JP2014240632A - ピストンポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンポンプ装置において、対象液体の空気室への漏洩およびピストンの外周面に付着した対象液体が空気室で空気中に曝されたことによって生じる障害を排除すること。【解決手段】ピストン26の一方の側に第1のポンプ室28を設け、他方の側に第2のポンプ室30を設け、ピストン26の往復動によって第1のポンプ室28において対象液体のポンプ作用が行われると同時に第2のポンプ室30において洗浄液のポンプ作用が行われる構造とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ピストンポンプ装置に関し、更に詳細には、アキシャル型のピストンポンプ装置に関する。
樹脂材等を圧送するポンプ装置として、ポンプケース(シリンダブロック)に形成されているシリンダボア内をピストンが軸線方向に往復動するアキシャル型のピストンポンプ装置が知られている(例えば、特許文献1、2)。
この種のピストンポンプ装置のピストンは、シリンダボア内にあって軸線方向の一方の側にポンプ室を画定し、他方の側にピストンロッドが延在する空気室(大気開放室)を画定している。このようなアキシャルピストンポンプ装置では、ピストンの外周面とシリンダボアの内周面との間に、ポンプ室の圧送対象の液体(対象液体)がピストンの外周面とシリンダボアの内周面との摺動間隙から空気室へ漏洩しないように、前記摺動間隙を閉じるOリング等のシール部材が設けられる。
特開2000−87847号公報 特開2001−314801号公報
しかし、ポンプ室より空気室へ対象液体が漏洩することをOリング等のシール部材によって完全になくすことは難しい。対象液体がイソシアネートのように空気(湿気)に触れることにより凝固するようなものの場合、空気室に漏洩した対象液体が空気室で凝固し、ピストンの円滑な往復動を阻害する。空気室に漏洩した対象液体は、更にピストンロッドとポンプケースとの間のシール部よりポンプケース外に漏出する虞がある。この対象液体の漏出は、対象液体が毒性の強いものである場合、作業環境を悪化させる。
また、ピストンの往復動過程で、ピストンの外周面には対象液体が膜状に付着する。この現象は対象液体がイソシアネートのように高粘性のものであるほど顕著になる。ピストンの外周面に付着した対象液体は、ピストン後退時に空気室において空気に曝されるから、対象液体がイソシアネートのように空気(湿気)に触れることにより凝固するようなものの場合、ピストンの外周面に凝固層を生成することになり、ピストンの円滑な往復動を阻害する。
この対策として、ピストンの外周面に付着した対象液体あるいはその凝固層をスクレーパによって掻き取ることが考えられるが、完全に掻き取ることは難しく、掻き取られて空気室に存在する対象液体の凝固物の処理と云う新たな問題を生じる。
本発明が解決しようとする課題は、対象液体の空気室への漏洩およびピストンの外周面に付着した対象液体が空気室で空気中に曝されることによって生じる障害を排除することである。
本発明によるピストンポンプ装置は、シリンダボア(18)を形成されたシリンダブロック(16)と、前記シリンダボア(16)内に軸線方向に往復動可能に設けられ、軸線方向の一方の側に前記シリンダブロック(16)と協働して第1のポンプ室(28)を画定し、軸線方向の他方の側に前記シリンダブロック(16)と協働して第2のポンプ室(30)を画定するピストン(26)と、一端を前記ピストン(26)に固定され、他端側が前記第2のポンプ室(30)を軸線方向に延在して前記シリンダブロック(16)より外方に突出したピストンロッド(36)と、前記第1のポンプ室(28)に流入する圧送対象の液体の流れのみを許す第1の吸引側逆止弁(62、64)を備えた対象液体吸引部(58)と、前記第1のポンプ室(28)から流出する前記液体の流れのみを許す第1の吐出側逆止弁(78、80)を備えた対象液体吐出部(74)と、前記第2のポンプ室(30)に流入する洗浄液の流れのみを許す第2の吸引側逆止弁(94、96)を備えた洗浄液吸引部(90)と、前記第2のポンプ室(30)から流出する前記洗浄液の流れのみを許す第2の吐出側逆止弁(110、112)を備えた洗浄液吐出部(106)と、前記洗浄液吸引部(90)と前記洗浄液吐出部(106)とに接続された洗浄液循環路(120、122、126)とを有する。
