JP2014026359A - 電子機器,タッチ選択プログラムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない操作量で正確なハイパーリンクの選択が行える電子機器を提供する。
【解決手段】 電子機器(10)は、タッチ画面(30,32)を有し、複数のハイパーリンク(H1,H2,H3)を含む電子文書(BI)をタッチ画面に表示して、任意のハイパーリンクを選択させる。その際、CPU(24)が、タッチ画面に対する操作を受け付け(S1)、電子文書中のハイパーリンク(H2)へのタッチ操作が受け付けられたとき、当該タッチ操作位置(P)を中心とする一定範囲(C)内に他のハイパーリンク(H1,H3)があるか否かを判定し(S1:YES→S5)、一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、タッチ位置を中心として電子文書を拡大表示して(S5:YES→S7)、さらにこの拡大表示(EI)において任意のハイパーリンクを選択する操作を受け付ける(S13)。
【選択図】 図2

Description

この発明は、電子機器,タッチ選択プログラムおよび方法に関し、特にたとえば、タッチ画面に複数のハイパーリンクを含む電子文書(ブラウジング画像)を表示して任意のハイパーリンクを選択させる、電子機器,タッチ選択プログラムおよび方法に関する。
一般に、スマートフォンやタブレットPCなど、小型で高解像度のタッチ画面(タッチパネル付きの液晶画面など)を有する携帯端末を利用してWebブラウジングを行う場合、ブラウジング画像において複数のハイパーリンクが互いに近接していると、所望の1つを指で正確に選択するのは簡単でない。
この点、特許文献1には、ユーザが画面にタッチしたとき、そのタッチ位置の周辺領域の拡大画像を画面の片隅に表示して所望のハイパーリンクを選択させる、情報処理装置が開示されている。
特開2004−310219号公報[G06F 3/03, 3/033]
しかし、引用文献1の背景技術では、画面への最初のタッチ操作の後、指を画面隅に移動して再びタッチ操作を行う必要があるので、所望のハイパーリンクを選択するために多くの操作が必要であった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、電子機器,タッチ選択プログラムおよび方法を提供することである。
この発明の他の目的は、少ない操作量で正確なハイパーリンクの選択が行える、電子機器,タッチ選択プログラムおよび方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の態様は、タッチ画面を有し、複数のハイパーリンクを含む電子文書をタッチ画面に表示して、任意のハイパーリンクを選択させる電子機器であって、タッチ画面に対する操作を受け付ける操作受付部と、操作受付部により電子文書中のハイパーリンクへのタッチ操作が受け付けられたとき、当該タッチ操作位置を中心とする一定範囲内に他のハイパーリンクがあるか否かを判定する判定部と、一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、タッチ位置を中心として電子文書を拡大表示する拡大表示部とを備え、操作受付部はさらに、拡大表示において任意のハイパーリンクを選択する操作を受け付ける。
第1の態様では、電子機器(10)は、タッチ画面(30,32)を有し、複数のハイパーリンク(H1,H2,H3)を含む電子文書(BI)をタッチ画面に表示して、任意のハイパーリンクをユーザに選択させる。その際、操作受付部がタッチ画面に対する操作を受け付け(S1)、判定部は、操作受付部により前記電子文書中のハイパーリンク(H2)へのタッチ操作が検出されたとき、当該タッチ位置(P)を中心とする一定範囲(C)内に他のハイパーリンク(H1,H3)があるか否かを判定し(S1:YES→S5)、拡大表示部は、一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、タッチ位置を中心として電子文書を拡大表示する(S5:YES→S7)。そして、操作受付部がさらに、拡大表示において任意のハイパーリンクを選択する操作を受け付ける(S13)。
なお、電子文書とは、文字や画像などにより構成される電子媒体であり、例えばインターネットを利用して閲覧されるブラウジング画面や電子書籍、ユーザが作成した文書データなどが含まれる。
第1の態様によれば、電子文書に含まれるいずれかのハイパーリンクへのタッチ操作が検出されたとき、そのタッチされたハイパーリンクの近傍に他のハイパーリンクがある場合には、タッチ位置周辺が拡大表示されるので、ユーザは、複数のハイパーリンクが互いに隣接していても、拡大表示から所望のハイパーリンクを正しく選択することができる。また、拡大表示は、タッチ位置を中心として表示されるので、ユーザは、拡大表示からハイパーリンクを選択する際にも、指を大きく移動させる必要がなく、操作量が抑制される。したがって、少ない操作量で正確なハイパーリンクの選択が行える。
なお、拡大表示は、好ましくは、後述する第2の態様のように、判定用の一定範囲と同じ範囲内を拡大した画像であるが、判定用の一定範囲とは異なる範囲を拡大した画像でもよい。
ある実施例では、判定用の一定範囲は、タッチ点(P)を中心とする所定半径(r)の円(C)であり、この円(C)内の画像がk倍(k>1)に拡大表示される(図4,図2(A)〜図2(C))。しかし、円(C)に代えて、タッチされたハイパーリンクの表示領域(H2)の重心点(始点および終点の中点)を中心とする所定半径の円を用いてもよい。判定用の円(判定円)は、完全な円形でなくてもよく、たとえば楕円形でもよい。または、判定円に代えて、矩形(たとえばタッチ点Pを重心とする正方形,長方形など)やその他の形状(たとえばタッチ点Pを重心とする正六角形,正八角形といった多角形)を有する判定領域を用いてもよい。また、円(C)内の画像を拡大表示する代わりに、円(C)に内接する矩形内の画像を拡大表示したり、タッチされたハイパーリンクの表示領域の重心点を中心とする所定半径の円内の画像を拡大表示してもよい。
