように、第1分散型電源3及び第2分散型電源4は適宜、連系または遮断される。この後、2回目の制御指令に基づいて、目標最大出力W61が500KWとなるように、第1分散型電源3及び第2分散型電源4のうちの所定の分散型電源が遮断される。この後、3回目の制御指令に基づいて、目標最大出力W61が700KWとなるように、第1分散型電源3及び第2分散型電源4のうちの所定の分散型電源が連系される。そして、配電系統100の制御装置群によって、配電系統100の生成可能エネルギー群からの出力に基づく配電線L101の電力の変動が打ち消されることになる。
[第2実施形態]
===配電系統===
本実施形態の配電系統100Bは、第1実施形態の配電系統100において、発電制御装置6を発電制御装置7に変更し、測定装置M1を追加ものである。配電系統100Bにおける発電制御装置7及び測定装置M1以外の構成は、配電系統100の構成と同様である。
以下、図5を参照して、本実施形態における配電系統について説明する。図5は、本実施形態における配電系統を示す図である。
配電系統100Bは、発電制御装置7(電力調整装置)、測定装置M1を有する。
測定装置M1は、配電線L101から電力負荷58に供給される電力(「負荷Y81」とも称する)を測定し、測定結果を示す測定情報を出力する。
発電制御装置7は、電力系統100Bを制御するための装置である。発電制御装置7は、発電装置1、蓄電装置2、第1分散型電源3、第2分散型電源4、測定装置M1(「配電系統100Bの各装置」とも称する)との間で通信できるように、通信線L1、L3、通信ネットワークNを介して配電系統100Bの各装置と接続されている。尚、発電制御装置7は、測定装置M1から出力された測定情報を受信する。
===発電制御装置===
以下、図6を参照して、本実施形態における発電制御装置について説明する。図6は、本実施形態における発電制御装置の機能を示すブロック図である。尚、図2の機能と同様な機能には、同一の符号を付すのみで、その説明については省略する。
発電制御装置7は、電力系統100Bから情報を収集して、当該情報に基づいて第1分散型電源3及び第2分散型電源4の最大出力を調整する装置である。発電制御装置7は、記憶部74、制御部79を有する。
記憶部74は、例えば、第1の領域741及び第3の領域743を有する。第1の領域741には、発電制御装置7を統括制御するためのプログラムが記憶されている。第3の領域743には、第3の領域643(第1実施形態)に記憶されている情報と、測定装置M1から出力された測定情報が記憶されている。
制御部79は、第1の領域741に記憶されているプログラムの実行により、発電制御装置7を統括制御する。
発電制御装置7は、更に、情報収集部75、制御可能量監視部76、発電量演算部77、抑制量演算部78(「発電制御装置7の各機能」とも称する)を有する。尚、発電制御装置7の各機能は、第1の領域741に記憶されているプログラムの実行により制御部79によって実現される機能である。
情報収集部75は、第1乃至第4設備情報、第1乃至第4運転情報、及び測定情報(「配電系統100Bの各情報」とも称する)を収集する。
制御可能量監視部76は、情報収集部75の収集結果及び式14に基づいて、発電装置1及び蓄電装置2全体の出力電力に関する制御可能装置の上限値Y11を算出する。
制御可能装置の上限値Y11=第1最大出力P11+第2最大出力P21・・・式14
発電量演算部77は、配電系統100Bの各情報及び式15に基づいて、第1分散型電源3及び第2分散型電源4の出力電力に関する再生可能エネルギー発電量の上限値Y31を算出する。
再生可能エネルギー発電量の上限値Y31=第3最大出力P31+第4最大出力P41・・・式15
尚、式15における第2最大出力P21は、複数の第1分散型電源3及び第2分散型電源4のうちの現時点で連系されている分散型電源における最大出力を示している。
抑制量演算部78は、制御可能量監視部76及び発電量演算部77の演算結果に基づいて、第1分散型電源3及び第2分散型電源4全体の最大出力を調整するための目標最大出力Y61を算出し、算出結果を示す目標最大出力情報を出力する。
具体的には、抑制量演算部78は、式16の関係を満たすか否かを判断する。
制御可能装置の上限値Y11+再生可能エネルギー発電量の上限値Y31>負荷Y81・・・式16
式16の関係を満たすと判断した場合、抑制量演算部78は、式17より目標最大出力Y61を算出し、目標最大出力Y61を示す目標最大出力情報を出力する。一方、式16の関係を満たさないと判断した場合、抑制量演算部78は、目標最大出力Y61を算出せず、目標最大出力情報を出力しない。
目標最大出力Y61=負荷Y81−制御可能装置の上限値Y11・・・式17
制御部79は、抑制量演算部78から出力された目標最大出力情報に基づいて、再生可能エネルギー群の最大出力が目標最大出力Y61となるように、制御指令を出力する。
===発電制御装置の動作===
以下、図5及び図7を参照して、本実施形態における発電制御装置の動作について説明する。図7は、本実施形態における発電制御装置の動作を示すフローチャートである。
第1の領域741に記憶されているプログラムの実行により発電制御装置7の動作が開始されたところから説明する。
発電制御装置7は、配電系統100Bの各情報を収集する(ステップSt31)。発電制御装置7は、配電系統100Bの各情報に基づいて、制御可能装置の上限値Y11を算出する(ステップSt32)。発電制御装置7は、配電系統100Bの各情報に基づいて、再生可能エネルギー発電量の上限値Y31を算出する(ステップSt33)。発電制御装置7は、式17の関係を満たすか否か判断する(ステップSt34)。式17の関係を満たすと判断した場合(ステップSt34:Y)、発電制御装置7は、制御動作を終了する。一方、式17の関係を満たさないと判断した場合(ステップSt34:N)、発電制御装置7は、目標最大出力Y61を算出する(ステップSt35)。この後、発電制御装置7は、制御指令を出力する(ステップSt36)。
[第3実施形態]
===配電系統===
