JP2014216417A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属による汚染を抑制し、良好なメモリ特性を有した不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板と、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された複数のメモリセルトランジスタを備えている。メモリセルトランジスタは、ゲート絶縁膜上に、第1導電膜を有する浮遊ゲート電極と、電極間絶縁膜と、第2導電膜及び金属膜とを積層してなる制御ゲート電極と、第1絶縁膜を順に積層したメモリセルゲート電極を備えている。少なくとも金属膜の側面を覆うように設けられた側壁膜を有し、メモリセルゲート電極及び側壁膜を覆う第2絶縁膜を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
不揮発性半導体記憶装置として、例えばNAND型フラッシュメモリ装置はメモリセルトランジスタを備える。このメモリセルトランジスタのゲート電極は、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極とが電極間絶縁膜を介して積層して形成されている。制御ゲート電極には、金属膜とポリシリコン膜を積層したポリメタル構造が検討されている。しかし、製造工程途中に金属膜材料が飛散し、メモリ特性に影響を与える可能性がある。
特開2006−324274号公報
金属による汚染を抑制し、良好なメモリ特性を有した不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供することである。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された複数のメモリセルトランジスタを備えている。メモリセルトランジスタは、ゲート絶縁膜上に、第1導電膜を有する浮遊ゲート電極と、電極間絶縁膜と、第2導電膜及び金属膜とを積層してなる制御ゲート電極と、第1絶縁膜を順に積層したメモリセルゲート電極を備えている。少なくとも金属膜の側面を覆うように設けられた側壁膜を有し、メモリセルゲート電極及び側壁膜を覆う第2絶縁膜を備えている。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に、少なくともゲート酸化膜と、第1導電膜と、電極間絶縁膜と、第2導電膜と、金属膜と、第1絶縁膜を順に積層したメモリセルゲート電極を形成する工程を有している。半導体基板上に、メモリセルゲート電極を覆い、表面が平坦となるように犠牲膜を形成する工程を有している。犠牲膜にエッチバックを施し、犠牲膜上面高さが、第2導電膜の下面より高く、第2導電膜の上面より低い所定の位置となるように設定する工程を有している。全面に所定の膜を形成する工程と、所定の膜に異方性条件によりエッチバックを施し、少なくとも金属膜の側面を覆う側壁膜を形成する工程を有している。犠牲膜を除去する工程と、金属汚染を除去することが可能な洗浄液により洗浄を行う工程と、を少なくとも備えている。
実施形態におけるNAND型フラッシュメモリ装置の電気的構成をブロック図により概略的に示す図の一例である。 メモリセル領域の一部のレイアウトパターンを模式的に示す平面図の一例である。 実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ装置の構造及び製造工程を模式的に示す図の一例であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 図4(a)は図2及び図3のBB線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例であり、図4(b)は図2及び図3のCC線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その1)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 図6(a)は図2及び図5のBB線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例であり、図6(b)は図2及び図5のCC線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その2)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その3)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その4)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その5)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その6)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その7)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第2の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その1)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。 