JP2014234769A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カムを駆動するモータの駆動回路における消費電力を低減する。【解決手段】バルブリフト量可変部1は、カム8の回転により軸方向に変位する制御軸3の変位量に基づいてバルブリフト量を可変するもので、カム8の回転角度を検出する角度検出部9、カム8を駆動するモータ6などを備え、電子制御装置5により制御される。カム8の外周には、制御軸3と接する際に制御軸3の一端側の面と正対するような傾きを持つ複数の段差部22a〜22cが形成されている。電子制御装置5は、角度検出部9により検出される検出角度がバルブリフト量の目標量に応じて決定されるカム8の目標角度に一致するように、モータ6によるカム8の駆動を制御する。電子制御装置5は、目標角度が段差部22a〜22cに対応する角度である場合、検出角度から目標角度を減算して得られる差が第1閾値を超えると、モータ6によるカム8の駆動を停止する。【選択図】図1

Description

本発明は、カムの回転により軸方向に変位する制御軸の変位量に基づいてバルブリフト量を可変するバルブリフト量可変部を制御する電子制御装置に関する。
車両に搭載される内燃機関などにおいて、出力や燃費の向上を図ることなどを目的として、吸気バルブや排気バルブのバルブリフト量を可変制御する方法が考えられている。例えば、特許文献1には、カムの回転を通じてコントロールシャフト(制御軸)を軸方向に変位させることで、バルブリフト量を可変する構成が開示されている。この場合、カムは、モータなどの駆動部により回転駆動される。
特開2006−144593号公報
上記構成において、バルブリフト量を所望する量に維持するためには、カムの回転角度を所定の角度にとどめておく必要がある。カムの回転角度を所定角度に維持するためには、モータに対し継続的に通電を行う、つまり絶えず電流を流す必要がある。そうすると、モータを駆動する駆動回路での消費電力が増加するという問題が生じる。また、消費電力が増加すると、モータの駆動回路およびそれらの動作を制御する電子制御装置についての放熱コストが高くなるといった問題、電子制御装置の小型化が困難になるといった問題などの発生に繋がる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カムを駆動するモータの駆動回路における消費電力を低減することができる電子制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の電子制御装置は、バルブリフト量可変部を制御する。バルブリフト量可変部は、カム、制御軸、モータおよび角度検出部を備えている。カムは、中心から外周までの距離が変化するように構成されている。制御軸は、一端がカムの外周に接するように設けられ、カムの回転に応じて軸方向に変位する。また、制御軸は、その軸方向への変位量に基づいてバルブリフト量を可変する。モータは、カムに回転力を付与して駆動する。角度検出部は、カムの回転角度を検出する。電子制御装置は、角度検出部により検出される検出角度が、カムの目標角度に一致するように、モータによるカムの駆動を制御する。なお、カムの目標角度は、バルブリフト量の目標量に応じて決定される。つまり、電子制御装置は、バルブリフト量が目標量に一致するように、カムの駆動をフィードバック制御する。
このような構成の場合、従来技術の説明でも述べたように、バルブリフト量を所望する量に維持する(とどめる)ためには、モータによるカムの駆動を継続的に行う必要がある。これは、カムの外周に制御軸が接しているとき、その接触によって、カムを回転させる力が生じるからである。このような問題点を解消するべく、本手段におけるカムは、次のような構成になっている。すなわち、カムの外周には、制御軸と接する際に制御軸の一端側の面と正対するような傾きを持つ複数の段差部が形成されている。このような構成の段差部に制御軸が接しているときには、その接触によってカムを回転させる力は生じないため、モータによるカムの駆動を停止することができる。従って、バルブリフト量の目標量に応じて決定される目標角度が段差部に対応する角度である場合には、モータによるカムの駆動を継続的に行わなくても、バルブリフト量をその目標量に維持することが可能となる。
