JP2014233995A - ドア取付方法及びドア取付用計測装置 - Google Patents

ドア取付方法及びドア取付用計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014233995A
JP2014233995A JP2013114727A JP2013114727A JP2014233995A JP 2014233995 A JP2014233995 A JP 2014233995A JP 2013114727 A JP2013114727 A JP 2013114727A JP 2013114727 A JP2013114727 A JP 2013114727A JP 2014233995 A JP2014233995 A JP 2014233995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
hinge
opening forming
door opening
side fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013114727A
Other languages
English (en)
Inventor
和孝 鳥海
Eiji Chingyo
和孝 鳥海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Toyota Motor East Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor East Japan Inc filed Critical Toyota Motor East Japan Inc
Priority to JP2013114727A priority Critical patent/JP2014233995A/ja
Publication of JP2014233995A publication Critical patent/JP2014233995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

【課題】ボディのドア開口形成部へのドアの取付作業が容易な車両用ドアの取付方法と、この方法に好適に使用できるドア取付用計測装置とを提供する。【解決手段】ボディ10のバックドア開口形成部16にヒンジ30のボディ側固定部31を固定し、ヒンジ30のドア側固定部32にバックドア20を固定することで、ボディ10のバックドア開口形成部16にバックドア20を取り付ける際、まずドア部品が組み付けられて負荷部品からの荷重が負荷された状態のバックドア20がバックドア開口形成部16の所望の位置に配置されるようにヒンジ30のドア側固定部32の適正位置を予め設定し、その後、ヒンジ30のボディ側固定部31をボディ10のバックドア開口形成部16に固定し、ヒンジ30のドア側固定部32が適正位置に配置されているか判別し、適正位置に配置されたドア側固定部32にバックドア20を固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のボディに設けられたドア開口形成部にそれぞれドアを取り付けるためのドア取付方法と、このドア取付方法に使用するドア取付用計測装置と、に関する。
ボディのドア開口形成部にドアを取り付ける際、ボディの製造誤差、ドアの製造誤差等が複合されて建付誤差が生じ、例えばパーティング部などの外観品質が低下することが知られている。そのため、建付誤差を小さくするための方法が種々提案されている。
例えば下記特許文献1には、ボディの製造誤差とドアの製造誤差とを取付前に計測して評価する方法が提案されている。
ここではドアアウタパネルとドアインナパネルとドアサッシュとを接合してドア本体を組み立てた状態で、ドア本体のヒンジ取付穴を基準にドア本体各部の位置を実測し、ボディのヒンジ取付穴を基準にドア開口形成部の各部の位置を実測し、実測データを各ドア本体及びボディ毎に保存し、各ボディに各ドア本体を取り付けた際の建付誤差を、実際に取り付ける前に評価する。
この特許文献1によれば、実際に製造されたボディやドア本体を全数計測して評価するため、ドア本体の建付誤差を予測できてドア開口形成部とドア本体との間に大きな位置ズレが生じることを防止できるとされている。
特開2009−2814号公報
しかしながら、特許文献1では、ボディのドア開口形成部における各部の位置とドア本体における各位置の位置とを何れもヒンジ取付穴を基準に計測するため、ヒンジをヒンジ取付穴に取り付ける際に誤差が生じると、建付誤差が生じる。ドア本体は大型部品であるため、ヒンジの微少な位置ズレであっても周縁では大きな位置ズレとなって現れる。その場合には、組付け時などに建付誤差を小さくするように調整を行うことが必要であった。
