JP2014233377A - 遊技機 - Google Patents

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聖之 市原
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Abstract

【課題】興趣に富んだ演出が可能な遊技機を提供する。【解決手段】フリーズ演出は、ウェイト機能の発動以前の所定時とウェイト機能の発動後の所定時とのいずれで実行するのかが抽選により決定される。ウェイト機能の発動以前の所定時に実行すると決定されると、遊技開始とほぼ同時にフリーズ演出が実行される。フリーズ演出が終了し、かつ、ウェイト時間が経過した場合、リールが回転を開始する。他方、ウェイト機能の発動後の所定時に実行すると決定されると、遊技開始に伴って、ウェイト時間が経過したか否かが判定され、ウェイト時間が経過している場合、フリーズ演出が実行され、ウェイト時間が未経過の場合、ウェイト時間が経過してウェイト機能が解除されるとフリーズ演出が実行される。そして、フリーズ演出が終了するとリールが回転を開始する。【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置される遊技機に関するものである。
パチンコ店などの遊技場に設置される遊技機としてスロットマシンが広く知られている。スロットマシンでは、遊技媒体をベットしてスタートレバーを操作することで遊技が開始される。遊技が開始されると、当選役抽選が行われて複数種類の当選役のいずれかまたはハズレが決定されるとともに、外周に複数種類の図柄が配列された複数のリールが予め定められた遊技用の回転態様で回転する。
各リールはストップボタンの操作に基づいて停止され、全てのリールが停止した際の停止態様によって当選役の入賞の有無が判明する。そして、当選役が入賞した場合は入賞した当選役に対応する処理が実行されて1回の遊技が終了し、当選役が入賞しなかった場合は、全てのリールが停止した時点で1回の遊技が終了する。
一般に、スロットマシンは、1遊技あたりの所要時間が予め設定された規定時間を下回らないように、遊技の進行を遅延させるウェイト機能を備えている(例えば、下記特許文献1、2参照)。ウェイト機能を備えた遊技機では、例えば、前回の遊技でリールが回転を開始してから規定時間が経過するまでは、今回の遊技でスタートレバーを操作してもウェイト機能が発動されてリールが回転せず(リールの回転が禁止されて)、遊技を進行できないようになっている。
また、スロットマシンの中には、遊技を演出するために、遊技の進行を遅延させるものもある。このようなスロットマシンとしては、例えば、遊技が開始されてもリールを停止状態に維持したり、リールを回転させるものの、遊技を進行させるための操作(例えば、回転しているリールを停止させる操作)を無効化することにより遊技を遅延させるフリーズ演出(この間にリール以外の演出装置(液晶ディスプレイやスピーカなど)を用いて演出が行われる)を行うものや、スタートレバーが操作されたときに、前述のように遊技の進行に伴う遊技用の回転態様で行うリールの回転制御とは別に、所定の態様(例えば、遊技用の回転態様よりも低速でリールを回転させるなど)リールの回転態様を制御しつつ遊技を遅延させる回胴演出(この間にリール以外の演出装置を用いて演出を行ってもよい)を行うものが挙げられる。
特開2004−024325 特開2007−252558
しかしながら、従来の遊技機では、フリーズ演出や回胴演出(以下、フリーズ演出や回胴演出など遊技の進行を遅延させる演出を「特別演出」と称する場合がある)を実行するタイミングが1つに定められているため、単調で興趣に欠けるといった問題があった。
また、一般にウェイト機能が発動した場合と、特別演出が行われた場合とでは遊技機の挙動が異なるので、遊技者はこのような挙動の違いからウェイト機能が発動されたのか、特別演出が実行されたのかを見分けることができる。このため、特別演出を実行するタイミングがウェイト機能の発動以前に定められた遊技機では、ウェイト機能が発動した時点で特別演出が実行されないことが判明してしまい、興趣に欠けるといった問題があった。
さらに、特別演出を実行するタイミングが、ウェイト機能の発動後に定められた遊技機では、ウェイト機能が発動してもこの後に特別演出が実行される可能性があるので、上述した問題、すなわち、ウェイト機能が発動された時点で特別演出が実行されないことが判明してしまうといった問題は生じない。しかし、特別演出を実行するタイミングがウェイト機能の発動後に定められた遊技機では、ウェイト機能の発動を待って特別演出が実行されることになるので、特別演出を突然実行するなどといった意外性を付与することができず、興趣に欠けるといった問題や、ウェイト機能の発動と特別演出の実行との2回に渡って遊技が遅延される場合があり、遊技が間延びしてしまうといった問題があった。
本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、興趣に富んだ演出が可能な遊技機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、1遊技あたりの所要時間が予め設定された規定時間を下回らないように、遊技の進行を遅延させる第1遅延手段と、遊技を演出するために、遊技の進行を遅延させる第2遅延手段と、前記第1遅延手段による遅延の間とは当該遊技機の態様が異なるように、前記第2遅延手段による遅延の間に特別演出を実行する特別演出実行手段と、前記特別演出を実行する場合に、前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時と発動後の所定時とのいずれのタイミングで前記特別演出を実行するかを決定する特別演出実行タイミング決定手段と、前記特別演出実行タイミング決定手段により決定されたタイミングで前記特別演出が実行されるように前記第2遅延手段を制御して遊技の進行を遅延させる特別演出実行タイミング制御手段と、を備えたことを特徴としている。
外周に複数種類の図柄が配列され、遊技の進行に伴って回転するリールを備え、前記第2遅延手段は、前記リールの停止操作を許容するタイミングを遅延させるフリーズ演出を行うことによって遊技の進行を遅延させるものでもよい。
外周に複数種類の図柄が配列され、遊技の進行に伴って遊技用の回転態様で回転するリールを備え、前記第2遅延手段は、前記リールを前記遊技用の回転態様とは異なる演出用の回転態様で回転させる回胴演出を行うことによって遊技の進行を遅延させるものでもよい。
