JP2021115660A - 延長ハンドルアタッチメントおよびネジ締め工具セット - Google Patents

延長ハンドルアタッチメントおよびネジ締め工具セット Download PDF

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智哉 服部
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洋平 荻野
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Abstract

【課題】 ネジ締め工具を延長ハンドルアタッチメントとともに使用する際のユーザの利便性を向上する。【解決手段】 延長ハンドルアタッチメントは、工具本体ハンドルに着脱可能に取り付けるための取付部と、第1のハンドルと、シャフトと、を備えている。シャフトは、軸線を有し、第1のハンドルから取付部に向けて延在する。第1のハンドルは、軸線が延在する方向である軸線方向においてシャフトに隣接して、取付部と反対側に配置される。延長ハンドルアタッチメントは、工具本体ハンドルに取付部を取り付けた取付状態においてシャフトが回転軸線と略平行かつ非同軸に延在するように構成される。【選択図】図21

Description

本発明は、ネジ締め工具とともに使用するための延長ハンドルアタッチメントに関する。
従来から、手持ち式の往復動式の電動工具に着脱式の延長ハンドル(以下、延長ハンドルアタッチメントと呼ぶ)を取り付ける技術が開発されている。例えば、下記の特許文献1では、電動刈り込み機に着脱可能に取り付けられる延長ハンドルアタッチメントを開示している。この延長ハンドルアタッチメントによれば、ユーザは、立ったままの姿勢で電動刈り込み機を使用することができるので、地面に生えている草を刈り込む作業による疲労を軽減することができる。
特許第4421526号
このような延長ハンドルアタッチメントを用いるニーズは、回転して回転駆動力を出力するように構成された回転出力部材と、を備えるネジ締め工具(例えば、インパクトレンチ、インパクトドライバ、ドライバドリル、震動ドライバドリル)にも存在する。このため、ネジ締め工具を延長ハンドルアタッチメントとともに使用する際のユーザの利便性を向上することが求められる。例えば、ネジ締め工具の使用時にはネジ締め工具から延長ハンドルアタッチメントに回転反力が作用するので、この回転反力をユーザが受け止めやすくすることが望ましい。
本発明の一態様によれば、ネジ締め工具とともに使用するための延長ハンドルアタッチメントが提供される。このネジ締め工具は、工具本体ハンドルと、回転軸線を中心に回転して回転駆動力を出力するように構成された回転出力部材と、回転出力部材を回転させるための操作を行うためのトリガ式スイッチと、を有する。この延長ハンドルアタッチメントは、工具本体ハンドルに着脱可能に取り付けるための取付部と、第1のハンドルと、シャフトと、を備えている。シャフトは、軸線を有し、第1のハンドルから取付部に向けて延在する。第1のハンドルは、軸線が延在する方向である軸線方向においてシャフトに隣接して、取付部と反対側に配置される。延長ハンドルアタッチメントは、工具本体ハンドルに取付部を取り付けた取付状態においてシャフトが回転軸線と略平行かつ非同軸に延在するように構成される。
この延長ハンドルアタッチメントによれば、ユーザは、回転軸線と非同軸の位置で、第1のハンドルを把持することができる。すなわち、回転軸線から径方向に離間距離を確保した位置をユーザは把持することができる。よって、回転軸線と同軸の位置をユーザが把持するタイプの延長ハンドルアタッチメントと比較して、ネジ締め工具から延長ハンドルに作用する回転軸線を中心とする回転反力に対抗するための力のモーメントを大きくすることができる。したがって、ユーザは、ネジ締め工具から延長ハンドルアタッチメントに作用する回転反力を受け止めやすい。
本発明の一態様によれば、延長ハンドルアタッチメントは、さらに、ユーザに操作されることによって変位可能に構成された起動スイッチと、変位可能に構成された押圧部であって、取付状態において押圧部が変位されたときにトリガ式スイッチを押圧して、トリガ式スイッチを起動位置まで変位させるように構成された押圧部と、起動スイッチの変位に連動して押圧部が変位するように起動スイッチと押圧部とを連結する連結部と、を備えていてもよい。この態様によれば、延長ハンドルアタッチメントの起動スイッチを操作することによって、トリガ式スイッチから離れた位置でトリガ式スイッチを操作することができる。しかも、機械的な構成のみでトリガ式スイッチを操作することができるので、延長ハンドルアタッチメントの構成を簡素化できる。さらに、起動スイッチの変位量に応じて押圧部の変位量、ひいては、押圧部に押圧されるトリガ式スイッチの変位量が変わるので、ユーザは、回転出力部材の回転数を無段階に変更することができる。押圧部は、例えば、軸線方向にのみ変位してもよいし、あるいは、軸線方向の成分を有する任意の方向に変位してもよい。トリガ式スイッチの「起動位置」とは、回転出力部材を回転させるための位置である。
本発明の一態様によれば、押圧部は、シャフトの延長線上でトリガ式スイッチを押圧する位置に設けられてもよい。ネジ締め工具のトリガ式スイッチは、回転出力部材の回転軸線と非同軸な位置に配置されることが多い。この態様によれば、そのようなタイプのネジ締め工具とともに延長ハンドルアタッチメントを使用する場合、シャフトは、当然に、回転軸線と非同軸に延在することになる。
本発明の一態様によれば、連結部および押圧部は、軸線方向における連結部と押圧部との相対位置を調整可能に構成されてもよい。この態様によれば、軸線方向における押圧部の初期位置を変更できる。押圧部の初期位置とは、変位されていないときの押圧部の位置である。トリガ式スイッチの初期突出量(引き操作されていないときの工具本体ハンドルからの突出量)は、ネジ締め工具の仕様に応じて異なるが、本態様によれば、トリガ式スイッチの初期突出量に応じて、トリガ式スイッチに対する押圧部の位置を好適に調節することができる。
本発明の一態様によれば、第1のハンドルはループハンドルであってもよい。この態様によれば、ユーザは、回転反力に対抗しやすい向きで第1のハンドルを握ることができる。また、第1のハンドルを把持して延長ハンドルアタッチメントを持ち運ぶ際に、持ち運びしやすい。
