JP2014229559A - 電池パック及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池セルから冷却器への間に存在する熱抵抗を低減して電池の冷却性能を確保できる電池パック及びその製造方法を提供する。【解決手段】電池パック1は、複数の電池セル3と、熱媒体が接触する本体部と熱伝導するように設けられる冷却板50を有して構成される冷却器5と、熱伝導性を有し電池セル3間に介在する中間部材4と、を備える。中間部材4は、隣接する電池セル3に両側から挟持される主壁部40と、冷却板50に形成された貫通穴51に嵌る嵌合片42と、主壁部40の端部から厚み方向Xに沿って延びる形状であり冷却板50に接触する側壁部41と、を有する部材である。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の積層した電池セルの集合体である電池パック及びその製造方法に関する。
特許文献1に記載の従来の電池パックは、複数個の扁平状の電池セルを電気的に直列接続したものを積層し、積層された電池セル間に熱伝導性の高い中間部材が挟みこまれ、電池セルと熱接触して電池セルを冷却する冷却プレートを有して構成されている。中間部材は、内部を流通する冷媒により、電池セルと接触する面が冷却される冷却プレートである。
特開2012−33306号公報
しかしながら、特許文献1のような電池パックにおいては、各電池セルの外装ケースの寸法にばらつきが生じることがある。電池パックは、複数の電池セルを積層配置してこれに拘束力を作用させることにより一体に形成されるため、複数の電池セルに寸法差があると、冷却プレートと各電池セルとの密着性が確保できないことになる。特に、電池セルの高さ方向の寸法のばらつきが大きい場合、電池セルの外装ケースと冷却プレートとの接触面積がばらつく、あるいは密着状態がばらつくことになる。このように、従来の電池パックにおいては、電池セルの発熱が冷却プレートに対して十分に熱伝達されず、電池セルの冷却性能が得られないという問題がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池セルから冷却器への間に存在する熱抵抗を低減して電池の冷却性能を確保できる電池パック及びその製造方法を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された電池パックに係る発明のひとつは、積層して配置される複数の電池セル(3)と、熱媒体が接触することにより熱媒体との間で熱移動が行われる本体部、及び本体部と熱伝導するように設けられる冷却板(50)を有して構成される冷却器(5)と、熱伝導性を有し、積層配置される電池セル間に介在する中間部材(4;104;204;304;404;504)と、を備え、
中間部材は、電池セルの厚み方向(X)に直交する面をなす電池セルの外装主壁(31)に接触し、隣接する電池セルに両側から挟持される主壁部(40)と、冷却板に形成された貫通穴(51;151;251;351;451)に嵌る嵌合片(42;142;242;342;442;542)と、主壁部の端部から厚み方向に沿って延びる形状であり、冷却板に接触する側壁部(41)と、を有する部材であることを特徴とする。
この発明によれば、中間部材の嵌合片が冷却板の貫通穴に嵌った状態で、中間部材の側壁部が冷却板に接触するとともに、中間部材の主壁部が両側から電池セルに挟持される特有の構成を有する。この構成によれば、嵌合片が冷却板に対して仮固定された状態で、中間部材の主壁部に対して厚み方向に圧縮力が作用することになる。この作用により、主壁部が圧縮力の作用方向に変位することに伴って、側壁部を冷却板に押し当てる力が働くようになる。すなわち、当該特有の構成によれば、中間部材の側壁部と冷却板との密着性と、中間部材の主壁部と電池セルの外装主壁との密着性の両方を獲得できるため、十分な電池の冷却性能を確保できる電池パックを提供することができる。
開示された電池パックに係る発明のひとつは、積層して配置される複数の電池セル(3)と、熱媒体が接触することにより熱媒体との間で熱移動が行われる冷却器(505;605;705)と、熱伝導性を有し、積層配置される電池セル間に介在する中間部材(604)と、を備え、
中間部材は、電池セルの厚み方向(X)に直交する面をなす電池セルの外装主壁(31)に接触し、隣接する電池セルに両側から挟持される主壁部(640)を有し、
冷却器は、主壁部の一端部(6460)が嵌る嵌合凹部(5500)と、厚み方向に並ぶ嵌合凹部の間に設けられ、厚み方向または厚み方向に交差する方向に変形した変形部(5501)と、を有して構成され、
嵌合凹部は、変形部の変形に伴って主壁部の一端部を把持することを特徴とする。
この発明によれば、変形部の当該変形によって、冷却器の嵌合凹部が中間部材の主壁部の一端部を把持して固定するとともに、中間部材の主壁部が両側から電池セルに挟持される特有の構成を有する。この構成によれば、嵌合凹部による主壁部の一端部の把持構造によって主壁部と冷却板との熱伝達性を確保することができる。すなわち、当該特有の構成によれば、中間部材の主壁部と冷却板との熱伝達性と、中間部材の主壁部と電池セルの外装主壁との密着性の両方を獲得できるため、十分な電池の冷却性能を確保できる電池パックを提供することができる。
開示された電池パックの製造方法に係る発明のひとつは、積層して配置される複数の電池セル(3)と、熱媒体が接触することにより熱媒体との間で熱移動が行われる本体部、及び本体部と熱伝導するように設けられる冷却板(50,150,250,350;450)を有する冷却器(50)と、熱伝導性を有し、積層配置される電池セル間に介在させる中間部材であって電池セルの厚み方向(X)に直交する面をなす主壁部(40)、主壁部の端部から延びる壁部であって予め主壁部となす角度が90度を超える角度である側壁部(41)、及び主壁部の端部から延びる嵌合片(42;142;242;342;442;542)を備えて構成される中間部材(4;104;204;304;404;504)と、を組み立てる組立工程を含む電池パックの製造方法であって、
組立工程は、
厚み方向に直交する面をなす電池セルの外装主壁(31)に中間部材の主壁部を対向させ、中間部材の側壁部と冷却板とを接触させるとともに、冷却板に形成された貫通穴(51;151;251;351;451)に嵌合片を嵌めて、電池セルと中間部材とを厚み方向に積層した状態で、
複数の電池セルと中間部材を含む積層体(2;102;202;302;402;502)に対して厚み方向に圧縮力を作用させて、主壁部と側壁部とがなす90度を超える角度が小さくなるように中間部材を変形させ、冷却板と中間部材の側壁部とを密着させる同時に、電池セルと中間部材とを密着させることを特徴とする。
この発明によれば、中間部材の嵌合片が冷却板の貫通穴に嵌った状態で、中間部材の主壁部に対して厚み方向に圧縮力を作用させる組立工程を実施する。中間部材は、予め主壁部と側壁部のなす角度が90度を超える部材に設定されているため、積層体に圧縮力を作用させる前において、嵌合片が冷却板の貫通穴に嵌まり、側壁部と冷却板とが接触し、厚み方向に直交する仮想平面に対して主壁部が傾いた状態である。
この状態から積層体に対して圧縮力を作用させると、嵌合片が冷却板に対して電池セルの厚み方向に仮固定されているので、主壁部は、側壁部との接続部分を支点として上記の仮想平面に対する傾きが小さくなるように変形する。すなわち、主壁部に作用する厚み方向の圧縮力により、主壁部と側壁部のなす角度が90度に近づくとともに、中間部材のこのような変形によって側壁部を冷却板に押し当てる力が働くようになる。
