JP2014218462A - ビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための組成物 - Google Patents

ビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】ビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための、毒性が低い、安全な重合遅延剤を提供する。
【解決手段】式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩とを含むビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための組成物。
Figure 2014218462

ビニル芳香族モノマーの製造方法における精製工程において、重合抑制目的でも適用できる。前記N−ニトロソヒドロキシルアミンの両塩の合計の濃度が10〜3000ppmである。
【選択図】なし

Description

本発明は、ビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための組成物、その組成物を用いたビニル芳香族モノマーの精製方法および、その組成物を用いたビニル芳香族モノマーの重合を抑制する方法に関するものである。
スチレンおよびα−メチルスチレンのようなビニル芳香族モノマーは、高温下に重合しやすい性質を有する。一方、このようなビニル芳香族モノマーを製造、精製等する際に、高温下に晒される場合がある。このような高温下において、ビニル芳香族モノマーが重合してポリマーが生成すると、ビニル芳香族モノマーの収率が低下するのみならず、製造、精製等工程において用いる装置に汚れとして付着するため、生産効率が著しく低下するという問題点がある。
このような重合を防ぐため、従来から様々な化合物が重合抑制剤として用いられている。重合抑制剤としては、重合禁止剤と重合遅延剤の2種類に分類される。前記重合禁止剤は、重合を完全に停止することが可能であるが、特定の時間を経過すると、重合を停止する活性が失活してしまう。前記重合遅延剤は、重合禁止剤ほど完全ではないが、重合を抑制することができる。ただし、時間の経過と共に、重合を抑制する能力は徐々に低下していく。このような性質を鑑み、通常は、重合を防ぐために、重合禁止剤と重合遅延剤の2種類を併用している。
従来、ビニル芳香族モノマー用重合遅延剤として知られている化合物の中で、4,6−ジニトロ−2−sec−ブチルフェノール(DNBP)に代表されるニトロフェノール化合物は、非常に毒性が強いことが知られている。例えば、DNBPは、毒物及び劇物取締法では、医薬用外毒物に指定されている。
また、ビニル芳香族モノマー用重合禁止剤として、N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアンモニウム塩(クペロン)が知られている(例えば、特許文献1)。
特許第4870298号公報
本発明は、従来のクペロンより、ビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための効果が高い重合抑制剤の提供を目的とする。
本発明は、一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩とを含むビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための組成物である。
Figure 2014218462
式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1〜18のアルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数1〜18のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜30のアラルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数7〜30のアラルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、または1以上の置換基で置換された炭素数3〜7のシクロアルキル基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、水酸基またはシアノ基であり、
Mは、周期律表の第1族金属、第2族金属、第3族金属、第8族金属、第9族金属、第10族金属、第11族金属、第12族金属、第13族金属および第14族金属からなる群から選択される金属であり、
nは、1〜4の整数である。
本発明は、効率よくビニル芳香族モノマーの重合を抑制することができるという利点がある。
図1は、例Aの結果を示すグラフである。 図2は、例Bの結果を示すグラフである。 図3は、例Cの結果を示すグラフである。 図4は、例Dの結果を示すグラフである。 図5は、例Eの結果を示すグラフである。
本発明者は、種々検討した結果、特定なN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、特定なN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩との組み合わせを含む組成物により、ビニル芳香族モノマーの重合を抑制することができるという、新たな知見を見出した。このような新たな知見に基づき、本発明者は、本発明を完成した。
本発明は、一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩(本明細書中、「一般式(I)の化合物」と呼ぶことがある。)と、一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩(本明細書中、「一般式(II)の化合物」と呼ぶことがある。)とを含むビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための組成物である。
Figure 2014218462
式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1〜18のアルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数1〜18のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜30のアラルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数7〜30のアラルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、または1以上の置換基で置換された炭素数3〜7のシクロアルキル基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、水酸基またはシアノ基であり、
Mは、周期律表の第1族金属、第2族金属、第3族金属、第8族金属、第9族金属、第10族金属、第11族金属、第12族金属、第13族金属および第14族金属からなる群から選択される金属であり、
nは、1〜4の整数である。
本発明において、ビニル芳香族モノマーとは、芳香族化合物にビニル基が置換した化合物を意味し、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
本発明における炭素数1〜18のアルキル基としては、炭素数1〜18の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を意味し、炭素数1〜12の直鎖または分岐鎖状のアルキル基が好ましく、炭素数1〜8の直鎖または分岐鎖状のアルキル基がより好ましい。前記炭素数1〜18の直鎖または分岐鎖状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、sec−ペンチル基、t−ペンチル基、2−メチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、3−エチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、4−エチルペンチル基、1,1−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、3,3−ジメチルペンチル基、4,4−ジメチルペンチル基、1−プロピルブチル基、n−オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、5−エチルヘキシル基、1,1−ジメチルヘキシル基、2,2−ジメチルヘキシル基、3,3−ジメチルヘキシル基、4,4−ジメチルヘキシル基、5,5−ジメチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、および2−プロピルペンチル基等が挙げられる。
前記1以上の置換基で置換された炭素数1〜18のアルキル基の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、水酸基またはシアノ基であってもよい。
本発明における炭素数6〜12のアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基等を含み、単にナフチル基といった場合は1−ナフチル基、2−ナフチル基を含む。1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基の場合、そのベンゼン環上およびナフタレン環上に1以上のハロゲン原子、水酸基またはシアノ基の置換基を有していてもよい。
本発明における炭素数7〜30のアラルキル基としては、前記の炭素数1〜18のアルキル基に前記の炭素数6〜12のアリール基が結合したものを意味する。前記炭素数7〜30のアラルキル基は、炭素数1〜12の直鎖または分岐鎖状のアルキル基に前記炭素数6〜12のアリール基が結合した炭素数7〜24のアラルキル基が好ましく、炭素数1〜8の直鎖または分岐鎖状のアルキル基に前記炭素数6〜12のアリール基が結合した炭素数7〜20のアラルキル基がより好ましい。前記炭素数7〜30のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、ナフチルプロピル基、ナフチルブチル基、ナフチルペンチル基、ナフチルヘキシル基等が挙げられる。前記1以上の置換基で置換された炭素数7〜30のアラルキル基の場合、そのアルキル基部分および/またはアリール基部分に1以上のハロゲン原子、水酸基またはシアノ基の置換基を有していてもよい。
炭素数3〜7のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、およびシクロヘプチル基などが挙げられる。
本発明において、Mは、周期律表の第1族金属、第2族金属、第3族金属、第8族金属、第9族金属、第10族金属、第11族金属、第12族金属、第13族金属および第14族金属からなる群から選択される金属を意味する。前記第1族金属としては、例えば、カリウム、前記第2族金属としては、例えば、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、前記第3族金属としては、例えば、セリウム、前記第8族金属としては、例えば、鉄、前記第9族金属としては、例えば、コバルト、前記第10族金属としては、例えば、ニッケル、前記第11族金属としては、例えば、銀、銅、前記第12族金属としては、例えば、亜鉛、水銀、前記第13族金属としては、例えば、アルミニウム、前記第14族金属としては、例えば、鉛等が挙げられる。前記Mは、第13族金属および第1族金属が好ましく、アルミニウムおよびカリウムがさらに好ましい。
前記式(I)において、R1が、炭素数6〜12のアリール基、1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、または1以上の置換基で置換された炭素数3〜7のシクロアルキル基であり、Mが第13族金属または第1族金属であり、nが3であるのが好ましく、R1が、炭素数6〜12のアリール基または炭素数3〜7のシクロアルキル基であり、Mが第13族金属または第1族金属であり、nが3であるのがより好ましく、R1がフェニル基またはシクロヘキシル基であり、Mがアルミニウムまたはカリウムであり、nが3であるのがさらに好ましい。
前記式(II)において、R2が、炭素数6〜12のアリール基、または1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基であるのが好ましく、R2が、炭素数6〜12のアリール基であるのがより好ましく、R2がフェニル基であるのがさらに好ましい。
本発明の組成物においては、式(I)の化合物において、R1が、炭素数6〜12のアリール基、または1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基であり、Mが第13族金属であり、nが3であり、式(II)の化合物において、R2が、炭素数6〜12のアリール基、または1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基であるのが好ましい。このような式(I)の化合物および式(II)の化合物を含む組成物は、ビニル芳香族モノマーの重合を効率よく抑制することが可能だからである。
本発明の組成物において、一種類の式(I)で表される化合物、または二種類以上の式(I)で表される化合物を含んでもよい。同様に、本発明の組成物において、一種類の式(II)で表される化合物、または二種類以上の式(II)で表される化合物を含んでもよい。
本発明の組成物において、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩との重量比は、以下の式を満たすのが好ましい。このような式(I)の化合物および式(II)の化合物を含む組成物は、ビニル芳香族モノマーの重合を効率よく抑制することが可能だからである。

