JP2014225858A - 変換制御装置及びその制御方法 - Google Patents

変換制御装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】変換処理を実行可能な装置が2つ以上存在する画像処理システムにおいて、変換処理を実行させる装置を適切に選択することができ、適切な変換処理を実行することができる技術を提供する。
【解決手段】本発明の変換制御装置は、画像データに対する処理を順に行うように複数の装置が接続されており、複数の装置の中に、第1フォーマットの画像データの画素値を、第2フォーマットの画像データの画素値に変換する変換処理を実行可能な変換装置が2つ以上存在する場合に、各変換装置の、実行可能な変換処理の変換性能を表す情報を取得する取得手段と、取得手段で取得された情報で表される変換性能を比較して、変換装置の中から、変換処理を実行すべき装置を選択する選択手段と、選択手段で選択された装置でのみ変換処理が行われるように、変換装置による変換処理の実行を制御する制御手段と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、変換制御装置及びその制御方法に関する。
近年、IEC61966−2−4(xvYCC)、SMPTE規格であるACES(Academy Color Encoding Specification)などの画像フォーマット規格が提案されてきている。xvTCCやACESなどの画像フォーマットでは、従来のITU−R BT.709(以下、709)、Digital Cinema Initiatives(以下、DCI)などの画像フォーマットに比べて、広い色域及び高いダイナミックレンジが定義されている。そのため、xvTCCやACESなどの画像フォーマットを利用すれば、709やDCIなどの画像フォーマットを利用した場合に表現できなかった色や輝度の画像(広色域且つ高ダイナミックレンジの画像)を表示することが可能となる。以後、xvTCCやACESなどの画像フォーマットを広色域フォーマットと呼び、709やDCIなどの画像フォーマットを通常色域フォーマットと呼ぶ。
しかしながら、広色域フォーマットの画像データは通常色域フォーマットにのみ対応した表示装置では表示することができない。そのため、広色域フォーマットの画像データを通常色域フォーマットにのみ対応した表示装置で表示する場合には、広色域フォーマットの画像データの画素値を通常色域フォーマットの画像データの画素値に変換する変換処理が行われる。ACESの画像データ(ACESデータ)を709やDCIにのみ対応した表示装置で表示する場合には、ACESデータに対し、変換処理として、ACESで定義されたRRT処理(Reference Rendering Transform)やODT処理(Output Device Transform)が施される。RRT処理やODT処理は、表示装置に画像データを出力する装置(編集装置など)、または、表示装置で行われる。
ここで、複数の装置(入力装置、編集装置、表示装置など)が、画像データに対する処理を順に行うように接続されている画像処理システムにおいて、変換処理を実行可能な装置が2つ以上存在することがある。この場合、変換処理を実行可能な2つ以上の装置の中から、変換処理を実行させる装置を選択しなければならない。しかし、変換処理の変換性能が装置間で等しいとは限らない。例えば、実行可能な変換処理の変換精度が高い装置があれば、コスト削減や処理速度を優先して、実行可能な変換処理の変換誤差が許容された装置(実行可能な変換処理の変換精度が低い装置)もある。そのため、変換処理を実行させる装置の選択方法は重要である。
なお、画像処理に関する従来技術として、特許文献1,2に開示の技術があるが、いずれも上記変換処理に関する技術ではないため、それらの技術を用いたとしても、変換処理を実行させる装置を適切に選択することはできない。
具体的には、特許文献1には、JPEGデータと属性情報(Exif情報)をデジタルカメラから取得し、属性情報に基づいて、ユーザから指定された画像補正処理をデジタルカメラと表示装置のどちらで行うかを判定する表示装置が開示されている。属性情報は、“取得したJPEGデータに対応するRAWデータがデジタルカメラ内にあるか否か”及び“デジタルカメラで実行可能な画像補正処理”を表す。特許文献1に開示の技術では、ユーザから指定された画像補正処理がデジタルカメラで実行可能であって、かつ、RAWデータがデジタルカメラ内に存在する場合に、デジタルカメラで画像補正処理が行われる。それ以外の場合に、表示装置で画像補正処理が行われる。
特許文献2には、画面の大きさ、アスペクト比、γ特性、解像度、色合い等の表示装置の表示性能の情報、及び、表示装置の視環境情報を取得し、取得したそれらの情報に基づいて撮像した画像データの画質を補正するデジタルカメラが開示されている。
特開2009−130534号公報 特開2007−57599号公報
本発明は、変換処理を実行可能な装置が2つ以上存在する画像処理システムにおいて、変換処理を実行させる装置を適切に選択することができ、適切な変換処理を実行することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の変換制御装置は、
画像データに対する処理を順に行うように複数の装置が接続されており、前記複数の装置の中に、第1フォーマットの画像データの画素値を、第2フォーマットの画像データの画素値に変換する変換処理を実行可能な変換装置が2つ以上存在する場合に、各変換装置の、実行可能な前記変換処理の変換性能を表す情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された情報で表される変換性能を比較して、前記変換装置の中から、前記変換処理を実行すべき装置を選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された装置でのみ前記変換処理が行われるように、前記変換装置による前記変換処理の実行を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする。
本発明の変換制御装置の制御方法は、
画像データに対する処理を順に行うように複数の装置が接続されており、前記複数の装置の中に、第1フォーマットの画像データの画素値を、第2フォーマットの画像データの画素値に変換する変換処理を実行可能な変換装置が2つ以上存在する場合に、各変換装置の、実行可能な前記変換処理の変換性能を表す情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された情報で表される変換性能を比較して、前記変換装置の中から、前記変換処理を実行すべき装置を選択する選択ステップと、
前記選択ステップで選択された装置でのみ前記変換処理が行われるように、前記変換装置による前記変換処理の実行を制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、変換処理を実行可能な装置が2つ以上存在する画像処理システムにおいて、変換処理を実行させる装置を適切に選択することができ、適切な変換処理を実行することができる。
実施例1〜4に係る画像処理システムの大まかな構成の一例を示す図 実施例1に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る表示装置の処理の一例を示すフローチャート 図3のS101の処理の一例を示すフローチャート 図3のS102の処理の一例を示すフローチャート 実施例1に係る色変換性能情報の一例を示す図 図3のS103の処理の一例を示すフローチャート 実施例1〜4に係る画像処理システムの大まかな構成の他の例を示す図 実施例1〜4に係る画像処理システムの大まかな構成の他の例を示す図 実施例1〜4に係る画像処理システムの大まかな構成の他の例を示す図 実施例1〜4に係る画像処理システムの大まかな構成の他の例を示す図 実施例1〜4に係る画像処理システムの大まかな構成の他の例を示す図 図12の変換制御装置の機能構成の一例を示す図 実施例2に係る編集装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例3に係る入力装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例4に係る変換制御装置の処理の一例を示すフローチャート 実施例5に係る画像処理システムの大まかな構成の一例を示す図 実施例5に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例5に係る表示装置の処理の一例を示すフローチャート 図19のS702の処理の一例を示すフローチャート 図19のS703の処理の一例を示すフローチャート
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る変換制御装置及びその制御方法について、図面を参照して説明する。本実施例では、変換制御装置が、画像データに対する処理を順に行うように複数の装置を接続することによって構成された画像処理システムに対する変換制御を行う例を説明する。具体的には、変換制御装置が、上記画像処理システムを構成する複数の装置の中に、変換処理を実行可能な変換装置が2つ以上存在する場合に、変換装置のうちの1つを選択し、選択した変換装置にのみ変換処理を行わせる例を説明する。
変換処理は、第1フォーマットの画像データの画素値を、第2フォーマットの画像データの画素値に変換する処理である。第1フォーマットは、IEC61966−2−4(xvYCC)、SMPTE規格であるACES(Academy Color Encoding Specification)、などの広色域フォーマットである。第2フォーマットは、ITU−R BT.709(以下、709)、Digital CinemaInitiatives(以下、DCI)などの通常色域フォーマットである。
一般に、互いに異なるフォーマット間では、色域や階調特性(例えばガンマ特性)が互いに異なる。そのため、上記変換処理として、色変換処理と階調変換処理が行われる。色変換処理は、色再現特性の違いによる色や輝度の変化を補正するための色マッピング処理であり、第1色域(第1フォーマットの色域)の画像データの画素値を、第2色域(第2フォーマットの色域)の画像データの画素値に変換する第1変換処理である。階調変換処理は、階調特性の違いによる色や輝度の変化を補正するための処理であり、第1階調特性(第1フォーマットの階調特性)の画像データの画素値を第2階調特性(第2フォーマットの階調特性)の画像データの画素値に変換する第2変換処理である。以後、色変換処理と階調変換処理を合わせたものを色階調変換処理と呼ぶ。
ACESの画像データの画素値から、通常色域フォーマットの画像データの画素値への変換は、例えば、ACES規格で定義されているRRT処理(Reference Rendering Transform)及びODT処理(Output Device Transform)により実現される。RRT処理は、ACESの画像データ(ACESデータ)をある理想化された表示デバイスに適合したOCES(Output Color Encoding Specification)データに変換する基準レンダリング変換処理である。例えば、1D−LUTおよび3D−LUTを用いた階調変換処理や色補正処理等が含まれる。また、ODT処理は、RRT処理されたOCESデータを出力
