JP2014226297A - 手乾燥装置 - Google Patents

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【課題】交換の必要な部品が寿命を迎える前に交換の時期を報知し、管理者のみが報知を確認することができる手乾燥装置を提供すること。【解決手段】外郭をなす箱体1と、箱体1に形成された手乾燥室2と、手乾燥室2内に空気を吹き出すノズル6と、ノズル6に空気を送る高圧空気流発生装置3と、電源のON/OFFを行う電源スイッチ15と、実装されている部品の内、少なくとも高圧空気流発生装置3の交換時期を報知する報知部14と、を備え、報知部14は、外側から隠れた位置に設けられているものである。【選択図】図2

Description

本発明は、濡れた手を乾燥させる手乾燥装置に関するものである。
近年、手乾燥装置は、手洗い後のゴミが出ないことからペーパータオルの代わりとして公共のトイレなどに設置されることが多くなってきている。
従来の手乾燥装置は、手を挿入する手挿入部と、手挿入部に挿入された手に気体を吹き出す気体吹き出し口と、気体吹き出し口に気体を供給するファンとモータとからなる気体供給手段と、モータの寿命を検出するモータ寿命検出手段と、モータの寿命を報知するブザー、音声、ランプなどの報知手段とを備え、モータ寿命検知手段がモータ寿命検出手段からの検出信号に基づいてモータ寿命を検知すると、報知手段によってモータの寿命を報知するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−191530号公報
従来の手乾燥装置において、モータの寿命を報知するブザー、音声、ランプなどの報知手段は、一度発動すると管理者が確認を終えるまで報知し続けることになる。そのため、報知手段が発動後、管理者が確認するまでの間は、一般使用者が使用したくても使用を躊躇したり、使用する際に不快を与えたりするという課題があった。
また、管理者は交換の必要な(モータ以外の)部品が寿命を迎えるまでどのくらいの期間が残っているかを把握することができないため、その交換のタイミングを設定することが容易ではなく、煩わしいという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、交換の必要な部品が寿命を迎える前に交換の時期を報知し、管理者のみが報知を確認することができる手乾燥装置を提供することを目的としている。
本発明に係る手乾燥装置は、外郭をなす箱体と、前記箱体に形成された手乾燥室と、前記手乾燥室内に空気を吹き出すノズルと、前記ノズルに前記空気を送る高圧空気流発生装置と、電源のON/OFFを行う電源スイッチと、実装されている部品の内、少なくとも前記高圧空気流発生装置の交換時期を報知する報知部と、を備え、前記報知部は、外側から隠れた位置に設けられているものである。
本発明に係る手乾燥装置によれば、交換部品の交換時期を事前に管理者のみに報知することができ、使用者に使用を躊躇させたり不快感を与えたりせず、使用者の不便さを軽減することができる。
本発明の実施の形態1に係る手乾燥装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る手乾燥装置の扉を開けたときの左側面図である。 本発明の実施の形態1に係る手乾燥装置の右側面断面図である。 本発明の実施の形態2に係る手乾燥装置の右側面断面図である。 本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置の右側面断面図である。 本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置の扉を開けたときの斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置の横断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る手乾燥装置の斜視図、図2は、本発明の実施の形態1に係る手乾燥装置の扉13を開けたときの左側面図、図3は、本発明の実施の形態1に係る手乾燥装置の右側面断面図である。
本実施の形態1に係る手乾燥装置は、箱体1が外郭をなし、箱体1の上部には開口した上部開口部が形成され、その上部開口部に繋がって箱体1の両側部には側部開口部が形成されている。
また、箱体1には上部開口部および側部開口部に連通し、使用者が手を自在に挿抜でき、上部開口部の近傍に、側面視して下部方向に向かうにつれ開口が広くなる形状を有した、側面視してほぼU字状の手乾燥室2が形成されている。また、箱体1の内部で手乾燥室2の下方には、図3に示すように、例えばDCブラスレスモータと、DCブラスレスモータによって回転するターボファンとにより構成された高圧空気流発生装置3が設けられている。
