JP6624676B2 - サッシュレスドアガラスの組付け調整装置 - Google Patents

サッシュレスドアガラスの組付け調整装置 Download PDF

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Description

本発明は、車体にサッシュレスドアを組付けるに際し、シール部材に対するドアガラスの密着度の調整を不要にしたサッシュレスドアガラスの組付け調整装置に関する。
自動車などの車両の組立ラインでは、塗装工程において車体にドアを仮付けした状態で一体に塗装を行い、その後、ドアを車体から外して、それぞれに対して所定に部品の艤装を行った後、再びドアを車体に組み付ける、いわゆるドアレス艤装が採用されている。
サッシュ(窓枠)のないドア(サッシュレスドア)では、ドアガラスが車体のドア開口部の周縁に取付けられているシール部材(ウエザストリップ)に対し直接密着させることで雨滴の浸入や高速走行時の騒音(風切り音、吸い出し音)を防止するようにしている。そのため、ドアを車体に再組付けするに際しては、ドアガラス縁部のシール部材に対する建付け(密着度)を、治具等を用いて所定に調整する必要がある。
しかし、サッシュレスドアを車体に組付けた後に、ドアガラスの建付けを作業者が治具を用いて個別に調整することは、作業工数の増加を招くことになる。そのため、例えば、特許文献1(特許第2884904号公報)には、サッシュレスドアに対応するダミードアを車体のドア開口部に所定に位置決めした状態で仮組し、このダミードアに設けた複数のセンサーにてドア開口部の寸法を計測し、この計測値に基づいてドアガラスの建付けを行う技術が開示されている。
特許第2884904号公報
しかし、上述した文献に開示されている技術であっても、車体にサッシュレスドアを組付ける際には、計測データに基づいて作業者がドアガラスのシール部材に対する密着度を調整するものであるため、作業工数を改善するには限界がある。
本発明は、上記事情に鑑み、サッシュレスドアを車体のドア開口部に取付けるに際し、ドアガラスのシール部材に対する密着度を個別に調整することなく、常に所定の密着度を確保することができて、作業工数の低減を図ることのできるサッシュレスドアガラスの組付け調整装置を提供することを目的とする。
本発明によるサッシュレスドアガラスの組付け調整装置は、サッシュレスドアを車体に形成したドア開口部に組付ける際の基準となる位置を基準として該ドア開口部に対し、シール部材を取付けた状態で開口部組付け管理寸法を計測する車体開口部寸法計測手段と、対応する前記ドア開口部から分離した前記サッシュレスドアの該ドア開口部に対する組付け基準となる位置を基準に前記開口部組付け管理寸法に対応したドア組付け管理寸法を計測するドア形状計測手段と、前記開口部組付け管理寸法と前記ドア組付け管理寸法とに基づき前記ドア開口部に対する前記サッシュレスドアの位置出しを演算補正して、前記シール部材に対して該サッシュレスドアに設けたドアガラスの端部を圧接させる位置に該ドアガラスの傾斜させる組付け位置を指示する演算処理部と、前記演算処理部からの指示を受けて前記シール部材に対して前記ドアガラスの端部を移動させる駒部材とを備える。
本発明によれば、サッシュレスドアを外した状態でドアガラスのシール部材に対する密着度を調整するようにしたので、サッシュレスドアを車体のドア開口部に取付けるに際し、常に所定の密着度を確保することができて、作業工数の低減を図ることができる。
車体艤装ラインの説明図 車体計測ルーチンを示すフローチャート ドアガラス調整ルーチンを示すフローチャート 車体のドア開口部を示す側面図 ドアヒンジを示し、(a)は(b)のa−a断面図、(b)は正面図 ドアストライカを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のb−b断面図 ドア開口部に取付けたドア開口部測定装置の概略図 ドア開口部測定装置の構成図 ドア開口部計測装置に設けられている圧着加圧装置の側面図 ドアガラスの圧着加重を設定する際の圧着加重規格を示すグラフ ドアガラス調整装置の概略図 ドアガラス調整装置に支持されるサッシュレスドアのヒンジ取付部に設定した基準位置を示し、(a)は平面図、(b)は正面図 ドアガラス調整装置に支持されるサッシュレスドアのラッチ溝に設定した基準位置を示す側面図 圧着調整機構の概略側面図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1に示す車体艤装ラインには、ドア取外し工程M1、車体艤装工程M2、ドア艤装工程M3、車体計測工程M4、ドアガラス調整工程M5、ドア取付け工程M6が設定されている。