JP7405450B2 - 連続コーティング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、錠剤や食品等の粉粒体(以下、錠剤等と称する)に対しコーティング処理を行う装置に関し、特に、粉粒体のコーティング処理を連続的に行い得る連続コーティング装置に関する。
従来より、医薬品や食品等の製造装置として、多角形断面や円形断面の回転ドラム(以下、適宜ドラムと略記する)を用いたコーティング装置が知られている。回転ドラムはコーティングパンとも呼ばれ、水平軸線を中心に回転し、ドラム内部にはコーティング液を供給するスプレー装置が設置される。ドラム内に投入された錠剤等は、ドラムの回転に伴って転動し、その表面にはスプレー装置から糖衣液等のコーティング液が噴霧される。コーティング液の噴霧と共に、回転ドラム内には適宜、熱風や冷風が供給・排気され、錠剤等の層を通過して、錠剤等の表面にコーティング層が形成される。
特開昭61-230731号公報 特開2001-129382号公報 特開2014-152041号公報 特開昭59-108607号公報
しかしながら、従来のコーティング装置は、回転ドラム内に錠剤等を所定量投入してコーティング処理を行うバッチ式の装置であるため、処理量が限られ、さらに、1バッチごとに装置の分解や洗浄が必要となるため生産効率が良くないという問題があった。
本発明の連続コーティング装置は、粉粒体のコーティング処理を連続的に実施する連続コーティング装置であって、前記粉粒体が収容され、その中を前記粉粒体が移動する粉粒体搬送路と、前記粉粒体搬送路に対し振動を付与する加振装置と、前記粉粒体搬送路の上方に配され、前記粉粒体にコーティング液を噴霧する複数個のスプレーガンと、前記コーティング液が噴霧された前記粉粒体を加温し、前記コーティング液を乾燥させる乾燥装置と、を有し、前記加振装置によって付与される振動に伴って前記粉粒体搬送路内を移動する前記粉粒体に対し、前記乾燥装置によって前記粉粒体を加温しつつ、前記スプレーガンにより前記コーティング液を噴霧することを特徴とする。
本発明にあっては、錠剤等の粉粒体(被処理物)を収容可能な粉粒体搬送路を振動させることにより、粉粒体搬送路内の粉粒体を移動させる。そして、粉粒体搬送路内を移動する粉粒体に対し、粉粒体搬送路の上方に配したスプレーガンによってコーティング処理を実施する。これにより、粉粒体搬送路内を移動させながら粉粒体をコーティング処理することができ、粉粒体の連続的なコーティング処理が可能となる。
前記連続コーティング装置において、前記粉粒体搬送路を、上部が開口した半筒状のトラフにて構成し、前記トラフを、長手方向に沿って傾斜した状態で配置し、前記トラフ内の前記粉粒体を、前記加振装置によって付与される振動により、前記トラフ内の傾斜を上るように移動させるようにしても良い。
前記粉粒体搬送路を、直線状に形成された複数個の前記トラフにより多角形の角環状に形成しても良い。この場合、角環状に形成された前記粉粒体搬送路を径方向に沿って複数列配置し、径方向に隣接する列の前記粉粒体搬送路の間に、一方の列から他方の列に前記粉粒体が移動する乗継部を設けても良い。また、前記粉粒体搬送路を、直線状に形成された複数個の前記トラフを並列に配置して形成しても良い。
前記連続コーティング装置に、前記粉粒体搬送路を収容するハウジングと、前記ハウジング内に前記粉粒体を加温する処理気体を供給する給気口と、前記ハウジング内の前記処理気体を排出する排気口と、をさらに設けても良い。
また、前記乾燥装置として、前記粉粒体に対し遠赤外線を付与する遠赤外線ヒータを用いても良い。
一方、前記連続コーティング装置において、前記粉粒体搬送路を、螺旋状に配置されたフロートレイにて構成し、前記フロートレイが取り付けられ、前記加振装置によって振動が付与される筒状のスカートと、前記フロートレイを覆うように配されたハウジングと、前記ハウジングに設けられ、該ハウジング内に前記粉粒体を加温する処理気体を供給する給気口と、該ハウジング内の前記処理気体を排出する排気口と、を設け、前記スカートの振動に伴って前記フロートレイ内を移動する前記粉粒体に対し、前記処理気体を前記ハウジング内に供給しつつ、前記スプレーガンにより前記コーティング液を噴霧するようにしても良い。
前記連続コーティング装置において、前記フロートレイは、円形螺旋状(外形が円形となった螺旋状)に複数段設けても良い。なお、前記フロートレイを多角形螺旋状(外形が、例えば、六角形、八角形、九角形などの多角形となった螺旋状)に複数段設けても良い。その場合、スカートも角筒形状に形成することが好ましい。
また、前記粉粒体が、前記スカートの振動に伴って前記フロートレイ内を上方に向かって移動するようにしても良い。さらに、前記スカートはその外径が下方に向かって拡径しており、前記フロートレイは、前記スカートの外周に取り付けられ、螺旋の外径が下段側に向かって拡径しているようにしても良い。
加えて、前記スプレーガンを、前記スカートの側面部又は前記ハウジングの側面部に取り付けても良い。また、前記フロートレイを、上部が開口した断面略L字形に形成し、該フロートレイの底面部の一端を、前記スカートの側面部に固定しても良い。
さらに、前記粉粒体搬送路に、前記処理気体が流通可能な通気孔を設けても良い。
本発明の連続コーティング装置によれば、粉粒体を収容する粉粒体搬送路を振動させることにより粉粒体搬送路内の粉粒体を移動させ、粉粒体搬送路の上方に配したスプレーガンによって、粉粒体搬送路内を移動する粉粒体に対しコーティング処理を実施するようにしたので、粉粒体搬送路内を移動させながら粉粒体をコーティング処理することができ、粉粒体の連続的なコーティング処理が可能となる。したがって、バッチ式のコーティング装置のように、処理量の制限がなく、また、各バッチごとの洗浄等も必要ないため、効率良いコーティング処理が可能となる。
本発明の実施の形態1である連続コーティング装置の構成を示す説明図である。 図1の連続コーティング装置の内部構成を示す説明図である。 図1の連続コーティング装置の要部構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態2である連続コーティング装置の内部構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態3である連続コーティング装置の構成を示す説明図である。 図5の連続コーティング装置の内部構成を示す説明図である。 図5の連続コーティング装置の要部構成を示す説明図である。 図5の連続コーティング装置において、コーティング液をスプレーガンから斜め下方向に噴射させた変形例を示す説明図である。 図5の連続コーティング装置において、スプレーガンをスカート側に取り付けた変形例の説明図である。 本発明の実施の形態4である連続コーティング装置におけるフロートレイの構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態5である連続コーティング装置の構成を示す説明図である。 図11の連続コーティング装置におけるトラフの構成を示す説明図であり、(a)はトラフを上方から見た構成、(b)はトラフを側方から見た構成をそれぞれ示している。 本発明の実施の形態6である連続コーティング装置の構成を示す説明図である。 図13の連続コーティング装置におけるトラフの配置を示す説明図である。 図13の連続コーティング装置を正面方向から見た説明図である。 トラフの構造を示す説明であり、(a)は内外のトラフの断面、(b)はトラフの長手方向の傾斜をそれぞれ示している。 乗継部の構成を示す説明図である。 処理気体の供給経路に関する変形例の説明図である。 断面円弧形状のフロートレイを使用し、ガンホルダをフロートレイに沿うように螺旋状に配した変形例の説明図である。
