JP2014223971A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャム処理の作業が煩雑になるのを抑制できるシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】積載されたシート束1の上面に対向配置された回転可能な無端状の吸着ベルト2と、吸着ベルトの表面を帯電させる帯電手段3とを備え、シート束の最上位シートを吸着ベルトに吸着させて搬送するシート搬送装置200において、吸着ベルトに吸着させた最上位シートと接触し、吸着ベルトから最上位シートを剥離可能なシート剥離手段80を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられるシート搬送装置、及び、そのシート搬送装置を備えた画像形成装置に関するものである。
積載された原稿や記録紙等のシートを分離して搬送する方法として、吸着ベルトに電界を形成し、これをシートに接触させて吸着し分離する静電吸着分離方式が提案されている。
特許文献1に記載の静電吸着分離方式のシート搬送装置は、二本のローラに巻き掛けられた誘電体の吸着ベルトと、この吸着ベルトに交番電荷を付与する電荷付与手段と、これらを保持するホルダとで構成された吸着分離ユニットを備えている。ホルダは、前記二本のローラを回転自在に支持しており、その二本のローラよりもシート搬送方向上流側に設けられた回転軸に固定されている。
また、吸着位置と、吸着位置と搬送位置との間を吸着ベルトが往復移動するように、回転軸を支点にして吸着分離ユニットを揺動させる揺動手段が設けられている。前記吸着位置は、用紙トレイの底板に積載されたシート束の最上位シートを、吸着ベルトに接触させ吸着させる位置である。また、前記搬送位置は、吸着位置よりもシート束から離れ、吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する位置である。
二本のローラのうち、シート搬送方向上流側に配置された上流側ローラは、シート束のシート面に対して垂直方向に移動可能にホルダに支持されており、シート搬送方向下流側に配置された下流側ローラは変位しないようにホルダに支持されている。
給紙の前段階においては、二本のローラを介してホルダに保持された吸着ベルトは、シート束から離間した位置に位置している。シート束の最上位シートを分離して搬送するときは、まず、吸着ベルトを回転させて、吸着ベルトに交番電荷を付与する。吸着ベルトに交番電荷を付与したら、吸着ベルトの回転を停止し、揺動機構を駆動して吸着分離ユニットをシート束側へ揺動させ、吸着ベルトをシート束の最上位シートに接触させ、シート束の最上位シートを吸着ベルトに吸着させる。
シート束上面に接触させた吸着ベルトの表面部分に、シート束の最上位シートが吸着ベルトに吸着したら、揺動機構を駆動して吸着分離ユニットを吸着位置から搬送位置に向けて揺動させる。すると、下流側ローラがホルダとともにシート束から離間する方向へ移動し、上流側ローラは自重により、吸着ベルトを挟んでシート束の上面から動かず、ホルダに対して相対的にシート束方向へ移動する。
これにより、上流側ローラの回転軸を中心に吸着ベルトが揺動し、上流側ローラの曲率に応じた角度で吸着ベルトの前記表面部分がシート束上面に対して傾斜する。そして、吸着ベルトを挟んで上流側ローラにより押えられた部分を支点にして、前記表面部分に吸着した最上位シートの部分が曲げられながら持ち上がり、シート束の二番目のシートと分離される。その後、吸着ベルトを回転駆動させ、吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する。
しかしながら、紙詰まり等の搬送不良によってシート搬送装置によるシートの搬送動作が停止した際には、残留電荷によって吸着ベルトに最上位シートが吸着したまま、シート束上に落ちない状態となることがある。そのため、吸着ベルトに最上位シートが吸着したままの状態で作業者がジャム処理を行うことになるため、ジャム処理の作業が煩雑になるといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ジャム処理の作業が煩雑になるのを抑制できるシート搬送装置、及び、そのシート搬送装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、積載されたシート束の上面に対向配置された回転可能な無端状の吸着ベルトと、前記吸着ベルトの表面を帯電させる帯電手段とを備え、前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させて搬送するシート搬送装置において、前記吸着ベルトに吸着させた前記最上位シートと接触し、該吸着ベルトから該最上位シートを剥離可能なシート剥離手段を有することを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、ジャム処理の作業が煩雑になるのを抑制できるという優れた効果がある。
突き出し部材を含んだ吸着分離ユニットを上から見た場合での突き出し部材の動作説明図。 実施形態に係る複写機を示す模式図。 給紙部の概略構成を示す斜視図。 給紙部に設けられるシート搬送装置の基本構成を示す模式図。 シート搬送装置の吸着分離ユニットの要部構成を示す図。 シート搬送装置の駆動機構の概略構成図。 吸着分離ユニットの要部構成を示す斜視図。 吸着分離ユニットの変形例を示す斜視図 シート搬送装置によるシートの分離・搬送について説明する図。 吸着分離ユニットの吸着搬送動作説明図。 構成例1に係る突き出し部材を含んだ吸着分離ユニットを上から見た図。 構成例2に係るシート幅方向に2つの吸着分離ユニットを並べて配置した場合の吸着分離ユニットを上から見た図。
