JP2014219902A - 文書処理装置および文書処理用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】文書レイアウトの各要素が全てオブジェクトとして作成されるように成された文書において、あるオブジェクトを編集したときに、その編集内容に合わせて文書全体のレイアウトを適切に調整できるようにする。【解決手段】フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3およびスケール調整部4を備え、調整制御部5によって4つの機能を任意に組み合わせて文書のレイアウトを調整することにより、文書内のあるオブジェクトが編集されたときに、その編集の内容に合わせて他のオブジェクトのレイアウトが自動調整されたり、編集中のオブジェクト自身のレイアウトが自動調整されたりするようにして、文書全体を縮小しなくても、オブジェクトが文書の描画領域からはみ出ないように調整したり、オブジェクト同士の相対距離が維持されて互いに重ならないように調整したりすることができるようにする。【選択図】図1
Description
本発明は、文書処理装置および文書処理用プログラムに関し、特に、文書レイアウトの各要素が全て個別のオブジェクトとして作成されるように成された文書を処理する文書処理装置に用いて好適なものである。
従来、文字列のテキストデータと、図形や画像等のオブジェクトデータとが混在する文書を処理する装置が広く提供されている。この種の文書処理装置は、一般的に、テキストデータとオブジェクトデータとを分離して管理し、テキストデータやオブジェクトデータが編集されたときに、それに合わせて文書のレイアウトを調整する機能を備えている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の技術では、書式設定キーが押下されて文書書式が変更された後、書式変更される文書情報中に図形情報が存在すると判断すると、図形情報拡大/縮小ロジックに従って、文書と図形のレイアウト関係が崩れないよう制御する。これにより、表示された文書情報の出力書式が変更されたとしても、容易かつ迅速に図形情報の出力形態も連動して変更されるようにして、操作性の向上を図っている。
特許文献2に記載の技術では、文書データに含まれるon_edge指定オブジェクトを、文書データ中においてon_edge指定オブジェクトの直前に配置されているオブジェクト(文字j)が表示される段(1段目)の末尾に表示させ、当該段におけるon_edge指定オブジェクトよりも文書方向の上流側の領域に、文書データ中においてon_edge指定オブジェクトの直後に配置されている1または複数のオブジェクト(文字k,l,m,n)を表示させる。
上記特許文献1,2を含む従来の文書処理装置は、テキストデータを編集したときに、それに合わせてオブジェクトのレイアウトを調整するものであった。例えば、あるページにおいてテキストデータの文字列を追加することによって文書の行数が増えた場合、追加された文字列より後(横書き文書の場合は、追加された文字列より下方)に配置されているオブジェクトも、増えた行数の分だけ下側に移動される。
上記特許文献2に記載の技術によれば、テキストデータの編集に伴って画像のオブジェクトが下側に移動したときに、画像がページの途中で途切れてしまうことを防ぐことが可能である。また、自動的に改ページが行われて画像が次のページに追い出して表示されることにより、画像を追い出したページに空白領域が生じてしまうことも防ぐことが可能である。
しかしながら、上記従来の技術は、テキストデータの編集に合わせてオブジェクトのレイアウトを調整することは可能であるが、文字列も含めて図形、画像等の各要素を全てオブジェクトのデータとして作成するように成された文書には適用することができない。そのため、あるオブジェクトの編集内容に合わせて文書全体のレイアウトを適切に調整することができないという問題があった。
具体的には、文書レイアウトの各要素が全て個別のオブジェクトとして作成されるように成された文書においては、あるオブジェクトの編集に合わせて他のオブジェクトのレイアウトを調整することができないという問題があった。また、編集中のオブジェクト自身がページの境界にまたがることとなった場合などに、当該オブジェクト自身のレイアウトを調整することができないという問題もあった。
例えば、図26に示すように、図形や画像のオブジェクト51〜53(以下、単に図形オブジェクト51〜53と略記する)の他に、オブジェクトの一種であるテキストボックス54を貼り付けて文書50を作成している場合において、テキストボックス54内のテキストデータを編集すると、その編集に伴ってテキストボックス54のサイズが変わる。ところが、テキストボックス54のサイズが変わっても、テキストボックス54と図形オブジェクト51〜53とは互いに関連性のない別のオブジェクトとして存在するため、他の図形オブジェクト51〜53のレイアウト調整は行われない。そのため、テキストボックス54と他の図形オブジェクト51〜53とのレイアウト関係が崩れてしまうという問題があった。
また、図27に示すように、テキストボックス54内のテキストデータの編集に伴い、テキストボックス54のサイズが大きくなって1ページの描画領域(ページ範囲の中で余白を除いた内側領域)を超えるようになった場合でも、そのテキストボックス54自身のレイアウト調整は行われない。そのため、テキストボックス54内に入力されたテキストデータのうち、1ページの描画領域を超える部分(点線部分)については画面上に表示されなくなってしまったり、印刷時に切れてしまったり、望まない形で複数ページに跨る形で出力されてしまったりするという問題があった。
図28は、図26および図27と同様の問題が生じている他の文書100の例を示す図である。図28に示す文書100は、タイトルを記述したテキストボックス111、各セルに数値や文字などを記述して成る表オブジェクト112、企業情報を記述したテキストボックス113および企業のロゴイメージを示す画像オブジェクト114を含んでいる。
図28の例では、表オブジェクト112に入力されたデータ量が多くなって表のサイズが大きくなったために、表オブジェクト112とその下にある画像オブジェクト114とのレイアウト関係が崩れ、表オブジェクト112が画像オブジェクト114の上に重なってしまっている。また、表オブジェクト112が1ページの描画領域を超えてしまっている。しかし、表オブジェクト112自身のレイアウト調整は行われないため、描画領域を超える部分は画面上に表示されなくなってしまう。
このような場合、一般的なレイアウト調整では、図29に示すように、表オブジェクト112の全体が1ページの描画領域内に入るように文書100を全体として縮小することが行われる。ただし、縮小しただけでは表オブジェクト112と画像オブジェクト114との重なりは訂正されないので、ユーザが手動で画像オブジェクト114を表オブジェクト112と重ならない位置に移動させる操作を行う必要がある。
また、タイトルのテキストボックス111は本来調整の必要がないにもかかわらず、文書100の縮小によってタイトルも小さくなってしまい、元のレイアウトが崩れてしまっている。また、表オブジェクト112や企業情報のテキストボックス113については、縮小により内部の文字や数値が小さくなって読みにくくなってしまう。さらに、文書100の全体レイアウトが崩れることにより、下部に余白115が生じてしまっている。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、文書レイアウトの各要素が全て個別のオブジェクトとして作成されるように成された文書において、あるオブジェクトを編集したときに、文書全体をユーザが望む最適なレイアウトに自動的に調整できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、文書レイアウトの各要素が全て個別のオブジェクトとして作成されるように成された文書を処理する文書処理装置であって、フォロー調整部、データサイズ調整部、領域サイズ調整部およびスケール調整部の4つの機能を有し、当該4つの機能を任意に組み合わせて文書のレイアウトを調整するようにしている。
