以下、添付した図面を参照して、本発明にかかる調理装置の複数の実施形態を説明する。この過程で図面に示された線の厚さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上誇張されて示されていることがある。
また、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図または慣例によって異なることがある。そのため、このような用語に対する定義は、本明細書全般にわたる内容に基づいて行われなければならない。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置の斜視図であり、図2は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置においてドア部が開放された状態を示す斜視図であり、図3は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置においてドア部が開放された状態を示す背面斜視図であり、図4は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置を概略的に示す正面図である。図5は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置においてキャビティ部とキャビネット部とが分離された状態を示す斜視図であり、図6は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置においてキャビティ部とコンベクションヒータ部とが分離された状態を示す斜視図であり、図7は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置においてコンベクションヒータ部の分解斜視図である。図8は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置においてキャビティ部と上部ヒータ部とが分離された状態を示す斜視図であり、図9は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置において上部ヒータ部の分解斜視図である。図10は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置において循環ダクト部の内部流路が閉鎖された状態を示す斜視図であり、図11は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置において循環ダクト部の内部流路が開放された状態を示す斜視図である。図12は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置において後壁板の流入ホール部が開放された状態を示す正面図であり、図13は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置において後壁板の流入ホール部が開放された状態を示す背面図であり、図14は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置において後壁板の流入ホール部が閉鎖された状態を示す正面図である。図15は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置の制御の流れを概略的に示すブロック図である。
図1ないし図3、図6および図12を参照すれば、本発明の第1実施形態にかかる調理装置は、キャビティ部100と、ドア部200と、キャビネット部205と、コンベクションヒータ部300と、流入開閉部400と、制御部500とを含んで構成される。
図2、図4ないし図6を参照すれば、キャビティ部(cavity)100は、内部が調理室Cをなす。したがって、調理対象物は、キャビティ部100の開放部を介して調理室Cに出入りされ、調理室Cに置かれた状態で調理される。
キャビティ部100は、左側面をなす左側壁板110と、下面をなす下壁板120と、右側面をなす右側壁板130と、上面をなす上壁板140と、前面をなす前壁板150と、後面をなす後壁板160とを含む。
本実施形態において、左側壁板110と下壁板120、そして右側壁板130は、一体に形成されるものとして例示したが、これに限定されるものではないので、別個に形成された後、ねじのような締結部材によって一体化されてもよい。
図10および図11を参照すれば、左側壁板110には排気ホール部111が具備できる。排気ホール部111を介して調理室C内部の空気は調理室Cの外部に排出される。
排気ホール部111を介した空気の排出によって、一般の調理時、調理室C内部の温度が過度に上昇するのと、調理室Cの内部がスチームや煙などで満たされるのを未然に防止することができる。このように、排気ホール部111によって、調理装置は一般の調理時に調理運転を安定的に行うことができる。
図2、図4ないし図6を参照すれば、下壁板120の下方には、調理装置の下面をなすベース部215が配置される。ベース部215は、締結部材などによって下壁板120に着脱可能に結合される。
下壁板120とベース部215との間の空間には回転板駆動部(図示せず)が配置される。回転板駆動部は、下壁板120を貫通して下壁板120の上方に配置される回転板270と軸結合される。したがって、回転板駆動部からの動力の提供によって回転板270の回転作動が進行する。
回転板270は、その上に調理装置用調理容器1、2、3、4が置かれるように平らな円形の板材からなる。
右側壁板130には吸気口(図示せず)が具備できる。吸気口を介して調理室C外部の空気が調理室Cの内部に流入する。吸気口を介した空気の流入によって、一般の調理時、調理室C内部の空気は、排気ホール部111を介して調理室Cの外部により円滑に排出される。
図8を参照すれば、上壁板140は、左側壁板110および右側壁板130にねじのような締結部材などによって結合される。上壁板140には上部ヒータホール部141が具備できる。上部ヒータホール部141は、上壁板140の上方に上部ヒータ710が配置される時、上部ヒータ710で生成される熱を調理室Cに供給する経路をなす。本実施形態において、上部ヒータホール部141は、複数の孔が密に略等間隔で配列されながら構成される。
図2、図4ないし図6を参照すれば、前壁板150は、左側壁板110、下壁板120、右側壁板130、および上壁板140の前端部と結合される。前壁板150には、調理室Cと連通する前壁ホール部151が具備される。
前壁板150にはコントロールパネル部210が装着される。具体的には、コントロールパネル部210は、前壁板150の右側部に配置され、その左側には、前壁ホール部151を開閉するドア部200が配置される。
コントロールパネル部210は、電源スイッチを含み、調理装置の各種調理機能を選択可能なコントロールボタンが配列される。コントロールボタンを押すと選択信号が制御部500に伝達され、選択された調理機能が行われる。
図4、図12ないし図14を参照すれば、後壁板160には、調理室Cに空気を供給する流入ホール部が具備される。本実施形態において、流入ホール部は、後壁板160の上部に形成される上部流入ホール部161と、後壁板160の下部に形成される下部流入ホール部162とを含む。
上部流入ホール部161と下部流入ホール部162は、上部流入ホール部161と下部流入ホール部162との間に位置する排出ホール部165を中心として略対称に配置される。したがって、上部流入ホール部161と下部流入ホール部162は、排出ホール部165によって互いに離隔して配置される。
流入ホール部は、後壁板160の左側部に形成される左側部流入ホール部163と、後壁板160の右側部に形成される右側部流入ホール部164とをさらに含むことができる。本実施形態において、左側部流入ホール部163と右側部流入ホール部164は、排出ホール部165を中心として略対称的に配置される。
コンベクションヒータ部300によって生成される熱風は、流入ホール部、すなわち、上部流入ホール部161と下部流入ホール部162と左側部流入ホール部163、そして右側部流入ホール部164を介して調理室Cに流入する。
上部流入ホール部161は、後壁板160の上部に複数の孔が水平方向に密に略等間隔で形成されながら構成される。これによって、コンベクションヒータ部300で生成される熱風は、上部流入ホール部161上で特定の方向性を有しないまま、調理室Cに均一に流入できる。
下部流入ホール部162は、後壁板160の下部に複数の孔が水平方向に密に略等間隔で形成されながら構成される。これによって、コンベクションヒータ部300で生成される熱風は、下部流入ホール部162上で特定の方向性を有しないまま、調理室Cに均一に流入できる。