本実施形態の配電系統100Cは、第1実施形態の配電系統100において、発電制御装置6を発電制御装置8に変更し、測定装置M2、第3遮断器50、電力負荷52を追加したものである。配電系統100Cにおける測定装置M2、第3遮断器50、電力負荷52、発電制御装置8以外の構成は、配電系統100の構成と同様である。
以下、図8を参照して、本実施形態における配電系統について説明する。図8は、本実施形態における配電系統を示す図である。尚、図1と同様な構成には、同様な符号を付し、その説明については省略する。
配電系統100Cは、所定の地域における配電系統である。尚、配電系統100Cは、例えば地震等により上位系統から遮断されて自立運転状態となっている配電系統であることとしてもよい。
配電系統100Cは、配電線L101(電力線)、発電装置1(発電機)、蓄電装置2、第1分散型電源3、第2分散型電源4、測定装置M2、第3遮断器50、電力負荷52、発電制御装置8(電力調整装置)を有する。尚、発電制御装置8、発電装置1、第1分散型電源3、第2分散型電源4が電力調整システムに相当する。尚、発電装置1は、例えば配電系統100Cが自立運転状態となっているときに稼動する非常用の発電機であることとしてもよい。
電力負荷52は、配電線L101から電力が供給される負荷である。電力負荷52は、第3遮断器50を介して配電線L101に接続される。第3遮断器50は、第1遮断器30と同様な構成であり電力負荷52と配電線L101との間に設けられる。例えば、第3遮断器50が投入された場合、電力負荷52は配電線L101と電気的に接続される。一方、例えば、第3遮断器50が遮断された場合、電力負荷52は配電線L101から電気的に遮断される。
測定装置M2は、配電線L101の電圧及び周波数を測定し、測定結果を示す測定情報を出力する。尚、配電線L101の周波数とは、例えば配電線L101における周波数を示している。測定装置M2は、一定時間毎に測定情報を出力することとしてもよいし、発電制御装置8等からの要求に応じて測定情報を出力することとしてもよい。
蓄電装置2は、前述(第1実施形態)したように、充放電装置21を有する。充放電装置21は、配電線L101の電力の値に応じて蓄電池22の充放電を制御する。充放電装置21は、配電線L101の電力の値が例えば101(V)等の所定値となるように、充放電を制御する。尚、所定値は、例えば配電系統100Cの管理者によって101(V)以外の値に設定されることとしてもよい。
配電線L101の電力の値が所定値よりも小さい(低い)場合、充放電装置21は、配電線L101の電力を増加させるべく蓄電池22から放電させる。この場合、蓄電池22の蓄電量が減少することになる。一方、配電線L101の電力の値が所定値よりも大きい(高い)場合、充放電装置21は、配電線L101の電力を減少させるべく蓄電池22を充電させる。この場合、蓄電池22の蓄電量が増加することになる。尚、蓄電池22の蓄電量とは、蓄電池22に充電されている電力の量を示している。蓄電池22の蓄電量は、例えば、蓄電池22が満充電の際の蓄電量に対する現在の蓄電量の比率として示される。
又、充放電装置21は、蓄電池22の蓄電量を示す蓄電情報を出力する。充放電装置21は、一定時間毎に蓄電情報を出力することとしてもよいし、発電制御装置8等からの要求に応じて蓄電情報を出力することとしてもよい。
発電制御装置8は、電力系統100Cを制御するための装置である。発電制御装置8は、発電装置1、蓄電装置2、第1分散型電源3、第2分散型電源4、第3遮断器50、測定装置M2(「配電系統100Cの各装置」とも称する)との間で通信できるように、通信線L1、L4、通信ネットワークNを介して配電系統100Cの各装置と接続されている。
===電力負荷、第1及び第2分散型電源===
以下、図9を参照して、本実施形態における配電系統について説明する。図9は、本実施形態における配電系統の一部を示す図である。尚、図8の第1分散型電源3、第2分散型電源4、電力負荷52は夫々複数設けられるが、説明の便宜上、図9において2個の第1分散型電源3A、3B、2個の第2分散型電源4A、4B、4個の電力負荷52A乃至52Dとして示されている。
太陽電池32A、32Bは夫々、パワーコンディショナ31A、31B及び第1遮断器30A、30Bを介して配電線L101に接続されている。尚、第1遮断器30A、30Bは夫々、第1制御指令S31、S32に基づいて投入又は遮断される。
発電機42A、42Bは夫々、制御装置41A、41B及び第2遮断器40A、40Bを介して配電線L101に接続されている。尚、第2遮断器40A、40Bは夫々、第2制御指令S41、S42に基づいて投入又は遮断される。
電力負荷52A乃至52Dは夫々、第3遮断器50A乃至50Dを介して配電線L101に接続される。尚、第3遮断器50A乃至50Dは夫々、第3制御指令S51乃至S54に基づいて投入又は遮断されている。
===発電制御装置===
以下、図10を参照して、本実施形態における発電制御装置について説明する。図10は、本実施形態における発電制御装置の機能を示すブロック図である。尚、図2の機能と同様な機能には、同一の符号を付すのみで、その説明については省略する。
発電制御装置8は、電力系統100Cから情報を収集して、当該情報に基づいて第1遮断器30A、30B、第2遮断器40A、40B、第3遮断器50A乃至50D(「各遮断器」とも称する)を投入又は遮断する装置である。発電制御装置8は、記憶部84、制御部89を有する。
記憶部84は、例えば、第1の領域841、第2の領域842、第3の領域843を有する。第1の領域841には、発電制御装置8を統括制御するためのプログラムが記憶されている。第2の領域842には、第1乃至第3閾値情報が記憶されている。第3の領域843には、第1優先順位情報T11(図11)及び第2優先順位情報T12(図12)が記憶されている。尚、第1乃至第3閾値情報、第1及び第2優先順位情報については後述する。
制御部89は、第1の領域841に記憶されているプログラムの実行により、発電制御装置8を統括制御する。
