JP2014234684A - 既設堰堤の補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】交通手段が不便な山間部のような場所でも資材の運搬が容易かつ短期間で堰堤の補強工事を行える既設堰堤の補強構造を提供する。
【解決手段】河川を横断して構築された既設堰堤の補強構造1であって、既設堰堤2に対して河川上流側に間隔をあけて配置された補強集合体3と、既設堰堤2と補強集合体3との間に充填された詰め材4とを備える。補強集合体4は、補強ユニット5が複数組み合わされて形成されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、山間部の河川において短期間の施工に好適な既設堰堤の補強構造に関する。
堰堤は、貯水、治水、砂防などの目的で、河川、渓谷のような山間部の比較的交通の便が悪い場所に構築される。このため、堰堤を構築する場合は、堰堤を構成する資材の運搬用道路等を確保する必要がある。
この資材の運搬用道路等の確保は、堰堤を新設する場合と比較して、既設堰堤の補強工事を行う場合の方が困難となる。その理由として、既設堰堤の補強工事を行う際には、通常堰堤の新設時の運搬用道路等が既に取り除かれているためである。また、仮にこの資材の運搬用道路が確保できた場合であっても、堰堤が山間部に作られることが多いため、当該道路の道幅も狭いことが多く、資材の運搬そのものにも制約がある。このため、既設堰堤の補強のための構造物としては、これを構成する資材の運搬が容易で現場での施工性に優れるものが望まれていた。
また堰堤の補強工事の際に利用されるコンクリート工法の場合には、コンクリートの粗面仕上げを行うチッピングや型枠の着脱等の工程が必要であり、また一度に打設できるコンクリートの量にも制限がある等、工期が長期化し施工面で改善の余地がある。
一方、山間部の堰堤に限らず、海岸沿いに設置される堤防では、ブロックを堤防の後背部から堤防の上部を覆うまで積み上げ、土砂を堤防斜面とブロックの間に充填する嵩上げ方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−122373号公報
特許文献1の開示技術では、流水域に沿って構築され、下流側から上流側に向けて寄せられる津波等に対して嵩上げするためのものである。このため、河川を横断して構築される堰堤で、貯水、治水、砂防等の目的で、上流側から下流側に向けて流れる水や土砂の圧力を防ぐことを念頭においた技術ではない。
また堰堤は、山間部にある河川や渓谷等を横断して構築されるため、堰堤の補強工事は、水量の少ない乾季でなければ施工が困難となる。このため、堰堤の補強工事は、乾季の間の短期間に施工しなければならないという工期上の制約もある。この特許文献1の開示技術では、流水域に対して堤防の後背部からブロックを積み上げていくため、水量の少ない乾季を考慮する必要がなく施工期間の短縮化を図ることを目的としたものではない。このため、特許文献1の開示技術では、施工期間の短縮化の要請に応えることができない。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、交通手段が不便な山間部のような場所でも資材の運搬が容易かつ短期間で堰堤の補強工事を行える既設堰堤の補強構造を提供することにある。
本発明に係る既設堰堤の補強構造は、既設堰堤に対して河川の上流側に間隔をあけて配置された補強集合体と、既設堰堤と補強集合体との間に充填された詰め材とを備えるように構成する。
本願第1の発明は、河川を横断して構築された既設堰堤を補強するための既設堰堤の補強構造であって、既設堰堤に対して河川上流側に間隔をあけて配置された補強集合体と、既設堰堤と補強集合体との間に充填された詰め材とを備え、補強集合体は、補強ユニットが複数組み合わされて形成されることを特徴とする。
本願第2の発明は、第1の発明において、補強ユニットは、四隅に配置された柱材と、河川幅方向に隣り合う柱材間を連結する水平材と、河川流れ方向に隣り合う柱材間を連結する繋ぎ材と、柱材と水平材と繋ぎ材とで囲まれた空間の内部に充填された中詰め材とを備え、補強集合体は、補強ユニットが河川幅方向に複数連設され、河川流れ方向に一列又は複数列連設され、上下方向に一段又は複数段連設されることを特徴とする。
本願第3の発明は、第1の発明において、補強ユニットは、カゴ状の枠体で形成されたカゴ枠と、カゴ枠の内部に充填された中詰め材とを備え、補強集合体は、補強ユニットが河川幅方向に複数連設され、河川流れ方向に一列又は複数列連設され、上下方向に一段又は複数段連設されることを特徴とする。
本願第4の発明は、第2又は第3の発明において、補強集合体は、河川流れ方向の最下流側補強集合体の上端部が、河川流れ方向の最上流側補強集合体の上端部よりも高いことを特徴とする。
