JP2010081294A - 通信システム及び小型基地局 - Google Patents

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【課題】同一の携帯電話を用いて内線通信及び外線通信の双方を行うことができ、しかも、内線通信用と外線通信用とで電話番号の切り替え等が不要な、通信システムを得る。
【解決手段】通信システムは、IPネットワーク2と、有線通信回線5を介してIPネットワーク2及び移動体通信ネットワーク7に接続されたフェムトセル基地局3A〜3Fと、フェムトセル4A〜4Fいずれかに所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話がフェムトセル4A〜4Fのいずれかに所在しているか否かを判定する処理部15とを備え、通信相手先の携帯電話がフェムトセル4A〜4Fのいずれにも所在していないと判定された場合には、移動体通信ネットワーク7を介しての外線通信が行われ、通信相手先の携帯電話がフェムトセル4A〜4Fのいずれかに所在していると判定された場合には、IPネットワーク2を介しての内線通信が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム及び小型基地局に関し、特に、IPネットワークと複数のフェムトセル基地局とを用いた、外線通信及び内線通信が可能な、構内無線通信システム及び小型基地局に関する。
携帯電話による通信は電波を利用するため、通信サービスのエリア内であっても、屋内や地下等の電波の届かない電波不感エリアでは、携帯電話による通信が不可能となる。そこで、電波不感エリアにおいても携帯電話による通信を可能とすべく、小型基地局を用いた通信システムの構築が検討されている。
この通信システムにおいては、半径数十メートル程度の極小セル(フェムトセル)を通信圏内とする小型基地局(以下「フェムトセル基地局」と称す)が、電波不感エリア内に設置される。また、フェムトセル基地局は、有線通信回線を用いたIPネットワークを介して、携帯電話事業者の移動体通信ネットワークに接続される。従って、電波不感エリア内の携帯電話は、フェムトセル基地局及びIPネットワークを介して、移動体通信ネットワークに接続される。その結果、電波不感エリア内においても携帯電話による通信が可能となる。
また、近年、企業の事業所やオフィスビルにおいては、構内の内線通信を、従来の固定電話を用いた通信システムから、構内PHS(Personal Handyphone System)等の移動通信端末を用いた無線通信システムに変更する動きが広まりつつある。
なお、下記特許文献1には、PDC(Personal Digital Cellular)携帯端末を用いた構内無線通信システムが開示されている。当該システムは、構内交換機(PBX)と、構内交換機に接続された複数のPDC通信制御装置と、各PDC通信制御装置に接続された複数の小型無線基地局とを備えている。そして、同一PDC通信制御装置の配下のPDC携帯端末同士の通信においては、そのPDC通信制御装置の内部で通話路を折り返すことにより、PDC通信制御装置の内線通信が実現される。
特開平11−27727号公報
しかしながら、構内PHSを用いたシステムでは、構内内線通信用の電話番号を割り当てることによって、構内無線通信を可能としている。そのため、ユーザは、構内内線通信用と外線通信用とで別々の移動通信端末を所持する必要がある。あるいは、一つの移動通信端末に、構内内線通信用と外線通信用とで別々の電話番号を割り当てる必要がある。従って、内線通信を行う場合と外線通信を行う場合とで、使用する移動通信端末を切り替えるか、あるいは相手先の電話番号を切り替えてダイヤルする必要があるため、ユーザの利便性が低い。
また、携帯電話事業者が提供するサービスの一つとして、当該サービスを利用する複数の携帯電話を予め登録しておき、登録された携帯電話同士が当該サービスの提供エリア内で通信を行う場合には、通信料を無料にするというサービスが存在している。しかし、このサービスにおいては、ユーザは、相手先の電話番号の前に所定の付加番号を追加してダイヤルする必要があり、また、当該サービスの提供を受けるための契約を別途に行う必要があるため、やはりユーザの利便性が低い。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、同一の携帯電話を用いて内線通信及び外線通信の双方を行うことができ、しかも、内線通信用と外線通信用とで電話番号の切り替えや付加番号の追加を不要とすることにより、ユーザの利便性を向上することが可能な、通信システム及び小型基地局を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る通信システムは、ローカルエリアネットワークと、携帯電話との間で無線通信が可能であり、有線通信回線を介して前記ローカルエリアネットワーク及び移動体通信ネットワークに接続された、複数の小型基地局と、前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する判定処理部とを備え、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していないと前記判定処理部によって判定された場合には、前記移動体通信ネットワークを介しての外線通信が行われ、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在していると前記判定処理部によって判定された場合には、前記ローカルエリアネットワークを介しての内線通信が行われることを特徴とするものである。
