JP2014222048A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の筒内において第1ガスと第2ガスとの成層分布を簡単に実現できる内燃機関の吸気装置を提供する。
【解決手段】排気濃度が希薄なEGRリーンガス(第1ガス)が流れる通路22がエンジン10のスワール生成ポート12に接続され、排気濃度が濃厚なEGRリッチガス(第2ガス)が流れる通路25がエンジン10のタンブル生成ポート13に接続される。通路25にはEGRリッチガスの吸気流量を調整する吸気制御バルブ42が設けられる。ECU50は、EGRリッチガスの吸気流量がEGRリーンガスの吸気流量よりも少なくなるように、吸気制御バルブ42の開度を絞る。これにより、吸気行程終了時の筒内において、下部にEGRリーンガスを、上部にEGRリッチガスを配置した成層分布を簡単に実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の筒内への吸気を行う装置に関し、詳細には、濃度が異なるガスを筒内に層状に吸入する内燃機関の吸気装置に関する。
従来、内燃機関から排出されるエミッション(NOx、スモーク)を抑制するために、排気系から吸気系に還流したEGRガスと、新気とを別々に吸気して、それらガスを筒内で層状に分布(成層分布)させる技術がある(例えば特許文献1参照)。例えば特許文献1の吸気装置では、新気が流れる通路と、EGRガスが流れる通路とが設けられ、それら通路が吸気ポートの上流で合流して合流後の通路が吸気ポートに接続される。また、各通路にはそれぞれバルブが設けられる。そして、吸気行程の前半では、EGRガスが流れる通路に設けられたバルブを閉じ、新気が流れる通路に設けられたバルブを開けて、筒内に新気を吸入する。その後、吸気行程の後半では、新気が流れる通路に設けられたバルブを閉じ、EGRガスが流れる通路に設けられたバルブを開けて、筒内にEGRガスを吸入する。
このように、特許文献1の吸気装置では、新気、EGRガスのように濃度(酸素濃度、排気濃度)が異なる第1ガス、第2ガスを1つの吸気ポートから交互に吸入することで、筒内にてそれら第1ガス、第2ガスを層状に分布させている。
特開2006−266159号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、第1ガスと第2ガスとを筒内で成層分布するように吸気行程中に各通路に設けられたバルブの開閉を切り替える必要があった。つまり、従来では、吸気行程中のバルブの切り替え制御などの複雑な制御を伴わなければ第1ガスと第2ガスとを成層分布させることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、内燃機関の筒内において第1ガスと第2ガスとの成層分布を簡単に実現できる内燃機関の吸気装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の内燃機関の吸気装置は、第1の吸気ポート及び第2の吸気ポートを有した内燃機関の前記第1の吸気ポートから第1ガスを前記内燃機関の筒内に吸入し、前記第2の吸気ポートから前記第1ガスとは濃度が異なる第2ガスを前記筒内に吸入するとともに、
前記第2ガスの吸気流量を前記第1ガスの吸気流量より少なくする流量調整手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1ガスと第2ガスとを異なる吸気ポートから筒内に吸入するとともに、第2ガスの吸気流量を第1ガスの吸気流量より少なくしている。これにより、第1ガスは第2ガスに比べて勢いよく吸入されることになるので、筒内の下側(ピストン側)に第1ガスの層を、筒内の上側に第2ガスの層を配置できる。つまり、第1ガスと第2ガスとを成層分布させることができる。この際、第2ガスの吸気流量を少なくするだけでよく、バルブの開閉切り替えなどの複雑な制御を行う必要がないので、簡単に成層分布を実現できる。
車両に搭載されたエンジンシステムの構成図の第1例である。 車両に搭載されたエンジンシステムの構成図の第2例である。 EGRリーンガス通路22の一部と、EGRリッチガス通路25の一部を抜き出して、それら通路22、25を並べて示した図である。 クランク角に対する吸気バルブのリフト量の変化とEGRリーンガス、EGRリッチガスそれぞれの吸気流量の変化を示した図である。 筒内に吸入されるスワール流とタンブル流とを模式的に示した図である。 吸気行程終了時における筒内でのガスの分布を示した図である。 吸気行程終了時における筒内でのガスの分布を示し、吸気制御バルブの開度が大きすぎることによってEGRリーンガスとEGRリッチガスとの混合領域が広がった状態を示した図である。 圧縮行程終了時における筒内でのガスの分布を示した図である。 圧縮行程終了時における筒内の様子を示し、筒内の各部における排気濃度を色の濃淡で表した図である。 吸気バルブのリフト量の変化と、吸気バルブから吸気制御バルブまでの容積が小さいときと大きいときの吸気流量を示した図である。 吸気バルブから吸気制御バルブまでの容積が大きいときにおける、筒内でのガスの分布を示した図である。 吸気制御バルブをタンブル生成ポート内に設置したときにおけるその吸気制御バルブの構成を例示した図である。 図12の吸気制御バルブ42の斜視図であり、吸気制御バルブ42の開度が小さいときの状態の図である。 図12の吸気制御バルブ42の斜視図であり、吸気制御バルブ42の開度が大きいときの状態の図である。 EGRリッチガス量とEGR成層化の程度の関係をEGR率が低いときと高いときとで比較した図である。 目標EGR率が低いときにおけるEGRリーンガス、EGRリッチガスの吸気流量を示した図である。 目標EGR率が高いときにおけるEGRリーンガス、EGRリッチガスの吸気流量を示した図である。 EGR率に応じた吸気制御バルブの制御の手順を示したフローチャートである。 目標EGR率ごとの吸気制御バルブの開度のテーブルを例示した図である。 エンジンの運転領域を、均一EGRモードの運転領域501と成層EGRモードの運転領域502とに区分したマップの図である。 エンジンの運転状態に応じて均一EGRモードと成層EGRモードとの間で切り替えを行う処理を示したフローチャートである。 エンジンの運転領域を、均一EGRモードの運転領域501と、成層EGRモードの運転領域504と、スワール強化モードの運転領域505とに区分したマップの図である。 エンジンの運転状態に応じて均一EGRモードと成層EGRモードとスワール強化モードとの間で切り替えを行う処理を示したフローチャートである。
