JP2002040829A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002040829A
JP2002040829A JP2000228272A JP2000228272A JP2002040829A JP 2002040829 A JP2002040829 A JP 2002040829A JP 2000228272 A JP2000228272 A JP 2000228272A JP 2000228272 A JP2000228272 A JP 2000228272A JP 2002040829 A JP2002040829 A JP 2002040829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ローラの回転不良が防止でき、転写ロー
ラ着脱のための機構及び操作が簡素でかつ転写ローラを
精度よく位置決め支持できると共に、予期せぬ転写ロー
ラの外れがない転写ローラの支持機構を有する画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 転写ローラ10の軸受40を上下にスラ
イド可能に支持する剛性のガイドレール41と、軸受を
上方に押圧するスプリング42と、軸受の側面に2つの
軸受突起部40bとを設ける。また、転写フレームに
は、軸受突起部に上方から当接する頭部43aを有する
移動規制部材43と、その外側から対峙するリブ44と
を設け、入り口ガイド23に、上記頭部に係合するよう
内側に湾曲したセット爪23aを設ける。転写ローラを
外すときは、軸受を押し下げてセット爪を抜き、次に軸
受を持ち上げて転写ローラを外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
像担持体に対して転写ローラを当接させることで転写ニ
ップを形成し、該転写ニップに進入した転写材に該像担
持体上の画像を転写させる画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、コロナ転写
などの非接触の転写装置とは異なり、オゾンの発生が少
ないこと、転写材搬送用のローラとして兼用できること
などの点で有利な転写ローラが使用されている。転写ロ
ーラは、像担持体に所定の圧力で当接して転写ニップを
形成すると共に、転写ニップを通過する転写材としての
例えば転写紙の厚みや、転写ローラ、像担持体としての
感光体ドラム等の偏心を吸収しつつ回転するように支持
されている。そして、このような転写ローラの支持機構
として、転写ローラ軸の両端を回転可能に支持する軸受
けが設けられていた。
【0003】軸受の例として、特開平5−333721
号公報には、画像形成装置の本体フレームと一体に設け
られた軸受けガイドおよび爪により、転写ローラの軸受
けを保持するようにしたものが提案されている。この構
成によれば、転写ローラの支持機構を構成する部品点数
を本体フレームと別体の部品を設けるのに比して減らす
ことができると共に組み立て精度を向上させることがで
き、これによって複写精度も向上させることができる。
また、特開平9−138590号公報には、上端に開口
する軸受溝を有する転写ローラ支持体を設け、この軸受
溝で転写ローラの回転軸を軸支し、搬送ガイド側に軸受
溝の開口から回転軸が抜け出るのを防止するための突出
部材を設けたものが提案されている。この構成によれ
ば、転写ローラの取り付けに必要な独立した部品点数を
減少させて部材の管理を簡素化させることができると共
に、部品の組立工数が削減可能となるため組み立てに要
するコストを削減することができる。
【0004】ここで、転写ローラは、表面が磨耗したり
汚染されたりするなど、経時的劣化を生じるため、転写
性能や転写材の搬送性能を維持するためには適宜交換す
る必要がある。このため、転写ローラの交換性の良い支
持機構が望まれるところであり、上記特開平5−333
721号公報、特開平9−138590号公報において
も、軸受自体は上方に開口した半弧形状又は、上端が開
口する溝形状にし、開口から転写ローラの脱着ができる
ようになっていた。
【0005】また、強い力を要さず触れてはならないと
ころに触れることなく、転写ローラの脱着作業が行える
ようにしたものも提案されている。特開平11−939
40号公報においては、転写ローラの軸端部にカラーを
備え、そのカラーに非円形断面の小径部を設けている。
その小径部の大きい方の直径を軸受部の開口幅より大き
くすると共に、小さい方の直径を開口幅より小さくして
いる。そして、転写ローラを軸受部に対して脱着すると
きには、カラーを回転させて小径部の小さい方の直径が
軸受部の開口の幅方向に向くよう小径部を変位させ、転
写ローラを軸受部に対して脱着するようにしたものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
5−333721号公報、及び、上記特開平9−138
590号公報の構成においては、転写ローラの軸受けが
上方に開口しているため、トナー、キャリア、及び紙粉
などの異物が開口から軸受内に落下して溜まりやすい。
そして軸受内に溜まった異物は軸受と転写ローラ軸との
間に侵入し、転写ローラの軸受に対する摺動抵抗が増大
して、転写ローラ回転時に異音が発生したり、スムーズ
に回転させることができなかったりするという転写ロー
ラの回転不良が生じることがあった。
【0007】一方、特開平11−93940号公報の構
成においては、転写ローラ軸の抜け止めのためのカラー
を装着位置で固定するために、カラーに形成したストッ
パ部が当接するための突出部を有するローラ前ガイドを
設けている。そして、転写ローラを軸受部に対して脱着
するときには、カラーを脱着位置に切り換えるのに先立
ってローラ前ガイドを外すようにしていた。このため、
転写ローラの着脱のための機構及び操作が複雑になって
しまった。
【0008】また、上記転写ローラの回転不良と支持機
構の複雑化との両方を防止できるようにしたものとし
て、軸受部への異物の侵入を防止すると共に、転写ロー
ラ着脱のための構成を簡素にした転写ローラの支持機構
が、既に知られている。図9は、この支持機構の一例を
示した図である。
【0009】図9において、転写ローラ10の軸方向両