第1の態様に係る通信システムによれば、判定処理部は、複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する。そして、判定処理部による判定の結果に基づき、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していない場合には、移動体通信ネットワークを介しての外線通信に自動的に切り替えられ、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している場合には、ローカルエリアネットワークを介しての内線通信に自動的に切り替えられる。従って、ユーザは、同一の携帯電話を用いて、内線通信及び外線通信の双方を行うことができる。しかも、ユーザは、内線通信用と外線通信用とで相手先の電話番号を切り替えてダイヤルする必要がなく、あるいは、内線通信を行う場合に相手先の電話番号の前に所定の付加番号を追加する必要もないため、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
本発明の第2の態様に係る通信システムは、第1の態様に係る通信システムにおいて特に、前記小型基地局は、携帯電話に対応するプロトコルと前記ローカルエリアネットワークに対応するプロトコルとの間でのプロトコル変換を行うプロトコル変換部と、前記内線通信において呼制御を行うSIPサーバとを有することを特徴とするものである。
第2の態様に係る通信システムによれば、小型基地局がプロトコル変換部とSIPサーバとを有することにより、IPネットワークを用いて内線通信を行うことが可能となる。従って、IPネットワークが構内に既に敷設されている場合には、内線通信用の専用のネットワークを新たに構築する必要がないため、システムの導入コストを削減することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る通信システムは、第1又は第2の態様に係る通信システムにおいて特に、前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報が登録される記憶手段をさらに備え、前記記憶手段には、各携帯電話と、各携帯電話が通信圏内に所在している前記小型基地局との対応関係が登録されることを特徴とするものである。
第3の態様に係る通信システムによれば、複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報(例えば電話番号)が、記憶手段に登録される。従って、判定処理部は、記憶手段を参照することによって、通信相手先の携帯電話が内線通信可能な携帯電話であるか否かを、簡易かつ正確に判定することが可能となる。しかも、判定処理部は、どの携帯電話がどの小型基地局の通信圏内に所在しているかを特定できるため、通信相手先の携帯電話を呼び出す際に、ページングエリアを限定することが可能となる。
本発明の第4の態様に係る通信システムは、第1〜第3のいずれか一つの態様に係る通信システムにおいて特に、前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報が登録される記憶手段をさらに備え、前記記憶手段には、前記内線通信の許否に関する情報が各携帯電話ごとに登録されており、発呼元の携帯電話が、前記内線通信が許可されていない携帯電話である場合には、前記外線通信が行われることを特徴とするものである。
第4の態様に係る通信システムによれば、複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報(例えば電話番号)が、記憶手段に登録される。従って、判定処理部は、記憶手段を参照することによって、通信相手先の携帯電話が内線通信可能な携帯電話であるか否かを、簡易かつ正確に判定することが可能となる。しかも、内線通信を許可する携帯電話を記憶手段に予め登録しておくことにより、例えば、社外からの来客に対しては内線通信を行わせないという運用が可能となる。
本発明の第5の態様に係る通信システムは、第3又は第4の態様に係る通信システムにおいて特に、前記複数の小型基地局のいずれかが、前記記憶手段を有していることを特徴とするものである。
第5の態様に係る通信システムによれば、複数の小型基地局のいずれかのみに記憶手段を保有させれば足りるため、システムの導入コスト及び運用コストを削減できるとともに、集中管理を実現することが可能となる。
本発明の第6の態様に係る通信システムは、第3又は第4の態様に係る通信システムにおいて特に、前記複数の小型基地局の各々が、前記記憶手段を有していることを特徴とするものである。
第6の態様に係る通信システムによれば、複数の小型基地局の各々が記憶手段を有している。従って、記憶手段を有している唯一の小型基地局(又はサーバ装置)に対して、記憶手段を有していない全ての小型基地局からの所在情報の問い合わせが集中する事態を回避できるため、ローカルエリアネットワーク内における通信トラフィックを分散させることが可能となる。
本発明の第7の態様に係る通信システムは、第3又は第4の態様に係る通信システムにおいて特に、前記ローカルエリアネットワークに接続され、前記記憶手段を有するサーバ装置をさらに備えることを特徴とするものである。
第7の態様に係る通信システムによれば、記憶手段の登録情報をサーバ装置によって集中管理することが可能となる。また、いずれの小型基地局にも記憶手段を保有させる必要がないため、システムの導入に伴う小型基地局への機能追加を、最小限に抑えることが可能となる。
本発明の第8の態様に係る小型基地局は、携帯電話との間で無線通信が可能な複数の小型基地局が、有線通信回線を介してローカルエリアネットワーク及び移動体通信ネットワークに接続された通信システムに用いられる、小型基地局であって、前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報が登録される記憶部と、前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する判定処理部とを備え、前記記憶部には、各携帯電話と、各携帯電話が通信圏内に所在している前記小型基地局との対応関係が登録されており、前記判定処理部は、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していない場合には、前記移動体通信ネットワークを介しての外線通信を行い、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している場合には、前記ローカルエリアネットワークを介しての内線通信を行うことを特徴とするものである。
