JP2014233215A - 携帯型作業機 - Google Patents

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Yuichi Toyoshima
祐一 豊嶋
広身 小沢
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広身 小沢
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Abstract

【課題】固定パイプや可動パイプに多少の変形が生じても伸縮操作をスムーズに行うことができる携帯型作業機を提供する。
【解決手段】固定パイプ40と、固定パイプ40よりも小径の可動パイプ70とが、固定パイプ40の前端に設けられた接続部50によって接続された伸縮パイプを備え、可動パイプ70の前端に作業機器が設けられた電動刈払機であって、接続部50は、可動パイプ70の外面に当接して可動パイプ70を支持する軸受部材55が配設された支持部51と、可動パイプ70を締め付けて固定パイプ40に固定する締め付け部52とで構成されている。支持部51に配設された軸受部材55によって可動パイプ70のスライド移動をガイドすることができるため、固定パイプ40の内面と可動パイプ70との隙間を確保することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、伸縮パイプの前端に作業機器が設けられた携帯型作業機に関する。
芝や草木を刈るための携帯型作業機として、長尺パイプの前端で刈刃が回転する刈払機が知られている。刈払機は、一般に、長尺パイプの前端に回転する刈刃が装着され、長尺パイプの後端に動力源が設けられた構成を取っている。従来、刈払機は、長尺パイプが一定長さであるものが一般的であったが、特に電動モータを動力とする刈払機の一部に、作業者の体格や作業場所に応じて長尺パイプの長さを変えられるものが登場している。具体的には、固定パイプと可動パイプとからなる伸縮パイプを使用し、固定パイプに対して可動パイプをスライド移動させることで、伸縮パイプの全長を可変とする構成が取られていた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、固定パイプと可動パイプをパイプホルダによって接続している。パイプホルダは、固定パイプの先端に設けられ、可動パイプを締緩する機能と、可動パイプの脱落を防止する機能とを備えている。可動パイプのスライド移動は、パイプホルダを緩めた状態で行われ、緩めたパイプホルダと、脱落防止のために可動パイプの後端近傍位置に設けられた突起部とがスライド移動のガイド部材となる。なお、可動パイプに設けられた突起部の代わりに樹脂製のスリーブが設けられているものもある。
特開2011−200144号公報
しかしながら、従来技術では、可動パイプのスライド移動させる伸縮操作に際し、可動パイプ外面がパイプホルダ内面に接触しながら摺動すると共に、可動パイプに設けられた突起部やスリーブが固定パイプ内面に接触しながら摺動する。従って、固定パイプや可動パイプに曲り等の変形が生じると、伸縮操作をスムーズに行うことが困難な場合があった。すなわち、伸縮操作をガタつきなくスムーズに行うためには、可動パイプ外面とパイプホルダ内面との隙間と、可動パイプに設けられた突起部やスリーブと固定パイプ内面との隙間ができるだけ小さくする必要があるが、固定パイプや可動パイプに変形が生じると、可動パイプが固定パイプ内で支えてしまい、伸縮操作をスムーズに行うことが困難になってしまう。固定パイプや可動パイプの変形が大きくなると、伸縮操作自体を行うことができなくなってしまう場合もある。
本発明は以上のような状況に鑑みなされたものであって、上記課題を解決し、固定パイプや可動パイプに多少の変形が生じても伸縮操作をスムーズに行うことができる携帯型作業機を提供することを目的とする。
本発明の携帯型作業機は、固定パイプと、当該固定パイプよりも小径の可動パイプとが、前記固定パイプの前端に設けられた接続部によって接続された伸縮パイプを備え、前記可動パイプの前端に作業機器が設けられた携帯型作業機であって、前記接続部は、前記可動パイプの外面に当接して前記可動パイプを支持する軸受部材が配設された支持部と、前記可動パイプを締め付けて前記固定パイプに固定する締め付け部とを具備することを特徴とする。
さらに、本発明の携帯型作業機おいて、前記軸受部材は、ころがり軸受であっても良い。
さらに、本発明の携帯型作業機おいて、前記ころがり軸受は、前記可動パイプを軸方向にスライド移動可能に支持する直動軸受であっても良い。
さらに、本発明の携帯型作業機おいて、前記可動パイプの後端部には、前記伸縮パイプの伸長時に前記軸受部材の後端部と当接する当接部が設けられていても良い。
