JP2013247888A - 携帯型作業機 - Google Patents

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Yuichi Toyoshima
祐一 豊嶋
Shigeharu Ushiwatari
繁春 牛渡
Hiromi Ozawa
広身 小沢
Hirohisa Tomita
博久 冨田
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Abstract

【課題】 先端に工具が取り付けられた竿の長さを可変とする携帯型作業機を提供する。
【解決手段】 携帯型作業機1は、固定パイプ40に対してその軸方向に摺動可能に設けられた可動パイプ80と、固定パイプに設けられて他方のパイプを保持する保持部51と、保持部に支持された締付け部62と、可動パイプに設けられた係止部80cと、係止部に係止可能な係合部62cと、を含む。保持部は、可動パイプが挿通される挿通部51Aと、挿通部と一体的に設けられた合口部64とを有する。可動パイプが固定パイプに対して最大限に引き出されているときに、締付け部62による可動パイプ80の締付けに伴い、係合部62cは、係止部80cに係合され、固定パイプ40に対して可動パイプ80を固定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、モータやエンジンで駆動される携帯型作業機に関する。
芝や草木を刈るための作業機械として、エンジンや電動モータにより刈刃を回転させて作業を行う刈払機が知られている。刈払機は、一般に、長尺のパイプの前端に回転する刈刃が装着され、パイプの後端に動力源が設けられた構成を取っている。従来、パイプは一定長さであったが、作業者の体格や作業場所に応じてパイプの長さを変えられる刈払機が現れた。具体的には、固定パイプと可動パイプとからなる伸縮パイプを使用し、固定パイプに対する可動パイプの突出長さを可変とすることで、パイプの全長を可変とする構成が取られていた。
特開2011−200144号公報
上記構成の刈払機においては、伸縮パイプの長さの固定は、固定レバーを用いて伸縮パイプを締め付け、固定パイプと可動パイプとの間の摩擦力を利用して固定する方法がとられていた。
しかし、作業中に刈刃へ強い衝撃が作用したとき、摩擦力に抗して可動パイプが固定パイプに対して不意に移動するという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、作業中の固定パイプに対する可動パイプの固定をより確実なものとする携帯型作業機を提供しようとするものである。
本発明の携帯型作業機は、ハンドルが取り付けられた第1のパイプと、前記第1のパイプに対してその軸方向に摺動可能に設けられた第2のパイプと、前記第1のパイプ及び前記第2のパイプのいずれか一方のパイプに設けられて前記一方のパイプに対して他方のパイプを保持する保持部と、前記保持部に支持された締付け部と、前記他方のパイプに設けられた係止部と、前記係止部に係止可能な係合部と、前記第2のパイプの先端に設けられて駆動源によって駆動される工具を有する駆動部と、を有する携帯型作業機であって、前記保持部は、前記他方のパイプが挿通される挿通部と、前記挿通部と一体的に設けられた合口部とを有し、前記締付け部は、前記合口部の間隙を狭めて前記保持部を前記他方のパイプに対して締付ける締付け位置と、前記間隙を広げて前記締付けを解除する解除位置との間で、移動可能に設けられ、前記第2のパイプが前記第1のパイプに対して所定の位置にあるとき、前記締付け部の前記締付け位置への移動に伴い、前記係合部は、前記係止部に係合されることを特徴とする。
上記構成により、締付け部が解除位置にあるとき、合口部の間隙が広がっているので、他方のパイプは保持部に対して移動可能となる。次に、一方のパイプに対してその軸方向に他方のパイプを摺動させて、他方のパイプが一方のパイプに対して所定の位置にあるときに、締付け部を締付け位置に向けて移動させると、この移動に伴って係合部が係止部に係合する。すなわち、合口部の間隙が狭まり保持部が他方のパイプを締め付けることによって他方のパイプを一方のパイプに対し固定させるところに、さらに、係合部による係止部との係合がなされるので、一方のパイプの所定の位置に対し可動パイプが確実に固定される。
