JP2014237074A - 電子装置およびその解体方法 - Google Patents

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豊 野田
石川 直樹
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直樹 石川
小林 弘
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Abstract

【課題】粘着テープによって接着された部品に対する解体処理の簡素化を図るとともに、解体処理による部品への影響を軽減させる。【解決手段】筐体(ケース4、22)に形成された載置部(載置面部8、68)上に設置される被着部材(外装部品6、パネル24)と、発熱体(12、34)とを備える。被着部材は、載置部上に接着部材(10、粘着テープ26、232)を介して設置され、一部に筐体から剥離させる剥離手段(16、解体装置80、200、210)が設置される。発熱体は、載置部と被着部材との間で接着部材に積層され、筐体の外部または内部に設置されるエネルギ供給手段(14、給電回路48、IHコイル204)からエネルギの供給を受けて発熱する。そして、被着部材は、剥離手段の引張り力と、発熱体の発熱温度に応じた接着部材の接着力の低下により、接着部分で筐体から引き剥がされる。【選択図】 図1

Description

本開示の技術は、筐体に対して接着剤を介してパネルが設置された電子装置およびその解体方法に関する。
携帯電話機などの電子装置では、たとえば一部の機能部品について交換や修理、または部品のリサイクルなどのために、部品の解体処理が行われる。これらの機能部品は、たとえばネジなどの締結部品で固定される場合や、近接される他の部品との間に挟んで固定されるほか、外装側に設置されるパネルなどは、ケースなどに対して粘着テープを利用して設置されている。
この粘着テープは、たとえば部品の組立て時の作業性の良さやコストなどの観点から採用されているが、接着剤の材質や経年変化などによって接着部分が強固となり、または密着性が高くなり、剥離するのが困難になる。このような粘着テープの剥離処理では、たとえば熱を加えることにより接着剤を融解させて、接着力の低下を図る手法が知られている。
このように接着剤の融解による剥離処理として、積層体の積層要素間に介在させたマイクロ波吸収発熱層を設けた延伸熱可塑性フィルムあるいは熱溶融性フィルムがマイクロ波の照射により加熱されて熱的変化を起こすことで、接着力を低下させるものが知られている(たとえば特許文献1)。被着体を固定する粘着シートについて、基材シートに積層された活性線硬化型の粘着剤が加熱によって剥離することが知られている(たとえば特許文献2)。
特開平5−138798号公報 特開2003−119434号公報
ところで、電子装置の解体処理では、取り外した被着部品や、この被着部品が外された筐体などを再利用することが意図されており、筐体を含む部品を損傷させずに解体することが要求されている。しかし、強固に固定された部品の解体は、作業者の熟練度や接着剤の状態などにより、解体の作業性が安定しない。特に、被着部品であるパネルや、被着対象であるケースなどは、たとえば電子装置の薄型化や小型化、または材質などにより、剥離作業において過大な力が加わると、変形や破損する可能性が高くなっている。
粘着テープへの加熱を利用した解体では、たとえば電子装置の外部から加熱されると、外装側に露出するパネルやケースも加熱されることになる。接着剤の接着力が低下し始める温度が高い場合など、電子装置を高温で加熱した場合、被着部品の材質の劣化や損傷などの影響を与える恐れがある。また解体作業は、高温加熱を行うための道具や環境、解体作業者の作業の安全性の確保などが必要となり、作業の困難性や、解体コストの増加につながる。
部品への影響を抑えるために低温で電子装置の外部から加熱する場合、貼付された粘着テープに対する伝熱が悪くなり、接着力の低下が少なくなるほか、伝熱に時間がかかる可能性がある。低温での加熱では、部品の熱損傷は防止できるが、作業時間の拡大や、接着力の低下が少ない分、解体作業で力を加えることになり、解体によって被着部品や筐体などを損傷させるおそれがある。
さらに、電子装置は、精密な電子部品が含まれていることから、接着剤以外の部品への加熱は回避することが望ましい。しかし、粘着テープは、電子装置の外部から貼付位置が把握し難い場合があり、位置を確認しながら加熱作業を行うのでは、解体処理の作業性が悪くなるという課題がある。
そこで、本開示の技術の目的は上記課題に鑑み、粘着テープによって接着された部品に対する解体処理の簡素化を図るとともに、解体処理による部品への影響を軽減させることにある。
上記目的を達成するため、本開示の構成の一側面は、筐体に形成された載置部上に設置される被着部材と、発熱体とを備える。被着部材は、前記載置部上に接着部材を介して設置され、一部に前記筐体から剥離させる剥離手段が設置される。発熱体は、前記載置部と前記被着部材との間で前記接着部材に積層され、前記筐体の外部または内部に設置されるエネルギ供給手段からエネルギの供給を受けて発熱する。そして、前記被着部材は、前記剥離手段の引張り力と、前記発熱体の発熱温度に応じた前記接着部材の接着力の低下により、接着部分で前記筐体から引き剥がされる。
本開示の電子装置またはその解体方法によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 発熱体が接着部材を直接加熱することで、被着部材や筐体、その他の部品などが意図せずに加熱されて破損や変形、または正常に動作しなくなるなど、熱による影響を抑えることができる。
(2) 発熱体を接着部材の位置に合わせて設置するので、解体処理時の加熱位置の調整が不要であり、解体作業の簡素化および迅速化が図れる。
(3) 剥離手段による引張り力に対して発熱体の発熱温度が設定されることで、発熱温度が低いために粘着力が低下せず、被着部材に対して過大な引張り負荷が加えられたり、逆に高温で加熱されて被着部材を含めて熱損傷するのを阻止できる。
そして、本開示の技術の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る電子装置の解体構造の一例を示す図である。 電子装置の解体処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る電子装置の解体システムの一例を示す図である。 電子装置の構成例を示す図である。 フロントケースの構成例を示す図である。 フロントケースに対する発熱体の設置状態の一例を示す図である。 パネルの設置構造の一例を示す図である。 フロントケースの組立て処理の一例を示すフローチャートである。 解体装置の構成例を示す図である。 剥離手段の構成例を示す図である。 剥離手段の他の構成例を示す図である。 剥離手段の他の構成例を示す図である。 制御装置の機能構成例を示す図である。 解体装置のコンピュータの構成例を示す図である。 解体装置から電子装置への給電構造の一例を示す図である。 解体装置から電子装置への給電構造の一例を示す図である。 電子装置内における発熱体への給電手段の構成例を示す図である。 電子装置の制御回路のコンピュータの構成例を示す図である。 電子装置の解体処理の一例を示すフローチャートである。 解体装置による電子装置の解体制御の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る電子装置の解体システムの構成例を示す図である。 解体装置の構成例を示す図である。 電子装置の解体処理の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る電子装置の発熱体に対する給電構造の例を示す図である。 他の実施の形態に係るフロントケースの構成例を示す図である。 他の実施の形態に係るパネルの構成例を示す図である。 他の実施の形態に係る電子装置の構成例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る電子装置の解体構造の一例を示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
