JP2014238280A - 加速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】直交する3方向の加速度の検出精度を向上させることのできる加速度センサを得る。
【解決手段】加速度センサは、一対のビーム部12a,12bを軸にして第1の可動電極11を揺動させることによりX方向の加速度を検出するX検出部10と、一対のビーム部22a,22bを軸にして第2の可動電極21を揺動させることによりY方向の加速度を検出するY検出部20と、二対のビーム部32a,32b,32c,32dにより保持された第3の可動電極31を垂直方向に平行移動させることによりZ方向の加速度を検出するZ検出部30と、X検出部10、Y検出部20、及びZ検出部30を内包するフレーム部3とを1チップ内に配置し、第3の可動電極31を基準にして対称構造の貫通部35a,35bを第3の可動電極31の左右両側のフレーム部3に形成したことを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、加速度センサに関する。
従来、外部から与えられる加速度を検出する加速度センサが知られている。例えば、質量体に設けられた電極と固定電極との間の静電容量の変化から質量体の変位を検出し、この質量体の変位に基づいて加速度を検出する。直交する3方向の加速度を櫛歯状のセンサを用いて検出するMEMSセンサも知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2010/032818号
特許文献1に記載のMEMSセンサによれば、直交する3方向の加速度を検出することができるものの、より高い感度で加速度を検出することが望まれている。
そこで、本発明は、直交する3方向の加速度の検出精度を向上させることのできる加速度センサを得ることを目的とする。
本発明は、加速度センサであって、一対のビーム部を軸にして第1の可動電極を揺動させることにより、平面方向のうちの一方向であるX方向の加速度を検出するX検出部と、一対のビーム部を軸にして第2の可動電極を揺動させることにより、平面方向のうちの一方向であって前記X方向と直交するY方向の加速度を検出するY検出部と、一対以上のビーム部により保持された第3の可動電極を垂直方向に平行移動させることにより、垂直方向であるZ方向の加速度を検出するZ検出部と、前記X検出部、前記Y検出部、及び前記Z検出部を内包するフレーム部とを1チップ内に配置し、前記第3の可動電極を基準にして対称構造の貫通部を前記第3の可動電極の第1方向両側の前記フレーム部に形成したことを特徴とする。
また、本発明において、前記第1方向両側に形成された貫通部それぞれを通じて柱状の固定電極が引き出されていてもよい。
また、本発明において、前記第1方向と直交する第2方向両側の前記フレーム部にも、前記第3の可動電極を基準にして対称構造の貫通部を形成し前記第1方向と直交する第2方向両側の前記フレーム部にも、前記第3の可動電極を基準にして対称構造の貫通部を形成してもよい。
また、本発明において、前記第2方向両側に形成された貫通部それぞれを通じて柱状の固定電極が引き出されていてもよい。
また、本発明において、前記Z検出部を中央にして前記X検出部、前記Y検出部、及び前記Z検出部が直線状に配置され、その直線状の配置方向が前記第1方向であってもよい。
本発明によれば、直交する3方向の加速度の検出精度を向上させることのできる加速度センサを提供することが可能となる。
図1は、基本技術にかかる加速度センサを内蔵したパッケージの内部構成例を示す斜視図である。 図2は、基本技術にかかる加速度センサの分解斜視図である。 図3は、基本技術にかかる加速度センサの断面図であって、(a)はX検出部の断面図、(b)はZ検出部の断面図である。 図4は、基本技術にかかる加速度センサにおいて、X方向の加速度が印加されていない状態におけるX検出部の断面図である。 図5は、図4に示される状態においてX方向の加速度を検出する原理を説明するための図である。 図6は、基本技術にかかる加速度センサにおいて、X方向に1Gの加速度が印加された状態におけるX検出部の断面図である。 図7は、図6に示される状態においてX方向の加速度を検出する原理を説明するための図である。 図8は、基本技術にかかる加速度センサにおいて、Z方向に1Gの加速度が印加された状態におけるZ検出部の断面図である。 図9は、図8に示される状態においてZ方向の加速度を検出する原理を説明するための図である。 図10は、基本技術にかかる他の加速度センサの分解斜視図である。 図11は、基本技術にかかる他の加速度センサの分解斜視図である。 図12は、実施形態にかかる加速度センサのZ検出部を説明するための図であって、(a)は基本技術、(b)は実施例1、(c)は実施例2、(d)は実施例3、(e)は実施例4、(f)は実施例5。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(基本技術)
