JP2001193092A - 掘削機の振動発生アダプター - Google Patents

掘削機の振動発生アダプター

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JP2001193092A
JP2001193092A JP2000004412A JP2000004412A JP2001193092A JP 2001193092 A JP2001193092 A JP 2001193092A JP 2000004412 A JP2000004412 A JP 2000004412A JP 2000004412 A JP2000004412 A JP 2000004412A JP 2001193092 A JP2001193092 A JP 2001193092A
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要吉 長澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】掘削機のアームの先端とバケットの間に介在さ
れ、それ自体で振動を発生し、振動をアーム側に伝達さ
せない。 【解決手段】移動できる車体11と、車体に取り付けら
れて上下に揺動できるアーム18と、アーム18の先端
に連結された振動発生アダプター21と、振動発生アダ
プター21の前側に連結されたバケット22とから成
り、アーム18を揺動させることでバケット22により
土砂の掘り取り作業を行うことができると共に、振動発
生アダプター21から発生させた振動をバケット22に
伝えて土砂の転圧作業を行うことができる機構におい
て、振動発生アダプター21は、バケット22と強固に
連結される殻体48と、殻体48に収納されて振動を発
生させる振動発生機構97と、アーム18と殻体48を
弾性力をもって連結する緩衝体85と、アーム18と殻
体48との相互の運動を一方向にのみ許容する規制機構
89とから構成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、掘削機のアームの
先端とバケットの間に介在され、それ自体で振動を発生
することができる掘削機の振動発生アダプターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】道路を掘り返す工事には各種あり、下水
道工事、上水道工事、地中線配管工事、ガス配管工事等
が多い。このような工事作業では、まず舗装してある道
路を掘り起こし、溝状に開削する。掘り下げた穴の中に
埋設物を埋めたり、配管の保守を行ったりした後でその
穴に土砂の埋め戻し、その土砂を転圧してから最後に舗
装を施工する。さて、市街地の道路には、このような掘
り返して埋め戻した工事の跡が残っていて、路面に凹凸
が形成されていることがしばしば見かけることがある。
工事の後で路面に凹凸の段差が残っていると、走行する
車両に振動が生じ、搭乗者や積載物に悪影響がある。こ
のような段差が車線の方向と平行に形成されているので
あれば、走行する車両には影響が少ない。だが、車線を
横断する方向に段差が形成されていると、車両には大き
な振動となる。中には、工事跡が時間経過と共に沈下す
ることを予想し、土砂を隆起させて工事を完了させるこ
ともある。だが、予め沈下する高さを予測して隆起させ
ていたのでは、同じように車両に振動を発生させる原因
となる。
【0003】このような工事後に形成された路面に残っ
た凹凸の段差は、埋め戻し作業の工程における土砂の転
圧が充分におこなわれなかったことから発生している。
このため、埋め戻した後の路面を完全に平坦にするに
は、穴に戻した土砂を均して圧力で踏み固めておかなけ
ればならない。土砂を充分に固めておけば、沈下するこ
ともなくなり、舗装後の路面は水平を保つことができ
る。この転圧の工程では、指定土砂を溝や穴の中に30
センチ程度の厚さに均し、その土砂の上面から振動発生
機(ランマー、プレート、振動ローラーなどとも呼ぶ)
により押し固めている。このような転圧の作業では、掘
り下げた溝や穴の中に振動発生機を吊り下ろし、作業者
が溝や穴の中で振動発生機を操作しなければならないも
のであった。このような工程では、狭い溝や穴の中に振
動発生機を吊り下ろしたり、吊り上げたりする作業が必
要となり、作業が煩雑となるものであった。また、狭い
溝や穴の中で作業員が振動発生機を操作しなければなら
ず、危険を伴うことになっていた。そして、このような
掘り起こしと埋め戻しの作業現場は、連続していないこ
とが多く、掘り起こした溝や穴のそれぞれに重い振動発
生機を吊り下げて、危険な作業を繰り返さなければなら
ない欠点があった。
【0004】このような転圧作業の非効率と危険性を解
除するために、掘削機(バックホーとも呼ばれる)のア
ームに取り付けることができる振動発生アダプターが提
供されている。この種のアダプターは、掘削機のアーム
に連結されているバケットを取り外し、アームの先端に
振動発生アダプターを取り付け、振動発生アダプターに
バケットを連結することができるものである。この構成
では、通常の土砂の掘削作業ではバケットをそのまま使
用して土砂を掘り取ることができる。転圧の作業におい
ては、振動発生アダプターに電力又は油圧を供給してそ
れ自体で振動を発生させ、発生した振動をバケットに伝
達することができる。このバケットの背面を土砂の表面
に接触させ、振動によってその土砂を突き固める作用が
可能となっていた。このようなアダプターでは、掘り取
った溝や穴の中に振動発生機を吊り下げる必要もなく、
作業員が溝や穴に入って作業することもなくなり、作業
効率が向上するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振動発生アダプターであっては、発生した振動はバケッ
トに伝達されるが、同時にアームやバケットシリンダー
にも伝達されることになった。この振動がアームやバケ
ットシリンダーに伝達されると、その振動によって金属
疲労が発生し、アームやバケットシリンダーが破損する
原因となっていた。また、金属部分が破損しなくとも、
機械部分の故障の原因となり、長期に掘削機を使用する
ことができにくくなっていた。また、発生した振動の全
てがバケット方向に伝えられないため、土砂を転圧する
作用力として働かず、転圧の効果が半減することになっ
ていた。さらに、このような振動発生アダプターを使用
すると、振動がアームなどに伝えられて騒音を増幅する
ことになり、市街地での転圧作業では使用することがで
きにくいものであった。
【0006】この問題を解決するため、本願の発明者と
同一の発明者は特願平11年第85602号により、改
良された振動発生アダプターを提案している。この振動
発生アダプターでは、アダプターを上部ジョイント体と
下部ジョイント体に分け、両ジョイント体の間を柔軟な
緩衝体で連結し、両ジョイント体の結合と解除は係合機
構で可能なように組み立ててある。この下部ジョイント
体には振動発生機構を固定してあり、上部ジョイント体
をアームに連結し、下部ジョイント体をバケットに連結
してある。この構成により、通常の掘削作業において
は、係合機構により上部ジョイント体と下部ジョイント
体とを一体となるように結合させ、従来からの掘削機と
同じ動作ができるように保持している。土砂を転圧する
作業では、係合機構を動作させて上部ジョイント体と下
部ジョイント体の結合を解除し、両ジョイント体が別個
に動作するように開放させる。そして、振動発生機構に
より振動を発生させると、その振動は下部ジョイント体
を介してバケットに伝えられ、バケットの背面が接触す
る土砂を転圧することができる。係合機構が解除された
ことにより、下部ジョイント体と上部ジョイント体は緩