従って、上記構成によれば、制御軸が段差部に接しているときには、モータによるカムの駆動を停止できるため、その分だけモータを駆動する駆動回路における消費電力を低減することができる。また、本手段では、電子制御装置の制御内容に対し、以下のような工夫を加えることにより、消費電力を一層低減することを実現している。すなわち、制御軸が段差部に接していない状態と接している状態との間を移行する際、モータがカムに対して付与する回転力が大きく変化する。そのため、目標角度が段差部に対応する角度である場合、カムの回転角度(検出角度)が目標角度を上回る状態(オーバーシュート)と、目標角度を下回る状態(アンダーシュート)とが繰り返される。その結果、カムの回転角度が目標角度に一致するまでの時間が長くなり、その分だけモータの駆動回路における消費電力が増加する。
そこで、電子制御装置は、目標角度が段差部に対応する角度である場合、検出角度から目標角度を減算して得られる差が第1閾値を超えると、モータによるカムの駆動を停止する。言い換えると、電子制御装置は、目標角度が段差部に対応する角度である場合にオーバーシュートが生じると、モータによるカムの駆動を停止する。このようにカムの駆動が停止されたとき、制御軸は、カムの外周のうち段差部以外の部分に接している。そのため、カムの外周および制御軸の接触によりカムを回転させる力が生じる。そして、その回転力によって、カムは目標角度に向けて回転する。このようにすれば、制御軸が段差部に接していないときにおける消費電力をも低減することができる。このように、本手段によれば、カムを駆動するモータの駆動回路における消費電力を低減することができる。そのため、モータの駆動回路を構成する部分の放熱コストが低く抑えられ、駆動回路ひいては電子制御装置全体の小型化を実現することができる。
本発明の一実施形態を示すもので、バルブリフト量可変部および電子制御装置の構成図 制御軸が段差部に接した状態における制御軸およびカムを示す図 制御軸が非段差部に接した状態における図2相当図 制御軸の押し出し量およびカムの回転角度の関係を示す図 電子制御装置によるカムの駆動制御の内容を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すバルブリフト量可変部1は、例えば自動車などの車両に搭載される内燃機関の吸気バルブ(図示せず)のバルブリフト量を可変する。バルブリフト量可変部1は、アクチュエータ2、制御軸3およびバルブリフト量可変機構4を備え、その動作は電子制御装置5により制御される。
アクチュエータ2は、モータ6、減速機7、カム8および角度検出部9を備えている。モータ6は、例えば直流モータであり、電子制御装置5から電力の供給を受けて駆動される。モータ6およびカム8の各回転軸は、減速機7を介して連結されている。減速機7は、モータ6の回転を減速した上でカム8へと伝達する。カム8は、モータ6から減速機7を介して付与される回転力によって回転される。
角度検出部9は、カム8の回転角度を検出する回転角センサにより構成されている。角度検出部9は、カム8の回転角度の検出値(検出角度)を表す角度検出信号Saを、電子制御装置5に出力する。制御軸3は、カム8の回転に応じて、軸方向に変位する(往復直動運動)。バルブリフト量可変機構4は、制御軸3の軸方向への変位量に応じて、図示しない吸気バルブのバルブリフト量を可変する機構である。
電子制御装置5は、例えば内燃機関(エンジン)の制御全般を行うECU(エンジンECU)である。電子制御装置5は、駆動回路10および制御回路11を備えている。駆動回路10は、例えばHブリッジ回路を備えたモータ駆動用のICを主体に構成されている。駆動回路10は、制御回路11から与えられる駆動指令に基づいて、モータ6に対して電力供給(通電)を行い、モータ6を回転駆動する。
制御回路11は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成されている。制御回路11は、角度検出部9から与えられる角度検出信号Saに基づいてカム8の検出角度θdを取得する。制御回路11は、バルブリフト量の目標量に応じて、カム8の目標角度θrを決定する。そして、制御回路11は、カム8の検出角度θdが目標角度θrに一致するように、駆動回路10によるモータ6の駆動を制御する。上記構成によれば、バルブリフト量が目標量に一致するように、カム8の駆動が制御される。
続いて、制御軸3およびカム8の構成について、図2および図3を参照しながら説明する。制御軸3は、軸方向(図中、左右方向)に変位可能に設けられている。また、制御軸3は、その一方の端部(一端)がカム8の外周に接するように、バルブリフト量可変機構4側(図中、右側)からカム8側(図中、左側)に向けて付勢(押圧)されている。なお、上記付勢力(押圧力)を発生するための機構としては、例えばバネなどを用いることができる。