以下の実施形態の目的は、錠剤等のコーティング処理を連続的に実施可能な連続コーティング装置を提供することにある。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1~3は、本発明の実施の形態1である連続コーティング装置1(以下、コーティング装置1と略記する)の構成を示す説明図である。コーティング装置1は、錠剤等の粉粒体(被処理物)に対しフイルムコーティングを行う。図19に示すように、コーティング装置1は、円筒形状のハウジング15内に、円形螺旋状に形成したフロートレイ(粉粒体搬送路)2を複数段(8~12段程度)配した構成となっている。フロートレイ2の上方には、所定の間隔で複数個のスプレーガン3が配置されている。
コーティング装置1では、錠剤4等の被処理物は、装置に付与される振動により、下から上に向かってフロートレイ2内を転動しつつ移動する。フロートレイ2上を移動する錠剤4には、スプレーガン3によってコーティング液が噴霧される。錠剤4に噴霧されたコーティング液は、装置上部から供給される処理気体(乾燥エア)によって乾燥固化され、錠剤4の表面にコーティング層が形成される。
フロートレイ2は、上部が開口した断面略L字形状となっており、垂直方向に積み上がる形で螺旋状に設けられている(スパイラルトレイ構造)。フロートレイ2の上部開口幅は約80~120mm、高さは約50~100mm程度に形成されている。フロートレイ2の底面部2aには、前面に亘って直径3mm程度の通気孔11が多数設けられている。装置上部からの給気は、この通気孔11を通ってフロートレイ2を上から下に抜け、下段側に流通する。これにより、処理気体がフロートレイ2内の錠剤層を通過し、錠剤4の表面のコーティング液を乾燥させ、錠剤4の表面にコーティング層が形成される。なお、上記寸法や以下に述べる各種数値はあくまでも例示であり、錠剤4の種類や仕様、処理形態等により種々変更可能であって、本発明はこれらの数値には限定されない。
フロートレイ2の螺旋外径は約800~2000mm程度となっている。装置全体では、フロートレイ2の長さは約25~40m程度に設定されている。装置全体の高さは、1500~3000mm程度となっている。フロートレイ2の底面部2aは、その一端縁2bが、円筒形状のスカート12の側面部12aに溶接等により固定されている。フロートレイ2は、スカート12の側面部12aに固定支持されている。フロートレイ2の最下段には、図示しない錠剤供給装置(被処理物供給装置)から、サプライダクト18を介して錠剤4が連続的に供給される。
スカート側面部12aには、処理気体の吹き抜け防止用の邪魔板13が設けられている。邪魔板13は、上方からの処理気体が通気孔11を通らず、フロートレイ2に沿って下方に吹き抜けてしまうのを防止するため、処理気体の流路を塞ぐように、フロートレイ2の上方に配されている。コーティング装置1では、邪魔板13は、各段に1~4枚程度設けられている。
スカート12は、装置上部からの給気がコーティング液の乾燥に寄与せず、装置中央をバイパスして排気されてしまうことを防止すべく設けられている。スカート12を設けることなく螺旋状のフロートレイ2をハウジング15内に配すると、給気の多くが螺旋中央を下方に抜けて排気されてしまうおそれがあり、熱効率が低下するという問題が生じる。そこで、本発明によるコーティング装置1では、ハウジング15内にスカート12を設け、装置上部からの給気がスカート12の周囲を流れるよう構成する。これにより、スカート側面部12aに配したフロートレイ2に対し、上方からの給気が無駄なく流れ込み、装置の熱効率向上が図られる。
スカート12は、厚手のステンレス鋼にて形成されており、スカート12の内部は中空となっている。スカート12の内部は中実でも良く、本発明における筒状は中実形態も含む概念である。ただし、装置重量やイナーシャを考慮すると中空状のスカートが好ましい。スカート12の下端部には加振装置5が取り付けられている。加振装置5は、スカート12を介してフロートレイ2に振動を付与できる。加振装置5は、スカート12を挟んで対称に設けられた一対の振動モータを備えている。2つの振動モータは、スカート12の垂直軸に対し傾斜した状態で配置されている。振動モータには、偏心ウエイト等を用いた振動子が回転自在に配されている。両振動モータを適宜回転させることにより、スカート12にねじり振動が付与される。スカート12の振動に伴い、フロートレイ2も同様にねじり振動し、フロートレイ2内の錠剤4が下方から上方に向けて搬送される。
フロートレイ2及びスカート12は、ステンレス製のハウジング15内に収容されている。前述のように、ハウジング15もまた円筒形状となっている。ハウジング15の上部には開口部16、下部には排気口17が設けられている。開口部(給気口)16には、ブロア等の給気装置6(乾燥装置)により、熱風や温風、冷風などの処理気体を適宜供給できる。排気口17は、図示しない排気装置と接続されている。開口部16から供給された処理気体は、ハウジング15とスカート12と間を通り、装置外に吸引排気される。なお、前述の邪魔板13は、ハウジング15側に取り付けることも可能である。また、排気口17は、装置や製品の仕様に応じて複数個設けても良く、それらを適宜開閉可能としても良い。
スカート12の側面部12aには、複数個(例えば、50個)のスプレーガン3が取り付けられている。スプレーガン3には、ニードルタイプの2流体ノズルが使用されている。スプレーガン3は、各段のフロートレイ2の上方に配されている。図3に示すように、スプレーガン3は、給液配管やエア配管が収容されたガンホルダ21に取り付けられている。ガンホルダ21は、スカート側面部12aに放射状に複数本(ここでは四方に4本)配されている。ガンホルダ21は、図示しないコーティング液供給装置に接続されている。本実施の形態ではスプレーガン3としてニードルタイプのものを用いているが、本発明の連続コーティング装置においては、ニードルレスタイプや3流体タイプなど他の種類のスプレーガンも使用可能である。
スカート12にはさらに、錠剤の乾燥状態を検出する乾燥状態確認センサ22が設けられている。乾燥状態確認センサ22は、各スプレーガン3の後段に1つずつ配されている。乾燥状態確認センサ22としては、例えば、NIR(近赤外線)センサなどが使用される。コーティング装置1では、スプレーガン3は、1ガンごとに個別に噴射量がコントロール可能となっている。例えば、各乾燥状態確認センサ22による検出結果に基づき、図示しない制御装置により、錠剤4の水分量(乾燥状態)を把握し、次のスプレーガン3のスプレー量をフィードバック制御可能である。ガンホルダ21に上下動機構(図示せず)を取り付け、スプレーガン3を上下方向に移動させて錠剤4に対するスプレー量を調整しても良い。また、乾燥状態確認センサ22の検出結果に基づいて加振装置5の動作を制御し、錠剤4の移動速度を調整しても良い。