衝体を介して連結されていることになり、下部ジョイン
ト体に固定してある振動発生機構から発生した振動は緩
衝体によって吸収され、振動は上部ジョイント体には伝
えられない。このため、バケットで転圧作業を行ってい
ても、上部ジョイント体を介してアームやバケットシリ
ンダーには振動が伝えられず、金属疲労や騒音の発生を
防止することができる。
【0007】さらに、振動発生機構からの振動は下方に
向けて伝達され、エネルギーの全ては土砂を転圧する作
用力に向けられ、土砂に押しつけたバケットにより効率
の良い転圧作業が可能となる。このようにして係合機構
を作動させることにより、掘削機による動作の機能を掘
削と土砂の転圧に自由に切り換えることができる。この
切り換えは掘削機の運転席で操作することができ、従来
のように掘り下げた溝や穴の中に重い振動発生機を吊り
下げる作業が不要となり、作業工程を連続して行うこと
ができる。このため、作業の効率化が図れて、掘削工事
を短時間で完了して安価に行うことができる。さらに、
掘り下げた溝や穴の中に作業員が入ることがなく、安全
な作業を行うことができることになる。
【0008】しかしながら、この提案された振動発生ア
ダプターでは、アームとバケットの接続を切り換えるた
めの機構が必要となり、構造が複雑となる欠点があっ
た。また、上下にそれぞれ分離できるように上部ジョイ
ント体と下部ジョイント体を主要な構成要素としなけれ
ばならず、振動力と押し下げ力に対抗するために重量の
ある構成としなければならなかった。この両ジョイント
体が頑丈に製作しなければならないことから、振動発生
アダプターの重量は重くなり、アームの先端に重いアダ
プターを連結するとなれば掘削機の運動は円滑に行えな
くなるものであった。
【0009】この点を解消するため、本願の発明では、
振動発生アダプターを一対の側板と両側板を結ぶ振動発
生機構とから殻体を構成し、この殻体でアームとバケッ
トを連結できるようにしたので、アダプターの重量が軽
くなり、掘削機としての動作が円滑に行うことができ
る。また、殻体とバケットとは強固に連結するが、殻体
とアームとは弾性力のある緩衝体を介在させて連結して
あるため、振動発生機構から発生した振動はバケットに
直接伝えられるが、アーム側にはその振動が吸収され
る。このため、長期に使用していても、アームには振動
が伝わらず、金属疲労などによる損傷や故障が発生しな
くなる。この緩衝体は円筒形をしたユニット状に構成し
てあるため、殻体に固着したユニット挿入パイプに挿入
するだけで組み立てることができ、緩衝体にはアームを
通した連結ピンを挿入するだけで弾性的に保持させるこ
とができる。さらに、規制機構により振動が向かう方向
が一定方向にのみ規制されるため、振動発生機構で発生
した振動はバケットが転圧する方向にのみ伝えられるの
で、作業効率が高くなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、本発明の振動
発生アダプターでは、移動できる車体と、車体に取り付
けられて上下に揺動できるアームと、アームの先端に連
結された振動発生アダプターと、振動発生アダプターの
前側に連結されたバケットとから成り、アームを揺動さ
せることでバケットにより土砂の掘り取り作業を行うこ
とができると共に、振動発生アダプターから発生させた
振動をバケットに伝えて土砂の転圧作業を行うことがで
きる機構において、振動発生アダプターは、バケットと
強固に連結される殻体と、殻体に収納されて振動を発生
させる振動発生機構と、アームと殻体を弾性力をもって
連結する緩衝体と、アームと殻体との相互の運動を一方
向にのみ許容する規制機構とから構成されたことを特徴
とする(請求項1)。
【0011】本発明の緩衝体は、外径の違う外パイプと
内パイプから成り、外パイプと内パイプの間に弾性のあ
るゴム材を充填させて構成した緩衝ユニットであり、外
パイプを殻体に連結し、内パイプにアームと連通した連
結ピンを挿入したことを特徴とする(請求項2)。
【0012】本発明の規制機構は、その中央に楕円形を
した長孔を形成してあり、長孔にアームと連通した連結
ピンを挿入したことを特徴とする(請求項3)。
【0013】本発明の規制機構は、その中央に長方形の
形状をした摺動孔を開口し、摺動孔にはやや正方形をし
て摺動孔の両側面を摺動する摺動体を挿入し、摺動体の
中央にはピン孔を開口し、ピン孔にアームと連通した連
結ピンを挿入したことを特徴とする(請求項4)。
【0014】本発明の殻体は、アームを挿入できる間隔
を置いて平行に配置した一対の側板と、側板の間を連結
する振動発生機構と、側板のそれぞれの外側面に固着し
た円筒形をしたユニット挿入パイプとから成り、ユニッ
ト挿入パイプには緩衝ユニットを挿入し、緩衝ユニット
を介してアームと殻体とを連結ピンで弾性的に連結した
たことを特徴とする(請求項5)。
【0015】本発明の殻体のユニット挿入パイプには、
円形をした規制機構を挿入したことを特徴とする(請求
項6)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面により説明する。図1は本発明の実施の形態である振
動発生アダプター21を掘削機10のアーム18に取り
付けた状態を示す斜視図である。このように、アーム1
8の先端に振動発生アダプター21を連結し、振動発生
アダプター21の下部にバケット22を連結した形態が
使用の状態となる。
【0017】先ず、掘削機10の車体11の左右にはそ
れぞれ無端状に巻回されたクローラー12、12を配置
してあり、このクローラー12を前後に回転するか逆転
させることで、車体11を前進、後進あるいは方向転換
させることができる。この車体11の上部には旋回台1
3を水平に載置してあり、この旋回台13は車体11に
対して水平方向に回転させることができる。この旋回台
13の上部の一方にはエンジンや油圧発生装置を収納し
た機械部14が載置してあり、旋回台13の上部の他方
には掘削機10を操縦する作業員が搭乗するためのキャ
ビン15が載置してある。この旋回台13の前面中央に
は、やや『く』の字形に形成したブーム16の下端を上
下に揺動自在に連結してあり、ブーム16の中央と旋回
台13の前側の間には一対の油圧シリンダー17、17
を介在させてある。このブーム16の先端にはやや直線
状をしたアーム18の後部がピン19により揺動自在に
連結してあり、アーム18の後端とブーム16の背面中
央との間には油圧シリンダー20を介在させてある。そ
して、アーム18の先端には振動発生アダプター21を
連結してあり、振動発生アダプター21の下面にはバケ
ット22を連結してある。アーム18の先端部にはリン
ク24が連結してあり、リンク24の上端とアーム18
の後部背面の間には油圧シリンダー23を介在させてあ
り、リンク24の上端と振動発生アダプター21の間に
はロッド25を介在させてある。
【0018】この掘削機10は従来から知られている構
造のものと同じであり、従来の掘削機ではアーム18の
先端にバケット22をピンで連結させていた。図1にお
ける本発明の実施の形態では、アーム18の先端よりバ
ケット22を取り外し、アーム18とロッド25のそれ
ぞれの先端に振動発生アダプター21を取り付け、振動
発生アダプター21の下面にバケット22を連結させた
構造である。このため、従来から知られている構造の掘
削機10に振動発生アダプター21をバケット22の間
に介在させた構成と考えれば良い。この構成により、油
圧シリンダー17、20、23をそれぞれ協同させるこ
とでブーム16、アーム18を上下に揺動させ、バケッ
ト22を上下に移動させることで土砂を堀り取ることが
できる。そして、土砂を転圧する際には振動発生アダプ
ター21の内部に収納した振動発生機構によりバケット
22に振動を伝達させ、バケット22の背面を土砂に圧