以下、本発明を、電子写真方式の画像形成装置である複写機に適用した一実施形態について説明する。
なお、本発明は、本実施形態の画像形成装置に限らず、例えばインクジェット方式の画像形成装置などにも適用することができることは言うまでもない。
図2は、本実施形態に係る複写機100を示す模式図である。
この複写機100は、原稿トレイ59aに載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して原稿読取部58上のコンタクトガラスに自動給紙する自動原稿搬送装置59を備えている。また、自動原稿搬送装置59によってコンタクトガラス上に搬送された原稿を読み取る原稿読取部58を備えている。また、給紙部52から給紙された記録部材である用紙などのシートに対して、原稿読取部58によって読み取った原稿画像に基づいて画像を形成する画像形成手段たる画像形成部50を備えている。
給紙部52は、複数枚のシートが積層されたシート束1を収容していて、このシート束1からその最上位に位置する最上位シート1aを画像形成部50に給紙する。なお、本実施形態では、画像形成部50と給紙部52とは分割可能となっている。
画像形成部50は、潜像担持体として感光体61のまわりに、帯電装置62、現像装置64、転写装置54、感光体クリーニング装置65等を備えている。また、画像形成部50は、感光体61にレーザー光63を照射するための光書込ユニット(不図示)、シート上のトナー画像を定着する定着装置55等を備えている。
上記構成の画像形成部50では、感光体61の回転とともに、まず帯電装置62で感光体61の表面を一様に帯電する。次いで、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等から入力される画像データや、原稿読取部58によって読み取った原稿の画像データに基づく光書込ユニット(不図示)からのレーザー光63を照射して感光体61上に静電潜像を形成する。その後、現像装置64によりトナーを付着させ静電潜像を可視像化することで感光体61上にトナー画像を形成する。
一方、給紙部52は、シートを1枚づつ分離して搬送して、レジストローラ53に突き当てて止める。そして、画像形成部50のトナー画像形成のタイミングに合わせて、レジストローラ53に突き当てて止めたシートを感光体61と転写装置54とが対向する転写部に送り出す。転写部では、感光体61上のトナー画像は供給されたシートに転写される。
トナー画像が転写されたシートは、定着装置55によりトナー画像を定着後、排紙ローラ対56により排紙トレイ57へ排出される。一方、トナー画像転写後の感光体61の表面は感光体クリーニング装置65で残留トナーを除去して清掃して再度の画像形成に備える。
図3は、給紙部52の概略構成を示す斜視図であり、図4は、給紙部52を示す模式図であり、図5は、吸着分離ユニット110の要部構成を示す図である。
給紙部52は、複数枚のシートを積載して収容するシート材収容部としての給紙カセット11と、給紙カセット11上の複数枚のシートからなるシート束1から最上位に位置する最上位シート1aを分離して搬送するシート搬送装置200とを含んで構成されている。
図4に示すように、給紙カセット11には、積層された複数枚のシート束1を積載する底板7を有している。底板7と給紙カセット11の底部との間には、底板7を支持する支持部材8が回動自在に取り付けられている。
また、図3に示すように、給紙部52には、シート束1の最上位シート1aが、所定の位置に来たことを検知するシート検知手段40が設けられている。シート検知手段40は、装置本体に設けられた軸44に回転自在に支持されたフィラー42と、透過型光学センサ43とで構成されている。
支持部材8を不図示の駆動モータにより回動させ、底板7を上昇させると、底板7に積載されたシート束1が上昇し、最上位シート1aがフィラー42と当接する。このとき、透過型光学センサ43の受光部43aは、発光部43bからの光を受光している。さらに、底板7を上昇させると、フィラー42が、発光部43bの光を遮り、受光部43aが光を受光しなくなる。これにより、シート束1の最上位シート1aが、所定の位置に来たことが検知され、支持部材8の回転を停止する。
シート搬送装置200は、吸着分離ユニット110、この吸着分離ユニット110を揺動させる揺動手段たる揺動機構120、吸着ベルト2を無端移動させる駆動機構130などを備えている。
吸着分離ユニット110は、図5に示すように、下流側張架ローラ5と、上流側張架ローラ6とに張架される吸着ベルト2を備えている。
吸着ベルト2は、10[Ω・cm]以上の抵抗を有する50[μm]程度の厚さのポリエチレンテレフタレートからなる表層と、アルミ蒸着により形成された10[Ω・cm]以下の抵抗を有する導電層とを有する2層構造となっている。
吸着ベルト2を上記のような2層構造とすることで、導電層を接地された対向電極として使用することができ、吸着ベルト2に電荷を与える帯電手段としての電極部材3を、吸着ベルト2の表層に接した位置であればどこでも設けることができる。
また、吸着ベルト2の両側端縁の内側には寄止め用のリブ23が設けられており、下流側張架ローラ5及び上流側張架ローラ6の両側端面と係合し、ベルトの寄りを防止している。
下流側張架ローラ5は抵抗値が10[Ω・cm]の導電性ゴム層が表面に設けられ、上流側張架ローラ6は金属ローラである。下流側張架ローラ5及び上流側張架ローラ6はともに接地されている。
下流側張架ローラ5は、吸着ベルト2からシートを曲率により分離するのに適した小径にされている。すなわち、下流側張架ローラ5の径を小さく設定して曲率を大きくすることにより、吸着ベルト2に吸着されて搬送されたシートが、下流側張架ローラ5から離れて搬送方向下流側のガイド部材10により形成される搬送路Hに入ることができるようになっている。
