JP2012234198A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写装置の脱着ユニットの付勢手段を改良し、転写圧のバラツキがなく、転写画像の画像品質が良い転写装置、及びその転写装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】中間転写体に圧接されて転写ニップを形成する転写ローラと、転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受け49aで回転可能に支持する略筐体状のケース部材47aとを備え、ケース部材が装置本体から転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置において、ケース部材は、転写ローラの両軸端の軸受けを転写ローラがケース部材に対して中間転写体と接離する方向に摺動可能なスライド機構と、転写ローラを張架ローラ方向へ付勢する付勢手段とを有し、この付勢手段の付勢力を2等分して転写ローラの両軸端の軸受けに作用させることにより、スライド機構で転写ローラを中間転写体に当接させる方向に摺動させて、転写ニップを形成する。
【選択図】図4

Description

この発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなど電子写真方式の画像形成装置、及びそれに用いられる転写装置に関し、詳しくは、画像形成装置用の転写装置の転写ローラ付勢手段の改良に関するものである。
従来より、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された転写ローラの脱着ユニットを押しバネ(コイルスプリング)で中間転写ベルト側に付勢する転写装置が公知となっている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1には、支持部材(ホルダーケース)に除電針を取り付けて、除電針の電気接点を導電性弾性部材で転写ローラの軸方向に付勢する点が開示されており、この特許文献1に記載の転写装置(及び、画像形成装置)では、転写ローラの支持部材(ホルダーケース)を左右2本の押しバネにて付勢することで、転写ローラを中間転写ベルトに圧接して2次転写ニップを形成している(特許文献1の図1〜5参照)。このように装置本体に対して一部の構成が着脱可能な転写装置では、転写ローラを含む脱着ユニットのケースを押しバネで押圧して転写ニップを形成するのが一般的となっている。
しかし、このような転写ローラを含む脱着ユニットのケースを左右2本の押しバネにて押圧することで、転写ローラを中間転写体に圧接して転写ニップを形成する転写装置では、圧接力を押しバネの弾性変形による押圧力により発生させているので、転写ローラの軸端部において、圧接する方向へ転写ローラの軸に対して垂直にバネを設置する空間を確保する必要がある。そうすると、用紙のサイズなどでローラの軸方向の長さ(幅)は定まっているので、その軸に対して垂直に長い部材等を設置すると装置全体の幅方向に無駄な空間ができてしまい、脱着ユニット、ひいては転写装置や画像形成装置全体の小型化阻害の要因となっていた。また、左右2つのの押しバネの押圧力の差やバネ支持部の部品精度誤差及び取付位置の誤差等により転写ローラと中間転写体との圧接力が転写ローラの軸方向に沿って変化してしまう、つまり、転写圧のバラツキが生じてしまうという問題点もあった。特に、左右2つの押しバネの押圧力の微妙なバランスを微調整するには、必然的にバネ定数が小さく長いバネを使用しなければならず、装置の小型化と、転写圧の均一化の問題点を同時に解決する上で支障となっていた。
特開2006−30540号公報
そこで、本発明は、前記従来の転写装置の問題点を解決するべく、転写装置の脱着ユニットの付勢手段を改良し、転写圧のバラツキがなく、そのため、転写画像の画像品質が良い転写装置、及びその転写装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表面に画像を担持する像担持体と、該像担持体と転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受けで回転可能に支持する略筐体状のケース部材とを備え、該ケース部材が装置本体から前記転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置において、前記ケース部材は、前記転写ローラの両軸端の軸受けを転写ローラがケース部材に対して前記像担持体と接離する方向に摺動可能なスライド機構と、前記転写ローラを像担持体方向へ付勢する付勢手段とを有し、この付勢手段の付勢力を2等分して前記転写ローラの両軸端の軸受けに作用させることにより、前記スライド機構で前記転写ローラを前記像担持体に当接させる方向に摺動させて、前記転写ニップを形成することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、表面に潜像担持体から転写された画像を担持する中間転写体と、該中間転写体を支持する張架ローラと、該張架ローラの外周で前記中間転写体に圧接されて転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受けで回転可能に支持する略筐体状のケース部材とを備え、該ケース部材が装置本体から前記転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置において、前記ケース部材は、前記転写ローラの両軸端の軸受けを転写ローラがケース部材に対して前記中間転写体と接離する方向に摺動可能なスライド機構と、前記転写ローラを前記張架ローラ方向へ付勢する付勢手段とを有し、この付勢手段の付勢力を2等分して前記転写ローラの両軸端の軸受けに作用させることにより、前記スライド機構で前記転写ローラを前記中間転写体に当接させる方向に摺動させて、前記転写ニップを形成することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の転写装置において、前記付勢手段は、1つの引張り弾性材又は直列に接続された複数の引張り弾性材と、この引張り弾性材の両端に接続された一対の回動押圧材とを有し、この回動押圧材は、一端が前記引張り弾性材と接続し、他端が前記転写ローラの軸受けと当接し、その中間部が前記ケース部材に軸支されており、前記引張り弾性材で前記一対の回動押圧材の一端を互いに引っ張ることで回動押圧部材を回動させて前記転写ローラの両軸端の軸受けを同時に前記張架ローラ側へ押圧することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の転写装置において、前記ケース部材は、前記転写ローラの軸方向が長手方向となっている略矩形板状の転写前ガイドを有し、該転写前ガイドは、前記転写ニップに記録材を案内するよう搬送路に対して傾斜配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の転写装置において、前記引張り弾性材は、前記ケース部材の内部であって前記転写ローラと前記転写前ガイドの間に前記転写ローラの軸と略平行に配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2ないし5のいずれかに記載の転写装置において、前記スライド機構は、前記ケース部材の両端面に設けられ、前記転写ローラの軸を摺動可能に保持する長穴と、該長穴を両側から把持する前記転写ローラの軸受けとから構成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかに記載の転写装置において、前記ケース部材には、前記転写ニップの記録材搬送方向下流側に転写後の記