第2の態様は、第1の態様に従属し、拡大表示は、判定用の一定範囲と同じ範囲内を拡大した表示である。
第2の態様によれば、判定範囲と拡大範囲とを共通化することで、タッチ選択のための制御を単純化できる。
第3の態様は、第1の態様に従属し、タッチされたハイパーリンクを仮選択ハイパーリンクとして、当該仮選択ハイパーリンクの表示態様を他のハイパーリンクとは区別可能に変更する、第1表示態様変更部をさらに備える。
第3の態様では、第1表示態様変更部が、タッチされたハイパーリンクを仮選択状態として、当該仮選択ハイパーリンクの表示態様を他のハイパーリンクとは異なる表示態様に変更する(S3)。なお、表示態様の変更は、典型的には強調や反転であるが、色を変えたり、点滅させてもよく、あるいは、これらを適宜組み合わせ行うことも可能である。
ハイパーリンクが隣接していると、ユーザは、どのハイパーリンクにタッチしたかわからない場合もあるが、第3の態様によれば、仮選択状態にあるハイパーリンクをユーザに認識させることができる。
第4の態様は、第3の態様に従属し、操作受付部によりタッチ画面上に表示された拡大表示内で、仮選択ハイパーリンクから他のハイパーリンクへのスライド操作が受け付けられたとき、仮選択ハイパーリンクに代えてスライド操作後に選択されたハイパーリンクを仮選択状態として、当該仮選択ハイパーリンクの表示態様を他のハイパーリンクとは異なる表示態様に変更する、第2表示態様変更部をさらに備える。
第4の態様では、拡大表示内で仮選択ハイパーリンクから他のハイパーリンクへのスライドが検出されたとき、第2表示態様変更部が、仮選択ハイパーリンク(スライド元のハイパーリンク)に代えてスライド操作後に選択されたハイパーリンク(スライド先のハイパーリンク)を仮選択状態として、当該仮選択ハイパーリンクの表示態様を他のハイパーリンクとは異なる表示態様に変更する(S9:YES→S11)。
第4の態様によれば、リリースが検出されない限り選択は確定しない(仮選択状態から本選択状態に移行しない)ので、ユーザは、拡大表示内で仮選択ハイパーリンクから他のハイパーリンクへのスライドを行って、仮選択の対象を変更することができる。
第5の態様は、第3または4の態様に従属し、第1選択部は、操作受付部よりタッチ画面上に表示された拡大表示において仮選択ハイパーリンクからのリリース操作を受け付けたとき、当該仮選択ハイパーリンクを本選択状態とする(S13:YES→S19)。
第5の態様によれば、ユーザは、拡大表示において仮選択状態にあるハイパーリンクから指をリリースすることで、そのハイパーリンクの選択を確定させることができる。
第6の態様は、第5の態様に従属し、拡大表示が表示された状態でタッチ画面上の仮選択ハイパーリンク以外の位置にてリリース操作が受け付けられたとき、当該仮選択ハイパーリンンクの仮選択状態を解除し、かつ、拡大表示を消去する第1解消部をさらに備える。
第6の態様では、拡大表示が表示された状態で仮選択ハイパーリンク以外からのリリースが検出されたとき、第1解消部が、仮選択ハイパーリンンクの仮選択状態を解除しかつ拡大画像を消去する(S15:YES→S17)。
第6の態様によれば、拡大表示が表示されている場合は、指を仮選択ハイパーリンク以外の位置までスライドさせてリリースすることで、仮選択を解除し、かつ拡大表示を消去して、タッチをやり直すことができる。
第7の態様は、第5の態様に従属し、一定範囲内に他のハイパーリンクがないと判定された場合に、電子文書において仮選択ハイパーリンクの位置にてリリース操作が受け付けられたとき、当該仮選択ハイパーリンクを本選択する第2選択部をさらに備える。
第7の態様では、一定範囲内に他のハイパーリンクがないと判定された場合に、電子文書において仮選択ハイパーリンクからのリリースが検出されると、第2選択部が、当該仮選択ハイパーリンクを本選択する(S21:YES→S25)。
第7の態様によれば、タッチされたハイパーリンクの近傍に他のハイパーリンクがない場合には、拡大表示は表示されず、タッチされたハイパーリンクが仮選択状態で表示されるので、その仮選択ハイパーリンクから指をリリースするだけで、そのハイパーリンクの選択を確定させることができる。
第8の態様は、第7の態様に従属し、拡大表示が表示されていない状態で仮選択ハイパーリンク以外の位置にてリリース操作が受け付けられたとき、当該仮選択ハイパーリンンクの仮選択状態を解除する第2解消部(S23:YES→S27)をさらに備える。
第8の態様では、拡大画像が表示されていない状態で仮選択ハイパーリンク以外からのリリースが検出されると、第2解消部が、仮選択ハイパーリンンクの仮選択状態を解除する(S23:YES→S27)。
第8の態様によれば、拡大画像が表示されていない場合は、指を仮選択ハイパーリンク以外の位置までスライドさせてリリースすることで、仮選択を解除して、タッチをやり直すことができる。
第9の態様は、タッチ画面(30,32)を有し、複数のハイパーリンク(H1,H2,H3)を含む電子文書(BI)をタッチ画面に表示して、任意のハイパーリンクを選択させる電子機器(10)のCPU(24)を、タッチ画面に対する操作を受け付ける操作受付部、操作受付部により電子文書中のハイパーリンク(H2)へのタッチ操作が受け付けられたとき、当該タッチ操作位置(P)を中心とする一定範囲(C)内に他のハイパーリンク(H1,H3)があるか否かを判定する判定部(S1:YES→S5)、および、一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、タッチ位置を中心として電子文書を拡大表示する拡大表示部(S5:YES→S7)として機能させ、操作受付部はさらに、拡大表示において任意のハイパーリンクを選択する操作を受け付ける(S13)、タッチ選択プログラムである。
