JP2014223573A - コーティング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転ドラムが複数の処理室を備えたコーティング装置において、粉粒体粒子を効率良く移送すること。【解決手段】回転ドラム1が複数の処理室1a、1b、1cを備えたコーティング装置には、処理室1a、1b、1c内の粉粒体粒子を処理室1b、1c又は排出ゾーン1gに移送する排出板6a、6b、6cが設けられている。そして、排出板6a、6b、6cを、粉粒体粒子からなる粉粒体層Mより上側の所定位置と、該上側所定位置より下側の所定位置とに切り換える移送部材切り換え手段10が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、医薬品、食品、農薬等の粉粒体のコーティング、混合、乾燥等を行なうコーティング装置に関し、特に、軸線回りに回転駆動される回転ドラムを備えたコーティング装置に関する。
医薬品、食品、農薬等の錠剤、ソフトカプセル、ペレット、顆粒、その他これらに類するもの(以下、これらを総称して粉粒体という。)にフィルムコーティングや糖衣コーティング等を施すために、回転ドラムを備えたコーティング装置が使用されている。
この種のコーティング装置は、一般にパンコーティング装置とも呼ばれ、例えば下記の特許文献1、2に記載されているように、回転ドラムは多角筒状又は円筒状の胴体部と、該胴体部から前後方向に延びる前壁部及び後壁部とを備え、水平な軸線回りに回転可能に配置される。胴体部の全周又は周囲複数箇所には多孔部で構成された通気部が設けられ、各通気部の外周側を通気ジャケットがそれぞれ覆って通気チャンネルが構成される。各通気チャンネルは、回転ドラムの回転に伴って所定位置に来たときに給気ダクト又は排気ダクトと連通し、これにより所定温度に温度制御された処理気体、例えば乾燥空気が給気ダクトから通気チャンネル及び通気部を介して回転ドラム内に給気され、また、回転ドラム内の乾燥空気が通気部及び通気チャンネルを介して排気ダクトに排気される。回転ドラムが所定方向に回転すると、回転ドラム内に粉粒体層(粉粒体粒子の転動床)が形成される。そして、回転ドラムの内部に配置されたスプレーノズルから粉粒体層に向けて膜剤液等のスプレー液が噴霧され、コーティング処理が行われる。
特開2004−97853号公報 特許第2726062号公報 特開2012−183528号公報
ところで、特許文献3には、回転ドラムが、軸線方向に沿って区画された複数の処理室を備えており、粉粒体粒子は軸方向一端側の前記処理室から軸方向他端側の前記処理室に順次に移送されて所定の処理を施されるコーティング装置が開示されている。この特許文献3のコーティング装置には、前記処理室内の粉粒体粒子を案内して軸方向他端側に隣接する前記処理室又は前記回転ドラムの外部に移送する移送部材が前記各処理室に設けられており、この移送部材は、各処理室の逆転動作によって粉粒体粒子を移送するものである。
しかしながら、特許文献3のコーティング装置では、各処理室で処理された粉粒体粒子を、相互に混ざらないように移送するためには、移送先の処理室内が空になるのを待たなければならない。つまり、粉粒体粒子の移送は、軸方向他端側の処理室から1つの処理室ずつ行わなければならない。このため、粉粒体粒子の移送が全ての処理室で完了するまでに少なからず時間を要することになる。
本発明は、上記事情に鑑み、回転ドラムが複数の処理室を備えたコーティング装置において、粉粒体粒子を効率良く移送することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のコーティング装置は、回転ドラムの内部に収容された粉粒体粒子に対して、液材の添加と処理気体の通気を含む処理を施して被覆層を形成し、前記回転ドラムは、軸方向に沿って区画された複数の処理室を備えており、粉粒体粒子は軸方向一端側の前記処理室から軸方向他端側の前記処理室に順次に移送されて前記処理を施され、前記処理室内の粉粒体粒子を軸方向他端側に隣接する前記処理室又は前記回転ドラムの外部に移送する移送部材が前記各処理室に設けられているコーティング装置において、前記移送部材を、前記粉粒体粒子からなる粉粒体層より上側の所定位置と、該上側所定位置より下側の所定位置とに切り換える移送部材切り換え手段が設けられ、前記粉粒体粒子の処理中には、前記移送部材が前記上側所定位置に配置され、前記粉粒体粒子の移送時には、前記移送部材が前記下側所定位置に配置され、前記処理室の回転に伴い、前記粉粒体粒子が前記移送部材によって案内されることを特徴とする。
この構成であれば、粉粒体粒子の処理中には、移送部材が上側所定位置に配置される。そして、上側所定位置は粉粒体層より上側である。従って、粉粒体粒子の処理に移送部材が影響を与えることを抑制できる。
そして、この構成であれば、粉粒体粒子の移送時には、処理室の下方で、処理室の回転によって移送部材まで誘導された粉粒体粒子が、移送部材によって案内され、処理室から排出される。この場合、粉粒体粒子を案内するのは、移送部材における処理室の回転方向後側の部位である。従って、処理室から排出されるべき粉粒体粒子が、移送部材より回転方向後側の領域に位置するように、移送部材は配置される。このため、移送部材より回転方向前側の領域には、排出されるべき粉粒体粒子は存在しなくなる。そこで、処理室に供給される粉粒体粒子を、移送部材より回転方向前側の領域に導入するようにすれば、処理室からの粉粒体粒子の排出が完了する前でも、移送部材を境界として処理室から排出される粉粒体粒子と処理室に導入される粉粒体粒子とが混ざることを防止できる。従って、各処理室において、処理室からの粉粒体粒子の排出と処理室への粉粒体粒子の供給を、並行して実施することが可能となる。これにより、回転ドラムが複数の処理室を備えたコーティング装置において、粉粒体粒子を効率良く移送することが可能となる。
上記構成において、複数の前記処理室の間を仕切る仕切り部材が設けられ、該仕切り部材は、前記粉粒体粒子が通過するための通過部を有し、前記仕切り部材の通過部を、前記粉粒体粒子からなる粉粒体層より上方の所定位置と、該上方所定位置より下方の所定位置とに切り換える通過部切り換え手段が設けられ、前記粉粒体粒子の処理中には、前記通過部が前記上方所定位置に配置され、前記粉粒体粒子の移送時には、前記通過部が前記下方所定位置に配置され、前記通過部を粉粒体粒子が通過するようにしてもよい。
この構成であれば、粉粒体粒子の処理中には、上方所定位置に通過部が配置される。そして、上方所定位置は、粉粒体層より上方である。従って、粉粒体粒子の処理中には、処理室から隣接する処理室に粉粒体粒子が移動することが、仕切り部材によって防止される。
そして、この構成であれば、粉粒体粒子の移送時には、通過部が下方所定位置に配置され、移送中の粉粒体粒子が仕切り部材の通過部を通過するので、仕切り部材が粉粒体粒子の移送に干渉することを抑制できる。また、粉粒体粒子の移送時でも、通過部以外は仕切り部材で仕切られているので、通過部の位置を調整することにより、軸方向他端側の処理室における粉粒体粒子が導入される位置を確実に設定することができる。
そして、この構成で、前記粉粒体粒子の移送時に、前記仕切り部材の通過部が、軸方向他端側の処理室における前記移送部材より処理室の回転方向前側に通じるようにしてもよい。
この構成であれば、軸方向他端側の処理室における移送部材より処理室の回転方向前側に、粉粒体粒子を導入することができる。従って、上述のように、移送部材を境界として処理室から排出される粉粒体粒子と処理室に導入される粉粒体粒子とが混ざることを防止できる。
