JP2014234640A - 止水具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の技量によらず止水剤をひび割れに適切に充填する。
【解決手段】止水具100は、平面を有する板状部材110a、110bで構成され、板状部材に1または複数の孔110cが形成され、コンクリートに生じたひび割れ(クラック)を覆うカバー部材110と、環状部材を一部に含み、環状部材の中空領域が、カバー部材の孔に連通した状態でカバー部材に固定され、環状部材の一端から止水剤が注入される注入管120とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリートに生じたひび割れ(クラック)を補修し、漏水を封止する止水具に関する。
コンクリートで形成された構造物には、乾燥による収縮や地震等の外力によって、ひび割れ(クラック)が形成されることがある。例えば、水槽等の内部に液体を収容するコンクリート構造物にクラックが形成されると、クラックから漏水し、コンクリート構造物の機能性が低下する場合がある。
クラックを補修する方法として、クラックを止水剤で覆う方法(例えば、特許文献1)や、クラックを覆うようにシール材を盛り、シール材を貫通した状態で止水剤を注入するための注入管をクラック上に固定し、注入管から止水剤を注入して止水剤をクラックに充填する方法が開示されている(例えば、特許文献2)。
特開2006−161438号公報 特開平5−222845号公報
しかしながら、特許文献1の補修方法では、クラック内に止水剤が充填されないため、止水効果が低い場合がある。また、特許文献2の補修方法では、作業者の技量によってはシール材と注入管との間に隙間ができてしまい、隙間から止水剤が漏出し、止水剤がクラックに十分に充填されないおそれがあった。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、作業者の技量によらず止水剤をクラックに適切に充填可能な止水具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の止水具は、板状部材で構成され、板状部材に1または複数の孔が形成され、コンクリートに生じたひび割れを覆うカバー部材と、環状部材を一部に含み、環状部材の中空領域が、カバー部材の孔に連通した状態でカバー部材に設けられ、環状部材の中空領域から止水剤が注入される注入管と、を備えることを特徴とする。
また、カバー部材は、少なくとも2枚の板状部材で構成され、2枚の板状部材が予め定められた角度を有するように係合し、カバー部材とコンクリートの接地面との間に空隙が形成されるとしてもよい。
本発明によれば、作業者の技量によらず、注入管の周囲からの止水剤の漏出を防ぎ、止水剤をクラックに適切に充填可能となる。
本実施形態にかかる止水具を説明するための図である。 補修作業時の止水具を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
従来、コンクリートに生じたひび割れ(クラック)にシール材を盛り、シール材で注入管をクラック上に固定し、注入管から止水剤を注入してクラックに止水剤を充填させていた。この補修方法では、シール材と注入管との間に隙間ができてしまい、隙間から止水剤が漏出し、クラックに止水剤が十分に充填されないおそれがあった。そこで、本実施形態の止水具100では、シール材に代わり、注入管と一体成型された板状部材でクラックを覆う。
図1は、本実施形態にかかる止水具100を説明するための図であり、図1(a)は止水具100の斜視図、図1(b)は、図1(a)のI(b)−I(b)線における鉛直断面図である。
図1に示すように、止水具100は、カバー部材110と注入管120とを含んで構成される。カバー部材110は、2枚の方形の平板である板状部材110a、110bで構成されている。かかる2枚の板状部材110a、110bは、予め定められた角度を有して長手方向に沿った側面部で係合し、断面形状が逆V字型となっている。図1(b)に示すように、カバー部材110は、2枚の板状部材110a、110bが係合され、板状部材110a、110bの境界部分に孔110cが設けられている。孔110cは、カバー部材110の長手方向に略等間隔に複数(ここでは3個)設けられている。
注入管120は、ベース部120aと管部120bとを含んで構成される。ベース部120aは、略半円形の平板である2枚の半円板が、カバー部材110の板状部材110a、110bが有する角度と等しい角度を有し、半円板の弦部分で係合されている。図1(b)に示すように、ベース部120aは、中央部分に孔120cが設けられている。管部120bは、内部が中空となる円筒形の環状部材である。管部120bの内壁には、後述する注入器と螺合可能なねじ溝が形成されている。ベース部120aと管部120bとは一体成型されており、管部120bの一端の開口部120dは、管部120bの中空領域がベース部120aの孔120cと連通した状態で、ベース部120aの凸側の面に連結されている。管部120bの他端の開口部120eは、エポキシ樹脂等の止水剤を注入する注入口である。
カバー部材110と注入管120とは、注入管120における管部120bの中空領域およびベース部120aの孔120cと、カバー部材110の孔110cとが連通した状態で、一体成型される。ここで、カバー部材110は、様々な形状のコンクリート表面に設置しなくてはならないため、止水具100は、可撓性を有した素材、例えば、ゴム、シリコーン等のエラストマーで形成される。また、注入管120は、止水剤を注入する圧力に対する強度を持つ素材で形成されることが好ましいため、止水具100は、例えばプラスチック等で形成されるとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態にかかる止水具100によれば、注入管120がカバー部材110と一体成型されている。したがって、シール材と注入管120との間に隙間が形成されることがないため、作業者の技量によらず、注入管120の周囲から止水剤を漏出させずに補修作業を行うことができる。
