本出願に係る電子機器、制御方法、及び制御プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、電子機器の一例として、スマートフォンを取り上げて説明する。
(実施形態1)
図1を参照しながら、実施形態1に係るスマートフォン1の機能的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るスマートフォンのブロック図である。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。
図1に示すように、スマートフォン1は、ディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12と、姿勢検出ユニット15と、バイブレータ18と、タッチスクリーン21とを備える。
ディスプレイ2は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2は、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
ボタン3は、利用者からの操作入力を受け付ける。ボタン3の数は、単数であっても、複数であってもよい。
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2の輝度の調整に用いられる。
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化又は超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、ディスプレイ2が顔に近づけられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる無線通信規格には、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格と、近距離無線の通信規格がある。セルラーフォンの通信規格としては、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。近距離無線の通信規格としては、例えば、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等がある。WPANの通信規格には、例えば、ZigBee(登録商標)がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
通信ユニット6は、GPS衛星からの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号をコントローラ10に送出する。スマートフォン1は、GPS衛星との通信機能を通信ユニット6から分散させて、通信ユニット6から独立した個別の通信部を設けてもよい。
レシーバ7は、音出力部である。レシーバ7は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、例えば、ディスプレイ2に画面が表示される。制御プログラムには、例えば、OSが含まれる。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、画像フォルダ9B、グループ情報9C及び設定データ9Zなどを記憶する。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、カメラ12により画像を撮影する前に、撮影する画像のグループの選択を受け付けるためのグループ設定ウィンドウをディスプレイ2に表示するための機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、カメラ12により画像を撮影する前に、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zの中から、グループ設定ウィンドウにおいて選択を受け付けたグループに対応する設定情報を参照して、カメラ12による画像の撮影を制御するための機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、カメラ12により撮影された画像に挿入するコメントの入力を受け付けるためのコメント入力ウィンドウをディスプレイ2に表示するための機能を提供する。制御プログラム9Aは、グループ設定ウィンドウによりユーザから受け付けたグループに紐付けて、カメラ12により撮影された画像のデータを画像フォルダ9Bに格納するための機能を提供する。画像のデータには、コメントのデータが挿入される場合がある。
その他、制御プログラム9Aは、通信ユニット6などを制御することによって、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)などを用いた通信を実現させるための機能を提供する。
制御プログラム9Aは、通信ユニット6などを制御することによって、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等を用いた近距離無線通信を実現させるための機能を提供する。
制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6及びマイク8などを制御することによって、通話を実現させるための機能を提供する。
制御プログラム9Aにより提供される機能は、複数のプログラムモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
画像フォルダ9Bは、上記グループに紐付けられた画像のデータを保存する。画像のデータには、静止画だけなく、動画も含まれる。画像のデータには、コメントのデータが挿入される場合がある。コメントのデータは、テキストデータとして、画像のデータに関連付けられる。
グループ情報9Cは、画像フォルダ9Bに保存されている画像のデータをグループごとに管理するための識別情報に該当する。図2は、グループ情報の一例を示す図である。図2に示すように、グループ情報9Cには、例えば、識別情報であるグループ名と、画像のファイル名とが対応付けて保存される。グループ情報9Cは、グループ名の代わりに、“001:子供”、“002:食べ物”、“003:旅行”などのように、数字または記号などを画像のファイル名に対応付けて保存してもよい。