また、上記何れかの構成において、最も他端側の処理室の他端側に開口部が設けられ、前記粉粒体粒子を前記回転ドラムの外部に排出するための排出部材が最も他端側の処理室の内部に設けられ、前記開口部における内周面が、他端側に向かって漸次拡径した形状に形成され、前記排出部材は、前記回転ドラムの回転により最も他端側の処理室の内部における粉粒体粒子を前記開口部に案内し、前記開口部に案内された粉粒体粒子は前記開口部の内周面に案内されて前記開口部から前記回転ドラムの外部に排出されるようにしてもよい。
この構成であれば、排出プレート等の排出部材により、最も他端側の処理室の内部における粉粒体粒子を開口部から円滑に排出することができ、かつ、点検作業等を安全かつ効率的に行うことができる。また、この構成において、更に、最も一端側の処理室の一端側に第2の開口部が設けられ、前記粉粒体粒子を前記回転ドラムの外部に排出するための排出部材が最も一端側の処理室の内部に設けられ、前記第2の開口部における内周面が、一端側に向かって漸次拡径した形状に形成され、前記排出部材は、前記回転ドラムの回転により最も一端側の処理室の内部における粉粒体粒子を前記第2の開口部に案内し、前記第2の開口部に案内された粉粒体粒子は前記第2の開口部の内周面に案内されて前記第2の開口部から前記回転ドラムの外部に排出されるようにすることもできる。この場合には、排出プレート等の排出部材により、最も一端側の処理室の内部における粉粒体粒子を第2の開口部から円滑に排出することができ、かつ、点検作業等を安全かつ効率的に行うことができる。
また、上記何れかの構成において、前記処理気体の給気条件と、前記液材の噴霧条件の少なくとも一方を、前記処理室毎に個別的に制御してもよい。
この構成であれば、各処理室での処理を最適かつ効率的に行うことができ、これにより、コーティング品質に優れた粉粒体製品を効率的に収率よく製造することができる。
本発明によれば、回転ドラムが複数の処理室を備えたコーティング装置において、粉粒体粒子を効率良く移送することができる。
第1の実施形態に係るコーティング装置の縦断面図である。 第1の実施形態に係るコーティング装置を概念的に示す横断面図である。 図1の状態の仕切り板を図1の右側から見た図である。 排出板の配置を示す回転ドラムの胴体部の展開図である。 第2の実施形態に係るコーティング装置の縦断面図である。 参考例としてのコーティング装置の縦断面図である。 図6のA−A線矢視断面図である。 粉粒体粒子を移送する動作の説明図である。 粉粒体粒子を移送する動作の説明図である。 粉粒体粒子を移送する動作の説明図である。 粉粒体粒子を移送する動作の説明図である。 粉粒体粒子を移送する動作の説明図である。 掻き出し板の初期位置への復帰動作の説明図である。 掻き出し板の初期位置への復帰動作の説明図である。 掻き出し板の初期位置への復帰動作の説明図である。 掻き出し板の初期位置への復帰動作の説明図である。 掻き出し板の初期位置への復帰動作の説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、第1の実施形態に係るコーティング装置を示している。この実施形態のコーティング装置は、水平方向の軸線回りに回転する回転ドラム1と、回転ドラム1を収容するケーシング2とを備えている。
図1に示すように、回転ドラム1は、軸線方向に沿って区画された複数の処理室、例えば3つの処理室1a、1b、1cを備えており、これに対応して、ケーシング2も軸線方向に沿って区画された複数の収容室、例えば3つの収容室2a、2b、2cを備えている。
また、回転ドラム1は、軸方向一端の一端開口部1dと軸方向他端の他端開口部1eを有する。なお、軸方向一端は、図1で左側、軸方向他端は、図1で右側である(特に説明のない限り、以下同じ)。
回転ドラム1の一端開口部1dの内部空間は、粉粒体粒子を供給するための供給ゾーン1fを構成する。また、回転ドラム1内の処理室1cと他端開口部1eとの間の空間は、粉粒体粒子を排出するための排出ゾーン1gを構成する。排出ゾーン1gは、回転ドラム1における排出ゾーン1gに対応する周壁1g1の一部に設けられた排出開口部1hを介して回転ドラム1の外部に通じている。周壁1g1は、回転ドラム1の内外を通気する多孔板等からなる通気部は有さない。また、ケーシング2には、回転ドラム1に供給される粉粒体粒子を投入するための投入シュート2dと、回転ドラム1から排出された粉粒体粒子をコーティング装置の外部に排出するための排出シュート2eが付設されている。
回転ドラム1は、横断面が円形状で、ケーシング2に対して、例えば一端開口部1dに取り付けられた軸受1iと他端開口部1eに取り付けられた軸受1jによって、回転自在に収容される。また、回転ドラム1は、収容室2a、2b、2cに対しても回転自在である。回転ドラム1は、回転駆動機構1kにより正転及び逆転駆動される。回転駆動機構1kは、本実施形態では、一端開口部1dの外周に設けられたスプロケット1k1と、スプロケット1k1に係合するチェーン1k2と、チェーン1k2を回転駆動する駆動源1k3とで構成される。本実施形態では、回転ドラム1は、処理室1a、1b、1cごとに分割されていない。従って、回転ドラム1の正転及び逆転に伴い、処理室1a、1b、1cは正転及び逆転する。
この実施形態において、回転ドラム1における処理室1a、1b、1cに対応する周壁である胴体部1a1、1b1、1c1の直径は、軸方向他端側に位置するものほど大きくなっている(1a1<1b1<1c1)。そして、胴体部1a1、1b1、1c1は、それぞれ、全周に亘って回転ドラム1の内外を通気する多孔板等からなる通気部を有しており、個別に設けられた排気ダクト3a(3b、3c)の排気口3a1(3b1、3c1)と所定位置で気密に摺接する。
図2に示すように、ケーシング2の収容室2a、2b、2cには、それぞれ、給気ダクト4a、4b、4cが接続されており、給気ダクト4a、4b、4cから収容室2a、2b、2c内に供給された熱風等の処理気体は、胴体部1a1、1b1、1c1の通気部から処理室1a、1b、1c内に入り、処理室1a、1b、1c内の粉粒体層Mを通過して、排気口3a1(3b1、3c1)から排気ダクト3a(3b、3c)に排気される。
また、図1に示すように、回転ドラム1の処理室1a、1b、1cには、それぞれ、液材、例えば膜材液等のスプレー液を噴霧するスプレーノズル5a、5b、5cが設置される。スプレーノズル5a、5b、5cは、ケーシング2の外部から回転ドラム1内に延在するスプレーアーム5dに取り付けられている。スプレー液は、スプレーアーム5d内を経由してスプレーノズル5a、5b、5cに供給される。
本実施形態のコーティング装置には、処理室1a、1b、1c内の粉粒体粒子を軸方向他端側に隣接する処理室1b、1c又は排出ゾーン1gに移送する移送部材としての排出板6a、6b、6cが各処理室1a、1b、1cに設けられている。また、処理室1a、1b、1cと軸方向他端側に隣接する処理室1b、1c又は排出ゾーン1gとの間を仕切る仕切り部材としての仕切り板7a、7b、7cが設けられている。また、本実施形態では、処理室1aと供給ゾーン1fとの間の間を仕切る仕切り板7dも設けられている。
本実施形態では、仕切り板7a〜7dが、排出板6a、6b、6cによって連結され、相互に固定されている。また、仕切り板7a〜7dの間を軸方向に沿って連結固定する連結部材8a、8b、8cも設けられている。連結部材8a、8b、8cには、各処理室1a、1b、1cで処理中に粉粒体粒子を撹拌するためのバッフル9a、9b、9cが固定されている。
そして、コーティング装置には、排出板6a、6b、6cの位置を切り換える移送部材切り換え手段10が設けられている。移送部材切り換え手段10は、仕切り板7cに取り付けられた駆動軸10aと駆動軸10aを回動させる駆動源10bを備える。駆動軸10aは、回転ドラム1の他端開口部1eによって軸受10a1を介して回転自在に支持されている。
また、仕切り板7dには、軸方向一端側に延びる円筒状の支持部11が設けられている。この支持部11の一端側端部は、スプレーアーム5dに固定された閉塞部材5d1によって、閉塞されている。支持部11は、閉塞部材5d1に対して、回転自在である。また、支持部11は、ケーシング2によって軸受11aを介して回転自在に支持されている。