デバイスに応じて変換する出力デバイス変換処理である。例えば、1D−LUTを用いた階調変換処理や色空間変換処理等が含まれる。
図1は、本実施例に係る画像処理システム(画像表示システム)の大まかな構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施例に係る画像処理システムは、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100を有する。
入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100は、画像データに対する処理を順に行うように接続されている。具体的には、入力装置300と編集装置200、及び、編集装置200と表示装置100が、それぞれ、画像データケーブル500を用いて互いに接続されている。画像データケーブル500は、画像データを送受信するためのケーブルであり、例えば、SDIケーブル、DisplayPortケーブル、HDMIケーブルなどである。
また、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100は、通信ケーブル600を用いて互いに接続されている。通信ケーブル600は、例えば、Ethernetケーブル、USB(Universal Serial Bus)ケーブルなどである。本実施例では、通信ケーブル600は、画像データ以外のデータを送受信するために利用される。具体的には、通信ケーブル600は、変換処理の変換性能を表す情報(変換性能情報)、及び、変換処理を実行するか否かを示す情報(変換実行情報、変換非実行情報)を送受信するために利用される。なお、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100は、無線によって互いに接続されていてもよい。
入力装置300は、処理対象の画像データ(表示装置100で表示する画像データ)を選択し、編集装置200に出力する。具体的には、記憶装置400には広色域フォーマットの複数の画像データが予め記憶されており、入力装置300は、ユーザ操作等に応じて、記憶装置400から処理対象の画像データを読み出し、編集装置200に出力する。記憶装置400は、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体である。なお、入力装置300は、放送受信装置であり、放送された画像データを編集装置200に出力してもよい。また、入力装置300は、撮像装置であり、撮像した画像データを編集装置200に出力してもよい。
編集装置200は、入力装置300から入力された画像データに対して画像編集処理を施し、画像編集処理が施された画像データを表示装置100に出力する。画像編集処理は、色調整処理、輝度調整処理、ぼかし処理、エッジ強調処理、リサイズ処理、グラフィックス画像を重畳する処理、レンダリング処理などである。なお、編集装置200が行う画像編集処理の種類、編集装置200が行う画像編集処理で使用するパラメータの値、などは、ユーザ操作に応じて決定されてもよいし、予め定められていてもよい。
表示装置100は、編集装置200から入力された画像データを画面に表示する。表示装置100は、液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマ表示装置などである。
本実施例では、表示装置100は、広色域フォーマットの画像データを表示することができず、通常色域フォーマットの画像データのみを表示することができるものとする。そのため、入力装置300で選択された画像データ(広色域フォーマットの画像データ)を表示装置100で表示するためには、広色域フォーマットの画像データの画素値を通常色域フォーマットの画像データの画素値に変換する変換処理を行う必要がある。
本実施例では、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100の全てが、変換処理を実行する変換部を有するものとする。即ち、本実施例では、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100の全てが変換装置であるものとする。複数の装置で変換処理を実行してしまうと、画像の色や輝度が破綻してしまうため、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100のいずれか1つの装置で変換処理を実行する必要がある。しかしながら、実行可能な変換処理の変換性能は装置間で異なる場合が多いため、変換処理を実行させる装置をランダムに選択することは好ましくない。
そこで、本実施例では、表示装置100が、各変換装置の実行可能な変換処理の変換性能を比較することにより、どの変換装置(どの変換装置が有する変換部)に変換処理を実行させるのが最適かを判断する。そして、表示装置100が、上記判断した変換装置でのみ変換処理が行われるように、各変換装置の変換処理の実行を制御する。即ち、本実施例では、表示装置100が変換制御装置である場合の例を説明する。
図2は、表示装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、表示装置100は、画像入力部101、変換部102、画像表示部103、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、変換実行情報送信部107、などを有する。
画像入力部101は、画像データケーブル500を介して、編集装置200から画像データを取得し、変換部102に出力する。
変換部102は、画像入力部101から入力された画像データが広色域フォーマットの画像データである場合に、画像入力部101から入力された画像データに対して変換処理を施す。そして、変換部102は、変換処理が施された画像データ(通常色域フォーマット)を画像表示部103に出力する。具体的には、変換部102は、変換実行装置判断部106において表示装置100が変換実行装置として決定された場合に、画像入力部101から入力された画像データを、変換処理を施して画像表示部103に出力する。変換実行装置は、変換処理を実行すべき装置(変換処理を実行させるのに最適な装置)である。また、変換部102は、画像入力部101から入力された画像データが通常色域フォーマットの画像データである場合に、画像入力部101から入力された画像データをそのまま(若しくは所定の画像処理を施して)画像表示部103に出力する。具体的には、変換部102は、変換実行装置判断部106において表示装置100が変換実行装置として決定されなかった場合に、画像入力部101から入力された画像データをそのまま画像表示部103に出力する。
なお、表示装置100が変換部102を有していない場合には、入力された画像データがそのまま(若しくは所定の画像処理が施されて)画像表示部103に送られる。
画像表示部103は、入力された画像データを画面に表示する。画像表示部103は、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルなどである。
変換性能情報受信部104は、画像処理システムを構成する複数の装置のうち表示装置100以外の装置(外部装置)の中に変換装置が存在する場合に、その変換装置から、当該変換装置の変換性能情報を取得する。変換装置の変換性能情報は、当該変換装置で実行可能な変換処理の変換性能を表す情報であり、通信ケーブル600を介して取得される。上述したように、本実施例では、入力装置300も編集装置200も変換装置である。そのため、変換性能情報受信部104は、入力装置300と編集装置200へ変換性能情報を問い合わせ、入力装置300と編集装置200から変換性能情報を取得する。変換性能情報受信部104は、取得(受信)した変換性能情報を変換性能情報記憶部105へ出力する。
変換性能情報記憶部105は、変換性能情報受信部104で受信された変換性能情報(外部装置である変換装置の変換性能情報)を記憶する。変換性能情報記憶部105は、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体である。
変換実行装置判断部106は、変換性能情報記憶部105が記憶する変換性能情報(変換性能情報受信部104で受信された変換性能情報)と、表示装置100の変換性能情報とを取得する。即ち、画像処理システムを構成する複数の装置の中に2つ以上の変換装置が存在する場合に、各変換装置の変換性能情報が取得される。
変換実行装置判断部106は、取得された変換性能情報で表される変換性能を比較することにより、変換装置の中から変換実行装置を選択する。画像処理システムを構成する複数の装置の中に変換装置が1つしか存在しなかった場合には、その変換装置が変換実行装置として選択される。本実施例では、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100の変換処理の変換性能が比較され、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100のうちの1つが、変換実行装置として選択される。
そして、変換実行装置判断部106は、変換実行情報送信部107を介して、外部装置である変換装置に判断結果(変換実行装置を示す情報)を出力する。また、変換実行装置判断部106は、変換部102に判断結果を出力する。それにより、変換実行装置判断部106の判断結果に基づいて、変換装置(入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100)による変換処理の実行が制御される。具体的には、変換実行装置判断部106で変換実行装置として選択(判断)された変換装置でのみ変換処理が行われるように、各変換装置による変換処理の実行が制御される。
なお、本実施例では、表示装置100(変換部102)の変換性能情報が変換部102から取得されるものとするが、これに限らない。表示装置100の変換性能情報は、他の機能部(例えば、変換性能情報記憶部105、不図示の記憶部、など)に予め記録されており、当該他の機能部から取得されてもよい。
変換実行情報送信部107は、変換実行装置判断部106から入力された上記判断結果(変換実行装置の判断結果)を、外部装置である変換装置(入力装置300と編集装置200)に出力する。本実施例では、変換実行情報送信部107は、入力装置300と編集装置200のうち変換実行装置として選択された装置に対して変換処理の実行を表す変換実行情報を出力する。また、変換実行情報送信部107は、入力装置300と編集装置200のうち変換実行装置として選択されなかった装置に対して変換処理の非実行を表す変換非実行情報を出力する。入力装置300と編集装置200では、変換実行情報が入力された場合に変換処理が行われ、変換非実行情報が入力された場合には変換処理が行われない。変換実行情報は、通信ケーブル600を介して変換装置に入力される。