接させながら転圧させることが可能となる。
【0019】次に、図2乃至図11は本発明の第一の実
施の形態を示すものである。図2は振動発生アダブター
21をアーム18とロッド25の取り付ける前の状態を
示す斜視図であり、図3は振動発生アダブター21の本
体を組み立てる手順を示すために主要部材を分離して示
した分解斜視図であり、図4は組み立てられた本体に各
種の部品を取り付ける手順を示す分解斜視図である。図
5は主要な部材である緩衝体の外観を示す斜視図であ
り、図6は図5においてAーAに矢視した緩衝体の断面
図であり、図7は振動発生アダブター21の側面図であ
り、図8は振動発生アダブター21の縦断面図であり、
図9は図7においてBーBに矢視した横断面図であり、
図10は摺動ガイドとその取り付けを示す分解斜視図で
あり、図11は手動ガイドの機能を示す説明図である。
【0020】図2は、掘削機10のアーム18とロッド
25の先端に本実施の形態の振動発生アダプター21を
位置させ、振動発生アダプター21の下方にバケット2
2を位置させて、これから三者を連結させる前の状態を
示す斜視図である。通常の掘削機10の構成であれば、
アーム18、ロッド25の先端にはバケット22が連結
されているが、バケット22をアーム18、ロッド25
から取り外し、アーム18、ロッド25とバケット22
の間に振動発生アダプター21を介在させることで組み
立てられることになる。前述したアーム18の先端部に
は、その両側面を貫通するように回動パイプ29が固定
してあり、ロッド25の先端には内部が中空の連結パイ
プ30が固着してあり、ロッド25と連結パイプ30の
軸線を直角に配置してT字形となるように形成してあ
る。
【0021】振動発生アダプター21の躯体となって応
力を支えるのは一対の平坦な側板50と51であり、両
側板50と51の間はパイプ状をした回転体保護カバー
66で連結してある。側板50と51と回転体保護カバ
ー66により振動発生アダプター21の骨格となる殻体
48が構成されている。側板50の外側の左右には円筒
形をしたユニット挿入パイプ70、71が固着してあ
り、側板51の外側の左右には円筒形をしたユニット挿
入パイプ72、73が固着してある。ユニット挿入パイ
プ70と72の軸線は直線状に配置し、ユニット挿入パ
イプ71、73の軸線は直線状に配置し、両軸線は平行
となるように設定してある(これらのユニット挿入パイ
プ70、71、72、73の内部には弾性のあるゴムの
ような緩衝体が挿入してあるが、これらの説明は後述す
る。)。また、両側板50と51の間には、両者の下部
であって図2中で左奥側の位置にピン挿入パイプ74が
固着してあり、両者の下部であって図2中で右手前側の
位置にピン挿入パイプ75が固着してある。両ピン挿入
パイプ74と75の軸線は平行となるように配置してあ
る。
【0022】そして、アーム18とロッド25の先端を
側板50と51の間に挿通し、回動パイプ29の軸線と
ユニット挿入パイプ70と72の軸線を一致させる。同
時に、連結パイプ30の軸線とユニット挿入パイプ7
1、73の軸線を一致させる。その後、振動発生アダプ
ター21の側面方向から細長い棒状をした連結ピン41
をユニット挿入パイプ72、回動パイプ29、ユニット
挿入パイプ70に挿入してそれぞれを回動自在に連結さ
せる。同様に、側面方向から細長い棒状をした連結ピン
42をユニット挿入パイプ73、連結パイプ30、ユニ
ット挿入パイプ71に挿入してそれぞれを回動自在に連
結させる。こうして、アーム18とロッド25の先端に
振動発生アダプター21を連結することができる(な
お、連結ピン41、42を固定する構造については後述
する)。
【0023】次に、バケット22の背面(図2中で上
側)には薄肉鋼板で形成したやや波型の一対のリブ板3
4、35を平行に固着してある。このリブ板34の前後
にはピン孔36、37を開口してあり、リブ板35の前
後にはピン孔38、39を開口してあり、ピン孔36と
38を結ぶ軸線とピン孔37と39を結ぶ軸線が平行と
なるように配置してある。これらのリブ板34と35の
間の空間に振動発生アダプター21の下部を挿入し、ピ
ン挿入パイプ74の軸線とピン孔36と38の軸線を一
致させると共に、ピン挿入パイプ75の軸線とピン孔3
7と39の軸線を一致させる。そして、リブ板35の側
面から細長い棒状をしたバケットピン43をピン孔3
8、ピン挿入パイプ74、ピン孔36に挿通し、同時
に、細長い棒状をしたバケットピン44をピン孔39、
ピン挿入パイプ75、ピン孔37に挿入する。これらの
バケットピン43、44により振動発生アダプター21
にバケット22を連結することができる。この手順によ
り、振動発生アダプター21は連結され、図1で示す組
み立てられた状態となる。
【0024】このような構成により、バケットピン43
と44によってリブ板34と35はピン挿入パイプ74
と75と強固に連結されている。アーム18と振動発生
アダプター21は連結ピン41と42によりユニット挿
入パイプ70、71、72、73に連結されている。こ
の連結では、アーム18に固定した回動パイプ29と連
結ピン41とは回動自在に、かつ強固に連結されてい
て、ロッド25の先端に固着した連結パイプ30と連結
ピン42は回動自在に、かつ強固に連結されている。だ
が、それぞれのユニット挿入パイプ70、71、72、
73の内部には弾力のある緩衝体が収納してあり、連結
ピン41と42の両端は緩衝体で保持され、上下方向の
振動を許容されながら連結してある。このため、振動発
生アダプター21自体が振動を発生しても、その振動力
はバケットピン43と44の方向には伝わらず、バケッ
トピン43と44を介してバケット22の方向にのみ伝
えられる。
【0025】次に、図3は振動発生アダプター21の主
要な部材を分解して示し、躯体となる殻体48を組み立
てる手順を説明するものである。図4では、主要な部材
で組み立てられた殻体48に各種の部品を組み込み、振
動発生アダプター21を組み立てる手順を説明するもの
である。
【0026】図3で、振動発生アダプター21全体の応
力を支える基幹部材となるのは、薄肉鋼板で形成された
一対の側板50と51である。側板50、51はそれぞ
れ平坦な形状であり、両側は直線に形成されていて、全
体はやや台形となっている。各側板50、51の上辺の
左右はそれぞれ半円形に隆起していてやや波形となって
いて、下辺の左右もそれぞれ半円形に隆起していてやや
波形に形成してある。この側板50の中心には大径の組
入れ孔52が開口してあり、側板50の上部左右にはそ
れぞれパイプ固定孔54、55を開口してあり、側板5
0の下部左右にはそれぞれパイプ挿入孔58、59を開
口してある。側板51も側板50と同様に、その中央に
は大径のモーター孔53を開口してあり、上部左右には
パイプ固定孔56、57を開口してあり、下部左右には
パイプ挿入孔60、61を開口してある。それぞれの側
板50と51は、組入れ孔52とモーター孔53の内径
を除いて、それらの外形を同一とし、各孔の位置と内径
は同一に設定している。両側板50と51の間に配置さ
れているのはパイプ状をした内部中空となった薄肉の回
転体保護カバー66である。この回転体保護カバー66
の開口の一端(図3において左手前側)は側板50の内
側面と密着させ、組入れ孔52と回転体保護カバー66
の中心軸を一致させ、両者を電気溶接などで固着してあ
る。また、回転体保護カバー66の開口の他端(図3に
おいて右奥側)は側板51の内側面と密着させ、モータ
ー孔53と回転体保護カバー66の中心軸を一致させ、
両者を電気溶接などで固着してある。こうして、側板5
0と51と回転体保護カバー66により、側面から見て
H形となるように組み立ててある。
【0027】図3で、側板50と51の上部の外側に位