図3に示すように、仕切り板7a、7b、7cは、粉粒体粒子が通過するための通過部としての開口部7a1、7b1、7c1をそれぞれ有する。また、仕切り板7dも、通過部としての開口部7d1を有する(図1、図4参照)。上述のように、仕切り板7a、7b、7cは、排出板6a、6b、6c及び連結部材8a、8b、8cに連結固定されているので、排出板6a、6b、6cと共に、図3の白矢印のように、移送部材切り換え手段10によって、位置が切り換えられる。詳述すれば、排出板6a、6b、6cは、粉粒体粒子からなる粉粒体層Mより上側の所定位置H1a、H1b、H1cと、該上側所定位置H1a、H1b、H1cより下側の所定位置L1a、L1b、L1c(図3に二点鎖線で示す)とに、移送部材切り換え手段10によって切り換えられる。また、仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1も、粉粒体層Mより上方の所定位置H2a、H2b、H2cと、該上方所定位置H2a、H2b、H2cより下方の所定位置L2a、L2b、L2c(図3に二点鎖線で示す)とに、移送部材切り換え手段10によって切り換えられる。なお、図示は省略するが、仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1と同様に、仕切り板7dの開口部7d1も、粉粒体層Mより上方の所定位置と、該上方所定位置より下方の所定位置とに、移送部材切り換え手段10によって切り換えられる。
図4で、二点鎖線は、処理室1a、1b、1cの周壁(胴体部1a1、1b1、1c1)のそれぞれを周方向に8等分する仮想の線である。図4で、点線は、仕切り板7a〜7dの開口部7a1〜7d1の位置を示す。図4の白矢印は、粉粒体粒子を移送する時の回転ドラム1の回転方向を示す。つまり、図4の下側が、回転ドラム1の回転方向の前側である。なお、本実施形態では、粉粒体粒子移送時の回転ドラム1の回転方向は、粉粒体粒子処理時の回転ドラム1の回転方向とは反対である。図4から分かるように、排出板6a、6b、6cは、回転ドラム1の軸方向に対して傾斜している。また、仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、軸方向他端側の処理室1b、1cにおける排出板6b、6cより、粉粒体粒子移送時の回転ドラム1の回転方向前側に開口している。また、仕切り板7dの開口部7d1も、処理室1aにおける排出板6aより、粉粒体粒子移送時の回転ドラム1の回転方向前側に開口している。
粉粒体粒子の処理中には、移送部材切り換え手段10によって、排出板6a、6b、6cが上側所定位置H1a、H1b、H1cに配置固定されると共に、仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1が上方所定位置H2a、H2b、H2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も上方所定位置に配置固定される)。また、バッフル9a、9b、9cは、下方の所定位置に配置固定される(図1参照)。上側所定位置H1a、H1b、H1cは粉粒体層Mより上側なので、粉粒体粒子の処理に排出板6a、6b、6cが影響を与えることを抑制できる。また、上方所定位置H2a、H2b、H2cは、粉粒体層Mより上方なので、粉粒体粒子の処理中には、軸方向他端側に隣接する処理室1b、1cや排出ゾーン1gに粉粒体粒子が移動することが、仕切り板7a、7b、7cによって防止される。また、バッフル9a、9b、9cによって、粉粒体粒子の撹拌効率が向上する。
一方、粉粒体粒子の移送時には、移送部材切り換え手段10によって、排出板6a、6b、6cが下側所定位置L1a、L1b、L1cに配置固定されると共に、仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1が下方所定位置L2a、L2b、L2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も下方所定位置に配置固定される)。また、バッフル9a、9b、9cは、上方の所定位置に配置固定される。
粉粒体粒子の移送時には、処理室1a、1b、1cの下側所定位置L1a、L1b、L1cに固定された排出板6a、6b、6cまで、回転ドラム1の回転によって粉粒体粒子が誘導される。そして、この粉粒体粒子は、排出板6a、6b、6cが軸線に対して傾斜していることにより、排出板6a、6b、6cによって仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1に案内され、開口部7a1、7b1、7c1を通過して処理室1a、1b、1cから排出される。そして、仕切り板7a、7bの開口部7a1、7b1は、処理室1b、1cにおける排出板6b、6cよりも、回転ドラム1の回転方向前側に開口しているので、処理室1b、1cにおける排出板6b、6cよりも、回転ドラム1の回転方向前側に粉粒体粒子を導入することができる。これにより、排出板6bを境界として、処理室1bから排出される粉粒体粒子と処理室1bに導入される粉粒体粒子とが混ざることを防止でき、排出板6cを境界として、処理室1cから排出される粉粒体粒子と処理室1cに導入される粉粒体粒子とが混ざることを防止できる。従って、各処理室1a、1b、1cにおいて、処理室1a、1b、1cからの粉粒体粒子の排出と処理室1b、1cへの粉粒体粒子の供給を、並行して実施することが可能となる。更に、バッフル9a、9b、9cは上方の所定位置に配置固定されるので、バッフル9a、9b、9cが粉粒体粒子の移送に干渉することがない。これにより、本実施形態のコーティング装置では、粉粒体粒子を効率良く移送することが可能となる。
粉粒体粒子の移送時に、排出板6a、6b、6cの回転ドラム1の回転方向後側(図4で上側)の部位によって、粉粒体粒子が案内される。従って、排出されるべき粉粒体粒子は、下側所定位置L1a、L1b、L1cにおける排出板6a、6b、6cの回転方向後側の領域に、最初から配置されることが好ましい。このために、本実施形態では、排出板6a、6b、6cは、回転ドラム1の回転方向後側から下側所定位置L1a、L1b、L1cに向かうように(図3で、白矢印の下向き(反時計回り)に)、移送部材切り換え手段10によって移動される。
排出板6a、6b、6cの下側所定位置L1a、L1b、L1cは、粉粒体粒子が全て排出されるように、排出板6a、6b、6cの軸線に対する傾斜角度、粉粒体粒子移送時の回転ドラム1の回転速度、粉粒体粒子の大きさや重量等を考慮して設定される。
上記のように構成された第1の実施形態のコーティング装置による粉粒体粒子に対する動作の全体の流れは次のようになる。
コーティング装置の初期状態(図1の状態)では、移送部材切り換え手段10によって、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、それぞれ上側所定位置H1a、H1b、H1cと上方所定位置H2a、H2b、H2cに配置固定されている(仕切り板7dの開口部7d1も上方所定位置に配置固定されている)。この状態では、供給ゾーン1f、処理室1a、1b、1c、排出ゾーン1gの下方は、相互に仕切り板7a〜7dで仕切られている。
そして、被覆層を形成すべき錠剤等の粉粒体粒子をコーティング装置に投入する前に、移送部材切り換え手段10によって、排出板6a、6b、6cが下側所定位置L1a、L1b、L1cに配置固定されると共に、仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1が下方所定位置L2a、L2b、L2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も下方所定位置に配置固定される)。これにより、供給ゾーン1f、処理室1a、1b、1c、排出ゾーン1gの下方は、相互に開口部7a1〜7d1で連通する。