また、図5に示すように、下流側張架ローラ5の軸5aは、ハウジング20に回転自在に支持されている。
上流側張架ローラ6の軸6aは、ハウジング20に対してシート搬送方向に摺動可能に保持された軸受22に回転支持されている。軸受22は、スプリング21によりシート搬送方向上流側へ付勢されている。これにより、上流側張架ローラ6が、シート搬送方向上流側に付勢され、吸着ベルト2に張力を付与している。
図3及び図4に示すように、吸着分離ユニット110は、吸着ベルト2を揺動自在に保持するためのブラケット12がベルト幅方向両端に設けられている。各ブラケット12は、上流側張架ローラ6よりもシート搬送方向上流側に設けられた支持軸14に回転自在に支持されている。これにより、吸着分離ユニット110は、後述する揺動機構120により、シート束1の最上位シート1aを吸着ベルト2に吸着させる吸着位置と、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aを搬送するための搬送位置との間を、支持軸14を支点にして揺動できる。
各ブラケット12には、長孔12aが設けられており、この長孔12aに上流側張架ローラ6の軸6aが貫通している。これにより、上流側張架ローラ6は、ブラケット12に対して移動可能に保持される。
一方、下流側張架ローラ5の軸5aは、ブラケット12に設けられた不図示の穴に貫通し、下流側張架ローラ5は、ブラケット12に対して移動不能に保持される。図4に示すように、吸着分離ユニット110が搬送位置にあるとき、上流側張架ローラ6の軸6aは、長孔12aの下端41に突き当たっている。
ブラケット12に設けられた長孔12aは、上流側張架ローラ6の軸6aが長孔12a内を移動しても、上流側張架ローラ6の回転中心と下流側張架ローラ5の回転中心との距離が変化しないように、下流側張架ローラ5の回転中心を中心とする円弧形状となっている。その結果、上流側張架ローラ6の軸6aが、長孔12a内を移動しても、吸着ベルト2の張力が変化することがない。
通常、吸着ベルト2の張力は、5[N]以下でもローラとベルトとの間でスリップすることなく、吸着ベルト2を回転駆動して、吸着ベルト2に吸着したシートを搬送することが可能である。しかしながら、密着力の高い用紙等特殊な条件のシートを搬送する場合、吸着ベルト2とローラとの間にてスリップが起こる場合も考えられる。そのため、上流側張架ローラ6の表面や下流側張架ローラ5の表面の摩擦係数を高くして、スリップを生じにくくしておくことが好ましい。
図6は、吸着ベルト2を回転駆動する駆動機構130の概略構成図である。
各ブラケット12を回転自在に支持する支持軸14の一端には、従動第1プーリ26aと、駆動第2プーリ26bとが固定されている。下流側張架ローラ5の一端には従動第2プーリ25が固定されており、従動第1プーリ26aと従動第2プーリ25とには、従動タイミングベルト28が巻き掛けられている。また、支持軸14よりもシート搬送方向上流側には、駆動モータ24が設けられており、駆動モータ24のモータ軸には、駆動第1プーリ27が固定されている。駆動第1プーリ27と駆動第2プーリ26bとには、駆動タイミングベルト29が巻き掛けられている。
駆動モータ24が駆動すると、駆動タイミングベルト29、従動タイミングベルト28を介して上流側張架ローラ5が回転駆動する。これにより、吸着ベルト2が回転駆動し、下流側張架ローラ5が、吸着ベルト2の内面の摩擦により従動回転する。
また、図3及び図4に示すように、シート搬送方向下流側には、ブラケット12を揺動させる揺動手段としての揺動機構120が設けられている。
揺動機構120は、各ブラケット12のシート搬送方向下流側端部に形成された第1駆動伝達部としてのラックギヤ部13と、回転軸16に固定され、ラックギヤ部13にそれぞれ噛み合う第2駆動伝達部材たるピニオンギヤ15とを有している。また、揺動機構120は、揺動モータ30を備えている。回転軸16の一端には、揺動モータ30のモータ軸に固定されたモータギヤと噛み合う従動ギヤ32が設けられている。各ピニオンギヤ15を、回転軸16に固定することにより、揺動モータ30で回転軸16を回転させることで、各ピニオンギヤ15を回転することができる。
これにより、一つの揺動モータ30で、ベルト幅方向両端に設けられたピニオンギヤ15を回転駆動することができ、部品点数を削減することができ、装置を安価にすることができる。また、簡単な構成で、ベルト幅方向両端に設けられたラックアンドピニオンの駆動を同期することができる。
ラックギヤ部13は、支持軸14を中心としたR形状となっている。ブラケット12に形成されたラックギヤ部13は、吸着分離ユニット110の揺動時、支持軸14を中心にして揺動する。よって、ラックギヤ部13を、支持軸14を中心としたR形状とすることにより、吸着分離ユニット110の揺動時もラックギヤ部13とピニオンギヤ15との噛み合いを維持することができる。
また、ブラケット12のシート搬送方向下流側端部にラックギヤ部を形成することにより、ブラケット12と別体のラックギヤをブラケット12に取り付ける場合に比べて、部品点数を削減でき、構成を簡素化することができる。
また、揺動機構120のラックアンドピニオンのうち、装置側にピニオンを設けることにより、ピニオンへ駆動を伝達するための構成を、ピニオンを吸着分離ユニットに設けた場合に比べて、簡単にすることができる。
揺動モータ30を駆動することにより、各ピニオンギヤ15が回転し、ラックギヤ部13が、シート束1に対して接離する方向へ移動する。これにより、各ブラケット12が、支持軸14を支点にして揺動する。