また、ヒンジを取付穴に精度よく取り付けることができたとしても、ドア本体にウインドウ、昇降装置、ワイパー装置等の各種のドア部品を取り付けた状態や、ウエザーストリップ、ダンパー、ストッパ等のようにドア本体に荷重を負荷する部品をドア開口形成部とドア本体との間に配設した状態では、各種の荷重がドア本体に負荷されることで変形や歪みなどが生じる。
そのため、各種のドア部品が取り付けられた状態のドアを各種の負荷部品を配置した状態でボディのドア開口形成部に取り付けて完成状態にするまでには、種々の荷重により生じる変形や歪みなどに起因した建付誤差を調整することも必要であった。その結果、従来の車両用ドアの取付方法ではボディのドア開口形成部にドアを取り付ける作業に手間を要していた。
そこで本発明では、同一の車種の複数の車両用ボディに、順次にドアを取り付けていく際に、複数のボディのドア開口形成部にそれぞれドアを容易に取り付けることができ、取付作業が容易な車両用ドアの取付方法を提供することを第1の目的とし、この取付方法に好適に使用できるドア取付用計測装置を提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成する本発明の車両用ドアの取付方法は、ボディのドア開口形成部にヒンジのボディ側固定部を固定し、ヒンジのドア側固定部にドアを固定することで、ドア開口形成部にドアを取り付ける車両用ドアの取付方法であって、ドア部品が組み付けられて負荷部品からの荷重が負荷された状態のドアがドア開口形成部の所定の位置に配置されるように、ヒンジのドア側固定部の適正位置を予め設定し、ヒンジのボディ側固定部をボディのドア開口形成部に固定し、ヒンジのドア側固定部が適正位置に配置されているか判別し、適正位置に配置されたドア側固定部にドアを固定する方法である。
この車両用ドアの取付方法は、ドア本体に樹脂を用いた樹脂製ドアをドア開口形成部に取り付けるのに特に好適である。
この車両用ドアの取付方法では、ドア開口形成部にボディ側固定部が固定されたヒンジのドア側固定部とボディのドア開口形成部との間の相対位置を計測することで、ドア側固定部が適正位置に配置されているかを判別するのがよい。
上記第2の目的を達成する本発明のドア取付用計測装置は、ボディのドア開口形成部とドア開口形成部に固定されたヒンジとの相対位置を計測する計測器を備え、計測器は、枠体と、枠体に設けられてヒンジのドア側固定部に位置決めして装着される位置決め部と、枠体に設けられてドア開口形成部の位置を検出する位置検出部と、を備え、位置決め部をドア側固定部に装着した状態で検出部によりドア開口形成部の位置を検出する装置である。
このドア取付用計測装置は、計測器を備えると共に計測器の位置検出部により検出されたドア開口形成部の実測位置データを処理するデータ処理装置を備え、データ処理装置は、適正位置を示す適正位置データと実測位置データとを比較して適否を判定する判定部と、判定部の判定結果を出力する出力部と、を備えているのが好適である。
またこのドア取付用計測装置は、計測器を備えると共に計測器の位置検出部を補正する較正器を備え、較正器は、位置決め部を位置決めして支持する基準支持部と、位置検出部の計測子を当接させる突き当て部と、を備えているのが好ましい。
本発明の車両用ドアの取付方法によれば、ドア部品が組み付けられて負荷部品からの荷重が負荷された状態のドアが、ドア開口形成部の所定の位置に配置されるように、ヒンジのドア側固定部の適正位置を予め設定し、この適正位置に配置されたドア側固定部にドアを固定する。
そのため、ドアをヒンジのドア側固定部に固定するだけで、ドア部品や負荷部品が取り付けられた状態のドアをドア開口形成部に精度良く配置することができる。これにより後工程で調整が必要となるような大きな建付誤差が生じ難く、建付誤差を極力無くすことができる。
従って、本発明によれば、ボディのドア開口形成部にドアを容易に取り付けることができ、取付作業が容易な車両用ドアの取付方法を提供することができる。
また本発明のドア取付用計測装置によれば、計測器の位置決め部をドア開口形成部に固定されたヒンジのドア側固定部に位置決めして装着するので、枠体を介して位置検出部をドア側固定部に対して精度よく容易に配置できる。
そのため、ボディのドア開口形成部に実際に取り付けた状態でヒンジのドア側固定部に対するドア開口形成部の位置を精度よく容易に計測することが可能となり、上述のような車両用ドアの取付方法に好適に使用することができる。