各スプレーガン3の後段に、重量測定やラマン分光測定等による膜厚確認センサを各段ごとに設け、コーティング処理の終点管理を行っても良い。さらに、温度測定センサを設けて錠剤4の温度を検出しても良い。カメラにより錠剤4の状態を撮影し、画像認識による色調測定などを行ってコーティング状態を管理し、スプレーガン3のフィードバック制御や終点管理を行っても良い。乾燥状態確認センサ22や膜厚確認センサ、温度測定センサ、カメラなどによる錠剤4の状態検出は、何れかひとつ、あるいは、複数併用して行うことが可能である。膜厚確認センサ等によりコーティング終了が確認された場合は、その後のスプレーを取りやめたり、フロートレイ2の各段ごとに排出ポート(図示せず)を設け、そこからコーティング終了品を取り出したりしても良い。コーティング処理が終了した錠剤4を適宜その段から排出することにより、錠剤4に余分な振動を付与することを避けることができ、摩損や割れ欠けの発生を未然に防止可能となる。
フロートレイ2内の錠剤4には、スプレーガン3により、図示しないコーティング液供給装置から送給されるコーティング液が噴霧される。コーティング装置1では、スプレーガン3と錠剤4との距離は30~60mm程度となって各段の間隔は、80~120mm程度に設定されている。スプレーガン3は、フロートレイ2の最上段1~2段と最下段1~2段には配されておらず、フロートレイ2の最下段部は予熱加温、最上段部は乾燥加温にそれぞれ充当される。
コーティング装置1では、次のようにしてコーティング処理が実施される。コーティング装置1のフロートレイ2は、加振装置5から付与される振動によりスカート12と共に振動している。フロートレイ2を振動させた状態にて、サプライダクト18から錠剤4が連続的に投入される。また、ハウジング15内には、開口部16から温風が供給される。開口部16から供給された温風は、スカート12の表面に沿って下方に流れる。そして、温風はフロートレイ2に当たり、フロートレイ2自体やその中の錠剤4を加温し、通気孔11からさらに下方へと流れる。
サプライダクト18からフロートレイ2の下端部に供給された錠剤4は、スカート12の振動に伴って上方に転動しつつ移動する。移動に際し、錠剤4は、まずフロートレイ2の最下段部の予熱処理段Pにて予熱され、中段のコーティング処理段Cに上昇する。図3に示すように、錠剤4は、フロートレイ2をほとんど隙間なく下から上へと搬送される。この場合、錠剤4を上から下へと搬送すると、自重や形状による転がりや、処理気体による押し出しなどにより、錠剤同士の隙間があきやすく、コーティング液がフロートレイ2に付着しやすい傾向がある。その点、錠剤4を下から上へと搬送する当該コーティング装置1では、自重や形状による転がりや、処理気体による押し出しは、錠剤同士を密集させる方向に作用する。その結果、コーティング液がフロートレイ2自体にかかりにくくなり、トレイへのコーティング液の付着が抑えられる。
コーティング処理段Cは6~7段(概ね、20m程度の長さ)設けられている。コーティング処理段Cでは、フロートレイ2の延伸方向に沿って複数設けられたスプレーガン3から錠剤4にコーティング液が噴霧され、コーティング処理が施される。スプレーガン3の噴霧方向を錠剤4の移動方向に傾け、スプレーガン3のエアにより錠剤4の移動を促進することも可能である。
フロートレイ2内の錠剤4は、コーティング液の噴霧を受けながら転動搬送され、開口部16から供給される温風にて適宜乾燥されて上方に移動する。コーティング処理段Cを通った後、錠剤4は、最上段部の乾燥処理段Dに至り温風乾燥される。コーティング装置1では、フロートレイ2自体も処理気体により加温されているため、錠剤4は、フロートレイ2の熱によっても乾燥される。そして、乾燥処理段Dにて乾燥処理を施された錠剤4は、ハウジング15の上部に設けられた排出路23から装置外へと排出される。コーティング装置1では、錠剤4の処理は、投入から排出までおよそ150分で完了する。
このように、本発明のコーティング装置1は、錠剤4をコーティング処理するフロートレイ2を螺旋状に配し、それを振動させて錠剤4を搬送する。そして、フロートレイ2に沿って配したスプレーガン3により、移動する錠剤4に対してコーティング処理を実施する。これにより、錠剤等の錠剤4を搬送しながらコーティング処理を施すことができ、粉粒体の連続的なコーティング処理が可能となる。したがって、バッチ式のコーティング装置のように、処理量の制限がなく、また、各バッチごとの洗浄等も必要ないため、効率良いコーティング処理が可能となる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2である連続コーティング装置31(以下、コーティング装置31と略記する)について説明する。図4は、本発明の実施の形態2であるコーティング装置31の構成を示す説明図である。以下の実施の形態では、実施の形態1のコーティング装置1と同様の部分、部材については同一の名称あるいは符号を付し、その説明は省略する。
図4のコーティング装置31では、スプレーガン3がハウジング15の内壁15aに取り付けられている。その他の構成は。実施の形態1のコーティング装置1と同様である。スプレーガン3は、先のコーティング装置1と同様に、各段のフロートレイ2の上方に複数個取り付けられている。スプレーガン3は、ハウジング内壁15a側からフロートレイ2内の錠剤4にコーティング液を噴霧する。コーティング装置31の場合、ガンホルダ32は、ハウジング15の外壁15bに垂直方向に沿って取り付けられている。ガンホルダ32は、各段のスプレーガン3に対し、ハウジング15の外側からコーティング液等を供給する。
スプレーガン3をハウジング内壁15aに配し、ガンホルダ32をハウジング15の外側に設けることにより、スプレーガン3やガンホルダ32を装置内に配置しやすくなり、スプレーガン3等のレイアウト性が向上する。その結果、装置設計の自由度が向上すると共に、装置のメンテナンスも容易となり、設計や現場作業の工数削減が可能となる。
(実施の形態3)
図5~7は、本発明の実施の形態3である連続コーティング装置41(以下、コーティング装置41と略記する)の構成を示す説明図である。図5のコーティング装置41は、円錐台形状のハウジング42内に、円形螺旋状に形成したフロートレイ2を複数段(8~12段程度)配した構成となっている。先の実施形態と同様に、フロートレイ2の上方には、所定の間隔で複数個のスプレーガン3が配置されている。コーティング装置41では、フロートレイ2が円錐台形状のスカート43に階段状に配されている。したがって、フロートレイ2上方にクリアランスを確保しやすく、スプレーガン3の配置がさらに容易になる。
コーティング装置1と同様に、コーティング装置41においても、錠剤等の錠剤4は、装置に付与される振動により下から上に向かってフロートレイ2内を転動しつつ移動する。したがって、自重や形状による転がりや、処理気体による押し出しは、錠剤同士を密集させる方向に作用し、コーティング液がフロートレイ2に付着しにくくなる。フロートレイ2上を移動する錠剤4には、スプレーガン3によってコーティング液が噴霧される。錠剤4に噴霧されたコーティング液は、装置上部から供給される処理気体によって乾燥固化され、錠剤4の表面にコーティング層が形成される。