好ましくは、前記保持部は、前記他方のパイプが前記一方のパイプに対して前記所定の位置にあるとき前記係止部に整合する開口部を有し、前記係合部は、前記開口部を通過して前記係止部に係合される。係合部に係合された係止部は、そのパイプの軸方向に対する動きが開口部によって規制されるので、一方のパイプに対する他方のパイプの固定をより確実なものとすることができる。
好ましくは、前記締付け部は、前記合口部に回動可能に支持された固定レバーであり、前記係合部は、前記固定レバーから突出して前記開口部及び前記係止部に係合する突部である。当該構成によって、固定レバーを解除位置から締付け位置に向けて移動させると、合口部の間隙が狭まり保持部が他方のパイプを締め付けると共に、突部が開口部および係止部に係合される。従って、一方のパイプに対する他方のパイプを合口部による締付けに加え、突部と開口部と係止部との係合により、一方のパイプに対して他方のパイプをより確実に固定することができる。このように、固定レバーに突部を設け、また、他方のパイプに当該突部が係合される係止部を設けるという簡単な構成で、一方のパイプに対する他方のパイプの固定をより確実なものにすることができる。
好ましくは、前記開口部は、楕円又は長円でありその長軸は前記一方のパイプの軸方向と直交しており、前記係止部は、前記楕円又は長円の短軸の長さと略等しい直径を有する丸穴である。従って、例えば、締付け部が、突部を備えた固定レバーの場合、固定レバーを回動させたときに、突部が保持部の開口部以外の箇所と干渉することなく円滑に開口部及び他方のパイプの係止部に係止される。長軸を直径とする円の場合と比較して、開口部の開口面積を少なくできるので、保持部の機械的強度を確保することができる。
好ましくは、前記第1のパイプは、周面に前記軸方向に延在する案内部を有し、前記第2のパイプは、前記案内部と係合する案内受け部を有し、前記第2のパイプは、前記案内部によって前記案内受け部に係合された状態で、前記第1のパイプに対して摺動可能である。当該構成により、第1のパイプの軸方向と直交する方向に対する第2のパイプの回動を阻止することができる。
好ましくは、前記一方のパイプに対して前記他方のパイプが最も延伸したとき、前記他方のパイプは、前記一方のパイプに近い端部に当接部を有し、前記保持部は、前記他方のパイプの当接部が当接可能な当接受け部を有し、前記所定の位置は、前記固定パイプに対して前記可動パイプが最も延伸したときの位置であり、前記当接部は前記当接受け部に当接する。当該構成により、一方のパイプに対して他方のパイプが最も延伸したときには、当接部と当接受け部とが互いに当接するので、他方のパイプが一方のパイプよりも抜け落ちることを防止することができる。また、一方のパイプの当接部と保持部の当接受け部との当接位置を所定の位置とすることによって、当該所定の位置を確実に位置決めすることが可能となる。
本発明の携帯型作業機によれば、第1のパイプに対して第2のパイプをより確実に固定することができ、当該作業機の使用中における、第1のパイプに対する第2のパイプの不測の移動を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る電動刈払機の全体を示す側面図であり、パイプの伸長時の状態を示す。 図1に示す電動刈払機のパイプの収縮時の状態を示す側面図である。 図1に示す電動刈払機の操作部の拡大図である。 図1の電動刈払機の接続部の一部断面図であり、パイプの伸長時の状態を示す。 図1の電動刈払機の接続部の一部断面図であり、パイプが若干収縮した状態を示す。 図4のVI−VI部分の断面図である。 図5のVII−VII部分の断面図である。 締付け機構の分解斜視図である。 固定レバーの側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
携帯型作業機の一つである電動刈払機1は、図1に示すように、バッテリパック2が取り付けられる操作部10と、操作部10の前端付近に固定される伸縮式の竿と、竿の先端に取り付けられる駆動部151と、竿の前後方向の中央付近に固定されるハンドル部41を含んで構成される。本実施の形態において伸縮式の竿は、第1のパイプとしての固定パイプ40と、固定パイプ40の前方側に接続部50により連結され固定パイプ40に対して前後方向に相対移動可能な第2のパイプとしての可動パイプ80により構成され、操作部10と固定パイプ40とハンドル部41と接続部50が可動パイプを固定するための固定部3を構成し、可動パイプ80とその前方側に取り付けられる作業機器の主要部を構成する駆動部151が、固定部3に対して動く部分となる可動部4となる。固定パイプ40は、アルミニウム合金や強化プラスチック等、軽量で丈夫な素材から形成された中空管であって、その断面は、例えば略円形である。
