JP2014240558A - 太陽電池パネルの取り付け器具及び太陽電池装置 - Google Patents

太陽電池パネルの取り付け器具及び太陽電池装置 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池パネルの発電効率を損なうことなく、簡単な施工方法により支持構造体に太陽電池パネルをより確実に固定することである。【解決手段】取り付け器具14は、隣り合う太陽電池パネル10a,10b同士を重ねることなく受光面11a,11bに垂直な上下方向に段差を設けて各パネルを支持構造体である屋根100に固定する。取り付け器具14は、屋根100に固定される固定部材20と、段差部分において隣り合う各パネル同士を固定する接続部材30と、を備える。接続部材30は、上下方向及び受光面に沿った横方向に対して傾いた斜面を含み、隣り合う各パネル間に跨って設けられるパネル押え部31、及び該押え部の斜面に取り付けられ該押え部を固定部材20に締結するための締結部材であるネジ48を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、太陽電池パネルの取り付け器具及び太陽電池装置に関する。
太陽電池パネルの取り付け器具として、締結要素が挿入される孔が形成された板状の固定部を備え、固定部の一部又は全部が屋根部材同士の重なり部分に挟まれて設けられる器具が提案されている(特許文献1参照)。なお、特許文献1には、太陽電池パネルがA領域とB領域とに分断され、B領域は棟側の太陽電池パネルに覆われて陰になる部分であると記載されている。
特開2011−163058号公報
特許文献1に開示された取り付け器具を用いて太陽電池パネルを屋根に敷設した場合、上記のように、隣り合う太陽電池パネル同士が重なって配置されるため、パネルの単位面積当たりの発電量が低下するという問題がある。また、取り付け器具には、簡単な施工方法により支持構造体に太陽電池パネルをより確実に固定できることが求められている。
本発明に係る太陽電池パネルの取り付け器具は、隣り合う太陽電池パネル同士を重ねることなくパネル受光面に垂直な上下方向に段差を設けて各太陽電池パネルを支持構造体に固定する取り付け器具であって、支持構造体に固定される固定部材と、段差部分において隣り合う太陽電池パネル同士を固定する接続部材であって、上下方向及びパネル受光面に沿った横方向に対して傾いた斜面を含み、隣り合う太陽電池パネル間に跨って設けられるパネル押え部、及びパネル押え部の斜面に取り付けられパネル押え部を固定部材に締結するための締結部材を有する接続部材と、を備える。
本発明に係る太陽電池パネルの取り付け器具によれば、太陽電池パネルの発電効率を損なうことなく、簡単な施工方法により支持構造体に太陽電池パネルをより確実に固定することができる。
本発明の実施形態の一例である取り付け器具を用いて太陽電池パネルを屋根に取り付けた状態(太陽電池装置)を示す図である。 図1において、太陽電池パネルを取り外した状態を示す図である。 図2において、補強部材を取り外した状態を示す図である。 図1のAA線断面図である。 図4のB部拡大図である。 本発明の実施形態の一例である取り付け器具を構成する固定部材の平面図である。 図6のCC線断面図である。 本発明の実施形態の一例である取り付け器具を構成する接続部材の断面図である。 本発明の実施形態の他の一例である取り付け器具を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
本明細書において、「略**」とは、「略同一」を例に挙げて説明すると、全く同一はもとより、実質的に同一と認められるものを含む意図である。また、説明の便宜上、方向を示す用語を使用するが、当該方向は特に断らない限り、取り付け器具により太陽電池パネルが支持構造体に固定された状態における方向を意味する。以下、太陽電池パネルの受光面に垂直な方向を「上下方向(パネル受光面側が上、パネル裏面側が下)」とし、受光面に沿った方向を「横方向」とする。
以下では、本発明の実施形態の一例である取り付け器具14を用いて、屋根材であるスレート瓦102が敷き詰められた屋根100に、太陽電池パネル10を固定する構造を例示する。但し、取り付け器具14により太陽電池パネル10が固定される屋根材は、スレート瓦102に限定されない。取り付け器具14が適用可能な屋根材としては、例えばアスファルトシングル、粘土瓦、プレスセメント瓦等の平板状の瓦が挙げられる。