前述同様、フロートレイ2は、上部が開口した断面略L字形状となっている。フロートレイ2の底面部2aには、直径3mm程度の通気孔11が多数設けられている。コーティング装置41もフロートレイ2は螺旋状に設けられているが、ここでは、螺旋の外径が下段側に向かって拡径した状態で配置されている。フロートレイ2の最上段の螺旋外径は約600~900mm、最下段の螺旋外径は約1800~3000mm程度となっている。装置全体では、フロートレイ2の長さは約25~40m程度に設定されている。装置全体の高さは1500~2500mm程度となっている。
フロートレイ2の底面部2aは、その一端縁2bが、円錐台形状のスカート43の側面部43aに溶接等により固定されている。フロートレイ2は、スカート43の側面部43aに固定支持されている。コーティング装置41では、フロートレイ2は、装置を上方から見たとき、上下のトレイが重ならない状態で階段状に設置されている。これにより、フロートレイ各段の錠剤4の状態をセンサや目視にて確認することが容易となる。また、フロートレイ2を円錐台状に設けることにより、スロープの揚程や傾斜を抑えつつ、スプレーガン3をフロートレイ2の直上に容易に配することができる。したがって、コーティング液をスプレーガン3の垂直真下に向けて噴射でき、スプレーガン3と錠剤4との間の距離を一定にできる。
スカート側面部43aには、処理気体の吹き抜け防止用の邪魔板13が設けられている。コーティング装置41においても、処理気体はスカート側面部43aに沿って流れ、上方からの給気がフロートレイ2に無駄なく流れ込む。スカート43の中央には、直径300mm程度の中空のセンターポール14が設けられている。センターポール14の下端部には、加振装置5が取り付けられている。加振装置5を適宜作動させることにより、センターポール14、スカート43及びフロートレイ2が振動し、フロートレイ2内の錠剤4が下方から上方に向けて搬送される。
フロートレイ2及びスカート43は、ステンレス製のハウジング42内に収容されている。ハウジング42もまた円錐台形状となっている。ハウジング42の上部には開口部16、下部には排気口17が設けられている。開口部16は給気装置6と、排気口17は図示しない排気装置とそれぞれ接続されている。開口部16から供給された処理気体は、ハウジング15とスカート43と間を通り、装置外に吸引排気される。邪魔板13は、ハウジング42側に取り付けることも可能である。
ハウジング42の側壁42aには、複数個のスプレーガン3が取り付けられている。スプレーガン3は、各段のフロートレイ2の上方に配されている。図5~7に示すように、スプレーガン3は、給液配管やエア配管が収容されたガンホルダ44に取り付けられている。ガンホルダ44は、ハウジング42に放射状に複数本(ここでは十字状に4本)配されている。ガンホルダ44は、図示しないコーティング液供給装置に接続されている。
ハウジング42にはさらに、錠剤の乾燥状態を検出する乾燥状態確認センサ22が設けられている。乾燥状態確認センサ22は、各スプレーガン3の後段に1つずつ配されている。コーティング装置41のスプレーガン3も、1ガンごとに個別に噴射量がコントロール可能である。したがって、各乾燥状態確認センサ22による検出結果に基づき、各スプレーガン3のスプレー量をフィードバック制御することが可能である。この場合も、温度測定センサやカメラなどを用いて、スプレーガン3のフィードバック制御を行っても良い。また、スプレーガン3を上下方向に移動させて錠剤4に対するスプレー量を調整しても良い。さらに、乾燥状態確認センサ22の検出結果に基づいて加振装置5の動作を制御し、錠剤4の移動速度を調整しても良い。
フロートレイ2内の錠剤4には、スプレーガン3によりコーティング液が噴霧される。コーティング装置41では、スプレーガン3と錠剤4との距離は30~60mm程度となっている。各段の間隔は、80~120mm程度に設定されている。スプレーガン3は、フロートレイ2の最上段1~2段と最下段1~2段には配されていない。フロートレイ2の最下段は予熱加温、最上段は乾燥加温にそれぞれ充当される。
コーティング装置41においても、前述のコーティング装置1と同様の工程にてコーティング処理が実施される。まず、加振装置5によりフロートレイ2を振動させ、サプライダクト18より錠剤4を連続的に投入する。ハウジング42内には、開口部16から温風を供給する。開口部16から供給された温風はスカート43の表面に沿って下方に流れ、フロートレイ2を通り抜け下方へと流通する。サプライダクト18からフロートレイ2に供給された錠剤4は、まずフロートレイ2の最下段部の予熱処理段Pにて予熱され、中段のコーティング処理段Cに上昇する。
コーティング処理段Cは6~7段(概ね、20m程度の長さ)設けられている。コーティング処理段Cでは、スプレーガン3から錠剤4にコーティング液が噴霧される。フロートレイ2内の錠剤4は、コーティング液の噴霧を受けながら転動搬送され、開口部16から供給された温風にて適宜乾燥されて上方に移動する。コーティング処理段Cを通った後、錠剤4は、最上段部の乾燥処理段Dに至り温風乾燥される。乾燥処理が終わった錠剤4は、ハウジング42の上部に設けられた排出路23から装置外へと排出される。
コーティング処理の終点管理は、実施の形態1のコーティング装置1と同様に、各スプレーガン3の後段に配された各種センサ(前述の乾燥状態確認センサ22や膜厚確認センサ等)の検出値に基づいて行われる。前述同様、コーティング終了が確認された場合は、その後のスプレーを取りやめたり、フロートレイ2の各段ごとに排出ポート(図示せず)を設け、そこからコーティング終了品を取り出したりする。コーティング終了品を各段から排出すれば、錠剤4に余分な振動を付与することを避けることができ、摩損や割れ欠けの発生を未然に防止することが可能となる。
このように、コーティング装置41にあっては、フロートレイ2を螺旋状に配し、それを振動させて錠剤4を搬送する。そして、フロートレイ2に沿って配したスプレーガン3により、移動する錠剤4に対してコーティング処理を実施する。これにより、前述のコーティング装置1,31と同様に、錠剤4を移動させながらコーティングを行うことができ、粉粒体の連続的なコーティング処理が可能となる。また、コーティング装置41では、フロートレイ2が、下段側が拡径する形で螺旋状に設けられ、スカート側面部43aに階段状に配されているので、スプレーガン3が配置しやすく、スプレーガン3のレイアウト性が向上する。その結果、装置設計の自由度が向上すると共に、装置のメンテナンスも容易となり、設計や現場作業の工数削減を図ることが可能となる。
実施の形態3のコーティング装置41では、コーティング液をスプレーガン3の垂直真下に向けて噴射する構成を示したが、コーティング液を斜め向きに噴射するようにしても良い。例えば、図8の連続コーティング装置45のように、フロートレイ2に対し、ガンホルダ44に取り付けられたスプレーガン3から斜めにコーティング液を噴射しても良い。図8の連続コーティング装置45では、先のコーティング装置41と異なり、上下のフロートレイ2が径方向にオーバーラップする形で配されており、その分、装置の径方向の寸法が削減されている。
また、実施の形態3のコーティング装置41では、スプレーガン3をハウジング42側に取り付けた例を示したが、図9の連続コーティング装置46のように、スプレーガン3をスカート43側に取り付けることも可能である。その場合、スカート43の側面部43aに給液路を兼ねたガンホルダ47を所定間隔で突設し(例えば、1段に4個等分に配置)、スプレーガン3をフロートレイ2の上方に配置する。スカート43内には、各ガンホルダ47にコーティング液を供給する給液パイプ48を設ける。