設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関連する各種の設定及び処理に関する情報を含む。図3は、設定データに含まれる設定情報の一例を示す図である。図3に示すように、設定データ9Zには、例えば、グループ情報9Cに保存されるグループ名と、カメラ12により画像を撮影するときにコントローラ10による制御に用いられる制御値のデータとが対応付けて保存される。制御値の一例としては、解像度、フォーカスモード、明るさ補正、ホワイトバランス、手ぶれ補正などがある。設定データ9Zには、例えば、カメラ12により画像を撮影する前に、選択中の状態にあるグループに関する情報(例えば、グループ名)が含まれる。設定データ9Zには、例えば、カメラ12により画像を撮影する前に、撮影する画像のグループの選択を受け付けるグループ設定が有効な状態にあるか否かの情報が含まれる。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2、通信ユニット6、レシーバ7、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、マイク8、カメラ12、姿勢検出ユニット15、及びタッチスクリーン21を含むが、これらに限定されない。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、カメラ12により画像を撮影する前に、撮影する画像のグループの選択を受け付けるためのグループ設定ウィンドウをディスプレイ2に表示する処理を実現する。コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、カメラ12により画像を撮影する前に、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zの中から、グループ設定ウィンドウにおいて選択を受け付けたグループに対応する設定情報を参照して、カメラ12による画像の撮影を制御する処理を実現する。コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、カメラ12により撮影された画像に挿入するコメントの入力を受け付けるためのコメント入力ウィンドウをディスプレイ2に表示する処理を実現する。コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、グループ設定ウィンドウによりユーザから受け付けたグループに紐付けて、カメラ12により撮影された画像のデータを画像フォルダ9Bに格納する処理を実現する。
スピーカ11は、音出力部である。スピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。
カメラ12は、撮影した画像を電気信号へ変換する。カメラ12には、例えば、ディスプレイ2に面している物体を撮影するインカメラ、ディスプレイ2の反対側の面に面している物体を撮影するアウトカメラが含まれる。
姿勢検出ユニット15は、スマートフォン1の姿勢を検出する。姿勢検出ユニット15は、姿勢を検出するために、加速度センサ、方位センサ、及びジャイロスコープの少なくとも1つを備える。
バイブレータ18は、スマートフォン1の一部又は全体を振動させる。バイブレータ18は、振動を発生させるために、例えば、圧電素子、又は偏心モータなどを有する。バイブレータ18による振動は、着信等の各種のイベントを利用者に報知するために用いられる。
タッチスクリーン21は、タッチスクリーン21に対する接触を検出する。コントローラ10(スマートフォン1)は、タッチスクリーン21によって検出される接触に基づいて、指、スタイラス、ペン等(以下、単に「指」という)を用いてタッチスクリーン21に対して行われる各種操作(ジェスチャ)を検出する。例えば、タッチスクリーン21は、タッチセンサを有する。タッチセンサは、タッチスクリーン21への指の接触を、接触された場所のタッチスクリーン21上での位置とともに検出し、コントローラ10に通知する。コントローラ10が、タッチスクリーン21を介して検出する各種操作(ジェスチャ)には、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトが含まれるがこれらに限定されない。タッチスクリーン21の検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。図1に示すように、ディスプレイ2と、タッチスクリーン21とは機能的には分離したものであるが、物理的にはタッチスクリーンディスプレイとして統合されていてよい。
図1に示したスマートフォン1の機能構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。
図4及び図5を用いて、スマートフォン1により画像の撮影が行われる際の制御の一例について説明する。図4及び図5に登場する“F1”は、ユーザの指を示す。以下の説明において、特段の定めなく、「操作」と表記するものについては、タッチ、タップ、スワイプ、ダブルタップなど、他の処理との対応付けが重複しない限り、どのような操作を検出対象としてもよい。
図4は、実施形態1におけるスマートフォン1により実行される制御の一例を示す図である。
図4に示すように、スマートフォン1は、カメラ12を起動し、カメラ12により捕捉されるイメージデータの画面50をディスプレイ2に表示している(ステップS11)。このとき、スマートフォン1は、撮影する画像のデータをグループに紐付ける設定を行うためのアイコン50bを画面50に表示させる。画面50には、イメージデータを画像として撮影するための撮影ボタン50aが設けられる。画面50には、カメラ12による画像撮影時の制御値をユーザが手動で設定するための設定ボタン90が設けられる。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、アイコン50bに対するユーザの操作を検出すると(ステップS12)、ディスプレイ2にグループ設定ウィンドウ50cを画面50に表示させる(ステップS13)。グループ設定ウィンドウ50cには、グループ設定をON又はOFFに切替えるための操作部C1と、撮影する画像のデータに紐付けるグループを選択するための操作部C2と、選択完了の操作を行うための操作部C3とが設けられる。ステップS13では、操作部C1の表示がOFFであるので、グループ設定が無効な状態にある。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、グループ設定ウィンドウ50cの操作部C1に対するスワイプを検出すると(ステップS14)、グループ設定を有効な状態に切替えるとともに、操作部C1の表示をOFFからONに切替える(ステップS15)。スマートフォン1が、ステップS14にて検出する操作部C1に対する操作は、スワイプ以外の操作であってもよい。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、グループ設定ウィンドウ50cの操作部C2に対するタップを検出すると、タップが検出された位置に対応するグループの部分を選択状態にする(ステップS16)。スマートフォン1は、例えば、タップが検出された位置に対応する“旅行”と表記された箇所の一部(丸印)を点灯させたような画像を表示させることにより、グループとして“旅行”が選択状態にあることをユーザに知らせる。図4に示すグループは一例に過ぎない。グループは事前に登録しておいてもよいし、任意のタイミングで追加できるようにしてもよい。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、グループ設定ウィンドウ50cの操作部C3に対するタップを検出すると(ステップS17)、グループ設定を完了し、再び、画面50をディスプレイ2に表示させる(ステップS18)。このとき、スマートフォン1は、画面50に、現在選択中のグループが“旅行”であることを表示する(50d参照)。スマートフォン1は、ステップS18より後にカメラ12により撮影された画像のデータを、選択中のグループに紐付けて、画像フォルダ9Bに格納する。