本発明の一態様によれば、ループハンドルは、ユーザによって把持されるためのグリップ部を備えていてもよい。起動スイッチは、ユーザの指によって引き操作されることによって変位される形態であってもよく、また、グリップ部についての長手方向においてグリップ部の略半分以下の範囲でのみ露出されるように配置されてもよい。この態様によれば、ユーザは、延長ハンドルアタッチメントを持ち運ぶ際に、起動スイッチを避けた位置でグリップ部を握ることができる。したがって、持ち運びしやすい。換言すれば、ユーザは、回転出力部材を回転させることなく、グリップ部を握ることができる。
本発明の一態様によれば、延長ハンドルアタッチメントは、さらに、軸線方向において取付部と第1のハンドルとの間に配置され、軸線方向に交差する方向にシャフトから延在する第2のハンドルを備えていてもよい。この態様によれば、ユーザは、使用時において延長ハンドルアタッチメントをより安定的に支持することができる。また、回転出力部材の回転軸線と非同軸の位置で第2のハンドルを把持できる構成である場合、ネジ締め工具から延長ハンドルアタッチメントに作用する回転反力をいっそう受け止めやすい。
本発明の一態様によれば、第2のハンドルは、第1の係合部を備えていてもよい。シャフトは、第1の係合部と係合することによって第2のハンドルがシャフトに対して回転することを防止する形状を有する第2の係合部を備えていてもよい。この態様によれば、シャフトに対する第2のハンドルの回転が防止されるので、ユーザは、使用時において延長ハンドルアタッチメントをより安定的に支持することができる。第2の係合部が、180度回転対称の位置にそれぞれ設けられた2つの係合部を備える場合には、ユーザが右利きであるか、それとも左利きであるかに応じて、シャフトに対する第2のハンドルの周方向の固定位置を変更することができる。
本発明の一態様によれば、延長ハンドルアタッチメントは、延長ハンドルアタッチメントに装着されたショルダーベルトを備えていてもよい。この態様によれば、ユーザは、ショルダーベルトを肩にかけて、延長ハンドルアタッチメント(または、ネジ締め工具、および、それに取り付けられた延長ハンドルアタッチメント)を容易に持ち運ぶことができる。
本発明の一態様によれば、取付部は、雄ネジ部材によって一体化される第1の部分および第2の部分を備えていてもよい。取付部は、第1の部分と第2の部分とが一体化された状態において取付部を貫通する貫通孔を有していてもよい。貫通孔は、工具本体ハンドルの形状に略整合した形状を有するとともに、工具本体ハンドルを収容する大きさを有していてもよい。取付部は、雄ネジ部材を取り外すことによって第1の部分と第2の部分とが分離され、それによって、貫通孔が開放されて、工具本体ハンドルの収容または取り出しが可能となるように構成されてもよい。この態様によれば、ユーザは、工具本体ハンドルに対して取付部を容易に着脱できる。
本発明の一態様によれば、延長ハンドルアタッチメントは、雄ネジ部材の締緩作業を行うためのレンチを備えていてもよい。第1のハンドルは、レンチを保持可能に収容するように構成された凹部を備えていてもよい。この態様によれば、ユーザは、レンチを別途、携帯する必要が無いので、利便性が向上する。
本発明の一態様によれば、ネジ締め工具セットが提供される。このネジ締め工具セットは、上述のいずれかの態様の延長ハンドルアタッチメントと、ネジ締め工具と、を備えている。ネジ締め工具は、工具本体ハンドルと、回転出力部材と、トリガ式スイッチと、を備えている。このネジ締め工具セットによれば、上述のいずれかの態様の延長ハンドルアタッチメントと同様の効果が得られる。
本発明の一実施形態による延長ハンドルアタッチメントとともに使用されるネジ締め工具の例であるインパクトレンチの斜視図である。 延長ハンドルアタッチメントの斜視図である。 延長ハンドルアタッチメントの斜視図である。 延長ハンドルアタッチメントの平面図である。 延長ハンドルアタッチメントの側面図である。 延長ハンドルアタッチメントの側面図である。 取付部の分解斜視図である。 取付部の破断図である。 第1のハンドルの分解斜視図である。 第1のハンドルの破断図である。 押圧部を拡大して示す延長ハンドルアタッチメントの部分斜視図である。 押圧部を拡大して示す延長ハンドルアタッチメントの部分側面図である。 図12のA−A線に沿った部分断面図である。 第2のハンドルを拡大して示す延長ハンドルアタッチメントの部分斜視図である。 第2のハンドルを拡大して示す延長ハンドルアタッチメントの部分側面図である。 図12のB−B線に沿った断面図である。 第2のハンドルを180度回転させた状態を二点鎖線で示す説明図である。 前後方向の長さが短縮された状態の延長ハンドルアタッチメントの側面図である。 工具本体ハンドルに取付部を取り付けた状態を示す破断図である。 工具本体ハンドルに取付部を取り付けた状態を示す斜視図である。 工具本体ハンドルに取付部を取り付けた状態を示す斜視図である。
図1を参照して、本発明の一実施形態による延長ハンドルアタッチメント100(以下、単にアタッチメント100とも呼ぶ)とともに使用されるネジ締め工具の一例としてのインパクトレンチ30について説明する。インパクトレンチ30の構造は周知であるので、ここでは、主に、延長ハンドルアタッチメント100と関連する部分についてのみ説明する。図1に示すように、インパクトレンチ30は、アンビル40と、本体ハウジング50と、トリガ式スイッチ60と、工具本体ハンドル70と、バッテリ取付部80と、を備えている。
本体ハウジング50は、略円筒状の形状を有しており、その内部には、電動モータ、スピンドル、打撃機構、アンビル(回転出力部材)40などが収容されている。アンビル40の一端は、図1に示すように、本体ハウジング50の前部(前後については、後述)から延出している。アンビル40は、電動モータからの回転駆動力によってスピンドルとともに、回転軸線AX1を中心として回転可能に構成される。アンビル40は、さらに、アンビル40に掛かるトルクが高くなったときに、打撃機構によって回転方向に打撃される。アンビル40は、電動モータからの回転駆動力、および、打撃機構からの回転駆動力を出力するように構成される。なお、図示しない6角穴を有するソケットがアンビル40に取付け可能である。このソケットは、外形が6角形のナットと嵌合可能に構成されており、ボルトに対して、ナットを回転可能となっている。
回転軸線AX1が延在する方向における本体ハウジング50の略中央部からは、ユーザが把持するための工具本体ハンドル70が、回転軸線AX1に略直交する方向に延在している。工具本体ハンドル70の先端(換言すれば、本体ハウジング50と反対側の端部)には、バッテリ取付部80が設けられている。バッテリ取付部80には、電動モータに電力を供給するための充電式のバッテリ85(例えば、18V)が装着されている。