操作部10のハウジング11には、リチウムイオン電池等の二次電池を複数本収容するバッテリパック2が装着され、ハウジング11の内部には駆動部151に含まれるモータを駆動するための制御部と、バッテリパック2から供給される直流電圧を所定の直流電圧に昇圧してモータに供給する昇圧回路が収容される。操作部10から前方側には固定パイプ40が取り付けられる。固定パイプ40は、固定パイプ40の前後方向のほぼ中央付近には、ハンドル部41が配置される。ハンドル部41は、前面視で略U字形の中空状のハンドルパイプ42を有し、ハンドルパイプ42の両端に取り付けられるグリップ部43を含んで構成される。2つあるグリップ部43のうち右側部分は操作部として形成され、グリップ部43には回転軸を中心に揺動可能なトリガレバー44が連結される。トリガレバー44にはワイヤ26が接続され、ワイヤ26を介して操作部10に配置されたスイッチ21に連結される。トリガレバー44の前方側にはロックレバー45が設けられる。ハンドルパイプ42はハンドルホルダー46を用いて固定パイプ40にボルト止めされる。ハンドルホルダー46の固定パイプ40に対する固定位置は、所定範囲において前後方向に取り付け位置を調整可能としても良い。ハンドルホルダー46の後方には、肩掛け用吊りベルトを取り付けるためのベルト保持部47が設けられる。
ハウジング11に固定された大径の固定パイプ40の前方側には、固定パイプに対して細径の可動パイプ80が接続される。可動パイプ80も固定パイプ40と同様にアルミニウム合金等の金属製の環状部材で構成され、可動パイプ80が固定パイプ40の内側に入り込むように配置される。可動パイプ80と固定パイプ40の固定位置が調整可能とするような連結方法が採用され、可動パイプ80と固定パイプ40からなる竿の長さを可変にできる。固定パイプ40と可動パイプ80は保持具51によりその連結が固定され、保持具51には可動パイプ80の前後方向(軸方向)への移動を制限するための固定レバー62が設けられる。固定レバー62を操作して保持具51による可動パイプ80の固定状態を緩めた状態にて可動パイプ80を前後方向に移動させ、所定位置(伸長位置)にて固定レバー62を操作して可動パイプ80を保持具51にて締め付けることにより、可動パイプ80を前後方向に移動しないように固定する。
電動刈払機1は、図1に示すように、可動パイプ80を固定パイプ40に対して最も伸ばした状態において作業を行う。また、保持具51には、伸縮検出手段が設けられ、可動パイプ80の伸長が不完全である場合(非伸長状態)には駆動部151が動作しないように構成される。また、可動パイプ80の固定状態が不完全であったり、刈り払い作業中に何らかの原因によって可動パイプ80が縮んでしまったときには、駆動部151の回転動作が自動的に停止するように構成される。
ハンドル部41は固定パイプ40に取り付けられる。固定パイプ40に取り付けることにより、ハンドル部41から腰当て部28及び操作部10の部分の剛性を高めることができる。また、肩掛け用吊りベルトも固定パイプ40に取り付けられるベルト保持部47にて保持されるため、作業時に力が掛かる部分がすべて固定パイプ40の部分に取り付けられることになる。ハンドルパイプ42の形状は、正面視で略U字状のハンドルパイプ42だけでなく、刈払機で広く使われているループハンドル(D字形のハンドル)であっても良い。ハンドル部41のトリガレバー44に接続されるワイヤ26は、ハンドルパイプ42から固定パイプ40に沿わせて腰当て部28の内側を通り、操作部10に接続される。また、接続部50の保持具51からは、後述する伸縮検出手段からの出力を伝達するための接続線(後述)を覆うジャバラチューブ27が伸びて、固定パイプ40に沿わせて腰当て部28の内側を通り、操作部10に接続される。操作部10のハウジング11の前方には、コードストッパ12が設けられ、ワイヤ26とジャバラチューブ27が前後方向に動かないように保持する。
駆動部151は、アルミニウム合金等の成型により製造されたモータケース152の内部に、いわゆるコアレスモータ等の直流ブラシ付きのモータが収容される。工具としての刈刃155は、モータにより回転される。モータケース152に収容されるモータの下側にはファンカバー154が設けられ、ファンカバー154から下方に突出する図示しない出力軸に、ホルダー156を用いて刈刃155が装着される。可動パイプ80の先端に取り付けられるモータに隣接して刈刃155の一部を覆う飛散防護カバー170が設けられる。尚、刈刃155は金属製の円形のチップソーを用いることができるが、これだけに限られず、その他の任意の切断手段、例えばナイロンコードカッタや往復動するバリカン手段、トリマー手段等を使用しても良い。
