JP2014224891A - 光学素子および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】銀層に対する下地金属膜を省くことにより光量損失を抑制した場合でも、光学特性が安定したハーフミラー層を樹脂製の透光性部材に設けることのできる光学素子、および表示装置を提供すること。【解決手段】光学素子10において、ハーフミラー層3は、銀層と、銀層と樹脂製の第1透光性部材1との間に設けられた第1誘電体多層膜3aと、銀層に対して第1透光性部材1とは反対側に設けられた第2誘電体多層膜3bとを有している。第1誘電体多層膜3aは、銀層に接する第1酸化アルミニウム層と、第1酸化アルミニウム層に第1透光性部材1側で接する酸化チタン層とを含み、第2誘電体多層膜3bは、酸化ジルコニウム層(酸化ジルコニウム系誘電体層)と、酸化ジルコニウム層に接する第2酸化アルミニウム層とを含み、第2酸化アルミニウム層および酸化ジルコニウム層の一方が銀層に接している。【選択図】図1

Description

本発明は、ハーフミラーを備えた光学素子、および光学素子を備えた表示装置に関する。
画像光出射装置から出射された画像情報と外界の画像情報の双方を同一視野で観察するヘッドマウントディスプレー等では、画像光を観察者の眼に向かって反射する一方で、外界からの光を観察者の眼に透過させるハーフミラーが用いられている。
一方、ハーフミラーとしては、例えば、金属の薄膜を透光膜で挟んだ構成が提案されている(特許文献1、2参照)。また、特許文献2では、基板/酸化シリコン層/酸化ジルコニウム層または酸化チタン層/クロム層/銀層/酸化アルミニウム層/酸化ジルコニウム層/酸化シリコン層の層構成が提案されている。
米国特許第3559090号公報 特許第3563955号公報
特許文献2に記載のハーフミラーでは、銀層の下層側との密着性等を改善することを目的に、銀層の下地としてクロム層が形成されているため、クロム層に起因する光量損失が大きいという問題点がある。また、銀層の密着性等の問題を解消したうえでクロム層を省いても、基板として樹脂製基板を用いた場合、樹脂製基板が吸着していた水分や、樹脂製基板から脱離した有機成分の影響で、銀層や誘電体膜の密度等が低下し、銀粒子の拡散や銀層の変質に起因する光学特性の低下が発生するという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、銀層に対する下地金属膜を省くことにより光量損失を抑制した場合でも、光学特性が安定したハーフミラー層を樹脂製の透光性部材に設けることのできる光学素子、および表示装置を提供することにある。
本発明に係る光学素子の一態様は、樹脂材料を含む第1透光性部材と、前記第1透光性部材の少なくとも1つの面に形成されたハーフミラー層と、を有し、前記ハーフミラー層は、銀層と、前記銀層と前記第1透光性部材との間に位置する第1誘電体多層膜と、前記銀層に対して前記第1透光性部材とは反対側に位置する第2誘電体多層膜と、を含み、前記第1誘電体多層膜は、前記銀層に接する第1酸化アルミニウム層と、前記第1酸化アルミニウム層に前記第1透光性部材側で接する酸化チタン層と、を含み、前記第2誘電体多層膜は、酸化ジルコニウムを含む酸化ジルコニウム系誘電体層と、前記酸化ジルコニウム系誘電体層に接する第2酸化アルミニウム層と、を含み、前記第2酸化アルミニウム層および前記酸化ジルコニウム系誘電体層の一方が前記銀層に接していることを特徴とする。
本発明の一態様においては、ハーフミラー層の金属層として銀層が用いられているため、アルミニウムが用いられた場合に比して、吸収による損失が小さく、かつ、比較的厚い膜厚でよいため安定して成膜することができる。また、本発明では、第1透光性部材として樹脂材料を含む部材を用いているため、形状の自由度が高く、かつ、軽量化を図ることができる。また、第1透光性部材に樹脂を用いると、樹脂から脱離した水分や有機成分が銀層や他の誘電体層の膜質を低下させおそれがあるが、本発明では、第1誘電体多層膜(銀層の下層側)に設ける高屈折率層として酸化チタン層が用いられており、かかる酸化チタン層であれば、イオンアシスト法によって比較的低い温度での成膜が可能である。このため、樹脂からの水分や有機成分の脱離を酸化チタン層によってブロックでき、樹脂から脱離した水分や有機成分が銀層や誘電体層の膜質を低下させることを抑制することができる。また、酸化チタン層に直接、銀層を設けると、銀層での光の吸収・散乱が大きくなるが、本発明では、酸化チタン層と銀層との間に第1酸化アルミニウム層を設けてあるため、銀層での光の吸収・散乱を抑制することができる。さらに、第2誘電体多層膜の側(銀層の上層側)に設ける高屈折率層として酸化ジルコニウム系誘電体層(酸化ジルコニウムの単体膜または酸化ジルコニウムと酸化チタンとの混合膜)が用いられているため、酸化チタン層を用いた場合と違って、銀層へのダメージが小さい。また、酸化ジルコニウム系誘電体層あるいは第2酸化アルミニウム層は、緻密な膜として形成することができるので、水分に対するブロックに用いることができ、銀層の水分との反応に起因するハーフミラーの光学特性の劣化を抑制することができる。
本発明の一態様において、前記酸化ジルコニウム系誘電体層は、酸化ジルコニウムと酸化チタンとの混合膜からなる構成を採用することができる。
本発明の一態様において、前記第1誘電体多層膜は、前記酸化チタン層に対して前記第1酸化アルミニウム層とは反対側で接する第3酸化アルミニウム層を含む構成を採用することができる。
本発明の一態様において、前記第2誘電体多層膜では、前記酸化ジルコニウム系誘電体層が前記銀層に接している構成を採用することができる。
本発明の一態様において、前記第2誘電体多層膜では、前記第2酸化アルミニウム層が前記銀層に接している構成を採用してもよい。