以下の説明では、アンビル40の回転軸線AX1が延在する方向をインパクトレンチ30の前後方向と定義する。前後方向のうち、アンビル40が延出する側を前側と定義し、その反対側を後側と定義する。また、工具本体ハンドル70が延在する方向と略平行であり、かつ、回転軸線AX1と直交する方向をインパクトレンチ30の上下方向と定義する。上下方向のうち、工具本体ハンドル70から本体ハウジング50に向かう方向を上方向と定義し、工具本体ハンドル70からバッテリ取付部80に向かう方向を下方向と定義する。さらに、前後方向と上下方向とに直交する方向をインパクトレンチ30の左右方向と定義する。左右方向のうち、後側から前側を見たときの右側をインパクトレンチ30の右側と定義し、その反対側をインパクトレンチ30の左側と定義する。以下では、アタッチメント100についての説明でも、上述の前後方向、上下方向および左右方向に言及する。この場合、言及される方向は、インパクトレンチ30にアタッチメント100を取り付けた状態(以下、取付状態とも呼ぶ)におけるインパクトレンチ30についての方向と一致する。
工具本体ハンドル70の前側かつ上端(換言すれば、本体ハウジング50側の端部)には、トリガ式スイッチ60が設けられている。トリガ式スイッチ60は、工具本体ハンドル70の内部に配置された付勢部材(図示省略)によって前側に向けて付勢されている。トリガ式スイッチ60がユーザの指によって、付勢部材の付勢力に抗って後側に向けて起動位置まで引き操作されると、電動モータが回転し、ひいては、アンビル40が回転する。このときのトリガ式スイッチ60の変位量(すなわち、引き操作量)に応じて、電動モータの回転数は無段階に変更され得る。ユーザがトリガ式スイッチ60から指を離すと、トリガ式スイッチ60は、付勢部材の付勢力によって初期位置(引き操作されていないときの位置)へ戻され、電動モータの回転は停止される。
工具本体ハンドル70の右側および左側において、トリガ式スイッチ60よりも僅かに上側には、アンビル40の回転方向を切り替えるための正逆切替レバー65が設けられている。上述したインパクトレンチ30は、側面視における本体ハウジング50および工具本体ハンドル70の形状に起因して、「T型」とも称される。
以下、アタッチメント100について説明する。まず、図2〜6を参照して、アタッチメント100の全体構成を概略的に説明する。図2〜6に示すように、アタッチメント100は、取付部110と、第1のハンドル140と、シャフト150と、起動スイッチ160と、押圧部170と、連結部180と、第2のハンドル190と、ショルダーベルト210と、を備えている。
取付部110は、工具本体ハンドル70に取り付けるための取付部本体120と、シャフト150を収容するためのシャフト収容部130と、を備えている。シャフト収容部130は、取付部本体120の後側かつ上側の部分から後側に向けて延在している。第1のハンドル140は、ユーザが把持するために設けられる。シャフト150は、軸線AX2(図3参照)を有しており、また、第1のハンドル140から取付部110に向けて前後方向に延在している。以下では、軸線AX2が延在する方向を軸線方向とも呼ぶ。シャフト150の前端は、取付部110のシャフト収容部130内に収容されている。
第1のハンドル140は、シャフト150が延在する方向(換言すれば、軸線方向)において、シャフト150に隣接して、取付部110と反対側に配置されている。第1のハンドル140は、いわゆるD型のループハンドルである。第1のハンドル140は、その後端に、ユーザが把持するためのグリップ部141を備えている。グリップ部141は、上下方向に延在している。グリップ部141の前側かつ上側には、起動スイッチ160が設けられている。起動スイッチ160は、取付部110をインパクトレンチ30に取り付けた状態において、インパクトレンチ30を起動させるために設けられる。起動スイッチ160は、ユーザに引き操作されることによって変位可能に構成される。本実施形態では、起動スイッチ160は、ユーザの指によって後側に向けて引き操作される形態である。起動スイッチ160は、グリップ部141についての長手方向(つまり、上下方向)において、グリップ部141の略半分以下の範囲でのみ露出されるように配置される。起動スイッチ160は、グリップ部141の上側、つまり、ユーザがグリップ部141を握ったときに人差し指及び中指が位置する側に偏って配置されている。グリップ部141は、シャフト150(軸線AX2)の延長上に配置されている。
第2のハンドル190は、軸線方向すなわち前後方向において、取付部110と第1のハンドル140との間に配置される。第2のハンドル190は、軸線AX2に交差する方向にシャフト150から延在する。第2のハンドル190は、本実施形態では、ループハンドルであり、シャフト150に交差する仮想面上にループを描くように配置されている。
押圧部170は、取付部本体120に取り付けられており、概ね前後方向に変位可能に構成される。押圧部170は、インパクトレンチ30にアタッチメント100を取り付けた状態において、後方に向けて変位されたときにインパクトレンチ30のトリガ式スイッチ60を押圧して、トリガ式スイッチ60を起動位置まで変位させるために設けられる。
連結部180は、ユーザによって起動スイッチ160が引き操作されたときに、起動スイッチ160の変位に連動して押圧部170が変位するように、起動スイッチ160と押圧部170とを連結する。連結部180は、本実施形態ではワイヤの形態である。連結部180は、その両端を除き、保護チューブ181内に配置されている。
ショルダーベルト210は、取付部本体120と第1のハンドル140との間に掛け渡された状態で、アタッチメント100に装着される。ユーザは、ショルダーベルト210を肩にかけて、取付状態の、または、非取付状態のアタッチメント100を容易に持ち運ぶことができる。
次に、アタッチメント100の各部の詳細について、図7〜19を参照して説明する。まず、取付部110について、図7,8,18,19を参照して説明する。取付部110は、左右の半割体である第1の部分110aおよび第2の部分110bによって形成されている。右側の半割体である第1の部分110aは、第1の取付部本体120aと、第1のシャフト収容部130aと、を備えている。第1の部分110aは樹脂製であり、第1の取付部本体120aと第1のシャフト収容部130aとは一体形成されている。同様に、左側の半割体である第2の部分110bは、一体形成された第2の取付部本体120bおよび第2のシャフト収容部130bを備えている。
