JP2014233709A - 糊塗布装置及びその塗布方法 - Google Patents

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Tsutomu Uchiumi
勉 内海
今井 清栄
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清栄 今井
仁志 當麻
Hitoshi Toma
仁志 當麻
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崇哉 高橋
健治 竹下
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Abstract

【課題】糸状糊の除去に高い信頼性を有する糊塗布装置及びその塗布方法を提供する。【解決手段】移送経路(16)に沿って移送される接着対象(52)に、射出口(18)から糊を間欠的に射出して塗布するノズル(6)と、接着対象の移送方向のノズルの下流側にて移送経路と射出口との間に位置付けられ、ノズルからの糊の射出経路(24)に対し射出経路を横切る方向に延びるブレード部材(20)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は糊塗布装置及びその塗布方法に関する。
この種の糊塗布装置は、移送経路に沿って移送される接着対象に、射出口から糊を間欠的に射出して塗布するノズルを備えるものが知られ(例えば特許文献1参照)、例えばフィルタシガレットを収容するためのタングリッドパッケージを形成する際に使用される。
本願図6に示すように、タングリッドパッケージを構成するブランク52の裏面54には、網掛け及びハッチングで示した糊の塗布領域56が予め多数画定されている。糊塗布装置によって各塗布領域56に加熱溶融性の糊(ホットメルト接着剤)を塗布して破線で示す折り線で折り込み、接着することによりタングリッドパッケージが形成される。
このような装置においては、射出口から接着対象であるブランク52に射出した糊が糸状に尾を引いてブランク52の塗布領域56と射出口とを繋げる糸状糊が発生することがある。糸状糊はブランク52の移送に伴い長尺となって浮游したり、自然に切断されて短尺の糸状糊片となって飛散し周囲を汚す。糸状糊片がタングリッドパッケージの表面に付着すると、外観において線状の糸状垢として視認され、タングリッドパッケージの製品としての品質を著しく損なう。
そこで、接着対象の移送方向のノズルの下流側にて移送経路に向けて開口した吸引ポートを設け、この吸引ポートに糸状糊を吸い込むことにより除去する装置が開示されている(例えば特許文献2参照)。
国際公開第2006/075624号パンフレット 特許第3389392号公報
しかしながら、前記特許文献2では、糸状糊が吸引ポートに吸い込まれる過程で切断され、糸状糊片が飛散される可能性について格別な配慮がなされていない。この糸状糊片は長尺の糸状糊片に比して短尺且つ軽量であるため、広域にわたって飛散し易く、タングリットパッケージ等の製品、及び糊塗布装置のみならず、周囲の他の機械装置をも汚損するおそれがあり、糊塗布装置及びその塗布方法の信頼性向上については依然として課題が残されていた。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、糸状糊の除去に高い信頼性を有する糊塗布装置及びその塗布方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の糊塗布装置は、移送経路に沿って移送される接着対象に、射出口から糊を間欠的に射出して塗布するノズルと、接着対象の移送方向のノズルの下流側にて移送経路と射出口との間に位置付けられ、ノズルからの糊の射出経路に対し射出経路を横切る方向に延びるブレード部材とを備えることを特徴とする。
本発明の糊塗布装置によれば、ブレード部材がノズルからの糊の射出経路を横切る方向に延びることにより、発生した糸状糊をブレード部材によって切断することができる。したがって、糸状糊を切断して短尺の糸状糊片とすることができるため、接着対象の移送に伴い長尺の糸状糊が浮游し、飛散して周囲を汚すことを抑制することができる。
また、糸状糊片がブレード部材に付着するため、糸状糊片が射出口に直接に付着して射出口を閉塞することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る糊塗布装置の概略を示す構成図である。 図1のノズルカバー及び吸入ポートを移送経路側から見た上面図である。 図1において射出口から糊を射出した状態を示す図である。 図3の状態からブランクの移送が更に進んで糸状糊が発生した状態を示す図である。 図4の状態からブランクの移送が更に進んで糸状糊が切断部により分断されて第1及び第2糸状糊片が形成されるとともに、第2糸状糊片が吸入ポートに吸い込まれる状態を示す図である。 タングリッドパッケージのブランクの裏面を示す平面図である。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1に示す糊塗布装置1は、ホットメルトガン2と吸引機4とを備えている。ホットメルトガン2はノズル6、ノズルカバー8、及び駆動装置10とから概略構成されており、吸引機4は吸引ポート12及び駆動装置14から概略構成されている。
一方、図示しない移送装置は、例えば図6に示すブランク(接着対象)52を水平となる移送経路16(一点鎖線で示す)に沿って図1中に示す矢印方向に移送する。また、ホットメルトガン2及び吸引機4は移送経路16の下方に設けられている。
ノズル6の上端には、ホットメルト接着剤などの加熱溶融性の糊を射出するための射出口18が形成されている。また、ノズルカバー8は、ノズル6を着脱可能に覆うとともに、移送経路16に対向する上壁(ブレード部材)20に射出開口(開口)22が形成されている。射出開口22は鉛直方向に延びる糊の射出経路24(破線で示す)の一部を構成する。
上壁20は、ブランク52の移送方向のノズル6の下流側にて移送経路16と射出口18との間に位置付けられ、ノズル6からの糊の射出経路24に対し射出経路24を横切る方向に水平に延設されている。
また、射出経路24に沿う移送経路16と上壁20との間の第1距離D1は、射出経路24に沿う射出口18と上壁20との間の第2距離D2よりも短くなるように、移送経路16に対するホットメタルガン2の配置、及びノズルカバー8内のノズル6の配置が予め設定されている。
駆動装置10は、何れも図示しないが、コントローラ、糊タンク、及びポンプ等から構成され、コントローラがノズル6からの糊の射出タイミングに応じてポンプを駆動し、糊タンクに充填された糊をノズル6に供給する。この駆動装置10に前述した移送装置を同期させるようにして制御することにより、移送経路16に沿って移送されるブランク52の予め画定された塗布領域に、射出口18から糊が鉛直方向に間欠的に射出される。