したがって、この組立工程の実施によれば、中間部材の側壁部と冷却板との密着性と、中間部材の主壁部と電池セルの外装主壁との密着性の両方を獲得できるため、十分な電池の冷却性能を確保できる電池パックを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電池パックの構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態の電池パックの製造工程において、電池集合体に圧縮力を作用させる前の状態を示す正面図である。 第1実施形態の電池パックの製造工程において、電池集合体に圧縮力を作用させた後の状態を示す斜視図である。 図2の状態での中間部材と冷却板との関係を示す部分拡大図である。 図4において、側壁部と主壁部がなす角度、嵌合片と冷却板との嵌め合い状態を示す部分拡大図である。 第2実施形態の電池パックの製造工程において、電池集合体に圧縮力を作用させる前の状態を示す正面図である。 第2実施形態の電池パックの製造工程において、電池集合体に圧縮力を作用させた後の状態を示す部分拡大図である。 図7において、側壁部と冷却板との接触状態、嵌合片と冷却板との嵌め合い状態を示す部分拡大図である。 第3実施形態に係る電池パックの構成を示す分解斜視図である。 第3実施形態の電池パックの製造工程において、嵌合片を冷却板に組み付ける手順を示す斜視図である。 第3実施形態の電池パックの製造工程において、電池集合体に圧縮力を作用させる前の状態を示す正面図である。 第3実施形態の電池パックの製造工程において、電池集合体に圧縮力を作用させた後の状態を示す部分拡大図である。 第4実施形態に係る電池パックの構成を示す分解斜視図である。 第4実施形態の電池パックにおいて、嵌合片と冷却板との嵌め合い状態を示す部分拡大斜視図である。 第4実施形態の電池パックの製造工程において、嵌合片を折り曲げる方向を示す部分拡大図である。 第5実施形態の電池パックの製造工程において、嵌合片を冷却板に組み付ける手順を示す斜視図である。 第5実施形態の電池パックに対する第1の他の形態を示す斜視図である。 第6実施形態の電池パックの製造工程において、冷却器に圧縮力を作用させる前の状態を示す一部断面図である。 図18に示した状態からスペーサ及び電池セルを設置した後、冷却器に圧縮力を作用させることを説明するための一部断面図である。 第6実施形態の電池パックに対する第1の他の形態を示す一部断面図である。 第6実施形態の電池パックに対する第2の他の形態を示す一部断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態であるに係る電池パック1は、例えば内燃機関と電池に充電された電力によって駆動されるモータとを組み合わせて走行駆動源とするハイブリッド自動車、モータを走行駆動源とする電気自動車等に用いられる。電池パック1を構成する複数の電池セル3は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池、有機ラジカル電池である。
第1実施形態について図1〜図5を用いて説明する。各図において、電池セル3の厚み方向Xは、電池セル3及び中間部材4が複数個積層して並ぶ積層方向でもある。
電池パック1は、複数個の電池セル3の充電及び放電または温度調節に用いられる電子部品(図示せず)によって制御される。また、電池パック1は、電気的に直列接続し、かつ積層設置された複数個の電池セル3を一体して構成され、例えば、筐体内に収納されるようにしてもよい。上記の電子部品は、例えば、DC/DCコンバータ、送風部材を駆動するモータ、インバータによって制御される電子部品、各種の電子式制御装置等であり、例えばスイッチング電源装置であるパワー素子によって調整される電力で作動される部品である。
また、電池パック1においては、図示しない熱媒体搬送装置による熱媒体の供給を受けて冷却器5が冷却されることにより、中間部材4を介して電池セル3の熱が吸熱されて、各電池セル3が冷却される。熱媒体には種々の流体を採用することができ、例えば、空気、水、冷媒を用いることができる。熱媒体が冷媒の場合には、冷凍サイクルを流れる冷媒を流用することもできる。
当該筐体は、例えば、メンテナンスのために少なくとも一面を取り外し可能に構成された直方体状のケースであり、樹脂または鋼板で形成されている。筐体には、車両側に筐体をボルト締め等により固定するための取付部、及び機器収納ボックスを設けるようにしてもよい。機器ボックスには、各種センサからの電圧、温度等の検出結果が入力される電池監視ユニットと、当該ユニットと通信可能で、DC/DCコンバータの電力授受や熱媒体搬送装置の駆動を制御する制御装置と、各機器を接続するワイヤハーネス等と、が収納される。電池監視ユニットは、各電池セル3の状態を監視する電池の電子式制御ユニットであり、電池パック1と多数の配線によって接続されている。
次に、複数個の電池セル3の拘束構造に係る構成について説明する。図1に示すように、電池パック1は、複数個の電池セル3、電池セル3間に介在する中間部材4、熱媒体が接触することにより冷却される冷却器5、1組のエンドプレート6、及びエンドプレート6に対して圧縮力を提供する4個の拘束部材7、を備える。
各電池セル3は、電気絶縁性樹脂の外装ケースによってその外周面を被覆された扁平状直方体である。各電池セル3には、正極端子及び負極端子からなる二つの電極端子30のそれぞれが外装ケースの対向する二面のそれぞれから突出しており、この突出方向は、電池セル3の厚み方向Xに対して垂直な方向である。電池セル3の外装ケースは、例えば、絶縁性を有するあらゆる樹脂または金属で形成される。樹脂の場合は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、塩化ビニル、フッ素系樹脂、PBT、ポリアミド、ポリアミドイミド、ABS樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルファイド、フェノール、エポキシ、アクリル等の樹脂で形成することができる。または、これら樹脂等とアルミ箔をラミネートしたフィルムを外装ケースとして使用することができる。
1組のエンドプレート6は、交互に積層された電池セル3と中間部材4とを含んで構成される積層体2の両側に設けられる板状の部材である。1組のエンドプレート6は、積層体2の両側に配される4個の内側プレート61,63と外側プレート60,62とから構成される。内側プレート61及び内側プレート63は、積層体2に直接接触して両側から挟むプレートである。外側プレート60は、内側プレート61の外側に設けられ、内側プレート61と一体になって積層体2に圧縮力を加えるプレートである。外側プレート62は、内側プレート63の外側に設けられ、内側プレート63と一体になって積層体2に圧縮力を加えるプレートである。
拘束部材7は、積層体2と及び1組のエンドプレート6とを合わせた厚み方向Xの長さ寸法よりも長いシャフト部を有する棒状部材である。拘束部材7は、積層された複数の電池セル3を安定した力で押圧して一体化できるように、金属、硬質の樹脂等の強度に優れた材料で形成される。
拘束部材7は、一端部にボルト部70を有し、他端部に所定長さの雄ねじ部71を有する。積層体2の組立工程において、各拘束部材7は、1組のエンドプレート6の四隅に設けた挿通穴600,610,620,630にそのシャフト部をそれぞれ挿通されるとともに、各中間部材4の主壁部40の四隅に設けた各挿通穴43に挿通される。挿通穴43は、挿通穴600,610,620,630に対応する位置で主壁部40に設けられる。
各拘束部材7が各挿通穴600,610,620,630,各挿通穴43に挿通された状態で各雄ねじ部71に螺合したナット72を締め付けていくと、ボルト部70とナット72の間隔が狭まり、積層体2は1組のエンドプレート6によって両側から挟み込まれる。このようにして積層体2の組立工程において、積層体2には、4個の拘束部材7による圧縮力が作用する。