本発明の実施形態においてドアを取り付けるボディ部の部分平面図である。 本発明の実施形態においてドアを取り付けた状態を示す図1のX2−X2断面図である。 本発明の実施形態における計測装置の計測器を示す平面図である。 本発明の実施形態における計測装置の計測器をボディ部のドア開口に取り付けた状態を示す平面図である。 本発明の実施形態における計測装置の計測器をボディ部のドア開口に取り付けた状態を示す図4のX5−X5断面図である。 本発明の実施形態における計測装置の較正器を示す平面図である。 本発明の実施形態における計測装置の較正器に計測器を取り付けた状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。この実施形態では車両用ボディにバックドアを取り付ける例を用いる。
ボディ10は種々のパネルやリインフォース等が接合されて形成されている。車両後部には例えば図1に示すように、ルーフパネル11、ルーフレール12、クオーターパネル13、リヤエンドパネル等を備え、後部開口15の周囲を取り囲んで各パネルの後部にバックドア開口形成部16が形成されている。
ボディ10のバックドア開口形成部16は、例えば図2に示すように段差状に設けられており、ボディ外表面から車両上下方向又は車幅方向内側に向けて屈曲して設けられた第1壁16aと、第1壁16aから車両後方側に向けて屈曲して設けられた第2壁16bと、を備えている。
バックドア開口形成部16の車両上方の第2壁16bには、バックドア20を取り付けるための複数のヒンジ30が車幅方向に離間して配設され、この複数のヒンジ30を介してバックドア20が取り付けられている。ここではバックドア開口形成部16に設けられたヒンジ取付部18にヒンジ30のボディ側固定部31が固定され、ヒンジ30のドア側固定部32にバックドア20の上端部付近が固定されている。
この実施形態では、ボディ側固定部31及びドア側固定部32はバックドア開口形成部16又はバックドア20と当接する取付面33と、取付面33を貫通する複数の取付孔34と、をそれぞれ有している。
バックドア開口形成部16の車幅方向側方側の第2壁16bには、ダンパー21の一端が支持され、このダンパー21の他端がバックドア20に連結されている。また車両下方側にはバックドア20のロック装置と係脱可能なストライカが配設されている。さらにバックドア開口形成部16の全周にはバックドア20の周囲と密着可能にシール材22が配設されている。これらのダンパー21、ストライカ、シール材22等は、何れもバックドア20に対して押圧荷重や引張荷重等の荷重を負荷する負荷部品となっている。
一方、バックドア20は、ヒンジ30に直接固定されたドア本体24に各種のドア部品を取り付けて形成されている。この実施形態のバックドア20は、ドア本体24がインナーパネル、アウターパネル、及び各種の補強材が接合されて形成されており、インナーパネル及びアウターパネルの一方又は双方が樹脂成形体からなる樹脂製ドアとなっている。
ドア本体24にはウインドウ開口部25が設けられ、重量の嵩むドア部品であるウインドウプレート26が組み付けられている。ドア本体24には、さらにバックドア開口形成部16のストライカと係脱するロック装置、リヤコンビネーションランプ、リヤワイパー装置等の他の各種ドア部品も組み付けられている。
このようなバックドア20は、各種のドア部品の重量が負荷され、さらに各種の負荷部品からの押圧荷重や引張荷重が負荷された状態でボディ10のバックドア開口形成部16に取り付けられている。
次に、このようなバックドア20をボディ10に取り付ける際に使用するドア取付用の計測装置40について説明する。計測装置40は、後述するようにボディ10のバックドア開口形成部16にヒンジ30を固定した後、そのヒンジ30にバックドア20を固定する前の段階でヒンジ30の位置を計測するために使用されるものである。
計測装置40は、図3乃至図5に示すように、バックドア開口形成部16に取り付けられたヒンジ30とボディ10のバックドア開口形成部16との相対位置を測定する計測器41と、計測器41の位置検出部46により検出されたバックドア開口形成部16の実測位置データを処理するデータ処理装置50と、図6及び図7に示すように、計測器41の位置検出部46を補正する較正器60と、を備えている。
計測器41は、図3乃至図5に示すように、枠体42と、ヒンジ30のドア側固定部32に位置決めして取り付けられる位置決め部43と、バックドア開口形成部16に当接させて位置決め部43と共に枠体42を支持する高さ調整可能な支持調整部44と、目視により位置を確認するためのチェック駒45と、バックドア開口形成部16の位置を検出する位置検出部46と、位置検出部46の検出結果をデータ処理装置50に送信する送信部47と、を備えている。