まず、本発明の実施形態の基本となる基本技術について説明する。
図1は、基本技術にかかる加速度センサを内蔵したパッケージ300の内部構成例を示す斜視図である。ここでは、基板500に実装されたパッケージ300の蓋を開けた状態を示している。この図に示すように、パッケージ300には、加速度センサを収納するセンサチップ100や、センサチップ100からの出力に基づいて各種の演算を行うASIC200等が搭載されている。パッケージ300から端子400が引き出され、基板500に接続されている。
〔加速度センサの構成〕
図2は、基本技術にかかる加速度センサの分解斜視図である。この加速度センサでは、XYZの3軸方向の加速度を検出する重りを1軸の加速度のみを検出する各軸個別の重りとして形成し、このような3軸方向の各重り(各センサ)を1チップ内に配置している。平面方向(XY方向)の加速度は、一対のねじりビームを軸にして重りをシーソー動作させることにより検出し、垂直方向(Z方向)の加速度は、一対以上のビームにより保持された重りを垂直方向に平行移動させることにより検出するようにしている。
具体的には、図2に示すように、センサ部1の上下面が上部固定板2aと下部固定板2bにより挟持された構成となっている。センサ部1は、シリコンSOI基板等により形成され、上部固定板2aと下部固定板2bは、ガラス等の絶縁体により形成されている。
以下、センサ部1のうち、X方向の加速度を検出する部分を「X検出部10」、Y方向の加速度を検出する部分を「Y検出部20」、Z方向の加速度を検出する部分を「Z検出部30」と呼ぶことにする。X方向は、平面方向のうちの一方向である。Y方向は、平面方向のうちの一方向であってX方向と直交する方向である。Z方向は、垂直方向である。
X検出部10は、一対のビーム部12a,12bを軸にして第1の可動電極11を揺動させることによりX方向の加速度を検出する。すなわち、一対のビーム部12a,12bを結ぶ直線を境界線として第1の可動電極11の表面の一方側及び他方側に対向させて第1の固定電極13a,13bを配置している。これにより、第1の可動電極11と第1の固定電極13a,13bとの間の静電容量の変化に基づいてX方向の加速度を検出することができる。
Y検出部20は、一対のビーム部22a,22bを軸にして第2の可動電極21を揺動させることによりY方向の加速度を検出する。すなわち、一対のビーム部22a,22bを結ぶ直線を境界線として第2の可動電極21の表面の一方側及び他方側に対向させて第2の固定電極23a,23bを配置している。これにより、第2の可動電極21と第2の固定電極23a,23bとの間の静電容量の変化に基づいてY方向の加速度を検出することができる。
Z検出部30は、二対のビーム部32a,32b,32c,32dにより保持された第3の可動電極31を垂直方向に平行移動させることによりZ方向の加速度を検出する。すなわち、第3の可動電極31の表面及び裏面に対向させて第3の固定電極33a,33bを配置している。これにより、第3の可動電極31と第3の固定電極33a,33bとの間の静電容量の変化に基づいてZ方向の加速度を検出することができる。
X検出部10とY検出部20は互いに90°回転させただけの同形状とし、これらを別形状のZ検出部30の両側に並べて1チップ内に配置している。すなわち、図2に示すように、フレーム部3には、3つの矩形枠10a,20a,30aが直線状に並んで形成されている。矩形枠10aには第1の可動電極11が配置され、矩形枠20aには第2の可動電極21が配置され、矩形枠30aには第3の可動電極31が配置されている。第1〜第3の可動電極11,21,31はいずれも略矩形形状である。第1〜第3の可動電極11,21,31と矩形枠10a,20a,30aの側壁部との間には所定サイズの隙間が空いた状態となっている。
図3は、基本技術にかかる加速度センサの断面図であって、(a)はX検出部10の断面を示し、(b)はZ検出部30の断面を示している。Y検出部20の断面はX検出部10と同様であるため、ここでは図示を省略している。