また、手乾燥室2の底部には、手乾燥室2内の水を排水する図示省略の排水口が形成され、排水口には図2に示す排水路4の一端が取り付けられ、排水路4の他端には排水路4を通って排水された水を溜めるタンク5が着脱自在に箱体1の底部に取り付けられている。
なお、高圧空気流発生装置3は、DCブラスレスモータのみならず、整流子モータまたは誘導電動機でもよい。また、タンク5は正面側に引き出すことで手乾燥装置から取り外せ、背面側に押し込むことで取り付けられる。
手乾燥室2は、正面側の内壁を構成する正面側壁面2aと、正面側壁面2aに対向し、背面側の内壁を構成する背面側壁面2bとで囲まれている。それらは抗菌剤を含浸させた樹脂でできており、表面にシリコン系またはフッ素系などの撥水性コーティング、または酸化チタンなどの親水性があるコーティングがなされている。そのため、手乾燥室2の内壁表面の汚れ付着を低減させるとともに、菌の繁殖を低減させることができる。
また、図3に示すように正面側壁面2aの上部開口部の近傍には正面側ノズル6aが、背面側壁面2bの上部開口部の近傍には背面側ノズル6bが、それぞれ左右方向に直線状に設けられている。そして、正面側ノズル6aは背面側壁面2bの下方に向かって、背面側ノズル6bは正面側壁面2aの下方に向かって、それぞれ高速空気を傾斜して噴出することで、手乾燥室2に挿入された手の甲側と掌側に同時に高速空気を当て、手に付着した水滴を吹き飛ばして手を乾燥させることができる。
手乾燥装置には、上側手検知発光側センサー7a、下側手検知発光側センサー7b、および手検知受光側センサー7cからなり、手の有無を検知する手検知センサー7が設けられている。
正面側壁面2aで正面側ノズル6aの上側の上部開口部の近傍には上側手検知発光側センサー7aが、同じく正面側壁面2aで正面側ノズル6aの下側の手乾燥室2の底部の近傍には下側手検知発光側センサー7bが、それぞれ設けられている。また、背面側壁面2bで上側手検知発光側センサー7aと下側手検知発光側センサー7bからの距離がほぼ同じとなる位置に、手検知受光側センサー7cが設けられている。また、上側手検知発光側センサー7aと手検知受光側センサー7c、および下側手検知発光側センサー7bと手検知受光側センサー7cが、それぞれ一対となる透過式センサーで構成されている。
そして手検知センサー7は、上側手検知発光側センサー7aおよび下側手検知発光側センサー7bで発光され、手検知受光側センサー7cへ向けられた赤外線が、挿入された手で遮られることで手の有無を検知している。
なお、本実施の形態1に係る手乾燥装置には、手検知センサー7の手の検知に応じて高圧空気流発生装置3を運転させる図示省略の制御回路が組み込まれている。
高圧空気流発生装置3の排気側は、箱体1内部の上側に設けられた排気チャンバー11側に位置し、排気チャンバー11には、排気チャンバー11内の空気を排出する排気口12が形成されている。その排気口12には正面側排気ダクト12aおよび背面側排気ダクト12bが、それぞれ正面側と背面側とに分かれて設けられ、正面側排気ダクト12aは正面側ノズル6aに連通し、背面側排気ダクト12bは背面側ノズル6bに連通している。また、排気口12の手前の排気チャンバー11には、高圧空気流発生装置3から送られてくる空気を加熱して温風化させるヒーター20が設けられている。
また、高圧空気流発生装置3の吸気側は、外部の空気を取り込む吸気ダクト8の一端に開口して接続され、吸気ダクト8の内壁には、高圧空気流発生装置3からの騒音を低減させるために吸音材が貼り付けられている。吸気ダクト8の他端は、箱体1の底面を開口して形成された吸気口9に接続され、その吸気口9にはエアフィルター10が着脱自在に設けられている。
手乾燥装置の左側面には図1に示すように箱体1から着脱可能な扉13が取り付けられており、その扉13で覆われている位置には、図2に示すように電源のON/OFFを行う電源スイッチ15と、その上方にノズル6から吹き出される高速空気の風量調整を行う操作スイッチ16が設けられている。
また、本実施の形態1に係る手乾燥装置は、モータなどの部品の交換時期を管理者に知らせるための報知部14が設けられており、例えばブザー、音声、ランプなどからなる。部品の交換時期の推定には、例えば手乾燥装置の運転回数または運転時間から判定する方法があり、部品が交換時期に達したときに報知部14は、ランプなどの照明または音声などでそのことを報知する。なお、報知部14は部品が交換時期に達する前の情報を報知してもよく、例えばブザーであれば交換時期に近づくにつれ多段階に出力を大きくし、ランプであれば交換時期に近づくにつれ多段階に点滅スピードを速くする。そうすることにより、あとどの位で部品を交換すればよいかを把握することができ、事前に交換部品を準備しておくことが可能となる。
なお、報知部14の設置場所については後述する。
次に、本実施の形態1に係る手乾燥装置の動作について説明する。