被覆層を形成すべき錠剤等の粉粒体粒子が、投入シュート2dから、コーティング装置に投入される。投入シュート2dから投入された粉粒体粒子は、回転ドラム1の供給ゾーン1f、下方所定位置に配置された仕切り板7dの開口部7d1を介して、処理室1aの内部に供給される。
次に、移送部材切り換え手段10によって、初期状態(図1の状態)に切り換えられる。つまり、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、それぞれ上側所定位置H1a、H1b、H1cと上方所定位置H2a、H2b、H2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も上方所定位置に配置固定されている)。これにより、供給ゾーン1f、処理室1a、1b、1c、排出ゾーン1gの下方は、相互に仕切り板7a〜7dで仕切られる。
そして、回転ドラム1が回転駆動機構1kにより正転駆動されると、処理室1aの正転に伴い、内部の粉粒体粒子が攪拌混合されて粉粒体層(転動床)Mが形成される。そして、粉粒体層Mに対して、スプレーノズル5aからスプレー液が噴霧される。粉粒体層Mに噴霧されたスプレー液は、処理室1aの正転に伴う粉粒体層Mの攪拌混合作用によって、各粉粒体粒子の表面に展延される。粉粒体粒子の表面に展延されたスプレー液は、処理室1aの内部に供給される処理気体(温風等)によって乾燥される。この処理気体は、給気ダクト4aから収容室2aの内部空間を介して処理室1a内に流入し、粉粒体層Mの中を通過して、排気口3a1から排気ダクト3aに排気される。処理気体が粉粒体層Mの中を通過することにより、各粉粒体粒子の表面に展延されたスプレー液が斑なく均一に乾燥されて第1被覆層が形成される。
処理室1aにおいて、上記の所定の処理が終了し、粉粒体粒子の表面に第1被覆層が形成されると、移送部材切り換え手段10によって、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、それぞれ下側所定位置L1a、L1b、L1cと下方所定位置L2a、L2b、L2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も下方所定位置に配置固定される)。これにより、供給ゾーン1f、処理室1a、1b、1c、排出ゾーン1gの下方は、相互に開口部7a1〜7d1で連通する。
そして、回転ドラム1が回転駆動機構1kにより逆転駆動され、処理室1aの逆転に伴い、処理室1a内の粉粒体粒子が、上述したように、排出板6aによって、軸方向他端側に隣接する処理室1bに移送される。
粉粒体粒子が処理室1aから処理室1bに移送されると、移送部材切り換え手段10によって、初期状態(図1の状態)に切り換えられる。つまり、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、それぞれ上側所定位置H1a、H1b、H1cと上方所定位置H2a、H2b、H2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も上方所定位置に配置固定される)。これにより、供給ゾーン1f、処理室1a、1b、1c、排出ゾーン1gの下方は、相互に仕切り板7a〜7dで仕切られる。
そして、回転ドラム1が回転駆動機構1kにより正転駆動され、処理室1bが正転駆動される。そして、処理室1bに設置されたスプレーノズル5bから、処理室1aで用いるスプレー液とは異なる成分のスプレー液が粉粒体粒子の被覆層(第1被覆層)の表面に噴霧され、上記と同様の態様で、第1被覆層の表面に第2被覆層が形成される。
処理室1bにおいて、上記の所定の処理が終了し、粉粒体粒子の表面に第1及び第2被覆層が形成されると、移送部材切り換え手段10によって、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、それぞれ下側所定位置L1a、L1b、L1cと下方所定位置L2a、L2b、L2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も下方所定位置に配置固定される)。これにより、供給ゾーン1f、処理室1a、1b、1c、排出ゾーン1gの下方は、相互に開口部7a1〜7d1で連通する。
そして、回転ドラム1が回転駆動機構1kにより逆転駆動され、処理室1bの逆転に伴い、処理室1b内の粉粒体粒子が、上述したように、排出板6bによって、軸方向他端側に隣接する処理室1cに移送される。
粉粒体粒子が処理室1bから処理室1cに移送されると、移送部材切り換え手段10によって、初期状態(図1の状態)に切り換えられる。つまり、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、それぞれ上側所定位置H1a、H1b、H1cと上方所定位置H2a、H2b、H2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も上方所定位置に配置固定されている)。これにより、供給ゾーン1f、処理室1a、1b、1c、排出ゾーン1gの下方は、相互に仕切り板7a〜7dで仕切られる。
そして、回転ドラム1が回転駆動機構1kにより正転駆動され、処理室1cが正転駆動される。そして、処理室1cに設置されたスプレーノズル5cから、処理室1bで用いるスプレー液とは異なる成分のスプレー液が粉粒体粒子の第2被覆層の表面に噴霧され、上記と同様の態様で、第2被覆層の表面に第3被覆層が形成される。
処理室1cにおいて、上記の所定の処理が終了し、粉粒体粒子の表面に第1〜第3被覆層が形成され、所望の粉粒体製品として完成されると、移送部材切り換え手段10によって、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、それぞれ下側所定位置L1a、L1b、L1cと下方所定位置L2a、L2b、L2cに配置固定される。(仕切り板7dの開口部7d1も下方所定位置に配置固定される)。これにより、供給ゾーン1f、処理室1a、1b、1c、排出ゾーン1gの下方は、相互に開口部7a1〜7d1で連通する。
そして、回転ドラム1が回転駆動機構により逆転駆動され、処理室1cの逆転に伴い、処理室1c内の粉粒体製品が、上述したように、排出板6cによって、開口部7c1から排出ゾーン1gに移送される。排出ゾーン1gに移送された粉粒体製品は、周壁1g1の排出開口部1hを介して、回転ドラム1の外部に排出される。そして、回転ドラム1から排出された粉粒体製品は、排出シュート2eを介してケーシング2の外部に排出される。
その後、移送部材切り換え手段10によって、移送部材切り換え手段10によって、初期状態(図1の状態)に切り換えられる。つまり、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの開口部7a1、7b1、7c1は、それぞれ上側所定位置H1a、H1b、H1cと上方所定位置H2a、H2b、H2cに配置固定される(仕切り板7dの開口部7d1も上方所定位置に配置固定される)。これで、第1の実施形態のコーティング装置による粉粒体に対する動作は完了である。
コーティング装置による上記のコーティング処理は、バッチ式(回分式)で行っても良いし、連続式で行っても良い。ただし、本実施形態のコーティング装置は、上述のように、排出板6a、6b、6cを境界として、粉粒体粒子の移送の際に、処理室に供給中の粉粒体粒子とこの処理室から排出中の粉粒体粒子とは混ざらないので、連続式でコーティング処理を行うのに好適である。