以下、本発明に係る内燃機関の吸気装置の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、車両に搭載されたエンジンシステム1の構成図を示している。エンジンシステム1は、内燃機関としてのディーゼルエンジン10(以下、単にエンジンという)と、そのエンジン10の運転に必要な各種構成とを備える形で構成されている。なお、本実施形態では、エンジン10は、4つの気筒11(シリンダ)を有した4気筒エンジンである。エンジン10は、各気筒11において、吸気、圧縮、燃焼、排気の4行程を経て動力を生み出す4ストローク機関である。吸気、圧縮、燃焼、排気の4行程による燃焼サイクル(「720°CA」周期)が、例えば各気筒11間で「180°CA」ずらして逐次実行される。図1の右側の気筒11から順に1番から4番までの番号を付けたときに、例えば、1番、3番、4番、2番の気筒11の順に燃焼サイクルが実行される。
各気筒11には、筒内(気筒11の内部)に吸入される吸入空気(ガス)の導入口となる吸気ポートとして、スワール生成ポート12とタンブル生成ポート13の2つの吸気ポートが接続されている。それら吸気ポート12、13は、気筒11の上部に設けられたエンジンヘッド内に形成されている。スワール生成ポート12は、スワール生成ポート12から筒内に吸入されるガスにスワール流(横渦)を生じさせる吸気ポートである。タンブル生成ポート13は、タンブル生成ポート13から筒内に吸入されるガスにタンブル流(縦渦)を生じさせる吸気ポートである。これら2つの吸気ポート12、13により、インジェクタ(図示外)から噴射された燃料と吸気ポート12、13から吸入されたガスとの混じりを良くできる。
なお、各吸気ポート12、13と筒内とを繋ぐ開口140(図1参照)にはその開口140の開閉を行う吸気バルブ14が設けられている。また、各気筒11には、筒内での燃焼後のガスを筒内から排出する排気ポートが接続されている。その排気ポートと筒内とを繋ぐ開口にはその開口の開閉を行う排気バルブ15が設けられている。
エンジンシステム1には、筒内に吸入される新気が流れる吸気通路21が設けられている。その吸気通路21には、上流側から、新気を圧縮する過給器31、過給器31で圧縮された新気を冷却するインタークーラ32が設けられている。また、インタークーラ32より下流の吸気通路21には、新気量を調整するスロットル33が設けられている。そのスロットル33より下流の吸気通路21から、各気筒11(厳密にはエンジンヘッド)に繋がる通路22(インテークマニホールドの通路。以下、EGRリーンガス通路という)が分岐している。各EGRリーンガス通路22は各気筒11のスワール生成ポート12に接続されている。EGRリーンガス通路22及び吸気通路21には、新気のみ又は新気にEGRバルブ41の開度に応じたEGRガスが混ざったガスglean(以下、EGRリーンガスという)が流れる。
また、各気筒11には、各気筒11から排出される排気ガスをまとめて排気通路27に渡すためのエキゾーストマニホールド23が接続されている。なお、排気通路27には、上流側から、排気ガスからエネルギーを回収する過給器のタービン37(可変ノズルターボ(VNT))、排気ガスに対して所定の処理を行う後処理装置38、排気ガスの流量を調整する排気絞り弁39がこの順で配置されている。後処理装置38は、排気ガス中のCO、HC等を酸化して除去する酸化触媒や排気ガス中のPMを除去するDPFなどである。
後処理装置38より下流の排気通路27に一端が接続され、他端が過給器37よりも上流にて吸気通路21に接続された低圧EGR通路28が設けられている。その低圧EGR通路28は排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路21に還流するための通路である。低圧EGR通路28には、その低圧EGR通路28を流れるEGRガスを冷却する低圧EGRクーラ40や、そのEGRガスの流量を調整する低圧EGRバルブ41が設けられている。なお、これら低圧EGR通路28、低圧EGRクーラ40及び低圧EGRバルブ41を有した低圧EGRシステムが備えられていなくても良い。この場合には、吸気通路21には新気のみが流れることになる。
エキゾーストマニホールド23には、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気系に還流させるための高圧EGR通路24が接続されている。その高圧EGR通路24には、高圧EGR通路24を流れるEGRガスを冷却する高圧EGRクーラ34や、そのEGRガスの流量を調整する高圧EGRバルブ35が設けられている。その高圧EGRバルブ35より下流の高圧EGR通路24からは、各気筒11(厳密にはエンジンヘッド)に繋がる通路25(以下、EGRリッチガス通路という)が分岐している。各EGRリッチガス通路25は、各気筒11のタンブル生成ポート13に接続されている。EGRリッチガス通路25には、EGRリーンガス通路22を流れるガス、すなわちEGRリーンガスよりもEGRガスの濃度が濃い(排気濃度が高い、酸素濃度が低い)ガスgrich(以下、EGRリッチガスという)が流れる。