置しているのは、内部中空の薄肉状となったユニット挿
入パイプ70、71、72、73である。各ユニット挿
入パイプ70、71、72、73はそれらの内部に緩衝
体を挿入するものであり、それらの内径はパイプ固定孔
54、55、56、57の内径に一致させてある。この
ユニット挿入パイプ70の開口の一端を側板50の外側
面に密着させ、ユニット挿入パイプ70とパイプ固定孔
54の中心軸を一致させて電気溶接などで両者を固着し
てある。ユニット挿入パイプ71の開口の一端を側板5
0の外側面に密着させ、ユニット挿入パイプ71とパイ
プ固定孔55の中心軸を一致させて電気溶接などで両者
を固着してある。ユニット挿入パイプ72の開口の一端
を側板51の外側面に密着させ、ユニット挿入パイプ7
2とパイプ固定孔56の中心軸を一致させて両者を電気
溶接などで固着してある。そして、ユニット挿入パイプ
73の開口の一端を側板51の外側面に密着させ、ユニ
ット挿入パイプ73とパイプ固定孔57の中心軸を一致
させて両者を電気溶接などで固着してある。なお、ユニ
ット挿入パイプ70の外周であって、他端の開口の近く
には上下に案内ピン孔76を開口してあり、ユニット挿
入パイプ71の外周であって、他端の開口の近くには上
下に案内ピン孔77を開口してある。同様に、ユニット
挿入パイプ72の外周であって、他端の開口の近くには
上下に案内ピン孔78を開口してあり、ユニット挿入パ
イプ73の外周であって、他端の開口の近くには上下に
案内ピン孔79を開口してある。
【0028】次に、図3で側板50の手前側にあるの
は、一対のピン挿入パイプ74と75である。各ピン挿
入パイプ74と75の内径はバケットピン43、44の
外径と同一に設定し、それらの外径はパイプ挿入孔5
8、59の内径に一致させてある。 このピン挿入パイ
プ74をパイプ挿入孔58、60に挿入し、ピン挿入パ
イプ74の両端外周と側板50、51の内周とを電気溶
接などで固着してある。また、ピン挿入パイプ75をパ
イプ挿入孔59、61に挿入し、ピン挿入パイプ75の
両端外周と側板50、51の内周とを電気溶接などで固
着してある。このように主要部材を組み立てると、側板
50、51の間には回転体保護カバー66、ピン挿入パ
イプ74、75が固着されたことになり、側板50の外
側にはユニット挿入パイプ70、71が突出し、側板5
1の外側にはユニット挿入パイプ72、73が突出した
構造となる。この状態のとき、回転体保護カバー66、
ユニット挿入パイプ70、71、72、73、ピン挿入
パイプ74、75のそれぞれの軸線は平行となるように
配置されている。
【0029】図4は、図3で示した手順で組立られた殻
体48に各種の部品を取り付ける手順を示すものであ
る。前述した組入れ孔52の開口から振動発生機構97
が挿入され、回転体保護カバー66の内部空間に振動発
生機構97を位置させてある。この振動発生機構97
は、丸棒状をした回転軸95と錘96とから成り、回転
軸95の中央にはその重心位置を遍芯させて錘96を固
定してあり、回転軸95を錘96と共に回転させると、
重心がその中心から遍位しているために振動を発生させ
ることができるものある。この振動発生機構97を回転
体保護カバー66の内部に収納したならば、円盤形をし
た閉鎖円盤98を側板50の側面に密着させ、閉鎖円盤
98を側板50にネジなどで固定する。この閉鎖円盤9
8の内面中央には、凹部形をした軸受けを形成してあ
り、回転軸95の一端はこの軸受けに軸支されている。
回転軸95の軸支の状態は図9で示されている。
【0030】そして、反対側の側板51の外側には円盤
状をしたモーター取付板101を密着させてあり、モー
ター取付板101は側板51にネジなどで固定してあ
る。このモーター取付板101の中央には軸孔102を
開口してあり、この軸孔102には油圧モーター103
の出力軸104を挿入してあり、油圧モーター103は
モーター取付板101にネジなどで固定してある。この
出力軸104は回転体保護カバー66の内部に挿入して
あり、出力軸104の先端には回転軸95の他端が連結
してあり、出力軸104と回転軸95が同時に回転する
ことになる。こうして、組入れ孔52の開口は閉鎖円盤
98で閉鎖され、モーター孔53の開口はモーター取付
板101と油圧モーター103で閉鎖され、回転体保護
カバー66の内部には振動発生機構97が回転自在に収
納されたことになる。この油圧モーター103、出力軸
104、振動発生機構97により、振動を発生させるた
めの機構が構成されている。
【0031】次に、緩衝体としての緩衝ユニット85、
86、87、88は、それぞれ円筒形をしており、その
外径はユニット挿入パイプ70、71、72、73の内
径と同一になるように設定してあり、その内径は連結ピ
ン41、42の外径と同一となるように設定してある。
これらの緩衝ユニット85、86、87、88の構造は
後述する。前述のユニット挿入パイプ70には緩衝ユニ
ット85を挿入し、ユニット挿入パイプ71には緩衝ユ
ニット86を挿入し、ユニット挿入パイプ72には緩衝
ユニット87を挿入し、ユニット挿入パイプ73には緩
衝ユニット88を挿入する。また、各緩衝ユニット8
5、86、87、88の長さは、各ユニット挿入パイプ
70、71、72、73の長さよりも少し短く設定して
あり、ユニット挿入パイプ70、71、72、73に挿
入した緩衝ユニット85、86、87、88の端部とユ
ニット挿入パイプ70、71、72、73の開口端から
間には隙間が形成されることになる。そして、ユニット
挿入パイプ72の開口端から摺動ガイド89を挿入し、
ユニット挿入パイプ71の開口端から摺動ガイド90を
挿入し、ユニット挿入パイプ72の開口端から摺動ガイ
ド91を挿入し、ユニット挿入パイプ73の開口端には
摺動ガイド92を挿入する。各摺動ガイド89、90、
91、92はその厚みが薄く、その中央には上下方向に
拡大した長孔を形成してあり、これらの構成は後述す
る。
【0032】そして、ユニット挿入パイプ70の案内ピ
ン孔76には細長い案内ピン112を上下に挿入し、こ
の案内ピン112は摺動ガイド89を貫通し、摺動ガイ
ド89が脱落するのを防止している。ユニット挿入パイ
プ71の案内ピン孔77には細長い案内ピン113を上
下に挿入し、この案内ピン113は摺動ガイド90を貫
通し、摺動ガイド90が脱落するのを防止している。ユ
ニット挿入パイプ72の案内ピン孔78には細長い案内
ピン114を上下に挿入し、この案内ピン114は摺動
ガイド91を貫通し、摺動ガイド91が脱落するのを防
止している。さらに、ユニット挿入パイプ73の案内ピ
ン孔79には細長い案内ピン115を上下に挿入し、こ
の案内ピン115は摺動ガイド92を貫通し、摺動ガイ
ド92が脱落するのを防止している。このようにして、
振動発生アダプター21全体が組み立てられることにな
る。
【0033】前述した緩衝ユニット85、86、87、
88の構成を図5、図6によって詳しく説明する。図
5、図6では緩衝ユニット85の構成を示しているが、
他の緩衝ユニット86、87、88ともすべて同じ構
造、寸法となっている。この緩衝ユニット85の外周は
薄肉の金属でパイプ状の形状に加工した外パイプ107
であり、この外パイプ107の内部には薄肉の金属でパ
イプ状の形状に加工した内パイプ108が同軸となるよ
うに挿入してある。この外パイプ107の外径はユニッ
ト挿入パイプ70の内径と同一となるように設定してあ
り、外パイプ107をユニット挿入パイプ70に挿入す
ることができるようにしてある。また、内パイプ108
の内径は図2で示した連結ピン41の外径と同じになる
ように設定してあり、内パイプ108の内部に連結ピン
41を挿通することができるようにしてある。
【0034】この外パイプ107の内部に内パイプ10