図1は、屋根100に取り付けられた太陽電池装置、即ち取り付け器具14を用いて太陽電池パネル10を屋根100に取り付けた状態を示す。図2は、太陽電池パネル10を取り外した状態を、図3は、太陽電池パネル10及び補強部材50を取り外した状態をそれぞれ示す。各図の矢印は、野地板101の傾斜方向を示している(矢印先端側が軒)。
図1〜図3に示すように、屋根100に取り付けられた太陽電池装置は、複数の太陽電池パネル10と、取り付け器具14とで構成される。太陽電池装置の支持構造体である屋根100は、野地板101(図4参照)と、該野地板に結合部材である施工ビス103を用いて固定された複数のスレート瓦102とを備える。複数のスレート瓦102は、平面視において略矩形形状を有する薄板であって、その短手方向が野地板101の傾斜する棟軒方向に沿うように設けられている。ここで、「平面視における形状」とは、スレート瓦102の表面に対し垂直方向から見た際の平面形状を意味する。
スレート瓦102は、隣接する各瓦の一部が互いに重なるようにして野地板101上の略全域に設けられている。具体的には、軒側のスレート瓦102の短手方向長さの半分強〜7割程度を覆うように棟側のスレート瓦102が配置され、一部では3枚のスレート瓦102が重なる。なお、隣接するスレート瓦102同士は、棟軒方向に直交する方向に対して瓦の長手方向長さの略半分だけずらして配置される。即ち、棟軒方向に沿って1枚目と3枚目のスレート瓦102同士が、棟軒方向に並んで配置される。
スレート瓦102には、例えば短手方向中央近傍に4つのビス孔104が一列に並んで形成されている。ビス孔104は、施工ビス103が挿通可能な貫通孔である。本実施形態では、長手方向中央の2個のビス孔104の間隔が他の孔同士の間隔よりも広く設定されている。詳しくは後述するように、取り付け器具14の固定部材20は、施工ビス103を利用して野地板101に固定される。
太陽電池パネル10は、複数の太陽電池素子がガラス板等の保護部材で挟持されたパネルであって、取り付け器具14を用いてスレート瓦102上に設置される。本実施形態では、所謂フレームレスパネルを例示しているが、パネル周縁部にフレームが設置された形態であってもよい。太陽電池パネル10は、例えば平面視において略矩形形状(受光面11に対し垂直方向から見た際の平面形状)を有する。
太陽電池パネル10は、スレート瓦102と同様に、その短手方向が棟軒方向に沿うように取り付けられることが好適である。各太陽電池パネル10は、隣り合うパネル間で長辺同士、短辺同士がそれぞれ互いに略平行となるように配置される。太陽電池パネル10の寸法は、例えば長手方向長さがスレート瓦102の長手方向長さの1.5倍〜2倍程度、同様に短手方向長さがスレート瓦102の短手方向長さの1倍〜4倍程度である。
取り付け器具14は、隣り合う太陽電池パネル10同士を重ねることなく上下方向に段差を設けて固定する(図4等参照)。また、取り付け器具14は、各太陽電池パネル10の受光面11を互いに略平行な状態として屋根100に固定することが好適である。ここで、「受光面11」とは、太陽電池パネル10の外部から太陽光(50%超過〜100%)が主に入射する面を意味する。なお、「裏面12」とは、受光面11と反対側の面、即ち屋根100と対向する面を意味する。本実施形態では、太陽光の略100%が受光面11から入射する。
取り付け器具14は、屋根100に固定される固定部材20と、段差において隣り合う太陽電池パネル10同士を固定する接続部材30とを備える。固定部材20は、その長手方向が棟軒方向、即ち太陽電池パネル10の短手方向に沿うように配置される。接続部材30は、その長手方向が固定部材20の長手方向に直交する方向、即ち太陽電池パネル10の長手方向に沿うように配置される。接続部材30の長さは、固定部材20の幅よりも長く、固定部材20の幅方向両側から接続部材30が張り出している。なお、取り付け器具14は、2枚の太陽電池パネル10の境界位置以外に設けることもできる。例えば、太陽電池パネル10群の端部に取り付け器具14を設けて、当該器具に化粧カバー13を取り付けてもよい。
取り付け器具14は、太陽電池パネル10の変形を抑制する補強部材50をさらに備えることが好適である。固定部材20は、棟軒方向、即ち太陽電池パネル10の短手方向に並んで複数設けられ、補強部材50は、棟側の固定部材20から軒側の固定部材20に亘って、その長手方向がパネルの短手方向と略平行となるように設けられている。補強部材50の幅は、例えば固定部材20の幅と略同等である。