また、エンジンシステム1には、吸気通路21と高圧EGR通路24とを接続する接続通路29が設けられている。その接続通路29は、EGRリーンガス通路22に分岐する前の吸気通路21と、EGRリッチガス通路25に分岐する前の高圧EGR通路24とを接続している。その接続通路29により、吸気通路21及びその下流のEGRリーンガス通路22を流れるガスの圧力と、高圧EGR通路24及びその下流のEGRリッチガス通路25を流れるガスの圧力とを同等にできる。その結果、筒内において、圧力の違いによりEGRリーンガスとEGRリッチガスとの成層分布が乱れるのを抑制できる。
さらに、低圧EGR通路28から還流されるEGRガスやEGRリッチガス通路25を流れるEGRリッチガス(排気ガス)だけではEGR率の目標値(目標EGR率)を達成できない場合には、接続通路29を介して高圧EGR通路24から吸気通路21にEGRガスを流し、又は吸気通路21から高圧EGR通路24に新気を流すことで、目標EGR率を達成できるようになっている。すなわち、目標EGR率が高い場合には、接続通路29を介して高圧EGR通路24から吸気通路21にEGRガスを流して吸気通路21及びEGRリーンガス通路22を流れるEGRリーンガスのEGR濃度を高くすることで、EGR率を上げることができる。反対に目標EGR率が低い場合には、接続通路29を介して吸気通路21から高圧EGR通路24に新気を流して高圧EGR通路24及びEGRリッチガス通路25を流れるEGRリッチガスのEGR濃度を低くすることで、EGR率を下げることができる。なお、EGR率は、筒内に吸入されるEGRガス(排気ガス)の量を、筒内に吸入されるガスの総吸入量(新気の吸入量+EGRガスの吸入量)で割った値である。
各EGRリッチガス通路25には、各EGRリッチガス通路25の開閉を行うバルブ42(以下、吸気制御バルブという)が設けられている。吸気制御バルブ42としては例えばバタフライ弁やシャッター弁などが用いられる。吸気制御バルブ42の設置位置はできるだけ吸気バルブ14に近いほうが良い。なぜなら、吸気バルブ14から吸気制御バルブ42までの容積が小さくなり、吸気流量の制御性が良くなるからである。
ただし、図2のエンジンシステム2のように、各EGRリッチガス通路25に分岐する前の通路241に吸気制御バルブ42を設けたとしても良い。より詳細には、図2では、吸気制御バルブ42は、各EGRリッチガス通路25に分岐する前、かつ、接続通路29より後の高圧EGR通路241に設けられている。なお、図2のエンジンシステム2は、吸気制御バルブ42の設置位置及び個数が図1のエンジンシステム1と異なっており、それ以外は図1のエンジンシステム1と同じである。図2の位置に吸気制御バルブ42を設けることで、吸気制御バルブ42の個数を1つに削減できる。
図1に戻り、エンジンシステム1には、吸気制御バルブ42に接続してその吸気制御バルブ42を作動させるアクチュエータ43が設けられている。そのアクチュエータ43は、例えばモータであったり、油圧、負圧で作動するアクチュエータであったりする。なお、アクチュエータ43は、吸気制御バルブ42ごとに設けられたとしても良いし、4つの吸気制御バルブ42間で共通のアクチュエータであったとしても良い。
エンジンシステム1には、吸気制御バルブ42を含む各バルブ(スロットル33、EGRバルブ35、41、吸気バルブ14、排気バルブ15など)の開閉(開閉時期や開度など)やインジェクタなどを制御することでエンジン10の運転を制御するECU50が設けられている。そのECU50は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータを主として構成されている。ECU50には、エンジン10の回転数を検出する回転数センサ61や、車両を運転する運転者の要求トルクを車両側に知らせるための運転操作部に相当するアクセルペダルの操作量(踏み込み量)を検出するアクセルセンサ62が接続されている。そして、ECU50は、それらセンサから入力されたエンジン回転数、アクセルペダルの操作量等に基づき、燃料噴射時期や噴射量や目標EGR率を決定したり、各バルブの開閉を制御したりする。また、ECU50は、自身が実行する処理のプログラム等の各種情報を記憶したROM、RAM等のメモリ51を備えている。
ECU50は、エンジン10から排出されるエミッションを抑制するために、EGRリーンガスとEGRリッチガスとが筒内で成層分布するように、それらEGRリーンガス、EGRリッチガスを筒内に吸入させている。図3は、EGRリーンガス通路22の一部と、EGRリッチガス通路25の一部を抜き出して、それら通路22、25を並べて示した図である。また、図4は、吸気行程においてEGRリーンガス及びEGRリッチガスをどのように吸入するのかを説明する図である。詳細には、図4は、クランク角に対する吸気バルブ14のリフト量の変化(図4(A))、EGRリーンガス、EGRリッチガスそれぞれの吸気流量の変化(図4(B))を示している。なお、図4(B)において、ライン201はスワール生成ポート12から吸入されるガス、つまりEGRリーンガスの吸気流量を示している。ライン202は、タンブル生成ポート13から吸入されるガス、つまりEGRリッチガスの吸気流量を示している。
図3に示すように、EGRリーンガス通路22には、吸気制御バルブが設けられていないので、EGRリーンガスは、図4(B)のライン201で示すように、吸気バルブ14(図1参照)のリフトに応じた吸気流量で筒内に吸入される。これに対して、EGRリッチガスの吸入に関し、ECU50は、図3に示すように、吸気行程の間中、吸気制御バルブ42を全開よりも小さい開度にする。これによって、図4(B)のライン202で示すように、EGRリッチガスの吸気流量をEGRリーンガスの吸気流量(ライン201)よりも少なくする。なお、吸気行程中、吸気制御バルブ42は全開ではないものの低開度で開いていることになるので、EGRリッチガスは、吸気バルブ14のリフトに連動して筒内に吸入、つまり吸気行程の前半から吸入されることになる。このように、EGRリッチガスの吸気流量を絞る結果、EGRリッチガスはEGRリーンガスよりも弱く吸入されることになる。