バッチ式で行う場合は、例えば、所定量の粉粒体粒子を回転ドラム1の処理室1aに投入し、処理室1a〜1cでの一連の処理を順次に行って外部に排出した後、次の所定量の粉粒体粒子を回転ドラム1の処理室1aに投入して同様の処理を繰り返す。
連続式で行う場合は、例えば、処理室1aでの粉粒体粒子の処理が終了し、粉粒体粒子を処理室1aから処理室1bに移送する際に、次の粉粒体粒子を処理室1aに投入し、処理室1a及び処理室1bで粉粒体粒子の処理と同時並行的に行う。そして、処理室1a及び処理室1bでの粉粒体粒子の処理が終了し、粉粒体粒子を処理室1aから処理室1b、処理室1bから処理室1cに移送する際に、次の粉粒体粒子を処理室1aに投入し、処理室1a、処理室1b及び処理室1cで粉粒体粒子の処理と同時並行的に行う。処理室1a、処理室1b及び処理室1cでの粉粒体粒子の処理が終了し、粉粒体粒子を処理室1aから処理室1b、処理室1bから処理室1cに移送すると共に、粉粒体製品を処理室1cから外部に排出する際に、さらに次の粉粒体粒子を処理室1aに投入し、処理室1a、処理室1b及び処理室1cで粉粒体粒子の処理と同時並行的に行い、以後、同様の操作を繰り返す。
コーティング装置では、粉粒体粒子に対するコーティング処理の初期段階の処理を行う処理室1aは、胴体部1a1の直径が最も小さいため、処理室1a内での粉粒体層Mの層高さを相対的に小さくして所定の処理(第1被覆層の形成)を行うことができる。これにより、粉粒体粒子が脆い物性を有するものであっても、重力等の影響に起因する割れや欠けが発生することが低減される。処理室1aで第1被覆層が形成された粉粒体粒子は、粒子径がやや大きくなった状態で処理室1bに移送されて所定の処理(第2被覆層の形成)が行われるが、処理室1bは、胴体部1b1の直径が処理室1aよりも大きいため、回転数が同じであっても、胴体部1b1の周速は処理室1aよりも大きくなる。そのため、処理室1bでは、スプレーノズル5bによるスプレー液の噴霧速度を処理室1aよりも大きくして、効率的な処理を行うことができる。また、処理室1bで第2被覆層が形成された粉粒体粒子は、粒子径が更に大きくなった状態で処理室1cに移送されて所定の処理(第3被覆層の形成)が行われるが、処理室1cは、胴体部1c1の直径が処理室1bよりも大きいため、回転数が同じであっても、胴体部1c1の周速は処理室1bよりも大きくなる。そのため、処理室1cでは、スプレーノズル5cによるスプレー液の噴霧速度を処理室1bよりも更に大きくして、効率的な処理を行うことができる。
また、上記実施形態のコーティング装置では、粉粒体粒子の処理中と粉粒体粒子の移送時とで、回転ドラム1の回転方向が逆となっているが、特にこれに限定されず、粉粒体粒子の処理中と移送時とで、回転ドラム1の回転方向が同じとなるように構成することもできる。
また、コーティング装置は、処理気体の給気条件及びスプレー液の噴霧条件の少なくとも一方を処理室1a、1b、1c毎に個別的に制御することにより、各処理室1a、1b、1cでの処理を最適かつ効率的に行うことができ、これにより、コーティング品質に優れた粉粒体製品を効率的に収率よく製造することができる。
また、上記実施形態では、1つの回転ドラム1が、3つの処理室1a、1b、1cを備えており、この回転ドラム1を1つの回転駆動機構1kで駆動しているが、処理室1a、1b、1cごとに、回転ドラムを別体として、各回転ドラムを別の回転駆動機構で駆動してもよい。この場合には、回転ドラム1の回転数を処理室1a、1b、1c毎に個別的に制御することにより、各処理室1a、1b、1cでの処理を更に最適かつ効率的に行うことができ、これにより、コーティング品質に優れた粉粒体製品を更に効率的に収率よく製造することができる。
また、上記実施形態では、排出板6a、6b、6cと仕切り板7a、7b、7cの位置を全て単一の移送部材切り換え手段10で切り換えたが、排出板6a、6b、6cの位置と、仕切り板7a、7b、7cの位置とを、別の切り換え手段で切り換えてもよい。また、排出板6a、6b、6cのそれぞれの位置を別の切り換え手段で切り換えてもよいし、仕切り板7a、7b、7cのそれぞれの位置を別の切り換え手段で切り換えてもよい。
次に、第2の実施形態に係るコーティング装置について図5を参照しつつ説明する。ここでは、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を割愛する。
図5に示すように、本実施形態のコーティング装置では、粉粒体処理時に処理室1cと排出ゾーン1gとを仕切るという意味での仕切り板7cが設けられていない(ただし、移送時に処理室1cと排出ゾーン1gとを連通する開口部7c1は存在する)。代わりに、本実施形態のコーティング装置では、処理室1cと排出ゾーン1gとを区画する環状の突出部1nが回転ドラム1の内周に設けられている。突出部1nは、排出ゾーン1gに開口する開口部1oを有する。開口部1oは処理室1cの軸方向他端側に設けられている。また、粉粒体処理時に処理室1aと供給ゾーン1fとを仕切るという意味での仕切り板7dも設けられていない(ただし、移送時に処理室1aと供給ゾーン1fとを連通する開口部7d1は存在する)。
また、ケーシング2には、回転ドラム1の一端開口部1d(処理室1aの軸方向一端側に設けられた第2の開口部)から排出された粉粒体粒子をコーティング装置の外部に排出するための排出シュート2fが回転ドラム1の一端側に付設されている。また、ケーシング2に対して回転ドラム1を支持する軸受1jは、他端開口部1eではなく、突出部1nが設けられた回転ドラム1の部位の外周に取り付けられている。そして、回転ドラム1に対して、駆動軸10aを支持する軸受10a1は、回転ドラム1の他端開口部1eの内周ではなく、他端開口部1eの外側に取り付けられている。
そして、両端の処理室1a、1cの内部における粉粒体粒子を回転ドラム1の外部に排出するための排出部材としての排出プレート15、16を回転ドラム1の内部に備える。排出プレート15、16は、それぞれ、処理室1a、1cの端面17、18に設けられている。
排出プレート15、16は、例えば、長手方向に沿って屈曲した屈曲部を有する板状部材で構成される。そして、排出プレート15は、端面17の他端から一端(一端開口部1dの他端)の軸方向位置まで延在し、その延在方向は、(展開図で見た場合)回転ドラム1の軸方向に対して傾斜している。この実施形態では、排出プレート15の一端部は、開口部1dの他端に円滑に接続されている。また、排出プレート16は、端面18の一端から他端(開口部1oの一端)の軸方向位置まで延在し、その延在方向は、(展開図で見た場合)回転ドラム1の軸方向に対して傾斜している。この実施形態では、排出プレート16の他端部は、開口部1oの一端に円滑に接続されている。回転ドラム1の軸方向に対する排出プレート15、16の傾斜の向きは、回転ドラム1の軸方向に対する排出板6a、6b、6cの傾斜の向きと反対である(図4参照)。
処理室1a、1cの端面17、18は、軸方向断面で、回転ドラム1の径方向に対して傾斜している。開口部1dにおける内周面1pが、軸方向一端側に向かって漸次拡径した形状、例えば軸方向一端側に向かって角度α(回転ドラム1の軸線となす角度)の円錐角で漸次拡径した円錐面に形成されている。開口部1oにおける内周面1qが、軸方向他端側に向かって漸次拡径した形状、例えば軸方向他端側に向かって角度α(回転ドラム1の軸線となす角度)の円錐角で漸次拡径した円錐面に形成されている。尚、開口部1d、1oの内周面1p、1qは、一端側、他端側に向かって漸次拡径した形状に形成すれば良く、必ずしも円錐面に形成する必要はない。例えば、開口部1d、1oの内周面1p、1qは、一端側、他端側に向かって曲面状に漸次拡径した形状に形成しても良い。
次に、本実施形態での粉粒体粒子の移送時における粉粒体粒子の流れについて説明する。
粉粒体粒子の移送時における排出板6a、6b、6c、仕切り板7a、7bの開口部7a1、7b1、及び開口部7c1、7d1の配置は、第1実施形態と同様である。そして、第1実施形態と同じ方向(図4の白矢印)に、回転ドラム1を回転させる。