発電制御装置8は、更に、情報収集部85、判定部86(検出装置、第1検出装置、第2検出装置)、制御対象等決定部87(「発電制御装置8の各機能」とも称する)を有する。尚、発電制御装置8の各機能は、第1の領域841に記憶されているプログラムの制御部89による実行によって実現される機能である。尚、制御対象等決定部87及び制御部89が調整装置、第1調整装置、第2調整装置に相当する。
情報収集部85は、測定情報、蓄電情報及び遮断器情報(「配電系統100Cの各情報」とも称する)を収集する。尚、遮断器情報は、各遮断器の状態を示す情報であり、具体的には、各遮断器が投入されているか又は遮断されているかを示す情報である。遮断器情報は、一定時間毎に各遮断器から出力されることとしてもよいし、発電制御装置8からの要求に応じて各遮断器から出力されることとしてもよい。
判定部86は、測定情報と第1及び第2閾値情報とを比較する。更に、判定部86は、蓄電情報と第3閾値情報とを比較する。尚、判定部86の詳細については後述する。
制御対象等決定部87は、判定部86の判定結果、第1及び第2優先順位情報に基づいて、制御対象及び制御内容を決定する。
制御部89は、制御対象等決定部87の決定結果に基づいて、第1制御指令S31、S32、第2制御指令S41、S42、第3制御指令S51、S52、S53、S54(「各制御指令」とも称する)のうちの所定の制御指令を出力させる。
===第1乃至第3閾値情報===
以下、図11を参照して、本実施形態における第1乃至第3閾値情報について説明する。図11は、本実施形態における第1優先順位情報を示す図である。
<第1閾値情報>
第1閾値情報は、測定情報に示されている配電線L101の周波数の値(「周波数測定値」とも称する)と比較される情報としての、周波数下限値及び周波数上限値を含んでいる。周波数下限値、周波数上限値は夫々、例えば49(Hz)、51(Hz)に設定される。尚、周波数下限値、周波数上限値は夫々、例えば配電系統100Cの管理者によって49(Hz)、51(Hz)以外の値に設定されることとしてもよい。配電系統100Cにおいては、配電線L101の周波数の値が周波数下限値と当該周波数下限値よりも高い周波数上限値との間(所定の周波数範囲)の値となるように制御される。
<第2閾値情報>
第2閾値情報は、測定情報に示されている配電線L101の電圧の値(「電圧測定値」とも称する)と比較される情報としての、電圧下限値及び電圧上限値を含んでいる。電圧下限値、電圧上限値は夫々、例えば94(V)、108(V)に設定される。尚、電圧下限値、電圧上限値は夫々、例えば配電系統100Cの管理者によって94(V)、108(V)以外の値に設定されることとしてもよい。配電系統100Cにおいては、配電線L101の電圧の値が電圧下限値と当該電圧下限値よりも高い電圧上限値との間(所定の電圧範囲)の電圧の値となるように制御される。
<第3閾値情報>
第3閾値情報は、蓄電情報に示されている蓄電池22の蓄電量と比較される情報としての、蓄電量下限値及び蓄電量上限値を含んでいる。蓄電量下限値、蓄電量上限値は夫々、例えば5(%)、95(%)に設定される。尚、蓄電量下限値、蓄電量上限値は夫々、例えば配電系統100Cの管理者によって5(%)、95(%)以外の値に設定されることとしてもよい。配電系統100Cにおいては、蓄電値22の蓄電量が蓄電量下限値と当該蓄電量下限値よりも多い蓄電量上限値との間(所定の蓄電量範囲)の蓄電量となるように制御される。
===第1優先順位情報===
以下、図11を参照して、本実施形態における第1優先順位情報について説明する。
第1優先順位情報T11は、周波数測定値の判定結果、電圧測定値の判定結果、蓄電量の判定結果夫々が配電系統100Cの制御のために用いられる優先順位を示す情報である。つまり、第1優先順位情報T11は、配電系統100Cの制御の際に、周波数測定値の判定結果、電圧測定値の判定結果、蓄電量の判定結果のうちの何れの判定結果が優先的に用いられるかを示している。尚、第1優先順位情報T11においては、優先順位の欄の数字が小さいほど優先度が高いことが示されている。第1優先順位情報T11においては、周波数測定値の判定結果、電圧測定値の判定結果、蓄電量の判定結果のうちで、周波数測定値の判定結果の優先順位が最も高く、蓄電量の判定結果の優先順位が最も低いことが示されている。つまり、優先順位が高い方から低い方に向かって、周波数測定値の判定結果、電圧測定値の判定結果、蓄電量の判定結果の順で優先順位が定められている。
この優先順位は、例えば配電線L101に接続される発電機には定格の速度(周波数)があり、周波数が数%定格からずれた場合、配電線L101に対して当該発電機を連系(接続)できなくなる虞があること等に基づいて定められている。又、この優先順位は、例えば配電線L101の電圧の値が95(V)〜107(V)となるように配電系統100Cを制御するべきであること等にも基づいて定められている。又、この優先順位は、例えば電力負荷52に対して供給される電力が不足する等の影響を、蓄電量の多少により比較的受け難くすることにも基づいて定められている。
===第2優先順位情報===
以下、図12を参照して、本実施形態における第2優先順位情報について説明する。
第2優先順位情報T12は、第1分散型電源3、第2分散型電源4、電力負荷52が配電線L101の電力を調整するための制御対象として選択されるときの優先順位を示す情報である。第2優先順位情報T12においては、優先順位、設備名称、種別、容量、遮断時間、遮断状況が対応付けられている。
設備名称における第1太陽光発電装置、第2太陽光発電装置、第1風力発電装置、第2風力発電装置、フロア1の空調、廊下の照明、フロア2の空調、オフィス1の照明は夫々、第1分散型電源3A、第1分散型電源3B、第2分散型電源4A、第2分散型電源4B、電力負荷52A、電力負荷52B、電力負荷52C、電力負荷52Dに対応し、これらの設備の名称を示している。種別は、各設備が分散型電源であるか電力負荷であるかを示している。「RE」は分散型電源であることを示し、「負荷」は電力負荷であることを示している。容量は、配電線L101に対して供給可能な電力、配電線L101から供給される電力を示している。遮断時間は、1日における電力負荷が自動的に遮断される時間帯が示されている。第2優先順位情報T12の遮断時間によれば、電力負荷52A、52Cが20時〜5時の時間帯に自動的に遮断されることになっている。遮断状況は、第2優先順位情報T12に示されている各設備が配電線L101に接続されているか遮断されているかを示している。遮断状況は、遮断器情報に基づいて示される。
