JP2014236773A - 生体情報処理装置および生体情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このような脈拍計では血流量の変化を検知して脈拍数を算出するため、被検者の体動による血流の乱れや外気温に加えて、被検者の体質、着衣の状態等によっても脈拍数測定の正確性が低下することがある。
このように脈拍数を正確に測定できない問題を解決すべく、下記特許文献1に示すように、脈波センサーによる脈拍数の検出に加えて、被検者の体動から脈拍数を検出する装置が提案されている。この装置は、検出した体動情報から運動強度を算出し、多数の被検者のサンプルデータから予め決定した運動強度と脈拍数との関係に基づいて、算出した運動強度から脈拍数を推定する。そして、脈波センサーで脈拍数を正しく検出できない場合、推定した脈拍数を被検者に表示する。
そこで本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、運動強度から推定する脈拍数の精度向上を図るべく、脈拍数の測定に応じて運動強度と脈拍数の関係を改善することを目的とする。
本適用例にかかる生体情報処理装置は、被検者に関する生体情報を検出する生体情報検出部と、前記被検者の動作に関する体動情報を検出する体動情報検出部と、所定基準に基づき前記生体情報の信頼性を判定する信頼性判定部と、前記体動情報と前記生体情報との相関関係を記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する前記相関関係を更新する更新部と、を備え、前記生体情報は前記所定基準を満たすと前記信頼性判定部が判定した場合、前記更新部は、前記生体情報と前記体動情報とに基づいて前記相関関係を更新することを特徴とする。
上記適用例にかかる生体情報処理装置において、前記記憶部に記憶された前記相関関係に基づいて、前記体動情報検出部が検出した前記体動情報から推定生体情報を出力する推定部と、前記信頼性判定部の判定結果に基づいて前記生体情報および前記推定生体情報の何れかを出力情報として決定する決定部と、前記決定部が決定した前記出力情報を出力する出力部と、を備えることが好ましい。
上記適用例にかかる生体情報処理装置において、前記信頼性判定部は、前記生体情報に対して前記所定基準に基づいて信頼性を第1判定、第2判定および第3判定の何れかに判定し、前記決定部は、前記生体情報に対して前記第1判定が判定された場合、前記推定部が推定した前記推定生体情報を前記出力情報に決定し、前記生体情報に対して前記第2判定または前記第3判定が判定された場合、前記生体情報検出部が検出した前記生体情報を前記出力情報に決定し、前記更新部は、前記生体情報に対して前記第3判定が判定された場合、前記相関関係を更新することが好ましい。
上記適用例にかかる生体情報処理装置において、前記信頼性判定部は、生体情報検出部が検出する前記生体情報の安定性、および前記生体情報を示す信号に含まれるノイズ成分の比率を示すノイズ比率情報の少なくとも1つに基づいて前記生体情報の信頼性を判定しても良い。
上記適用例にかかる生体情報処理装置において、前記更新部は、前記生体情報検出部による前記生体情報の検出開始時において前記記憶部に記憶されている第1の前記相関関係と、前記生体情報検出部による前記生体情報の検出時において第1の前記相関関係から更新された第2の前記相関関係と、に基づいて第3の前記相関関係を生成し、生成した第3の前記相関関係を前記記憶部に記憶することが好ましい。
上記適用例にかかる生体情報処理装置において、前記更新部は、第1の前記相関関係と第2の前記相関関係との差異が所定の範囲内である場合、第3の前記相関関係を前記記憶部に記憶することが好ましい。
上記適用例にかかる生体情報処理装置において、前記更新部は、前記生体情報および前記体動情報の関係が前記相関関係と大きく異なる場合、前記信頼性判定部の判定結果に依らず前記相関関係を非更新とすることが好ましい。
本適用例にかかる生体情報処理方法は、被検者に関する生体情報を検出する生体情報検出工程と、前記被検者に関する体動情報を検出する体動情報検出工程と、所定基準に基づき前記生体情報の信頼性を判定する信頼性判定工程と、前記胎動情報と前記生体情報との相関関係を記憶する記憶工程と、前記信頼性判定工程で前記生体情報が前記所定基準を満たすと判定した場合、前記相関関係を前記生体情報と前記体動情報とに基づいて更新する更新工程と、を有することを特徴とする。
図1は、本実施形態における脈拍計1の正面図である。脈拍計1は、リストバンド2を備え、ケース3には、時刻や脈拍計1の動作状態、各種生体に関する情報(脈拍数、運動強度等)を文字や数字、アイコン等によって表示するための液晶表示器4が配置されている。