又、この車体艤装ラインの上流に塗装工程が設けられており、車体艤装ラインには、塗装工程において塗装が完了した車体1が搬送される。尚、塗装工程では、車体1の右前後、左前後の各ドア開口部1a(図4参照)にサッシュレスドア2を仮組した状態で一体塗装が行われる。
塗装完了後の車体1が車体艤装ラインに搬送されると、先ず、ドア取外し工程M1にて、ドア取外し装置11を用いて車体1の各ドア開口部1aから右前後、左前後の各サッシュレスドア2を取外す。そして、サッシュレスドア2が取り外された車体1は車体艤装工程M2へ搬送され、又、車体1から取外された各サッシュレスドア2はドア艤装工程M3へ搬送される。
車体艤装工程M2では車体1に対して車体艤装部品を所定に取付けると共に、各ドア開口部1aの上部周縁にシール部材としてのドアガラスシール用ウエザストリップ(以下、単に「ウエザストリップ」と称する)3(図9参照)を取付ける。又、ドア開口部1aの前端部の上下にドアヒンジ4を取付け、後端部にドアストライカ5を取付けて、車体計測工程M4へ搬送する。
図5に示すように、ドアヒンジ4は、車体1に取付ける支持プレート4aとサッシュレスドア2のドア本体2a(図11参照)の前端部に取付ける本体プレート4bとがヒンジピン4cを介して回動自在に連結されている。又、図6に示すように、ドアストライカ5はドア開口部1aの後端に取付けられるストライカベース5aを有し、このストライカベース5aの上下方向中央に、コの字状に曲げ形成されたストライカ本体5bが水平方向へ配設された状態で固設されている。
又、上下の支持プレート4aにゲージホールが穿設されている。以下、便宜的に上部に固定したドアヒンジ4に穿設されているゲージホールをA0、下部に固定したドアヒンジ4に穿設されているゲージホールをB0とする。一方、ストライカベース5aにもゲージホールC0が穿設されている。この各ゲージホールA0,B0,C0は支持プレート4a、及びストライカベース5aをドア開口部1aの前後端部に、治具等を用いて取付ける際の基準位置となるものである。従って、ドアヒンジ4においては、ゲージホールA0の中心からヒンジピン4cの中心までの距離(Hh,Lh)は一義的に求めることができる。同様に、ドアストライカ5においては、ゲージホールC0からストライカ本体5bの中心までの距離(Hs,Ls)も一義的に求めることができる。
ドア開口部1aに対してサッシュレスドア2は一対のドアヒンジ4を介して回動自在に支持されると共に、サッシュレスドア2に取付けたドアラッチ(図示せず)がドアストライカ5のストライカ本体5bに係合されることでドア閉状態が維持される。従って、サッシュレスドア2とドア開口部1aとは、サッシュレスドア2の回動中心と、ストライカ本体5bに対するドアラッチの係合位置とが組付ける際の基準として共通している。
この各ドアヒンジ4とドアストライカ5は各ゲージホールA0〜C0を基準としてドア開口部1aに精度良く取付けられている。又、図5に示すように、各ゲージホールA0,B0の中心からヒンジピン4c中心までの距離Hh,Lhは一定であり、同様に、図6に示すように、ドアストライカ5のゲージホールC0の中心からストライカ本体5bに対するドアラッチの係合位置(この係合位置を、本実施形態ではストライカ本体5bの中心とする)も一定である。従って、各ゲージホールA0,B0,C0の位置を測定することで、共通の係合位置であるヒンジピン4c中心とストライカ本体5bの中心を一義的に求めることができる。尚、以下においては、ヒンジピン4cの中心を第1、第2基準点A2,B2とし、ストライカ本体5bの中心を第3基準点C2とする。