前記特別演出の実行タイミングが、前記第1遅延手段による遅延の発動後の所定時に決定された場合、前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時に所定の演出を行う演出制御手段を備え、前記所定の演出において示唆される所定の利益に対する期待度は、前記所定の演出の後に実行される前記特別演出において示唆される所定の利益に対する期待度よりも小さく設定されているものでもよい。
なお、特別演出において示唆される所定の利益に対する期待度とは、特別演出が実行された場合に獲得できる可能性のある所定の利益の量(大きさ)や、特別演出が実行された場合に所定の利益を獲得できる確率を示すものである。
予め設定された時間内に所定条件を満たした場合に、遊技者に対して所定の特典を付与する時間制限モードを有し、前記特別演出実行タイミング決定手段は、前記時間制限モードにおいては、前記特別演出の実行タイミングが前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時と決定される場合の方が、前記第1遅延手段による遅延の発動後の所定時と決定される場合よりも多くなるように、前記特別演出の実行タイミングを決定するものでもよい。
また、本発明の遊技機は、1遊技あたりの所要時間が予め設定された規定時間を下回らないように、遊技の進行を遅延させる遅延手段と、外周に複数種類の図柄が配列され、遊技の進行に伴って遊技用の回転態様で回転するリールと、前記リールとは異なる演出装置を作動させることによって特定演出を実行する特定演出実行手段と、前記特定演出を実行する場合に、前記遅延手段による遅延の発動以前の所定時と発動後の所定時とのいずれのタイミングで前記特定演出を実行するかを決定する特定演出実行タイミング決定手段と、前記特定演出実行タイミング決定手段により決定されたタイミングで前記特定演出が実行されるように前記第2遅延手段を制御して遊技の進行を遅延させる特定演出実行タイミング制御手段と、を備えたことを特徴としている。
なお、本発明の遊技機は、遊技を演出するために、遊技の進行を遅延させる遅延手段と、前記遅延手段による遅延の間に特定演出を実行する特定演出実行手段と、前記特定演出を実行する場合に、予め設定された2つのタイミングのいずれで前記特定演出を実行するかを決定する特定演出実行タイミング決定手段と、前記特定演出実行タイミング決定手段により決定されたタイミングで前記特定演出が実行されるように前記遅延手段を制御して遊技の進行を遅延させる特定演出実行タイミング制御手段と、を備えたことを特徴とするものでもよい。
さらに、本発明の遊技機は、1遊技あたりの所要時間が予め設定された規定時間を下回らないように、遊技の進行を遅延させる第1遅延手段と、遊技を演出するために、遊技の進行を遅延させる第2遅延手段と、前記第2遅延手段による遅延を実行する場合に、前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時と発動後の所定時とのいずれのタイミングで前記第2遅延手段による遅延を実行するかを決定する遅延タイミング決定手段と、前記遅延タイミング決定手段により決定されたタイミングで前記第2遅延手段による遅延が実行されるように前記第2遅延手段を制御して遊技の進行を遅延させる遅延タイミング制御手段と、前記第2遅延手段による遅延が前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時に実行された場合と、前記第2遅延手段による遅延が前記第1遅延手段による遅延の発動後の所定時に実行された場合とで前記第1、第2遅延手段による合計の遅延時間が必ず異なるように、前記第2遅延手段による遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明は、ウェイト機能の発動以前の所定時に特別演出が実行される場合と、ウェイト機能の発動後の所定時に特別演出が実行される場合との両方の場合が発生するようにしたので、興趣に富んだ演出が可能である。
また、ウェイト機能の発動後の所定時に特別演出が実行される場合に、ウェイト機能の発動以前の所定時にリールとは別の演出装置を作動させて所定の演出を行うようにすれば、所定の演出から特別演出へとステップアップしたように演出することが可能となり、より興趣に富んだ演出が可能である。また、このように、低い期待度の演出を行った後に高い期待度の演出を行うことにより、一旦落胆させた後に喜ばせるといった驚きを遊技者に与えることができる。
さらに、ウェイト機能の発動以前の所定時に特別演出を実行すると、特別演出に要した時間についても、ウェイト機能により遊技が遅延される時間に含めることができ、ウェイト機能の発動後の所定時に特別演出を実行する場合と比較して、ウェイト機能により遊技が遅延される時間を有効活用できる。このため、予め設定された遊技期間内に所定条件を満たした場合に遊技者に対して所定の特典を付与する期間制限モードのように、遊技者が効率良く遊技を重ねたい遊技状態では、ウェイト機能の発動以前の所定時に回胴演出を実行する場合を、ウェイト機能の発動後の所定時に回胴演出を実行する場合よりも多くすることによって、遊技者がストレスを感じてしまうといった問題を防止することも可能である。
スロットマシンの外観図である。 スロットマシンの電気的な構成の概略を示すブロック図である。 フリーズ演出のために遊技の進行が遅延される手順を示すフローチャートである。 フリーズ演出のために遊技の進行が遅延される手順を示すフローチャートである。 フリーズ対応演出や一般演出が実行される手順を示すフローチャートである。 フリーズ演出がウェイト機能の発動以前に行われる場合と、フリーズ演出がウェイト機能の解除後に行われる場合の遊技の進行手順を示すフローチャートである。
図1に示すように、スロットマシン(遊技機)10は、収納箱12と、前面扉14とを備えている。収納箱12には、後述する第1〜第3リール20a〜20cがユニット化されたリールユニットや、後述する払い出し口32を介してメダル受け皿34にメダルの払い出しを行うホッパ装置などが収納されている。前面扉14は上扉14aと下扉14bとに分割されており、これら上扉14a及び下扉14bはそれぞれ収納箱12に軸着され、開閉自在に支持されている。
上扉14aには、スピーカ(演出装置)15、液晶ディスプレイ(演出装置)16、及び、表示窓18が設けられている。スピーカ15は、各種演出音を出力する。また、液晶ディスプレイ16は、各種演出画像を表示する。スロットマシン10は、これらスピーカ15、液晶ディスプレイ16を制御することによって遊技を演出する。