本発明の一態様において、前記ハーフミラー層に対して前記第1透光性部材とは反対側に位置する第2透光性部材を有し、前記第2透光性部材は、前記第1透光性部材と同一の屈折率であることが好ましい。
本発明に係るハーフミラーを備えた表示装置の一態様においては、例えば、画像光を出射する画像光出射装置を備え、前記光学素子は、前記画像光出射装置からの前記画像光が入射する光入射部と、前記光入射部から入射した前記画像光のうち少なくとも一部が前記ハーフミラー層で反射して出射される光出射部と、を備えている。
本発明の実施の形態1に係るハーフミラーの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るハーフミラーの分光特性の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るハーフミラーの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るハーフミラーの分光特性の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るハーフミラーの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るハーフミラーの分光特性の一例を示す説明図である。 本発明を適用したハーフミラーを用いた表示装置の一例を示す斜視図である。 図7に示す表示装置の光学系等の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るハーフミラーの一例を示す説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、ハーフミラーの断面構成を模式的に示す説明図、2つの透光性部材を接合してハーフミラーとする前の状態を示す説明図、およびハーフミラー層の説明図である。
図1(a)に示す光学素子10は、2つの透光性部材がハーフミラー層3を挟んで接着剤層4によって接合された構造を有している。より具体的には、光学素子10は、第1透光性部材1と、第2透光性部材2と、第1透光性部材1と第2透光性部材2との間に形成されたハーフミラー層3と、ハーフミラー層3と第2透光性部材2との間に形成された透光性の接着剤層4とを有している。
本形態において、第1透光性部材1は、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂等の単体もしくは共重合体からなる樹脂製であり、金型成形により製造された部材である。第2透光性部材2も、第1透光性部材1と同様、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂等の単体もしくは共重合体からなる樹脂製である。本形態において、第1透光性部材1と第2透光性部材2とは、同一の樹脂材料からなり、屈折率が同一である。接着剤層4は、アクリル系またはエポキシ系の紫外線硬化型接着剤であり、透光性を有している。
第1透光性部材1は、金型成形により製造された板状部材やブロック状部材である。第1透光性部材1において、第2透光性部材2と接合される第1面1aは、第1透光性部材1の両面に対して傾斜する斜面になっており、かかる第1面1aにハーフミラー層3が形成されている。第2透光性部材2も、第1透光性部材1と同様、金型成形により製造された板状部材やブロック状部材であり、第1透光性部材1と接合される第2面2aは、第2透光性部材2の両面に対して傾斜する斜面になっている。
このように構成した光学素子10においては、図1(a)に実線の矢印で示すように、第1透光性部材1の内部を進行してきた画像光L1は、ハーフミラー層3で反射して、光学素子10の一方面側から出射される。また、図1(a)に破線の矢印で示すように、光学素子10の他方面側から第2透光性部材2に入射した外界光L2は、ハーフミラー層3で透過し、光学素子10の一方面側から出射される。
かかる光学素子10を製造するには、図1(b)に示すように、第1透光性部材1の第1面1aにハーフミラー層3を形成した後、図1(a)に示すように、ハーフミラー層3に対して第1透光性部材1とは反対側に第2透光性部材2を接着剤層4によって接合する。
(ハーフミラー層3の構成)
図1(c)に示すように、ハーフミラー層3は、銀層(Ag)と、銀層と第1透光性部材1との間に設けられた第1誘電体多層膜3aと、銀層に対して第1透光性部材1とは反対側に設けられた第2誘電体多層膜3bとを有している。
第1誘電体多層膜3aは、表1を参照して後述するように、銀層に接する第1酸化アルミニウム層)と、第1酸化アルミニウム層に第1透光性部材1側で接する酸化チタン層とを含んでいる。また、第1誘電体多層膜3aは、酸化チタン層に対して第1酸化アルミニウム層とは反対側で接する第3酸化アルミニウム層を含んでいる。
第2誘電体多層膜3bは、表1を参照して後述するように、酸化ジルコニウムの単体膜からなる酸化ジルコニウム系誘電体層と、酸化ジルコニウム層に接する第2酸化アルミニウム層とを含み、第2酸化アルミニウム層および酸化ジルコニウム層の一方が銀層に接している。本形態では、酸化ジルコニウム層(第6層a6)が銀層(第5層a5)に接している。
より具体的には、本形態の光学素子10において、ハーフミラー層3は、以下に説明する10層の薄膜を積層した多層膜であり、各層の屈折率および膜厚を表1に示す。なお、本形態において、第1透光性部材1および第2透光性部材2はいずれも、シクロオレフィンポリマー(屈折率=1.54)である。