端に延在するローラ軸10aを支持する一対の軸受31
は、ローラ軸を挿入するための貫通孔31aが設けられ
ている。各軸受31は、軸受ガイド部材32によってそ
れぞれ上下スライド可能に支持されている。また、各軸
受31の下部には、転写ローラ10を上方に一定の圧力
で付勢するためのスプリング42等からなる付勢部材3
3が設けられており、この付勢部材33の圧力により、
プリンタ内で転写ローラ10を感光体側に所定の圧力で
接触させることができるようになっている。また、付勢
部材33で押し上げられる軸受31が軸受ガイド部材3
2から抜け出ないように、軸受ガイド部材32の上端に
は内側に突出した係止爪32aが設けられている。この
ような支持機構では、軸受31に上方に開口した開口部
を形成していないので、軸受内に異物が落下して溜まる
ことがなく、異物侵入に起因する転写ローラ10の回転
不良は防止できる。また、転写ローラ10の着脱は、軸
受ごと転写ローラ10を強く持ち上げたり押し下げたり
して係止爪32aによって狭くなったガイド部を通過さ
せて行うことができるので、転写ローラ10着脱のため
の支持機構及び操作も複雑にはならない。
【0010】しかしながらこの構成では、軸受ガイド部
材は、軸受31を保持するためにある程度剛性を有しな
ければならない。更に、転写ローラの回転駆動時には駆
動ギア(図示せず)からの駆動力が軸受31を介して軸
受ガイド部材にかかるため、軸受ガイド部材の剛性が低
いと、転写ローラ10に、感光体との接触回転に伴って
転写材の搬送方向下流側へ向かう力が作用した場合に、
軸受ガイド部材が、該下流側に撓んでしまい、転写ロー
ラ10の位置精度が悪化するという問題がある。また、
一対の軸受ガイド部材のうち片方だけが下流側に撓む
と、撓みに伴って転写材が斜行してしまうおそれがあ
る。このような点からも、軸受ガイド部材の剛性を高め
ることが求められる。
【0011】一方、軸受ガイド部材の剛性を高めると、
転写ローラの着脱のときに軸受ガイドが係止爪32aに
衝突して着脱させにくくなることがあった。また、軸受
31が係止爪に繰り返し衝突するうち軸受ガイド部材が
破損したり、係止爪が磨耗したりして軸受31が外れや
すくなり、その結果転写ローラが支持機構から外れてし
まうこともあった。
【0012】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その第1の目的とするところは、転写ローラ着脱
のための機構及び操作が簡素な転写ローラの支持機構で
あって、かつ転写ローラを精度よく位置決め支持できる
と共に予期せぬ転写ローラの外れがない転写ローラの支
持機構を有する画像形成装置を提供することである。ま
た、第2の目的とするところは、転写ローラの回転不良
が防止できる転写ローラの支持機構を有する画像形成装
置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の画像形成装置は、像担持体と、該
像担持体に当接して転写ニップを形成する転写ローラ
と、該転写ローラを回転可能に支持する軸受部材と、該
軸受部材をスライド可能に支持する軸受支持部材とを有
する画像形成装置において、上記軸受部材が上記軸受支
持部材から抜け出そうとするとき、該軸受部材の所定の
位置に圧力をもって当接して抜け出すことを規制する該
軸受支持部材と別体に設けられた可撓性の移動規制部材
と、該移動規制部材の係合部に係合することにより移動
が規制されている該軸受支持部材と別体に設けられたセ
ット部材とを有し、該セット部材が該係合部に係合した
位置にあるとき、該移動規制部材が該軸受部材の所定の
位置への当接圧が低下する方向に変位することが規制さ
れ、該軸受部材を該軸受支持部材から抜け出す方向とは
逆方向へスライド移動させることによって、該係合部の
該セット部材への係合が解除される方向に該移動規制部
材が撓むことが可能となるものであって、該移動規制部
材が該係合部の該セット部材への係合が解除される方向
への撓みが可能となった状態で、該セット部材を該係合
部から解除することにより、該移動規制部材における該
軸受部材の所定の位置への当接圧が低下する方向への変
位が可能となるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項1の画像形成装置においては、軸受
部材が軸受支持部材に支持されているとき、可撓性の移
動規制部材が軸受部材の軸受支持部材からの抜け出しを
規制する。これと共に、セット部材が移動規制部材の係
合部に係合していることで、移動規制部材が軸受部材の
所定の位置への当接圧を低下させる方向に変位すること
が規制されるので、軸受部材が軸受支持部材から予期せ
ず離脱することはない。また、軸受部材を軸受支持部材
から離脱させるときには、軸受部材を軸受支持部材から
抜け出す方向とは逆方向へスライド移動させ、係合部の
セット部材への係合が解除される方向に移動規制部材が
撓むことができるようにする。これに同期してセット部
材を係合部から解除すれば、移動規制部材が軸受部材の
所定の位置への当接圧が低下する方向へ変位可能とな
り、軸受部材を容易に軸受支持部材から離脱できる。ま
た、この逆の手順で軸受部材を軸受支持部材に装着する
ことができる。従って、軸受部材をスライド移動させる
という容易な操作で転写ローラの着脱を行うことがで
き、転写ローラ軸の抜け止め用の新たな部材を設けるこ
とがなく、また、移動規制部材やセット部材などの規制
部材に強い衝撃を与えることもない。更に、軸受部材の
軸受支持部材からの離脱を選択的に可能にするための規
制手段を軸受支持部材とは別体に設けているので、軸受
支持部材の剛性を高めても軸受部材を軸受支持部材から
離脱させることができる。
【0015】上記第1の目的を達成するために、請求項
2の画像形成装置は、像担持体と、該像担持体に当接し
て転写ニップを形成する転写ローラと、該転写ローラを
回転可能に支持する軸受部材と、該転写ローラが該像担
持体に対して当接する当接位置と離間する離間位置とを
取り得るよう該軸受部材をスライド可能に支持する軸受
支持部材と、該転写ローラ又は該軸受部材を該像担持体
に押圧する押圧手段とを有する画像形成装置において、
上記転写ローラが上記押圧手段による押圧力を受けた状