図9の連続コーティング装置46もまた、上下のフロートレイ2が径方向にオーバーラップしている。しかし、コーティング装置41のように、上下のフロートレイ2がオーバーラップしない構成にて、スプレーガン3をスカート43側に取り付けることも勿論可能である。図5,8のコーティング装置41,45において、ガンホルダ44から装置内部に向けて図9のようなガンホルダを突設し、そこにスプレーガン3を配置することも可能である。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4である連続コーティング装置51(以下、コーティング装置51と略記する)におけるフロートレイの構成を示す説明図である。図10に示すように、実施の形態4のコーティング装置51は、これまでの実施の形態とは異なり、フロートレイ(粉粒体搬送路)52が各段で非連続に設けられている。前述のコーティング装置1,31,41では、フロートレイ2が下端から上端(始点から終点)まで一体に形成されていたのに対し、コーティング装置51では、各段ごとにフロートレイ52を区切り、各段間に段差部53が設けられている。その他の構成は先の実施の形態と同様であり、実施の形態4の構成は、各コーティング装置1,31,41の何れにも適用可能である。
図10に示すように、フロートレイ52上を移動する錠剤4は、各段端部に設けた段差部53で一旦上から下に流れ落ち、次段に移動した後、さらに上昇する。すなわち、錠剤4は、次段への移動の際に、段差部53にて下方に落ちながら転動する。これにより、コーティング装置51では、錠剤4の反転・撹拌が促進され、コーティング処理効率が向上し、処理時間の短縮が図られる。
(実施の形態5)
図11,12は、本発明の実施の形態5である連続コーティング装置81(以下、コーティング装置81と略記する)の構成を示す説明図である。図11,12に示すように、コーティング装置81は、錠剤4の搬送路を多段の螺旋状ではなく、直線的な溝状部材(トラフ)とし、それらを複数個並列に配置した構成となっている。コーティング装置81では、ステンレス製のトラフ82,83が2個並設されている。錠剤4の流路となるトラフ(粉粒体搬送路)82,83は、上面が開放された半筒状の部材であり、断面は倒立台形状に形成されている。トラフ82,83は、箱形のハウジング84にて下側から保持されている。各トラフ82,83には加振装置5がそれぞれ取り付けられている。
トラフ82,83は長手方向に沿って約2°傾斜しており、両者は互いに逆方向に傾斜している。すなわち、トラフ82は、一端側82aを上に、他端側82bを下にして傾斜する。一方、トラフ83は、一端側83aを下に、他端側83bを上にして傾斜している。トラフ82の一端側82aは、トラフ83の一端側83aより上方に配置される。トラフ83の他端側83bは、トラフ82の他端側82bより上方に配置される。トラフ82,83の両端部には、両トラフ82,83を接続するブリッジ85a,85bが設けられている。ブリッジ85a,85bにより、両トラフ82,83内の空間が連通する。また、トラフ82の他端部側には、錠剤排出口86が設けられている。錠剤排出口86は、コーティング処理中は閉鎖されており、処理終了後に開放され、そこからコーティングされた錠剤4が装置外へと排出される。
トラフ82,83の上方には、フレキシブルジョイント88を介して固定フード89が取り付けられている。固定フード89の中央には給気口90が設けられている。給気口90は給気装置6と接続されている。固定フード89内には、給気装置6から給気口90を介して処理気体が供給される。固定フード89内に供給された処理気体は、トラフ82,83に流入する。トラフ82,83の底面部87には、全長に亘って多数の通気孔11が設けられている。通気孔11を通った処理気体は、トラフ82,83の下方のハウジング84に流入する。ハウジング84には排気口91が設けられている。ハウジング84内に流入した処理気体は、排気口91から装置外部へ排出される。
両トラフ82,83の上方には、スプレーガン3(3a,3b)と遠赤外線ヒータ(乾燥装置)92(92a,92b)が設けられている。トラフ82,83内の錠剤4に対しては、スプレーガン3a,3bによってコーティング液が噴霧される。コーティング装置81では、スプレーガン3から噴霧される液滴の飛び散り防止のため、処理気体は、スプレー方向と同じ上から下へと供給される。ただし、処理気体を下から上へと供給することも可能である。コーティング液が噴霧された錠剤4は、給気装置6から供給される処理気体と、遠赤外線ヒータ92による熱によって乾燥される。トラフ82,83の上方にはさらに、錠剤4の乾燥状態を検出するための乾燥状態確認センサ22(22a,22b)が設けられている。ここでは、乾燥状態確認センサ22として、電磁波を用いたセンサが使用されている。
コーティング装置81では、トラフ82の他端側82bに錠剤4が供給される。トラフ82は加振装置5によって振動しており、他端側82bに供給された錠剤4は、振動に伴い、トラフ82内を一端側82aに向かって転動しつつ移動する。トラフ82,83内には、錠剤4の進路を妨げるようにバッフル93が設けられており、トラフ82内の錠剤4は、バッフル93によって撹拌されながら一端側82aに移動する。トラフ82内を転動する錠剤4の表裏には、スプレーガン3aによってコーティング液が噴霧される。コーティング液が噴霧された錠剤4は、処理気体と遠赤外線ヒータ92aによって乾燥される。コーティング装置81では、錠剤4は、上方に位置する一端側82aに向かって、傾斜を上るように移動する。これにより、未コーティング状態の錠剤4が先走りして移動することがなく、後ろから押されるように錠剤4が移動し、効果的なコーティング処理が可能となる。
一端側82aに至った錠剤4は、ブリッジ85aを通って、トラフ83の一端側83aに移動する。トラフ82の一端側82aはトラフ83の一端側83aより上方に位置するため、錠剤4は、ブリッジ85aを流下してトラフ83側に移動する。トラフ83もまた加振装置5によって振動しており、一端側83aに供給された錠剤4は、振動に伴い、トラフ83内を他端側83bに向かって転動しつつ移動する。その際も、錠剤4には、スプレーガン3bによってコーティング液が噴霧され、処理気体と遠赤外線ヒータ92bによって乾燥される。なお、乾燥処理は、処理気体と遠赤外線の何れか一方のみでも良い。他端側83bに至った錠剤4は、ブリッジ85bを通って、トラフ82の他端側83bに流下して移動する。
トラフ82,83内の錠剤4は、乾燥状態確認センサ22によって乾燥状態が検知される。錠剤4の乾燥状態を確認しつつ、コーティング液の噴霧と乾燥を繰り返す。そして、錠剤4に対し所定量のコーティング液を噴霧し、錠剤4が十分に乾燥したところで処理を終了する。コーティング処理が完了した錠剤4は、錠剤排出口86から装置外へと排出される。このように、コーティング装置81では、直線状の傾斜トラフ82,83を複数個並列に配置することにより、コンパクトな構成で錠剤の連続コーティング処理が可能となる。