枠体42は、バックドア開口形成部16に配置可能な形状に形成されている。
位置決め部43は、枠体42に位置調整可能に固定して設けられ、ボディ10に固定された複数のヒンジ30に対応する位置に配置されている。
この位置決め部43は、図5に示すように、各ヒンジ30のドア側固定部32の取付面33に当接する位置決め基準面43aと、ドア側固定部32の取付孔34に挿入する位置決め基準ピン43bと、位置決め基準面43a又はその近傍に配設され、ヒンジ30のドア側固定部32の取付面33に位置決め基準面43aを当接させて磁着可能なマグネット駒43cと、を備える。
この位置決め部43では、ボディ10に固定された複数のヒンジ30のドア側固定部32の取付孔34に位置決め基準ピン43bを挿入することで、ドア側固定部32の取付面33に沿う方向の位置決めをする。またドア側固定部32の取付面33に位置決め基準面43aを当接させてマグネット駒43cにより取付面33を磁着することで、ドア側固定部32の取付面33と直交する方向の位置決めをする。これにより位置決め部43を各ヒンジ30のドア側固定部32の位置及び向きに対応させて配置することができ、枠体42を対応させて配置できる。
支持調整部44は、枠体42から突設され、複数の位置決め部43を結ぶ直線とは偏心した位置であって、位置決め部43を各ヒンジ30のドア側固定部32に磁着した際、ボディ10のバックドア開口形成部16における第2壁16bに対応する複数の位置に配置されている。この支持調整部44は、図5に示すように、枠体42から突設した支柱44a及び高さ調整駒44bを備え、位置決め部43をヒンジ30に取り付けた状態で、計測器41をバックドア開口形成部16に支持することができる。
チェック駒45は、枠体42の複数位置に設けられ、計測器41をバックドア開口形成部16に支持した際、バックドア開口形成部16に近接して配置されて第1壁16aとの間隙等を目視により確認することで、大きな位置ズレを補助的に確認できるようになっている。
位置検出部46は、枠体42の複数位置に設けられており、計測器41をバックドア開口形成部16に支持した状態で、ヒンジ30が固定されているバックドア開口形成部16の上辺の両端側に対向する位置と、該上辺の両端から下方へ延びる各側辺に対向する位置と、に配置されている。
各位置検出部46は、デジタルノギスを利用して形成されており、枠体42に支持された検出器本体46aと、検出器本体46aから各辺と直交する方向にスライド可能で外向きに付勢されている測定子46bと、を備える。
この位置検出部46は、バックドア開口形成部16に枠体42を支持させた状態で、測定子46bをバックドア開口形成部16の各辺における第1壁16aに略直角方向に当接させることで、測定子46bの検出器本体46aからの突出量に基づいて、測定子46bが当接した測定地点を精度度良く計測できる。
この実施形態では、予め設定した各測定地点の基準位置に対する偏差として計測される。各基準位置は、後述するように予め設定されているヒンジ30の適正位置に対する相対位置関係が明確に設定されているため、基準位置に対する偏差として計測することで、バックドア開口形成部16とヒンジ30との相対位置が計測できる。
この位置検出部46で計測された各測定地点の計測結果は、実測位置データとして送信部47からデータ処理装置50へ有線又は無線により送信することが可能である。ここでは位置検出部46で検出を実行した際に送信するようにしてもよい。
一方、データ処理装置50は、図4に示すように、予め設定されたヒンジ30の適正位置を示す適正位置データと判別に必要な閾値等を予め記憶させる記憶部51と、計測器41の送信部47から送信される実測位置データを受信する受信部52と、記憶部からの適正位置データと受信部52からの実測位置データとの偏差を求め、閾値を利用して適否を判別するデータ処理判定部53と、データ処理判定部53の判定結果の出力部54と、を備えている。
この実施形態では、位置検出部46において計測される実測位置データが基準位置からの偏差となっているため、実測位置データが適正位置データとの偏差となっている。そのためデータ処理装置50では、実測位置データを記憶部51からの閾値と比較して判定することで、適否を判別することが可能である。
その場合の閾値は、ボディ10のバックドア開口形成部16とバックドア20との建付誤差が許容範囲内にできるヒンジ30の適正位置からの許容誤差となる。
データ処理装置50の出力部54は、ヒンジ30位置の適否を作業者に知らせることができるものであればよく、例えば画像表示、表示ランプ、音などで判別結果を出力する。