===判定部===
以下、図11を参照して、本実施形態における判定部について説明する。
<電圧測定値の判定>
判定部86は、電圧測定値と電圧下限値及び電圧上限値とを比較する。判定部86は、電圧測定値が電圧下限値以下であるか否かと、電圧測定値が電圧上限値以上であるか否かを判定する。尚、電圧測定値が一定時間以上継続して電圧下限値以下となっているときに、判定部86は、電圧測定値が電圧下限値以下であると判定する(電圧測定値が電圧下限値よりも低いことを検出する)。つまり、このとき、判定部86は、電圧測定値が電圧下限値と電圧上限値との間から逸脱していることを検出することになる。又、電圧測定値が一定時間未満のみ電圧下限値以下となった場合に、判定部86は、電圧測定値が電圧下限値以下であると判定しない。尚、一定時間は、例えば、100(ms)程度であって、電力負荷52の仕様等を考慮した配電系統100Cの運用計画等に基づいて定められることとしてもよい。尚、一定時間は、100(ms)よりも短い時間であっても、100(ms)よりも長い時間であってもよい。又、電圧測定値が一定時間以上継続して電圧上限値以上となっているときに、判定部86は、電圧測定値が電圧上限値以上であると判定する(電圧測定値が電圧上限値よりも高いことを検出する)。つまり、このとき、判定部86は、電圧測定値が電圧下限値と電圧上限値との間から逸脱していることを検出することになる。又、電圧測定値が一定時間未満のみ電圧上限値以上となった場合に、判定部86は、電圧測定値が電圧上限値以上であると判定しない。
<周波数測定値の判定>
判定部86は、周波数測定値と周波数下限値及び周波数上限値とを比較する。判定部86は、周波数測定値が周波数下限値以下であるか否かと、周波数測定値が周波数上限値以上であるか否かを判定する。尚、周波数測定値が一定時間以上継続して周波数下限値以下となっているとき、判定部86は、周波数測定値が周波数下限値以下であると判定する(周波数測定値が周波数下限値よりも低いことを検出する)。又、周波数測定値が一定時間以上継続して周波数上限値以上となっているとき、判定部86は、周波数測定値が周波数上限値以上であると判定する(周波数測定値が周波数上限値よりも高いことを検出する)。つまり、これらのとき、判定部86は、周波数測定値が周波数下限値と周波数上限値との間から逸脱していることを検出することになる。
<蓄電量の判定>
判定部86は、蓄電量と蓄電量下限値及び蓄電量上限値と比較する。判定部86は、蓄電量が蓄電量下限以下であるか否かと、蓄電量が蓄電量上限値以上であるか否かを判定する。尚、蓄電量が一定時間以上継続して蓄電量下限値以下となっているとき、判定部86は、蓄電量が蓄電量下限値以下であると判定する(蓄電量が蓄電量下限値よりも低いことを検出する)。又、蓄電量が一定時間以上継続して蓄電量上限値以上となっているとき、判定部86は、蓄電量が蓄電量上限値以上であると判定する(蓄電量が蓄電量上限値よりも高いことを検出する)。これらのとき、判定部86は、蓄電量が蓄電量下限値と蓄電量上限値との間から逸脱していることを検出することになる。
例えば、配電線L101の電力が減少すると、配電線L101の周波数及び電圧、蓄電池22の蓄電量は減少する。この場合、当該減少の程度に応じて配電線L101の電力が増加するように、配電系統100Cを制御する必要性が生じることがある。一方、配電線L101の電力が増加すると、配電線L101の周波数及び電圧、蓄電池22の蓄電量は増加する。この場合、当該増加の程度に応じて配電線L101の電力が減少するように、配電系統100Cを制御する必要性が生じることがある。
===制御対象等決定部===
以下、図12を参照して、本実施形態における制御対象等決定部について説明する。
制御対象等決定部87は、判定部86の判定結果、第1優先順位情報T11及び第2優先順位情報T12等に基づいて、制御対象としての分散型電源又は電力負荷及び当該制御対象についての制御内容を決定する。
<電力を減少させるための決定>
電圧測定値が電圧上限値以上であると判定部86が判定した場合、制御対象等決定部87は、配電線L101の電力が減少するように制御対象及び制御内容を決定する。配電線L101の電力が減少するように制御対象及び制御内容を決定(「電力を減少させるための決定」とも称する)するとは、制御対象決定87が、負荷の遮断解除動作又は分散型電源の遮断動作のための決定をすることを示している。尚、負荷の遮断解除動作とは、電力負荷52A乃至52Dのうちの配電線L101から電気的に遮断されている状態の電力負荷に接続されている第3遮断器を投入することを示している。分散型電源の遮断動作とは、第1分散型電源3A、3B、第2分散型電源4A、4Bのうちの配電線L101に対して電気的に接続されている分散型電源の第1又は第2遮断器を遮断することを示している。
電力を減少させるための決定を行う場合、制御対象等決定部87は、第2優先順位情報T12に示されている優先順位の欄の数が大きいほど優先順位を高くして、制御対象及び制御内容を決定する。具体的には、制御対象等決定部87は、遮断状況が遮断となっている電力負荷(電力負荷52A、52C)及び遮断状況が遮断となっていない分散型電源(第2分散型電源4A、4B)を制御対象の候補とする。次に、制御対象等決定部87は、この候補のうちの優先順位の欄の数が最大の制御対象を、制御対象として決定する。
具体的には、第2優先順位情報T12に示されている配電系統100Cにおいては、制御対象等決定部87は、制御対象を電力負荷52Cに接続されている第3遮断器50Cに決定し、制御内容を投入に決定する。第3遮断器50Cが投入された後、電力を減少させるための決定を再度行う場合、制御対象等決定部87は、制御対象を第3遮断器50Aに決定し、制御内容を投入に決定する。第3遮断器50Aが投入された後、電力を減少させるための決定を再度行う場合、制御対象等決定部87は、制御対象を第2遮断器40Bに決定し、制御内容を遮断に決定する。第2遮断器40Bが遮断された後、電力を減少させるための決定を再度行う場合、制御対象等決定部87は、制御対象を第2遮断器40Aに決定し、制御内容を遮断に決定する。