左側部流入ホール部163は、後壁板160の左側部に複数の孔が垂直方向に密に略等間隔で形成されながら構成される。これによって、コンベクションヒータ部300で生成される熱風は、左側部流入ホール部163上で特定の方向性を有しないまま、調理室Cに均一に流入できる。
同様に、右側部流入ホール部164も、後壁板160の右側部に複数の孔が垂直方向に密に略等間隔で形成されながら構成される。これによって、コンベクションヒータ部300で生成される熱風は、右側部流入ホール部164上で特定の方向性を有しないまま、調理室Cに均一に流入できる。
後壁板160には排出ホール部165が中央部に具備される。したがって、排出ホール部165を中心として上側には上部流入ホール部161が配置され、左側には左側部流入ホール部163が配置され、下側には下部流入ホール部162が配置され、右側には右側部流入ホール部164が配置される。このように上部流入ホール部161と下部流入ホール部162、そして左側部流入ホール部163と右側部流入ホール部164が排出ホール部165を中心として対称に配置される。
本実施形態において、排出ホール部165の後方にはコンベクションファン320が配置される。排出ホール部165が形成される後壁板160部位は、他の後壁板160部位に比べて調理室Cに向かって突出形成できる。かくして、コンベクションファン320の前方配置が可能なため、調理装置の前後の長さを縮小させることができる。
図1ないし図5を参照すれば、ドア部200は、キャビティ部100に設けられる。本実施形態において、ドア部200は、前壁板150にヒンジ結合されるものとして例示されたが、これに限定されるものではない。
ドア部200は、キャビティ部100の開放部、すなわち前壁板150の前壁ホール部151を開放または閉鎖する。ドア部200の開放時には調理装置用調理容器1、2、3、4の出入りが可能であり、ドア部200の閉鎖時には調理対象物の調理を行うことができる。
キャビネット部205は、調理装置の上面と両側面をなしつつ、前壁板150および後壁板160と共にキャビティ部100と電装室Eを外部環境から保護する。調理装置の下面は、ベース部215からなる。ベース部215は、下壁板120と結合され、キャビネット部205の下端部と当接しながら、調理装置の下面を外部環境から保護する。
図6ないし図7を参照すれば、コンベクションヒータ部300は、後壁板160に設けられ、流入ホール部を介して調理室Cに供給される熱が生成される。本実施形態において、コンベクションヒータ部300は、コンベクションヒータ310と、コンベクションファン320と、コンベクションモータ330と、コンベクションヒータカバー340とを含んで構成される。また、コンベクションヒータ部300は、コンベクション絶縁カバー350と、コンベクション冷却ファン360とをさらに含むことができる。
コンベクションヒータ310は、後壁板160の後方に配置され、熱源として熱を生成する。コンベクションヒータ310で生成される熱によってコンベクションヒータ310の周り、特にコンベクションヒータカバー340内部の空気は加熱され、以後、コンベクションファン320の作動によって加熱された空気は、熱風として調理室Cに供給される。本実施形態において、コンベクションヒータ310は、コンベクションファン320を挟んで互いに向き合うように上側および下側に一対が配置される。
コンベクションファン320は、後壁板160の後方に配置される。コンベクションファン320は、コンベクションモータ330から提供される動力によって回転して、コンベクションヒータ310によって加熱されたコンベクションヒータカバー340内部の空気を調理室Cに供給する。
加熱された空気、すなわち熱風は、後壁板160の流入ホール部を介して調理室Cに供給される。調理室C内部の空気は、排出ホール部165を介してコンベクションヒータカバー340の内部に案内されてコンベクションヒータ310によって加熱された後、再び流入ホール部を介して調理室Cに供給される。
コンベクションモータ330は、コンベクションファン320、そしてコンベクション冷却ファン360と結合され、動力を提供する動力源である。コンベクションモータ330とコンベクションヒータ310との間には、コンベクションヒータカバー340およびコンベクション絶縁カバー350が配置される。
かくして、コンベクションヒータ310で生成される熱がコンベクションモータ330に影響するのを遮断することができる。この時、コンベクションモータ330の動力伝達軸は、コンベクションヒータカバー340およびコンベクション絶縁カバー350を貫通してコンベクションファン320と結合される。
コンベクションヒータカバー340は、コンベクションヒータ310およびコンベクションファン320を取り囲むように、後壁板160にねじのような締結部材などによって装着される。コンベクションヒータカバー340には、コンベクションヒータ310が装着されるコンベクションヒータ装着ホール部341が具備できる。
コンベクションヒータカバー340は、後壁板160との間に所定の大きさの空間を形成する。したがって、コンベクションヒータ310の作動によってコンベクションヒータカバー340で区画される空間内の空気は加熱できる。
コンベクション絶縁カバー350は、コンベクションヒータカバー340を取り囲んだまま、後壁板160にねじのような締結部材などによって結合される。コンベクションヒータカバー340とコンベクション絶縁カバー350は、ねじのような締結部材などによって互いに結合できる。
コンベクション絶縁カバー350は、絶縁材質、すなわち絶縁性に優れた材質を含んでなる。したがって、コンベクションヒータ310で発生する熱がコンベクション絶縁カバー350の外側に伝達されるのを遮断することができる。
コンベクション冷却ファン360は、コンベクションモータ330と結合される。したがって、コンベクションモータ330の作動時、コンベクション冷却ファン360が連動して回転するため、コンベクションモータ330で生成される自体熱をコンベクション冷却ファン360で冷却することができる。コンベクション冷却ファン360によってコンベクションモータ330に接した外部空気は、バックカバー220に形成されるホール部を介して再び外部に排出される。
コンベクションモータ330は、前方にコンベクション絶縁カバー350が配置され、後方にコンベクション冷却ファン360が設けられることによって、コンベクションヒータ310で生成される熱や自体熱によって劣化損傷するのを防止することができる。
本実施形態では、1つのコンベクションモータ330でコンベクションファン320とコンベクション冷却ファン360の回転を同時に達成することができるため、調理装置の前後の長さを縮小することができるのはもちろん、製造費用を節減することができる。
コンベクションヒータ部300は、バックカバー220によって取り囲まれる。バックカバー220は、最後方に配置されるコンベクションモータ330およびコンベクション冷却ファン360を含むコンベクションヒータ部300全体を取り囲みながら、後壁板160にねじのような締結部材などによって着脱可能に結合される。
コンベクションヒータ部300によれば、コンベクションヒータカバー340の内部で加熱された空気が調理室Cに直ちに供給されるため、調理対象物と高温の空気との直接接触によって調理時間を短縮させることができ、調理性能も向上させることができる。
図4、図12ないし図15を参照すれば、流入開閉部400は、流入ホール部を開閉して調理室Cに供給される熱の量を調節する。本実施形態において、流入開閉部400は、上部開閉部410を含んで構成される。また、流入開閉部400は、側部流入ホール部163、164が追加的に具備される場合に側部開閉部420、430をさらに含むことができる。
上部開閉部410は、上部流入ホール部161を開閉する。上部開閉部410は、上部流入ホール部161を調理モードに応じて開放または閉鎖する。一般の調理時、上部開閉部410は、上部流入ホール部161を開放して、上部流入ホール部161を介してもコンベクションヒータ部300によって加熱された空気が調理室Cに流入するようにする。逆に、揚げ物調理時、上部開閉部410は、上部流入ホール部161を閉鎖して、反対側の下部流入ホール部162を介してのみ加熱された空気が調理室Cに流入するようにする。
ここで、揚げ物調理とは、調理対象物が保有している脂肪成分を利用して調理対象物を揚げるもので、少なくとも1つ以上のヒータ部300、700を作動させた状態で、調理対象物を空気揚げ物専用の調理装置用調理容器1、2、3、4に入れた状態で調理することをいう。したがって、本実施形態における揚げ物調理は、空気揚げ物調理を指すものといえる。
