JP2014231313A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インフレータ31をステアリングホイール12に取り付けるためのリテーナ22に、インフレータ31の略上半部の外周面の外側を覆う断面円弧状の側部壁22bと、側部壁22bの先端部に連設されてインフレータ31の運転席側の端面の外側を覆う端部壁22cを設ける。インフレータ31のガス噴射孔41から上方側に直接噴射されるガスの流れをリテーナ22の側部壁22bによって規制する。
【選択図】図2
Description
また、特許文献1に記載のエアバッグ装置は、袋体の内部に整流布が取り付けられているため、インフレータから噴射される高温・高圧のガスを整流布が直接受け止めることになる。このため、エアバッグ装置の製造にあたり、整流布が高温、高圧に充分に耐えうるように堅牢構造を採用しなければならず、製造コストが嵩むことが懸念される。
請求項1に係る発明は、衝撃入力時にガスを発生するインフレータ(例えば、実施形態のインフレータ31)と、該インフレータのガス噴射孔(例えば、実施形態のガス噴射孔41)から噴射されたガスを受けて運転席方向に展開する袋体(例えば、実施形態の袋体32)と、を備え、前記インフレータと前記袋体とがステアリングホイール(例えば、実施形態のステアリングホイール12)の内側に配置されたエアバッグ装置において、前記ガス噴射孔から上方側に直接噴射されるガスの流れを規制する規制板(例えば、実施形態の側部壁22b、及び、端部壁22c)が設けられていることを特徴とするものである。
これにより、衝突時等に、インフレータが複数のガス噴射孔からガスを噴射すると、袋体がそのガス圧を受けて展開することになるが、ガス噴射孔から上方側に直接噴射されるガスの流れは規制板によって規制されるようになる。このため、ガスの噴射が開始された初期には、袋体はステアリングホイールから上方以外の方向に向かって展開することになる。
この場合、部品点数の増加を招くことなく、規制板によるガス流の規制機能を付加することが可能になる。
この場合、リテーナの環状のベース壁に連結された断面円弧状の側部壁の先端部が端部壁によって閉塞されるため、インフレータのガス圧を受ける側部壁の剛性が高く維持されることになる。
これにより、衝撃入力時に、インフレータが複数のガス噴射孔からガスを噴射すると、袋体はそのガス圧を受けて展開することになるが、インフレータの下半部領域のガス噴射孔の総開口面積が上半部領域のガス噴射孔の総開口面積よりも大きいことから、ガスの噴射が開始された初期には、袋体は上方以外の方向に向かって展開し易くなる。
図1に示すように、運転席のシート11の前方に配置されたステアリングホイール12の内部には、エアバッグ装置のエアバッグモジュール13が収納されている。
図2に示すように、ステアリングホイール12は、車室前部から運転席側に突出するステアリングシャフト14の後端にナット15によりボス部16が締結固定され、ボス部16によってカップ状のフロントカバー17がステアリングシャフト14に一体に固定されている。フロントカバー17の周縁には、フロントカバー17を閉塞するように複数のボルト18によりリヤカバー19が固定されている。フロントカバー17の外周面には、放射状に延びる複数のスポーク部20が取り付けられ、このスポーク部20にステアリングホイール本体21(グリップ部)が支持されている。
袋体32には、基部側にガス導入用の開口(符号省略)が設けられ、その開口の縁部は、インフレータ31に固定されている。具体的には、袋体32の開口の縁部は、リテーナ22のベース壁22aと固定リング33との重合面の間に挟み込まれ、その状態において、ボルト34及びナット35によってインフレータ31の外向きフランジ部31aに締結固定されている。インフレータ31のガス噴射孔41…は、インフレータ31に取り付けられた袋体32の内側に開口している。したがって、衝突時等にインフレータ31がガスを発生すると、そのガスはガス噴射孔41…を通して袋体32の内部に導入される。
したがって、袋体32の展開初期には、インフレータ31から噴射されたガスが袋体32の下半部方向に最初に導入され、袋体32は下半部方向から展開を開始する。これにより、ステアリングホイール12から運転席方向に展開する袋体32は、図6に示すように、シート11に着座した運転者mの腹部や胸部の方向に優先して膨出するようになる。
第2,第3の実施形態のエアバッグ装置は、いずれもインフレータ131,231をリヤカバー(ステアリングホイール)に取り付けるためのリテーナ22には、側部壁や端部壁は設けられていない。
図7に示す第2の実施形態は、インフレータ131のケーシング40の外周面に形成されるガス噴射孔41…はすべて同サイズ・同形状に形成されているが、ケーシング40の下半部領域のガス噴射孔41…の形成ピッチ(離間幅)が上半部領域のガス噴射孔41…の形成ピッチ(離間幅)よりも狭く設定されている。
これに対し、図8に示す第3の実施形態は、インフレータ231のケーシング40の外周面に形成されるガス噴射孔41…はすべて等ピッチ(等離間幅)に設定されているが、ケーシング40の下半部領域のガス噴射孔41…のサイズ(開口面積)が上半部領域のガス噴射孔41…のサイズ(開口面積)よりも大きく設定されている。なお、図8においては、上半部領域のガス噴射孔41…には、下半部領域のガス噴射孔41…と区別するために符号41Aを付してある。