また、各ブラケット12は、補強部材70により連結固定されている。各ブラケット12を、補強部材70により連結固定することにより、一方のブラケットと他方のブラケットとを一体的に揺動させることができる。これにより、ブラケット揺動時にブラケットに保持された吸着ベルト2が、捩れてしまうのを抑制することができ、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aが、吸着ベルト2から分離するのを抑制することができる。
図7に示すように、吸着ベルト2の表面には、吸着ベルト2の表面を帯電させる帯電手段としてのブレード状の電極部材3が当接している。電極部材3は、交流を発生する電源4に接続されている。電極部材3をブレード状にすることで、交番した帯電間隔を小ピッチ化しやすく、吸着ベルト2に微小な波うちなどがあっても、安定した帯電を行えなうことができる。
なお、本実施形態では、帯電手段としてブレード状の電極部材3を用いているが、図8に示すようなローラ状の電極部材103を用いてもよい。
次に、本実施形態のシート搬送装置200を用いたシート搬送動作について、図9を用いて説明する。
図9(a)に示すように、通常、底板7は下降位置にあり、吸着分離ユニット110は、吸着位置にある。まず、給紙信号が入ると、揺動モータ30を駆動して、ピニオンギヤ15を図中時計回りに回転駆動させ、吸着分離ユニット110を、支持軸14を支点して図中反時計回り(シート束1から離間する方向)に揺動させる。そして、吸着分離ユニット110が、搬送位置まで揺動したら、揺動モータ30の駆動を停止する。
吸着分離ユニット110が、搬送位置で停止したら、図9(b)に示すように、駆動モータ24を駆動させて、吸着ベルト2を無端移動させる。次に、無端移動する吸着ベルト2に電極部材3を介して電源4により交番電圧を印加し、吸着ベルト2の表面に交流電源周波数と吸着ベルト2の周動速度に応じたピッチ(ピッチは5[mm]〜15[mm]程度とするのがよい)で交番する電荷パターンを形成する。電源4は交流の他直流を高低交互の電位に変化させたものでもよく、矩形波、正弦波などが考えられる。本実施形態では、吸着ベルト2の表面に対して4[kV]の振幅を持った矩形波を印加している。
吸着ベルト2への帯電が完了したら、図9(c)に示すように、吸着ベルト2の回転を停止するとともに、下降位置で待機していた底板7の上昇を開始する。また、これと前後して、揺動モータ30を逆回転させ、ピニオンギヤ15を図中反時計回りに回転させて、吸着分離ユニット110を、支持軸14を支点にして図中時計回り(シート束1に近接する方向)へ揺動させる。底板7が上昇し、吸着分離ユニット110が下降していくと、シート束1の最上位シート1aが、吸着ベルト2を介して上流側張架ローラ6に当接する。
さらに、底板7を上昇させ、吸着分離ユニット110を下降させていくと、上流側張架ローラ6が、シート束1により押し上げられ、長孔12aの下端41に突き当たっていた上流側張架ローラ6は、長孔12aに案内されながら、上方へ移動していく。
また、底板7の上昇に伴い、フィラー42が図中反時計回りに回転する。そして、シート束1の最上位シート1aが所定の位置にくると、このフィラー42が、透過型光学センサ43の発光部43bの光を遮り、シート検知手段40がシート束1の最上位シート1aが所定の位置にきたことを検知し、底板7の上昇を停止する。
また、吸着分離ユニット110が、吸着位置に到達したら、揺動モータ30の回転を停止する。揺動モータ30がステッピングモータの場合は、回転角度(パルス数)に基づいて揺動モータ30を制御することにより、吸着分離ユニット110を吸着位置に精度よく停止することができる。揺動モータ30がDCモータの場合は、駆動時間に基づいて揺動モータ30を制御することにより、吸着分離ユニット110を吸着位置に精度よく停止することができる。
図9(d)に示すように、底板7の上昇が停止し、吸着分離ユニット110の下降(揺動)が停止すると、吸着ベルト2のシート束1と対向する領域が、シート束1の最上位シート1aと当接する。吸着ベルト2が最上位シート1aと当接すると、誘電体であるシートには吸着ベルト2の表面の電荷パターンにより形成される不平等電界により、Maxwellの応力が働き、シート束1の最上位シート1aが吸着ベルト2に吸着する。
図9(d)に示す状態にて所定時間待機し、吸着ベルト2に最上位シート1aが吸着したら、揺動モータ30を駆動して、ピニオンギヤ15を時計回りに回転駆動させ、吸着分離ユニット110を、支持軸14を支点にして図中反時計回りに揺動させる。すると、下流側張架ローラ5は、ブラケット12とともにシート束1から離間する方向へ移動する。
一方、上流側張架ローラ6は、自重により、シート束1の上面から動かず、ブラケット12に対して相対的にシート束1方向へ移動する。これにより、吸着ベルト2は、上流側張架ローラ6の回転中心を中心にして、揺動するような動きをとり、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aが、吸着ベルト2の上流側張架ローラ6に巻き回された部分を支点して湾曲する。その結果、吸着ベルト2に吸着したシートに復元力が働き、最上位シート1aのみを吸着ベルト2に吸着させ、2番目のシート1bをシートの復元力により分離させることができる。
吸着分離ユニット110が、支持軸14を支点にしてさらに図中反時計回りに回動すると、上流側張架ローラ6が、長孔12aの下端41に突き当たる。このように、上流側張架ローラ6が、長孔12aの下端41に突き当たった状態から、さらに吸着分離ユニット110を回動させると、上流側張架ローラ6もブラケット12とともに移動し、上流側張架ローラ6が、シート束1の上面から離間する。