第9の態様は、タッチ画面(30,32)を有し、複数のハイパーリンク(H1,H2,H3)を含む電子文書(BI)をタッチ画面に表示する電子機器(10)を利用して、任意のハイパーリンクを選択させるタッチ選択方法であって、タッチ画面に対する操作を受け付ける操作受付ステップと、操作受付ステップにより電子文書中のハイパーリンク(H2)へのタッチ操作が受け付けられたとき、当該タッチ操作位置(P)を中心とする一定範囲(C)内に他のハイパーリンク(H1,H3)があるか否かを判定する判定ステップ(S1:YES→S5)と、一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、タッチ位置を中心として電子文書を拡大表示する拡大表示ステップ(S5:YES→S7)とを含み、操作受付ステップはさらに、拡大表示において任意のハイパーリンクを選択する操作を受け付ける(S13)。
第9または10の態様によっても、第1の態様と同様に、少ない操作量で正確なハイパーリンクの選択が行える。
この発明によれば、少ない操作量で正確なハイパーリンクの選択が行える、電子機器,タッチ選択プログラムおよび方法が実現される。
この発明の一実施例である携帯端末の構成を示すブロック図である。 この発明のタッチ選択方法を示す図解図であり、(A)は互いに隣接する3つのハイパーリンク1〜3を含むブラウジング画像を示し、(B)は(A)のブラウジング画像においてハイパーリンク2へのタッチ操作によりハイパーリンク2が仮選択状態となってタッチ位置周辺の拡大画像が表示された状態を示し、(C)は拡大画像内でのハイパーリンク2からハイパーリンク3へのスライド操作により仮選択がハイパーリンク2からハイパーリンク3に移った状態を示す。 メインメモリの内容を示すメモリマップ図である。 タッチ画面に定義される座標系(X,Y)、およびタッチ点(P)を中心とする所定半径(r)の円(C)を示す図解図である。 CPUによるタッチ選択処理の一部を示すフロー図である。 CPUによるタッチ選択処理の他の一部を示すフロー図である。
図1には、携帯端末10のハードウエア構成が示される。図1を参照して、この発明の一実施例である携帯端末10はCPU24を含む。CPU24には、キー入力装置26、タッチパネル32、メインメモリ34、フラッシュメモリ36および撮像装置38が接続され、さらに、無線通信回路14を介してアンテナ12が、A/Dコンバータ16を介してマイク18が、D/Aコンバータ20を介してスピーカ22が、そしてドライバ28を介してディスプレイ30が、それぞれ接続される。
アンテナ12は、図示しない基地局からの無線信号を捕捉(受信)し、また、無線通信回路14からの無線信号を放出(送信)する。無線通信回路14は、アンテナ12で受信された無線信号を復調および復号化し、また、CPU24からの信号を符号化および変調する。マイク18は、音波をアナログの音声信号に変換し、A/Dコンバータ16は、マイク18からの音声信号をディジタルの音声データに変換する。D/Aコンバータ20は、CPU24からの音声データをアナログの音声信号に変換し、スピーカ22は、D/Aコンバータ20からの音声信号を音波に変換する。
キー入力装置26は、ユーザによって操作される各種のキー,ボタン(図示せず)などで構成され、操作に応じた信号(コマンド)をCPU24に入力する。ドライバ28は、CPU24からの信号に応じた画像をディスプレイ30に表示する。タッチパネル32は、ディスプレイ30の表示面に設けられ、タッチ点の位置を示す信号(X,Y座標:図4参照)をCPU24に入力する。
メインメモリ34は、たとえばSDRAMなどで構成され、CPU24に各種の処理を実行させるためのプログラム,データなど(図3参照)を記憶する共に、CPU24に必要な作業領域を提供する。フラッシュメモリ36は、たとえばNAND型のフラッシュメモリで構成され、プログラムなどの保存領域さらには撮像装置38による画像データの記録領域として利用される。
撮像装置38は、図示しないレンズ,イメージセンサ(たとえばCCD,CMOSなどの撮像素子),カメラ処理回路などで構成され、レンズを経てイメージセンサ上に結像する光学像を光電変換して、これに対応する画像データを出力する。
CPU24は、メインメモリ34に記憶されたプログラム(52〜56)に従って、他のハードウエア(12〜22,26〜38)を利用しつつ、各種の処理を実行する。
以上のように構成された携帯端末10では、図示しないメニュー画面を通して、通話を行う通話モード、カメラ撮影を行う撮影モード、およびデータ通信を行うデータ通信モードなどを選択することができる。
通話モードが選択されると、携帯端末10は、通話装置として機能する。詳しくは、キー入力装置26によって発呼操作が行われると、CPU24は、無線通信回路14を制御して発呼信号を出力する。出力された発呼信号は、アンテナ12を介して出力され、図示しない移動通信網を経て相手の電話機に伝達される。電話機は、着信音などによる呼び出しを開始する。相手が着呼操作を行うと、CPU24は通話処理を開始する。一方、相手からの発呼信号がアンテナ12によって捕捉されると、無線通信回路14は着信をCPU24に通知し、CPU24は、スピーカ22からの着信音や図示しないバイブレータの振動などによる呼び出しを開始する。キー入力装置26によって着呼操作が行われると、CPU24は通話処理を開始する。