第1の取付部本体120aは、左右方向に延在するとともに雌ネジを有する3つのネジ穴121aを有している。第2の取付部本体120bは、左右方向に延在する3つの貫通穴121bを有している。3つのネジ穴121aは、左右方向に見て、3つの貫通穴121bと同一位置にそれぞれ形成されている。第1のシャフト収容部130aは、左右方向に延在するするとともに雌ネジを有する3つのネジ穴131aを有している。第2のシャフト収容部130bは、左右方向に延在する3つの貫通穴131bを有している。3つのネジ穴131aは、左右方向に見て、3つの貫通穴131bと同一位置にそれぞれ形成されている。これらのネジ穴121aおよび貫通穴121b、ならびに、上側の2つのネジ穴131aおよび上側の2つの貫通穴131bに、雄ネジ部材の一例としての六角穴付きボルト111を、貫通穴121b,131bに挿入した後に、ネジ穴121a,131aに対して締め付けることによって、第1の部分110aと第2の部分110bとは一体化される。
第1の取付部本体120aは、上下方向に延在する溝122aを有している。同様に、第2の取付部本体120bは、上下方向に延在する溝122bを有している。第1の部分110aと第2の部分110bとが一体化されたとき、溝122a,122bは、取付部本体120を上下方向に貫通する貫通孔122を形成する(図4参照)。溝122a,122bは、インパクトレンチ30の工具本体ハンドル70の形状とおおよそ整合する形状を有している。溝122a,122bには、ゴム製のシート状のクッション材124a,124bがそれぞれ挿入される。クッション材124a,124bは、インパクトレンチ30の工具本体ハンドル70の形状とおおよそ整合する形状を有している。
さらに、第1の取付部本体120aは、その上側に、溝122aに連続して、溝122aから後側に延在する凹部123aを有している。第2の取付部本体120bは、その上側に、溝122bに連続して、溝122bから後側に延在する凹部123bを有している。凹部123a,123bの底面には、凹部123a,123bを左右方向に横断する複数のリブ125a,125bが形成されている。第1の部分110aと第2の部分110bとが一体化されたとき、凹部123a,123bは、1つの凹部123を形成し、リブ125a,125bの各々は、連続する1つのリブ125を形成する(図4参照)。
インパクトレンチ30の工具本体ハンドル70を取付部本体120に取り付けるときは、まず、ボルト111を取り外して、第1の部分110aと第2の部分110bとが分離される。これにより、図8に示すように取付部本体120の貫通孔122が開放されるので、第1の取付部本体120aの溝122aに嵌め込まれたクッション材124a上に工具本体ハンドル70が嵌め込まれる。このとき、図19に示すように、本体ハウジング50の後側の底部は、リブ125a上に着座する。次いで、ボルト111を用いて、第1の部分110aと第2の部分110bとが一体化される。これにより、取付部110は、貫通孔122内に工具本体ハンドル70が挿入された状態で、工具本体ハンドル70に取り付けられる。取付部110から工具本体ハンドル70を取り外す場合には、上述の取付手順と逆の手順を実施すればよい。貫通孔122を形成する取付部本体120の内面と、工具本体ハンドル70と、の間にクッション材124a,124bが配置されることによって、貫通孔122内での工具本体ハンドル70のガタつきを抑制できる。ただし、クッション材124a,124bは省略されてもよい。
第1の取付部本体120aは、図8に示すように、後側の下部に開口126aを備えている。開口126aは、後側かつ下側に向けて開口している。第1の取付部本体120aは、この開口126aよりも僅かに奥まった位置に突起127aを備えている。突起127aは、第1の取付部本体120aから左側に向けて延在している。図示は省略するが、第2の取付部本体120bは、開口126aを有しておいる。また、第2の取付部本体120bは、突起127aの先端が挿入される穴部を有している。この突起127aと穴部との関係により、フック211を取り付ける為の突起127aを構成する事ができる。
この様に、第1の部分110aと第2の部分110bとが一体化された状態で、ショルダーベルト210の前端に設けられたフック211を開口126a(および、第2の取付部本体120bの対応する開口)を介して、突起127a(および、第2の取付部本体120bの対応する突起)に係合させることができる。フック211は、開閉可能なループ形状を有する周知の構成を有している。
図7および図8に示すように、シャフト収容部130は、筒状の形状を有しており、その内部には、前後方向に延在する溝132a,132bが形成されている。溝132a,132b内には、シャフト150の形状におおよそ整合する複数のリブが前後方向に配列されている。シャフト150の前端は、溝132a,132b内に収容される。シャフト150は、つまみネジ112を緩めた状態では、複数のリブ上を摺動することができる。シャフト150はリブ上を摺動するので、摺動抵抗を低減することができる。この構成によれば、シャフト収容部130とシャフト150との前後方向における相対位置を変更することにより、延長ハンドルアタッチメント100の前後方向の全体長さを変更することができる。具体的には、第1のシャフト収容部130aおよび第2のシャフト収容部130bの下側にそれぞれ設けられたネジ穴131a,131bに挿入されるつまみネジ112を緩めると、シャフト収容部130の後端の内径が大きくなり、シャフト収容部130に対してシャフト150を前後方向に相対移動できるようになる。そして、シャフト150をシャフト収容部130に対して所望の位置に配置した状態でつまみネジ112を締め付けると、シャフト収容部130の後端の内径が小さくなり、シャフト収容部130がシャフト150を径方向内側に締め付けて、シャフト収容部130とシャフト150との位置関係が固定される。
図7および図8に示すように、シャフト150の前端付近には、周方向に離間して、2つの突起151,152が設けられている(図7では、突起151のみ図示されている)。突起151,152は、シャフト150の外周面から径方向外側に向けて突出している。この突起151,152が、図8に示すように、第1のシャフト収容部130aの内面に設けられた段部133aに当接することによって、シャフト150の抜け止めが実現される。段部133aは、前側から後側に向かう途中で内径が小さくなる部分である。図示は省略するが、第2のシャフト収容部130bにも同様の段部が形成されている。