モータケース152の内部には、入力される電圧に応じた速度で回転する図示しないコアレスモータが収容される。
図2に、可動パイプ80を固定パイプ40に対して最も縮めた状態の電動刈払機1を示す。本実施の形態では、例えば図1の伸長時の状態では全長(バッテリパック2の後端から駆動部151のモータケース152の先端までの距離)が1880mmである。このような構成とすると、操作部10と駆動部151とが十分離間して配置されることになり、電動刈払機1の重心が操作部10から十分離れるため、ユーザに適度な重量がかかり、作業性が向上する。一方、電動刈払機1の収納時と運搬時には、図2のように縮めた状態とする。飛散防護カバー170は、可動パイプ80を縮めた際に保持具51に当接するので、伸縮時のストッパとしての役割も果たす。このときの全長は、1350mm程度となり、500mm以上も竿を短縮することができる。
図3に、電動刈払機1の操作部10の拡大図であって、左右分割式のハウジング11の一方を取り外した状態を示す。固定パイプ40部分については断面図で示している。ハウジング11のバッテリ取付部11aには、電源となるバッテリパック2が着脱自在に取り付けられ、ハウジング11の内部には、昇圧回路や制御回路を搭載する回路基板13が設けられ、ハウジング11の上面部の操作パネル16には、主電源スイッチ(図示せず)と電池残量表示部とメインLED381とが配置されている。また、ハウジング11の前方側の取付ボス34には固定パイプ40が取り付けられる。主電源スイッチがオンにされると、回路基板13に搭載された制御回路に電力が供給され、モータへの電力供給の待機モードになる。一方、主電源スイッチがオフのときは、トリガレバー44(図1参照)が引かれてもバッテリパック2からモータへは電力が出力されない。なお、操作部10からの電力は、伸縮式のカールコード35を介してモータへ供給される。
次に図4及び図5を参照して、接続部50の構成を詳細に説明する。図4は、可動パイプ80が最も伸びた伸長状態において可動パイプ80が固定パイプ40に対してその軸方向に移動しないようにロックされている状態を示している。このように竿を伸ばした状態、即ち可動パイプ80の伸長状態において刈り払い作業が可能となる。
固定パイプ40の先端部であって、可動パイプ80との連結部分には保持具51が保持部として固定される。保持具51は、可動パイプ80を固定パイプ40に対して固定するロック機構と、可動パイプ80が所定の伸長位置にまで伸びているか否かを検出するための伸長検出手段とを備えている。保持具51は、左右2分割形状とし、それぞれがプラスチック等の高分子樹脂の一体成形にて製造される。左右2分割された部分は、ネジボスに設けられるネジ59にて固定パイプ40を挟持するように螺合される。保持具51は、固定パイプ40との固定をより強固にするために、接着剤を併用して固定パイプ40に固定するようにしても良い。保持具51の内側には、ストッパ52が固定されている。ストッパ52の後端部52aは、固定パイプ40の前端面40aと当接するように配置されている。また、円筒形のストッパ52の内周側は、可動パイプ80を軸方向に移動可能なように保持し、可動パイプ80は、固定パイプ40の内周側に収納可能に構成されている。
可動パイプ80の後端部には、スリーブ53が取り付けられている。スリーブ53にはフック状の掛止部53cが形成され、スリーブ53を可動パイプ80に嵌め込んだ際に、可動パイプ80に形成された四角形のくり抜き穴80aに掛止部53cが嵌合することにより、スリーブ53が可動パイプ80から抜けないように固定される。また、スリーブ53は可動パイプ80の外周側の少なくとも一部を覆うように設けられている。従って、可動パイプ80を固定パイプ40に対し最大限引き出した際に、スリーブ53の前端部53aが当接部として、ストッパ52の当接受け部としての後端部52aに当接することによって可動パイプ80の固定パイプ40からの抜け止めとしての機能を果たす。
本実施の形態では、保持具51に対して可動パイプ80を確実に固定するために、保持具51の左右両側に設けられるスプリングプレート51aと協働して作用し、2つのスプリングプレート51aの間隔を狭めることにより可動パイプ80を強く締め付けるようにした締付け機構と、可動パイプ80を保持具51に対して機械的に係合させる係合機構とが設けられている。