図5は、図4に示す制御に続いてスマートフォン1により実行される制御の一例を示す図である。
図5に示すように、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、画面50の撮影ボタン50aに対する操作を検出すると(ステップS21)、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zを参照して、現在選択中のグループを特定する。続いて、スマートフォン1は、現在選択中のグループに対応する設定情報を参照して、カメラ12による画像の撮影を制御する。例えば、現在選択中のグループが旅行であれば、旅行に対応する「解像度3、フォーカスモード3、明るさ補正3、ホワイトバランス3、手ぶれ補正なし、・・・」などを、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する。続いて、スマートフォン1は、カメラ12により撮影された画像のデータを取得し、画像に挿入するコメントをユーザから受け付けるためのコメント入力ウィンドウ50eをディスプレイ2に表示する(ステップS22)。コメント入力ウィンドウ50eには、例えば、入力された文字を表示する領域と、ソフトウェアキーボードの領域とが含まれる。
続いて、スマートフォン1は、コメント入力ウィンドウ50eに入力された文字が確定されると(ステップS23)、選択中のグループ(例えば、旅行)に紐付けて、取得した画像のデータ、及び入力されたコメントを画像フォルダ9Bに格納し、ユーザに対するメッセージを表示する(ステップS24)。
スマートフォン1は、画像を格納する場合、一度起動されたカメラ12が動作終了されるまでの間に撮影された全ての画像を、画像フォルダ9B内に1つのアルバムとして纏めて管理してよい。このとき、スマートフォン1は、この1つのアルバムに対して、グループを紐付ける。
図6及び図7を用いて、実施形態1に係るスマートフォン1による処理手順の一例を説明する。図6及び図7は、実施形態1に係るスマートフォン1による制御の流れを示すフローチャートである。図6及び図7に示す処理手順は、例えば、カメラ12の起動に伴って開始される。図6及び図7に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。
図6に示すように、コントローラ10は、カメラ12が起動されると、カメラ12で捕捉されているイメージデータの画面50をディスプレイ2に表示する(ステップS101)。このとき、スマートフォン1は、撮影する画像のデータをグループに紐付ける設定を行うためのアイコン50bと、イメージデータを画像として撮影するための撮影ボタン50aとを画面50に表示させる。
続いて、コントローラ10は、タッチスクリーン21を介して、アイコン50bに対するユーザの操作を検出すると、検出したユーザの操作に応じて、グループ設定ウィンドウ50cをディスプレイ2に表示する(ステップS102)。グループ設定ウィンドウ50cには、グループ設定をON又はOFFに切替えるための操作部C1と、撮影する画像のデータに紐付けるグループを選択するための操作部C2と、選択完了の操作を行うための操作部C3とが設けられる(図4参照)。
続いて、コントローラ10は、グループ設定ウィンドウ50c上で検出されるユーザの操作に応じて、カメラ12により撮影される画像に紐付けるグループを決定する(ステップS103)。ステップS103について具体的に説明する。コントローラ10は、例えば、グループ設定ウィンドウ50cの操作部C1に対する操作を検出すると、グループ設定を有効な状態に切替える。グループ設定を有効な状態に切替えた後、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、グループ設定ウィンドウ50cの操作部C2に対する操作を検出すると、タップが検出された位置に対応するグループを選択状態にする。そして、コントローラ10は、タッチスクリーン21を介して、グループ設定ウィンドウ50cの操作部C3に対するタップを検出すると、グループ設定を完了する。グループ設定完了後、コントローラ10は、再び、画面50をディスプレイ2に表示させる。
ステップ103におけるグループの決定に伴い、コントローラ10は、ステップS103で決定されたグループに対応する設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS104)。例えば、現在選択中のグループが旅行であれば、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zの中の設定情報の中から、旅行に対応する「解像度3、フォーカスモード3、明るさ補正3、ホワイトバランス3、手ぶれ補正なし、・・・」などを、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する。
続いて、コントローラ10は、画面50の撮影ボタン50aに対するユーザの操作に応じて、カメラ12により撮影された画像データを取得する(ステップS105)。コントローラ10は、画面50の撮影ボタン50aに対するユーザの操作を検出されると、ステップS104で参照する制御値に基づいて、カメラ12による画像の撮影を制御する。
続いて、コントローラ10は、コメント入力ウィンドウ50eをディスプレイ2に表示する(ステップS106)。コメント入力ウィンドウ50eには、例えば、入力された文字を表示する領域と、ソフトウェアキーボードの領域とが含まれる(図5参照)。
続いて、コントローラ10は、コメント入力ウィンドウ50eに対して、コメントの入力があったかどうかを判定する(ステップS107)。
コントローラ10は、判定の結果、コメントの入力があった場合には(ステップS107、Yes)、画像データ及びコメントデータと、ステップS103で決定されたグループとを紐付けて、画像フォルダ9Bに格納する(ステップS108)。例えば、コントローラ10は、画像データをファイル形式で格納する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、コメントの入力がない場合には(ステップS107、No)、画像データと、ステップS103で決定されたグループとを紐付けて、画像フォルダ9Bに格納する(ステップS109)。
