JP2014235321A - 転写装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写のための押圧力の精度を、その力を発する部材の製造精度を上げずに向上させることができる転写装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】 回転軸の両端で回転自在に支持されて被転写体の裏面に押し付けられることでその被転写体の表面を、トナーを使って画像を作成する画像作成機に押し付け、その画像作成機からその画像をその被転写体の表面に転写する回転部材と、上記回転部材の回転軸を上記被転写体側へと押す第1押し部材と、上記回転部材の回転軸を上記第1押し部材と同方向に上記被転写体側へと押す第2押し部材と、上記第1押し部材および上記第2押し部材それぞれの、上記被転写体とは逆側の端部を支持している支持部材であって、その支持部材と上記回転軸とが近づくと第1押し部材が先に作用を開始し、その後に第2押し部材が作用を開始する位置にそれら第1押し部材および第2押し部材それぞれを支持しているその支持部材とを備える
【選択図】図2

Description

本発明は、転写装置および画像形成装置に関する。
従来、トナーで画像を形成する画像形成装置、およびトナー画像を被転写体に転写する転写装置が知られている。
例えば特許文献1には、転写ロールの軸受けが抜き取られたとき、軸受け部を退避状態の第2の位置に留め置く係合部を備えた転写装置が開示されている。また、例えば特許文献2には、一方の端部と他方の端部とで、押圧ロールの変位量を相違させている転写装置が開示されている。
特開2006−084689号公報 特開2006−267487号公報
本発明は、転写のための押圧力の精度を、向上させることを目的とする。
請求項1に係る転写装置は、
回転軸の両端で回転自在に支持されて被転写体の裏面に押し付けられることでその被転写体の表面を、トナーを使って画像を作成する画像作成機に押し付け、その画像作成機からその画像をその被転写体の表面に転写する回転部材と、
上記回転部材の回転軸を上記被転写体側へと押す第1押し部材と、
上記回転部材の回転軸を上記第1押し部材と同方向に上記被転写体側へと押す第2押し部材と、
上記第1押し部材および上記第2押し部材それぞれの、上記被転写体とは逆側の端部を支持している支持部材であって、その支持部材と上記回転軸とが近づくと第1押し部材が先に作用を開始し、その後に第2押し部材が作用を開始する位置にそれら第1押し部材および第2押し部材それぞれを支持しているその支持部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、
トナーを使って画像を作成する画像作成機と、
回転軸の両端で回転自在に支持されて被転写体の裏面に押し付けられることでその被転写体の表面を上記画像作成機に押し付け、その画像作成機からその画像をその被転写体の表面に転写する回転部材と、
上記回転部材の回転軸を上記被転写体側へと押す第1押し部材と、
上記回転部材の回転軸を上記第1押し部材と同方向に上記被転写体側へと押す第2押し部材と、
上記第1押し部材および上記第2押し部材それぞれの、上記被転写体とは逆側の端部を支持している支持部材であって、その支持部材と上記回転軸とが近づくと第1押し部材が先に作用を開始し、その後に第2押し部材が作用を開始する位置にそれら第1押し部材および第2押し部材それぞれを支持しているその支持部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る転写装置は、
回転軸の両端で回転自在に支持されて被転写体の裏面に押し付けられることでその被転写体の表面を、トナーを使って画像を作成する画像作成機に押し付け、その画像作成機からその画像をその被転写体の表面に転写する回転部材と、
上記回転部材の回転軸を上記被転写体側へと押す第1バネと、
上記回転部材の回転軸を上記第1バネと同方向に上記被転写体側へと押し、上記第1バネと比べてバネ定数の大きい第2バネと、
上記第1バネおよび上記第2バネそれぞれの、上記被転写体とは逆側の端部を支持している支持部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る転写装置は、
上記第1バネの自然長に比べて上記第2バネの自然長は短いことを特徴とする。