さらに、本発明の携帯型作業機おいて、前記軸受部材は、前記固定パイプの前端面の前方側に隣接して配設されていても良い。
本発明によれば、固定パイプや可動パイプに多少の変形が生じても、可動パイプが固定パイプで支えることなく、伸縮操作をスムーズに行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る携帯型作業機の実施の形態である電動刈払機の全体構成を示す側面図である。 図1に示す電動刈払機の収縮時の状態を示す側面図である。 図1に示す操作部の内部構成図である。 伸長時の状態の図1に示す接続部の構成を示す一部断面図である。 図4に示す伸長時の状態から若干収縮させた状態の図1に示す接続部を示す一部断面図である。 図4に示すA−A断面図である。 図5に示すB−B断面図である。 図7に示す挿通部の拡大図である。 図4に示す締め付け部に設けられた固定レバーの構成を示す分解斜視図である。 図4に示す締め付け部に設けられた固定レバーの構成を示す側面図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
本実施の形態の携帯型作業機は、電動作業機の一つである電動刈払機1である。電動刈払機1は、図1に示すように、電源となるバッテリパック2が取り付けられる操作部10と、操作部10の前端付近に固定される伸縮パイプ3と、伸縮パイプ3の先端に取り付けられ、作業機器の主要部を構成する駆動部20と、伸縮パイプ3の前後方向(軸方向)の中央付近に固定されるハンドル部30とを含んで構成されている。本実施の形態において伸縮パイプ3は、固定パイプ40と、固定パイプ40の前方側に接続部50により連結され、固定パイプ40に対して前後方向に相対移動可能な可動パイプ70とにより構成されている。操作部10とハンドル部30と固定パイプ40と接続部50とが可動パイプ70を固定するための固定部4を構成し、可動パイプ70と駆動部20とが固定部4に対して動く部分となる可動部5となる。固定パイプ40は、アルミニウム合金や強化プラスチック等、軽量で丈夫な素材から形成された中空管であって、その断面は、例えば略円形である。
操作部10のハウジング11には、リチウムイオン電池等の二次電池を複数本収容するバッテリパック2が装着され、ハウジング11の内部には駆動部20に含まれるモータを駆動するための制御部と、バッテリパック2から供給される直流電圧を所定の直流電圧に昇圧して駆動部20に供給する昇圧回路が収容される。操作部10から前方側には固定パイプ40が取り付けられている。固定パイプ40の前後方向のほぼ中央付近には、ハンドル部30が配置されている。ハンドル部30は、前面視で略U字形の中空状のハンドルパイプ31を有し、ハンドルパイプ31の両端に取り付けられるグリップ部32を含んで構成されている。2つあるグリップ部32のうち右側部分は、操作部として形成され、回転軸を中心に揺動可能なトリガレバー33が設けられていると共に、トリガレバー33の前方側にはロックレバー35が設けられている。トリガレバー33にはワイヤ34が接続されている。トリガレバー33に接続されたワイヤ34は、ハンドルパイプ31から固定パイプ40に沿わせて腰当て部42の内側を通り、操作部10に接続されている。また、操作部10のハウジング11の前方には、ワイヤ34が前後方向に動かないように支持するコードストッパ12が設けられている。
ハンドルパイプ31はハンドルホルダー36を用いて固定パイプ40にボルト止めされている。ハンドルホルダー36の固定パイプ40に対する固定位置は、所定範囲において前後方向に取り付け位置を調整可能としても良い。ハンドルホルダー36の後方には、肩掛け用吊りベルトを取り付けるためのベルト保持部41が設けられている。このように、操作部10に取り付けられた固定パイプ40に、ハンドル部30を取り付けることで、ハンドル部30から腰当て部42及び操作部10の部分の剛性を高めることができる。また、肩掛け用吊りベルトも固定パイプ40に取り付けられるベルト保持部41にて支持されるため、作業時に力が掛かる部分がすべて固定パイプ40の部分に取り付けられることになる。なお、ハンドルパイプ31の形状は、正面視で略U字状のハンドルパイプ31だけでなく、刈払機で広く使われているループハンドル(D字形のハンドル)であっても良い。
駆動部20は、アルミニウム合金等の成型により製造されたモータケース21の内部に、いわゆるコアレスモータ等の直流ブラシ付きのモータが収容されている。工具としての刈刃22は、モータケース21に収容されたモータにより回転される。モータケース21に収容されたモータの下側にはファンカバー23が設けられ、ファンカバー23から下方に突出する図示しない出力軸に、ホルダー24を用いて刈刃22が装着される。可動パイプ70の先端には、駆動部20と隣接して刈刃22の一部を覆う飛散防護カバー25が設けられている。尚、刈刃22は金属製の円形のチップソーを用いることができるが、これだけに限られず、その他の任意の切断手段、例えばナイロンコードカッタや往復動するバリカン手段、トリマー手段等を使用しても良い。