ここで、フォロー調整部は、文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、第2のオブジェクトが編集されて文書内でのレイアウトが変更された場合、レイアウト変更後の第2のオブジェクトからの相対距離を維持するように第1のオブジェクトのレイアウトを変更する機能である。
また、データサイズ調整部は、文書内に存在する指定サイズのオブジェクトに紐付けられたデータが編集されて、当該指定サイズのオブジェクトの領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力された場合、当該入力されたデータのフォントサイズを小さく調整して、指定サイズのオブジェクトの領域内にデータを収めるようにする機能である。
また、領域サイズ調整部は、文書内に存在する指定サイズのオブジェクトに紐付けられたデータが編集されて、当該指定サイズのオブジェクトの領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力された場合、オブジェクトのサイズを大きく調整して、サイズ調整後のオブジェクトの領域内にデータを収めるようにする機能である。
また、スケール調整部は、文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、オブジェクトに対する編集の結果、あるオブジェクトが他のオブジェクトに重なった場合または、あるオブジェクトが文書の描画領域を超えた場合、あるオブジェクトのサイズを縮小させる機能である。
上記のように構成した本発明によれば、文書内のあるオブジェクトが編集されると、その編集の内容に合わせて他のオブジェクトのレイアウトが自動的に調整されたり、編集中のオブジェクト自身のレイアウトが自動的に調整されたりする。例えば、文書全体を縮小しなくても、オブジェクトが文書の描画領域からはみ出ないように調整されたり、オブジェクト同士が重ならないように調整されたりする。これにより、文書レイアウトの各要素が全て個別のオブジェクトとして作成されるように成された文書において、あるオブジェクトを編集したときに、文書全体をユーザが望む最適なレイアウトに自動的に調整することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による文書処理装置の機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の文書処理装置は、その機能構成として、フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3、スケール調整部4、調整制御部5、文書記憶部6および文書編集部7を備えている。
上記フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3、スケール調整部4および調整制御部5の各機能は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
本実施形態の文書処理装置は、文書レイアウトの各要素が全てオブジェクトとして作成されるように成された文書を処理するものである。ここでいうオブジェクトとは、図形、画像、テキストボックス、グラフ、表などを指す。ここで、テキストボックス、グラフ、表のオブジェクトには、任意のデータが紐付けられている。具体的には、テキストボックスには文字列や数値等から成るテキストデータが紐付けられ、グラフには数値データが紐付けられ、表にはテキストデータや数値データが紐付けられている。
文書記憶部6は、作成対象の文書データを記憶するものであり、例えばハードディスク等の記録媒体により構成されている。文書編集部7は、図示しない操作部に対するユーザの操作を通じて、文書記憶部6に記憶されている文書データを編集するものである。文書データの編集は、各種オブジェクトの追加・削除・変更によって行う。
フォロー調整部1は、文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、第2のオブジェクトが文書編集部7により編集されて文書内でのレイアウトが変更された場合、レイアウト変更後の第2のオブジェクトからの相対距離を維持するように第1のオブジェクトのレイアウトを変更する。相対距離としては、最適値と最小値とを指定することが可能である。通常時は最適値で相対距離を維持するが、相対位置を最適値で維持した結果により第1のオブジェクトのレイアウトが描画領域を超えてしまう場合は、相対位置を最小値までの範囲で調整することにより、第1のオブジェクトを描画領域内に収めるようにする。なお、このフォロー調整部1の処理は、領域サイズ調整部3による処理とも関連するので、領域サイズ調整部3の処理を説明した後にフォロー調整部1の処理を改めて説明する。
データサイズ調整部2は、文書内に存在する指定サイズのオブジェクトに紐付けられたデータが文書編集部7により編集されて、当該指定サイズのオブジェクトの領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力された場合、当該入力されたデータのフォントサイズを小さく調整して、指定サイズのオブジェクトの領域内にデータを収めるようにする。
図2は、データサイズ調整部2による処理内容を説明するための図である。図2の例では、1つの文書50が1つの図形オブジェクト51と1つのテキストボックス54とにより構成されている。図2(a)において、テキストボックス54の大きさはユーザによりあらかじめ所望の大きさに指定されている。
この指定サイズのテキストボックス54に紐付けられたデータが文書編集部7により編集されて、当該指定サイズのテキストボックス54の領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力されたとする。この場合、データサイズ調整部2は、図2(b)に示すように、入力されたデータのフォントサイズを小さく調整して、指定サイズのテキストボックス54の領域内に全てのデータを収めるようにする。
ここで、データサイズ調整部2は、調整可能とするフォントサイズの最小値を設定可能であり、設定された最小値を限度として、入力されたデータのフォントサイズを小さく調整する。フォントサイズの最小値は、図示しない操作部に対するユーザの操作を通じてデータサイズ調整部2に設定することが可能である。データサイズ調整部2は、設定されたフォントサイズの最小値を調整情報として保持する。
領域サイズ調整部3は、文書内に存在する指定サイズのオブジェクトに紐付けられたデータが文書編集部7により編集されて、当該指定サイズのオブジェクトの領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力された場合、オブジェクトのサイズを縦方向および横方向の少なくとも一方に大きく調整して、サイズ調整後のオブジェクトの領域内にデータを収めるようにする。
図3は、領域サイズ調整部3による処理内容を説明するための図である。図3の例では、1つの文書50が1つの図形オブジェクト51と1つのテキストボックス54とにより構成されている。図3(a)において、テキストボックス54の大きさはユーザによりあらかじめ所望の大きさに指定されている。
この指定サイズのテキストボックス54に紐付けられたデータが文書編集部7により編集されて、当該指定サイズのテキストボックス54の領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力されたとする。この場合、領域サイズ調整部3は、図3(b)に示すように、テキストボックス54のサイズを下方向および左右方向に大きく調整して、サイズ調整後のテキストボックス54の領域内にデータを収めるようにする。
ここで、領域サイズ調整部3は、オブジェクトの拡大の方向とサイズの最大値とを設定可能であり、設定された最大値を限度として、オブジェクトのサイズを設定された方向に大きく調整する。オブジェクトの拡大の方向とサイズの最大値は、図示しない操作部に対するユーザの操作を通じて領域サイズ調整部3に設定することが可能である。領域サイズ調整部3は、設定された拡大の方向とサイズの最大値とを調整情報として保持する。
スケール調整部4は、文書編集部7によるオブジェクトに対する編集の結果、文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、あるオブジェクトが他のオブジェクトに重なった場合または、あるオブジェクトが文書の描画領域を超えた場合、当該あるオブジェクトのサイズを縮小させる。
