JP2014238365A - センサ - Google Patents
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Abstract
Description
この従来例では、ベースの開口端側であって互いに反対側の位置に鍔部をそれぞれ外側に向けて形成し、これらの2箇所の鍔部を継手に形成された取付溝の近傍に当接させることでベースの位置決めが行われる。
そのため、フレキシブル基板に電子実装品を実装する手間がかかるだけでなく、電子実装品が取り付けられたフレキシブル基板をベースの頂部と側面部とに巻き付ける手間がかかる。
その上、合成樹脂製ベースを継手に装着するために、継手の導入孔に沿って形成された突出部に合成樹脂製ベースを挿入し、合成樹脂製ベースを突出部の外周に沿って摺接させるので、合成樹脂製ベースの軸方向や周方向における位置決めを容易に行うことができる。つまり、継手の中心部となる突出部に対してセンサモジュールを位置決めするとともに、合成樹脂製ベースを軸合わせするので、センサモジュールの検出部に対して合成樹脂製ベースの正確な位置決めを容易に行える。そのため、合成樹脂製ベースの頂部に設けられた立体回路部とセンサモジュールの検出部との電気的接続作業を容易に行える。
従って、センサの組み立て作業が容易となるから、生産効率が向上する。
この構成では、周方向における任意の位置で合成樹脂製ベースを位置決めすることができるので、合成樹脂製ベースの周方向と軸方向との位置決め操作を円滑に行える。
この構成では、アース用導体路及び継手を通じてアースがされる。このアースのために、アース用導体路を合成樹脂製ベースに形成すればよいので、アース設置作業を容易に行える。
しかも、アースをするために、電子実装品と継手との間で導電性接着剤を使用しなくてもよいので、アース部以外の立体回路部のパターンへの付着の恐れがなくなる。つまり、特許文献1の従来例において、フレキシブル基板とベースとをアース接続する際に、導電性接着剤を用いると、ボンディングパッドやセンサモジュールと同一面での接続となるので、アース部以外のパターンへの付着の問題がある。また、特許文献1の従来例では、ボンディングパッドは電子実装品の実装面と同一面にあるため、実装時半田付着防止のためにマスキングが必要不可欠である。これに対して、本発明では、導電性接着剤やマスキングが不要とされるので、アース設置作業が容易となる。
この構成では、合成樹脂製ベース及び継手の固定と、アース設置作業と、を容易かつ確実に行うことができる。しかも、導電性接着剤は合成樹脂製ベースの開口端と継手の底部との間に設けられるので、アース部のみに導電性接着剤を用いることになるので、アース部以外のパターンへの導電性接着剤の付着という恐れがない。
この構成では、電子実装品の実装面が2つの平面部であるため、両面基板と同様に、半田のスキージ印刷が可能であり、電子実装品を実装する際に、通常の電子実装品を装着するためのチップマウンタが使用可能となる。
この構成では、同一面において、ボンディング接続パッドと外部接続パッドとが形成されているので、ボンディング作業を容易に行うことができる。
図1は、本実施形態にかかるセンサの正断面図であり、図2は、センサの側断面図である。
図1及び図2において、センサは、継手1と、この継手1に設けられるセンサモジュール2と、このセンサモジュール2を収納する筐体3と、この筐体3の内部に収納され継手1に設けられるキャップ状の合成樹脂製ベース4と、筐体3に設けられるターミナル端子5と、このターミナル端子5とセンサモジュール2とを電気的に接続するフレキシブル基板6と、このフレキシブル基板6の一部を支持するスペーサ7と、合成樹脂製ベース4に設けられた電子実装品8とを備えている。なお、電子実装品8として、コンデンサー、ICチップ、その他の電子部品を例示できる。
軸部11は、その一端部が図示しない被取付部に螺合されるねじ部とされ、その他端部がセンサモジュール2と溶接等によって接合される。
