JP2014232009A - 光学系、および面形状測定装置 - Google Patents

光学系、および面形状測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被検平面全体において明瞭な干渉縞の画像を得ること。【解決手段】光学系10は、参照光と被検平面5で反射された測定光とが干渉することで形成される干渉縞に基づいて被検平面5の形状を測定する面形状測定装置100に用いられ、測定光を、光束径を拡大した平行光に変換して被検平面5に入射させる光学系であって、被検平面5から遠い順に、全体として正の屈折力を有するレンズ群3と、レンズ群3の透過光を反射すると共に平行光に変換し、被検平面5に入射させる凹面反射鏡4と、からなり、レンズ群3のうち測定光の集光点に最も近いレンズは、ペッツバール和を補正するための凹レンズである。【選択図】図1

Description

本発明は、光学系、および面形状測定装置に関する。
被検球面の形状を高精度に測定する干渉計が知られている(特許文献1参照)。この干渉計では、平行な入射光を干渉計用基準レンズによって球面波に変換して被検球面に入射させ、被検球面からの反射光を得る。そして、この被検球面からの反射光と参照光とを干渉させて得られる干渉縞に基づいて被検球面の面形状を測定する。
特開2004−226502号公報
ところで、大きい被検平面の面形状を測定する際には、平行な入射光束をエキスパンダー光学系により、光束径を拡大した平行光に変換して被検平面に入射させる。そして、上記従来技術のように、被検平面からの反射光と参照光とを干渉させ、得られる干渉縞に基づいて被検平面の面形状を測定することが考えられる。しかしながら、エキスパンダー光学系で発生する非点収差や像面湾曲の影響により、上記干渉縞の画像が光軸から遠ざかるにつれ不明瞭になってしまうという問題があった。
(1)請求項1に記載の発明による光学系は、参照光と被検平面で反射された測定光とが干渉することで形成される干渉縞に基づいて被検平面の形状を測定する面形状測定装置に用いられ、測定光を、光束径を拡大した平行光に変換して被検平面に入射させる光学系であって、被検平面から遠い順に、全体として正の屈折力を有するレンズ群と、レンズ群の透過光を反射すると共に平行光に変換し、被検平面に入射させる凹面反射鏡と、からなり、レンズ群のうち測定光の集光点に最も近いレンズは、ペッツバール和を補正するための凹レンズであることを特徴とする。
(2)請求項7に記載の発明による面形状測定装置は、参照光と被検平面で反射された測定光とが干渉することで形成される干渉縞に基づいて被検平面の形状を測定する面形状測定装置であって、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学系を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被検平面全体において明瞭な干渉縞の画像を得ることができる。
第1の実施の形態に係る第1実施例における面形状測定装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る第1実施例における干渉計用基準レンズの構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る第1実施例における被検平面上での非点収差を示す図である。 第1の実施の形態に係る第1実施例における被検平面上でのスポットダイアグラムを示す図である。 比較例における面形状測定装置の構成を示す図である。 比較例における干渉計用基準レンズの構成を示す図である。 比較例における被検平面上での非点収差を示す図である。 比較例における被検平面上でのスポットダイアグラムを示す図である。 第2の実施の形態における面形状測定装置の構成を示す図である。 第2の実施の形態における折り返しミラーの配置条件を説明するための図である。 第3の実施の形態における面形状測定装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る第2実施例における面形状測定装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る第2実施例における干渉計用基準レンズの構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る第2実施例における被検平面上での非点収差を示す図である。 