本願第5の発明は、第2又は第3の発明において、補強集合体は、河川流れ方向の最上流側補強集合体の上端部が、河川流れ方向の最下流側補強集合体の上端部よりも高いことを特徴とする。
本願第6の発明は、第4又は第5の発明において補強集合体のうち最上流側補強集合体と最下流側補強集合体との間に配置された補強ユニットは、最上流側補強集合体から最下流側補強集合体に向かって階段状又はスロープ状に連設されることを特徴とする。
本願第7の発明は、第1〜第6の発明のうちいずれか1の発明において、補強集合体の上端は、既設堰堤の上端よりも高いことを特徴とする。
本願第8の発明は、第1〜第7の発明のうちいずれか1の発明において、詰め材は、既設堰堤の上端の高さ以上充填されることを特徴とする。
本願第9の発明は、第2〜第8の発明のうちいずれか1の発明において、詰め材は、中詰め材と同一の材料であることを特徴とする。
本願第10の発明は、第1〜第9の発明のうちいずれか1の発明において、詰め材は、水よりも比重が大きいことを特徴とする。
本願第11の発明は、第1〜第10の発明のうちいずれか1の発明において、詰め材は、上端部を覆うカバー材が設けられることを特徴とする。
第1の発明によれば、既設堰堤に対して河川の上流側に間隔をあけて配置された補強集合体と、既設堰堤と補強集合体との間に充填された詰め材とを備えることにより、既設堰堤を有効利用して、合理的に既設堰堤を補強することができる。
また既設堰堤の補強構造の全てを補強集合体で構成するのではなく、詰め材が既設堰堤と補強集合体との間に充填されている。これにより、既設堰堤の補強構造の一部を詰め材に代替することができ、既設堰堤の補強構造の構成を簡略化し、工期の短縮が可能となる。また補強集合体は、単体の補強ユニットを組み立てたものであるため、交通の便が悪い場所でも運搬が容易であり、更に工期の短縮が可能となる。
第2の発明によれば、補強ユニットが、柱材と、水平材と、繋ぎ材と、柱材と水平材と繋ぎ材とで囲まれた空間の内部に充填された中詰め材とを備えている。これにより、補強ユニット全体を一つの部材として製作する必要がない。即ち、補強ユニットを柱材、水平材、繋ぎ材、中詰め材の各部材に分解可能となる。このため、施工現場で各部材の組み立てが可能であり、第1の発明に比べて、更に各部材の運搬が容易となり、工期の短縮が可能となる。
第3の発明によれば、補強ユニットがカゴ状の枠体で構成されたカゴ枠と、カゴ枠の内部に充填された中詰め材とを備える。即ち、第2の発明と同様に、補強ユニットをカゴ枠の各枠体、中詰め材の各部材に分解可能となる。このため、施工現場で各部材の組み立てが可能であり、第1の発明に比べて、更に各部材の運搬が容易となり、工期の短縮が可能となる。
第4発明によれば、補強集合体の上流側は水圧による荷重や、補強集合体の下流側は詰め材の重力による荷重が負荷されることで、補強構造全体の安定性が保たれ、外部からの外力に十分耐えられる構造となる。そのため、補強ユニットの内部にある中詰め材が外側にはらもうとすることを抑えることができ、柱材、水平材、繋ぎ材及び各枠体の部材の断面サイズを縮小することができる。
第5の発明によれば、詰め材が既設堰堤と補強集合体との間に十分に充填されているため、補強集合体に詰め材の荷重が十分に加えられる。このため、既設堰堤の補強構造全体の安定性が保たれ、外部からの荷重に十分耐えられる構造となり、河川流れ方向の補強ユニット数を減らし、補強集合体のサイズを小さくできる。
第6の発明によれば、最上流側に配置された補強ユニットと最下流側に配置された補強ユニットの間に配置された補強ユニットが階段状又はスロープ状に連設されている。これにより、補強集合体の上方にある詰め材の重力による荷重を当該補強ユニットの上端の平面で受けることができ、より効率的に詰め材の重力による荷重を上方から補強集合体に伝えることができる。このため、既設堰堤の補強構造全体の安定性が保たれ、外部からの荷重に十分耐えられる構造となる。
第7の発明によれば、補強集合体の上端が、既設堰堤の上端よりも高いことより、貯水等の目的の利用に際し、既設堰堤の河川の上流側の嵩上げを行うことができる。
第8の発明によれば、詰め材が既設堰堤の上端の高さ以上の位置まで充填されていることより、既設堰堤と補強集合体と詰め材とを一体的な構造物として、既設堰堤の補強構造全体が安定する。
第9の発明によれば、詰め材が中詰め材と同一の材料であることより、材料を共通化できるため、第1〜第8の発明に比較して、更に工期の短縮が可能となり、施工性、経済性が向上する。
第10の発明によれば、詰め材が水よりも比重が大きいことで、第1〜第9の発明に比較して、詰め材の重力に基づくより大きな荷重を補強集合体に伝えることができる。