以下、本実施例に係る表示装置100の処理の一例について図3を用いて説明する。具体的には、変換実行装置を決定し、変換実行装置でのみ変換処理が行われるように変換処理の実行と非実行を制御する処理の一例を説明する。図3は、本実施例に係る表示装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、変換性能情報受信部104が、表示装置100の起動時に、または、ユーザ操作に応じて、外部装置である変換装置から変換性能情報を取得する(S101)。取得された変換性能情報は、変換性能情報記憶部105に記録される。なお、ここでは、変換性能情報は、色変換処理の変換性能(色変換性能)と、階調変換処理の変換性能(階調変換性能)とを表すものとする。
次に、変換実行装置判断部106は、S101で取得された変換性能情報で表される色変換性能と、変換部102による色変換処理の色変換性能とに基づいて、色変換実行装置を判断する(S102)。色変換実行装置は、色変換処理を実行すべき装置である。
そして、変換実行装置判断部106は、S101で取得された変換性能情報で表される階調変換性能と、変換部102による階調変換処理の階調変換性能とに基づいて、階調変換実行装置を判断する(S103)。階調変換実行装置は、階調変換処理を実行すべき装置である。
次に、変換実行装置判断部106と変換実行情報送信部107が、S102とS103の判断結果に基づいて、変換装置(入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100)による変換処理の実行を制御する(S104)。
以上の処理により、2つ以上の変換装置が存在する画像処理システムにおいて、変換処理を実行させる変換装置を適切に選択することができ、適切な変換処理を実行することが
できる。具体的には、色変換処理を実行させる色変換実行装置と、階調変換処理を実行させる階調変換実行装置とを適切に選択することができ、処理対象の画像データに対して適切(最適)な色変換処理及び階調変換処理を施すことができる。
なお、色変換実行装置を判断して色変換処理の実行と非実行を制御する処理と、階調変換実行装置を判断して階調変換処理の実行と非実行を制御する処理とは、順番に行われてもよいし、並列に行われてもよい。順番に行う場合、それら2つの処理のどちらが先に行われてもよい。また、色変換実行装置を判断する処理と、階調変換実行装置を判断とが順番に行われ、色変換処理の実行と非実行を制御する処理と、階調変換処理の実行と非実行を制御する処理とが並列に行われてもよい。色変換実行装置を判断する処理と、階調変換実行装置を判断とが並列に行われ、色変換処理の実行と非実行を制御する処理と、階調変換処理の実行と非実行を制御する処理とが順番に行われてもよい。
次に、図3のS101の処理の一例について図4を用いて詳しく説明する。図4は、S101の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、変換性能情報受信部104が、画像処理システムの構成要素である装置を識別する(S201)。なお、構成要素は、どのような方法で識別されてもよい。例えば、構成要素であることを示す識別情報をユーザが各構成要素に設定(入力)し、通信ケーブル600を介して識別情報が送受信されることで、構成要素が識別されてもよい。通信ケーブル600を介して接続されている装置が認識され、認識された装置が構成要素として識別されてもよい。各構成要素を示す識別情報をユーザが表示装置100に設定(入力)し、識別情報を用いて各構成要素が識別されてもよい。なお、本ステップでは、表示装置100以外の装置が識別されればよい。
次に、変換性能情報受信部104が、S201で識別された装置(画像処理システムの構成要素である装置のうち、表示装置100以外の装置)に対して、変換性能情報の問い合わせのメッセージ(指示)を出力する(S202)。変換性能情報の問い合わせのメッセージは、通信ケーブル600を介して送られる。本実施例では、変換性能情報の問い合わせのメッセージは、入力装置300と編集装置200に送られる。
そして、変換性能情報受信部104が、S201で識別された装置毎に、S202で出力したメッセージに対するレスポンスがあったか否かを判断する(S203)。即ち、変換性能情報受信部104は、S201で識別された装置毎に、その装置から変換性能情報が送られたか否かを判断する。
S201で識別された装置からレスポンスがあった場合には、変換性能情報受信部104は、当該レスポンス(変換性能情報)を、当該レスポンスを出力した装置と対応付けて変換性能情報記憶部105に記録する。それにより、レスポンスがあった装置が変換装置(変換実行装置か否かの判断の対象)として扱われることとなる。そして、S201で識別された全ての装置からレスポンスがあった場合には、本フローが終了される。S201で識別された装置の中にレスポンスがない装置が存在する場合には、S204に処理が進められる。なお、本実施例では、表示装置100も変換処理を実行可能であるため、表示装置100も変換装置として扱われることは言うまでもない。
S204では、変換性能情報受信部104が、S202でメッセージを出力してから所定時間経過したか否かを判断する。所定時間経過していない場合には、S203に処理が戻される。所定時間経過した場合には、本フローが終了される(タイムアウト)。即ち、S202でメッセージを出力してから所定時間経過するまでの間に、S201で識別された全ての装置からレスポンスがあった場合には、S201で識別された全ての装置が、変換実行装置か否かの判断の対象として扱われることとなる。そして、S201で識別された装置のうち、S202で指示を出力してから所定時間経過するまでの間にレスポンスが無い装置は、変換実行装置か否かの判断の対象から除外されることとなる。
なお、本実施例では、レスポンス(変換性能情報)が、複数種類の情報を含むものとする。具体的には、本実施例では、色変換処理と階調変換処理は、変換前の画素値と変換後
の画素値との対応関係を表すルックアップテーブル(以下、LUT)を用いて行われるものとする。また、色変換処理と階調変換処理では、LUTの格子点間を予め定められた補間方法で補間することにより、LUTに存在しない格子点が生成されるものとする。そして、色変換性能情報は、色変換処理で使用するLUT(色変換LUT)の次元数、色変換LUTの格子点の数、色変換LUTの格子点のビット数、色変換処理の処理時間(遅延時間)、色変換LUTの格子点間の補間方法を表す情報、及び、対応する装置の種類を含むものとする。階調変換性能情報は、階調変換処理で使用するLUT(階調変換LUT)の格子点の数、色変換LUTの格子点のビット数、及び、対応する装置の種類を含むものとする。
S201で識別された装置は、変換性能情報の問い合わせのメッセージが入力されると、当該メッセージをデコードし、入力されたメッセージの内容を識別する。外部装置である変換装置(編集装置200と入力装置300)では、入力されたメッセージが変換性能情報の問い合わせのメッセージであると識別される。そして、外部装置である変換装置は、入力されたメッセージが変換性能情報の問い合わせのメッセージであることを識別すると、自身が実行可能な変換処理の変換性能を表す変換性能情報を、入力されたメッセージに対するレスポンスとして出力する。入力されたメッセージの内容が識別できなかった装置(例えば、変換装置ではない装置)は、当該メッセージをエラーメッセージとして扱う、または、当該メッセージに対するレスポンスを返さない。
次に、本実施例に係る色変換実行装置と階調変換実行装置を判断する処理(図3のS102とS103の処理)の一例について詳しく説明する。本実施例では、変換実行装置判断部106は、変換性能情報に含まれる複数種類の情報のうちの少なくとも1つの情報を用いて変換実行装置を選択する選択処理を行う。そして、変換実行装置判断部106は、選択処理により2つ以上の装置が選択された場合に、使用する情報を変更して選択処理を再度行うことにより、変換実行装置を絞り込む。また、本実施例では、階調変換処理が色変換処理よりも後に行われるように、色変換実行装置と階調変換実行装置とが選択される。これは、階調変換処理がリファレンスカラースペースの画像データに基づいて行われる処理であり、色変換処理前には実行することができないためである。
(色変換実行装置の判断)
色変換実行装置を判断する処理(図3のS102の処理)の一例について図5を用いて詳しく説明する。図5は、S102の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、変換実行装置判断部106が、色変換LUTの次元数に基づいて、色変換実行装置を判断(選択)する(S301)。具体的には、S301では、次元数が最も多い色変換LUTを用いた色変換処理を実行可能な装置が、色変換実行装置として選択される。これは、LUTの次元数が多いほど、より高精度な変換処理を実行することができるためである。例えば、RGB画像データの場合、R値、G値、及び、B値で共通の1次元LUTを用いるよりも、R値、G値、及び、B値の組み合わせ毎の格子点を有する3次元LUTを用いた方が、より高精度な変換処理を実行することができる。
次に、変換実行装置判断部106が、S301において複数の装置が色変換実行装置として選択されたか否かを判定する(S302)。S301において1つの装置が色変換実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S301において複数の装置が色変換実行装置として選択された場合には、S303に処理が進められる。
S303では、変換実行装置判断部106が、色変換LUTの格子点の数に基づいて、色変換実行装置を選択する。具体的には、S303では、格子点の数が最も多い色変換LUTを用いた色変換処理を実行可能な装置が、色変換実行装置として選択される。これは、LUTの格子点の数が多いほど、より高精度な変換処理を実行することができるためで
ある。
次に、変換実行装置判断部106が、S303において複数の装置が色変換実行装置として選択されたか否かを判定する(S304)。S303において1つの装置が色変換実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S303において複数の装置が色変換実行装置として選択された場合には、S305に処理が進められる。
S305では、変換実行装置判断部106が、色変換LUTの格子点のビット数に基づいて、色変換実行装置を選択する。具体的には、S305では、格子点のビット数が最も多い色変換LUTを用いた色変換処理を実行可能な装置が、色変換実行装置として選択される。これは、LUTの格子点のビット数が多いほど、変換処理における情報落ちが少なく、より高精度な変換処理を実行することができるためである。
次に、変換実行装置判断部106が、S305において複数の装置が色変換実行装置として選択されたか否かを判定する(S306)。S305において1つの装置が色変換実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S305において複数の装置が色変換実行装置として選択された場合には、S307に処理が進められる。