<電力を増加させるための決定>
電圧測定値が電圧下限値以下であると判定部86が判定した場合、制御対象等決定部87は、配電線L101の電力が増加するように制御対象及び制御内容を決定する。配電線L101の電力が増加するように制御対象及び制御内容を決定(「電力を増加させるための決定」とも称する)するとは、制御対象決定87が、負荷の遮断動作又は分散型電源の遮断解除動作のための決定をすることを示している。尚、負荷の遮断動作とは、電力負荷52A乃至52Dのうちの配電線L101に電気的に接続されている状態の電力負荷に接続されている第3遮断器を遮断することを示している。分散型電源の遮断解除動作とは、第1分散型電源3A、3B、第2分散型電源4A、4Bのうちの配電線L101から電気的に遮断されている分散型電源の第1又は第2遮断器を投入することを示している。
電力を増加させるための決定を行う場合、制御対象等決定部87は、第2優先順位情報T12に示されている優先順位の欄の数が小さいほど優先順位を高くして、制御対象及び制御内容を決定する。具体的には、制御対象等決定部87は、遮断状況が遮断となっていない電力負荷(電力負荷52B、52D)及び遮断状況が遮断となっている分散型電源(第1分散型電源3A、3B)を制御対象の候補とする。次に、制御対象等決定部87は、この候補のうちの優先順位の欄の数が最小の制御対象を、制御対象として決定する。
具体的には、第2優先順位情報T12に示されている配電系統100Cにおいては、制御対象等決定部87は、制御対象を第1分散型電源3Aに接続されている第1遮断器30Aに決定し、制御内容を投入に決定する。第1遮断器30Aが投入された後、電力を増加させるための決定を再度行う場合、制御対象等決定部87は、第1遮断器30Bに決定し、制御内容を投入に決定する。第1遮断器30Bが投入された後、電力を増加させるための決定を再度行う場合、制御対象等決定部87は、第3遮断器50Bに決定し、制御内容を遮断に決定する。第3遮断器50Bが遮断された後、電力を増加させるための決定を再度行う場合、制御対象等決定部87は、第3遮断器50Dに決定し、制御内容を遮断に決定する。
<判定部の判定>
周波数測定値が周波数上限値以上であると判定部86が判定した場合、制御対象等決定部87は、電力を減少させるための決定を行う。又、蓄電量が蓄電量上限値以上であると判定部86が判定した場合、制御対象等決定部87は、電力を減少させるための決定を行う。
周波数測定値が周波数下限値以下であると判定部86が判定した場合、制御対象等決定部87は、電力を増加させるための決定を行う。又、蓄電量が蓄電量下限値以下であると判定部86が判定した場合、制御対象等決定部87は、電力を増加させるための決定を行う。
<排他的な判定結果>
周波数測定値が周波数上限値以上であると判定部86が判定し、且つ、電圧測定値が電圧下限値以下であると判定部86が判定することがある。この場合、周波数についての判定結果によれば、制御対象等決定部87は、電力を減少させるための決定を行う必要があり、電圧についての判定結果によれば、制御対象等決定部87は、電力を増加させるための決定を行う必要がある。このように、電力を減少させるための決定を行うことと、電力を増加させるための決定を行うこととが混在することになる。この場合、第1優先順位情報T11に示されている優先順位に従って、制御対象等決定部87は、電力を増加させるための決定を行わず、電力を減少させるための決定を行う。
又、電圧測定値が電圧下限値以下であると判定部86が判定し、且つ、蓄電量が蓄電量上限値以上であると判定部86が判定することがある。この場合、電力を増加させるための決定を行うことと電力を減少させるための決定を行うこととが混在することになる。この場合、第1優先順位情報T11に示されている優先順位に従って、制御対象等決定部87は、電力を減少させるための決定を行わず、電力を増加させるための決定を行う。
<電力を減少又は増加させるための決定が行われない場合>
電圧測定値が電圧下限値以下でなく、且つ、電圧上限値以上でないと判定部86に判定されることがある。この場合、電圧測定値が第1規定範囲内となっていると判定部86が判定することとする。又、周波数測定値が周波数下限値以下でなく、且つ、周波数上限値以上でないと判定部86に判定されることがある。この場合、周波数測定値が第2規定範囲内となっていると判定部86が判定することとする。蓄電量が蓄電量下限以下でなく、且つ、蓄電量が蓄電量上限値以上でないと判定部86に判定されることがある。この場合、蓄電量が第3規定範囲内となっていると判定部86が判定することとする。
そして、電圧測定値が第1規定範囲内となっており、且つ、周波数測定値が第2規定範囲内となっており、且つ、蓄電量が第3規定範囲内となっている(「全ての電気量が規定範囲内になっている」とも称する)と判定部86が判定した場合、制御対象等決定部87は、電力を増加させるための決定及び電力を減少させるための決定の双方を行わないことになる。
===制御部===
以下、図12を参照して、本実施形態における制御部について説明する。図12は、本実施形態における第2優先順位情報を示す図である。
制御部89は、判定部86の判定結果及び制御対象等決定部87の決定結果等に基づいて、各制御指令のうちの所定の制御指令を出力させる。
例えば、電圧測定値が電圧上限値以上であると判定部86が判定したときに、制御対象及び制御内容を夫々第3遮断器50C及び投入に御対象等決定部87が決定した場合、制御部89は、投入することを示す第3制御指令S53を出力させる。又、例えば、電圧測定値が電圧下限値以下であると判定部86が判定したときに、制御対象及び制御内容を夫々第1遮断器30A及び投入に制御対象等決定部87が決定した場合、制御部89は、投入することを示す第1制御指令S31を出力させる。尚、周波数測定値の判定結果、蓄電量の判定結果に基づいて、制御部89は、上述の電圧測定値の判定結果に基づく制御指令の出力と同様に、所定の制御指令を出力させる。尚、全ての電気量が規定範囲内になっていると判定部86が判定した場合、制御部89は、制御指令を出力させない。