フランジ部12のセンサモジュール2が配置された側には凹部12Aが導入孔1Aを中心としてリング状に形成されている。この凹部12Aは、センサモジュール2の外周径より大きい径の内壁面12A1と、この内壁面12A1と同心円上に形成される外壁面12A2と、これらの内壁面12A1と外壁面12A2との下端縁を連結する底部12A3とから形成された断面矩形状の空間である。
内壁面12A1で囲まれた円筒部分は底部12A3から導入孔1Aに沿って突出して形成された突出部12Bである。
この突出部12Bの先端部分は、センサモジュール2を取り付けるための取付部12Cとされる。この取付部12Cは突出部12Bより小径である。
このダイアフラム22には検出部としての歪みゲージ220(図3参照)が形成されており、センサモジュール2に導入された被検出流体の圧力を検出するようにされている。
ケース31は、センサモジュール2を収納する小径部31Aと、この小径部31Aの端部に一端部が接続された大径部31Bとを備えており、この大径部31Bは、その他端側が開口されている。
蓋体32は、小径部31Aの端部を閉塞するものであり、スペーサ7の一部が嵌合する孔部32Aが中心部に形成されており、小径部31Aと大径部31Bとの間の段差部分31Cに周縁部が係合される。
取付部材51の本体部51Aからターミナル端子5の端部が露出しており、この露出した端子にフレキシブル基板6の一端部が接続されている。
合成樹脂製ベース4の詳細な構成が図3から図10に示されている。
図3は、合成樹脂製ベース4が継手1に取り付けられた状態を示す平面図、図4は、その正面図である。なお、図4では、電子実装品の図示が省略されている。
頂部41の平面外形形状は、その互いに対向する一対の円弧部40Aと、これらの円弧部40Aの端部同士を接続する一対の直線部40Bとからなる。
円弧部40Aは、その円弧中心がフランジ部12の外壁面12A2の円弧中心と一致する。
壁部42は、頂部41の円弧部40Aに対応するように形成された湾曲部42Aと、これらの湾曲部42Aを接続する平板状の側面部42Bとを有するものであり、頂部側から所定の長さに渡ってフランジ部12から突出して形成されている。
これらの図において、合成樹脂製ベース4には、一端がフレキシブル基板6に接続された立体回路部9が設けられている。本実施形態では、フレキシブル基板6及び立体回路部9を備えて、センサモジュール2の歪みゲージ220とターミナル端子5とを電気的に接続する導電部材10が構成される。
頂部回路部9Aは、センサモジュール2の歪みゲージ220とワイヤボンディングするボンディング接続パッド9A1と外部と接続する外部接続パッド9A2とを有し、ボンディング接続パッド9A1と外部接続パッド9A2とは同一面に形成されている。
側面回路部9Bは、合成樹脂製ベース4の互いに反対側に配置された側面部42Bの外面にそれぞれ配置されているものであり、これらの平面には電子実装品8がそれぞれ設けられている。
外部接続パッド9A2と基板接続パッド9B1との間並びに基板接続パッド9B1と電子実装品8との間はそれぞれパターン9B3によって互いに接続されている。アース用導体路9B2とパターン9B3との間には電子実装品8が配置されている。
アース用導体路9B2は、継手1の底部12A3に対向する開口端まで延出されて形成されている。
アース用導体路9B2の開口端と継手1の底部12A3とは導電性接着剤90で接着固定されている。
図7に示される通り、2つの側面回路部9Bのうち他方の側面回路部9Bは、ボンディング接続パッド9A1と電子実装品8との間を接続するパターン9B3を有する。なお、図2,図5及び図7では、電子実装品8の図示が一致していないが、これは、図5及び図7において、内容を理解しやすくするために、電子実装品8の一部の図示を省略したためである。
図1、図2、図8から図10において、合成樹脂製ベース4は、その継手1の突出部12Bの外周面に摺動自在とされた内周面4Aが開口端から中央部分にかけて形成され、この内周面4Aから開口41Aにかけてセンサモジュール2を収納する収納スペース4Bが形成されている。