一方、ドア艤装工程M3では各サッシュレスドア2にドア艤装部品を所定に取付ける。ドア艤装工程M3では、上述した車体艤装工程M2と併行して、各ドア本体2aに対しウエストライン(ベルトラインともいう)2dから出没自在に昇降させるドアガラス6(図11参照)、このドアガラス6外縁のウエザストリップ3に対する圧着度を調整する圧着調整機構7(図14参照)、及びドアガラス6を昇降させるレギュレータ(図示せず)等のドア艤装部品を所定に取付けて、ドアガラス調整工程M5へ搬送する。
車体計測工程M4には、車体1の前後に開口する各ドア開口部1aを測定する開口圧着測定装置12が、前後左右の4カ所のドア開口部1a毎に配設されている。図4には、左前のドア開口部1aの詳細を各ドア開口部1aの代表として示し、又、図7、図8には左前のドア開口部1aを測定する開口圧着測定装置12の詳細を、各開口圧着測定装置12の代表として示す。尚、他のドア開口部1a、及び他の開口圧着測定装置12は同一構成であるため説明を省略する。
図7、図8に示すように、開口圧着測定装置12は、ドア開口部1aの内周にほぼ相似する形状に形成されたゲージプレート13を有している。このゲージプレート13のほぼ中央に支持アーム13aが突設されており、この支持アーム13aに図示しないロボットアームが連設されて三次元方向への移動が可能とされている。尚、このロボットアームは後述するドアガラス調整演算装置41からの制御信号で駆動される。
又、ゲージプレート13の外周にドア開口部1aの寸法を測定する第1〜第6位置センサA1,B1,C1,D1,E1,F1が配設されていると共に、ウエザストリップ3を押圧して圧着量N1及び圧着加重Pを測定するツール圧着治具G1とが配設されている。ここで、第1、第2位置センサA1,B1は上下に固設されているドアヒンジ4に穿設されているゲージホールA0,B0の中心位置に対応する位置に配設されている。又、第3位置センサC1はドアストライカ5に穿設されているゲージホールC0の中心位置に対応する位置に配設されている。従って、この各位置センサA1〜C1にて、対応するゲージホールA0〜C0を検出することで、ゲージプレート13をドア開口部1aに対して位置決めすることができる。
又、第4〜第6位置センサD1,E1,F1は、ウエザストリップ3に対するドアガラス6の最上位置での上下、前後方向を設定するためにドア開口寸法U1.V1,W1を測定するものである。
又、図9に示すように、ツール圧着治具G1はリニアソレノイド等のアクチュエータを内蔵する治具本体21aを有し、この治具本体21aから突出するロッド21bの先端に、ドアガラス6と同じ材質のダミーガラス部21cが固設されている。このツール圧着治具G1はダミーガラス部21cをウエザストリップ3に対して予め設定されている位置から押圧して、そのときの圧着量N1、及び圧着加重Pが予め設定した範囲に収まる位置を測定する。
そして、図4に示すように、第1〜第3位置センサA1,B1,C1で測定したデータに基づいてドア開口部1aの第1〜第3基準点A2,B2,C2を算出する。又、第4〜第6位置センサD1,E1,F1で測定したドア開口寸法U1,V1,W1に基づき、後述するドアガラス調整工程M5にてドアガラス6の最上位置の調整を行う。
又、ドアガラス調整工程M5には、ドア形状計測手段としての機能を有するドアガラス調整装置26が設けられており、このドアガラス調整装置26にサッシュレスドア2を固定してドアガラス6のウエザストリップ3に対する戸当たりを、サッシュレスドア2をドア開口部1aに取付けることなく、単独で調整する。図11に示すように、ドアガラス調整装置26は枠状のドア支持フレーム28を有し、このドア支持フレーム28の左右に、上述した車体計測工程M4で算出した第1〜第3基準点A2,B2,C2に対応する位置を第1〜第3測定装置A4,B4,C4で測定し、これを基準として第1〜第3ドア基準点A5,B5,C5が設定されている。この第1〜第3ドア基準点A5,B5,C5はドア本体2aの予め決められた位置に設定されており、この第1〜第3ドア基準点A5,B5,C5にてサッシュレスドア2のドア本体2aが固定される。
このサッシュレスドア2は、ドアアウタパネル2bとドアインナパネル2cとが接合されて形成されてドア本体2aが形成されており、ドアガラス調整工程M5では、ドアインナパネル2cを、図示しないロボットアームの先端に設けたクランプ部材27で把持し、三次元方向へ移動自在にされている。このロボットアームは後述するドアガラス調整演算装置41からの制御信号で駆動される。尚、図においては、サッシュレスドア2をドアインナパネル2c側から見た状態が示されている。