図4は、スケール調整部4による処理内容を説明するための図である。図4の例では、1つの文書50が2つの図形オブジェクト51,55により構成されている。図4(a)のように、第2の図形オブジェクト55が第1の図形オブジェクト51に重なり、かつ文書50の描画領域を超えたとする。この場合、スケール調整部4は、図4(b)に示すように、第2の図形オブジェクト55のサイズを縮小して、縮小した第2の図形オブジェクト55が第1の図形オブジェクト51に重ならず、かつ文書50の描画領域内に入るように調整する。
ここで、スケール調整部4は、オブジェクトについて調整可能とするサイズの最小値と、オブジェクトのどの部分を基準として縮小するのかを定めた基点(例えば、左の上と中と下、中心の上と中と下、右の上と中と下の何れか)とを設定可能であり、設定された最小値を限度として、オブジェクトのサイズを縮小させる。オブジェクトのサイズの最小値と基点は、図示しない操作部に対するユーザの操作を通じてスケール調整部4に設定することが可能である。スケール調整部4は、設定されたオブジェクトサイズの最小値と基点とを調整情報として保持する。
図5は、上述したフォロー調整部1による処理内容を説明するための図である。図5の例では、1つの文書50が3つの図形オブジェクト51〜53と1つのテキストボックス54とにより構成されている。図5(a)において、テキストボックス54の大きさはユーザによりあらかじめ所望の大きさに指定されているものとする。
この指定サイズのテキストボックス54(第2のオブジェクトに相当)に紐付けられたデータが文書編集部7により編集されて、当該指定サイズのテキストボックス54の領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力されたとする。この場合、領域サイズ調整部3は、図5(b)に示すように、テキストボックス54のサイズを大きく調整して、サイズ調整後のテキストボックス54の領域内にデータを収めるようにする。
また、フォロー調整部1は、テキストボックス54のデータが文書編集部7により編集された結果、上述のように領域サイズ調整部3によりテキストボックス54のサイズが拡大された場合、図5(b)に示すように、サイズ拡大後のテキストボックス54からの相対距離を図5(a)に示すサイズ拡大前と同じ状態に維持するように、2つの図形オブジェクト52,53(第1のオブジェクトに相当)のレイアウトを変更する。
調整制御部5は、フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3およびスケール調整部4を任意に組み合わせて文書のレイアウトを調整するように制御する。具体的には、調整制御部5は、文書内に存在する複数のオブジェクト毎に、フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3、スケール調整部4のどの処理を実施するかを設定するとともに、実施の優先順を設定可能であり、その設定内容に従って文書のレイアウトを調整する。
4つの機能に関する実施の有無と実施の優先順は、図示しない操作部に対するユーザの操作を通じて調整制御部5に設定することが可能である。調整制御部5は、設定された4つの機能に関する実施の有無と実施の優先順を調整情報として保持する。なお、調整対象が表オブジェクトの場合、表全体だけでなく、行、列またはセルを単位として機能に関する実施の有無と実施の優先順を設定することが可能である。
図6は、フォロー調整部1の具体的な機能構成例を示すブロック図である。なお、この図6において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。図6に示すように、フォロー調整部1は、その具体的な機能構成として、相対距離情報生成部11、相対距離情報記憶部12、相対距離調整部13および判定部14を備えている。
相対距離情報生成部11は、文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、第1のオブジェクトについて第2のオブジェクトからの相対距離を表す相対距離情報を生成する。本実施形態において、相対距離情報生成部11は、相対距離情報として最適値および最小値の2つを生成することが可能である(これについては詳細を後述する)。この相対距離情報は、図示しない操作部に対するユーザの操作を通じて生成することが可能である。
ここで、第1のオブジェクトとは、文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、任意に特定した何れかのオブジェクトを指す。また、第2のオブジェクトとは、第1のオブジェクトとは異なる何れかのオブジェクトを指す。ここで、第1のオブジェクトは1つの文書内に複数存在していてもよい。また、第2のオブジェクトも1つの文書内に複数存在していてもよいが、第1のオブジェクトと同数とは限らない。
図7は、相対距離情報生成部11による処理内容を説明するための図である。図7の例では、1つの文書50が3つの図形オブジェクト51〜53と1つのテキストボックス54とにより構成されている。この図7に示す文書50において、相対距離情報生成部11は、各オブジェクト51〜54のうち、テキストボックス54より下方に配置された2つの図形オブジェクト52,53(何れも第1のオブジェクトに相当する)について、テキストボックス54(第2のオブジェクトに相当する)からの相対距離を表す相対距離情報を生成する。相対距離は、テキストボックス54の最下部から図形オブジェクト52,53の最上部までの距離をオフセット値OFS1,OFS2として表すものとする。
なお、図7の例では、2つの図形オブジェクト52,53を第1のオブジェクト、その直上にあるテキストボックス54を第2のオブジェクトに特定して相対距離情報を生成しているが、このオブジェクトの特定は文書処理装置が自動的に行ってもよいし、ユーザが図示しない操作部を操作して手動で行うようにしてもよい。
文書処理装置が第1および第2のオブジェクトを自動的に特定する場合のルートとしては、種々の内容を適用することが可能である。例えば、テキストボックスの直下に配置されている他のオブジェクトを第1のオブジェクトとして特定するとともに、当該テキストボックスを第2のオブジェクトとして特定するというルールを設定することが可能である。
ここで言う直下のオブジェクトとは、テキストボックスより下方にあるオブジェクトのうち最も近いオブジェクトと言う意味ではなく、テキストボックスの最下部に当たる辺の少なくとも一部との間に他のオブジェクトが配置されていないオブジェクトという意味である。したがって、図7のように直下のオブジェクト52,53が複数存在する場合もある。この場合はそれら複数のオブジェクト52,53を第1のオブジェクトとして特定する。ここで特定する第1のオブジェクトは、図形、画像、テキストボックス、グラフ、表の何れであってもよい。
なお、図7の例では、テキストボックス54を第2のオブジェクトとして特定する例を示しているが、これに限定されない。図8に示すように、表オブジェクト56を第2のオブジェクトとして特定するようにしてもよい。すなわち、図8の例で文書処理装置が第1および第2のオブジェクトを自動的に特定する場合、相対距離情報生成部11は、表オブジェクト56の直下に配置されている図形オブジェクト52,53を第1のオブジェクトとして特定するとともに、表オブジェクト56を第2のオブジェクトとして特定する。
一方、第1および第2のオブジェクトをユーザが図示しない操作部を操作して手動で特定する場合、ユーザは、文書内に含まれる任意のオブジェクトを選択することにより、第1のオブジェクトとして特定する。また、第1のオブジェクトの相対距離情報を生成する基準となる第2のオブジェクトについても、ユーザが任意のオブジェクトを特定する。
相対距離情報記憶部12は、相対距離情報生成部11により生成された相対距離情報を、第1のオブジェクトおよび第2のオブジェクトと関連付けて記憶する。例えば、図9に示すように、相対距離情報記憶部12は、第1のオブジェクトとして特定した図形オブジェクト52,53に対して設定したフォローモードONのフラグ情報と、相対距離の基準となる第2のオブジェクトの識別情報と、第2のオブジェクトからの距離を表すオフセット値OFS1,OFS2とを互いに関連付けて記憶する。