第8の態様に係る小型基地局によれば、判定処理部は、複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する。そして、判定処理部による判定の結果に基づき、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していない場合には、移動体通信ネットワークを介しての外線通信に自動的に切り替えられ、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している場合には、ローカルエリアネットワークを介しての内線通信に自動的に切り替えられる。従って、ユーザは、同一の携帯電話を用いて、内線通信及び外線通信の双方を行うことができる。しかも、ユーザは、内線通信用と外線通信用とで相手先の電話番号を切り替えてダイヤルする必要がなく、あるいは、内線通信を行う場合に相手先の電話番号の前に所定の付加番号を追加する必要もないため、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
また、複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報(例えば電話番号)が、記憶部に登録される。従って、判定処理部は、記憶部を参照することによって、通信相手先の携帯電話が内線通信可能な携帯電話であるか否かを、簡易かつ正確に判定することが可能となる。しかも、判定処理部は、どの携帯電話がどの小型基地局の通信圏内に所在しているかを特定できるため、通信相手先の携帯電話を呼び出す際に、ページングエリアを限定することが可能となる。
本発明の第9の態様に係る小型基地局は、携帯電話との間で無線通信が可能な複数の小型基地局が、有線通信回線を介してローカルエリアネットワーク及び移動体通信ネットワークに接続された通信システムに用いられる、小型基地局であって、前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報が登録される記憶部と、前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する判定処理部とを備え、前記判定処理部は、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していない場合には、前記移動体通信ネットワークを介しての外線通信を行い、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している場合には、前記ローカルエリアネットワークを介しての内線通信を行い、前記記憶部には、前記内線通信の許否に関する情報が各携帯電話ごとに登録されており、発呼元の携帯電話が、前記内線通信が許可されていない携帯電話である場合には、前記外線通信が行われることを特徴とするものである。
第9の態様に係る小型基地局によれば、判定処理部は、複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する。そして、判定処理部による判定の結果に基づき、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していない場合には、移動体通信ネットワークを介しての外線通信に自動的に切り替えられ、通信相手先の携帯電話が複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している場合には、ローカルエリアネットワークを介しての内線通信に自動的に切り替えられる。従って、ユーザは、同一の携帯電話を用いて、内線通信及び外線通信の双方を行うことができる。しかも、ユーザは、内線通信用と外線通信用とで相手先の電話番号を切り替えてダイヤルする必要がなく、あるいは、内線通信を行う場合に相手先の電話番号の前に所定の付加番号を追加する必要もないため、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
また、複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報(例えば電話番号)が、記憶部に登録される。従って、判定処理部は、記憶部を参照することによって、通信相手先の携帯電話が内線通信可能な携帯電話であるか否かを、簡易かつ正確に判定することが可能となる。しかも、内線通信を許可する携帯電話を記憶部に予め登録しておくことにより、例えば、社外からの来客に対しては内線通信を行わせないという運用が可能となる。
本発明によれば、同一の携帯電話を用いて内線通信及び外線通信の双方を行うことができ、しかも、内線通信用と外線通信用とで電話番号の切り替えや付加番号の追加が不要であるため、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムの全体構成を概略的に示す図である。施設1の構内に、LAN(Local Area Network)又はPLC(Power Line Communication)等を用いたIP(Internet Protocol)ネットワーク2(ローカルエリアネットワーク)が敷設されている。施設1は、企業の事業所やオフィスビル等であり、施設1の構内は、屋外基地局からの電波が届きにくい(又は届かない)電波不感エリアである。
IPネットワーク2には、複数のフェムトセル基地局3A〜3Fが、LANケーブル等の有線通信回線5を介して接続されている。図1では簡単化のため6個のフェムトセル基地局3A〜3Fのみを示しているが、フェムトセル基地局の個数はこの例に限らず、より多数のフェムトセル基地局がIPネットワーク2に接続されていても良い。
