JP2014237378A - 車体パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属板のブランク材からプレス成形された車体パネルにおいて補強ビードの剛性を損なうことなく成形性を改善する。【解決手段】 金属板のブランク材(20)からプレス成形された車体パネル(2)であって、複数列の補強ビード(3)が間隔を有して略平行に形成されたものにおいて、前記複数列の補強ビードは、前記ブランク材の縁端側に位置した補強ビード(33)に対して中央側に位置した補強ビード(32,31)の角部(3a,3b)の曲率半径が漸次または段階的に大きくなっている。【選択図】図3

Description

本発明は、車体パネル、特に、剛性を付与するために複数列の補強ビードがプレス成形される車体パネルに関する。
自動車のルーフパネルやトラックの荷台など、広い面積の車体パネルに剛性を付与するために、一定間隔で複数列の補強ビード(凸ビードまたは凹ビード)が設けられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−35997号公報
このような補強ビードは、パネル全体としてプレス成形されるが、プレス成形時に金属の伸びがビードの凹凸により阻害されることにより、縁端部から離れた中央部に割れや薄肉などの成形不良が生じる問題があった。
例えば、プレス成形時における金属板の挙動を模式的に示した図4(a)〜(c)によれば、先ず、図4(a)に示すように、上下のプレス金型11,10の間に金属板20が導入され、次いで、図4(b)に示すように、上下のプレス金型11,10が圧接されることで金属板にビード31,33が形成される。
この時、ビードの突出に応じて材料の伸びが発生するが、金属板20の縁端部では、図中矢印で示されるように、プレス前にプレス金型11,10の外側にはみ出していた材料が内側に入り込み、ビード33の部分に材料が供給されるので、減肉による割れは生じない。一方、金属板20の中央部では、何れの側からも材料の供給が無いため、金属板の伸びと共に減肉していき、ついにはビード31の側部31w、特に曲率が変化する部分に割れが発生する。
特に、軽量化とコスト削減が求められ、板厚が薄い自動車の車体パネルでは、補強ビードに対する要請が大きいにも拘わらずこの傾向が顕著であり、さらに、立体的な意匠形状を有する車体パネルではこの傾向が一層顕著であった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、補強ビードの剛性を損なうことなく成形性を改善し、軽量化とコスト削減が可能な車体パネルを提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、
金属板のブランク材(20)からプレス成形された車体パネル(2)であって、
複数列の補強ビード(3)が間隔を有して略平行に形成されたものにおいて、
前記複数列の補強ビードは、前記ブランク材の縁端側に位置した補強ビード(33)に対して中央側に位置した補強ビード(32,31)の角部(3a,3b)の曲率半径が漸次または段階的に大きくなっていることを特徴とする車体パネルにある。
本発明に係る車体パネルは、上述の通り構成されているので、以下に記載されるような効果を有する。
プレス成形時に成形型の各補強ビードに対応した凸条/凹条部分でブランク材が加工され始め、最終形状に近づくに従って徐々に材料の移動が拘束され、最終的には材料の伸びで角部の賦形が賄われるが、ブランク材の縁端側に位置した補強ビードに対して中央側に位置した補強ビードの角部の曲率半径が漸次または段階的に大きくなっているので、中央側に向かうほど材料の拘束が緩く、材料の移動が可能になることで局所的な延伸が緩和されることに加えて、賦形に要する延伸量の絶対値も少なくなることにより、中央部分でも過延伸に伴う割れが生じることなくプレス成形できる。
中央部分で割れが生じなくなるので、従来よりも大きな部品をプレス成形できる。
割れ対策で板厚を厚くする必要がなく、軽量化およびコスト削減に有利である。
縁端側では従来よりも小さな角部の曲率半径を採用でき、剛性確保に有利であるとともに、縁端側で材料が強く拘束されることで移動が少なくなり、スクラップ量が減少し歩留まりが良くなる。
部品全体の伸びがより均一になるため、板厚分布の偏りが減り、安定的に薄肉化・軽量化するうえで有利である。
剛性向上により、追加の補強部品を省略または削減あるいは簡素化できる。
本発明に係る車体パネルは、自動車のルーフパネル、フードインナーパネル、フロアパネル、荷台フロアパネル等に好適に実施できる。
なお、補強ビードの数は車体パネルの面積や必要とされる強度剛性等により決定され、特に限定されるものではないが、本発明は、補強ビードの数が5列以上、より好ましくは7列以上、さらに好ましくは9列以上形成される場合に特に有効である。
補強ビードの数(単位面積当たりの数)が多い場合、車体パネルの剛性が高くなり、いわゆる「耐ベカツキ性」が向上するとともに、薄肉化、軽量化、低燃費化に有利であり、かつ、個々の補強ビードの突出量を小さくでき、ルーフパネルにおいては、同じ全高さで室内を広くでき、また、同じ室内広さで全高を下げられ、荷台フロアパネルへの実施においては低床化に有利である。さらに、クロスメンバなどの補強材の幅(ビード方向の長さ)を細くでき、それによっても、軽量化、低燃費化に有利である。このように、補強ビードの数を増やすことには多くのメリットがあり、本発明に係る車体パネルの如上の構成により、成形不良を回避しつつ補強ビードの数を増やすことができ有利である。