本実施形態では、1枚の太陽電池パネル10が4つの取り付け器具14を用いて屋根100に固定される。隣り合う太陽電池パネル10が存在する場合、例えば、2つの取り付け器具14が隣の太陽電池パネル10と共有される。各取り付け器具14は、太陽電池パネル10の長手方向両端からやや中央側に寄った位置にそれぞれ取り付けられ、上記のように、太陽電池パネル10の短手方向に並んで取り付けられている。
以下、図4〜図8を参照して、取り付け器具14の構成をさらに詳説する。
図4は図1のAA線断面図、図5は図4のB部拡大図である。図6,7は固定部材20を抜き出して示す図であり、図8は接続部材30を抜き出して示す図である。図7は、図6のCC線断面、即ち固定部材20を長手方向に沿って切断した断面を示す。
図4,5に示すように、取り付け器具14は、棟側の太陽電池パネル10aと、軒側の太陽電池パネル10bとの境界位置に設けられる。当該境界位置には段差が形成され、かかる段差に接続部材30が設けられる。換言すると、接続部材30により太陽電池パネル10a,10bの間に段差が形成された状態で各パネルが固定される。段差では、上下方向だけでなく横方向に対しても、各パネルの端部間に隙間が存在することが好適である。即ち、隣り合う各パネルは、受光面11a,11b側から平面視したときに互いに重なり合わないことが好適である。
取り付け器具14は、屋根100に固定された固定部材20に、接続部材30及び補強部材50が締結された構造を有する。1つの固定部材20に対して、1つの接続部材30と、太陽電池パネル10a用の補強部材50a及び太陽電池パネル10b用の補強部材50bとがそれぞれ締結される。なお、各補強部材50a,50bは、各パネルの裏面12a,12bに接して配置されてもよいし、各裏面との間に隙間をあけて配置されてもよい。固定部材20は、施工ビス103によりスレート瓦102と共に野地板101に固定され、またスレート瓦102に引っ掛けられることで、屋根100に固定されている。
固定部材20は、基部21と、隣接配置されるスレート瓦102の端部にそれぞれ引っ掛けられる引っ掛け部22,23とを有することが好適である。なお、基部21とは、引っ掛け部22,23以外の部分である。基部21は、接続部材30等が締結される部分である締結部21zと、スレート瓦102を野地板101に固定するための施工ビス103が挿入される貫通孔であるビス孔24とを有する。固定部材20は、複数の部材を溶接等により結合して構成されてもよいが、本実施形態では、1枚の金属板を曲げ加工等して構成されている。基部21は、幅方向両側に長手方向に沿って延びる補強板25a,25bを有することが好適である。
図6に示すように、基部21は、例えば平面視において略矩形形状(基部21の表面に対し垂直方向から見た際の平面形状)を有する。基部21は、長手方向一端側に締結部21zを有し、長手方向他端側にビス孔24を有する。本実施形態では、基部21の長手方向他端近傍において、幅方向両側に2つのビス孔24が形成されている。固定部材20は、ビス孔24をスレート瓦102のビス孔104に重ねて各孔に施工ビス103を挿入し、該ビスを野地板101に打ち込むことで固定される。
図7に示すように、締結部21zは、基部21の一部が金属板の厚み方向一方側(上方)に突出した形状を有することが好適である。締結部21zは、頂部が略平坦で2つの斜面が略均等な長さ及び傾斜角度を有する山型に形成されている。締結部21zの各斜面には、接続部材30及び補強部材50を締結するためのネジ27a,27bが挿入されるネジ孔26a,26bが設けられている。
固定部材20は、締結部21zの近傍である基部21の長手方向一端側に引っ掛け部22を有し、ビス孔24の近傍である基部21の長手方向他端側に引っ掛け部23を有する。そして、引っ掛け部22は、軒側のスレート瓦102bの端部に、引っ掛け部23は、スレート瓦102bの上に重なる棟側のスレート瓦102aの端部にそれぞれ引っ掛けられることが好適である。これにより、固定部材20の浮き上がりが抑制され、太陽電池パネル10を確実に固定することが可能となる。なお、固定部材20は、スレート瓦102b用の施工ビス103を利用して野地板101に固定される。
引っ掛け部22は、基部21の裏面側に形成された略L字形状を有する部分である。なお、略L字形状とは、固定部材20を断面視又は側面視したときの形状である(引っ掛け部23についても同様)。本実施形態では、固定部材20を構成する金属板の長手方向一端側を締結部21zの突出方向と反対側に折り返すことで引っ掛け部22が形成されている。引っ掛け部22の先端は、締結部21zの下方まで延びている。引っ掛け部22と基部21との間には、スレート瓦102bを差し込み可能な隙間(凹部)が形成されており、スレート瓦102bの端部を当該隙間に差し込むことができる。これにより、引っ掛け部22がスレート瓦102bの端部に引っ掛けられる。スレート瓦102bの端部は、例えば、引っ掛け部22と基部21とにより厚み方向両側から挟持される。