図1には、固定パイプ40と可動パイプ70とからなる伸縮パイプ3を最も伸ばした伸長時の状態、すなわち、固定パイプ40に対して可動パイプ70を最も前方側にスライド移動させた状態が示されている。伸長時の状態では、操作部10と駆動部20とが十分離間して配置されることになり、電動刈払機1の重心が操作部10から十分離れるため、ユーザに適度な重量がかかり、作業性が向上する。なお、本実施の形態では、伸長時の全長(バッテリパック2の後端から駆動部20のモータケース21の先端までの距離)が1860mmになる。
図2には、固定パイプ40と可動パイプ70とからなる伸縮パイプ3を最も縮めた短縮時の状態、すなわち、固定パイプ40に対して可動パイプ70を最も後方側にスライド移動させた状態が示されている。なお、本実施の形態では、短縮時の全長(バッテリパック2の後端から駆動部20のモータケース21の先端までの距離)が1350mmになり、伸長時の全長に比べて500mm以上も短縮することができる。また、飛散防護カバー25は、可動パイプ70を縮めた際に接続部50に当接し、短縮時のストッパとしての役割も果たす。このときの全長は、1350mm程度となり、500mm以上も伸縮パイプ3を短縮することができる。
操作部10のハウジング11は、前後方向左右に分割された分割ハウジングであり、図3は、左右の分割ハウジングの一方が取り外された状態である。また、図3においては、バッテリパック2が取り外されており、固定パイプ40については、断面図で示されている。ハウジング11のバッテリ取付部13には、バッテリパック2が着脱自在に取り付けられ、ハウジング11の内部には、昇圧回路や制御回路を搭載する回路基板14や駆動部20への電力供給をオンオフする駆動用スイッチ15が設けられている。ハウジング11の上面部の操作パネル16には、主電源スイッチ(図示せず)と電池残量表示部(図示せず)とメインLED17とが配置されている。また、ハウジング11の前方側の取付ボス18には固定パイプ40が取り付けられる。主電源スイッチがオンにされると、回路基板14に搭載された制御回路に電力が供給され、駆動部20への電力供給の待機モードになる。一方、主電源スイッチがオフのときは、トリガレバー33(図1参照)が引かれてもバッテリパック2からモータへは電力が出力されない。なお、操作部10からの電力は、固定パイプ40及び可動パイプ70内に配線された伸縮式のカールコード19を介して駆動部20へ供給される。
ハウジング11に固定された固定パイプ40の前方側には、固定パイプ40よりも小径の可動パイプ70が接続部50によって接続されている。可動パイプ70も固定パイプ40と同様にアルミニウム合金等の金属製の環状部材で構成され、可動パイプ70の外径は、固定パイプ40の内径よりも1mm以上小さく設定されている。従って、可動パイプ70は、固定パイプ40の内側に入り込んでスライド移動が可能である。
接続部50は、図4及び図5に示すように、可動パイプ70を支持する支持部51と、可動パイプ70を締め付けて固定パイプ40に固定する締付け部52とで構成されている。支持部51と締付け部52とからなる接続部50は、右側部品50aと左側部品50bとからなる前後方向左右に分割された左右2分割形状であり、右側部品50aと左側部品50bとはそれぞれがアルミ合金の一体成形にて製造されている。右側部品50aと左側部品50bについては、プラスチック等の高分子樹脂により形成されても良い。なお、図4及び図5には、手前側に位置する左側部品50bの支持部51の部分が省略された状態が示されている。また、図4には、固定パイプ40に対して可動パイプ70を最も前方側にスライド移動され、可動パイプ70が締付け部52によって締め付けられている状態が示されており、図5には、締付け部52による締め付けが解除され、図4に示す状態から可動パイプ70が後方側に若干スライド移動された状態が示されている。
接続部50は、右側部品50aに形成されているネジボス53に、左側部品50bに形成された開口を介してネジ54を螺合させることで、固定パイプ40を挟持するように固定パイプ40の前端部に固定されている。なお、接続部50と固定パイプ40との固定をより強固にするために、接着剤を併用するようにしても良い。