録材の電荷を除電する除電部材が前記転写ローラの軸方向に沿って設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2ないし7のいずれかに記載の転写装置において、前記ケース部材は、該ケース部材の両端面から外部に突出して設けられた位置決め突起と、該位置決め突起の前記中間転写体と反対方向に取り付けられた押しバネとを有し、装置本体装着時に前記張架ローラを支持する支持部材と前記位置決め突起が前記押しバネに押圧されて当接することにより前記ケース部材の装着位置が決まることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1ないし8のいずれかに記載の転写装置を備えたことを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、表面に画像を担持する像担持体と、該像担持体と転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受けで回転可能に支持する略筐体状のケース部材とを備え、該ケース部材が装置本体から前記転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置において、前記ケース部材は、前記転写ローラの両軸端の軸受けを転写ローラがケース部材に対して前記像担持体と接離する方向に摺動可能なスライド機構と、前記転写ローラを像担持体方向へ付勢する付勢手段とを有し、この付勢手段の付勢力を2等分して前記転写ローラの両軸端の軸受けに作用させることにより、前記スライド機構で前記転写ローラを前記像担持体に当接させる方向に摺動させて、前記転写ニップを形成するので、付勢手段に部品の精度誤差やバラツキがあったとしても、1つの付勢手段の付勢力を2等分して作用させて両方の軸受けを押圧しているため、転写ニップにおける転写圧をバラツキがなく均一なものとすることができ、そのため、転写画像の画像品質を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、表面に潜像担持体から転写された画像を担持する中間転写体と、該中間転写体を支持する張架ローラと、該張架ローラの外周で前記中間転写体に圧接されて転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受けで回転可能に支持する略筐体状のケース部材とを備え、該ケース部材が装置本体から前記転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置において、前記ケース部材は、前記転写ローラの両軸端の軸受けを転写ローラがケース部材に対して前記中間転写体と接離する方向に摺動可能なスライド機構と、前記転写ローラを前記張架ローラ方向へ付勢する付勢手段とを有し、この付勢手段の付勢力を2等分して前記転写ローラの両軸端の軸受けに作用させることにより、前記スライド機構で前記転写ローラを前記中間転写体に当接させる方向に摺動させて、前記転写ニップを形成するので、つまり、構成の一部が着脱自在な転写ユニットを備えた中間転写方式の転写装置において、付勢手段に部品の精度誤差やバラツキがあったとしても、1つの付勢手段の付勢力を2等分して作用させて両方の軸受けを押圧しているため、転写ニップにおける転写圧をバラツキがなく均一なものとすることができ、そのため、転写画像の画像品質を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の転写装置において、前記付勢手段は、1つの引張り弾性材又は直列に接続された複数の引張り弾性材と、この引張り弾性材の両端に接続された一対の回動押圧材とを有し、この回動押圧材は、一端が前記引張り弾性材と接続し、他端が前記転写ローラの軸受けと当接し、その中間部が前記ケース部材に軸支されており、前記引張り弾性材で前記一対の回動押圧材の一端を互いに引っ張ることで回動押圧部材を回動させて前記転写ローラの両軸端の軸受けを同時に前記張架ローラ側へ押圧するので、即ち、1つ又は直列に接続した複数の引張り弾性材で一対の回動押圧部材の一端同士を引っ張ることにより、1つの引張力を相反する2つのモーメント力に変換して両方の軸受けを押圧しているので、当然、両方の軸受けを押圧する力は互いに釣り合っており、そのため、転写ニップにおける転写圧をバラツキがなく均一なものとすることができる。よって、転写画像の画像品質を向上させることができる。また、圧接する方向に沿って転写ローラの軸に対して垂直に引張り弾性材を設置する必要がないため、つまり、転写ローラの軸に対して垂直に長い部材等を設置する必要がないため、無駄な空間ができず、空間を有効活用することができ、装置全体を小型化することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の転写装置において、前記ケース部材は、前記転写ローラの軸方向が長手方向となっている略矩形板状の転写前ガイドを有し、該転写前ガイドは、前記転写ニップに記録材を案内するよう搬送路に対して傾斜配置されているので、前記効果に加え、転写ニップに傾斜配置された転写前ガイドの板面に沿って記録材の先端を案内でき、記録材が転写ニップで詰まるなどの記録材の供給・搬送上の不具合を低減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の転写装置において、前記引張り弾性材は、前記ケース部材の内部であって前記転写ローラと前記転写前ガイドの間に前記転写ローラの軸と略平行に配置されているので、前記効果に加え、転写ニップへ誘導するために転写ニップへ向けて傾斜配置されている転写前ガイドと水平配置されている転写ローラの間のデッドスペースを有効活用することができる。また、引張り弾性材を転写ローラの軸と略平行に配置しているので、引張り弾性材の長さ方向が比較的スペースに余裕のあるローラの軸方向となっており、縦弾性係数(ヤング係数やバネ定数などのフックの法則の比例定数)が小さく長い弾性材を使用することができ、そのため、転写圧の微調整がし易く転写画像の画像品質を向上させることができる。その上、圧接する方向に向け転写ローラの軸に対して垂直に弾性材を設置する空間を確保する必要がないため、つまり、転写ローラの軸に対して垂直に長い部材等を設置する必要がないため、無駄な空間ができず、装置全体を小型化することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項2ないし5のいずれかに記載の転写装置において、前記スライド機構は、前記ケース部材の両端面に設けられ、前記転写ローラの軸を摺動可能に保持する長穴と、該長穴を両側から把持する前記転写ローラの軸受けとから構成されているので、前記効果に加え、ケース部材に対して相対的に転写ローラの軸受けを確実に摺動(スライド移動)させることができる。そのため、転写画像の画像品質を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項2ないし6のいずれかに記載の転写装置において、前記ケース部材には、前記転写ニップの記録材搬送方向下流側に転写後の記録材の電荷を除電する除電部材が前記転写ローラの軸方向に沿って設けられているので、前記効果に加え、除電部材で記録材の電荷を低減することができ、転写後に記録材表面に残留した静電気の影響で転写ローラや中間転写体から記録材を上手く分離できずに詰まったり、転写位置がズレたりすることを防ぐことができる。そのため、転写画像の画像品質を向上することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項2ないし7のいずれかに記載の転写装置において、前記ケース部材は、該ケース部材の両端面から外部に突出して設けられた位置決め突起と、該位置決め突起の前記中間転写体と反対方向に取り付けられた押しバネとを有し、装置本体装着時に前記張架ローラを支持する支持部材と前記位置決め突起が前記押しバネに押圧されて当接することにより前記ケース部材の装着位置が決まるので、前記効果に加え、ケース部材が適切な装着位置に装着される。そのため、転写位置がズレたりすることがなく転写画像の画像品質を向上させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1ないし8のいずれかに記載の転写装置を備えた画像形成装置であるので、画像形成装置において、前記効果を奏することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置全体の概略構成を示す構成説明図である。図中の符号1は、4連タンデム型の中間転写方式の画像形成装置であり、露光ユニット2と、画像形成部3と、転写装置4と、給紙装置5と、定着装置6と、廃トナー収納部7と、排紙部8などから構成されている。