又、このドア支持フレーム28の上部及び後部に第1〜第3ブロック支持アクチュエータ31〜33のアクチュエータ本体31a〜33aが固設されている。この各ブロック支持アクチュエータ31〜33はドアガラス6の最上位置を固定するものであり、各アクチュエータ本体31a〜33aから突出するロッド31b〜33bの先端に、ドアガラス6の上辺及び後端を支持する第1〜第3ブロックU,V,Wが固定されている。
更に、ドア支持フレーム28の上部であって、上述したツール圧着治具G1に対応する位置のドアガラス6外側に、内傾規定アクチュエータ22のストッパブロックNが対設されている。図14に示すように、このストッパブロックNを先端に固設するロッド22bがアクチュエータ本体22aから延出されており、このアクチュエータ本体22aがドア支持フレーム28から垂下された支持ブラケット23に固設されている。尚、このストッパブロックNが、本発明の駒部材に対応している。
又、ドアインナパネル2cとドアアウタパネル2bとが接合されて形成されたドア本体2a内に艤装された圧着調整機構7は、アジャストボルト7aを回転させることで、互いに対峙するドアインナパネル2cとドアアウタパネル2bとの間で進退動作させることができる。この圧着調整機構7はドアガラス6の下部のドアインナパネル2c側側面に接合されており、又、ドアガラス6の両面は、ドア本体2aのウエストライン2d内に配設された、互いに対向するアウタスタビライザ24aとインナスタビライザ24bとで挟持されている。
従って、図14においてアジャストボルト7aを回転させ、圧着調整機構7にてドアガラス6の下部をドアアウタパネル2b側へ押圧すると、ドアガラス6の上端は両スタビライザ24a,24bを支点として内傾し、ドアガラス6の下部をドアインナパネル2c側へ引くと、ドアガラス6の上端は両スタビライザ24a,24bを支点として外傾する。
上述した車体計測工程M4に設けた開口圧着測定装置12で求めたデータは、ドアガラス調整演算装置41に送信され、その結果に基づいてドアガラス調整工程M5に設置されているロボットアームを駆動させる。
ドアガラス調整演算装置41は、周知のCPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータ、及びその周辺機器を主体に構成されており、CPUはROMに記憶されているプログラムに従い、各演算制御を実行する。図1に示すように、このドアガラス調整演算装置41は、車体計測演算部41aと演算処理部としてのドアガラス調整演算部41bとを備えている。
車体計測演算部41aは、開口圧着測定装置12で測定したデータに基づきゲージプレート13の位置を修正すると共に、演算データをドアガラス調整演算部41bへ送信する。ドアガラス調整演算部41bは車体計測演算部41aからの演算データに基づき、ドアガラス調整装置26を動作させて、ドアガラス6の位置を調整する。
車体計測演算部41aでの演算は、具体的には図2に示す車体計測ルーチンに従って処理される。尚、このルーチンでの処理が本発明の車体開口部寸法計測手段に対応している。又、後述する各基準点A2〜C2、圧着加重Pは、本発明の開口部組付け管理寸法に対応している。
先ず、車体計測工程M4に、車体艤装工程M2側からドアレスの車体1が搬送されて来ると、車体1に形成されている各ドア開口部1aに対し、対応する開口圧着測定装置12にそれぞれ設けられているゲージプレート13が、支持アーム13aを把持するロボットアームによって近接される。そして、このゲージプレート13に設けられている第1〜第3位置センサA1〜C1にて、ドアヒンジ4のゲージホールA0,B0、及びドアストライカ5のゲージホールC0の位置を計測する。
車体計測ルーチンのステップS1では、第1〜第3位置センサA1〜C1で計測したゲージホールA0〜C0の位置に基づき、これらから一義的に求めることのできる第1〜第3基準点A2〜C2(図4参照)を算出し、ステップS2へ進む。