まず、X検出部10の断面は、図3(a)に示す通りである。すなわち、第1の可動電極11の表面の対向する2辺の略中央部と矩形枠10aの側壁部とを一対のビーム部12a,12bで連結することにより、第1の可動電極11がフレーム部3に対して揺動自在に支持されている。上部固定板2aの第1の可動電極11と対向する側には、ビーム部12aとビーム部12bを結ぶ直線を境界線として第1の固定電極13a,13bが設けられている。第1の固定電極13a,13bは、第1の貫通電極14a,14bを用いて上部固定板2aの上面(一方側)に引き出されている。第1の貫通電極14a,14bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第1の貫通電極14a,14bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
Y検出部20についても同様である。すなわち、第2の可動電極21の表面の対向する2辺の略中央部と矩形枠20aの側壁部とを一対のビーム部22a,22bで連結することにより、第2の可動電極21がフレーム部3に対して揺動自在に支持されている。上部固定板2aの第2の可動電極21と対向する側には、ビーム部22aとビーム部22bを結ぶ直線を境界線として第2の固定電極23a,23bが設けられている。第2の固定電極23a,23bは、第2の貫通電極24a,24bを用いて上部固定板2aの上面に引き出されている。第2の貫通電極24a,24bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第2の貫通電極24a,24bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
更に、Z検出部30の断面は、図3(b)に示す通りである。すなわち、第3の可動電極31の四隅と矩形枠30aの側壁部とを二対のL字形のビーム部32a,32b,32c,32dで連結することにより、第3の可動電極31が垂直方向に平行移動可能になっている。ビーム部32a,32b,32c,32dの形状は特に限定されるものではないが、L字形にすれば、ビーム部32a,32b,32c,32dを長くすることができる。上部固定板2aの第3の可動電極31と対向する側には第3の固定電極33aが設けられ、下部固定板2bの第3の可動電極31と対向する側には第3の固定電極33bが設けられている。第3の固定電極33aは、第3の貫通電極34aを用いて上部固定板2aの上面に引き出されている。第3の固定電極33bは、矩形領域33b1から突き出した突出領域33b2を備えている(図2参照)。突出領域33b2は、第3の可動電極31とは分離された柱状の固定電極34cに接続され、柱状の固定電極34cは、上部固定板2aに設けられた第3の貫通電極34bに接続される構成となっている。これにより、柱状の固定電極34c及び第3の貫通電極34bを用いて第3の固定電極33bを上部固定板2aの上面に引き出すことができる。第3の貫通電極34a,34bの材質は、シリコンやタングステン、銅等の導体であり、第3の貫通電極34a,34bを保持する周囲の材質は、ガラス等の絶縁体である。
〔X方向の加速度検出〕
静電容量Cは、誘電率をε、電極の対向面積をS、電極の対向ギャップをdとした場合、C=εS/dにより算出することができる。加速度により可動電極が回転すると、対向ギャップdが変化するため、静電容量Cが変化する。そこで、ASIC200により差分容量(C1−C2、C5−C6)をCV変換する。
図4は、X方向の加速度が印加されていない状態におけるX検出部10の断面を示している。この場合、図5に示すように、第1の可動電極11と第1の固定電極13a,13bとの間の静電容量C1,C2は等しくなる。ASIC200は、静電容量C1と静電容量C2の差分値(C1−C2=0)を算出し、X出力として出力する。
図6は、X方向に1Gの加速度が印加された状態におけるX検出部10の断面を示している。この場合、図7に示すように、第1の可動電極11と第1の固定電極13aとの間の静電容量C1は寄生容量+ΔCとなり、第1の可動電極11と第1の固定電極13bとの間の静電容量C2は寄生容量−ΔCとなる。ASIC200は、静電容量C1と静電容量C2の差分値(C1−C2=2ΔC)を算出し、X出力として出力する。
このように、X検出部10は、静電容量の変化に基づいてX方向の加速度を検出するようになっている。Y検出部20がY方向の加速度を検出する原理も同様である。