また、図5は、スワール生成ポート12から筒内110に吸入されるガスの流れ(スワール流)と、タンブル生成ポート13から吸入されるガスの流れ(タンブル流)とを模式的に示している。図5に示すように、スワール流(EGRリーンガス)は筒内110の外周寄りに吸入されるのに対し、タンブル流(EGRリッチガス)は筒内110の中央寄りに吸入される。
図4(B)のようにEGRリッチガスの吸気流量が絞られ、さらにEGRリーンガス、EGRリッチガスが図5のように吸入される結果、図6に示すように、吸気行程終了時(圧縮行程開始時)では、筒内110の下部(ピストン16側)にEGRリーンガスgleanが配置され、上部(吸気バルブ側)にEGRリッチガスgrichが配置される。詳細には、筒内110の上部の中央付近にEGRリッチガスgrichが配置され、そのEGRリッチガスgrichの周りにEGRリーンガスgleanが配置される。このように、圧縮行程開始時に、EGRリーンガスgleanとEGRリッチガスgrichとを筒内110で層状に分布させることができる。
なお、吸気制御バルブ42の開度が大きすぎると、EGRリッチガスとEGRリーンガスとの吸気流量の差が小さくなるので、筒内においてEGRリッチガスとEGRリーンガスとが混合しやすくなる。その結果、図7に示すように、筒内110においてEGRリーンガスとEGRリッチガスとの混合領域gmixが広がってしまい、図6に示す所望の成層分布から離れてしまう。なお、図7の混合領域gmixは、筒内110の外周に配置されたEGRリーンガスgleanの層と、筒内110の中央に配置されたEGRリッチガスgrichの層の間に配置されている。ECU50は、吸気行程終了時に図7のようにならないように、吸気制御バルブ42の開度を具体的にどの程度絞るのかを決定している。
その後、圧縮行程の終了時になると、図8に示すように、インジェクタ47の直下の中央エリア163にEGRリッチガスgrichを、つまり、排気濃度が高い(酸素濃度が低い)ガスを配置できる。また、中央エリア163の周りのスキッシュエリア162(ピストン16の上面外周部とエンジンヘッドの間の隙間)にEGRリーンガスgleanを配置できる。さらに、ピストン16の上面(頂部)にはキャビティ161が形成されており、そのキャビティ161の底面(以下、キャビティ底面161という)にEGRリーンガスgleanを配置できる。
また、図9は、図8と同様に圧縮行程終了時における筒内の様子を示し、筒内の各部における排気濃度の違いを色の濃淡の違いで表した図である。図9において、色が濃くなるほど排気濃度が高いことを示している。図9に示すように、EGRリーンガスとEGRリッチガスとの成層化を行うことにより、中央エリア163は排気濃度を高く(酸素濃度を低く)、キャビティ底面161やスキッシュエリア162は排気濃度を低く(酸素濃度を高く)することができる。
中央エリア163は、酸素量が多くかつ温度が高くなりやすいエリアであり、窒素と酸素が結びついてNOxが発生しやすいエリアとなっている。これに対し、キャビティ底面161やスキッシュエリア162は、酸素量が少なくスモーク(煤)が発生しやすいエリアである。よって、中央エリア163に配置された、酸素濃度が低いEGRリッチガスgrichの層はNOxの低減に寄与し、スキッシュエリア162及びキャビティ底面161に配置された、酸素濃度が高いEGRリーンガスgleanの層はスモークの低減に寄与する。つまり、図8、図9のように層状に配置することで、エミッション(NOx、スモーク)を低減できる。
また、上述したように、吸気バルブ14から吸気制御バルブ42までの容積を小さくすることで、EGRリッチガスの吸気流量の制御性が良くなる。図10はそのことを説明する図であり、詳細には、図10(A)は吸気バルブ14(図1参照)のリフト量の変化を示し、図10(B)は吸気バルブ14から吸気制御バルブ42までの容積が大きいときと小さいときとで吸気流量を比較した図である。図10(B)のライン203はEGRリーンガスの吸気流量を示している。ライン204は、吸気バルブ14から吸気制御バルブ42までの容積が小さいとき(例えば、1つの気筒11の排気量の1/20以下の容積)におけるEGRリッチガスの吸気流量を示している。ライン205は、吸気バルブ14から吸気制御バルブ42までの容積が大きいときにおけるEGRリッチガスの吸気流量を示している。
吸気バルブ14から吸気制御バルブ42までの容積が大きいと、その容積を有した通路にあらかじめ配置されていたEGRリッチガスが吸気行程の初期に吸入されることになるので、図10(B)のライン205で示すように、吸気行程の初期のEGRリッチガスの吸気流量が大きくなってしまう。その結果、図11に示すように、筒内110において吸気行程の初期に吸入されたEGRリッチガスとEGRリーンガスとの混合領域gmixが広がってしまい、図6の成層分布から離れてしまう。なお、図11の混合領域gmixは、筒内110の上部に配置されたEGRリッチガスgrichの層と、下部に配置されたEGRリーンガスgleanの層の間に配置されている。
EGRリッチガスの吸気流量の制御性を良くするという観点では、吸気制御バルブ42はタンブル生成ポート13内に設けられたとしても良い。ここで、図12は、吸気制御バルブ42をタンブル生成ポート13内に設置したときにおけるその吸気制御バルブ42の構成の一例を示した図である。なお、図12は、EGRリッチガス通路25、タンブル生成ポート13及び吸気制御バルブ42を側面から見たときの断面図を示している。また、図13、図14は、図12の吸気制御バルブ42の斜視図を示しており、図13は吸気制御バルブ42の開度が大きいときの状態、図14は吸気制御バルブ42の開度が小さいときの状態を示している。