この場合、処理室1a、1b、1cにおける排出板6a、6b、6cと、開口部7a1、7b1周辺での粉粒体粒子の流れは、第1実施形態と同様である。そして、処理室1cにおいて、排出板6cによって案内され、開口部7c1を通過した粉粒体粒子は、端面18に設けられた排出プレート16によってすくい上げられて開口部1oまで案内される。そして、排出プレート16によって開口部1oに案内された粉粒体粒子は、他端側に向かって角度αで漸次拡径した円錐面状の内周面1qに案内されて他端側に進み、開口部1oから排出ゾーン1gを介して回転ドラム1の外部に排出される。そして、回転ドラム1の外部に排出された粉粒体粒子は、ケーシング2の排出シュート2eから装置外に排出される。
更に、本実施形態では、排出板6a、6b、6c、仕切り板7a、7bの開口部7a1、7b1、及び開口部7c1、7d1を第1実施形態と同様の配置として、第1実施形態とは逆の方向に、回転ドラム1を回転させて、粉粒体粒子を移送することができる。
この場合、排出板6a、6b、6cまで、回転ドラム1の回転によって粉粒体粒子が誘導される。そして、この粉粒体粒子は、排出板6a、6b、6cが軸線に対して傾斜していることにより、排出板6a、6b、6cによって仕切り板7a、7bの開口部7a1、7b1及び開口部7d1に案内され、開口部7a1、7b1、7d1を通過する(図4参照)。
仕切り板7a、7bの開口部7a1、7b1を通過した粉粒体粒子は、処理室1b、1cから排出される。そして、仕切り板7a、7bの開口部7a1、7b1は、処理室1a、1bにおける排出板6a、6bよりも、回転ドラム1の回転方向前側に開口しているので、処理室1a、1bにおける排出板6a、6bよりも、回転ドラム1の回転方向前側に粉粒体粒子を導入することができる。これにより、排出板6aを境界として、処理室1aから排出される粉粒体粒子と処理室1aに導入される粉粒体粒子とが混ざることを防止でき、排出板6bを境界として、処理室1bから排出される粉粒体粒子と処理室1bに導入される粉粒体粒子とが混ざることを防止できる。従って、各処理室1a、1b、1cにおいて、処理室1a、1b、1cからの粉粒体粒子の排出と処理室1a、1bへの粉粒体粒子の供給を、並行して実施することが可能となる。更に、バッフル9a、9b、9cは上方の所定位置に配置固定されるので、バッフル9a、9b、9cが粉粒体粒子の移送に干渉することがない。これにより、本実施形態のコーティング装置では、粉粒体粒子を効率良く移送することが可能となる。
そして、処理室1aにおいて、排出板6aによって案内されて開口部7d1を通過した粉粒体粒子は、端面17に設けられた排出プレート15によってすくい上げられて開口部1dまで案内される。そして、排出プレート15によって開口部1dに案内された粉粒体粒子は、一端側に向かって角度αで漸次拡径した円錐面状の内周面1pに案内されて一端側に進み、開口部1dから供給ゾーン1fを介して回転ドラム1の外部に排出される。そして、回転ドラム1の外部に排出された粉粒体粒子は、ケーシング2の排出シュート2fから装置外に排出される。
このように、この実施形態では、粉粒体粒子の移送時、回転ドラム1の回転により、回転ドラム1の内部の粉粒体粒子を排出プレート15、16により開口部1d、1oに案内し、開口部1d、1oの円錐面状の内周面1p、1qを滑らせて一端側、他端側に案内して、開口部1d、1oから回転ドラム1の外部に排出する構成にしている。これにより、排出プレート15の一端、排出プレート16の他端を、従来装置のように、開口部1dの一端、開口部1oの他端まで延在させなくても、回転ドラム1の内部の粉粒体粒子を円滑に回転ドラム1の外部に排出することができる。すなわち、この実施形態において、排出プレート15の一端は開口部1dの他端の軸方向位置まで延びており、その位置から一端側には延在しておらず、一方、排出プレート16の他端は開口部1oの一端の軸方向位置まで延びており、その位置から他端側には延在していない。このように、開口部1d、1oには、排出プレート15、16の延在部分がないので、回転ドラム1の内部の点検作業等を安全かつ効率的に行うことができる。
次に、参考例としてのコーティング装置について図6、図7を参照しつつ説明する。ここでは、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を割愛する。
図6に示すように、本参考例のコーティング装置は、区切り部材としての区切り板12a、12bと、移送部材としての掻き出し板13a、13b、13cと、スライド板14と、掻き出し板13a、13b、13cを移動するための移送部材移動手段(不図示)とを備えている。回転ドラム1の形状は第1実施形態と同様である。区切り板12aは、処理室1aと軸方向他端側に隣接する処理室1bとの間を区切り、区切り板12bは、処理室1bと軸方向他端側に隣接する処理室1cとの間を区切る。スライド板14は、処理室1a、1b、1cと排出ゾーン1gとの間を区切る。なお、軸方向一端は、図6で左側、軸方向他端は、図6で右側である(特に説明のない限り、以下同じ)。
本参考例では、区切り板12a、12bは、回転ドラム1に対して固定されている。また、本参考例では、掻き出し板13a、13b、13cとスライド板14は、回転ドラム1に対して相対回転しないように構成されているが、軸線方向に沿って移動可能である。移送部材移動手段は、例えば、回転ドラム1の外部に設置されるアクチュエータ等の駆動源と、回転ドラム1の他端開口部1e内を経由して掻き出し板13a、13b、13cおよびスライド板14と接続され、駆動源によって軸線方向に沿って駆動される駆動軸とで構成される。
図7に示すように、区切り板12aは、円環状であり、粉粒体粒子が通過するための通過部としての開口部12a1を図7(図6)で上方の所定位置H3aに有する。区切り板12bも円環状であり、粉粒体粒子が通過するための通過部としての開口部12b1を図6で上方の所定位置H3bに有する。また、図7に示すように、掻き出し板13bも、円環状であり、粉粒体粒子が通過するための通過部としての開口部13b1を図7(図6)で下側の所定位置L4bに有する。また、掻き出し板13a、13cも、円環状であり、粉粒体粒子が通過するための通過部としての開口部13a1、13c1を図6で下側の所定位置L4a、L4cに有する。また、スライド板14は、円環状であるが、粉粒体粒子が通過するための通過部としての開口部を有さない。本参考例では、区切り板12a、12bの開口部と掻き出し板の開口部とは、周方向の位置が180°異なるように構成されているが、周方向位置はその他の角度で異なってもよい。
本参考例では、区切り板12a、12bは、回転ドラム1に対して固定されており、掻き出し板13a、13b、13cは、回転ドラム1に対して相対回転しない。従って、回転駆動機構1kによって、回転ドラム1を回転すると、回転ドラム1の回転に伴い、区切り板12a、12bの開口部12a1、12b1と掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1の周方向の位置が変位する。換言すれば、図6の状態から回転ドラム1を180°回転させると、区切り板12a、12bの開口部12a1、12b1は、下方所定位置L3a、L3bに移行する(図8参照)。また、図6の状態から回転ドラム1を180°回転させると、掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1は、上側所定位置H4a、H4b、H4cに移行する(図8参照)。つまり、回転駆動機構1kは、区切り板12a、12b(区切り部材)の開口部12a1、12b1の上方所定位置H3a、H3bと下方所定位置L3a、L3bを切り換える区切り部材切り換え手段である。また、回転駆動機構1kは、掻き出し板13a、13b、13c(移送部材)の開口部13a1、13b1、13c1の上側所定位置H4a、H4b、H4cと下側所定位置L4a、L4b、L4cとを切り換える移送部材切り換え手段でもある。