第1の実施の形態に係る第2実施例における被検平面上でのスポットダイアグラムを示す図である。 第1の実施の形態に係る第3実施例における面形状測定装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る第3実施例における干渉計用基準レンズの構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る第3実施例における被検平面上での非点収差を示す図である。 第1の実施の形態に係る第3実施例における被検平面上でのスポットダイアグラムを示す図である。
−第1の実施の形態−
図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る面形状測定装置100の構成を示す図である。面形状測定装置100は、干渉計1と、干渉計1からの測定光を被検平面5に導くための光学系10と、を有する。光学系10は、折り曲げミラー2と、干渉計用基準レンズ3と、放物面鏡4とからなる。面形状測定装置100は、直径が大きい(たとえば有効Φ1000である)被検平面5の面形状を測定するための装置である。
干渉計1は、不図示の光源からの測定光を平行光に変換して射出する。干渉計1の内部構成および作用は周知であり、その詳細な説明を省略する。干渉計1から射出された測定光は、干渉計1と干渉計用基準レンズ3との間に配置された折り曲げミラー2へ入射される。折り曲げミラー2は、干渉計1から干渉計用基準レンズ3の光軸に垂直な方向(図中下方向)に射出された測定光を、干渉計用基準レンズ3の光軸方向(図中左方向)に反射させ、干渉計用基準レンズ3に導く。
干渉計用基準レンズ3は、全体として正の屈折力を有する。干渉計用基準レンズ3に入射した測定光は、球面波に変換され、干渉計用基準レンズ3の焦点位置で収束した後に発散光となり、干渉計1から射出された際よりも光束径が拡大された状態で放物面鏡4に入射する。放物面鏡4は、凹面の放物面を有する反射鏡であり、放物面鏡4に入射した測定光を図中右方向に反射すると共に平行光に変換し、被検平面5に入射させる。
このように、干渉計用基準レンズ3および放物面鏡4は、干渉計1からの測定光を、光束径を拡大した平行光に変換して被検平面5へ入射させるためのエキスパンダー光学系を構成している。なお、放物面鏡4で反射され被検平面5に向かう光が干渉計用基準レンズ3に入射しないように、放物面鏡4の中心部は、穴が形成されているか、または遮光されている。
被検平面5で反射された測定光は、放物面鏡4、干渉計用基準レンズ3、および折り曲げミラー2を介した後、干渉計1に戻る。干渉計1では、被検平面5から戻った測定光と干渉計1内の参照光とを干渉させ、この干渉により形成される干渉縞の画像を取得する。この干渉縞の画像を解析することにより、被検平面5の面形状を測定する。
干渉計用基準レンズ3は、複数のレンズから構成される。干渉計用基準レンズ3は、全体として正の屈折力を有するため、少なくとも1枚以上の凸レンズを有する。干渉計用基準レンズ3を構成する複数のレンズのうち、測定光の集光点(すなわち焦点位置)に最も近いレンズは、凹レンズとなっている。この凹レンズは、ペッツバール和を補正する機能を有する。本実施形態では、干渉計用基準レンズ3の全てのレンズよりも放物面鏡4側に測定光の集光点があるため、干渉計用基準レンズ3のうち放物面鏡4に最も近いレンズがこのペッツバール和を補正するための凹レンズとなっている。測定光の集光点に最も近いレンズに凹レンズを採用すると、光線高が最も低い位置に凹レンズが配置されるので大きな収差は発生せず、凸レンズで補正しなければならない収差の負荷が小さくなり、必要最低限のレンズ枚数で干渉計用基準レンズ3を構成することが可能となる。
また、光学系10のペッツバール和Psumは、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
Figure 2014232009
ただし、条件式(1)において、
N:干渉計基準用レンズ3を構成するレンズの総数
:干渉計基準用レンズ3におけるj番目のレンズの屈折率
:干渉計基準用レンズ3におけるj番目のレンズの焦点距離