8を挿入すると、外パイプ107の内周と内パイプ10
8の外周との間には円筒形をした空間が形成されること
になる。この空間には合成ゴムなどを素材とした弾力性
のある防振ゴム109を充填させる。この防振ゴム10
9は弾性力があり、振動を吸収する機能を持っている。
通常の状態のときは、防振ゴム109は内パイプ108
を外パイプ107の中心に位置するように保持している
が、振動が発生した場合には外パイプ107と内パイプ
108の相対的な位置を変動させることができる。そし
て、振動が発生しても、防振ゴム109の復元力によっ
て内パイプ108は外パイプ107の中心軸に一致する
ように復帰させることができる。図6は、図5で示した
AーAを矢視した断面図であり、外パイプ107の長さ
は内パイプ108の長さより少し短くなっていて、内パ
イプ108の一端(図6で右側)は外パイプ107の一
端より少し右側に突出している。これは連結ピン41と
内パイプ108を連結した時に、両者の上下動によって
回動パイプ29が外パイプ107と擦れ合うのを防止す
るためである。
【0035】図7は、図4における手順で組み立てられ
た振動発生アダプター21の側面を示すもので、図4中
で左手前側から右奥側の方向を見た状態を示している。
図で示すように、側板50、51はその両側が直線状に
切断され、両辺は下方に向けて狭まるようにやや傾斜し
ている。側板50、51の上辺の左右は半円形に隆起
し、上辺の中央で陥没した波形となっており、側板5
0、51の下辺の左右は半円形に隆起し、下辺の中央は
直線状に陥没した波形となっている。図7で示す側板5
0の中央には、円形をした閉鎖円盤98がネジなどで固
定してあり、ユニット挿入パイプ70には緩衝ユニット
85が、ユニット挿入パイプ71には緩衝ユニット86
がそれぞれ挿入してある。また、側板50の下部の左右
にはピン挿入パイプ74、75が固定してある。
【0036】図8は、組み立てられた振動発生アダプタ
ー21を中央で切断した断面図である。側板51の上部
の左右の開口(図の裏側にはユニット挿入パイプ72、
73が固着してある)には緩衝ユニット87、88を挿
入してあり、側板51の下部の左右にはピン挿入パイプ
74、75が固着してある。側板51の内面に固着して
ある内部中空の円筒形をした回転体保護カバー66には
回転軸95、錘96から成る振動発生機構97を配置し
てある。この回転軸95と回転体保護カバー66の中心
軸は同一の位置に配置してあり、錘96は回転軸95の
軸芯に対してその重心を遍位させて配置してある。回転
軸95が回転すると錘96も同時に回転するが、錘96
は回転体保護カバー66の内周とは接触せず、自由に回
転できるように設定してある。この錘96が回転軸95
によって回転させると、錘96の重心が回転軸95の軸
芯から離れているため、錘96が振られて回転力が振動
力に変化させられ、振動発生アダプター21は図8にお
いて左右上下方向に振動が発生させられる。
【0037】また、図9は、組み立てられた振動発生ア
ダプター21を図7中BーBで切断して矢視した断面図
である。この図は、振動発生アダプター21と連結ピン
42、バケットピン44との相関関係を示すものであ
る。図9では他の連結ピン41、バケットピン43は示
されていないが、構成は同じである。ユニット挿入パイ
プ71の内部には緩衝ユニット86が挿入され、さらに
摺動ガイド90が挿入されている。緩衝ユニット86が
挿入された状態では、内パイプ108(図6で示したも
の)の先端は側板50の内側面に一致させてあり、外パ
イプ107(図6で示したもの)は少し奥側に位置させ
てある。これは振動により、外パイプ107とアーム1
8が擦れるのを防止し、内パイプ108が外パイプ10
7とユニット挿入パイプ71に対して自由に振動できる
ようにするためである。摺動ガイド90は薄肉であり、
その一方の側面(図9で右側)を緩衝ユニット86の側
面(図9で左側)に密着させた状態で、摺動ガイド90
の全体はユニット挿入パイプ71の内部に収納されてい
る。この摺動ガイド90の上下方向にはピン孔(後述す
る)が開口してあり、このピン孔はユニット挿入パイプ
71に形成した案内ピン孔77の位置と一致させてあ
る。同様にして、ユニット挿入パイプ73の内部には緩
衝ユニット88が挿入され、さらに、摺動ガイド92を
挿入してある。このユニット挿入パイプ73の案内ピン
孔79と摺動ガイド92のピン孔(後述する)の位置は
一致させてある。
【0038】次に、振動発生アダプター21と連結パイ
プ30を接続するのは連結ピン42であり、この連結ピ
ン42は頭部を有する丸棒状をしている。この連結ピン
42の先端付近には軸方向と直角に摺動孔117が開口
してあり、その頭部付近には軸方向と直角に摺動孔11
8が開口してある。連結ピン42の先端を摺動ガイド9
2の長孔(後述する)に挿入し、次いで、緩衝ユニット
88、緩衝ユニット86、摺動ガイド90に挿通させ、
その先端を摺動ガイド90の側面より突出するまで挿入
する。すると、連結ピン42の頭部は摺動ガイド92の
側面と密着し、摺動孔117は案内ピン孔77、摺動ガ
イド90のピン孔の位置と一致し、摺動孔118は案内
ピン孔79、摺動ガイド92のピン孔の位置と一致す
る。この状態で、案内ピン113を案内ピン孔77、摺
動ガイド90のピン孔、摺動孔117に挿入し、案内ピ
ン115を案内ピン孔79、摺動ガイド92のピン孔、
摺動孔118に挿入する。こうして、案内ピン113、
115により、連結ピン42はユニット挿入パイプ7
1、73に連結され、緩衝ユニット86、88、摺動ガ
イド90、92はユニット挿入パイプ71、73から外
れないように保持されたことになる。
【0039】振動発生アダプター21とバケット22を
連結するのはバケットピン44であり、このバケットピ
ン44はその一端に頭部を有する丸棒状であり、その先
端には軸方向と直角にピン孔120を開口してある。バ
ケットピン44を振動発生アダプター21に連結するに
は、バケットピン44の先端をピン挿入パイプ75の一
端から挿通してその先端を他端に露出させる。ピン挿入
パイプ75の他端に突出したバケットピン44にはワッ
シャー123を挿入し、ピン孔120にヘアーピン形を
した止めピン122を嵌め込む。この止めピン122に
より、バケットピン44はピン挿入パイプ75で回転自
在で、かつ、その長さ方向には抜け落ちるのが防止され
る。
【0040】次に、図10、図11は前述した連結ピン
41と摺動ガイド89の形状を示し、組み合わせた状態
を示すものである。この図においては連結ピン41、摺
動ガイド89、案内ピン112が示されているが、他の
連結ピン42、摺動ガイド90、91、92、案内ピン
113、114、115も同一の形状、構造となってお
り、図10、図11では代表する部材として説明してあ
る。
【0041】この摺動ガイド89は強固でありながらそ
の表面は摩擦抵抗が少ない素材(例えば、MCナイロン
など)から構成されており、やや肉厚の円盤形をしてお
り、その外径はユニット挿入パイプ70の内径と一致さ
せてある。また、摺動ガイド89の中央には左右の側面
に貫通するように楕円形をした長孔131を開口してあ
る。この長孔131の左右方向(図10、図11で左
右)の幅は連結ピン41の外径と同じ長さに設定してあ
り、長孔131の上下方向(図10、図11で上下)の
長さは連結ピン41の外径よりも長くなるように設定し
てある。このため、長孔131は左右の幅よりも上下の
幅が長く、左右の側壁が平行となった形状となってい
る。そして、摺動ガイド89の周面の上下には一対のピ
ン孔132、133を開口させてあり、両ピン孔13
2、133を結ぶ直線は、長孔131の中心を通過して
おり、かつ、長孔131の長い方の軸線と一致させてあ
る。
【0042】次いで、ユニット挿入パイプ70と摺動ガ