また、積層体2の一方側に位置する外側プレート60と内側プレート61は、冷却板50に設けられる2個の取付穴52に挿通された2個のボルト64によって、冷却板50とともに一体に固定される。したがって、外側プレート60及び内側プレート61は、4個の拘束部材7による圧縮力が作用しても、移動することはなく、他方側に位置する外側プレート62及び内側プレート63が外側プレート60及び内側プレート61に対して厚み方向Xに移動する。この外側プレート62及び内側プレート63の移動によって積層体2が厚み方向Xに押されて移動して一方側の外側プレート60及び内側プレート61に接触し、さらに1組のエンドプレート6からの圧縮力を受けて拘束される。
冷却器5は、熱伝導性に優れた材質で構成され、熱媒体が接触することにより熱媒体との間で熱移動が行われる装置である。冷却器5は、熱媒体が接触することにより熱媒体との間で熱移動が行われる本体部(図示せず)と、本体部と熱伝導するように設けられる冷却板50を有して構成される。冷却板50と本体部とは、一つの部品であってもよいし、別の部品を熱伝導するように一体に組み付けるようにして構成してもよい。冷却器5は、冷却板50を介して中間部材4と接続されて、中間部材4と互いに熱移動可能に構成される。
図2に示すように、中間部材4は、熱伝導性に優れた材質で構成され、厚み方向Xに積層配置される電池セル3間に介在する部材である。中間部材4は、全体として縦断面形状がコの字状を呈し、コの字状を呈する凹部に電池セル3を収容するように抱えるトレイである。中間部材4は、主壁部40と、嵌合片42と、側壁部41とを一体に有して構成される。電池セル3は、外装ケースの側面が主壁部40の下端から延びる側壁部41と主壁部40の上端から延びるもう一つの側壁部とに覆われ、電極端子30が側壁部41に沿うように横方向に突出する姿勢で、中間部材4に抱えられる。したがって、中間部材4の主壁部40の高さは、電池セル3の外装ケースの高さよりも若干長く、中間部材4の横幅、すなわち側壁部41の長さは、電池セル3の電極端子30を含めた長さと同等、またはこれよりも若干長く設定される。
図5に図示するように、主壁部40と側壁部41とがなす角度θは、予め、90度を超える角度、すなわち直角よりも大きい角度に設定されている。したがって、4個の拘束部材7による圧縮力が作用させる前の、側壁部41を冷却板50に接地させた状態では、主壁部40は、厚み方向Xに直交する仮想平面に対して、換言すれば冷却板50に対して垂直な面に対して傾いた状態となる(図2、図4参照)。
図3に示すように、主壁部40は、厚み方向Xに直交する面をなす電池セル3の外装主壁31に接触し、隣接する電池セル3に両側から挟持される。電池セル3の外装主壁31は、中間部材4の主壁部40に密着して面全体に押圧力を受ける。側壁部41は、組立て完成品において、主壁部40の端部から厚み方向Xに沿って延びる形状で冷却板に接触する。
主壁部40は、上方向に延びる表面が平坦な垂直壁部分であり、隣り合う電池セル3の対向面である外装主壁31にその全体が接触している。主壁部40には、積層された電池セル3と重ならない四隅に合計4個の貫通穴である挿通穴43が開口している。
嵌合片42は、中間部材4を冷却器5に組み付けるときに、冷却板50に形成された貫通穴51に嵌められる爪部である。嵌合片42は、中間部材4において、側壁部41の幅方向(電極端子30の突出する方向)に所定間隔をあけて3個設けられる。各嵌合片42は、主壁部40の端部から下方(冷却器5側)に、側壁部41の厚み分及び冷却板50の厚み分と同等、またはこれよりも大きく突出し、主壁部40の端部から厚み方向Xに側壁部41と同様に突出するL字状の片である。したがって、図2、図4、図5に図示するように、L字状の各嵌合片42は、その端部が、冷却板50の貫通穴51に嵌め合わせる前の状態で、側壁部41が主壁部40の端部から延びる方向、すなわち厚み方向Xと同方向に延びる形状となっている。また、各嵌合片42は、このような形状であることから、側壁部41を部分的に下方へL字状に切り起こすことによって形成することができる。
また、電池セル3をリチウムイオン二次電池で構成した場合には、当該二次電池は、正極と負極とそれら正負極間に介在する電解質とその他必要な部材とを有する。以下、各要素について説明する。
(正極)
リチウムイオン二次電池に含まれる正極の活物質としては、ポリアニオン系の物質を用いることが望ましい。ポリアニオン系の物質は、LiMPOまたはLiMSiOで表される化学式の化合物であり、MはMn、Fe、Co、Niから選択された少なくとも1種以上の金属元素であることが望ましい。このような正極活物質を用いることによれば、電池セル3について、内圧異常上昇等の事態が生じた場合に、この事態の連鎖的な発生を抑制することができる。
その他に有することができる要素としては導電材、結着材、集電体などが挙げられる。正極活物質は、導電材、結着材などと混合した状態で集電体の表面に層状に形成された活物質層を形成することができる。例えば、正極活物質と結着材と導電材等とを水、Nメチル−2−ピロリドン(NMP)等の溶媒中で混合した後、集電体上に塗布して形成することができる。
導電材は、活物質から生成される電子の授受を行う材料であり、導電性を有するものであればよい。例えば炭素材料や導電性高分子材料が挙げられる。炭素材料としてはケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、非晶質炭素等を採用できる。また、導電性高分子材料としてはポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアセンを採用できる。
結着材は活物質等の構成要素を結合させて電極を形作る材料である。種々の高分子材料を採用することができ、化学的・物理的安定性が高いものが望ましい。例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、フッ素ゴム等が挙げられる。また、導電材として導電性高分子材料を採用すると、導電材の作用に加え結着材の作用を発現させることができる。集電体はアルミニウム等の金属から形成される金属箔などを採用することができる。
(負極)
負極の構成は特に限定されないが、適正な負極活物質を有することができる。負極活物質の種類によっては結着材や集電体などを用いる場合もある。結着材は正極にて説明したものと同様のものが採用できる。集電体は銅等の金属から形成される金属箔などを採用することができる。負極の活物質としては、リチウムイオンを吸蔵及び放出できる化合物を単独または組み合わせて用いることができる。リチウムイオンを吸蔵及び放出できる化合物の一例としてはリチウム等の金属材料、ケイ素、スズ、銅等を含有する合金系材料、グラファイト、コークス等の炭素系材料、チタン酸化物等がある。
(電解質)
電解質は正極及び負極の間のイオン等の荷電担体の輸送を行う媒体であり、特に限定しないが、リチウムイオン二次電池が使用される雰囲気下で物理的、化学的、電気的に安定なものが望ましい。
(その他必要な部材)
その他必要な部材としては、セパレータ、ケース、電極端子等が二次電池の構成や使用形態に応じて選択される。
正極と負極との間には電気的な絶縁作用とイオン伝導作用とを両立する部材であるセパレータを介装することが望ましい。電解質が液状である場合にはセパレータは、液状の電解質を保持する役割をも果たす。セパレータとしては、多孔質合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン)やガラス繊維からなる多孔質膜、不織布を採用できる。