一方、吸引機4の吸引ポート12は、ブランク52の移送方向においてノズル6の下流側にノズルカバー8と隣接して配置され、移送経路16に対向する上壁26に吸引開口28を有している。また、吸引機4の駆動装置14は、少なくともブランク52の移送中に移送経路16の下方の空気を吸引ポート12内に吸い込むべく制御される。
図2に示すように、射出開口22及び吸引開口28は、双方とも移送経路16を横断する方向(横断方向)に延びる長孔形状をなして形成されている。また、射出開口22の移送経路16の方向に沿った幅W1は吸引開口28の幅W2よりも大きく、また、吸引開口28の前記した横断方向に沿った長さL2は射出開口22の長さL1よりも短く設定されている。
ここで、射出口18からブランク52に射出した糊が糸状に尾を引いて、ブランク52の塗布領域と射出口とを繋げる糸状糊が発生することがある。しかし、本実施形態では、ブランク52の移送に伴い、射出開口22の開口縁の一部が糸状糊を切断する切断部として機能し、この切断部と吸引機4とで発生した糸状糊を効率的に回収している。
以下、図3〜図5を参照して、本実施形態の糊塗布装置1による糊塗布方法を段階的に説明する。
先ず、図3に示すように、移送経路16に沿って移送されるブランク52に、ノズル6の射出口18から糊30を間欠的に射出し塗布領域56に塗布する(塗布工程)。
次に、塗布工程の後、ブランク52の移送が更に進むと、射出口18に僅かに残った糊30と塗布領域56に塗布された塗布糊32とを繋げるように尾を引いた糸状糊34が形成されることがある。糸状糊34は、ブランク52の移送、換言すると、移送経路16に沿った塗布糊32の水平移動に伴い、ブランク52の移送方向側であって開口縁36を形成する、少なくとも上側エッジ38に接触し、直線状から図4に示すような折れ線状に変形される。
次に、ブランク52の移送が更に進むと、図5に示すように、糸状糊34が開口縁36の上側エッジ38を含む切断部40により分断され、切断部40に付着して下方に垂れる第1糸状糊片42と、塗布領域56に塗布糊32と一体に残る第2糸状糊片44とが形成される(分断工程)。なお、上側エッジ38を含む切断部40は、ブランク52の移送速度、前述した第1及び第2距離D1,D2、糸状糊34の粘度に応じて、第1及び第2糸状糊片を形成可能な最適形状に形成されるので、エッジに限らず、面取りやR面により切断部40を形成することもあり得る。
次に、糸状糊34の分断の直後には、第2糸状糊44が塗布糊32から下方に垂れ、ブランク52の移送に伴って吸引開口28の直上に位置付けられると、第2糸状糊44は2点鎖線で示すようにして吸入ポート12に吸い込まれて回収される(回収工程)。
以上説明したように、本実施形態によれば、ノズルカバー8の上壁20に射出開口22が形成され、上壁20がノズル6からの糊の射出経路24を横切る方向に延設されることにより、発生した糸状糊を上壁20の開口縁36として、少なくとも上側エッジ38を含んで形成された切断部40によって切断することができる。したがって、ノズルカバー8を設けるだけの簡単な構成で、発生した糸状糊がブランク52の移送に伴い長尺となる前に、積極的に切断して短尺の糸状糊片とすることができるため、ブランク52の移送に伴い長尺の糸状糊が浮游し、飛散して周囲を汚すことを抑制することができる。
また、第1糸状糊片42が切断部40に付着することにより、第1糸状糊片42が射出口18に直接に付着して射出口18を閉塞することを抑制することができる。
しかも、吸引機4、ひいては吸引ポート12が移送経路16の上壁20の下流側に隣接して開口することにより、切断部40で切断された直後にブランク52に付着したまま残った第2糸状糊片44を吸い込んで除去することができる。したがって、ブランク52に付着した第2糸状糊片44はブランク52の移送に伴って広域に飛散し易いが、これを更に効果的に抑制することができる。
また、特に本実施形態のように、ノズル6が移送経路16の下方に設けられ、射出口18から上方に糊を射出する場合には、糸状糊によって射出口18が閉塞され易いが、この場合であっても、射出口18の閉塞を効果的に抑制することができる。
また、第1距離D1が第2距離D2よりも短いことにより、切断部40により切断された後にブランク52に付着したままの第2糸状糊片44を切断部40に付着した第1糸状糊片42よりも短くすることができる。したがって、ブランク52に付着した第1糸状糊片42のほうがブランク52の移送に伴ってより広域に飛散し易いが、これを効果的に抑制することができる。
また、切断部40がノズルカバー8の射出開口22の開口縁36の一部であることにより、ノズル6がノズルカバー8で覆われているため、切断部40に付着した第1糸状糊片42をノズルカバー8内に捕集することができるため、切断部40で切断された糸状糊片の二次飛散を抑制することができる。
また、ノズルカバー8がノズル6から着脱可能であることにより、ノズルカバー8をノズル6から外して切断部40に堆積した糸状糊片を定期的に清掃して除去することができるため、切断部40の切断性能を一定に維持することができる。
また、射出開口22は移送経路16を横断する方向に延びる長孔形状をなすことにより、射出開口22が円形孔である場合に比して、切断部40が移送経路16を横断する方向に長くなる。したがって、糸状糊片が切断部40に分散して付着し易く、切断部40において糸状糊片が重なって堆積することが抑制され、切断部40の切断機能を更に効果的に維持することができる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、ノズル6は移送経路16の下方のみならず、上方に設けても良いし、横方向に設けても良く、これらの場合であっても、糸状糊を意図的に切断して効率的に回収することができる。
また、吸入ポート12内に、第2糸状糊片44のみならず、ノズルカバー8内に捕集した第1糸状糊片42をも吸い込んで回収する構成としても良い。
また、ノズルカバー8でなくとも上壁20と同位置に同様のプレートを設置して糸状糊を切断する構成としても良い。
また、糊塗布装置1及びこれを用いた糊塗布方法は、ブランク52に限らず、種々の箱体の接着形成や他の接着対象の接着に用いることができる。
1 糊塗布装置
6 ノズル
8 ノズルカバー
12 吸引ポート
16 移送経路
18 射出口
20 上壁(ブレード部材)
22 射出開口(開口)
24 射出経路
34 糸状糊
36 開口縁
42 第1糸状糊片
44 第2糸状糊片
52 ブランク(接着対象)
56 塗布領域