続いて、コントローラ10は、カメラ12による撮影が終了されたかどうかを判定する(ステップS110)。例えば、コントローラ10は、カメラ12の動作が終了された場合に、撮影が終了されたものと判定する。あるいは、コントローラ10は、撮影のたびに、撮影を終了するか否かをユーザに選択させる画面を表示し、ユーザにより終了が選択された場合に、撮影が終了されたものと判定してもよい。
コントローラ10は、判定の結果、撮影が終了された場合には(ステップ110、Yes)、ステップS103で決定されたグループに対応するアイコンを作成し(ステップS111)、図6及び7の処理手順を終了する。これとは反対に、コントローラ10は、判定の結果、撮影が終了されない場合には(ステップ110、No)、上記ステップS105の処理手順に戻り、画像の撮影を継続する。
撮影が終了されるまでの間、図7に示すステップS105〜ステップS111までの処理手順により、画像フォルダ9Bに格納される複数の画像データ(画像ファイル)は、同一のグループに紐付けられる。さらに、図7に示すステップS105〜ステップS111までの処理手順により、カメラ12により撮影される画像データは、ユーザにより選択されたグループに対応する制御値を参照して撮影される。このように、実施形態1によれば、ユーザは、カメラ12を用いて画像を撮影する際に、画像に紐付けるグループを指定するだけで、画像撮影時の設定を簡易に行うことができ、スマートフォン1に搭載される画像撮影時の各種機能が活用される。
(実施形態2)
実施形態1では、ユーザによるグループの設定により、カメラ12による画像撮影時の制御値が同時に決定される制御の例を説明した。以下の実施形態2では、画像撮影時の制御値を変更する制御の例について説明する。
実施形態2に係るスマートフォン1の機能的な構成は、実施形態1と基本的に同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
制御プログラム9Aは、例えば、カメラ12により画像を撮影する前に、設定情報の入力があった場合には、ユーザからの選択を受け付けたグループに対応する設定情報を消去し、入力のあった設定情報を、ユーザからの選択を受け付けたグループに対応する新たな設定情報として、ストレージ9に格納するための機能を提供する。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、カメラ12により画像を撮影する前に、設定情報の入力があった場合には、ユーザからの選択を受け付けたグループに対応する設定情報を消去し、入力のあった設定情報を、ユーザからの選択を受け付けたグループに対応する新たな設定情報として、ストレージ9に格納する処理を実現する。
図8を用いて、スマートフォン1により画像の撮影が行われる際の制御の一例について説明する。図8は、実施形態2におけるスマートフォンにより実行される制御の一例を示す図である。
図8に示すように、スマートフォン1は、カメラ12を起動し、カメラ12により捕捉されるイメージデータの画面50をディスプレイ2に表示している(ステップS31)。画面50には、カメラ12による画像撮影時の制御値をユーザが手動で設定するための設定ボタン90が設けられる。ステップS31は、例えば、上記図4に示す制御によりグループが決定された後の状態であり、画面50には、例えば、現在選択中のグループが“旅行”であることが表示されている(50d参照)。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、設定ボタン90に対するユーザの操作を検出すると(ステップS32)、ディスプレイ2に設定入力ウィンドウ90aを画面50に表示させる(ステップS33)。設定入力ウィンドウ90aには、解像度、フォーカスモード、明るさ補正など、カメラ12による画像撮影時の制御値が、タッチスクリーン21を介した操作により設定可能な状態で表示される。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、設定入力ウィンドウ90aの“解像度”と表示された箇所に対するタップを検出すると(ステップS34)、設定入力ウィンドウ90aの表示を解像度の設定を受け付ける状態に切替える(ステップS35)。ステップS35では、設定入力ウィンドウ90aに、選択可能な解像度として、解像度1〜3の3つの選択肢が表示される例を示している。ステップS35に示す設定入力ウィンドウ90aの表示は、一例であり、これに限定されるものではない。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、設定入力ウィンドウ90aの“解像度1”と表示された箇所に対するタップを検出すると(ステップS36)、解像度の設定を確定するとともに、設定を終了するかどうかを確認する確認ウィンドウ90bを表示する(ステップS37)。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、確認ウィンドウ90bの“Yes”と表記された箇所に対する操作を検出すると(ステップS38)、画像撮影時の制御値の設定操作処理を終了する。スマートフォン1は、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zの中の設定情報から、現在選択中のグループ“旅行”に対応する設定情報を消去し、グループ“旅行”に対応する新たな設定情報として、解像度1を格納する。ステップS38において、スマートフォン1は、確認ウィンドウ90bの“No”と表記された箇所に対する操作を検出すると(ステップS38)、例えば、ディスプレイ2の画面表示をステップS33に示す状態に戻して、画像撮影時の制御値の設定操作処理を継続する。
続いて、スマートフォン1は、設定入力ウィンドウ90a及び確認ウィンドウ90bの表示を消去して、カメラ12により捕捉されるイメージデータをディスプレイ2に表示する画面50に戻る(ステップS39)。
スマートフォン1は、ステップS39に続いて、カメラ12により画像の撮影が行われる際には、現在選択中のグループ“旅行”に対応付けられる新たな解像度の情報(解像度1)を用いて、カメラ12による画像の撮影を制御する。
図8に示す制御では、スマートフォン1は、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zの中の設定情報から、現在選択中のグループに対応する設定情報を消去した後、新たな設定情報を現在選択中のグループに対応付けてストレージ9に格納する場合を説明した。しかしながら、図8に示す制御は一例であり、スマートフォン1は、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zの中の設定情報から、現在選択中のグループに対応する設定情報を消去しなくてもよい。
図9及び図10を用いて、実施形態2に係るスマートフォン1による処理手順の一例を説明する。図9は、実施形態2に係るスマートフォン1による制御の流れを示すフローチャートである。図10は、図9に示す処理手順により変更される設定情報の遷移を示す図である。図9に示す処理手順は、例えば、カメラ12の起動に伴って開始される。図9に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。