次に、第1のハンドル140について、図9および図10を参照して説明する。第1のハンドル140は、左右の半割体である第1の部分140aおよび第2の部分140bによって形成されている。右側の半割体である第1の部分140aは、左右方向に延在する4つのネジ穴142aと、環状部143aと、溝144aと、保護チューブ保持部145aと、軸孔146aと、を有している。4つのネジ穴142aの各々は、雌ネジを有している。環状部143aは、図10に示すように、ショルダーベルト210の後端に設けられたフック212を係合させるために設けられる。溝144aは、第1の部分140aの前部において、前後方向に延在するように形成されている。溝144a内には、シャフト150の形状におおよそ整合する複数のリブが前後方向に配列されている。保護チューブ保持部145aは、第1の部分140aの前側かつ上側に設けられており、保護チューブ181を嵌め込み可能な形状を有している。同様に、第2の部分140bは、左右方向に見て4つのネジ穴142a、環状部143a、溝144a、保護チューブ保持部145aとそれぞれ一致する位置に、4つの貫通穴142bと、環状部143bと、溝144bと、保護チューブ保持部(図9では見えていない)と、軸孔(図9では見えていない)と、を有している。第2の部分140bは、さらに、その左面に、レンチ220を保持可能に収容するための凹部147bを備えている。レンチ220は、取付部110に使用されるボルト111の締緩作業を行うのに使用され得る。この構成によれば、ユーザは、レンチ220を別途、携帯する必要が無いので、利便性が向上する。レンチ220を保持可能に収容するための凹部は、第2の部分140bに代えて、第1の部分140a、取付部110または第2のハンドル190に形成されてもよい。
ネジ穴142aおよび貫通穴142bに雄ネジ148を挿入した後に、雄ネジ148をネジ穴142aに対して締め付けることによって、第1の部分140aと第2の部分140bとは一体化される。このとき、シャフト150の後端は、抜け止めされた状態で溝144a,144b内に収容される。また、起動スイッチ160は、第1の部分140aと第2の部分140bとの間で保持される。
具体的には、起動スイッチ160は、ユーザによって操作されるためにグリップ部141の外部に露出された操作部161と、グリップ部141の内部に収容され、上下方向に細長く延在するレバー部162と、を備えている。操作部161は、レバー部162に対して上側に配置されている。レバー部162の下端の右面および左面には、左右方向に円柱状に突出する2つの突起163が設けられている(図9および図10では、一方の突起163のみが見えている)。2つの突起163は、軸孔146a、および、対応する第2の部分140bの軸孔内に挿入される。これにより、突起163を回転中心として、起動スイッチ160は回転可能となる。
操作部161の上端には、係合部164が設けられている。係合部164は、第1のハンドル140の内部に収容される。図9に示すように、係合部164は、上側が開口する溝165を備えている。溝165は、前後方向に延在している。係合部164は、左右方向に見て、後側が開いた略C字状の形状を有している。この係合部164には、連結部180が係合される。具体的には、保護チューブ181から延出したワイヤの形態の連結部180の後端には、抜け止め182が設けられている。連結部180を上方から溝165に挿入した後、連結部180を前側に引っ張ることによって、係合部164の略C字状の開いた部分と、抜け止め182と、が係合する。これによって、連結部180の後端と起動スイッチ160とが連結される。
このように構成された起動スイッチ160は、ユーザが、人差し指及び中指により、操作部161を後側に向けて引き操作すると、突起163を中心として後側に枢動する。このとき、係合部164も後側に変位するので、係合部164に係合された連結部180も後側に引っ張られる。
次に、押圧部170について、図11〜13を参照して説明する。図11に示すように、押圧部170は、第1の平板部171と、第1の平板部171よりも前側に配置された第2の平板部172と、を備えている。第1の平板部171と第2の平板部172とは互いに対して直交しており、これにより、押圧部170は、上下方向に見てL字状の形状を有している。平板部172の左端は、後方へと延びる様に構成されている。この部分により、トリガに対して、押圧部170が左右方向に滑る事が少なくなる。
第1の取付部本体120aは、その右面に、前後方向に延在する溝128aを備えている。この溝128a内には、第1の平板部171が前後方向の成分を含む方向に変位可能に収容される。本実施形態では、押圧部170は、前後方向に対して僅かに角度付けられた方向に変位可能である。ただし、押圧部170は、前後方向と平行に変位されてもよい。溝128aを形成する上側内面および下側内面には、それらの右端において、互いに近づく方向に突出する2つの突出部129aがそれぞれ形成されている。突出部129aは、左右方向に見て、第1の平板部171と重なる位置にある。これによって、第1の平板部171が溝128aから右側に抜け出ることが防止される。
第1の平板部171の右面には、ナットの形状を有する台座173が溶接されている。台座173の右端には、前後方向に横断するように切欠174が形成されている。台座173には、六角穴付きボルト175が螺合される。保護チューブ181から延出したワイヤの形態の連結部180の前端には、抜け止め183が設けられている。図13に示すように、連結部180を切欠174内に通し、その上からワッシャ176,177とともにボルト175を台座173に装着すると、連結部180が、ワッシャ176,177を介してボルト175の頭と台座173との間に挟まれる。この状態でボルト175を締め付けることにより、連結部180と台座173、ひいては連結部180と押圧部170とが連結される。
上述したように、連結部180の後端は、起動スイッチ160に連結されている。このため、ユーザの引き操作によって起動スイッチ160が後側に位すると、起動スイッチ160に連結された連結部180が後側に引っ張られる。これによって、連結部180に連結された押圧部170も後側に変位される。逆に、押圧部170が前側に戻された場合には、連結部180を介して、起動スイッチ160も前側に引っ張られて、元の位置に戻る。このようにして、起動スイッチ160の変位量に応じた押圧部170の連動が実現される。