露光ユニット2は、レーザーダイオードや発光ダイオードなどの発光手段(図示せず)が設けられており、後述の帯電手段で一様に帯電された潜像担持体である各感光体ドラムY,M,C,Kの表面を、所定色に分解された画像情報に基づいて発光手段で選択的に露光させて、静電潜像を形成するよう構成されている。
画像形成部3は、各色毎に設けられた4つの画像形成ユニット3a,3b,3c,3dからなり、各画像形成ユニットは、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの画像形成順に並んだ像担持体である4つの感光体ドラムY,M,C,Kと、その廻りにそれぞれ設けられた図示しない帯電手段、現像手段、感光体クリーニングユニットなどが一体化されたものである。
転写装置4は、中間転写体(像担持体)である無端状ベルトからなる中間転写ベルト40と、この中間転写ベルト40を支持・張架する2つの張架ローラ(41,42)と、4つの1次転写ローラ43,44,45,46と、2次転写ユニット47と、中間転写ベルト40のクリーニング手段であるクリーニングユニット48などから構成されている。張架ローラは、1つが中間転写ベルト40を駆動する駆動ローラ41であり、その従動ローラとしてテンションローラ42となっている。また、1次転写ローラ43,44,45,46は、空隙放電等を考慮し、各感光体ドラムY,M,C,Kと中間転写ベルト40を挟んで正対する位置から中間転写ベルト40の搬送方向下流側に少しズレた位置に配置され、図示しないバイアス電源に接続されており転写バイアスを中間転写ベルト40の裏面(内周面)から印加するよう構成されている。2次転写ユニット47は、2次転写ローラ49と、この2次転写ローラを回転可能に支持するホルダーケース47aなどからなり、駆動ローラ41と中間転写ベルト40を挟んで対向する位置に配設されて、駆動ローラ41の外周で中間転写ベルト40と2次転写ローラ49とが圧接し、2次転写ニップを形成するよう構成されている。この2次転写ユニット47については後で詳述する。また、クリーニングユニット48は、駆動ローラ41の外周において中間転写ベルト40の外表面と接離可能なクリーニングブレード48aを有し、2次転写後も中間転写ベルト40の表面上に残留する残トナーを中間転写ベルト40にクリーニングブレード48aを当接させて掻き取るブレード方式のクリーニング手段である。尚、駆動ローラ41の外周においてブレードを接離させる構成ではなく、別個バックアップローラを設けても良い。
給紙装置5は、コピー用紙、OHPシートなどの記録材を収容・ストックする給紙カセット50と、このストックされた記録材に所定圧で圧接されており、制御手段(図示せず)の制御信号に基づいて記録材を1枚づつ搬送路に送り出す給紙ローラ51と、記録材を転写ニップへ搬送するタイミングを調整するレジストローラ対52などから構成されている。
定着装置6は、定着ローラ60と、加圧ローラ61などからなり、図示しない付勢手段により定着ローラ60に加圧ローラ61を付勢して圧接し、定着ニップを形成する。そして、この定着ニップにおいて、搬送されてきた記録材に、定着ローラ60内に設けられた図示しない発熱手段による熱と前記付勢手段による加圧ローラ61の圧力を加えることにより、担持されたトナー像を記録材に定着するよう構成されている。
廃トナー収納部7は、廃トナー回収ボックス70が備えられ、この廃トナー回収ボックス70に、感光体クリーニングユニット(図示せず)や中間転写ベルトクリーニングユニット48などで掻き落とされた廃トナーが、搬送スクリュー等の搬送手段(図示せず)で運ばれてきて収容されるように構成されている。また、メンテナンス時等に廃トナー回収ボックス70が空のボックスに交換され、廃トナーが回収される。
排紙部8は、画像形成装置1の最上部に形成され排紙トレイ80と、排紙ローラ対81とを有し、定着装置6を通過して画像が定着された記録材を搬送路から排紙ローラ対81で排紙して排紙トレイ80上に集積するよう構成されている。
次に、本発明の実施の形態である転写装置の要部である2次転写ユニット47について、図2〜6を参照しながら詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る転写装置の2次転写ユニットの外観を示す斜視図である。前述したが図2に示すように、この2次転写ユニット47は、転写ローラである2次転写ローラ49と、ケース部材であるホルダーケース47aとから主に構成されている。また、2次転写ローラ49は、駆動ローラ41と中間転写ベルト40を挟んで対向する位置に配設され、駆動ローラ41の外周で中間転写ベルト40に圧接され2次転ニップを形成する(図1参照)。この2次転写ローラ49は、図示しないバイアス電源に電気的に接続され、2次転写ニップにおいて、記録材の裏面から中間転写ベルト40が担持するトナー像の帯電極性と逆極性の転写バイアスを印加して転写電界を形成し、静電引力を利用して中間転写ベルト40から記録材にトナー像を転写するよう構成されている。
図2に示すように、ホルダーケース47aは、2次転写ローラ49の周囲を覆う略筐体状に形成されており、2次転写ニップとなる2次転写ローラ49の中間転写ベルト40との接触面付近が、矩形状に開口する開口部47bとなっている。また、この開口部47bの下方、即ち、2次転写ニップの記録材搬送方向上流側(図1参照)のホルダーケース47aの2次転写ニップ側面が転写前ガイド47cとなっており、開口部47bの上方、即ち、記録材搬送方向下流側(図1参照)のホルダーケース47aの2次転写ニップ側面には、コロナ放電を利用した自己放電式の除電部材である除電針47dが取り付けられている。
この転写前ガイド47cは、2次転写ローラ49の軸方向が長手方向となっている略矩形板状を呈し、記録材を2次転写ニップへ案内するよう搬送路に対して所定角度傾斜配置されている(図1参照)。そのため、記録材が搬送路をレジストローラ対52(図1参照)の駆動により搬送されて、この転写前ガイド47cに記録材の先端が突き当たっても、転写前ガイド47cが搬送路に対して所定角度傾斜しているので、スムーズに記録材を2次転写ニップに案内することができる。
また、除電針47dは、2次転写ローラ49の軸方向に沿って並列して、その針の先端が2次転写後の記録材の搬送路に近接するよう配設され、導電材を介して接地(アース)されており、2次転写後も記録材の表面に滞留する電荷を低減することができるようになっている。このため、記録材が静電気の影響を受け、2次転写ローラ49や中間転写ベルト40(図1参照)から記録材を上手く分離できずに詰まったり、転写位置がズレたりすることを防ぐことができる。