S307では、変換実行装置判断部106が、色変換処理の処理時間(遅延時間)に基づいて、色変換実行装置を選択する。具体的には、S307では、処理時間が最も短い色変換処理を実行可能な装置が、色変換実行装置として選択される。これは、装置(画像処理システム)の応答性の観点から、画像処理システムで行われる処理の処理時間が短い方が好ましいからである。例えば、図1に示す画像処理システムで行われる処理の処理時間が長い場合、画像が画面に表示されるまでの時間が長くなってしまう。変換処理の処理時間が最も短い装置を選択することで、画像が画面に表示されるまでの時間を短縮することができ、応答性の高い画像処理システムを実現することができる。特に、色変換処理は処理負荷が高く、色変換処理を行うことにより処理時間が長くなってしまう虞があるため、応答性の向上の効果として高い効果が期待できる。
次に、変換実行装置判断部106が、S307において複数の装置が色変換実行装置として選択されたか否かを判定する(S308)。S307において1つの装置が色変換実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S307において複数の装置が色変換実行装置として選択された場合には、S309に処理が進められる。
S309では、変換実行装置判断部106が、色変換LUTの格子点間の補間方法に基づいて、色変換実行装置を選択する。具体的には、S309では、最も補間精度が高い補間方法で格子点間を補間する変換処理を実行可能な装置が、色変換実行装置として選択される。これは、補間方法の補間精度が高いほど、より高精度な変換処理を実行することができるためである。例えば、補間方法としては、最近傍補間(0次補間)、線形補間(一次補間)、バイキュービック補間(3次補間)などがある。最近傍補間は、補間により生成する格子点(補間格子点)の入力値(変換前の画素値)に最も近い画素値を入力値とする格子点の出力値(変換後の画素値)を、補間格子点の出力値として採用する方法である。線形補間は、入力値と出力値の関係を1次関数で近似することにより、補間格子点の出力値を算出する方法であり、最近傍補間よりも補間精度が高い。バイキュービック補間は、入力値と出力値の関係を3次関数で近似することにより、補間格子点の出力値を算出する方法であり、最近傍補間や線形補間よりも補間精度が高い。
次に、変換実行装置判断部106が、S309において複数の装置が色変換実行装置として選択されたか否かを判定する(S310)。S309において1つの装置が色変換実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S309において複数の装置が色変換実行装置として選択された場合には、S311に処理が進められる。
S311では、変換実行装置判断部106が、色変換精度情報に対応する装置の種類に基づいて、色変換実行装置を選択する。具体的には、S311では、表示装置が優先して
選択される。本実施例では、編集装置及び入力装置よりも表示装置が優先して選択され、入力装置よりも編集装置が優先して選択される。これは、表示装置で行われる変換処理は、表示装置が有する表示デバイス(表示部)の特性を考慮した変換処理である可能性が高いためである。
なお、編集装置よりも入力装置が優先して選択されてもよい。S309で選択された装置の中に表示装置が存在しない場合には、S309で選択された装置のいずれか1つがランダムに選択されてもよい。
図6に、表示装置100、編集装置200、及び、入力装置300の色変換性能情報の一例を示す。
図6の例では、表示装置100の色変換処理で使用される色変換LUTは1次元LUTであり、編集装置200と入力装置300の色変換処理で使用される色変換LUTは3次元LUTである。そのため、S301において、次元数が最も多い色変換LUT(3次元LUT)を用いた色変換処理を実行可能な編集装置200と入力装置300が、色変換実行装置として選択される。そして、S302の処理を経て、S303に処理が進められる。
図6の例では、編集装置200の色変換処理で使用される色変換LUTの格子点の数は64であり、入力装置300の色変換処理で使用される色変換LUTの格子点の数は17である。そのため、S303において、格子点の数が最も多い色変換LUT(格子点の数が64である色変換LUT)を用いた色変換処理を実行可能な編集装置200が、色変換実行装置として選択される。そして、この段階において、色変換実行装置として選択されている装置が1つ(編集装置200)となるため、編集装置200が色変換実行装置として決定される。
(階調変換実行装置の判断)
階調変換実行装置を判断する処理(図3のS103の処理)の一例について図7を用いて詳しく説明する。図7は、S103の処理の一例を示すフローチャートである。S103の処理では、階調変換処理が色変換処理よりも後に行われるように、階調変換実行装置が判断(選択)される。
変換実行装置判断部106が、S102で選択された色変換実行装置より後段に位置し(色変換実行装置を含む)であり、且つ、階調変換処理を実行可能な装置を、階調変換実行装置として選択する(S401)。例えば、編集装置200が色変換実行装置として決定された場合には、編集装置200と表示装置100が階調変換実行装置として選択される。
次に、変換実行装置判断部106が、S401において複数の装置が階調変換実行装置として選択されたか否かを判定する(S402)。S401において1つの装置が階調変換実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S401において複数の装置が階調変換実行装置として選択された場合には、S403に処理が進められる。
S403では、変換実行装置判断部106が、階調変換LUTの格子点の数に基づいて、階調変換実行装置を選択する。具体的には、S403では、格子点の数が最も多い階調変換LUTを用いた階調変換処理を実行可能な装置が、階調変換実行装置として選択される。
次に、変換実行装置判断部106が、S403において複数の装置が階調変換実行装置として選択されたか否かを判定する(S404)。S403において1つの装置が階調変換実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S403において複数の装置が階調変換実行装置として選択された場合には、S405に処理が進められる。
S405では、変換実行装置判断部106が、階調変換LUTの格子点のビット数に基
づいて、階調変換実行装置を選択する。具体的には、S405では、格子点のビット数が最も多い階調変換LUTを用いた階調変換処理を実行可能な装置が、階調変換実行装置として選択される。
次に、変換実行装置判断部106が、S405において複数の装置が階調変換実行装置として選択されたか否かを判定する(S406)。S405において1つの装置が階調変換実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S405において複数の装置が階調変換実行装置として選択された場合には、S407に処理が進められる。
S407では、変換実行装置判断部106が、階調変換精度情報に対応する装置の種類に基づいて、階調変換実行装置を選択する。具体的には、S407では、表示装置が優先して選択される。本実施例では、編集装置及び入力装置よりも表示装置が優先して選択され、入力装置よりも編集装置が優先して選択される。
図3のS104の処理について詳しく説明する。
S104では、変換実行装置判断部106が、表示装置100が色変換装置として選択された場合に、変換部102に色変換処理の実行を指示し、表示装置100が色変換装置として選択されなかた場合に、変換部102に色変換処理の非実行を指示する。同様に、変換実行装置判断部106は、表示装置100が階調変換装置として選択された場合に、変換部102に階調変換処理の実行を指示し、表示装置100が階調変換装置として選択されなかた場合に、変換部102に階調変換処理の非実行を指示する。変換部102は、色変換処理の実行が指示された場合に色変換処理を行い、色変換処理の非実行が指示された場合に色変換処理を行わない。同様に、変換部102は、階調変換処理の実行が指示された場合に階調変換処理を行い、階調変換処理の非実行が指示された場合に階調変換処理を行わない。
また、変換実行情報送信部107は、入力装置300と編集装置200のうち色変換実行装置として選択された装置に対して色変換処理の実行を表す色変換実行情報を出力する。そして、変換実行情報送信部107は、入力装置300と編集装置200のうち色変換実行装置として選択されなかった装置に対して色変換処理の非実行を表す色変換非実行情報を出力する。同様に、変換実行情報送信部107は、入力装置300と編集装置200のうち階調変換実行装置として選択された装置に対して階調変換処理の実行を表す階調変換実行情報を出力する。そして、変換実行情報送信部107は、入力装置300と編集装置200のうち階調変換実行装置として選択されなかった装置に対して階調変換処理の非実行を表す階調変換非実行情報を出力する。入力装置300と編集装置200では、色変換実行情報が入力された場合に色変換処理が行われ、色変換非実行情報が入力された場合には色変換処理が行われない。また、入力装置300と編集装置200では、階調変換実行情報が入力された場合に階調変換処理が行われ、階調変換非実行情報が入力された場合には階調変換処理が行われない。
以上述べたように、本実施例によれば、2つ以上の変換装置が画像処理システムに存在する場合に、各変換装置の、実行可能な変換処理の変換性能を比較することにより、変換実行装置が選択される。そして、選択された変換装置でのみ変換処理が行われるように、変換装置による変換処理の実行が制御される。それにより、2つ以上の変換装置が存在する画像処理システムにおいて、変換処理を実行させる装置を適切に選択することができ、適切な変換処理を実行することができる。ひいては、適切な変換処理が施された画像データを表示することができる。
なお、画像処理システムの構成は図1に示す構成に限らない。画像処理システムを構成する装置の数、接続順序、変換処理の実行可否は特に限定されない。例えば、画像処理システムを構成する装置の画図は3つより多くても少なくてもよい。また、表示装置、入力装置、及び、編集装置の一部または全部は画像処理システムに含まれていなくてもよいし
、表示装置、入力装置、及び、編集装置以外の装置が画像処理システムに含まれていてもよい。表示装置、入力装置、及び、編集装置の一部または全部は変換処理を実行不可能な装置であってもよい。
図8〜11は、本実施例に係る画像処理システムの大まかな構成の他の例を示す。なお、図1と同じ装置には同じ符号を付している。
図8の例では、画像処理システムは、入力装置300、2つの編集装置200(編集装置Aと編集装置B)、表示装置100の4つの装置を有する。画像データは、入力装置300から編集装置A200へ、編集装置A200から編集装置B200へ、編集装置B200から表示装置100へ送られる。上記4つの装置は、いずれも変換装置である。
図9の例では、画像処理システムは、入力装置300と表示装置100の2つの装置を有する。画像データは、入力装置300から表示装置100へ送られる。上記2つの装置は、いずれも変換装置である。