<電子装置2の構成について>
図1に示す電子装置2は、本開示の電子装置の一例であり、たとえば携帯電話機やPC(Personal Computer)などの情報処理装置のほか、表示装置やその他の機器であって、ケース4の外装側に独立した機能部品を備えている。この機能部品は、たとえばケース4の外装側に対して接着部材10を介して設置される。電子装置2には、たとえばケース4の外装面側に対し、外装部品6、接着部材10、発熱体12が積層されて設置される。
ケース4は、本開示の筐体の一例であり、たとえば内部に電子装置2をコンピュータとして形成する図示しない電子部品や、給電装置、記憶装置などが収納されている。ケース4は、たとえば外装側の一部に外装部品6を設置させる載置面部8が形成されている。この載置面部8は、本開示の載置部の一例であり、電子装置2の外装面の全体に沿って形成され、または外装面の一面または一部に形成される。ケース4は、たとえばプラスチックなどの樹脂材料や金属で形成され、接着部材10の融点よりも耐熱温度が高い材質で形成されればよい。
外装部品6は、本開示の被着部材の一例であり、ケース4の載置部8上に接着部材10を介して設置される。この外装部品6は、たとえば外装パネルやタッチパネルなどが含まれる。この電子装置2では、外装部品6について、ケース4側から剥離処理が行われる。
接着部材10は、外装部品6を載置面部8に接着固定する手段の一例であり、載置面部8上に粘着剤単体のほか、載置面部8側と外装部品6側との両面に独立して粘着面が形成された両面テープが含まれる。接着部材10は、ケース4の載置面部8の全面または一部に沿って貼り付けられる。この接着部材10は、加熱によって融解し、外装部品6や載置面部8に対する接着能力が低下するものであって、たとえばケース4や外装部品6、ケース4内に収納される電子部品の耐熱温度以下で融点T1となる粘着剤が用いられる。
発熱体12は、本開示の発熱体の一例であり、発熱により接着部材10を所定温度まで加熱する。発熱体12は、たとえば載置面部8と接着部材10との間に積層されており、載置面部8上において、接着部材10の設置位置に沿って設置される。載置面部8に載置された発熱体12は、たとえば接着部材10の幅と同等または狭小に形成され、上面側で接着部材10に接触する。発熱体12は、載置面部8に対し、たとえば接着剤を介在させ、または載置面部8の一部に嵌合して固定されてもよく、または接着部材10内に埋め込まれてもよい。
なお、接着部材10は、たとえば図示しない発熱体12の周縁側で載置面部8に接触している。これにより外装部品6は、たとえば載置面部8と発熱体12の一部との間で接着部材10を介して固定される。
<外装部品6の剥離機能について>
発熱体12は、たとえばケース4の内部または外部に設置されたエネルギ供給手段14からエネルギの供給を受けて発熱する。このエネルギ供給手段14は、たとえば電子装置2に設置される電力供給手段または外装部材6を剥離する図示しない解体装置に形成されており、発熱体12に対して電力や電磁波、または磁力などのエネルギE1を供給する。
エネルギ供給手段14は、たとえば発熱体12に対して形成された電気回路を通じて電力を供給するほか、発熱体12に近接して磁力を発生させることでエネルギ供給を行ってもよい。発熱体12は、供給される電気エネルギに応じて材質や構成が設定されており、たとえば電流によって発熱する高抵抗体の金属などの導電材料や磁力を受けて電磁誘導を生じることで発熱する鉄やステンレス鋼(SUS)などで形成される。
また剥離対象である外装部品6は、たとえば電子装置2の外装側の一面に剥離手段16が設置されている。この剥離手段16は、たとえば既述の解体装置の一部であり、外装部品6の一面に設置されて、外装部品6に対し所定の力F1で引張り力を加える手段の一例である。
外装部品6は、たとえば剥離手段16の引張り力と、発熱体12の発熱温度に応じた接着部材10の接着力の低下により剥離処理が行われる。
剥離手段16に設定される力F1は、たとえば発熱体12によって加熱される接着部材10の粘着力の大きさに応じて設定され、または制御される。また、発熱手段12による発熱量は、たとえば剥離手段16に設定される力F1に応じて設定してもよい。つまり、この場合、接着部材10の温度変化に応じて変化する粘着強度に基づいて剥離手段16の引張り力F1が設定されてもよい。
<電子装置2の解体処理について>
図2は、電子装置2の解体処理の一例を示すフローチャートである。図2に示す処理内容、処理手順は一例である。
図2に示す処理は、電子装置2の解体処理の一例であり、剥離手段16の設置や発熱処理などが含まれる。
この解体処理では、剥離対象である外装部品6に対し剥離手段16が設置される(S1)。このとき電子装置2には、たとえば発熱体10が発熱するために利用する電気エネルギE1の種類に応じて、エネルギ供給手段14の設定位置や設置状態の設定が行われてもよい。具体的には、エネルギ供給手段14を電子装置2の近傍、特に発熱体12の載置位置に近接させるほか、電子装置2に対して給電回路の敷設が行われる。
エネルギ供給手段14は、発熱体12に対してエネルギE1を供給する(S2)。このエネルギE1の供給は、たとえば供給エネルギに対する発熱温度が予め把握されており、発熱体12が設定温度で発熱するようにエネルギの供給量が設定される。
エネルギE1の供給を受けた発熱体12は、発熱処理を開始し、接触する接着部材10を加熱する(S3)。エネルギ供給手段14は、エネルギの供給量を制御することで発熱体12の発熱温度や接着部材10の加熱温度を管理する。
剥離手段16は、たとえば発熱体12の発熱処理に合わせて、外装部品6に対して引張り力F1で加圧する(S4)。そして、外装部材6は、剥離方向への引張り力F1と、発熱体12による加熱による接着部材10の粘着力の低下により、ケース4から引き剥がされる。
斯かる構成によれば、発熱体12が接着部材10を直接加熱することで、外装部品6であるパネルやケース4、その他の部品に対して、加熱による影響を抑えることができる。発熱体12が接着部材10の位置に合わせて設置されるので、解体処理時の加熱位置の調整が不要であり、解体作業の簡略化および迅速化が図れる。剥離手段16による引張り力に対し、発熱体12の発熱温度が設定されることで、外装部品6に対する過大な負荷や高温加熱を阻止できる。
〔第2の実施の形態〕
図3は、第2の実施の形態に係る電子装置の解体システムの一例を示している。図3に示す構成は一例である。
図3に示す電子装置20は、本開示の電子装置の一例であり、ケース22の一面にパネル24が設置される。パネル24は被着部材の一例である。このパネル24は、ケース22の載置面に対し、たとえば粘着テープ26とともに、この粘着テープ26を加熱して粘着力を低下させる発熱体34を介在させて設置されている。粘着テープ26は、本開示の接着部材の一例であり、シート層28に対し、パネル24側に接触する粘着層30と、発熱体34の一面および周面の一部に接触する粘着層32を含んで形成される。
