JP2014224210A - コークス炉の更新方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、装炭車6から各炉団12A〜12Dの炭化室2に装入された石炭は、燃焼室3で発生した熱により乾留されてコークス化する。所定の炉団の炭化室2でコークスが生成されると、押出し機7により、炭化室2の炉長方向の両側の窯口に設置した炉蓋を開放し、押出し機7が、炭化室2のコークスをマシンサイドMSの窯口からコークスサイドCSの窯口まで押し出して排出する。
このように老朽化したコークス炉は、損傷が激しい炉団から順に、燃焼室3の損耗したレンガ壁、バックステー等を撤去した後に、新たなレンガ壁を形成し、新たなバックステーを立設する更新作業が行われる。ここで、所定の炉団の更新作業を行っている期間、他の炉団は操業(コークス生成)が行われている。
すなわち、図5(a)は、既存石炭塔4に隣接した第2炉団12Bが、更新時期に達しているものとする。また、既存石炭塔4に対して第2炉団12Bより遠い位置に配置されている第1炉団12Aは更新時期に達していない。ここで、第2炉団12Bの更新作業を開始すると、既存石炭塔4から第1炉団12Aへの軌道5が寸断され、第1炉団12Aには既存石炭塔4から装炭車6を介して石炭を装入することができないので、更新時期に達していない第1炉団12Aも、第2炉団12Bと同時に更新作業を行う。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、機械設備の削減を図ることで更新費用を低減し、コークス炉稼働効率の低下を抑制することができるコークス炉の更新方法を提供することを目的としている。
また、本発明の一態様に係るコークス炉の更新方法は、前記新設の石炭供給装置の配置作業は、前記離間した炉団の更新作業の期間中に行うことが好ましい。
本発明の一態様に係るコークス炉の更新方法によると、複数の炉団のトータルの更新期間を短縮することができる。
本発明の一態様に係るコークス炉の更新方法によると、石炭供給装置を併用した設備で使用しているので、コークス炉の更新費用の低減化を図ることができる。
図1は、本発明に係るコークス炉の更新方法の1実施形態の手順を示すものである。
本実施形態のコークス炉は、第1炉団12A、第2炉団12B、第4炉団12D、第3炉団12Cの順で更新時期に達するので、第1炉団12A、第2炉団12B、第4炉団12D及び第3炉団12Cの順番で炉団の更新作業を連続して行う。
石炭供給装置14は、図2に示すように、第1炉団12Aに隣接して配置した石炭塔14aと、装炭車6が走行可能な軌道14bと、石炭を搬送してきた石炭搬送車両15から石炭塔14aに石炭を移送する移送コンベア14cとを備え、短時間で組立解体が可能な装置である。
次に、第2更新工程では、第2炉団12Bの更新作業を行うとともに、石炭供給装置14の石炭塔14aから装炭車6を介して石炭が装入される第1炉団12Aのコークスの生成操業と、既存石炭塔4から装炭車6を介して石炭が装入される第3炉団12C及び第4炉団12Dのコークス生成操業を行う。
また、この第3更新工程では、第4炉団12Dの更新作業及び石炭供給装置14の移設作業を行っているときに、既存石炭塔4から装炭車6を介して石炭が装入される第1炉団12A、第2炉団12B及び第3炉団12Cのコークス生成操業を行う。
このような第1更新工程〜第4更新工程を行うことで、4つの炉団12A〜12Dの更新作業が連続して行われる。
ここで、本発明に係る既存石炭塔に対して隣接した炉団が第2炉団12B,第3炉団12Cに対応し、本発明に係る既存石炭塔に対して離間した炉団が第1炉団12A,第4炉団12Dに対応し、本発明に係る新設の石炭供給装置が石炭供給装置14に対応している。
図1の第1及び第2更新工程で示したように、既存石炭塔4に対して隣接する位置に第2炉団12Bが配置され、既存石炭塔4に対して第2炉団12Bよりも離れた位置に第1炉団12Aが配置されており、第1炉団12A、次に第2炉団12Bの順番で更新作業を行う場合には、第2炉団12Bの更新作業を行う前に、第1炉団12Aに隣接して石炭供給装置14を配置したことから、第2炉団12Bの更新作業時(第2更新工程)に、第1炉団12Aのコークス生成操業を行うことができ、更新作業時のコークス炉の稼働率を高く維持することができる。
さらに、第3更新工程で第4炉団12Dに隣接して配置する石炭供給装置14は、第2更新工程で第1炉団12Aに隣接していた石炭供給装置14を移設したものであり、併用した設備を使用しているので、コークス炉の更新費用の低減化を図ることができる。
なお、本実施形態では、4つの炉団12A〜12Dを一列に設けたコークス炉について説明したが、5以上の炉団を一列に設けたコークス炉(例えば、5つの炉団を備えている場合には、3つの炉団が列状に配置され、次に、既存石炭が配置され、さらに2つの炉団が列状に配置されたもの)について適用してもよい
Claims (3)
- 一列に配置された少なくとも4つ以上の複数の炉団と、それら炉団の中間部に配置され、各炉団に石炭を供給する1基の既存石炭塔とを備え、前記複数の炉団を一つずつ更新するコークス炉の更新方法において、
前記既存石炭塔に対して隣接する位置の前記炉団を隣接した炉団と称し、前記既存石炭塔に対して前記隣接炉団よりも離れた位置の前記炉団を離間した炉団と称すると、
前記離間した炉団、次いで前記隣接した炉団の順番で更新作業を行い、
前記隣接した炉団の更新作業を行う前に、前記離間した炉団に隣接して新設の石炭供給装置を配置することを特徴とするコークス炉の更新方法。 - 前記新設の石炭供給装置の配置作業は、前記離間した炉団の更新作業の期間中に行うことを特徴とする請求項1記載のコークス炉の更新方法。
- 前記複数の炉団を、第1炉団、第2炉団、第3炉団及び第4炉団とし、前記既存石炭塔を、前記第2炉団及び前記第3炉団の間に隣接して配置し、
前記離間した炉団を前記第1炉団及び第4炉団とし、
前記第1炉団及び前記第4炉団の一方に隣接配置して使用した石炭供給装置を分解し、前記第1炉団及び前記第4炉団の他方に隣接して組み立てることを特徴とする請求項1又は2記載のコークス炉の更新方法。
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