:放物面鏡4の焦点距離
条件式(1)は、被検平面5全体において明瞭な干渉縞の画像を得るための条件式である。条件式(1)の上限値または下限値を上回ってペッツバール和Psumの絶対値が大きくなると、これに伴って被検平面5上で発生する光学系10の像面湾曲が大きくなり、干渉計1で得られる干渉縞の画像が不明瞭となってしまうため、好ましくない。
<第1実施例>
次に、第1の実施の形態に係る第1実施例について説明する。図1は、第1実施例における面形状測定装置100の構成を示している。図2は、第1実施例における干渉計用基準レンズ3の構成を示している。第1実施例における干渉計用基準レンズ3は、干渉計1側から順に、5枚のレンズL1〜L5を有する。測定光の集光点Oに最も近いレンズL5は、ペッツバール和を補正するための凹レンズとなっている。
第1実施例の干渉計用基準レンズ3および放物面鏡4に関する詳細数値データを、表1に示す。表1において、面番号は、干渉計1側からの各光学面の番号を示し、面間隔は、光学面から次の光学面までの光軸上の距離を示す。nは屈折率を示し、fは焦点距離を示す。このことは、後述する実施例の表においても同様である。また、被検平面5は有効Φ1000であるとする。
Figure 2014232009
表1によると、第1実施例における光学系10のペッツバール和Psumは0.00289であり、上述した条件式(1)を満たす。すなわち、ペッツバール和がよく補正されている。
また、図3に、第1実施例における被検平面5上での非点収差を示す。図3において、実線がサジタル面における収差曲線を示し、点線がタンジェンシャル面における収差曲線を示す。このことは、後述する実施例の非点収差図においても同様である。さらに、図4に、第1実施例における被検平面5上でのスポットダイアグラムを示す。図4における実線の円は、エアリーディスクの大きさを示す。このことは、後述する実施例のスポットダイアグラムでも同様である。また、これらのスポットダイアグラムは、エアリーディスク径を一定としている。
第1実施例では、光学系10のペッツバール和がよく補正されているため、図3に示すように被検平面5上で発生する光学系10の非点収差がよく補正されており、この結果、光学系10の像面湾曲がよく補正されている。また、図4に示すように、被検平面5上において光軸から遠い箇所でもスポット像がエアリーディスクより小さくなっている。したがって、被検平面5全体において明瞭な干渉縞の画像を得ることができるので、面形状を精度よく測定することができる。
<比較例>
次に、上記第1実施例における面形状測定装置100に対する比較例を説明する。図5は、比較例における面形状測定装置150の構成を示す。図5において、上記第1実施例と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。図6は、比較例における干渉計用基準レンズ3の構成を示す。比較例における干渉計用基準レンズ3は、4枚のレンズL51〜L54から構成され、これらは全て凸レンズである。また、比較例では、上記第1実施例との比較のため、上記第1実施例と、干渉計用基準レンズ3の焦点距離を等しくし、エキスパンダー倍率を等しくした。比較例の干渉計用基準レンズ3および放物面鏡4に関する詳細数値データを、表2に示す。
Figure 2014232009
表2によると、比較例における光学系10のペッツバール和Psumは0.01543であり、上述した条件式(1)を満たさない。比較例では、干渉計用基準レンズ3が全て凸レンズであるため、ペッツバール和が補正されず、上記実施例と比較して、光学系10のペッツバール和が大きくなっている。
また、図7に、比較例における被検平面5上の非点収差を示す。さらに、図8に、比較例における被検平面5上のスポットダイアグラムを示す。比較例では、光学系10のペッツバール和が補正されていないため、図7に示すように被検平面5上で大きな非点収差が発生しており、この結果、大きな像面湾曲が発生している。また、比較例では、図8に示すように被検平面5上において光軸から遠い箇所ではスポット像がエアリーディスクよりも大きくなっている。したがって、干渉縞の画像は、光軸中心から遠ざかるにつれて不明瞭となってしまい、精度よく面形状を測定することは困難である。なお、比較例における干渉計用基準レンズ3は、NA=0.806のフィゾーレンズであるが、周辺部での波面収差量が大きく被検平面5の面形状の測定にそぐわないため、NA=0.39の範囲でしか使用していない。