0.05≦K/(K+A)≦0.95

式中、
Aは、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩の重量であり、
Kは、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩の重量である。
前記K/(K+A)は、より好ましくは0.1≦K/(K+A)≦0.9、さらに好ましくは0.15≦K/(K+A)≦0.85であり、さらに好ましくは0.35≦K/(K+A)≦0.65である。
本発明の組成物は、さらに、一般式(III)または一般式(IV)で表されるピペリジン−1−オキシルを含んでもよい。
Figure 2014218462
前記式(III)中、R11は、炭素数1〜3のアルキル基、R12は、水素原子、OH基、OR13基(R13は、炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基である)、またはCOOR14基(R14は、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基である)を示す。
前記式(IV)中、R15は、炭素数1〜3のアルキル基を示す。
炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基等が挙げられる。
前記ピペリジン−1−オキシルとしては、例えば、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−オキシル、2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジン−1−オキシル、2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシピペリジン−1−オキシル、2,2,6,6−テトラメチル−4−フェノキシピペリジン−1−オキシル、2,2,6,6,−テトラメチル−4−カルボキシピペリジン、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オン(TEMPOL)が挙げられ、中でもTEMPOLが好ましい。このピペリジン−1−オキシルの含有比は、以下の式を満たすのが好ましい。このようなピペリジン−1−オキシルをさらに含む組成物は、ビニル芳香族モノマーの重合を効率よく抑制することが可能だからである。