脈波センサー10は、ケース3の背面側に形成された円形底面を有する半球状の収納空間内に設置されている。そして、この収納空間内に、LED(Light Emitting Diode)などの光源12と、フォトトランジスターなどの受光素子13とが内蔵されている。半球の内面は鏡面11であり、半球の底面側を下方とすると、受光素子13及び光源12は、それぞれ基板14の上面及び下面に実装されている。
脈拍計1は、脈波センサー10によって検出される脈波信号に基づいて脈拍数を測定する。脈波信号は、被検者の拍動成分信号と体動ノイズ成分信号とが重畳された信号となる。そこで、脈拍計1は、体動センサー20から出力される体動信号に基づいて、脈波信号から体動ノイズ成分信号を除去し、拍動成分信号を抽出する。そして、抽出した拍動成分信号に基づいて脈拍数を測定する。
本実施形態では、加速度センサーを用いて被検者の加速度を体動として検出する。また、加速度センサーで検出された加速度から被検者のピッチ(歩調)を算出することで、被検者の運動強度を演算する。ピッチの演算は、加速度センサーから出力される加速度信号に対して所定の周波数解析(例えばFFT)を行い、ピッチに相当する周波数成分を特定・抽出することで演算することができる。かかる演算方法の詳細については、例えば特開2004−81745号公報に開示されている。
図4は、脈拍計1の機能構成の一例を示すブロック図である。脈拍計1は、脈波センサー10、体動センサー20、脈波信号増幅回路部30、脈波形整形回路部40、体動信号増幅回路部50、体動波形整形回路部60、A/D(Analog/Digital)変換部70、処理部100、操作部200、表示部300、報知部400、通信部500、時計部600および記憶部700を備える。
本実施形態では、ユーザー別脈拍推定テーブル780は、ピッチと脈拍数との相関関係を被検者と関連付けて示し、記憶部700に記憶されている。例えば、所定の被検者のピッチが98以上104以下の場合には脈拍数は93が対応付けられ、ピッチが105以上111以下の場合には脈拍数は96が対応付けられている。従って、脈拍数推定部130は、被検者に応じたユーザー別脈拍推定テーブル780を記憶部700から取得し、取得したユーザー別脈拍推定テーブル780を参照し、算出したピッチに対応付けられている脈拍数を取得できる。
運動開始→運動中においては、被検者が運動を開始すると、ピッチは急激に立ち上がる。それに伴い、脈拍数は比較的速やかに増加し、運動時の最大脈拍数に収束するように変化する。また、運動中→運動終了においては、被検者が運動を終了すると、ピッチは急激に低下する。それに伴い、脈拍数は緩やかに低下する。具体的には、運動を終了しても脈拍数は直ぐには下がらず、一定時間経過後に急激に低下し始める。その後、再び脈拍数の低下速度が鈍化し、最終的に安静時脈拍数よりもやや高い値に収束する。
尚、過渡状態における脈拍数の詳細な推定方法は、例えば、特開2012−232010号公報に開示されている。
安定度判定部150は、ピッチ演算部120によって演算されたピッチと、脈拍数測定部110によって測定された脈拍数とに基づき、ピッチ及び脈の安定度を判定する。
尚、ピッチの安定度はピッチから脈拍数推定の妥当性を判定するために使用され、安定条件は、例えば、今回測定したピッチと、前回測定したピッチとの差の絶対値が所定の閾値未満になる場合である。また、脈の安定度の安定条件は、例えば、今回測定した脈拍数と、前回測定した脈拍数との差の絶対値が所定の閾値未満になる場合である。
安定度判定部150の判定結果は信頼性判定部160に参照される。
信頼性判定部160は、判定するための所定基準として、安定度判定部150が判定したピッチの安定度、脈の安定度および信号状態取得部155が取得した情報に基づいて、測定脈拍数750に対する信頼性の有無を判定するが、信頼性を判定するための情報はこれらに限定されるものではない。
即ち、第1信頼性判定処理では、測定脈拍数750が想定する範囲内に入っているか否かの判定や、信号状態取得部155で取得したSN値が所定の基準(第1基準)を超えるか否かの判定に基づいて、測定脈拍数750の信頼性が「高い」か「低い」かの判定を行う。つまり、測定脈拍数750が信頼性に関する所定条件を満たすか否かを判定する。本実施形態では、この第1信頼性判定処理の判定結果に基づいて、被検者の脈拍数として表示部300に表示する脈拍数を決定する。
尚、本実施形態では、SN値の判定基準は、第1基準として「0.5」を採用し、第2基準として「2.0」を採用するが、これらの値に限定されるものでは無い。