この構成によれば、ピストン(26)の往復動によって第1のポンプ室(28)において対象液体のポンプ作用が行われると同時に第2のポンプ室(30)において洗浄液のポンプ作用が行われ、第2のポンプ室(30)が洗浄液によって満たされると共に、第2のポンプ室(30)を洗浄液が循環する。これにより、第1のポンプ室(28)より第2のポンプ室(30)に漏洩した対象液体は、第2のポンプ室(30)にて空気と触れることがなく、第2のポンプ室(30)にて凝固等の反応をすることがない。対象液体は、洗浄液によって希釈されつつ洗浄液と共に上述の経路をもって循環するから、他の部分で空気との接触によって反応を生じることがなく、毒性も弱められる。
本発明によるピストンポンプ装置は、好ましくは、前記洗浄液循環路は、途中にリザーバタンク(122)を有する。
この構成によれば、第2のポンプ室(30)の容積変化による洗浄液循環路(120、122、126)における洗浄液の増減がリザーバタンク(122)の液位変化によって吸収され、非圧縮流体である洗浄液の内圧が異常上昇することがない。
本発明によるピストンポンプ装置によれば、ピストンの往復動によって第1のポンプ室において対象液体のポンプ作用が行われると同時に第2のポンプ室において洗浄液のポンプ作用が行われ、第2のポンプ室が洗浄液によって満たされると共に、第2のポンプ室を洗浄液が循環するから、対象液体の第2のポンプ室への漏洩およびピストンの外周面に付着した対象液体が空気室で空気中に曝されたことによって生じる障害が排除される。
本発明によるピストンポンプ装置の一つの実施形態を示す断面図。
以下に、本発明によるピストンポンプ装置の一つの実施形態を、図1を参照して説明する。
ピストンポンプ装置はポンプ本体10を有する。ポンプ本体10は、第1ブロック12と第2ブロック14との分解可能な組立体によるシリンダブロック16を有する。なお、説明の都合上、図1で見て、第1ブロック12の側を右側、第2ブロック14の側を左側とする。これにより、第2ブロック14は第1ブロック12の左側に存在することになる。
第1ブロック12には、横断面形状が円形のシリンダボア18が形成されている。シリンダボア18は、左右方向に延在し、右側を第1ブロック12の端壁部12Aによって閉じられている。第1ブロック12の左側には円筒形状のスリーブ20が設けられている。
スリーブ20は、第1ブロック12に形成された左側開口のスリーブ取付孔12Bに抜き差し可能(取り外し可能)に嵌挿され、第1ブロック12と第2ブロック14とで挟み込まれるようにしてこれらに固定されている。スリーブ20は、軸線方向右側にあってシリンダボア18に直接に連通したシリンダボア18と同一径の延長シリンダボア22と、軸線方向左側にあって延長シリンダボア22に直接に連通したシリンダボア18よりも大きい内径の拡径ボア23とをシリンダボア18と同心(同一軸線上)に有する。なお、以下の説明では、シリンダボア18と延長シリンダボア22との全体を単にシリンダボア18と云うことがある。
第2ブロック14には、シリンダボア18と同心に拡径ボア23の内径にほぼ等しい内径のシリンダボア24が形成されている。シリンダボア24と拡径ボア23とは隣り合って互いに連通している。
シリンダボア18内には、円柱形状のピストン26が軸線方向(左右方向)に往復動可能に設けられている。ピストン26は、軸線方向の一方の側(右側)に第1ブロック12と協働してシリンダボア18による第1のポンプ室28を画定し、軸線方向の他方の側(左側)に第2ブロック14と協働してシリンダボア24による第2のポンプ室30を画定している。第1のポンプ室28と第2のポンプ室30とは、ピストン26の往復動によって互いに反転する関係で内容積を増減する。ピストン26とスリーブ20とは、拡径ボア23の部分において、ピストン26の外周面を取り囲んで円環状に延在し、且つ第2のポンプ室30に向けて開口された拡張室34を画定している。なお、以下の説明では、第2のポンプ室30と拡張室34との全体を単に第2のポンプ室30と云うことがある。
