JP2014234689A - 海浜内危険物清掃除去装置及びその清掃除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 この発明は誰もが安全・確実・早期に海浜内の砂の中に混在する危険物の清掃除去が出来る、装置及びその清掃除去方法を開発・提供する事にある。
【解決手段】 油圧ショベル等の作業用台車のブーム先端に設けたバケットの底部に、複数の略10mm角大のメッシュを有する金網を形成して設けたスケルトンバケットと、該スケルトンバケットの背面底板外壁部に設置した油圧バイブレータから成り、又、油圧ショベル等の作業用台車のブームリフトアーム先端軸穴部と、該ブームリフトアームの先端に軸支して、スケルトンバケットを上下移動させる支軸部に、所定の隙間を設け、且つ、該支軸の隙間部に適合する、所定の板厚・幅・長さ寸法を有する騒音防止用緩衝部材を挟着して設けたものである。
【選択図】 図4
【解決手段】 油圧ショベル等の作業用台車のブーム先端に設けたバケットの底部に、複数の略10mm角大のメッシュを有する金網を形成して設けたスケルトンバケットと、該スケルトンバケットの背面底板外壁部に設置した油圧バイブレータから成り、又、油圧ショベル等の作業用台車のブームリフトアーム先端軸穴部と、該ブームリフトアームの先端に軸支して、スケルトンバケットを上下移動させる支軸部に、所定の隙間を設け、且つ、該支軸の隙間部に適合する、所定の板厚・幅・長さ寸法を有する騒音防止用緩衝部材を挟着して設けたものである。
【選択図】 図4
Description
本発明は、海浜内危険物清掃除去装置及びその清掃除去方法に関するものである。
従来、海水浴場等に使用される砂は、本来時間の経過と共に、海水の干満による自然現象によって押し流され、徐々に砂浜の砂が減少していく傾向にある。その為、海水浴場等、多くの人々が一定時期に常時利用する場所では、人口的に他国から砂を輸送して、海浜内に砂を搬入している。
その為、搬入する砂の中には、ガラス片や、木片や、金属片等の様々な塵屑が混在している為、そのまま搬入したままにしておくと、非常に危険であった。
又、これまでは上記問題を解決するために、集積用ブルドーザーや、振動振い機投入用ショベルや、振動振い機や、積み込み用ショベルや、搬送用キャリア等、多くの重機を使用して危険物の清掃除去作業を行っていた為、多くの経費・工期・作業人員等を費やしていた為、非効率的であり、不経済であった。
そこで、上記問題を解決するべく海浜砂地内の危険物を安全・確実、且つ、迅速に効率良く、清掃除去する装置及びその清掃除去方法を早期に開発・提供することが望まれている。
これまでに出願されている、ガラス除去装置に関する特許文献を参考の為、紹介する(特許文献1〜2参照)。
特許公開2011−063232
特許公開2009−297595
前記、特許文献1は、ガラス部材を再使用できるように、不純物が混入することなく、被解体物からガラス部材を取り除き回収でき、また、ガラス部材の除去及び回収作業に要する時間を短くできる、ガラス除去装置及びガラス除去作業車を示したもので、本件とは目的も効果も異なるものである。
又、前記、特許文献2は、搬送装置の載置台上で破損したガラス基板を、迅速、且つ、容易に載置台上から除去するもので、搬送装置の載置台上に載置されたガラス基板を、上記載置台上から除去するガラス除去装置であって、上記ガラス基板に当接可能であると共に、上記ガラス基板に振動を与えることによって、破砕する破砕手段と、該破砕手段にて破砕されたガラス基板を吸引することによって、載置台上から除去する吸引手段とを備えたもので、これも前記(0007)同様、本件とは目的も効果も異なるものである。
そこで、上記課題を解決する為に、この発明は誰もが安全・確実・早期に海浜内の砂の中に混在する危険物の清掃除去が出来る、装置及びその清掃除去方法を開発・提供する事にある。
この課題を解決する為の手段として、油圧ショベル等の作業用台車のブーム先端に設けたバケットの底部に、複数の略10mm角大のメッシュを有する金網を形成して設けたスケルトンバケットと、該スケルトンバケットの背面底板外壁部に設置した油圧バイブレータから成ることを特徴とするものである。
又、油圧ショベル等の作業用台車のブームリフトアーム先端軸穴部と、該ブームリフトアームの先端に軸支して、スケルトンバケットを上下移動させる支軸部に、所定の隙間を設け、且つ、該支軸の隙間部に適合する、所定の板厚・幅・長さ寸法を有する騒音防止用緩衝部材を挟着して設けたことを特徴とするものである。