正極、負極、電解質、セパレータ等は、外装ケース内に収納される。この外装ケースは、特に限定されるものではなく、種々の材料、形態で作成することができる。外装ケースには、ケースの内外で電力の授受を行う電極端子30が設けられる。
以上の実施形態によれば、電池パック1は、複数の電池セル3と、熱媒体が接触する本体部と熱伝導するように設けられる冷却板50を有して構成される冷却器5と、熱伝導性を有し電池セル3間に介在する中間部材4と、を備える。中間部材4は、隣接する電池セル3に両側から挟持される主壁部40と、冷却板50に形成された貫通穴51に嵌る嵌合片42と、主壁部40の端部から厚み方向Xに沿って延びる形状であり冷却板50に接触する側壁部41と、を有する部材である。
この構成によれば、嵌合片42が冷却板50の貫通穴51に嵌った状態で冷却板50をロックし、側壁部41が冷却板50に接触するとともに、主壁部40が両側から電池セル3に挟持されることになる。これにより、嵌合片42が貫通穴51に嵌った状態で主壁部40が電池セル3に挟持される。すなわち、嵌合片42が冷却板50に対して仮固定された状態で、主壁部40に対して厚み方向Xに圧縮力を作用させることができる。したがって、主壁部40が厚み方向Xに押されることにより、側壁部41がある種のばね力に近い反力を発揮し、嵌合片42を支点として側壁部41が冷却板50に押し当てられる作用力が大きくなる。このような主壁部40に作用する厚み方向Xの外力が大きくなるほど、側壁部41が冷却板50に強く押し当てられるようになる。
すなわち、この特有の構成によれば、側壁部41と冷却板50との密着性と、主壁部40と電池セル3の外装主壁31との密着性との両方を獲得できる電池パック1の構造が得られ、十分な電池の冷却性能を確保することができる。
また、組立て完成品において、貫通穴51を貫通するように延びる嵌合片42の端部は、側壁部41が接触する冷却板50の面に対して裏側の面において冷却板50に接触する。これによれば、嵌合片42と側壁部41とで冷却板50を挟む構造を実現できるため、嵌合片42が冷却板50をロックする構造を強化でき、圧縮力を作用させる過程で、側壁部41と冷却板50を密着させる力の逃げを抑制することができる。すなわち、この特有の構成によれば、側壁部41と冷却板50との密着性の獲得をより確実なものにし、十分な電池の冷却性能を確保することができる。
さらに、組立て完成品において、嵌合片42の先端部は、側壁部41が主壁部40の端部から延びる方向と同方向に延びて、側壁部41が接触する冷却板50の面に対して裏側の面において冷却板50に接触する。これによれば、嵌合片42と側壁部41の延設方向が同方向であるため、嵌合片42を貫通穴51に嵌める動作と、側壁部41を冷却板50に対して滑らせるように接地させる動作とを同時に行いやすい。したがって、電池パック1の組立工程を円滑に行いやすい構造を提供できる。
電池パック1は、複数の電池セル3と中間部材4とに対して両側から圧縮力を厚み方向Xに作用させる1組のエンドプレート6を備える。この構成によれば、1組のエンドプレート6に圧縮力を作用させることで、主壁部40を両側から電池セル3によって挟持するとともに、嵌合片42によって冷却板50をロックし、側壁部41を冷却板50に接触する工程に要する工数を低減することができる。
また、電池パック1において、電池セル3と中間部材4とは、外装主壁31の少なくとも一面が中間部材の主壁部40と接する状態で厚み方向Xに積層されている。この構成によれば、電池パック1に含まれる各電池セル3について、中間部材4による放熱機能を提供することができ、電池パック1の冷却性能を高めることができる。
電池パック1の製造方法は、複数の電池セル3と、冷却板50を介して熱媒体との間で熱移動が行われる冷却器5と、電池セル間に介在される中間部材4とを組み立てる組立工程を含む。中間部材4は、主壁部40、主壁部40の端部から延びる壁部であって予め主壁部40となす角度が90度を超える角度である側壁部41、及び主壁部40の端部から延びる嵌合片42を備えて構成される。
当該組立工程では、厚み方向に直交する面をなす電池セル3の外装主壁31に主壁部40を対向させ、側壁部41と冷却板50とを接触させるとともに、冷却板50の貫通穴51に嵌合片42を嵌めて、電池セル3と中間部材4とを厚み方向Xに積層させる。さらにこの状態で、複数の電池セル3と中間部材4を含む積層体2に対して厚み方向Xに圧縮力を作用させて、主壁部40と側壁部41とがなす90度を超える角度が小さくなるように中間部材4を変形させる。これにより、冷却板50と側壁部41とを密着させる同時に、電池セル3と中間部材4とを密着させる。
この製造方法によれば、嵌合片42が冷却板50の貫通穴51に嵌って冷却板50をロックした状態で、主壁部41に対して厚み方向Xに圧縮力を作用させる組立工程を実施する。この製造方法に用いる中間部材4は、予め主壁部40と側壁部41のなす角度が90度を超える形状に形成されている。このため、積層体2に圧縮力を作用させる前において、嵌合片42が貫通穴51に嵌まり、側壁部41と冷却板50とが接触し、厚み方向Xに直交する仮想平面に対して主壁部40が傾いた状態である。つまり、図4、図5のように、主壁部40は、圧縮力が加えられる側に少し倒れた姿勢である。
この状態から電池セル3及び中間部材4の積層体2に圧縮力を作用させると、嵌合片42が冷却板50に対して厚み方向Xに仮固定されているので、主壁部40は、側壁部41との接続部分を支点として上記の仮想平面に対する傾きが小さくなるように変形する。すなわち、主壁部40に作用する厚み方向Xの圧縮力により、主壁部40と側壁部41のなす角度が組み付け前の角度から小さくなって90度に近づくとともに、中間部材4の変形によって側壁部41を冷却板50に押し当てる力が働くようになる。このとき、主壁部40が厚み方向Xに押されることにより、側壁部41がある種のばね力に近い反力を発揮し、側壁部41との接続部分または嵌合片42を支点として側壁部41が冷却板50に押し当てられる作用力が大きくなる。このような主壁部40に作用する厚み方向Xの外力が大きくなるほど、側壁部41が冷却板50に強く押し当てられるようになる。
したがって、この組立工程によれば、側壁部41と冷却板50との密着性と、主壁部40と電池セル3の外装主壁31との密着性との両方を獲得できる電池パック1が得られ、十分な電池の冷却性能を確保することができる。
また、電池パック1の製造方法に用いる嵌合片42は、貫通穴51に嵌められる前の状態で、主壁部40に対して屈曲した形状である。これによれば、嵌合片42が予め主壁部40に対して屈曲した形状であることにより、嵌合片42を貫通穴51に嵌めた状態で、積層体2に対して厚み方向Xに圧縮力を作用させたときに、嵌合片42による冷却板50のロック機能を初期段階で発揮させやすい。したがって、嵌合片42が冷却板50をロックする構造を確実に強化でき、圧縮力を作用させる過程で、側壁部41と冷却板50を密着させる力の逃げを抑制することができる。
電池パック1の製造方法は、組立工程において以下のように工程を行う。一端部にボルト部70を有し他端部に雄ねじ部71を有した棒状の拘束部材7を、積層体の両側に設けた1組のエンドプレート6と主壁部40とに貫通するように挿通し、雄ねじ部71に螺合させたナット72を締め付けていく。ナット72を締め付けによってエンドプレート6を厚み方向Xに移動させることにより、積層体2に圧縮力を作用させて、電池セル3と中間部材4とを密着させる。
この工程によれば、ナット72を締め付けによって1組のエンドプレート6に圧縮力を作用させることで、主壁部40を電池セル3によって挟持するとともに、嵌合片42によって冷却板50をロックし、側壁部41を冷却板50に接触する工数を低減できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態の他の形態である積層体102を備える電池パックについて図6〜図8を参照して説明する。各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。