カム8は、その回転中心である中心点21から外周面までの距離が変化するような構成となっている。また、カム8の外周には、制御軸3と接する際に制御軸3の一端側の面と正対するような傾きを持つ3つの段差部22a〜22cが形成されている。すなわち、段差部22a〜22cは、丸みを帯びていない形状である。一方、カム8の外周の段差部22a〜22cを除く部分である非段差部23は、中心点21を中心とする円弧状の形状となっている。従って、段差部22a〜22cは、非段差部23に対し、その傾きが異なっている。
なお、段差部22a〜22cの長さは、制御軸3の一端側の面の径方向長さよりも若干長く設定されている(中心点21を中心とした10°程度の範囲)。また、図2および図3においては、段差部22a〜22cを強調して表示するため、非段差部23に比べて太い線にて示している。
制御軸3が、段差部22a〜22cに接した状態においては、制御軸3がカム8の外周を押す力と、それに抗するカム8の力が釣り合い、カム8を回転駆動せずとも、カム8の回転角度が一定に保たれる。これに対し、制御軸3が、非段差部23に接した状態においては、制御軸3がカム8の外周を押す力により、カム8を回転させる力(図中、左回転させる力)が発生することになる。
また、カム8は、回転自在に設けられているが、その回転範囲は図示しないストッパにより制限されている。具体的には、カム8の回転範囲は、制御軸3が段差部22aに接した状態(図2(a)参照)から段差部22bに接した状態(図2(b)参照)を経由して段差部22cに接した状態(図2(c)参照)に至る範囲に設定されている。
前述したように、カム8の回転角度は、電子制御装置5の制御回路11により制御されるが、その目標角度θrは3つの段差部22a〜22cのいずれかに対応した角度に設定される。つまり、本実施形態のバルブリフト量可変部1では、バルブリフト量が3段階に可変制御されるようになっている。
図4に示すように、制御軸3の軸方向への変位量(押し出し量とも呼ぶ)は、制御軸3が段差部22aに接した状態、段差部22bに接した状態、段差部22cに接した状態という順に大きくなる。従って、バルブリフト量としては、制御軸3が段差部22aに接した状態が最も少なく、制御軸3が段差部22cに接した状態が最も多くなる。なお、各状態間において、押し出し量(=バルブリフト量)は所定の傾きを持って変化する。
続いて、電子制御装置5の制御回路11によるバルブリフト量の可変制御の内容について、図5のフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップS1では、駆動回路10を通じてモータ6に対する通電が行われ、モータ6が駆動される。ステップS2では、角度検出部9から与えられる角度検出信号Saに基づいてカム8の検出角度θdが取得される。
ステップS3では、検出角度θdから目標角度θrを減算して得られる値(差)が、第1閾値(例えば0°)を超えたか否かが判断される。上記差が第1閾値以下である場合、ステップS3で「NO」となり、ステップS1に戻る。また、上記差が第1閾値を超える場合、ステップS3で「YES」となり、ステップS4に進む。ステップS4では、モータ6への通電が停止され、モータ6の駆動が停止される。つまり、検出角度θdが目標角度θrを上回るまでの間は、カム8の回転角度が目標角度θrに近づくようにモータ6への通電が継続的に行われる。そして、検出角度θdが目標角度θrを上回ると、モータ6への通電、ひいてはカム8の駆動が停止される。
ステップS4においてモータ6の駆動が停止された後、ステップS5に進む。ステップS5では、検出角度θdの取得が再度実施される。そして、ステップS6では、検出角度θdから目標角度θrを減算して得られる値(差)が、第2閾値(例えば−5°)未満であるか否かが判断される。上記差が第2閾値未満である場合、ステップS6で「YES」となり、ステップS7に進む。ステップS7では、このとき設定されている目標角度θrに対し、下記(1)式に示すような補正が行われる。ただし、元の目標角度をθr’とし、補正後の新たな目標角度をθrとし、補正値をαとして示している。
θr=θr’+α …(1)
ステップS7の実行後は、ステップS1に戻る。つまり、上記差が第2閾値未満である場合、元の目標角度に対して補正値α(例えば5°)を加算した新たな目標角度に基づいて、カム8の駆動制御が再度実施される。
一方、上記差が第2閾値以上である場合、ステップS6で「NO」となり、ステップS8に進む。ステップS8では、検出角度θdの変化が所定の判定値未満であるか否か、つまり検出角度θdの値に変動があるか否かが判断される。検出角度θdの値が概ね一定である場合、ステップS8で「NO」となり、ステップS9に進む。また、検出角度θdの値が変動している場合、ステップS8で「YES」となり、ステップS6に戻る。