締付け機構は、図6及び図7を参照すると、保持具51の内部で可動パイプ80が挿通される断面が略円形となる挿通部51Aと、挿通部51Aと一体的に保持具51の左右両側に設けられるスプリングプレート51aとからなる。スプリングプレート51aの左側部分51−1と右側部分51−2とは、合口部として機能する。挿通部51Aでは、2つのスプリングプレート51aの間隔64を狭めることによって、挿通部51Aの内径が小さくなるので、内部を挿通する可動パイプ80を保持具51が挟み込み、スプリングプレート51aと可動パイプ80との間に作用する摩擦力を利用して、可動パイプ80の保持具51に対する軸方向の移動を制限する。また、合口部による可動パイプ80の締付けは、固定レバー62(図1参照)と、固定レバー62を保持具51に支持するための軸部材66及びボルト63とによって行われる。なお、固定レバー62は、締付け部として機能する。
固定レバー62は、図8及び図9に示すように、長手方向の一端部側に、固定レバー62の回動軸となる軸部材66が挿入される軸孔62aが形成され、他端側は、ユーザが操作可能な形状に形成された操作部62bを有する。固定レバー62では、可動パイプ80の締付け時には保持具51と対向する面62sにおいて、長手方向の略中間位置には、突起部62cが係合部として形成されている。軸部材66は、その長手方向の略中心に、ボルト63が挿通される挿通孔66aが形成されている。
固定レバー62は、図9に示すように、軸孔62aの周囲であって面62s側の厚みw1は、面62sとは反対側の軸孔62aの厚みw2よりも厚く形成され、固定レバー62の肉厚部62dを形成している。
軸部材66は、軸孔62aの内周面に対し回動可能な略円筒形に形成されている。
ボルト63は、図6に示すように、固定レバー62の軸孔62aに挿通された状態の軸部材66の挿通孔66aに挿通されて、スプリングプレート51aを厚み方向に貫通する孔51Bを挿通してナット63aと螺合することによって、スプリングプレート51a、すなわち固定具51に支持される。
上記構成により、固定レバー62は、スプリングプレート51aの左側部分51−1に支持されると共に、軸部材66を中心に回動可能となる。従って、固定レバー62は、固定レバー51を軸部材66を中心に回動させることによって、固定レバー62の合口部の間隔64を狭めて保持具51によって可動パイプ80を締め付ける、図6に示す締付け位置Aと、固定レバー62を図示の状態から矢印65の方向に揺動させることによって固定レバー62の合口部の間隔を広げて保持具51による可動パイプ80の締付けを解除する図7に示す解除位置Bとの間で移動可能である。固定レバー62が締付け位置Aにあるとき、面62sが保持具51の外周面に接近して位置にする。
係合機構について、図4から図7を参照して説明する。係合機構は、固定レバー62の突起部62cと、保持具51の外周面から挿通部51Aにむけて貫通する開口部としての開口51Cと、可動パイプ80に形成された係止部80cとからなる。保持具51の開口51Cは、締付け位置Aにある固定レバー62の突起部62cと対向する位置に設けられ、図5に示すように、保持具51の回動に伴う突起部62cの開口51Cへの挿入を阻害しないように、可動パイプ80の軸方向と直交する方向に長軸を有する楕円形または長円形に形成されている。また、可動パイプ80の係止部80cは、可動パイプ80を固定パイプ40に対し最大限引き出した際に、保持具51の開口51Cと対向する可動パイプ80の周面に形成されている。可動パイプ80の係止部80cは、保持具51の開口51Cを通過した固定レバー62の突起部62cが、係止可能となる丸穴に形成されている。
上記の構成により、図4及び図6に示すように、固定レバー62が締付け位置にあるとき、固定レバー62の突起部62cは、保持具51の開口51Cを通過して、可動パイプ80の係止部80cに係止される。従って、刈り込み作業中に、可動パイプ80に不測の外力が作用して、可動パイプ80が固定パイプ40に対してより引き出されようとした場合においても、可動パイプ80が固定パイプ40に対して、突起部62cと係止部80cとが物理的に係合しているので、可動パイプ80の固定パイプ40に対する引き出しを阻止することができる。