請求項1に係る転写装置および請求項2に係る画像形成装置によれば、本構成を有しない場合に比べ、回転部材が画像作成機に押し付けられる力の精度が向上する。
請求項3に係る転写装置によれば、本構成を有しない場合に比べ、回転部材が画像作成機に押し付けられる力の精度が向上する。
請求項4に係る転写装置によれば、本構成を有しない場合に比べ、支持部材の構造が簡素化する。
画像形成装置の第1実施形態に相当するプリンタの概略構成図である。 一次転写装置の構造を概念的に示す概念構成図である。 比較例の一次転写装置の構造を示す図である。 比較例におけるバネの弾性力を示すグラフである。 実施形態の一次転写装置におけるバネの弾性力を示すグラフである。
本発明の実施形態について、以下図面を参照して説明する。
図1は、画像形成装置の第1実施形態に相当するプリンタの概略構成図である。
図1に示すプリンタ1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のトナーを用いる各画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のカラープリンタである。このカラープリンタによれば、単色の画像をプリントすることができるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像をプリントすることができる。トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kには、YMCK各色のトナーが収容されている。
4つの画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してマゼンタに対応する画像形成エンジン10Mを取り上げて説明する。画像形成エンジン10Mは、感光体ドラム11M、帯電装置12M、露光装置13M、現像装置14M、一次転写装置15M、および感光体クリーナ16Mを備えている。画像形成エンジン10Mのうち、感光体ドラム11M、帯電装置12M、現像装置14M、および感光体クリーナ16Mは、プロセスカートリッジCRに備えられている。プロセスカートリッジCRは、プリンタ1の本体に対し着脱自在に装着される。画像形成エンジン10Mに備えられた要素のうちプロセスカートリッジCRに備えられている各要素と露光装置13Mとを合わせたものは、本発明にいう画像形成機の一例に相当する。
感光体ドラム11Mは円筒状の基体表面に感光層が設けられたものであり、表面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転する。帯電装置12M、露光装置13M、現像装置14M、一次転写装置15M、および感光体クリーナ16Mは、感光体ドラム11Mの周囲に矢印Aの向きの順に配置されている。
帯電装置12Mは、矢印A方向に回転駆動される感光体ドラム11Mの表面を帯電させる装置である。露光装置13Mは、感光体ドラム11Mの表面を露光光で露光して、感光体ドラム11Mの表面に静電潜像を形成する装置である。マゼンタの画像形成エンジン10Mでは露光装置13Mが、プリンタ1外部から供給される画像信号のうちのマゼンタに対応する画像信号に応じて変調されたレーザ光を発光し、そのレーザ光で感光体ドラム11Mを走査する。
現像装置14Mは、現像剤を用いて感光体ドラム11Mの表面に形成された静電潜像を現像し、感光体ドラム11Mの表面にトナー像を形成する。より詳細には、現像装置14Mにはトナーカートリッジ18Mからトナーが供給され、現像装置14Mは、磁性キャリアとトナーが混合された現像剤を撹拌することでトナーおよび磁性キャリアを帯電し、帯電したトナーで感光体ドラム11M表面を現像する。マゼンタの画像形成エンジン10Mではトナーカートリッジ18Mからマゼンタのトナーが供給され、現像によってマゼンタのトナー画像が形成される。
一次転写装置15Mは、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11Mに対向した位置に配置された転写ロールを備えており、感光体ドラム11Mに対する電圧(一次転写電圧)が転写ロールに印加されることで一次転写装置15Mは、感光体ドラム11M上のトナー像を中間転写ベルト30に転写する。この一次転写装置15Mは、本発明の転写装置の一実施形態に相当する。一次転写装置15Mの構造については後で詳述する。