支持部51は、固定パイプ40の前端部に位置し、支持部51の内部には、可動パイプ70の外面に当接して可動パイプ70を軸方向にスライド移動可能に支持する軸受部材55が配設されている。軸受部材55は、固定パイプ40の前端面43の前方側に隣接して配設されている。軸受部材55は、軸方向に動く可動パイプ70を支持する直動軸受であり、本実施の形態では、ころがり軸受けを採用しているが、当接面がメタル又は樹脂で形成されたすべり軸受であっても良い。
可動パイプ70の後端部の外面には、樹脂製の脱落防止用スリーブ71が嵌め込まれて取り付けられている。脱落防止用スリーブ71には、内面に向けて突出したフック状の掛止部71aが形成され、脱落防止用スリーブ71を可動パイプ70の外面に嵌め込んだ際に、可動パイプ70に形成された四角形のくり抜き穴70aに掛止部71aが嵌合することにより、脱落防止用スリーブ71が可動パイプ70から抜けないように固定される。また、脱落防止用スリーブ71は可動パイプ70の外面側の少なくとも一部を覆うように、すなわち可動パイプ70の外面から突出して設けられている。従って、可動パイプ70を固定パイプ40に対し最大限引き出した際に、脱落防止用スリーブ71の前端部71bが当接部として、軸受部材55の後端部55aに当接することによって可動パイプ70の固定パイプ40からの抜け止めとしての機能を果たす。また、脱落防止用スリーブ71の外径は、固定パイプ40の内径よりも1mm以上小さく設定されている。従って、可動パイプ70のスライド移動時に、固定パイプ40と可動パイプ70とが略平行である場合には、脱落防止用スリーブ71が固定パイプ40の内面に接触することはない。
締付け部52は、支持部51の前方側に配置され、図6乃至図8を参照すると、断面が略円形となる挿通部56が形成され、挿通部56には、締め付け用スリーブ57を介して可動パイプ70が挿通されている。締付け部52では、右側部品50aと左側部品50bとが可動パイプ70を挟んで上方側のみでネジ54によって固定されている。そして、可動パイプ70の下方側では、右側部品50aと左側部品50bとが間隔をおいて対峙し、それぞれ2つの右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとからなる合口部として機能する。図6には、締付け部52によって締め付けられた状態が、図7及び図8には、締付け部52による締め付けが解除された状態がそれぞれ示されている。
締付け部52による締め付けは、固定レバー58の操作によって行われる。図6に示すように、締め付けられた状態では、固定レバー58の操作によって右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとの間隔が「Wa」に狭められて挿通部56の内径が小さくなる。これにより、挿通部56によって締め付け用スリーブ57が左右から締め付けられ、可動パイプ70と締め付け用スリーブ57との間に隙間がなくなり、可動パイプ70が締め付けられて固定される。一方、図7及び図8に示すように、締め付けが解除された状態では、固定レバー58の操作によって右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとの間隔が「Wb」に拡げられて挿通部56の内径が大きくなる。これにより、挿通部56による締め付け用スリーブ57への締め付けが解除される。締め付けの解除により、可動パイプ70と締め付け用スリーブ57との間には、図8に示すように、隙間が形成され、可動パイプ70が前後方向にスライド移動が可能な状態となる。そして、可動パイプ70がスライド移動する際には、緩められた締め付け用スリーブ57と、支持部51の軸受部材55とがガイドとして機能する。
固定レバー58は、図9及び図10に示すように、長手方向の一端部側に、固定レバー58の回動軸となる軸部材59が挿入される軸孔58aが形成され、他端側には、ユーザが操作可能な形状に形成された操作部58bを有している。また、固定レバー58において、可動パイプ70の締付け時に接続部50と対向する面58cにおいて、長手方向の略中間位置には、突起部58dが係合部として形成されている。そして、図10に示すように、固定レバー58において、軸孔58aの周囲であって面58c側の肉厚部58eの厚みw1は、軸孔58aの周囲であって面58cとは反対側の肉薄部58fの厚みw2よりも厚く形成されている。
軸部材59は、固定レバー58の回動軸として軸孔58aに挿入される部材であり、図9に示すように、軸孔58aの内面に対し回動可能な略円筒形に形成されている。そして、軸部材59の軸方向の略中央には、ボルト60が挿通される挿通孔59aが軸方向と直交方向に形成されている。