積層体102は、第1実施形態の積層体2に対して、他の形態の中間部材104を備える点で相違する。第2実施形態で特に説明しない構成、組立工程、作用、効果については、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
中間部材104は、主壁部40と、嵌合片142と、側壁部41とを一体に有して構成される。嵌合片142は、中間部材104を冷却器5に組み付けるときに、冷却板50に形成された貫通穴51に嵌められる爪部である。嵌合片142は、中間部材104において、側壁部41の幅方向(電極端子30の突出する方向)に所定間隔をあけて3個設けられる。
各嵌合片142は、主壁部40の端部から下方(冷却器5側)に、側壁部41の厚み分及び冷却板50の厚み分と同等、またはこれよりも大きく突出し、主壁部40の端部から厚み方向Xとは逆方向に、側壁部41とは反対の方向に突出するL字状の片である。したがって、図6〜図8に図示するように、L字状の各嵌合片142は、その端部が、冷却板50の貫通穴51に嵌め合わせる前の状態で、側壁部41が主壁部40の端部から延びる方向、すなわち厚み方向Xとは逆方向に延びる形状となっている。また、各嵌合片142は、このような形状であることから、側壁部41を部分的に下方へL字状に切り起こすことによって形成することができる。
このように、組立て完成品において、嵌合片142の先端部は、側壁部41が主壁部40の端部から延びる方向とは反対の方向に延びて、側壁部41が接触する冷却板50の面に対して裏側の面において冷却板50に接触する。
これによれば、嵌合片142と側壁部41の延設方向が逆方向であるため、嵌合片142が貫通穴51に嵌まり、かつ側壁部41が冷却板50に接地した状態において、積層体2に圧縮力を作用させたときに、厚み方向Xに長い距離にわたる接触部分を形成できる。すなわち、嵌合片142の先端部が冷却板50の裏側の面で接触する部分は、側壁部41が冷却板50に接触する部分とは逆側に位置するため、これらの部分が同じ側にある場合よりも、中間部材104による冷却板50のホールド機能を確実に向上できる。
また、図6に示すように、嵌合片142の先端部は、積層体102に圧縮力が作用させる前に主壁部40が傾いている方向と同じ方向に延びる。この構成によれば、積層体102に圧縮力を作用させて主壁部40が起こされる際に、嵌合片142の先端部が冷却板50の裏面を強く押す反力が作用するようになる。このため、嵌合片142による冷却板50のホールド機能をさらに向上することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態の他の形態である積層体202を備える電池パックについて図9〜図12を参照して説明する。各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。
積層体202は、第1実施形態の積層体2に対して、他の形態の中間部材204を備える点で相違する。第3実施形態で特に説明しない構成、組立工程、作用、効果については、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
中間部材204は、主壁部40と、嵌合片242と、側壁部41とを一体に有して構成される。嵌合片242は、中間部材204を冷却器5に組み付けるときに、冷却板150に形成された貫通穴151に嵌められる爪部である。嵌合片242は、中間部材204において、側壁部41の幅方向(電極端子30の突出する方向)に所定間隔をあけて3個設けられる。
各嵌合片242は、図10に図示するように、主壁部40の端部から下方(冷却器150側)に突出するT字状の片である。嵌合片242は、側壁部41の幅方向(電極端子30の突出する方向)について、幅が狭い根元部2421と、根元部2421よりも主壁部40の端部から離れた下方に設けられ、根元部2421よりも幅が広い先端部2420とを一体に有して構成される。また、各嵌合片242は、このような形状であることから、側壁部41を部分的に下方へT字状に切り起こすことによって形成することができる。
貫通穴151は、幅の狭い幅狭口部1510と、幅狭口部1510よりも幅の広い拡大口部1511とで形成される凸形の開口部である。貫通穴151は、拡大口部1511、幅狭口部1510の順に、厚み方向Xに並ぶように形成される。
嵌合片242を貫通穴151に嵌める際には、まず、嵌合片242を拡大口部1511に挿入し根元部2421まで深く挿入する。このように、すべての嵌合片242を対応する位置の貫通穴151に嵌め、すべての側壁部41を冷却板150に接地させた状態で、積層体202に圧縮力を作用させる。この圧縮力の作用に伴い、主壁部40が上記の傾いた状態から起こされるとともに、中間部材204が厚み方向Xに押されるので、嵌合片242は、根元部2421の位置が拡大口部1511から幅狭口部1510側へ変位するように移動する。このとき、先端部2420が冷却板50の裏側の面において冷却板50に接触することにより、嵌合片242が冷却板150にロックされ、側壁部41が冷却板150に接触するとともに、主壁部40が両側から電池セル3に挟持されることになる。
これにより、嵌合片242が貫通穴151に嵌った状態で主壁部40が電池セル3に挟持される。すなわち、嵌合片242が冷却板150に対して仮固定された状態で、主壁部40に対して厚み方向Xに圧縮力を作用させることができる。したがって、主壁部40が厚み方向Xに押されることにより、側壁部41がある種のばね力に近い反力を発揮し、嵌合片242を支点として側壁部41が冷却板150に押し当てられる作用力が大きくなる。このような主壁部40に作用する厚み方向Xの外力が大きくなるほど、側壁部41が冷却板150に強く押し当てられるようになる。
すなわち、この特有の構成によれば、側壁部41と冷却板150との密着性と、主壁部40と電池セル3の外装主壁31との密着性との両方を獲得できる電池パックの構造が得られ、十分な電池の冷却性能を確保することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態の他の形態である積層体302を備える電池パックについて図13〜図15を参照して説明する。各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。なお、図14では、嵌合片342と貫通穴251の嵌め合い状態を理解しやすくするために、あえて冷却板250を破断した状態を図示している。
積層体302は、第1実施形態の積層体2に対して、他の形態の中間部材304を備える点で相違する。第4実施形態で特に説明しない構成、組立工程、作用、効果については、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
中間部材304は、主壁部40と、嵌合片342と、側壁部41とを一体に有して構成される。嵌合片342は、中間部材304を冷却器5に組み付けるときに、冷却板250に形成された貫通穴251に嵌められる爪部である。嵌合片342は、中間部材304において、側壁部41の幅方向(電極端子30の突出する方向)に所定間隔をあけて2個設けられる。
各嵌合片342は、図14に図示するように、主壁部40の端部から下方(冷却器250側)に突出するL字状の片である。嵌合片342は、厚み方向Xの長さが短い根元部3421と、根元部3421よりも主壁部40の端部から離れた下方に設けられ、根元部3421よりも厚み方向Xの長さが長い先端部3420とを一体に有して構成される。先端部3420は、根元部3421よりも厚み方向Xに突出する形状である。また、各嵌合片342は、このような形状であることから、側壁部41を部分的に下方へL字状に切り起こすことによって形成することができる。