また、ホルダーケース47aの軸方向の両端面47e(47e’)には、スライド機構が設けられ、このスライド機構を介して2次転写ローラ49の両軸端を軸受け49a(49a’)で回転可能に支持している。その他、この両端面47e(47e’)には、前記軸受け49a(49a’)を挟むようにそれぞれ上下2段に位置決め突起47f,47g(47f’,47g’)が外部へ向けて突出して設けられ、この位置決め突起47f,47g(47f’,47g’)には、それぞれ押しバネSが取り付けられている。
次に、2次転写ユニットのスライド機構と付勢手段について詳しく説明する。図3は、図2の2次転写ユニットのスライド機構を主に示す部分断面斜視図、図4は、図2の2次転写ユニットの付勢手段を主に示す部分断面斜視図である。
図3に示すように、2次転写ユニット47は、2次転写ローラ49が中間転写ベルト40と接離するよう、軸受け49a(49a’)をホルダーケース47aに対して相対的に摺動可能に構成されたスライド機構を有している。このスライド機構は、両端面47e(47e’)にそれぞれ1つづつ設けられた長穴47h(47h’)と、この長穴47h(47h’)を両側から把持する軸受け49a(49a’)とから構成され、この長穴47h(47h’)は、2次転写ローラ49の軸が貫通し、その軸を軸受け49a(49a’)を介して図中の矢印A方向、即ち、中間転写ベルト40と接離する方向に摺動可能に保持している。尚、図3及び4は、2次転写ローラ49、軸受け49a(49a’)、端面47e(47e’)との関係が分かり易いよう、この長穴47h(47h’)通る水平面、及び図の斜線部で示す部位でホルダーケース47aのみを切断した状態で表したものである。また、長穴47h(47h’)は、2次転写ニップ側に開先したスリット状としても良い。
また、2次転写ユニット47は、2次転写ローラ49を2次転写ニップ側、即ち、駆動ローラ41側に付勢する付勢手段をホルダーケース47a内に有している。図3及び図4に示すように、この付勢手段は、引張り弾性材である1本のコイルスプリングからなる引張りバネ47iと、この両端に接続された左右一対の回動押圧材であるアーム材47j(47j’)を備えている。このアーム材47j(47j’)は、ホルダーケース47aの2次転写ニップ側と反対側の面である背面47kの端面47e(47e’)側の上部にピン47l(47l’)で回動自在に軸支され、図中右側の内側アーム47mと反対側の内側アーム47m’(図示せず)とが引張りバネ47iで接続され、外側アーム47n(47n’)が2次転写ローラ49の軸受け49a(49a’)に当接している。このため、常に引張りバネ47iの引張力が図の矢印B方向(図示しない左側では逆向き)に働いており、内側アーム47mが矢印B方向に引っ張られると、引張りバネ47iの接続点とピン47lとは所定距離だけ離れているのでモーメント力が働き、矢印C方向にアーム材47j(47j’)が回転して、外側アーム47n(47n’)が2次転写ローラ49の軸受け49a(49a’)を矢印D方向で示す2次転写ニップ側、即ち、駆動ローラ41側へ押圧し、2次転写ローラ49が駆動ローラ41の外周で中間転写ベルト40に圧接されて2次転写ニップを形成するようになっている。
このとき、1本の引張りバネ47iでアーム材47j(47j’)の一端である左右2つの内側アーム47m,47m’を互いに引っ張り合っているので、作用・反作用の法則により、結局、左右2つの外側アーム47n,47n’が2次転写ローラ49の両軸受け49a,49a’を駆動ローラ41側へ押圧する圧接力は均等なものとなる。
また、前記付勢手段は、前記のような構成とすることにより、引張りバネ47iの引張力を一旦モーメント力に変換して2次転写ニップの圧接力を生み出しており、バネの変位方向と付勢力を作用させる方向とを変えることができるため、ローラを圧接する方向に沿ってバネを設けなくても良くなる。そのため、引張りバネ47iを、水平面に沿って配置されている2次転写ローラ49と上下に傾斜して配置されている転写前ガイド47cとの間のデッドスペースに配置することができ、空間を有効活用することができるようになっている。このため、装置全体の小型化を図ることができる。そして、引張りバネ47iは、2次転写ローラ49の軸と略平行に配置されているので、バネの長さ方向が比較的スペースに余裕のある2次転写ローラ49の軸方向となっており、バネ定数が小さく長いバネを使用することができる。そのため、転写圧の微調整がし易く転写画像の画像品質を向上させることができる。
尚、引張りバネ47iが1本のコイルスプリングである場合で説明したが、複数の引張りバネを直列に接続した場合でも構わない、また、コイルスプリングに限らず、板バネや合成樹脂からなるゴム材などの弾性材であっても構わない、その場合でも同様の効果を奏することは明らかである。
次に、2次転写ユニットの位置決め突起について詳しく説明する。図5は、図2の転写装置の本体装着時の中間転写ベルトと2次転写ユニットとの位置関係を示す斜視図、図6は、図5の位置関係を2次転写ユニットの背面側から示した斜視図であり、斜線部でホルダーケースを切断した状態で示している。尚、背面側とは、ホルダーケース47aの背面47j側を指す。
図5、6に示すように、位置決め突起47f,47gは、断面略T字状の突起であり、それぞれ、背面側が平板面f1,g1となっており、この平板面f1,g1から2次転写ニップ(駆動ローラ41)と反対方向、即ち、背面側にコイルスプリングからなる押しバネSがボスに嵌着するなどして取り付けられている。そして、位置決め突起47f,47gの駆動ローラ41側が断面三角突起状の係合面f2,g2となっており、これら位置決め突起47f,47gと対応する駆動ローラ41を支持する支持部材4aの2次転写ニップ側の面が断面V字状の係合面4b,4cとなっているので、図示しない装置本体のカバーを閉めると押しバネSが圧縮されて、位置決め突起47f,47gが押しバネSの押圧力で係合面4b,4cに押圧されて、係合面4b,4cと位置決め突起47f,47gの係合面f2,g2とがそれぞれ係合し、2次転写ユニット47を装置本体へ装着した時の適正な位置決めがなされる。そのため、画像形成時において、脱着式の転写ユニット47が常に適正な位置に装着されるため、転写時の転写位置も正確となり、転写画像の画像品質が向上する。尚、図示しないもう一方の端面側も同様の構成となっている。
以上のように、本発明の実施の形態に係る転写装置の2次転写ユニットについて説明したが、前記のように、脱着ユニットを付勢する手段を、2次転写ニップにおける転写圧を決定する引張りバネによる付勢手段と、2次転写ユニットを装着して位置決めする押しバネSとに分けたため、引張りバネによる付勢手段で転写圧の微調整を行って、押しバネSでは、位置決めするためだけで良くなった。そのため、押しバネSは、ある一定以上の押圧力を発生させることができるものであれば良くなった。よって、バネ定数の大きい、強くて短いバネを使用でき、また、ユニットを背面から直接押圧する構成ではなく、ユニットの端面に設けた位置決め突起47f,47gを介して押圧する構成としたため、装置全体の幅方向(図1の左右方向)を小さくすることができる。