ボルト60は、図6及び図7に示すように、固定レバー58の軸孔58aに挿通された状態の軸部材59の挿通孔59aに挿通されて、右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとにそれぞれ形成された厚み方向に貫通する孔を挿通してナット61と螺合することによって、間隔をおいて対峙する右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとを連結する。これにより、軸部材59と右側スプリングプレート501aとの間隔が一定となる。
上記構成により、固定レバー58は、左側スプリングプレート501bに支持されると共に、軸部材59を中心に回動可能となる。そして、図6に示すように、固定レバー58を締付け位置に回動させた状態では、軸部材59と左側スプリングプレート501bとの間に固定レバー58の肉厚部58eが位置することで、右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとの間隔が「Wa」に狭められ、可動パイプ70が締め付けられて固定される。一方、図7に示すように、固定レバー58を解除位置に回動させた状態では、軸部材59と左側スプリングプレート501bとの間に固定レバー58の肉薄部58fが位置することで、右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとの間隔が「Wb」に拡げられ、可動パイプ70が前後方向にスライド移動が可能な状態となる。
図7を参照すると、接続部50の左側部品50bには、外面面から挿通部56に向けて貫通する開口62が形成されていると共に、締め付け用スリーブ57には、左側部品50bの開口62と対向する開口57aが形成されている。また、図5を参照すると、可動パイプ70の周面には、固定レバー58の突起部58dを係止する係止部70bが後ろ側に形成されている。係止部70bは、固定レバー58の突起部58dが係止可能となる丸穴に形成されている。そして、図1に示す伸長時の状態では、左側部品50bの開口62及び締め付け用スリーブ57の開口57aと、可動パイプ70の後ろ側に形成された係止部70bとが対向する。従って、図4及び図6に示すように、固定レバー58が締付け位置にあるとき、固定レバー58の突起部58dは、左側部品50bの開口62と締め付け用スリーブ57の開口57aとを介して、可動パイプ70の係止部70bに係止される。この構成により、例えば、伸長状態での刈り込み作業中に締め付け用スリーブ57の締め付け力を上回る前後方向への外力が可動パイプ70に対して作用した場合においても、突起部58dと係止部70bとの物理的に係合によって、可動パイプ70の固定パイプ40に対するスライド移動を確実に阻止することができる。
可動パイプ70の断面形状は、完全な円形でなく、可動パイプ70の下部には、軸方向に連続するレール溝部70c(径方向外側から見た溝部)が案内受け部として形成されている。また、支持部51と締め付け用スリーブ57とには、レール突部51a(図3及び図4を参照)とレール突部57b(図6乃至図8を参照)とがそれぞれ形成されている。可動パイプ70のレール溝部70cと、支持部51のレール突部51a及び締め付け用スリーブ57のレール突部57bとがお互い係合することにより可動パイプ70と固定パイプ40とが軸周りに相対回転しないように支持される。また、このように可動パイプ70にレール溝部70cを形成することにより、可動パイプ70の剛性を高めることができ、軽量でありながら剛性の高い竿構造とすることができる。なお、固定パイプ40に可動パイプ70のレール溝部70cと係合するレール突部を設けるようにしても良い。さらに、可動パイプ70にレール突部を設け、固定パイプ40や支持部51や締め付け用スリーブ57にレール溝部を設けるようにしても良い。
次に、電動刈払機1の動作について説明する。
収納や搬送時には、図2に示すように、可動パイプ70は固定パイプ40に対して最も縮めた短縮状態にある。固定レバー58を図4及び図6に示す締付け位置から接続部50から離れる方向に操作(揺動)させて、図5及び図7に示す解除位置に移動させる。これにより、可動パイプ70は、スライド移動可能な状態となる。固定パイプ40に対して可動パイプ70を最大限に引き出すと、可動パイプ70に取り付けた脱落防止用スリーブ71の前端部71bが、支持部51内部に固定されている軸受部材55の後端部55aに当接する。同時に、可動パイプ70の係止部70bが、左側部品50bの開口62及び締め付け用スリーブ57の開口57aと対向する位置に移動される。
次に、固定レバー58を解除位置から締付け位置に向けて移動させると、図6に示すように、固定レバー58の肉厚部58eが、軸部材59と左側スプリングプレート501bとの間に入り込み、肉厚部58eの厚みの増加に伴い、右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとの間隔が「Wa」に狭められ、可動パイプ70が締め付けられて固定される。