図9に示すように、コントローラ10は、カメラ12が起動されると、カメラ12で捕捉されているイメージデータの画面50をディスプレイ2に表示する(ステップS201)。このとき、スマートフォン1は、撮影する画像のデータをグループに紐付ける設定を行うためのアイコン50bと、イメージデータを画像として撮影するための撮影ボタン50aとを画面50に表示させる。
続いて、コントローラ10は、タッチスクリーン21を介して、アイコン50bに対するユーザの操作を検出すると、検出したユーザの操作に応じて、グループ設定ウィンドウ50cをディスプレイ2に表示する(ステップS202)。グループ設定ウィンドウ50cには、グループ設定をON又はOFFに切替えるための操作部C1と、撮影する画像のデータに紐付けるグループを選択するための操作部C2と、選択完了の操作を行うための操作部C3とが設けられる(図4参照)。
続いて、コントローラ10は、グループ設定ウィンドウ50c上で検出されるユーザの操作に応じて、カメラ12により撮影される画像に紐付けるグループを決定する(ステップS203)。
ステップ203におけるグループの決定に伴い、コントローラ10は、ステップS203で決定されたグループに対応する設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS204)。例えば、現在選択中のグループが旅行であれば、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zの中の設定情報の中から、旅行に対応する「解像度3、フォーカスモード3、明るさ補正3、ホワイトバランス3、手ぶれ補正なし、・・・」などを、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する。
続いて、コントローラ10は、画像の撮影前に設定情報の操作入力があるかを判定する(ステップS205)。
コントローラ10は、判定の結果、画像の撮影前に設定情報の操作入力があった場合には(ステップS205,Yes)、ステップS205で入力された設定情報をステップS203で決定されたグループに対応付けて格納する(ステップS206)。図10に示すように、コントローラ10は、画像の撮影前に入力された設定情報を、現在選択中のグループに対応する新たな設定情報として、ストレージ9に格納する。例えば、解像度の設定入力があった場合には、コントローラ10は、図10のステップA1〜ステップA2に示すように、現在選択中のグループ“旅行”について設定されている“解像度3”を消去し、入力された“解像度1”を、現在選択中のグループ“旅行”に対応する新たな設定情報として、ストレージ9に格納する。
続いて、コントローラ10は、ステップS205で入力された設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS207)。以後、コントローラ10は、上記図7に示す処理手順と同様の処理手順に進む。
ステップS205において、コントローラ10は、判定の結果、画像の撮影前に設定情報の操作入力がない場合には(ステップS205,No)、ステップS206の処理手順を行うことなく、以後、上記図7に示す処理手順と同様の処理手順に進む。
(実施形態3)
以下の実施形態3では、画像データに紐付ける新規グループの追加と、新規グループに対応付ける設定情報の入力に関する制御の例について説明する。
実施形態3に係るスマートフォン1の機能的な構成は、実施形態1と基本的に同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
制御プログラム9Aは、例えば、カメラ12により画像を撮影する前に入力された新規グループの選択を受け付けた場合には、新規グループの画像撮影時に参照する設定情報の入力を要求し、要求に応じて取得した設定情報を新規グループに対応付けてストレージ9に格納するための機能を提供する。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、カメラ12により画像を撮影する前に入力された新規グループの選択を受け付けた場合には、新規グループの画像撮影時に参照する設定情報の入力を要求し、要求に応じて取得した設定情報を新規グループに対応付けてストレージ9に格納する処理を実現する。
図11を用いて、スマートフォン1により画像の撮影が行われる際の制御の一例について説明する。図11は、実施形態3におけるスマートフォン1により実行される制御の一例を示す図である。
図11に示すように、スマートフォン1は、カメラ12を起動し、カメラ12により捕捉されるイメージデータの画面50をディスプレイ2に表示している(ステップS41)。続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、アイコン50bに対するユーザの操作を検出すると(ステップS42)、ディスプレイ2にグループ設定ウィンドウ50cを画面50に表示させる(ステップS43)。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、グループ設定ウィンドウ50cの操作部C1に対するスワイプを検出すると(ステップS44)、グループ設定を有効な状態に切替えるとともに、操作部C1の表示をOFFからONに切替える(ステップS45)。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、グループ設定ウィンドウ50cの“グループ”と表記された箇所に対するタップを検出すると(ステップS46)、グループ名を設定するためのグループ名設定ウィンドウ50eを画面50に表示させる(ステップS47)。グループ名設定ウィンドウ50eには、例えば、入力された文字を表示する領域と、ソフトウェアキーボードの領域とが含まれる。
続いて、スマートフォン1は、グループ名設定ウィンドウ50eに入力された文字が確定されると(ステップS48)、入力された文字に対応するグループ名(例えば、旅行)を新規グループの情報としてストレージ9に格納する。続いて、スマートフォン1は、入力された新規グループ名を挿入したグループ設定ウィンドウ50cを画面50に表示させる(ステップS49)。これにより、ユーザは、これから撮影する画像に紐付けるグループとして“旅行”を選択可能な状態となる。
以後、画像に紐付けるグループとして、新規グループ“旅行”の選択を受け付けた場合には、画像撮影時に参照された設定情報を、新規グループ“旅行”の設定情報としてストレージ9に格納する。新規グループ“旅行”が選択された段階では、対応する設定情報がストレージ9に格納されていない状態である。このため、スマートフォン1は、例えば、ユーザに設定情報の入力を要求して、図8に示す制御と同様の手順で設定情報を取得し、取得した設定情報を新規グループ“旅行”に対応付けてストレージ9に格納する。