次に、この画像形成装置1の動作の概略について、フルカラーの画像を形成する場合を例に説明する。露光ユニット2により、4つの画像形成ユニット3a,3b,3c,3dへ光書き込みが行われ、各感光体ドラムY,M,C,Kの外周面に各色の静電潜像が形成される。各画像形成ユニット3a,3b,3c,3dでは、この静電潜像が現像手段で現像化され、各感光体ドラム上に単色のトナー像が形成される。そして、このトナー像の帯電極性と逆極性の電荷が各色の1次転写ニップにおいて各1次転写ローラ43,44,45,46により付与されて転写電界が形成され、トナー像が各感光体ドラムから中間転写ベルト40に転写される。このように、中間転写ベルト40の外表面上に単色のトナー像が重畳されて行き、フルカラーのトナー像が形成される。このフルカラーのトナー像は、中間転写ベルト40の外表面に担持されながら駆動ローラ41により駆動されて回転移動して行き、2次転写ニップに到達する。そこへ給紙カセット50にストックされていた記録材が給紙ローラ51により給紙され、レジストローラ対52で搬送のタイミングを図り搬送される。この2次転写ニップにおいて2次転写ローラ49によりトナー像の帯電極性と逆極性の電荷が付与され、中間転写ベルト40から記録材に転写される。その後、定着装置6により熱と圧力を加えられ記録材上に画像として定着され、排紙ローラ対81により排紙トレイ80上に排出されて、ストックされる。また中間転写ベルト40上の転写残トナーはクリーニングユニット48により、中間転写ベルト40上より除去され廃トナー回収ボックス70へ蓄積される。尚、単色画像の場合は、該当する画像形成ユニットのみが同様に動作する。
以上のように、この発明の実施の形態の画像形成装置として4連タンデム型の間接転写方式ものを例に挙げて説明したが、必ずしもこのようなものに限られず、例えば、直接転写方式のものであって構わない。要するに、表面に画像を担持する像担持体(感光体ベルト、感光体ドラムや中間転写ベルトなど)と、該像担持体と転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受けで回転可能に支持する略筐体状のケース部材とを備え、該ケース部材が装置本体から前記転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置を備えた画像形成装置であればよい。また、露光ユニット、給紙装置、定着装置、1次転写手段等は、あくまでも一例を示したものであって、他の周知の装置・手段を採用することができる。その場合でも、同様の効果を奏することは自明である。
尚、図面で示した各構成部材の形状や構造等は、あくまでも好ましい一例を示すものであり、その実施に際しては特許請求の範囲に記載した範囲内で、任意に設計変更・修正ができるものである。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の全体の概略構成を示す構成説明図である。 本発明の一実施の形態に係る転写装置の2次転写ユニットの外観を示す斜視図である。 同上の2次転写ユニットのスライド機構を主に示す部分切断斜視図である。 同上の2次転写ユニットの付勢手段を主に示す部分切断斜視図である。 同上の2次転写ユニットを装置本体に装着したときの中間転写ベルトとの位置関係を示す斜視図である。 同上の位置関係を2次転写ユニットの背面側から示した斜視図である。
1 画像形成装置
4 転写装置
40 中間転写ベルト(像担持体、中間転写体)
41 駆動ローラ(張架ローラ)
42 テンションローラ(張架ローラ)
43〜46 1次転写ローラ
47 2次転写ユニット
47a ホルダーケース(ケース部材)
47c 転写前ガイド
47d 除電針(除電部材)
47f,47g,47f’,47g’ 位置決め突起
47h,47h’ 長穴
47i,47i’ 引張りバネ(引張り弾性材)
47j,47j’ アーム材(回動押圧材)
49 2次転写ローラ(転写ローラ)
49a,49a’ 軸受け
Y,M,C,K 感光体ドラム(像担持体、潜像担持体)
S 押しバネ
この発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなど電子写真方式の画像形成装置、及びそれに用いられる転写装置に関し、詳しくは、画像形成装置用の転写装置の転写ローラ付勢手段の改良に関するものである。
従来、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成された転写ローラの脱着ユニットを押しバネ(コイルスプリング)で中間転写ベルト側に付勢する転写装置が公知となっている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1には、支持部材(ホルダーケース)に除電針を取り付けて、除電針の電気接点を導電性弾性部材で転写ローラの軸方向に付勢する点が開示されており、この特許文献1に記載の転写装置(及び、画像形成装置)では、転写ローラの支持部材(ホルダーケース)を左右2本の押しバネにて付勢することで、転写ローラを中間転写ベルトに圧接して2次転写ニップを形成している(特許文献1の図1〜5参照)。このように装置本体に対して一部の構成が着脱可能な転写装置では、転写ローラを含む脱着ユニットのケースを押しバネで押圧して転写ニップを形成するのが一般的となっている。
特開2006−30540号公報
本発明は、転写ローラの付勢手段を改良し、転写圧のバラツキがなく、そのため、転写画像の画像品質が良い画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表面に画像を担持する像担持体と、該像担持体との間に転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの両端の軸を受ける一対の軸受けと、前記一対の軸受けを転写ローラが前記像担持体と接離する方向に摺動可能なスライド機構と、前記転写ローラを像担持体方向へ付勢する付勢手段と、を備え、前記付勢手段は、1つの引張り弾性材又は直列に接続された複数の引張り弾性材と、この引張り弾性材の両端に接続された一対の回動押圧材と、を有し、該一対の回動押圧材はそれぞれ、一端が前記引張り弾性材と接続し、他端が前記転写ローラを前記像担持体に当接させる方向に直交する当接面を有するとともに該当接面が前記軸受けと当接し、前記引張り弾性材で前記一対の回動押圧材の一端を互いに引っ張ることで、前記転写ローラの軸方向に垂直であってかつ前記接離する方向に垂直な回動軸を中心として回動押圧材を回動させて前記一対の軸受けを前記像担持体側へ押圧することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記回動軸は、前記転写ローラを挟んで前記像担持体と反対側の位置に設けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、複数のローラに支持されるとともに表面に潜像担持体から転写された画像を担持する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトとの間に転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの両端の軸を受ける一対の軸受けと、前記一対の軸受けを転写ローラが前記中間転写ベルトと接離する方向に摺動可能なスライド機構と、前記転写ローラを前記中間転写ベルト方向へ付勢する付勢手段と、を備え、前記付勢手段は、1つの引張り弾性材又は直列に接続された複数の引張り弾性材と、この引張り弾性材の両端に接続された一対の回動押圧材と、を有し、該一対の回動押圧材はそれぞれ、一端が前記引張り弾性材と接続し、他端が前記転写ローラを前記中間転写ベルトに当接させる方向に直交する当接面を有するとともに該当接面が前記軸受けと当接し、前記引張り弾性材で前記一対の回動押圧材の一端を互いに引っ張ることで、前記転写ローラの軸方向に垂直であってかつ前記接離する方向に垂直な回動軸を中心として回動押圧材を回動させて前記一対の軸受けを前記中間転写ベルト側へ押圧することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記回動軸は、前記転写ローラを挟んで前記中間転写ベルトと反対側の位置に設けられることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の画像形成装置において、前記転写ローラは、前記複数のローラのうちの1つのローラと対向する位置で前記中間転写ベルトと当接して前記転写ニップを形成することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記引張り弾性材は、前記転写ローラの軸と略平行に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写ニップよりも記録材搬送方向上流側の位置に設けられ、記録材を前記転写ニップへ案内するガイド部材を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、転写ガイド部材は、記録材の搬送路に対して傾斜配置されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記スライド機構は、前記接離する方向に延びて設けられるとともに前記軸受けを摺動可能な長穴を有することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写ニップよりも記録材搬送方向下流側の位置に設けられ、転写後の記録材の電荷を除電する除電部材を備えることを特徴とする