発熱体34は、たとえばケース22の載置面に対し接着され、または図示しない支持部材によって固定されている。発熱体34は、粘着テープ26の設置位置に沿って配置され、粘着層32の一面の一部に対して接触している。そして、発熱体34は、電子装置20の解体処理において、発熱することで粘着テープ26に対し、少なくとも粘着層32側を所定の温度に加熱する。この発熱体34は、たとえばニクロム線や導電性ペーストなどを含む高抵抗な導電体で形成されており、電流が流されることで発熱する。
電子装置20には、たとえばパネル24の外装面の一部または全部に、剥離手段を含む解体システム40が設置される。解体システム40には、たとえば電子装置20のパネル24を剥離させる加圧部42、ケース22を加圧する加圧部44のほか、給電部46やコントローラ50などが含まれる。
加圧部42は、たとえば設置したパネル24をケース22から離間する方向に加圧して剥離させる剥離手段の一例である。また電子装置20のケース22の背面側には、たとえば加圧部42と対向側に向けてケース22に加圧する加圧部44が設置される。この加圧部44は、たとえばケース22とパネル24とを離間させる手段の一例であり、たとえば吸着などにより引張り加圧を行ってもよく、またはケース22を支持して、加圧部42の引張りによるケース22の変位を阻止させるものであってもよい。
給電部46は、本開示のエネルギ供給手段の一例であり、たとえば電子装置20の発熱体34との間で給電回路48が形成される。この給電回路48には、たとえば発熱体34に供給される電力の電流値を検出する電流センサ54が設置され、この検出情報がコントローラ50に通知される。給電部46は、たとえばコントローラ50からの指示に従い、電流値を所定の値に制御して、発熱体34に電力を供給する。
コントローラ50は、解体システム40の制御機能部として機能し、加圧部42、44による引張り力や給電部46による給電力の監視および制御を行う手段の一例である。コントローラ50は、コンピュータで形成され、加圧部42による引張り力を検出するフォースセンサ52や電流センサ54と接続し、各検出情報を取り込んで解体処理の状態を監視する。そして、コントローラ50は、加圧部42、44や給電部46に対して、パネル24の損傷や電子装置20に設置された部品に対する異常加熱などを生じさせないように、解体処理の制御指示を出力する。
<電子装置20の構成例について>
図4は、電子装置の構成例を示している。図5は、フロントケースの構成例を示している。図6は、発熱体の設置構成例を示し、図7は、パネルの設置構成例を示している。図4〜図7に示す構成は一例である。
図4に示す電子装置20は、たとえば携帯電話機や携帯情報処理端末装置の一例であり、電子部品を収納する外装筐体であるケース22の一面に形成された開口部70(図5)対し、粘着テープ26を介してパネル24が収納される。パネル24は、電子装置20の前面側に配置され、たとえばケース22の外装面の一部に面一状態で設置される。パネル24は、たとえばガラスのほか、アクリルやプラスチックなどの樹脂材料で形成され、透明色または光の透過率が高く形成されている。そしてパネル24は、たとえばケース22内に収納されたLCD(Liquid Crystal Display)ユニット66から発せられた画像を含む光を透過させる表示部として利用される。また、パネル24には、たとえば電子装置20の利用者の指との接触によって操作入力を検出するタッチセンサ機能を内蔵してもよい。
ケース22は、たとえばフロントケース60とリアケース62が接合して形成されている。フロントケース60には、パネル24などを収納する開口部70や、パネル24や粘着テープ26を積層させる載置面部68のほか、LCDユニット66やその他の電子部品を収納する収納部64などが形成される。リアケース62には、たとえば収納部64に連続して収納スペースが確保されており、その内部に電子装置20を構成するコンピュータなどを搭載した基板や電池ユニットなどが収納される。
載置面部68上には、たとえば載置面の一部に、載置される粘着テープ26の設置位置に合わせて発熱体34が設置される。粘着テープ26は、たとえばパネル24の一面の外形形状に沿って形成される。フロントケース60は、たとえば図5に示すように、載置面部68の一部に発熱体34を嵌合させる嵌合凹部72が形成される。嵌合凹部72は、たとえば図6のAに示すように、発熱体34の設置位置に合わせて形成されている。そして、嵌合凹部72は、たとえば図6のBに示すように、発熱体34の上面部が載置面部68と面一になるように厚さが設定されている。また、嵌合凹部72は、たとえば発熱体34の上面側の一部を突出させて設置させてもよい。つまり、発熱体34は、上面部分が載置面部68に載置される粘着テープ26に接触させるように嵌合凹部72に嵌合される。
なお、嵌合凹部72には、たとえば図示しない開口部が形成され、その開口部からリアケース62の基板に対して、接続回路が設置されている。この接続回路は、発熱体34に対する給電回路を形成しており、たとえば少なくとも2本以上設けられ、それぞれ一端側を基板の一部に接続させ、他端側を発熱体34に接続させる。この接続回路は、たとえば一方を陽極(+極)端子とし、他方を陰極(−極)とし、接続した発熱体34に電流を流す。そのほか、フロントケース60は、たとえば嵌合凹部72内で一部を発熱体34に接触させ、他の部分を回路基板などに接触させる端子部品を内蔵させてもよい。
また、発熱体34は、嵌合凹部72内に接着剤や粘着テープを利用して設置するものに限られず、たとえばフロントケース60に対してインサート成形により設置させてもよい。
粘着テープ26は、図7のAに示すように発熱体34が設置された載置面部68に対し、設定された位置に設置される。パネル24は、図7のBに示すように粘着テープ26が設置された載置面部68上に載置され、固定される。そして固定されたパネル24は、たとえば収納部64に設置される図示しないLCDユニット66などを覆い、画像や映像などを透過させる表示窓部や操作窓部として機能する。
<フロントケース60の組立て処理について>
図8は、フロントケースの組立て処理の一例を示している。図8に示す処理内容、処理手順は一例である。
図8に示す組立て処理では、フロントケース60に対する発熱体34の設置処理が含まれ、発熱体34の貼り付け部である嵌合凹部72に接着剤を塗布または両面テープを貼付する(S11)。ここに示す接着剤または両面テープは、発熱体34を載置面部68側に固定させるものである。そのためこれらの接着手段は、電子装置20の解体処理における発熱体34の加熱により剥離させてもよく、または剥離させないようにしてもよい。剥離させない場合、接着剤または両面テープは、たとえば発熱体34の発熱温度として設定される温度に対し、接着材料が状態変化するガラス転位点の高い材料が利用されればよい。
載置面部68は、接着剤または両面テープが設置されると、嵌合凹部72内に発熱体34が載置され、固定される(S12)。そして、フロントケース60は、たとえば発熱体34の設置位置に合わせて、載置面部68上に粘着テープ26およびパネル24が載置され、貼り付けられる(S13)。
<解体装置80の構成例について>
図9は、解体装置の構成例を示している。図9に示す構成は一例である。
図9に示す解体装置80は、本開示の解体装置または解体システムの一例であり、電子装置20に対する解体処理として、接着部材を介して固定された被着部材を剥離させる機能が含まれる。この解体装置80は、たとえば制御装置82、剥離手段86、ポンプ90、受け台92などが含まれる。
