〔第1の実施の形態〕
図1のAは、第1の実施の形態に係る通信システムの一例を示している。図1に示す構成は一例であり、係る構成に本開示の技術が限定されるものではない。
この通信システム2は本開示の通話制御装置、通話制御システムおよび通話制御方法の一例である。この通信システム2には一例として3G(3rd Generation:第3世代)携帯電話端末(以下、単に「携帯電話端末」と称する。)4、3G携帯電話ネットワーク網6および企業ネットワーク網8が含まれる。
携帯電話端末4は移動端末の一例である。この携帯電話端末4は3G携帯電話ネットワーク網6の基地局に無線により接続可能であるとともに、企業ネットワーク網8に無線により接続可能である。
3G携帯電話ネットワーク網6は公衆無線網の一例である。企業ネットワーク網8は無線ローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)の一例である。この企業ネットワーク網8は特定の企業などに設置された構内情報通信網であり、この実施の形態ではオフィス10に設置されている。このオフィス10は既述の無線LANに携帯電話端末4が電波により接続可能な範囲である。
この企業ネットワーク網8は内線サービスサーバ(以下、単に「サーバ」と称する。)12を経由して3G携帯電話ネットワーク網6に接続されている。内線サービスサーバ12は企業ネットワーク網8に内線通話サービス(以下、単に「内線通話」と称する)を提供する。この内線サービスサーバ12はたとえば、コンピュータであり、呼制御部の一例である。この内線サービスサーバ12は3G携帯電話ネットワーク網6を経由する携帯電話端末4への内線着呼または携帯電話端末4からの内線発呼を一定時間内に規制する。
この通信システム2において、携帯電話端末4は企業ネットワーク網8に対し無線により接続され、内線通話の登録情報を定期的または連続的に送信する。
サーバ12は企業ネットワーク網8を経由して登録情報を受け、該登録情報に基づき内線通話の有効時間の設定または更新を行う。
これにより、サーバ12は、3G携帯電話ネットワーク網6を経由する携帯電話端末4への内線着呼または携帯電話端末4からの内線発呼を有効時間内に規制する。
つまり、携帯電話端末4がオフィス10内にあれば、3G携帯電話ネットワーク網6を経由する内線通話が可能である。これに対し、携帯電話端末4がオフィス10外にあれば、3G携帯電話ネットワーク網6を経由する内線通話が拒否される。
図1のBは、携帯電話端末4およびサーバ12の各機能を示している。
携帯電話端末4の機能には登録情報の発信機能24が含まれる。この発信機能24により、携帯電話端末4は内線通話の登録情報を定期的または連続的に発信する。この登録情報は企業ネットワーク網8により受信され、サーバ12に通知される。
サーバ12の機能には内線通話の有効時間の設定および更新の機能26および内線通話の規制機能28が含まれる。この設定および更新の機能26により、サーバ12は内線通話の有効時間を設定し、登録情報の通知に基づき有効時間を更新する。
また、内線通話の規制機能28により、サーバ12は、3G携帯電話ネットワーク網6を経由する携帯電話端末4への内線着呼または携帯電話端末4からの内線発呼を一定時間内に規制する。
図2は、通話制御の処理手順を示している。この処理手順は通話制御方法の一例である。この実施の形態では係る通話制御がコンピュータにより実行される。
この処理手順では、携帯電話端末4が内線通話の登録情報を定期的または連続的に送信する(S1)。この場合、登録情報は、企業ネットワーク網8を経由してサーバ12に通知される。
サーバ12は登録情報を受け、該登録情報に基づき内線通話の有効時間の設定または更新を行う(S2)。
サーバ12は、内線通話の有効時間内か否かを判断する(S3)。内線通話の有効時間内であれば(S3のYES)、3G携帯電話ネットワーク網6を経由する携帯電話端末4への内線着呼または携帯電話端末4からの内線発呼を許可する(S4)。
内線通話の有効時間内でなければ(S3のNO)、3G携帯電話ネットワーク網6を経由する携帯電話端末4への内線着呼または携帯電話端末4からの内線発呼を拒否する(S5)。
<第1の実施の形態の効果>
(1) 3G携帯電話ネットワーク網6を経由する内線通話をオフィス10内に規制でき、オフィス10外にある携帯電話端末4の内線通話を防止できる。
(2) オフィス10内に内線通話の利用範囲を規制できるので、個人所有の携帯電話端末4を内線通話に利用しても、課金秩序を乱すことがなく、ユーザが携帯電話端末4と内線通話専用の携帯電話端末の双方を携行する必要がない。内線通話の利便性をより高めることができる。
〔第2の実施の形態〕
<システム構成>
図3は、第2の実施の形態に係る通信システムの一例を示している。図3に示す構成は一例であり、係る構成に本開示の技術が限定されるものではない。
この通信システム2には通信キャリア網14が含まれる。この通信キャリア網14は公衆無線網の一例である。この通信キャリア網14はたとえば、通信キャリアによって構築され、この通信キャリア網14には既述の3G携帯電話ネットワーク網6が含まれる。この3G携帯電話ネットワーク網6には、サーバ12が接続されている。このサーバ12は、内線サービスネットワーク網16に設置されている。