収納スペース4Bは内周面4Aより径の小さな円筒状とされており、内周面4Aと収納スペース4Bとの間の段差部4A1が突出部12Bの肩部に対向する。
内周面4Aの径方向において、合成樹脂製ベース4を軽量化するための軽量化用スペース4Cが4箇所形成されている。これらの軽量化用スペース4Cは合成樹脂製ベース4の開口端から所定位置にかけて内周面4Aの軸芯に沿って形成されている。
隣合う軽量化用スペース4Cの間にはリブ4Dが設けられている。
図1、図2及び図11において、スペーサ7は、合成樹脂製ベース4を覆うものであり、継手1のフランジ部12に一端が係合又は接着される筒状部71と、この筒状部71の他端を塞ぐ天板部72とを備えている。
筒状部71は、その外周面がケース31の内周面と対向しており、その内周面が凹部12Aの外壁面12A2と略同一の円弧面とされている。筒状部71は、その一部が軸方向に沿って切り欠かれた円筒部71Aと、この円筒部71Aの切り欠かれた部分を接続する平板部71Bとが一体に形成されたものであり、円筒部71Aの開口端部から所定長さにかけてフレキシブル基板6を挿通させるための挿通溝71Cが円筒部71Aの軸方向に沿って形成されている。
円弧面72Aの外周縁に沿って立上部72Cが形成されており、この立上部72Cは直線面72Bに対応する位置で欠損されている。そして、天板部72には、その中央部分にフレキシブル基板6を係合する係合用突起72Dが2個互いに離れて形成されている。これらの係合用突起72Dの間にフレキシブル基板6を支持するテーパ面72Eが形成されている。
図1、図2、図6及び図12において、フレキシブル基板6は、ターミナル端子5に接続される第一端部61と、側面回路部9Bと接続される第二端部62と、第一端部61と第二端部62との間に設けられるとともにスペーサ7に接着される中間面部63と、この中間面部63と第一端部61との間を接続する第一接続部64と、中間面部63と第二端部62との間を接続する第二接続部65とを有する。
第二端部62は、側面回路部9Bの基板接続パッド9B1に取り付けられるもので、その接続部分は基板接続パッド9B1の形状に合わせて円弧状部62Aを有する。
中間面部63は、天板部72とほぼ同じ平面円形の円形部630を備え、この円形部630の中央部には天板部72の係合用突起72Dと係合する長孔部63Aが形成されている。なお、円形部630は、連結部631を介して2つ連結されており、これらの連結部631を折り返し部として互いに重ねられる構成である。
第二接続部65は、中間面部63を挟んで第一接続部64と反対側に設けられた短寸部65Aと、この短寸部65Aに対して直角に折れ曲がって形成され第二端部62側に接続された長寸部65Bとを備えている。
この合成樹脂製ベース4の全面に銅パターンを形成し、その後、エッチングによって不要なパターンを除去し、必要な箇所に金メッキを施して立体回路部9を形成する。
さらに、継手1の取付部12Cにセンサモジュール2を溶接で接合し、その後、合成樹脂製ベース4を継手1の突出部12Bに挿入する。
この際、突出部12Bに対して合成樹脂製ベース4を突出部12Bの軸方向に沿って移動させるとともに周方向に沿って回動させて、継手1に対する合成樹脂製ベース4の位置決めを行う。
スペーサ7にフレキシブル基板6を装着するとともに、フレキシブル基板6の第二端部62を側面回路部9Bと接続し、さらに、スペーサ7を継手1に取り付ける。その後、継手1に筐体3を取り付け、フレキシブル基板6の第一端部61をターミナル端子5と接続する。