また、第1信頼性判定処理および第2信頼性判定処理における各判定は記載した組み合わせに限定されるものではなく、各判定の組み合わせはMN比の判定も含めて種々の態様が想定できる。
本実施形態では、信頼性判定部160が測定脈拍数750の信頼性が「極めて高い」と判定した場合、ピッチ演算部120が算出した被検者のピッチと測定脈拍数750との関係をユーザー別脈拍推定テーブル780に追加する。この結果、ユーザー別脈拍推定テーブル780は、信頼性が「極めて高い」と判定されたピッチと測定脈拍数750との関係を順次学習する。
このように、被検者が脈拍計1を使い込むに従い、ユーザー別脈拍推定テーブル780が更新され、ユーザー別脈拍推定テーブル780には信頼性が極めて高いピッチと測定脈拍数750との関係が反映されていく。従って、ユーザー別脈拍推定テーブル780の信頼性は、被験者の脈拍を計測することで漸次向上すると共に、脈拍数推定部130の推定精度も漸次向上する。
また、所定の回数を超えて脈拍を計測した場合や、所定の回数を超えてユーザー別脈拍推定テーブル780を更新した場合、ユーザー別脈拍推定テーブル780に追加しようとするピッチと測定脈拍数750が、既存のユーザー別脈拍推定テーブル780のテーブル値から大きくかい離している場合には、テーブル更新部170はユーザー別脈拍推定テーブル780の更新を行わない態様も想定できる。この結果、ユーザーが高山等の特殊な環境下で使用した場合、得られるデータをユーザー別脈拍推定テーブル780に組み入れることなく除外することで、脈拍推定処理の誤差要因を排除し、ユーザー別脈拍推定テーブル780の信頼性を更に向上させることができる。
一方、設定したユーザーに対応するユーザー別脈拍推定テーブル780が記憶部700に記憶されていない場合、ユーザーに対応するユーザー別脈拍推定テーブル780が新たに作成される。新たに作成されるユーザー別脈拍推定テーブル780は、多数の被検者から収集されたサンプルデータに基づいて決定したピッチと脈拍数の関係を示すデータテーブルであっても良い。また、ユーザー設定時に、被検者に対して所定の動作(例えば、平地において一定ピッチによる運動)を指示し、被検者による所定の動作結果に基づいてユーザー別脈拍推定テーブル780を作成しても良い。
尚、報知部400や通信部500を出力部として、各種の生体に関する情報を音声で出力する態様や、情報処理装置に対して送信する態様も想定できる。
図4に示すように、記憶部700には、メイン処理(図5)として実行されるメインプログラム710が記憶されている。メインプログラム710は、測定脈拍数750において信頼性を判定するための第1信頼性判定プログラム720および第2信頼性判定プログラム730をサブルーチンとして含む。
図5は、記憶部700に記憶されているメインプログラム710が処理部100によって読み出されることで、脈拍計1において実行されるメイン処理(生体情報処理方法)の流れを示すフローチャートである。
次いで、処理部100は、脈波センサー10及び体動センサー20の検出結果の取得する(ステップS804)。
次いで、処理部100は、体動センサー20の検出結果を用いて被検者のピッチを算出するピッチ演算処理を開始する(ステップS806)<体動情報検出工程>。
次いで、処理部100は、脈波センサー10の脈波信号の検出結果及び体動センサー20の検出結果を用いて被検者の脈拍数を測定する脈拍数測定処理を開始し、測定結果から脈拍数を算出し、算出した脈拍数を測定脈拍数750として記憶部700に記憶させる(ステップS810)<生体情報検出工程>。
図6は、第1信頼性判定処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、信頼性判定部160は、所定の範囲内に測定脈拍数750が収まるか、否かを判定する(ステップS852)。尚、所定の範囲は、想定される脈拍数の範囲を示し、予め設定された範囲である。ここで、信頼性判定部160は、測定脈拍数750が所定の範囲内に収まると判定した場合(ステップS852でYes)、脈波信号のSN値を取得する(ステップS854)。
また、ステップS852において測定脈拍数750が所定の範囲内に収まらないと判定した場合(No)、または、ステップS856においてSN値が所定の第1基準を満足しないと判定した場合(No)、信頼性判定部160は測定脈拍数750の信頼性が「低い」と判定し(ステップS860)、第1信頼性判定処理を終了する。