引っ掛け部23は、基部21の上面側に形成された略L字形状を有する部分である。即ち、引っ掛け部23は、締結部21zと同じ方向に突出している。本実施形態では、固定部材20を構成する金属板に略コの字状の切り込みを形成し、該切り込みで囲まれた部分をL字状に曲げ加工して形成されている。引っ掛け部23は、ビス孔24よりも締結部21z側に形成されている。引っ掛け部23と基部21との間には、スレート瓦102aを差し込み可能な隙間(凹部)が形成されており、スレート瓦102aの端部を当該隙間に差し込むことができる。これにより、引っ掛け部23がスレート瓦102aの端部に引っ掛けられる。スレート瓦102aの端部は、例えば、引っ掛け部23と基部21とにより厚み方向両側から挟持される。
接続部材30は、上記のように、段差に設けられて隣り合う2枚の太陽電池パネル10a,10bを接続する部材である。接続部材30は、太陽電池パネル10a,10bに跨って設けられるパネル押え部31と、該押え部を固定部材20に締結するための締結部材であるネジ48とを有する。接続部材30は、さらに台座部32を有することが好適である。台座部32は、ネジ48によりパネル押え部31と締結される本体部40と、ネジ27a,27bにより固定部材20の締結部21zにそれぞれ締結される2つの脚部41a,41bとを含む。
パネル押え部31は、太陽電池パネル10a,10b上に配置され、固定部材20に締結される金具である。パネル押え部31は、太陽電池パネル10a,10bの配列方向に傾いた斜面部33を有する。また、パネル押え部31は、太陽電池パネル10aの端部が差し込まれる凹部34と、台座部32に押し付けられる押圧部35とを有することが好適である。凹部34は、パネル押え部31の上端に、押圧部35は、パネル押え部31の下端にそれぞれ設けられている。即ち、斜面部33の両側に凹部34及び押圧部35がそれぞれ設けられている。
斜面部33は、太陽電池パネル10a側を上、太陽電池パネル10b側を下として傾斜した斜面を有する。斜面部33の傾斜角度は、例えば横方向対して、即ち受光面11a,11bに対して20°〜50°程度(棟側に対する角度)であることが好ましい。斜面部33には、ネジ48が挿入されるネジ孔39が形成される。ネジ孔39は、ネジ48の軸方向が斜面部33の斜面に対して略垂直となるように形成されることが好適である。これにより、ネジ48の締結が容易になり、良好な施工性が得られるだけでなく、受光面11a、11bに対して略平行な荷重及び略垂直な荷重の両方に締結力を発揮することができる。
凹部34は、太陽電池パネル10aの受光面11a及び側面を覆う爪部36と、太陽電池パネル10aを裏面12a側から支える支持部37とにより形成されている。ここで、「側面」とは、太陽電池パネル10aの厚み方向に沿った面である。爪部36は棟側に延びる略L字形状を有しており、支持部37と共に略コの字形状の凹部34を形成している。なお、かかる凹部34等の形状は、これらを断面視又は側面視したときの形状である(凹部42についても同様)。凹部34に差し込まれた太陽電池パネル10aの端部は、爪部36及び支持部37により厚み方向の両側から挟まれて支持される。凹部34には、パネル端部の損傷を防止するために緩衝材47aを設けることが好適である。
凹部34を形成する支持部37には、係合部38を設けることができる。係合部38は、台座部32の本体部40に設けられた凸状部である係合部44が嵌合する凹状部である。係合部38,44を設けることにより、例えば、パネル押え部31と台座部32との位置合わせが容易になり、また両部材の位置ずれを防止することができる。なお、係合部38,44は、互いに嵌合等する形状であればよく、係合部38が凸状部で係合部44が凹状部であってもよい。
押圧部35は、斜面部33の下端から軒側に延びた部分であって、ネジ48を締め付けることで台座部32の本体部40に押し付けられる。後述するように、太陽電池パネル10bの端部は、本体部40に設けられた凹部42に差し込まれる。押圧部35は、凹部42を形成する爪部43の上面に押し付けられる。
台座部32は、上記のように、本体部40及び2つの脚部41a,41bを有し、ネジ48によりパネル押え部31が締結され、且つネジ27a,27bにより固定部材20に締結される金具である。即ち、パネル押え部31は、台座部32を介して固定部材20に締結される。