態にあるとき、上記軸受部材の上記軸受支持部材から外
れる方向への移動を規制し、該転写ローラ又は該軸受部
材を該押圧手段の押圧力に抗して押圧したとき、該軸受
部材の該軸受支持部材から外れる方向への移動の規制が
解除され、該軸受部材が該軸受支持部材から離脱可能と
なるような規制手段を上記軸受支持部材とは別体に設け
たことを特徴とするものである。
【0016】請求項2の画像形成装置においては、転写
ローラが当接位置にあるとき、押圧手段による押圧力に
よって軸受部材の軸受支持部材からの離脱が規制され、
予期せずに軸受部材が軸受支持部材から離脱することが
ない。そして、軸受部材を軸受支持部材から離脱させる
ときには、軸受部材を押圧手段に抗して押圧して、軸受
部材が軸受支持部材から外れる方向への移動規制を解除
し、軸受部材を軸受支持部材から離脱する。また、この
逆の手順で軸受部材を軸受支持部材に装着することがで
きる。従って、軸受部材を押圧するという容易な操作で
転写ローラの着脱を行うことができ、転写ローラ軸の抜
け止め用の新たな部材を設けることがなく、また、規制
部材に強い衝撃を与えることもない。また、軸受部材の
軸受支持部材からの離脱を可能にするための規制手段を
軸受支持部材とは別体に設けているので、軸受支持部材
の剛性を高めても軸受部材を軸受支持部材から離脱させ
ることができる。
【0017】また、上記第1の目的を達成するために、
請求項3の画像形成装置は、請求項2の画像形成装置に
おいて、該転写ローラに対向して設けられ、転写材先端
が該転写ニップに進入するよう該転写材の通過経路を形
成する通過経路形成位置と該通過経路形成位置から退避
した退避位置との間で移動可能な搬送ガイド部材を設
け、上記規制手段が、上記軸受に設けた軸受突起部と、
上記軸受部材が上記押圧手段による押圧によって上記軸
受支持部材から抜け出そうとするとき、該軸受突起部に
圧力をもって当接して抜け出すことを規制する可撓性の
移動規制部材と、上記転写ローラが上記当接位置にあ
り、かつ該搬送ガイド部材が該通過経路形成位置にある
とき、該移動規制部材の係合部に係合して上記退避位置
への移動が規制されるように該搬送ガイド部材に設けら
れたセット爪とを有し、該セット爪が該係合部に係合し
た位置にあるとき、該移動規制部材における該軸受突起
部との当接圧が低下する方向への変位が規制され、該軸
受部材を該押圧手段による押圧方向に抗して押圧するこ
とによって、該係合部の該セット爪への係合が解除され
る方向に該移動規制部材が撓むことが可能となるもので
あって、該移動規制部材が該係合部の該セット爪への係
合が解除される方向への撓みが可能となった状態で、該
セット爪を該係合部から解除することにより、該移動規
制部材における該軸受突起部への当接圧が低下する方向
への変位が可能となるよう構成したことを特徴とするも
のである。
【0018】請求項3の画像形成装置においては、軸受
部材を押圧手段に抗して押圧して、移動規制部材の係合
部のセット爪への係合が解除されるようにし、これに同
期してセット爪を係合部から解除する。これにより、移
動規制部材における軸受突起部への当接圧が低下する方
向への変位が可能となる。そして、軸受部材を軸受支持
部材から離脱させることができるようになる。また、こ
の逆の手順で軸受部材を軸受支持部材に装着することが
できる。従って、軸受部材を押圧するという容易な操作
で転写ローラの着脱を容易に行うことができる。これに
より、移動規制部材に衝撃をかけずに転写ローラを容易
に着脱させることができる。
【0019】上記第1の目的を達成するために、請求項
4の画像形成装置は、請求項3の画像形成装置におい
て、上記セット爪が上記係合部に係合しているとき、該
セット爪が上記移動規制部材に対して、上記転写ローラ
表面と上記搬送ガイド部材との対向部における距離方向
にスライド可能となっていることを特徴とするものであ
る。
【0020】請求項4の画像形成装置においては、セッ
ト爪が移動規制部材の係合部に係合しているとき、移動
規制部材に対してセット爪が転写ローラ表面と搬送ガイ
ド部材との対向部における距離方向にスライド可能とな
っており、搬送ガイド部材の転写ローラ表面に対する距
離を自由に設定することができる。転写ローラ表面と搬
送ガイド部材との対向部における距離は、転写材を転写
ニップに正しく進入させるために、0.1[mm]単位
での調整が必要である。このため、位置決め手段によっ
て正確に位置決めする必要が生じてくる場合があるが、
このとき、移動規制部材に対してセット爪が上記距離方
向で移動できるようになっていると、位置決め手段での
位置決めが可能となる。
【0021】上記第1の目的を達成するために、請求項
5の画像形成装置は、請求項3又は4の画像形成装置に
おいて、上記押圧手段による押圧力に抗する方向へ上記
軸受部材を押圧するのに同期して、上記移動規制部材の
係合部による上記セット爪への係合を解除する方向に該
移動規制部材を押圧する搬送ガイド部材移動規制解除機
構を設けたことを特徴とするものである。
【0022】請求項5の画像形成装置においては、搬送
ガイド部材移動規制解除機構によって、転写ローラへの
押圧力に抗する方向へ軸受部材を押圧することにより、
移動規制部材の係合部によるセット爪への係合を積極的
に解除する。
【0023】上記第1の目的を達成するために、請求項
6の画像形成装置は、請求項5の画像形成装置におい
て、上記搬送ガイド部材移動規制解除機構を、上記移動
規制部材における上記軸受突起部への当接部の裏側に対
峙するリブと、該リブに回転可能に支持され、回転中心
から所定の2方向に伸びる第1及び第2のレバーを有す
るレバー部材とから構成し、該第1のレバーは上記押圧
手段による押圧力に抗する方向へ該軸受部材を押圧する
ことにより該軸受突起部に押圧されて回転し、該第1の
レバーの回転に伴う該第2のレバーの回転により、該第
2のレバーが該移動規制部材の上記係合部を上記セット
爪から離間する方向に押圧することを特徴とするもので
ある。
【0024】請求項6の画像形成装置においては、転写
ローラへの押圧力に抗する方向へ転写ローラを押圧する
ことにより、間接的に第2のレバーが移動規制部材の係
合部をセット爪から離間する方向に押圧する。これによ
って、移動規制部材が撓み、係合部がセット爪から解除
される。