なお、ここでは文書記憶部6とは別に相対距離情報記憶部12を設ける構成としているが、これに限定されない。例えば、相対距離情報記憶部12に記憶させるべき情報を文書記憶部6に記憶するようにしてもよい。あるいは、相対距離情報記憶部12に記憶させるべき情報を調整制御部5に記憶するようにしてもよい。
相対距離調整部13は、第2のオブジェクトが編集されて文書内でのレイアウトが変更された場合、相対距離情報記憶部12に記憶されている相対距離情報に基づいて、レイアウト変更後の第2のオブジェクトからの相対距離を維持するように第1のオブジェクトのレイアウトを変更する。図10は、この相対距離調整部13による処理内容を説明するための図である。
図10に示すように、テキストボックス54内にテキストデータを追加したとする。この場合、領域サイズ調整部3によりテキストボックス54のサイズを調整する設定がされていると、テキストデータの追加に伴ってテキストボックス54のサイズが大きくなり、テキストボックス54の最下部の位置が下方に下がる。この場合、相対距離調整部13は、テキストボックス54からの相対距離(オフセット値OFS1,OFS2)を維持するように、図形オブジェクト52,53の位置も下方に下げて文書50をレイアウトする。
上述したように、オフセット値OFS1,OFS2としてはそれぞれ、最適値および最小値の2つを生成することが可能である。この場合、相対距離調整部13は、最適値に基づいて第1のオブジェクトのレイアウトを変更した場合に当該第1のオブジェクトが文書の描画領域を超えないときは、当該最適値に基づいて第1のオブジェクトのレイアウトを変更する。
一方、最適値に基づいて第1のオブジェクトのレイアウトを変更した場合に、当該第1のオブジェクトが文書の描画領域を超えるときは、最小値までの範囲で第2のオブジェクトからの相対距離を小さくして第1のオブジェクトを文書の描画領域内に収めるように、第1のオブジェクトのレイアウトを変更する。
判定部14は、相対距離情報の最適値に基づいて第1のオブジェクトのレイアウトを変更した場合に、当該第1のオブジェクトが文書の描画領域を超えるか否かを判定する。例えば、図9に示したような文書50を編集中に、テキストボックス54のテキストデータが追加されてテキストボックス54のサイズが大きくなった場合に、判定部14は、2つの図形オブジェクト52,53の位置を相対距離(オフセット値OFS1,OFS2)の最適値に基づいて下方に下げると文書50の描画領域を超えるか否かを判定する。
ここで、最適値に基づいて第1のオブジェクトのレイアウトを変更した場合に当該第1のオブジェクトが文書の描画領域を超えないと判定部14により判定された場合、相対距離調整部13は、当該最適値に基づいて第1のオブジェクトのレイアウトを変更する。一方、最適値に基づいて第1のオブジェクトのレイアウトを変更すると第1のオブジェクトが文書の描画領域を超えると判定部14により判定された場合、相対距離調整部13は、最小値までの範囲で第2のオブジェクトからの相対距離を小さくして第1のオブジェクトを文書の描画領域内に収めるように第1のオブジェクトのレイアウトを変更する。
以下に、フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3およびスケール調整部4を任意に組み合わせて実施の優先順を設定し、その設定内容に従って文書のレイアウトを調整する幾つかの具体的な実施例を説明する。
(実施例1)
図11Aおよび図11Bは、実施例1に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図11Aに示す例では、文書50を構成している3つの図形オブジェクト51〜53および1つのテキストボックス54のうち、テキストボックス54に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、2つの図形オブジェクト52,53に対してフォロー調整部1によるレイアウト調整を行うことが設定されている。また、実施の優先順は、1番目:テキストボックス54の領域サイズ調整部3、2番目:テキストボックス54のデータサイズ調整部2、3番目:図形オブジェクト52,53のフォロー調整部1のように設定されている。
図11Aおよび図11Bは、実施例1に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図11Aに示す例では、文書50を構成している3つの図形オブジェクト51〜53および1つのテキストボックス54のうち、テキストボックス54に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、2つの図形オブジェクト52,53に対してフォロー調整部1によるレイアウト調整を行うことが設定されている。また、実施の優先順は、1番目:テキストボックス54の領域サイズ調整部3、2番目:テキストボックス54のデータサイズ調整部2、3番目:図形オブジェクト52,53のフォロー調整部1のように設定されている。
また、データサイズ調整部2において調整可能とするフォントサイズの最小値は10.5ポイントに設定され、領域サイズ調整部3において調整可能とするテキストボックス54のサイズの最大値は下方に20mmと設定されている。さらに、2つの図形オブジェクト52,53について、相対距離を維持する基準のオブジェクトとしてテキストボックス54が設定され、テキストボックス54からの相対距離を表す相対距離情報(各図形オブジェクト52,53のオフセット値OFS1,OFS2)として、何れも最適値が18mm、最小値が9mmに設定されている。
このような設定情報のもと、図11B(a)のように、テキストボックス54内に当初の指定サイズの領域を超える量のテキストデータが入力されたとする。この場合、まずは図11B(b)のように領域サイズ調整部3によりテキストボックス54のサイズが最大値(下方に20mm)まで拡大される。このとき、テキストボックス54からの相対距離(最適値の18mm)を維持するように、フォロー調整部1により図形オブジェクト52,53の位置が下方に下げられる。しかし、テキストボックス54のサイズを拡大しても全てのテキストデータが入り切っていないので、図11B(c)のようにデータサイズ調整部2によりフォントサイズが縮小され、全てのテキストデータがテキストボックス54の中に収まるように調整される。
この実施例1は、テキストボックス54内に入力されるテキストデータのフォントサイズの縮小をできるだけ抑えつつ、全てのオブジェクト51〜54を1ページ内に収めるようにレイアウト調整したい場合に有効である。
(実施例2)
図12Aおよび図12Bは、実施例2に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図12Aに示す例では、文書50を構成している3つの図形オブジェクト51〜53および1つのテキストボックス54のうち、テキストボックス54に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、2つの図形オブジェクト52,53に対してフォロー調整部1によるレイアウト調整を行うことが設定されている。また、実施の優先順は、1番目:テキストボックス54のデータサイズ調整部2、2番目:テキストボックス54の領域サイズ調整部3、3番目:図形オブジェクト52,53のフォロー調整部1のように設定されている。
図12Aおよび図12Bは、実施例2に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図12Aに示す例では、文書50を構成している3つの図形オブジェクト51〜53および1つのテキストボックス54のうち、テキストボックス54に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、2つの図形オブジェクト52,53に対してフォロー調整部1によるレイアウト調整を行うことが設定されている。また、実施の優先順は、1番目:テキストボックス54のデータサイズ調整部2、2番目:テキストボックス54の領域サイズ調整部3、3番目:図形オブジェクト52,53のフォロー調整部1のように設定されている。