イド89と連結ピン41を案内ピン112で連結するに
は、摺動ガイド89をユニット挿入パイプ70の内部に
挿入し、案内ピン孔76とピン孔132、133の軸線
を一致させる。そして、長孔131に連結ピン41を挿
入し、摺動孔134とピン孔132、133の軸線と一
致させる。その後、案内ピン112を案内ピン孔76、
ピン孔132、摺動孔134、ピン孔133、案内ピン
孔76の順に挿通させ、案内ピン112の下部をユニッ
ト挿入パイプ70の下面より突出させる。この案内ピン
112の下部外周には雄ネジ125を形成してあり、案
内ピン112の下端からワッシャー126を挿入して、
雄ネジ125にナット127、128をネジ込む。2つ
のナット127、128をダブルナットで締め付けるこ
とで、案内ピン112はユニット挿入パイプ70から抜
け出ることなく固定される。
【0043】このようにして各部材が連結された状態が
図11で示されている。図11はユニット挿入パイプ7
0の上部から案内ピン112を挿入して摺動ガイド89
と連結ピン41を保持させた状態を示すものであり、ユ
ニット挿入パイプ70の内部空間には摺動ガイド89の
外周面が密着しており、摺動ガイド89の長孔131に
は連結ピン41が挿入されている。これらユニット挿入
パイプ70、摺動ガイド89、連結ピン41は共通の案
内ピン112で上下に串刺しにされたことになる。この
状態では、長孔131の内径の内で上下の長さは連結ピ
ン41の外径より長いため、長孔131内で連結ピン4
1が上下に摺動する動作を妨げることはない。また、案
内ピン112は連結ピン41に挿通してあるが、その軸
線は長孔131の長い方の軸線と一致させてあるため、
連結ピン41が案内ピン112に沿って上下方向に移動
するのを妨げない。また、長孔131の左右の短い内径
は連結ピン41の外周と接触しているため、連結ピン4
1が左右に移動するのを規制している。このような構成
のため、図11では、連結ピン41は上下方向にのみ移
動することができ、ユニット挿入パイプ70、摺動ガイ
ド89に対して相対的に上下に振動することができる。
こうして、摺動ガイド89の長孔131により、連結ピ
ン41が移動できる方向が上下にのみ規制されている。
【0044】次に、本実施例の作用について説明する。
図4で示すように、殻体48に各部品が組み立てられた
振動発生アダプター21を掘削機10に取り付ける。こ
の取り付けの手順は図2で示されており、ユニット挿入
パイプ70、72と回動パイプ29に連結ピン41を挿
入し、アーム18と振動発生アダプター21を連結す
る。ロッド25の先端に固着した連結パイプ30を側板
50と51の間に挿入し、ユニット挿入パイプ71、7
3と連結パイプ30に連結ピン42を挿通することでロ
ッド25と振動発生アダプター21を連結する。こうし
て、アーム18とロッド25の先端に振動発生アダプタ
ー21を吊り下げることができる。そして、リブ板34
と35の間に振動発生アダプター21の下部を挿入し、
バケットピン43をピン孔38、ピン挿入パイプ74、
ピン孔36に挿通し、バケットピン44をピン孔39、
ピン挿入パイプ75、ピン孔37に挿通する。こうし
て、振動発生アダプター21の下部にバケット22を吊
り下げることができる。このような状態で通常の掘削作
業を行うには、油圧シリンダー17、20、23をそれ
ぞれ協同して伸縮させ、バケット22を上下動させるこ
とで土砂を堀取ったり、埋め戻したりする作業を行うこ
とができる。
【0045】そして、バケット22の背面を盛り土や埋
め戻した地面にに密着させ、バケット22から振動を与
えて締め固める動作を行うには、図示しない油圧回路を
切り換えて油圧モーター103に圧力油を供給する。す
ると、油圧モーター103は出力軸104を回転させ、
出力軸104と共に回転軸95、錘96を回転させる。
錘96の重心位置は回転軸95の中心軸に対し遍芯して
おり、錘96が回転することで遍位した重量分の振動が
発生し、振動発生アダプター21全体が振動することに
なる。この振動は回転軸95の軸芯に対して全方向に発
生することになるが、掘削機10側のアーム18とロッ
ド25には連結ピン41、42がしっかりと連結されて
いるが、振動発生アダプター21と連結ピン41、42
とは緩衝ユニット85、86、87、88により弾性力
を持ちながら連結されている。このため、振動発生アダ
プター21で発生した振動はそのまま連結ピン41、4
2には伝えられず、緩衝ユニット85、86、87、8
8の内部に充填した防振ゴム109に吸収される。こう
して、振動発生アダプター21で発生した振動の力は全
てバケット22の方向に伝達され、盛り土や埋め戻した
地面を締め固める作用力となる。
【0046】さらに、この振動発生アダプター21から
発生した振動力の方向は全周に向けられているが、この
ような方向性であってはバケット22には適正な締め付
け力が伝わらない。このため、各摺動ガイド89、9
0、91、92では上下の方向にのみ振動力が伝われる
ように運動を規制することができる。図10、図11で
示したように、前述した連結ピン41、42の左右の外
周には摺動ガイド89、90、91、92の長孔131
の内周が接触させてあり、この長孔131の形状によ
り、各摺動ガイド89、90、91、92は上下方向に
のみ摺動できるようにその運動が規制されている。この
ため、錘96が回転することで発生した振動は、長孔1
31の楕円形の孔で連結ピン41、42は上下の方向に
のみ案内される。こうして、錘96から発生した振動は
全周方向にはその作用力は向かわず、上下方向にだけ向
かうように規制され、振動力はピン挿入パイプ74、7
5、バケットピン43、44を介してバケット22を上
下動させるように伝達される。この上下動の振動はバケ
ット22の背面より盛り土、埋め戻し土の表面に伝えら
れ、土砂を締め固めることができる。
【0047】次に、図12、図13は本発明の第二の実
施の形態による摺動ガイド140の構成を示すものであ
り、前述した摺動ガイド89と同じ機能を有している。
摺動ガイド89では図10、図11で連結ピン41を上
下に規制して案内しているが、この摺動ガイド140で
は連結ピン153(連結ピン41に対応している)を上
下に規制して案内することができる。
【0048】この摺動ガイド140は、肉厚の円盤形を
した摺動案内体141と、この摺動案内体141内に収
納される摺動体147とから構成されている。両者によ
って連結ピン153を保持すると共に、上下方向にのみ
振動を許容するように規制することができる。摺動案内
体141は鉄などの金属を素材としていて、その外径を
ユニット挿入パイプ70の内径と同一としたやや厚肉の
円盤形状をしている。この摺動案内体141の側面の中
央には摺動孔142を開口してあり、摺動孔142の四
隅は肉盛りしてあり、内周面は八角形となっている。こ
の摺動孔142の上下の幅は左右の幅よりも長く設定し
てあり、摺動案内体141の側面から見て長方の変形し
た八角形の形状となっている。そして、摺動案内体14
1の周辺には案内ピン孔143、144が上下に開口し
てあり、両案内ピン孔143、144の軸線は同一直線
に位置するように配置してある。そして、案内ピン孔1
43は摺動孔142の上の短辺の中央に開口し、案内ピ
ン孔144は摺動孔142の下の短辺の中央に開口して
おり、両案内ピン孔143、144を結ぶ軸線は摺動孔
142の左右の長辺と平行となるように配置してある。
【0049】次に、摺動体147はその表面の摩擦係数
が小さい素材(例えば、MCナイロンなど)を素材とし
ており、金属と接触しても円滑に摺動することができ
る。摺動体147の厚みは摺動案内体141と同じと
し、その外径は正方形の四隅を切断した変形の八8角形