表示窓18の奥には、回転自在な第1リール20a、第2リール20b、第3リール20cが設けられている。各リール20a〜20cの外周面には複数種類の図柄が配列されており、各リール20a〜20cが停止すると表示窓18を通して1リール当たり3個の図柄が表示される。そして、スロットマシン10では、各リール20a〜20cが停止したときに表示された図柄の組み合わせによって当選役が入賞したか否かが報知される。
また、スロットマシン10では、各リール20a〜20cを、前述のように当選役の入賞の有無の報知など遊技の実行や進行に用いる他、遊技の実行や進行に直接は関連しない演出用に用いて回胴演出を行う。本実施形態では、回胴演出として、各リール20a〜20cを所定時間だけ強制的に停止状態に維持するとともに、各リール20a〜20cの回転が停止されている間に、スピーカ15や液晶ディスプレイ16から音声や画像を出力することによって遊技を演出する例、いわゆる、フリーズ演出(特別演出)を行う例で説明を行う。
下扉14bには、メダルを投入するメダル投入口24、クレジットされたメダルをベットする際に操作されるベットボタン25、遊技を開始する際に操作されるスタートレバー26、回転しているリールを停止させるための第1ストップボタン30a、第2ストップボタン30b、第3ストップボタン30c、メダルを払い出す払い出し口32、払い出し口32から払い出されたメダルを受けるメダル受け皿34が設けられている。
スロットマシン10は、メダル投入口24にメダルを投入、または、クレジットされたメダルが存在する状態でベットボタン25を操作することでメダルがベットされ、スタートレバー26が有効化される。そして、有効化されたスタートレバー26が操作されると、これに伴って遊技が開始される。
遊技が開始されると、当選役抽選が行われて複数種類の当選役のいずれか又はハズレが決定されるとともに、各リール20a〜20cが回転を開始する。この後、各ストップボタン30a〜30cが有効化され、有効化されたストップボタン30a〜30cが操作されると、対応するリールの回転が個別に停止される。
そして、全てのリールが停止したときに、当選役抽選で決定された当選役に対応する図柄の組合せが表示されるとこの当選役が入賞となる。当選役抽選で決定される当選役は、リプレイ、小役、ボーナスの3種類に大別され、リプレイが入賞すると新たなメダルの投入無しに次回の遊技が可能となり、小役が入賞するとホッパ装置が作動され、入賞した小役の種類に対応した枚数のメダルがメダル受け皿34に払い出され、ボーナスが入賞すると通常モードからボーナスモードへと移行し、次回の遊技からボーナスモードでの遊技が実行される。
なお、ボーナスは、当選役抽選で決定される(当選する)と、入賞するまで入賞の権利が持ち越される当選役である。また、ボーナスモードは、通常モードよりも遊技者にとって有利な遊技モードであり、例えば、ベット数(例えば、3枚)を上回る払い出し枚数(例えば、9枚)が配当として割り当てられた所定の当選役(例えば、ベルなどの小役)がほぼ毎遊技当たる(例えば、95%の確率でベルが当選し、5%の確率でハズレとなる)。そして、ボーナスモードは、例えば、所定枚数(例えば、465枚)を越える払い出しがあると終了する。このように、ボーナスモードは、遊技者にとって有利な遊技モードであるので、ボーナスモードへと移行させる契機となるボーナスが当選したか否かに対して大きな関心が払われる。
このため、本実施形態では、ボーナスが当選していることへの期待感を向上させるために前述したフリーズ演出を行っている。なお、フリーズ演出の信頼度(フリーズ演出が実行された場合にボーナスが当選している確率)は、適宜変更できるが、信頼度が低い(例えば、30%)とフリーズ演出が行われてもボーナスが当選していることへの期待感を向上させる効果が薄れてしまうので、フリーズ演出の信頼度は高い(例えば、80%)方が好ましい。
図2に示すように、スロットマシン10の内部には、スロットマシン10の各部を制御して、遊技の実行及び進行を制御するメイン制御基板(特別演出実行タイミング決定手段、特別演出実行タイミング制御手段、遅延タイミング決定手段、遅延タイミング制御手段、遅延時間設定手段)50と、液晶ディスプレイ16及びスピーカ15を制御することによって演出の実行及び進行を制御するサブ制御基板52とが設けられている。
メイン制御基板50には、前述した当選役抽選を行う当選役決定部51が設けられる他、メモリ52、メダルセンサ54、ベット信号センサ55、スタート信号センサ56、ストップ信号センサ58、リール駆動コントローラ60、が接続されている。
メモリ52には、遊技の実行プログラム、実行データなどの各種設定情報が格納されている。メイン制御基板50は、メモリ52に記憶された情報に基づいてスロットマシン10の各部を駆動制御する。また、メモリ52は、毎回の遊技ごとに利用される当選フラグ(当選役抽選で当選した当選役の種類を示すフラグ)などのデータの一時的な保管や書き換えなどに用いられる。
メイン制御基板50は、当選役抽選でいずれかの当選役が当選すると、この当選役に対応する当選フラグをメモリ52に書き込み、書き込まれた当選フラグに対応する当選役が入賞すると、この当選役に対応付けされた処理を実行して、この当選フラグを消去する。また、メイン制御基板50は、遊技が終了したときにリプレイや小役に対応する当選フラグが書き込まれていた場合は、これらをメモリ52から消去する。
メダルセンサ54はメダル投入口24から投入されたメダルを検知し、メダル検知信号をメイン制御基板50に入力する。ベット信号センサ55は、ベットボタン25が押下されたことを検知してベット信号をメイン制御基板50に入力する。スタート信号センサ56はスタートレバー26が押下されたことを検知し、スタート信号をメイン制御基板50に入力する。ストップ信号センサ58は、ストップボタン30a〜30cが押下されたことを検知し、ストップ信号をメイン制御基板50に入力する。
リール駆動コントローラ60には、第1〜第3ステッピングモータ61a〜61c、第1〜第3センサ62a〜62cが接続されている。第1〜第3ステッピングモータ61a〜61cの回転軸には、第1〜第3リール20a〜20cが取り付けられている。第1〜第3ステッピングモータ61a〜61cは、周知のように供給された駆動パルスの個数に応じた量(角度)だけ回転軸を回転させる。また、第1〜第3センサ62a〜62cは、第1〜第3リール20a〜20cに立設された第1〜第3インデックス63a〜63cと対面した際に検出信号を出力する。