図10の例では、画像処理システムは、入力装置700、編集装置200、表示装置100の3つの装置を有する。画像データは、入力装置700から編集装置200へ、編集装置200から表示装置100へ送られる。編集装置200と表示装置100は変換装置であり、入力装置700は変換装置ではない。
図11の例では、画像処理システムは、入力装置300、編集装置200、表示装置800の3つの装置を有する。画像データは、入力装置300から編集装置200へ、編集装置200から表示装置800へ送られる。入力装置300と編集装置200は変換装置であり、表示装置800は変換装置ではない。
これらの画像処理ステムにおいても、上述した処理と同様の処理を行うことにより、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では、画像データに対する処理を順に行うように接続された複数の装置の1つが変換制御装置である例を示したが、これに限らない。例えば、図12に示すように、変換制御装置は、上記複数の装置とは別の装置であってもよい。図12の例では、画像処理システムは、入力装置300、編集装置200、表示装置900、変換制御装置1000の4つの装置を有する。画像データは、入力装置300から編集装置200へ、編集装置200から表示装置900へ送られる。入力装置300、編集装置200、及び、表示装置900は変換装置である。変換制御装置1000は、上記複数の装置のうちの変換装置(即ち、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置900)から変換性能情報を取得する。そして、変換制御装置1000は、取得した変換性能情報に基づいて変換装置(入力装置300、編集装置200、及び、表示装置900)の中から変換実行装置を選択し、選択結果に応じて変換装置の変換処理の実行と非実行を制御する。変換制御装置1000の機能構成の一例を図13に示す。図13に示すように、変換制御装置1000は、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107を有する。変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107の処理は、上述した通りである。なお、表示装置900は、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107を有しておらず、入力された画像データを、そのまま、または、変換処理を施して表示する。
なお、色変換性能情報は上述した6種類の情報(LUTの次元数、LUTの格子点の数、LUTの格子点のビット数、変換処理の処理時間(遅延時間)、LUTの格子点間の補間方法を表す情報、及び、対応する装置の種類)に限らない。例えば、色変換性能情報は、上記6種類以外の種類の情報を含んでいてもよいし、上記6種類のうちのいずれか1つ以上の種類の情報を含んでいなくてもよい。色変換性能情報は1種類のみの情報を含んでいてもよい。例えば、色変換性能情報はLUTの次元数のみを含んでいてもよい。そして、LUTの次元数に基づいて色変換実行装置が選択されてもよい。そのような選択の結果として、複数の装置が色変換実行装置として選択された場合には、当該複数の装置のうち
の1つを、所定の基準に基づいて、または、ランダムに、色変換実行装置として決定すればよい。階調変換性能情報、及び、階調変換実行装置の決定方法についても同様である。
なお、変換実行装置を選択する際に使用する情報の種類の順番は、図5,7に示す順番に限らない。例えば、変換処理の変換精度を高めることよりも、変換処理の処理時間を短縮することを重要視する場合には、変換処理の処理時間に基づいた選択を最初に行ってもよい。
なお、本実施例では、変換処理を実行可能な装置が、色変換処理と階調変換処理の両方を実行することができるものとしたが、これに限らない。画像処理システムは、色変換処理のみを実行可能な装置や、階調変換処理のみを実行可能な装置を含んでいてもよい。
なお、本実施例では、変換処理が色変換処理と階調変換処理であり、色変換性能情報に基づいて色変換実行装置を選択する処理と、階調変換性能情報に基づいて階調変換実行装置を選択する処理とが個別に行われる例を説明したが、これに限らない。例えば、色変換性能情報と階調変換性能情報とに基づいて、色変換処理と階調変換処理の両方を実行する1つの装置が選択されてもよい。即ち、色変換処理と階調変換処理が同じ装置で行われるように、装置の選択が行われてもよい。また、変換処理は、色変換処理のみであってもよいし、階調変換処理のみであってもよいし、色変換と階調変換の両方が行われる色階調変換処理であってもよい。
<実施例2>
実施例1では、表示装置100が変換制御装置である例を説明した。本実施例では、編集装置200が変換制御装置である例を説明する。
本実施例に係る画像処理システムの大まかな構成は実施例1(図1)と同様であるため、その説明は省略する。
図14は、本実施例に係る編集装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。図14に示すように、本実施例に係る編集装置200は、画像入力部101、変換部102、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、変換実行情報送信部107、画像編集部201、画像出力部202、などを有する。なお、図2に示す機能と同じ機能には同じ符号を付し、その説明は省略する。但し、画像入力部101は、入力装置300から画像データを取得する。
なお、表示装置100は、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107を有しておらず、入力された画像データを、そのまま、または、変換処理を施して表示する。
画像編集部201は、ユーザ操作(ユーザが行った編集作業)に応じて、変換部102から出力された画像データ(変換処理が施された画像データ、または、画像入力部101に入力された画像データ)に対して画像編集処理を施す。なお、本実施例では、処理対象の画像データ(対象画像データ)の画像フォーマットに応じた画像編集処理が行われるものとする。具体的には、画像編集部201は、変換実行装置判断部106から変換実行装置の判断結果を取得する。そして、画像編集部201は、取得した判断結果に基づいて、対象画像データ(画像編集部201に入力された画像データ)の画像フォーマットを判断し、画像フォーマットの判断結果に応じた画像編集処理を実行する。より具体的には、画像編集部201は、変換実行装置の判断結果から、編集装置よりも後段の装置(表示装置100)が変換実行装置か否かを判断する。編集装置よりも後段の装置が変換実行装置である場合には、対象画像データが広色域フォーマットの画像データ(変換処理前の画像データ)であると判断され、広色域フォーマット用の画像編集処理が実行される。編集装置までのいずれかの装置(編集装置200または入力装置300)が変換実行装置である場
合には、対象画像データが通常色域フォーマットの画像データ(変換処理後の画像データ)であると判断され、通常色域フォーマット用の画像編集処理が実行される。画像編集部201は、画像編集処理が施された画像データを画像出力部202に出力する。
画像出力部202は、画像編集処理後の画像データを、画像データケーブル500を介して表示装置100に出力する。
図14に示すように、本実施例では、編集装置200が、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107を有する。即ち、本実施例では、編集装置により、変換実行装置の選択、及び、変換処理の実行と非実行の制御が行われる。それにより、実施例1と同様の効果を得ることができる。
<実施例3>
実施例1では、表示装置100が変換制御装置である例を説明した。本実施例では、入力装置300が変換制御装置である例を説明する。
本実施例に係る画像処理システムの大まかな構成は実施例1(図1)と同様であるため、その説明は省略する。
図15は、本実施例に係る入力装置300の機能構成の一例を示すブロック図である。図15に示すように、本実施例に係る入力装置300は、変換部102、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、変換実行情報送信部107、画像出力部202、画像データ取得部301などを有する。
なお、図2,14に示す機能と同じ機能には同じ符号を付し、その説明は省略する。但し、画像出力部202は、変換部102から出力された画像データを、画像データケーブル500を介して編集装置200に出力する。
なお、表示装置100は、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107を有しておらず、入力された画像データを、そのまま、または、変換処理を施して表示する。また、編集装置200は、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107を有しておらず、入力された画像データを画像編集処理を施して表示装置100に出力する。
画像データ取得部301は、ユーザ操作(ユーザが行った画像データの選択)などに応じて、記憶装置400から、OpenEXR等の画像ファイルフォーマットで記憶されている広色域フォーマットの画像データを取得する。そして画像データ取得部301は、取得した画像データをデコードし、変換部102へ出力する。
図15に示すように、本実施例では、入力装置300が、変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107を有する。即ち、本実施例では、入力装置により、変換実行装置の選択、及び、変換処理の実行と非実行の制御が行われる。それにより、実施例1と同様の効果を得ることができる。
<実施例4>
実施例1では、表示装置100が変換制御装置である例を説明した。本実施例では、画像処理システムに変換制御装置が複数存在する場合の例を説明する。具体的には、入力装置300、編集装置200、及び、表示装置100が変換制御装置である例を説明する。本実施例に係る画像処理システムの大まかな構成は実施例1(図1)と同様であるため、その説明は省略する。
変換実行装置を選択し、変換処理の実行と非実行を制御する選択制御処理は、1つの変
換制御装置で行われればよく、選択制御処理を複数の変換制御装置で重複して実行することは、処理負荷の観点から好ましくない。そこで、本実施例では、画像処理システムに変換制御装置が複数存在する場合であっても、1つの変換制御装置でのみ選択制御処理を実行することを可能にする例を説明する。
表示装置100は、図2の構成に、ホスト判断部とホストメッセージ送信部を加えた構成を有する。編集装置200は、図14の構成に、ホスト判断部とホストメッセージ送信部を加えた構成を有する。入力装置300は、図15の構成に、ホスト判断部とホストメッセージ送信部を加えた構成を有する。
ホスト判断部は、自装置が選択制御処理を実行するホスト装置となるか否かを判断する。具体的には、ホスト装置が決定されたことを示すホスト設定済みメッセージが通信ケーブル600を介して取得(受信)された場合には、ホスト判断部は、自装置はホスト装置とならないと判断する。ホスト設定済みメッセージが取得(受信)されていない場合には、ホスト判断部は、自装置がホスト装置となると判断する。そして、ホスト判断部は、ホスト装置となるか否かの判断結果をホストメッセージ送信部に出力する。