使用者が手乾燥装置の正面側に立ち、腕を下方に伸ばした状態で濡れた両手を手乾燥装置の左右の側部開口部から手乾燥室2の中へ別々に入れ、手乾燥室2の中で両手を近づけるように中央に寄せる。そうすると、両腕が上部開口部から挿入された状態となり、このときに手首付近まで手乾燥室2に挿入されて手乾燥室2に設けられた、上側手検知発光側センサー7aと手検知受光側センサー7cの対、および下側手検知発光側センサー7bと手検知受光側センサー7cの対が手を検知すると、高圧空気流発生装置3が作動する。そして、エアフィルター10を通って埃が除去された外部の空気を吸気口9から吸い込み、吸気ダクト8を通って高圧空気流発生装置3の吸い込み側に吸い込まれる。その吸い込まれた空気は、高圧空気流発生装置3で高圧空気にされる。
高圧空気流発生装置3で高圧化された高圧空気は、高圧空気流発生装置3の排気側から排気チャンバー11内に排気され、排気口12から正面側排気ダクト12aおよび背面側排気ダクト12bを通り、それぞれ正面側ノズル6aおよび背面側ノズル6bで高圧空気から高速空気に変換され、手乾燥室2内に噴出される。
上部開口部の近傍には、左右方向に直線状の正面側ノズル6aと背面側ノズル6bが対向して設けられているので、上部開口部の近傍でエアーカーテン状に高速空気が噴出される。その高速空気が手乾燥室2内に挿入されている手の甲および掌の両面に当たり、手の表面に付着している水滴を吹き飛ばす。そして、挿入している手を上部開口部から手乾燥室2の外に引き抜くことで、エアーカーテン状の高速空気が挿入している手の手首付近から指先に向かって移動し、手全体に付着していた水滴が除去され、手を乾燥させることができる。
また、手乾燥室2から手を抜くと、上側手検知発光側センサー7aと手検知受光側センサー7cの対が、手が無いことを検知し、高圧空気流発生装置3が停止する。また、手乾燥室2内で濡れた手から吹き飛ばされた水滴は、正面側壁面2aまたは背面側壁面2bに当たって流下し、手乾燥室2の底部に形成された図示省略の排水口から排水路4を通ってタンク5に回収される。
次に、報知部14の最適な設置場所について説明する。
報知部14は交換時期を知らせ、管理者が部品の交換時期を確認できるようにするためのものであるが、使用者も確認できてしまうと、手乾燥装置を使用したくても使用を躊躇したり、使用する際に不快を与えたりするということが起きてしまう。そこで、管理者のみが交換時期を確認できるようにするため、使用者でも確認できる手乾燥装置の外郭である箱体1の外側には報知部14を設けない。つまり、報知部14は箱体1の外側から隠れた位置に設けられる。
手乾燥装置は公共のトイレなどに設置されることが多いため、夜間など利用者がいない時間帯や、施設の閉館後は電源をOFFにされる。電源のOFFは管理者によってなされるため、報知部14を図2に示すように電源のON/OFFを行う電源スイッチ15の近傍に設けるとよい。
電源のON/OFFはほぼ毎日行われるため、そうすることで管理者は報知部14を常に確認することができる。そして、電源スイッチ15を操作しないときは、報知部14をともに覆う扉13が取り付けられている。そのため、通常は電源スイッチ15および報知部14は使用者から見えないようになっている。
なお、報知部14が部品の交換を報知するタイミングは、管理者が電源をOFFからONにした直後、またはONからOFFにした直後が望ましい。そうすることで、報知部14が部品の交換を報知したときは、報知からの期間を空けることなく管理者が確認することができるので、部品の交換をスムースに行うことができる。
また、通常は電源スイッチ15および報知部14は使用者から見えないようになっているため、使用者が電源スイッチ15を誤って操作したり、報知部14を確認したりすることを回避できる。
なお、本実施の形態1では、報知部14を電源スイッチ15の近傍に設けるとしたが、操作スイッチ16の近傍に設けてもよい。
つまり、通常は使用者からは見えず、電源スイッチ15または操作スイッチ16を操作するときに、同時に見える位置に報知部14を設けるとよい。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る手乾燥装置の右側面断面図である。
以下、本実施の形態2について説明するが、本実施の形態1と重複するものについては省略する。
報知部14は前述の通り、通常は使用者からは見えない位置に設ける必要がある。さらに、管理者によって定期的に確認される位置に設けなければならない。
ここで、手乾燥装置のタンク5は、使用者が手乾燥装置を使用することによって発生する、濡れた手から吹き飛ばされた水滴を回収するものである。そのため、定期的にタンク5に溜まった水滴を排水する必要があり、管理者によって定期的に排水されている。その際、管理者はタンク5を正面側に引き出して手乾燥装置から取り外すことになる。