【0025】上記第2の目的を達成するために、請求項
7の画像形成装置は、請求項1、2、3、4、5、又は
6の画像形成装置において、上記軸受に、上記転写ロー
ラの回転軸を挿入するための貫通孔を設けたことを特徴
とするものである。
【0026】請求項7の画像形成装置においては、軸受
部材の転写ローラ軸を支持する部分を貫通孔にしている
ので、軸受部の上方には異物が落下して軸受内に侵入す
るような開口がなく、異物が軸受内に溜まることがな
い。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明を、
画像形成装置であるプリンタに適用した実施形態1につ
いて説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概
略構成図である。このプリンタは、OPC等の光導電層
をもつ像担持体としての感光体ドラム1を有し、この感
光体ドラムは図中反時計回りに回転駆動する。この感光
体ドラム1の周囲には、帯電手段である帯電ローラ2
と、露光手段である露光装置3と、現像手段である現像
装置4と、転写ローラ10と、クリーニング手段である
クリーニングブレード5と、除電手段である除電ランプ
6とが配置されている。
【0028】このプリンタでは、上記帯電ローラ2に高
電圧を印加することより感光体ドラム1の表面に電化を
付与して負極性に均一に帯電した後、図示しないパーソ
ナルコンピュータ等の画像情報を出力する画像情報出力
手段からの画像情報に基づいて上記露光装置3によりレ
ーザを照射し、該感光体ドラムに光露光を行う。これに
より、感光体ドラム1上には静電潜像が形成される。
【0029】現像装置4内にはトナーとキャリアとから
なる二成分現像剤が収容されており、この現像剤が現像
剤担持体である現像スリーブ4a上に磁気ブラシ状に担
持され、現像スリーブ4aの回転によってトナーが感光
体ドラム1上に形成された静電潜像に供給されて現像が
行われる。この現像により形成されたトナー像は、上記
感光体ドラム1の回転により、上記転写ローラ10と対
向する転写領域に搬送される。この搬送のタイミングに
合わせて、上記転写領域にはレジストローラ7により記
録紙100が供給される。
【0030】上記転写ローラ10は、上記転写領域にお
いて感光体ドラム1に対して当接することで転写ニップ
を形成し、記録紙100の先端が該転写ニップに進入す
ると同時に転写バイアスが印加される。これにより、転
写ローラ10上にはトナーと逆極性の電荷が付与され、
上記転写ニップにおいて感光体ドラム1上のトナー像が
記録紙100上に転写される。
【0031】上記転写ニップの転写材搬送方向下流に
は、記録紙100を除電して上記感光体ドラム1から分
離させるための転写材除電部材としての除電針8が設け
られている。この除電針8はバイアス電圧が印加される
か又は接地されている。この除電針8により感光体ドラ
ム1から分離した記録紙100は、その後、定着手段と
しての定着装置9に送られ、該記録紙上にトナー像が定
着される。一方、上記転写領域で転写されずに感光体ド
ラム1上に残留した残留トナーは、上記クリーニングブ
レード5により除去された後、図示しない搬送装置によ
って現像装置内に戻され、再び現像に使用される。そし
て、クリーニングされた感光体ドラム1は、上記除電ラ
ンプ6により全面露光されて残留電荷が消去された後、
次の画像形成工程に供される。
【0032】また、プリンタ本体の図中右側面は、開閉
自在の側板20からなり、側板を開状態にすると転写ロ
ーラ10と感光体ドラムとが接触している転写ニップ部
が露出し、ジャム紙を除去することができる。また、転
写ローラ10の交換も側板を開けて行うことができる。
【0033】次に、本実施形態の特徴部分である転写ロ
ーラ10の支持機構について説明する。図2は、実施形
態1にかかる転写ローラ10の支持機構を示す分解斜視
図、図3(a)は、軸受部材としての軸受40及び搬送
ガイド部材としての入り口ガイド23の移動が共に規制
されている状態の説明図、(b)は、入り口ガイド23
を退避位置に移動させるために転写ローラ10を押圧し
た状態の説明図である。
【0034】図2において、転写ローラ10のローラ軸
10aを端部で支持するための貫通孔40aが設けられ
た軸受40と、軸受40を上下にスライド可能に支持す
る軸受支持部材としてのガイドレール41と、軸受40
の下部から転写ローラ10を感光体ドラムのある上方に
押圧する押圧手段としてのスプリング42とが設けられ
ており、このスプリング42の圧力により、プリンタ内
で転写ローラ10を感光体側に所定の圧力で接触させる
ことができるようになっている。上記ガイドレール41
は、転写ユニットを形成する転写フレーム11から突出
するように形成されており、駆動ギア12から軸受40
を介して駆動力が加わっても撓むことがないよう、剛性
を十分高めているものである。また、軸受40には転写
ユニット内部側の側面に2つの軸受突起部40bが形成
されている。そして、転写ローラ10を転写ユニット内
に装着した状態においては、転写ローラ10のローラ軸
10aが軸受40の貫通孔内に挿入され、この軸受40
がガイドレール41にガイドされてスプリング42によ
って上方に所定の加圧力を加えられている。
【0035】また、転写フレームには、ガイドレール4
1よりも転写ローラ軸線方向内側に、転写ローラ10の
軸受40がガイドレール41に挿入されたとき、軸受突
起部40bに上方から当接する係合部としての肥大した
頭部43aを有する2本の移動規制部材43と、2本の
移動規制部材43にその外側から対峙するリブ44とが
設けられている。また、入り口ガイド23には、入り口
ガイド23が所定位置に取り付けられたとき、上記移動
規制部材43とリブ44との間に進入し上記頭部43a
に係合するよう内側に湾曲したセット爪23aが、2本
の移動規制部材43に対してそれぞれ設けられている。
そして、このような移動規制部材43、リブ44、セッ
ト爪23aは、転写ローラ軸10aの両端に設けられて
いるものである。
【0036】上記構成において、転写ローラ10及び入
り口ガイド23が共に装着されているとき、図3(a)
に示すように、2本の移動規制部材43の間には軸受突
起部40bが、移動規制部材43とリブ44との間には