下方所定位置L3a、L3bでの区切り板12a、12bの開口部12a1、12b1は、少なくとも一部が粉粒体層M中に存在する。一方、下側所定位置L4a、L4b、L4cでの掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1は、少なくとも一部が粉粒体層M中に存在する。
粉粒体粒子の処理時には、掻き出し板13a、13b、13cは、各処理室1a、1b、1cの軸方向で最も一端側(図6で左側)に配置されている(初期位置P1a,P1b,P1c)。スライド板14は、処理室1cの軸方向で最も他端側(図6で右側)に配置されている(図6の位置P1)。この状態で、掻き出し板13b、13cは、区切り板12a、12bに当接している。掻き出し板13aは、回転ドラム1の内側における軸方向一端側の面1lに当接している。粉粒体粒子の処理時には、区切り板12a、12b、掻き出し板13a、13b、13c、スライド板14によって、粉粒体粒子が隣接する処理室1a、1b、1c又は排出ゾーン1gに移動することが規制されており、異なる処理室1a、1b、1cの粉粒体粒子は混ざらない。
次に、本参考例のコーティング装置による粉粒体粒子を移送する動作について、図8〜図12を参照しつつ説明する。
最初に、回転駆動機構1kにより、図8に示すように、区切り板12a、12bの開口部12a1、12b1が、下方位置L3a、L3bとなり、掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1が上側位置H4a、H4b、H4cとなるように、回転ドラム1を回転させ、その状態となったら回転ドラム1を回転しないように固定する。この状態で、排出ゾーン1gの排出開口部1hは、下方に位置する。
次に、移送部材移動手段により、図9に示すように、スライド板14が回転ドラム1の内側における軸方向他端側の面1mの近傍の(排出ゾーン1gの他端側)位置P2に到達するまで、掻き出し板13a、13b、13c及びスライド板14を回転ドラム1の軸方向に沿って同期させて同距離移動させる。これにより、処理室1c内の粉粒体粒子が、掻き出し板13cに押圧されて排出ゾーン1gに移送され、排出ゾーン1gの下方の排出開口部1hを介して排出される。この時、掻き出し板13cは、その軸方向に沿った移動範囲の中で最も他端側の位置(P2c)となる。同時に、処理室1bの粉粒体粒子の一部が掻き出し板13bに押圧されて処理室1cに移送されると共に、処理室1aの粉粒体粒子の一部が掻き出し板13aに押圧されて処理室1bに移送される。この際に、処理室1cに移送される処理室1bの粉粒体粒子は区切り板12bの開口部12b1を通過し、処理室1bに移送される処理室1aの粉粒体粒子は区切り板12aの開口部12a1を通過する。この状態では、掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1は上側に配置されているため、掻き出し板13a、13b、13cにより、異なる処理室1a、1b、1cで処理された粉粒体粒子は混ざらない。
そして、移送部材移動手段により、図10に示すように、掻き出し板13bが区切り板12bに当接する(処理室1bの他端側)位置P2bに到達するまで、掻き出し板13a、13bを回転ドラム1の軸方向に沿って同期させて同距離移動させる。これにより、処理室1b内の粉粒体粒子の残りが、掻き出し板13bに押圧されて処理室1cに移送される。同時に、処理室1aの粉粒体粒子の一部が掻き出し板13aに押圧されて処理室1bに移送される。この際に、処理室1cに移送される処理室1bの粉粒体粒子は区切り板12bの開口部12b1を通過し、処理室1bに移送される処理室1aの粉粒体粒子は区切り板12aの開口部12a1を通過する。この状態では、掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1は上側に配置されているため、掻き出し板13a、13b、13cにより、異なる処理室1a、1b、1cで処理された粉粒体粒子は混ざらない。
その後、移送部材移動手段により、図11に示すように、掻き出し板13aが区切り板12aに当接する(処理室1aの他端側)位置P2aに到達するまで、掻き出し板13aを回転ドラム1の軸方向に沿って移動させる。これにより、処理室1a内の粉粒体粒子の残りが、掻き出し板13aに押圧されて処理室1bに移送される。この際に、処理室1bに移送される処理室1aの粉粒体粒子は区切り板12aの開口部12a1を通過する。この状態では、掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1は上側に配置されているため、掻き出し板13a、13b、13cにより、異なる処理室1a、1b、1cで処理された粉粒体粒子は混ざらない。
これで、処理室1a、1b、1c内の粉粒体粒子を隣接する処理室1b、1c又は排出ゾーン1gへ移送する動作は完了する。そして、図12に示すように、本参考例では、新たに処理室1aに所定量の粉粒体粒子を投入する。
引き続き、掻き出し板13a、13b、13c及びスライド板14の初期位置P1a、P1b、P1c、P1への復帰動作について、図13〜図17を参照しつつ説明する。
まず、移送部材移動手段により、図13に示すように、スライド板14のみを回転ドラム1の軸方向に沿って初期位置P1に復帰させる。初期位置P1でスライド板14は掻き出し板13cに当接する。
次に、回転駆動機構1kにより、図14に示すように、回転ドラム1を180°回転させた後、回転しないように固定する。この状態で、区切り板12a、12bの開口部12a1、12b1は上方位置H3a、H3bであり、掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1は下側位置L4a、L4b、L4cである。
次に、移送部材移動手段により、図15に示すように、掻き出し板13cが区切り板12bに当接する(処理室1cの一端側)初期位置P1cに到達するまで、掻き出し板13a、13b、13cを回転ドラム1の軸方向に沿って同期させて同距離移動させる。この際に、処理室1a、1b、1cにおける粉粒体粒子のそれぞれが掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1を通過する。この状態では、区切り板12a、12bの開口部12a1、12b1は上方に配置されているため、区切り板12a、12b及びスライド板14により、処理室1a、1b、1c内の粉粒体粒子は移動を規制され、また、異なる処理室1a、1b、1cの粉粒体粒子は混ざらない。
そして、移送部材移動手段により、図16に示すように、掻き出し板13bが区切り板12aに当接する(処理室1bの一端側)初期位置P1bに到達するまで、掻き出し板13a、13bを回転ドラム1の軸方向に沿って同期させて同距離移動させる。この際に、処理室1a、1bにおける粉粒体粒子のそれぞれが掻き出し板13a、13bの開口部13a1、13b1を通過する。この状態では、区切り板12a、12bの開口部12a1、12b1は上方に配置されているため、区切り板12a、12b及びスライド板14により、処理室1a、1b、1c内の粉粒体粒子は移動を規制され、また、異なる処理室1a、1b、1cの粉粒体粒子は混ざらない。
そして、移送部材移動手段により、図17に示すように、掻き出し板13aが回転ドラム1の軸方向一端側の面1lに当接する(処理室1a、1b、1cの一端側)初期位置P1aに到達するまで、掻き出し板13aを回転ドラム1の軸方向に沿って移動させる。この際に、処理室1aにおける粉粒体粒子が掻き出し板13aの開口部13a1を通過する。この状態では、区切り板12a、12bの開口部12a1、12b1は上方に配置されているため、区切り板12a、12b及びスライド板14により、処理室内1a、1b、1cの粉粒体粒子は移動を規制され、また、異なる処理室1a、1b、1cの粉粒体粒子は混ざらない。