ステップS2では、車体基準平面H1と車体基準点O1を設定する。すなわち、図4に示すように、先ず、第1、第2基準点A2,B2を結ぶ線を基準線L1とし、この基準線L1と第3基準点C2とからなる平面を車体基準平面H1として設定する。又、第1、第2基準点A2,B2の中点を車体基準点O1として設定する。
次いで、ステップS3へ進み、ステップS3〜S5で、ドア開口部1aに対するゲージプレート13の平面の傾斜、及び位置を修正する。すなわち、先ず、ステップS3では、図8に示すように、 ゲージプレート13上の第1,第2位置センサA1,B1と第3位置センサC1に対応する位置を結ぶ線上の平面を準基準平面H2として設定し、又、ゲージプレート13上の第1,第2位置センサA1,B1を結ぶ線の中点を準基準点O2として設定する。
次いで、ステップS4へ進み、準基準平面H2及び準基準点O2の車体基準平面H1及び車体基準点O1に対する差分ΔS1を算出し、ステップS5で、ゲージプレート13に突設されている支持アーム13aを、これを把持するロボットアーム(図示せず)を動作させて、図7に矢印で示すように三次元方向へ移動させて、差分ΔS1が0になるように位置修正する。その結果、ドア開口部1aに対しゲージプレート13が予め設定されている位置に固定され、図9に示すように、ツール圧着治具G1に設けられているダミーガラス部21cの初期位置が設定される。この初期位置は、サッシュレスドア2をドア開口部1aに取付けた状態でドアガラス6を最上位置まで移動させてその上端がウエザストリップ3に対して所定の圧着加重で密着させる基準位置に設定されている。
その後、ステップS6、ステップS10の処理が併行して行われる。先ず、ステップS6でツール圧着治具G1に設けたダミーガラス部21cのウエザストリップ3に対する圧着加重Pを計測し、ステップS7で、この圧着加重Pが予め設定した規定値を満たしているか否かを調べる。そして、規定値を満たしている場合、ステップS8へ進み、ドアガラス補正量N2を0としてルーチンを終了する。
一方、圧着加重Pが規定値を満たしていない場合、ステップS9へ進み、圧着加重Pが規定値より低い場合は、図9に示すようにツール圧着治具G1の治具本体21aにてロッド22bを突出動作させ、先端に固設されているダミーガラス部21cをウエザストリップ3に押し当てて、その圧着量(移動量)N1と圧着加重Pとを計測する。一方、圧着加重Pが規定値より高い場合は、ツール圧着治具G1の治具本体21aにてロッド22bを後退動作させ、先端に固設されているダミーガラス部21cのウエザストリップ3に対する押し当て圧を弱めながら圧着量(移動量)N1と圧着加重Pとを計測する。
そして、図10に示す圧着加重規格グラフを参照して、圧着加重Pが実線枠で示す規定加重内に収まるように調整し、そのときの圧着量(移動量)N1をドアガラス補正量N2として設定し、ルーチンを終了する。
又、ステップS10での処理では、第4〜第6位置センサD1,E1,F1にて、ドア開口部1aの予め設定されている開口位置のドア開口寸法U1,V1,W1を測定する。そして、ステップS11へ進み、ドア開口寸法U1,V1,W1が、基準値に設定されている規格公差を満たしているか否かを調べ、満たしている場合は、ステップS12へ進み、各ドア開口寸法U1,V1,W1の補正量U2,V2,W2を0としてルーチンを終了する。一方、ドア開口寸法U1,V1,W1が規格公差から外れている場合、ステップS13へ進み、ドア開口寸法U1,V1,W1と基準値との差分から補正量U2,V2,W2を設定してルーチンを終了する。
車体計測演算部41aで設定した車体基準平面H1と車体基準点O1、及び補正量U2,V2,W2はドアガラス調整演算部41bにて読込まれ、ドアガラス調整工程M5に設置されているドアガラス調整装置26に駆動信号を送信し、ドアガラス6のウエザストリップ3に対する圧着度、及び最上位置を調整する。
このドアガラス調整は、具体的には、図3に示すドアガラス調整ルーチンに従って処理される。ドアガラス調整装置26のドア支持フレーム28にはサッシュレスドア2が支持されている。