特に第5の発明のように、最上流側の補強ユニットの上端部が最下流側の補強ユニットの上端部よりも高い場合には、補強集合体の上方にある詰め材が、水よりも大きな比重であるため、より大きな重力による荷重を上方から補強集合体に加えられており、第4の発明と比較して既設堰堤の補強構造が安定する。また、補強ユニットの各部材に中詰め材の圧力がかかっても、水よりも比重の大きい当該詰め材の反力を得ることで、中詰め材の外部への圧力を抑えることができるため、柱材、水平材、繋ぎ材又はカゴ枠の各部材の断面サイズを縮小することができる。更に、最上流側の補強ユニットが最下流側の補強ユニットよりも高く、最上流側の補強ユニットから最下流側の補強ユニットまで階段状又はスロープ状になっているため、補強集合体に詰め材が十分に荷重を加えて構造を安定化させるため、補強集合体の河川流れ方向のサイズをより小さくできる。
第11の発明によれば、詰め材の上端部にカバー材を設けることで、上流側から補強集合体の上端を水が越流したときに、詰め材が削り取られることを防ぐことができる。
本発明を適用した既設堰堤の補強構造の第1実施形態の正面図である。 本発明を適用した既設堰堤の補強構造の図1のA−A´側断面図である。 本発明を適用した既設堰堤の補強構造の図1のB−B´側断面図である。 本発明を適用した既設堰堤の補強構造の図1のCの領域を拡大した斜視図である。 補強ユニットが自在枠である場合の内部の中詰め材を省略した骨組のみを示した斜視図である。 図6(a)は、補強ユニットとしてカゴ枠を適用した場合の中詰め材を省略した骨組のみの各部品の斜視図であり、(b)は、(a)の組み立て後の斜視図である。 本発明を適用した既設堰堤の補強構造における補強集合体の上端部から既設堰堤の越流部までの態様の変形例を示す斜視図である。 本発明を適用した既設堰堤の補強構造の第2実施形態の側断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る既設堰堤の補強構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
第1実施形態
図1は、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1の第1実施形態の正面図である。図2は、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1の図1のA−A´側断面図である。
図1、図2に示すように既設堰堤の補強構造1は、山間部の河川を横断して構築された既設堰堤2と、既設堰堤2に対して河川の上流側に間隔をあけて配置された補強集合体3と、既設堰堤2と補強集合体3との間に充填された詰め材4とを備えている。既設堰堤の補強構造1は、補強集合体3と詰め材4とにより、既設堰堤2の嵩上げを行う機能的な補強の役割と、既設堰堤2の構造物としての耐力を向上させる構造的な補強の役割を有している。
既設堰堤2は、河川の河川幅方向を横断するようにして河床9上に立設される堰堤本体20と、既設堰堤2の上端部21aの河川幅方向の両側に設けられる袖部21と、袖部21間に位置し、袖部21の上端部21aより上端部22aが低く構成される越流部22とから構成される。この既設堰堤2は、貯水、治水、砂防等の目的に利用される堰堤に限らず、導流堤などであってもよい。
補強集合体3は、補強ユニット5が河川幅方向に複数連設され、河川流れ方向に一列又は複数列連設され、上下方向に一段又は複数段連設されて河床9上に形成される。
図3は、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1の図1のB−B´側断面図である。図4は、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1の図1のCの領域を拡大した斜視図である。
図2〜図4に示す補強集合体3は、河川幅方向において上端部3bよりも上端部3aが低く構成される。上端部3a及び上端部3bの高さは、既設堰堤2の袖部21の上端部21a及び越流部22の上端部22aのそれぞれの高さに合わせている。
ここで、補強集合体3のうち、補強ユニット5が河川流れ方向の最上流側に配置された集合体を最上流側補強集合体31とする。同様に、補強ユニット5が河川流れ方向の最下流側に配置された集合体を最下流側補強集合体32とする。更に、補強ユニット5が最上流側補強集合体31と最下流側補強集合体32との間の中間に配置された集合体を中間補強集合体33とする。また図2、図3に示す中間補強集合体33は、最上流側補強集合体31から最下流側補強集合体32に向かって階段状に補強ユニット5が積み重ねられている。なお、図2に示す補強集合体3は、最上流側補強集合体31の上端が、最下流側補強集合体32の上端よりも高くなっている。
また最下流側補強集合体32の上端部32a、側面部32bと、中間補強集合体33の上端部33a、側面部33bと、最上流側補強集合体31の側面部31cとは、詰め材4と接触している。更に最上流側補強集合体31の側面部31bは、上流側の貯水のための水Wと接触している。