このドア取付用計測装置40は、さらに図6及び図7に示す較正器60を備えている。この較正器60は、計測器41の測定子46bの位置を精度よく補正するためのものであり、位置決め部43が位置決めされて装着される基準支持部61と、基準支持部61に位置決め部43を装着した状態で位置検出部46の測定子46bを当接させる突き当て部62と、を備えている。
この較正器60は、図7に示すように、較正器60に計測器41を載置する際、計測器41の位置決め部43の位置決め基準ピン43bを基準支持部61の基準取付孔61bに挿入し、位置決め部43の位置決め基準面43aを基準支持部61の基準取付面61aに当接させて磁着し、支持調整部44の支柱44aを較正支持部63に当接させる。
そして各位置検出部46の測定子46bを付勢力により突き当て部62に当接させる。このとき、突き当て部62が基準位置を精密に再現しているので、各測定子46bを突き当て部62に当接させた位置で、基準位置の測定値を検出できるように検出器本体46aの測定値を補正することができる。
次に、バックドア20をボディ10のバックドア開口形成部16に取り付ける方法について説明する。
この実施形態において、複数のボディ10にそれぞれバックドア20を取り付けていくためには、まず準備工程において、予めヒンジ30の適正位置を設定する。その後、ヒンジ固定工程において、ボディ10のバックドア開口形成部16の所定位置にヒンジ30を固定し、計測工程において、ボディ10に固定されたヒンジ30の位置を計測し、ヒンジ30が適正位置に配置されているか否かを判別する。そしてドア固定工程において、適正位置に配置されたヒンジ30にバックドア20を固定することで、ボディ10のバックドア開口形成部16にバックドア20を取り付ける。ここではバッグドア20はドア本体24の状態であってもよい。
準備工程では、バックドア開口形成部16に対するヒンジ30の適正位置を予め設定する。このヒンジ30の適正位置とは、各ボディ10のバックドア開口形成部16にヒンジ30のボディ側固定部31を固定した状態で、ヒンジ30のドア側固定部32が配置される位置である。この適正位置に配置されたドア側固定部32にバックドア20を固定することで、ボディ10のバックドア開口形成部16とバックドア20との建付誤差、特にバックドア20の上部側における建付誤差を小さく又は無くすことができる。
この適正位置は、単なる設計上の位置ではなく、現実に作製されてボディ10の各種の誤差が含まれたバックドア開口形成部16に対し、ドア部品が組み付けられると共に各種の負荷部品が取り付けられた状態でバックドア20を固定したときに建付誤差を抑えることができる位置である。
このヒンジ30の適正位置を設定するには、例えばドア本体24に各種のドア部品を取り付けて準備用のバックドア20を作製し、この準備用のバックドア20を実際に作製した準備用のボディ10のバックドア開口形成部16にヒンジ30を介して取り付け、さらに各種の負荷部品を取り付け、種々の条件下で準備用のボディ10のバックドア開口形成部16と準備用バックドア20との建付誤差が最も小さくなる位置を求め、ヒンジ30の適正位置として設定してもよい。
ヒンジ固定工程では、組立ラインにより複数のボディが順次搬送され、各ボディ10のバックドア開口形成部16に設けられているヒンジ取付部18にそれぞれヒンジ30のボディ側固定部31を固定する。
ヒンジ30のボディ側固定部31をヒンジ取付部18に固定するには、例えばボルト等の締結具を用いて、ヒンジ取付部18に位置合わせして固定してもよく、治具等を使用して位置合わせして固定してもよい。
計測工程では、ボディ10に固定されたヒンジ30のドア側固定部32の位置を計測する。ここではドア側固定部32とボディ10のバックドア開口形成部16との間の相対位置を計測する。そして計測結果に基づいてドア側固定部32が適正位置に配置されているかを判別する。
この実施形態では、ドア取付用計測装置40を用いて、ボディ10に固定されたヒンジ30のドア側固定部32とボディ10のバックドア開口形成部16との間の相対位置を計測する。
その場合、まずボディ10のバックドア開口形成部16に固定されたヒンジ30のドア側固定部32に計測器41の位置決め部43を取り付けると共に、バックドア開口形成部16の第2壁16bに支持調整部44を当接させることで、計測器41をバックドア開口形成部16に支持させる。
そして、各位置検出部46の測定子46bを付勢力によりバックドア開口形成部16の上辺の両端側と両側の側辺における第1壁16aに、それぞれ略直角方向に当接させる。これにより、ヒンジ30のドア側固定部32に対する各測定地点の位置が測定され、それぞれ実測位置データとして位置検出部46から出力される。
この実測位置データは送信部47からデータ処理装置50へ送信される。