0.01≦T/(K+A+T)≦0.20

式中、
Tは、ピペリジン−1−オキシルの重量であり、
Aは、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩の重量であり、
Kは、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩の重量である。
また、本発明は、ビニル芳香族モノマーを含有する混合物を加熱下に蒸留してビニル芳香族モノマーを単離する工程を含むビニル芳香族モノマーの精製方法である。この製造方法は、単離工程において、本発明の組成物を加えた前記混合物を加熱下に蒸留することを特徴とする。
前記精製方法において、ビニル芳香族モノマーを含有する混合物を蒸留する地点の上流で、連続的または断続的に、本発明の組成物を添加することができる。または、本発明の組成物が加熱条件下で著しく安定な場合、前記精製方法において、ビニル芳香族モノマーを含有する混合物を蒸留する地点より前の異なる導入地点において、連続的または断続的に、本発明の組成物を添加してもよい。
前記精製方法において、添加する本発明の組成物の前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩の合計量は、重合が抑制されるべきビニル芳香族モノマーの重量に応じて、適宜、選択すればよい。具体的には、前記合計量は、ビニル芳香族モノマーの重量に基づき、例えば10ppm〜3000ppm、好ましくは100ppm〜2000ppm、より好ましくは200ppm〜1500ppmである。
前記精製方法において、添加する本発明の組成物には、さらに前記一般式(III)または前記一般式(IV)で表されるピペリジン−1−オキシルを含んでもよい。前記ピペリジン−1−オキシルの量は、ビニル芳香族モノマーの重量に基づき、例えば10ppm〜200ppm、好ましくは20ppm〜150ppm、より好ましくは50ppm〜100ppmである。
また、前記精製方法において、蒸留工程は、不活性ガス雰囲気下で行われるのが好ましい。前記不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、アルゴン等が挙げられる。
[スチレン]
市販のスチレンは、活性アルミナ(たとえばSigma-Aldrich社製Inhibitor remover)充填カラムを通過させて、安定剤(tert-ブチルカテコール)を除去した後、以下の実験で用いた。
[試験装置および重合防止効果評価試験方法]
<スチレンに対するN−ニトロソフェニルヒドロキシルアミン アンモニウム塩(以下NPHと表記する)と、N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミン アルミニウム塩(以下NPALと表記する)の混合物の量を1200ppmに固定し、115℃において、NPHの含有率を変化させる例。例A>
温度コントローラーつき熱電対、コンデンサーおよびガス吹き込み用ガラスチューブを備えた100mL三つ首フラスコに、スチレン(100g)およびNPHとNPALの混合物(合計で120mg、スチレンの重量に対して1,200ppm)を加えてスチレン溶液を得た。NPHの含有量は、NPHとNPALとの合計量に対して、0質量%、10質量%、16.7質量%、33.3質量%、50質量%、66.7質量%、83.3質量%、90質量%および100質量%に調整した。
次に、窒素ガスを100mL/分の速度で前記スチレン溶液中に注入(スパージング)した。このスパージングは以下のサンプリングが終了するまで継続した。
あらかじめ40℃に調整したオイルバスに前記スチレン溶液を含む三つ首フラスコを浸漬させ、前記スチレン溶液の温度が40分間で115℃に到達するように加熱した。
前記スチレン溶液の温度が115℃へ到達し、210分経過後、コンデンサー上部からテフロンチューブを挿入し、約0.5mLのスチレン溶液を三つ首フラスコ中の前記スチレン溶液から採取した。
採取したスチレン溶液はトルエンで適当に希釈した。その希釈液へメタノールを添加することにより生じた濁度を測定した。一方、予め標準ポリスチレンにより作成した濃度と濁度との検量線を用いて、採取したスチレン溶液におけるポリマー濃度を求めた。得られた結果を表1および図1に示す。
Figure 2014218462
表1および図1に示すように、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩とを含む本発明の組成物(例2〜8)は、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩のみ(例1)、または、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩のみ(例9)の場合と比較して、副生するポリマーの生成を抑制することが確認できた。
<スチレンに対するNPHとNPALの混合物の量を1200ppmに固定し、120℃において、NPHの含有率を変化させる例。例B>
温度コントローラーつき熱電対、コンデンサーおよびガス吹き込み用ガラスチューブを備えた100mL三つ首フラスコに、スチレン(100g)およびNPHとNPALの混合物(合計で120mg、スチレンの重量に対して1,200ppm)を加えてスチレン溶液を得た。NPHの含有量は、NPHとNPALとの合計量に対して、0質量%、10質量%、16.7質量%、33.3質量%、50質量%、66.7質量%、83.3質量%、90質量%および100質量%に調整した。
次に、窒素ガスを100mL/分の速度で前記スチレン溶液中に注入(スパージング)した。このスパージングは以下のサンプリングが終了するまで継続した。