となっている。摺動体147の幅は摺動孔142の左右
の長辺の間隔と同じに設定し、摺動体147を摺動孔1
42に挿入した時に図13で示すように上下に空間がで
きる大きさとなっている。さらに、摺動体147の側面
の中央には円形の連結ピン孔148が開口してあり、連
結ピン孔148の内径は連結ピン153の外径と一致さ
せてある。そして、摺動体147の上下の辺には案内ピ
ン孔149と150を貫通して開口してあり、案内ピン
孔149と150の中心軸は摺動体147の中心に位置
させてある。連結ピン153は第一の実施の形態におけ
る連結ピン41と同じ作用をするもので、連結ピン15
3によりアーム18と振動発生アダプター21を連結す
ることができる。この連結ピン153の先端部には、そ
の軸線と直角となるように摺動孔154を開口してあ
る。
【0050】この実施の形態における摺動ガイド140
を組み立てるには、摺動案内体141の中央の摺動孔1
42に摺動体147を挿入する。摺動体147は正方形
であり、摺動体147は長方形であることから、摺動体
147の左右の辺は摺動孔142の左右の長辺と接触
し、摺動体147の上下の辺は摺動孔142の上下の辺
から離れることになる。このため、摺動体147の上下
には空間が形成され、摺動体147はその両側を摺動孔
142の左右の内壁に接触しながら上下に移動すること
ができる。この構成の摺動ガイド140をユニット挿入
パイプ70の内部に挿入し、連結ピン孔148に連結ピ
ン153を挿入する。そして、案内ピン孔143、14
4、案内ピン孔149、150、摺動孔154の各軸線
を一致させ、ユニット挿入パイプ70の上方から細長い
案内ピン156を挿通して各部材を串刺しにする。この
案内ピン156は上部に頭部を形成した棒状をしてお
り、その下部外周には雄ネジ157を形成してあり、各
部材を通過した案内ピン156の下端はユニット挿入パ
イプ70の下面より下方に突出する。この突出した案内
ピン156にはワッシャー158を挿入し、一対のナッ
ト159と160を雄ネジ157にネジ込み、ダブルナ
ットで締め付けることで案内ピン156はユニット挿入
パイプ70に固定される。
【0051】こうして組み立てられた状態が図13で示
され、案内ピン156によってユニット挿入パイプ7
0、摺動案内体141、摺動体147、連結ピン153
は図13の紙面で前後方向には抜け落ちることがないよ
うに連結されている。また、この状態では、案内ピン1
56によって摺動体147と連結ピン153は図13中
で上下方向に自由に摺動できるように保持されている。
摺動孔142の上下の長さは摺動体147の上下の幅よ
りも長く設定してあるため、摺動体147の上下には空
間が形成され、摺動体147と連結ピン153が上下方
向に移動するのを妨げることがない。図12、図13で
は図示しないが、連結ピン153にはアーム18が連結
してあるため、連結ピン153とユニット挿入パイプ7
0が相対的に振動しても、連結ピン153は案内ピン1
56と摺動体147によって自由に振動することを妨げ
ず、しかも、上下方向にのみ振動を許容することができ
る。この結果、ユニット挿入パイプ70は連結ピン15
3に対して上下方向にのみ移動でき、図示しない振動発
生機構から発生した振動を上下に変換させる。左右方向
に向けて振動が発生しても、摺動体147の両側が摺動
孔142の左右の内壁に接触しているため、左右には移
動することはない。このような作用により、図示しない
振動発生機構から発生した振動でユニット挿入パイプ7
0が振動しても、その振動力は上下方向にのみ変換され
る。その上下方向の振動は図示しないバケットに伝達さ
れ、バケットの背面に接触した土砂に転圧する力となっ
て伝達させることができる。
【0052】なお、この第二の実施の形態では、摺動案
内体141を金属とし、摺動体147をMCナイロンな
どの表面摩擦の少ない素材で形成してあるが、摺動案内
体141をMCナイロンなどの表面摩擦の少ない素材で
形成し、摺動体147を金属で形成しても同じ効果を得
ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明は前述のように構成したため、従
来から用いられていた掘削機のアームとバケットの間に
アダプターを介在させることで、掘削の作業と転圧の作
業を行うことができる。このため、掘り取った溝や穴の
中に作業員が入って転圧機を操作する必要がなくなり、
作業員の危険性を解消することができる。また、従来の
作業のように、掘削機と転圧機を作業現場で用意する必
要がなくなり、狭い作業現場であっても二つの異なった
作業を一台の掘削機だけで処理することができるので機
械の稼働効率が高くなる。
【0054】この転圧の振動は振動発生機構で発生させ
られ、その振動の力は360度の全周方向に向けて発生
させられるが、アームとアダプターの間を連結するピン
にはガイド装置が介在させてあるため、振動はバケット
の方向の上下にだけ向けられる。このため、バケットは
前後には振動せず、上下にのみ振動し、バケットの背面
に接触させた盛り土や法面などを転圧させる力として作
用させることができる。振動発生機構から発生させた振
動エネルギーはバケットの方向に伝達させることがで
き、全てのエネルギーを土砂の転圧に向けることがで
き、作業の効率化を図ることができる。そして、アーム
とアダプターの間を連結するピンは弾性のある緩衝ユニ
ットで保持されているので、アダプターで発生した振動
力は緩衝ユニットで吸収され、アームの方向には伝達さ
れない。このため、転圧の作業においてアダプターから
振動が発生しても、掘削機の機械部分に振動による金属
疲労や損傷を発生させず、長期の使用を可能とする。
【0055】この振動発生アダプターは、バケットと強
固に連結される殻体と、殻体に収納されて振動を発生さ
せる振動発生機構と、アームと殻体を弾性力をもって連
結する緩衝体と、アームと殻体との相互の運動を一方向
にのみ許容する規制機構とから構成されているため、機
構が簡略となり、重量が軽くなる効果がある。このた
め、掘削機を作動させても、アームの先端に加わる重量
は重くならず、アーム走査における動作が敏速となる。
【0056】この緩衝体は、外径の違う外パイプと内パ
イプから成り、外パイプと内パイプの間に弾性のあるゴ
ム材を充填させて緩衝ユニットに構成してある。このた
め、内パイプに連結ピンを挿入することでアームと殻体
とを連結でき、組み立てが簡易となる。また、円筒形に
ゴム材を充填させてあるため、全周のどの方向にも振動
を吸収することができる。
【0057】また、規制機構は、その中央に楕円形をし
た長孔を形成してあり、長孔にアームと連通した連結ピ
ンを挿入してあり、アームは長孔の中で一方向にのみ摺
動することができる。この構成は簡易でありながら、振
動を一方向に集約させて規制することができ、バケット
が転圧する方向にのみ作用力を集中させることができ
る。さらに、一つのアームを緩衝体で弾性を持たせなが
ら規制機構でその振動の方向を規制できるようにしてあ
るため、アームと殻体の連結と運動規制を一つの連結ピ
ンで機能させることができ、機構が簡略化できる。
【0058】さらに、規制機構は、その中央に長方形の
形状をした摺動孔を開口し、摺動孔にはやや正方形をし
て摺動孔の両側面を摺動する摺動体を挿入し、摺動体の
中央にはピン孔を開口し、ピン孔にアームと連通した連
結ピンを挿入してある。このため、アームと摺動体は摺
動孔の内部で一方向にのみ移動することができ、振動発
生機構による振動を一方向にのみ集中させることができ
る。この振動はバケットに集中して伝えることができ、
土砂を効率よく転圧することができる。
【0059】振動発生アダプターを構成する殻体は、ア
ームを挿入できる間隔を置いて平行に配置した一対の側
板と、側板の間を連結する振動発生機構と、側板のそれ