このような比較例に対して、上記第1実施例では、光学系10のペッツバール和Psumが補正されているため、比較例に比べて、被検平面5上で発生する光学系10の非点収差および像面湾曲が小さくなっている。そのため、被検平面5全体において明瞭な干渉縞の画像を得ることができ、被検平面5の面形状を精度よく測定することができる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)光学系10は、被検平面5から遠い順に、全体として正の屈折力を有する干渉計用基準レンズ3と、干渉計用基準レンズ3の透過光を反射すると共に平行光に変換し、被検平面5に入射させる放物面鏡4と、からなり、干渉計用基準レンズ3のうち測定光の集光点に最も近いレンズL5は、ペッツバール和を補正するための凹レンズである。これにより、光学系10のペッツバール和を補正することができるので、被検平面5上における光学系10の非点収差および像面湾曲を補正することができる。したがって、面形状測定装置100は、被検平面5全体において明瞭な干渉縞の画像を得ることができる。
(2)上記(1)の光学系10において、光学系10のペッツバール和Psumは、条件式(1)を満足するようにした。これにより、被検平面5上における光学系10の非点収差および像面湾曲を良好に補正することができる。
−第2の実施の形態−
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。図9は、第2の実施の形態に係る面形状測定装置200の構成を示す図である。第2の実施の形態における面形状測定装置200は、第1の実施の形態における光学系10の構成に折り返しミラー6を追加することで、光学系10の構成を小型化している。図9において、第1の実施の形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
第2の実施の形態において、干渉計1から干渉計用基準レンズ3の光軸に垂直な方向(図中上方向)に射出された測定光は、折り曲げミラー2により干渉計用基準レンズ3の光軸方向(図中右方向)に反射され、干渉計用基準レンズ3に入射される。
干渉計用基準レンズ3を透過した光は、折り返しミラー6に入射される。折り返しミラー6は、干渉計用基準レンズ3に対して折り曲げミラー2および放物面鏡4の反対側に配置されている。折り返しミラー6に入射した測定光は、図中左方向に反射され、放物面鏡4に入射される。放物面鏡4に入射した測定光は、図中右方向に反射され、被検平面5に入射する。被検平面5で反射された測定光は、放物面鏡4、折り返しミラー6、干渉計用基準レンズ3、および折り曲げミラー2を介した後、干渉計1に戻る。
図10に示すように、干渉計用基準レンズ3の焦点距離をf、干渉計用基準レンズ3の焦点位置から折り返しミラー6までの距離をΔzとすると、折り返しミラー6で反射され放物面鏡4に向かう測定光が干渉計用基準レンズ3に入射しないための条件は、以下の条件式(2)で表される。折り返しミラー6は、条件式(2)を満たすように配置される。
Δz≧f/2 …(2)
また、少なくとも折り返しミラー6の外径よりも小さい領域は測定を行うことができないため、現実的には干渉計1から射出された平行光の大きさ、あるいは放物面鏡4の中心遮蔽の大きさによって折り返しミラー6が配置可能な上限位置が決定される。
以上説明した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
光学系10は、測定光を干渉計用基準レンズ3の光軸方向に反射して干渉計用基準レンズ3に導く折り曲げミラー2と、干渉計用基準レンズ3を透過した測定光を反射して放物面鏡4に導く折り返しミラー6と、を備える。このように、第2の実施の形態では、干渉計用基準レンズ3の透過光を折り返しミラー6で反射して放物面鏡4に導くことにより、第1の実施の形態と比べて、光学系10の光軸方向の長さを短くすることができる。すなわち、光学系10を小型化することができる。
−第3の実施の形態−