次に、止水具100を用いた補修作業について説明する。
図2は補修作業時の止水具100を説明するための図であり、図2(a)はコンクリートのクラック210およびシール材220上に設置する止水具100を説明するための斜視図、図2(b)はコンクリートのクラック210およびシール材220上に止水具100が設置された状態の斜視図、図2(c)は図2(b)のII(c)−II(c)線における鉛直断面図である。
図2(a)に示すように、コンクリートのクラック210の周囲に、エポキシ樹脂、シリコーン等のシール材220を、カバー部材110の周縁部分がシール材220と接触するように、カバー部材110の大きさに合わせて塗布する。そして、止水具100の凹側(注入管120が固定されていない側)のカバー部材110の周縁部分を、シール材220上に密着させる(図2(b))。こうして、カバー部材110の長手方向の両端部に形成される、コンクリートとカバー部材110との間の隙間は、シール材220で密閉される。
続いて、シール材220の硬化後、注入器に止水剤を充填し、外壁にねじ溝が形成されたノズル部分を注入管120の開口部120eへ挿入し、ノズル部分のねじ溝を注入管120の内壁のねじ溝に螺合させて、注入器を止水具100に固定する。そして、注入器に圧力をかけて注入管120の開口部120eから止水剤を注入する。
なお、止水具100にシール材220を塗布し、シール材220が塗布された止水具100をコンクリートに設置してもよいし、まず、コンクリートのクラック210上に止水具100を設置し、止水具100の外周縁上にシール材220を塗布してもよい。
注入管120は、カバー部材110の長手方向に略等間隔に3個設けられているため、カバー部材110に覆われたクラック210において、広い領域から止水剤を注入させることが可能となる。
クラック210が止水具100の長手方向の長さより長い場合は、複数の止水具100を連結して対応する。具体的には、カバー部材110の長手方向の一端部と、別のカバー部材110の長手方向の他端部とを連結させる。そして、クラック210全長を覆うようにクラック210の周囲のコンクリートにシール材220を塗布する。また、カバー部材110とカバー部材110との連結部分が設置される部分のコンクリートにもシール材220を塗布する。そして、複数のカバー部材110の周縁部分をシール材220上に密着させる。こうして、止水具100の長手方向の長さより長いクラック210を、止水具100を用いて止水することができる。
一般的に、クラック210は、コンクリート上で不規則な方向に曲がって形成される。本実施形態にかかる止水具100のカバー部材110は、2枚の板状部材110a、110bが角度を有して係合した断面逆V字型であるため、図2(c)に示すように、断面逆V字型によって形成される接地面230とカバー部材110との間の空隙240が、コンクリート上のクラック210を面で覆うことができる。したがって、本実施形態の止水具100は、クラック210が曲がっていても、広い範囲のクラック210を覆うことができる。
また、このような空隙240により、止水剤が注入管120から注入されると、止水剤は空隙240を経てクラック210の周囲に導入され、クラック210の周囲に導入された止水剤が、クラック210へ流入する。このため、クラック210の鉛直上方に位置していない注入管120からも、クラック210内に止水剤を充填することが可能となる。
そして、止水剤は空隙240へも充填されるため、止水剤とコンクリートとの接触面積が増加し、クラック210のみに止水剤を充填させた場合よりもクラック210をより強固に封止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、カバー部材110と注入管120とを一体成型しているが、カバー部材110と注入管120とを別々に作製する場合、注入管120は、管部120bの中空領域およびベース部120aの孔120cと、カバー部材110の孔110cとが連通した状態で、カバー部材110の凸側の面に接着剤等によって固定されてもよい。
また、上述した実施形態においては、カバー部材110は2枚の板状部材110a、110bで構成されているが、3枚以上の板状部材で断面コの字型(U字型)のカバー部材を使用してもよい。いずれにしても、接地面230とカバー部材との間に空隙240が形成されれば問題ない。
また、上述した実施形態においては、カバー部材110を形成する2枚の板状部材110a、110bが係合する境界部分に注入管120を設けているが、注入管120は、カバー部材110の短手方向におけるいずれの位置に設けられていてもよい。
また、上述した実施形態においては、カバー部材110に注入管120を複数設ける場合を例に挙げたが、カバー部材110に設けられる注入管120は1個でもよい。
本発明は、コンクリートに生じたクラックを補修し、漏水を封止する止水具に利用することができる。
100 止水具
110 カバー部材
110a、110b 板状部材
110c 孔
120 注入管
120a ベース部
120b 管部(環状部材)
240 空隙

Claims (2)

  1. 板状部材で構成され、該板状部材に1または複数の孔が形成され、コンクリートに生じたひび割れを覆うカバー部材と、
    環状部材を一部に含み、該環状部材の中空領域が、前記カバー部材の前記孔に連通した状態で該カバー部材に設けられ、該環状部材の中空領域から止水剤が注入される注入管と、
    を備えることを特徴とする止水具。
  2. 前記カバー部材は、少なくとも2枚の前記板状部材で構成され、該2枚の板状部材が予め定められた角度を有するように係合し、前記カバー部材と前記コンクリートの接地面との間に空隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載の止水具。
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