ステップS9では、その時点における検出角度θdの値に基づいて、目標角度θrの修正が行われる(目標角度の学習)。具体的には、今回のバルブリフト量の目標量に対応する目標角度θrの値が、この時点における検出角度θdの値に置き換えられる。
以上説明した本実施形態によれば、次のような作用および効果が得られる。
本実施形態では、カム8の目標角度θrは、段差部22a〜22cのいずれかに対応した角度に設定される。また、制御軸3が段差部22a〜22cのいずれかに接しているときには、カム8(モータ6)の駆動を停止することができる。つまり、本実施形態では、カム8の回転角度が目標角度に達した際にモータ6への通電を停止することができるため、その分だけ、モータ6を駆動する駆動回路10における消費電力を削減することができる。
また、本実施形態では、以下のような点に着目し、通常のフィードバック制御とは異なる内容でもってカム8の回転角度の制御を行っている。すなわち、制御軸3が非段差部23に接している状態および制御軸3が段差部22a〜22cのいずれかに接している状態の間を移行する際、モータ6の負荷(カム8に付与される回転力)が大きく変化する。そのため、通常のフィードバック制御では、カム8の検出角度θdが目標角度θrを上回る状態(オーバーシュート)と、検出角度θdが目標角度θrを下回る状態(アンダーシュート)とが繰り返されることになる。その結果、カム8の回転角度が目標角度θrに一致する(収束する)までの時間が長くなり、その分だけ、モータ6の駆動回路10における消費電力が増加する。
これに対し、本実施形態の制御では、カム8の回転角度が目標角度θrを行き過ぎるオーバーシュートが生じると、モータ6の駆動が停止される。このようにモータ6の駆動が停止された場合、カム8の回転角度は、目標角度θrを若干超えた角度となっている。そして、この場合、制御軸3が非段差部23に接した状態となっている。そのため、制御軸3がカム8の外周を押す力により、カム8を回転させる力(図2および図3において左回転させる力)が生じる。そして、その回転力によって、カム8は目標角度θrに向けて回転する。
このような制御によれば、カム8の回転角度が目標角度θrを一旦行き過ぎた後にモータ6に対する通電を行わなくても、その後は自然に(自動的に)カム8の回転角度が目標角度θrへと収束することになる。従って、カム8の回転角度が目標角度θrに収束するまでの期間におけるモータ6への通電期間が短く抑えられ、その分だけ、モータ6の駆動回路10における消費電力が低減される。このように、本実施形態によれば、カム8を駆動するモータ6の駆動回路10における電力消費量を低減することができる。そのため、モータ6の駆動回路10についての放熱コストが低く抑えられ、電子制御装置5全体の小型化を実現することが可能となる。
上述したような制御を行う場合、カム8の回転角度の検出精度が低いと次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、角度検出部9の検出精度が低く、検出角度θdが実際の回転角度よりも大きい値になった場合には、実際の回転角度が目標角度θrより小さい角度であるにもかかわらず、モータ6の駆動が停止されることがある。この場合、例えば図3(a)に示すように、段差部22bに対応する目標角度θrよりも手前に位置する非段差部23に制御軸3が接した状態となっている。そのため、カム8を回転させる力が生じ、カム8は、その回転力により目標角度θrから離れるように回転してしまう。
そこで、本実施形態では、オーバーシュートが生じてモータ6の駆動が停止された後、所定値以上のアンダーシュートが生じると(ステップS6で「YES」になると)、モータ6の駆動が再開される。これにより、カム8は再び目標角度θrに向けて回転する。ただし、このようにモータ6の駆動が再開されたとしても、同様の検出誤差が生じる場合には、上述した問題が再発する可能性が高い。そこで、モータ6の駆動が再開される際には、元の目標角度に対して所定の補正値αを加算した新たな目標角度に基づいて、モータ6の駆動が制御されるようになっている。このようにすれば、同様の検出誤差が生じた場合でも、上述した問題が再発する可能性が低く抑えられる。