また、本実施の形態においては、可動パイプ80の断面形状は完全な円形でなく、可動パイプ80の下部に軸方向に連続するレール部80d(径方向外側から見たら溝部)が案内受け部として形成される。固定パイプ40側にもレール部80dと対応するレール部が案内部として形成され、これらのレール部がお互い係合することにより可動パイプ80と固定パイプ40が相対回転しないように保持される。このようにレール部80cを形成することにより、可動パイプ80と固定パイプ40の剛性を高めることができ、軽量でありながら剛性の高い竿構造とすることができる。
保持具51のスイッチボックス51bの内部には、可動パイプ80が所定位置まで伸長しているかどうかを検出する伸長検出手段が設けられる。伸長検出手段は、電気的、機械的、光学的等の任意の検出方法で可動パイプ80の位置や状態を検出し、電気信号にて回路基板13に搭載されたコントローラに出力する。伸長検出手段の一つは、マイクロスイッチ等の機械的なスイッチ55であり、スイッチ55をオン又はオフされるレバー55aの先端には滑車55bが設けられる。本実施の形態では滑車55bが図中下方向に移動するとレバー55aがスイッチ55のプランジャを押すことによりスイッチ55がオンとなり、滑車55bが図示のように上側位置にある時にはレバー55aがスイッチ55のプランジャを開放することによりスイッチ55がオフとなる。スイッチ55は信号線58を介して回路基板13に接続される。
次に、電動刈払機1の動作について説明する。
収納時には、図2に示すように、可動パイプ80は固定パイプ40に対して最も縮めた状態にある。固定レバー62を締付け位置Aから保持具51から離れる方向に揺動させて、図7に示す状態にする。固定パイプ40に対して可動パイプ80を最大限に引き出すと、可動パイプ80に取り付けたスリーブ53の前端部53aが、保持具51内部のストッパ52後端部52aに当接する。同時に、可動パイプ80の係止部80cが、保持具51の開口51Cに整合され、すなわち可動パイプ80の半径方向に重なる。
次に、固定レバー62を解除位置Bから締付け位置Aに向けて移動させると、図6に示すように、固定レバー62の肉厚部62dが、ボルト63の頭部と、スプリングプレート51aの左側部分51−1との間に入り込み、肉厚部62dの厚みの増加に伴い、間隔64を狭めて可動パイプ80を締付け、保持具51に対して固定する。
固定レバー62の可動パイプ80の締付けに伴い、固定レバー62が締付け位置Aにくると、固定レバー62の突起部62cが、保持具51の開口51Cに差し込まれ、開口51Cに整合された可動パイプ80の丸穴の係止部80cに係止される(図6参照)。
このようにして、可動パイプ80は、固定パイプ40に対して、固定レバー62による保持具51の締付けに加え、同時に、固定レバー62の突起部62cが可動パイプ80の係止部80cに係合されて、固定パイプ40と可動パイプ80とが機械的に且つ一体的に固定される。
そして、作業時は、ハンドル41部を握り、ハンドル部41のトリガレバー44を引くことにより、可動パイプ40の先端のモータに給電されて刈刃155が駆動され、草刈り等の作業を行うことが出来る。
電動刈払機1の動作時は、固定レバー62の突起部62cが、保持具51を介して可動パイプ80の係止部80cに係止されて、可動パイプ80の固定パイプ40に対する移動を規制しているので、刈払機1の動作中に不測の外力が刈刃155に作用しても、竿の突然の伸び縮みを回避することができる。また、可動パイプ80は、固定パイプ40とレール部80dを介して係合しているので、固定パイプ40の軸方向を中心とした固定パイプ40に対する可動パイプ80の回動を防止することができる。
作業終了時には、固定レバー62を締付け位置Aから解除位置Bに移動させて、固定パイプ40に対する可動パイプ80の締付け及び係合を解除し、可動パイプ80を固定パイプ40の中に収納する。このとき、固定レバー62を締付け位置Aに移動させると、保持具51の開口51Cの内部には、可動パイプ80の係止部81cは存在しないが、固定レバー62の肉厚部62dが、スプリングプレート51aに当接して間隔64を狭めるとともに、固定レバー62の突起部62cが保持具51の開口51Cに挿入されるので、固定レバー62は、締付け位置A近傍に留まることができる。従って、固定パイプ40からの可動パイプ80の抜け落ちを防ぐことができる。このように、竿の長さが短くなるとともに、可動パイプ80が固定パイプ40から抜け落ちることがないので、電動刈払機1の搬送が容易となる。