入り口ガイド23の2つのセット爪23aがそれぞれ位
置している。そして、スプリング42で軸受40が上方
に押圧された状態で、軸受突起部40bとセット爪23
aとの両者が移動規制部材43の肥大した頭部43aで
上方への移動を規制されて、軸受自体も上方への移動が
規制された状態で力がつりあっている。このとき、スプ
リング42によって加える圧力を、転写ローラ10が感
光体に当接し転写ニップを形成した状態で20[N]とし
た。また、移動規制部材43は、弾性を有する材質で構
成されている。例えば、ABS樹脂、ABSとポリカー
ボネートとの合成樹脂、ポリエチレン樹脂などを用いて
移動規制部材43を形成することが考えられる。
【0037】この状態において、軸受40がスプリング
42の押圧力でガイドレール41から抜けようとして
も、軸受突起部40bが移動規制部材43の頭部43a
に引っかかって抜ることができない。移動規制部材43
の頭部43aは軸受突起部40bに下から押圧されて軸
受突起部40bに接触していない側(図4(a)中右
側)に退避しようとするが、その側からは入り口ガイド
23のセット爪23aが当接し、セット爪23aも移動
規制部材43とリブ44との間に挟まれて移動規制部材
43からの離間ができない状態になっているため、移動
規制部材43の剛性が低くても退避できない。よって、
軸受40が移動規制部材43による規制から解除される
ことはなく、ガイドレール41から外れることはない。
【0038】次に、上記構成の支持機構で、転写ローラ
10を装着する場合の手順を説明する。軸受40の貫通
孔に、転写ローラ軸10aを挿入し、貫通孔から突出し
たローラ軸端に駆動ギア12を取り付ける。また、他端
の転写ローラ軸10aは、軸受40に挿入するのみで駆
動ギアは設けない。このようにして軸10aの両端に設
けた軸受40の溝をガイドレール41にはめ込み、スラ
イドさせて下方に押し下げる。押し下げていくうちに、
一方の軸受40について2個ずつ設けられている軸受突
起部40bがそれぞれ移動規制部材43の頭部43aに
内側から当たり、更に押し下げると移動規制部材43が
撓んで頭部43aが押し広げられ、また更に押し下げる
と軸受突起部40bが頭部43aより下に位置して移動
規制部材43がその弾性により元の形状に復帰する。次
に、入り口ガイド23を通過経路形成位置に装着する。
これは、上方に開いている入り口ガイド23を下方に閉
じこむことで行う。入り口ガイド23の左右それぞれ2
個ずつ設けられているセット爪23aは先端が尖ってお
り、上方から押し込むと移動規制部材43の頭部43a
とリブ44との間に入り込むことができるようになって
いる。そして、セット爪23aが移動規制部材43の頭
部43aを通過し頭部43aの下まで入り込むと、セッ
ト爪23aが移動規制部材43の頭部43aに下方から
係合して、上方に開こうとしても容易には開くことがで
きない状態となって入り口ガイド23のセットが完了す
る。
【0039】一方、転写ローラ10を外す場合の手順を
説明する。転写ローラ10を外すときは、図3(b)に
示すように、先ず軸受40をスプリング42の押圧力に
逆らって下方に押し下げる。これによって軸受突起部4
0bも下に下がり、移動規制部材43の頭部43aに内
側から当接するものがなくなるため、移動規制部材43
が撓んで頭部43aが図中矢印a方向に倒れることが可
能になる。この状態で、入り口ガイド23を上方に開く
と、頭部43aが内側に倒れてセット爪23aが移動規
制部材43とリブ44との間から抜け出し、入り口ガイ
ド23を開いて退避位置に位置させることができる。次
に、軸受40を持ち上げれば、軸受突起部40bの上方
への移動を規制していた移動規制部材43の頭部43a
がそれぞれ外側に開いて容易に転写ローラ10を外すこ
とができる。
【0040】以上実施形態1によれば、軸受40の貫通
孔内に異物が溜まることがないので、異物侵入に起因す
る転写ローラ10の回転不良を防止できる。また、軸受
40を押し下げるという容易な操作で、転写ローラ10
の着脱を行うことができ、また転写ローラ軸10aが軸
受40から抜け出す心配もないので、転写ローラ10着
脱のための機構及び操作が簡素化できる。また、ガイド
レール41は剛性を高くしているので、駆動ギアからの
駆動力などが転写ローラ10にかかっても、転写ローラ
10を精度良く位置決めして支持することができる。ま
た、移動規制部材43を可撓性にし、転写ローラ10を
外したり装着したりするときには、移動規制部材43の
頭部43aを衝撃の係らない方に移動させて強い衝撃が
及ばないようにしているので、移動規制部材43自体が
磨耗する恐れがなく、これによって、予期せぬ転写ロー
ラ10の外れも防止できる。
【0041】(実施形態2)次に、転写ローラ10の支
持機構にかかる他の実施形態について、以下の実施形態
2で説明する。図4は、実施形態2にかかる転写ローラ
10の支持機構を示す分解斜視図、図5(a)は、軸受
50及び入り口ガイド23の移動が共に規制されている
状態の説明図、(b)は、入り口ガイド23を退避位置
に移動させるために転写ローラ10を押圧した状態の説
明図である。また、プリンタの基本的な構成は、実施形
態1と同様なので説明を省略し、実施形態1と異なる実
施形態2の特徴部のみを以下に説明する。
【0042】図4において、この軸受50は、実施形態
1の軸受40と異なり、転写ユニット外側の側面に2つ
の軸受突起部50bが形成されている。また、転写フレ
ームには、ガイドレール41よりも転写ローラ軸線方向
外側に、転写ローラ10の軸受50がガイドレール41
に挿入されたとき、軸受突起部50bに上方から当接す
る肥大した頭部53aを有する2本の移動規制部材53
と、2本の移動規制部材53に上記軸線方向外側から対
峙するリブ54とが設けられている。また、入り口ガイ
ド23には、入り口ガイド23が所定位置に取り付けら
れたとき、上記移動規制部材53とリブ54との間に進
入し上記頭部53aに係合するよう上記軸線方向内側に
向かって湾曲したセット爪23bが、2本の移動規制部
材53に対してそれぞれ設けられている。そして、この
ような移動規制部材53、リブ54、セット爪23b
は、転写ローラ軸10aの両端に設けられているもので
ある。これ以外のガイドレール41、スプリング42