リール駆動コントローラ60は、第1〜第3センサ62a〜62cからの検出信号の出力、及び、各ステッピングモータ61a〜61cに供給した駆動パルスの個数から各リール20a〜20cの回転位置を把握できる。また、リール駆動コントローラ60は、把握した各リール20a〜20cの回転位置に基づいて、各ステッピングモータ61a〜61cに供給する駆動パルスの個数を制御することで、各リール20a〜20cの回転位置を自在に制御できる。さらに、リール駆動コントローラ60は、各ステッピングモータ61a〜61cに供給する駆動パルスの供給スピード(単位時間当たりの供給量)を制御することで、各リール20a〜20cの回転スピードを自在に制御できる。
メイン制御基板50は、メダル検知信号やベット信号に基づいてメダルがベットされたか否かを監視し、メダルがベットされた場合にスタートレバー26の操作を有効化する。スタートレバー26が有効化された後、スタート信号が入力されると遊技が開始される。メイン制御基板50は、遊技開始に伴って当選役決定部51を作動させて当選役抽選を実行させるとともに、リール駆動コントローラ60を介して各リール20a〜20cを駆動し、各リール20a〜20cの回転を開始させる。各リール20a〜20cは、一定速度に達するまで加速された後、この一定速度が維持されることによって定常回転となる。なお、上述した回転態様、すなわち、停止状態にあるリールが遊技開始に伴って回転を開始し、加速された後に定常回転となる回転態様を、以降の説明では遊技用の回転態様と称する。
リール20a〜20cが定常回転となった後にストップボタン30a〜30cが押下されるとストップ信号センサ58からストップ信号がメイン制御基板50に入力される。これに応答し、メイン制御基板50は、リール駆動コントローラ60を作動して、押下されたストップボタン30a〜30cに対応するリールの停止制御を行う。停止制御では、当選役抽選の結果に基づいて、周知の引き込み制御や蹴飛ばし制御が行われる。
メイン制御基板50は、全てのリールが停止したときに当選役抽選に当選した当選役が入賞した場合、入賞した当選役に対応する処理を行う。すなわち、リプレイが入賞すると新たなベット無しで次回の遊技を可能とし、小役が入賞するとホッパ装置(図示せず)を駆動して入賞した小役の種類に応じた枚数のメダルを払い出し、ボーナスが入賞するとボーナスモードへと移行させる。
また、メイン制御基板50には、1遊技あたりの所要時間が予め設定された規定時間(例えば、4.1秒)を下回らないように遊技の進行を遅延させる第1遅延部(第1遅延手段、遅延手段)70と、遊技を演出するため(本実施形態では、フリーズ演出を行うため)に遊技の進行を遅延させる第2遅延部(第2遅延手段、特別演出実行手段)72とが設けられている。
第1遅延部70は、前回の遊技の所定契機時からの経過時間を監視し、1遊技あたりの所要時間(前回の遊技の所定契機時から今回の遊技の所定契機時までの時間)が規定時間を下回らないように、経過時間が規定時間となるまでは今回の遊技の所定契機時となることを許容せず(禁止し)、経過時間が規定時間となった以降に今回の遊技の所定契機時となることを許容することによって、1遊技あたりの所要時間が規定時間を下回ることを防止する。
なお、本実施形態では、前述の所定契機時を、遊技開始に伴ってリール20a〜20cの回転が開始された時(遊技用の回転態様でリール20a〜20cの回転が開始された時)としている。そして、第1遅延部70は、前回の遊技開始に伴ってリール20a〜20bが回転を開始してからの経過時間を監視し、今回の遊技が開始されると(メダルのベット後にスタートレバー26が操作されると)、このときの経過時間を規定時間と比較して、経過時間が規定時間に満たない場合、規定時間から経過時間を減算することによってウェイト時間を算出し、ウェイト時間が経過するまではリール20a〜20bの回転を禁止することによって遊技の進行を遅延させ、ウェイト時間が経過するとリール20a〜20bの回転を許容(遊技の進行を許容)する。
こうすることで、スロットマシン10では、前回の遊技の所定契機時から今回の遊技の所定契機時までの時間、すなわち、1遊技あたりの所要時間が規定時間を下回らないようになっている。なお、以下では、1遊技あたりの所要時間が規定時間を下回らないように第1遅延部70が遊技を遅延させる機能をウェイト機能と称する。また、第1遅延部70による遊技の遅延が開始されることウェイト機能が発動したと称し、第1遅延部70による遊技の遅延が解除されることをウェイト機能が解除されたと称し、ウェイト機能が発動してから解除されるまでの状態をウェイト機能の発動状態と称する。
このように、第1遅延部70が1遊技あたりの所要時間が規定時間を下回らないように遊技の進行を遅延させるための構成であるのに対し、第2遅延部72は、遊技を演出するため(本実施形態では、フリーズ演出を行うため)に遊技の進行を遅延させるための構成である。
第2遅延部72は、特別演出を行うか否かの決定を行うとともに、特別演出を行うと決定された場合、特別演出を実行するタイミングを決定する。そして、特別演出の実行中、遊技の進行を一時的に停止させる。なお、前述のように、本実施形態では、特別演出がフリーズ演出であるので、第2遅延部72は、特別演出の開始タイミングとなってから所定のフリーズ時間(フリーズ演出の実行に要する時間)だけ、リール20a〜20bの回転を禁止することによって遊技の進行を遅延させる。また、第2遅延部72は、リール20a〜20bの回転を禁止してからフリーズ時間が経過すると、リール20a〜20bの回転禁止を解除する。
図3に示すように、第2遅延部72は、遊技が開始されて当選役抽選が実行されると、当選役抽選の結果に基づく抽選(以下、フリーズ抽選)を行い、フリーズ演出を実行するか否かを決定する。第2遅延部72には、フリーズ抽選で用いられる抽選テーブル(以下、フリーズ抽選テーブル)が設けられている。フリーズ抽選テーブルは、図示しない乱数発生器が発生する乱数値のそれぞれにフリーズ演出の実行の可否が対応付けされたものであり、フリーズ抽選では、乱数発生器から乱数を発生し、発生された乱数をフリーズ演出テーブルに照合させることによってフリーズ演出を行うか否かが決定される。