また、データサイズ調整部2において調整可能とするフォントサイズの最小値は10.5ポイントに設定され、領域サイズ調整部3において調整可能とするテキストボックス54のサイズの最大値は下方に20mmと設定されている。さらに、2つの図形オブジェクト52,53について、相対距離を維持する基準のオブジェクトとしてテキストボックス54が設定され、テキストボックス54からの相対距離を表す相対距離情報(各図形オブジェクト52,53のオフセット値OFS1,OFS2)として、何れも最適値が18mm、最小値が9mmに設定されている。
このような設定情報のもと、図12B(a)のように、テキストボックス54内に当初の指定サイズの領域を超える量のテキストデータが入力されたとする。この場合、まずは図12B(b)のようにデータサイズ調整部2によりテキストデータのフォントサイズが最小値の10.5ポイントまで縮小される。しかし、フォントサイズを最小値まで縮小しても全てのテキストデータがテキストボックス54に入り切っていないので、図12B(c)のように領域サイズ調整部3によりテキストボックス54のサイズが拡大され、全てのテキストデータがテキストボックス54の中に収まるように調整される。このとき、テキストボックス54からの相対距離(最適値の18mm)を維持するように、フォロー調整部1により図形オブジェクト52,53の位置が下方に下げられる。
この実施例2は、テキストボックス54のサイズの拡大をできるだけ抑えつつ、全てのオブジェクト51〜54を1ページ内に収めるようにレイアウト調整したい場合に有効である。
(実施例3)
図13Aおよび図13Bは、実施例3に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図13Aに示す例では、文書50を構成している3つの図形オブジェクト51〜53および1つのテキストボックス54のうち、テキストボックス54に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、2つの図形オブジェクト52,53に対してフォロー調整部1によるレイアウト調整を行うことが設定されている。また、実施の優先順は、1番目:テキストボックス54の領域サイズ調整部3、2番目:図形オブジェクト52,53のフォロー調整部1、3番目:テキストボックス54のデータサイズ調整部2のように設定されている。
図13Aおよび図13Bは、実施例3に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図13Aに示す例では、文書50を構成している3つの図形オブジェクト51〜53および1つのテキストボックス54のうち、テキストボックス54に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、2つの図形オブジェクト52,53に対してフォロー調整部1によるレイアウト調整を行うことが設定されている。また、実施の優先順は、1番目:テキストボックス54の領域サイズ調整部3、2番目:図形オブジェクト52,53のフォロー調整部1、3番目:テキストボックス54のデータサイズ調整部2のように設定されている。
また、データサイズ調整部2において調整可能とするフォントサイズの最小値は10.5ポイントに設定され、領域サイズ調整部3において調整可能とするテキストボックス54のサイズの最大値は下方に25mmと設定されている。さらに、2つの図形オブジェクト52,53について、相対距離を維持する基準のオブジェクトとしてテキストボックス54が設定され、テキストボックス54からの相対距離を表す相対距離情報(各図形オブジェクト52,53のオフセット値OFS1,OFS2)として、何れも最適値が18mm、最小値が9mmに設定されている。
このような設定情報のもと、図13B(a)のように、テキストボックス54内に当初の指定サイズの領域を超える量のテキストデータが入力されたとする。この場合、まずは図13B(b)のように領域サイズ調整部3によりテキストボックス54のサイズが最大値(下方に25mm)まで拡大される。このとき、フォロー調整部1によってテキストボックス54からの相対距離(最適値の18mm)を維持するように図形オブジェクト52,53の位置を下げたいのだが、図13B(b)の例では文書50の1ページの描画領域を超えてしまう。
この場合は、図13B(c)に示すように、フォロー調整部1において相対距離情報として設定された最小値までの範囲でテキストボックス54からの相対距離を小さくすることにより、図形オブジェクト52,53が文書50の描画領域内に収まるようにレイアウトが調整される。なお、この例において、テキストボックス54のサイズの拡大によって全てのテキストデータがテキストボックス54内に収まっているので、データサイズ調整部2によるフォントサイズの縮小は行われない。
この実施例3は、図形オブジェクト52,53とテキストボックス54との相対距離が多少小さくなっても問題ない場合に有効な調整方法である。
(実施例4)
図14Aおよび図14Bは、実施例4に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図14Aに示す例では、文書50を構成している3つの図形オブジェクト51〜53および1つのテキストボックス54のうち、テキストボックス54に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、2つの図形オブジェクト52,53に対してフォロー調整部1によるレイアウト調整を行うことが設定されている。一方の図形オブジェクト52には、スケール調整部4によるレイアウト調整を行うことも設定されている。また、実施の優先順は、1番目:テキストボックス54の領域サイズ調整部3、2番目:図形オブジェクト52のスケール調整部4、3番目:図形オブジェクト52,53のフォロー調整部1、4番目:データサイズ調整部2のように設定されている。
図14Aおよび図14Bは、実施例4に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図14Aに示す例では、文書50を構成している3つの図形オブジェクト51〜53および1つのテキストボックス54のうち、テキストボックス54に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、2つの図形オブジェクト52,53に対してフォロー調整部1によるレイアウト調整を行うことが設定されている。一方の図形オブジェクト52には、スケール調整部4によるレイアウト調整を行うことも設定されている。また、実施の優先順は、1番目:テキストボックス54の領域サイズ調整部3、2番目:図形オブジェクト52のスケール調整部4、3番目:図形オブジェクト52,53のフォロー調整部1、4番目:データサイズ調整部2のように設定されている。
また、データサイズ調整部2において調整可能とするフォントサイズの最小値は10.5ポイントに設定され、領域サイズ調整部3において調整可能とするテキストボックス54のサイズの最大値は下方に20mmと設定されている。さらに、2つの図形オブジェクト52,53について、相対距離を維持する基準のオブジェクトとしてテキストボックス54が設定され、テキストボックス54からの相対距離を表す相対距離情報(各図形オブジェクト52,53のオフセット値OFS1,OFS2)として、何れも最適値が18mm、最小値が9mmに設定されている。一方の図形オブジェクト52については、スケール調整部4においてオブジェクトの上辺を基点としてサイズを縮小すること、および調整可能とするサイズの最小値を−20%とすることが設定されている。
このような設定情報のもと、図14B(a)のように、テキストボックス54内に当初の指定サイズの領域を超える量のテキストデータが入力されたとする。この場合、まずは図14B(b)のように領域サイズ調整部3によりテキストボックス54のサイズが最大値(下方に20mm)まで拡大される。このとき、フォロー調整部1によってテキストボックス54からの相対距離(最適値の18mm)を維持するように2つの図形オブジェクト52,53の位置を下げたいのだが、図14B(b)の例では、一方の図形オブジェクト52が文書50の1ページの描画領域を超えてしまう。