感光体クリーナ16Mは、感光体ドラム11Mの表面に突き当てられた硬質ゴム製のクリーニングブレード161Mを備えており、このクリーニングブレード161Mにより、感光体ドラム11Mの表面の、一次転写装置15Mで転写が行われた部分に残ったトナー等の不要物を掻き落とすことによって、感光体ドラム11Mの表面を清掃する。
このような画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kの他に、プリンタ1には、中間転写ベルト30、定着装置60、用紙搬送装置80、および制御装置100も備えられている。中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31〜35に架け渡された無端のベルトである。中間転写ベルト30は、画像形成エンジン10Y,10M,10C,10K、および二次転写装置50を経由する矢印Bの方向に循環移動する。中間転写ベルト30には、画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が、互いに重なり合うタイミングで転写される。中間転写ベルト30は、このように各色が重なり合ってカラー画像となったトナー像を保持しながら移動する。
二次転写装置50は、ベルト支持ロール31〜35の一つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙Pを挟んで回転するロールである。二次転写装置50は、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに転写する。
用紙搬送装置80は、用紙収容器Tに収容された用紙Pを取り出す取出ロール81、取り出された用紙Pを搬送する搬送ロール82、用紙Pを二次転写装置50に搬送するレジストレーションロール84、および、用紙Pを外部に排出する排出ロール86を備えている。用紙搬送装置80は、用紙Pを、二次転写装置50および定着装置60を経由する用紙搬送路Rに沿って搬送する。レジストレーションロール84は、用紙Pを、中間転写ベルト30から用紙P上にトナー像が転写されるタイミングに合うように、二次転写装置50に送り込む。トナー像が転写された用紙Pは二次転写装置50から定着装置60に搬送される。
定着装置60は、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着装置60は、加熱ロール61および加圧ロール62を備えており、加熱ロール61内には加熱器が配置されている。加熱ロール61および加圧ロール62は、定着前の未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙Pをさらに搬送する方向にそれぞれが回転しその用紙Pを互いに間に挟んで加熱および加圧する。定着装置60でこのようにして未定着トナー像が用紙P上に定着されると、その用紙Pがさらに搬送方向下流側に送り出され、排出ロール86によってプリンタ1の外部に排出される。二次転写装置50による転写後、中間転写ベルト30に残留したトナーは、ベルトクリーナ90によって除去される。
制御装置100は、このプリンタ1の全体の制御を担っている。
次に、本発明の転写装置の一実施形態に相当する一次転写装置の構造について詳述するが、上述したように4つの画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、ここでもこれらを代表してマゼンタに対応する画像形成エンジン10Mの一次転写装置を取り上げて説明する。
図2は、一次転写装置の構造を概念的に示す概念構成図である。
図2には、図1中に示された構成要素のうち、マゼンタに対応する画像形成エンジン10Mからバックアップロール34に至るライン上に並んだ各要素を図1の右側から見たときの構造が概念的に示されている。
一次転写装置15Mに備えられた転写ロール151は、間に中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11Mに対向した位置に配置されている。中間転写ベルト30は循環移動により転写ロール151と感光体ドラム11Mとの間を通過し、バックアップロール34を経て転写ロール151と感光体ドラム11Mとの間に戻ってくる。