この発明の効果として、油圧ショベル等の作業用台車のブーム先端に設けたバケットの底部に、複数の略10mm角大のメッシュを有する金網を形成して設けたスケルトンバケットと、該スケルトンバケットの背面底板外壁部に設置した油圧バイブレータから成り、且つ、油圧ショベル等の作業用台車のブームリフトアーム先端軸穴部と、該ブームリフトアームの先端に軸支して、スケルトンバケットを上下移動させる支軸部に、所定の隙間を設け、且つ、該支軸の隙間部に適合する、所定の板厚・幅・長さ寸法を有する騒音防止用緩衝部材を挟着して設けた事で、誰もが安全・確実・早期に、砂の中に混在するガラス等の危険物の清掃除去が出来る。又、従来の砂の中に混在する危険物清掃除去作業に比較し、使用する重機の台数や、作業人員を大幅に減少させる事が可能に成り、工期の短縮・重機の保管場所の削減・作業の効率化による経費の節減等、極めて有益なる効果を奏するものである。
この発明を実施するための形態として、海水浴場等で使用する海浜内の砂(S)に混在するガラス片等の危険物(S')を、油圧ショベル等の作業用台車(HS)で、危険物を清掃除去するための清掃除去装置であって、該装置は、油圧ショベル等の作業用台車(HS)のブーム先端に設けたバケットの底部に、複数の略10mm角大のメッシュを有する金網(1a)を形成して設けたスケルトンバケット(1)と、該スケルトンバケットの背面底板外壁部に設置した油圧バイブレータ(2)から成る海浜内危険物清掃除去装置から構成される。
又、油圧ショベル等の作業用台車(HS)のブームリフトアーム先端軸穴(1c)部と、該ブームリフトアーム(LA)の先端に軸支して、スケルトンバケット(1)を上下移動させる支軸(P)部に、所定の隙間(1c')を設け、且つ、該支軸の隙間部に適合する、所定の板厚(T)・幅(W)・長さ(L)寸法を有する騒音防止用緩衝部材(1b)を挟着して設けた海浜内危険物清掃除去装置から構成される。
そこで、この発明の一実施例を、図1〜図3に基づいて詳述すると、まず図1は、スケルトンバケット(1)の右側斜視図を示し、バケットの底部全体には、複数の略10mm角大のメッシュを有する金網(1a)が張られており、海浜内の砂(S)をこのスケルトンバケット(1)で掬い、且つ、該スケルトンバケット後部に設けた油圧バイブレータ(2)で振動させることで、綺麗な砂(S)は落下し、砂の中に混在したガラス片や、木片や、金属片等の危険物(S')は、この金網(1a)によって、ほぼ落下をくいとめることが出来る。そして、バケット内に残存した危険物(S')は、別の保管場所に移され最後に除去される。又、前記のスケルトンバケットの容量は、0.45m3用のものを使用しているが、これに限定するものでは無く、海浜の規模や大きさに応じて適宜変更することが出来る。
次に、図2は油圧バイブレータ(2)の左側斜視図を示し、今回使用の油圧バイブレータは、市販(HP913−C)のものを使用し、最大油量120l/min、最高使用圧力150kgf/cm2、全幅約850mm、全高約800mmで、油圧バイブレータ(2)の底部には、油圧バイブレータを乗駕固定する為のブラケット(3)が螺着され、図4に示すようにスケルトンバケット後部に乗駕されている。そして、油圧バイブレータの振動用モータ(2')部には、図2に示すように、油圧ホースを接続するための接続金具(2a)(2a')(2b)がそれぞれ設けられ、振動用モータ(2')と、ブームリフトアーム(LA)の先端に設けた油圧配管の間を接続する油圧ホース(2c)(2c)(2c')が、それぞれ接続されている。尚、前記油圧バイブレータ(2)の型式・仕様に関しては、このものに限定するものでは無く、海浜の規模や大きさに応じて、適宜適用可能なものに変更することが出来る。
次に、図3(A)は、ブームリフトアーム先端に軸支して設けたスケルトンバケットの正面図を示し、図3(B)は図3(A)のa部拡大断面図を示す。
次に、ブームリフトアーム(LA)の先端に軸支して、スケルトンバケット(1)を上下移動させる、バケットリフト用支軸(P)の取付詳細について詳述すると、スケルトンバケット(1)で砂(S)を掬って、振いを掛ける為、振動による金属音が騒音の原因と成る為、予め騒音防止用として、図3(B)に示すように、スケルトンバケットの軸穴(1c)(1c)と、バケットリフト用支軸(P)間に、それぞれ隙間(1c')(1c')を設けて、騒音防止用の緩衝材(1b)(1b)をそれぞれ挿着して金属音の発生防止を行っている。
続いて、海浜砂地内の危険物清掃除去作業の手順及び清掃除去方法について説明すると、まず、最初に作業手順について説明すると、図5に示すように、油圧ショベル等の作業用台車(HS)を、海浜の海側(SE)方向から陸側(LD)方向に向けて後ろ向きに後方移動しながらスケルトンバケット(1)で、作業台車(LA)の幅分の砂(S)を繰り返しながら掬って、危険物(S')の清掃除去作業を複数回繰り返しながら、一列目を清掃除去する。そして、一列目が終了すると、作業台車(HS)の幅寸法分だけ左、或いは、右方向に移動し、前記同様の作業を繰り返しながら移動して、海浜内全域の砂地を清掃除去して危険物を除去する。