図12及び図13を用いて、実施形態3に係るスマートフォン1による処理手順の一例を説明する。図12は、実施形態3に係るスマートフォン1による制御の流れを示すフローチャートである。図13は、図12に示す処理手順により変更される設定情報の遷移を示す図である。図12に示す処理手順は、例えば、カメラ12の起動に伴って開始される。図12に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。
図12に示すように、コントローラ10は、カメラ12が起動されると、カメラ12で捕捉されているイメージデータの画面50をディスプレイ2に表示する(ステップS301)。このとき、スマートフォン1は、撮影する画像のデータをグループに紐付ける設定を行うためのアイコン50bと、イメージデータを画像として撮影するための撮影ボタン50aとを画面50に表示させる。
続いて、コントローラ10は、タッチスクリーン21を介して、アイコン50bに対するユーザの操作を検出すると、検出したユーザの操作に応じて、グループ設定ウィンドウ50cをディスプレイ2に表示する(ステップS302)。グループ設定ウィンドウ50cには、グループ設定をON又はOFFに切替えるための操作部C1と、撮影する画像のデータに紐付けるグループを選択するための操作部C2と、選択完了の操作を行うための操作部C3とが設けられる(図4参照)。
続いて、コントローラ10は、グループの選択が行われる前に、新規グループの追加操作があるかを判定する(ステップS303)。
コントローラ10は、判定の結果、新規グループの追加操作があった場合には(ステップS303,Yes)、新規グループ名の情報をストレージ9に格納し(ステップS304)、グループ設定ウィンドウ50cに、新規グループ名を表示する(ステップS305)。続いて、コントローラ10は、グループ設定ウィンドウ50c上で検出されるユーザの操作に応じて、カメラ12により撮影される画像に紐付けるグループを決定する(ステップS306)。
ステップS303において、コントローラ10は、判定の結果、グループの選択が行われる前に、新規グループの追加操作がない場合には(ステップS303,No)、そのまま、ステップS306の処理手順に移る。
続いて、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zを参照して、ステップS306で決定されたグループに対応する設定情報が格納されているかを判定する(ステップS307)。
コントローラ10は、判定の結果、ステップS306で決定されたグループに対応する設定情報が格納されている場合には(ステップS307,Yes)、ステップS306で決定されたグループに対応する設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS308)。
続いて、コントローラ10は、画像の撮影前に設定情報の操作入力があるかを判定する(ステップS309)。
コントローラ10は、判定の結果、画像の撮影前に設定情報の操作入力があった場合には(ステップS309,Yes)、ステップS306で決定されたグループに対応付けて、ステップS309で入力された設定情報をストレージ9に格納する(ステップS310)。
続いて、コントローラ10は、ステップS309で入力された設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS311)。以後、コントローラ10は、上記図7に示す処理手順と同様の処理手順に進む。
ステップS309において、コントローラ10は、判定の結果、画像の撮影前に設定情報の操作入力がない場合には(ステップS309,No)、ステップS310の処理手順を行うことなく、以後、上記図7に示す処理手順と同様の処理手順に進む。
ステップS307において、コントローラ10は、判定の結果、ステップS306で決定されたグループに対応する設定情報が格納されていない場合(新規グループ名が選択された場合)には(ステップS307,No)、グループ名に対応付ける設定情報の入力を要求する(ステップS312)。
続いて、コントローラ10は、ステップS312の要求に応じて入力された設定情報を、ステップS306で選択されたグループに対応付けて、ストレージ9に格納する(ステップS313)。
続いて、コントローラ10は、ステップS312の要求に応じて入力された設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS314)。以後、コントローラ10は、上記ステップS309の処理手順に進む。
上述してきたように、コントローラ10は、画像に紐付けるグループとして新規グループが追加されると、新規グループの情報をストレージに格納する。そして、コントローラ10は、画像に紐付けるグループとして新規グループの選択を受け付けると、新規グループに対応付ける設定情報の入力を要求し、要求に応じて取得した設定情報を新規グループに対応付けて格納する。例えば、新規グループとして“旅行”が追加されると、コントローラ10は、図13のステップB1〜ステップB2に示すように、追加された新規グループ“旅行”の情報をストレージ9に格納する。続いて、コントローラ10は、画像に紐付けるグループとして新規グループ“旅行”の選択を受け付けた場合には、新規グループ“旅行”に対応付ける設定情報の入力を要求し、要求に応じて取得した設定情報「解像度3、フォーカスモード3、明るさ補正3、ホワイトバランス3、手ぶれ補正なし、・・・」などを、新規グループ“旅行”に対応付けてストレージ9に格納する。
(実施形態4)
実施形態3では、画像に紐付けるグループとして新規グループの選択を受け付けた場合に、新規グループに対応付ける設定情報の入力を要求し、要求に応じて取得した設定情報を新規グループに対応付けて格納する制御の例を説明した。以下の実施形態4では、画像に紐付けるグループとして新規グループの選択を受け付けた場合に、新規グループに対応付ける設定情報として、複数の推奨情報を提供して推奨情報の選択を要求し、要求に応じて選択された推奨情報を、新規グループに対応付けて格納する制御の例を説明する。
実施形態4に係るスマートフォン1の機能的な構成は、実施形態1と基本的に同様の構成であるが、以下に説明する点が異なる。
ストレージ9は、設定データ9Zとして、画像撮影時に参照する推奨情報として予め用意される設定モードの情報を記憶する。図14は、設定モードの一例を示す図である。図14に示すように、設定データ9Zに含まれる設定モードには、人を撮影する際の推奨モードである人モード、物を撮影する際の推奨モードである物モード、風景を撮影する際の推奨モードである風景モードの各設定モードごとに、カメラ12による画像撮影時の制御値である設定情報が対応付けられる。