まず、ハーフミラー層3の第1誘電体多層膜3aにおいて、第1層a1は、真空蒸着等により形成された酸化ジルコニウム(ZrO2)からなり、屈折率および膜厚は、2.02および23.6nmである。第2層a2(第3酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および13.1nmである。第3層a3は、イオンアシスト蒸着により形成された酸化チタン(TiO2)からなり、屈折率および膜厚は、2.40および57.7nmである。第4層a4(第1酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および4.4nmである。かかる第1層a1、第2層a2、第3層a3および第4層a4によって、第1誘電体多層膜3aが構成されている。
第5層a5は、真空蒸着等により形成された銀層からなり、屈折率および膜厚は、0.06および17.0nmである。
第2誘電体多層膜3bにおいて、第6層a6は、真空蒸着等により形成された酸化ジルコニウム(ZrO2)からなり、屈折率および膜厚は、2.02および52.2nmである。第7層a7(第2酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および4.4nmである。第8層a8は、真空蒸着等により形成された酸化シリコン(SiO2)からなり、屈折率および膜厚は、1.46および641.0nmである。第9層a9は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および16.5nmである。第10層a10は、真空蒸着等により形成された酸化シリコン(SiO2)からなり、屈折率および膜厚は、1.46および54.7nmである。かかる第6層a6、第7層a7、第8層a8、第9層9aおよび第10層a10によって、第2誘電体多層膜3bが構成されている。
(分光特性)
図2は、本発明の実施の形態1に係る光学素子10の分光特性の一例を示す説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、ハーフミラー層3に対する入射角が20deg、27degおよび34degの場合の分光特性を示すグラフである。なお、図2では、P偏光に対する反射率を実線Rpで示し、S偏光に対する反射率を破線Rsで示し、P偏光に対する透過率を実線Tpで示し、S偏光に対する透過率を破線Tsで示してある。
図2に示すように、本形態の光学素子10は、可視域の全域にわたって反射率が同等であり、可視域の全域にわたって透過率が同等である。また、可視域の全域にわたって、入射角にかかわらず、P偏光に対する反射率とS偏光に対する反射率が同等であり、P偏光に対する透過率とS偏光に対する透過率が同等である。
例えば、波長470nm、540nmおよび650nmにおいて、入射角20deg、27degおよび34degの場合、各波長の光に対する反射率および透過率は以下の通りである。
波長470nm
入射角20deg
P偏光:反射率=35.0%、透過率=63.1%
S偏光:反射率=35.7%、透過率=62.5%
入射角27deg
P偏光:反射率=35.2%、透過率=62.8%
S偏光:反射率=36.5%、透過率=61.8%
入射角34deg
P偏光:反射率=35.3%、透過率=62.6%
S偏光:反射率=36.8%、透過率=61.4%
波長540nm
入射角20deg
P偏光:反射率=34.5%、透過率=63.4%
S偏光:反射率=35.1%、透過率=62.8%
入射角27deg
P偏光:反射率=34.1%、透過率=63.7%
S偏光:反射率=35.0%、透過率=62.8%
入射角34deg
P偏光:反射率=34.1%、透過率=63.7
S偏光:反射率=35.3%、透過率=62.5
波長650nm
入射角20deg
P偏光:反射率=35.1%、透過率=61.8%
S偏光:反射率=35.6%、透過率=61.2%
入射角27deg
P偏光:反射率=34.2%、透過率=62.6%
S偏光:反射率=34.7%、透過率=62.0%
入射角34deg
P偏光:反射率=34.5%、透過率=62.3
S偏光:反射率=35.7%、透過率=60.7
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、光学素子10の金属層として銀層(第5層a5)が用いられているため、アルミニウムが用いられた場合に比して、吸収による損失が小さく、かつ、アルミニウムにおいては、1nm〜5nmという極端に薄い層を精度良く形成することが必要であるのに対し、銀は10nm以上の厚さでよいため、安定して成膜することができる。
また、本形態では、第1透光性部材1として樹脂が用いられているため、形状の自由度が高く、かつ、軽量化を図ることができる。また、第1透光性部材1に樹脂を用いると、樹脂から脱離した水分や有機成分が銀層や誘電体層(第1酸化アルミニウム層(第4層a4))の膜質を低下させるおそれがあるが、本形態では、第1誘電体多層膜3a(銀層の下層側)に設ける高屈折率層として酸化チタン層(第3層a3)が用いられており、かかる酸化チタン層であれば、イオンアシスト法によって比較的低い温度での成膜が可能である。このため、樹脂からの水分や有機成分の脱離を酸化チタン層(第3層a3)によってブロックでき、樹脂から脱離した水分や有機成分が銀層や誘電体層(第1酸化アルミニウム層(第4層a4))の膜質を低下させることを抑制することができる。また、酸化チタン層(第3層a3)に直接、銀層を設けると、銀層での光の吸収・散乱が大きくなるが、本形態では、酸化チタン層(第3層a3)と銀層との間に第1酸化アルミニウム層(第4層a4)を設けてあるため、銀層での光の吸収・散乱を抑制することができる。
さらに、第2誘電体多層膜3bの側(銀層の上層側)に設ける高屈折率層として酸化ジルコニウム系誘電体層(酸化ジルコニウム層(第6層a6))が用いられているため、酸化チタン層を用いた場合と違って、銀層へのダメージが小さい。また、酸化ジルコニウム系誘電体層は、緻密な膜として形成することができるので、銀層を水分から保護するブロックに用いることができ、銀層の水分との反応に起因する光学素子10の光学特性の劣化を抑制することができる。