スリーブ20の延長シリンダボア22部分の内周面には、軸線方向に間隔をおいて2個の周溝20Aが形成されている。各周溝20Aには、軸線方向に間隔をおいてゴム状弾性体製のOリング32が取り付けられている。Oリング32は、ピストン26の外周面に摺接し、ピストン26の外周面と延長シリンダボア22の内周面との間に形成される摺動間隙(ピストン26の軸線方向の往復動に必須の径方向間隙)を塞ぐ。このようにして、Oリング32は、第1のポンプ室28の圧送対象の液体(対象液体)が摺動間隙を通って第2のポンプ室30へ漏洩することを防ぐシール部材をなす。
ピストン26の左側(第2のポンプ室30の側)にはピストンロッド36の一端(右端)が固定されている。ピストンロッド36の他端側は、第2のポンプ室30を軸線方向に延在し、第2ブロック14の端壁部14Aに形成された貫通孔38を貫通して第2ブロック14より外方(左方)に突出している。
貫通孔38の内周部には、周溝14Bが形成されている。周溝14Bには、ゴム状弾性体製のOリング40が取り付けられている。Oリング40は、ピストンロッド36の外周面に摺接し、ピストンロッド36の外周面と貫通孔38の内周面との間に形成される摺動間隙(ピストンロッド36の軸線方向の往復動に必須の径方向間隙)を塞ぐ。このようにして、Oリング40は、第2のポンプ室30の後述する洗浄液が摺動間隙を通って第2のポンプ室30外へ漏洩することを防ぐシール部材をなす。
ピストンロッド36の先端部(左端部)には、ピン42によってリンク部材44の一端が枢動可能に連結されている。リンク部材44の他端は、ピン46によってクランクアーム48の先端に枢動可能に連結されている。クランクアーム48は、基端を回転軸50に固定され、回転軸50の中心軸線周りに回転する。回転軸50は電動モータ(不図示)によって時計廻り方向に回転駆動される。
このようにして回転運動を直線往復運動に変換する滑りクランク機構が構成され、電動モータ(不図示)による回転軸50の回転によってピストン26が左右方向に繰り返し往復動する。
第1ブロック12には、外部接続口52と、第1のポンプ室28に開口した吸引ポート54と、外部接続口52と吸引ポート54との間に形成された弁室56とを含む対象液体吸引部58が設けられている。外部接続口52は、配管(不図示)によって対象液体、例えばイソシアネートの供給源に接続される。
弁室56は、第1ブロック12に取り外し可能にねじ係合したねじプラグ60によって閉じられている。弁室56には、ボール弁体62と、圧縮ばね64とが設けられている。圧縮ばね64は、ねじプラグ60とボール弁体62との間に設けられ、ボール弁体62を第1ブロック12に形成された弁座部66に向けて付勢している。ボール弁体62は、圧縮ばね64と協働して第1の吸引側逆止弁をなすものであり、ピストン26が左方へ移動する第1ポンプ側(対象液体側)の吸引行程時には、外部接続口52と吸引ポート54との対象液体の圧力差によって圧縮ばね64のばね力に抗して弁座部66より離間して外部接続口52より第1のポンプ室28に流入する対象液体の流れのみを許し、それ以外の時には、圧縮ばね64のばね力によって弁座部66に着座して第1のポンプ室28より外部接続口52への対象液体の逆流を阻止する。
第1ブロック12には、外部接続口68と、第1のポンプ室28に開口した吐出ポート70と、外部接続口68と吐出ポート70との間に形成された弁室72とを含む対象液体吐出部74が設けられている。外部接続口68には、対象液体を供給先に送る配管(不図示)が接続される。
弁室72は、第1ブロック12に取り外し可能にねじ係合したもう一つのねじプラグ76によって閉じられている。弁室72には、ボール弁体78と、圧縮ばね80とが設けられている。圧縮ばね80は、ねじプラグ76とボール弁体78との間に設けられ、ボール弁体78を第1ブロック12に形成された弁座部82に向けて付勢している。ボール弁体78は、圧縮ばね80と協働して第1の吐出側逆止弁をなすものであり、ピストン26が右方へ移動する第1ポンプ側の吐出行程時には、外部接続口68と吐出ポート70との対象液体の圧力差によって圧縮ばね80のばね力に抗して弁座部82より離間して第1のポンプ室28から外部接続口68へ流出する対象液体の流れのみを許し、それ以外の時には、圧縮ばね80のばね力によって弁座部82に着座して外部接続口52より第1のポンプ室28への対象液体の逆流を阻止する。