上部開閉部410は、上部レール部411と、上部開閉扉412とを含む。上部レール部411は、後壁板160の後面に設けられ、上部流入ホール部161の上方および下方にそれぞれ一対が向き合うように配置される。上部開閉扉412は、一対の上部レール部411によって左右スライド移動が案内されるように上部レール部411に載置される。
上部レール部411と上部開閉扉412は、コンベクションヒータ部300で生成される熱風によって劣化損傷が発生しないように耐熱性材質を含んでなる。
上部開閉扉412には上部開閉取っ手412aが形成できる。上部開閉取っ手412aに対応するように、後壁板160には上部長ホール部161aが形成できる。
上部開閉取っ手412aは、上部開閉扉412の前面から上部長ホール部161aを貫通するように前方に突出形成される。使用者は、後壁板160を貫通して調理室Cの内部に突出する上部開閉取っ手412aを左右に移動させることによって、上部開閉扉412の左右にスライド移動させることができる。上部開閉取っ手412aの左右移動は、上部長ホール部161aが案内する。したがって、上部長ホール部161aは、上部開閉取っ手412aの左右移動幅に対応する左右の長さを有するように形成される。
このように上部開閉取っ手412aおよび上部長ホール部161aを追加的に具備することによって、使用者は、上部開閉扉412を用いて、調理モードに応じて手動で上部流入ホール部161を開放または閉鎖することができる。
上部開閉部410は、上部開閉駆動部413をさらに含むことができる。上部開閉駆動部413は、上部開閉扉412に連結され、上部開閉扉412の左右スライド移動を自動方式で実現する。すなわち、上部開閉駆動部413は、コントロールパネル部210による調理モードの選択時、制御部500の制御により、上部開閉扉412を用いて自動的に上部流入ホール部161を開放または閉鎖する。
上部開閉駆動部413としては、通常のモータやシリンダ装置など、上部開閉扉412の左右スライド移動を自動的に実現できる駆動装置が適用可能である。
本実施形態において、上部開閉扉412および上部開閉駆動部413は、左右にそれぞれ1つずつ配置されるものとして例示されたが、これに限定されるものではないので、上部流入ホール部161を調理モードに応じて開放または閉鎖できれば他の方式の配置も可能である。
側部開閉部420、430は、側部流入ホール部163、164を開閉し、左側部開閉部420と、右側部開閉部430とに分けられる。
まず、左側部開閉部420は、左側部流入ホール部163を開閉する。左側部開閉部420は、左側部流入ホール部163を調理モードに応じて開放または閉鎖する。一般の調理時、左側部開閉部420は、左側部流入ホール部163を開放して、左側部流入ホール部163を介してもコンベクションヒータ部300によって加熱された空気が調理室Cに流入するようにする。逆に、揚げ物調理時、左側部開閉部420は、左側部流入ホール部163を閉鎖して、下部流入ホール部162を介してのみ加熱された空気が調理室Cに流入するようにする。
左側部開閉部420は、左側部レール部421と、左側部開閉扉422とを含む。左側部レール部421は、後壁板160の後面に設けられ、左側部流入ホール部163の上方および下方にそれぞれ一対が向き合うように配置される。左側部開閉扉422は、一対の左側部レール部421によって左右スライド移動が案内されるように左側部レール部421に載置される。
左側部レール部421と左側部開閉扉422は、コンベクションヒータ部300で生成される熱風によって劣化損傷が発生しないように耐熱性材質を含んでなる。
左側部開閉扉422には左側部開閉取っ手422aが形成できる。左側部開閉取っ手422aに対応するように、後壁板160には左側部長ホール部163aが形成できる。
左側部開閉取っ手422aは、左側部開閉扉422の前面から左側部長ホール部163aを貫通するように前方に突出形成される。使用者は、後壁板160を貫通して調理室Cの内部に突出する左側部開閉取っ手422aを左右に移動させることによって、左側部開閉扉422の左右にスライド移動させることができる。左側部開閉取っ手422aの左右移動は、左側部長ホール部163aが案内する。したがって、左側部長ホール部163aは、左側部開閉取っ手422aの左右移動幅に対応する左右の長さを有するように形成される。
このように左側部開閉取っ手422aおよび左側部長ホール部163aを追加的に具備することによって、使用者は、左側部開閉扉422を用いて、調理モードに応じて手動で左側部流入ホール部163を開放または閉鎖することができる。
左側部開閉部420は、左側部開閉駆動部423をさらに含むことができる。左側部開閉駆動部423は、左側部開閉扉422に連結され、左側部開閉扉422の左右スライド移動を自動方式で実現する。すなわち、左側部開閉駆動部423は、コントロールパネル部210による調理モードの選択時、制御部500の制御により、左側部開閉扉422を用いて自動的に左側部流入ホール部163を開放または閉鎖する。
左側部開閉駆動部423としては、通常のモータやシリンダ装置など、左側部開閉扉422の左右スライド移動を自動的に実現できる駆動装置が適用可能である。
次に、右側部開閉部430は、右側部流入ホール部164を開閉する。右側部開閉部430は、右側部流入ホール部164を調理モードに応じて開放または閉鎖する。一般の調理時、右側部開閉部430は、右側部流入ホール部164を開放して、右側部流入ホール部164を介してもコンベクションヒータ部300によって加熱された空気が調理室Cに流入するようにする。逆に、揚げ物調理時、右側部開閉部430は、右側部流入ホール部164を閉鎖して、下部流入ホール部162を介してのみ加熱された空気が調理室Cに流入するようにする。
右側部開閉部430は、右側部レール部431と、右側部開閉扉432とを含む。右側部レール部431は、後壁板160の後面に設けられ、右側部流入ホール部164の上方および下方にそれぞれ一対が向き合うように配置される。右側部開閉扉432は、一対の右側部レール部431によって左右スライド移動が案内されるように右側部レール部431に載置される。
右側部レール部431と右側部開閉扉432は、コンベクションヒータ部300で生成される熱風によって劣化損傷が発生しないように耐熱性材質を含んでなる。
右側部開閉扉432には右側部開閉取っ手432aが形成できる。右側部開閉取っ手432aに対応するように、後壁板160には右側部長ホール部164aが形成できる。
右側部開閉取っ手432aは、右側部開閉扉432の前面から右側部長ホール部164aを貫通するように前方に突出形成される。使用者は、後壁板160を貫通して調理室Cの内部に突出する右側部開閉取っ手432aを左右に移動させることによって、右側部開閉扉432の左右にスライド移動させることができる。右側部開閉取っ手432aの左右移動は、右側部長ホール部164aが案内する。したがって、右側部長ホール部164aは、右側部開閉取っ手432aの左右移動幅に対応する左右の長さを有するように形成される。
このように右側部開閉取っ手432aおよび右側部長ホール部164aを追加的に具備することによって、使用者は、右側部開閉扉432を用いて、調理モードに応じて手動で右側部流入ホール部164を開放または閉鎖することができる。
右側部開閉部430は、右側部開閉駆動部433をさらに含むことができる。右側部開閉駆動部433は、右側部開閉扉432に連結され、右側部開閉扉432の左右スライド移動を自動方式で実現する。すなわち、右側部開閉駆動部433は、コントロールパネル部210による調理モードの選択時、制御部500の制御により、右側部開閉扉432を用いて自動的に右側部流入ホール部164を開放または閉鎖する。
右側部開閉駆動部433としては、通常のモータやシリンダ装置など、右側部開閉扉432の左右スライド移動を自動的に実現できる駆動装置が適用可能である。
制御部500は、揚げ物調理時には、上部開閉部410と側部開閉部420、430をそれぞれ作動させ、上部流入ホール部161と側部流入ホール部163、164がそれぞれ閉鎖されるようにする。これによって、コンベクションヒータ部300で生成される熱風は、下部流入ホール部162を介してのみ調理室Cに供給される。すなわち、揚げ物調理時、熱風は、下部流入ホール部162を介してのみ集中的に調理室Cに供給されるようにすることができる。
一方、一般の調理時には、制御部500は、上部流入ホール部161と側部流入ホール部163、164がすべて開放されるように上部開閉部410と側部開閉部420、430を作動させる。これによって、コンベクションヒータ部300で生成される熱風は、上部流入ホール部161と下部流入ホール部162、そして側部流入ホール部163、164を介して調理室Cに供給される。すなわち、熱風は、上下左右の複数方向に均一に調理室Cに供給される。
図10、図11および図15を参照すれば、本発明の第1実施形態にかかる調理装置は、循環ダクト部600を含むことができる。