この場合は、図14B(c)に示すように、一方の図形オブジェクト52についてはスケール調整部4によりサイズが上辺の中心を基点として縮小され、当該図形オブジェクト52が文書50の描画領域内に収まるようにレイアウト調整される。また、他方の図形オブジェクト53については、フォロー調整部1によりテキストボックス54からの相対距離(最適値の18mm)を維持するようにレイアウト調整される。なお、この例において、テキストボックス54のサイズの拡大によって全てのテキストデータがテキストボックス54内に収まっているので、データサイズ調整部2によるフォントサイズの縮小は行われない。
この実施例4は、文書50の描画領域をはみ出したオブジェクトが多少小さくなっても問題ない場合に有効な調整方法である。
(実施例5)
図15Aおよび図15Bは、実施例5に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図15Aに示す例では、表オブジェクト57の各列のうち、「項目名」の列に対して領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、「数値」の列に対してデータサイズ調整部2によるレイアウト調整を行うことが設定され、「説明文」の列に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定されている。
図15Aおよび図15Bは、実施例5に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図15Aに示す例では、表オブジェクト57の各列のうち、「項目名」の列に対して領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、「数値」の列に対してデータサイズ調整部2によるレイアウト調整を行うことが設定され、「説明文」の列に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定されている。
また、実施の優先順は、「項目名」の列に対する領域サイズ調整部3、「数値」の列に対するデータサイズ調整部2および「説明文」の列に対する領域サイズ調整部3が何れも1番目に設定され、「説明文」の列に対するデータサイズ調整部2が2番目に設定されている。実施の優先順が同じ場合は、調整値を当分に割り振ってレイアウト調整を行う。
また、データサイズ調整部2において調整可能とするフォントサイズの最小値は、「数値」の列および「説明文」の列の何れも10.5ポイントに設定されている。領域サイズ調整部3において調整可能とするサイズの最大値は、「項目名」の列は右方に10mm、「説明文」の列は下方に10mmと設定されている。なお、「数値」の列に関しては、数値が改行無しでセル内に収まるようにデータサイズ調整部2による調整が行われる。
このような設定情報のもと、図15B(a)のように、「数値」の列の2行目にセルの大きさを超える量の数値データが入力され、「説明文」の列の3行目に当初の指定サイズの領域を超える量のテキストデータが入力されたとする。この場合、図15B(b)に示すように、「数値」の列の2行目の数値データについてはデータサイズ調整部2によりフォントサイズが縮小され、数値が改行無しでセル内に収まるように調整される。
また、「説明文」の列の3行目のテキストデータについては、まずは領域サイズ調整部3により3行目のセルのサイズが下方に最大値(下方に10mm)まで拡大される。しかし、セルのサイズを拡大しても全てのテキストデータがセル内に入り切らないので、更にデータサイズ調整部2によりフォントサイズが縮小され、全てのテキストデータがセル内に収まるように調整される。
(実施例6)
図16Aおよび図16Bは、実施例6に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図16Aに示す例では、表オブジェクト57の各列のうち、「項目名」の列に対して領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、「数値」の列に対して領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、「説明文」の列に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定されている。
図16Aおよび図16Bは、実施例6に係るレイアウト調整の内容を説明するための図である。図16Aに示す例では、表オブジェクト57の各列のうち、「項目名」の列に対して領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、「数値」の列に対して領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定され、「説明文」の列に対してデータサイズ調整部2および領域サイズ調整部3によるレイアウト調整を行うことが設定されている。
また、実施の優先順は、「項目名」の列に対する領域サイズ調整部3、「数値」の列に対する領域サイズ調整部3および「説明文」の列に対する領域サイズ調整部3が何れも1番目に設定され、「説明文」の列に対するデータサイズ調整部2が2番目に設定されている。実施の優先順が同じ場合は、調整値を当分に割り振ってレイアウト調整を行う。
また、「説明文」の列に関してデータサイズ調整部2により調整可能とするフォントサイズの最小値は、10.5ポイントに設定されている。領域サイズ調整部3において調整可能とするサイズの最大値は、「項目名」の列は右方に−20mm(つまり、左方に最大20mmまで縮小するということ)、「数値」の列は左方に20mm、「説明文」の列は下方に10mmと設定されている。この設定は、「数値」の列のサイズを左方に拡大した場合、「項目名」の列のサイズが「数値」の列と同じ量だけ左方に縮小されることを示している。
このような設定情報のもと、図16B(a)のように、「数値」の列の2行目にセルの大きさを超える量の数値データが入力され、「説明文」の列の3行目に当初の指定サイズの領域を超える量のテキストデータが入力されたとする。この場合、図16B(b)に示すように、「数値」の列の2行目の数値データについては、データサイズ調整部2により2列目のセルのサイズが左方に拡大されることにより、数値が改行無しでセル内に収まるように調整される。このとき同時に、1列目のセルのサイズが左方に縮小される。
また、「説明文」の列の3行目のテキストデータについては、まずは領域サイズ調整部3により3行目のセルのサイズが下方に最大値(下方に10mm)まで拡大される。しかし、セルのサイズを拡大しても全てのテキストデータがセル内に入り切らないので、更にデータサイズ調整部2によりフォントサイズが縮小され、全てのテキストデータがセル内に収まるように調整される。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3およびスケール調整部4の4つの機能を有し、調整制御部5によって当該4つの機能を任意に組み合わせて文書のレイアウトを調整するようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、文書内のあるオブジェクトが編集されると、その編集の内容に合わせて他のオブジェクトのレイアウトが自動的に調整されたり、編集中のオブジェクト自身のレイアウトが自動的に調整されたりする。例えば、文書全体を縮小しなくても、オブジェクトが文書の描画領域からはみ出ないように調整されたり、オブジェクト同士の相対距離が維持または適度に変更されて互いに重ならないように調整されたりする。
これにより、文書レイアウトの各要素が全てオブジェクトとして作成されるように成された文書において、あるオブジェクトを編集したときに、その編集内容に合わせて文書全体のレイアウトを適切に調整し、1ページの描画領域内にきれいに収めることができる。
なお、上記実施形態では、フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3およびスケール調整部4の4つの機能を駆使して全てのオブジェクトを1ページの描画領域内にレイアウトする例について説明したが、常に全てのオブジェクトが1ページの描画領域内に収まるとは限らない。