また、第1誘電体多層膜3aでは、酸化チタン層(第3層a3)の下層側に酸化ジルコニウム層(第1層a1)や第3酸化アルミニウム層(第2層a2)が形成されており、かかる酸化ジルコニウム層や酸化アルミニウム層は、第1透光性部材1と酸化チタン層(第3層a3)との密着性を高めることができる。また、第1誘電体多層膜3aでは、酸化チタン層(第3層a3)の下層側に、酸化シリコン層に代えて、酸化ジルコニウム層(第1層a1)や第3酸化アルミニウム層(第2層a2)が形成されているため、分光特性が優れているという利点もある。
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2に係るハーフミラーの一例を示す説明図であり、図3(a)、(b)は、ハーフミラーの断面構成の一例を模式的に示す説明図、ハーフミラー層の一例を示す説明図である。図4は、本発明の実施の形態2に係る光学素子10の分光特性の一例を示す説明図であり、図4(a)、(b)、(c)は、ハーフミラー層3に対する入射角が20deg、27degおよび34degの場合の分光特性を示すグラフである。なお、図4では、P偏光に対する反射率を実線Rpで示し、S偏光に対する反射率を破線Rsで示し、P偏光に対する透過率を実線Tpで示し、S偏光に対する透過率を破線Tsで示してある。
図3(a)、(b)に示すように、本形態の光学素子10も、実施の形態1と同様、樹脂製の第1透光性部材1と、樹脂製の第2透光性部材2と、第1透光性部材1と第2透光性部材2との間に形成されたハーフミラー層3と、ハーフミラー層3と第2透光性部材2との間に形成された透光性の接着剤層4とを有している。また、ハーフミラー層3は、銀層(Ag)と、銀層と第1透光性部材1との間に設けられた第1誘電体多層膜3aと、銀層に対して第1透光性部材1とは反対側に設けられた第2誘電体多層膜3bとを有している。
第1誘電体多層膜3aは、表2に示すように、銀層に接する第1酸化アルミニウム層と、第1酸化アルミニウム層に第1透光性部材1側で接する酸化チタン層とを含んでいる。また、第1誘電体多層膜3aは、酸化チタン層に対して第1酸化アルミニウム層とは反対側で接する第3酸化アルミニウム層を含んでいる。第2誘電体多層膜3bは、表2に示すように、酸化ジルコニウムの単体膜からなる酸化ジルコニウム系誘電体層と、酸化ジルコニウム層に接する第2酸化アルミニウム層とを含み、第2酸化アルミニウム層および酸化ジルコニウム層の一方が銀層に接している。本形態では、酸化ジルコニウム層(第5層b5)が銀層(第4層b4)に接している。
より具体的には、本形態の光学素子10において、ハーフミラー層3は、以下に説明する7層の薄膜を積層した多層膜であり、各層の屈折率および膜厚を表2に示す。なお、本形態において、第1透光性部材1および第2透光性部材2はいずれも、シクロオレフィンポリマー(屈折率=1.54)である。
まず、ハーフミラー層3の第1誘電体多層膜3aにおいて、第1層b1(第3酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および78.1nmである。第2層b2は、イオンアシスト蒸着により形成された酸化チタン(TiO2)からなり、屈折率および膜厚は、2.40および51.4nmである。第3層b3(第1酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および4.4nmである。かかる第1層b1、第2層b2および第3層b3によって、第1誘電体多層膜3aが構成されている。
第4層b4は、真空蒸着等により形成された銀層からなり、屈折率および膜厚は、0.06および18.3nmである。
第2誘電体多層膜3bにおいて、第5層b5は、真空蒸着等により形成された酸化ジルコニウム(ZrO2)からなり、屈折率および膜厚は、2.02および42.4nmである。第6層b6(第2酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および132.3nmである。第7層b7は、真空蒸着等により形成された酸化シリコン(SiO2)からなり、屈折率および膜厚は、1.46および70.0nmである。かかる第5層b5、第6層b6および第7層b7によって、第2誘電体多層膜3bが構成されている。
図4に示すように、本形態の光学素子10は、可視域の全域にわたって反射率が同等であり、可視域の全域にわたって透過率が同等である。また、可視域の全域にわたって、入射角にかかわらず、P偏光に対する反射率とS偏光に対する反射率が同等であり、P偏光に対する透過率とS偏光に対する透過率が同等である。
例えば、波長470nm、540nmおよび650nmにおいて、入射角20deg、27degおよび34degの場合、各波長の光に対する反射率および透過率は以下の通りである。
波長470nm
入射角20deg
P偏光:反射率=34.1%、透過率=63.6%
S偏光:反射率=34.6%、透過率=63.2%
入射角27deg
P偏光:反射率=34.9%、透過率=62.8%
S偏光:反射率=36.4%、透過率=61.3%
入射角34deg
P偏光:反射率=35.6%、透過率=62.0%
S偏光:反射率=39.4%、透過率=58.2%
波長540nm
入射角20deg
P偏光:反射率=33.9%、透過率=63.4%
S偏光:反射率=35.3%、透過率=61.9%
入射角27deg
P偏光:反射率=33.7%、透過率=63.6%
S偏光:反射率=36.2%、透過率=60.9%
入射角34deg
P偏光:反射率=33.2%、透過率=64.1
S偏光:反射率=36.7%、透過率=60.4
波長650nm
入射角20deg