カム8の回転角度が目標角度θrに収束すると(ステップS8で「NO」になると)、今回のバルブリフト量の目標量に対応する目標角度θrの値が、その時点における検出角度θdの値に置き換えられる。このようにすれば、カム8の駆動制御が行われる度に、各段差部22a〜22cに対応する目標角度θrの値が実際の状況に即した値に適宜修正される。そのため、カム8の回転角度の制御、ひいてはバルブリフト量の可変制御の精度が高まるといった効果が得られる。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
目標角度θrの補正(ステップS7)が何度も繰り返し実行される場合(ステップS1〜S7の処理が繰り返し実行される場合)、角度検出部9における検出誤差(センサ値のずれ)が原因であるだけではなく、システムにおいて何らかの異常(故障)が生じている可能性が高い。その場合、カム8の回転角度が目標角度θrに収束しないおそれがある。そこで、図5に示した制御回路11による制御内容に対し、ステップS6で「YES」になる回数をカウントするステップと、そのカウントされた回数が規定回数を超えるとシステムの異常として判断して以降の処理を中断するステップとを追加するとよい。制御回路11の制御内容に対し、このような変更を加えておけば、システムに異常が生じた場合には処理が中断される。従って、カム8の回転角度が目標角度θrに収束しないまま、処理が長時間継続されてしまうといった事態の発生を防ぐことができる。
図5におけるステップS5〜S7の処理は、角度検出部9における検出誤差が問題にならない場合などには省略してもよい。また、図5におけるステップS8およびS9の処理は、カム8の回転角度の制御の精度が十分に高い場合などには省略してもよい。
角度検出部9は、カム8の回転角度を直接的に検出する構成に限らず、例えばモータ6の回転角度を検出し、その回転角度に基づいて間接的にカム8の回転角度を検出する構成でもよい。
モータ6は、直流モータに限らずともよく、カム8に回転力を付与して駆動する構成であれば適宜変更可能である。
カム8は、外周に複数の段差部が形成された構成であればよい。そして、その段差部の数は、バルブリフト量の調整の段階数に応じて適宜設定すればよい。
図面中、1はバルブリフト量可変部、3は制御軸、5は電子制御装置、6はモータ、8はカム、9は角度検出部、22a〜22cは段差部を示す。

Claims (4)

  1. 中心(21)から外周までの距離が変化するように構成されたカム(8)と、
    一端が前記カム(8)の外周に接するように設けられ前記カム(8)の回転に応じて軸方向に変位するものであって、その軸方向への変位量に基づいてバルブリフト量を可変する制御軸(3)と、
    前記カム(8)に回転力を付与して駆動するモータ(6)と、
    前記カム(8)の回転角度を検出する角度検出部(9)と、
    前記カム(8)の外周に形成されたものであって、前記制御軸(3)と接する際に前記制御軸(3)の一端側の面と正対するような傾きを持つ複数の段差部(22a〜22c)と、を備えたバルブリフト量可変部(1)を制御する電子制御装置であって、
    前記角度検出部(9)により検出される検出角度が前記バルブリフト量の目標量に応じて決定される前記カム(8)の目標角度に一致するように、前記モータ(6)による前記カム(8)の駆動を制御し、
    前記目標角度が前記段差部(22a〜22c)に対応する角度である場合、前記検出角度から前記目標角度を減算して得られる差が第1閾値を超えると、前記モータ(6)による前記カム(8)の駆動を停止することを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記差が前記第1閾値を超えて前記モータ(6)による前記カム(8)の駆動を停止した後、前記差が第2閾値未満になると、前記モータ(6)による前記カム(8)の駆動を再開することを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記モータ(6)による前記カム(8)の駆動を再開する際、元の目標角度に対して所定の補正値を加算した新たな目標角度に基づいて、前記モータ(6)による前記カム(8)の駆動を制御することを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電子制御装置において、
    前記目標角度が前記段差部(22a〜22c)に対応する角度である場合に前記モータ(6)による前記カム(8)の駆動を停止した後、前記検出角度の変化が所定の判定値未満になると、そのときの前記検出角度の値に基づいて前記段差部(22a〜22c)に対応する前記カム(8)の目標角度を修正することを特徴とする電子制御装置。
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