第2の平板部172は、取付状態において、インパクトレンチ30のトリガ式スイッチ60の前面に当接するように配置されるか、わずかなクリアランスを有してトリガ式スイッチ60の前面の近傍に配置される。この状態で、起動スイッチ160が引き操作されると、押圧部170が後側に変位され、その結果、トリガ式スイッチ60が後側に押圧されて、起動位置まで変位される。この状態でユーザが起動スイッチ160から手を離すと、上述の付勢部材からトリガ式スイッチ60に作用する付勢力によって、トリガ式スイッチ60は、元の位置に戻される。このとき、押圧部170は、トリガ式スイッチ60によって押圧されて元の位置に戻り、これに連動して、起動スイッチ160も元の位置に戻る。本実施形態では、第2の平板部172は、シャフト150の延長線上でトリガ式スイッチ60を押圧する位置に設けられている。ただし、アタッチメント100における第2の平板部172の位置は、トリガ式スイッチ60を後側に押圧可能である限りにおいて、任意に設定可能である。
この構成によれば、第1のハンドル140に設けられた起動スイッチ160を操作するだけで、トリガ式スイッチ60から離れた位置でトリガ式スイッチ60を操作することができる。しかも、機械的な構成のみでトリガ式スイッチ60を操作することができるので(換言すれば、電気的な構成を必要としないので)、アタッチメント100の構成を簡素化できる。さらに、起動スイッチ160の変位量(つまり、引き操作量)に応じて押圧部170の変位量、ひいては、押圧部170に押圧されるトリガ式スイッチ60の変位量が変わるので、ユーザは、アンビル40の回転数を無段階に変更することができる。
しかも、連結部180の、ボルト175と台座173との間に挟まれる位置を変更することによって、前後方向における連結部180と押圧部170との相対位置を調節することができる。つまり、押圧部170の初期位置(換言すれば、起動スイッチ160が引き操作されていないときの押圧部170の位置)を調節できる。インパクトレンチ30においてトリガ式スイッチ60の初期突出量(引き操作されていないときの工具本体ハンドル70からの突出量)は、インパクトレンチ30の仕様に応じて異なるが、本実施形態によれば、トリガ式スイッチ60の初期突出量に応じて、押圧部170の初期位置を好適に調節して、押圧部170をトリガ式スイッチ60に対して適切な位置に配置することができる。
次に、第2のハンドル190について、図14〜17を参照して説明する。第2のハンドル190は、略C字状のループ形状を有するハンドル本体191と、ハンドル本体191と一体的に形成され、ハンドル本体191のループ形状の両端に位置する取付端部192,193と、を備えている。取付端部192,193の各々は、平坦な上面および下面を有している。第2のハンドル190は、さらに、周方向の一部が開いた円環形状を有する円環部194と、円環部194と一体的に形成され、円環部194の開いた円環形状の両端に位置する取付端部195,196と、を備えている。取付端部195,196の各々は、平坦な上面および下面を有している。取付端部195,196は、上下方向において、取付端部192,193によって挟まれる。円環部194の両端のうちの取付端部196が位置する端部には、第1の係合部197が形成されている。第1の係合部197は、円環部194の径方向内側に向けて突出する凸部の形態であり、前後方向に沿って形成されている。
第2のハンドル190は、シャフト150の周囲を円環部194が取り囲むように配置される。図16に示すように、つまみネジ198とナット198aが、互いに対して回転不能に設けられている。また、取付端部193とボルト199が、互いに対して回転不能に設けられている。つまみネジ198が回転すると、つまみネジ198が、ボルト199とナット198aとの作用により、取付端部193に近づく事となる。この様にして、円環部194の内径が小さくなり、円環部194がシャフト150を径方向内側に締め付ける。その結果、第2のハンドル190がシャフト150に対して固定される。この構成によれば、第2のハンドル190をシャフト150の前後方向の所望の位置に固定することができる。また、つまみネジ198の軸線方向を中心とする取付端部195,196に対する取付端部192,193の相対回転位置を変更すれば、シャフト150とハンドル本体191との交差角度を変更することができる。ここで、第2のハンドル190を、最も前方側(ハンドル本体191が最も前方に配置される位置)に移動させる事ができる。この移動させた際には、左右方向の大きさがコンパクトになる。また、第2のハンドル190を最も後方側(ハンドル本体191が最も後方に配置される位置)に移動させる事ができる。この移動させた際には、同じく、左右方向の大きさがコンパクトになる。いずれの場合にも左右方向にコンパクトなので、収納の際に場所を取ることが少なくなる。
シャフト150の外周面には、2つの第2の係合部153が形成されている。第2の係合部153は、シャフト150の前端から後端まで前後方向に延在する凹部の形態である。第2の係合部153は、第1の係合部197を挿入可能な大きさおよび形状を有している。第2のハンドル190をシャフト150に取り付けた状態では、第2のハンドル190の第1の係合部197は、シャフト150の第2の係合部153内に配置される。このため、第2のハンドル190がシャフト150に対して回転することが防止される。第2の係合部153は、前後方向に延在するように形成されているので、前後方向における第2のハンドル190の固定位置をどこに設定しても、第2のハンドル190の回転防止効果を得ることができる。
2つの第2の係合部153は、図16に示すように、軸線AX2に対して180度回転対称の2つの位置にそれぞれ形成されている。このため、図17に示すように、ユーザが右利きであるか、それとも左利きであるかに応じて、シャフト150に対する第2のハンドル190の周方向における固定位置を、右側と左側との間で変更することができる。これにより、作業者が右利き・左利きの何れであっても、使いやすい延長ハンドルアタッチメントとする事ができる。
第1の係合部197および第2の係合部153の形状は、上述の例に限定されるものではなく、シャフト150に対する第2のハンドル190の回転を規制可能な任意の係合形状であってもよい。例えば、第1の係合部197が凹部の形態で形成され、第2の係合部153が、第1の係合部197に嵌まる凸部の形態で形成されてもよい。