〔Z方向の加速度検出〕
図8は、Z方向に1Gの加速度が印加された状態におけるZ検出部30の断面を示している。この場合、図9に示すように、第3の可動電極31と第3の固定電極33aとの間の静電容量C5は寄生容量+ΔCとなり、第3の可動電極31と第3の固定電極33bとの間の静電容量C6は寄生容量−ΔCとなる。ASIC200は、静電容量C5と静電容量C6の差分値(C5−C6=2ΔC)を算出し、Z出力として出力する。このように、Z検出部30は、静電容量の変化に基づいてZ方向の加速度を検出するようになっている。
以上説明したように、基本技術にかかる加速度センサでは、X検出部10、Y検出部20、及びZ検出部30を1チップ内に配置しているため、直交する3方向の加速度の検出感度を向上させることができる。すなわち、トーション及び平行移動の重りを採用しているため、特許文献1に記載されるような櫛歯状のセンサに比べて、同じ平面サイズでより重い重りを作成することができ、高い検出感度を得ることが可能となる。
ところで、Z検出部30に関しては対称構造になっていないため、温度が変化すると、異種材料である上部固定板2aとの結合部に非対称な応力が発生する場合がある。このような場合、非対称な応力によりビーム部32a,32b,32c,32dが変形するため、温度による特性変化が発生する可能性がある。そこで、温度による特性変化を低減するため、以下の構成を採用するのが望ましい。
図10は、基本技術にかかる他の加速度センサの分解斜視図である。この図に示すように、Z検出部30とX検出部10及びY検出部20との間のフレーム部3のうち、Z検出部30の一対のビーム部32a,32cの付根領域35a,35bが他の領域と比較して僅かに低くなっている。そのため、フレーム部3を上部固定板2a及び下部固定板2bにより挟持しても、付根領域35a,35bが上部固定板2aと分離されることになる。付根領域35a,35bと上部固定板2aとの間の隙間のサイズは特に限定されるものではないが、温度が変化しても付根領域35a,35bと上部固定板2aとが結合しない程度のサイズになっている。このような構成によれば、付根領域35a,35bと上部固定板2aとが結合しないため、応力の影響が低減され、温度による特性変化を低減することが可能となる。
図11は、基本技術にかかる他の加速度センサの分解斜視図である。この図に示すように、Z検出部30とX検出部10及びY検出部20との間のフレーム部3のうち、Z検出部30を基準として付根領域35a,35bに対称となる対称領域35c,35dが上部固定板2aと分離されていてもよい。対称領域35cの形状、面積、高さは付根領域35aと同程度であり、対称領域35dの形状、面積、高さは付根領域35bと同程度である。これにより、Z検出部30の周囲のフレーム部3が完全に対称構造になるため、上部固定板2aとの結合部に発生する応力のアンバランスを抑制することができ、更に温度による特性変化を低減することが可能となる。
(実施形態)
しかしながら、基本技術でも、Z検出部30の周囲の更に別の領域に着目すると、対称構造になっていない箇所がある。すなわち、基本技術では、図11に示すように、柱状の固定電極34cを用いて第3の固定電極33bを上部固定板2aの上面に引き出す構造を採用しているが、このような柱状の固定電極34cは、図面上、Z検出部30の右側にしか形成されていない。そのため、温度が変化すると、異種材料である上部固定板2aとの結合部に非対称な応力が発生する場合がある。このような場合、非対称な応力によりビーム部32a,32b,32c,32dが変形するため、温度による特性変化が発生する可能性がある。そこで、本実施形態では、Z検出部30の周囲構造を変更することで、更に温度による特性変化を低減するようにしている。なお、以下の説明では、基本技術と同様の構成については詳しい説明を省略する。
まず、図12(a)は、基本技術にかかる加速度センサのZ検出部30の上面図である。既に説明した通り、二対のL字形のビーム部32a,32b,32c,32dにより第3の可動電極31の四隅がフレーム部3に連結されている。第3の可動電極31の右側にだけ貫通部36aが形成され、この貫通部36aを通じて柱状の固定電極34cが引き出されている。そのため、上記したように、温度による特性変化が発生する可能性がある。