そして、先ず、ステップS21で、ドア本体2aに予め穿設されているヒンジ部ゲージホールA3,B3、及びストライカ部ゲージホールC3を測定装置A4,B4,C4にて測定してドア基準点A5,B5,C5を求める。図12に示すように、ヒンジ部ゲージホールA3,B3はドアヒンジ4の本体プレート4bを取付ける際の基準位置を示す。一方、図13に示すように、ストライカ部ゲージホールC3は、ストライカ溝2eにドアストライカ5を係入させた際の位置を計測するための基準となる位置である。
各ゲージホールA3〜C3は予め決められた基準位置に穿設されている。本実施形態では、第1、第2ドア基準点A5,B5をヒンジピン4cの軸芯に設定しており、又、基準点C5をドアストライカ5に設けたストライカ本体5bの中心に設定している。従って、図12、図13に示すように、ゲージホールA3,B3がヒンジピン4cの中心線の延長上に穿設され、又、ゲージホールC3がストライカ溝2eの上下中央線の延長上に穿設されているとし、又、ストライカ本体5bはストライカ溝2eの中央でロックされるとした場合、各ドア基準点A5〜C5はゲージホールA3〜C3を基準として一義的に算出することができる。尚、この基準点A5〜C5が本発明のドア組付け管理寸法に対応している。
次いで、ステップS22へ進み、ドア本体2aにドア基準平面H5と基準点C5を設定する。すなわち、先ず、図11に示すように、ドア基準点A5,B5を通る線を基準線L4とし、基準線L4とゲージホールC5とでドア基準平面H5を設定し、更に、第1、第2ドア基準点A5,B5の中点をドア基準点O5として設定する。
その後、ステップS23で、車体計測ルーチンで設定した車体基準平面H1、車体基準点O1を読込み、ステップS24でドア基準平面H5及びドア基準点O5の車体基準平面H1及び車体基準点O1に対する差分ΔS2を算出する。そして、ステップS25へ進み、ロボットアーム(図示せず)の先端に設けたクランプ部材27にてドア本体2aを、図11に矢印で示すように二次元方向へ移動させて、差分ΔS2が0になるように位置修正する。その結果、ドア本体2aがドア開口部1aに対応する位置に固定される。
次いで、ステップS26へ進み、車体計測ルーチンで算出した補正量U2,V2,W2を読込み、ステップS27で、補正量U2,V2,W2に基づき、各ブロック支持アクチュエータ31〜33に設けたアクチュエータ本体31a〜33aにより、各ブロックU,V,Wを移動させて、ドアガラス6の最上位置、及び前後を規定する。そして、ステップS28へ進み、ドア本体2aに内装されているレギュレータ(図示せず)の動作によりドアガラス6を上昇させ、端部を各ブロックU,V,Wに突き当てて、掛止した位置をドアガラス6の最上位置、及び端部として固定し、ドアガラス6の上下、前後方向を規定する。
次いで、ステップS29へ進み、車体計測ルーチンで設定したドアガラス補正量N2を読込み、ステップS30で、このドアガラス補正量N2に基づいて内傾規定アクチュエータ22のアクチュエータ本体22aを動作させ、先端のストッパブロックNを、ツール圧着治具G1のダミーガラス部21cに対応する位置まで移動させる(図14参照)。
そして、ステップS31へ進み、ドアガラス6の内傾を調整する。この調整はドア本体2aに内装されている圧着調整機構7にて行う。すなわち、図14に示すように、圧着調整機構7に設けられているアジャストボルト7aを回転させると、ドアガラス6は、スタビライザ24a,24を支点として傾倒する。そのため、この圧着調整機構7にてドアガラス6がストッパブロックNに突き当たるまで傾倒させて、突き当たった位置がドアガラス6の戸当たり端部であるとして固定し、ルーチンを終了する。尚、ドアガラス6の調整は車体1に取付けるサッシュレスドア2の全てについて行われる。
そして、車体計測工程M4で計測された車体1とドアガラス調整工程M5で調整されたサッシュレスドア2とがドア取付け工程M6へ搬送されて、車体1の各ドア開口部1aに対し、対応するサッシュレスドア2を所定に取付ける。その際、サッシュレスドア2のドアガラス6は既に調整されているため、ドアガラス6のウエザストリップ3に対する圧着加重Pを個別に調整する必要がなく、良好な組立作業性を得ることができる。