データ処理装置50では、バックドア開口形成部16の各測定地点の実測位置データが閾値内か否かの判定を行うことで、ヒンジ30のドア側固定部32が適正位置に配置されているかを判別すると共に、ボディ10のバックドア開口形成部16の形状の適否などを判別する。
実測位置データが閾値よりも大きい場合にはヒンジ30に配置誤差が生じたり、バックドア開口形成部16に歪みなどの誤差が生じている。この状態のままドア固定工程でヒンジ30のドア側固定部32にバックドア20又はドア本体24を固定するとすれば、確実に建付誤差が大きくなり、位置調整に手間を要することになる。
そのためこの実施形態では、バックドア20を取り付ける前の状態で、データ処理装置50により、建付誤差を大きく生じる可能性のあるボディ10を判別し、そのボディについては修正を施した上で、後工程に送る。
なお複数台のボディ10を計測するため、適宜な時点で較正器60を用いて、精度よく基準位置を補正しつつ計測工程を行うのがよい。
次に、ドア固定工程では、計測工程においてヒンジ30のドア側固定部32が適正位置に配置されていると判定された複数台のボディ10が組立ラインにより順次搬送される。そして各ボディ10のヒンジ30のドア側固定部32にバックドア20又はドア本体24を順次固定していく。これにより複数台のボディ10のバックドア開口形成部16にそれぞれバックドア20又はドア本体24を取り付ける。
なおバックドア開口形成部16に取り付ける前後において、ドア本体24に各種のドア部品を取り付け、バックドア20及びバックドア開口形成部16の一方又は双方に各種の負荷部材を取り付けることで、ドアの組付けが完了する。
次に、この実施形態における作用効果について説明する。
以上のようにして車両用バックドア20をボディ10に取り付ければ、ドア部品が組付けられて負荷部品からの荷重が負荷された状態で、バックドア20をバックドア開口形成部16の所定の位置に配置できるように、ドア側固定部32の適正位置が予め設定されており、この適正位置に配置されたヒンジ30のドア側固定部32にバックドア20を固定している。
そのため、ドア側固定部32にバックドア20又はドア本体24をヒンジ30のドア側固定部32に固定するだけで、ドア部品や負荷部品が取り付けられた状態でバックドア20をバックドア開口形成部16に精度良く配置することができる。これにより、後工程で調整が必要となるような建付誤差が生じ難く、建付誤差を極力無くすことができる。
本実施形態では、ドア本体24に樹脂を用いた樹脂製バックドア20をバックドア開口形成部16に取り付けているため、ドア部品や負荷部品が取り付けられた状態ではドア本体24に変形や歪みが生じ易い。しかし、本発明では、ドア本体24にドア部品及び負荷部品による変形や歪みが生じた状態でバックドア20を所定の位置に配置できるようにヒンジ30のドア側固定部32を配置できる。そのため、樹脂製のバックドア20であっても、ヒンジ30のドア側固定部32に固定するだけで、バックドア20をバックドア開口形成部16に精度良く配置して、建付誤差が生じることを防止できる。
ヒンジ30のドア側固定部32をバックドア開口形成部16に固定し、ヒンジ30のドア側固定部32の位置を計測して実測位置を求め、実測位置が適正位置から所定範囲内に配置されたボディ10のバックドア開口形成部16にバックドア20を取り付けるので、車両用バックドア20が位置ズレした状態で取り付けられることを確実に防止することが可能である。
本実施形態のドア取付用計測装置40によれば、計測器41の位置決め部43を、バックドア開口形成部16に固定されたヒンジ30のドア側固定部32に位置決めして取り付けるので、枠体42を介して位置検出部46をドア側固定部32に対して精度よく容易に配置できる。
そのため、ボディ10のバックドア開口形成部16に実際に取り付けた状態で、ヒンジ30のドア側固定部32に対するバックドア開口形成部16の位置を精度よく容易に計測することが可能である。よって上述のような車両用バックドア20の取付方法に好適に使用することができる。
この実施形態のドア取付用計測装置40では、各位置検出部46により、基準位置からの偏差を計測するため、計測器41をバックドア開口形成部16に装着するだけで、ボディ10のバックドア開口形成部16が精度よく形成できているか否か、そして、ヒンジ30のドア側固定部32が適正位置に配置されているか否を、極めて容易に判別することが可能である。