本実施形態では、当選役抽選でボーナスが当選した場合に用いられるフリーズ抽選テーブルと、当選役抽選でボーナスが当選しなかった場合に用いられるフリーズ抽選テーブルとの2種類のフリーズ抽選テーブルを設けている。そして、当選役抽選でボーナスが当選した場合に用いられるフリーズ抽選テーブルの方が、当選役抽選でボーナスが当選しなかった場合に用いられるフリーズ抽選テーブルよりも、フリーズ演出を実行すると決定される確率が高くされている(フリーズ演出を実行すると決定される乱数値の割合が高くされている)。こうすることで、フリーズ演出が実行された場合に、ボーナスに当選したことへの期待度が高まるようにしている。
なお、本実施形態では、遊技が一回行われる毎に、フリーズ抽選を行う例で説明をしたが、図4に示すように、所定の当選役が当選した状態(例えば、小役「チェリー」が当選した状態、及び、小役「チェリー」と「ボーナス」とが重複当選した状態)でフリーズ抽選を行ってもよい。また、所定の遊技モードや遊技状態である場合にのみフリーズ抽選を行ってもよい。さらに、所定の当選役が当選したり、所定の遊技モードや遊技状態であるなどの所定条件を満たした場合に、無条件(フリーズ抽選を行わず)でフリーズ演出を行ってもよい。また、所定条件を満たしたか否かによらず、毎遊技無条件でフリーズ演出を行ってもよい。
上述のようにフリーズ演出を実行するかが否か決定されると、メイン制御基板50が、特別演出実行タイミング決定手段、特別演出実行タイミング制御手段、遅延タイミング決定手段、遅延タイミング制御手段として機能する。具体的には、メイン制御基板50が第2遅延部72を作動させ、フリーズ演出を実行するタイミングを決定する。フリーズ演出を実行するタイミングとしては、ウェイト機能発動以前の所定時と、ウェイト機能発動後の所定時との2つに大別される。なお、ウェイト機能発動以前の所定時としては複数のタイミングが考えられるが、本実施形態では、ウェイト機能発動以前の所定時を「遊技開始時」としている。同様に、ウェイト機能発動後の所定時としても複数のタイミングが考えられるが、本実施形態では、ウェイト機能発動後の所定時を「ウェイト機能の解除時」としている。
第2遅延部72は、これら2つのタイミング(「遊技開始時」、「ウェイト機能の解除時」)のいずれでフリーズ演出を実行するかを抽選(以下、タイミング抽選)により決定し、決定されたタイミングとなると、前述したフリーズ時間だけ各リール20a〜20bを停止状態に維持する。
なお、第2遅延部72には、タイミング抽選で用いられる抽選テーブル(以下、タイミング抽選テーブル)が設けられ(図示せず)、第2遅延部72は、このタイミング抽選テーブルを用いてフリーズ演出の実行タイミングを決定する。また、本実施形態では、タイミング抽選テーブルとして、「遊技開始時」にフリーズ演出を実行すると決定される確率と、「ウェイト機能の解除時」にフリーズ演出を実行すると決定される確率とが共に50%に設定されたものを用いている。
このように、フリーズ演出が行われると決定されると、第2遅延部72によりリール20a〜20bが停止状態に維持されるが、本実施形態では、これに同期して、フリーズ演出の開始時から、サブ制御基板52によって制御される演出装置(本実施形態では液晶ディスプレイ16とスピーカ15)による演出(後述するフリーズ対応演出)が行われる。
サブ制御基板52には、液晶ディスプレイ16とスピーカ15とが接続される他、演出制御部(特別演出実行手段)80が設けられている。演出制御部80には、メイン制御基板50から、現在の遊技状態(現在の遊技モードや、1遊技中のどの段階まで遊技が進行しているかなど)や、遊技の開始や進行に伴って得られる各種情報(当選役抽選、フリーズ抽選、タイミング抽選の結果や、フリーズ時間、ウェイト機能の発動状態の有無及びウェイト時間など)が入力される。演出制御部80は、これらメイン制御基板50から入力される情報に基づいて液晶ディスプレイ16とスピーカ15とを制御して、遊技を演出する。
図5に示すように、演出制御部80は、フリーズ抽選の結果に基づくフリーズ演出が実行されるか否かを判別し、フリーズ演出が実行されると判別された場合、タイミング抽選の結果に基づいてフリーズ演出の実行タイミングを判別する。そして、演出制御部80は、フリーズ演出中(第2遅延部72がリール20a〜20bを停止状態に維持している間)に、液晶ディスプレイ16とスピーカ15とを制御して遊技を演出する(以下、第2遅延部72が遊技を遅延している間に演出制御部80が行う演出を「フリーズ対応演出」と称する)。このように、フリーズ演出は、第2遅延部72による遊技の遅延と、この遅延の間に演出制御部80が実行するフリーズ対応演出とが協働したものである。
他方、演出制御部80は、フリーズ演出を実行しないと判別された場合、すなわち、リール20a〜20bの回転制御に同期させることなく、自由な態様でリール20a〜20b以外の演出装置を制御して演出を行うことが可能な場合、当選役抽選の結果に基づく抽選(以下、演出抽選)により決定された態様で液晶ディスプレイ16とスピーカ15を制御することによって遊技を演出する。なお、以下の説明では、リール20a〜20bを用いずにリール20a〜20b以外の演出装置によって実行される演出を、前述したフリーズ対応演出と区別するために、一般演出と称する。
以下、上記構成による本発明の作用について説明を行う。スロットマシン10では、遊技開始に伴って当選役抽選が行われ、当選役抽選の結果に基づくフリーズ抽選により、フリーズ演出を実行するか否かが決定される。フリーズ抽選によりフリーズ演出を実行することが決定されると、タイミング抽選が行われ、「遊技開始時」と、「ウェイト機能の解除時」とのいずれでフリーズ演出を実行するのかが決定される(図3参照)。
図6(A)に示すように、「遊技開始時」にフリーズ演出を実行すると決定されると、遊技開始に伴って第2遅延部72がリール20a〜20bを停止状態に維持し、これに同期して演出制御部80がフリーズ対応演出を実行することによって、フリーズ演出が実行される。そして、フリーズ演出が終了すると、ウェイト時間が経過したか否かが判定され、ウェイト時間が経過している場合、フリーズ演出の終了に伴って遊技用の回転態様でリール20a〜20cが回転を開始する。一方、ウェイト時間が未経過の場合、フリーズ演出が終了しても直ぐにはリール20a〜20bが回転を開始せず、ウェイト時間が経過した後に遊技用の回転態様でリール20a〜20cが回転を開始する。
他方、図6(B)に示すように、「ウェイト機能の解除時」にフリーズ演出を実行すると決定されると、遊技開始に伴って、ウェイト時間が経過したか否かが判定される。そして、ウェイト時間が経過している場合、遊技開始とほぼ同時にフリーズ演出が実行される。一方、ウェイト時間が未経過の場合、ウェイト時間の経過時(すなわち、ウェイト機能の解除時)にフリーズ演出が実行される。そして、フリーズ演出の終了に伴って遊技用の回転態様でリール20a〜20cが回転を開始する。