P偏光:反射率=35.2%、透過率=61.0%
S偏光:反射率=35.6%、透過率=60.5%
入射角27deg
P偏光:反射率=34.7%、透過率=61.6%
S偏光:反射率=34.6%、透過率=61.3%
入射角34deg
P偏光:反射率=34.5%、透過率=61.9
S偏光:反射率=32.9%、透過率=62.9
以上説明したように、本形態でも、実施の形態1と同様、光学素子10の金属層として銀層(第4層b4)が用いられているため、アルミニウムが用いられた場合に比して、吸収による損失が小さく、かつ、アルミニウムにおいては1nm〜5nmという極端に薄い層を精度良く形成することが必要であるのに対し、銀は10nm以上の厚さでよいため、安定して成膜することができる。また、本形態では、第1透光性部材1として樹脂が用いられているため、形状の自由度が高く、かつ、軽量化を図ることができる。また、第1誘電体多層膜3a(銀層の下層側)に設ける高屈折率層として酸化チタン層(第2層b2)が用いられ、第2誘電体多層膜3bの側(銀層の上層側)に設ける高屈折率層として酸化ジルコニウム系誘電体層(酸化ジルコニウム層(第5層b5))が用いられているため、銀層の変質に伴う光学素子10の光学特性の劣化を抑制することができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の形態3に係るハーフミラーの一例を示す説明図であり、図5(a)、(b)は、ハーフミラーの断面構成の一例を模式的に示す説明図、ハーフミラー層の一例を示す説明図である。図6は、本発明の実施の形態3に係る光学素子10の分光特性の一例を示す説明図であり、図6(a)、(b)、(c)は、ハーフミラー層3に対する入射角が20deg、27degおよび34degの場合の分光特性を示すグラフである。なお、図6では、P偏光に対する反射率を実線Rpで示し、S偏光に対する反射率を破線Rsで示し、P偏光に対する透過率を実線Tpで示し、S偏光に対する透過率を破線Tsで示してある。
図5(a)、(b)に示すように、本形態の光学素子10も、実施の形態1と同様、樹脂製の第1透光性部材1と、樹脂製の第2透光性部材2と、第1透光性部材1と第2透光性部材2との間に形成されたハーフミラー層3と、ハーフミラー層3と第2透光性部材2との間に形成された透光性の接着剤層4とを有している。また、ハーフミラー層3は、銀層(Ag)と、銀層と第1透光性部材1との間に設けられた第1誘電体多層膜3aと、銀層に対して第1透光性部材1とは反対側に設けられた第2誘電体多層膜3bとを有している。
第1誘電体多層膜3aは、表3に示すように、銀層に接する第1酸化アルミニウム層と、第1酸化アルミニウム層に第1透光性部材1側で接する酸化チタン層とを含んでいる。また、第1誘電体多層膜3aは、酸化チタン層に対して第1酸化アルミニウム層とは反対側で接する第3酸化アルミニウム層を含んでいる。第2誘電体多層膜3bは、表3に示すように、酸化ジルコニウムの単体膜からなる酸化ジルコニウム系誘電体層と、酸化ジルコニウム層に接する第2酸化アルミニウム層とを含み、第2酸化アルミニウム層および酸化ジルコニウム層の一方が銀層に接している。本形態では、第2酸化アルミニウム層(第5層c5)が銀層(第4層c4)に接している。
より具体的には、本形態の光学素子10において、ハーフミラー層3は、以下に説明する7層の薄膜を積層した多層膜であり、各層の屈折率および膜厚を表3に示す。なお、本形態において、第1透光性部材1および第2透光性部材2はいずれも、アクリル樹脂(屈折率=1.50)である。
まず、ハーフミラー層3の第1誘電体多層膜3aにおいて、第1層c1(第3酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および248.7nmである。第2層c2は、イオンアシスト蒸着により形成された酸化チタン(TiO2)からなり、屈折率および膜厚は、2.40および51.1nmである。第3層c3(第1酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および4.4nmである。かかる第1層c1、第2層c2および第3層c3によって、第1誘電体多層膜3aが構成されている。
第4層c4は、真空蒸着等により形成された銀層からなり、屈折率および膜厚は、0.06および18.7nmである。
第2誘電体多層膜3bにおいて、第5層c5(第2酸化アルミニウム層)は、真空蒸着等により形成された酸化アルミニウム(Al23)からなり、屈折率および膜厚は、1.57および4.4nmである。第6層c6は、真空蒸着等により形成された酸化ジルコニウム(ZrO2)からなり、屈折率および膜厚は、2.02および31.5nmである。第7層a7は、真空蒸着等により形成された酸化シリコン(SiO2)からなり、屈折率および膜厚は、1.46および230.1nmである。かかる第5層c5、第6層c6および第7層c7によって、第2誘電体多層膜3bが構成されている。
図6に示すように、本形態の光学素子10は、可視域の全域にわたって反射率が同等であり、可視域の全域にわたって透過率が同等である。また、可視域の全域にわたって、入射角にかかわらず、P偏光に対する反射率とS偏光に対する反射率が同等であり、P偏光に対する透過率とS偏光に対する透過率が同等である。
例えば、波長470nm、540nmおよび650nmにおいて、入射角20deg、27degおよび34degの場合、各波長の光に対する反射率および透過率は以下の通りである。
波長470nm
入射角20deg
P偏光:反射率=34.6%、透過率=63.1%
S偏光:反射率=34.9%、透過率=62.8%
入射角27deg
P偏光:反射率=35.1%、透過率=62.5%
S偏光:反射率=35.9%、透過率=61.7%
入射角34deg
P偏光:反射率=35.9%、透過率=61.6%