ドア取付用計測装置40は、計測器41の位置検出部46により検出されたバックドア開口形成部16の実測位置データを処理するデータ処理装置50を備えている。従って、計測器41をボディ10のバックドア開口形成部16に装着して、位置検出部46で計測された実測位置データをデータ処理装置50に入力することで、バックドア開口形成部16の各位置の適否の判定結果が出力される。そのため、バックドア開口形成部16に固定されたヒンジ30のドア側固定部32とボディ10のバックドア開口形成部16との相対位置が適正位置に配置されているか否かを容易に把握することができ、作業効率を向上できる。
計測器の位置検出部46を補正する較正器60が設けられていることで、計測器41を繰り返し使用する間に計測器を較正器60に支持させることで容易に位置検出部46を補正することができる。このため、複数のボディ10のバックドア開口形成部16を計測する間に、位置検出部46の検出誤差が生じることを容易に防止できる。
10 ボディ
11 ルーフパネル
12 ルーフレール
13 クオーターパネル
15 後部開口
16 バックドア開口形成部
16a 第1壁
16b 第2壁
18 ヒンジ取付部
20 バックドア
21 ダンパー
22 シール材
24 ドア本体
25 ウインドウ開口部
26 ウインドウプレート
30 ヒンジ
31 ボディ側固定部
32 ドア側固定部
33 取付面
34 取付孔
40 計測装置
41 計測器
42 枠体
43 位置決め部
43a 基準面
43b 基準ピン
43c マグネット駒
44 支持調整部
44a 支柱
44b 高さ調整駒
45 チェック駒
46 位置検出部
46a 検出器本体
46b 測定子
47 送信部
50 データ処理装置
51 記憶部
52 受信部
53 データ処理判定部
54 出力部
60 較正器
61 基準支持部
61a 基準取付面
61b 基準取付孔
62 突き当て部
63 較正支持部

Claims (6)

  1. ボディのドア開口形成部にヒンジのボディ側固定部を固定し、ヒンジのドア側固定部にドアを固定することで、上記ドア開口形成部に上記ドアを取り付ける車両用ドアの取付方法であって、
    ドア部品が組み付けられて負荷部品からの荷重が負荷された状態のドアが上記ドア開口形成部の所定の位置に配置されるように、上記ヒンジのドア側固定部の適正位置を予め設定し、
    上記ヒンジのボディ側固定部を上記ボディのドア開口形成部に固定し、
    該ヒンジのドア側固定部が上記適正位置に配置されているか判別し、
    該適正位置に配置された上記ドア側固定部に上記ドアを固定する車両用ドアの取付方法。
  2. ドア本体に樹脂を用いた樹脂製ドアを前記ドア開口形成部に取り付ける、請求項1に記載の車両用ドアの取付方法。
  3. 前記ドア開口形成部に前記ボディ側固定部が固定された前記ヒンジのドア側固定部と前記ボディのドア開口形成部との間の相対位置を計測することで、上記ドア側固定部が上記適正位置に配置されているかを判別する、請求項1又は2に記載の車両用ドアの取付方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の車両用ドアの取付方法に使用するドア取付用計測装置であり、
    前記ボディのドア開口形成部と該ドア開口形成部に固定された前記ヒンジとの相対位置を計測する計測器を備え、
    該計測器は、枠体と、該枠体に設けられて上記ヒンジのドア側固定部に位置決めして装着される位置決め部と、上記枠体に設けられて上記ドア開口形成部の位置を検出する位置検出部と、を備え、
    上記位置決め部を上記ドア側固定部に装着した状態で上記位置検出部により上記ドア開口形成部の位置を検出する、ドア取付用計測装置。
  5. 前記計測器を備えると共に該計測器の前記位置検出部により検出された前記ドア開口形成部の実測位置データを処理するデータ処理装置を備え、
    上記データ処理装置は、前記適正位置を示す適正位置データと上記実測位置データとを比較して適否を判定する判定部と、該判定部の判定結果を出力する出力部と、を備えている、請求項4に記載のドア取付用計測装置。
  6. 前記計測器を備えると共に該計測器の前記位置検出部を補正する較正器を備え、
    上記較正器は、前記位置決め部を位置決めして支持する基準支持部と、上記位置検出部の計測子を当接させる突き当て部と、を備えている、請求項4又は5に記載のドア取付用計測装置。
JP2013114727A 2013-05-30 2013-05-30 ドア取付方法及びドア取付用計測装置 Pending JP2014233995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013114727A JP2014233995A (ja) 2013-05-30 2013-05-30 ドア取付方法及びドア取付用計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013114727A JP2014233995A (ja) 2013-05-30 2013-05-30 ドア取付方法及びドア取付用計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014233995A true JP2014233995A (ja) 2014-12-15