ぞれの外側面に固着した円筒形をしたユニット挿入パイ
プとから構成されている。アダプターを支えるために必
要十分な構成であるため、アダプターの重量を軽く構成
することができる。そして、側板にはユニット挿入パイ
プを固着してあるため、ユニット挿入パイプに緩衝ユニ
ットを挿入するだけで緩衝体を組み込むことができる。
この緩衝ユニットでは、ゴム材が充填してあるため、連
結ピンを緩衝ユニットに挿通するだけの組み立てで振動
を吸収させることができる。
【0060】振動発生アダプターを構成する殻体のユニ
ット挿入パイプには、円形をした規制機構を挿入してあ
り、この規制機構により振動発生機構から発生させた振
動を一方向にのみ伝達するように規制している。緩衝ユ
ニットを挿入したユニット挿入パイプに規制機構を挿入
することができ、緩衝と振動規制を一つのユニット挿入
パイプで行わせることができ、機構が簡略となる。ま
た、緩衝と振動規制はアームに挿通した連結ピンにより
共通して行うことができ、組み立て、整備が簡易となる
特徴がある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動発生アダプターを掘削機に取
り付け、使用する状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の振動発生アダプターをアームとバケッ
トに取り付ける手順を示す斜視図である。
【図3】本発明の振動発生アダプターの主要な殻体を組
み立てる手順を示す、部材を分解して示した斜視図であ
る。
【図4】本発明の振動発生アダプターの殻体に各種の部
品を組み込む手順を示す、部品を分解して示した斜視図
である。
【図5】本発明の振動発生アダプターに使用する緩衝ユ
ニットの外観を示す斜視図である。
【図6】本発明の振動発生アダプターに使用する緩衝ユ
ニットを、図5中でAーAに矢視した断面図である。
【図7】本発明の振動発生アダプターを組み立てて、そ
の組み立てた状態における側面図である。
【図8】本発明の振動発生アダプターを組み立てて、そ
の中央で切断した縦断面図である。
【図9】本発明の振動発生アダプターを組み立てた状態
で、図7中BーBに矢視した断面図である。
【図10】本発明の振動発生アダプターに使用する摺動
ガイドの構成を示す、主要部品を分解して示した斜視図
である。
【図11】本発明の振動発生アダプターに使用する摺動
ガイドの構成を示すもので、摺動ガイド付近を縦に切断
した断面図である。
【図12】本発明の振動発生アダプターに使用する摺動
ガイドの第二の実施の形態で、主要部品を分解して示し
た斜視図である。
【図13】本発明の振動発生アダプターに使用する摺動
ガイドの第二の実施の形態で、摺動ガイド付近を縦に切
断した断面図である。 10 掘削機 18 アーム 21 振動発生アダプター 22 バケット 25 ロッド 30 連結パイプ 41 連結ピン 42 連結ピン 43 バケットピン 44 バケットピン 48 殻体 50 側板 51 側板 70 ユニット挿入パイプ 71 ユニット挿入パイプ 72 ユニット挿入パイプ 73 ユニット挿入パイプ 85 緩衝体としての緩衝ユニット 86 緩衝体としての緩衝ユニット 87 緩衝体としての緩衝ユニット 88 緩衝体としての緩衝ユニット 89 摺動ガイド 90 摺動ガイド 91 摺動ガイド 92 摺動ガイド 97 振動発生機構 103 油圧モーター 107 外パイプ 108 内パイプ 109 防振ゴム 131 長孔 140 摺動ガイド 141 摺動案内体 147 摺動体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動できる車体と、車体に取り付けられ
    て上下に揺動できるアームと、アームの先端に連結され
    た振動発生アダプターと、振動発生アダプターの前側に
    連結されたバケットとから成り、アームを揺動させるこ
    とでバケットにより土砂の掘り取り作業を行うことがで
    きると共に、振動発生アダプターから発生させた振動を
    バケットに伝えて土砂の転圧作業を行うことができる機
    構において、振動発生アダプターは、バケットと強固に
    連結される殻体と、殻体に収納されて振動を発生させる
    振動発生機構と、アームと殻体を弾性力をもって連結す
    る緩衝体と、アームと殻体との相互の運動を一方向にの
    み許容する規制機構とから構成されたことを特徴とする
    掘削機の振動発生アダプター。
  2. 【請求項2】 前記緩衝体は、外径の違う外パイプと内
    パイプから成り、外パイプと内パイプの間に弾性のある
    ゴム材を充填させて構成した緩衝ユニットであり、外パ
    イプを殻体に連結し、内パイプにアームと連通した連結
    ピンを挿入したことを特徴とする請求項1記載の掘削機
    の振動発生アダプター。
  3. 【請求項3】 前記規制機構は、その中央に楕円形をし
    た長孔を形成してあり、長孔にアームと連通した連結ピ
    ンを挿入したことを特徴とする請求項1記載の掘削機の
    振動発生アダプター。
  4. 【請求項4】 前記規制機構は、その中央に長方形の形
    状をした摺動孔を開口し、摺動孔にはやや正方形をして
    摺動孔の両側面を摺動する摺動体を挿入し、摺動体の中
    央にはピン孔を開口し、ピン孔にアームと連通した連結
    ピンを挿入したことを特徴とする請求項1記載の掘削機
    の振動発生アダプター。
  5. 【請求項5】 前記殻体は、アームを挿入できる間隔を
    置いて平行に配置した一対の側板と、側板の間を連結す
    る振動発生機構と、側板のそれぞれの外側面に固着した
    円筒形をしたユニット挿入パイプとから成り、ユニット
    挿入パイプには緩衝ユニットを挿入し、緩衝ユニットを
    介してアームと殻体とを連結ピンで弾性的に連結したた
    ことを特徴とする請求項1記載の掘削機の振動発生アダ
    プター。
  6. 【請求項6】 前記殻体のユニット挿入パイプには、円
    形をした規制機構を挿入したことを特徴とする請求項5
    記載の掘削機の振動発生アダプター。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014234689A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 洋伸建設株式会社 海浜内危険物清掃除去装置及びその清掃除去方法
KR20200077239A (ko) * 2018-12-20 2020-06-30 주식회사 티엠시 초경 스페이서 제조용 금속 분말을 포함하는 초경 스페이서 제조방법 및 이 방법에 의해 제조된 초경 스페이서 및 이 방법에 의해 제조된 굴착기 암 장착용 초경 스페이서

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KR20200077239A (ko) * 2018-12-20 2020-06-30 주식회사 티엠시 초경 스페이서 제조용 금속 분말을 포함하는 초경 스페이서 제조방법 및 이 방법에 의해 제조된 초경 스페이서 및 이 방법에 의해 제조된 굴착기 암 장착용 초경 스페이서
KR102177693B1 (ko) * 2018-12-20 2020-11-11 주식회사 티엠시 초경 스페이서 제조용 금속 분말을 포함하는 초경 스페이서 제조방법 및 이 방법에 의해 제조된 초경 스페이서 및 이 방법에 의해 제조된 굴착기 암 장착용 초경 스페이서

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