このように、本実施形態では、サッシュレスドア2が取付けられる車体1のドア開口部1aの寸法を計測し、共通の基準位置を算出して、そのデータに基づきドアガラス調整工程M5に配設したドアガラス調整装置26にて、サッシュレスドア2の位置を規定すると共にドアガラス6の三次元的な位置を調整するようにしたので、サッシュレスドア2をドア開口部1aに取付けた後に、ドアガラス6のウエザストリップ3に対する圧着加重Pを個別に調整する必要がなくなり、常に所定の密着度を確保することができる。その結果、作業工数の低減を図ることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば、内傾規定アクチュエータ22のストッパブロックNに圧接スイッチを設け、ドアガラス調整ルーチンのステップS31では圧着調整機構7によるドアガラス6の傾斜調整を自動的に開始させ、圧接スイッチがONしたとき停止させるようにしても良い。
1…車体、
1a…ドア開口部、
2…サッシュレスドア、
2a…ドア本体、
2e…ストライカ溝、
3…ウエザストリップ、
4…ドアヒンジ、
4c…ヒンジピン、
5…ドアストライカ、
6…ドアガラス、
7…圧着調整機構、
11…ドア取外し装置、
12…開口圧着測定装置、
13…ゲージプレート、
13a…支持アーム、
21a…治具本体、
21c…ダミーガラス部、
22…内傾規定アクチュエータ、
22a…アクチュエータ本体、
23…支持ブラケット、
24a…アウタスタビライザ、
24b…インナスタビライザ、
26…ドアガラス調整装置、
27…クランプ部材、
28…ドア支持フレーム、
31…第1ブロック支持アクチュエータ、
32…第2ブロック支持アクチュエータ、
33…第3ブロック支持アクチュエータ、
41…ドアガラス調整演算装置、
41a…車体計測演算部、
41b…ドアガラス調整演算部、
A0〜C0,A3〜C3…ゲージホール、
A1…第1位置センサ、
B1…第2位置センサ、
C1…第3位置センサ、
D1…第4位置センサ、
E1…第5位置センサ、
F1…第6位置センサ、
A2…第1基準点、
B2…第2基準点、
C2…第3基準点、
A4…第1測定装置、
B4…第2測定装置、
C4…第3測定装置、
A5…第1ドア基準点、
B5…第2ドア基準点、
C5…第3ドア基準点、
G1…ツール圧着治具、
H1…車体基準平面、
H2…準基準平面、
H5…ドア基準平面、
L1,L4…基準線、
M1…ドア取外し工程、
M4…車体計測工程、
M5…ドアガラス調整工程、
M6…ドア取付け工程、
N…ストッパブロック、
N1…圧着量、
N2…ドアガラス補正量、
O1…車体基準点、
O2…準基準点、
O5…ドア基準点、
P…圧着加重、
U…第1ブロック、
V…第2ブロック、
W…第3ブロック、
U1,V1,W1…ドア開口寸法、
U2,V2,W2…補正量、
ΔS1,ΔS2…差分

Claims (3)

  1. サッシュレスドアを車体に形成したドア開口部に組付ける際の基準となる位置を基準として該ドア開口部に対し、シール部材を取付けた状態で開口部組付け管理寸法を計測する車体開口部寸法計測手段と、
    対応する前記ドア開口部から分離した前記サッシュレスドアの該ドア開口部に対する組付け基準となる位置を基準に前記開口部組付け管理寸法に対応したドア組付け管理寸法を計測するドア形状計測手段と、
    前記開口部組付け管理寸法と前記ドア組付け管理寸法とに基づき前記ドア開口部に対する前記サッシュレスドアの位置出しを演算補正して、前記シール部材に対して該サッシュレスドアに設けたドアガラスの端部を圧接させる位置に該ドアガラスの傾斜させる組付け位置を指示する演算処理部と、
    前記演算処理部からの指示を受けて前記シール部材に対して前記ドアガラスの端部を移動させる駒部材と
    を備えることを特徴とするサッシュレスドアガラスの組付け調整装置。
  2. 前記車体開口部寸法計測手段の前記開口部組付け管理寸法には、圧着治具により計測した前記シール部材に対する圧着量が含まれている
    ことを特徴とする請求項1記載のサッシュレスドアガラスの組付け調整装置。
  3. 前記圧着治具は前記ドアガラスと同じ材質のダミーガラスを介して前記シール部材に圧着させる
    ことを特徴とする請求項2記載のサッシュレスドアガラスの組付け調整装置。
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