制御装置82は、解体装置80による剥離制御を含む解体処理を制御する制御機能部の一例であり、制御回路84を備えている。また制御装置82は、たとえば図示しない給電手段または外部の商用電源を利用して、電子装置20に対して給電制御を行うエネルギ供給手段として機能する。制御装置82は、供給する電力の電流値の監視手段として、電流センサ54を備えてもよい。そのほか、制御装置82は、剥離手段86やポンプ90に接続されて動作制御を行うほか、剥離手段86に設置されたフォースセンサ52に接続して、引張り状態の監視を行う。
剥離手段86は、被着部材であるパネル24に剥離方向に引張荷重を付加して剥離処理を実行する手段の一例である。剥離手段86は、たとえばパネル24を吸着により固定させるマニピュレータとして機能する加圧部42、加圧部42に剥離方向に引張り力F1を付加する駆動部88が含まれる。加圧部42は、パネル24との接触部分に吸盤を備えてもよい。
ポンプ90は、加圧部42に接続され、パネル24と加圧部42との接触部分を真空にし、吸着状態に維持させるための手段の一例であり、真空ポンプが含まれる。
受け台92は、電子装置20のケース22に対して、パネル24の剥離方向と反対方向に引張る加圧部44の一例である。この受け台92は、電子装置20のケース22を支持することで、剥離手段86によってパネル24に付加される剥離方向への引張り力F1に対し、反対方向に加圧している。受け台92には、たとえば設置された電子装置20のケース22の一部を固定するための図示しない係止爪などを備えてもよい。
また受け台92は、たとえば解体装置80の制御装置82から給電回路を通じて電気的に接続する端子94や、この端子94に連結され、電子装置20側に向けて電力を供給する給電端子96を備えている。電子装置20は、たとえば給電端子96から電力の供給を受ける給電部98を備えている。給電端子96から給電部98への給電は、たとえば有線接続を利用してもよく、またはIC(Integrated Circuit)による電磁誘導などにより非接触方式を利用してもよい。
<剥離手段86Aの構成例について>
図10に示す剥離手段86Aは、たとえば引張り力F1を監視するフォースセンサとして、ロードセルを用いている。剥離手段86Aは、たとえば駆動部88の上部側に設置された図示しないモータやエンジンなどの動力部で発生させた力を利用して、加圧部42を介してパネル24を引張り力F1で剥離方向に引張る。
駆動部88は、たとえば加圧部42を剥離方向に引張るパネル剥離シャフト100、動力で発生した引張り力を受ける動力部連結シャフト104、動力部連結シャフト104とパネル剥離シャフト100との間に連結された連結部102を含む。連結部102は、たとえばロードセルで形成されており、動力部連結シャフト104からパネル剥離シャフト100に対して引張り力F1を伝達させるとともに、引張り状態を検出するフォースセンサ52として機能する。
連結部102は、たとえば動力部連結シャフト104が剥離方向に変位してもパネル24が剥離しない場合には、パネル剥離シャフト100によって引張られることになり、このときの引張り加重を検出する。連結部102は、たとえば付加された引張り加重を電気信号に変換し、制御装置82に通知する。この検出情報により制御装置82は、パネル24の引張り状態を監視する。
<他の剥離手段86Bの構成について>
図11に示す剥離手段86Bは、たとえばフォースセンサ52として、圧縮型ロードセルを利用している。駆動部88は、たとえばパネル剥離シャフト100と動力部連結シャフト104との間に、連結部110および弾性部材112を含んで形成される。連結部110は、たとえばロードセルで形成され、一端側がパネル剥離シャフト100に設置され、他端側を弾性部材112に連結されている。また弾性部材112は、たとえば荷重に対して復元力をもつ部材やバネなどで形成され、一端側が動力部連結シャフト104に設置され、他端側が連結部110に設置される。
このような構成において、連結部110は、たとえば動力部連結シャフト104が剥離方向に変位してもパネル24が剥離しない場合、弾性部材112の復元力によって動力部連結シャフト104側に引張られ、伸び状態となる。連結部110は、この弾性部材112による引張り荷重を検出する。そして制御装置82は、連結部110からの検出情報により、パネル24の引張り状態を監視する。
<他の剥離手段86Cの構成について>
図12に示す剥離手段86Cは、たとえばパネル24を剥離方向に引張る引張り力F1を発生させる動力として、サーボモータを利用している。剥離手段86Cは、たとえば駆動部88および加圧部42に加え、直動システム120、サーボモータ122、サーボドライバ124、制御ユニット126が含まれる。
直動システム120は、たとえば駆動部88を剥離方向に変位させ、加圧部42を介してパネル24に引張り力F1を付加させる動力伝達機構の一例である。サーボモータ122は、動力の一例であり、たとえばサーボドライバ124からの給電制御により回転数が制御される。制御ユニット126は、サーボドライバ124に対する動作指示を出力するほか、給電状態の監視などを行う。そして制御ユニット126は、たとえば解体装置80の制御装置82に接続され、制御情報や監視情報のやりとりが行われる。
この剥離手段86Cでは、たとえば制御ユニット126がサーボドライバ124によって制御されるサーボ電流を監視することで、引張り状態の監視が行われる。すなわち、サーボドライバ124は、たとえば特定の速度でパネル24を剥離方向に引き上げようとする場合、サーボモータ122に対して予め特定された電流値で電力を供給させる。パネル24が剥離しない場合、サーボモータ122に大きな負荷がかかる。このとき、サーボドライバ124は、サーボモータ122に流す電流値を上げ、目標速度で動作させるように制御する。従って、制御ユニット126は、サーボドライバ124が制御する電流値(サーボ電流)を監視することで、引張り力F1の大小を判断することができる。制御ユニット126は、たとえば監視した電流値から判断した引張り状態を解体装置80の制御装置82に通知する。
<制御装置82の構成例について>
図13は、制御装置82の機能構成例を示しており、図14は、解体装置80のコンピュータの構成例を示している。
解体装置80の制御装置82の機能構成は、たとえば図13に示すように、剥離手段86の引張り力監視機能130および引張り力管理制御機能132を備えるほか、発熱体の温度管理制御機能134、エネルギ供給機能136が含まれる。
引張り力監視機能130は、たとえば剥離手段86のフォースセンサ52や制御ユニット126によって検出されたパネル24の引張り状態を監視する機能であり、この監視結果から、パネル24がケース22から剥離したか否かを判断する。
引張り力管理制御機能132は、たとえば剥離手段86による引張り力F1の調整やポンプ90の動作制御などが含まれる。この引張り力管理制御機能132は、発熱体34の温度管理制御機能134と連動しており、パネル24に対する引張り力F1と、粘着テープ26の粘着力を低下させるための発熱体34の発熱温度を調整することで、パネル24に対する過大な引張り負荷がかかるのを阻止する。
発熱体34の温度管理制御機能134は、発熱体34に対して供給する電流値を監視することで、発熱温度を監視しかつ調整する機能の一例である。発熱体34は、供給される電流値に応じて発熱温度が変化する。従って、発熱体の温度管理制御機能134は、たとえば発熱体34が発する熱により電子装置20のケース22やパネル24、その他の電子部品などが損傷や変形を生じさせないように、温度管理を行う。温度管理制御機能134は、たとえばエネルギ供給機能136に連係しており、パネル24に負荷される引張り状態を考慮して、エネルギ供給機能136に供給電力の電流値を増減させ発熱体34の発熱温度を増減させるほか、引張り力管理制御機能132に対して引張り力の増減を指示してもよい。