図12(b)は、実施例1にかかる加速度センサのZ検出部30の上面図である。この図に示すように、実施例1では、第3の可動電極31を基準にして対称構造の貫通部36a,36bを第3の可動電極31の第1方向両側のフレーム部3に形成している。第1方向とは、例えば、Z検出部30を中央にしてX検出部10、Y検出部20、及びZ検出部30が直線状に配置された場合の配置方向(左右方向)である。すなわち、Z検出部30の左右両側には、90°回転させただけの同形状であるX検出部10とY検出部20が配置されている。このようなZ検出部30のフレーム形状も左右対称構造にすれば、応力状態が安定した構造となり、温度特性を低減することが可能となる。
図12(c)は、実施例2にかかる加速度センサのZ検出部30の上面図である。この図に示すように、実施例2では、左右両側に形成された貫通部36a,36bそれぞれを通じて柱状の固定電極34c,34dが引き出されている。柱状の固定電極34cと34dの構造は基本的に同じである。ただし、柱状の固定電極34cの下端が第3の固定電極33bに接続されているのに対して(図8参照)、柱状の固定電極34dが第3の固定電極33bに接続されているかどうかは特に限定されるものではない。すなわち、異種材料である上部固定板2aとの結合部が対称であればよい。このように貫通部36a,36bだけでなく柱状の固定電極34c,34dも左右対称構造にすれば、更に応力状態が安定した構造となり、更に温度特性を低減することが可能となる。
図12(d)は、実施例3にかかる加速度センサのZ検出部30の上面図である。この図に示すように、実施例3では、第2方向両側のフレーム部3にも、第3の可動電極31を基準にして対称構造の貫通部36c,36dを形成している。第2方向とは、例えば、第1方向と直交する方向(上下方向)である。このようにZ検出部30のフレーム形状を左右だけでなく上下にも対称構造にすれば、左右及び上下に対称な重り周囲構造となるため、更に応力状態が安定した構造となり、更に温度特性を低減することが可能となる。
図12(e)は、実施例4にかかる加速度センサのZ検出部30の上面図である。この図に示すように、実施例4では、左右両側に形成された貫通部36a,36bそれぞれを通じて柱状の固定電極34c,34dが引き出されている。また、上下両側のフレーム部3にも対称構造の貫通部36c,36dが形成されている。このように左右及び上下に対称な重り周囲構造において左右対称な柱構造にすれば、更に応力状態が安定した構造となり、更に温度特性を低減することが可能となる。
図12(f)は、実施例5にかかる加速度センサのZ検出部30の上面図である。この図に示すように、実施例5では、左右両側に形成された貫通部36a,36bそれぞれを通じて柱状の固定電極34c,34dが引き出されている。また、上下両側に形成された貫通部36c,36dそれぞれを通じて柱状の固定電極34e,34fが引き出されている。この柱状の固定電極34e,34fについても、第3の固定電極33bに接続されているかどうかは特に限定されるものではない。このように左右及び上下に対称な重り周囲構造において左右及び上下に対称な柱構造にすれば、更に応力状態が安定した構造となり、更に温度特性を低減することが可能となる。
以上説明したように、実施形態にかかる加速度センサでは、X検出部10とY検出部20とZ検出部30とフレーム部3とを1チップ内に配置し、第3の可動電極31を基準にして対称構造の貫通部36a,36bを第3の可動電極31の第1方向両側(例えば左右両側)のフレーム部3に形成している。X検出部10は、一対のビーム部12a,12bを軸にして第1の可動電極11を揺動させることによりX方向の加速度を検出する。Y検出部20は、一対のビーム部22a,22bを軸にして第2の可動電極21を揺動させることによりY方向の加速度を検出する。Z検出部30は、二対のビーム部32a,32b,32c,32dにより保持された第3の可動電極31を垂直方向に平行移動させることによりZ方向の加速度を検出する。フレーム部3は、X検出部10、Y検出部20、及びZ検出部30を内包する。これにより、Z検出部30のフレーム形状も左右対称構造になるため、応力状態が安定した構造となり、温度特性を低減することが可能となる。その結果、直交する3方向の加速度の検出精度を向上させることのできる加速度センサを提供することができる。
また、実施形態にかかる加速度センサでは、第1方向両側(例えば左右両側)に形成された貫通部36a,36bそれぞれを通じて柱状の固定電極34c,34dが引き出されていてもよい。このように貫通部36a,36bだけでなく柱状の固定電極34c,34dも左右対称構造にすれば、更に応力状態が安定した構造となり、更に温度特性を低減することが可能となる。