通話処理は、たとえば、次のように行われる。相手から送られてきた受話音声信号は、アンテナ12によって捕捉され、無線通信回路14によって復調および復号化を施された後、D/Aコンバータ20を経てスピーカ22に与えられる。これにより、スピーカ22から受話音声が出力される。一方、マイク18によって取り込まれた送話音声信号は、A/Dコンバータ16を経て無線通信回路14に送られ、無線通信回路14によって符号化および変調を施された後、アンテナ12を通して相手に送信される。相手の電話機でも、送話音声信号の復調および復号化が行われ、送話音声が出力される。
撮影モードが選択されると、携帯端末10はカメラ装置として機能する。詳しくは、CPU24がスルー撮影開始命令を発し、撮像装置38はスルー撮影を開始する。撮像装置38では、図示しないレンズを経てイメージセンサに結像した光学像は、光電変換を施され、これによって、光学像を表す電荷が生成される。スルー撮影では、イメージセンサで生成された電荷の一部が、たとえば1/60秒毎に、低解像度の生画像信号として読み出される。読み出された生画像信号は、カメラ処理回路によってA/D変換,色分離,YUV変換などの一連の画像処理を施されることで、YUV形式の画像データに変換される。こうして、撮像装置38からは、スルー表示用の低解像度の画像データが、たとえば60fpsのフレームレートで出力される。出力された画像データは、現時点のスルー画像データとしてメインメモリ34に書き込まれ、ドライバ28は、メインメモリ34に記憶されたスルー画像データを繰り返し読み出し、これに基づくスルー画像をディスプレイ30に表示する。
そして、スルー画像の表示中にユーザがキー入力装置26またはタッチパネル32により動画記録操作を行うと、CPU24は、ドライバ28によってメインメモリ34から繰り返し読み出されるスルー画像データの複製を動画像データとしてフラッシュメモリ36に繰り返し書き込んでいく。動画像データの書き込みは、キー入力装置26またはタッチパネル32により停止操作が行われるか、またはフラッシュメモリ36が満杯になるまで継続される。
また、スルー画像の表示中にユーザがキー入力装置26またはタッチパネル32により静止画記録操作(シャッタ操作)を行うと、CPU24は、静止撮影録命令を発する。応じて、イメージセンサで生成された電荷が静止画記録用の高解像度の生画像信号として読み出され、読み出された生画像信号は、カメラ処理回路によって一連の画像処理を施されることでYUV形式の画像データに変換される。こうして、撮像装置38から高解像度の画像データが出力され、出力された画像データは、メインメモリ34に一時保持された後、静止画像データとしてフラッシュメモリ36に書き込まれる。
データ通信モードが選択されると、携帯端末10はデータ通信装置として機能する。詳しくは、CPU24は、無線通信回路14を介してインターネット上のサーバ(図示せず)とデータ通信を行うことでハイパーテキストデータを取得し、これに基づくHTML文書(単に“文書”、あるいは“ブラウジング画像”,“Webページ”などと呼ぶ場合もある)をドライバ28を介してディスプレイ30に表示する。
HTML文書には通常、幾つかのハイパーリンク(たとえばURL(Uniform Resource Locator),URI(Uniform Resource Identifier)といったインターネット上のリソースを特定するタグ情報)が埋め込まれており、ユーザが所望のハイパーリンクをタッチパネル32の操作により選択すると、CPU24は、選択されたハイパーリンクに対応する別のハイパーテキストデータを取得して、ブラウジング画像の表示を更新する。ユーザは、こうしてハイパーリンクを辿ることで、互いに関連する多数のHTML文書ないしリソースを包括的に閲覧することができる。
ただし、図2(A)に示されるように、ブラウジング画像BI内で複数のハイパーリンクが互いに近接している場合、その中の所望の1つを指で正しく選択するのは容易でない。
そこで、CPU24は、図2(B)に示されるように、いずれかのハイパーリンク(ここではハイパーリンク2)へのタッチが検出されたとき、そのタッチされたハイパーリンクを仮選択状態で表示(たとえば強調表示,反転表示等)する。さらに、タッチ位置の周辺(たとえばタッチ点Pを中心とする半径rの円C内:図4参照)に他のハイパーリンクが存在するか否か(ここでは他のハイパーリンクの表示領域H1,H3の少なくとも一部が円C内に含まれているか否か:図4参照)を判別して、存在すると判別された場合、タッチ位置とその周辺の画像(ここでは円C内の画像)を、タッチ位置を中心に拡大表示(ここでは半径比でk倍に拡大表示)する。
これによって、ユーザには、指先周辺の画像があたかも虫眼鏡で拡大されたように見える。すなわち、タッチしているハイパーリンク2(つまり仮選択状態で表示されているハイパーリンク:適宜“仮選択HL”と略記)とこれに隣接するハイパーリンク1,3(“隣接HL”)との間隔が拡がるので、所望のハイパーリンクを指で選択するのが容易になる。しかも、仮選択HLの表示位置は拡大の前後で殆ど変化しないので、指を移動させる距離が短くて済む分、操作量も抑制される。
そして、仮選択HLであるハイパーリンク2が所望のハイパーリンクであるなら、ハイパーリンク2から単に指をリリースするだけで、ハイパーリンク2の選択が確定(“本選択HL”に決定)される(この一連の操作を“タッチ&リリース操作”と呼ぶ)。ハイパーリンク2に対するタッチ&リリース操作に応じて、インターネット上からハイパーリンク2に対応するリソースが取得され、画面の表示は新たなブラウジング画像に更新される。