各フェムトセル基地局3A〜3Fの周囲には、各フェムトセル基地局の通信圏であるフェムトセル4A〜4Fが、それぞれ規定されている。各フェムトセル基地局3A〜3Fは、各フェムトセル4A〜4F内に所在している携帯電話との間で、無線による相互通信がそれぞれ可能である。図1に示した例では、携帯電話M1,M2,M4は、それぞれフェムトセル4F,4C,4B内に所在している。従って、フェムトセル基地局3F,3C,3Bは、携帯電話M1,M2,M4との間で、それぞれ無線通信が可能である。
また、IPネットワーク2は、光ファイバやメタルケーブル等の有線通信回線及びゲートウェイ(GW)6を介して、携帯電話事業者の移動体通信ネットワーク7に接続されている。移動体通信ネットワーク7は、HLR(Home Location Register)8及び屋外基地局9等を有して構成されている。図1に示した例では、屋外基地局9の通信圏内に携帯電話M3が所在している。
図2は、フェムトセル基地局3Aの構成を示すブロック図である。フェムトセル基地局3Aは、無線処理部11、プロトコル変換部12、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ13、データベース14(記憶手段又は記憶部)、及び処理部15を備えて構成されている。無線処理部11は、アンテナ10に接続されている。プロトコル変換部12は、無線処理部11に接続されている。プロトコル変換部12には、有線通信回線5が接続されている。SIPサーバ13、データベース14、及び処理部15は、有線通信回線5に接続されている。
無線処理部11は、アンテナ10又はプロトコル変換部12から入力された信号に対して、周波数変換、AD(Analog-to-Digital)変換、及びDA(Digital-to-Analog)変換等の各種の処理を行う。プロトコル変換部12は、無線処理部11又は有線通信回線5から入力された信号に対して、携帯電話に対応するプロトコル(無線のプロトコル)とIPネットワーク2に対応するプロトコルとの間でのプロトコル変換を行う。つまり、プロトコル変換部12は、無線処理部11から入力された信号を、IPネットワーク2に対応するプロトコルに変換し、IPネットワーク2から有線通信回線5を介して入力された信号を、携帯電話に対応するプロトコルに変換する。データベース14は、ハードディスク又は半導体メモリ等の任意の記憶装置を用いて構成されている。
図3は、フェムトセル基地局3Bの構成を示すブロック図である。フェムトセル基地局3Bの構成は、データベース14が省略されていることを除き、図2に示したフェムトセル基地局3Aの構成と同様である。フェムトセル基地局3Bの処理部15には、データベース14を保有しているフェムトセル基地局がフェムトセル基地局3Aであることが、予め教示されている。なお、図1に示したフェムトセル基地局3C〜3Fの構成は、フェムトセル基地局3Bの構成と同様である。
図4は、データベース14に登録されている情報を示す図である。データベース14には、IPネットワーク2に接続されている全てのフェムトセル基地局3A〜3FのIPアドレスAD1〜AD6と、各フェムトセル基地局3A〜3Fの通信圏内(つまりフェムトセル4A〜4F)に現在所在している携帯電話M1,M2,M4の電話番号N1,N2,N4と、各携帯電話M1,M2,M4ごとの内線通信の許否に関する設定情報とが、登録されている。図4に示した例では、IPアドレスAD2と、電話番号N4と、内線通信が許可されていない旨の情報とが、相互に対応付けられて登録されており、また、IPアドレスAD3と、電話番号N2と、内線通信が許可されている旨の情報とが、相互に対応付けられて登録されており、また、IPアドレスAD6と、電話番号N1と、内線通信が許可されている旨の情報とが、相互に対応付けられて登録されている。
例えば、携帯電話M1がフェムトセル4F内に進入した時点で位置登録が行われ、フェムトセル基地局3Fの処理部15(以下「処理部15F」とも称す)からフェムトセル基地局3Aの処理部15(以下「処理部15A」とも称す)に対して、携帯電話M1の電話番号N1が通知される。処理部15Aは、通知された電話番号N1を、フェムトセル基地局3FのIPアドレスAD6に対応付けて、データベース14に登録する。また、処理部15Aには、内線通信が許可されている全ての携帯電話の電話番号リストが予め教示されている。処理部15Aは、通知された電話番号N1が電話番号リスト内に含まれている場合には、内線通信が許可されている旨の情報を、電話番号N1に対応付けて、データベース14に登録する。なお、携帯電話M1がフェムトセル4Fの外部に退出した場合には、その旨に関する情報が処理部15Fから処理部15Aに通知され、処理部15Aは、携帯電話M1に関する登録情報をデータベース14から削除する。
図5は、携帯電話M1と携帯電話M2との通話に関わる処理を説明するための図である。図1に示したように、本実施の形態の例では、携帯電話M1はフェムトセル4F内に所在しており、携帯電話M2はフェムトセル4C内に所在している。
まず、携帯電話M1を所持しているユーザがオフフックして携帯電話M2の電話番号N2をダイヤルすることにより、セッションの確立要求に関する信号S1が、携帯電話M1からフェムトセル基地局3Fに送信される。
次に、フェムトセル基地局3FのSIPサーバ13(以下「SIPサーバ13F」とも称す)は、信号S2を、IPネットワーク2を介してフェムトセル基地局3Aに送信する。信号S2には、携帯電話M1の電話番号N1と、携帯電話M2の電話番号N2と、発呼元が電話番号N1である旨の情報と、発呼先が電話番号N2である旨の情報とが含まれている。
次に、フェムトセル基地局3Aの処理部15Aは、データベース14を参照することにより、発呼元の電話番号N1に対して内線通信が許可されているか否かを判定する。図4に示したように、この例では、電話番号N1に対して内線通信が許可されている。