第2の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の構造及び製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例(その2)であり、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について、不揮発性半導体記憶装置としてNAND型フラッシュメモリ装置に適用したものを図1〜図12を参照して説明する。以下の説明において、同一の機能、構成を備えた要素については、同一符号を付している。図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは必ずしも一致するわけではない。また、上下左右の方向についても、後述する半導体基板における回路形成面側を上とした場合の相対的な方向を示し、必ずしも重力加速度方向を基準としたものとは一致しない。
図1は、NAND型フラッシュメモリ装置の電気的構成を概略的に示すブロック図の一例である。図1に示すように、NAND型フラッシュメモリ装置1は、多数のメモリセルをマトリクス状に配設したメモリセルアレイArを有する。
メモリセル領域M内のメモリセルアレイArには、ユニットメモリセルUCが複数配設されている。ユニットメモリセルUCには、ビット線BL〜BLn−1との接続側に選択ゲートトランジスタSTDが、ソース線SL側に選択ゲートトランジスタSTSが設けられている。これら選択ゲートトランジスタSTD−STS間にm個(m=2、例えばm=32)のメモリセルトランジスタMT〜MTm−1が直列接続されている。
複数のユニットメモリセルUCはメモリセルブロックを構成し、複数のメモリセルブロックはメモリセルアレイArを構成する。すなわち、1つのブロックは、ユニットメモリセルUCを行方向(図1中左右方向)にn列並列に配列したものである。メモリセルアレイArは、ブロックを列方向(図1中上下方向)に複数配列したものである。尚、説明を簡略化するため図1には1つのブロックを示している。
制御線SGDは、選択ゲートトランジスタSTDのゲートに接続されている。ワード線WLm−1は、ビット線BL〜BLn−1に接続されるm番目のメモリセルトランジスタMTm−1の制御ゲートに接続されている。ワード線WLは、ビット線BL〜BLn−1に接続される3番目のメモリセルトランジスタMTの制御ゲートに接続されている。ワード線WLは、ビット線BL〜BLn−1に接続される2番目のメモリセルトランジスタMTの制御ゲートに接続されている。ワード線WLは、ビット線BL〜BLn−1に接続される1番目のメモリセルトランジスタMTの制御ゲートに接続されている。制御線SGSは、ソース線SLに接続される選択ゲートトランジスタSTSのゲートに接続されている。制御線SGD、ワード線WL〜WLm−1、制御線SGS及びソース線SLは、ビット線BL〜BLn−1とそれぞれ交差している。ビット線BL〜BLn−1は、センスアンプ(図示せず)に接続されている。
行方向に配列された複数のユニットメモリセルUCの選択ゲートトランジスタSTDは、そのゲート電極が制御線SGDによって電気的に接続されている。同じく行方向に配列された複数のユニットメモリセルUCの選択ゲートトランジスタSTSは、そのゲート電極が制御線SGSによって電気的に接続されている。選択ゲートトランジスタSTSのソースは、ソース線SLに共通接続されている。行方向に配列された複数のユニットメモリセルUCのメモリセルトランジスタMT〜MTm−1は、それぞれ、そのゲート電極がワード線WL〜WLm−1によって電気的に接続されている。
図2は、メモリセル領域Mの一部のレイアウトパターンを模式的に示した平面図の一例である。なお、以下、個々のビット線BL〜BLn−1をビット線BLと、ワード線WL〜WLm−1をワード線WLと、メモリセルトランジスタMT〜MTm−1をメモリセルトランジスタMTと称する。
図2において、ソース線SL、制御線SGS、ワード線WL、及び制御線SGDが、Y方向(図において上下方向、図1における列方向。)に互いに離間され、X方向(図において左右方向、図1における行方向)に延伸して並列配置されている。ビット線BLはX方向に互いに所定の間隔で離間され、Y方向に延伸して並列配置されている。
素子分離領域Sbは、図中Y方向に延伸して形成されている。素子分離領域Sbは、トレンチ内に絶縁膜を埋め込まれて形成されるSTI(shallow trench isolation)構造を有している。この素子分離領域SbはX方向に所定間隔で複数形成されている。素子分離領域Sbにより、シリコン基板2の表層部に、Y方向に沿って延伸形成された複数の素子領域Saが、X方向に分離して形成される。すなわち、素子領域Sa間には素子分離領域Sbが設けられており、半導体基板は素子分離領域Sbによって複数の素子領域Saに分離されている。
ワード線WLは、素子領域Saと直交する方向(図2中X方向)に沿って延伸形成されている。ワード線WLは、図中Y方向に所定間隔で複数本形成されている。ワード線WLと素子領域Saの交点部分にはメモリセルトランジスタMTが配置されている。Y方向に隣接した複数のメモリセルトランジスタMTはNAND列(メモリセルストリング)の一部となる。
制御線SGS、SGDと素子領域Saの交点部分には選択ゲートトランジスタSTS、STDが配置されている。選択ゲートトランジスタSTS、STDは、NAND列の端部のメモリセルトランジスタMTのY方向両外側に隣接して設けられる。