(1)筐体3に設けられたターミナル端子5と継手1の突出部12Bに設けられたセンサモジュール2の歪みゲージ220とを導電部材10で電気的に接続し、センサモジュール2の歪みゲージ220が露出する開口41Aが頂部に形成されたキャップ状の合成樹脂製ベース4を継手1の突出部12Bに設け、この合成樹脂製ベース4の開口41Aが形成された頂部41と交差する側面部42Bに電子実装品8を設けてセンサを構成した。合成樹脂製ベース4の内周面と突出部12Bの外周面とを摺動自在とした。導電部材10は、一端がターミナル端子5に接続され他端が合成樹脂製ベース4に接続されるフレキシブル基板6と、合成樹脂製ベース4の頂部41と側面部42Bとに連続して3次元で形成され一端がフレキシブル基板6に接続され電子実装品8が接続された立体回路部9とを有する。以上の構成により、立体回路部9が形成された合成樹脂製ベース4に、直接、電子実装品8を取り付けるので、金属製ベースの頂部と側面部とにフレキシブル基板を折り曲げて取り付ける従来例に比べて、センサの組み立て作業が容易となる。その上、合成樹脂製ベース4を継手1に装着するために、継手1の導入孔1Aに沿って形成された突出部12Bに合成樹脂製ベース4を挿入するとともに、突出部12Bの外周に沿って摺接させるので、合成樹脂製ベース4の軸方向や周方向における位置決めを容易に行うことができる。
例えば、前記実施形態では、合成樹脂製ベース4の内周面4Aと継手1の突出部12Bの外周面とを互いに密接する円筒状としたが、本発明では、内周面4Aと突出部12Bの外周面との全ての周縁に沿って密接することを要せず、例えば、合成樹脂製ベース4の内周面4Aを円筒形とし、継手1の突出部12Bを一部に切欠きが形成され他の部分が円弧状とされた筒状部材としてもよく、さらには、合成樹脂製ベース4の内周面4Aと継手1の突出部12Bの外周面とを互いに密接する多角形筒状としてもよい。
さらに、合成樹脂製ベース4から軽量化用スペース4Cを省略し、突出部12Bが挿通される内周面4Aのみを形成する構成としてもよい。
本発明では、スペーサ7を必ずしも設けることを要しない。
本発明に適用されるセンサは圧力センサに限定されることはない。
Claims (6)
- 被検出流体を導入する導入孔が形成され底部から前記導入孔に沿って突出部が形成される継手と、
この継手に設けられるとともに導入された被検出流体の圧力により変位する検出部を有するセンサモジュールと、
このセンサモジュールを収納するとともにターミナル端子が設けられた筐体と、
前記センサモジュールの検出部と前記ターミナル端子とを電気的に接続する導電部材と、
前記継手の突出部に設けられるとともに前記センサモジュールの検出部が露出する開口が頂部に形成されたキャップ状の合成樹脂製ベースと、
この合成樹脂製ベースの前記開口が形成された頂部と交差する側面部に設けられる電子実装品と、
を備え、
前記合成樹脂製ベースは、その内周面が前記継手の突出部の外周面に摺動自在とされ、
前記導電部材は、一端が前記ターミナル端子に接続され他端が前記合成樹脂製ベースに接続されるフレキシブル基板と、前記合成樹脂製ベースの前記頂部と前記側面部とに連続して3次元で形成され一端が前記フレキシブル基板に接続された立体回路部とを備え、この立体回路部に前記電子実装品が接続されていることを特徴とするセンサ。 - 請求項1に記載されたセンサにおいて、
前記合成樹脂製ベースの内周面と前記継手の突出部の外周面とは円筒状である
ことを特徴とするセンサ。 - 請求項1又は請求項2に記載されたセンサおいて、
前記継手は金属製であり、前記合成樹脂製ベースの側面部にはアース用導体路が形成され、このアース用導体路の端部は前記底部に対向する開口端まで延出されている
ことを特徴とするセンサ。 - 請求項3に記載されたセンサにおいて、
前記合成樹脂製ベースの開口端と前記継手の底部とは導電性接着剤で固定されていることを特徴とするセンサ。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載されたセンサにおいて、
前記合成樹脂製ベースの側面部は、互いに反対側の位置に設けられ、かつ、それぞれ前記電子実装品が設けられる平面であることを特徴とするセンサ。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載されたセンサにおいて、
前記センサモジュールの検出部とワイヤボンディングするボンディング接続パッドと、外部と接続する外部接続パッドと、が同一面に形成されていることを特徴とするセンサ。
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