なお、当該実施の形態5では、トラフを2個並置した構成としたが、これを3個以上並置しても良い。その際、錠剤を前段のトラフに戻さず、後段のトラフに錠剤を順次送る構成としても良い。また、コーティング処理に際し、コーティング液噴霧の前に錠剤の予熱処理を行っても良い。予熱を行う場合は、スプレーガン3a,3bを作動させることなく、錠剤4を処理気体や遠赤外線にて加温し、所定温度まで錠剤4が暖まったところでコーティング液の噴霧を行う。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6として、実施の形態5のトラフと同様の直線状のステンレス製トラフを角環状に配した連続コーティング装置101(以下、コーティング装置101と略記する)について説明する。図13~15は、本発明の実施の形態6であるコーティング装置101の構成を示す説明図である。図13,14に示すように、コーティング装置101は、トラフ102,103を六角形状に内外2列に配置した構成となっており、流路長を確保しつつ装置のコンパクト化を図っている。
錠剤4の流路となるトラフ(粉粒体搬送路)102,103は、断面が倒立台形状の半筒状に形成されている。コーティング装置101では、6個のトラフ102a~102fが内側、6個のトラフ103a~103fが外側に配されている。トラフ102,103には、振動モータを用いた加振装置5によって振動が付与される。コーティング装置101では、内側のトラフ102aに供給された錠剤4は、振動により図13において左回りに移動し、トラフ102fにて外側のトラフ103aに移動する。トラフ103aに移動した錠剤4は、同様に左回りに移動し、トラフ103fに至り錠剤排出口104から装置外へと排出される。トラフ102,103内を移動する錠剤4には、コーティング液の噴霧と乾燥処理が実施される。
コーティング装置101は、トラフ102,103が設けられた錠剤搬送部105と、錠剤搬送部105を支持しつつ振動を付与する搬送駆動部106を備えている。錠剤搬送部105では、トラフ102a~102fとトラフ103a~103gが鋼製のハウジング107内に収容、設置されている。図16(a)に示すように、内側のトラフ102a~102fは、外側のトラフ103a~103gよりも高い位置に設けられている。トラフ102,103には、加振装置5により回転振動が付与されるため、トラフ102,103内の錠剤4には遠心力が作用する。このため、コーティング装置101では、内側のトラフ102から外側のトラフ103に錠剤を移動させるべく、トラフ102がトラフ103よりも高い位置に設置されている。
トラフ102a,103a等の各トラフは、図16(b)に示すように、下流側が上になるように、錠剤4の進行方向に向かって約2°上方に傾斜している。内側のトラフ102fと外側のトラフ103aとの間は、図14に示すように乗継部108となっており、ブリッジ109によって接続されている。乗継部108では、内側のトラフ102fから、ブリッジ109を介して、内側のトラフ103aに錠剤4が移動する。すなわち、上方側のトラフ102fに至った錠剤4は、ブリッジ109内を流下し、下方側のトラフ103aに移動する。
図17は、乗継部108の構成を示す説明図である。乗継部108において、トラフ102fの下流側端部は端壁111にて閉鎖されている。トラフ102fの外周側の側壁112は端部が切り欠かれており、錠剤流出口113が形成されている。錠剤流出口113からは、トラフ103aに向かってブリッジ109が延びている。ブリッジ109は断面U字形となっており、一方の側壁109aは、トラフ102fの端壁111と一体に形成されている。他方の側壁109bは、錠剤流出口113にて側壁112と接続されている。ブリッジ109の底面114は、トラフ102fの底面115と面一に形成されている。
乗継部108のトラフ103a側には、トラフ102fからブリッジ109が挿入される。トラフ103aの上流側端部は端壁116にて閉鎖されている。トラフ103aの内周側の側壁117も端部が切り欠かれており、錠剤流入口118が形成されている。錠剤流入口118には、トラフ102fからブリッジ109が挿入される。錠剤流入口118の内周側には、ブリッジ109の下方にブリッジ受け119が延設されている。
ハウジング107の上方には、円形のハウジングカバー121と固定枠122が取り付けられている。ハウジングカバー121は固定枠122に着脱可能となっている。ハウジングカバー121は、コーティング処理の状況が把握できるように、ポリカーボネートにより透明に形成されている。固定枠122は鋼製となっており、固定枠122とハウジング107との間は、シリコン製のフレキシブルジョイント123によって気密状態で接続されている。固定枠122は、支持アーム124を介して4本の架台柱125に固定されている。
固定枠122の中央には給排気口(給気口)126が設けられており、ハウジングカバー121を貫通し装置上方にて開口している。給排気口126には、上方給気の場合、給気装置6により処理気体が供給される。また、下方給気の場合は、給排気口126には図示しない排気管が接続される。ハウジング107の底面127には、外側の各トラフ103a~103fごとに給排気口(排気口)128が設けられている。給排気口128には、給排気口128を開閉するためのバルブ129が取り付けられている。
コーティング装置101では、上方給気の場合、給気装置6から給排気口126を介してハウジング107内に処理気体が供給される。ハウジング107では、各トラフ102,103に処理気体が供給される。コーティング装置101においては、内周側のトラフ102の底面には通気孔は設けられていない。トラフ102では、処理気体はトラフ102やその中を流れる錠剤4に当たり、錠剤4の加温(予熱)に用いられる。一方、トラフ103の底面部には通気孔11が設けられている。トラフ103に入った処理気体は、錠剤4を乾燥させつつ通気孔11から下方に抜ける。処理気体は、トラフ103が取り付けられたステンレス製のトラフ支持筐体131内を流れ、給排気口128から装置外へと排出される。
固定枠122には、スプレーガン3(3a~3f)と遠赤外線ヒータ(乾燥装置)92(92a~92e,92f~92k)が設けられている。スプレーガン3a~3fは、各トラフ103a~103fの上方に、装置仕様に応じて1~3個程度(本装置では1個)配置されている。遠赤外線ヒータ92a~92e,92f~92kは、トラフ102a~102f,103a~103fの上方にそれぞれ1個ずつ配置されている。トラフ103内の錠剤4に対しては、スプレーガン3によってコーティング液が噴霧される。コーティング液が噴霧された錠剤4は、給排気口126から供給され通気孔11に抜ける処理気体と、遠赤外線ヒータ92による熱によって乾燥される。コーティング装置101においても、各トラフ103a~103fの上方には乾燥状態確認センサ22a~22fが設けられている。
ハウジング107は、底部に取り付けられた振動軸132によって支持されている。振動軸132は、搬送駆動部106の振動テーブル133に取り付けられている。振動テーブル133には、加振装置5が設けられている。加振装置(振動モータ)5は一対(2個)設けられており、ハウジング107に対し回転振動を付与する。振動テーブル133は、防振スプリング134を介して支持柱135に取り付けられている。加振装置5が作動すると、振動テーブル133と振動軸132を介して、ハウジング107が振動する。これにより、ハウジング107に取り付けられたトラフ102,103が振動し、トラフ内の錠剤4が下流方向に搬送される。