例えば、図28に示した文書におけるオブジェクト112,114に対してレイアウト調整を行ったとしても、図17(a)のように図形オブジェクト114が描画領域を超えてしまうことがあり得る。この場合、調整制御部5は、図17(b)のように、描画領域を超えた図形オブジェクト114が文書の描画領域内に入る限りの最小の縮小率で文書の全体を縮小するようにしてもよい。
このように文書全体のサイズを縮小しても、フォロー調整部1、データサイズ調整部2、領域サイズ調整部3およびスケール調整部4の任意の組み合わせによりレイアウト調整を行った後の縮小であれば、図29のように最初から文書全体を縮小してしまう場合に比べて、各オブジェクト111〜114を読みやすい文書を得ることができる。
また、領域サイズ調整部3において調整可能とするオブジェクトのサイズの最大値が大きな値に設定されていると、拡大されたオブジェクトが1ページの描画領域を超えてしまうことがあり得る。例えば、図18に示すように、テキストボックス54内へのテキストデータの追加に伴って、テキストボックス54のサイズが大きくなり、拡大されたテキストボックス54の一部が文書50の1ページの描画領域に入りきらなくなったとする。
この場合は、改ページを行うことによってページを1つ増やす。さらに、テキストボックス54内に入力されているテキストデータのうち、1ページ目の描画領域を超えないところまでのテキストデータについては、改ページ前の1ページ目にそのまま配置する。一方、1ページ目の描画領域を超える部分のテキストデータについては、この超える部分のテキストデータと紐付けされたテキストボックスのコピー54’を生成し、当該コピー54’を改ページ後のページ先頭の描画開始位置に配置する。
なお、図18の例では、テキストボックス54の直下にある図形オブジェクト52,53が第1のオブジェクトとして特定されているため、フォロー調整部1により図形オブジェクト52,53のレイアウトも調整されている。すなわち、改ページ後のページ先頭の描画開始位置に配置されたテキストボックスのコピー54’からの相対距離を維持するように、図形オブジェクト52,53の位置が調整されている。
また、図19に示すように、表オブジェクト57内へのテキストデータや数値データの追加あるいは行の挿入に伴って、表オブジェクト57のサイズが大きくなり、拡大された表オブジェクト57の一部が文書50の1ページの描画領域に入りきらなくなったとする。
この場合も、改ページを行うことによってページを1つ増やす。さらに、表オブジェクト57を構成している各行のうち、1ページ目の描画領域を超えないところまでの行のデータについては、改ページ前の1ページ目にそのまま配置する。一方、描画領域を超える行のデータについては、この超える行のデータと紐付けされた表オブジェクトのコピー57’を生成し、当該コピー57’を改ページ後のページ先頭の描画開始位置に配置する。
このようにすれば、レイアウト変更後のオブジェクトの一部が文書の描画領域を超えるときは、自動的に改ページが行われ、描画領域を超えない部分のデータと超える部分のデータとが2つの同じオブジェクトにより2つのページに適切に分配されて配置される。これにより、描画領域を超える部分のデータについても適切に表示を行うことができるようになる。
また、図20に示すように、第1のオブジェクト(図形オブジェクト52,53)に対する相対距離の基準となる第2のオブジェクト(テキストボックス54)の終了位置が文書の描画領域の終端位置に近い場合、第2のオブジェクトは描画領域内に配置することができるものの、第1のオブジェクトが描画領域に入らないことがあり得る。この場合、相対距離調整部13は、図20に示すように改ページを行い、改ページ後の2ページ目に第1のオブジェクト(図形オブジェクト52,53)を配置するようにしてもよい。
ここで、オフセット値OFS1,OFS2に従って第1のオブジェクトを配置すると、改ページ後のページ先頭に空白が生じてしまう可能性がある。そこで、図20に示すように、オフセット値が最小のオブジェクト(図形オブジェクト52)を改ページ後のページ先頭の描画開始位置に配置する。他の図形オブジェクト53については、図形オブジェクト52のオフセット値OFS1と図形オブジェクト53のオフセット値OFS2との差分をページ先頭からのオフセット値として配置する。
また、上記実施形態では、オブジェクトの編集によるサイズの拡大が縦方向に行われる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、図21に示すように、オブジェクトの編集によるサイズの拡大が横方向に行われる場合にも本実施形態を適用することが可能である。
また、上記実施形態では、1つのオブジェクト(例えば、テキストボックス54)に対して2つの図形オブジェクト52,53を追随させる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図22に示すように、2つのテキストボックス54A,54Bに対して2つの図形オブジェクト52,53をそれぞれ個別に追随させることも可能である。図22の例では、ページ左側に配置されたテキストボックス54Aに対して左側の図形オブジェクト52が追随し、ページ右側に配置されたテキストボックス54Bに対して右側の図形オブジェクト53が追随する。
また、上記実施形態では、テキストボックス54や表オブジェクト57に対して図形オブジェクト52,53を追随させる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、テキストボックスや表オブジェクトに対して、テキストボックスや表オブジェクトを追随させることも可能である。図23はその一例を示す図である。
図23では、テキストボックス54に対して図形オブジェクト53とテキストボックス58を追随させ、そのテキストボックス58に対して図形オブジェクト52を追随させる例を示している。また、この図23では、テキストボックス54については1ページ目の描画領域に入りきらないために改ページが行われ、2ページ目にコピー54’が配置されている。また、テキストボックス58については2ページ目の描画領域に入りきらないために改ページが行われ、3ページ目にコピー58’が配置されている。
また、上記実施例3では、図13B(c)に示すように、フォロー調整部1によりテキストボックス54から図形オブジェクト52,53までの相対距離を小さくすることにより、図形オブジェクト52,53が文書50の描画領域内に収まるようにレイアウト調整する例について説明したが、図形オブジェクト52,53の位置関係によっては、レイアウト調整によって両図形オブジェクト52,53が重なってしまうことがあり得る。
例えば、図24(a)に示すように図形オブジェクト52,53が配置されている場合において、フォロー調整部1により相対距離情報の最適値に従って図形オブジェクト52,53のレイアウト調整を行うと、図24(b)のように一方の図形オブジェクト52だけが描画領域を超えてしまうとする。この場合、一方の図形オブジェクト52だけがテキストボックス54からの相対距離を小さくするように調整される。しかし、そうすると他方の図形オブジェクト53と重なってしまう。そこで、図24(c)に示すように、他方の図形オブジェクト53について左側を縮小して同じ値を右側に拡張することにより、2つの図形オブジェクト52,53が重ならないようにしてもよい。
また、上記実施形態では、1ページの文書内に配置された各オブジェクトのレイアウトを調整する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図25に示すように、複数ページにわたり配置された各オブジェクトのレイアウトを調整するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、オブジェクトの編集によりサイズが拡大される場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、オブジェクトの編集によりサイズが縮小される場合や、オブジェクトの配置位置が移動される場合などにも本発明を適用することが可能である。
また、上記実施形態では、設定の単位として[mm]を用いているが、本発明はこれに限定されない。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 フォロー調整部