エネルギ供給機能136は、たとえば制御装置82に設置され、または外部商用電源から供給される電力を調整し、給電回路を通じて電子装置20側に給電する機能の一例である。エネルギ供給機能136は、たとえば温度管理機能134からの指示に基づいて、供給する電力の電流値を増減させる。
解体装置80は、コンピュータで構成されており、図14に示すようにたとえばプロセッサ140、記憶部142、RAM(Random Access Memory)144、I/O(Input/output)146が含まれる。
プロセッサ140は、剥離手段86や給電手段に対する動作制御のほか、発熱体34の温度監視や引張り力F1の監視などを含む解体装置80の動作制御プログラムを演算処理する手段の一例である。プロセッサ140は、たとえば記憶部142に格納された剥離制御プログラムや温度管理プログラム、給電制御プログラムの演算により、引張り力監視機能130、引張り力管理制御機能132、発熱体の温度管理制御機能134、エネルギ供給機能136として機能する。
記憶部142は、解体装置80を動作させるファームウェアやOS(Operating System)などの各種の制御プログラムのほか、検出された温度情報や引張り力情報、給電情報などを格納する手段の一例である。記憶部142は、たとえばROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどで形成されればよい。
RAM144は、ファームウェアやその他の動作制御プログラムを実行するためのワークエリアとして機能する。
I/O146は、たとえばフォースセンサ52、電流センサ54、剥離手段86、ポンプ90、電子装置20や受け台92に対して給電制御を行う給電制御部148と接続し、制御指示や検出情報の送受信を行うインターフェースの一例である。給電制御部148は、たとえば商用電源や図示しない解体装置80の給電部から給電回路側に対して供給する電力の制御を行う手段の一例である。
<電子装置20に対する給電手段について>
制御装置82から電子装置20に対する電力供給は、電子装置20を支持する受け台92を介して行われる場合に限られない。図15に示す電子装置20は、ケース22の外装側の一部に給電部98の一例として、制御装置82の給電部150と接続する電力供給端子156を備える。電力供給端子156は、たとえば制御装置82に形成された給電部150と接続された電源ケーブル152のコネクタ端子154が挿入されることで導通し、給電部150から電子装置20側に給電する手段の一例である。
給電部150からの給電には、図16に示すように、たとえば電源ケーブル152として、給電機能をもつUSB(Universal Serial Bus)規格のケーブルを利用してもよい。この電源ケーブル152には、たとえばUSB端子160が設置され、電子装置20のUSBコネクタ162に挿入されることで電子装置20と制御装置との間に給電回路が形成される。
電子装置20に設置される給電部98は、たとえば図17に示すように電子装置20の通常利用時においては内蔵した充電池172に対する充電用として設定されている場合がある。特に、USBコネクタ162は、充電機能のほか、データ通信用として利用するものであり、解体処理時以外に頻繁に利用される可能性が高い。そのためUSBコネクタ162は、発熱体34に通電させる発熱回路174に常に接続されると、解体処理を行わないときも発熱体34を発熱させる可能性がある。
そこで、この電子装置20は、たとえば給電部98と発熱回路174との間にスイッチング回路176を備えている。このスイッチング回路176は、たとえばリレー回路や半導体を利用したSSR(Solid State Relay)などで形成され、エネルギ供給手段である給電部150から発熱体34に対するエネルギ供給経路の一例であり、制御回路170によって切替え制御が行われる。スイッチング回路176は、たとえば電子装置20が解体処理以外の通常利用時には「OFF」として充電池172側に設定され、解体処理に移行した場合、制御回路170からの信号により、「ON」として発熱回路174側に切替えられ、給電部98と発熱回路174とを導通させる。解体処理への移行は、たとえば電子装置20に設置された、または設定された特定キーの入力によって切替えられてもよい。
<電子装置20の制御回路170の構成例について>
制御回路170は、たとえば図18に示すように、コンピュータで構成されており、上述のスイッチング回路176の切替えのほか、電子装置20の動作制御を行う。制御回路170は、たとえばプロセッサ180、記憶部182、RAM184が含まれるとともに、I/Oとして給電部98やスイッチング回路176、充電池172、発熱回路174が接続される。
プロセッサ180は、たとえば記憶部182に格納されている電子装置20を動作させるOSや充電制御プログラム、スイッチング回路176の切替え制御プログラムなどの各種プログラムの演算処理を行う。RAM184は、プロセッサ180による制御プログラムの演算処理を行うワークエリアとして機能する。
<電子装置20の解体処理について>
図19は、電子装置20の解体処理の一例を示すフローチャートであり、図20は、解体装置80による電子装置20の解体制御の一例を示すフローチャートである。図19、図20に示す処理内容、処理手順は一例である。
図19に示す解体処理は、本開示の電子装置の解体方法の一例であり、発熱体34への給電制御と剥離手段86の引張り力F1の監視および引張り力F1の調整が含まれる。
発熱体34に対する電力供給として、発熱体34に繋がる端子に規定の電流値で電流を流す(S21)。この電力供給により発熱体34を発熱させる(S22)。この発熱により粘着テープ26の粘着力を低下させる。解体装置80は、たとえば発熱体の温度管理制御機能134やエネルギ供給機能136によって供給する電力の電流値を調整し、発熱体34の発熱温度を管理する(S23)。この温度管理では、パネル24やケース22に対して変形や破損を与えない温度に制御される。
剥離手段86によりパネル24とケース22とを反対方向に力を加え、両者を分離させる(S24)。パネル24とケース22は、たとえば粘着テープ26の粘着層30、32のいずれかまたは両方で分離する。
<解体装置80に対する制御処理について>
解体装置80の解体制御は、本開示の電子装置の解体方法の一例であり、たとえば図20に示すように、引張り力の監視、発熱体34の調整処理や発熱体34の温度監視、給電制御が含まれる。解体装置80に電子装置20の設置が行われる(S31)。具体的には、電子装置20は、たとえば受け台92に対して固定設置し、給電部98を給電端子96に設置するほか、コネクタ端子154を電力供給端子156に接続させ、またはUSB端子160をUSBコネクタ162に挿入する。また設置処理には、特定の操作キーを押下して、電子装置20のスイッチング回路176の切替え処理や、ポンプ90を動作させて加圧部42をパネル24に吸着させる処理なども含まれる。
解体装置80を起動させると(S32)、制御装置82は、給電する電流値の制御を開始する(S33)。給電電流値は、たとえば予め所定の値が設定されており、たとえば記憶部142に格納されたデータを読み出して設定してもよく、または入力操作が行われてもよい。給電電流値と発熱体34の温度との関係は予め実験などで測定しており、このデータに基づく制御情報が記憶部142に格納されている。また剥離手段86に対する加圧制御を行う(S34)。この加圧制御は、たとえば駆動部88の動力の回転数を制御し、駆動部88による引張り力F1を設定する。引張り力F1は、たとえば解体処理の開始段階において、小さい値が設定され、段階的に増加させてもよい。