図9(e)に示すように、吸着分離ユニット110がシートを搬送する搬送位置に到達すると、揺動モータ30の駆動を停止する。そして、駆動モータ24を駆動して、吸着ベルト2を無端移動させて、吸着ベルト2に吸着している最上位シート1aを、搬送ローラ対9へ向けて搬送する。
吸着ベルト2に静電吸着した最上位シート1aの先端が、吸着ベルト2の下流側張架ローラ5の巻き回し部分に到達すると、曲率分離により吸着ベルト2から分離し、ガイド部材10に案内されながら、搬送ローラ対9へ向けて移動する(図9(e)参照)。
搬送ローラ対9と吸着ベルト2との線速は同一にされており、搬送ローラ対9がタイミングを取って間欠駆動されているような場合は吸着ベルト2も間欠駆動されるように駆動モータ24を制御する。また、駆動機構130に電磁クラッチを設け、電磁クラッチを制御することにより、吸着ベルト2の駆動を制御してもよい。
以下、本発明におけるシート剥がし動作について説明する。
特許文献1に記載のシート搬送装置で用いられている給紙動作は、図10(a)、図10(b)に示すように、吸着分離ユニット110をシート束1に押し当てた後、搬送位置へと移動させることにより、シートを分離させ、搬送動作を行っている。
しかしながら、このような静電吸着分離方式の搬送装置では、紙詰まり等でシートの繰り出し動作が緊急停止すると、最上位シート1aが残留電荷によって吸着ベルト2に貼り付いたままの状態となる。
そのため、吸着ベルトにシートが吸着したままの状態でジャム処理を作業者が行うことになるため、ジャム処理の作業が煩雑になる。また、吸着ベルト2に最上位シート1aの全体または一部が貼り付いたままの状態で、作業者がジャム処理を行うとすると、吸着ベルト2に貼り付いた最上位シート1aが目視できずに除去し忘れる虞がある。また、給紙カセット11を装置本体から引き出してジャム処理を行う際に、最上位シートの一部が装置内で引っ掛かり破れるなどしてジャム処理が困難になる虞がある。
そこで、本実施形態のシート搬送装置では、吸着ベルト2に吸着させた最上位シート1aと接触し、吸着ベルト2から最上位シート1aを剥離可能なシート剥離機構80を設けている。そして、ジャム処理時などにシート剥離機構80によって自動で吸着ベルト2から最上位シート1aを剥がすことにより、このような問題を解決している。
[構成例1]
図1(a)、図1(b)及び図1(c)は、突き出し部材81を含んだ吸着分離ユニット110を軸方向から見た場合での突き出し部材の動作説明図である。図11は、突き出し部材81を含んだ吸着分離ユニット110を上から見た図である。
シート搬送装置に設けられたシート剥離機構80は、吸着ベルト2の下側(シート束1と対向する側)の吸着面から突き出て、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aの吸着ベルト2と接触していない箇所を押す突き出し部材81を有している。突き出し部材81は、吸着ベルト2の軸方向外側で回動軸を中心に、吸着ベルト2の下側の吸着面から先端部が突き出す突き出し位置と、突き出し位置から退避して前記吸着面から突き出さない位置である吸着ベルト2内の収納位置との間を回動可能となっている。
また、突き出し部材81の回動軸と、上流側張架ローラ6の軸6aとは同軸であり、上流側張架ローラ6の軸6aから突き出し部材81への回転駆動の連結及び連結解除を行うワンウェイクラッチであるクラッチ84が設けられている。
このクラッチ84は、上流側張架ローラ6の軸6aがシート搬送時の回転方向(図中反時計まわり方向)である正回転で回転しているときに駆動の連結解除を行い、上流側張架ローラ6の軸6aから突き出し部材81に駆動を伝えないようにする。一方、上流側張架ローラ6の軸6aが正回転とは逆向き(図中時計まわり方向)である逆回転で回転しているときに駆動の連結を行い、上流側張架ローラ6の軸6aから突き出し部材81に駆動を伝えるようにする。
図1(a)に示すように、突き出し部材81は上流側張架ローラ6の軸6aを回転中心として、吸着ベルト2の軸方向外側で回動可能に設けられている。また、ハウジング20の外側側面には、突き出し部材81が下面に押し付けられることで突き出し部材81の回動範囲を規制する回動規制部材82が設けられている。
そして、吸着分離ユニット110が吸着位置にあるときには、スプリング83によって突き出し部材81が回動規制部材82の下面に押し付けられることで、吸着ベルト2の吸着面から突き出すことなく、前記収納位置での安定した収納状態を保つことができる。よって、吸着ベルト2による最上位シート1aの吸着動作が、突き出し部材81によって妨げることがない。
また、図1(b)に示すように、突き出し部材81は、上流側張架ローラ6の軸6aがシート搬送時の回転方向である正回転で回転しているときには、クラッチ84によって上流側張架ローラ6の軸6aから突き出し部材81に駆動が伝わらない。そのため、突き出し部材81は、スプリング83からの付勢力だけで回動規制部材82の下面に押し続けられるよう構成されている。このため、この構成により、吸着分離ユニット110によるシート束1から最上位シート1aの分離動作や搬送動作を行う時にも、突き出し部材81が吸着ベルト2の吸着面から突き出すことなく、安定した収納状態を保つことができる。
そして、紙詰まり等の搬送不良が発生したら、例えば、装置内に設けられた不図示のジャム検知センサからの検知信号に基づいて、不図示の制御部により駆動モータ24を制御し、図1(c)に示すように上流側張架ローラ6の軸6aを逆回転で回転させる。すると、クラッチ84を介して上流側張架ローラ6の軸6aから突き出し部材81に駆動連結され、突き出し部材81が前記収納位置から前記突き出し位置に向かって回動し、吸着ベルト2の下側の吸着面から突き出し部材81の先端部が突き出される。