図4に示す補強ユニット5は、各種枠体により六面体状に形成された骨組50と、骨組50の内部の空間に充填された中詰め材56とを備える。
図5は、補強ユニット5が自在枠である場合の内部の中詰め材56を省略した骨組50のみを示した斜視図である。
図5に示す骨組50は、四隅に配置された柱材51a〜51dと、河川幅方向に隣り合う柱材51a、51b間を連結する水平材52a〜52eと、河川幅方向に隣り合う柱材51c、51d間を連結する水平材53a〜53eと、河川流れ方向で、柱材51a、51bと柱材51c、51dとの間を連結する繋ぎ材54a〜54eと、河川流れ方向で、柱材51a、51bの上部と柱材51c、51dの下部とを傾斜して連結するブレース材55a、55bとから構成される。
柱材51a〜51dは、ウェブ部511の両端に一対のフランジ部512、513が連設されたH形鋼からなる。即ち、この柱材51a〜51dは、ウェブ部511、フランジ部512、513により囲まれてなる溝形鋼が形成されている。
水平材52a〜52e、53a〜53e、繋ぎ材54a〜54e、ブレース材55a、55bは、溝形鋼であっても、角パイプであってもよい。また水平材52、53、繋ぎ材54及びブレース材55は、それぞれの上下方向の間隔及び数は、中詰め材56を骨組50の内部に充填できるものであれば、如何なるものであってもよい。更に柱材51a〜51d、水平材52、53、繋ぎ材54、ブレース材55の位置、数、形状、大きさ、素材は、これに限定されることなく、補強ユニット5の剛性が確保されていれば、如何なるものであってもよい。なお柱材51、水平材52、53、繋ぎ材54、ブレース材55の各部材の接合は、溶接でもボルト接合であってもよい。
図5に示す骨組50は、河川幅方向から見て略台形状に形成されているが、これに限定されることなく、補強ユニット5における六面体状の各面の形状は、地形に合わせて、略平行四辺形、略長方形、略正方形のいずれの形状であってもよい。
中詰め材56は、例えば、石、礫、土砂等である。この中詰め材56は、補強ユニット5が重力式構造物として補強集合体3を組み立てたときに安定するために必要な重量を確保できればよく、現場施工時に発生した石や土砂等をそのまま使用してもよい。これにより、既設堰堤の補強構造1は、石や土砂等の残土処理費用の低減を図ることができる。しかし、中詰め材56は、これに限定されることなくコンクリートやモルタル等であってもよい。また中詰め材56は、現場で掘削された土砂やその土砂に一部のコンクリートやモルタル等を混ぜて形成されていてもよい。
なお、図2に示す補強集合体3は、補強ユニット5の骨組50が複数積み上げられているが、一つひとつの補強ユニット5は分離可能に独立している。また、一つの補強ユニット5は、柱材51、水平材52、53、繋ぎ材54、ブレース材55の各部材ごとに分離可能である。即ち、現場までは、柱材51、水平材52、53、繋ぎ材54、ブレース材55の各部材ごとに運搬し、現場で骨組50を製作し、その骨組50に中詰め材56を充填して、補強ユニット5を組み立ててもよい。更に、この補強ユニット5を複数積み上げて溶接やボルト等で一体化して補強集合体3としてもよい。しかし、補強集合体3は、これに限定されることなく、隣り合う補強ユニット5が溶接やボルト等で一体化されずに分離されたまま積み上げられていてもよい。また、上下に隣り合う補強ユニット5のうち、上側にある補強ユニット5の水平材52eと下側にある補強ユニット5の水平材52aとが一の部材で構成されていてもよい。これは、水平材52a、52eに限らず他の水平材52、53、繋ぎ材54、ブレース材55においても同様に上下左右に隣り合う各部材が溶接やボルト等で一体化されていてもよく、一の部材で構成されていてもよい。
図5に示す補強ユニット5は、各柱材51、各水平材52、53、各繋ぎ材54、各ブレース材55、中詰め材56とで構成されることにより、補強ユニット5全体を一つの部材として製作する必要がない。これにより、柱材51、水平材52、53、繋ぎ材54、ブレース材55、中詰め材56と、それぞれの部材に補強ユニット5が分解可能となる。
補強ユニット5は、図5に示す骨組50の代わりに図6に示すカゴ枠7を用いてもよい。図6(a)は、補強ユニットとしてカゴ枠7を適用した場合において内部の中詰め材を省略した骨組のみを示した各部品の斜視図であり、図6(b)に示すカゴ枠7は、図6(a)に示す各部品を組み立てた後の斜視図である。
図6に示すカゴ枠7は、前面枠体74と、前面枠体74に対向させて設けられた後面枠体76と、前面枠体74と後面枠体76との幅方向の端部に取り付けられた端部枠体77と、梁材82、83、84とを有する。カゴ枠7は、例えば、金属製である。しかし、カゴ枠7は、金属製に限定されることなく、中詰め材56の重量を支える剛性が確保できれば、樹脂製等であってもよい。