等、転写ローラ支持機構を構成する部材の構成は、実施
形態1と同様である。
【0043】以上のような構成において、転写ローラ1
0及び入り口ガイド23が共に装着されているとき、図
5(a)に示すように、2本の弾性を有する移動規制部
材53の間に軸受突起部50bが、移動規制部材53と
リブ54との間に入り口ガイド23の2つのセット爪2
3bがそれぞれ位置し、スプリング42で軸受50が上
方に押圧された状態で、軸受突起部50bとセット爪2
3bとの両者が移動規制部材53の肥大した頭部53a
で上方への移動を規制されて、軸受自体も上方への移動
が規制された状態で力がつりあっている。尚、本実施形
態の構成においては、実施形態1と異なり、上記頭部5
3aに対してセット爪23bが、転写ローラ10と入り
口ガイド23との対向部における距離方向(図中奥行き
方向)へスライド可能となっている。
【0044】この状態において、軸受50がスプリング
42の押圧力でガイドレール41から抜けようとして
も、軸受突起部50bが移動規制部材53の頭部53a
に引っかかって抜ることができない。移動規制部材53
の頭部53aは軸受突起部50bに下から押圧されて軸
受突起部50bに接触していない側(図6(a)中右
側)に退避しようとするが、実施形態1と同様に退避で
きないようになっているため、軸受50が移動規制部材
53による規制から解除されることはなく、ガイドレー
ル41から外れることはない。
【0045】次に、上記構成の支持機構で、転写ローラ
10を装着する場合の手順を説明する。軸受50の貫通
孔50aに、転写ローラ軸10aを挿入し、貫通孔から
突出したローラ軸10a端に駆動ギア12を取り付け
る。また、他端の転写ローラ軸10aは、軸受50に挿
入するのみで駆動ギアは設けない。そして、軸10aの
両端に設けた軸受50の溝をガイドレール41にはめ込
み、スライドさせて下方に押し下げる。押し下げていく
うちに、一方の軸受50について2個ずつ設けられてい
る軸受突起部50bがそれぞれ移動規制部材53の頭部
53aに転写ローラ軸線方向で内側から当たり、更に押
し下げると移動規制部材53が撓んで頭部53aが転写
ローラ軸線方向で外側に湾曲し、また更に押し下げると
軸受突起部50bが頭部53aより下に下がって移動規
制部材53がその弾性により元の形状に復帰する。次
に、入り口ガイド23を下方に閉じこむことで通過経路
形成位置に装着する。入り口ガイド23の左右それぞれ
2個ずつ設けられているセット爪23bは先端が転写ロ
ーラ軸線方向で内側に尖っており、上方から押し込むと
移動規制部材53の頭部53aとリブ54との間に入り
込むことができるようになっている。そして、セット爪
23bが移動規制部材53の頭部53aを通過し頭部5
3aの下まで入り込むと、セット爪23bが移動規制部
材53の頭部53aに下方から係合して、上方に開こう
としても容易には開くことができない状態となって実施
形態1と同様に入り口ガイド23のセットが完了する。
【0046】一方、転写ローラ10を外すときは、図5
(b)に示すように、軸受50をスプリング42の押圧
力に逆らって下方に押し下げる。これによって軸受突起
部50bを下に下げて、移動規制部材53の頭部53a
に転写ローラ軸線方向の内側から当接するものをなくし
て、移動規制部材53の頭部53aが図中矢印b方向に
倒れることを可能にする。この状態で、入り口ガイド2
3を上方に開き、セット爪23bを移動規制部材53と
リブ54との間から抜き出して入り口ガイド23を開
く。次に、軸受50を持ち上げれば、移動規制部材53
の頭部53aがそれぞれ転写ローラ軸線方向の外側に傾
斜して容易に転写ローラ10を外すことができる。
【0047】尚、本実施形態においては、入り口ガイド
23の転写ローラ10への対向部における距離を正しく
位置決めするための位置決め手段として、入り口ガイド
23のガイドレール41に対向する位置に下方にU字型
の開口部を有する突起部23cと、ガイドレール41側
に入り口ガイド23を通過経路形成位置に設けたときに
上記突起部23cの開口に嵌入する形状のボス41aと
を設けた。
【0048】図6(a)は、通過経路形成位置にあると
きの、上記突起部23cとボス41aの状態を示した説
明図、(b)は、突起部の部分拡大図、(c)は、ボス
の部分拡大図である。突起部の開口部の内径はφ2.0
+0.1[mm]、ボスの外径はφ2.0−0.1[m
m]としている。これによって、入り口ガイド23を支
軸24を中心に閉じたとき、突起部にボスが嵌入して、
入り口ガイド23の転写ローラ10表面に対する距離を
正しく位置決めすることができる。これは、入り口ガイ
ド23のガイド爪が移動規制部材53の頭部53aに対
して上記距離方向にスライドできるようにしているた
め、位置決め手段による0.1[mm]単位での調整が
しやすくなっているからである。通常、入り口ガイド2
3の転写ローラ10表面に対する距離は、支軸と、支軸
から入り口ガイド23の転写ローラ対向部までの距離で
ほぼ決まるが、入り口ガイド23を回転可能に支持して
いる支持部では、0.1[mm]単位まで正確に位置決
めすることは難しい。本実施形態においては、そのよう
な入り口ガイド23を正確に位置決めすることができる
ので、転写紙の転写ニップへの搬送性を向上させること
ができる。
【0049】また、図7は、位置決め手段の他の構成を
示した説明図である。この図に示すように、おいて、入
り口ガイド23のガイドレール41に対向する位置に孔
23dを形成し、ガイドレール41には入り口ガイド2
3を通過経路形成位置に設けたときに上記孔23dに嵌
入する突起したボス41bを設ける構成も考えられる。
この構成においても、上記図6(a)における構成と同
様、入り口ガイド23の転写ローラ10表面に対する距
離を正しく位置決めすることができる。
【0050】次に、搬送ガイド部材による入り口ガイド
23の移動規制を解除するための移動規制解除機構を設
けた実施形態2の変形例について説明する。図8(a)
(b)(c)は、実施形態2の変形例にかかる説明図で
ある。ここで、実施形態2においては、セット爪23b
を移動規制部材53と共に挟むよう、移動規制部材53
に対峙した位置にリブ54を設けているが、このリブ5
4は、必ずしも設けなくても、入り口ガイド23の移動