固定レバー58の操作による可動パイプ70の締付けに伴い、固定レバー58が締付け位置にくると、固定レバー58の突起部58dが、左側部品50bの開口62と締め付け用スリーブ57の開口57aとを介して、可動パイプ70の前側に形成された係止部70bに係止される。
このようにして、可動パイプ70は、固定パイプ40に対して、締め付け部52による締付けに加え、同時に、固定レバー58の突起部58dが可動パイプ70の係止部70bに係合されて、固定パイプ40と可動パイプ70とが機械的に且つ一体的に固定される。
そして、作業時は、ハンドル部30を握り、ハンドル部30のトリガレバー33を引くことにより、ワイヤ34の端部が係止されているプレート34aが動作して駆動用スイッチ15がオンされる(図3参照)。これにより、操作部10から駆動部20に電力が供給され、可動パイプ70の先端のモータに給電されて刈刃22が駆動され、草刈り等の作業を行うことが出来る。
図4及び図6に示すように、固定レバー58が締付け位置にあるときには、固定レバー58の突起部58dが可動パイプ70の係止部70bに係止されて、可動パイプ70の固定パイプ40に対するスライド移動を規制される。従って、伸長状態での刈り込み作業中に不測の外力が刈刃22に作用しても、伸縮パイプ3の突然の伸び縮みを回避することができる。また、可動パイプ70のレール溝部70cと、支持部51のレール突部51a及び締め付け用スリーブ57のレール突部57bとがお互い係合することにより、可動パイプ70と固定パイプ40とが軸周りに相対回転しないように支持される。
作業終了時には、固定レバー58を締付け位置から解除位置に移動させると、固定レバー58の肉薄部58fが、軸部材59と左側スプリングプレート501bとの間に入り込み、固定パイプ40に対する可動パイプ70の締付けが解除されると共に、固定レバー58の突起部58dによる係合が解除される。これにより、可動パイプ70は固定パイプ40に対してスライド移動可能な状態となり、可動パイプ70を固定パイプ40の中に収納させることができる。このとき、固定レバー58を締付け位置に移動させると、左側部品50bの開口62及び締め付け用スリーブ57の開口57aと対向する位置に可動パイプ70の係止部70bは存在しないが、固定レバー58の肉厚部58eが、軸部材59と左側スプリングプレート501bとの間に入り込み、
右側スプリングプレート501aと左側スプリングプレート501bとの間隔が狭められ、可動パイプ70が締め付けられる。また、固定レバー58の突起部58dが左側部品50bの開口62及び締め付け用スリーブ57の開口57aに挿入されるので、固定レバー58は、締付け位置近傍に留まることができる。従って、可動パイプ70の固定パイプ40に対するスライド移動がある程度規制されることになり、固定パイプ40からの可動パイプ70の抜け出しを防ぐことができる。このように、伸縮パイプ3の長さが短くなるとともに、可動パイプ70が固定パイプ40から抜け出すことがないので、電動刈払機1の搬送が容易となる。
なお、上述の実施の形態では、電動作業機の例として電動刈払機1に適用した例を説明したが、本発明は、刈払機だけに限られずに、伸縮パイプ3の先端にモータにより駆動される作業機器が設けられた電動式の作業機器の全般において適用できる。例えば、駆動部20の代わりに可動パイプ70の先端に様々な作業機器を取り付けた電動作業機が考えられる。可動パイプ70の先端にヘッジトリマ駆動部を取り付けても良い。ヘッジトリマ駆動部には前後方向に往復移動する刈刃が設けられ、草や枝をトリムする作業を行うことができる。また、可動パイプの先端にポールソー駆動部を設けることができる。ポールソー駆動部においては、小型のソーチェンが回転することにより枝の切断作業等を行うことができる。さらに、可動パイプ70の先端にカルチベータ駆動部を設けることもできる。カルチベータ駆動部では、数本の爪が回転することによって表土を耕す作業を行うことができる。あるいは、可動パイプ70の先端にエッジャ駆動部を設けることもできる。エッジャ駆動部では、回転する切断刃によって芝生のエッジ等をそろえる作業を行う事ができる。このように、伸縮パイプ3の先端に取り付けられる工具がモータによって駆動される電動作業機であれば、その作業の種類は上述した例には限定されない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、固定パイプ40と、固定パイプ40よりも小径の可動パイプ70とが、固定パイプ40の前端に設けられた接続部50によって接続された伸縮パイプ3を備え、可動パイプ70の前端に作業機器が設けられた電動刈払機1であって、接続部50は、可動パイプ70の外面に当接して可動パイプ70を支持する軸受部材55が配設された支持部51と、可動パイプ70を締め付けて固定パイプ40に固定する締め付け部52とで構成されている。