次に、処理部15Aは、データベース14を参照することにより、携帯電話M2の所在を確認する。具体的には、処理部15A(判定処理部)は、発呼先の電話番号N2がデータベース14に登録されているか否かを判定する。図4に示したように、この例では、電話番号N2はデータベース14に登録されている。この場合、処理部15Aは、電話番号N2に対応付けられているIPアドレスAD3を、信号S3として、SIPサーバ13Fに送信する。
次に、SIPサーバ13Fは、セッションの確立要求に関する信号S4を、IPネットワーク2を介して、IPアドレスAD3に向けて送信する。信号S4は、フェムトセル基地局3Fのプロトコル変換部12(以下「プロトコル変換部12F」とも称す)によって、無線のプロトコルの信号S1がSIPにプロトコル変換されたものである。これにより、フェムトセル基地局3CのSIPサーバ13(以下「SIPサーバ13C」とも称す)が、信号S4を受信する。
次に、信号S4を受けたSIPサーバ13Cは、呼び出し信号S5を携帯電話M2に送信する。呼び出し信号S5は、フェムトセル基地局3Cのプロトコル変換部12(以下「プロトコル変換部12C」とも称す)によって、SIPの信号S4が無線のプロトコルにプロトコル変換されたものである。携帯電話M2が呼び出し信号S5を受信することにより、携帯電話M2において呼び出し音が鳴動される。
携帯電話M2を所持しているユーザが呼び出しに応答すると、応答信号S6が、携帯電話M2からフェムトセル基地局3Cに送信される。
次に、SIPサーバ13Cは、応答信号S7を、IPネットワーク2を介してSIPサーバ13Fに送信する。応答信号S7は、プロトコル変換部12Cによって、無線のプロトコルの応答信号S6がSIPにプロトコル変換されたものである。
次に、SIPサーバ13Fは、応答信号S8を、携帯電話M1に送信する。応答信号S8は、プロトコル変換部12Fによって、SIPの応答信号S7が無線のプロトコルにプロトコル変換されたものである。
応答信号S8を受けた携帯電話M1は、応答確認信号S9を、フェムトセル基地局3Fに送信する。
次に、SIPサーバ13Fは、応答確認信号S10を、IPネットワーク2を介してSIPサーバ13Cに送信する。応答確認信号S10は、プロトコル変換部12Fによって、無線のプロトコルの応答確認信号S9がSIPにプロトコル変換されたものである。
SIPサーバ13Cが応答確認信号S10を受信することにより、セッションが確立されて、携帯電話M1と携帯電話M2とが相互に通話可能な状態となる。その後、携帯電話M1と携帯電話M2との間で、通話に係る音声信号S11が送受信される。ここで、音声信号S11は、IPネットワーク2を介して相互に送受信される。つまり、外部の移動体通信ネットワーク7が介在しない内線通信が行われる。なお、携帯電話M1,M2間の通話においては、音声信号が、プロトコル変換部12C,12Fによって適宜にプロトコル変換される。
通話が終了して、携帯電話M1を所持しているユーザがオンフックすると、携帯電話M1からフェムトセル基地局3Fに、セッションの切断要求に関する信号S12が送信される。
次に、SIPサーバ13Fは、信号S13を、IPネットワーク2を介してSIPサーバ13Cに送信する。信号S13は、プロトコル変換部12Fによって、無線のプロトコルの信号S12がSIPにプロトコル変換されたものである。
次に、SIPサーバ13Cは、信号S14を、携帯電話M2に送信する。信号S14は、プロトコル変換部12Cによって、SIPの信号S13が無線のプロトコルにプロトコル変換されたものである。
信号S14を受けた携帯電話M2は、応答信号S15を、フェムトセル基地局3Cに送信する。
次に、SIPサーバ13Cは、応答信号S16を、IPネットワーク2を介してSIPサーバ13Fに送信する。応答信号S16は、プロトコル変換部12Cによって、無線のプロトコルの応答信号S15がSIPにプロトコル変換されたものである。SIPサーバ13Fが応答信号S16を受信することにより、セッションが切断される。
なお、以上の説明では、携帯電話M1,M2間で内線通信が行われる例について述べたが、発呼先の携帯電話がフェムトセル4A〜4F内に所在していない場合(例えば携帯電話M3が発呼先である場合)は、外部の移動体通信ネットワーク7が介在する外線通信が行われる。例えば携帯電話M1,M3間の外線通信においては、音声信号は、フェムトセル基地局3F、IPネットワーク2、移動体通信ネットワーク7、及び屋外基地局9を介して、相互に送受信される。
また、以上の説明では、携帯電話M1,M2間で内線通信が行われる例について述べたが、発呼元の携帯電話に対して内線通信が許可されていない場合(例えば携帯電話M4が発呼元である場合)は、外線通信が行われる。なお、発呼元のみに依拠するのではなく、発呼元及び発呼先の少なくとも一方に対して内線通信が許可されていない場合に外線通信を行うように設定しても良い。
このように本実施の形態に係る通信システムによれば、判定処理部としての処理部15Aは、フェムトセル基地局3A〜3Fのいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話がフェムトセル基地局3A〜3Fのいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する。そして、処理部15Aによる判定の結果に基づき、通信相手先の携帯電話がフェムトセル基地局3A〜3Fのいずれの通信圏内にも所在していない場合には、移動体通信ネットワーク7を介しての外線通信に自動的に切り替えられ、通信相手先の携帯電話がフェムトセル基地局3A〜3Fのいずれかの通信圏内に所在している場合には、IPネットワーク2を介しての内線通信に自動的に切り替えられる。従って、ユーザは、同一の携帯電話を用いて、内線通信及び外線通信の双方を行うことができる。しかも、ユーザは、内線通信用と外線通信用とで相手先の電話番号を切り替えてダイヤルする必要がなく、あるいは、内線通信を行う場合に相手先の電話番号の前に所定の付加番号を追加する必要もないため、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