また、実施形態にかかる加速度センサでは、第1方向と直交する第2方向両側(例えば上下両側)のフレーム部3にも、第3の可動電極31を基準にして対称構造の貫通部36c,36dを形成してもよい。このようにZ検出部30のフレーム形状を左右だけでなく上下にも対称構造にすれば、左右及び上下に対称な重り周囲構造となるため、更に応力状態が安定した構造となり、更に温度特性を低減することが可能となる。
また、実施形態にかかる加速度センサでは、第2方向両側(例えば上下両側)に形成された貫通部36c,36dそれぞれを通じて柱状の固定電極34e,34fが引き出されていてもよい。このように左右及び上下に対称な重り周囲構造において、左右及び上下に対称な柱構造にすれば、更に応力状態が安定した構造となり、更に温度特性を低減することが可能となる。
また、実施形態にかかる加速度センサでは、Z検出部30を中央にしてX検出部10、Y検出部20、及びZ検出部30が直線状に配置され、その直線状の配置方向が第1方向(例えば左右方向)であってもよい。これにより、X検出部10とZ検出部30との間の領域やZ検出部30とY検出部20との間の領域に貫通部36a,36bなどを形成することができるため、加速度センサの小型化を図ることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、図11では、付根領域35a,35bや対称領域35c,35dが上部固定板2aと結合していない状態を示しているが、これら領域の結合の有無は問わない。また、図12(f)では、貫通部36c,36dそれぞれを通じて柱状の固定電極34e,34fが引き出されているが、貫通部36c,36dの一方だけを通じて柱状の固定電極34e,34fの一方だけが引き出されていてもよい。もちろん、貫通部36a,36b,36c,36dや柱状の固定電極34c,34d,34e,34fの形状や大きさ等は適宜変更することが可能である。
3 フレーム部
10 X検出部
11 第1の可動電極
12a,12b 一対のビーム部
13a,13b 第1の固定電極
20 Y検出部
21 第2の可動電極
22a,22b 一対のビーム部
23a,23b 第2の固定電極
30 Z検出部
31 第3の可動電極
32a,32b,32c,32d 一対以上のビーム部
33a,33b 第3の固定電極
34c,34d,34e,34f 柱状の固定電極
36a,36b,36c,36d 貫通部

Claims (5)

  1. 一対のビーム部を軸にして第1の可動電極を揺動させることにより、平面方向のうちの一方向であるX方向の加速度を検出するX検出部と、
    一対のビーム部を軸にして第2の可動電極を揺動させることにより、平面方向のうちの一方向であって前記X方向と直交するY方向の加速度を検出するY検出部と、
    一対以上のビーム部により保持された第3の可動電極を垂直方向に平行移動させることにより、垂直方向であるZ方向の加速度を検出するZ検出部と、
    前記X検出部、前記Y検出部、及び前記Z検出部を内包するフレーム部と
    を1チップ内に配置し、前記第3の可動電極を基準にして対称構造の貫通部を前記第3の可動電極の第1方向両側の前記フレーム部に形成したことを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記第1方向両側に形成された貫通部それぞれを通じて柱状の固定電極が引き出されていることを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 前記第1方向と直交する第2方向両側の前記フレーム部にも、前記第3の可動電極を基準にして対称構造の貫通部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の加速度センサ。
  4. 前記第2方向両側に形成された貫通部それぞれを通じて柱状の固定電極が引き出されていることを特徴とする請求項3に記載の加速度センサ。
  5. 前記Z検出部を中央にして前記X検出部、前記Y検出部、及び前記Z検出部が直線状に配置され、その直線状の配置方向が前記第1方向であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の加速度センサ。
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