これにより、搬送不良等が発生して最上位シート1aの搬送動作が停止したときに、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aを、突き出し部材81によって吸着ベルト2から押し剥がすことができる。よって、作業者がジャム処理を行う際に、吸着ベルト2から最上位シート1aが剥れた状態で、作業者がジャム処理を行うことができる。したがって、ジャム処理時に作業者が手で吸着ベルト2から最上位シート1aを剥がす作業を要する場合よりも、ジャム処理の作業が煩雑になるのを抑制できる。
また、作業者がジャム処理を行う際に、吸着ベルト2に貼り付いた最上位シート1aが目視できずに除去し忘れてしまうのを抑制することができる。また、給紙カセット11を装置本体から引き出してジャム処理を行う際に、最上位シート1aの一部が装置内で引っ掛かり破れるなどしてジャム処理が困難になるのを抑制することができる。
本構成例では、最上位シート1aをシート搬送方向とは逆方向に戻しながら、最上位シート1aを吸着ベルト2から押し剥がすことができるため、剥がし効果が向上する。また、突き出し部材81の突出動作(回動動作)をシート搬送と同一の駆動源で行うことができるため、突き出し部材81を回動させるため専用の駆動源を別個で設ける場合よりも、安価で簡単な構成で、この動作を実現することができる。
なお、上流側張架ローラ6の軸6aから突き出し部材81への回転駆動の連結及び連結解除を行うクラッチ84としては、ワンウェイクラッチを用いているが、これに限らず、滑りクラッチ(スリップクラッチ)などを用いても良い。これにより、例えば、次のような構成とすることができる。
すなわち、上流側張架ローラ6の軸6aが搬送方向に回転したときに、突き出し部材81に回転駆動が伝わって、上流側張架ローラ6の軸6aの回転に追従し、突き出し部材81が吸着ベルト2の吸着面から突き出さない収納状態となる。
また、この際、突き出し部材81を図1(a)などに示したような回動規制部材82に押し付けて、それ以上、突き出し部材81が回動しないように規制することで、吸着ベルト2の上側の吸着面から突き出すことなく、安定した収納状態を保つことができる。
そして、上流側張架ローラ6の軸6aの回転が停止したら回転駆動の連結が解除され、突き出し部材81が自重落下あるいは押圧バネなどの付勢手段による付勢よって、吸着ベルト2の吸着面から押し出し部材81を突き出させる。
[構成例2]
図12は、構成例2に係る吸着分離ユニット110を上から見た図である。
構成例1では、図11に示すように1つの吸着分離ユニット110でシート幅全体を覆うように設け、突き出し部材81が最上位シート1aの幅方向両端を押す構成となっている。そのため、吸着ベルト2に吸着した最上位シート1aの幅方向中央部を押し剥がすことができず、押し剥がす効果が限定的となる可能性がある。
そこで、本構成例では、図12に示すように、2つの吸着分離ユニット110でシート幅全体を覆い、突き出し部材81で最上位シート1aの幅方向両端を押すだけではなく、2つの吸着分離ユニット110のユニット間に突き出し部材81を設ける。これにより、最上位シート1aの幅方向中央部を突き出し部材81で押して、吸着ベルト2から剥がすことを可能となる。そのため、吸着ベルト2から最上位シート1aをより効果的に押し剥がすことができる。
また、最上位シート1aの幅方向中央部を突き出し部材81によって吸着ベルト2から押し剥がすことが可能となるため、吸着ベルト2の軸方向の長さよりも幅が小さい小サイズのシートにも対応することができる。
これにより、紙詰まりを起こした場合などのジャム処理作業時に作業者が、小サイズのシートの全体が吸着ベルト2に吸着した状態でシートを目視するのが困難となり、取り除くのを忘れてしまうことを抑制することができる。
なお、本構成例では、2つの吸着分離ユニット110をシート幅方向に並べて設けたが、2つ以上の吸着分離ユニット110をシート幅方向に並べて設け、吸着分離ユニット110のユニット間から突き出す突き出し部材81を多数設けても良い。これにより、吸着ベルト2の吸着面から離れる方向に突き出し部材81によって最上位シート1aが押される箇所が増える分、吸着ベルト2から最上位シート1aを押し剥がす効果を向上させることができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
積載されたシート束の上面に対向配置された回転可能な無端状の吸着ベルトと、
前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させる吸着手段とを備えたシート搬送装置において、
積載されたシート束1などのシート束の上面に対向配置された回転可能な無端状の吸着ベルト2などの吸着ベルトと、吸着ベルトの表面を帯電させる電極部材3や電源4などを有する帯電手段とを備え、シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させて搬送するシート搬送装置200などのシート搬送装置において、吸着ベルトに吸着させた最上位シートと接触し、吸着ベルトから最上位シートを剥離可能なシート剥離機構80などのシート剥離手段を有する。
(態様A)においては、搬送不良等が発生して最上位シートの搬送動作が停止したときに、吸着ベルトに吸着した最上位シートをシート剥離手段によって吸着ベルトから剥がすことができる。これにより、作業者がジャム処理を行う際に、吸着ベルトから最上位シートが剥れた状態で、作業者がジャム処理を行うことができる。よって、ジャム処理時に作業者が手で吸着ベルトから最上位シートを剥がす作業を要する場合よりも、ジャム処理の作業が煩雑になるのを抑制できる。