===発電制御装置の動作===
以下、図8、図9及び図13を参照して、本実施形態における発電制御装置の動作について説明する。図13は、本実施形態における発電制御装置の動作を示すフローチャートである。
第1の領域841に記憶されているプログラムの実行により発電制御装置8の動作が開始されたところから説明する。
発電制御装置8は、配電系統100Cの各情報を収集する(ステップSt51)。発電制御装置8は、全ての電気量が規定範囲内となっているか否かを判定する(ステップSt52)。全ての電気量が規定範囲内となっていると判定した場合(ステップSt52:YES)、発電制御装置8は、制御動作を終了する。尚、この場合、発電制御装置8は、ステップSt51の動作の後に、ステップSt52の判断を再度行うこととしてもよい。
ステップSt52の判断において全ての電気量が規定範囲内となっていると判定しなかった場合(ステップSt52:NO)、発電制御装置8は、第1優先順位情報T11及び第2優先順位情報T12等に基づいて、制御対象及び制御内容を決定する(ステップSt53)。発電制御装置8は、ステップSt53での決定結果に基づいて所定の制御指令を出力する。例えば、制御対象及び制御内容が夫々第3遮断器50A及び投入と決定された場合、発電制御装置8は、投入することを示す第3制御指令S53を出力する。第3遮断器50Aは、第3制御指令S53を受信して、投入される。電力負荷52Aが配電線L101に対して接続される。そして、配電線L101から電力負荷52Aに対して電力が供給されることになる。
ステップSt54の後、発電制御装置8は、例えば10秒等の一定時間の経過を待った(ステップSt55)後、ステップSt52の判断を再度行う。
前述したように、発電制御装置8は、制御部89を有する。制御部89は、第1分散型電源3及び第2分散型電源4から配電線L101に供給される電力に基づく測定装置M2の測定結果等に応じて、所定の制御指令を出力させる。所定の制御指令に応じて各遮断器のうちの所定の遮断器が投入又は遮断されることにより、配電線L101の電力が調整されることになる。尚、配電線L101には、複数の電力負荷52A乃至52D、複数の電力負荷52A乃至52Dに対して電力を供給する発電装置1、複数の電力負荷52A乃至52Dに対して電力を供給する複数の第1分散型電源3A、3B、第2分散型電源4A、4Bが接続されている。これらの構成により、発電制御装置8は、第1分散型電源3及び第2分散型電源4から配電線L101に供給される電力に応じて、配電線L101の電力を調整することができる。
又、発電制御装置8は、判定部86を有する。判定部86は、周波数測定値が周波数下限値と周波数上限値との間から逸脱していることを検出する。周波数測定値が周波数下限値と周波数上限値との間から逸脱していることを判定部86が検出したとき、制御部89は、所定の制御指令を出力させる。尚、所定の制御指令に基づいて各遮断器は遮断されたり投入されたりする。従って、配電線L101から電力負荷52に対して供給される電力、及び、第1分散型電源3及び第2分散型電源4から配電線L101に供給される電力の少なくとも一方が調整(「配電線L101の電力に関する調整」とも称する)されることになる。尚、この調整は、周波数測定値が周波数下限値と周波数上限値との間の周波数となるように行われる。これらの構成により、配電線L101の周波数を、周波数下限値と周波数上限値との間の周波数にすることができる。よって、例えば配電線L101の周波数が周波数下限値と周波数上限値との間から逸脱していることにより、配電線L101に対して発電機等を接続することができなくなるのを防止することができる。
又、判定部86は、電圧測定値が電圧下限値と電圧上限値との間から逸脱していることを検出する。電圧測定値が電圧下限値と電圧上限値との間から逸脱していることを判定部86が検出したとき、制御部89は、所定の制御指令を出力させる。電圧測定値が電圧下限値と電圧上限値との間の電圧値となるように、配電線L101の電力に関する調整が行われる。これらの構成により、配電線L101の電力の需給バランスを維持することができる。又、電力負荷52に対して所定の電圧範囲に応じた電圧範囲を逸脱した電圧が供給されるのを防止して、配電系統100Cの信頼性を向上させることができる。
又、判定部86は、周波数測定値が周波数下限値よりも低いことと、周波数測定値が周波数上限値よりも高いこととを検出する。周波数測定値が周波数下限値よりも低いことを判定部86が検出した場合、制御部89は、負荷の遮断動作又は分散型電源の遮断解除動作のための制御指令を出力させる。又、周波数測定値が周波数上限値よりも高いことを判定部86が検出した場合、制御部89は、負荷の遮断解除動作又は分散型電源の遮断動作のための制御指令を出力させる。これの構成により、周波数測定値が周波数下限値よりも低いことが判定されたときも、周波数測定値が周波数上限値よりも高いことが判定されたときも、配電線L101の周波数を、確実に、周波数下限値と周波数上限値との間の周波数にすることができる。
又、周波数測定値が周波数下限値よりも低いことを判定部86が検出した場合、制御部89は、分散型電源の遮断解除動作が負荷の遮断動作よりも優先されるように、制御指令を出力させる。又、周波数測定値が周波数上限値よりも高いことを判定部86が検出した場合、制御部89は、負荷の遮断解除動作が分散型電源の遮断動作よりも優先されるように、制御指令を出力させる。これらの構成により、配電線L101から電力負荷52に対する電力の供給を可能な限り維持した状態で、配電線L101の電力を調整することができる。