循環ダクト部600は、左側壁板110の排気ホール部111に連結され、排気ホール部111を介して調理室Cの外部に排出される空気を再び調理室Cの内部に案内する。
循環ダクト部600は、循環ダクト610と、ダクト開閉部620とを含む。循環ダクト610は、内部流路612を有するように管形状に形成され、左側壁板110の外面、すなわち調理室Cの外部で左側壁板110に装着される。
循環ダクト610は、一端部が排気ホール部111に連結され、他端部が吸気ホール部112に連結される。したがって、排気ホール部111に排出される空気は、循環ダクト610の内部流路612に沿って吸気ホール部112に案内できる。
循環ダクト610には排出口611が具備される。排出口611は、排気ホール部111に隣接した循環ダクト610の一側に形成される。したがって、排気ホール部111に排出される空気は、排出口611を介して循環ダクト610の外部に排出できる。
このように排気ホール部111を介して調理室C内部の空気が循環ダクト610に流入する時、空気は、循環ダクト610の内部流路612によって再び調理室Cに案内されたり、排出口611によって循環ダクト610の外部に排出され得る。このような空気の流れは、循環ダクト610に設けられるダクト開閉部620により左右される。
ダクト開閉部620は、循環ダクト610の内部流路612を開閉するように循環ダクト610上に回転可能に設けられる。ダクト開閉部620は、循環ダクト610にヒンジ結合され、循環ダクト610の外部に設けられるダクト駆動部630と結合される。したがって、ダクト駆動部630の作動によって回転しながら、循環ダクト610の内部流路612を開放または閉鎖する。また、ダクト開閉部620は、排出口611を開閉できるように排出口611に隣接して配置される。
ダクト開閉部620が循環ダクト610の内部流路612を開放する場合に、排出口611を閉鎖するように作動する。すなわち、ダクト開閉部620の作動だけで内部流路612の開放と排出口611の閉鎖が同時に行われる。したがって、排気ホール部111を介して調理室C内部の空気が循環ダクト610に流入する時、空気は自然と内部流路612を介して調理室Cに再供給される。
制御部500は、揚げ物調理時、循環ダクト610の内部流路612が開放されるようにダクト開閉部620を作動させる。これによって、排気ホール部111を介して調理室Cの外部に排出された空気は、再び吸気ホール部112を介して調理室Cの内部に流入するため、調理室C内部の空気が排出されることによる熱損失を抑制することができる。
排気ホール部111および吸気ホール部112のうちのいずれか1つは、側壁板110、130の上部に形成され、他の1つは、側壁板110、130の下部に形成され得る。本実施形態において、排気ホール部111は、左側壁板110の上部に形成され、吸気ホール部112は、左側壁板110の下部に形成される。上部の排気ホール部111を介して調理室C内部の空気が外部に排出され、下部の吸気ホール部112を介して空気が再び調理室Cの内部に流入するため、排気ホール部111および吸気ホール部112を介した空気の出入りだけで調理室C内部の空気循環、特に上下循環効率が向上する。したがって、調理室C内で空気循環が活発に行われることによって、調理対象物の調理時間を短縮させることができ、調理性能を向上させることができる。
排気ホール部111および吸気ホール部112のうちのいずれか1つは、側壁板110、130の前方部に形成され、他の1つは、側壁板110、130の後方部に形成され得る。本実施形態において、排気ホール部111は、側壁板110の後方部に形成され、吸気ホール部112は、側壁板110の前方部に形成される。後方部の排気ホール部111を介して調理室C内部の空気が外部に排出され、前方部の吸気ホール部112を介して空気が再び調理室Cの内部に流入するため、排気ホール部111および吸気ホール部112を介した空気の出入りだけで調理室C内部の空気循環、特に前後循環効率が向上する。したがって、調理室C内で空気循環が活発に行われることによって、調理対象物の調理時間を短縮させることができ、調理性能を向上させることができる。
ダクト開閉部620が循環ダクト610の内部流路612を閉鎖すると、排出口611を開放するように作動する。すなわち、ダクト開閉部620の作動だけで内部流路612の閉鎖と排出口611の開放が同時に行われる。したがって、排気ホール部111を介して調理室C内部の空気が循環ダクト610に流入する時、空気は自然と排出口611を介して循環ダクト610の外部に排出される。
制御部500は、一般の調理時、循環ダクト610の内部流路612が閉鎖されるように、すなわち排出口611が開放されるようにダクト開閉部620を作動させる。これによって、排気ホール部111を介して調理室Cの外部に排出された空気は、排出口611を経て循環ダクト610の外部に排出される。このように排気ホール部111および排出口611を介した調理室C内部の空気の排出によって、一般の調理時、調理室C内部の温度が過度に上昇するのと、調理室Cの内部がスチームや煙などで満たされるのを未然に防止することができる。
一方、本発明の第1実施形態にかかる調理装置は、流入開閉部400と循環ダクト部600を同時に含むことができるのはもちろん、流入開閉部400を省略したまま、循環ダクト部600のみを含むこともできる。
図5、図8および図9を参照すれば、本発明の第1実施形態にかかる調理装置は、上部ヒータ部700を含むことができる。上部ヒータ部700は、上壁板140に設けられ、上部ヒータ710と、上部ヒータカバー720とを含んで構成される。また、上部ヒータ部700は、上部絶縁カバー730と、上部ファン740と、上部モータ750とをさらに含むことができる。
上部ヒータ710は、上壁板140の上方に配置され、熱源として熱を生成する。上部ヒータ710で生成される熱によって上部ヒータ710の周り、特に上部ヒータカバー720内部の空気は加熱され、以後、上部ファン740の作動によって加熱された空気は、上部ヒータホール部141を介して熱風として調理室Cに供給される。本実施形態において、上部ヒータ710は、上部ファン740を挟んで互いに向き合うように一対が配置される。
上部ヒータカバー720は、上部ヒータ710および上部ファン740を取り囲むように、上壁板140にねじのような締結部材などによって装着される。上部ヒータ710は、上部ヒータ装着部721を介して上部ヒータカバー720に装着できる。
上部ヒータカバー720は、上壁板140との間に所定の大きさの空間を形成する。したがって、上部ヒータ710の作動によって上部ヒータカバー720で区画される空間内の空気は加熱できる。
上部絶縁カバー730は、上部ヒータ710と上部ヒータカバー720との間で上部ヒータ710を取り囲むように配置される。上部絶縁カバー730は、ねじのような締結部材などによって上部ヒータカバー720に結合される。
上部絶縁カバー730は、絶縁材質、すなわち絶縁性に優れた材質を含んでなる。したがって、上部ヒータ710で発生する熱が上部絶縁カバー730の外側に伝達されるのを遮断することができる。
上部ファン740は、上壁板140の上方に配置される。上部ファン740は、上部モータ750から提供される動力によって回転して、上部ヒータ710によって加熱された上部ヒータカバー720内部の空気を調理室Cに供給する。加熱された空気、すなわち熱風は、上壁板140の上部ヒータホール部141を介して調理室Cに供給される。
上部モータ750は、上部ファン740と結合され、動力を提供する動力源である。上部モータ750と上部ヒータ710との間には、上部絶縁カバー730および上部ヒータカバー720が配置される。
かくして、上部ヒータ710で生成される熱が上部モータ750に影響するのを遮断することができる。この時、上部モータ750の動力伝達軸は、上部絶縁カバー730および上部ヒータカバー720を貫通して上部ファン740と結合される。
上部ヒータ部700には、上部モータ750を冷却させるための上部冷却ファン(図示せず)が追加的に具備できる。この時、上部冷却ファンは、上部モータ750の作動時、連動して回転するように上部モータ750に軸結合できる。上部ヒータ部700は、キャビネット部205によって取り囲まれながら、外部環境から保護される。
一方、本発明の第1実施形態にかかる調理装置は、流入開閉部400と循環ダクト部600と上部ヒータ部700を同時に含むことができるのはもちろん、流入開閉部400および循環ダクト部600のうちのいずれか1つと上部ヒータ部700のみを含むこともできる。
図5および図6を参照すれば、電装室Eには、マイクロウェーブを生成するマグネトロン240と、マグネトロン240に高電圧を供給する高圧トランス245と、電装室E内部の各種電装部品を冷却するクーリングファン部250とが設けられる。