以上のように、スロットマシン10では、ウェイト機能の発動以前の所定時にフリーズ演出が実行される場合と、ウェイト機能の発動後の所定時にフリーズ演出が実行される場合とを設けたので、興趣に富んだフリーズ演出が可能である。また、ウェイト機能の発動以前の所定時にのみフリーズ演出を実行する構成のように、ウェイト機能が発動されたことによりフリーズ演出が実行されないことが判明してしまい興趣を盛り下げてしまうといったこともない。さらに、ウェイト機能の発動後の所定時にのみフリーズ演出を実行する構成のように、フリーズ演出の前にウェイト機能が発動されることによりフリーズ演出が突然実行されるといった意外性が無くなり興趣を盛り下げてしまうといったこともない。
なお、本発明は、ウェイト機能の発動以前の所定時に特別演出が実行される場合と、ウェイト機能の発動後の所定時に特別演出が実行される場合とを設ければよいので、細部の構成は上記実施形態に限定されず適宜変更できる。
例えば、上記実施形態では、第2遅延部がリールを停止状態に維持することによって遊技の進行を遅延するとともに、この遅延の間に、液晶ディスプレイやスピーカなどリール以外の演出装置を制御して演出を行う例、すなわち、特別演出としてフリーズ演出を行う例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第2遅延部が、遊技用の回転態様とは異なる演出用の回転態様(例えば、リールを振動させたり、遊技用の回転態様よりも遅い速度でリールを回転させたり、所定の図柄が並ぶように回転位置を合わせた状態で複数のリールを回転させるなど)で、リールを回転させる回胴演出によって遊技の進行を遅延、すなわち、特別演出として、回胴演出を行ってもよい。
なお、上述のような回胴演出においても、前述したフリーズ演出と同様に、リールの回転制御(遊技用の回転態様とは異なる回転態様でのリールの回転制御)と、液晶ディスプレイやスピーカなどリール以外の演出装置を用いた演出(以下、「回胴対応演出」)とを協働させてもよい。すなわち、リールの回転制御のみで回胴演出を実行してもよいし、リールの回転制御と、回胴対応演出とを協働させることによって回胴演出を実行してもよい。
また、上記実施形態では、リールの回転制御(停止状態に維持)と、フリーズ対応演出とを協働させることによってフリーズ演出を実行する例で説明をしたが、リールの回転制御のみでフリーズ演出を実行してもよい(フリーズ演出中にリール以外の演出装置を作動させないようにしてもよい)。ただし、この場合、フリーズ演出が実行されてもリールが停止状態に維持されるだけなので、ウェイト機能が発動した場合との区別できなくなる恐れがあるので、最長ウェイト時間よりもフリーズ演出の時間を長くすることが好ましい。なお、最長ウェイト時間は、ウェイト時間のうち最長のものを示しており、例えば、1遊技あたりの所要時間が4.1秒を下回らないようにウェイト機能を発動させる遊技機において、1遊技あたりの最低所要時間(最も早く遊技を行った場合の1遊技あたりの所要時間)を3.1とすると、最長ウェイト時間は「4.1秒−3.1秒=1秒」となる。そして、このように最長ウェイト時間が1秒の遊技機では、フリーズ時間を1秒より長く(例えば、2秒)とする。こうすることで、フリーズ演出が遊技開始時に実行された場合と、ウェイト機能の解除後に実行された場合とで、リールが停止時様態に維持される時間が異なるので、遊技者がフリーズ演出の実行タイミングを判別することができる。
また、上記実施形態では、第1遅延部が遊技開始に伴うリールの回転開始を禁止することによって遊技の進行を遅延させる例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1遅延部が、リールが定常回転となるまでの時間を遅延させたり、リールの停止操作を有効化するまでの時間を遅延させることによって、遊技の進行を遅延させてもよい。
この場合、各リールの回転開始タイミングはウェイト機能の発動の有無に拘わらず同じであるが、ウェイト機能を発動する場合、ウェイト機能を発動しない場合よりもゆっくりとリールを加速させ、定常速度となるまで停止操作を受け付けなければよい。また、ウェイトを発動しない場合、遊技開始に伴って全てのリールを一斉に回転開始させ、ウェイトを発動する場合、遊技開始に伴ってリールを1つずつ順番に回転開始させるといったことが考えられる。同様に、第2遅延部が遊技を遅延させる場合も、遅延させない場合よりもゆっくりとリールを回転させたり、リールを1つずつ順番に回転させてもよい。例えば、ウェイト機能発動以前に、これらのフリーズ演出を行う場合には、ウェイト機能発動と同じ挙動をし、ウェイト機能発動後に、これらのフリーズ演出を行う場合には、リールを定常速度に維持したまま停止操作を受け付けない状態を設けたり、ウェイト機能発動後に再びウェイト機能発動におけるリールの挙動を繰り返すようにする。
このように、第1遅延部、第2遅延部による具体的な遅延の手法や、遅延中のスロットマシンの動作態様については適宜変更できるが、ウェイト機能の発動状態中(第1遅延部による遅延中)と、特別演出中(第2遅延部による遅延中)とでスロットマシンの動作態様が完全に一致してしまうと、ウェイト機能により遊技が遅延されたのか特別演出により遊技が遅延されたかが遊技者には判らない。このため、第1遅延部による遅延中と、第2遅延部による遅延中とでスロットマシンの動作態様を異ならせることが好ましい。具体的には、前述のように、最長ウェイト時間よりも特別演出の実行時間を長くしたり、第1遅延部による遅延中と第2遅延部による遅延中とでリールの駆動態様を異ならせたり、リール以外の演出装置の動作態様を異ならせればよい。
さらに、上記実施形態では、特別演出(フリーズ演出や回胴演出)の実行タイミングとして2つのタイミングを設ける例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。前述のように、演出としては、特別演出(フリーズ演出や回胴演出のようにリールを用いる演出)以外に、一般演出(特別演出を伴わない(リール以外の演出装置を用いて行われる)演出であり、例えば、ボーナスが当選したこと液晶ディスプレイなどに表示することによって報知する、いわゆる確定演出など)が存在する。このような、一般演出(リール以外の演出装置を用いて行われる演出)の実行タイミングについても特別演出と同様に2つのタイミングを設けてもよい。