他方、仮選択HLであるハイパーリンク2が所望のハイパーリンクではなく、たとえばハイパーリンク3が所望のハイパーリンクであるなら、図2(C)に示されるように、ハイパーリンク2にタッチしている指をハイパーリンク3へとスライドさせることで、ハイパーリンク2に代えてハイパーリンク3が仮選択HLとなる。言い換えると、仮選択状態(表示の強調ないし反転)が、スライド元のハイパーリンク2からスライド先のハイパーリンク3に移る。こうしてスライドにより仮選択したハイパーリンク3から指をリリースすれば、ハイパーリンク3の選択が確定される(この一連の操作を“スライド&リリース操作”と呼ぶ)。ハイパーリンク3に対するスライド&リリース操作に応じて、インターネット上からハイパーリンク3に対応するリソースが取得され、画面の表示は新たなブラウジング画像に更新される。
また、仮選択されているハイパーリンクからリリースして初めてそのハイパーリンクの選択が確定(仮選択HLが本選択HLに決定)されるので、リリースなしで繰り返しスライドを行えば、拡大画像EI内で仮選択の対象を何度でも変更できる。たとえば、図2(C)のようにスライドによってハイパーリンク3が仮選択された後、さらにハイパーリンク1までスライドすると、ハイパーリンク3に代えてハイパーリンク1が仮選択状態となる。こうして仮選択HLとなったハイパーリンク1からリリースを行えば、ハイパーリンク1の選択が確定する。
上述したようなブラウジング画像に関するタッチ制御は、たとえば、メインメモリ34に記憶された図3に示す各種のプログラム(52〜56)およびデータ(62〜74)に基づいて、CPU24が図5〜図6に示すフローに従う処理を実行することにより実現される。
詳しくは、まず図3を参照して、メインメモリ34はプログラム領域50およびデータ領域70を含み、プログラム領域50にはタッチ選択プログラム52,ブラウザ54および入出力制御プログラム56などが、データ領域60にはタッチ状態フラグ62,タッチ位置情報64,ハイパーテキストデータ66,仮選択HL68,ブラウジング画像データ70,HL位置情報72および拡大画像データ74などが、それぞれ記憶される。
なお、図示は省略するが、プログラム領域50には、先述した通話モード,撮影モードおよびデータ通信モードなどを実現するための各種制御プログラムも記憶される。
タッチ選択プログラム52は、タッチパネル32が設けられたディスプレイ30の画面(以下“タッチ画面30/32”)に複数のハイパーリンクを含むブラウジング画像を表示して任意の1つを選択させる(図2(A)〜図2(C)参照)ためのプログラムであり、データ領域60を参照しつつ図5〜図6のフローに従う処理をCPU24に実行させる。
ブラウザ54は、HTML文書(Webページ)の閲覧(ブラウジング)を行うためのアプリケーションプログラムであり、インターネット上のサーバから該当するハイパーテキストデータを取得して、これに基づく文書(ページ)の画像(ブラウジング画像BI)をタッチ画面30/32に表示する。
入出力制御プログラム56は、主としてタッチパネル32からの入力およびディスプレイ30への出力を制御するためのプログラムであり、具体的には、タッチパネル32からの信号に基づいて、タッチパネル32に指などがタッチしている状態(タッチ状態)か何もタッチしていない状態(非タッチ状態)かを判別したり、タッチ位置つまりタッチ点Pの座標(図4参照)を検出したりする。また、ブラウザ56と共働してブラウジング画像BIを表示したり、さらにタッチ選択プログラム52とも共働してブラウジング画像BI上にタッチ位置周辺の拡大画像EIを表示したりもする。
タッチ状態フラグ62は、現時点でのタッチパネル32の状態つまりタッチパネル32に指などがタッチしている状態(タッチ状態=1)か何もタッチしていない状態(非タッチ状態=0)かを示すフラグであり、入出力制御プログラム52によって制御(たとえば1/60秒周期で更新)される。タッチ位置情報64は、現時点でのタッチ位置つまりタッチ点Pの座標(x,y)を示す情報であり、入出力制御プログラム52によって書き込まれる(たとえば1/60秒周期で更新される)。
ハイパーテキストデータ66は、ブラウジング画像BIを作成するためのデータであり、ブラウザ54によってインターネット上のサーバから取得される。仮選択HL68は、現時点で仮選択されている(仮選択状態で表示されている)ハイパーリンクを示す情報であり、ハイパーリンクi(1,2,3,…)が選択されている場合は“i”が、何もされていない場合は“0”が、タッチ選択プログラム52によって書き込まれる。
ブラウジング画像データ70は、ハイパーテキストデータ66から作成されたブラウジング画像BIのデータであり、入出力制御プログラム52によって書き込まれる(たとえば1/60秒周期で更新される)。このようなブラウジング画像データ70がドライバ28を介してディスプレイ30に与えられることで、図2(A)に示すようなブラウジング画像BIがタッチ画面30/32に表示される。
HL位置情報72は、ブラウジング画像BI内でのハイパーリンク1,2,3,…(図2(A)参照)の表示位置を示す情報である。この実施例では、図4に示すように、タッチ画面30/32の右上隅を原点Oとして右向きにX軸が、下向きにY軸が定義される。ハイパーリンク1の位置情報は、ハイパーリンク1が表示される領域H1を規定する“始点座標および終点座標”の態様で記述され、ハイパーリンク2,3,…の位置情報も同様に記述される(図4参照)。なお、位置情報は、“始点および終点の中点座標”つまり“重心座標”の態様で記述されてもよい。
拡大画像データ74は、ブラウジング画像BIのタッチ位置周辺を拡大した拡大画像EIのデータであり、たとえば、図4に示すような、タッチ点Pを中心とする半径rの円C内の画像を半径比でk倍に拡大した画像のデータが、タッチ選択プログラム52によって書き込まれる(たとえば1/60秒周期で更新される)。
タッチ選択プログラム52は、さらに、図2(A)のブラウジング画像BIが表示された状態で、このような拡大画像データ74をドライバ28に与えて、ブラウジング画像BIの上に拡大画像EIを描画させる。その結果、図2(B),図2(C)に示すように、ブラウジング画像BIの指先周辺があたかも虫眼鏡で見たように拡大し、指で所望のハイパーリンクの選択を容易に行えるようになる。