転写ロール151は、両端部分の径に対して中央部分の径が大きいいわゆるクラウン形状となっている。また、転写ロール151の端部からは回転軸152が突き出していて、その回転軸152は軸受け部材153によって回転自在に支持されている。この軸受け部材153は、第1バネ154と第2バネ155によって感光体ドラム11M側へと押され、それら第1バネ154および第2バネ155それぞれの感光体ドラム11M側とは逆側の端は支持部材156によって支持されている。そして支持部材156は図示を省略したフレームに固定されている。転写ロール151は本発明にいう回転部材の一例に相当し、第1バネ154は、本発明にいう第1押し部材の一例に相当し、第2バネ155は、本発明にいう第2押し部材の一例に相当する。また、支持部材156は、本発明にいう支持部材の一例に相当し、中間転写ベルト30は、本発明にいう被転写体の一例に相当する。
本実施形態の場合は、第1バネ154の自然長に較べて第2バネ155の自然長は短く、第1バネ154のバネ定数に較べて第2バネ155のバネ定数は大きい。
図2には転写ロール151の両端のうちの一端側のみが示されているが、転写ロール151の回転軸152を支持する構造は両端に同様に備えられている。
上述したプロセスカートリッジCRがプリンタ1に対して挿入されて取り付けられると、感光体ドラム11Mが中間転写ベルト30の表面に接触して転写ロール151を支持部材156側へと沈み込ませる。その結果、回転軸152と支持部材156との距離が狭まり、第1バネ154および第2バネ155は軸受け部材153を介して回転軸152に作用し、第1バネ154と第2バネ155とで互いに同じ方向に転写ロール151を感光体ドラム11M側へと押す。但し、第2バネ155については、転写ロール151が支持部材156側へ沈み込み始めた当初は軸受け部材153との間に、図に示すような隙間があって、第2バネ155は回転軸152に作用していない。その後に回転軸152と支持部材156との距離がある程度以上に狭まると第2バネ155と軸受け部材153との隙間が無くなって第2バネ155が軸受け部材153に接触し、第2バネ155は回転軸152に作用し始める。言い換えると、支持部材156が回転軸152に近づいていくと第1バネ154が先に作用しその後に第2バネ155が作用を開始するような各位置に支持部材156は第1バネ154および第2バネ155それぞれを支持している。
本実施形態では第1バネ154の自然長に較べて第2バネ155の自然長が短いので、第2バネ155と軸受け部材153との間に上述した隙間が容易に実現し、支持部材156は簡素な構造となっている。
このような第1バネ154および第2バネ155が回転軸152に作用すると転写ロール151の周面は中間転写ベルト30の裏面に押し付けられ、中間転写ベルト30の表面は感光体ドラム11Mに押し付けられることとなる。そして、このように中間転写ベルト30の表面が感光体ドラム11Mに押し付けられると、その押し付けの圧力と上述した一次転写電圧とによって感光体ドラム11M上のトナー像が中間転写ベルト30の表面に転写される。
第1バネ154および第2バネ155の弾性力は転写ロール151の端部から突き出した回転軸152に作用するが、上述したように転写ロール151がクラウン形状となっているため、中間転写ベルト30表面が感光体ドラム11Mに押し付けられる圧力は、クラウン形状でない場合に較べると、転写ロール151の端部と央部とでの差が小さい。このような圧力差は、転写のために必要な圧力は維持しつつなるべくバネの弾性力を下げることによってより小さくなる。
ここで、本実施形態の一次転写装置15Mに対する比較例の一次転写装置について説明する。
図3は、比較例の一次転写装置の構造を示す図である。
この比較例では、上述した実施形態における感光体ドラム、中間転写ベルト、一次転写装置、バックアップロールの配置と同様の配置で感光体ドラム11’、中間転写ベルト30’、一次転写装置15’、バックアップロール34’が備えられている。
比較例の一次転写装置15’にも上述した実施形態における一次転写装置と同様に、回転軸152’を有する転写ロール151’が備えられており、この回転軸152’が軸受け部材153’によって回転自在に支持されている。
比較例の場合には、軸受け部材153’は1本のバネ154’で支持されており、そのバネ154’は支持部材156’によって支持されている。