上述したアタッチメント100をインパクトレンチ30に取り付けた状態では、図20および図21に示すように、シャフト150(換言すれば、軸線AX2)は、アンビル40の回転軸線AX1と略平行かつ非同軸に延在する。このため、ユーザは、回転軸線AX1と非同軸の位置で、シャフト150の後端に取り付けられた第1のハンドル140を把持することができる。すなわち、回転軸線AX1から径方向に離間距離を確保した位置をユーザは把持することができる。よって、回転軸線AX1と同軸の位置をユーザが把持するタイプの延長ハンドルアタッチメントと比較して、インパクトレンチ30からアタッチメント100に作用する、回転軸線AX1を中心とする回転反力に対抗するための力のモーメントを大きくすることができる。したがって、ユーザは、工具本体ハンドル70からアタッチメント100に作用する回転反力を受け止めやすい。
また、第1のハンドル140は、ループハンドルの形態であるから、ユーザは、回転反力に対抗しやすい向きで第1のハンドル140を握ることができる。また、第1のハンドル140を把持してアタッチメント100を持ち運ぶ際に、持ち運びしやすい。ただし、第1のハンドル140は、任意の形状を有していてもよい。また、起動スイッチ160も、押圧部170と連動する態様である限りにおいて、第1のハンドル140の形状に応じて、任意の形式で実現され得る。例えば、第1のハンドル140は、棒状の形状を有していてもよい。この場合、起動スイッチ160は、パドル式スイッチであってもよい。
また、起動スイッチ160は、上下方向において、グリップ部141の略半分以下の範囲でのみ露出されるように配置される。このため、ユーザは、アタッチメント100を持ち運ぶ際に、起動スイッチ160を避けた位置で、薬指及び小指にてグリップ部141を握ることができる。したがって、持ち運びしやすい。換言すれば、ユーザは、アンビル40を回転させることなく、グリップ部141を2本の指で握ることができる。
また、アタッチメント100は、第1のハンドル140に加えて、第2のハンドル190を備えているので、ユーザは、使用時においてアタッチメント100をより安定的に支持することができる。また、第2のハンドル190も、回転軸線AX1と非同軸の位置で把持できるように配置されているので、インパクトレンチ30からアタッチメント100に作用する回転反力をいっそう受け止めやすい。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各要素の任意の組み合わせ、または、任意の省略が可能である。
例えば、取付部110は、インパクトレンチ30の工具本体ハンドル70に取り付けるための任意の構造を有していてもよい。また、連結部180は、ワイヤの形態に限らず、チェーン、棒状体など、任意の形態で実現されてもよい。さらに、起動スイッチ160と押圧部170との連動が、任意の態様で実現されてもよい。例えば、起動スイッチ160に対する操作によって電気的に作動するアクチュエータが、押圧部170を変位させてもよい。また、アタッチメント100は、インパクトレンチ30に代えて、T型の形状を有する他の種類のインパクト工具(例えば、インパクトドライバ)とともに使用されてもよい。
なお、ネジ締め工具の例として、インパクトレンチを示したが、インパクトドライバでも良い。当然、ドライバドリルや、震動ドライバドリルであっても良い。この様なネジ締め工具であれば、回転軸線AX1と同軸の位置をユーザが把持するタイプの延長ハンドルアタッチメントと比較して、ネジ締め工具からアタッチメント100に作用する、回転軸線AX1を中心とする回転反力に対抗するための力のモーメントを大きくすることができる。したがって、ユーザは、工具本体ハンドルからアタッチメント100に作用する回転反力を受け止めやすい。
なお、今回の実施形態については、トリガ式スイッチ60のみを操作できる構成としたが、同様に、正逆切替レバーを操作する構造を採ることができる。具体的には、取付部110に保持される弾性体が正逆切替レバー65を常に「正転方向の位置」へと付勢する様に構成する。そして、第1のハンドル140に、正逆切替遠隔レバーを設ける。この正逆遠隔レバーを操作すると、正逆切替レバー65が、弾性体の付勢力に抗って「逆転方向の位置」へと移動する様に構成する。また、正逆遠隔レバーの操作を止めると、正逆切替レバー65が「正転方向の位置」へと移動する。このように構成した状態で、正逆切替遠隔レバーを操作しない状態で、起動スイッチ160を操作すれば、インパクトレンチ30のアンビル40は、正転方向に回転する。正逆切替遠隔レバーを操作した状態で、起動スイッチ160を操作すれば、インパクトレンチ30のアンビル40は、逆転方向に回転する。この様に、正逆切替遠隔レバーも第1のハンドル140に設ける事で、正転・逆転の切替も、第1のハンドル140を握った状態で行う事ができる様になり、作業者にとって使い易い延長ハンドルアタッチメントとなる。
30...インパクトレンチ
40...アンビル
50...本体ハウジング
60...トリガ式スイッチ
65...正逆切替レバー
70...工具本体ハンドル
80...バッテリ取付部
85...バッテリ
100...延長ハンドルアタッチメント
110...取付部
110a...第1の部分
110b...第2の部分
111...ボルト
112...つまみネジ
120...取付部本体
120a...第1の取付部本体
120b...第2の取付部本体
121a,121b...ネジ穴
122...貫通孔
122a,122b...溝
123a,123b...凹部
124a,124b...クッション材
125,125a...リブ
126a...開口
127a...突起
128a...溝
129a...突出部
130...シャフト収容部
130a...第1のシャフト収容部
130b...第2のシャフト収容部
131a,131b...ネジ穴
132a,132b...溝
133a...段部
140...第1のハンドル
140a...第1の部分
140b...第2の部分
141...グリップ部
142a,142b...ネジ穴
143a,143b...環状部
144a,144b...溝
145a...保護チューブ保持部
146a...軸孔
147b...凹部
148...雄ネジ
150...シャフト
151...突起
153...第2の係合部
160...起動スイッチ
161...操作部