次に、海浜砂地内の危険物の清掃除去方法について説明すると、搬送用台車の先端に軸支して設けたスケルトンバケット(1)で砂(S)を掬い、作業台車の横に待機したキャリアカー等の搬送用台車(CA)の荷台上にスケルトンバケット(1)を旋回移動させ、油圧バイブレータ(2)を作動させてスケルトンバケットを振動させて、荷台(CA')上に砂(S)のみを振い落とし、スケルトンバケット内に残存した危険物(S')を除去する作業を繰り返して行うものである。
又、上記作業台車(HS)に関しては、油圧ショベルを使用しているが、これに限定するものではなく、作業現場の状況や環境の変動に応じて、適宜代用可能なものに変更する事も出来る。
更に、スケルトンバケット(1)の底部に設けた金網(1a)のメッシュの大きさに関しては、現段階での危険物の大きさの許容寸法を、10mm以内に仮設定したものであって、必ずしもこれに限定するものでは無く、状況や製作上の都合等に応じて、大・小適宜変更する事も可能である。
この発明の海浜内危険物清掃除去装置及びその清掃除去方法は、誰もが安全・確実・早期に危険物の清掃除去が出来る為、本装置を製造・販売する事で、多くの土木建設市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。
1 スケルトンバケット
1a 金網
1b 緩衝材
1c 軸穴
1c' 隙間
2 油圧バイブレータ
2' 振動用モータ
2a 接続金具(INポート)
2a' 接続金具(OUTポート)
2b 接続金具(ドレーンポート)
2c 油圧ホース
2c' 油圧ホース
3 ブラケット
CA 搬送用台車
CA' 搬送用台車の荷台
L 長さ(緩衝部材)
LA ブームリフトアーム
LD 陸側
HS 作業用台車
P バケットリフト用支軸
S 砂
S' 危険物
SE 海側
T 板厚(緩衝部材)
W 幅(緩衝部材)
1a 金網
1b 緩衝材
1c 軸穴
1c' 隙間
2 油圧バイブレータ
2' 振動用モータ
2a 接続金具(INポート)
2a' 接続金具(OUTポート)
2b 接続金具(ドレーンポート)
2c 油圧ホース
2c' 油圧ホース
3 ブラケット
CA 搬送用台車
CA' 搬送用台車の荷台
L 長さ(緩衝部材)
LA ブームリフトアーム
LD 陸側
HS 作業用台車
P バケットリフト用支軸
S 砂
S' 危険物
SE 海側
T 板厚(緩衝部材)
W 幅(緩衝部材)
Claims (3)
- 海水浴場等で使用する海浜内の砂(S)の中に混在するガラス片等の危険物(S')を、油圧ショベル等の作業用台車(HS)で、清掃除去するための清掃除去装置であって、該装置は、油圧ショベル等の作業用台車(HS)のブーム先端に設けたバケットの底部に、複数の略10mm角大のメッシュを有する金網(1a)を形成して設けたスケルトンバケット(1)と、該スケルトンバケットの背面底板外壁部に設置した油圧バイブレータ(2)から成ることを特徴とする海浜内危険物清掃除去装置。
- 油圧ショベル等の作業用台車(HS)のブームリフトアーム先端軸穴(1c)部と、該ブームリフトアーム(LA)の先端に軸支して、スケルトンバケット(1)を上下移動させる支軸(P)部に、所定の隙間(1c')を設け、且つ、該支軸の隙間部に適合する、所定の板厚(T)・幅(W)・長さ(L)寸法を有する騒音防止用緩衝部材(1b)を挟着して設けたことを特徴とする請求項1記載の海浜内危険物清掃除去装置。
- 海浜砂地内の危険物清掃除去作業の手順は、油圧ショベル等の作業用台車(HS)を海浜の海側(SE)から陸側(LD)に向けて後方移動しながらスケルトンバケットで砂(S)を掬って、危険物(S')の清掃除去作業を複数回繰り返しながら、海浜全域の危険物を清掃除去するものであって、且つ、危険物清掃除去作業時は搬送用台車の先端に軸支して設けたスケルトンバケット(1)で砂(S)を掬い、キャリアカー等の搬送用台車(CA)の荷台上にスケルトンバケット(1)を移動させ、油圧バイブレータ(2)を作動させてスケルトンバケットを振動させて、荷台上(CA')に砂(S)のみを振い落とし、スケルトンバケット内に残存した危険物(S')を除去する作業を繰り返しながら、海浜全域の危険物を清掃除去することを特徴とする海浜内危険物清掃除去方法。
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2013
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150210 |