タンブル生成ポート13内に吸気制御バルブ42を設置する場合には、図12〜図14に示すように、その吸気制御バルブ42の形状を筒状にしても良い。つまり、筒状の吸気制御バルブ42をタンブル生成ポート13内にはめ込む形で設置する。その吸気制御バルブ42は、図13、図14に示すように、筒の一方の開口部421から他方の開口部422にいくにしたがって次第に筒径が小さくなるように、筒の側面423が可動できるようになっている。図13は開口部422が大きくなっている状態を示し、図14は開口部422が小さくなっている状態を示している。図13、図14に示すように、吸気制御バルブ42には筒の側面423を可動させる可動部424が設けられている。そして、その可動部424をアクチュエータにより押したり引いたりすることで、側面423が図13の状態と図14の状態との間で可動するようになっている。このように、筒状の吸気制御バルブ42を採用することで、その吸気制御バルブ42をタンブル生成ポート13内に容易に設置できる。
(EGR率に応じた吸気制御バルブ42の制御)
ところで、図1、図2のエンジンシステム1、2では、EGRリーンガスが流れる通路とEGRリッチガスが流れる通路とを上流にて接続する接続通路29やEGRバルブ35、41の開度調整により、平均EGR率を調整でき、目標EGR率を達成できるようになっている。しかし、吸気制御バルブ42をどの目標EGR率でも一律の開度に固定とすると、目標EGR率によっては接続通路29からEGRリーンガスとEGRリッチガスとの混合が進み、筒内でのEGR成層化の程度が低下してしまう。そのことを図15を参照して説明する。図15は、EGR率が低いときと高いときとで、タンブル生成ポート13から吸入されたEGRリッチガス量に応じてEGR成層化の程度がどのように変化するかを模式的に示した図である。なお、EGR成層化の程度とは、吸気行程の後、圧縮行程が終了した段階で最も排気濃度が高い部分(最も酸素濃度が低い部分)と最も排気濃度が低い部分(最も酸素濃度が高い部分)との差を意味する。図15において、ライン206は、EGR率が低いときにおけるEGRリッチガス量に対するEGR成層化の程度の変化を示している。ライン207は、EGR率が高いときにおけるEGRリッチガス量に対するEGR成層化の程度の変化を示している。
EGR成層化の程度を高くするためには、スワール生成ポート12からはできるだけ排気ガスが混ざっていないガス、つまり新気のまま吸入し、タンブル生成ポート13からはできるだけ新気が混ざっていないガス、つまりEGRガス(排気ガス)のまま吸入するのが望ましい。つまり、EGR成層化の程度を高くするためには、接続通路29を介して吸気通路21から高圧EGR通路24に流入する新気(EGRリーンガス)、高圧EGR通路24から吸気通路21に流入するEGRガス(EGRリッチガス)をできるだけ少なくするのが望ましい。
例えば、目標EGR率が30%であるとすると、スワール生成ポート12からは1回の吸気行程で吸入される総吸入量の70%の新気が吸入され、タンブル生成ポート13からは総吸入量の30%のEGRガスが吸入されたときに、理論上、EGR成層化の程度は最も高くなる。一方で、タンブル生成ポート13から例えば総吸入量の20%のEGRリッチガス(EGRガス)しか吸入されなかった場合には、目標EGR率30%を満足させるためには、残り10%分のEGRガスを接続通路29から吸気通路21に流入させて、スワール生成ポート12から吸入する必要がある。そうすると、EGRリーンガス通路22を流れるEGRリーンガスと、EGRリッチガス通路25を流れるEGRリッチガスとの間で排気濃度の差が小さくなってしまい、筒内においてEGR成層化の程度が低下してしまう。
反対に、タンブル生成ポート13から例えば総吸入量の40%のEGRリッチガスが吸入された場合には、そのEGRリッチガスがEGRガスそのものとすると目標EGR率30%を超えてしまうので、接続通路29から高圧EGR通路24に10%分の新気を流入させて、EGRリッチガスの排気濃度を薄める必要がある。この場合も、EGRリーンガスとEGRリッチガスとの間で排気濃度の差が小さくなってしまい、筒内においてEGR成層化の程度が低下してしまう。つまり、目標EGR率を固定とすると、図15の各ライン206、207で示すように、EGRリッチガス量が少なすぎても多すぎてもEGR成層化の程度が低下してしまう。具体的に言うと、EGRリッチガス量がゼロから増えていくにしたがって、EGR成層化の程度は最初は増加していき、ある値を境に減少していく。
また、例えば、目標EGR率が40%のときでは、スワール生成ポート12からは1回の吸気行程で吸入される総吸入量の60%の新気が吸入され、タンブル生成ポート13からは総吸入量の40%のEGRガスが吸入されたときに、理論上、EGR成層化の程度は最も高くなる。つまり、目標EGR率が変わると、EGRリッチガス量とEGR成層化の程度の関係も変わる。具体的には、図15に示すように、EGRリッチガス量とEGR成層化の程度の関係を示すラインが、EGR率の増加によりEGRリッチガス量が増加する方向にシフトする。つまり、EGR率が低いときのライン206よりも、EGR率が高いときのライン207のほうが、EGR成層化の程度を最高にするためのEGRリッチガス量が増加する。
そのため、図15に示すように、例えばEGR率にかかわらずEGRリッチガス量をX1で固定とした場合には、EGR率が低いとき(ライン206)にはEGR成層化の程度を高くできるものの、EGR率が高くなったときには(ライン207)、EGR成層化の程度が低下してしまう。
そこで、ECU50は、吸気行程終了時に図6のように成層分布するようにEGRリーンガスとEGRリッチガスとを吸入しつつ、目標EGR率が高いときには、低いときに比べてEGRリッチガス量が増加するように、吸気制御バルブ42の開度を変えている。具体的には、ECU50は、EGRリッチガスの吸気流量がEGRリーンガスの吸気流量よりも少なくなるように吸気制御バルブ42の開度を絞りつつ、目標EGR率が高いときには低いときに比べて吸気制御バルブ42の開度を大きくして、EGRリッチガスの吸気流量を増加させる。