これで、掻き出し板13a、13b、13c及びスライド板14の初期位置P1a、P1b、P1c、P1への復帰動作が完了する。そして、処理室1a、1b、1c内の粉粒体粒子の処理が再開される。
このように、参考例のコーティング装置では、各処理室1a、1b、1c内の掻き出し板13a、13b、13cを一端側所定位置P1a、P1b、P1cから他端側所定位置P2a、P2b、P2cまで同時に移動させることによって、全ての処理室1a、1b、1c内の粉粒体粒子を並行して移送可能である。しかも、掻き出し板13a、13b、13cを境界として処理室から排出される粉粒体粒子と処理室に導入される粉粒体粒子とが混ざることが防止できる。これにより、本参考例のコーティング装置では、粉粒体粒子を効率良く移送することが可能となる。
また、参考例のコーティング装置では、掻き出し板13a、13b、13c及びスライド板14の初期位置P1a、P1b、P1c、P1への復帰動作において、各処理室1a、1b、1cの粉粒体粒子が、掻き出し板13a、13b、13cの開口部13a1、13b1、13c1を通過する。これにより、掻き出し板13a、13b、13cの復帰動作が容易となる。そして、掻き出し板13a、13b、13c及びスライド板14の初期位置P1a、P1b、P1c、P1への復帰動作において、区切り板12a、12b及びスライド板14により、処理室内1a、1b、1cの粉粒体粒子は移動を規制され、また、異なる処理室1a、1b、1cの粉粒体粒子は混ざらない。
本参考例のコーティング装置による上記のコーティング処理は、バッチ式(回分式)で行っても良いし、連続式で行っても良い。ただし、本参考例のコーティング装置は、上述のように、掻き出し板13a、13b、13cを境界として、粉粒体粒子の移送の際に、処理室に供給中の粉粒体粒子とこの処理室から排出中の粉粒体粒子とは混ざらないので、連続式でコーティング処理を行うのに好適である。
本参考例では、回転ドラムの横断面形状が円形であったが、回転ドラムの横断面形状は多角形でもよい。
また、本参考例では、掻き出し板13a、13b、13cは、回転ドラム1に対して相対回転が規制されていたが、これらを回転ドラム1に対して相対回転自在とすると共に回転駆動機構1kとは別の移送部材切り換え手段を設けることによって、初期位置P1a、P1b、P1cへの復帰動作の時以外は、開口部13a1、13b1、13c1を上側所定位置H4a、H4b、H4cで固定しておき、初期位置P1a、P1b、P1cへの復帰動作の時に開口部13a1、13b1、13c1を下側所定位置L4a、L4b、L4cに切り換えて固定してもよい。このような場合には、回転ドラム1を処理室1a、1b、1cごとの分割構造として、それぞれを個別に回転駆動することも可能である。また、区切り板12a、12bを回転ドラム1に対して相対回転自在とすると共に回転駆動機構1kとは別の区切り部材切り換え手段を設けることによって、粉粒体粒子の移送時以外は、開口部12a1、12b1を上方所定位置H3a、H3bで固定しておき、粉粒体粒子の移送時に開口部12a1、12b1を下方所定位置L3a、L3bに切り換えて固定してもよい。
以上の説明では、各処理室に対応する回転ドラムの径が異なっていたが、各処理室に対応する回転ドラムの径は同じであってもよい。
1 回転ドラム
1a、1b、1c 処理室
1d 一端開口部(第2の開口部)
1o 開口部
6a、6b、6c 排出板(移送部材)
7a、7b、7c 仕切り板(仕切り部材)
7a1、7b1、7c1 開口部(通過部)
10 移送部材切り換え手段
12a、12b 区切り板(区切り部材)
12a1、12b1 開口部(通過部)
13a、13b、13c 掻き出し板(移送部材)
13a1、13b1、13c1 開口部(通過部)
15、16 排出プレート(排出部材)
H1a、H1b、H1c 上側所定位置
H2a、H2b、H2c 上方所定位置
L1a、L1b、L1c 下側所定位置
L2a、L2b、L2c 下方所定位置
M 粉粒体層
P1a,P1b,P1c 初期位置(一端側所定位置)
P2a,P2b,P2c 他端側所定位置

Claims (6)

  1. 回転ドラムの内部に収容された粉粒体粒子に対して、液材の添加と処理気体の通気を含む処理を施して被覆層を形成し、前記回転ドラムは、軸方向に沿って区画された複数の処理室を備えており、粉粒体粒子は軸方向一端側の前記処理室から軸方向他端側の前記処理室に順次に移送されて前記処理を施され、前記処理室内の粉粒体粒子を軸方向他端側に隣接する前記処理室又は前記回転ドラムの外部に移送する移送部材が前記各処理室に設けられているコーティング装置において、
    前記移送部材を、前記粉粒体粒子からなる粉粒体層より上側の所定位置と、該上側所定位置より下側の所定位置とに切り換える移送部材切り換え手段が設けられ、
    前記粉粒体粒子の処理中には、前記移送部材が前記上側所定位置に配置され、
    前記粉粒体粒子の移送時には、前記移送部材が前記下側所定位置に配置され、前記処理室の回転に伴い、前記粉粒体粒子が前記移送部材によって案内されることを特徴とするコーティング装置。
  2. 複数の前記処理室の間を仕切る仕切り部材が設けられ、
    該仕切り部材は、前記粉粒体粒子が通過するための通過部を有し、
    前記仕切り部材の通過部を、前記粉粒体粒子からなる粉粒体層より上方の所定位置と、該上方所定位置より下方の所定位置とに切り換える通過部切り換え手段が設けられ、
    前記粉粒体粒子の処理中には、前記通過部が前記上方所定位置に配置され、
    前記粉粒体粒子の移送時には、前記通過部が前記下方所定位置に配置され、前記通過部を粉粒体粒子が通過することを特徴とする請求項1に記載のコーティング装置。
  3. 前記粉粒体粒子の移送時に、前記仕切り部材の通過部が、軸方向他端側の処理室における前記移送部材より処理室の回転方向前側に通じることを特徴とする請求項2に記載のコーティング装置。
  4. 最も他端側の処理室の他端側に開口部が設けられ、
    前記粉粒体粒子を前記回転ドラムの外部に排出するための排出部材が最も他端側の処理室の内部に設けられ、
    前記開口部における内周面が、他端側に向かって漸次拡径した形状に形成され、
    前記排出部材は、前記回転ドラムの回転により最も他端側の処理室の内部における粉粒体粒子を前記開口部に案内し、前記開口部に案内された粉粒体粒子は前記開口部の内周面に案内されて前記開口部から前記回転ドラムの外部に排出されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコーティング装置。
  5. 更に、最も一端側の処理室の一端側に第2の開口部が設けられ、
    前記粉粒体粒子を前記回転ドラムの外部に排出するための排出部材が最も一端側の処理室の内部に設けられ、
    前記第2の開口部における内周面が、一端側に向かって漸次拡径した形状に形成され、
    前記排出部材は、前記回転ドラムの回転により最も一端側の処理室の内部における粉粒体粒子を前記第2の開口部に案内し、前記第2の開口部に案内された粉粒体粒子は前記第2の開口部の内周面に案内されて前記第2の開口部から前記回転ドラムの外部に排出されることを特徴とする請求項4に記載のコーティング装置。
  6. 前記処理気体の給気条件と、前記液材の噴霧条件の少なくとも一方を、前記処理室毎に個別的に制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のコーティング装置。
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