本体部40には、太陽電池パネル10bの受光面11b及び側面を覆い、脚部41bの上面と共に凹部42を形成する爪部43が設けられている。爪部43は、爪部36と同様に略L字形状を有するが、爪部43が延びる方向は爪部36と逆の軒側である。爪部43と脚部41bの上面との間には、太陽電池パネル10bの端部が差し込み可能な隙間が形成されており、当該隙間が凹部42となる。凹部42に差し込まれた太陽電池パネル10bの端部は、爪部43及び脚部41bにより厚み方向の両側から挟まれて支持される。凹部42には、凹部34の場合と同様に緩衝材47bを設けることが好適である。
本体部40には、ネジ48が挿入されるネジ孔45が形成されている。パネル押え部31と台座部32は、ネジ48がネジ孔45に挿入されて締め付けられることで互いに連結される。ネジ48は、1つであってもよいが、好ましくは接続部材30の長手方向に沿って複数(例えば、2つ又は3つ)設けられる。本体部40には、ネジ48が挿入される部分を挟んで爪部43と反対側に上記の係合部44が設けられている。
脚部41a,41bは、固定部材20の締結部21zに対応した形状を有する。脚部41a,41bは、本体部40の両側から延びて、締結部21zの頂部及び各斜面に沿った形状をそれぞれ有する。そして、脚部41a,41bには、固定部材20のネジ孔26a,26bと重なる位置にネジ孔46a,46bがそれぞれ形成されている。
補強部材50a,50bは、太陽電池パネル10a,10bの裏面12a,12b側に配置され、それぞれ太陽電池パネル10a,10bの変形を抑制するための部材である。これにより、例えば太陽電池パネルに荷重が加わった場合にパネルの撓みや損傷を抑制することができ、また取り付け器具14の変形や浮き上がりをさらに抑制できる。また、補強部材50a,50bは、2つの固定部材に締結されているので、例えばパネル同士の距離を一定に保つ機能を有する。補強部材50aは、太陽電池パネル10aの裏面12aに当接するバー材51aと、バー材51aを固定部材20に締結するための連結部材52aとを有する。補強部材50bは、補強部材50aと同様に、バー材51b及び連結部材52bを有する。以下、補強部材50aを例に挙げて、具体的な構成を説明する。
バー材51aには、例えば金属製の角管又はその上面の一部を切除したものを用いることができる。バー材51aは、太陽電池パネル10aの短手方向に沿って設けられ、その長手方向端部がそれぞれ別の固定部材20に締結されている。バー材51aには、連結部材52aとの締結に用いられるネジ56aが挿入されるネジ孔53aが形成されている。なお、バー材51aは、太陽電池パネル10aの損傷を防止するため、パネルと接する恐れがある部分に緩衝材57aを有することが好適である。
連結部材52aは、所謂ジョイント金具である。バー材51aには、固定部材20のネジ孔26a及び接続部材30のネジ孔46aに対応する位置にネジ孔54aが、バー材51aのネジ孔53aに対応する位置にネジ孔55aがそれぞれ形成されている。そして、ネジ27a及びネジ56aにより、連結部材52aを介してバー材51aが固定部材20に締結される。
上記構成を備える取り付け器具14、及び太陽電池パネル10a,10bは、例えば、以下の手順で屋根100に取り付けることができる。
まず初めに、固定部材20をスレート瓦102a,102bの端部に引っ掛け、スレート瓦102b用の施工ビス103を利用して野地板101に固定する。具体的には、固定部材20の引っ掛け部22をスレート瓦102bの端部に引っ掛け、次にビス孔24に施工ビス103を挿入してスレート瓦と共に固定部材20を野地板101に固定する。そして、スレート瓦102bの上に配置されるスレート瓦102aの端部を引っ掛け部23と基部21との間に差し込む。これにより、固定部材20は、2枚のスレート瓦102a,102bに引っ掛けられた状態となる。
続いて、接続部材30の台座部32を固定部材20の基部21に締結する。このとき、補強部材50の連結部材52a,52bも基部21に締結する。具体的には、台座部32の脚部41a,41bを基部21の締結部21zの上に配置し、さらに連結部材52a,52bを脚部41a,41bの上にそれぞれ配置して、ネジ孔26a,26bの位置にネジ孔46a,46b及びネジ孔54a,54bをそれぞれ重ねる。そして、ネジ26a,26bを用いて脚部41a,41b及び連結部材52a,52bを締結部21zに締結する。連結部材52a,52bには、ネジ56a,56bを用いてバー材51a,51bをそれぞれ締結する。