この比較例の場合でも、バネ154’がいわゆる中心値バネ(即ちバネ定数や長さが設計値通りのバネ)であったならば、バネ154’が軸受け部材153’を介して回転軸152’に作用する弾性力も設計値通りとなる。そして、中間転写ベルト30’表面が感光体ドラム11’に押し付けられる圧力は、転写ロール151’の端部と央部とで差が小さく、転写に必要な圧力も維持される。しかしながら、バネ154’には製造の公差が存在し、不良品でなくても中心値バネよりもバネ定数が小さいものや長さが短いものが存在する。バネ定数や長さが製造公差内の下限に相当するいわゆる下限バネが用いられた場合には、比較例の構造ではバネ154’が回転軸152’に作用する弾性力が不足する恐れがある。
図4は、比較例におけるバネの弾性力を示すグラフである。
この図4の横軸は、軸受け部材153’が感光体ドラム11’に押されて支持部材156’側に沈み込むときの下がり量を表しており、図4の縦軸は、バネ154’が作用する弾性力を表している。
図4に実線で示されたグラフ線L1は、中心値バネによる弾性力を表しており、軸受け部材153’の下がり量が設計上の下限値Sに到達する前に、中心値バネの弾性力が、設計上必要とされる弾性力の下限値Fを上回ることが解る。
これに対し、図4に一点鎖線で示されたグラフ線L2はバネ定数が小さい下限バネによる弾性力を表し、点線で示されたグラフ線L3は長さが短い下限バネによる弾性力を表している。これらの下限バネの場合には、軸受け部材153’の下がり量が設計上の下限値Sに到達してもバネの弾性力が下限値Fを越えないことがわかる。
このように、図3に示す比較例の構造を使ってバネの弾性力をぎりぎりに下げる設計を行った場合には、実際に使用されるバネによっては弾性力が不足する恐れがあることが解る。このような弾性力不足を回避する単純な方法としては、バネ154’として製造公差が小さい高精度のバネを採用する方法があるが、そのような高精度のバネは製造コストが高い。
以上説明した比較例に対し、上述した実施形態における一次転写装置の構造であれば、以下説明するように、設計上求められる弾性力が得られる。
図5は、実施形態の一次転写装置におけるバネの弾性力を示すグラフである。
この図5の横軸は、軸受け部材153が感光体ドラム11Mに押されて支持部材156側に沈み込むときの下がり量を表しており、図5の縦軸は、第1バネ154および第2バネ155が作用する弾性力を表している。
図5に示されたグラフ線のうち、実線で示されたグラフ線L1と、一点鎖線で示されたグラフ線L2と、点線で示されたグラフ線L3は、図4に示された3つのグラフ線と同様のグラフ線である。但し、この図5では、これら3つのグラフ線L1,L2,L3は第1バネ154の弾性力を表している。第1バネ154が中心値バネである場合には、軸受け部材153の下がり量が設計上の下限値Sに到達する前に、中心値バネの弾性力が、設計上必要とされる弾性力の下限値Fを上回る。そして、その弾性力によって軸受け部材153が押されるので、軸受け部材153の下がり量は、プリント動作に伴って多少は変動するものの、弾性力が下限値Fを上回った当たりの均衡下がり量S近辺に維持される。
これに対し、第1バネ154が下限バネであった場合には、軸受け部材153の下がり量は、均衡下がり量Sよりもさらに増える。
ここで、図5に二点鎖線で示されたグラフ線L4は、第2バネ155の弾性力を表している。第2バネ155は、軸受け部材153の下がり量が均衡下がり量S近辺に達すると作用を開始する。つまり、図2に示されている第2バネ155と軸受け部材153との隙間は、軸受け部材153の下がり量が均衡下がり量S近辺に達するとゼロとなる。そして、図5に太い実線で示されたグラフ線L5は、下限バネであるときの第1バネ154と第2バネ155との合計の弾性力を表しており、下がり量が均衡下がり量Sを越えるとグラフ線L5の傾きが増える。この結果、グラフ線L5が表す合計の弾性力は、下がり量が設計上の下限値Sに到達する前に、設計上必要とされる弾性力の下限値Fを上回ることとなる。つまり、第1バネ154が中心値バネである場合でも下限バネである場合でも、設計上必要な弾性力が得られることとなり、第1バネ154および第2バネに製造コストが高い高精度のバネを採用する必要はない。
また、第2バネ155のバネ定数が十分に大きく、特に本実施形態のように第1バネ154のバネ定数よりも大きいバネ定数が採用されると、下がり量が均衡下がり量Sを越えたときの弾性力の増加が急激となる。その結果、グラフ線L5が表す合計の弾性力は、下がり量が下限値Sに到達する前に確実に弾性力の下限値Fを上回る。