貫通穴251は、幅の狭い矩形状に形成される開口部である。貫通穴251の幅寸法は、嵌合片342の厚み寸法よりも大きく設定されている。貫通穴251の厚み方向Xの長さ寸法は、先端部3420の厚み方向Xの長さ寸法よりも大きく設定されている。
嵌合片342を貫通穴251に嵌める際には、まず、嵌合片342を貫通穴251に挿入し根元部3421まで深く挿入する。さらに、図14に図示するように、先端部3420が冷却板250の裏面に接触しうる位置まで、嵌合片342を厚み方向Xとは逆方向に移動させる。このように、嵌合片342と貫通穴251との位置関係が図14に図示するようになるまで各中間部材304を移動させる。
このような嵌合片342と貫通穴251との位置関係で、側壁部41を冷却板250に接地させた状態で、積層体302に圧縮力を作用させる。この圧縮力の作用に伴い、主壁部40が上記の傾いた状態から起こされるとともに、中間部材304が厚み方向Xに押される。これにより、先端部3420が冷却板50の裏側の面において冷却板50に押し当てられるので、嵌合片342が冷却板250をロックし、側壁部41が冷却板250に接触するとともに、主壁部40が両側から電池セル3に挟持されることになる。
このように、嵌合片342が貫通穴251に嵌った状態で主壁部40が電池セル3に挟持される。すなわち、嵌合片342が冷却板250に対して仮固定された状態で、主壁部40に対して厚み方向Xに圧縮力を作用させることができる。したがって、主壁部40が厚み方向Xに押されることにより、側壁部41がある種のばね力に近い反力を発揮し、側壁部41と主壁部40との接続部分を支点として側壁部41が冷却板250に押し当てられる作用力が大きくなる。このような主壁部40に作用する厚み方向Xの外力が大きくなるほど、側壁部41が冷却板250に強く押し当てられるようになる。
すなわち、この特有の構成によれば、側壁部41と冷却板250との密着性と、主壁部40と電池セル3の外装主壁31との密着性との両方を獲得できる電池パックの構造が得られ、十分な電池の冷却性能を確保することができる。
また、組立工程において、さらに、嵌合片の端部(先端部3420)を、側壁部41が接触する冷却板250の面に対して裏側の面で冷却板250に接触させるように、嵌合片342を折り曲げる工程を行うようにしてもよい(図15参照)。なお、曲げる方向は、電極端子30の突出する方向とすることができる。この工程によれば、嵌合片342が冷却板250をロックする機能を確実に発揮できる構成を提供できるので、側壁部41と主壁部40との接続部分を支点として、側壁部41が冷却板250に押し当てられる作用力を大きくできる。
(第5実施形態)
第5実施形態では、第1実施形態の他の形態である積層体402,502を備える電池パックについて図16及び図17を参照して説明する。各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。
積層体402は、第1実施形態の積層体2に対して、他の形態の中間部材404を備える点で相違する。第5実施形態で特に説明しない構成、組立工程、作用、効果については、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
中間部材404は、主壁部40と、嵌合片442と、側壁部41とを一体に有して構成される。嵌合片442は、中間部材404を冷却器5に組み付けるときに、冷却板350に形成された貫通穴351に嵌められる爪部である。嵌合片442は、中間部材404において、側壁部41の幅方向(電極端子30の突出する方向)に幅W2の長さで設定される短冊状の爪部である。この幅W2は、電池セル3の外装ケースの幅W1と同等、またはW1よりも長く設定されている。冷却板350に形成された貫通穴351は、各嵌合片442に対応する位置に設けられ、各嵌合片442が嵌め合い可能な大きさを開口部である。
各嵌合片442は、主壁部40の端部から下方(冷却器350側)へ主壁部40と平行に、側壁部41の厚み分よりも大きく突出する。したがって、図16に図示するように、各嵌合片442は、冷却板50の貫通穴351に嵌め合わせる前の状態で、側壁部41とのなす角度が90度未満となっている。また、各嵌合片442は、このような形状であることから、側壁部41の中央部を含む幅W2の部分を下方へ切り起こすことによって形成することができる。
嵌合片442を貫通穴351に嵌める際には、まず、嵌合片442を対応する貫通穴351に深く挿入する。そして、すべての嵌合片442を対応する位置の貫通穴351に嵌め、すべての側壁部41を冷却板350に接地させた状態で、積層体402に圧縮力を作用させる。この圧縮力の作用に伴い、主壁部40が上記の傾いた状態から起こされるとともに、中間部材404が厚み方向Xに押される。嵌合片442と貫通穴351の嵌め合いにより、中間部材404が冷却板350に仮固定された状態で、側壁部41が冷却板350に接触するとともに、主壁部40が両側から電池セル3に挟持されることになる。
また、主壁部40が厚み方向Xに押されることにより、側壁部41がある種のばね力に近い反力を発揮し、側壁部41と主壁部40との接続部分を支点として側壁部41が冷却板350に押し当てられる作用力が大きくなる。このような主壁部40に作用する厚み方向Xの外力が大きくなるほど、側壁部41が冷却板350に強く押し当てられるようになる。
すなわち、この特有の構成によれば、側壁部41と冷却板350との密着性と、主壁部40と電池セル3の外装主壁31との密着性との両方を獲得できる電池パックの構造が得られ、十分な電池の冷却性能を確保することができる。
また、中間部材404の第1の他の形態として、図17に示す中間部材504を用いるようにしてもよい。中間部材504は、主壁部40と、嵌合片542と、側壁部41とを一体に有して構成される。各嵌合片542は、中間部材404の嵌合片442が側壁部41の幅方向(電極端子30の突出する方向)に複数個に分割された形態をなす。嵌合片542は、中間部材404において、側壁部41の幅方向に所定間隔をあけて3個設けられる。側壁部41の幅方向に並ぶ嵌合片542の間には、凹部5420が形成されている。冷却板450に形成された貫通穴451は、各嵌合片542に対応する位置に設けられ、各嵌合片542が嵌め合い可能な大きさを開口部である。
嵌合片542を貫通穴451に嵌める際には、まず、嵌合片542を対応する貫通穴451に凹部5420が冷却板450に接触するまで深く挿入する。そして、すべての嵌合片542を対応する位置の貫通穴451に嵌め、すべての側壁部41を冷却板450に接地させた状態で、積層体502に圧縮力を作用させる。この圧縮力の作用に伴い、主壁部40が上記の傾いた状態から起こされるとともに、中間部材504が厚み方向Xに押される。嵌合片542と貫通穴451の嵌め合いにより、中間部材504が冷却板450に仮固定された状態で、側壁部41が冷却板450に接触するとともに、主壁部40が両側から電池セル3に挟持されることになる。
また、主壁部40が厚み方向Xに押されることにより、側壁部41がある種のばね力に近い反力を発揮し、側壁部41と主壁部40との接続部分を支点として側壁部41が冷却板450に押し当てられる作用力が大きくなる。このような主壁部40に作用する厚み方向Xの外力が大きくなるほど、側壁部41が冷却板450に強く押し当てられるようになる。