制御プログラム9Aは、例えば、カメラ12により画像を撮影する前に入力された新規グループの選択を受け付けた場合には、新規グループの画像撮影時に参照する設定情報として複数の設定モードの中からモードの選択を要求し、要求に応じて選択されたモードに対応する設定情報を、新規グループに対応付けてストレージ9に格納するための機能を提供する。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、カメラ12により画像を撮影する前に入力された新規グループの選択を受け付けた場合には、新規グループの画像撮影時に参照する設定情報として複数の設定モードの中からモードの選択を要求し、要求に応じて選択されたモードに対応する設定情報を、新規グループに対応付けてストレージ9に格納する処理を実現する。
図15を用いて、実施形態4に係るスマートフォン1による処理手順の一例を説明する。図15は、実施形態4に係るスマートフォン1による制御の流れを示すフローチャートである。図15に示す処理手順は、例えば、カメラ12の起動に伴って開始される。図15に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。
図15に示すように、コントローラ10は、カメラ12が起動されると、カメラ12で捕捉されているイメージデータの画面50をディスプレイ2に表示する(ステップS401)。このとき、スマートフォン1は、撮影する画像のデータをグループに紐付ける設定を行うためのアイコン50bと、イメージデータを画像として撮影するための撮影ボタン50aとを画面50に表示させる。
続いて、コントローラ10は、タッチスクリーン21を介して、アイコン50bに対するユーザの操作を検出すると、検出したユーザの操作に応じて、グループ設定ウィンドウ50cをディスプレイ2に表示する(ステップS402)。グループ設定ウィンドウ50cには、グループ設定をON又はOFFに切替えるための操作部C1と、撮影する画像のデータに紐付けるグループを選択するための操作部C2と、選択完了の操作を行うための操作部C3とが設けられる(図4参照)。
続いて、コントローラ10は、グループの選択が行われる前に、新規グループの追加操作があるかを判定する(ステップS403)。
コントローラ10は、判定の結果、新規グループの追加操作があった場合には(ステップS403,Yes)、新規グループ名の情報をストレージ9に格納し(ステップS404)、グループ設定ウィンドウ50cに、新規グループ名を表示する(ステップS405)。続いて、コントローラ10は、グループ設定ウィンドウ50c上で検出されるユーザの操作に応じて、カメラ12により撮影される画像に紐付けるグループを決定する(ステップS406)。
ステップS403において、コントローラ10は、判定の結果、グループの選択が行われる前に、新規グループの追加操作がない場合には(ステップS403,No)、そのまま、ステップS406の処理手順に移る。
続いて、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されている設定データ9Zを参照して、ステップS406で決定されたグループに対応する設定情報が格納されているかを判定する(ステップS407)。
コントローラ10は、判定の結果、ステップS406で決定されたグループに対応する設定情報が格納されている場合には(ステップS407,Yes)、ステップS406で決定されたグループに対応する設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS408)。
続いて、コントローラ10は、画像の撮影前に設定情報の操作入力があるかを判定する(ステップS409)。
コントローラ10は、判定の結果、画像の撮影前に設定情報の操作入力があった場合には(ステップS409,Yes)、ステップS406で決定されたグループに対応付けて、ステップS409で入力された設定情報をストレージ9に格納する(ステップS410)。
続いて、コントローラ10は、ステップS409で入力された設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS411)。以後、コントローラ10は、上記図7に示す処理手順と同様の処理手順に進む。
ステップS409において、コントローラ10は、判定の結果、画像の撮影前に設定情報の操作入力がない場合には(ステップS409,No)、ステップS410の処理手順を行うことなく、以後、上記図7に示す処理手順と同様の処理手順に進む。
ステップS407において、コントローラ10は、判定の結果、ステップS406で決定されたグループに対応する設定情報が格納されていない場合(新規グループ名が選択された場合)には(ステップS407,No)、複数の設定モードを提示し、設定モードの選択を要求する(ステップS412)。
続いて、コントローラ10は、ステップS412の要求に応じて選択された設定モードに対応する設定情報をストレージ9から取得し、取得した設定情報を、ステップS406で選択されたグループに対応付けて、ストレージ9に格納する(ステップS413)。
続いて、コントローラ10は、ステップS412の要求に応じて選択された設定情報を、カメラ12による画像撮影時の制御値として参照する(ステップS414)。以後、コントローラ10は、上記ステップS409の処理手順に進む。
(実施形態5)
実施形態1において、同一のグループに紐付けられた状態で画像フォルダ9Bに格納された複数の画像ファイルをディスプレイ2に表示したり、編集したりしてもよい。
図16〜図18を用いて、実施形態5におけるスマートフォン1による制御の一例を説明する。図16は、同一のグループに紐付けられている複数の画像ファイルをディスプレイ2に表示する制御の例を示す図である。
図16に示すように、スマートフォン1は、ホーム画面40をディスプレイ2に表示するホーム画面40には、ストレージ9に格納されている各種ファイルを管理するためのファイル管理画面60をディスプレイに表示させるためのアイコン40aが表示される。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、アイコン40aに対する操作を検出すると(ステップS51)、ファイル管理画面60をディスプレイに表示する(ステップS52)。ファイル管理画面60には、画像ファイル、動画ファイル、及び音声ファイルの一覧などをディスプレイ2に表示させるための操作部が設けられる。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、画像ファイルの一覧をディスプレイ2に表示させるための操作部に対する操作を検出すると(ステップS53)、画像ファイルの一覧画面60aをディスプレイ2に表示する(ステップS54)。画像ファイルの一覧をディスプレイ2に表示させるための操作部に対する操作は、タップ、ダブルタップ、タッチ、ロングタッチなど、任意の操作であってよい。画像ファイルの一覧画面60aには、ストレージ9の画像フォルダ9Bに格納されている画像ファイルのそれぞれに対応するサムネイルの一覧61が表示される。サムネイルの代わりに、アイコンなどを表示してもよい。さらに、一覧画面60aには、画像ファイルに紐付けられているグループの一覧を示すグループ一覧画面70の一部が表示される。