図16、図17は、目標EGR率の高低の違いで吸気流量がどのように変わるかを示した図である。詳細には、図16は、目標EGR率が低いときにおけるクランク角に対するEGRリーンガス、EGRリッチガスの吸気流量の変化を示している。図16において、ライン208はEGRリーンガスの吸気流量を示し、ライン209はEGRリッチガスの吸気流量を示している。図17は、目標EGR率が高いときにおけるクランク角に対するEGRリーンガス、EGRリッチガスの吸気流量の変化を示している。図17において、ライン210はEGRリーンガスの吸気流量を示し、ライン211はEGRリッチガスの吸気流量を示している。図16、図17のライン209、211の比較によると、目標EGR率が高いときには低いときに比べてEGRリッチガスの吸気流量(EGRリッチガス量)が増加しているのがわかる。
このとき、目標EGR率に応じて吸気制御バルブ42の開度をどの程度変更するかは、図15の関係を考慮して決定する。具体的には、例えば図15において、EGR率が低いときにはEGRリッチガス量がX1(ライン206でEGR成層化の程度が最高になるときのEGRリッチガス量)になるように吸気制御バルブ42の開度を決定する。また、EGR率が高いときにはEGRリッチガス量がX2(ライン207でEGR成層化の程度が最高になるときのEGRリッチガス量)になるように吸気制御バルブ42の開度を決定する。これにより、EGR率が低いときも高いときも接続通路29から流入するガス量を少なくでき、結果、EGR成層化の程度を高い値に維持できる。
具体的には、ECU50は、例えば図18のフローチャートの処理により、EGR率に応じた吸気制御バルブ42の制御を実行する。具体的には、先ず、エンジン10の運転状態として、回転数センサ61(図1参照)が検出したエンジン回転数と、エンジン10の負荷とを取得する(S11)。なお、エンジン10の負荷として、具体的には、アクセルセンサ62(図1参照)が検出するアクセルペダルの操作量に基づいてECU50自身が求めた燃料噴射量を取得する。
次に、S11で取得したエンジン10の運転状態(エンジン回転数、負荷)に基づいて目標EGR率を設定する(S12)。具体的には、メモリ51(図1参照)に、エンジン10の運転状態に応じた目標EGR率のマップをあらかじめ記憶しておき、そのマップと、S11で取得した今回の運転状態とから、目標EGR率を設定する。
次に、S12で設定した目標EGR率に応じた吸気制御バルブ42の開度を決定する(S13)。具体的には、目標EGR率ごとに、図15で示すようなEGRリッチガス量とEGR成層化の程度の関係をあらかじめ調べておく。そして、得られたEGRリッチガス量とEGR成層化の程度の関係に基づいて、各目標EGR率においてEGR成層化の程度が高くなるEGRリッチガス量(例えばEGR成層化の程度が最高になるEGRリッチガス量)を求める。そして、そのEGRリッチガス量にするための吸気制御バルブ42の開度を求める。得られた目標EGR率ごとの開度をメモリ51に記憶しておく。
ここで、図19は、メモリ51に記憶された目標EGR率ごとの吸気制御バルブ42の開度のテーブル300を例示している。テーブル300には、目標EGR率が格納されるEGR率格納欄301と、そのEGR率格納欄301に格納された各目標EGR率に応じた吸気制御バルブ42の開度が格納される開度格納欄302とが設けられている。なお、EGR率格納欄301の各欄には、目標EGR率の範囲が格納されている。
開度格納欄302には、目標EGR率が高くなるほど大きい開度が格納される。つまり、図19において、目標EGR率が15%〜20%のときの開度A1より、目標EGR率が20%〜25%のときの開度A2のほうが大きい。その開度A2よりも、目標EGR率25%〜30%のときの開度A3のほうが大きい。
そしてS13では、S12で設定した今回の目標EGR率に応じた開度を、メモリ51に記憶されたテーブル300から読み出す。
次に、アクチュエータ43を制御して吸気行程前に吸気制御バルブ42をS13で決定した開度にし、吸気行程の間中、その開度でEGRリッチガスの吸入を行う(S14)。これによって、目標EGR率に応じてEGRリッチガス量が増減し、これにより、目標EGR率が変化してもEGR成層化の程度を高い値に維持できる。S14の後、図18のフローチャートの処理を終了する。
(成層化を行うモードと行わないモードとの切り替え)
以上では、EGRリーンガスとEGRリッチガスとを図6のように成層分布させる成層EGRモード(本発明の「成層モード」に相当する)の詳細を説明した。本実施形態では、その成層EGRモードの他に、EGRリーンガスとEGRリッチガスとの成層化を行わないモードで吸気を行う場合もある。以下では、成層EGRモードと成層化を行わないモードとの切り替え方法について説明する。
エンジン10の負荷や回転数が高くなると、吸気流速が増加し、それにともない吸気抵抗も増加する。このとき、成層化を行うために吸気行程中に吸気制御バルブ42の開度を絞ると、吸気抵抗の影響でEGRリッチガスの筒内への吸入効率が著しく低下することがある。そこで、本実施形態のECU50は、エンジン10の負荷や回転数が高い運転領域でエンジン10を運転する場合には、吸気行程の間中、吸気制御バルブ42を全開の開度に固定する均一EGRモード(本発明の「流量大モード」に相当する)を実行する。この均一EGRモードは、EGRリーンガスとEGRリッチガスとを筒内で均一に分布させる、言い換えると、EGRリーンガスとEGRリッチガスとの混合を許容するモードである。これに対して、ECU50は、エンジン10の負荷や回転数が低い運転領域でエンジン10を運転する場合には成層EGRモードを実行する。
具体的には、メモリ51には、図20に示すように、エンジン回転数及び負荷で定まるエンジン10の運転領域に応じて均一EGRモードと成層EGRモードのどちらを実行するかを示したマップが記憶されている。図20のマップでは、均一EGRモードを実行するエンジン10の運転領域501と、成層EGRモードを実行するエンジン10の運転領域502とに区分されている。運転領域501は、エンジン回転数と負荷の少なくとも一方が高い運転領域であり、言い換えると、負荷が所定値(図20ではライン503が所定値に相当する)以上となる運転領域である。反対に運転領域502は。負荷が所定値(ライン503)未満となる運転領域である。