そこで、図4に示すように報知部14をタンク5の取り外し方向と反対側である、手乾燥装置の背面側に設ける。そうすることで、通常はタンク5が取り付けられているため使用者が報知部14を確認することができないが、管理者がタンク5を手乾燥装置から取り外した際に、報知部14を確認することができる。
なお、報知部14が部品の交換を報知するタイミングは、管理者がタンク5を取り外した直後が望ましい。そうすることで、報知部14が部品の交換を報知したときは、報知からの期間を空けることなく管理者が確認することができるので、部品の交換をスムースに行うことができる。
なお、タンク5が手乾燥装置から取り外されたことは、図示省略のセンサーによって検知するとよい。
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置の右側面断面図、図6は、本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置の扉13を開けたときの斜視図、図7は、本発明の実施の形態3に係る手乾燥装置の横断面図である。なお、図7に示す破線の矢印は、空気の流れを表している。
以下、本実施の形態3について説明するが、本実施の形態1および2と重複するものについては省略する。
本実施の形態3に係る手乾燥装置は、箱体1とその背面側に設けられたベース17とで外郭をなし、箱体1の正面下部が開口した正面開口部が形成され、その正面開口部に繋がって箱体1の両側部には側部開口部が形成されている。
また、箱体1には正面開口部および側部開口部に連通し、使用者が手を自在に挿抜でき、側面視してほぼコ字状の手乾燥室18が形成されており、手乾燥室18は、底面側に凹んだ水受け部18aと、背面側に凹んだ防壁部18bとで囲まれている。そして、箱体1の下側に位置する水受け部18aの端縁部と、箱体1の左右側面に位置する防壁部18bの端縁部とによって、正面側および左右側面側に水が飛散しないようになっている。
水受け部18aの底部は正面側に向かって下傾しており、その傾斜下端には手乾燥室2内の水を排水する図示省略の排水口が形成され、排水口には図5に示すように排水路4の一端が取り付けられ、排水路4の他端には排水路4を通って排水された水を溜めるタンク5が着脱自在に箱体1の底部に取り付けられている。
なお、手乾燥室2の内壁は、抗菌剤を含浸させた樹脂でできており、表面にシリコン系またはフッ素系などの撥水性コーティング、または酸化チタンなどの親水性があるコーティングがなされている。そのため、手乾燥室2の内壁表面の汚れ付着を低減させるとともに、菌の繁殖を低減させることができる。
手乾燥室2の上方には、手乾燥室2に向かって下方に高速空気を吹き出すノズル6が設けられ、ノズル6の近傍の背面側には、手乾燥室2の手の有無を検知する手検知センサー7が設けられている。手検知センサー7は、発光素子と受光素子とが一対となった反射式センサーで構成され、手乾燥室2に挿入されると受光素子の受光量が変化することで手を検知する。
また、手乾燥室2の上方で箱体1とベース17とで構成された箱体状の空間内には、図5に示すように、例えばDCブラスレスモータと、DCブラスレスモータによって回転するターボファンとにより構成された高圧空気流発生装置3が設けられている。
そして、高圧空気流発生装置3の吸気側には、手乾燥室2よりも上方で箱体1の正面側に設けられた内部吸気口19と連通する吸気ダクト8が、高圧空気流発生装置3の排気側には、ノズル6とを連通する排気ダクト12cが、それぞれ設けられている。また、排気ダクト12cの途中で、ノズル6の上流側の近傍には、高圧空気流発生装置3から送られてくる空気を加熱して温風化させるヒーター20が設けられている。
なお、本実施の形態3に係る手乾燥装置には、手検知センサー7の手の検知に応じて高圧空気流発生装置3を運転させる図示省略の制御回路が組み込まれている。
また、手乾燥室2の上方で箱体1の正面側には、左端部が箱体1に回転可能に支持されて手乾燥装置の正面側に開閉自在で、かつ箱体1から着脱可能な扉13が取り付けられている。そして、扉13を開けると箱体1の正面には、樹脂製または金属製のエアフィルター10が前後方向の抜き差し動作で着脱自在に設けられている。
エアフィルター10は、箱体1に設けられた内部吸気口19を覆い、図7に示すように外部吸気口23から外部吸気風路22を通って内部吸気口19から高圧空気流発生装置3へ吸い込まれる空気中の塵埃を除去する。なお、エアフィルター10の面積は、外部吸気口23および外部吸気風路22の通風方向に対する断面積よりも大きくしてある。
箱体1の正面側でエアフィルター10の下側には、風量調整およびヒーター20の入り切りを行う操作スイッチ16が、エアフィルター10の左側には電源のON/OFFを行う電源スイッチ15が、それぞれ正面側を向くように設けられている。そのため、管理者が操作スイッチ16および電源スイッチ15を正面側から視認しやすくなっており、それらの操作を行う際に、操作しやすくなっている。