この構成により、支持部51に配設された軸受部材55によって可動パイプ70のスライド移動をガイドすることができるため、伸縮操作に伴って固定パイプ40の内面に接触しながら摺動する突起部やスリーブを可動パイプ70の後端に設ける必要がなく、固定パイプ40の内面と可動パイプ70との隙間を確保することができる。従って、固定パイプ40や可動パイプ70に多少の変形が生じても、可動パイプ70が固定パイプ40で支えることなく、伸縮操作をスムーズに行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、軸受部材55は、ころがり軸受であり、可動パイプ70を軸方向にスライド移動可能に支持する直動軸受である。
この構成により、軸受部材55と可動パイプ70との間の摩擦抵抗が軽減され、伸縮操作をさらにスムーズに行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、可動パイプ70の後端部には、伸縮パイプ3の伸長時に軸受部材55の後端部と当接する脱落防止用スリーブ71が設けられている。
この構成により、可動パイプ70の固定パイプ40からの抜け止めとして軸受部材55を機能させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、軸受部材55は、固定パイプ40の前端面の前方側に隣接して配設されている。
この構成により、固定パイプ40に加工を施すことなく、固定パイプ40の前端に接続部50を設けることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。本実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 電動刈払機
2 バッテリパック
3 伸縮パイプ
4 固定部
5 可動部
10 操作部
11 ハウジング
12 コードストッパ
13 バッテリ取付部
14 回路基板
15 駆動用スイッチ
16 操作パネル
17 メインLED
18 取付ボス
19 カールコード
20 駆動部
21 モータケース
22 刈刃
23 ファンカバー
24 ホルダー
25 飛散防護カバー
30 ハンドル部
31 ハンドルパイプ
32 グリップ部
33 トリガレバー
34 ワイヤ
34a プレート
35 ロックレバー
36 ハンドルホルダー
40 固定パイプ
41 ベルト保持部
42 腰当て部
43 前端面
50 接続部
50a 右側部品
50b 左側部品
51 支持部
51a レール突部
52 締め付け部
53 ネジボス
54 ネジ
55 軸受部材
55a 後端部
56 挿通部
57 締め付け用スリーブ
57a 開口
57b レール突部
58 固定レバー
58a 軸孔
58b 操作部
58c 面
58d 突起部
58e 肉厚部
58f 肉薄部
59 軸部材
59a 挿通孔
60 ボルト
61 ナット
62 開口
70 可動パイプ
70a くり抜き穴
70b 係止部
70c レール溝部
71 脱落防止用スリーブ
71a 掛止部
71b 前端部
501a 右側スプリングプレート
501b 左側スプリングプレート

Claims (5)

  1. 固定パイプと、当該固定パイプよりも小径の可動パイプとが、前記固定パイプの前端に設けられた接続部によって接続された伸縮パイプを備え、前記可動パイプの前端に作業機器が設けられた携帯型作業機であって、
    前記接続部は、前記可動パイプの外面に当接して前記可動パイプを支持する軸受部材が配設された支持部と、
    前記可動パイプを締め付けて前記固定パイプに固定する締め付け部とを具備することを特徴とする携帯型作業機。
  2. 前記軸受部材は、ころがり軸受であることを特徴とする請求項1記載の携帯型作業機。
  3. 前記ころがり軸受は、前記可動パイプを軸方向にスライド移動可能に支持する直動軸受であることを特徴とする請求項2記載の携帯型作業機。
  4. 前記可動パイプの後端部には、前記伸縮パイプの伸長時に前記軸受部材の後端部と当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯型作業機。
  5. 前記軸受部材は、前記固定パイプの前端面の前方側に隣接して配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯型作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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