内線サービスネットワーク網16は、契約された企業ネットワーク網8に内線通話サービスを提供する。この企業ネットワーク網8には一例として無線LAN(Local Area Network)アクセス・ポイント(AP:Access Point)(以下、単に「AP」と称する)18およびIP−PBX(Internet Protocol Private Branch eXchange :IPネットワークの回線交換装置およびソフトウェア)20が含まれる。AP18は、無線LANサービスの接続ポイントである。IP−PBX20には内線電話機22が接続されている。
この実施の形態では、AP18に無線接続される範囲が内線通話サービスのサービスエリアである。つまり、オフィス10はAP18と無線接続が可能な範囲である。したがって、オフィス10にたとえば、携帯電話端末4が在圏すれば、内線通話サービスを受けることができる。
企業ネットワーク網8は内線サービスネットワーク網16のサーバ12に接続されている。このサーバ12には3G携帯電話ネットワーク網6が接続されている。つまり、3G携帯電話ネットワーク網6および企業ネットワーク網8がサーバ12を介して接続されている。このサーバ12は、内線サービスネットワーク網16上に設置されたコンピュータシステムでありたとえば、コンピュータ制御を用いて内線サービスに対する内線発呼や内線発呼の許可や拒否を行う。
<携帯電話端末4がオフィス10の外に居る場合>
(1) オフィス10外の携帯電話端末4からの内線発信
図4は、オフィス10外の携帯電話端末4からの内線発信の処理を示している。携帯電話端末4から発番号に内線番号を付してダイヤルし、発信する(S11)。内線番号は、内線通話サービスを受けるための識別番号である。
この場合、3G携帯電話ネットワーク網6では、発番号に含まれる着信先番号により内線通話と判断し、呼をサーバ12に中継する(S12)。
サーバ12は、携帯電話端末4の発番号により、携帯電話端末4がオフィス10内に居ないと判断し、呼の接続を拒否する(S13)。
(2) オフィス10外に居る携帯電話端末4に対する内線呼び出し
図5は、オフィス10外に居る携帯電話端末4に対する内線呼び出しを示している。IP−PBX20の配下にある内線電話機22より、携帯電話端末4の内線番号宛に発信する(S14)。サーバ12は、着番号に係る携帯電話端末4がオフィス10内に居ないと判断し、呼の接続を拒否する(S15)。
<オフィス10内からの在圏登録>
図6は、オフィス10内に居る携帯電話端末4の在圏登録の処理を示している。携帯電話端末4からAP18を経由してサーバ12に在圏登録を行う(S16)。この在圏登録を完了すれば、一定期間の周期間隔でサーバ12への在圏登録を実施する。サーバ12は、携帯電話端末4からの在圏登録に基づき、携帯電話端末4がオフィス10内に居るか否かの判定を行う。
<携帯電話端末4がオフィス10内に居る場合>
(1) オフィス10内の携帯電話端末4から内線呼び出し
図7は、オフィス10内の携帯電話端末4から内線呼び出しの処理を示している。携帯電話端末4から内線番号をダイヤルの上、発信する(S17)。3G携帯電話ネットワーク網6が着信先番号より内線通話と判断し、呼をサーバ12へ中継する(S18)。サーバ12は、発番号に係る携帯電話端末4がオフィス10内に居ると判断し、IP−PBX20に呼を接続させる(S19)。
(2) 内線電話機22からのオフィス10内の携帯電話端末4への内線呼び出し
図8は、内線電話機22からのオフィス10内の携帯電話端末4への内線呼び出しの処理を示している。IP−PBX20の配下の内線電話機22から携帯電話端末4の内線番号宛へ発信する(S20)。サーバ12は、着番号から携帯電話端末4がオフィス10内に居ると判断し、呼を3G携帯電話ネットワーク網6へ送信する(S21)。3G携帯電話ネットワーク網6から携帯電話端末4の呼び出しを行う(S22)。
<処理シーケンス>
(1) オフィス10外の携帯電話端末4の内線発信
図9は、オフィス10外の携帯電話端末4からの内線発信の処理シーケンスを示している。
この処理シーケンスは、本開示の通話制御方法の処理手順の一例である。この処理シーケンスでは、携帯電話端末4の発番号として外線番号(たとえば、「090」)からIP−PBX20の配下の内線番号に対して発信する(S101)。つまり、外線番号と内線番号とからなる発番号が着信先電話番号である。
この発番号を受けた3G携帯電話ネットワーク網6では、着信先電話番号より内線発信と判断し(S102)、サーバ12に中継する(S103)。これにより、サーバ12は、外線番号と内線番号により、携帯電話端末4がオフィス10内にいるか否かを判断する(S104)。この判断に基づき、サーバ12は発番号に係る携帯電話端末4がオフィス10内にいないと判断し、AP18に対する呼の接続を拒否する。
(2) オフィス10外の携帯電話端末4に対する内線呼出し
図10は、オフィス10外の携帯電話端末4に対する内線発信の処理シーケンスを示している。
この処理シーケンスは、本開示の通話制御方法の処理手順の一例である。この処理シーケンスでは、IP−PBX20の配下にある内線電話機22の内線番号から発番号としてオフィス10外の携帯電話端末4に対する内線発信を行う(S201)。この場合、携帯電話端末4に割りつけられている内線番号に対して発信する。
この発番号を受けたAP18では、IP(Internet Protocol )ルーチングを実施する(S202)。AP18に接続されているサーバ12とIP−PBX20との接続処理を実行する。この接続処理により、AP18は、携帯電話端末4に割りつけられている内線番号をサーバ12に中継する(S203)。これにより、サーバ12は、携帯電話端末4がオフィス10内にいるか否かを判断し、接続の許可または接続の拒否を行う(S204)。着番号に係る携帯電話端末4がオフィス10外であるから、携帯電話端末4に対する呼の接続を拒否する。