続いて、太陽電池パネル10bをバー材51bの上に配置し、台座部32の凹部42に該パネルの端部を差し込む。次に、太陽電池パネル10aをバー材51aの上に配置して、接続部材30のパネル押え部31の凹部42に該パネルの端部を差し込み、この状態でネジ48を用いてパネル押え部31を台座部32に締結する。ネジ48は、斜面部33の斜面に対して略垂直に取り付けられるため、良好な施工性が得られる。こうして、隣り合う太陽電池パネル10a,10bは、互いに重なり合うことなく接続部材30により固定され、接続部材30を介して固定部材20に固定される。なお、隣り合う太陽電池パネル10a,10bの間には、段差が形成される。
以上のように、取り付け器具14によれば、太陽電池パネル10の発電効率を損なうことなく、簡単な施工方法により屋根100に対して太陽電池パネル10をより確実に固定することができる。取り付け器具14は、低床で意匠性に優れた取り付け構造を実現できる。
上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。
例えば、図9に例示するように、補強部材50を設けない構成とすることもできる。この場合、基部21の締結部21zには、ネジ26a,26bにより接続部材30の台座部32のみが締結される。
10,10a,10b 太陽電池パネル、11,11a,11b 受光面、12,12a,12b 裏面、13 化粧カバー、14 取り付け器具、20 固定部材、21 基部、21z 締結部、22,23 引っ掛け部、24,104 ビス孔、25a,25b 補強板、26a,26b,39,45,46a,46b,53a,53b,54a,54b,55a,55b ネジ孔、27a,27b,48,56a,56b ネジ、30 接続部材、31 パネル押え部、32 台座部、33 斜面部、34,42 凹部、35 押圧部、36,43 爪部、37 支持部、38,44 係合部、40 本体部、41a,41b 脚部、47a,47b,57a,57b 緩衝材、50,50a,50b 補強部材、51a,51b バー材、52a,52b 連結部材、100 屋根、101 野地板、102,102a,102b,102c スレート瓦、103 施工ビス

Claims (6)

  1. 隣り合う太陽電池パネル同士を重ねることなくパネル受光面に垂直な上下方向に段差を設けて前記各太陽電池パネルを支持構造体に固定する取り付け器具であって、
    前記支持構造体に固定される固定部材と、
    前記段差部分において隣り合う前記太陽電池パネル同士を固定する接続部材であって、前記上下方向及び前記パネル受光面に沿った横方向に対して傾いた斜面を含み、隣り合う前記太陽電池パネルに跨って設けられるパネル押え部、及び前記パネル押え部の前記斜面に取り付けられ前記パネル押え部を前記固定部材に締結するための締結部材を有する接続部材と、
    を備える太陽電池パネルの取り付け器具。
  2. 請求項1に記載の取り付け器具において、
    前記接続部材は、隣り合う前記太陽電池パネルの端部がそれぞれ差し込まれる少なくとも2つの凹部を有する太陽電池パネルの取り付け器具。
  3. 請求項1又は2に記載の取り付け器具において、
    前記支持構造体は、野地板と、該野地板に結合部材で固定された複数の平板状の瓦とを備える屋根であって、
    前記固定部材は、隣接配置される前記各瓦の端部にそれぞれ引っ掛けられる少なくとも2つの引っ掛け部を有する太陽電池パネルの取り付け器具。
  4. 請求項3に記載の取り付け器具において、
    前記固定部材は、前記結合部材を挿通可能な貫通孔を有し、前記結合部材により前記瓦と共に前記野地板に固定される太陽電池パネルの取り付け器具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の取り付け器具において、
    前記太陽電池パネルのパネル裏面側に設けられ、該パネルの変形を抑制する補強部材をさらに備え、
    前記補強部材が前記固定部材に締結されている太陽電池パネルの取り付け器具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の取り付け器具と、
    前記取り付け器具を用いて前記支持構造体に固定された太陽電池パネルと、
    を備える太陽電池装置。
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