また、中間部材404が冷却板350に固定されて圧縮力が加えられて、複数の電池セル3が拘束された後に、各嵌合片442、542を冷却板350に溶接によって接合する工程を行なってもよい。この工程、構成によれば、中間部材404と冷却板350との接触面積が向上し、さらに電池パックの強度、耐振動性、が向上する。したがって、この構成、工程は、電池セル3から冷却器5に至る熱伝達性が向上することに寄与する。
(第6実施形態)
第6実施形態では、第1実施形態の他の形態である積層体602を備える電池パックについて、図18及び図19を参照して説明する。各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。
積層体602は、第1実施形態の積層体2に対して、他の形態の中間部材604を備え、他の形態の冷却器505に固定される点で相違する。第6実施形態で特に説明しない構成、組立工程、作用、効果については、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第6実施形態の電池パックは、積層して配置される複数の電池セル3と、熱媒体が接触することにより熱媒体との間で熱移動が行われる冷却器505と、熱伝導性を有し、積層配置される電池セル3間に介在する中間部材604と、を備える。
中間部材604は、電池セル3の外装主壁31に接触し、隣接する電池セル3に両側から挟持される主壁部640を有する板状の部材である。冷却板550は、主壁部の一端部6460が嵌る嵌合凹部5500と、厚み方向Xに並ぶ嵌合凹部5500の間に設けられる変形部5501と、を有して構成される。図18及び図19に示す冷却器505は、内部空間を形成しない板状の冷却板550によって構成される。
嵌合凹部5500は、厚み方向Xまたは厚み方向Xに交差する方向に変形することにより、主壁部の一端部6460を把持する。すなわち、変形部5501は、圧縮力が作用することにより、容易に変形し、圧縮力を取り除いても、変形した状態が元の形状に復元しない塑性変形する可変機構を構成する。変形部5501は、例えば、冷却板550における他の部分よりも肉厚の薄い部分として構成することができる。また、変形部5501は、圧縮力が作用する前の状態で、予め屈曲させた部分によって形成され、容易に変形しやすい部分とすることもできる。
第6実施形態の電池パックの製造方法は、複数の電池セル3と、冷却器505と、中間部材604と、を組み立てる組立工程を含む方法である。当該組立工程では、各嵌合凹部5500に中間部材604の端部(主壁部の一端部6460)を挿入設置した状態(図18参照)で、冷却器505の冷却板550に対して厚み方向Xに圧縮力を作用させる。この圧縮力の作用により、変形部5501が変形して冷却板550の厚み方向Xの長さが短くなる。これに伴い、各嵌合凹部5500も変形して、主壁部の一端部6460が各嵌合凹部5500によって把持されて、中間部材604が冷却板550に固定される。ここで、冷却板550に対して圧縮力を作用させる前に、主壁部の一端部6460を、溶接、ろう付け、超音波接合等により嵌合凹部5500に接合するようにしてもよい。
次に、図19に図示するように、中間部材604間にスペーサ8を設置し、さらに電池セル3の外装主壁31を中間部材604の主壁部に対向させるように、スペーサ8の上に、各電池セル3を挿入設置する。これにより、中間部材604とスペーサ8及び電池セル3とが厚み方向Xに積層する積層体602が形成される。次に、積層体602に対して、第1実施形態と同様に、4個の拘束部材7による圧縮力を作用させることにより、積層体602が強固な一体品として構成されて上記の拘束が完成する。
また、図20に示すように、内部空間を形成する冷却器605を用いるようにしてもよい。冷却器605は、主壁部の一端部6460が設置される側の冷却板650に変形部5501及び嵌合凹部5500が形成され、裏側の面にも裏側変形部652が形成されている。裏側変形部652も、圧縮力が作用することにより、容易に変形し、圧縮力を取り除いても、変形した状態が元の形状に復元しない塑性変形する可変機構を構成である。裏側変形部652は、例えば、冷却器605における他の部分よりも肉厚の薄い部分として構成することができる。また、裏側変形部652は、圧縮力が作用する前の状態で、予め屈曲させた部分によって形成され、容易に変形しやすい部分とすることもできる。
また、図21に示すように、冷却板550の裏側に蓋部553を接合するようにしてもよい。このように図19に示す状態の冷却板550に対して裏側に蓋部553を溶接、ろう付け、超音波接合等により接合することにより、冷却板550を内部空間を形成する冷却器705に形成することができる。
以上の第6実施形態によれば、冷却器505,605,705は、主壁部の一端部6460が嵌る嵌合凹部5500と、嵌合凹部5500の間に設けられ、厚み方向Xまたは厚み方向Xに交差する方向に変形した変形部5501と、を有して構成される。嵌合凹部5500は、変形部5501の変形に伴い、主壁部の一端部6460を把持する。
この構成によれば、変形部5501の当該変形によって、嵌合凹部5500が中間部材604の主壁部の一端部6460を把持して固定するとともに、中間部材604の主壁部が両側から電池セル3に挟持される特有の構成を有する。この構成によれば、嵌合凹部5500による主壁部の一端部6460の把持構造によって中間部材604と冷却板550との熱伝達性を確保することができる。すなわち、この特有の構成によれば、中間部材604と冷却板50との密着性と、中間部材604と電池セル3の外装主壁31との密着性との両方を獲得できる電池パック1の構造が得られ、十分な電池の冷却性能を確保することができる。
また、主壁部の一端部6460は、嵌合凹部5500に溶接、ろう付け、超音波接合等により接合された状態で、嵌合凹部5500に把持される。この構成、接合後に変形部5501を変形させる工程によれば、中間部材604と冷却板550,650との接触面積が向上し、さらに電池パックの強度、耐振動性、が向上する。したがって、この構成、工程は、電池セル3から冷却器5に至る熱伝達性が向上することに寄与する。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記実施形態において電池積層体を構成する電池セルは、金属からなる角形の外装ケースを有する単電池で構成することもできる。この角形の単電池は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金等からなる外装ケースによってその外周面を被覆された扁平状直方体である。電池積層体は、単電池と絶縁スペーサとを交互に所定個数積層した集合体を、積層方向の両端部から拘束部材で挟み、内側に向かう拘束力を作用させて一体にして構成される。
上記実施形態において、中間部材4の主壁部40と電池セル3の外装主壁31との間には、絶縁被膜を設けるようにしてもよい。また、中間部材4の側壁部41と冷却板50との間には、絶縁被膜を設けるようにしてもよい。この絶縁被膜は、良熱伝導性を有するシリコン系の放熱グリスを塗布することにより形成することができる。また、絶縁被膜は、蒸着、コーティング、一体成形等によって形成することができる。
このような絶縁被膜によれば、熱伝導性の良い中間部材4と電池セル3または冷却板50とが絶縁性物質の被覆部分を介して接触するようになるため、電気絶縁性が確保されて、電気的安全性の確保を図ることができ、また金属腐食を防止することができる。また絶縁被膜は、窒化アルミニウムフィルムやシリコンゴムシートで置き換えてもよく、絶縁性を有する放熱フィルムを採用してもよい。
上記実施形態において電池積層体は、1個の電池セルと1個の中間部材とを交互に所定個数積層した電池の集合体であるが、電池積層体は、この形態に限定されない。例えば、中間部材は、積層した複数個の電池セルと交互に配置されて、電池積層体を構成するようにしてもよい。