発明によれば、付勢手段に部品の精度誤差やバラツキがあったとしても、転写ニップにおける転写圧をバラツキがなく均一なものとすることができ、そのため、転写画像の画像品質を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置全体の概略構成を示す構成説明図である。図中の符号1は、4連タンデム型の中間転写方式の画像形成装置であり、露光ユニット2と、画像形成部3と、転写装置4と、給紙装置5と、定着装置6と、廃トナー収納部7と、排紙部8などから構成されている。
露光ユニット2は、レーザーダイオードや発光ダイオードなどの発光手段(図示せず)が設けられており、後述の帯電手段で一様に帯電された潜像担持体である各感光体ドラムY,M,C,Kの表面を、所定色に分解された画像情報に基づいて発光手段で選択的に露光させて、静電潜像を形成するよう構成されている。
画像形成部3は、各色毎に設けられた4つの画像形成ユニット3a,3b,3c,3dからなり、各画像形成ユニットは、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの画像形成順に並んだ像担持体である4つの感光体ドラムY,M,C,Kと、その廻りにそれぞれ設けられた図示しない帯電手段、現像手段、感光体クリーニングユニットなどが一体化されたものである。
転写装置4は、中間転写体(像担持体)である無端状ベルトからなる中間転写ベルト40と、この中間転写ベルト40を支持・張架する2つの張架ローラ(41,42)と、4つの1次転写ローラ43,44,45,46と、2次転写ユニット47と、中間転写ベルト40のクリーニング手段であるクリーニングユニット48などから構成されている。張架ローラは、1つが中間転写ベルト40を駆動する駆動ローラ41であり、その従動ローラとしてテンションローラ42となっている。また、1次転写ローラ43,44,45,46は、空隙放電等を考慮し、各感光体ドラムY,M,C,Kと中間転写ベルト40を挟んで正対する位置から中間転写ベルト40の搬送方向下流側に少しズレた位置に配置され、図示しないバイアス電源に接続されており転写バイアスを中間転写ベルト40の裏面(内周面)から印加するよう構成されている。2次転写ユニット47は、2次転写ローラ49と、この2次転写ローラを回転可能に支持するホルダーケース47aなどからなり、駆動ローラ41と中間転写ベルト40を挟んで対向する位置に配設されて、駆動ローラ41の外周で中間転写ベルト40と2次転写ローラ49とが圧接し、2次転写ニップを形成するよう構成されている。この2次転写ユニット47については後で詳述する。また、クリーニングユニット48は、駆動ローラ41の外周において中間転写ベルト40の外表面と接離可能なクリーニングブレード48aを有し、2次転写後も中間転写ベルト40の表面上に残留する残トナーを中間転写ベルト40にクリーニングブレード48aを当接させて掻き取るブレード方式のクリーニング手段である。尚、駆動ローラ41の外周においてブレードを接離させる構成ではなく、別個バックアップローラを設けても良い。
給紙装置5は、コピー用紙、OHPシートなどの記録材を収容・ストックする給紙カセット50と、このストックされた記録材に所定圧で圧接されており、制御手段(図示せず)の制御信号に基づいて記録材を1枚づつ搬送路に送り出す給紙ローラ51と、記録材を転写ニップへ搬送するタイミングを調整するレジストローラ対52などから構成されている。
定着装置6は、定着ローラ60と、加圧ローラ61などからなり、図示しない付勢手段により定着ローラ60に加圧ローラ61を付勢して圧接し、定着ニップを形成する。そして、この定着ニップにおいて、搬送されてきた記録材に、定着ローラ60内に設けられた図示しない発熱手段による熱と前記付勢手段による加圧ローラ61の圧力を加えることにより、担持されたトナー像を記録材に定着するよう構成されている。
廃トナー収納部7は、廃トナー回収ボックス70が備えられ、この廃トナー回収ボックス70に、感光体クリーニングユニット(図示せず)や中間転写ベルトクリーニングユニット48などで掻き落とされた廃トナーが、搬送スクリュー等の搬送手段(図示せず)で運ばれてきて収容されるように構成されている。また、メンテナンス時等に廃トナー回収ボックス70が空のボックスに交換され、廃トナーが回収される。
排紙部8は、画像形成装置1の最上部に形成され排紙トレイ80と、排紙ローラ対81とを有し、定着装置6を通過して画像が定着された記録材を搬送路から排紙ローラ対81で排紙して排紙トレイ80上に集積するよう構成されている。
次に、本発明の実施の形態である転写装置の要部である2次転写ユニット47について、図2〜6を参照しながら詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る転写装置の2次転写ユニットの外観を示す斜視図である。前述したが図2に示すように、この2次転写ユニット47は、転写ローラである2次転写ローラ49と、ケース部材であるホルダーケース47aとから主に構成されている。また、2次転写ローラ49は、駆動ローラ41と中間転写ベルト40を挟んで対向する位置に配設され、駆動ローラ41の外周で中間転写ベルト40に圧接され2次転ニップを形成する(図1参照)。この2次転写ローラ49は、図示しないバイアス電源に電気的に接続され、2次転写ニップにおいて、記録材の裏面から中間転写ベルト40が担持するトナー像の帯電極性と逆極性の転写バイアスを印加して転写電界を形成し、静電引力を利用して中間転写ベルト40から記録材にトナー像を転写するよう構成されている。
図2に示すように、ホルダーケース47aは、2次転写ローラ49の周囲を覆う略筐体状に形成されており、2次転写ニップとなる2次転写ローラ49の中間転写ベルト40との接触面付近が、矩形状に開口する開口部47bとなっている。また、この開口部47bの下方、即ち、2次転写ニップの記録材搬送方向上流側(図1参照)のホルダーケース47aの2次転写ニップ側面が転写前ガイド47cとなっており、開口部47bの上方、即ち、記録材搬送方向下流側(図1参照)のホルダーケース47aの2次転写ニップ側面には、コロナ放電を利用した自己放電式の除電部材である除電針47dが取り付けられている。
この転写前ガイド47cは、2次転写ローラ49の軸方向が長手方向となっている略矩形板状を呈し、記録材を2次転写ニップへ案内するよう搬送路に対して所定角度傾斜配置されている(図1参照)。そのため、記録材が搬送路をレジストローラ対52(図1参照)の駆動により搬送されて、この転写前ガイド47cに記録材の先端が突き当たっても、転写前ガイド47cが搬送路に対して所定角度傾斜しているので、スムーズに記録材を2次転写ニップに案内することができる。