また、本実施の形態に係る通信システムによれば、各フェムトセル基地局3A〜3Fがプロトコル変換部12とSIPサーバ13とを有することにより、IPネットワーク2を用いて内線通信を行うことが可能となる。従って、IPネットワーク2が施設1の構内に既に敷設されている場合には、内線通信用の専用のネットワークを新たに構築する必要がないため、システムの導入コストを削減することが可能となる。
また、本実施の形態に係る通信システムによれば、フェムトセル基地局3A〜3Fのいずれかの通信圏内に所在している携帯電話の電話番号が、データベース14に登録される。従って、処理部15Aは、データベース14を参照することによって、通信相手先の携帯電話が内線通信可能な携帯電話であるか否かを、簡易かつ正確に判定することが可能となる。
また、本実施の形態に係る通信システムによれば、データベース14を参照することによって、どの携帯電話がどのフェムトセル基地局3A〜3Fの通信圏内に所在しているかを特定できるため、通信相手先の携帯電話を呼び出す際に、ページングエリアを限定することが可能となる。図1を参照して、例えば携帯電話M2を呼び出す際には、ページングエリアをフェムトセル4Cに限定することが可能となる。
また、本実施の形態に係る通信システムによれば、内線通信を許可する携帯電話をデータベース14に予め登録しておくことにより、例えば、社外からの来客が所持している携帯電話M4に対しては内線通信を行わせないという運用が可能となる。
また、本実施の形態に係る通信システムによれば、フェムトセル基地局3A〜3Fのうちのフェムトセル基地局3Aのみにデータベース14を保有させれば足りるため、システムの導入コスト及び運用コストを削減できるとともに、集中管理を実現することが可能となる。
<第1の変形例>
図6は、第1の変形例に関して、フェムトセル基地局3Bの構成を示すブロック図である。フェムトセル基地局3Bは、ホームゲートウェイ(HGW)16を介して、IPネットワーク2に接続されている。また、プロトコル変換部12、処理部15、及びSIPサーバ13は、フェムトセル基地局3Bではなくホームゲートウェイ16内に設けられている。
なお、第1の変形例に係るフェムトセル基地局3C〜3Fの構成は、図6に示したフェムトセル基地局3Bの構成と同様であり、また、図6と同様のホームゲートウェイ16を介してIPネットワーク2に接続されている点についても同様である。
また、第1の変形例に係るフェムトセル基地局3Aの構成は、図6に示したフェムトセル基地局3Bと同様であり、また、ホームゲートウェイ16を介してIPネットワーク2に接続されている点についても同様である。但し、フェムトセル基地局3Aに接続されているホームゲートウェイ16内には、プロトコル変換部12、処理部15、及びSIPサーバ13に加えて、データベース14が設けられる。
<第2の変形例>
図7は、第2の変形例に関して、通信システムの全体構成を概略的に示す図である。データベース14をフェムトセル基地局3A内に設けるのではなく、データベース14を有するサーバ装置20が、IPネットワーク2に接続されている。データベース14に登録されている情報は、図4と同様である。
図8は、第2の変形例に関して、携帯電話M1と携帯電話M2との通話に関わる処理を説明するための図である。信号S1を受信した後、フェムトセル基地局3FのSIPサーバ13Fは、信号S2を、フェムトセル基地局3Aではなくサーバ装置20に送信する。サーバ装置20は、データベース14を参照することにより、発呼元の電話番号N1に対して内線通信が許可されているか否かの判定、及び、発呼先の電話番号N2がデータベース14に登録されているか否かの判定を実行する。また、信号S3は、サーバ装置20からSIPサーバ13Fに送信される。その後の処理は、図5と同様である。
第2の変形例に係る通信システムによれば、データベース14の登録情報をサーバ装置20によって集中管理することが可能となる。また、いずれのフェムトセル基地局3A〜3Fにもデータベース14を保有させる必要がないため、システムの導入に伴うフェムトセル基地局3A〜3Fへの機能追加を、最小限に抑えることが可能となる。
<第3の変形例>
図9は、第3の変形例に関して、通信システムの全体構成を概略的に示す図である。フェムトセル基地局3A内のみにデータベース14を設けるのではなく、全てのフェムトセル基地局3A〜3F内にデータベース14が設けられている。
図10は、フェムトセル基地局3Fのデータベース14(以下「データベース14F」とも称す)に登録されている情報を示す図である。データベース14Fには、IPネットワーク2に接続されている全てのフェムトセル基地局3A〜3FのIPアドレスAD1〜AD6と、フェムトセル基地局3Fの通信圏内(つまりフェムトセル4F)に現在所在している携帯電話M1の電話番号N1と、携帯電話M1についての内線通信の許否に関する設定情報とが、登録されている。他のフェムトセル基地局3A〜3Eについても同様である。
例えば、携帯電話M1がフェムトセル4F内に進入した時点で位置登録が行われ、フェムトセル基地局3Fの処理部15Fは、電話番号N1を、フェムトセル基地局3FのIPアドレスAD6に対応付けて、データベース14Fに登録する。また、処理部15Fには、内線通信が許可されている全ての携帯電話の電話番号リストが予め教示されている。処理部15Fは、電話番号N1が電話番号リスト内に含まれている場合には、内線通信が許可されている旨の情報を、電話番号N1に対応付けて、データベース14Fに登録する。なお、携帯電話M1がフェムトセル4Fの外部に退出した場合には、処理部15Fは、携帯電話M1に関する登録情報をデータベース14Fから削除する。他のフェムトセル基地局3A〜3Eについても同様である。