2 データサイズ調整部
3 領域サイズ調整部
4 スケール調整部
5 調整制御部
6 文書記憶部
7 文書編集部
11 相対距離情報生成部
12 相対距離情報記憶部
13 相対距離調整部
14 判定部
2 データサイズ調整部
3 領域サイズ調整部
4 スケール調整部
5 調整制御部
6 文書記憶部
7 文書編集部
11 相対距離情報生成部
12 相対距離情報記憶部
13 相対距離調整部
14 判定部
Claims (10)
- 文書レイアウトの各要素が全て個別のオブジェクトとして作成されるように成された文書を処理する文書処理装置であって、
上記文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、第2のオブジェクトが編集されて上記文書内でのレイアウトが変更された場合、レイアウト変更後の上記第2のオブジェクトからの相対距離を維持するように第1のオブジェクトのレイアウトを変更するフォロー調整部と、
上記文書内に存在する指定サイズのオブジェクトに紐付けられたデータが編集されて、当該指定サイズのオブジェクトの領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力された場合、当該入力されたデータのフォントサイズを小さく調整して、上記指定サイズのオブジェクトの領域内に上記データを収めるデータサイズ調整部と、
上記文書内に存在する指定サイズのオブジェクトに紐付けられたデータが編集されて、当該指定サイズのオブジェクトの領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力された場合、上記オブジェクトのサイズを大きく調整して、サイズ調整後の上記オブジェクトの領域内に上記データを収める領域サイズ調整部と、
上記文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、オブジェクトに対する編集の結果、あるオブジェクトが他のオブジェクトに重なった場合または、あるオブジェクトが文書の描画領域を超えた場合、上記あるオブジェクトのサイズを縮小させるスケール調整部と、
上記フォロー調整部、上記データサイズ調整部、上記領域サイズ調整部および上記スケール調整部を任意に組み合わせて上記文書のレイアウトを調整するように制御する調整制御部とを備えたことを特徴とする文書処理装置。 - 上記調整制御部は、上記文書内に存在するオブジェクト毎に、上記フォロー調整部、上記データサイズ調整部、上記領域サイズ調整部、上記スケール調整部のどの処理を実施するかおよび実施の優先順を設定可能であり、設定内容に従って上記文書のレイアウトを調整することを特徴とする請求項1に記載の文書処理装置。
- 上記フォロー調整部は、上記第1のオブジェクトについて上記第2のオブジェクトからの相対距離を表す相対距離情報を生成する相対距離情報生成部と、
上記相対距離情報生成部により生成された上記相対距離情報を、上記第1のオブジェクトおよび上記第2のオブジェクトと関連付けて記憶する相対距離情報記憶部と、
上記第2のオブジェクトが編集されて上記文書内でのレイアウトが変更された場合、上記相対距離情報記憶部に記憶されている上記相対距離情報に基づいて、レイアウト変更後の上記第2のオブジェクトからの相対距離を維持するように上記第1のオブジェクトのレイアウトを変更する相対距離調整部とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の文書処理装置。 - 上記相対距離情報生成部は、上記相対距離情報として最適値および最小値の2つを生成し、
上記相対距離調整部は、上記最適値に基づいて上記第1のオブジェクトのレイアウトを変更した場合に当該第1のオブジェクトが上記文書の描画領域を超えないときは、上記最適値に基づいて上記第1のオブジェクトのレイアウトを変更する一方、上記最適値に基づいて上記第1のオブジェクトのレイアウトを変更した場合に当該第1のオブジェクトが上記文書の描画領域を超えるときは、上記最小値までの範囲で上記第2のオブジェクトからの相対距離を小さくして上記第1のオブジェクトを上記文書の描画領域内に収めるように上記第1のオブジェクトのレイアウトを変更することを特徴とする請求項3に記載の文書処理装置。 - 上記データサイズ調整部は、上記フォントサイズの最小値を設定可能であり、設定された最小値を限度として、上記入力されたデータのフォントサイズを小さく調整することを特徴とする請求項1または2に記載の文書処理装置。
- 上記領域サイズ調整部は、上記オブジェクトについて調整可能とするサイズの最大値を設定可能であり、設定された最大値を限度として、上記オブジェクトのサイズを大きく調整することを特徴とする請求項1または2に記載の文書処理装置。
- 上記スケール調整部は、上記オブジェクトについて調整可能とするサイズの最小値を設定可能であり、設定された最小値を限度として、上記オブジェクトのサイズを縮小させることを特徴とする請求項1または2に記載の文書処理装置。
- 上記調整制御部は、上記フォロー調整部、上記データサイズ調整部、上記領域サイズ調整部および上記スケール調整部を任意に組み合わせて上記文書のレイアウトを調整しても、上記文書内に存在する複数のオブジェクトのうち何れか少なくとも1つが上記文書の描画領域を超える場合、上記描画領域を超えたオブジェクトが上記文書の描画領域内に入る限りの最小の縮小率で上記文書の全体を縮小することを特徴とする請求項1または2に記載の文書処理装置。
- 文書レイアウトの各要素が全て個別のオブジェクトとして作成されるように成された文書を処理する文書処理装置であって、
上記文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、第1のオブジェクトについて第2のオブジェクトからの相対距離を表す相対距離情報を生成する相対距離情報生成部と、
上記相対距離情報生成部により生成された上記相対距離情報を、上記第1のオブジェクトおよび上記第2のオブジェクトと関連付けて記憶する相対距離情報記憶部と、
上記第2のオブジェクトが編集されて上記文書内でのレイアウトが変更された場合、上記相対距離情報記憶部に記憶されている上記相対距離情報に基づいて、レイアウト変更後の上記第2のオブジェクトからの相対距離を維持するように上記第1のオブジェクトのレイアウトを変更するレイアウト調整部とを備えたことを特徴とする文書処理装置。 - 文書レイアウトの各要素が全て個別のオブジェクトとして作成されるように成された文書を処理するための文書処理用プログラムであって、
上記文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、第2のオブジェクトが編集されて上記文書内でのレイアウトが変更された場合、レイアウト変更後の上記第2のオブジェクトからの相対距離を維持するように第1のオブジェクトのレイアウトを変更するフォロー調整手段、
上記文書内に存在する指定サイズのオブジェクトに紐付けられたデータが編集されて、当該指定サイズのオブジェクトの領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力された場合、当該入力されたデータのフォントサイズを小さく調整して、上記指定サイズのオブジェクトの領域内に上記データを収めるデータサイズ調整手段、
上記文書内に存在する指定サイズのオブジェクトに紐付けられたデータが編集されて、当該指定サイズのオブジェクトの領域内に表示可能な許容範囲を超えるデータが入力された場合、上記オブジェクトのサイズを大きく調整して、サイズ調整後の上記オブジェクトの領域内に上記データを収める領域サイズ調整手段、
上記文書内に存在する複数のオブジェクトのうち、オブジェクトに対する編集の結果、あるオブジェクトが他のオブジェクトに重なった場合または、あるオブジェクトが文書の描画領域を超えた場合、上記あるオブジェクトのサイズを縮小させるスケール調整手段、および
上記フォロー調整手段、上記データサイズ調整手段、上記領域サイズ調整手段および上記スケール調整手段を任意に組み合わせて上記文書のレイアウトを調整するように制御する調整制御手段
としてコンピュータを機能させるための文書処理用プログラム。
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