以上のように、本実施形態にかかる調理装置によれば、一般の調理と共に揚げ物調理、すなわち空気揚げ物調理を1つの調理装置によってすべて行うことができるため、使用便宜性を向上させることができる。
また、本実施形態にかかる調理装置によれば、別途に調理対象物に油を供給する必要なく、調理対象物が保有している脂肪成分を利用して揚げ物調理を行うことができるため、高温の油による安全事故の危険性を未然に防止することができ、油の不使用による調理費用を節減することができる。
さらに、本実施形態にかかる調理装置によれば、マイクロウェーブによって調理対象物の解凍調理を行った後、調理対象物を移すことなく、ヒータ部によって揚げ物調理を直ちに行うことができるため、使用便宜性を向上させることができる。
また、本実施形態にかかる調理装置によれば、マイクロウェーブによって調理対象物を仮調理した後、ヒータ部の熱風によって本調理の揚げ物調理を行うことができるため、調理対象物の内外部の均一な焼き具合と歯ごたえのある食感を同時に実現することができる。
図16は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器の斜視図であり、図17は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器の分解斜視図であり、図18は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器の切開斜視図である。図19は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器のハウジング本体と台座部とが分離された状態を示す平面図であり、図20は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器において台座部の後面を示す斜視図であり、図21は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器において脚部を示す分解斜視図である。図22は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器が調理装置に設けられ、空気揚げ物モードが作動する状態を示す図である。図23は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器においてハウジング本体の変形例を示す平面図であり、図24は、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器においてハウジング本体の変形例を示す斜視図である。
図16、図17および図22を参照すれば、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器1は、熱風70の流入する入口部14を有するハウジング部5と、ハウジング部5に載置され、熱風70によって調理される調理対象物60が置かれる台座部30とを含む。
台座部30の上側には調理対象物60が置かれ、台座部30の下側にはハウジング部5が設けられる。台座部30を支持するハウジング部5には入口部14が具備されるため、入口部14を介してハウジング部5の内側に熱風70が流入する。
ハウジング部5は、入口部14を介して外部から供給された熱風70が台座部30に置かれている調理対象物60を加熱するための空気流路を形成するための技術思想内で多様な形状に形成できる。
図17ないし図19、図22を参照すれば、ハウジング部5は、入口部14が下側に具備され、上側は開口した形状に形成されるハウジング本体10と、ハウジング本体10を支持する脚部40とを含む。ハウジング本体10の下側に延びた脚部40は、調理装置の回転板270や下部に接する。
ハウジング本体10の下側に入口部14が具備され、調理装置用調理容器1の側方向から供給された熱風70は、ハウジング本体10の下側に流入してハウジング本体10の上側に移動する。
ハウジング本体10が脚部40によって支持され、ハウジング本体10の下側に空間が形成されるため、ハウジング本体10の下側を通してハウジング本体10の内側に移動する空気の流れがより円滑になる。
ハウジング本体10は、ハウジング側面部12と、入口部14と、ハウジング底面部15と、ハウジング内側部16と、流入空間部17と、ガイド突起18とを含む。
ハウジング側面部12は、台座部30の周縁を支持し、下側に延びる形状に形成される。ハウジング本体10の側面を形成するハウジング側面部12は、リング形状に形成され、ハウジング側面部12の上側から下側に向かって曲面形状に形成される。
ハウジング側面部12は、ハウジング本体10の内側に向かって下方傾斜して設けられて曲面形状に形成されるため、ハウジング側面部12に向かって側方向から吹き込む熱風70をハウジング側面部12の下側に案内し、調理時間を短縮させることができる。
すなわち、ハウジング本体10の側方向から供給される熱風70がハウジング本体10の下側に具備された入口部14を介してハウジング本体10の内側に容易に移動できるように、ハウジング側面部12の形状が曲面形状に傾斜して形成されるため、入口部14に移動する熱風70の量が増加し、熱風70の損失を低減することができる。
ハウジング側面部12の下側に連結されたハウジング底面部15は、ハウジング側面部12の下側からハウジング側面部12の内側に延びる。ハウジング側面部12の下側に水平方向に設けられたハウジング底面部15は、環形状に形成され、ハウジング底面部15の下側に脚部40が固定される。
脚部40は、水平方向に設けられたハウジング底面部15に接して設けられるため、脚部40とハウジング底面部15との接触面積が増大し、脚部40の固定が安定的になる。
ハウジング底面部15から上側に延びるハウジング内側部16は、熱風70の流入が行われる入口部14に連結される。ハウジング内側部16の内側には、入口部14と連通する流入空間部17が具備され、流入空間部17と向き合うハウジング内側部16は、膨らんだ曲面形状に形成される。
入口部14の下側に流入空間部17が位置し、流入空間部17と向き合うハウジング内側部16は、曲面形状に形成されるため、ハウジング内側部16に沿って上側の入口部14に移動する熱風70の移動が安定的に行われる。
ハウジング内側部16は、上側が細くなる漏斗形状に形成されるため、ハウジング内側部16に沿って上側に移動する熱風70が入口部14を介してハウジング本体10の内側に移動する流れが円滑になる。
第1実施形態にかかるハウジング本体10の上側は、ハウジング本体10の側方向から熱風70が吐出される下部流入ホール部162と同一または高い位置に設けられるため、ハウジング本体10の下側を通してハウジング本体10の内側に熱風70が容易に供給できる。
下部流入ホール部162の上側に位置した孔の高さは、ハウジング本体10の上側の高さと同一または低い位置に設けられる。下部流入ホール部162の高さがハウジング本体10より低い場合には、ハウジング本体10の下部を通して入口部14の下側に熱風70が移動する。
入口部14の下側に移動する熱風70は、周辺の他の空気より熱いため、上へ上昇しようとする性質がある。したがって、コンベクションヒータ部300から吐出された慣性によって入口部14の下側に移動した熱風70は、上側へ浮上しようとする性質によって入口部14の上側に移動して調理対象物60を加熱する。
入口部14を介して上側に移動できずに斜めに上方直進する熱風70は、ハウジング内側部16の曲面に接しながら入口部14を向いた上側に移動する。したがって、ハウジング本体10の下側に供給される熱風70のほとんどは、入口部14を介して上側に移動する。
下部流入ホール部162の上側に具備された孔の高さがハウジング本体10の上側と比較して同一または低い位置にある場合には、ハウジング本体10の側面に具備された曲面に沿って熱風70の下側移動が案内される。
すなわち、下部流入ホール部162から水平方向に供給される熱風70の一部は、ハウジング本体10の下側を通して入口部14に移動し、残りの熱風70は、ハウジング側面部12の曲面に沿ってハウジング側面部12の下側に移動した後、ハウジング側面部12の下側を通して入口部14に流入する熱風70に合流して入口部14に移動する。
ハウジング本体10は、鉄板やアルミニウムにテフロン(登録商標)をコーティングして使用することができ、ステンレスを使用することもできる。
ハウジング本体10の内側に上部ヒータ部700の輻射熱または対流熱が伝達されると、ハウジング本体10の内側から反射した輻射熱または対流熱はハウジング本体10の上側に移動するため、熱効率を向上させることができる。