次に、発熱体34の発熱温度および引張り力F1の監視および調整処理に移行する。監視処理では、剥離手段86による引張り力F1を常に監視し、引張り力F1が強すぎることでパネル24やケース22などが破損されるのを阻止する。また、監視処理では、引張り力F1の監視結果から、急激に引張り抵抗が落ちるタイミングを監視している。すなわち、パネル24がケース22から剥離した場合、剥離手段86に生じる引張り抵抗が急激に減少することから、このタイミングを監視することで、解体処理を終了させる。また、パネル24が剥離できない場合には、発熱温度や引張り力F1を調整する。
そこで、制御装置82は、剥離手段86のフォースセンサ52の検出結果から、引張り抵抗値が規定値以下か否かを監視する(S35)。規定値以下の場合(S35のYES)、引張り力F1を段階的に増加させる。規定値に達した場合(S35のNO)、引張り抵抗値の急激な低下の監視に移行する(S36)。
引張り抵抗値が急激に低下した場合(S36のYES)、パネル24がケース22から剥離したと判断し、制御装置82は、解体成功の結果を出力し(S37)、解体装置80の解体処理を終了させる。
また引張り抵抗値が低下しない場合(S36のNO)、電流値が上限に達しているかを監視する(S38)。電流値が上限に達していない場合(S38のNO)、粘着テープ26の粘着力を低下させるため、発熱体34の温度を上昇させるため、給電電流値を上げる(S39)。
電流値が上限に達している場合(S38のYES)、その状態で規定時間が過ぎたか否かを判断する(S40)。規定時間の監視は、たとえば制御装置82に内蔵された図示しないタイマなどを利用する。この監視は、たとえば引張り抵抗および給電電流値が共に上限に達した状態で、粘着テープ26が状態変化を起こすまで待機時間の一例である(S40のNO)。規定時間を経過した場合(S40のYES)、パネル24が剥離せず、制御装置82は、解体処理のエラーと判断し(S41)、解体処理を終了させる。つまり、強い引張り力F1を加えるとともに、高温で加熱し続けると、パネル24やケース22、その他の部品にダメージを与える可能性があることから、一定の待機時間を経過しても剥離できない場合には、解体失敗と判断する。
なお、エラーと判断した場合、制御装置82は、たとえば図示しない報知手段により、画像や音声、または発光信号などにより、剥離失敗を報知させてもよい。
斯かる構成によれば、発熱体34が粘着テープ26を直接加熱することで、パネル24やケース22、その他の部品に対して、加熱による劣化などの影響を抑えることができる。発熱体34が粘着テープ26の位置に合わせて設置されるので、解体処理時の加熱位置の調整が不要であり、解体作業の簡略化および迅速化が図れる。剥離手段86による引張り力F1に対し、発熱体34の発熱温度が設定されることで、パネル24に対する過大な負荷や高温加熱を阻止できる。またパネル24やケース22の損傷を阻止でき、部品の再利用を可能にするほか、作業者による熟練度によらず解体作業の簡素化が図れる。
〔第3の実施の形態〕
図21は、第3の実施の形態に係る電子装置の解体システムの構成例を示している。図21に示す構成は一例であり、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図21に示す解体装置200は、たとえば電子装置20のパネル24を引張り力F1で引張るとともに、ケース22を逆方向に引張り力F1で引張ることで、パネル24とケース22との分解を行う。また解体装置200は、電子装置20内に設置された発熱体34に対するエネルギ供給として、発熱体34の周囲に磁束φを発生させ、発熱体34に誘導加熱を生じさせることで、粘着テープ26の粘着力を低下させる。
発熱体34は、たとえば磁力により発熱する鉄やステンレスなどの磁性体が含まれる。磁束φの中に配置される発熱体34は、磁力線の影響を受け、電磁誘導により過電流が流れる。このとき、発熱体34は、たとえば金属部分に電流が流れることでジュール熱が発生し、発熱する。
解体装置200は、発熱体34の発熱による粘着テープ26の粘着層30、32の粘着力の低下と、引張り力F1との組み合わせによりケース22からパネル24の剥離を行う。
<解体装置200の構成例について>
解体装置200は、たとえば図22に示すように剥離手段202、制御装置82、受け台92などが含まれる。剥離手段202には、たとえば上述の加圧部42、駆動部88、フォースセンサ52とともに、磁束φを発生させるIH(Induction Heating)コイル204が含まれる。
IHコイル204は、エネルギ供給手段の一例であり、電子装置20の周囲に向けて磁束φを発生させることで、発熱体34を誘導加熱させる。IHコイル204は、たとえば電子装置20の横幅、または発熱体34の設置位置や配置形状に合わせて設置されており、加圧部42の周囲側に設置されてもよい。またIHコイル204は、たとえば制御装置82に対し給電回路206を通じて接続されている。これにより、IHコイル204は、制御装置82により給電される電力の電流値制御に基づいて、発生する磁束φの大きさが制御される。
なお、発熱体34を加熱させるIHコイル204およびこのIHコイル204に対して給電する給電回路206以外の構成および処理については、上記実施の形態と同様に形成すればよい。
<解体処理について>
図23は、電子装置20の解体処理の一例を示すフローチャートである。図23に示す処理内容、処理手順は一例である。
解体処理では、たとえば図23に示すように、ワーク(解体対象)である電子装置20を解体装置200に設置する(S51)。このとき電子装置20は、受け台92に設置されるほか、パネル24上に加圧部42が吸着される。また電子装置20は、たとえばパネル24の上面側にIHコイル204を配置させる。
解体装置200は、制御装置82からの給電制御により、IHコイル204に交流電流を流して磁力線を発生させ、発熱体34に向けて磁束φを形成させる。磁束φの中に置かれた発熱体34は、電磁誘導により発熱し(S52)、粘着テープ26の粘着層30、32を加熱する。制御装置82は、発熱体34の温度監視および温度制御による温度管理を行う(S53)。制御装置82は、たとえば予めIHコイル204が発する磁束φと、発熱体34の発熱温度との関係を把握しており、発熱体34に対する磁束φの出力量を監視し、調整することで、発熱体34の発熱温度を管理する。具体的には、制御装置82は、たとえばIHコイル204に対する給電電流値を制御するほか、パネル24に対するIHコイル204の距離を変位させることで発熱体34に対する磁束φの出力量を制御する。
解体装置200は、発熱温度管理と平行してパネル24とケース22を反対方向に引張り力F1で引張ることで、両者を分離させる(S54)。ケース22に対する引張り処理は、既述のように受け台92によるケース22の支持を利用すればよい。
解体装置200による解体処理の制御は、たとえば上記実施の形態に示す処理(図20)と同様に行えばよい。なお、この解体制御において、電流値の監視や制御は、たとえばIHコイル204に対する給電電流の制御により行えばよく、または図示しないセンサなどを利用して、IHコイル204が出力する磁束φの大きさを直接監視して制御してもよい。
〔第4の実施の形態〕