規制を行うことは可能である。図8(a)のように、セ
ット爪23bと軸受突起部50bの両方の上方への移動
が、移動規制部材53の頭部53aで規制されるからで
ある。そして、この変形例においては、図8(b)に示
すように、リブ54を設け、このリブ54に支軸55a
によって回転可能に軸支され回転中心から2方向に伸び
る第1及び第2のレバー55a、55bを有するレバー
部材55を設けている。第1のレバー55aは、移動規
制部材53の柱部分に触れることなく軸受50が押圧さ
れるときに軸受突起部50bが通過する経路に達してい
る。そして、転写ローラ10を取り出そうとして軸受5
0が押圧されると、第1のレバー55aが軸受突起部5
0bに押し下げられて回転する。そして、第1のレバー
55aの回転に伴う第2のレバー55bの回転によっ
て、第2のレバー55bも図中反時計方向に回転する。
そして、第2のレバー55bの回転軌道上には、移動規
制部材53の頭部53aが位置しており、図8(c)に
示すように頭部53aがセット爪23bに当接している
方向から離間する方向(図中矢印c方向)に押圧され
る。これによって、移動規制部材53による入り口ガイ
ド23のセット爪23bの移動規制が積極的に解除さ
れ、入り口ガイド23を移動規制部材53にストレスを
与えることなくスムースに開くことができるようにな
る。次に、転写ローラ10を取りはずせば、転写ローラ
10を容易に取り外すことができる。従って、転写ロー
ラ10のメインテナンス性が向上できる。
【0051】尚、上記のような移動規制解除機構は、実
施形態1のプリンタにも設けることが可能である。
【0052】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置によれば、軸受
部材を所定の方向にスライドさせるという容易な操作の
みで、転写ローラの着脱を行うことができ、また転写ロ
ーラ軸の抜け止め用の新たな部材を設ける必要もないの
で、転写ローラ着脱のための機構及び操作を簡素化する
ことができるという優れた効果がある。また、軸受支持
部材の剛性を高めることが可能なので、駆動ギアからの
駆動力など転写ローラに力がかかっても、軸受支持部材
が撓むことがなく、転写ローラを精度良く位置決めして
支持することができるという優れた効果がある。そし
て、移動規制部材やセット部材に強い衝撃が及ばないの
で規制部材の磨耗の恐れがなく、予期せぬ転写ローラの
外れも防止できるという優れた効果もある。
【0053】請求項2、3、4、5、及び6の画像形成
装置によれば、軸受部材を押圧するという容易な操作の
みで、転写ローラの着脱を行うことができ、また転写ロ
ーラ軸の抜け止め用の新たな部材を設ける必要もないの
で、転写ローラ着脱のための機構及び操作を簡素化する
ことができるという優れた効果がある。更に、軸受支持
部材の剛性を高めることが可能なので、駆動ギアからの
駆動力など転写ローラに力がかかっても、軸受支持部材
が撓むことがなく、転写ローラを精度良く位置決めして
支持することができるという優れた効果がある。そし
て、規制部材に強い衝撃が及ばないので規制部材の磨耗
の恐れがなく、予期せぬ転写ローラの外れも防止できる
という優れた効果もある。
【0054】特に、請求項3の画像形成装置によれば、
転写ローラの着脱のときに、移動規制部材に衝撃をかけ
ないようにしてその磨耗を確実に防止できるので、軸受
部材による移動規制の効力を持続させることができ、予
期せぬ転写ローラの外れを確実に防止できるという優れ
た効果がある。
【0055】特に、請求項4の画像形成装置によれば、
搬送ガイド部材の転写ローラ表面に対する距離を自由に
設定することができるので、他の位置決め手段によっ
て、転写ローラ表面と搬送ガイド部材との対向部におけ
る距離を所望の距離に正確に位置決めすることができる
という優れた効果がある。
【0056】特に、請求項5及び6の画像形成装置によ
れば、転写ローラを押圧するという容易な操作で、移動
規制部材の係合部がセット爪から積極的に解除されるの
で、搬送ガイド部材を容易に退避位置へ移動させること
ができる。従って、転写ローラの取り外しが更に容易と
なり、転写ローラのメインテナンス性が向上できるとい
う優れた効果がある。
【0057】特に、請求項7の画像形成装置によれば、
異物が軸受内に溜まることがないので、異物侵入に起因
する回転不良を防止できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の要部の説明図。
【図2】実施形態1にかかる転写ローラの支持機構を示
す分解斜視図。
【図3】(a)は、軸受及び入り口ガイドの移動が共に
規制されている状態の説明図。(b)は、入り口ガイド
を退避位置に移動させるために転写ローラを押圧した状
態の説明図。
【図4】実施形態2にかかる転写ローラの支持機構を示
す分解斜視図。
【図5】(a)は、軸受及び入り口ガイドの移動が共に
規制されている状態の説明図。(b)は、入り口ガイド
を退避位置に移動させるために転写ローラを押圧した状
態の説明図。
【図6】(a)は、通過経路形成位置にあるときの、上
記突起部とボスの状態を示した説明図。(b)は、突起
部の部分拡大図。(c)は、ボスの部分拡大図。
【図7】位置決め手段の他の構成を示した説明図。
【図8】(a)(b)(c)は、実施形態2の変形例に
かかる説明図。
【図9】転写ローラの支持機構の一例を示した説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4a 現像スリーブ 10 転写ローラ 23 入り口ガイド 23a、23b セット爪 40、50 軸受 40b、50b 軸受突起部 41 ガイドレール 43、53 移動規制部材 44、54 リブ 100 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/16 G03G 15/00 554 Fターム(参考) 2H032 AA05 BA23 2H071 BA41 CA01 CA05 DA09 DA26 EA06 3J103 AA02 BA41 CA05 CA66 CA78 DA01 DA07 FA12 FA15 FA16 FA18 FA21 FA26 FA30 GA02 GA57 GA58 GA60 GA74 HA01 HA41 HA42 HA45