前面枠体74は、金属製の枠により格子状に形成された金網を断面L字形状に折り曲げて形成されたL形金網71と、L形金網71の幅方向の端部に取り付けられた前面枠73とを有する。前面枠73は、カゴ枠7の幅方向に延長された水平部73dと、水平部73dの両端で幅方向に略直交に曲げられた垂直部73aと、垂直部73aと奥行方向に略直交に曲げられた底部73bと、底部73bの先端にあるフック状の先端部73cとを有する。
後面枠体76は、金属製の枠により格子状に形成された金網を断面L字形状に折り曲げて形成されたL形金網72と、L形金網72の幅方向の端部に取り付けられた後面枠75とを有する。後面枠75は、垂直部75aと、垂直部75aと奥行方向に略直交に曲げられた底部75bと、底部75bの先端にあるフック状の先端部75cとを有する。
端部枠体77は、金属製の枠により格子状に形成された金網が平面状に形成された平面金網79と、平面金網79の上下方向の上端に取り付けられた上部枠78と、平面金網79の上下方向の下端に取り付けられた下部枠81とから形成される。ここで、上部枠78は、直線状の上部枠本体78bと、上部枠本体78bの奥行方向の両端にあるフック状の端部78aとから形成される。
梁材82は、梁材本体82bと、梁材本体82bの奥行方向の両端にあるフック状の端部82aとから形成される。梁材83は、梁材本体83bと、梁材本体83bの奥行方向の両端にあるフック状の端部83aとから形成される。梁材84は、梁材本体84bと、梁材本体84bの奥行方向の両端にあるフック状の端部84aとから形成される。
カゴ枠7は、前面枠73の底部73bの先端部73cを、後面枠75の底部75bの先端部75cの貫通孔75dに係合させてコ字形に組み立ててなる。またカゴ枠7は、端部枠体77の上部枠78の端部78aを、前面枠73の垂直部73aと、後面枠75の垂直部75aにそれぞれ取り付け、端部枠体77の下部枠81を、係合された先端部73c、75cに取り付けてなる。またカゴ枠7は、梁材84を、前面枠73の垂直部73aと、後面枠75の垂直部75aとの上下方向の略中央に取り付けると共に端部枠体77の上下方向の略中央に取り付けてなる。更に、カゴ枠7は、梁材82、83を隣り合う2つの前面枠体74の2つの前面枠73の垂直部73aと、同様に隣り合う2つの後面枠体76の2つの後面枠75の垂直部75aとの上部と略中央にそれぞれ取り付けてなる。
カゴ枠7は、補強ユニット5がカゴ状の枠体で構成されており、骨組50と同様に、カゴ枠7の各枠体が分解可能である。
なお、補強ユニット5は、上述の骨組50やカゴ枠7に限定されることなく、上下方向に積み上げることができれば、テトラポットやコンクリートブロック等、如何なる形状、大きさ、素材のものであってもよい。
図2、図3に示す詰め材4は、詰め材本体40と、詰め材本体40の上端部40a、40bを覆うカバー材41とにより構成される。ここで、図3、図6に示す上端部40aは、補強集合体3の上端部3aから既設堰堤2の越流部22までを繋ぐようにスロープ状に形成される。
詰め材本体40は、中詰め材56と同様に、例えば、石、礫、土砂等である。しかし、これに限定されることなく、コンクリートやモルタル等であってもよい。この詰め材本体40は、補強集合体3を安定して河床9に立設させるために必要な重量を確保できれば、施工時に現場で発生した石や土砂をそのまま使用してもよい。これにより、既設堰堤の補強構造1は、施工時に現場で発生した石や土砂等の残土処理費用の低減を図ることができる。
カバー材41は、図4に示すように、水流により詰め材4が浸食されること軽減するために設けられる。カバー材41は、金属製パネル、コンクリートパネル、ポリ塩化ビニル等の樹脂シートであってもよい。カバー材41は、水流による詰め材4の浸食を防ぐことができるものであれば、いかなる素材であってもよい。
次に、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1の構築方法について図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
先ず図2に示すように、既設堰堤2から間隔をあけて、河川を横断するように骨組50又はカゴ枠7の内部に中詰め材56を充填した補強ユニット5を河川幅方向に両岸まで連設する。それに加えて、補強ユニット5を上下方向及び河川流れ方向に最下流側補強集合体32から中間補強集合体33を経て最上流側補強集合体31に向けて高くなるように階段状に積み上げて連設し、補強集合体3を構築する。このとき、図4に示すように、補強集合体3において、上端部3aが、上端部3bよりも低く構築する。次に、既設堰堤2と補強集合体3の間に、図2に示すように詰め材4を既設堰堤2の高さ以上充填し、この詰め材4の上端部40a、40bにカバー材41を取り付けることで既設堰堤の補強構造1が完成する。