図24は、第4の実施の形態に係る電子装置の発熱体に対する給電構造の例を示している。図24に示す電子装置20は、たとえば発熱体34に対するエネルギ供給手段として、電子装置20内に設置された給電手段である充電池172の電力を利用する場合を示している。電子装置20の制御回路170は、たとえば解体装置210の制御装置82と電気的に接続されており、制御指示のやりとりを行う。
電子装置20は、たとえば充電池172と発熱回路174との間にスイッチ回路212が設置されている。このスイッチ回路212は、充電池172と発熱回路174との電気的な接続をON/OFFで切替える手段の一例であり、リレー回路などで形成されている。スイッチ回路212は、たとえば解体処理への移行を契機に制御回路170からの指示によって切替えが行われる。これにより、電子装置20の通常利用時には、発熱体34に給電させず、発熱体34が常時発熱状態になるのを阻止している。
発熱回路174は、発熱体34に対する給電回路で形成される。また発熱回路174は、たとえば充電池172から供給された電力を所定の電流値に調整して発熱体34に流す調整機能を備えてもよい。つまり、充電池172は、設定された電圧、電流値で電力を供給するものであることから、発熱体34に対する温度管理や温度制御を行うことができない。そこで、発熱回路174において、供給された電力を制御し、設定された電流値を発熱体34に供給させる。具体的には、発熱回路174は、回路上に可変抵抗を組み込み、制御回路170からの指示に応じて、抵抗値を変化させることで電流値の制御を行ってもよい。制御回路170は、たとえば解体装置210の制御装置82との間で制御情報を送受信することで、発熱体34の温度監視や温度管理制御を行ってもよい。
斯かる構成によっても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
以上説明した実施の形態について、変形例を以下に列挙する。
(1) 上記実施の形態では、解体装置によってケース22から剥離される被着部材について、電子装置2の外装面に露出した外装部品6の場合を示したがこれに限られない。被着部材は、たとえば外装部品6の内側に設置された部品であって、筐体として、電子装置2のケースまたはその他の支持部品や他の電子部品に接着部材を介して固定された部品であってもよい。
(2) 上記実施の形態では、発熱体34は、接着剤や粘着テープを利用してフロントケース60の嵌合凹部72に固定する場合を示したがこれに限られない。図25に示すようにフロントケース60は、たとえば嵌合凹部72の上部側に、配置された発熱体34の一部と接触させて係止する係止片220を備えてもよい。そして、発熱体34は、たとえばフロントケース60に対しインサート成形によって嵌合凹部72内に配置させてもよい。
斯かる構成によれば、発熱体34の設置処理工程を省略できるとともに、発熱体34の設置位置のズレや離脱を阻止することができる。さらに、発熱体34がフロントケース60内に埋め込まれ、載置面部68上に突出されないことで、載置面部68に載置される粘着テープ26やパネル24の載置高さが抑えられ、電子装置20の薄型化に貢献できる。
(3) 上記実施の形態では、電子装置20として、パネル24が筐体外部に露出した携帯電話機や携帯型の情報処理装置の場合を示したがこれに限られない。電子装置20は、たとえばパネル24を備えた表示装置やテレビジョン受像機、表示画面を備えたゲーム機、そのほか表示パネルを備えた家電装置であってもよい。
(4) 上記実施の形態では、粘着テープ26は、ケース22に対して一連で形成されるとともに、この粘着テープ26の形状に合わせて発熱体34が一連で形成される場合を示したがこれに限られない。図26に示す電子装置230は、たとえばケース234の前面形状に対し、複数の粘着テープ232が組み合わされて配置されてもよい。この粘着テープ232は、たとえばケース234に設置される被着部材の形状や大きさ、設置数に応じて調整されればよい。
ケース234の載置面部には、たとえば粘着テープ232の設置位置および大きさ、数に合わせて複数の嵌合凹部72が形成され、その内部に発熱体236が収納される。また電子装置230は、たとえば各発熱体236について、それぞれ独立して解体装置80による発熱温度管理および発熱温度制御を可能にするために、図示しない基板に対してそれぞれ端子接続させ、給電回路が形成されればよい。この場合、電子装置230は、たとえばそれぞれの発熱体236を特定し、その発熱体236が接続する端子に給電制御を行えばよい。
斯かる構成によれば、複数の発熱体236が設置される電子装置230によっても、個別に最適な発熱温度管理や発熱制御ができ、パネルやケース234または周辺部品への熱による損傷を防止できる。
(5) 上記実施の形態では、発熱体34がケース22の載置面部68に設置され、粘着テープ26の下側から加熱する場合を示したがこれに限られない。図27のAに示すように発熱体34は、粘着テープ26の上面側に設置させてもよい。このとき、発熱体34は、たとえば上方側に粘着剤が塗布され、この粘着剤をパネル24に接触させることで、ケース22にパネル24を設置させればよい。
また図27のBに示すように、発熱体34は、たとえば粘着テープ26の上下面に設置してもよい。発熱体34を複数設置することで、たとえば粘着テープ26に対する接触面積を多くとれ、粘着層30、32をムラ無く加熱できる。また、上下の発熱体34によりそれぞれ粘着層30、32を加熱することで、剥離されるパネル24やケース22側の両面側の粘着層30、32がガラス転移点となるので、ケース22に粘着テープ26を残留させずにパネル24を剥離させることが可能になる。
次に、以上述べた実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1)載置部が形成された筐体と、
前記載置部上に接着部材を介して設置され、一部に前記筐体から剥離させる剥離手段が設置される被着部材と、
前記載置部と前記被着部材との間で前記接着部材に積層され、前記筐体の外部または内部に設置されるエネルギ供給手段からエネルギの供給を受けて発熱する発熱体と、
を備え、
前記被着部材は、前記剥離手段の引張り力と、前記発熱体の発熱温度に応じた前記接着部材の接着力の低下により、接着部分で前記筐体から引き剥がされることを特徴とする、電子装置。
(付記2)前記発熱体は、前記接着部材の一部または全部に沿って設置されることを特徴とする、付記1に記載の電子装置。
(付記3)前記載置部は、前記被着部材および前記接着部材が設置される面の一部に前記発熱体を嵌合させる嵌合部が形成されることを特徴とする、付記1または付記2に記載の電子装置。
(付記4)前記被着部材は、表面部分の一部が前記剥離手段により、設定された力で前記筐体から剥離方向に引張られることを特徴とする、付記1ないし付記3のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記5)前記発熱体は、前記エネルギ供給手段から設定値に制御されたエネルギを受けて、発熱温度が設定されることを特徴とする、付記1ないし付記4のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記6)前記エネルギ供給手段は、前記剥離手段に設置され、または前記筐体内部の給電手段に形成されることを特徴とする、付記1ないし付記5のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記7)前記発熱体は、抵抗値の高い金属材料で形成され、前記エネルギ供給手段と通電し、電気エネルギによって発熱することを特徴とする、付記1ないし付記6のいずれか1つに記載の電子機器。