162...レバー部
163...突起
164...係合部
165...溝
170...押圧部
171...第1の平板部
172...第2の平板部
173...台座
174...切欠
175...ボルト
176...ワッシャ
180...連結部
181...保護チューブ
182,183...抜け止め
190...第2のハンドル
191...ハンドル本体
192,193...取付端部
194...円環部
195,196...取付端部
197...第1の係合部
198...つまみネジ
198a...ナット
199...ボルト
210...ショルダーベルト
211,212...フック
220...レンチ
AX1...アンビルの回転軸線
AX2...シャフトの軸線

Claims (12)

  1. 工具本体ハンドルと、回転軸線を中心に回転して回転駆動力を出力するように構成された回転出力部材と、該回転出力部材を回転させるための操作を行うためのトリガ式スイッチと、を有するネジ締め工具とともに使用するための延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記工具本体ハンドルに着脱可能に取り付けるための取付部と、
    第1のハンドルと、
    軸線を有し、前記第1のハンドルから前記取付部に向けて延在するシャフトと
    を備え、
    前記第1のハンドルは、前記軸線が延在する方向である軸線方向において前記シャフトに隣接して、前記取付部と反対側に配置され、
    前記延長ハンドルアタッチメントは、前記工具本体ハンドルに前記取付部を取り付けた取付状態において前記シャフトが前記回転軸線と略平行かつ非同軸に延在するように構成された
    延長ハンドルアタッチメント。
  2. 請求項1に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    ユーザに操作されることによって変位可能に構成された起動スイッチと、
    変位可能に構成された押圧部であって、前記取付状態において前記押圧部が変位されたときに前記トリガ式スイッチを押圧して、該トリガ式スイッチを起動位置まで変位させるように構成された押圧部と、
    前記起動スイッチの変位に連動して前記押圧部が変位するように前記起動スイッチと前記押圧部とを連結する連結部と
    を備える延長ハンドルアタッチメント。
  3. 請求項2に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記押圧部は、前記シャフトの延長線上で前記トリガ式スイッチを押圧する位置に設けられた
    延長ハンドルアタッチメント。
  4. 請求項2または請求項3に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記連結部および前記押圧部は、前記軸線方向における前記連結部と前記押圧部との相対位置を調整可能に構成された
    延長ハンドルアタッチメント。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記第1のハンドルはループハンドルである
    延長ハンドルアタッチメント。
  6. 請求項2ないし請求項4のいずれか一項を従属元に含む請求項5に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記ループハンドルは、前記ユーザによって把持されるためのグリップ部を備え、
    前記起動スイッチは、
    前記ユーザの指で引き操作されることによって変位される形態であり、
    前記グリップ部についての長手方向において該グリップ部の略半分以下の範囲でのみ露出されるように配置された
    延長ハンドルアタッチメント。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記軸線方向において前記取付部と前記第1のハンドルとの間に配置され、前記軸線方向に交差する方向に前記シャフトから延在する第2のハンドルを備える
    延長ハンドルアタッチメント。
  8. 請求項7に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記第2のハンドルは、第1の係合部を備え、
    前記シャフトは、前記第1の係合部と係合することによって前記第2のハンドルが前記シャフトに対して回転することを防止する形状を有する第2の係合部を備える
    延長ハンドルアタッチメント。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記延長ハンドルアタッチメントに装着されたショルダーベルトを備える
    延長ハンドルアタッチメント。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記取付部は、
    雄ネジ部材によって一体化される第1の部分および第2の部分を備え、
    前記第1の部分と前記第2の部分とが一体化された状態において前記取付部を貫通する貫通孔を有し、
    前記貫通孔は、前記工具本体ハンドルの形状に略整合した形状を有するとともに、前記工具本体ハンドルを収容する大きさを有し、
    前記取付部は、前記雄ネジ部材を取り外すことによって前記第1の部分と前記第2の部分とが分離され、それによって、前記貫通孔が開放されて、前記工具本体ハンドルの収容または取り出しが可能となるように構成された
    延長ハンドルアタッチメント。
  11. 請求項10に記載の延長ハンドルアタッチメントであって、
    前記雄ネジ部材の締緩作業を行うためのレンチを備え、
    前記第1のハンドルは、前記レンチを保持可能に収容するように構成された凹部を備える
    延長ハンドルアタッチメント。
  12. ネジ締め工具セットであって、
    請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の延長ハンドルアタッチメントと、
    前記工具本体ハンドルと、前記回転出力部材と、前記トリガ式スイッチと、を有する前記ネジ締め工具と
    を備えるネジ締め工具セット。
JP2020010331A 2020-01-24 2020-01-24 延長ハンドルアタッチメントおよびネジ締め工具セット Pending JP2021115660A (ja)

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