又、周波数測定値が周波数下限値と周波数上限値との間から逸脱していること、及び、電圧測定値が電圧下限値と電圧上限値との間から逸脱していることの双方を判定部86が検出した場合、制御部89は、周波数測定値を周波数下限値と周波数上限値との間の周波数とするための調整が、電圧測定値を電圧下限値と電圧上限値との間の電圧値とするための調整よりも優先して行われるように、制御指令を出力させる。ここで、一般的に、配電線L101に対して発電機を接続する場合、配電線L101の電圧を電圧下限値と電圧上限値との間の電圧値とするよりも優先して、配電線L101の周波数を周波数下限値と周波数上限値との間の周波数とする必要がある。従って、配電線L101に対して発電機を接続することができなくなるのを確実に防止することができる。
又、配電線L101には、配電線L101の電力を調整するべく充放電される蓄電池22が接続されている。判定部86は、蓄電池22の蓄電量が蓄電量下限値と蓄電量上限値との間から逸脱していることを検出する。蓄電池22の蓄電量が蓄電量下限値と蓄電量上限値との間から逸脱していることを判定部86が検出したとき、制御部89は、所定の制御指令を出力させる。蓄電池22の蓄電量が蓄電量下限値と蓄電量上限値との間の蓄電量となるように、配電線L101の電力に関する調整が行われる。これらの構成により、蓄電池22の蓄電量を蓄電量下限値と蓄電量上限値との間の蓄電量とすることにより、蓄電池22を充電及び放電の双方を行える状態とすることができる。従って、蓄電池22の充放電により、配電線L101の電力を調整することが可能となる。
尚、上記第1乃至第3実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
又、第3実施形態においては、第2優先順位情報T12(図12)に示されている優先順位の欄の数の大小に基づいて制御対象等決定部87が制御対象を決定することについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電力を減少させるための決定を行う場合、分散型電源の遮断動作よりも負荷の遮断解除動作が優先的に行われるように、制御対象等決定部87が、優先順位の欄の数の大小に関わらず制御対象を決定することとしてもよい。又、電力を増加させるための決定を行う場合、負荷の遮断動作よりも分散型電源の遮断解除動作が優先的に行われるように、制御対象等決定部87が、優先順位の欄の数の大小に関わらず制御対象を決定することとしてもよい。又、電力を増加又は減少させるための決定を行う場合、第2分散型電源4よりも第1分散型電源3の制御が優先的に行われるように、制御対象等決定部87が制御対象を決定することとしてもよい。この構成により、発電を行う際に稼動する可動部を有する風力発電装置としての第2分散型電源4の利用頻度を減少させて、稼動部の磨耗等により第2分散型電源4が損傷するのを防止することができる。
又、第3実施形態においては、配電系統100Cに第1分散型電源3及び第2分散型電源4が設けられていることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、配電系統100Cに例えば地熱発電装置及び水車等が分散型電源として設けられていることとしてもよい。
又、第3実施形態においては、判定部86の判定結果に基づいて分散型電源又は負荷の遮断又は遮断解除が行われることについて説明したが、これに限定さるものではない。例えば、複数の第1分散型電源3及び複数の第2分散型電源4に、出力電力を調整可能な分散型電源(「他の分散型電源」とも称する)が含まれており、判定部86の判定結果に基づいて発電制御装置8によって他の分散型電源の出力電力が調整されることとしてもよい。又、例えば、複数の電力負荷52に、消費電力を抑制可能な電力負荷(「他の電力負荷」とも称する)が含まれており、判定部86の判定結果に基づいて発電制御装置8によって他の電力負荷の消費電力が制御されることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、抑制量演算部68が目標最大出力W61を算出した後、式12及び式13の少なくとも一方を満たさない場合に目標最大出力情報を出力することについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、式12及び式13の双方を満たす場合に目標最大出力W61を算出せず、式12及び式13の少なくとも一方を満たさない場合に目標最大出力W61し、目標最大出力情報を出力することとしてもよい。
又、第2実施形態においては、測定装置M1によって負荷Y81を測定することについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、配電系統100Bに対して測定装置M1を設けず、発電装置1、蓄電装置2、第1分散型電源3、第2分散型電源4夫々の出力電力の総和と、例えば変電所等を含む上位系統から配電線L101に供給される電力と、の合計基づいて、負荷Y81を発電制御装置7が算出することとしてもよい。
1 発電装置
2 蓄電装置
3、3A、3B 第1分散型電源
4、4A、4B 第2分散型電源
6、7、8 発電制御装置
52、52A、52B、52C、52D、58 電力負荷
69、79、89 制御部
86 判定部

Claims (9)

  1. 複数の電力負荷と、前記複数の電力負荷に対して電力を供給する発電機と、前記複数の電力負荷に対して電力を供給する複数の分散型電源と、が接続されている電力線の電力を、前記複数の分散型電源から供給される電力に応じて調整する調整装置
    を備えたことを特徴とする電力調整装置。
  2. 前記電力線の電力における周波数が所定の周波数範囲を逸脱していることを検出する第1検出装置、を更に備え、
    前記調整装置は、前記周波数が前記所定の周波数範囲を逸脱していることを前記第1検出装置が検出したとき、前記周波数が前記所定の周波数範囲内の周波数となるように、前記複数の分散型電源から供給される電力及び前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力の少なくとも一方を調整する第1調整装置、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力調整装置。
  3. 前記電力線の電力における電圧が所定の電圧範囲を逸脱していることを検出する第2検出装置、を更に備え、