ホストメッセージ送信部は、ホスト判断部で自装置がホスト装置となると判断された場合に、ホスト設定済みメッセージを通信ケーブル600を介して外部装置(外部の変換制御装置)に送信する。
ホスト判断部は、自装置がホスト装置となると判断した場合に、自装置が有する変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107に処理の実行を指示する。また、ホスト判断部は、自装置がホスト装置とならないと判断した場合に、自装置が有する変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107に処理の非実行を指示する。それにより、ホスト装置では、選択制御処理(変換性能情報受信部104、変換性能情報記憶部105、変換実行装置判断部106、及び、変換実行情報送信部107による処理)が実行され、ホスト装置以外の装置では、選択制御処理は行われないこととなる。
本実施例に係る変換制御装置の処理(ホスト装置となるか否かの判断に関する処理)の一例について図16のフローチャートを用いて説明する。図16は、1つの変換制御装置(注目装置)における処理を示す。
まず、注目装置が、自装置に画像データが入力されるまで待機する(S601)。具体的には、表示装置100は、表示装置100の画像入力部101に画像データが入力されるまで待機する。編集装置200は、編集装置200の画像入力部101に画像データが入力されるまで待機する。入力装置300は、入力装置300の画像データ取得部301に画像データが入力されるまで待機する。
注目装置に画像データが入力されると(画像データの入力が検知されると)、注目装置のホスト判断部が、既に外部装置からホスト設定済みメッセージが受信されているか否かを判定する(S602)。
S602において、外部装置からホスト設定済みメッセージが受信されている場合には、注目装置のホスト判断部は、ホスト装置が設定されているため注目装置はホスト装置とならないと判断する。そして、処理を終了する。この場合、注目装置では選択制御処理は行われないこととなる。
また、S602において、外部装置からホスト設定済みメッセージが受信されていない場合には、注目装置のホスト判断部は、ホスト装置が設定されていないため注目装置がホスト装置となると判断する。そして、S603に処理が進められる。この場合、注目装置で選択制御処理が行われることとなる。
S603では、注目装置のホストメッセージ送信部が、外部装置へホスト設定済みメッセージを送信する。
以上の処理により、画像処理システムに変換制御装置が複数存在する場合であっても、1つの変換制御装置でのみ選択制御処理を実行されることとなり、複数の変換制御装置で選択制御処理が重複して行われることを抑制することができる。それにより、画像処理システム全体の処理負荷を低減することができる。
<実施例5>
以下、本発明の実施例5に係る変換制御装置及びその制御方法について、図面を参照して説明する。
本実施例では、実施例1で説明した変換処理としてACES規格で定義されているRRT/ODT処理(RRT処理とODT処理)が行われる場合の例を説明する。
RRT処理は、ACES規格で定義されている画像データ(ACESの画像データ)の画素値を通常色域フォーマットの画像データの画素値へ変換する変換処理である。例えば、1D−LUTおよび3D−LUTを用いた階調変換処理や色補正処理等が含まれる。
また、ODT処理は、RRT処理されたデータを出力デバイスに応じて変換する出力デバイス変換処理である。例えば、1D−LUTを用いた階調変換処理や色空間変換処理等が含まれる。
図17は、本実施例に係る画像処理システム(画像表示システム)の大まかな構成の一例を示す図である。図17に示すように、本実施例に係る画像処理システムは、入力装置2300、編集装置2200、及び、表示装置2100を有する。
入力装置2300、編集装置2200、及び、表示装置2100は、画像データに対する処理を順に行うように画像データケーブル500で接続されており、通信ケーブル600を用いて互いに接続されている。装置の大まかな動作、装置間の接続、等は実施例1と同様であるため、それらの詳細な説明は省略する。本実施例では、実施例1と同様に、入力装置2300、編集装置2200、及び、表示装置2100の全てが変換装置(RRT処理とODT処理の少なくとも一方を実行可能な装置)であるものとする。本実施例に係る変換装置には、実施例1の変換部の代わりに、RRT処理とODT処理の少なくとも一方を実行するRRT/ODT処理部が設けられている。
実行可能なRRT/ODT処理の性能は装置間で異なる場合が多いため、RRT/ODT処理を実行させる装置をランダムに選択することは好ましくない。そこで、本実施例では、表示装置2100が、各変換装置の実行可能なRRT/ODT処理の性能を比較することにより、どの変換装置(どの変換装置が有するRRT/ODT処理部)にRRT/ODT処理を実行させるのが最適かを判断する。そして、表示装置2100が、上記判断した変換装置でのみRRT/ODT処理が行われるように、各変換装置のRRT/ODT処理の実行を制御する。即ち、本実施例では、表示装置2100が変換制御装置である場合の例を説明する。
図18は、表示装置2100の機能構成の一例を示すブロック図である。
図18に示すように、表示装置2100は、画像入力部101、RRT/ODT処理部402、画像表示部103、RRT/ODT性能情報受信部404、RRT/ODT性能情報記憶部405、RRT/ODT実行装置判断部406、RRT/ODT実行情報送信部407、などを有する。
なお、実施例1の図2に示した機能部と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
RRT/ODT処理部402は、画像入力部101から入力された画像データが広色域フォーマットの画像データ(ACESデータ)である場合に、画像入力部101から入力された画像データに対してRRT/ODT処理を施す。そして、RRT/ODT処理部402は、変換処理が施された画像データ(通常色域フォーマット)を画像表示部103に
出力する。
具体的には、RRT/ODT処理部402は、RRT/ODT実行装置判断部406において表示装置2100がRRT/ODT実行装置として決定された場合に、画像入力部101から入力された画像データを、RRT/ODT処理を施して画像表示部103に出力する。RRT/ODT実行装置は、RRT/ODT処理を実行すべき装置(RRT/ODT処理を実行させるのに最適な装置)である。また、RRT/ODT処理部402は、画像入力部101から入力された画像データが通常色域フォーマットの画像データである場合に、画像入力部101から入力された画像データをそのまま(若しくは所定の画像処理を施して)画像表示部103に出力する。具体的には、RRT/ODT処理部402は、RRT/ODT実行装置判断部406において表示装置2100がRRT/ODT実行装置として決定されなかった場合に、画像入力部101から入力された画像データをそのまま画像表示部103に出力する。
なお、表示装置2100がRRT/ODT処理部402を有していない場合には、入力された画像データがそのまま(若しくは所定の画像処理が施されて)画像表示部103に送られる。
RRT/ODT性能情報受信部404は、画像処理システムを構成する複数の装置のうち表示装置2100以外の装置(外部装置)の中に変換装置が存在する場合に、その変換装置から、当該変換装置のRRT/ODT性能情報を取得する。変換装置のRRT/ODT性能情報は、当該変換装置で実行可能なRRT/ODT処理の性能を表す情報であり、通信ケーブル600を介して取得される。上述したように、本実施例では、入力装置2300も編集装置2200も変換装置である。そのため、RRT/ODT性能情報受信部404は、入力装置2300と編集装置2200へRRT/ODT性能情報を問い合わせ、入力装置2300と編集装置2200からRRT/ODT性能情報を取得する。RRT/ODT性能情報受信部404は、取得(受信)したRRT/ODT性能情報をRRT/ODT性能情報記憶部405へ出力する。
RRT/ODT性能情報記憶部405は、RRT/ODT性能情報受信部404で受信されたRRT/ODT性能情報(外部装置である変換装置のRRT/ODT性能情報)を記憶する。RRT/ODT性能情報記憶部405は、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体である。
RRT/ODT実行装置判断部406は、RRT/ODT性能情報記憶部405が記憶するRRT/ODT性能情報(RRT/ODT性能情報受信部404で受信されたRRT/ODT性能情報)と、表示装置2100のRRT/ODT性能情報とを取得する。即ち、画像処理システムを構成する複数の装置の中に2つ以上の変換装置が存在する場合に、各変換装置のRRT/ODT性能情報が取得される。
RRT/ODT実行装置判断部406は、取得されたRRT/ODT性能情報で表される性能を比較することにより、変換装置の中からRRT/ODT実行装置を選択する。画像処理システムを構成する複数の装置の中に変換装置が1つしか存在しなかった場合には、その変換装置がRRT/ODT実行装置として選択される。本実施例では、入力装置2300、編集装置2200、及び、表示装置2100のRRT/ODT処理のRRT/ODT性能が比較され、入力装置2300、編集装置2200、及び、表示装置2100のうちの1つが、RRT/ODT実行装置として選択される。
そして、RRT/ODT実行装置判断部406は、RRT/ODT実行情報送信部407を介して、外部装置である変換装置に判断結果(RRT/ODT実行装置を示す情報)を出力する。また、RRT/ODT実行装置判断部406は、RRT/ODT処理部402に判断結果を出力する。それにより、RRT/ODT実行装置判断部406の判断結果に基づいて、変換装置(入力装置2300、編集装置2200、及び、表示装置2100)によるRRT/ODT処理の実行が制御される。具体的には、RRT/ODT実行装置判断部406でRRT/ODT実行装置として選択(判断)された変換装置でのみRRT
/ODT処理が行われるように、各変換装置によるRRT/ODT処理の実行が制御される。
なお、本実施例では、表示装置2100(RRT/ODT処理部402)のRRT/ODT性能情報がRRT/ODT処理部402から取得されるものとするが、これに限らない。表示装置2100のRRT/ODT性能情報は、他の機能部(例えば、RRT/ODT性能情報記憶部405、不図示の記憶部、など)に予め記録されており、当該他の機能部から取得されてもよい。