次に、タッチ制御プログラム52に基づくCPU24の具体的な動作を説明する。図5および図6に示すタッチ制御処理は、現時点で表示中のブラウジング画像BIに関する処理であり、ハイパーテキストデータ66がデータ領域60に記憶されてブラウジング画像BIがタッチ画面30/32に表示されたとき起動される。このブラウジング画像BIでハイパーリンクが選択され、表示が次のブラウジング画像(図示せず)に移ると、このタッチ制御処理はいったん終了され、新たなブラウジング画像に関し同様のタッチ制御処理が開始される。
図5を参照して、CPU24は、最初、ステップS1で、ハイパーリンクへのタッチがあったか否かを、データ領域60に記憶されたタッチ状態フラグ62,タッチ位置情報64およびHL位置情報72に基づいて判別する。具体的には、タッチ状態フラグ62が非タッチ状態を示す“0”の場合はNOと判別し、また、タッチ状態フラグ62がタッチ状態を示す“1”であり、かつタッチ点Pの座標がいずれかのハイパーリンクの表示領域(H1,H2,…)内に含まれている場合はYESと判別し、そして、タッチ状態フラグ62がタッチ状態を示す“1”であるが、タッチ点Pの座標がいずれのハイパーリンクの表示領域内にも含まれていない場合もNOと判別する。
ステップS1でNOであれば、所定の待機時間(たとえば1/60秒)を経て同様の判別を繰り返す。ステップS1でYESであれば、ステップS3に進み、タッチされたハイパーリンクを仮選択状態で表示する。具体的には、タッチされたハイパーリンク(の識別子i)を仮選択HL68にセットした後、ドライバ28に命じて、ブラウジング画像BI内の仮選択HL68に該当するハイパーリンクiを仮選択状態で表示(強調表示ないし反転表示等)させる。なお、強調や反転に限らず、例えば色を変えたり、点滅させてもよく、あるいは、これらを適宜組み合わせることも可能である。一般には、タッチされたハイパーリンクの表示態様を変化させることで、タッチされていないハイパーリンクと区別できるようにすればよい。
次に、仮選択HL68セット(つまり仮選択状態で表示)されているハイパーリンクの近傍に他のハイパーリンクがあるか否かをステップS5で判別する。具体的には、タッチ点Pを中心とする所定半径rの円C内:図4参照)に他のハイパーリンクがあるか否かを判定する。他のハイパーリンクの表示領域の一部でも円C内に含まれていれば、ステップS5でYESと判定し、ステップ7に進む。そうでなければ(他のハイパーリンクの表示領域が円C内に全く含まれていなければ)、ステップS5でNOと判定し、図6に示されるステップS21(後述)に移る。
なお、ステップS5の判定には、図4に示す円Cに代えて、仮選択HLの表示領域の重心点(始点および終点の中点)を中心とする所定半径の円を用いてもよい。判定に用いる円(判定円)は、完全な円形でなくてもよく、たとえば楕円形でもよい。または、判定円に代えて、矩形(たとえばタッチ点Pを重心とする正方形,長方形など)やその他の形状(たとえばタッチ点Pを重心とする正六角形,正八角形といった多角形)を有する判定領域を用いてもよい。
ステップS7では、タッチ点周辺(ここでは円C内)の画像を拡大表示する。具体的には、ブラウジング画像データ70のうち円C内にある画像データをk倍(k>1)に拡大して、この拡大画像データ(つまりタッチ点Pを中心とする半径krの円形画像のデータ)を拡大画像データ74としてデータ領域60に書き込む。そして、拡大画像データ74をドライバ28に与え、ブラウジング画像BIの上に拡大画像EIを透過度ゼロで描画させる。これにより、図2(B),図2(C)に示すような、指先周辺を虫眼鏡で見たように拡大した拡大画像EIが、ブラウジング画像BI上に表示される。
なお、円C内の画像を拡大表示する代わりに、円Cに内接する矩形内の画像を拡大表示したり、仮選択HL(仮選択HL68にセットされているハイパーリンク)の表示領域の重心点を中心とする所定半径の円内の画像を拡大表示してもよい。つまり、ステップS7で拡大する領域(拡大領域)は、この実施例ではステップS5で判定に用いた領域(判定領域)と同一であるが、これに限らず、タッチ点周辺の領域であればよい。
その後、ステップS9に進み、拡大画像EI内で他のハイパーリンクへのスライド操作があったか否かをタッチ状態フラグ62,タッチ位置情報64およびHL位置情報72に基づいて判別する。具体的には、タッチ状態フラグ62がタッチ状態を示す“1”のまま、タッチ点Pの座標が他のいずれかのハイパーリンクの表示領域(H1,H2,…)内に入った場合はYESと判別し、他方、タッチ状態フラグ62が非タッチ状態を示す“0”に変化したり、タッチ点Pの座標が他のいずれのハイパーリンクの表示領域(H1,H2,…)内にも入らない場合はNOと判別する。ステップS9でYESであれば、ステップS11を経てステップS13に進み、ステップS9でNOであれば、ステップS11をスキップしてステップS13に進む。
ステップS11では、スライド元のハイパーリンクに代えて、スライド先のハイパーリンクを仮選択状態で表示する。具体的には、スライド元のハイパーリンク(i)に代えてスライド先のハイパーリンク(j)を仮選択HL68にセットした後、ドライバ28に命じて、拡大画像EI内の仮選択HL68に該当するハイパーリンクjを仮選択状態で表示(強調表示ないし反転表示等)させる。なお、スライド先のハイパーリンクは、タッチ位置情報64とHL位置情報72との比較により特定できる。つまり、タッチ位置情報64は現時点のタッチ座標を示すので、HL位置情報72の中からこれを表示領域に含むようなハイパーリンクを特定すればよい。