(付記8)前記筐体は、前記エネルギ供給手段と接続する端子および前記端子と前記発熱手段との間を通電させる回路が形成されることを特徴とする、付記1ないし付記7のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記9)前記発熱体は、磁性材料で形成され、前記エネルギ供給手段から受けた磁力により発熱することを特徴とする、付記1ないし付記6のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記10)前記筐体は、一部を前記剥離手段によって支持され、前記被着部材の引張り方向に対して反対方向に引っ張られることを特徴とする、付記1ないし付記9のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記11)さらに、前記エネルギ供給手段から前記発熱体に対するエネルギ供給経路の切替えを制御する制御部を備えることを特徴とする、付記1ないし付記10のいずれか1つに記載の電子装置。
(付記12)筐体の載置部上に接着部材を介して設置される被着部材に、前記筐体と前記被着部材とを剥離させる剥離手段を設置し、
前記載置部と前記被着部材との間に積層され、前記接着部材に接触した発熱体が、前記筐体の外部または内部に設置されるエネルギ供給手段からエネルギの供給を受けて発熱し、
前記剥離手段の引張り力と、前記発熱体の発熱温度に応じた前記接着部材の接着力の低下により、接着部分で前記被着部材を前記筐体から引き剥がす、
処理を含むことを特徴とする、電子装置の解体方法。
(付記13)前記剥離手段によって前記被着部材を前記筐体から剥離方向に向けて設定された力で引張らせ、
前記剥離手段の引張り状態を監視し、
この監視結果に応じて、前記発熱体に対する前記エネルギの付加を調整して、前記発熱体の発熱温度を制御する、
処理を含むことを特徴とする、付記12に記載の電子装置の解体方法。
(付記14)筐体の載置部上に接着部材を介して設置された被着部材の一面側に設置され、前記筐体から前記被着部材を剥離する方向に引張り力を加える吸着手段と、
前記吸着手段による引張り力を監視するとともに、前記載置部と前記被着部材との間に積層された発熱体に対してエネルギを供給させて発熱温度を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする電子装置の解体装置。
(付記15)さらに、前記発熱体に対してエネルギを供給するエネルギ供給手段を備え、
前記エネルギ供給手段は、前記制御部からの指示に基づいて、エネルギの供給量を制御して前記発熱体の発熱温度を設定することを特徴とする、付記14に記載の電子装置の解体装置。
(付記16)前記制御部は、前記筐体内部に設置されたエネルギ供給手段に接続し、前記発熱体に対するエネルギ供給指示を出力することを特徴とする、付記14に記載の電子装置の解体装置。
(付記17)さらに、前記吸着手段による引張り力の状態を検出する検出手段を備え、
前記制御部は、前記検出手段による引張り力の減少に基づいて前記被着部材の剥離を判断することを特徴とする、付記14ないし付記16のいずれか1つに記載の電子装置の解体装置。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
2、20、230 電子装置
4、22 ケース
6 外装部品
8、68 載置面部
10 接着部材
12、34、236 発熱体
14 エネルギ供給手段
16、86、86A、86B、86C、202 剥離手段
24 パネル
26、232 粘着テープ
28 シート層
30、32 粘着層
40 解体システム
42、44 加圧部
46 給電部
48、206 給電回路
50 コントローラ
52 フォースセンサ
54 電流センサ
60 フロントケース
62 リアケース
64 収納部
66 LCDユニット
70 開口部
72 嵌合凹部
80、200、210 解体装置
82 制御装置
84 制御回路
88 駆動部
90 ポンプ
92 受け台
94 端子
96 給電端子
98 給電部
100 パネル剥離シャフト
102、110 連結部
104 動力部連結シャフト
112 弾性部材
120 直動システム
122 サーボモータ
124 サーボドライバ
126 制御ユニット
130 引張り力監視機能
132 引張り力管理制御機能
134 発熱体の温度管理制御機能
136 エネルギ供給機能
140、180 プロセッサ
142、182 記憶部
144、184 RAM
146 I/O
148 給電制御部
150 給電部
152 電源ケーブル
154 コネクタ監視
156 電力供給端子
160 USB端子
162 USBコネクタ
170 制御回路
172 充電池
174 発熱回路
176 スイッチング回路
204 IHコイル
212 スイッチ回路
220 係止片

Claims (6)

  1. 載置部が形成された筐体と、
    前記載置部上に接着部材を介して設置され、一部に前記筐体から剥離させる剥離手段が設置される被着部材と、
    前記載置部と前記被着部材との間で前記接着部材に積層され、前記筐体の外部または内部に設置されるエネルギ供給手段からエネルギの供給を受けて発熱する発熱体と、
    を備え、
    前記被着部材は、前記剥離手段の引張り力と、前記発熱体の発熱温度に応じた前記接着部材の接着力の低下により、接着部分で前記筐体から引き剥がされることを特徴とする、電子装置。
  2. 前記発熱体は、前記接着部材の一部または全部に沿って設置されることを特徴とする、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記被着部材は、表面部分の一部が前記剥離手段により、設定された力で前記筐体から剥離方向に引張られることを特徴とする、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の電子装置。
  4. 前記発熱体は、前記エネルギ供給手段から設定値に制御されたエネルギを受けて、発熱温度が設定されることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. さらに、前記エネルギ供給手段から前記発熱体に対するエネルギ供給経路の切替えを制御する制御部を備えることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子装置。
  6. 筐体の載置部上に接着部材を介して設置される被着部材に、前記筐体と前記被着部材とを剥離させる剥離手段を設置し、
    前記載置部と前記被着部材との間に積層され、前記接着部材に接触した発熱体が、前記筐体の外部または内部に設置されるエネルギ供給手段からエネルギの供給を受けて発熱し、
    前記剥離手段の引張り力と、前記発熱体の発熱温度に応じた前記接着部材の接着力の低下により、接着部分で前記被着部材を前記筐体から引き剥がす、
    処理を含むことを特徴とする、電子装置の解体方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016128891A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 キヤノン株式会社 撮影装置、撮影システム、及びカバー部材の取り外し方法
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JP2021006724A (ja) * 2019-06-27 2021-01-21 三井化学株式会社 車両部材及びその接合部分の分離方法

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