(態様B)
(態様A)において、上記吸着ベルトと、吸着ベルトを張架する下流側張架ローラ5などの第1張架ローラと、第1張架ローラのシート搬送方向上流側に位置する上流側張架ローラ6などの第2張架ローラとを有する吸着分離ユニット110などの吸着分離ユニットと、シート束の最上位シート1aなどの最上位シートを吸着ベルトに接触させ吸着させる吸着位置と、吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する、前記吸着位置よりもシート束から離れた搬送位置との間を吸着ベルトが往復移動するように、吸着分離ユニットを移動させる揺動機構120などの移動手段とを備えており、上記シート剥離手段は、上記吸着ベルトの軸方向外側で軸6aなどの回動軸を中心に、吸着ベルトの吸着面から突き出す位置と、前記突き出す位置から退避して前記吸着面から突き出さない位置との間で回動可能な突き出し部材81などの突き出し部材を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、突き出し部材が吸着ベルトの吸着面から突き出して、吸着ベルトに吸着したシートを押し剥がすことができる。
(態様C)
(態様B)において、上記第2張架ローラを駆動する駆動モータ24を有する駆動機構130などの駆動手段と、前記第2張架ローラがシート搬送時の回転方向である正回転で回転しているときには上記突き出し部材が回動せず上記突き出さない位置に該突き出し部材が位置しており、前記第2張架ローラが前記正回転とは逆向きの逆回転で回転しているときには前記突き出し部材が前記突き出さない位置から上記突き出す位置に向かって回動するように、前記第2張架ローラの回転軸と前記突き出し部材の回動軸との間での駆動連結及び駆動連結解除を行うクラッチ84などの駆動連結切り替え手段とを有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート搬送と突き出し部材の突出動作を同一の駆動モータの正逆転で行うことができ、安価で簡単な構成にすることができる。
(態様D)
(態様B)において、上記第2張架ローラを駆動する駆動モータ24を有する駆動機構130などの駆動手段と、前記第2張架ローラがシート搬送時の回転方向である正回転で回転しているときに上記突き出し部材が回動して上記突き出さない位置に突き出し部材が位置しており、前記第2張架ローラの回転が停止すると前記突き出し部材が前記突き出さない位置から上記突き出す位置に向かって回動するように、前記第2張架ローラの回転軸と前記突き出し部材の回動軸との間での駆動連結及び駆動連結解除を行う滑りクラッチなどの駆動連結切り替え手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート搬送と突き出し部材の収納位置への回動動作とを同一駆動源で行うことができ、安価で簡単な構成にすることができる。
(態様E)
(態様B)、(態様C)または(態様D)において、上記突き出し部材の回動範囲を規制する回動範囲規制手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、吸着ベルトの吸着面から突き出すことなく安定した収納状態を保つことができる。
(態様F)
(態様E)において、上記回動範囲規制手段は、スプリング83などの弾性体を介して回動規制部材82などの規制部材に上記突き出し部材を押し付けることで突き出し部材の回動範囲を規制する。これによれば、上記実施形態について説明したように、突き出し部材収納時には、突き出し部材が弾性体を介して規制部材に押し付けられることによって、吸着ベルトの吸着面から突き出すことなく安定した収納状態を保つことができる。
(態様G)
(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、上記吸着分離ユニットをシート搬送方向と直交する方向であるシート幅方向に複数設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、突き出し部材を吸着ベルトの間から複数突出させることで、吸着ベルトからシートを押し剥がす効果を向上させることができる。また、シート幅方向中央付近で突き出し部材を突出することが可能になるため、小サイズのシートを押し剥がすことができる。
(態様H)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)において、上記移動手段として、上記第2張架ローラよりもシート搬送方向上流側に設けられた支持部材を支点にして、上記吸着分離ユニットを揺動させる構成を採用することができる。
(態様H)
シートに画像を形成する画像形成部50などの画像形成手段と、積載されたシート束からシートを分離し、前記画像形成手段へシートを搬送するシート搬送手段とを備えた画像形成装置において、前記シート搬送手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)のシート搬送装置を用いた。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート搬送装置の吸着ベルトに貼り付いたシートを押し剥がす動作を良好に行うことができる。
1 シート束
1a 最上位シート
1b 2番目のシート
2 吸着ベルト
3 電極部材
4 電源
5 下流側張架ローラ
5a 軸
6 上流側張架ローラ
6a 軸
7 底板
8 支持部材
9 搬送ローラ対
10 ガイド部材
11 給紙カセット
12 ブラケット
12a 長孔
13 ラックギヤ部
14 支持軸
15 ピニオンギヤ
16 回転軸
20 ハウジング
21 スプリング
22 軸受
23 リブ