第2ブロック14には、外部接続口84と、第2のポンプ室30に開口した吸引ポート86と、外部接続口84と吸引ポート86との間に形成された弁室88とを含む洗浄液吸引部90が設けられている。
弁室88は、第2ブロック14に取り外し可能にねじ係合したねじプラグ92によって閉じられている。弁室88には、ボール弁体94と、圧縮ばね96とが設けられている。圧縮ばね96は、ねじプラグ92とボール弁体94との間に設けられ、ボール弁体94を第2ブロック14に形成された弁座部98に向けて付勢している。ボール弁体94は、圧縮ばね96と協働して第2の吸引側逆止弁をなすものであり、ピストン26が右方へ移動する第2ポンプ側(洗浄液側)の吸引行程時には、外部接続口84と吸引ポート86との洗浄液の圧力差によって圧縮ばね96のばね力に抗して弁座部98より離間して外部接続口84より第2のポンプ室30に流入する洗浄液の流れのみを許し、それ以外の時には、圧縮ばね96のばね力によって弁座部98に着座して第2のポンプ室30より外部接続口84への洗浄液の逆流を阻止する。
第2ブロック14には、外部接続口100と第2のポンプ室30に開口した吐出ポート102と、外部接続口100と吐出ポート102との間に形成された弁室104とを含む洗浄液吐出部106が設けられている。
弁室104は、第2ブロック14に取り外し可能にねじ係合したもう一つのねじプラグ108によって閉じられている。弁室104には、ボール弁体110と、圧縮ばね112とが設けられている。圧縮ばね112は、ねじプラグ108とボール弁体110との間に設けられ、ボール弁体110を第2ブロック14に形成された弁座部114に向けて付勢している。ボール弁体110は、圧縮ばね112と協働して第2の吐出側逆止弁をなすものであり、ピストン26が左方へ移動する第2ポンプ側の吐出行程時には、外部接続口100と吐出ポート102との洗浄液の圧力差によって圧縮ばね112のばね力に抗して弁座部114より離間して第2のポンプ室30から外部接続口100へ流出する洗浄液の流れのみを許し、それ以外の時には、圧縮ばね112のばね力によって弁座部114に着座して外部接続口100より第2のポンプ室30への対象液体の逆流を阻止する。
吸引側の外部接続口84は、配管120によってリザーバタンク122の下部に設けられた出口管124に接続されている。吐出側の外部接続口100は、配管126によってリザーバタンク122の天井部(上部)に接続されている。かくして、途中にリザーバタンク122を含んで両端を洗浄液吸引部90と洗浄液吐出部106とに接続された洗浄液循環路が構成される。
リザーバタンク122は、液位Lまで対象液体の洗浄に適した洗浄液を貯容している。リザーバタンク122の液位Lより上方は空気層であり、第2のポンプ室30の容積変化に伴う液位Lの変化を許容する。これにより、第2のポンプ室30の容積変化による洗浄液循環路における洗浄液の増減がリザーバタンク122の液位変化によって吸収され、非圧縮流体である洗浄液の内圧が異常上昇することが回避される。
配管120には、ドレンコック128によって開閉されるドレン弁130が接続されている。ドレン弁130は、洗浄液の交換時に開かれ、リザーバタンク122を含む洗浄液循環路全体の洗浄液の排出を行う。なお、リザーバタンク122の上部には、洗浄液の注入口(不図示)が設けられている。
つぎに、上述の構成によるピストンポンプ装置の作用について説明する。
回転軸50の回転によってピストン26が右側に移動すると、対象液体吸引部58より第1のポンプ室28に対象液体が吸引されると共に、第2のポンプ室30より洗浄液吐出部106へ洗浄液が吐出される。つぎにピストン26が左側に移動すると、第1のポンプ室28より対象液体吐出部74へ対象液体が吐出されると共に、洗浄液吸引部90より第2のポンプ室30に洗浄液が吸引される。これにより、ピストン26の往復動によって、第1のポンプ室28の側では対象液体のポンプ作用が行われると同時に第2のポンプ室30の側では洗浄液のポンプ作用が行われる。
洗浄液は、ピストン26の往復動によって、リザーバタンク122→配管120→洗浄液吸引部90→第2のポンプ室30→洗浄液吐出部106→配管126→リザーバタンク122と云う経路で循環することになり、第2のポンプ室30と拡張室34とは洗浄液によって満たされ、且つ第2のポンプ室30を洗浄液が循環し、第2のポンプ室30に洗浄液の流れが生じる。