図4に示す補強集合体3の上端部3aから既設堰堤2の越流部22までの上端部40aがスロープ状に形成されることにより、上流側から上端部3aを越流して、流下してくる河川水や各種礫体等を越流部22により下流側へ越流可能とすることができる。この補強集合体3の上端部3a、詰め材4の上端部40a、既設堰堤2の越流部22を設けることにより、流下する水を意図的に流すことができる。このため、既設堰堤の補強構造1における上端部3a、40a、越流部22以外のあらゆる箇所が水により浸食されることを防ぎ、既設堰堤の補強構造1の構造体が破壊されることを防ぐことができる。なお、図4に示す詰め材4の上端部40aは、スロープ状に形成されるが、これに限定されることなく、補強集合体3の上端部3aが既設堰堤2の越流部22より高ければ、階段状になっていてもよい。
既設堰堤2に対して河川の上流側に間隔をあけて配置された補強集合体3と、既設堰堤2と補強集合体3との間に充填された詰め材4とを備えることにより、既設堰堤2を有効利用して、合理的に既設堰堤2を補強することができる。
また既設堰堤の補強構造1の全てを補強集合体3で構成するのではなく、詰め材4が既設堰堤2と補強集合体3との間に充填されている。これにより、既設堰堤の補強構造1の一部を詰め材4に代替することができ、既設堰堤の補強構造1の構成を簡略化し、工期の短縮が可能となる。また補強集合体3は、単体の補強ユニット5を組み立てたものであるため、交通の便が悪い場所でも運搬が容易であり、更に工期の短縮が可能となる。
また補強ユニット5が、図4に示すように骨組50と中詰め材56とで構成される。更に、図5に示す骨組50は、柱材51と、水平材52、53と、繋ぎ材54、ブレース材55とを備える。これにより、補強ユニット5全体を一つの部材として製作する必要がない。即ち、補強ユニット5を柱材51、水平材52、53、繋ぎ材54、ブレース材55、中詰め材56の各部材に分解可能となる。このため、施工現場で各部材の組み立てが可能であり、更に各部材の運搬が容易となり、工期の短縮が可能となる。
この骨組50を図6に示すカゴ状の枠体で形成されたカゴ枠7に代替することもできる。この場合には、補強ユニット5が、カゴ枠7と中詰め材56とで構成される。カゴ枠7は、前面枠体74と、後面枠体76と、端部枠体77と、梁材82、83、84とを備える。即ち、補強ユニット5を、カゴ枠7の前面枠体74、後面枠体76、端部枠体77、梁材82、83、84、中詰め材56の各部材に分解可能となる。このため、骨組50と同様に施工現場で各部材の組み立てが可能であり、更に各部材の運搬が容易となり、工期の短縮が可能となる。
図2に示す最上流側補強集合体31と最下流側補強集合体32の間に配置された中間補強集合体33は、各補強ユニット5が階段状又はスロープ状に連設されている。これにより、補強集合体3の上方にある詰め材4の重力による荷重を当該中間補強集合体33の上端にある補強ユニット5の平面5a、5bで受けることができ、より効率的に詰め材4の重力による荷重を上方から補強集合体3に伝えることができる。このため、既設堰堤の補強構造1全体の安定性が保たれ、外部からの荷重に十分耐えられる構造となる。
補強集合体3の上端部3a、3bが、それぞれ既設堰堤の上端部22a、21aよりも高いことより、貯水等の目的の利用に際し、既設堰堤2の河川の上流側の嵩上げを行うことができる。
詰め材4が、既設堰堤2と補強集合体3との間に十分に充填されているため、補強集合体3に詰め材4の荷重が十分に加えられる。このため、既設堰堤の補強構造1全体の安定性が保たれ、外部からの荷重に十分耐えられる構造となり、河川流れ方向の補強ユニット5の数を減らし、補強集合体3のサイズを小さくできる。
詰め材4が既設堰堤2の上端部22a、21aの高さ以上の位置まで充填されていることより、既設堰堤2と補強集合体3と詰め材4とを一体的な構造物として、既設堰堤の補強構造1全体が安定する。
詰め材4が中詰め材56と同一の材料であることより、材料を共通化できるため、更に工期の短縮が可能となり、施工性、経済性が向上する。
詰め材4が水よりも比重が大きいことで、詰め材4の重力に基づくより大きな荷重を補強集合体3に伝えることができる。
特に図2に示す最上流側補強集合体31の上端部31aが最下流側補強集合体32の上端部32aよりも高い場合には、補強集合体3の下流側では、詰め材4が石等であることより水よりも大きな比重であるため、より大きな重力による荷重を上方から補強集合体3に加えられており、既設堰堤の補強構造1がより安定する。また、補強ユニット5の各部材に中詰め材56の圧力がかかっても、水よりも比重の大きい当該詰め材4の反力を得ることで、中詰め材56の外部への圧力を抑えることができるため、骨組50やカゴ枠7の各部材の断面サイズを縮小することができる。更に、最上流側補強集合体31が最下流側補強集合体32よりも高く、最上流側補強集合体31から最下流側補強集合体32まで階段状又はスロープ状になっているため、補強集合体3に詰め材4が十分に荷重を加えて構造を安定させるため、補強集合体3の河川流れ方向のサイズをより小さくできる。