Family

ID=52137035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013114727A Pending JP2014233995A (ja) 2013-05-30 2013-05-30 ドア取付方法及びドア取付用計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014233995A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11188063B2 (en) * 2019-04-30 2021-11-30 Hyundai Motor Company System for controlling manufacturing of door and method thereof for vehicle
JP7495328B2 (ja) 2020-10-29 2024-06-04 トヨタ自動車九州株式会社 自動車のバックドア組付け方法およびシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11188063B2 (en) * 2019-04-30 2021-11-30 Hyundai Motor Company System for controlling manufacturing of door and method thereof for vehicle
JP7495328B2 (ja) 2020-10-29 2024-06-04 トヨタ自動車九州株式会社 自動車のバックドア組付け方法およびシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101416418B1 (ko) 차량용 도어 축선 조정량 산출 장치 및 그 방법
US20100114525A1 (en) Method for determining the clearance and/or mismatch of an opening for a vehicle without referencing the opening
CN108238128B (zh) 开闭构件与车身开口的对准的验证系统
JP2014233995A (ja) ドア取付方法及びドア取付用計測装置
CN110878660B (zh) 公差补偿铰链附接件
US20100032988A1 (en) Fastening device for hinges of a motor vehicle door
CN108801113B (zh) 一种车门装配精度检测方法
CN105716506A (zh) 汽车后门板加强件焊接总成的检测夹具
JP5304342B2 (ja) ドア建付け方法及びヒンジ締結構造
KR101438322B1 (ko) 자동차용 후드 인너 및 후드 인너 서브 어셈블리 판넬 검사용 더미
US8176792B2 (en) Inspection system and inspecting method
US20130232754A1 (en) Lock striker alignment check fixture
CN101475033B (zh) 一种用于汽车车门的包边装置
CN113607037B (zh) 一种汽车后背门装配对齐度检验辅具
JP6624676B2 (ja) サッシュレスドアガラスの組付け調整装置
KR20100015066A (ko) 차량용 프론트 캐리어 검사구
KR101500388B1 (ko) 차량용 트렁크 리드 장착 시스템
CN210638618U (zh) 汽车后门开口检具
KR101357406B1 (ko) 자동차용 도어 힌지 마운팅부 정렬확인 게이지
KR20210048872A (ko) 차량용 도어프레임
JPH06722Y2 (ja) 車輛のドア用精度検査装置
CN203869636U (zh) 一种汽车右侧滑门踏步板检具
CN104111056A (zh) 一种可调吸铁车门平度检测辅具及其检测方法
KR100868291B1 (ko) 차량용 유리 검사구
CN115140219B (zh) 一种汽车无框车门玻璃装配工装及玻璃装配方法