また、除電針47dは、2次転写ローラ49の軸方向に沿って並列して、その針の先端が2次転写後の記録材の搬送路に近接するよう配設され、導電材を介して接地(アース)されており、2次転写後も記録材の表面に滞留する電荷を低減することができるようになっている。このため、記録材が静電気の影響を受け、2次転写ローラ49や中間転写ベルト40(図1参照)から記録材を上手く分離できずに詰まったり、転写位置がズレたりすることを防ぐことができる。
また、ホルダーケース47aの軸方向の両端面47e(47e’)には、スライド機構が設けられ、このスライド機構を介して2次転写ローラ49の両軸端を軸受け49a(49a’)で回転可能に支持している。その他、この両端面47e(47e’)には、前記軸受け49a(49a’)を挟むようにそれぞれ上下2段に位置決め突起47f,47g(47f’,47g’)が外部へ向けて突出して設けられ、この位置決め突起47f,47g(47f’,47g’)には、それぞれ押しバネSが取り付けられている。
次に、2次転写ユニットのスライド機構と付勢手段について詳しく説明する。図3は、図2の2次転写ユニットのスライド機構を主に示す部分断面斜視図、図4は、図2の2次転写ユニットの付勢手段を主に示す部分断面斜視図である。
図3に示すように、2次転写ユニット47は、2次転写ローラ49が中間転写ベルト40と接離するよう、軸受け49a(49a’)をホルダーケース47aに対して相対的に摺動可能に構成されたスライド機構を有している。このスライド機構は、両端面47e(47e’)にそれぞれ1つづつ設けられた長穴47h(47h’)と、この長穴47h(47h’)を両側から把持する軸受け49a(49a’)とから構成され、この長穴47h(47h’)は、2次転写ローラ49の軸が貫通し、その軸を軸受け49a(49a’)を介して図中の矢印A方向、即ち、中間転写ベルト40と接離する方向に摺動可能に保持している。尚、図3及び4は、2次転写ローラ49、軸受け49a(49a’)、端面47e(47e’)との関係が分かり易いよう、この長穴47h(47h’)通る水平面、及び図の斜線部で示す部位でホルダーケース47aのみを切断した状態で表したものである。また、長穴47h(47h’)は、2次転写ニップ側に開先したスリット状としても良い。
また、2次転写ユニット47は、2次転写ローラ49を2次転写ニップ側、即ち、駆動ローラ41側に付勢する付勢手段をホルダーケース47a内に有している。図3及び図4に示すように、この付勢手段は、引張り弾性材である1本のコイルスプリングからなる引張りバネ47iと、この両端に接続された左右一対の回動押圧材であるアーム材47j(47j’)を備えている。このアーム材47j(47j’)は、ホルダーケース47aの2次転写ニップ側と反対側の面である背面47kの端面47e(47e’)側の上部にピン47l(47l’)で回動自在に軸支され、図中右側の内側アーム47mと反対側の内側アーム47m’(図示せず)とが引張りバネ47iで接続され、外側アーム47n(47n’)が2次転写ローラ49の軸受け49a(49a’)に当接している。このため、常に引張りバネ47iの引張力が図の矢印B方向(図示しない左側では逆向き)に働いており、内側アーム47mが矢印B方向に引っ張られると、引張りバネ47iの接続点とピン47lとは所定距離だけ離れているのでモーメント力が働き、矢印C方向にアーム材47j(47j’)が回転して、外側アーム47n(47n’)が2次転写ローラ49の軸受け49a(49a’)を矢印D方向で示す2次転写ニップ側、即ち、駆動ローラ41側へ押圧し、2次転写ローラ49が駆動ローラ41の外周で中間転写ベルト40に圧接されて2次転写ニップを形成するようになっている。
このとき、1本の引張りバネ47iでアーム材47j(47j’)の一端である左右2つの内側アーム47m,47m’を互いに引っ張り合っているので、作用・反作用の法則により、結局、左右2つの外側アーム47n,47n’が2次転写ローラ49の両軸受け49a,49a’を駆動ローラ41側へ押圧する圧接力は均等なものとなる。
また、前記付勢手段は、前記のような構成とすることにより、引張りバネ47iの引張力を一旦モーメント力に変換して2次転写ニップの圧接力を生み出しており、バネの変位方向と付勢力を作用させる方向とを変えることができるため、ローラを圧接する方向に沿ってバネを設けなくても良くなる。そのため、引張りバネ47iを、水平面に沿って配置されている2次転写ローラ49と上下に傾斜して配置されている転写前ガイド47cとの間のデッドスペースに配置することができ、空間を有効活用することができるようになっている。このため、装置全体の小型化を図ることができる。そして、引張りバネ47iは、2次転写ローラ49の軸と略平行に配置されているので、バネの長さ方向が比較的スペースに余裕のある2次転写ローラ49の軸方向となっており、バネ定数が小さく長いバネを使用することができる。そのため、転写圧の微調整がし易く転写画像の画像品質を向上させることができる。
尚、引張りバネ47iが1本のコイルスプリングである場合で説明したが、複数の引張りバネを直列に接続した場合でも構わない、また、コイルスプリングに限らず、板バネや合成樹脂からなるゴム材などの弾性材であっても構わない、その場合でも同様の効果を奏することは明らかである。
次に、2次転写ユニットの位置決め突起について詳しく説明する。図5は、図2の転写装置の本体装着時の中間転写ベルトと2次転写ユニットとの位置関係を示す斜視図、図6は、図5の位置関係を2次転写ユニットの背面側から示した斜視図であり、斜線部でホルダーケースを切断した状態で示している。尚、背面側とは、ホルダーケース47aの背面47j側を指す。
図5、6に示すように、位置決め突起47f,47gは、断面略T字状の突起であり、それぞれ、背面側が平板面f1,g1となっており、この平板面f1,g1から2次転写ニップ(駆動ローラ41)と反対方向、即ち、背面側にコイルスプリングからなる押しバネSがボスに嵌着するなどして取り付けられている。そして、位置決め突起47f,47gの駆動ローラ41側が断面三角突起状の係合面f2,g2となっており、これら位置決め突起47f,47gと対応する駆動ローラ41を支持する支持部材4aの2次転写ニップ側の面が断面V字状の係合面4b,4cとなっているので、図示しない装置本体のカバーを閉めると押しバネSが圧縮されて、位置決め突起47f,47gが押しバネSの押圧力で係合面4b,4cに押圧されて、係合面4b,4cと位置決め突起47f,47gの係合面f2,g2とがそれぞれ係合し、2次転写ユニット47を装置本体へ装着した時の適正な位置決めがなされる。そのため、画像形成時において、脱着式の転写ユニット47が常に適正な位置に装着されるため、転写時の転写位置も正確となり、転写画像の画像品質が向上する。尚、図示しないもう一方の端面側も同様の構成となっている。
以上のように、本発明の実施の形態に係る転写装置の2次転写ユニットについて説明したが、前記のように、脱着ユニットを付勢する手段を、2次転写ニップにおける転写圧を決定する引張りバネによる付勢手段と、2次転写ユニットを装着して位置決めする押しバネSとに分けたため、引張りバネによる付勢手段で転写圧の微調整を行って、押しバネSでは、位置決めするためだけで良くなった。そのため、押しバネSは、ある一定以上の押圧力を発生させることができるものであれば良くなった。よって、バネ定数の大きい、強くて短いバネを使用でき、また、ユニットを背面から直接押圧する構成ではなく、ユニットの端面に設けた位置決め突起47f,47gを介して押圧する構成としたため、装置全体の幅方向(図1の左右方向)を小さくすることができる。