輻射熱または対流熱の上側反射を容易にするために、ハウジング側面部12、ハウジング底面部15、ハウジング内側部16の形状は、「U」字形状に形成されるため、上側から下側に移動する輻射熱または対流熱を再びハウジング本体10の上側に反射する。
ハウジング本体10の変形例が示された図23と図24のように、ハウジング内側部16に別のガイド突起18が追加され、熱風70の回転を案内することができる。
流入空間部17と向き合うハウジング内側部16の側面に螺旋形状に突出するガイド突起18は、流入空間部17を介して入口部14に移動する熱風70が回転するように案内する。流入空間部17の円周方向に沿って複数個設けられたガイド突起18は、ハウジング内側部16の下側から上側に延びる。
ハウジング内側部16の内側に突出したガイド突起18は一方向に傾斜して形成されるため、ハウジング内側部16を通過する熱風70は、ガイド突起18によってガイドされて旋風を形成する。
旋風を形成する熱風70がハウジング本体10を介して台座部30に移動すると、台座部30に置かれた調理対象物60と熱風70との接する時間および面積が増大し、調理時間を短縮させることができる。
図17ないし図20を参照すれば、ハウジング部5の上側に置かれる台座部30は、複数の連通孔を具備し、熱風70によって調理される調理対象物60が置かれる技術思想内で多様な形状に形成できる。
第1実施形態にかかる台座部30は、台座体部31と、カバー部39とを含む。台座体部31は、熱風70の移動する連通孔が複数個具備される技術思想内で多様な形状に変形することができ、カバー部39も、台座体部31の外側縁を取り囲む形状に設けられる技術思想内で多様な形状に変形することができる。
本発明の第1実施形態にかかる台座体部31は、台座周縁部32と、台座中央部33と、第1支持部34と、第2支持部36とを含む。
台座周縁部32は、環形状に形成され、台座周縁部32の外側にカバー部39が位置し、台座周縁部32の内側に台座中央部33と第1支持部34と第2支持部36とが位置する。
カバー部39の内側に位置する台座周縁部32は、リング形状に形成され、アルミニウムを含む。
台座中央部33は台座周縁部32の真ん中に位置し、台座中央部33と台座周縁部32とは互いに離隔した状態で設けられる。
台座中央部33から延びた第1支持部34および第2支持部36は、台座周縁部32に連結され、第1支持部34および第2支持部36は、螺旋形状に曲げられて設けられるため、台座部30の下側から上側に移動する熱風70の回転を案内する。
第1支持部34は、熱風70の通過する第1連結孔35を具備し、台座中央部33から台座周縁部32に向かって螺旋形状に延びる。第1支持部34は、台座中央部33の円周方向に沿って複数個設けられ、第1支持部34と隣り合う第1支持部34との間に第2支持部36が位置する。
第2支持部36は、熱風70の通過する第2連結孔37が複数個具備され、第1支持部34と共に螺旋形状に曲げられて設けられる。第2支持部36の幅は、第1支持部34の幅より2倍以上広く形成され、第2支持部36の上側で調理対象物60の調理が主に行われる。
第2支持部36は、第1支持部34より下側にさらに突出するため、台座部30の下側から上側に移動する熱風70は、第1支持部34の下側に沿って回転して旋風を形成する。
ハウジング部5のガイド突起18を通過しながら形成された旋風の方向と、第1支持部34の下側を通過して形成された旋風の方向とは同一であるため、熱風70がハウジング部5の内側に旋風を形成して調理対象物60と接する時間が増大する。
第1支持部34に形成された第1連結孔35と、第2支持部36に形成された第2連結孔37は、円周方向に設けられる。台座中央部33を中心として円弧を形成して第1連結孔35および第2連結孔37が設けられ、台座中央部33と台座周縁部32との間に複数の第1連結孔35および第2連結孔37が設けられる。
第2支持部36は、台座中央部33を中心として円弧形状に設けられ、上側に向かって膨らんだ形状に形成される支持曲面部38を含む。
支持曲面部38は、上側に向かって膨らんだ形状に形成され、支持曲面部38の下側は凹んだ形状に形成される。したがって、支持曲面部38の上側に乗せられた調理対象物60から流れ出た流体は支持曲面部38に沿って下側に落下するため、第2支持部36の表面の掃除作業が簡便に行われる。
また、支持曲面部38の下側に供給された熱風70が支持曲面部38の凹んだ溝に留まるため、熱風70と支持曲面部38との接する時間が増大して支持曲面部38の加熱が容易に行われるため、調理対象物60の調理時間を短縮させることができる。
台座周縁部32に結合されるカバー部39は、ゴムやシリコンを含んで成形されるため、電子レンジの内側に設けられた台座部30の周縁で発生し得るスパークを防止することができる。
第1実施形態にかかる台座部30は、アルミニウムにテフロン(登録商標)をコーティングして使用する。アルミニウムは熱伝導度が高いため、調理対象物60の加熱が迅速に行われ、テフロン(登録商標)は食物が台座部30にくっつく現象を防止することができる。
カバー部39は、シリコンを使用するため、アルミニウムからなる台座部30と、鉄板からなる台座部30との間に設けられ、スパークの発生を防止する。
図17ないし図21を参照すれば、脚部40は、ハウジング部5の外側に固定されるワイヤ形状の脚フレーム42と、脚フレーム42を取り囲む形状に設けられる脚カバー45とを含む。
脚フレーム42は、鉄骨構造からなり、脚フレーム42の外側を取り囲む形状に設けられる脚カバー45は、シリコンを含んで形成される。
第1実施形態にかかる脚フレーム42は、ハウジング部5の下側に固定される固定部43と、固定部43の両側から下側に延びる延長部44とを含む。
ハウジング部5の下側から下方傾斜して設けられる延長部44に脚カバー45が結合されるため、延長部44の外側に脚カバー45が固定される。
本発明の第1実施形態にかかる脚カバー45は、延長部44が挿入される装着溝47を具備するカバー体46と、固定部43を取り囲む形状に溝を形成し、カバー体46に連結される遮蔽溝部48とを含む。
装着溝47は、カバー体46の内側に延び、固定部43の曲がった形状に沿って溝を形成する遮蔽溝部48は、カバー体46の一側に連結される。
延長部44が装着溝47に挿入され、固定部43が遮蔽溝部48の内側に位置するため、脚フレーム42は脚カバー45によって遮蔽され、スパークの発生を防止することができる。
図16および図22を参照すれば、調理装置用調理容器1は、調理装置の回転板270に載置された状態で回転するため、調理対象物60を均一に加熱することができる。
上部ヒータ部700で発生した熱(輻射熱、対流熱)は、調理装置用調理容器1の上側に供給され、コンベクションヒータ部300で発生した熱風70は、調理装置用調理容器1の下側に移動してハウジング部5の内側に移動する。
以下では、添付した図面を参照して、本発明の第1実施形態にかかる調理装置用調理容器の作動状態を詳細に説明する。
調理装置の内側に調理装置用調理容器1を装着した後、上部ヒータ部700とコンベクションヒータ部300を動作させる。上部ヒータ部700で生成された熱は、台座部30に向かって下側に伝達される。調理対象物60を加熱し台座部30の下側に移動した熱は、ハウジング本体10の内側から反射した後、再び上側に移動する。ハウジング本体10から反射した熱は、台座部30の下側に伝達されて調理対象物60を二次加熱するため、調理時間を短縮させることができる。
コンベクションヒータ部300で発生した熱風70は、ハウジング本体10の側方向に移動したり、ハウジング本体10の下側に移動する。ハウジング側面部12に沿ってハウジング本体10の下側に案内された熱風70は、ハウジング内側部16の流入空間部17に移動する。ハウジング内側部16に沿って上側に移動する熱風70は、ハウジング内側部16の内側に突出したガイド突起18によって案内されて回転しながら旋風を形成する。
ハウジング本体10の内側に流入した熱風70は、台座部30の下側に形成された第1支持部34の下側に沿って再び回転しながら旋風を形成するため、熱風70によって台座体部31と調理対象物60との接する時間が増大して熱効率が向上し、調理対象物60の調理時間も短縮する。
また、台座部30の下側から上側に移動する熱風70は、第2支持部36に具備された支持曲面部38の下側に留まりながら熱風70と台座体部31との接する時間が増大し、台座体部31の加熱が容易に行われる。
以下、図面を参照して、本発明の第2実施形態にかかる調理装置用調理容器を説明する。説明の便宜のために、本発明の第1実施形態と構成および作用が同一の構成要素については同一の参照番号で引用し、これに関する詳細な説明は省略する。
図25は、本発明の第2実施形態にかかる調理装置用調理容器の分解斜視図であり、図26は、本発明の第2実施形態にかかる調理装置用調理容器においてハウジング本体を示す平面図であり、図27は、本発明の第2実施形態にかかる調理装置用調理容器が調理装置に設けられ、空気揚げ物モードが作動する状態を示す図である。