また、上記実施形態では、ウェイト機能の発動後の所定時が「ウェイト機能の解除時」である例で説明をしたが、ウェイト機能の発動後の所定時は、これに限定されず適宜変更できる。例えば、ウェイト機能の発動後の所定時を「ウェイト機能の発動中(例えば、発動から所定時間が経過したときなど)」としてもよい(すなわち、ウェイト機能の解除を待たずにウェイト機能の発動状態中に特別演出を行う場合を設けてもよい)。
さらに、上記実施形態では、ウェイト機能の発動以前の所定時が「遊技開始時」である例で説明をしたが、ウェイト機能の発動以前の所定時は、これに限定されず適宜変更できる。例えば、ウェイト機能の発動以前の所定時を「ベット時」としてもよい。なお、「ベット時」に特別演出を実行する場合、第2遅延部がスタートレバー操作を無効化するなどして遊技を遅延させればよい(もちろん、この遅延に同期して、演出制御部によって駆動される演出装置(スピーカや液晶ディスプレイ)を作動させてもよい)。
さらに、上記実施形態では、リールとリール以外の演出装置とを協働させて特別演出を行う場合に、リールの回転態様の制御を開始するタイミングと、リール以外の演出装置の制御を開始するタイミングとが同じである例で説明をしたが、これらのタイミングを異ならせてもよい。この場合、例えば、フリーズ演出の開始と同時にリールは停止状態に維持するが、この時点ではリール以外の演出装置は作動させず、フリーズ演出の開始から所定時間経過後にリール以外の演出装置による演出を追加して行うようにするといったことが考えられる。こうることにより、遊技が開始されてもリールが回転しなかった場合、リール以外の演出装置が作動するまで、ウェイト機能が発動されたのか、フリーズ演出が実行されたのかを判別することができず、リールが回転しないことがフリーズ演出によるものであることへの期待感を盛り上げることができる。
また、上記実施形態では、ウェイト機能の発動以前の所定時に特別演出が実行される確率(以下、第1確率)と、ウェイト機能の発動後の所定時に特別演出が実行される確率(以下、第2確率)とがともに50%となるように特別演出の実行タイミングを決定する例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。第1確率と第2確率とは任意の確率に設定できる。さらに、遊技状態(遊技モードや当選役抽選の結果など)に基づいて、第1確率と第2確率とが変化するようにしてもよい。また、所定の操作部材を操作することによって、遊技者や遊技店のオペレータが第1確率と第2確率とを手動で設定できるようにしてもよい。
さらに、ウェイト機能の発動以前の所定時に特別演出を実行する場合、特別演出の実行によりウェイト時間を消化できる(特別演出を実行しなければウェイト機能が発動されてしまう場合であっても特別演出の実行によりウェイト時間を消化することによって特別演出が終了した後にウェイト機能が発動しない場合がある)ので、時間を有効活用して効率良く遊技を進行させることができる。このため、これを積極的に利用するために、第1確率を第2確率よりも高く設定してもよい。
特に、所定の当選役が当選するなどの所定条件を満たした際に移行し、移行から所定期間内(例えば、100秒以内)に、所定条件を満たした(所定の当選役を3回入賞させた)場合に所定の特典を付与する(例えば、発生頻度の低いレアな演出を行う)などの期間限定モード(タイムトライアルモード)では、遊技者は効率良く遊技を行いたい(ウェイト機能が発動されてさらにこの後に特別演出が実行されるなどして遊技が遅延することを嫌う)。よって、期間限定モードにおいて、第1確率を第2確率よりも高く設定することがより効果的である。
また、ウェイト機能の発動後の所定時に特別演出を実行する場合、ウェイト機能の発動以前の所定時にリール以外の演出装置(液晶ディスプレイやスピーカ、ランプなどの電飾装置、アクチュエータで可動する可動式役物など)を用いた一般演出を行うようにしてもよい。こうすることによって、演出のバリエーションを増やし、より興趣を盛り上げることができる。
なお、この場合、ウェイト機能の発動以前の所定時に行う一般演出によって報知される、獲得できる可能性のある利益量や、利益の獲得に対する期待度を低く設定し、ウェイト機能の発動後の所定時に行う特別演出によって報知される、獲得できる可能性のある利益量や、利益の獲得に対する期待度を高く設定することが好ましい。具体的には、入賞した際に獲得できる利益の大きさが相対的に小さい小役(例えば、ベル)が当選役抽選で当選したことを示唆する一般演出を行った後に、入賞した際に獲得できる利益の大きさが相対的に大きいボーナスが当選役抽選で当選したことを示唆する特別演出を行うといったことが考えられる。また、実行された際に所定当選役(例えば、ボーナス)が当選役抽選で当選している確率(信頼度)が相対的に低い(例えば、主人公以外のキャラクタが登場する)一般演出を行った後に、実行された際に所定当選役が当選役抽選で当選している確率が相対的に高い(例えば、主人公が登場する)特別演出を行うといったことが考えられる。こうすることで、獲得できる可能性のある利益量や、利益の獲得に対する期待度の低い一般演出から、それらが高い特別演出へとステップアップしたという印象を遊技者に与えることができるので、より興趣を盛り上げることができる。また、このように、獲得できる可能性のある利益量や、利益の獲得に対する期待度の低い演出を行った後に、獲得できる可能性のある利益量や、利益の獲得に対する期待度の高い演出を行うことにより、一旦落胆させた後に喜ばせるといった驚きを遊技者に与えることができる。
もちろん、ウェイト機能の発動以前の所定時に特別演出を行う場合に、ウェイト機能の発動後の所定時に、リール以外の演出装置を用いた一般演出を行ってもよい。また、ウェイト機能の発動以前の所定時と発動後の所定時の両方で特別演出を行う場合を設けてもよい。
また、上記実施形態では、遊技の進行を遅延させ、この遅延の間に特別演出を実行する例で説明をしたが、遊技の進行を遅延させずに、特別演出を実行してもよい(以下、遊技の進行を遅延させずに実行する演出を前述した特別演出と区別するために特定演出と称する)。そして、このように遊技の進行を遅延させない特定演出を実行するタイミングとして、ウェイト機能の発動前の所定時とウェイト機能の発動後の所定時との2つのタイミングを設け、特定演出を実行する場合は、これら2つのタイミングのいずれかで実行する構成としても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、特定演出は、遊技の遅延を伴わないので、前述した特別演出のように、メイン制御基板側で実行タイミングの決定などを行う例に限定されず、サブ制御基板側(例えば、演出制御部)で実行タイミングの決定などを行ってもよい(演出制御部を、特定演出実行タイミング決定手段、特定演出実行タイミング制御手段として機能させてもよい)。