一覧画面60aを表示させた後、スマートフォン1は、グループ一覧画面70の一部に対する操作を検出すると(ステップS55)、グループ一覧画面70をディスプレイ2に表示する(ステップS56)。グループ一覧画面70の一部に対する操作は、画面上向きのスワイプ、画面に対するタップ、ダブルタップ、タッチ、ロングタッチなど、任意の操作であってよい。グループ一覧画面70には、例えば、画像ファイルに紐付けられているグループとして、グループA1〜グループA4の4つのグループに対応するアイコンA1〜A4が表示されている。グループA1〜グループA4の4つのグループは、例えば、図4に示す“子供”、“食べ物”、“旅行”などに対応する。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、グループ一覧画面70に表示されるグループA3に対応するアイコンへの操作を検出すると(ステップS57)、グループA3に紐付けられている画像ファイルを表示する画面80をディスプレイ2に表示する(ステップS58)。
画面80には、グループA3に対応するグループの名称(例えば、旅行)が表示される。画面80には、グループA3に紐付けられている5つの画像ファイル82a〜82eの各々に対応するサムネイルが表示される。スマートフォン1は、サムネイルに対する操作を検出すると、対応する画像ファイルをディスプレイ2に表示する。このとき、スマートフォン1は、画像ファイルに対応付けられたコメントがある場合には、コメントも合わせて表示する。サムネイルの表示方法は、ステップS58に示す例に限定されない。サムネイルの代わりに、アイコンなどを表示してもよい。画像80には、グループA3に紐付けられている画像ファイルのファイル構成を編集するための編集ボタン80aが設けられる。
図17は、同一のグループに紐付けられている画像ファイルのファイル構成を編集する制御の例を示す図である。図17は、例えば、図16に示す画面80を表示した後、グループA3に紐付けられている画像ファイルのファイル構成を編集する制御の例を示している。
図17に示すように、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、画面80の編集ボタン80aに対する操作を検出すると(ステップS61)、画像ファイルの一覧画面60aをディスプレイ2に表示させる(ステップS62)。スマートフォン1は、一覧画面60aに表示される画像ファイルのグループA3に紐付けられている画像ファイルのサムネイル61a〜61eを強調表示する。ステップS62において、スマートフォン1は、ファイルの一覧画面60aに、編集作業の完了を受け付ける完了ボタン63をさらに表示させる。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、一覧画面60aに表示されるサムネイル61fに対する操作を検出すると(ステップS63)、サムネイル61fが選択された状態であることが分かるように、サムネイル61fを強調表示する(ステップS64)。このとき、スマートフォン1は、グループA3に既に紐付けられている画像ファイルのサムネイル61a〜61eと、新たに選択されたサムネイル61fとを混同しないように、強調表示の方法を変更してもよい。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、一覧画面60aに表示されるサムネイル61cに対する操作を検出すると(ステップS65)、サムネイル61cの選択が解除された状態であることが分かるように、サムネイル61cの強調表示を解除する(ステップS66)。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、一覧画面60aの完了ボタン63に対する操作を検出すると(ステップS67)、サムネイル61cの代わりに、新たに選択されたサムネイル61fに対応するサムネイル81fを含む画面80をディスプレイ2に表示する(ステップS68)。図17に示す制御により、スマートフォン1は、サムネイル61cに対応する画像ファイルに対するグループA3の紐付けを解除するとともに、サムネイル61cに対応する画像ファイルに対するグループA3への新たな紐付けを実現する。
図18は、同一のグループに紐付けられている全ての画像ファイルについて、グループへの紐付けを一度に解除する制御の例を示す図である。図18は、例えば、図16に示す画面80を表示した後、グループA3に紐付けられている全ての画像ファイルについて、グループA3への紐付けを一度に解除する制御の例を示している。
図18に示すように、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、グループA3のグループ名称が表示されている箇所への操作を検出すると(ステップS71)、グループ一覧画面70を表示する(ステップS72)。ステップS72において、スマートフォン1は、グループ一覧画面70を表示するときに、グループA3に対応するアイコンA3を強調表示する。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、アイコンA3に対する操作を検出すると(ステップS73)、グループ設定を解除するか否かを問合せるウィンドウ70bをディスプレイ2に表示する(ステップS74)。
続いて、スマートフォン1は、タッチスクリーン21を介して、ウィンドウ70bにおいて“Yes”と表記されている箇所への操作を検出すると(ステップS75)、グループ一覧画面70から、グループA3に対応するアイコンA3を削除する(ステップS76)。以後、スマートフォン1は、例えば、グループ一覧画面70に対する操作を検出した場合に、画像ファイルの一覧画面60aなどをディスプレイに表示させるようにしてもよい。グループ一覧画面70に対する操作は、例えば、画面下向きのスワイプ、画面に対するタップ、ダブルタップ、タッチ、ロングタッチなど、任意の操作でよい。
図18に示す制御により、スマートフォン1は、画像フォルダ9Bに格納されている画像ファイルに紐付けられているグループの中から、グループA3の存在自体を一度に消去できる。以後、ユーザは、画像フォルダ9Bに格納される複数の画像ファイルから、“旅行”をグループとして指定して、画像ファイルを検索することはできない。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記の実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。
例えば、図1に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図1に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の電子機器であってもよい。電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。