図25ないし図27を参照すれば、本発明の第2実施形態にかかるハウジング部5は、ハウジング本体20と、脚部40とを含む。
ハウジング本体20の内側に熱風70を供給する入口部24は、ハウジング本体20の側面に沿って具備される。ハウジング本体20の上側は開口した形状に形成され、ハウジング本体20の下側は脚部40によって支持される。
本発明の第2実施形態にかかるハウジング本体20は、ハウジング側面部22と、ハウジング底面部25と、内側ガイド26とを含む。
ハウジング本体20の側面を形成するハウジング側面部22は、台座部30の周縁を支持し、下側に延びるリング形状に形成される。
ハウジング側面部22の周りに沿って設けられた入口部24は、ハウジング側面部22の内側に熱風70が移動する通路を形成する。入口部24は、水平方向に長孔を形成し、このような入口部24がハウジング側面部22に沿って複数個設けられる。
ハウジング側面部22の下側に水平方向に設けられるハウジング底面部25は、ハウジング本体20の底面を形成する。
入口部24の上側は、ハウジング本体20の側方向から熱風70が吐出される下部流入ホール部162と同一または低い位置に設けられるため、熱風70が入口部24の内側に容易に流入できる。
下部流入ホール部162を介して水平方向に供給される熱風70の一部は、ハウジング本体20の側面に形成された入口部24を介してハウジング本体20の内側に移動し、入口部24の上側に移動する熱風70は、ハウジング側面部22の曲面に沿ってハウジング側面部22の下側に移動しながら入口部24の内側に流入するため、熱風70による調理対象物60の加熱時間が短縮する。
ハウジング側面部22の内側に連結された内側ガイド26は、ハウジング側面部22の内側に延び、入口部24を介して流入する熱風70の移動を案内する技術思想内で多様な形状に形成できる。
本発明の第2実施形態にかかる内側ガイド26は、入口部24の一側からハウジング側面部22の内側に向かって水平方向に傾斜して設けられる。
入口部24の内側に流入した熱風70は、内側ガイド26によって案内されて旋風を形成し、これによって、熱風70と調理対象物60との接触面積および接触時間が増大する。
以下では、添付した図面を参照して、本発明の第2実施形態にかかる調理装置用調理容器の作動状態を詳細に説明する。
コンベクションヒータ部300で発生した熱風70は、ハウジング本体20の側方向に移動し、ハウジング側面部22の曲面に沿って移動する熱風70は、入口部24を介してハウジング本体20の内側に移動する。入口部24を介してハウジング本体20の内側に移動する熱風70は、内側ガイド26によって移動が案内されながらハウジング本体20の内側で回転する。
ハウジング本体20の内側で旋風を形成する熱風70は、台座部30の下側に形成された第1支持部34の下側に沿って再び回転しながら旋風を形成するため、熱風70によって台座体部31と調理対象物60との接する時間が増大して熱効率が向上し、調理対象物60の調理時間も短縮する。
また、台座部30の下側から上側に移動する熱風70は、第2支持部36に具備された支持曲面部38の下側に留まりながら熱風70と台座体部31との接する時間が増大し、台座体部31の加熱が容易に行われる。一方、上部ヒータ部700で生成された熱は、第1実施形態と同様の方式で調理対象物60を加熱する。
上述のような構成によれば、第1、第2実施形態にかかる調理装置用調理容器1、2は、熱風70を利用して台座部30に載せられた調理対象物60を加熱させて揚げ物調理をするため、油の使用による安全事故の危険性を低減することができ、調理費用を節減することができる。
また、ハウジング部5の内側に流入した熱風70が螺旋状に回転しながら調理対象物60を加熱するため、熱風70と調理対象物60との接する時間が増大し、調理時間を短縮させることができる。
さらに、調理対象物60の下部を支持する支持曲面部38が上側に膨らんで形成され、調理対象物60と台座部30との間の接触面積が減少するため、熱風70と調理対象物60との接する接触面積が増大し、調理時間を短縮させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器を説明する。説明の便宜のために、本発明の第1実施形態または第2実施形態と構成および作用が同一の構成要素については同一の参照番号で引用し、これに関する詳細な説明は省略する。
図28は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器の斜視図であり、図29は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器の分解斜視図であり、図30は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器の切開斜視図である。図31は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器が分離された状態を示す平面図であり、図32は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器において台座部の後面を示す斜視図であり、図33は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器において脚部を示す分解斜視図である。図34は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器が調理装置に設けられ、空気揚げ物モードが作動する状態を示す図である。図35は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器においてハウジング本体の変形例を示す平面図であり、図36は、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器においてハウジング本体の変形例を示す斜視図である。
図28、図29および図34を参照すれば、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器3は、熱風70の流入する入口部14を有するハウジング部5と、ハウジング部5に載置され、熱風70によって調理される調理対象物60が置かれる台座部30と、台座部30を覆って熱風70の移動を遮断する蓋部80とを含む。すなわち、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器3は、第1実施形態にかかる調理装置用調理容器1に蓋部80をさらに含むものである。
蓋部80は、台座部30の上側を遮蔽するドーム形状の蓋体82と、蓋体82の上側に延びる取っ手部材86とを含む。
蓋体82は、ドーム形状に形成されるため、台座部30を覆って調理装置用調理容器3の外側に移動する熱風70の移動を遮断することができる。また、蓋体82の内側に熱風70が留まり得る空間を形成するため、調理対象物60の加熱時間を短縮させることができる。
蓋体82の下側には、弾性材質からなる台座部30の周縁に接する接合部材84が具備されるため、熱風70の移動を遮断することができる。
接合部材84は、蓋体82の下側から外側に向かって突出した形状に設けられ、接合部材84の下側は台座部30のカバー部39に接して設けられるため、気密性を向上させる。
図28ないし図34に示されるように、蓋部80は、台座部30の上側に移動する熱風70の移動を遮断する技術思想内で多様な形状に形成できる。
以下では、添付した図面を参照して、本発明の第3実施形態にかかる調理装置用調理容器の作動状態を詳細に説明する。
調理装置の内側に調理装置用調理容器3を装着した後、コンベクションヒータ部300を動作させる。コンベクションヒータ部300で発生した熱風70は、ハウジング本体10の側方向に移動したり、ハウジング本体10の下側に移動する。ハウジング側面部12に沿ってハウジング本体10の下側に案内された熱風70は、ハウジング内側部16の流入空間部17に移動する。ハウジング内側部16に沿って上側に移動する熱風70は、ハウジング内側部16の内側に突出したガイド突起18によって案内されて回転しながら旋風を形成する。
ハウジング本体10の内側に流入した熱風70は、台座部30の下側に形成された第1支持部34の下側に沿って再び回転しながら旋風を形成するため、熱風70によって台座体部31と調理対象物60との接する時間が増大して熱効率が向上し、調理対象物60の調理時間も短縮する。
また、台座部30の下側から上側に移動する熱風70は、第2支持部36に具備された支持曲面部38の下側に留まりながら熱風70と台座体部31との接する時間が増大し、台座体部31の加熱が容易に行われる。