S偏光:反射率=38.0%、透過率=59.6%
波長540nm
入射角20deg
P偏光:反射率=34.3%、透過率=63.0%
S偏光:反射率=35.4%、透過率=61.8%
入射角27deg
P偏光:反射率=34.2%、透過率=63.0%
S偏光:反射率=36.4%、透過率=60.7%
入射角34deg
P偏光:反射率=33.9%、透過率=63.4
S偏光:反射率=37.1%、透過率=59.9
波長650nm
入射角20deg
P偏光:反射率=34.8%、透過率=61.1%
S偏光:反射率=35.1%、透過率=60.6%
入射角27deg
P偏光:反射率=34.2%、透過率=61.8%
S偏光:反射率=33.9%、透過率=61.5%
入射角34deg
P偏光:反射率=34.4%、透過率=61.7
S偏光:反射率=32.3%、透過率=62.8
以上説明したように、本形態でも、実施の形態1と同様、光学素子10の金属層として銀層(第4層c4)が用いられているため、アルミニウムが用いられた場合に比して、吸収による損失が小さく、かつ、アルミニウムにおいては、1nm〜5nmという極端に薄い層を精度良く形成することが必要であるのに対し、銀は10nm以上の厚さでよいため、安定して成膜することができる。また、本形態では、第1透光性部材1として樹脂が用いられているため、形状の自由度が高く、かつ、軽量化を図ることができる。また、第1誘電体多層膜3a(銀層の下層側)に設ける高屈折率層として酸化チタン層(第2層c2)が用いられ、第2誘電体多層膜3bの側(銀層の上層側)に設ける高屈折率層として酸化ジルコニウム系誘電体層(酸化ジルコニウム層(第6層c6))が用いられているため、銀層の変質に伴う光学素子10の光学特性の劣化を抑制することができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
(他の構成例)
上記実施の形態では、第2誘電体多層膜3bには、酸化ジルコニウム層の単体膜からなる酸化ジルコニウム系誘電体層を用いたが、かかる酸化ジルコニウム系誘電体層としては、酸化ジルコニウムと酸化チタンとの混合膜を用いてもよい。
上記実施の形態では、第1透光性部材1においてハーフミラー層3が位置する側の面(第1面1a)、および第2透光性部材2において接着剤層4が位置する側の面(第2面2a)が平面であったが、第1透光性部材1の第1面1a、および第2透光性部材2の第2面2aの一方の面が凸曲面を備え、他方の面が凹曲面を備えていてもよい。
(表示装置の構成例)
図7は、本発明を適用した光学素子10を用いた表示装置の一例を示す斜視図である。図8は、図7に示す表示装置の光学系等の一例を示す説明図であり、図8(a)、(b)は、平面図および正面図である。
本発明を適用した光学素子10は、以下に説明する表示装置100や、カメラ用ビューファインダーにおいて、導光装置20として用いられる。この場合、第1透光性部材1および第2透光性部材2の一方は、以下に説明する導光部材21として用いられ、他方は光透過部材23として用いられる。
以下の説明では、第1透光性部材1が導光部材21として用いられ、第2透光性部材2が光透過部材23として用いられる場合を例示する。従って、第1透光性部材1の第1面1aが導光部材21の第4反射面21dに相当し、第2透光性部材2の第2面2aが光透過部材23の第3面23cに相当する。
図7に示す表示装置100は、眼鏡のような外観を有しているヘッドマウントディスプレイであり、この表示装置100を装着した観察者に対して画像光を認識させることができるとともに、観察者に外界像をシースルーで観察させることができる。表示装置100は、観察者の眼前を覆う光学パネル110と、光学パネル110を支持するフレーム121と、フレーム121の角付近に配置された第1駆動部131および第2駆動部132とを備えている。光学パネル110は、第1パネル部分111と第2パネル部分112とを有しており、第1パネル部分111と第2パネル部分112とは、中央で一体的に連結された板状の部品となっている。図面に向かって左側の第1パネル部分111と第1駆動部131とを組み合わせた第1表示装置100Aは、左眼用であり、単独でも虚像表示装置として機能する。また、図面に向かって右側の第2パネル部分112と第2駆動部132とを組み合わせた第2表示装置100Bは、右眼用であり、単独でも虚像表示装置として機能する。
図8に示すように、第1表示装置100Aは、画像光出射装置15、および導光装置20等を備えている。ここで、画像光出射装置15は、図7における第1駆動部131に相当し、導光装置20は、図7における第1パネル部分111に相当する。なお、図7に示す第2表示装置100Bは、第1表示装置100Aと同様の構造を有し、左右を反転させただけであるので、第2表示装置100Bの詳細な説明は省略する。
画像光出射装置15は、画像形成装置11と投射光学系12とを有している。このうち、画像形成装置11は、2次元的な照明光SLを出射する照明装置31と、透過型の空間光変調装置である液晶表示デバイス32と、照明装置31および液晶表示デバイス32の動作を制御する駆動制御部34とを有している。
照明装置31は、赤、緑、青の3色を含む光を発生する光源31aと、光源31aからの光を拡散させて矩形断面の光束にするバックライト導光部31bとを有している。液晶パネルである液晶表示デバイス32は、照明装置31からの照明光SLを空間的に変調して動画像等の表示対象となるべき画像光を形成する。駆動制御部34は、光源駆動回路34aと、液晶駆動回路34bとを備える。光源駆動回路34aは、照明装置31の光源31aに電力を供給して安定した輝度の照明光SLを出射させる。液晶駆動回路34bは、液晶表示デバイス32に対して画像信号又は駆動信号を出力することにより、透過率パターンとして動画や静止画の元になるカラーの画像光を形成する。投射光学系12は、液晶表示デバイス32上の各点から出射された画像光を平行状態の光束にするコリメートレンズである。