あらかじめ40℃に調整したオイルバスに前記スチレン溶液を含む三つ首フラスコを浸漬させ、前記スチレン溶液の温度が40分間で120℃に到達するように加熱した。
前記例において、前記スチレン溶液の温度が120℃へ到達した後、ただちに、コンデンサー上部からテフロンチューブを挿入し、約0.5mLのスチレン溶液を三つ首フラスコ中の前記スチレン溶液から採取した。以後、120℃において30分経過毎に約0.5mLのスチレン溶液を180分間にわたって採取した。
経過時間ごとに採取したスチレン溶液はトルエンで適当に希釈した。その希釈液へメタノールを添加することにより生じた濁度を測定した。一方、予め標準ポリスチレンにより作成した濃度と濁度との検量線を用いて、採取したスチレン溶液におけるポリマー濃度を求めた。得られた結果を表2および図2に示す。
Figure 2014218462
表2および図2に示すように、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩とを含む本発明の組成物(例11〜17)は、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩のみ(例18)、または、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩のみ(例19)の場合と比較して、副生するポリマーの生成を抑制することが確認できた。
<スチレンに対するNPHとNPALの混合物(1:1)の量を1200ppmに固定し、120℃において、TEMPOLをさらに含ませる例。例C>
温度コントローラーつき熱電対、コンデンサーおよびガス吹き込み用ガラスチューブを備えた100mL三つ首フラスコに、スチレン(100g)およびNPH(60mg)とNPAL(60mg)の混合物(合計で120mg、スチレンの重量に対して1,200ppm)ならびに4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オン(TEMPOL、10mg、スチレンの重量に対して100ppm)を含む組成物を加えてスチレン溶液を得た。
次に、窒素ガスを100mL/分の速度で前記スチレン溶液中に注入(スパージング)した。このスパージングは以下のサンプリングが終了するまで継続した。
あらかじめ40℃に調整したオイルバスに前記スチレン溶液を含む三つ首フラスコを浸漬させ、前記スチレン溶液の温度が40分間で120℃に到達するように加熱した。
前記例において、前記スチレン溶液の温度が120℃へ到達した後、ただちに、コンデンサー上部からテフロンチューブを挿入し、約0.5mLのスチレン溶液を三つ首フラスコ中の前記スチレン溶液から採取した。以後、120℃において30分経過毎に約0.5mLのスチレン溶液を180分間にわたって採取した。
経過時間ごとに採取したスチレン溶液はトルエンで適当に希釈した。その希釈液へメタノールを添加することにより生じた濁度を測定した。一方、予め標準ポリスチレンにより作成した濃度と濁度との検量線を用いて、採取したスチレン溶液におけるポリマー濃度を求めた。また、前記組成物がTEMPOLを含まない例(比較例)も同様にして、採取したスチレン溶液におけるポリマー濃度を求めた。得られた結果を表3および図3に示す。
Figure 2014218462
表3および図3に示すように、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩とを含み、さらにTEMPOLを含む本発明の組成物(例21)は、TEMPOLを含まない本発明の組成物(例22)の場合と比較して、副生するポリマーの生成を抑制することが確認できた。
<スチレンに対するNPHとNPALの混合物の量を300ppmに変更した例。例D>
NPHとNPALの混合物(合計で30mg、スチレンの重量に対して300ppm)を用い、NPHの含有量は、NPHとNPALとの合計量に対して、0質量%、50質量%、および100質量%に調整した以外は、例Bと同様にして行った。採取したスチレン溶液におけるポリマー濃度を求めた。得られた結果を表4および図4に示す。
Figure 2014218462
表4および図4に示すように、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩とを含む本発明の組成物(例31)は、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩のみ(例32)、または、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩のみ(例33)の場合と比較して、副生するポリマーの生成を抑制することが確認できた。
<スチレンに対するNPHとNPALの混合物の量を300ppmに変更した例。例E>
NPHとNPALの混合物(合計で30mg、スチレンの重量に対して3000ppm)を用い、NPHの含有量は、NPHとNPALとの合計量に対して、0質量%、50質量%、および100質量%に調整した以外は、例Bと同様にして行った。採取したスチレン溶液におけるポリマー濃度を求めた。得られた結果を表5および図5に示す。
Figure 2014218462
表5および図5に示すように、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩とを含む本発明の組成物(例41)は、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩のみ(例42)、または、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩のみ(例43)の場合と比較して、副生するポリマーの生成を抑制することが確認できた。
本発明は、ビニル芳香族モノマーの製造方法における精製工程において、重合抑制目的でも適用できる。