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、該像担持体に当接して転写ニ
    ップを形成する転写ローラと、該転写ローラを回転可能
    に支持する軸受部材と、該軸受部材をスライド可能に支
    持する軸受支持部材とを有する画像形成装置において、 上記軸受部材が上記軸受支持部材から抜け出そうとする
    とき、該軸受部材の所定の位置に圧力をもって当接して
    抜け出すことを規制する該軸受支持部材と別体に設けら
    れた可撓性の移動規制部材と、該移動規制部材の係合部
    に係合することにより移動が規制されている該軸受支持
    部材と別体に設けられたセット部材とを有し、該セット
    部材が該係合部に係合した位置にあるとき、該移動規制
    部材が該軸受部材の所定の位置への当接圧が低下する方
    向に変位することが規制され、該軸受部材を該軸受支持
    部材から抜け出す方向とは逆方向へスライド移動させる
    ことによって、該係合部の該セット部材への係合が解除
    される方向に該移動規制部材が撓むことが可能となるも
    のであって、該移動規制部材が該係合部の該セット部材
    への係合が解除される方向への撓みが可能となった状態
    で、該セット部材を該係合部から解除することにより、
    該移動規制部材における該軸受部材の所定の位置への当
    接圧が低下する方向への変位が可能となるようにしたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体と、該像担持体に当接して転写ニ
    ップを形成する転写ローラと、該転写ローラを回転可能
    に支持する軸受部材と、該転写ローラが該像担持体に対
    して当接する当接位置と離間する離間位置とを取り得る
    よう該軸受部材をスライド可能に支持する軸受支持部材
    と、該転写ローラ又は該軸受部材を該像担持体に押圧す
    る押圧手段とを有する画像形成装置において、 上記転写ローラが上記押圧手段による押圧力を受けた状
    態にあるとき、上記軸受部材の上記軸受支持部材から外
    れる方向への移動を規制し、該転写ローラ又は該軸受部
    材を該押圧手段の押圧力に抗して押圧したとき、該軸受
    部材の該軸受支持部材から外れる方向への移動の規制が
    解除され、該軸受部材が該軸受支持部材から離脱可能と
    なるような規制手段を上記軸受支持部材とは別体に設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、該転写
    ローラに対向して設けられ、転写材先端が該転写ニップ
    に進入するよう該転写材の通過経路を形成する通過経路
    形成位置と該通過経路形成位置から退避した退避位置と
    の間で移動可能な搬送ガイド部材を設け、 上記規制手段が、上記軸受に設けた軸受突起部と、上記
    軸受部材が上記押圧手段による押圧によって上記軸受支
    持部材から抜け出そうとするとき、該軸受突起部に圧力
    をもって当接して抜け出すことを規制する可撓性の移動
    規制部材と、上記転写ローラが上記当接位置にあり、か
    つ該搬送ガイド部材が該通過経路形成位置にあるとき、
    該移動規制部材の係合部に係合して上記退避位置への移
    動が規制されるように該搬送ガイド部材に設けられたセ
    ット爪とを有し、 該セット爪が該係合部に係合した位置にあるとき、該移
    動規制部材における該軸受突起部との当接圧が低下する
    方向への変位が規制され、該軸受部材を該押圧手段によ
    る押圧方向に抗して押圧することによって、該係合部の
    該セット爪への係合が解除される方向に該移動規制部材
    が撓むことが可能となるものであって、該移動規制部材
    が該係合部の該セット爪への係合が解除される方向への
    撓みが可能となった状態で、該セット爪を該係合部から
    解除することにより、該移動規制部材における該軸受突
    起部への当接圧が低下する方向への変位が可能となるよ
    う構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3の画像形成装置において、 上記セット爪が上記係合部に係合しているとき、 該セット爪が上記移動規制部材に対して、上記転写ロー
    ラ表面と上記搬送ガイド部材との対向部における距離方
    向にスライド可能となっていることを特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4の画像形成装置において、 上記押圧手段による押圧力に抗する方向へ上記軸受部材
    を押圧するのに同期して、上記移動規制部材の係合部に
    よる上記セット爪への係合を解除する方向に該移動規制
    部材を押圧する搬送ガイド部材移動規制解除機構を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、上記搬
    送ガイド部材移動規制解除機構を、上記移動規制部材に
    おける上記軸受突起部への当接部の裏側に対峙するリブ
    と、該リブに回転可能に支持され、回転中心から所定の
    2方向に伸びる第1及び第2のレバーを有するレバー部
    材とから構成し、該第1のレバーは上記押圧手段による
    押圧力に抗する方向へ該軸受部材を押圧することにより
    該軸受突起部に押圧されて回転し、該第1のレバーの回
    転に伴う該第2のレバーの回転により、該第2のレバー
    が該移動規制部材の上記係合部を上記セット爪から離間
    する方向に押圧することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5、又は6の画像
    形成装置において、 上記軸受に、上記転写ローラの回転軸を挿入するための
    貫通孔を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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