次に、この画像形成装置1の動作の概略について、フルカラーの画像を形成する場合を例に説明する。露光ユニット2により、4つの画像形成ユニット3a,3b,3c,3dへ光書き込みが行われ、各感光体ドラムY,M,C,Kの外周面に各色の静電潜像が形成される。各画像形成ユニット3a,3b,3c,3dでは、この静電潜像が現像手段で現像化され、各感光体ドラム上に単色のトナー像が形成される。そして、このトナー像の帯電極性と逆極性の電荷が各色の1次転写ニップにおいて各1次転写ローラ43,44,45,46により付与されて転写電界が形成され、トナー像が各感光体ドラムから中間転写ベルト40に転写される。このように、中間転写ベルト40の外表面上に単色のトナー像が重畳されて行き、フルカラーのトナー像が形成される。このフルカラーのトナー像は、中間転写ベルト40の外表面に担持されながら駆動ローラ41により駆動されて回転移動して行き、2次転写ニップに到達する。そこへ給紙カセット50にストックされていた記録材が給紙ローラ51により給紙され、レジストローラ対52で搬送のタイミングを図り搬送される。この2次転写ニップにおいて2次転写ローラ49によりトナー像の帯電極性と逆極性の電荷が付与され、中間転写ベルト40から記録材に転写される。その後、定着装置6により熱と圧力を加えられ記録材上に画像として定着され、排紙ローラ対81により排紙トレイ80上に排出されて、ストックされる。また中間転写ベルト40上の転写残トナーはクリーニングユニット48により、中間転写ベルト40上より除去され廃トナー回収ボックス70へ蓄積される。尚、単色画像の場合は、該当する画像形成ユニットのみが同様に動作する。
以上のように、この発明の実施の形態の画像形成装置として4連タンデム型の間接転写方式ものを例に挙げて説明したが、必ずしもこのようなものに限られず、例えば、直接転写方式のものであって構わない。要するに、表面に画像を担持する像担持体(感光体ベルト、感光体ドラムや中間転写ベルトなど)と、該像担持体と転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受けで回転可能に支持する略筐体状のケース部材とを備え、該ケース部材が装置本体から前記転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置を備えた画像形成装置であればよい。また、露光ユニット、給紙装置、定着装置、1次転写手段等は、あくまでも一例を示したものであって、他の周知の装置・手段を採用することができる。その場合でも、同様の効果を奏することは自明である。
尚、図面で示した各構成部材の形状や構造等は、あくまでも好ましい一例を示すものであり、その実施に際しては特許請求の範囲に記載した範囲内で、任意に設計変更・修正ができるものである。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の全体の概略構成を示す構成説明図である。 本発明の一実施の形態に係る転写装置の2次転写ユニットの外観を示す斜視図である。 同上の2次転写ユニットのスライド機構を主に示す部分切断斜視図である。 同上の2次転写ユニットの付勢手段を主に示す部分切断斜視図である。 同上の2次転写ユニットを装置本体に装着したときの中間転写ベルトとの位置関係を示す斜視図である。 同上の位置関係を2次転写ユニットの背面側から示した斜視図である。
1 画像形成装置
4 転写装置
40 中間転写ベルト(像担持体、中間転写体)
41 駆動ローラ(張架ローラ)
42 テンションローラ(張架ローラ)
43〜46 1次転写ローラ
47 2次転写ユニット
47a ホルダーケース(ケース部材)
47c 転写前ガイド
47d 除電針(除電部材)
47f,47g,47f’,47g’ 位置決め突起
47h,47h’ 長穴
47i,47i’ 引張りバネ(引張り弾性材)
47j,47j’ アーム材(回動押圧材)
49 2次転写ローラ(転写ローラ)
49a,49a’ 軸受け
Y,M,C,K 感光体ドラム(像担持体、潜像担持体)
S 押しバネ

Claims (9)

  1. 表面に画像を担持する像担持体と、該像担持体と転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受けで回転可能に支持する略筐体状のケース部材とを備え、該ケース部材が装置本体から前記転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置において、
    前記ケース部材は、前記転写ローラの両軸端の軸受けを転写ローラがケース部材に対して前記像担持体と接離する方向に摺動可能なスライド機構と、前記転写ローラを像担持体方向へ付勢する付勢手段とを有し、この付勢手段の付勢力を2等分して前記転写ローラの両軸端の軸受けに作用させることにより、前記スライド機構で前記転写ローラを前記像担持体に当接させる方向に摺動させて、前記転写ニップを形成することを特徴とする転写装置。
  2. 表面に潜像担持体から転写された画像を担持する中間転写体と、該中間転写体を支持する張架ローラと、該張架ローラの外周で前記中間転写体に圧接されて転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラの周囲を覆ってその両軸端を軸受けで回転可能に支持する略筐体状のケース部材とを備え、該ケース部材が装置本体から前記転写ローラごと着脱自在に構成されている転写装置において、
    前記ケース部材は、前記転写ローラの両軸端の軸受けを転写ローラがケース部材に対して前記中間転写体と接離する方向に摺動可能なスライド機構と、前記転写ローラを前記張架ローラ方向へ付勢する付勢手段とを有し、この付勢手段の付勢力を2等分して前記転写ローラの両軸端の軸受けに作用させることにより、前記スライド機構で前記転写ローラを前記中間転写体に当接させる方向に摺動させて、前記転写ニップを形成することを特徴とする転写装置。
  3. 前記付勢手段は、1つの引張り弾性材又は直列に接続された複数の引張り弾性材と、この引張り弾性材の両端に接続された一対の回動押圧材とを有し、この回動押圧材は、一端が前記引張り弾性材と接続し、他端が前記転写ローラの軸受けと当接し、その中間部が前記ケース部材に軸支されており、前記引張り弾性材で前記一対の回動押圧材の一端を互いに引っ張ることで回動押圧部材を回動させて前記転写ローラの両軸端の軸受けを同時に前記張架ローラ側へ押圧する請求項2に記載の転写装置。
  4. 前記ケース部材は、前記転写ローラの軸方向が長手方向となっている略矩形板状の転写前ガイドを有し、該転写前ガイドは、前記転写ニップに記録材を案内するよう搬送路に対して傾斜配置されている請求項2又は3に記載の転写装置。
  5. 前記引張り弾性材は、前記ケース部材の内部であって前記転写ローラと前記転写前ガイドの間に前記転写ローラの軸と略平行に配置されている請求項4に記載の転写装置。
  6. 前記スライド機構は、前記ケース部材の両端面に設けられ、前記転写ローラの軸を摺動可能に保持する長穴と、該長穴を両側から把持する前記転写ローラの軸受けとから構成されている請求項2ないし5のいずれかに記載の転写装置
  7. 前記ケース部材には、前記転写ニップの記録材搬送方向下流側に転写後の記録材の電荷を除電する除電部材が前記転写ローラの軸方向に沿って設けられている請求項2ないし6のいずれかに記載の転写装置。
  8. 前記ケース部材は、該ケース部材の両端面から外部に突出して設けられた位置決め突起と、該位置決め突起の前記中間転写体と反対方向に取り付けられた押しバネとを有し、装置本体装着時に前記張架ローラを支持する支持部材と前記位置決め突起が前記押しバネに押圧されて当接することにより前記ケース部材の装着位置が決まる請求項2ないし7のいずれかに記載の転写装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の転写装置を備えた画像形成装置。
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