以上で実施形態の説明を終了する。
なお、上記実施形態の説明では、第1バネ154よりも短い第2バネ155が採用されて第2バネ155と軸受け部材153との間に隙間が生じているが、本発明にいう第2押し部材は、第1押し部材の長さ以上の長さを有する部材であってもよく、その場合には、第2押し部材は、支持部材が第1押し部材を支持している位置よりも回転部材の回転軸から更に離れた位置で支持部材によって支持される。
また、上記実施形態の説明では、本発明にいう第1押し部材および第2押し部材の例としてバネが示されているが、本発明にいう第1押し部材および第2押し部材は例えばゴムなどであってもよい。
また、上記実施形態では一次転写装置に本発明の転写装置が応用された例が示されているが、本発明の転写装置は二次転写装置に応用されても良い。その場合には、図1に示す各要素のうち、二次転写装置50よりも上方に示されている要素の集合が本発明にいう画像形成機に相当し、用紙Pが被転写体の一例に相当する事となる。
また、上記実施形態では圧力と印加電圧とで画像を転写するタイプの転写装置に本発明の転写装置が応用された例が示されているが、本発明の転写装置は圧力のみで画像を転写するタイプに応用されても良い。
また、上記説明では、本発明の画像形成装置の一実施形態としてタンデム型のカラープリンタが示されているが、本発明の画像形成装置は、ロータリ型のカラープリンタやモノクロプリンタであってもよい。また、プリンタ以外にも、コピー機やファクシミリや複合機であってもよい。
1 プリンタ
10Y,10M,10C,10K 画像形成エンジン
11M 感光体ドラム
15M 一次転写装置
30 中間転写ベルト
151 転写ロール
152 回転軸
153 軸受け部材
154 第1バネ
155 第2バネ
156 支持部材

Claims (4)

  1. 回転軸の両端で回転自在に支持されて被転写体の裏面に押し付けられることで該被転写体の表面を、トナーを使って画像を作成する画像作成機に押し付け、該画像作成機から該画像を該表面に転写する回転部材と、
    前記回転部材の回転軸を前記被転写体側へと押す第1押し部材と、
    前記回転部材の回転軸を前記第1押し部材と同方向に前記被転写体側へと押す第2押し部材と、
    前記第1押し部材および前記第2押し部材それぞれの、前記被転写体とは逆側の端部を支持している支持部材であって、該支持部材と前記回転軸とが近づくと該第1押し部材が先に作用を開始し、その後に該第2押し部材が作用を開始する位置に該第1押し部材および該第2押し部材それぞれを支持している該支持部材と、
    を備えたことを特徴とする転写装置。
  2. トナーを使って画像を作成する画像作成機と、
    回転軸の両端で回転自在に支持されて被転写体の裏面に押し付けられることで該被転写体の表面を前記画像作成機に押し付け、該画像作成機から該画像を該表面に転写する該回転部材と、
    前記回転部材の回転軸を前記被転写体側へと押す第1押し部材と、
    前記回転部材の回転軸を前記第1押し部材と同方向に前記被転写体側へと押す第2押し部材と、
    前記第1押し部材および前記第2押し部材それぞれの、前記被転写体とは逆側の端部を支持している支持部材であって、該支持部材と前記回転軸とが近づくと該第1押し部材が先に作用を開始し、その後に該第2押し部材が作用を開始する位置に該第1押し部材および該第2押し部材それぞれを支持している該支持部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 回転軸の両端で回転自在に支持されて被転写体の裏面に押し付けられることで該被転写体の表面を、トナーを使って画像を作成する画像作成機に押し付け、該画像作成機から該画像を該表面に転写する回転部材と、
    前記回転部材の回転軸を前記被転写体側へと押す第1バネと、
    前記回転部材の回転軸を前記第1バネと同方向に前記被転写体側へと押し、前記第1バネと比べてバネ定数の大きい第2バネと、
    前記第1バネおよび前記第2バネそれぞれの、前記被転写体とは逆側の端部を支持している支持部材と、
    を備えたことを特徴とする転写装置。
  4. 前記第1バネの自然長に比べて前記第2バネの自然長は短いことを特徴とする請求項3に記載の転写装置。
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