(3) 携帯電話端末4の在圏登録および登録の更新
図11は、携帯電話端末4の内線通話サービスを受ける在圏登録およびその更新の処理シーケンスを示している。
この処理シーケンスは、本開示の通話制御方法の処理手順の一例である。この処理シーケンスでは、携帯電話端末4に対するユーザ操作により在圏登録を開始する(S301)。携帯電話端末4の在圏登録の処理により、携帯電話端末4から在圏登録情報の送信をAP18に対して行う(S302)。この在圏登録は、携帯電話端末4がAP18に無線接続される範囲となるので、当然オフィス10内に携帯電話端末4が在圏する場合に限定されることになる。
AP18ではIPルーチングを実施し(S303)、在圏登録情報をサーバ12に送信する(S304)。この在圏登録情報を受けたサーバ12は在圏状態の監視処理を実行する(S305)。この処理では、在圏状態管理データベース(DB)140(図23のB)において、該当内線番号の状態を不活性状態から活性状態に設定する。つまり、アンレジスタ(Un−Register)からレジスタ(Register)状態に設定する。この場合、活性状態は有効時間であり、不活性状態は無効時間となる。そこで、有効時間内であれば、該当する携帯電話端末4がオフィス10内に在圏すると判断され、無効時間であれば、オフィス10から脱していることになる。
この設定および有効時間の更新により、有効時間内で内線通話サービスを実行する(S306)。この処理において、携帯電話端末4では一定時間の待機処理を実行し(S307)、携帯電話端末4からAP18に対し、在圏登録情報を送信する(S308)。
この在圏登録情報を受けると、AP18では、IPルーチングを実施し(S309)、AP18からサーバ12に対し、在圏登録情報が送信される(S310)。この在圏登録情報を受けると、サーバ12は在圏状態管理DB140に登録されている該当内線番号の有効時間を更新する(S311)。これにより、内線通話サービスの有効時間が更新されたことにより、延長される。
このような有効時間の更新処理は、ユーザ操作や無線LANの圏外などにより、携帯電話端末4からの在圏登録が不可となるまで、一定の定期間隔で実行される。これにより、有効時間の登録および更新が繰返され、内線通話サービスをオフィス10内に在圏する限り継続することができる。また、オフィス10から脱すれば、提供されていた内線通話サービスが解除される。
なお、S306の処理では、一定間隔で在圏登録情報の送信およびその受信により継続的に有効時間の更新が一定間隔で行われる。つまり、在圏登録情報で有効時間が更新されれば、継続して内線通話サービスを受けることができる。また、更新されることなく有効時間が経過すれば、内線通話サービスが解除される。
(4) オフィス10内での携帯電話端末4の内線発信
図12は、オフィス10内の携帯電話端末4の内線発信の処理シーケンスを示している。この場合、携帯電話端末4は在圏登録済みの状態である。
この処理手順ではオフィス10内の携帯電話端末4から発番号として外線番号(たとえば、「090」)からIP−PBX20の配下の内線番号に対して発信する(S401)。つまり、外線番号と内線番号とからなる発番号が着信先電話番号である。
この発番号を受けた3G携帯電話ネットワーク網6では、着信先電話番号より内線発信と判断し(S402)、サーバ12に中継する(S403)。これにより、サーバ12は、外線番号と内線番号により、携帯電話端末4がオフィス10内にいると判断する(S404)。この判断に基づき、サーバ12は発番号を携帯電話端末4の外線番号から、携帯電話端末4に割り付けられている内線番号に変換する(S405)。サーバ12は、携帯電話端末4の内線番号からIP−PBX20配下の内線番号に発信する(S406)。
サーバ12から着信したAP18はIPルーチングを実施し(S407)、携帯電話端末4の内線番号からIP−PBX20に送信する(S408)。これにより、該当する内線番号が付された内線電話機22に対し、携帯電話端末4が接続される。
(5) オフィス10内の携帯電話端末4への内線呼び出し
図13は、オフィス10内の携帯電話端末4への内線呼び出しの処理シーケンスを示している。この場合、携帯電話端末4は在圏登録済みの状態である。
この処理手順ではIP−PBX20の配下にある内線電話機22の内線番号から携帯電話端末4に対し、携帯電話端末4に割り付けられている内線番号に対して発信する(S501)。
この発番号を受けたAP18では、IPルーチングを実施し(S502)、IP−PBX20の配下にある内線電話機22の内線番号から携帯電話端末4に割り付けられている内線番号に対して発信する(S503)。
AP18から着信したサーバ12は、着番号に係る携帯電話端末4がオフィス10内にいると判断する(S504)。これにより、サーバ12は着番号を携帯電話端末4に割り付けられている内線番号から外線番号に変換する(S505)。サーバ12は3G携帯電話ネットワーク網6にIP−PBX20配下の内線番号から携帯電話端末4の外線番号に発信する(S506)。