液晶表示デバイス32において、第1方向LD1は、投射光学系12を通る第1光軸AX1と、後述する導光部材21の第3反射面21cに平行な特定線とを含む縦断面の延びる方向に対応し、第2方向LD2は、上記第1光軸AX1と、上記第3反射面21cの法線とを含む横断面の延びる方向に対応する。言い換えれば、液晶表示デバイス32の位置において、第1方向LD1は、縦のY方向に相当し、第2方向LD2は、横のX方向に相当する。
導光装置20(光学素子10)は、導光部材21(第1透光性部材1)と光透過部材23(第2透光性部材2)とを接合したものであり、全体としてXY面に平行に延びるブロック状の光学部材を構成している。
導光装置20のうち、導光部材21は、第1反射面21aおよび第2反射面21bによる全反射を利用して導光を行うものであり、導光に際して反射によって折り返される方向と、導光に際して反射によって折り返されない方向とがある。導光部材21で導光される画像について考えた場合、導光に際して複数回の反射によって折り返される横方向すなわち閉じ込め方向は、第1反射面21aおよび第2反射面21bに垂直(Z軸に平行)であり、光源側まで光路を展開した場合に、液晶表示デバイス32の第2方向LD2に相当するものとなる。導光に際して反射によって折り返されない縦方向、すなわち自由伝搬方向は、第1反射面21a、第2反射面21b、および第3反射面21cに平行(Y軸に平行)であり、光源側まで光路を展開した場合に、液晶表示デバイス32の第1方向LD1に相当する。
導光部材21は、平面視において台形のプリズム状部材であり、側面として、第1反射面21aと、第2反射面21bと、第3反射面21cと、第4反射面21dとを有している。また、導光部材21は、第1反射面21a、第2反射面21b、第3反射面21c、および第4反射面21dに隣接するとともに、互いに対向する上面21eと下面21fとを有している。ここで、第1反射面21aおとび第2反射面21bは、XY面に沿って延び、導光部材21の厚みtだけ離間する。また、第3反射面21cは、XY面に対して45°以下の鋭角αで傾斜しており、第4反射面21dは、XY面に対して例えば45°以下の鋭角βで傾斜している。第3反射面21cを通る第1光軸AX1と第4反射面21dを通る第2光軸AX2とは平行に配置され距離XDだけ離間している。
導光部材21は、一体形成品であるが、機能的に、光入射部LB1と導光部LB2と光出射部LB3とに分けて考えることができる。光入射部LB1は、三角プリズム状の部分であり、第1反射面21aの一部である光入射面ISと、光入射面ISに対向する第3反射面21cとを有している。光入射面ISは、画像光出射装置15からの画像光GLを取り込むための裏側または観察者側の平面であり、投射光学系12に対向してその第1光軸AX1に垂直に延びている。第3反射面21cは、光入射面ISを通過した画像光GLを反射して導光部LB2内に導くための矩形の全反射ミラーであり、ミラー層25を有している。このミラー層25は、全反射のコーティングであり、導光部材21の斜面RS上にアルミ等の蒸着によって成膜を施すことにより形成される。第3反射面21cは、投射光学系12の第1光軸AX1又はXY面に対して例えば鋭角α=25°〜27°で傾斜しており、光入射面ISから入射し全体として+Z方向に向かう画像光GLを、全体として−Z方向寄りの−X方向に向かわせるように折り曲げることで、画像光GLを導光部LB2内に確実に結合させる。
導光部LB2は、互いに対向しXY面に平行に延びる2平面として、光入射部LB1で折り曲げられた画像光をそれぞれ全反射させる第1反射面21aと第2反射面21bとを有している。第1反射面21aおよび第2反射面21bの間隔(導光部材21の厚みt)は、例えば9mm程度とされている。ここでは、第1反射面21aが、画像光出射装置15に近い裏側または観察者側にあるものとし、第2反射面21bが画像光出射装置15から遠い表側または外界側にあるものとする。この場合、第1反射面21aは、光入射面ISや後述する光出射面OSと共通の面部分となっている。第1反射面21aおよび第2反射面21bは、屈折率差を利用する全反射面であり、ミラー層等の反射コートが施されていない。
光入射部LB1の第3反射面21cで反射された画像光GLは、まず、第1反射面21aに入射し、全反射される。次に、画像光GLは、第2反射面21bに入射し、全反射される。以下この動作が繰り返されることで、画像光は、導光装置20の奥側、すなわち光出射部LB3を設けた−X側に導かれる。なお、第1反射面21aおよび第2反射面21bには反射コートが施されていないため、外界側から第2反射面21bに入射する外界光または外光は、高い透過率で導光部LB2を通過する。つまり、導光部LB2は、外界像の透視が可能なシースルータイプになっている。
光出射部LB3は、三角プリズム状の部分であり、第1反射面21aの一部である光出射面OSと、光出射面OSに対向する第4反射面21dとを有している。光出射面OSは、画像光GLを観察者の眼EYに向けて出射するための表側の平面であり、光入射面ISと同様に第1反射面21aの一部となっており、第2光軸AX2に垂直に延びている。光出射部LB3を通る第2光軸AX2と光入射部LB1を通る第1光軸AX1との距離XDは、観察者の頭部の幅等を考慮して例えば50mmに設定されている。第4反射面21dは、第1反射面21aおよび第2反射面21bを経て入射してきた画像光GLを反射して光出射部LB3外に出射させるための矩形の平坦面である。第4反射面21dに付随して、ハーフミラー層3が設けられている。このハーフミラー層3は、光透過性を有している反射膜であり、導光部材21の斜面PS上に金属反射膜や誘電体多層膜を成膜することにより形成される。