図11は、第3の変形例に関して、携帯電話M1と携帯電話M2との通話に関わる処理を説明するための図である。信号S1を受信した後、処理部15Fは、発呼元の電話番号N1に対して内線通信が許可されているか否かの判定を行う。内線通信が許可されている場合には、処理部15Fは、発呼先の電話番号N2がデータベース14Fに登録されているか否かの判定を行う。電話番号N2が登録されていない場合には、処理部15Fは、フォーキングによって、信号S2を、フェムトセル基地局3A〜3Eに送信する。
次に、各フェムトセル基地局3A〜3Eの処理部15は、自身が保有するデータベース14に電話番号N2が登録されているか否かの判定を行う。この例では、フェムトセル基地局3Cのデータベース14に電話番号N2が登録されているため、その旨に関する信号S3が、フェムトセル基地局3Cの処理部15から処理部15Fに送信される。その後の処理は、図5と同様である。
第3の変形例に係る通信システムによれば、フェムトセル基地局3A〜3Fの各々がデータベース14を有している。従って、データベース14を有している唯一の小型基地局3A(又はサーバ装置20)に対して、データベース14を有していない他の全てのフェムトセル基地局3B〜3Fからの所在情報の問い合わせが集中するという事態を回避できるため、IPネットワーク2内における通信トラフィックを分散させることが可能となる。
<第4の変形例>
図12は、第4の変形例に関して、通信システムの全体構成を概略的に示す図である。IPネットワーク2とはドメインが異なるIPネットワーク30が、施設1内に敷設されている。IPネットワーク2とIPネットワーク30とは、ゲートウェイ(GW)31を介して互いに接続されている。
IPネットワーク30には、複数のフェムトセル基地局32A〜32Dが、有線通信回線5を介して接続されている。各フェムトセル基地局32A〜32Dの周囲には、各フェムトセル基地局の通信圏であるフェムトセル33A〜33Dが、それぞれ規定されている。各フェムトセル基地局32A〜32Dは、各フェムトセル33A〜33D内に所在している携帯電話との間で、無線による相互通信がそれぞれ可能である。図12に示した例では、携帯電話M2は、フェムトセル33B内に所在しているため、フェムトセル基地局32Bとの間で無線通信が可能である。フェムトセル基地局32Aの構成は図2と同様であり、フェムトセル基地局32B〜32Dの構成は図3と同様である。
フェムトセル基地局3Aのデータベース14には、IPネットワーク2に接続されているフェムトセル基地局3A,3B,3C,3Fの各々のIPアドレスと、各フェムトセル基地局3A,3B,3C,3Fの通信圏内に現在所在している携帯電話M1の電話番号N1と、携帯電話M1についての内線通信の許否に関する設定情報とが、登録されている。また、フェムトセル基地局3Aの処理部15には、フェムトセル基地局32AのIPアドレスが予め教示されている。
同様に、フェムトセル基地局32Aのデータベース14には、IPネットワーク30に接続されているフェムトセル基地局32A〜32Dの各々のIPアドレスと、各フェムトセル基地局32A〜32Dの通信圏内に現在所在している携帯電話M2の電話番号N2と、携帯電話M2についての内線通信の許否に関する設定情報とが、登録されている。また、フェムトセル基地局32Aの処理部15には、フェムトセル基地局3AのIPアドレスが予め教示されている。
図13は、第4の変形例に関して、携帯電話M1と携帯電話M2との通話に関わる処理を説明するための図である。図12に示した例では、携帯電話M1はフェムトセル4F内に所在しており、携帯電話M2はフェムトセル33B内に所在している。
まず、セッションの確立要求に関する信号S1が、携帯電話M1からフェムトセル基地局3Fに送信される。
次に、フェムトセル基地局3FのSIPサーバ13は、信号S2を、IPネットワーク2を介してフェムトセル基地局3Aに送信する。
次に、フェムトセル基地局3Aの処理部15は、自身のデータベース14を参照することにより、発呼元の電話番号N1に対して内線通信が許可されているか否かを判定する。図4に示したように、この例では、電話番号N1に対して内線通信が許可されている。次に、フェムトセル基地局3Aの処理部15は、発呼先の電話番号N2が自身のデータベース14に登録されているか否かを判定する。この例では、電話番号N2は当該データベース14には登録されていない。
次に、フェムトセル基地局3Aの処理部15は、信号S2を、IPネットワーク2,30を介してフェムトセル基地局32Aに送信することにより、フェムトセル基地局32Aの処理部15に対して、電話番号N2がフェムトセル基地局32Aのデータベース14に登録されているか否かを問い合わせる。この例では、電話番号N2はフェムトセル基地局32Aのデータベース14に登録されている。
次に、フェムトセル基地局32Aの処理部15は、電話番号N2に対応付けられているIPアドレス(つまりフェムトセル基地局32BのIPアドレス)を、信号S3として、フェムトセル基地局3Aの処理部15に送信する。
次に、フェムトセル基地局3Aの処理部15は、信号S3を、フェムトセル基地局3FのSIPサーバ13に送信する。
次に、フェムトセル基地局3FのSIPサーバ13は、セッションの確立要求に関する信号S4を、IPネットワーク2,30を介して、フェムトセル基地局32BのSIPサーバ13に送信する。その後の処理は、図5と同様である。
第4の変形例に係る通信システムによれば、異なるドメインを跨る内線通信を行うことが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る通信システムの全体構成を概略的に示す図である。 フェムトセル基地局の構成を示すブロック図である。 フェムトセル基地局の構成を示すブロック図である。 データベースに登録されている情報を示す図である。 携帯電話同士の通話に関わる処理を説明するための図である。 第1の変形例に関して、フェムトセル基地局の構成を示すブロック図である。 第2の変形例に関して、通信システムの全体構成を概略的に示す図である。 第2の変形例に関して、携帯電話同士の通話に関わる処理を説明するための図である。 第3の変形例に関して、通信システムの全体構成を概略的に示す図である。 データベースに登録されている情報を示す図である。 第3の変形例に関して、携帯電話同士の通話に関わる処理を説明するための図である。 第4の変形例に関して、通信システムの全体構成を概略的に示す図である。 第4の変形例に関して、携帯電話同士の通話に関わる処理を説明するための図である。