コーティング装置101では、フィーダ136により、内側のトラフ102aに錠剤4を供給する。トラフ102aに供給された錠剤4は、振動に伴い、トラフ102aから左回りにトラフ102fまで転動しつつ移動する。各トラフ102a~102fでは、上流側から勾配を上り下流側に錠剤4が移動する。例えば、トラフ102aに供給された錠剤4は、トラフ102aの傾斜を上りトラフ102b側に移動する。トラフ102aの端部に至った錠剤4は、トラフ102aからトラフ102bに流れ落ちる。トラフ102bに入った錠剤4は、同様に傾斜を上って移動し、錠剤4はこれを繰り返しトラフ102fまで移動する。その際、トラフ102では、処理気体と遠赤外線ヒータ92a~92eによって錠剤4の予熱が行われる。
処理気体は、コーティング処理の際、ハウジング107内に常時供給される。一方、処理の初期や終期など、錠剤4が存在しないトラフが存在するときは、トラフ103のバルブ129は必要に応じて適宜閉鎖する。例えば、錠剤4が流れ込んできたトラフ103から順にバルブ129を開けたり、コーティングが終了し、錠剤4がなくなったトラフ103のバルブ129を閉めたりする。これにより、ハウジング107内に供給した処理気体が、錠剤4の乾燥に供されず、給排気口128から短絡して吹き抜けてしまうのを防止する。
トラフ102fに至った錠剤4は、乗継部108のブリッジ109を流下し、外側トラフ103aに移動する。トラフ103aに移動した錠剤4は、前述同様、振動に伴い、左回りにトラフ103gまで移動する。トラフ103では、スプレーガン3a~3fにより、錠剤4に対しコーティング液が噴霧される。また、トラフ103では、錠剤4が処理気体と遠赤外線ヒータ92g~92kによって加温される。これにより、錠剤表面のコーティング液が乾燥され、錠剤4の表面にコーティング層が形成される。なお、乾燥処理は、処理気体と遠赤外線の何れか一方のみでも良い。トラフ103内の錠剤4は、乾燥状態確認センサ22によって乾燥状態が検査される。各スプレーガン3a~3fのスプレー量は、センサ22a~22fにて検出された錠剤4の乾燥状態に基づいて調整される。コーティング処理が完了した錠剤4は、錠剤排出口104から装置外へと排出される。
このように、コーティング装置101では、トラフ102,103を複数個環状に配置することにより、流路長を確保しつつ、コンパクトな構成で錠剤の連続コーティング処理が可能となる。また、バッチ式のコーティング装置のように、処理量の制限がなく、また、各バッチごとの洗浄等も必要ないため、効率良いコーティング処理が可能となる。例えば、ドラム式のコーティング装置において同量のコーティング液を噴霧する場合と比較すると、コーティング装置101では、概ね1/6程度の時間でコーティング処理が可能となる(43L噴霧時:2時間→20分)。さらに、コーティング装置101は、トラフごとに加振装置を取り付ける必要がなく、全体を1つの加振装置5で振動させることができる。したがって、装置構成が簡略化されると共に、装置価格の低減も図られる。
なお、上述の例では、スプレーガン3をトラフ103側のみに配置したが、スプレーガン3をトラフ102側にも配置しても良い。また、スプレーガン3や遠赤外線ヒータ92の個数は各トラフに1個には限定されず、それらを1トラフに2個以上設けることも可能である。乾燥状態確認センサ22の個数も同様であり、1トラフに2個以上設けても良い。さらに、トラフの個数や列数も装置仕様に応じて適宜変更可能であり、トラフを六角形以外の多角形(三角形や四角形、八角形など)に配したり、内外に3列以上に配したりすることも可能である。加えて、各トラフを円弧状に形成し、複数個のトラフを円環状に配列しても良い。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、予熱処理段Pにおける予熱処理や、コーティング処理段C(特に下段側)における乾燥処理を効果的に行うため、図18に示すように、温風等の処理気体を直接、予熱処理段Pやコーティング処理段Cに供給する供給路61を設けても良い。その際、処理気体は、スカート表面に設けたルーバー付きの送気口(給気口)62などからフロートレイ2に供給される。この場合、処理気体の供給路61として、スカート12,43の内面に送気ダクト63を設けても良い(図18(a))。また、スカート12,43を二重構造とし、外壁64と内壁65の間に通気部66を設けて処理気体を流通させても良い(図18(b))。さらに、センターポール14からスカート表面に向かって送気管67を設けても良く(図18(c))、種々の構成が採用可能である。
図18の例では、実施の形態3のようなテーパ形状のスカート43に供給路61等を設けた構成を示したが、スカート12のような直円筒形状のものにも同様に供給路61等を設けることが可能である。例えば、図18(c)の構成の場合、スカート12内の中心に図5のようなセンターポール14を設け、そこからスカート表面に向かって送気管67を設けても良い。なお、前述の実施の形態1,2の各装置において、スカート12内にセンターポール14を設け、センターポール14に振動を付与しても良い。
また、予熱処理段Pやコーティング処理段Cに対応して、ハウジング15,42に、乾燥装置として、遠赤外線ヒータなどの加熱装置を配したり、スカート12,43やフロートレイ2,52自体に加熱装置を設けたりしても良い。ハウジング15,42の熱効率向上や作業性改善のため、ハウジング15,42の外側にケースを配しても良く、その際、ハウジング15,42とケースとの間に断熱材を配しても良い。
加えて、フロートレイ2,52の加振方法は、スカート12,43の加振のみならず、フロートレイ2,52自体を直接加振したり、装置全体を加振したりする方法も採用し得る。また、スカート12,43を、上下方向に各段ごとあるいは複数段ずつ、複数個に分け、各分割したスカートに対し個々に振動を付与するように加振装置を設けて良い。かかる分割構造は、スカートの高さが高い場合や、スカート43のように上下でスカート外径やフロートレイ外径に差がある場合などに好適である。連続コーティング装置の洗浄の際も、ハウジング内に洗浄液を満たして振動を付与するなど、加振装置による振動付与はコーティング処理以外にも利用可能である。
一方、ガンホルダ21,45を、放射状ではなく、フロートレイ2,52の上方に、トレイに沿うように螺旋状に配し、そこに所定間隔にてスプレーガン3が取り付けても良い。また、フロートレイ2内の錠剤4を撹拌・転動させるためのバッフルを取り付けても良い。バッフルは、フロートレイ2,52内に直接設けたり、スカート12,43、ハウジング15,42からフロートレイ2,52内の錠剤層内に挿入したりするなど、種々の形態で設けることができる。バッフルにより、フロートレイ2,52内を移動する錠剤4の流れが適宜妨げられ、錠剤4の撹拌・転動が促進される。
さらに、前述の実施形態では、フロートレイ2として、断面略L字形状のものを使用した例を示したが、フロートレイ形状はこれには限定されず、例えば、断面が円弧状のトレイを使用することもできる。図19は、断面円弧形状のフロートレイ71を使用し、ガンホルダ72をフロートレイ71に沿うように螺旋状に配した構成の例を示す説明図である。図19の装置では、ハウジング73からフロートレイ71内にバッフル74が延設されている。フロートレイ71には、装置下部に設けたサプライトレイ75から錠剤4が供給される。サプライトレイ75にはサプライダクト18から錠剤4が供給される。なお、前日の実施の形態1~4においても装置底部にサプライトレイを設け、そこから錠剤を供給しても良い。