そして、ECU50は、例えば図21のフローチャートの処理により、成層EGRモードと均一EGRモードとの切り替えを行う。具体的には、先ず、エンジン10の運転状態として、回転数センサ61(図1参照)が検出したエンジン回転数と、エンジン10の負荷(燃料噴射量)とを取得する(S21)。
次に、S21で取得した運転状態が、図20のマップの運転領域502に属しているか否かを判断することで、成層EGRモードを実行するか否かを判断する(S22)。S21で取得した運転状態が運転領域502に属している場合には、成層EGRモードを実行すると判断する(S22:Yes)。この場合、上述した成層EGRモードを実行、つまり、図18の処理により目標EGR率に応じた開度に吸気制御バルブ42を固定して、EGRリッチガスの吸入を行う(S23)。その後、図21のフローチャートの処理を終了する。
一方、S22において、S21で取得した運転状態が運転領域501に属している場合には、均一EGRモードを実行すると判断する(S22:No)。この場合、均一EGRモードとして、吸気行程の間中、吸気制御バルブ42を全開にして、EGRリッチガスの吸入を行う(S24)。これにより、EGRリッチガスはEGRリーンガスと同等の吸気流量で吸入されるので、EGRリーンガスとEGRリッチガスのそれぞれを筒内において均一に分布させることができる。そして、高負荷、高回転数で吸気抵抗が増加したとしても、吸気効率の著しい低下を防止でき、結果、所望のエンジン出力を得ることができる。その後、図21のフローチャートの処理を終了する。
ところで、エンジン負荷や回転数が低い運転領域での燃焼効率を向上するために、筒内でのスワール流を強化するためのスワールコントロールバルブが設けられることがある(例えば、特開平6−101484号公報、特開平6−257448号公報参照)。そこで、エンジン負荷や回転数が低い運転領域では、吸気制御バルブ42をスワールコントロールバルブとして用いても良い。
具体的には、図20のマップに代えて、図22のマップをメモリ51に記憶しておく。なお、図22において、図20と変更がない部分には同一符号を付している。図22のマップは、エンジン10の運転領域を、均一EGRモードの運転領域501と、成層EGRモードの運転領域504と、スワール強化モードの運転領域505とに区分したマップである。均一EGRモードは、図20の均一EGRモードと同じであり、吸気制御バルブ42を全開の開度に固定して、EGRリーンガスとEGRリッチガスとを筒内で均一に分布させるモードである。図22のスワール強化モードは、低負荷時に筒内においてガスと燃料との混じりを向上するために、吸気制御バルブ42を全開よりも小さい開度に絞ることで、スワール流を強化するスワール強化モードである。
なお、成層EGRモードもスワール強化モードも吸気制御バルブ42の開度を絞る点では同じである。しかし、成層EGRモードはいかにEGR成層化の程度を向上できるかという観点で吸気制御バルブ42の開度が定まるのに対し、スワール強化モードはいかにスワール流を強化できるかという観点で吸気制御バルブ42の開度が定まる。つまり、スワール強化モードでは、成層EGRモードのときと吸気制御バルブ42の開度が異なっており、成層EGRモードや均一EGRモードよりもスワール流が強化されている。
図22の運転領域501は、図20の運転領域501と同じ領域に設定されている。運転領域504は、負荷が第1の所定値(ライン503)未満、その第1の所定値より小さい第2の所定値(ライン506)以上となる運転領域である。運転領域505は、負荷が第2の所定値(ライン506)未満となる運転領域、つまり、低負荷、低回転数の運転領域である。
そして、ECU50は、図21のフローチャートの処理に代えて、例えば図23の処理により、各モードの切り替えを行う。具体的には、先ず、エンジン10の運転状態(負荷、回転数)を取得する(S31)。次に、S31で取得した運転状態が、図22のマップの運転領域504に属しているか否かを判断することで、成層EGRモードを実行するか否かを判断する(S32)。
S31で取得した運転状態が運転領域504に属している場合には(S32:Yes)、成層EGRモードを実行する(S33)。その後、図23のフローチャートの処理を終了する。S31で取得した運転状態が運転領域504に属していない場合には(S32:No)、その運転状態が運転領域505に属しているか否かを判断することで、スワール強化モードを実行するか否かを判断する(S34)。
運転状態が運転領域504に属している場合には(S34:Yes)、スワール強化モードとして、吸気制御バルブ42を全開よりも小さい所定開度に固定して、EGRリッチガスの吸入を行う(S35)。その所定開度はスワール流を強化できるようにエンジン10の運転状態(負荷、回転数)ごとにあらかじめメモリ51に記憶されている。これにより、EGRリッチガスの吸入が絞られる結果、EGRリーンガスの吸入に勢いを増すことができる。つまり、スワール流を強化できる。よって、低負荷、低回転でありながら、燃焼効率を向上でき、所望のエンジン出力を得ることができる。また、吸気制御バルブ42とは別にスワールコントロールバルブを設けなくても、スワール強化モードを実現できる。S34の後、図23のフローチャートの処理を終了する。
一方、S34において、S31で取得した運転状態が運転領域501に属している場合には(S34:No)、均一EGRモードとして、吸気制御バルブ42を全開の開度に固定して、EGRリッチガスの吸入を行う(S36)。その後、図23のフローチャートの処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、吸気制御バルブ42の開度を小さくすることで成層分布を実現しており、吸気行程中にバルブの開閉切り替えを行う必要がないので、簡単に成層分布を実現できる。また、吸気行程中に吸気制御バルブ42の開閉切り替えを行っているわけではないので、その吸気制御バルブ42として応答が緩やかにバルブを採用できる。よって、コストを低減できる。また、EGRリーンガスの吸入を制御するバルブを設ける必要がないので、バルブ数を削減でき、コストを低減できる。