第4反射面21dは、第1反射面21aに垂直な第2光軸AX2またはXY面に対して例えば鋭角α=25°〜27°で傾斜しており、ハーフミラー層3により、導光部LB2の第1反射面21aおよび第2反射面21bを経て入射してきた画像光GLを部分的に反射して全体として−Z方向に向かわせるように折り曲げることで、光出射面OSを通過させる。なお、第4反射面21dを透過した画像光GLは、光透過部材23に入射し、映像の形成には利用されない。
光透過部材23は、導光部材21の本体と同一の屈折率を有し、第1面23aと、第2面23bと、第3面23cとを有している。第1面23aおよび第2面23bは、XY面に沿って延びる。また、第3面23cは、XY面に対して傾斜しており、導光部材21の第4反射面21dに対向して平行に配置されている。つまり、光透過部材23は、第2面23bと第3面23cとに挟まれた楔状の部分を有している部材となっている。
光透過部材23において、第1面23aは、導光部材21に設けた第1反射面21aの延長平面上に配置され、観察者の眼EYに近い裏側にあり、第2面23bは、導光部材21に設けた第2反射面21bの延長平面上に配置され、観察者の眼EYから遠い表側にある。第3面23cは、接着剤によって導光部材21の第4反射面21dに接合される矩形の透過面である。第1面23aと第3面23cとなす角度は、導光部材21の第2反射面21bと第4反射面21dとのなす角度εと等しくなっており、第2面23bと第3面23cとなす角度は、導光部材21の第1反射面21aと第3反射面21cとのなす角度βと等しくなっている。
光透過部材23と導光部材21とは、両者の接合部分およびその近傍において、透視部LB4を構成している。すなわち、第1面23aおよび第2面23bには、ミラー層等の反射コートが施されていないため、導光部材21の導光部LB2と同様に外界光PLを高い透過率で透過させる。第3面23cも、外界光PLを高い透過率で透過可能であるが、導光部材21の第4反射面21dがハーフミラー層3を有していることから、第3面23cを通過する外界光PLは減光される。つまり、観察者は、減光された画像光GLと減光された外界光PLとを重畳させたものを観察することになる。
なお、画像形成装置11としては、光源からの光をMEMS等のミラーで反射させて画像を形成させる反射型の空間光変調装置を用いてもよい。
1・・第1透光性部材、1a・・第1面、2・・第2透光性部材、2a・・第2面、3・・ハーフミラー層、3a・・第1誘電体多層膜、3b・・第2誘電体多層膜、4・・接着剤層、10・・光学素子、15・・画像光出射装置、20・・導光装置(光学素子)、21・・導光部材(第1透光性部材)、23・・光透過部材(第2透光性部材)、100・・表示装置、LB1・・光入射部、LB3・・光出射部

Claims (7)

  1. 樹脂材料を含む第1透光性部材と、
    前記第1透光性部材の少なくとも1つの面に形成されたハーフミラー層と、
    を有し、
    前記ハーフミラー層は、
    銀層と、
    前記銀層と前記第1透光性部材との間に位置する第1誘電体多層膜と、
    前記銀層に対して前記第1透光性部材とは反対側に位置する第2誘電体多層膜と、
    を含み、
    前記第1誘電体多層膜は、
    前記銀層に接する第1酸化アルミニウム層と、
    前記第1酸化アルミニウム層に前記第1透光性部材側で接する酸化チタン層と、
    を含み、
    前記第2誘電体多層膜は、
    酸化ジルコニウムを含む酸化ジルコニウム系誘電体層と、
    前記酸化ジルコニウム系誘電体層に接する第2酸化アルミニウム層と、
    を含み、
    前記第2酸化アルミニウム層および前記酸化ジルコニウム系誘電体層の一方が前記銀層に接していることを特徴とする光学素子。
  2. 請求項1に記載の光学素子において、
    前記酸化ジルコニウム系誘電体層は、酸化ジルコニウムと酸化チタンとの混合膜であることを特徴とする光学素子。
  3. 請求項1または2の何れか一項に記載の光学素子において、
    前記第1誘電体多層膜は、前記酸化チタン層に対して前記第1酸化アルミニウム層とは反対側で接する第3酸化アルミニウム層を含むことを特徴とする光学素子。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学素子において、
    前記第2誘電体多層膜では、前記酸化ジルコニウム系誘電体層が前記銀層に接していることを特徴とする光学素子。
  5. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学素子において、
    前記第2誘電体多層膜では、前記第2酸化アルミニウム層が前記銀層に接していることを特徴とする光学素子。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学素子において、
    前記ハーフミラー層に対して前記第1透光性部材とは反対側に位置する第2透光性部材を有し、
    前記第2透光性部材は、前記第1透光性部材と同一の屈折率であることを特徴とする光学素子。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学素子を備えた表示装置であって、
    画像光を出射する画像光出射装置を備え、
    前記光学素子は、前記画像光出射装置からの前記画像光が入射する光入射部と、前記光入射部から入射した前記画像光のうち少なくとも一部が前記ハーフミラー層で反射して出射される光出射部と、を備えていることを特徴とする表示装置。
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