これらの実施形態においては、インフレータ131,231の下半部領域のガス噴射孔41…の総開口面積が上半部領域のガス噴射孔41…の総開口面積よりも大きいことから、インフレータ131,231から噴射されたガスが袋体の下半部方向に最初に導入され、袋体が下半部方向から展開を開始する。このため、この実施形態の場合も、ステアリングホイールから運転席方向に展開する袋体は、シートに着座した運転者の腹部や胸部の方向に優先して膨出するようになる。
したがって、この実施形態のエアバッグ装置においても、袋体の展開抵抗の増大や製造コストの高騰を招くことなく、袋体の初期展開方向をステアリングホイールから運転席の上方に向かわない方向に制御することができる。
13 エアバッグモジュール(エアバッグ装置)
22 リテーナ
22a ベース壁
22b 側部壁(規制壁)
22c 端部壁
31,131,231 インフレータ
32 袋体
41 ガス噴射孔
Claims (4)
- 衝撃入力時にガスを発生するインフレータと、該インフレータのガス噴射孔から噴射されたガスを受けて運転席方向に展開する袋体と、を備え、
前記インフレータと前記袋体とがステアリングホイールの内側に配置されたエアバッグ装置において、
前記ガス噴射孔から上方側に直接噴射されるガスの流れを規制する規制板が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記規制板は、前記インフレータをステアリングホイールに取り付けるための金属製のリテーナに一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記リテーナは、外縁部が前記ステアリングホイールに取り付けられる環状のベース壁と、当該ベース壁に連設されて前記インフレータの略上半部の外周面の外側を覆う断面円弧状の側部壁と、当該側部壁の先端部に連設されて前記インフレータの運転席側の端面の外側を覆う端部壁と、を備え、
前記側部壁が前記規制板を構成していることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。 - 衝撃入力時にガスを発生するインフレータと、該インフレータの複数のガス噴射孔から噴射されたガスを受けて運転席方向に展開する袋体と、を備え、
前記インフレータと前記袋体とがステアリングホイールの内側に配置されたエアバッグ装置において、
前記複数のガス噴射孔は、前記インフレータの下半部領域のガス噴射孔の総開口面積が上半部領域のガス噴射孔の総開口面積よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013113342A JP2014231313A (ja) | 2013-05-29 | 2013-05-29 | エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013113342A JP2014231313A (ja) | 2013-05-29 | 2013-05-29 | エアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014231313A true JP2014231313A (ja) | 2014-12-11 |
Family
ID=52124978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013113342A Pending JP2014231313A (ja) | 2013-05-29 | 2013-05-29 | エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014231313A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11124150B2 (en) | 2017-11-08 | 2021-09-21 | Joyson Safety Systems Japan K.K. | Air bag device |
CN114728624A (zh) * | 2019-12-05 | 2022-07-08 | 奥托立夫开发公司 | 安全气囊装置 |
Citations (3)
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JPH0198760U (ja) * | 1987-12-24 | 1989-07-03 | ||
JPH05193435A (ja) * | 1992-01-21 | 1993-08-03 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車のエアバッグ装置 |
JPH11278189A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | エアバッグ装置 |
-
2013
- 2013-05-29 JP JP2013113342A patent/JP2014231313A/ja active Pending
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