    前記調整装置は、前記電圧が前記所定の電圧範囲を逸脱していることを前記第2検出装置が検出したとき、前記電圧が前記所定の電圧範囲内の電圧となるように、前記複数の分散型電源から供給される電力及び前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力の少なくとも一方を調整する第2調整装置、を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力調整装置。
  4. 前記第1検出装置は、前記周波数が前記所定の周波数範囲の下限よりも低いこと、又は、前記周波数が前記所定の周波数範囲の上限よりも高いことを検出し、
    前記第1調整装置は、
    前記周波数が前記所定の周波数範囲の下限よりも低いことを前記第1検出装置が検出したとき、前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力を減少させる動作、又は、前記複数の分散型電源から供給される電力を増加させる動作を行い、
    前記周波数が前記所定の周波数範囲の上限よりも高いことを前記第1検出装置が検出したとき、前記複数の分散型電源から供給される電力を減少させる動作、又は、前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力を増加させる動作を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力調整装置。
  5. 前記第1調整装置は、
    前記周波数が前記所定の周波数範囲の下限よりも低いことを前記第1検出装置が検出したとき、前記複数の分散型電源から供給される電力を増加させる動作を、前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力を減少させる動作よりも優先して行い、前記周波数が前記所定の周波数範囲の上限よりも高いことを前記第1検出装置が検出したとき、前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力を増加させる動作を、前記複数の分散型電源から供給される電力を減少させる動作よりも優先して行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力調整装置。
  6. 前記周波数が前記所定の周波数範囲を逸脱していることを前記第1検出装置が検出し、且つ、前記電圧が前記所定の電圧範囲を逸脱していることを前記第2検出装置が検出したとき、前記第1調整装置は、前記第2調整装置よりも優先して調整を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の電力調整装置。
  7. 前記電力線には、前記電力線の電力を調整するべく充放電される蓄電装置、が更に接続され、
    前記蓄電装置の蓄電量が所定の蓄電量範囲を逸脱していることを検出する第2検出装置、を更に備え、
    前記調整装置は、前記蓄電量が前記所定の蓄電量範囲を逸脱していることを前記第2検出装置が検出したとき、前記蓄電量が前記所定の蓄電量範囲の蓄電量となるように、前記複数の分散型電源から供給される電力及び前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力の少なくとも一方を調整する第2調整装置、を更に有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力調整装置。
  8. 電力線に接続されている複数の電力負荷に対して電力を供給するための前記電力線に接続される発電機と、
    前記複数の電力負荷に対して電力を供給するための前記電力線に接続される複数の分散型電源と、
    前記電力線の電力における周波数が所定の周波数範囲を逸脱していることを検出する第1検出装置と、
    前記電力線の電力における電圧が所定の電圧範囲を逸脱していることを検出する第2検出装置と、
    前記周波数が前記所定の周波数範囲を逸脱していることを前記第1検出装置が検出したとき、前記周波数が前記所定の周波数範囲内の周波数となるように、前記複数の分散型電源から供給される電力及び前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力の少なくとも一方を調整する第1調整装置と、
    前記電圧が前記所定の電圧範囲を逸脱していることを前記第2検出装置が検出したとき、前記電圧が前記所定の電圧範囲内の電圧となるように、前記複数の分散型電源から供給される電力及び前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力の少なくとも一方を調整する第2調整装置と、
    を備えたことを特徴とする電力調整システム。
  9. 複数の電力負荷と、前記複数の電力負荷に対して電力を供給する発電機と、前記複数の電力負荷に対して電力を供給する複数の分散型電源と、が接続されている電力線の電力を調整する電力調整装置に、
    前記電力線の電力における周波数が所定の周波数範囲を逸脱していることを検出する機能と、
    前記電力線の電力における電圧が所定の電圧範囲を逸脱していることを検出する機能と、
    前記周波数が前記所定の周波数範囲を逸脱していることが検出されたとき、前記周波数が前記所定の周波数範囲内の周波数となるように、前記複数の分散型電源から供給される電力及び前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力の少なくとも一方を調整する機能と、
    前記電圧が前記所定の電圧範囲を逸脱していることが検出されたとき、前記電圧が前記所定の電圧範囲内の電圧となるように、前記複数の分散型電源から供給される電力及び前記電力線から前記複数の電力負荷に供給される電力の少なくとも一方を調整する機能と、
    を実現させるプログラム。
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