上記実施の形態では、携帯型作業機の例として電動刈払機に適用した例を説明したが、本発明は、電動モータを駆動源とする構成に限られずエンジンにより駆動されるものであっても良い。また、保持部51は、上記実施の形態では、固定パイプ40に固定したが、固定パイプ40ではなく、可動パイプ80に固定することもできる。また、刈払機だけに限られずに他の作業機器においても適用できる。例えば、駆動部151の代わりに可動パイプ80の先端に様々な作業機器を取り付けた携帯型作業機が考えられる。可動パイプ80の先端にヘッジトリマ駆動部を取り付けてもよい。ヘッジトリマ駆動部には前後方向に往復移動する刈刃が設けられ、草や枝をトリムする作業を行うことができる。また、可動パイプの先端にポールソーヘッジトリマ駆動部を設けることができる。ポールソーヘッジトリマ駆動部においては、小型のソーチェンが回転することにより枝の切断作業等を行うことができる。さらに、可動パイプ80の先端にカルチベータ駆動部751を設けることもできる。カルチベータ駆動部では、数本の爪が回転することによって表土を耕す作業を行うことができる。あるいは、可動パイプ80の先端にエッジャ駆動部を設けることもできる。エッジャ駆動部では、回転する切断刃によって芝生のエッジ等をそろえる作業を行う事ができる。このように、竿の先端に取り付けられる工具がモータやエンジン等によって駆動される携帯型作業機であれば、その作業の種類は上述した例には限定されない。
1 携帯型作業機
40 第1のパイプ
41 ハンドル
51 保持部
51A 挿通部
51−1,51−2 合口部
51C 開口部
62 締付け部
62c 係合部
80 第2のパイプ
80c 係止部
151 駆動部
155 工具

Claims (6)

  1. ハンドルが取り付けられた第1のパイプと、
    前記第1のパイプに対してその軸方向に摺動可能に設けられた第2のパイプと、
    前記第1のパイプ及び前記第2のパイプのいずれか一方のパイプに設けられて前記一方のパイプに対して他方のパイプを保持する保持部と、
    前記保持部に支持された締付け部と、
    前記他方のパイプに設けられた係止部と、
    前記係止部に係止可能な係合部と、
    前記第2のパイプの先端に設けられて駆動源によって駆動される工具を有する駆動部と、
    を有する携帯型作業機であって、
    前記保持部は、前記他方のパイプが挿通される挿通部と、前記挿通部と一体的に設けられた合口部とを有し、
    前記締付け部は、前記合口部の間隙を狭めて前記保持部を前記他方のパイプに対して締付ける締付け位置と、前記間隙を広げて前記締付けを解除する解除位置との間で、移動可能に設けられ、
    前記第他方のパイプが前記一方のパイプに対して所定の位置にあるとき、前記締付け部の前記締付け位置への移動に伴い、前記係合部は、前記係止部に係合されることを特徴とする携帯型作業機。
  2. 前記保持部は、前記他方のパイプが前記一方のパイプに対して前記所定の位置にあるとき前記係止部に整合する開口部を有し、
    前記係合部は、前記開口部を通過して前記係止部に係合されることを特徴とする請求項1記載の携帯型作業機。
  3. 前記締付け部は、前記合口部に回動可能に支持された固定レバーであり、
    前記係合部は、前記固定レバーから突出して前記係止部に係合する突部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型作業機。
  4. 前記開口部は、楕円又は長円でありその長軸は前記一方のパイプの軸方向と直交しており、
    前記係止部は、前記楕円又は長円の短軸の長さと略等しい直径を有する丸穴であることを特徴とする請求項2または3に記載の携帯型作業機。
  5. 前記第1のパイプは、周面に前記軸方向に延在する案内部を有し、
    前記第2のパイプは、前記案内部と係合する案内受け部を有し、
    前記第2のパイプは、前記案内部によって前記案内受け部に係合された状態で、前記第1のパイプに対して摺動可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の携帯型作業機。
  6. 前記一方のパイプに対して前記他方のパイプが最も延伸したとき、前記他方のパイプは、前記一方のパイプに近い端部に当接部を有し、
    前記保持部は、前記他方のパイプの当接部が当接可能な当接受け部を有し、
    前記所定の位置は、前記固定パイプに対して前記可動パイプが最も延伸したときの位置であり、前記当接部は前記当接受け部に当接することを特徴とする請求項1から5のいずれか一に記載の携帯型作業機。
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