ソース線SL側の選択ゲートトランジスタSTSはX方向に複数設けられており、複数の選択ゲートトランジスタSTSのゲート電極は制御線SGSにより電気的に接続されている。選択ゲートトランジスタSTSのゲート電極SGは制御線SGSと素子領域Saが交差する部分に形成されている。ソース線コンタクトSLCは、ソース線SLとビット線BLの交差部分に設けられる。
選択ゲートトランジスタSTDは、図中X方向に複数設けられており、選択ゲートトランジスタSTDのゲート電極SGは制御線SGDによって電気的に接続されている。選択ゲートトランジスタSTDは制御線SGDと素子領域Saが交差する部分に形成されている。ビット線コンタクトBLCは、隣接する選択ゲートトランジスタSTD間の、それぞれの素子領域Sa上に形成されている。
以上が、第1の実施形態が適用されるNAND型フラッシュメモリ装置の基本的な構成である。
次に、図3〜図12を参照して、本実施形態の具体的な構成について説明する。図3は、第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の構造を模式的に示す図の一例である。図3は、図2のAA線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。
図3において、半導体基板10上に、複数のメモリセルゲート電極MGが設けられている。半導体基板10には、例えば導電型がp型のシリコン基板を用いることができる。半導体基板10上にはゲート酸化膜12が形成されている。ゲート酸化膜12には、例えば熱酸化により形成したシリコン酸化膜を用いることができる。
メモリセルゲート電極MGは、ゲート酸化膜12上に、浮遊ゲート電極13、電極間絶縁膜14、制御ゲート電極15を積層して形成されている。浮遊ゲート電極13は、例えば不純物が導入されたポリシリコン膜により形成されている。不純物としては例えばリンを用いることができる。電極間絶縁膜14には、例えばシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の積層膜によるONO(Oxide Nitride Oxide)膜を用いることができる。制御ゲート電極15は、例えば、不純物が導入された第2ポリシリコン膜15a、金属膜15bを順に積層した積層膜により形成されている。第2ポリシリコン膜15aに導入される不純物として、例えばリンを用いることができる。金属膜15bとしては、例えばCVD法により成膜したタングステン(W)を用いることができる。金属膜15bは、金属膜15bの下部、すなわち、金属膜15bの第2ポリシリコン膜15aと接する部分に、バリアメタル膜を有する構造でも良い。バリアメタル膜としては、例えばCVD法により成膜した窒化タングステン(WN)を用いることができる。この場合は、金属膜15bは例えば窒化タングステン/タングステンの積層膜となる。バリアメタル膜は、第2ポリシリコン膜15aを構成するポリシリコンと、金属膜15bとして例えばタングステンとの反応を防止するために用いられる。
電極間絶縁膜14は、浮遊ゲート電極13と制御ゲート電極15の間に設けられている。浮遊ゲート電極13と制御ゲート電極15は、電極間絶縁膜14により相互に絶縁されている。制御ゲート電極15上には、キャップ絶縁膜16が設けられている。キャップ絶縁膜16には、例えばCVD法により成膜したシリコン窒化膜を用いることができる。
第2ポリシリコン膜15aの側面のおおよそ上半分から、金属膜15bの側面、及びキャップ絶縁膜16の側面に延在して、それらの側面を覆うように側壁膜17が設けられている。すなわち、側壁膜17によって、少なくとも金属膜15bの側面が覆われている。実施形態では、金属膜15bの上下に存在する膜の側面にまで延在して設けられる側壁膜17により、余裕を持って完全に覆われている。側壁膜17としては、例えばCVD法により成膜したシリコン窒化膜を用いることができる。
ライナー絶縁膜18が、ゲート酸化膜12、メモリセルゲート電極MG及び側壁膜17の表面を覆うように設けられている。ライナー絶縁膜18としては、例えばCVD法により成膜したシリコン酸化膜のような絶縁膜を用いることができる。ライナー絶縁膜18は保護膜として用いられる。少なくとも金属膜15bの側面は、側壁膜17及びライナー絶縁膜18の積層膜により覆われている。従って、金属膜15bの側面における絶縁膜の厚さは側壁膜17とライナー絶縁膜18の膜厚分の厚さとなる。浮遊ゲート電極13の側面における絶縁膜の厚さはライナー絶縁膜18の膜厚分の厚さとなる。従って、金属膜15b側面における絶縁膜の膜厚は、浮遊ゲート電極13側面における膜厚よりも大きい。すなわち、金属膜15b側面からライナー絶縁膜18表面までの距離は、浮遊ゲート電極13側面からライナー絶縁膜18表面までの距離より大きい。
複数のメモリセルゲート電極MG間には空隙があり、この空隙を覆って蓋をするようにプラズマ酸化膜19が設けられている。メモリセルゲート電極MG間の空隙は、エアギャップAGとなる。プラズマ酸化膜19としては例えばプラズマCVD法により成膜したシリコン酸化膜を用いることができる。プラズマ酸化膜19は被覆性の悪い条件にて成膜されているため、エアギャップAGを埋設することはない。プラズマ酸化膜19は、複数のメモリセルゲート電極MG上、及び複数のエアギャップAG上を覆うようにして形成されている。エアギャップAGにより、メモリセルゲート電極MG間の寄生容量が低減される。
また、複数のメモリセルゲート電極MGの両側の半導体基板10表面には、ソースドレイン領域20が設けられている。ソースドレイン領域20は、不純物として例えばリンが導入されており、n型拡散層領域となっている。