Claims (6)

  1. 一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩とを含むビニル芳香族モノマーの重合を抑制するための組成物。
    Figure 2014218462


    式中、
    1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1〜18のアルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数1〜18のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、1以上の置換基で置換された炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜30のアラルキル基、1以上の置換基で置換された炭素数7〜30のアラルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、または1以上の置換基で置換された炭素数3〜7のシクロアルキル基であり、前記置換基は、ハロゲン原子、水酸基またはシアノ基であり、
    Mは、周期律表の第1族金属、第2族金属、第3族金属、第8族金属、第9族金属、第10族金属、第11族金属、第12族金属、第13族金属および第14族金属からなる群から選択される金属であり、
    nは、1〜4の整数である。
  2. 前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩との重量比が、以下の式を満たす請求項1に記載の組成物。

    0.05≦K/(K+A)≦0.95

    式中、
    Aは、前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩の重量であり、
    Kは、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩の重量である。
  3. ビニル芳香族モノマーを含有する混合物を加熱下に蒸留してビニル芳香族モノマーを単離する工程を含むビニル芳香族モノマーの精製方法であって、
    前記単離工程において、請求項1または2に記載の組成物を加えた前記混合物を加熱下に蒸留するビニル芳香族モノマーの精製方法。
  4. 前記蒸留工程が、不活性ガス雰囲気下で行われる請求項3に記載の精製方法。
  5. 前記蒸留工程において、前記混合物における請求項1または2に記載の組成物の前記一般式(I)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンの金属塩と、前記一般式(II)で表されるN−ニトロソヒドロキシルアミンのアンモニウム塩との合計の濃度が、10ppm〜3000ppmである請求項3または4に記載の精製方法。
  6. 請求項1または2に記載の重合抑制用組成物を用いて、ビニル芳香族モノマーの重合を抑制する方法。
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