詰め材本体40の上端部40a、40bにカバー材41を設けることで、上流側から補強集合体3の上端部3aを水が越流したときに、詰め材本体40が削り取られることを防ぐことができる。
また、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1は、第1実施形態において、図7に示すように、補強集合体3の上端部3aから既設堰堤2の越流部22までの態様の変形例として、既設堰堤2の越流部22よりも低い位置に貯水部23を設けることもできる。
貯水部23は、河川幅方向で略水平に形成される底面23aと、河川幅方向で底面23aの両端から上方に向けて形成される両側面23bとを備え、底面23a及び両側面23bにカバー材41が設けられる。このとき、貯水部23は、補強集合体3の上端部3aや既設堰堤2の越流部22よりも低い位置で、河川の水を貯留させるものとなる。
これにより、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1は、補強集合体3の上端部3aから落下する河川の流水を、貯水部23に貯留された水で受け止めて減勢させた上で、既設堰堤2の越流部22から既設堰堤2の下流側に流出させることが可能となる。
第2実施形態
次に、補強集合体の最上流側補強集合体31よりも最下流側補強集合体32の高さを高くした既設堰堤の補強構造1´の構成について図8を参照しながら詳細に説明する。
図8は、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1´の第2実施形態の側断面図である。
ここで、既設堰堤の補強構造1´は、山間部の河川を横断して構築された既設堰堤2´と、既設堰堤2´に対して河川の上流側に間隔をあけて配置された補強集合体3´と、既設堰堤2´と補強集合体3´との間に充填された詰め材4´とを備えている。
既設堰堤2´、補強ユニット5´、詰め材4´の構成は、既設堰堤の補強構造1と同様である。このため、各構成の説明は、第1実施形態の構成を引用することにより説明は省略する。
補強集合体3´は、補強ユニット5´が河川幅方向に複数連設され、河川流れ方向に一列又は複数列連設され、上下方向に一段又は複数段連設されて河床9上に形成される。
ここで、補強集合体3´のうち、補強ユニット5´が河川流れ方向の最上流側に配置された集合体を最上流側補強集合体31´とする。同様に、補強ユニット5´が河川流れ方向の最下流側に配置された集合体を最下流側補強集合体32´とする。更に、補強ユニット5´が最上流側補強集合体31´と最下流側補強集合体32´との間の中間に配置された集合体を中間補強集合体33´とする。また図8に示す中間補強集合体33´は、最上流側補強集合体31´から最下流側補強集合体32´に向かって階段状に補強ユニット5´が積み重ねられている。なお、図8に示す補強集合体3´は、最下流側補強集合体32´の上端が、最上流側補強集合体31´の上端よりも高くなっている。
また、最下流側補強集合体32´の側面部32b´は、詰め材4と接触している。更に中間補強集合体33の上端部33a´、側面部33b´と、最上流側補強集合体31の側面部31b´、最上流側補強集合体31の側面部31bは、上流側の貯水のための水W´と接触している。
次に、本発明を適用した既設堰堤の補強構造1´の構築方法について図8を参照しながら詳細に説明する。
既設堰堤の補強構造1´の構築方法は、既設堰堤2´から間隔をあけて、河川を横断するように骨組50又はカゴ枠7の内部に中詰め材56を充填した補強ユニット5´を河川幅方向に両岸まで連設する。それに加えて、補強ユニット5´を上下方向及び河川流れ方向に最上流側補強集合体31´から中間補強集合体33´を経て最下流側補強集合体32´に向けて高くなるように階段状又はスロープ状に連設して、補強集合体3´を構築する。既設堰堤の補強構造1´における他の部分の構築方法は、第1実施形態の構築方法と同様であるため、既設堰堤の補強構造1の構築方法の説明を引用することにより省略する。
既設堰堤の補強構造1´は、補強集合体3の上流側は水圧による荷重や、補強集合体3の下流側は詰め材4の重力による荷重が負荷されることで、補強構造全体の安定性が保たれ、外部からの外力に十分耐えられる構造となる。そのため、補強ユニット5の内部にある中詰め材56が外側にはらもうとすることを抑えることができ、柱材51、水平材52、53、繋ぎ材54、ブレース材55及び各枠体74、76、77の部材の断面サイズを縮小することができる。