本発明は、錠剤のコーティング以外にも、菓子やガム等の食品のコーティングにも適用可能である。また、フイルムコーティングのみならず、錠剤や菓子等の糖衣コーティングにも利用可能である。糖衣コーティングの場合、糖衣がフロートレイに付着することを防ぐために、フロートレイを水流等の冷媒により水冷したり、スカートを経由して冷風を供給してフロートレイを風冷したりする。
1 連続コーティング装置
2 フロートレイ(粉粒体搬送路)
2a 底面部 2b 一端縁
3 スプレーガン 3a~3f スプレーガン
4 錠剤(粉粒体:被処理物) 5 加振装置
6 給気装置(乾燥装置) 11 通気孔
12 スカート 12a 側面部
13 邪魔板 14 センターポール
15 ハウジング 15a 内壁
15b 外壁 16 開口部(給気口)
17 排気口 18 サプライダクト
21 ガンホルダ 22 乾燥状態確認センサ
22a~22f 乾燥状態確認センサ
23 排出路 31 連続コーティング装置
32 ガンホルダ 41 連続コーティング装置
42 ハウジング 42a 側壁
43 スカート 43a 側面部
44 ガンホルダ 45 連続コーティング装置
46 連続コーティング装置 47 ガンホルダ
48 給液パイプ 51 連続コーティング装置
52 フロートレイ(粉粒体搬送路)
53 段差部 61 供給路
62 送気口(給気口) 63 送気ダクト
64 外壁 65 内壁
66 通気部 67 送気管
71 フロートレイ 72 ガンホルダ
73 ハウジング 74 バッフル
75 サプライトレイ 81 連続コーティング装置
82 トラフ 82a 一端側
82b 他端側 83 トラフ
83a 一端側 83b 他端側
84 ハウジング 85a ブリッジ
85b ブリッジ 86 錠剤排出口
87 底面部 88 フレキシブルジョイント
89 固定フード 90 給気口
91 排気口 92 遠赤外線ヒータ
92a~92k 遠赤外線ヒータ 93 バッフル
101 連続コーティング装置 102 トラフ
102a~102f トラフ(内側)
103 トラフ
103a~103g トラフ(外側)
104 錠剤排出口
105 錠剤搬送部 106 搬送駆動部
107 ハウジング 108 乗継部
109 ブリッジ 109a 側壁
109b 側壁 111 端壁
112 側壁 113 錠剤流出口
114 底面 115 底面
116 端壁 117 側壁
118 錠剤流入口 119 ブリッジ受け
121 ハウジングカバー 122 固定枠
123 フレキシブルジョイント
124 支持アーム 125 架台柱
126 給排気口 127 底面
128 給排気口 129 バルブ
131 トラフ支持筐体 132 振動軸
133 振動テーブル 134 防振スプリング
135 支持柱 136 フィーダ
P 予熱処理段 C コーティング処理段
D 乾燥処理段

Claims (10)

  1. 粉粒体が収容され、その中を前記粉粒体が移動する粉粒体搬送路と、
    前記粉粒体搬送路に対し振動を付与する加振装置と、
    前記粉粒体搬送路の上方に配され、前記粉粒体にコーティング液を噴霧する複数個のスプレーガンと、
    前記コーティング液が噴霧された前記粉粒体を加温し、前記コーティング液を乾燥させる乾燥装置と、を有し、
    前記加振装置によって付与される振動に伴って前記粉粒体搬送路内を移動する前記粉粒体に対し、前記乾燥装置によって前記粉粒体を加温しつつ、前記スプレーガンにより前記コーティング液を噴霧し、前記粉粒体のコーティング処理を連続的に実施する連続コーティング装置であって、
    前記粉粒体搬送路は、直線状に形成され上部が開口した半筒状の複数個のトラフにより多角形の角環状に形成され、
    前記トラフは、長手方向に沿って傾斜した状態で配置され、
    前記トラフ内の前記粉粒体は、前記加振装置によって付与される振動により、前記トラフ内の傾斜を上るように移動することを特徴とする連続コーティング装置。
  2. 請求項1記載の連続コーティング装置において、
    角環状に形成された前記粉粒体搬送路は、径方向に沿って複数列配置され、
    径方向に隣接する列の前記粉粒体搬送路の間に、一方の列から他方の列に前記粉粒体が移動する乗継部を備えることを特徴とする連続コーティング装置。
  3. 請求項1又は2記載の連続コーティング装置において、
    前記粉粒体搬送路を収容するハウジングと、
    前記ハウジング内に前記粉粒体を加温する処理気体を供給する給気口と、
    前記ハウジング内の前記処理気体を排出する排気口と、をさらに有することを特徴とする連続コーティング装置。
  4. 請求項1~の何れか1項に記載の連続コーティング装置において、
    前記乾燥装置として、前記粉粒体に対し遠赤外線を付与する遠赤外線ヒータを有することを特徴とする連続コーティング装置。
  5. 請求項記載の連続コーティング装置において、
    前記粉粒体搬送路は、螺旋状に配置されたフロートレイにて構成され、
    前記フロートレイが取り付けられ、前記加振装置によって振動が付与される筒状のスカートと、
    前記フロートレイを覆うように配されたハウジングと、
    前記ハウジングに設けられ、該ハウジング内に前記粉粒体を加温する処理気体を供給する給気口と、該ハウジング内の前記処理気体を排出する排気口と、を有し、
    前記スカートはその外径が下方に向かって拡径しており、
    前記フロートレイは、前記スカートの外周に取り付けられ、螺旋の外径が下段側に向かって拡径してなり、
    前記スカートの振動に伴って前記フロートレイ内を移動する前記粉粒体に対し、前記処理気体を前記ハウジング内に供給しつつ、前記スプレーガンにより前記コーティング液を噴霧することを特徴とする連続コーティング装置。
  6. 請求項記載の連続コーティング装置において、
    前記フロートレイは、円形螺旋状に複数段設けられることを特徴とする連続コーティング装置。
  7. 請求項5又は6記載の連続コーティング装置において、
    前記粉粒体は、前記スカートの振動に伴って前記フロートレイ内を上方に向かって移動することを特徴とする連続コーティング装置。
  8. 請求項5~7の何れか1項に記載の連続コーティング装置において、
    前記スプレーガンは、前記スカートの側面部又は前記ハウジングの側面部に取り付けられることを特徴とする連続コーティング装置。
  9. 請求項5~の何れか1項に記載の連続コーティング装置において、
    前記フロートレイは、上部が開口した断面略L字形に形成され、
    該フロートレイの底面部の一端が、前記スカートの側面部に固定されていることを特徴とする連続コーティング装置。
  10. 請求項3,5~9の何れか1項に記載の連続コーティング装置において、
    前記粉粒体搬送路は、前記処理気体が流通可能な通気孔を有することを特徴とする連続コーティング装置。
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