3G携帯電話ネットワーク網6は、サーバ12から着信した外線番号に対応する携帯電話端末4の呼び出し処理を行う(S507)。そして、3G携帯電話ネットワーク網6は、IP−PBX20配下の内線番号から携帯電話端末4の外線番号に発信する(S508)。これにより、該当する内線番号が付された内線電話機22に対し、携帯電話端末4が接続される。
<携帯電話端末4のハードウェア>
図14は、携帯電話端末4のハードウェア構成の一例を示している。この携帯電話端末4はたとえば、3G携帯電話機である。
この携帯電話端末4にはプロセッサ30が備えられる。このプロセッサ30は、OS(Operating System)、ファームウェアプログラム、アプリケーションプログラムなどの各種プログラムを実行する。このプロセッサ30の制御により、既述の在圏登録処理が実行され、一定時間ごとに在圏登録情報を送信する。
このプロセッサ30にはメモリ32、34、36が接続されている。メモリ32は半導体メモリやハードディスク装置などの記録媒体で構成される。このメモリ32はソフトウェア格納部の一例であり、既述のOS、ファームウェア、アプリなどの各種のプログラムを格納する。
メモリ34は、半導体メモリやハードディスク装置などの記録媒体で構成される。このメモリ34は永続記憶部の一例であり、各種データを記憶する。このメモリ34にはたとえば、ユーザ情報データ108(図22のA)や電話帳データベース110(図22のB)が格納される。
メモリ36はRAM(Random-Access Memory)である。このメモリ36は一時記憶部の一例であり、情報処理のワークエリアを構成する。
また、プロセッサ30にはW−LAN(Wireless Local Area Network )通信部38、3G通信部40、表示部42、入力部44、音声入出力部46が接続されている。
W−LAN通信部38はアンテナを備え、プロセッサ30の制御により既述のAP18と無線接続を行う。3G通信部40はアンテナを備え、プロセッサ30の制御により既述の3G携帯電話ネットワーク網6の基地局と無線接続を行う。
表示部42はたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)であり、プロセッサ30の制御により文字情報などを含む画像を表示する。入力部44はたとえば、キーボードを備え、文字情報などの入力に用いられる。
音声入出力部46はたとえば、マイクロフォン48およびスピーカ50を備え、プロセッサ30の制御により音声信号の入出力を行う。マイクロフォン48の入力音声が電気信号に変換され、または電気信号がスピーカ50により音声出力に変換される。
<サーバ12のハードウェア>
図15は、サーバ12のハードウェア構成の一例を示している。このサーバ12にはプロセッサ52が備えられている。このプロセッサ52は、OS、ファームウェアプログラム、アプリケーションプログラムなどの各種プログラムを実行する。このプロセッサ52の制御により、オフィス10側にある企業ネットワーク網8とのイーサーネット通信が実行される。
このプロセッサ52にはメモリ54、56、58およびイーサーネット通信部60が接続されている。
メモリ54は半導体メモリやハードディスク装置などの記録媒体で構成される。このメモリ54はソフトウェア格納部の一例であり、OS、ファームウェア、アプリなどの各種のプログラムを格納する。
メモリ56は、半導体メモリやハードディスク装置などの記録媒体で構成される。このメモリ56は永続記憶部の一例であり、各種データを記憶する。このメモリ56にはたとえば、内線番号管理DB138(図23のA)、在圏状態管理DB140(図23のB)が格納される。
メモリ58はRAMである。このメモリ58は一時記憶部の一例であり、情報処理のワークエリアを構成する。
イーサーネット通信部60はプロセッサ52の制御により3G携帯電話ネットワーク網6、AP18およびIP−PBX20との間でケーブルを介してコンピュータ間通信を行う。
<AP18のハードウェア>
図16は、AP18のハードウェア構成の一例を示している。このAP18にはプロセッサ62が備えられている。このプロセッサ62は、OS、ファームウェアプログラム、アプリケーションプログラムなどの各種プログラムを実行する。このプロセッサ62の制御により無線LAN通信およびイーサーネット通信が実行される。
このプロセッサ62にはメモリ64、66、68、W−LAN通信部70、イーサーネット通信部72が接続されている。
メモリ64は半導体メモリやハードディスク装置などの記録媒体で構成される。このメモリ64はソフトウェア格納部の一例であり、OS、ファームウェア、アプリなどの各種のプログラムを格納する。
メモリ66は、半導体メモリやハードディスク装置などの記録媒体で構成される。このメモリ66は永続記憶部の一例であり、各種データを記憶する。このメモリ66にはたとえば、無線LAN APデータ158(図24のA)、イーサーネットデータ160(図24のB)が格納される。
メモリ58はRAMである。このメモリ58は一時記憶部の一例であり、情報処理のワークエリアを構成する。
W−LAN通信部70はアンテナを備え、電波により既述の携帯電話端末4のW−LAN通信部38と無線接続を行う。
イーサーネット通信部72はプロセッサ62の制御によりAP18とサーバ12との間でケーブルを介してコンピュータ間通信を行う。
<IP−PBX20のハードウェア>