本発明を実施可能な補強ビードをルーフパネルに備えた車両を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に係るプレス成形時の金属板の挙動を示す模式的な断面図である。 プレス成形工程(a)〜(c)を示す模式的な断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、ワゴンタイプの自動車1を示しており、周縁部に対して中央部が高くなったハイルーフ仕様のルーフパネル2には、車両前後方向に延在する5列の補強ビード3が形成されている。図2は、図1のA−A断面を示しており、5列の補強ビード3(31,32,33)は、何れも、平坦な頂部を有する台形断面の凸ビードであり、かつ、成形性を考慮してビードの幅に比べて突出量が小さく抑えられている。また、ルーフパネル2の側面部には、剛性付与を兼ねたキャラクターライン34(段部)が設けられている。
5列の補強ビード3(31,32,33)は、基本的に同形状であり、実際のアスペクト比に基づく図1および図2では判別不可能であるが、図3に模式的に示すように、ルーフパネル2(ブランク材)の縁端側(車幅方向両側)に位置した補強ビード33に対して、中央側に位置した補強ビード32,31の角部3a,3bの曲率半径(R)が漸次大きくなっている。
すなわち、上下の角部3a,3bの曲率半径(R)が、縁端側の補強ビード33が最も小さく、その中央側に位置した補強ビード32の曲率半径(R)は補強ビード33の曲率半径(R)よりも大きく、中央の補強ビード31の曲率半径(R)は補強ビード32の曲率半径(R)よりもさらに大きく設定されている。
各補強ビード31,32,33の曲率半径(R)の数値は、ブランク材の延性(種類)や板厚などによって異なるが、例えば、既存形状への実施において、図示例のように3段階のR値が設定される場合、既存のR値(設計値)を中間位置に適用し、縁端側を小さく、中央を大きくするか、または、既存のR値(設計値)を縁端側に適用し、それより中央側を大きくすれば、無理なく実施できる。
特に限定されるものではないが、基準R値に対して±10〜30%の範囲であれば概ね好適に実施可能であり、10%未満であれば、曲率半径(R)を異ならせることによる成形性向上への効果は小さく、30%を越えると、補強ビードの外観および剛性付与への影響が露呈する。基準R値に対して±15〜25%の範囲であれば、さらに好適である。
具体的な例を挙げると、例えば、図1および図2に示した自動車1のルーフパネル2の場合、板厚0.7mmの亜鉛鋼板において、補強ビード3の高さ5mm、既存R=5.1に対し、縁端側の補強ビード33がR小=4.0,中間位置の補強ビード32がR=5.0,中央の補強ビード31がR大=6.0が好適である。
以上のように設計された補強ビード3(31,32,33)を有するルーフパネル2の成形に際しては、各補強ビード3(31,32,33)に対応する凸条/凹条部分にR値が反映されたプレス金型にブランク材が導入され、プレスされる過程で、ルーフパネル2全体としての基本形状が成形され、さらに、凸条/凹条部分によってルーフ平坦部に補強ビード3(31,32,33)が成形される。
この際、図3(理解を容易にするためにビード高さや曲率半径が誇張されている)に矢印で示すように、縁端側から中央側に向かって材料が移動するが、プレス金型が接近し最終形状に近づくに従って徐々に材料の移動が拘束され、最終的には材料の伸びで角部3a,3bの賦形が賄われるが、ブランク材の縁端側に位置した補強ビード33に対して中央側に位置した補強ビード32,31の角部の曲率半径が大きくなっているので、中央側に向かうほど材料の拘束が緩く、材料の移動が可能であるとともに、曲率半径Rが相対的に大きいことで賦形に要する延伸量が少なくなり、中央部分の補強ビード31でも減肉や過延伸による割れが生じることはない。
なお、上記実施形態では、5列の補強ビードに対して3段階の曲率半径が設定される場合を示したが、2段階または4段階以上でも良い。また、大面積で補強ビードの数が多い場合には、各段に複数の補強ビードが含まれていても良い。例えば、6列の補強ビードに2列一組で2段階の曲率半径を割り当てることができ、また、10列の補強ビードに2列一組で3段階の曲率半径を割り当て、あるいは、10列の補強ビードに3列一組で2段階の曲率半径を割り当てることもできる。
また、上記実施形態では、本発明を自動車1のルーフパネル2に実施する場合を示したが、自動車のフードインナーパネルやフロアパネル、トラックの荷台、さらには自動車以外の車両の車体パネルなど、複数列の補強ビードが設定される各種車体パネルに実施可能である。また、プレス成形に使用される金属は鋼板に限定されるものではなく、アルミニウムやマグネシウム、チタンを始めとする各種金属および合金を用いることができる。
さらに、上記実施形態では、直線状の補強ビードを有する成形品に実施する場合について述べたが、本発明に係るプレス成形は、同形状の波形やジグザグ形状の補強ビードを有する成形品に実施することもできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、さらに各種の変形および変更が可能であることを付言する。
1 自動車
2 ルーフパネル(車体パネル)
3,31,32,33 補強ビード
3a,3b 角部
10,11 プレス金型
20 ブランク材

Claims (2)

  1. 金属板のブランク材からプレス成形された車体パネルであって、
    複数列の補強ビードが間隔を有して略平行に形成されたものにおいて、
    前記複数列の補強ビードは、前記ブランク材の縁端側に位置した補強ビードに対して中央側に位置した補強ビードの角部の曲率半径が漸次または段階的に大きくなっていることを特徴とする車体パネル。
  2. 自動車のルーフパネル、フードインナーパネル、フロアパネル、または、荷台フロアパネルの何れかである請求項1に記載の車体パネル。
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