ステップS13では、仮選択HL(仮選択HL68に該当するハイパーリンク)からリリースがあったか否かをタッチ状態フラグ62,タッチ位置情報64およびHL位置情報72に基づいて判別する。ステップS13でNOであれば、さらにステップS15で、仮選択HL以外からリリースがあったか否かをタッチ状態フラグ62,タッチ位置情報64およびHL位置情報72に基づいて判別する。ステップS15でもNOであれば、ステップS9に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
具体的には、タッチ位置情報64の示す現時点のタッチ座標が、HL位置情報72に記述された表示領域H1,H2,…のうち仮選択HLの表示領域内に含まれていない状態で、タッチ状態フラグ62が“1”から“0”に変化すると、ステップS15でYESと判別し、ステップS17に進む。ステップS17では、ハイパーリンクの仮選択を解除し、かつ拡大表示を消去する。具体的には、仮選択HL68を初期化し(i=0)、かつ拡大画像データ74を削除する。その後、ステップ1に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
タッチ位置情報64の示す現時点のタッチ座標が、HL位置情報72に記述された表示領域H1,H2,…のうち仮選択HLの表示領域内に含まれている状態で、タッチ状態フラグ62が“1”から“0”に変化すると、ステップS13でYESと判別し、ステップ19に進む。ステップS19では、仮選択HLを本選択HLに決定して、これに関連付けられた処理(たとえば、対応するハイパーテキストデータの取得、取得したハイパーテキストデータに基づく表示画像の更新など)を実行する。
次に、図6を参照して、ステップS21では、仮選択HL(仮選択HL68に該当するハイパーリンク)からリリースがあったか否かをタッチ状態フラグ62,タッチ位置情報64およびHL位置情報72に基づいて判別する。ステップS21でNOであれば、さらにステップS23で、仮選択HL以外からリリースがあったか否かをタッチ状態フラグ62,タッチ位置情報64およびHL位置情報72に基づいて判別する。ステップS23でもNOであれば、ステップS21に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
具体的には、タッチ位置情報64の示す現時点のタッチ座標が、HL位置情報72に記述された表示領域H1,H2,…のうち仮選択HLの表示領域内に含まれていない状態で、タッチ状態フラグ62が“1”から“0”に変化すると、ステップS23でYESと判別し、ステップS25に進む。ステップS25では、仮選択HL68を初期化することで(i=0)、ハイパーリンクの仮選択を解除する。その後、ステップ1に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
タッチ位置情報64の示す現時点のタッチ座標が、HL位置情報72に記述された表示領域H1,H2,…のうち仮選択HLの表示領域内に含まれている状態で、タッチ状態フラグ62が“1”から“0”に変化すると、ステップS21でYESと判別し、ステップ27に進む。ステップS27では、仮選択HLを本選択HLに決定して、これに関連付けられた処理(たとえば、対応するハイパーテキストデータの取得、取得したハイパーテキストデータに基づく表示画像の更新など)を実行する。
このブラウジング画像BIに関するタッチ制御処理は、ステップS19またはS27の実行を以ていったん終了され、その後、タッチ画面30/32の表示が次のブラウジング画像に更新されると、新たなブラウジング画像に関するタッチ制御処理が開始される。
以上から明らかなように、この実施例の携帯端末10は、タッチ画面30/32を有し、複数のハイパーリンク1,2,3…(H1,H2,H3…)を含むブラウジング画像(BI)をタッチ画面30/32に表示して、任意のハイパーリンクをユーザに選択させる。その際、CPU(24)が、いずれかのハイパーリンク(たとえばH2)へのタッチが検出されたとき、当該タッチ位置(タッチ点P)を中心とする一定範囲(半径rの円C)内に他のハイパーリンク(たとえばH1,H3)があるか否かを判定し(S1:YES→S5)、一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、ブラウジング画像BIのタッチ位置周辺を拡大した拡大画像EIをタッチ画面30/32にタッチ位置を中心として表示し(S5:YES→S7)、そして拡大画像EIにおいて任意のハイパーリンクを選択させる(S13)。
このように、ブラウジング画像BIに含まれるいずれかのハイパーリンクへのタッチが検出されたとき、そのタッチされたハイパーリンクの近傍に他のハイパーリンクがある場合には、タッチ位置周辺を拡大するので、ユーザは、複数のハイパーリンクが互いに隣接していても、拡大画像EIから所望のハイパーリンクを正しく選択することができる。また、拡大画像EIは、タッチ位置を中心として表示されるので、ユーザは、拡大画像EIからハイパーリンクを選択する際にも、指を大きく移動させる必要がなく、操作量が抑制される。したがって、少ない操作量で正確なハイパーリンクの選択が行える。
CPU24はまた、上記のようにタッチされたハイパーリンクを仮選択状態として、当該仮選択ハイパーリンクの表示態様を他のハイパーリンクとは区別可能に変更する(S3)。なお、表示態様の変更は、典型的には強調表示や反転表示であるが、色を変えたり、点滅させてもよく、あるいは、これらを適宜組み合わせ行うことも可能である。
ハイパーリンクが隣接していると、ユーザは、どれにタッチしたかわからない場合もあるが、表示態様の変更によって、仮選択状態にあるハイパーリンクをユーザに認識させることができる。
他方、タッチされたハイパーリンクの近傍に他のハイパーリンクがない場合には、拡大画像は表示されず、タッチされたハイパーリンクが仮選択状態となるので、その仮選択ハイパーリンクから指をリリースするだけで、そのハイパーリンクの選択を確定させることができる。