図17は、IP−PBX20のハードウェア構成の一例を示している。このIP−PBX20にはプロセッサ74が備えられている。このプロセッサ74は、OS、ファームウェアプログラム、アプリケーションプログラムなどの各種プログラムを実行する。このプロセッサ74の制御により、無線LAN通信およびイーサーネット通信が実行される。
このプロセッサ74にはメモリ76、78、80およびイーサーネット通信部82が接続されている。
メモリ76は半導体メモリやハードディスク装置などの記録媒体で構成される。このメモリ76はソフトウェア格納部の一例であり、OS、ファームウェア、アプリなどの各種のプログラムを格納する。
メモリ78は、半導体メモリやハードディスク装置などの記録媒体で構成される。このメモリ78は永続記憶部の一例であり、各種データを記憶する。このメモリ78にはたとえば、内線番号管理DB178(図25)が格納される。
メモリ80はRAMである。このメモリ80は一時記憶部の一例であり、情報処理のワークエリアを構成する。
イーサーネット通信部82はプロセッサ74の制御によりIP−PBX20とサーバ12との間でケーブルを介してコンピュータ間通信を行う。
<携帯電話端末4のソフトウェア>
図18は、携帯電話端末4のソフトウェア構成の一例を示している。
この携帯電話端末4のソフトウェア100には、OS102および各種ドライバープログラム104が含まれる。ドライバープログラム104にはW−LANドライバー104−1、3GIFドライバー104−2、液晶画面ドライバー104−3、キーボードドライバー104−4、マイクドライバー104−5、スピーカドライバー104−6が含まれる。W−LANドライバー104−1はW−LAN通信部38を動作させる。3GIFドライバー104−2は、3G通信部40を動作させる。液晶画面ドライバー104−3は、表示部42の液晶画面を動作させる。キーボードドライバー104−4は、入力部44に用いられるキーボード入力を受け付ける。マイクドライバー104−5は、マイクロフォン48の入力信号を処理する。スピーカドライバー104−6は、スピーカ50の音声出力を処理する。
アプリケーションプログラム106には在圏登録アプリ106−1、電話アプリ106−2が含まれる。在圏登録アプリ106−1は在圏登録機能の一例であり、在圏登録の処理を実行する。この在圏登録の処理には、既述の在圏登録情報の発信機能24(図1のB)が含まれる。在圏登録情報は周期的または連続的に発信される。電話アプリ106−2は電話の送受信の処理を実行する。
在圏登録アプリ106−1の処理にはユーザ情報データ108が用いられる。電話アプリ106−2の処理には電話帳DB110の登録データが用いられる。
<サーバ12のソフトウェア>
図19は、サーバ12のソフトウェア構成の一例を示している。このサーバ12のソフトウェア130には、OS132、イーサーネットドライバー134、内線通話制御アプリ136−1、在圏管理アプリ136−2が含まれる。イーサーネットドライバー134はイーサーネット処理を実行する。
内線通話制御アプリ136−1は、内線通話制御の処理を実行する。また、在圏管理アプリ136−2は、内線通話の前提条件として携帯電話端末4がオフィス10内に在圏しているか否かの確認などの機能を実行する。
内線通話制御アプリ136−1は内線番号管理DB138(図23のA)および在圏状態管理DB140(図23のB)の登録データを使用し、内線番号管理DB138の登録データの更新を行う。また、在圏管理アプリ136−2は、在圏状態管理DB140の登録データ使用し、その登録データの更新を行う。
<AP18のソフトウェア>
図20は、AP18のソフトウェア構成の一例を示している。このAP18のソフトウェア150には、OS152、W−LANドライバー154−1、イーサーネットドライバー154−2および無線LAN APアプリ156が含まれる。W−LANドライバー154−1は、無線LAN機能を実行する。イーサーネットドライバー154−2はイーサーネット処理を実行する。
無線LAN APアプリ156には、無線LAN APデータ158(図24のA)およびイーサーネットデータ160(図24のB)の登録データが使用される。
<IP−PBX20のソフトウェア>
図21は、IP−PBX20のソフトウェア構成の一例を示している。このIP−PBX20のソフトウェア170には、OS172、イーサーネットドライバー174および内線通話制御アプリ176が含まれる。イーサーネットドライバー174はイーサーネット処理を実行する。内線通話制御アプリ176は内線通話制御の処理を実行する。
この内線通話制御アプリ176の処理には内線番号管理DB178(図25)の登録データが用いられる。
<ユーザ情報データ108および電話帳DB110>
図22のAはユーザ情報データ108を示している。このユーザ情報データ108には在圏登録先IPアドレスおよびポート番号108−1に関係付けられた内線番号108−2やパスワード108−3が含まれる。
図22のBは電話帳データベース110を示している。この電話帳DB110には項番号110−1、氏名110−2および電話番号110−3が登録されている。各電話番号110−3が項番号110−1に順序付けされ、氏名110−2毎に登録されている。
<内線番号管理DB138>
図23のAは内線番号管理DB138を示している。この内線番号管理DB138には項番号138−1、内線番号138−2、内線種別138−3および3G携帯電話番号138−4が含まれる。内線番号138−2は内線通話サービスを受けるために携帯電話端末4に付された識別番号である。内線種別138−3は携帯電話端末4が個人契約か法人契約かの登録形態を示している。内線番号138−2に対応する3G携帯電話番号138−4が項番号138−1に順序付けされ、各内線種別138−3に関係付けられて登録されている。