一方、調理対象物60を加熱し台座部30の上側に移動した熱風70は、蓋部80の内側に反射した後、再び蓋部80の下側に移動しながら調理対象物60を二次加熱するため、調理時間を短縮させることができる。
そして、調理対象物60を加熱し上側に移動した熱風70が蓋部80の内側に留まりながら蓋部80の内側温度を高めるため、蓋部80の下側にある調理対象物60の調理時間が短縮する。
以下、図面を参照して、本発明の第4実施形態にかかる調理装置用調理容器を説明する。説明の便宜のために、本発明の第1実施形態、第2実施形態または第3実施形態と構成および作用が同一の構成要素については同一の参照番号で引用し、これに関する詳細な説明は省略する。
図37は、本発明の第4実施形態にかかる調理装置用調理容器の分解斜視図であり、図38は、本発明の第4実施形態にかかる調理装置用調理容器においてハウジング本体を示す平面図であり、図39は、本発明の第4実施形態にかかる調理装置用調理容器が調理装置に設けられ、空気揚げ物モードが作動する状態を示す図である。
図37ないし図39を参照すれば、ハウジング本体20の内側に熱風70を供給する入口部24は、ハウジング本体20の側面に沿って具備される。ハウジング本体20の上側は開口した形状に形成され、ハウジング本体20の下側は脚部40によって支持される。
本発明の第4実施形態にかかるハウジング本体20は、ハウジング側面部22と、ハウジング底面部25と、内側ガイド26とを含む。
ハウジング本体20の側面を形成するハウジング側面部22は、台座部30の周縁を支持し、下側に延びるリング形状に形成される。
ハウジング側面部22の周りに沿って設けられた入口部24は、ハウジング側面部22の内側に熱風70が移動する通路を形成する。入口部24は、水平方向に長孔を形成し、このような入口部24がハウジング側面部22に沿って複数個設けられる。
ハウジング側面部22の下側に水平方向に設けられるハウジング底面部25は、ハウジング本体20の底面を形成する。
入口部24の上側は、ハウジング本体20の側方向から熱風70が吐出される下部流入ホール部162と同一または低い位置に設けられるため、熱風70が入口部24の内側に容易に流入できる。
ハウジング側面部22の内側に連結された内側ガイド26は、ハウジング側面部22の内側に延び、入口部24を介して流入する熱風70の移動を案内する技術思想内で多様な形状に形成できる。
本発明の第4実施形態にかかる内側ガイド26は、入口部24の一側からハウジング側面部22の内側に向かって水平方向に傾斜して設けられる。
入口部24の内側に流入した熱風70は、内側ガイド26によって案内されて旋風を形成し、これによって、熱風70と調理対象物60との接触面積および接触時間が増大する。
以下では、添付した図面を参照して、本発明の第4実施形態にかかる調理装置用調理容器の作動状態を詳細に説明する。
コンベクションヒータ部300で発生した熱風70は、ハウジング本体20の側方向に移動し、ハウジング側面部22の曲面に沿って移動する熱風70は、入口部24を介してハウジング本体20の内側に移動する。入口部24を介してハウジング本体20の内側に移動する熱風70は、内側ガイド26によって移動が案内されながらハウジング本体20の内側で回転する。
ハウジング本体20の内側で旋風を形成する熱風70は、台座部30の下側に形成された第1支持部34の下側に沿って再び回転しながら旋風を形成するため、熱風70によって台座体部31と調理対象物60との接する時間が増大して熱効率が向上し、調理対象物60の調理時間も短縮する。
また、台座部30の下側から上側に移動する熱風70は、第2支持部36に具備された支持曲面部38の下側に留まりながら熱風70と台座体部31との接する時間が増大し、台座体部31の加熱が容易に行われる。
上述のような構成によれば、第3、第4実施形態にかかる調理装置用調理容器3、4は、熱風70を利用して台座部30に載せられた調理対象物60を加熱させて揚げ物調理をするため、油の使用による安全事故の危険性を低減することができ、調理費用を節減することができる。
また、ハウジング部5の内側に流入した熱風70が螺旋状に回転しながら調理対象物60を加熱するため、熱風70と調理対象物60との接する時間が増大し、調理時間を短縮させることができる。
さらに、調理対象物60の下部を支持する支持曲面部38が上側に膨らんで形成され、調理対象物60と台座部30との間の接触面積が減少するため、熱風70と調理対象物60との接する接触面積が増大し、調理時間を短縮させることができる。
また、ハウジング本体10、20の内側から台座部30を介して上側に移動した熱風が蓋部80の内側に留まる時間が増加するため、調理対象物60の加熱時間が短縮し、調理費用を節減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第2実施形態にかかる調理装置を説明する。説明の便宜のために、本発明の第1実施形態と構成および作用が同一の構成要素については同一の参照番号で引用し、これに関する詳細な説明は省略する。
図40は、本発明の第2実施形態にかかる調理装置において排気ホール部が開放された状態を示す斜視図であり、図41は、本発明の第2実施形態にかかる調理装置において排気ホール部が閉鎖された状態を示す斜視図であり、図42は、本発明の第2実施形態にかかる調理装置の制御の流れを概略的に示すブロック図である。
図5ないし図6、図40ないし図42を参照すれば、本発明の第2実施形態にかかる調理装置は、キャビティ部100と、ドア部200と、キャビネット部205と、コンベクションヒータ部300と、流入開閉部400と、制御部500とを含んだ状態で、循環ダクト部600の代わりに、排気開閉部650をさらに含むことができる。
排気開閉部650は、排気ホール部111を開閉する。排気開閉部650は、排気ホール部111を調理モードに応じて開放または閉鎖する。
一般の調理時、排気開閉部650は、排気ホール部111を開放することによって、調理室C内部の空気は調理室Cの外部に排出できる。かくして、一般の調理時、調理室C内部の温度が過度に上昇するのと、調理室Cの内部がスチームや煙などで満たされるのを未然に防止することができる。
逆に、揚げ物調理時、排気開閉部650は、排気ホール部111を閉鎖して、調理室C内部の空気が排出されることによる熱損失を抑制することができる。
排気開閉部650は、排気レール部651と、排気開閉扉652とを含む。排気レール部651は、左側壁板110の外面に設けられ、排気ホール部111の上方および下方にそれぞれ一対が向き合うように配置される。排気開閉扉652は、一対の排気レール部651によって左右スライド移動が案内されるように排気レール部651に載置される。
排気レール部651と排気開閉扉652は、調理室C内部の高温の空気によって劣化損傷が発生しないように耐熱性材質を含んでなる。
排気開閉扉652には排気開閉取っ手652aが形成できる。排気開閉取っ手652aに対応するように、左側壁板110には排気開閉長ホール部111aが形成できる。
排気開閉取っ手652aは、排気開閉扉652の内側面から排気開閉長ホール部111aを貫通するように調理室Cに向かって突出形成される。使用者は、左側壁板110を貫通して調理室Cの内部に突出する排気開閉取っ手652aを左右に移動させることによって、排気開閉扉652の左右スライド移動を達成することができる。排気開閉取っ手652aの左右移動は、排気開閉長ホール部111aが案内する。したがって、排気開閉長ホール部111aは、排気開閉取っ手652aの左右移動幅に対応する左右の長さを有するように形成される。
このように排気開閉取っ手652aおよび排気開閉長ホール部111aを追加的に具備することによって、使用者は、排気開閉扉652を用いて、調理モードに応じて手動で排気ホール部111を開放または閉鎖することができる。
排気開閉部650は、排気開閉駆動部653をさらに含むことができる。排気開閉駆動部653は、排気開閉扉652に連結され、排気開閉扉652の左右スライド移動を自動的に実現する。すなわち、排気開閉駆動部653は、コントロールパネル部210による調理モードの選択時、制御部500の制御により、排気開閉扉652を用いて自動的に排気ホール部111を開放または閉鎖する。
排気開閉駆動部653としては、通常のモータやシリンダ装置など、排気開閉扉652の左右スライド移動を自動的に実現できる駆動装置が適用可能である。
本発明は、図面に示された実施形態を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術の属する分野における通常の知識を有する者であれば、これより多様な変形および均等な他の実施形態が可能である点を理解することができる。
したがって、本発明の真の技術的保護範囲は下記の特許請求の範囲によって定められなければならない。