Claims (8)

  1. 移送経路に沿って移送される接着対象に、射出口から糊を間欠的に射出して塗布するノズルと、
    前記接着対象の移送方向の前記ノズルの下流側にて前記移送経路と前記射出口との間に位置付けられ、前記ノズルからの糊の射出経路に対し前記射出経路を横切る方向に延びるブレード部材と
    を備えることを特徴とする糊塗布装置。
  2. 前記接着対象の移送方向の前記ブレード部材の下流側に隣接して前記移送経路に向けて開口した吸引ポートを備えることを特徴とする請求項1に記載の糊塗布装置。
  3. 前記ノズルは前記移送経路の下方に設けられることを特徴とする請求項2に記載の糊塗布装置。
  4. 前記射出経路に沿う前記移送経路と前記ブレード部材との間の第1距離は、前記射出経路に沿う前記射出口と前記ブレード部材との間の第2距離よりも短いことを特徴とする請求項3に記載の糊塗布装置。
  5. 前記ノズルを覆うとともに、前記射出経路の一部を形成する開口を有したノズルカバーを備え、
    前記ブレード部材は前記開口の開口縁の一部であることを特徴とする請求項4に記載の糊塗布装置。
  6. 前記ノズルカバーは前記ノズルから着脱可能であることを特徴とする請求項5に記載の糊塗布装置。
  7. 前記開口は前記移送経路を横断する方向に延びる長孔形状をなすことを特徴とする請求項6に記載の糊塗布装置。
  8. 移送経路に沿って移送される接着対象に、ノズルの射出口から糊を間欠的に射出し塗布領域に塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程の後に前記射出口と前記塗布領域との間に形成された糸状糊を、前記ノズルからの糊の射出経路に対し前記射出経路を横切る方向に延びるブレード部材によって、前記ブレード部材に付着する第1糸状糊片と、前記塗布領域に残る第2糸状糊片とに分断する切断工程と、
    前記切断工程にて形成された前記第1及び前記第2糸状糊片のうちの少なくとも前記第2糸状糊を、前記接着対象の移送方向の前記ブレード部材の下流側にて前記移送経路に向けて開口した吸引ポートによって吸い込んで回収する回収工程と
    を備えることを特徴とする糊塗布方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016190691A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 ブラザー工業株式会社 接着装置

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