図23のBは在圏状態管理DB140を示している。この在圏状態管理DB140には項番号140−1、内線番号140−2、パスワード140−3、状態140−4および有効時間140−5が含まれる。内線番号140−2は内線通話サービスを受けるために携帯電話端末4に付された識別番号である。パスワード140−3は内線番号140−2を識別する識別情報である。状態140−4はUn-Register 状態かRegister状態かを表すステータスが登録されている。有効時間140−5は内線通話の有効時間を表す。
この在圏状態管理DB140には内線番号140−2が項番号140−1に順序付けされ、その状態140−4および有効時間140−5が関係付けられて登録されている。
<無線LAN APデータ158およびイーサーネットデータ160>
図24のAは無線LAN APデータ158を示している。この無線LAN APデータ158にはBSSID(Basic Service Set Identifier)158−1、ESSID(Extended Service Set Identifier )158−2、セキュリティ接続方式158−3およびセキュリティデータ(暗号キー)158−4が含まれる。BSSID158−1は、無線LANクライアントで構成されるネットワークを特定するID(IDentification:識別情報)である。ESSID158−2は複数のBSSで構成されるネットワークを特定するIDである。
図24のBはイーサーネットデータ160を示している。このイーサーネットデータ160には複数の識別情報が含まれ、IP(Internet Protocol )アドレス160−1、サブネットマスク160−2およびデフォルトゲートウェイIPアドレス160−3が含まれる。
<内線番号管理DB178>
図25は、内線番号管理DB178を示している。この内線番号管理DB178は、IP−PBX20に構築されている。この内線番号管理DB178は、項番号178−1、内線番号178−2、内線種別178−3およびIPアドレス178−4が含まれる。内線番号178−2は内線電話機22に割りつけられた内線通話サービスを受けるために携帯電話端末4に付された識別番号である。内線種別178−3はハードフォンかソフトフォンかの電話機形態を示している。IPアドレス178−4はインターネット上のアドレス情報である。
この内線番号管理DB178では、内線番号178−2が項番号178−1に順序付けされ、各内線種別178−3およびIPアドレス178−4に関係付けられて登録されている。
<携帯電話端末4の在圏登録処理>
図26は、携帯電話端末4の在圏登録処理の処理手順を示している。この処理手順は、本開示の通話制御方法の一例である。
この処理手順では、表示部42の未登録時の表示画面180(図39のA)を表示させ、ユーザ操作(S601)により在圏登録アプリ106−1(図18)を起動させる(S602)。
このアプリ106−1の起動により、W−LAN通信部38が起動されているかを判定する(S603)。このW−LAN通信部38が起動されていなければ(S603のNO)、表示画面上にエラーメッセージ(図40のA)を表示する(S604)。
W−LAN通信部38が起動されていれば(S603のYES)、ユーザ情報データ108(図22のA)を参照し(S605)、ユーザ情報データ108を基に在圏登録情報を送信する(S606)。
内線サービスサーバ12から成功応答を受信したかの判定を行う(S607)。内線サービスサーバ12から成功応答が受信できない場合(S607のNO)、ユーザ情報データ108を基に在圏登録情報を再送信する(S608)。
内線サービスサーバ12から成功応答を受信したかの判定を行う(S609)。内線サービスサーバ12から成功応答が受信できない場合(S609のNO)、表示画面上にエラーメッセージ(図40のA)を表示し(S610)、この処理を終了する。
内線サービスサーバ12から成功応答を受信すれば(S607のYES、S609のYES)、一定時間の経過を待ち(S611)、未登録時の表示画面180(図39のA)上の「アプリ停止」ボタンが押されたかを判定する(S612)。
未登録時の表示画面180(図39のA)上の「アプリ停止」ボタンが押されていなければ(S612のNO)、S606に戻り、ユーザ登録情報を基に在圏登録情報を送信する。 未登録時の表示画面180(図39のA)上の「アプリ停止」ボタンが押されていれば(S612のYES)、在圏登録処理を停止し(S613)、この処理を終了する。
このような処理手順により、携帯電話端末4がオフィス10に在圏し、「アプリ停止」ボタンが押されなければ、また、内線サービスサーバ12との応答に成功していれば、携帯電話端末4から一定時間毎に在圏登録情報が送信される。
<携帯電話端末4の内線発信処理>
図27は、携帯電話端末4の内線発信処理の処理手順を示している。この処理手順ではユーザ操作(S621)により、電話アプリ106−2の起動(S622)および電話番号のダイヤルをする(S623)。
これにより、電話アプリ106−2により発信が行われ(S624)、相手先を呼び出す。これにより、通信先が応答したか否かを判定する(S625)。
通信先が応答しなければ(S625のNO)、呼出し失敗を携帯電話端末4へ通知し(S626)、この処理を終了する。