これにより、第1のポンプ室28より第2のポンプ室30に漏洩した対象液体は、第2のポンプ室30にて空気と触れることがないので、第2のポンプ室30にて凝固することがない。対象液体は、洗浄液によって希釈されつつ洗浄液と共に上述の経路をもって循環するから、リザーバタンク122にて空気に触れても凝固することがない。
また、ピストン26の外周面に付着した対象液体は、第2のポンプ室30および拡張室34において空気に触れることなく洗浄液によって洗い流される。本実施形態では、拡張室34の存在により、第2ピストンポンプ側の吐出行程でピストン26が左側へ移動した時に、ピストン26の外周面が洗浄液中に浸漬する軸長が長くなり、ピストン26の外周面に付着した対象液体の洗浄が良好に行われる。これにより、ピストン26の外周面に付着した対象液体がピストン26の外周面に付着した状態で凝固することがない。
このような作用により、対象液体が第2のポンプ室30に漏洩しても、対象液体がピストン26の外周面に付着して第2のポンプ室30に移送されても、ピストン26の円滑な往復動が阻害されることがない。洗浄液と共に対象液体がOリング40によるシール部よりポンプ本体10外に漏出しても、対象液体は洗浄液によって希釈されているので、対象液体が毒性の強いものであっても、作業環境を大きく悪化させることがない。
上述の構成によるピストンポンプ装置は、第1ブロック1と第2ブロック14とを分解することによって、スリーブ20を取り外し可能であり、第1のポンプ室28、第2のポンプ室30やOリング32の配置部の洗浄を容易に行うことができる。また、ねじプラグ60、76、92、108を取り外すことにより、各弁室56、72、88、104の分解洗浄を容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、洗浄液循環路の途中には、リザーバタンク122に代えてアキュームレータ等が接続されていもよい。また、ポンプ本体10に複数個のシリンダボア18が並列に形成されていて多連のアキシャルピストンポンプ装置を構成するものであってもよい。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 ポンプ本体
16 シリンダブロック
18 シリンダボア
20 スリーブ
22 中心開口部
24 シリンダボア
26 ピストン
28 第1のポンプ室
30 第2のポンプ室
36 ピストンロッド
44 リンク部材
48 クランクアーム
50 回転軸
58 対象液体吸引部
62 ボール弁体
74 対象液体吐出部
78 ボール弁体
86 吸引ポート
90 洗浄液吸引部
94 ボール弁体
106 洗浄液吐出部
110 ボール弁体
122 リザーバタンク
130 ドレン弁

Claims (2)

  1. シリンダボアを形成されたシリンダブロックと、
    前記シリンダボア内に軸線方向に往復動可能に設けられ、軸線方向の一方の側に前記シリンダブロックと協働して第1のポンプ室を画定し、軸線方向の他方の側に前記シリンダブロックと協働して第2のポンプ室を画定するピストンと、
    一端を前記ピストンに固定され、他端側が前記第2のポンプ室を軸線方向に延在して前記シリンダブロックより外方に突出したピストンロッドと、
    前記第1のポンプ室に流入する圧送対象の液体の流れのみを許す第1の吸引側逆止弁を備えた対象液体吸引部と、
    前記第1のポンプ室から流出する前記液体の流れのみを許す第1の吐出側逆止弁を備えた対象液体吐出部と、
    前記第2のポンプ室に流入する洗浄液の流れのみを許す第2の吸引側逆止弁を備えた洗浄液吸引部と、
    前記第2のポンプ室から流出する前記洗浄液の流れのみを許す第2の吐出側逆止弁を備えた洗浄液吐出部と、
    前記洗浄液吸引部と前記洗浄液吐出部とに接続された洗浄液循環路とを有するピストンポンプ装置。
  2. 前記洗浄液循環路は、途中にリザーバタンクを有する請求項1に記載のピストンポンプ装置。
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