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。図11は、第3の実施の形態に係る面形状測定装置300の構成を示す図である。第3の実施の形態の面形状測定装置300では、第2の実施の形態における光学系10の構成から折り曲げミラー2を除いた構成となっている。図11において、第1、第2の実施の形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
第3の実施の形態において、放物面鏡4の中心部には穴が形成されている。干渉計1は放物面鏡4の背後に配置される。干渉計1から干渉計用基準レンズ3の光軸方向(図中右方向)に射出された測定光は、放物面鏡4の中心部に形成された穴を通過して、干渉計用基準レンズ3に入射される。干渉計用基準レンズ3を透過した測定光は折り返しミラー6で図中左方向に反射されて、放物面鏡4に導かれる。放物面鏡4に入射した測定光は、図中右方向に反射され、被検平面5に入射する。被検平面5で反射された測定光は、放物面鏡4、折り返しミラー6、および干渉計用基準レンズ3を介した後、干渉計1に戻る。
以上説明した第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
光学系10は、干渉計用基準レンズ3に対して放物面鏡4の反対側に配置された折り返しミラー6を備える。測定光は、放物面鏡4の中心部に形成された穴を通過して干渉計用基準レンズ3に入射され、干渉計用基準レンズ3を透過した後、折り返しミラー6で反射されて放物面鏡4に導かれる。このように、第3の実施の形態では、干渉計1からの測定光を放物面鏡4の中心部に形成された穴を通して干渉計用基準レンズ3に導くことにより、折り曲げミラー2を省略することができるので、第2の実施の形態と比べて、光学系10における光学部材の数を減らすことができる。
−他の実施例−
次に、上記第1の実施の形態に係る他の実施例として、第2実施例および第3実施例を説明する。
<第2実施例>
まず、第2実施例について説明する。図12は、第2実施例における面形状測定装置110の構成を示す。図13は、第2実施例における干渉計用基準レンズ3の構成を示す。第2実施例における干渉計用基準レンズ3は、干渉計1側から順に、5枚のレンズL11〜L15を有する。測定光の集光点Oに最も近いレンズL15は、ペッツバール和を補正するための凹レンズとなっている。第2実施例は、上述した第1実施例よりも干渉計用基準レンズ3の焦点距離を短くしてエキスパンダー倍率を大きくした例である。使用している硝材は、上述した第1実施例と同一である。第2実施例の干渉計用基準レンズ3および放物面鏡4に関する詳細数値データを、表3に示す。
Figure 2014232009
表3によると、第2実施例における光学系10のペッツバール和Psumは0.00929となり、上述した条件式(1)を満たす。なお、第2実施例では、第1実施例よりもエキスパンダー倍率が大きい分ペッツバール和の補正が難しいため、第1実施例よりはペッツバール和が大きくなっているが、上述した条件式(1)を満たすので、ペッツバール和は十分に補正されている。
また、図14に、第2実施例における被検平面5上での非点収差を示す。図15に、第2実施例における被検平面5でのスポットダイアグラムを示す。第2実施例でも、光学系10のペッツバール和がよく補正されているため、図14に示すように被検平面5上で発生する光学系10の非点収差がよく補正されており、この結果、像面湾曲がよく補正されている。また、図15に示すように、被検平面5上において光軸から遠い箇所でもスポット像がエアリーディスクより小さくなっている。したがって、被検平面5全体において明瞭な干渉縞の画像を得ることができるので、面形状を精度よく測定することができる。
<第3実施例>
次に、第3実施例について説明する。図16は、第3実施例における面形状測定装置120の構成を示す。図17は、第3実施例における干渉計用基準レンズ3の構成を示す。第3実施例における干渉計用基準レンズ3は、干渉計1側から順に、5枚のレンズL211〜L25を有する。測定光の集光点Oに最も近いレンズL15は、ペッツバール和を補正するための凹レンズとなっている。第3実施例は、上述した第1実施例に対し、エキスパンダー倍率と使用している硝材を変更した例である。第3実施例の干渉計用基準レンズ3および放物面鏡4に関する詳細数値データを、表4に示す。
Figure 2014232009