通信先が応答すれば(S625のYES)、通話を開始する(S627)。通話を終了すれば、この処理を終了する。
<携帯電話端末4の内線着信処理>
図28は、携帯電話端末4の内線着信処理の処理手順を示している。この処理手順では、着信を電話アプリ106−2にて検知する(S631)。電話帳DB110を参照し(S632)、表示部42の表示画面に通知先の氏名を表示する(S633)。その際、呼出し音を鳴らす(S634)。
<携帯電話端末4のAP18の接続処理>
図29は、携帯電話端末4のAP18の接続処理の処理手順を示している。この処理手順ではAP18が無線LAN APアプリ156にて接続要求を検知する(S701)。無線LAN APデータ158にて認証を実施する(S702)。
この認証では、認証条件を満たしているかを判定する(S703)。認証条件を満たしていなければ(S703のNO)、接続を拒否する。また、認証条件を満たしていれば(S703のYES)、接続を許可する(S705)。
<AP18のルーチング>
図30は、携帯電話端末4からの在圏パケットをサーバ12へルーチングする処理手順を示している。
この処理手順では、無線LAN APアプリ156にてパケット受信を検知する(S711)。これにより、イーサーネットデータ160を参照し、デフォルトゲートウェイに対し、パケット送信を行う(S712)。デフォルトゲートウェイは、所属するネットワーク外のコンピュータにアクセスする際のデータ入出力部にあるコンピュータやルータなどの機器である。
<IP−PBX20の内線接続処理>
図31は、IP−PBX20の内線接続処理の処理手順を示している。
この処理手順では、内線通話制御アプリ176にて内線発信を検知する(S801)。これにより、内線番号管理DB178を参照し、着信先内線番号のIPアドレス178−4宛に発信を行う(S802)。
<サーバ12のAP18の認証処理>
図32は、サーバ12における無線LAN APの認証処理の処理手順を示している。 この処理手順では、在圏管理アプリ136−2にて在圏登録を検知する(S901)。在圏登録パケット上のIPアドレスやBSSID158−1より認証を実施する(S902)。
認証の成否を判断する(S903)。認証に成功しなければ(S903のNO)、エラー応答の上、終了処理を行う(S904)。
認証に成功すれば(S903のYES)、在圏登録処理を実行する(S905)。この在圏登録処理の後、この処理を終了する。
なお、この認証処理において、S902はセキュリティレベルを重視しなければ、省略してもよい。
<サーバ12の在圏登録処理>
図33は、サーバ12の在圏登録処理の処理手順を示している。
この処理手順では、在圏登録処理の開始により、在圏状態管理DB140の登録情報と携帯電話端末4の在圏登録アプリ106−1から送信されてきた内線番号108−2とパスワード108−3により認証を実施する(S911)。
認証の成否を判断する(S912)。認証に失敗すれば(S912のNO)、エラー応答の上、終了処理を行う(S913)。
認証に成功すれば(S912のYES)、Un-Register 状態かを判定する(S914)。Un-Register 状態であれば(S914のYES)、状態をUn-Register 状態からRegister状態へ変更し(S915)、有効時間を設定する(S916)。この有効時間の設定の後、成功応答を行う(S917)。
また、S914において、Un-Register 状態でなければ(S914のNO)、有効時間を更新し(S918)、成功応答を行う(S917)。
<在圏状態管理DB140の設定処理および更新>
図34は、在圏状態管理DB140におけるUn-Register 状態からRegister状態への設定処理を示している。在圏状態管理DB140の状態140−4が図34のAに示すように、Un-Register 状態となっている場合、図34のBに示すように、Register状態へ設定される。
図35は、在圏状態管理DB140における有効時間の更新処理を示している。図35のAに示す在圏状態管理DB140の有効時間140−5がたとえば、2013/2/10 17:00である場合、図35のBに示すように、一定時間としてたとえば、1〔分〕後の2013/2/10 17:01に更新される。
<在圏状態管理DB140の定期情報更新>
図36は、在圏状態管理DB140の定期情報更新の処理手順を示している。この処理手順では、在圏管理アプリ136−2にて、有効時間が切れている内線番号がないかを確認する。有効時間が切れている内線番号の状態をUn-Register 状態へ更新し、有効時間を削除する(S921)。これにより、内線通話サービスが解除となる。
この有効時間の削除時点から一定時間の経過を待ち(S922)、S921に戻る。
図37は、在圏状態管理DB140の定期情報更新を示している。この定期情報更新では、図37のAに示すように、在圏状態管理DB140の定期情報更新前の有効時間140−5が現時点の時刻よりも過去であることを確認する。
この確認に基づき、図37のBに示すように、状態をRegister状態からUn-Register 状態へ更新し、有効時間140−5の時間データを削除する。図37のBは、在圏状態管理DB140の定期情報更新後を示している。
<サーバ12における内線接続処理>
図38は、サーバ12における内線接続処理の処理手順を示している。