また本実施形態によれば、目標EGR率に応じて吸気制御バルブの開度を変更してEGRリッチガス量を増減させているので、接続通路29からEGRリーンガス通路22に流入するEGRリッチガス、EGRリッチガス通路25に流入するEGRリーンガスの流入量を少なくできる。これにより、EGR成層化の程度が低下するのを抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱いない限度で種々の変更が可能である。例えば4つの気筒を有したエンジンシステムに本発明を適用した例を説明したが、単気筒エンジンや4気筒エンジン以外の多気筒エンジンの吸気に本発明を適用しても良い。また、上記実施形態では、ディーゼルエンジンの吸気に本発明を適用した例を説明したが、ガソリン直噴エンジンの吸気に本発明を適用しても良い。
10 エンジン
12 スワール生成ポート
13 タンブル生成ポート
42 吸気制御バルブ
43 アクチュエータ
50 ECU

Claims (10)

  1. 第1の吸気ポート(12)及び第2の吸気ポート(13)を有した内燃機関(10)の前記第1の吸気ポートから第1ガスを前記内燃機関の筒内に吸入し、前記第2の吸気ポートから前記第1ガスとは濃度が異なる第2ガスを前記筒内に吸入するとともに、
    前記第2ガスの吸気流量を前記第1ガスの吸気流量より少なくする流量調整手段(42、43、50)を備えたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記流量調整手段は、
    前記筒内に繋がる前記第2ガスが流れる通路(25)に設けられてその通路の開度を調整するバルブ(42)と、
    前記第2ガスの吸気流量が前記第1ガスの吸気流量より少なくなるように前記バルブの開度を調整するバルブ制御手段(43、50)とを備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記第1の吸気ポートに接続された第1通路(22)と、
    前記第2の吸気ポートに接続された第2通路(25)と、
    前記第1の吸気ポートより上流にて前記第1通路に一端が接続され、前記第2の吸気ポートより上流にて前記第2通路に他端が接続された接続通路(29)とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記第1ガスは前記内燃機関の排気系から吸気系に還流される排気ガスであるEGRガスの濃度が希薄なEGRリーンガスであり、
    前記第2ガスは前記EGRガスの濃度が濃厚なEGRリッチガスであることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記第1通路を流れる前記EGRリーンガスを前記接続通路から前記第2通路に流入させ、又は前記第2通路を流れる前記EGRリッチガスを前記接続通路から前記第1通路に流入させることで、前記筒内に吸入される前記EGRガスの量を前記筒内に吸入されるガスの総吸入量で割った値であるEGR率の目標値を達成できるようになっており、
    前記流量調整手段(S11〜S14)は、前記接続通路から前記第2通路に流入する前記EGRリーンガスの量又は前記第1通路に流入する前記EGRリッチガスの量を減らす方向に、前記目標値に応じて前記第2ガスの吸気流量を変更することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の吸気装置。
  6. 前記流量調整手段は、前記目標値の増加により前記第2ガスの吸気流量を増やし、前記目標値の減少により前記第2ガスの吸気流量を減らすことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の吸気装置。
  7. 前記流量調整手段(S24、S36)は、前記内燃機関の負荷が第1の所定値(503)以上となる領域(501)で前記内燃機関を運転する場合には、前記第2ガスの吸気流量を前記第1ガスの吸気流量より少なくすることで前記筒内で前記第1ガスと前記第2ガスとを成層分布させる成層モードから、前記第2ガスの吸気流量を最大にする流量大モードに切り替えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
  8. 前記第1の吸気ポートは前記第1の吸気ポートから吸入されたガスにスワール流を生じさせるスワール生成ポートであり、
    前記流量調整手段(S35)は、前記内燃機関の負荷が前記第1の所定値より小さい第2の所定値(506)未満となる領域(505)で前記内燃機関を運転する場合には、前記成層モードから、前記成層モード及び前記流量大モードよりも前記第1の吸気ポートからのスワール流が強くなるように前記第2ガスの吸気流量を絞るスワール強化モードに切り替えることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の吸気装置。
  9. 前記バルブが前記第2の吸気ポート内に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
  10. 前記第1の吸気ポートは前記第1の吸気ポートから吸入されたガスにスワール流を生じさせるスワール生成ポートであり、
    前記第2の吸気ポートは前記第2の吸気ポートから吸入されたガスにタンブル流を生じさせるタンブル生成ポートであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
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