RRT/ODT実行情報送信部407は、RRT/ODT実行装置判断部406から入力された上記判断結果(RRT/ODT実行装置の判断結果)を、外部装置である変換装置(入力装置2300と編集装置2200)に出力する。本実施例では、RRT/ODT実行情報送信部407は、入力装置2300と編集装置2200のうちRRT/ODT実行装置として選択された装置に対してRRT/ODT処理の実行を表すRRT/ODT実行情報を出力する。また、RRT/ODT実行情報送信部407は、入力装置2300と編集装置2200のうちRRT/ODT実行装置として選択されなかった装置に対してRRT/ODT処理の非実行を表すRRT/ODT非実行情報を出力する。入力装置2300と編集装置2200では、RRT/ODT実行情報が入力された場合にRRT/ODT処理が行われ、RRT/ODT非実行情報が入力された場合にはRRT/ODT処理が行われない。RRT/ODT実行情報は、通信ケーブル600を介して変換装置に入力される。
以下、本実施例に係る表示装置2100の処理の一例について図19を用いて説明する。具体的には、RRT/ODT実行装置を決定し、RRT/ODT実行装置でのみ変換処理が行われるようにRRT/ODT処理の実行と非実行を制御する処理の一例を説明する。図19は、本実施例に係る表示装置2100の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、RRT/ODT性能情報受信部404が、表示装置2100の起動時に、または、ユーザ操作に応じて、外部装置である変換装置からRRT/ODT性能情報を取得する(S701)。取得されたRRT/ODT性能情報は、RRT/ODT性能情報記憶部405に記録される。なお、ここでは、RRT/ODT性能情報は、RRT処理の変換性能(RRT性能)と、ODT処理の変換性能(ODT性能)とを表すものとする。S701では、実施例1の図4で示した処理と同様の処理により、RRT/ODT性能情報が取得される。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406は、S701で取得されたRRT/ODT性能情報で表されるRRT性能と、RRT/ODT処理部402によるRRT処理のRRT性能とに基づいて、RRT実行装置を判断する(S702)。RRT実行装置は、RRT処理を実行すべき装置である。
そして、RRT/ODT実行装置判断部406は、S701で取得されたRRT/ODT性能情報で表されるODT性能と、RRT/ODT処理部402によるODT処理のODT性能とに基づいて、ODT実行装置を判断する(S703)。ODT実行装置は、ODT処理を実行すべき装置である。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406とRRT/ODT実行情報送信部407が、S702とS703の判断結果に基づいて、変換装置(入力装置2300、編集装置2200、及び、表示装置2100)による変換処理の実行を制御する(S704)。
以上の処理により、2つ以上の変換装置が存在する画像処理システムにおいて、RRT/ODT処理を実行させる変換装置を適切に選択することができ、適切なRRT/ODT処理を実行することができる。具体的には、RRT処理を実行させるRRT実行装置と、ODT処理を実行させるODT実行装置とを適切に選択することができ、処理対象の画像データに対して適切(最適)なRRT処理及びODT処理を施すことができる。
なお、RRT実行装置を判断してRRT処理の実行と非実行を制御する処理と、ODT実行装置を判断してODT処理の実行と非実行を制御する処理とは、順番に行われてもよいし、並列に行われてもよい。順番に行う場合、それら2つの処理のどちらが先に行われてもよい。また、RRT実行装置を判断する処理と、ODT実行装置を判断とが順番に行われ、RRT処理の実行と非実行を制御する処理と、ODT処理の実行と非実行を制御する処理とが並列に行われてもよい。RRT実行装置を判断する処理と、ODT実行装置を判断とが並列に行われ、RRT処理の実行と非実行を制御する処理と、ODT処理の実行と非実行を制御する処理とが順番に行われてもよい。
(RRT実行装置の判断)
RRT実行装置を判断する処理(図19のS702の処理)の一例について図20を用いて詳しく説明する。図20は、S702の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、RRT/ODT実行装置判断部406が、RRT処理で用いるLUT(RRT−LUT)の次元数に基づいて、RRT実行装置を判断(選択)する(S801)。具体的には、S801では、次元数が最も多いLUTを用いたRRT処理を実行可能な装置が、RRT実行装置として選択される。これは、LUTの次元数が多いほど、より高精度な変換処理を実行することができるためである。例えば、RGB画像データの場合、R値、G値、及び、B値で共通の1次元LUTを用いるよりも、R値、G値、及び、B値の組み合わせ毎の格子点を有する3次元LUTを用いた方が、より高精度な変換処理を実行することができる。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406が、S801において複数の装置がRRT実行装置として選択されたか否かを判定する(S802)。S801において1つの装置がRRT実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S801において複数の装置がRRT実行装置として選択された場合には、S803に処理が進められる。
S803では、RRT/ODT実行装置判断部406が、RRT処理で用いるLUTの格子点の数に基づいて、RRT実行装置を選択する。具体的には、S803では、格子点の数が最も多いLUTを用いたRRT処理を実行可能な装置が、RRT実行装置として選択される。これは、LUTの格子点の数が多いほど、より高精度な変換処理を実行することができるためである。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406が、S803において複数の装置がRRT実行装置として選択されたか否かを判定する(S804)。S803において1つの装置がRRT実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S803において複数の装置がRRT実行装置として選択された場合には、S805に処理が進められる。
S805では、RRT/ODT実行装置判断部406が、RRT処理で用いるLUTの格子点のビット数に基づいて、RRT実行装置を選択する。具体的には、S805では、格子点のビット数が最も多いLUTを用いたRRT処理を実行可能な装置が、RRT実行装置として選択される。これは、LUTの格子点のビット数が多いほど、変換処理における情報落ちが少なく、より高精度な変換処理を実行することができるためである。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406が、S805において複数の装置がRRT実行装置として選択されたか否かを判定する(S806)。S805において1つの装置がRRT実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S805において複数の装置がRRT実行装置として選択された場合には、S807に処理が進められる。
S807では、RRT/ODT実行装置判断部406が、RRT処理の処理時間(遅延時間)に基づいて、RRT実行装置を選択する。具体的には、S807では、処理時間が最も短いRRT処理を実行可能な装置が、RRT実行装置として選択される。これは、装置(画像処理システム)の応答性の観点から、画像処理システムで行われる処理の処理時
間が短い方が好ましいからである。例えば、図17に示す画像処理システムで行われる処理の処理時間が長い場合、画像が画面に表示されるまでの時間が長くなってしまう。変換処理の処理時間が最も短い装置を選択することで、画像が画面に表示されるまでの時間を短縮することができ、応答性の高い画像処理システムを実現することができる。特に、RRT処理は処理負荷が高く、RRT処理を行うことにより処理時間が長くなってしまう虞があるため、応答性の向上の効果として高い効果が期待できる。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406が、S807において複数の装置がRRT実行装置として選択されたか否かを判定する(S808)。S807において1つの装置がRRT実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S807において複数の装置がRRT実行装置として選択された場合には、S809に処理が進められる。
S809では、RRT/ODT実行装置判断部406が、RRT処理で用いるLUTの格子点間の補間方法に基づいて、RRT実行装置を選択する。S809では、実施例1の図5のS309と同様の処理により、RRT実行装置が選択される。
S811では、RRT/ODT実行装置判断部406が、RRT処理精度情報に対応する装置の種類に基づいて、RRT実行装置を選択する。具体的には、S811では、表示装置が優先して選択される。本実施例では、編集装置及び入力装置よりも表示装置が優先して選択され、入力装置よりも編集装置が優先して選択される。これは、表示装置で行われる変換処理は、表示装置が有する表示デバイス(表示部)の特性を考慮した変換処理である可能性が高いためである。
なお、編集装置よりも入力装置が優先して選択されてもよい。S809で選択された装置の中に表示装置が存在しない場合には、S809で選択された装置のいずれか1つがランダムに選択されてもよい。
(ODT実行装置の判断)
ODT実行装置を判断する処理(図19のS703の処理)の一例について図21を用いて詳しく説明する。図21は、S703の処理の一例を示すフローチャートである。S703の処理では、ODT処理がRRT処理よりも後に行われるように、ODT実行装置が判断(選択)される。
RRT/ODT実行装置判断部406が、S702で選択されたRRT実行装置より後段に位置し、且つ、ODT処理を実行可能な装置を、ODT実行装置として選択する(S901)。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406が、S901において複数の装置がODT実行装置として選択されたか否かを判定する(S902)。S901において1つの装置がODT実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S901において複数の装置がODT実行装置として選択された場合には、S903に処理が進められる。
S903では、RRT/ODT実行装置判断部406が、ODT処理で用いるLUT(ODT−LUT)の格子点の数に基づいて、ODT実行装置を選択する。具体的には、S903では、格子点の数が最も多いLUTを用いたODT処理を実行可能な装置が、ODT実行装置として選択される。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406が、S903において複数の装置がODT実行装置として選択されたか否かを判定する(S904)。S903において1つの装置がODT実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S903において複数の装置がODT実行装置として選択された場合には、S905に処理が進められる。
S905では、RRT/ODT実行装置判断部406が、ODT処理で用いるLUTの格子点のビット数に基づいて、ODT実行装置を選択する。具体的には、S905では、