また、箱体1の正面には、操作スイッチ16および電源スイッチ15をそれぞれ取り囲む囲い壁21が、正面側に突出するように箱体1と一体形成されており、扉13を閉じたときに囲い壁21が扉13の内面側に当接するようになっている。
次に、報知部14の最適な設置場所について説明する。
手乾燥装置は公共のトイレなどに設置されることが多いため、夜間など利用者がいない時間帯や、施設の閉館後は電源をOFFにされる。電源のOFFは管理者によってなされるため、報知部14を図6に示すように電源のON/OFFを行う電源スイッチ15の近傍に設けるとよい。
電源のON/OFFはほぼ毎日行われるため、そうすることで管理者は報知部14を常に確認することができる。そして、電源スイッチ15を操作しないときは、報知部14をともに覆う扉13が取り付けられているため、通常は電源スイッチ15および報知部14は使用者から見えないようになっている。
なお、報知部14が部品の交換を報知するタイミングは、管理者が電源をOFFからONにした直後、またはONからOFFにした直後が望ましい。そうすることで、報知部14が部品の交換を報知したときは、報知からの期間を空けることなく管理者が確認することができるので、部品の交換をスムースに行うことができる。
また、通常は電源スイッチ15および報知部14は使用者から見えないようになっているため、使用者が電源スイッチ15を誤って操作したり、報知部14を確認したりすることを回避できる。
なお、本実施の形態3では、報知部14を電源スイッチ15の近傍に設けるとしたが、操作スイッチ16の近傍に設けてもよい。
つまり、通常は使用者からは見えず、電源スイッチ15または操作スイッチ16を操作するときに、同時に見える位置に報知部14を設けるとよい。
1 箱体、2 手乾燥室、2a 正面側壁面、2b 背面側壁面、3 高圧空気流発生装置、4 排水路、5 タンク、6 ノズル、6a 正面側ノズル、6b 背面側ノズル、7 手検知センサー、7a 上側手検知発光側センサー、7b 下側手検知発光側センサー、7c 手検知受光側センサー、8 吸気ダクト、9 吸気口、10 エアフィルター、11 排気チャンバー、12 排気口、12a 正面側排気ダクト、12b 背面側排気ダクト、12c 排気ダクト、13 扉、14 報知部、15 電源スイッチ、16 操作スイッチ、17 ベース、18 手乾燥室、18a 水受け部、18b 防壁部、19 内部吸気口、20 ヒーター、21 囲い壁、22 外部吸気風路、23 外部吸気口。

Claims (8)

  1. 外郭をなす箱体と、
    前記箱体に形成された手乾燥室と、
    前記手乾燥室内に空気を吹き出すノズルと、
    前記ノズルに前記空気を送る高圧空気流発生装置と、
    電源のON/OFFを行う電源スイッチと、
    実装されている部品の内、少なくとも前記高圧空気流発生装置の交換時期を報知する報知部と、を備え、
    前記報知部は、外側から隠れた位置に設けられている
    ことを特徴とする手乾燥装置。
  2. 前記箱体に扉を備え、
    前記報知部は、前記扉に覆われている
    ことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  3. 前記電源スイッチは前記扉に覆われ、
    前記報知部は、
    前記電源スイッチを操作する際に、
    報知を確認できる位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の手乾燥装置。
  4. 前記ノズルから吹き出す前記空気の風量調整を行う操作スイッチを備え、
    前記報知部は、
    前記操作スイッチを操作する際に、
    報知を確認できる位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の手乾燥装置。
  5. 水を前記手乾燥室から排水する排水路と、
    前記排水路を通って排水された水を溜める、前記箱体に着脱自在のタンクと、を備え、
    前記報知部は、
    前記タンクを前記箱体から取り外した際に、
    報知を確認できる位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  6. 前記報知部が報知するタイミングは、
    前記電源スイッチを操作した直後である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の手乾燥装置。
  7. 前記報知部が報知するタイミングは、
    前記操作スイッチを操作した直後である
    ことを特徴とする請求項4に記載の手乾燥装置。
  8. 前記報知部が報知するタイミングは、
    前記タンクを前記箱体から取り外した直後である
    ことを特徴とする請求項5に記載の手乾燥装置。
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