表4によると、第3実施例における光学系10のペッツバール和Psumは-0.00142であり、上述した条件式(1)を満たす。すなわち、ペッツバール和がよく補正されている。
また、図18に、第3実施例における被検平面5上での非点収差を示す。図19に、第3実施例における被検平面5でのスポットダイアグラムを示す。第3実施例でも、光学系10のペッツバール和がよく補正されているため、図18に示すように被検平面5上で発生する光学系10の非点収差がよく補正されており、この結果、像面湾曲がよく補正されている。また、図19に示すように、被検平面5上において光軸から遠い箇所でもスポット像がエアリーディスクより小さくなっている。したがって、被検平面5全体において明瞭な干渉縞の画像を得ることができるので、面形状を精度よく測定することができる。
−変形例−
上述した実施例では、測定光の集光点Oよりも手前側(干渉計1側)に干渉計用基準レンズ3の全てのレンズが配置されている例を説明した。しかしながら、干渉計用基準レンズ3の一部のレンズで測定光の集光点Oを挟むような構成であってもよい。この場合も、干渉計用基準レンズ3において集光点Oに最も近いレンズを、ペッツバール和を補正するための凹レンズとすればよい。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではなく、種々の態様を変更してもよい。例えば、干渉計用基準レンズ3を構成するレンズ数や、各レンズの曲率半径、面間隔、硝材等を適宜変更してもよい。
1…干渉計、2…折り曲げミラー、3…干渉計用基準レンズ、4…放物面鏡、5…被検平面、6…折り返しミラー、10…光学系、100、110、150、200、300…面形状測定装置

Claims (7)

  1. 参照光と被検平面で反射された測定光とが干渉することで形成される干渉縞に基づいて前記被検平面の形状を測定する面形状測定装置に用いられ、測定光を、光束径を拡大した平行光に変換して前記被検平面へ導く光学系であって、
    前記被検平面から遠い順に、全体として正の屈折力を有するレンズ群と、前記レンズ群の透過光を反射すると共に平行光に変換し、前記被検平面に入射させる凹面反射鏡と、からなり、
    前記レンズ群のうち前記測定光の集光点に最も近いレンズは、ペッツバール和を補正するための凹レンズであることを特徴とする光学系。
  2. 請求項1に記載の光学系において、
    前記レンズ群のうち前記凹面反射鏡に最も近いレンズは、前記ペッツバール和を補正するための凹レンズであることを特徴とする光学系。
  3. 請求項1または2に記載の光学系において、
    以下の条件式(1)を満足することを特徴とする光学系。
    Figure 2014232009
    ただし、条件式(1)において、
    sum:前記光学系のペッツバール和
    N:前記レンズ群を構成するレンズの総数
    :前記レンズ群におけるj番目のレンズの屈折率
    :前記レンズ群におけるj番目のレンズの焦点距離
    :前記凹面反射鏡の焦点距離
  4. 請求項1〜3に記載の光学系において、
    前記測定光を前記レンズ群の光軸方向に反射して前記レンズ群に導く反射部材をさらに備えることを特徴とする光学系。
  5. 請求項1〜3に記載の光学系において、
    前記測定光を前記レンズ群の光軸方向に反射して前記レンズ群に導く第1反射部材と、
    前記レンズ群を透過した測定光を反射して前記凹面反射鏡に導く第2反射部材と、
    をさらに備えることを特徴とする光学系。
  6. 請求項1〜3に記載の光学系において、
    前記レンズ群に対して前記凹面反射鏡の反対側に配置された反射部材をさらに備え、
    前記測定光は、前記凹面反射鏡の中心部に形成された穴を通過して前記レンズ群に入射され、前記レンズ群を透過した後、前記反射部材で反射されて前記凹面反射鏡に導かれることを特徴とする光学系。
  7. 参照光と被検平面で反射された測定光とが干渉することで形成される干渉縞に基づいて前記被検平面の形状を測定する面形状測定装置であって、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学系を備えることを特徴とする面形状測定装置。
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