ここで、測定脈拍数750の信頼性が「低い」と評価した場合(ステップS812でNo)、処理部100は、被検者の脈拍数として推定脈拍数755を記憶部700から取得して表示部300に表示し(ステップS820)、ステップS822に進む。
他方で、測定脈拍数750の信頼性が「高い」と評価した場合(ステップS812でYes、)処理部100は、被検者の脈拍数として測定脈拍数750を記憶部700から取得して表示部300に表示する(ステップS814)。
図7は、第2信頼性判定処理(信頼性判定工程)の流れを示すフローチャートである。
最初に、信頼性判定部160は、SN値が第1基準よりも厳しい第2基準を満足するか、否かを判定する(ステップS882)。
ここで、SN値が第2基準を満足すると判定した場合(ステップS882でYes)、信頼性判定部160は、安定度判定部150が判定した脈安定度765を記憶部700から取得し、測定脈拍数750の安定性を判定する(ステップS884)。
ここで、ピッチは安定していると判定された場合(ステップS888でYes)、信頼性判定部160は測定脈拍数750の信頼性が「極めて高い」と判定し(ステップS892)、第2信頼性判定処理を終了する。
また、ステップS882においてSN値が第2基準を満足しないと判定した場合(No)、または、ステップS886において測定脈拍数750は安定していないと判定された場合(No)、または、ステップS890においてピッチは安定していないと判定された場合(No)、信頼性判定部160は測定脈拍数750の信頼性が「極めて高い」と判定することなく処理を終了する。この場合、測定脈拍数750の信頼性は「高い」という判定結果は維持される。
ここで、信頼性判定部160において測定脈拍数750の信頼性が「極めて高い」と評価された場合(ステップS816でYes)、ピッチと測定脈拍数750との関係に基づいてユーザー別脈拍推定テーブル780を更新し(ステップS818)<更新工程>、ステップS822に進む。
他方で、信頼性判定部160において測定脈拍数750の信頼性が「極めて高い」と評価されない場合(ステップS816でNo)、ステップS822に進む。
他方で、メイン処理を終了する場合(ステップS822でYes)、次回のメイン処理実行時に使用するユーザー別脈拍推定テーブル780と初期値を設定し(ステップS824)、メイン処理を終了する。
(1)脈拍数の推定に使用するユーザー別脈拍推定テーブル780は、被検者毎に作成され、使用に応じて更新される。従って、ユーザー別脈拍推定テーブル780は、被検者が脈拍計1を使用するのに従って、被検者毎に異なる運動能力や使用状況を考慮した特徴を備えていく。この結果、ユーザー別脈拍推定テーブル780から推定する被検者毎の脈拍数の推定精度は、脈拍計1を使用するのに従って向上する。
(2)信頼性判定部160は、脈波センサー10が検出した脈波信号に基づいて算出した測定脈拍数750の信頼性を判定する。判定の結果、極めて信頼性を有すると判定された場合、テーブル更新部170は、被検者のピッチと測定脈拍数750との関係に基づいてユーザー別脈拍推定テーブル780を更新する。従って、測定脈拍数750が信頼できる場合に限って、ユーザー別脈拍推定テーブル780が更新されるため、ユーザー別脈拍推定テーブル780の更新に従ってテーブル値の信頼性が向上し、脈拍数の推定精度の向上を図ることができる。
例えば、ユーザー別脈拍推定テーブル780からピッチに対応する脈拍数を推定する態様に限定されるものではなく、ユーザー別脈拍推定テーブル780には被検者毎のピッチと脈拍数のデータが記憶され、これらのデータからピッチと脈拍数の相関関係を示す脈拍推定式である次式(1)の近似式を算出し、算出した近似式に基づいて脈拍数を推定する態様も想定できる。
この場合、脈拍数推定部130は、ユーザー別脈拍推定テーブル780に保持されている被検者毎のデータに対して2次曲線のフィッティングを行うことで、式(1)における係数“A〜C”の値を算出し、係数“A〜C”が決定した式(1)にピッチ演算部120が算出したピッチを適用して脈拍数を算出し、算出した脈拍数を推定脈拍数755とする態様も想定できる。
また、生体情報処理装置として腕時計型の脈拍計1を想定したが、指先に装着して脈拍を測定する指装着型の脈拍計に適用しても良い。また、脈波信号の検出方法は光を用いた検出方法には限定されず、超音波や赤外線を用いた検出方法でもよい。
また、ユーザーが高山等の特殊な環境下で使用する場合、脈拍数推定部130は、参照するテーブルをユーザー別脈拍推定テーブル780に替えて、予め作成した特殊な環境に対応する脈拍推定テーブルとする態様も想定できる。この場合、脈拍数推定部130は、2つのテーブルの連続性を検証し、テーブル間の遷移は連続性が損なわれないタイミングで実行されることが好ましい。