上記実施形態において、流体通路に強制的に冷却用流体を送る流体駆動装置は、流体通路に冷却用流体を吸入する方式でもよいし、流体通路に冷却用流体を押し込む方式のものでもよい。
1…電池パック
2,102,202,302,402,502…積層体、 3…電池セル
4,104,204,304,404,504,604…中間部材
5,505;605;705…冷却器、
31…外装主壁、 40,640…主壁部、 41…側壁部
42,142,242,342,442,542…嵌合片、 50…冷却板
51,151,251,351,451…貫通穴
5500…嵌合凹部、5501…変形部、 6460…主壁部の一端部
X…厚み方向

Claims (15)

  1. 積層して配置される複数の電池セル(3)と、
    熱媒体が接触することにより前記熱媒体との間で熱移動が行われる本体部、及び前記本体部と熱伝導するように設けられる冷却板(50)を有して構成される冷却器(5)と、
    熱伝導性を有し、前記積層配置される前記電池セル間に介在する中間部材(4;104;204;304;404;504)と、
    を備え、
    前記中間部材は、
    前記電池セルの厚み方向(X)に直交する面をなす前記電池セルの外装主壁(31)に接触し、隣接する前記電池セルに両側から挟持される主壁部(40)と、
    前記冷却板に形成された貫通穴(51;151;251;351;451)に嵌る嵌合片(42;142;242;342;442;542)と、
    前記主壁部の端部から前記厚み方向に沿って延びる形状であり、前記冷却板に接触する側壁部(41)と、を有する部材であることを特徴とする電池パック。
  2. 前記貫通穴を貫通するように延びる前記嵌合片の端部は、前記側壁部が接触する前記冷却板の面に対して裏側の面で、前記冷却板に接触することを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記嵌合片の先端部は、前記側壁部が前記主壁部の端部から延びる方向と同方向に延びて前記冷却板に接触することを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記嵌合片の先端部は、前記側壁部が前記主壁部の端部から延びる方向と反対の方向に延びて前記冷却板に接触することを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  5. 前記複数の電池セルと前記中間部材とに対して両側から圧縮力を前記厚み方向に作用させる1組のエンドプレート(6)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電池パック。
  6. 積層して配置される複数の電池セル(3)と、
    熱媒体が接触することにより前記熱媒体との間で熱移動が行われる冷却器(505;605;705)と、
    熱伝導性を有し、前記積層配置される前記電池セル間に介在する中間部材(604)と、
    を備え、
    前記中間部材は、前記電池セルの厚み方向(X)に直交する面をなす前記電池セルの外装主壁(31)に接触し、隣接する前記電池セルに両側から挟持される主壁部(640)を有し、
    前記冷却器は、前記主壁部の一端部(6460)が嵌る嵌合凹部(5500)と、前記厚み方向に並ぶ前記嵌合凹部の間に設けられ、前記厚み方向または前記厚み方向に交差する方向に変形した変形部(5501)と、を有して構成され、
    前記嵌合凹部は、前記変形部の前記変形に伴い前記主壁部の一端部を把持することを特徴とする電池パック。
  7. 前記主壁部の一端部は、前記嵌合凹部に接合された状態で、前記嵌合凹部に前記把持されることを特徴とする請求項6に記載の電池パック。
  8. 前記厚み方向に並ぶ前記中間部材の間であり、さらに前記電池セルと前記冷却器の間には、スペーサ(8)が介在していることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の電池パック。
  9. 前記電池セルと前記中間部材は、前記電池セルの外装主壁の少なくとも一面が前記中間部材の主壁部と接する状態で前記厚み方向に積層されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の電池パック。
  10. 前記電池セルの正極は、ポリアニオン系の物質を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の電池パック。
  11. 前記ポリアニオン系の物質は、LiMPOまたはLiMSiOで表される化学式の化合物であり、MはMn、Fe、Co、Niから選択された少なくとも1種以上の金属元素であることを特徴とする請求項10に記載の電池パック。
  12. 積層して配置される複数の電池セル(3)と、
    熱媒体が接触することにより前記熱媒体との間で熱移動が行われる本体部、及び前記本体部と熱伝導するように設けられる冷却板(50,150,250,350;450)を有する冷却器(5)と、
    熱伝導性を有し、積層配置される電池セル間に介在させる中間部材であって前記電池セルの厚み方向(X)に直交する面をなす主壁部(40)、前記主壁部の端部から延びる壁部であって予め前記主壁部となす角度が90度を超える角度である側壁部(41)、及び前記主壁部の端部から延びる嵌合片(42;142;242;342;442;542)を備えて構成される中間部材(4;104;204;304;404;504)と、
    を組み立てる組立工程を含む電池パックの製造方法であって、
    前記組立工程は、
    前記厚み方向に直交する面をなす前記電池セルの外装主壁(31)に前記中間部材の前記主壁部を対向させ、前記中間部材の前記側壁部と前記冷却板とを接触させるとともに、前記冷却板に形成された貫通穴(51;151;251;351;451)に前記嵌合片を嵌めて、前記電池セルと前記中間部材とを前記厚み方向に積層した状態で、
    前記複数の電池セルと前記中間部材を含む積層体(2;102;202;302;402;502)に対して前記厚み方向に圧縮力を作用させて、前記主壁部と前記側壁部とがなす前記90度を超える角度が小さくなるように前記中間部材を変形させ、前記冷却板と前記中間部材の側壁部とを密着させる同時に、前記電池セルと前記中間部材とを密着させることを特徴とする電池パックの製造方法。
  13. 前記嵌合片(42;142)は、前記貫通穴(51)に嵌められる前の状態から、前記主壁部に対して屈曲した形状であることを特徴とする請求項12に記載の電池パックの製造方法。
  14. 前記組立工程では、さらに、前記嵌合片の端部(3420)を、前記側壁部が接触する前記冷却板の面に対して裏側の面で前記冷却板に接触させるように、前記嵌合片を折り曲げることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の電池パックの製造方法。
  15. 前記組立工程において、一端部にボルト部(70)を有し他端部に雄ねじ部(71)を有した棒状の拘束部材(7)を、前記積層体の両側に設けた1組のエンドプレート(6)と前記中間部材の前記主壁部とに貫通するように挿通し、前記雄ねじ部に螺合させたナット(72)を締め付けて前記エンドプレートを前記厚み方向に移動させることにより、前記積層体に前記圧縮力を作用させ、前記電池セルと前記中間部材とを密着させることを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれか一項に記載の電池パックの製造方法。
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