なお、本発明は、特別演出を行うタイミングとして少なくとも2つのタイミングが設定されている遊技機であれば適用可能である。つまり、特別演出を行うタイミングはウェイト機能の発動以前の所定時と発動後の所定時との2つに限定されず、任意のタイミングに変更できる。もちろん、特別演出を行うタイミングとして3つ以上のタイミングが設定されている遊技機に対して本発明を適用してもよい。
10 スロットマシン(遊技機)
15 スピーカ(演出装置)
16 液晶ディスプレイ(演出装置)
20a〜20c リール
50 メイン制御基板(特別演出実行タイミング決定手段、特別演出実行タイミング制御手段、遅延タイミング決定手段、遅延タイミング制御手段、遅延時間設定手段)
52 サブ制御基板
60 リール駆動コントローラ
70 第1遅延部(第1遅延手段、遅延手段)
72 第2遅延部(第2遅延手段、特別演出実行手段)
80 演出制御部(特別演出実行手段、特定演出実行手段)

Claims (7)

  1. 1遊技あたりの所要時間が予め設定された規定時間を下回らないように、遊技の進行を遅延させる第1遅延手段と、
    遊技を演出するために、遊技の進行を遅延させる第2遅延手段と、
    前記第1遅延手段による遅延の間とは当該遊技機の態様が異なるように、前記第2遅延手段による遅延の間に特別演出を実行する特別演出実行手段と、
    前記特別演出を実行する場合に、前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時と発動後の所定時とのいずれのタイミングで前記特別演出を実行するかを決定する特別演出実行タイミング決定手段と、
    前記特別演出実行タイミング決定手段により決定されたタイミングで前記特別演出が実行されるように前記第2遅延手段を制御して遊技の進行を遅延させる特別演出実行タイミング制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 外周に複数種類の図柄が配列され、遊技の進行に伴って回転するリールを備え、
    前記第2遅延手段は、前記リールの停止操作を許容するタイミングを遅延させるフリーズ演出を行うことによって遊技の進行を遅延させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 外周に複数種類の図柄が配列され、遊技の進行に伴って遊技用の回転態様で回転するリールを備え、
    前記第2遅延手段は、前記リールを前記遊技用の回転態様とは異なる演出用の回転態様で回転させる回胴演出を行うことによって遊技の進行を遅延させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記特別演出の実行タイミングが、前記第1遅延手段による遅延の発動後の所定時に決定された場合、前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時に所定の演出を行う演出制御手段を備え、
    前記所定の演出において示唆される獲得できる可能性のある利益量や利益の獲得に対する期待度は、前記所定の演出の後に実行される前記特別演出において示唆される獲得できる可能性のある利益量や利益の獲得に対する期待度よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の遊技機。
  5. 予め設定された時間内に所定条件を満たした場合に、遊技者に対して所定の特典を付与する時間制限モードを有し、
    前記特別演出実行タイミング決定手段は、前記時間制限モードにおいては、前記特別演出の実行タイミングが前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時と決定される場合の方が、前記第1遅延手段による遅延の発動後の所定時と決定される場合よりも多くなるように、前記特別演出の実行タイミングを決定することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の遊技機。
  6. 1遊技あたりの所要時間が予め設定された規定時間を下回らないように、遊技の進行を遅延させる遅延手段と、
    外周に複数種類の図柄が配列され、遊技の進行に伴って遊技用の回転態様で回転するリールと、
    前記リールとは異なる演出装置を作動させることによって特定演出を実行する特定演出実行手段と、
    前記特定演出を実行する場合に、前記遅延手段による遅延の発動以前の所定時と発動後の所定時とのいずれのタイミングで前記特定演出を実行するかを決定する特定演出実行タイミング決定手段と、
    前記特定演出実行タイミング決定手段により決定されたタイミングで前記特定演出が実行されるように前記第2遅延手段を制御して遊技の進行を遅延させる特定演出実行タイミング制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  7. 1遊技あたりの所要時間が予め設定された規定時間を下回らないように、遊技の進行を遅延させる第1遅延手段と、
    遊技を演出するために、遊技の進行を遅延させる第2遅延手段と、
    前記第2遅延手段による遅延を実行する場合に、前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時と発動後の所定時とのいずれのタイミングで前記第2遅延手段による遅延を実行するかを決定する遅延タイミング決定手段と、
    前記遅延タイミング決定手段により決定されたタイミングで前記第2遅延手段による遅延が実行されるように前記第2遅延手段を制御して遊技の進行を遅延させる遅延タイミング制御手段と、
    前記第2遅延手段による遅延が前記第1遅延手段による遅延の発動以前の所定時に実行された場合と、前記第2遅延手段による遅延が前記第1遅延手段による遅延の発動後の所定時に実行された場合とで前記第1、第2遅延手段による合計の遅延時間が必ず異なるように、前記第2遅延手段による遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
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