24 駆動モータ
25 従動第2プーリ
26a 従動第1プーリ
26b 駆動第2プーリプーリ
27 駆動第1プーリ
28 従動タイミングベルト
29 駆動タイミングベルト
30 揺動モータ
32 従動ギヤ
40 シート検知手段
41 下端
42 フィラー
43 透過型光学センサ
43a 受光部
43b 発光部
44 軸
50 画像形成部
52 給紙部
53 レジストローラ
54 転写装置
55 定着装置
56 排紙ローラ対
57 排紙トレイ
58 原稿読取部
59 自動原稿搬送装置
59a 原稿トレイ
61 感光体
62 帯電装置
63 レーザー光
64 現像装置
65 感光体クリーニング装置
70 補強部材
80 シート剥離機構
81 突き出し部材
82 回動規制部材
83 スプリング
84 クラッチ
100 複写機
103 電極部材
110 吸着分離ユニット
120 揺動機構
130 駆動機構
200 シート搬送装置
特開2012−188230号公報

Claims (9)

  1. 積載されたシート束の上面に対向配置された回転可能な無端状の吸着ベルトと、
    前記吸着ベルトの表面を帯電させる帯電手段とを備え、
    前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに吸着させて搬送するシート搬送装置において、
    前記吸着ベルトに吸着させた前記最上位シートと接触し、該吸着ベルトから該最上位シートを剥離可能なシート剥離手段を有することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1のシート搬送装置において、
    上記吸着ベルトと、該吸着ベルトを張架する第1張架ローラと、該第1張架ローラのシート搬送方向上流側に位置する第2張架ローラとを有する吸着分離ユニットと、
    前記シート束の最上位シートを前記吸着ベルトに接触させ吸着させる吸着位置と、該吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する、該吸着位置よりもシート束から離れた搬送位置との間を該吸着ベルトが往復移動するように、前記吸着分離ユニットを移動させる移動手段とを備えており、
    上記シート剥離手段は、上記吸着ベルトの軸方向外側で回動軸を中心に、該吸着ベルトの吸着面から突き出す位置と、該突き出す位置から退避して該吸着面から突き出さない位置との間で回動可能な突き出し部材を有することを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項2のシート搬送装置において、
    上記第2張架ローラを駆動する駆動手段と、
    前記第2張架ローラがシート搬送時の回転方向である正回転で回転しているときには上記突き出し部材が回動せず上記突き出さない位置に該突き出し部材が位置しており、前記第2張架ローラが前記正回転とは逆向きの逆回転で回転しているときには前記突き出し部材が前記突き出さない位置から上記突き出す位置に向かって回動するように、前記第2張架ローラの回転軸と前記突き出し部材の回動軸との間での駆動連結及び駆動連結解除を行う駆動連結切り替え手段とを有することを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項2のシート搬送装置において、
    上記第2張架ローラを駆動する駆動手段と、
    前記第2張架ローラがシート搬送時の回転方向である正回転で回転しているときに上記突き出し部材が回動して上記突き出さない位置に該突き出し部材が位置しており、前記第2張架ローラの回転が停止すると前記突き出し部材が前記突き出さない位置から上記突き出す位置に向かって回動するように、前記第2張架ローラの回転軸と前記突き出し部材の回動軸との間での駆動連結及び駆動連結解除を行う駆動連結切り替え手段とを有することを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項2、3または4のシート搬送装置において、
    上記突き出し部材の回動範囲を規制する回動範囲規制手段を有することを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項5のシート搬送装置において、
    上記回動範囲規制手段は、弾性体を介して規制部材に上記突き出し部材を押し付けることで該突き出し部材の回動範囲を規制することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項2、3、4、5または6のシート搬送装置において、
    上記吸着分離ユニットをシート搬送方向と直交する方向であるシート幅方向に複数設けたことを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7のシート搬送装置において、
    上記移動手段は、上記第2張架ローラよりもシート搬送方向上流側に設けられた支持部材を支点にして、上記吸着分離ユニットを揺動させることを特徴とするシート搬送装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    積載されたシート束からシートを分離し、前記画像形成手段へシートを搬送するシート搬送手段とを備えた画像形成装置において、
    前記シート搬送手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7または8のシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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