この処理手順では、内線通話制御アプリ136−1にて内線発信を検知する(S931)。この検知に基づき、内線番号管理DB138を参照し、発内線番号の内線種別を確認する(S932)。
内線種別が個人契約かを判定する(S933)。内線種別が個人契約でなければ(S933のNO)、内線番号管理DB138を参照し、着内線番号の内線種別を確認する(S934)。
S933において、内線種別が個人契約であれば(S933のYES)、在圏状態管理DB140を参照し、発内線番号の状態を確認する(S935)。状態がRegister状態であるかを判定し(S936)、状態がRegister状態でなければ(S936のNO)、接続を拒否する(S937)。
S936において、状態がRegister状態であれば(S936のYES)、S934に遷移し、着内線番号の内線種別が個人契約かを判定する(S938)。内線種別が個人契約でなければ(S938のNO)、携帯電話番号へ変換し、3G携帯電話ネットワーク網6へ発信する(S939)。
S938において、内線種別が個人契約であれば(S938のYES)、在圏状態管理DB140を参照し、着内線番号の状態を確認する(S940)。状態がRegister状態であるかを判定し(S941)、状態がRegister状態でなければ(S941のNO)、接続を拒否する(S942)。
S941において、状態がRegister状態であれば(S941のYES)、S939に遷移し、携帯電話番号へ変換し、3G携帯電話ネットワーク網6へ発信する(S939)。
<在圏登録時における表示画面例>
図39は、在圏登録時における表示画面例を示している。図39のAは、未登録時のアプリ表示画面180を示している。この表示画面180には、在圏登録先情報180−1、登録情報180−2およびステータス180−3が含まれている。
在圏登録先情報180−1には、在圏登録先、IPアドレスおよびポート番号が含まれる。登録情報180−2には内線番号およびパスワードが含まれる。ステータス180−3には、状態情報としてたとえば、内線利用不可などが表示される。
ステータス180−3の下方には、登録実行ボタン180−4およびアプリ停止ボタン180−5が表示されている。図39のAに示すように、有効状態にある登録実行ボタン180−4を押下すれば、登録実行に移行する。また、アプリ停止ボタン180−5が有効状態であれば、その押下により、実行中のアプリを停止させることができる。
図39のAに示すように、未登録時のアプリ表示画面180では、ステータス180−3が内線利用不可となっている。この状態から登録実行ボタン180−4を押下すると、登録に移行する。図39のBは、ステータス180−3が登録中に移行する。この登録中では、登録実行ボタン180−4が無効状態となる。
そして、登録成功時のアプリ表示画面180では、図39のCに示すように、ステータス180−3が内線利用可を示している。この場合、登録実行ボタン180−4は無効状態であるのに対し、アプリ停止ボタン180−5が有効状態となっている。つまり、内線利用可能状態であれば、アプリ106−1を停止させることができる。
<在圏登録失敗時における画面表示例>
図40のAは、W−LAN通信部38の無効時の表示画面182を示している。この表示画面182では、状態情報182−1およびメッセージ182−2が含まれる。状態情報182−1には、W−LAN接続エラーが表示されている。この接続エラーに関するメッセージ182−2には、その状態およびガイド情報が表示されている。
図40のBは、在圏登録の認証失敗時の表示画面184を示している。この表示画面184では、状態情報184−1およびメッセージ184−2が含まれる。状態情報184−1には、認証エラーが表示されている。この認証エラーに関するメッセージ184−2には、その状態およびガイド情報が表示されている。ユーザはこれにより、状態を認識でき、ガイド情報に従って操作を行うことができる。
このように、エラーメッセージボックスを画面に表示させれば、在圏登録ができなかった旨、ユーザに迅速に通知することができる。これにより、ユーザは容易に状態を認識でき、ガイド情報に従って操作を行うことができる。
<第2の実施の形態の効果>
(1) 第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、3G携帯電話ネットワーク網6を経由する内線通話をオフィス10内に規制できる。これにより、オフィス10外にある携帯電話端末4の内線通話を防止できる。
(2) したがって、個人所有の携帯電話端末4を内線通話に利用しても、利用規制が働くので、課金秩序を乱すことがなく、ユーザが携帯電話端末4と内線通話専用の携帯電話端末の双方を携行する必要がない。内線通話の利便性をより高めることができる。
〔他の実施の形態〕
a)上記実施の形態では、3G携帯電話端末を例示したが、3Gに限定されるものではなく、他の世代の電話端末であってもよい。
b)上記実施の形態では、3G携帯電話端末を例示したが、スマートフォンやタブレット端末などの移動端末であってもよい。
以上説明したように、本開示の技術の最も好ましい実施の形態などについて説明した。本開示の技術は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された本開示の技術の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本開示の技術の範囲に含まれることは言うまでもない。