この既設堰堤の補強構造1´は、既設堰堤の補強構造1のように、詰め材4´の重量による荷重と中間補強集合体33´の上方にある水圧による荷重によって押さえている。しかし、それ以外の点について既設堰堤の補強構造1´は、既設堰堤の補強構造1の構成と同様であるため、既設堰堤の補強構造1と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたって具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1、1´ 既設堰堤の補強構造
2、2´ 既設堰堤
2a、3a、5a、3b、21a、31a、40a、40b 上端部
3、3´ 補強集合体
4、4´ 詰め材
5、5´ 補強ユニット
5c、5e´31b、31c、32b、33b 側面部
7 カゴ枠
9、9´ 河床
20、20´ 堰堤本体
21、21´ 袖部
22、22´ 越流部
23 貯水部
31、31´ 最上流側補強集合体
32、32´ 最下流側補強集合体
33、33´ 中間補強集合体
40 詰め材本体
41 カバー材
50 骨組
51、51a 柱材
52、52a、53、53a 水平材
54、54a 繋ぎ材
55、55a ブレース材
56、56´ 中詰め材
71、72 L形金網
73 前面枠
73a、75a 垂直部
73b、75b 底部
73c、75c 先端部
74 前面枠体
75 後面枠
75d 貫通孔
76 後面枠体
77 端部枠体
78 上部枠
78a、82a、83a、84a 端部
78b 上部枠本体
81 下部枠
82b、83b、84b 梁材本体

Claims (11)

  1. 河川を横断して構築された既設堰堤の補強構造であって、
    前記既設堰堤に対して前記河川の上流側に間隔をあけて配置された補強集合体と、
    前記既設堰堤と前記補強集合体との間に充填された詰め材とを備え、
    前記補強集合体は、補強ユニットが複数組み合わされて形成されること
    を特徴とする既設堰堤の補強構造。
  2. 前記補強ユニットは、四隅に配置された柱材と、前記河川の幅方向に隣り合う前記柱材間を連結する水平材と、前記河川の流れ方向に隣り合う前記柱材間を連結する繋ぎ材と、前記柱材と前記水平材と前記繋ぎ材とで囲まれた空間の内部に充填された中詰め材とを備え、
    前記補強集合体は、前記補強ユニットが前記河川の幅方向に複数連設され、前記河川の流れ方向に一列又は複数列連設され、上下方向に一段又は複数段連設されること
    を特徴とする請求項1記載の既設堰堤の補強構造。
  3. 前記補強ユニットは、カゴ状の枠体で形成されたカゴ枠と、前記カゴ枠の内部に充填された中詰め材とを備え、
    前記補強集合体は、前記補強ユニットが前記河川の幅方向に複数連設され、前記河川の流れ方向に一列又は複数列連設され、上下方向に一段又は複数段連設されること
    を特徴とする請求項1記載の既設堰堤の補強構造。
  4. 前記補強集合体は、前記河川の流れ方向の最下流側補強集合体の上端部が、前記河川の流れ方向の最上流側補強集合体の上端部よりも高いこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の既設堰堤の補強構造。
  5. 前記補強集合体は、前記河川の流れ方向の最上流側補強集合体の上端部が、前記河川の流れ方向の最下流側補強集合体の上端部よりも高いこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の既設堰堤の補強構造。
  6. 前記補強集合体のうち前記最上流側補強集合体と前記最下流側補強集合体との間に配置された前記補強ユニットは、前記最上流側補強集合体から前記最下流側補強集合体に向かって階段状又はスロープ状に連設されること
    を特徴とする請求項4又は5記載の既設堰堤の補強構造。
  7. 前記補強集合体の上端部は、前記既設堰堤の上端部よりも高いこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の既設堰堤の補強構造。
  8. 前記詰め材は、前記既設堰堤の上端部の高さ以上充填されること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の既設堰堤の補強構造。
  9. 前記詰め材は、前記中詰め材と同一の材料であること
    を特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の既設堰堤の補強構造。
  10. 前記詰め材は、水よりも比重が大きいこと
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の既設堰堤の補強構造。
  11. 前記詰め材は、上端部を覆うカバー材が設けられること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の既設堰堤の補強構造。
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