また、以上のような手法を実施する装置は、単独の装置によって実現される場合もあれば、複数の装置を組み合わせることによって実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。
各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせは一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態では限定されるものではなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
Claims (8)
- 被検者に関する生体情報を検出する生体情報検出部と、
前記被検者の動作に関する体動情報を検出する体動情報検出部と、
所定基準に基づき前記生体情報の信頼性を判定する信頼性判定部と、
前記体動情報と前記生体情報との相関関係を記憶する記憶部と、
前記記憶部が記憶する前記相関関係を更新する更新部と、を備え、
前記生体情報は前記所定基準を満たすと前記信頼性判定部が判定した場合、前記更新部は、前記生体情報と前記体動情報とに基づいて前記相関関係を更新することを特徴とする生体情報処理装置。 - 請求項1に記載の生体情報処理装置において、
前記記憶部に記憶された前記相関関係に基づいて、前記体動情報検出部が検出した前記体動情報から推定生体情報を出力する推定部と、
前記信頼性判定部の判定結果に基づいて前記生体情報および前記推定生体情報の何れかを出力情報として決定する決定部と、
前記決定部が決定した前記出力情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする生体情報処理装置。 - 請求項2に記載の生体情報処理装置において、
前記信頼性判定部は、前記生体情報に対して前記所定基準に基づいて信頼性を第1判定、第2判定および第3判定の何れかに判定し、
前記決定部は、前記生体情報に対して前記第1判定が判定された場合、前記推定部が推定した前記推定生体情報を前記出力情報に決定し、前記生体情報に対して前記第2判定または前記第3判定が判定された場合、前記生体情報検出部が検出した前記生体情報を前記出力情報に決定し、
前記更新部は、前記生体情報に対して前記第3判定が判定された場合、前記相関関係を更新することを特徴とする生体情報処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生体情報処理装置において、
前記信頼性判定部は、生体情報検出部が検出する前記生体情報の安定性、および前記生体情報を示す信号に含まれるノイズ成分の比率を示すノイズ比率情報の少なくとも1つに基づいて前記生体情報の信頼性を判定することを特徴とする生体情報処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の生体情報処理装置において、
前記更新部は、前記生体情報検出部による前記生体情報の検出開始時において前記記憶部に記憶されている第1の前記相関関係と、前記生体情報検出部による前記生体情報の検出時において第1の前記相関関係から更新された第2の前記相関関係と、に基づいて第3の前記相関関係を生成し、生成した第3の前記相関関係を前記記憶部に記憶することを特徴とする生体情報処理装置。 - 請求項5に記載の生体情報処理装置において、
前記更新部は、第1の前記相関関係と第2の前記相関関係との差異が所定の範囲内である場合、第3の前記相関関係を前記記憶部に記憶することを特徴とする生体情報処理装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の生体情報処理装置において、
前記更新部は、前記生体情報および前記体動情報の関係が前記相関関係と大きく異なる場合、前記信頼性判定部の判定結果に依らず前記相関関係を非更新とすることを特徴とする生体情報処理装置。 - 被検者に関する生体情報を検出する生体情報検出工程と、
前記被検者に関する体動情報を検出する体動情報検出工程と、
所定基準に基づき前記生体情報の信頼性を判定する信頼性判定工程と、
前記胎動情報と前記生体情報との相関関係を記憶する記憶工程と、
前記信頼性判定工程で前記生体情報が前記所定基準を満たすと判定した場合、前記相関関係を前記生体情報と前記体動情報とに基づいて更新する更新工程と、を有することを特徴とする生体情報処理方法。
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