格子点のビット数が最も多いLUTを用いたODT処理を実行可能な装置が、ODT実行装置として選択される。
次に、RRT/ODT実行装置判断部406が、S905において複数の装置がODT実行装置として選択されたか否かを判定する(S906)。S905において1つの装置がODT実行装置として選択された場合には、本フローは終了される。S905において複数の装置がODT実行装置として選択された場合には、S907に処理が進められる。
S907では、RRT/ODT実行装置判断部406が、ODT処理精度情報に対応する装置の種類に基づいて、ODT実行装置を選択する。具体的には、S907では、表示装置が優先して選択される。本実施例では、編集装置及び入力装置よりも表示装置が優先して選択され、入力装置よりも編集装置が優先して選択される。
図18のS704の処理について詳しく説明する。
S704では、RRT/ODT実行装置判断部406が、表示装置2100がRRT実行装置として選択された場合に、RRT/ODT処理部402にRRT処理の実行を指示し、表示装置2100がRRT実行装置として選択されなかた場合に、RRT/ODT処理部402にRRT処理の非実行を指示する。同様に、RRT/ODT実行装置判断部406は、表示装置2100がODT実行装置として選択された場合に、RRT/ODT処理部402にODT処理の実行を指示し、表示装置2100がODT実行装置として選択されなかた場合に、RRT/ODT処理部402にODT処理の非実行を指示する。RRT/ODT処理部402は、RRT処理の実行が指示された場合にRRT処理を行い、RRT処理の非実行が指示された場合にRRT処理を行わない。同様に、RRT/ODT処理部402は、ODT処理の実行が指示された場合にODT処理を行い、ODT処理の非実行が指示された場合にODT処理を行わない。
また、RRT/ODT実行情報送信部407は、入力装置2300と編集装置2200のうちRRT実行装置として選択された装置に対してRRT処理の実行を表すRRT実行情報を出力する。そして、RRT/ODT実行情報送信部407は、入力装置2300と編集装置2200のうちRRT実行装置として選択されなかった装置に対してRRT処理の非実行を表すRRT非実行情報を出力する。同様に、RRT/ODT実行情報送信部407は、入力装置2300と編集装置2200のうちODT実行装置として選択された装置に対してODT処理の実行を表すODT実行情報を出力する。そして、RRT/ODT実行情報送信部407は、入力装置2300と編集装置2200のうちODT実行装置として選択されなかった装置に対してODT処理の非実行を表すODT非実行情報を出力する。入力装置2300と編集装置2200では、RRT実行情報が入力された場合にRRT処理が行われ、RRT非実行情報が入力された場合にはRRT処理が行われない。また、入力装置2300と編集装置2200では、ODT実行情報が入力された場合にODT処理が行われ、ODT非実行情報が入力された場合にはODT処理が行われない。
以上述べたように、本実施例によれば、2つ以上の変換装置が画像処理システムに存在する場合に、各変換装置の、実行可能なRRT/ODT処理の性能を比較することにより、RRT/ODT実行装置が選択される。そして、選択された変換装置でのみRRT/ODT処理が行われるように、変換装置によるRRT/ODT処理の実行が制御される。それにより、2つ以上の変換装置が存在する画像処理システムにおいて、RRT/ODT処理を実行させる装置を適切に選択することができ、適切なRRT/ODT処理を実行することができる。ひいては、適切なRRT/ODT処理が施された画像データを表示することができる。
100,800,900,2100:表示装置 102:変換部 104:変換性能情報受信部 105:変換性能情報記憶部 106:変換実行装置判断部 107:変換実行
情報送信部 200,2200:編集装置 300,700,2300:入力装置 1000:変換制御装置 402:RRT/ODT処理部 404:RRT/ODT性能情報受信部 405:RRT/ODT性能情報記憶部 406:RRT/ODT実行装置判断部 407:RRT/ODT実行情報送信部

Claims (13)

  1. 画像データに対する処理を順に行うように複数の装置が接続されており、前記複数の装置の中に、第1フォーマットの画像データの画素値を、第2フォーマットの画像データの画素値に変換する変換処理を実行可能な変換装置が2つ以上存在する場合に、各変換装置の、実行可能な前記変換処理の変換性能を表す情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得された情報で表される変換性能を比較して、前記変換装置の中から、前記変換処理を実行すべき装置を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された装置でのみ前記変換処理が行われるように、前記変換装置による前記変換処理の実行を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする変換制御装置。
  2. 前記変換性能を表す情報は、複数種類の情報を含み、
    前記選択手段は、
    前記複数種類の情報のうちの少なくとも1つの情報を用いて前記変換処理を実行すべき装置を選択する選択処理を行い、
    前記選択処理により2つ以上の装置が選択された場合に、使用する情報を変更して前記選択処理を再度行うことにより、前記変換処理を実行すべき装置を絞り込む
    ことを特徴とする請求項1に記載の変換制御装置。
  3. 前記変換処理は、変換前の画素値と変換後の画素値との対応関係を表すルックアップテーブルを用いて行われるものであり、
    前記変換性能を表す情報は、前記ルックアップテーブルの次元数を含み、
    前記選択手段は、前記ルックアップテーブルの次元数に基づいて装置を選択する場合に、次元数が最も多いルックアップテーブルを用いた変換処理を実行可能な装置を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の変換制御装置。
  4. 前記変換処理は、変換前の画素値と変換後の画素値との対応関係を表すルックアップテーブルを用いて行われるものであり、
    前記変換性能を表す情報は、前記ルックアップテーブルの格子点の数を含み、
    前記選択手段は、前記ルックアップテーブルの格子点の数に基づいて装置を選択する場合に、格子点の数が最も多いルックアップテーブルを用いた変換処理を実行可能な装置を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  5. 前記変換処理は、変換前の画素値と変換後の画素値との対応関係を表すルックアップテーブルを用いて行われるものであり、
    前記変換性能を表す情報は、前記ルックアップテーブルの格子点のビット数を含み、
    前記選択手段は、前記ルックアップテーブルの格子点のビット数に基づいて装置を選択する場合に、格子点のビット数が最も多いルックアップテーブルを用いた変換処理を実行可能な装置を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  6. 前記変換性能を表す情報は、前記変換処理の処理時間を含み、
    前記選択手段は、前記変換処理の処理時間に基づいて装置を選択する場合に、前記処理時間が最も短い変換処理を実行可能な装置を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  7. 前記変換処理は、変換前の画素値と変換後の画素値との対応関係を表すルックアップテーブルを用いて行われるものであり、
    前記変換処理では、前記ルックアップテーブルの格子点間を予め定められた補間方法で補間することにより、前記ルックアップテーブルに存在しない格子点が生成され、
    前記変換性能を表す情報は、前記ルックアップテーブルの格子点間の補間方法を含み、前記選択手段は、前記ルックアップテーブルの格子点間の補間方法に基づいて装置を選択する場合に、最も補間精度が高い補間方法で格子点間を補間する変換処理を実行可能な装置を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  8. 前記複数の装置は、入力された画像データを表示する表示装置を含み、
    前記変換性能を表す情報は、装置の種類を含み、
    前記選択手段は、前記装置の種類に基づいて装置を選択する場合に、前記表示装置を優先して選択する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  9. 前記変換処理は、第1色域の画像データの画素値を、第2色域の画像データの画素値に変換する第1変換処理である
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  10. 前記変換処理は、第1階調特性の画像データの画素値を第2階調特性の画像データの画素値に変換する第2変換処理である
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  11. 前記変換処理は、第1色域の画像データの画素値を第2色域の画像データの画素値に変換する第1変換処理、及び、第1階調特性の画像データの画素値を第2階調特性の画像データの画素値に変換する第2変換処理であり、
    前記選択手段は、前記第2変換処理が前記第1変換処理よりも後に行われるように、前記第1変換処理を実行すべき装置と、前記第2変換処理を実行すべき装置とを選択する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  12. 前記変換処理は、ACES規格で定義されているRRT処理とODT処理であり、
    前記選択手段は、前記ODT処理が前記RRT処理よりも後に行われるように、前記RRT処理を実行すべき装置と、前記ODT処理を実行すべき装置とを選択する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の変換制御装置。
  13. 画像データに対する処理を順に行うように複数の装置が接続されており、前記複数の装置の中に、第1フォーマットの画像データの画素値を、第2フォーマットの画像データの画素値に変換する変換処理を実行可能な変換装置が2つ以上存在する場合に、各変換装置の、実行可能な前記変換処理の変換性能を表す情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された情報で表される変換性能を比較して、前記変換装置の中から、前記変換処理を実行すべき装置を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択された装置でのみ前記変換処理が行われるように、前記変換装置による前記変換処理の実行を制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする変換制御装置の制御方法。
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