符号の説明
1 施設
2 IPネットワーク
3A〜3F フェムトセル基地局
4A〜4F フェムトセル
5 有線通信回線
7 移動体通信ネットワーク
12 プロトコル変換部
13 SIPサーバ
14 データベース
15 処理部
20 サーバ装置

Claims (9)

  1. ローカルエリアネットワークと、
    携帯電話との間で無線通信が可能であり、有線通信回線を介して前記ローカルエリアネットワーク及び移動体通信ネットワークに接続された、複数の小型基地局と、
    前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する判定処理部と
    を備え、
    通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していないと前記判定処理部によって判定された場合には、前記移動体通信ネットワークを介しての外線通信が行われ、
    通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在していると前記判定処理部によって判定された場合には、前記ローカルエリアネットワークを介しての内線通信が行われる、通信システム。
  2. 前記小型基地局は、
    携帯電話に対応するプロトコルと前記ローカルエリアネットワークに対応するプロトコルとの間でのプロトコル変換を行うプロトコル変換部と、
    前記内線通信において呼制御を行うSIPサーバと
    を有する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報が登録される記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段には、各携帯電話と、各携帯電話が通信圏内に所在している前記小型基地局との対応関係が登録される、請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報が登録される記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段には、前記内線通信の許否に関する情報が各携帯電話ごとに登録されており、
    発呼元の携帯電話が、前記内線通信が許可されていない携帯電話である場合には、前記外線通信が行われる、請求項1〜3のいずれか一つに記載の通信システム。
  5. 前記複数の小型基地局のいずれかが、前記記憶手段を有している、請求項3又は4に記載の通信システム。
  6. 前記複数の小型基地局の各々が、前記記憶手段を有している、請求項3又は4に記載の通信システム。
  7. 前記ローカルエリアネットワークに接続され、前記記憶手段を有するサーバ装置をさらに備える、請求項3又は4に記載の通信システム。
  8. 携帯電話との間で無線通信が可能な複数の小型基地局が、有線通信回線を介してローカルエリアネットワーク及び移動体通信ネットワークに接続された通信システムに用いられる、小型基地局であって、
    前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報が登録される記憶部と、
    前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する判定処理部と
    を備え、
    前記記憶部には、各携帯電話と、各携帯電話が通信圏内に所在している前記小型基地局との対応関係が登録されており、
    前記判定処理部は、
    通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していない場合には、前記移動体通信ネットワークを介しての外線通信を行い、
    通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している場合には、前記ローカルエリアネットワークを介しての内線通信を行う、小型基地局。
  9. 携帯電話との間で無線通信が可能な複数の小型基地局が、有線通信回線を介してローカルエリアネットワーク及び移動体通信ネットワークに接続された通信システムに用いられる、小型基地局であって、
    前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話に関する情報が登録される記憶部と、
    前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している携帯電話からの発呼に対して、通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在しているか否かを判定する判定処理部と
    を備え、
    前記判定処理部は、
    通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれの通信圏内にも所在していない場合には、前記移動体通信ネットワークを介しての外線通信を行い、
    通信相手先の携帯電話が前記複数の小型基地局のいずれかの通信圏内に所在している場合には、前記ローカルエリアネットワークを介しての内線通信を行い、
    前記記憶部には、前記内線通信の許否に関する情報が各携帯電話ごとに登録されており、
    発呼元の携帯電話が、前記内線通信が許可されていない携帯電話である場合には、前記外線通信が行われる、小型基地局。
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