また、CPU24は、拡大表示の範囲から指が外れた場合、仮選択状態となっているハイパーリンクの表示態様を元に戻すと共に、拡大表示を解除する(S15:YES→S17)。こうして、仮選択を解除し、かつ拡大表示を解除することで、タッチをやり直すことができる。
以上では、携帯端末10について説明したが、この発明は、タッチ画面(タッチパネル付きの液晶画面など)を有する電子機器、特に小型で高解像度のタッチ画面を有する携帯型の電子機器(スマートフォン,タブレットPC,携帯情報端末など)に適用できる。
この発明はまた、視線入力により選択を行う視線選択装置への適用も可能である。この場合、図5〜図6のフローにおける「タッチ」は「視線」ないし「視線検出」と読み替えられる。「スライド」は「視線移動」と読み替えられる。「仮選択HLからのリリース」は、たとえば「仮選択HLの注視(一定時間以上の視線検出)」と読み替えられる。
10 …携帯端末
22 …無線通信回路
24 …CPU
30 …ディスプレイ
32 …タッチパネル
34 …メインメモリ
H1,H2,H3 …ハイパーリンク1,2,3の表示領域
P …タッチ点
C …タッチ点を中心とする円(判定領域/拡大領域)
BI …ブラウジング画像
EI …拡大画像

Claims (10)

  1. タッチ画面を有し、複数のハイパーリンクを含む電子文書を前記タッチ画面に表示して、任意のハイパーリンクを選択させる電子機器であって、
    前記タッチ画面に対する操作を受け付ける操作受付部と、
    前記操作受付部により前記電子文書中のハイパーリンクへのタッチ操作が受け付けられたとき、当該タッチ操作位置を中心とする一定範囲内に他のハイパーリンクがあるか否かを判定する判定部と、
    前記一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、前記タッチ位置を中心として前記電子文書を拡大表示する拡大表示部とを備え、
    前記操作受付部はさらに、前記拡大表示において任意のハイパーリンクを選択する操作を受け付ける、電子機器。
  2. 前記拡大表示は、前記判定用の一定範囲と同じ範囲内を拡大した表示である、請求項1記載の画像選択装置。
  3. タッチされたハイパーリンクを仮選択状態として、当該仮選択ハイパーリンクの表示態様を他のハイパーリンクとは異なる表示態様に変更する、第1表示態様変更部をさらに備える、請求項1記載の電子機器。
  4. 前記操作受付部により前記タッチ画面上に表示された前記拡大表示内で、前記仮選択ハイパーリンクから他のハイパーリンクへのスライド操作が受け付けられたとき、前記仮選択ハイパーリンクに代えてスライド操作後に選択されたハイパーリンクを仮選択状態として、当該仮選択ハイパーリンクの表示態様を他のハイパーリンクとは異なる表示態様に変更する、第2表示態様変更部をさらに備える、請求項3記載の電子機器。
  5. 前記第1選択部は、前記操作受付部より前記タッチ画面上に表示された前記拡大表示において前記仮選択ハイパーリンクからのリリース操作を受け付けたとき、当該仮選択ハイパーリンクを本選択状態とする、請求項3または4記載の電子機器。
  6. 前記拡大表示が表示された状態で前記タッチ画面上の前記仮選択ハイパーリンク以外の位置にてリリース操作が受け付けられたとき、当該仮選択ハイパーリンンクの仮選択状態を解除し、かつ、前記拡大表示を消去する第1解消部をさらに備える、請求項5記載の電子機器。
  7. 前記一定範囲内に他のハイパーリンクがないと判定された場合に、前記電子文書において前記仮選択ハイパーリンクの位置にてリリース操作が受け付けられたとき、当該仮選択ハイパーリンクを本選択する第2選択部をさらに備える、請求項5記載の電子機器。
  8. 前記拡大表示が表示されていない状態で前記仮選択ハイパーリンク以外の位置にてリリース操作が受け付けられたとき、当該仮選択ハイパーリンンクの仮選択状態を解除する第2解消部をさらに備える、請求項7記載の電子機器。
  9. タッチ画面を有し、複数のハイパーリンクを含む電子文書を前記タッチ画面に表示して、任意のハイパーリンクを選択させる電子機器のCPUを、
    前記タッチ画面に対する操作を受け付ける操作受付部、
    前記操作受付部により前記電子文書中のハイパーリンクへのタッチ操作が受け付けられたとき、当該タッチ操作位置を中心とする一定範囲内に他のハイパーリンクがあるか否かを判定する判定部、および
    前記一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、前記タッチ位置を中心として前記電子文書を拡大表示する拡大表示部として機能させ、
    前記操作受付部はさらに、前記拡大表示において任意のハイパーリンクを選択する操作を受け付ける、タッチ選択プログラム。
  10. タッチ画面を有し、複数のハイパーリンクを含む電子文書を前記タッチ画面に表示する電子機器を利用して、任意のハイパーリンクを選択させるタッチ選択方法であって、
    前記タッチ画面に対する操作を受け付ける操作受付ステップと、
    前記操作受付ステップにより前記電子文書中のハイパーリンクへのタッチ操作が受け付けられたとき、当該タッチ操作位置を中心とする一定範囲内に他のハイパーリンクがあるか否かを判定する判定ステップと、
    前記一定範囲内に他のハイパーリンクがあると判定された場合に、前記タッチ位置を中心として前記電子文書を拡大表示する拡大表示ステップとを含み、
    前記操作受付ステップはさらに、前記拡大表示において任意のハイパーリンクを選択する操作を受け付ける、タッチ選択方法。
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