図4(a)は、図2及び図3のBB線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。すなわち、図4(a)は、メモリセルゲート電極MGの延在方向(図2におけるX方向、図1における行方向)に沿った方向におけるメモリセルゲート電極MGの断面を示している。
図4(a)において、半導体基板10表面に、所定幅で形成された素子分離溝21が複数設けられている。素子分離溝21内には素子分離絶縁膜22が埋設されており、素子分離領域Sbを形成している。素子領域Saは、素子分離領域Sbによって、図において左右方向に複数に分断されて形成されている。素子領域Saの半導体基板10表面には、ゲート酸化膜12が形成されており、ゲート酸化膜12上に、浮遊ゲート電極13が形成されている。浮遊ゲート電極13の側面には、おおむね下半分に接して素子分離絶縁膜22が設けられており、おおむね上半分及び上面を電極間絶縁膜14が覆っている。電極間絶縁膜14は素子分離絶縁膜22及び浮遊ゲート電極13上を覆っている。制御ゲート電極15は、浮遊ゲート電極13、電極間絶縁膜14及び素子分離絶縁膜22上を、電極間絶縁膜14を介して覆っており、全体としては図における左右方向に縦断するように形成されている。制御ゲート電極15上には、キャップ絶縁膜16、ライナー絶縁膜18、プラズマ酸化膜19が順に積層されている。
図4(b)は、図2及び図3のCC線に沿う部分の断面構造を模式的に示す図の一例である。すなわち、図4(b)は、図4(a)に示した断面図と並行方向のメモリセルゲート電極MG間の断面を示している。図4(b)において、半導体基板10表面に、所定幅で形成された素子分離溝21が複数設けられている。素子分離溝21内には素子分離絶縁膜22が埋設されており、素子分離領域Sbを形成している。素子領域Saは、素子分離領域Sbによって、図において左右方向に複数に分断されて形成されている。素子領域Saの半導体基板10表面には、ゲート酸化膜12が形成されている。ゲート酸化膜12及び素子分離絶縁膜22上に、ライナー絶縁膜18が形成されている。ライナー絶縁膜18上にはエアギャップAGが設けられており、エアギャップAGの上方にプラズマ酸化膜19が形成されている。
上述のように、本実施形態においては、少なくとも金属膜15bの側面が、側壁膜17によって覆われているため、金属膜15bを形成する金属材料として、例えばタングステンが製造工程途中に飛散することを抑制することができる。従って、ゲート酸化膜12、浮遊ゲート電極13、電極間絶縁膜14等が金属材料によって汚染されることを防止することができるため、ひいてはメモリ特性の劣化を抑制し、信頼性が高い不揮発性半導体装置を提供することができる。
<製造方法>
以下、不揮発性半導体記憶装置の製造方法の一例を説明する。本実施形態の説明では特徴部分を中心に説明するが、一般的な工程であれば各工程間に他の工程を追加しても良いし、各工程は実用的に可能であれば必要に応じて入れ替えても良い。
図5は第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ装置の製造工程を説明するための途中工程を示す図の一例であり、図2のAA線における断面図の一例を示している。図6(a)は同一工程での図2及び図5のBB線における断面図の一例である。図6(a)は、メモリセルゲート電極MGの延伸方向(図2におけるX方向、図1における行方向)に沿った方向におけるメモリセルゲート電極MGの断面を示している。図6(b)は同じく同一工程での図2及び図5のCC線における断面図の一例である。図6(b)は、図6(a)に示した断面図と並行方向のメモリセルゲート電極MG間の断面を示している。
はじめに、図5、図6(a)及び(b)に至るまでの工程の概略を説明する。半導体基板10上にゲート酸化膜12、第1ポリシリコン膜13a(後の浮遊ゲート電極13)、マスク窒化膜を形成し、リソグラフィ法及びRIE(Reactive Ion Etching、反応性イオンエッチング)法によるドライエッチングを用いてパターニングする。この工程で、半導体基板10にもエッチングを施し、素子分離溝21を形成する。全面にシリコン酸化膜(後の素子分離絶縁膜22)を形成し、素子分離溝21、浮遊ゲート電極13間を埋設し、さらにこれらの上部を覆う。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)によりマスク窒化膜上面高さまでシリコン酸化膜を研磨し、次いでドライエッチングにより、シリコン酸化膜表面高さを浮遊ゲート電極13の中ほどの所定高さまで後退させる。次に、マスク窒化膜を例えば140℃程度に加熱したリン酸(ホットリン酸)により除去する。これにより素子分離絶縁膜22を形成することができ、素子分離絶縁膜22が形成された領域が素子分離領域Sbとなる。半導体基板10表面は素子分離領域Sbによって図において左右方向に分断され、素子分離領域Sb間の領域が素子領域Saとなる。半導体基板10には、上述のように導電型がp型のシリコン基板を用いることができる。ゲート酸化膜12は、例えば、温度950℃、ドライO雰囲気にて、半導体基板10表面を熱酸化することにより形成できる。第1ポリシリコン膜13aは、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりポリシリコンを成膜し、これに例えば不純物としてリンを導入することにより形成することができる。
次に、図5、図6(a)及び(b)に示すように、電極間絶縁膜14、制御ゲート電極15、キャップ絶縁膜16を成膜する。電極間絶縁膜14は、上述のようにONO膜を用いることができる。ONO膜は例えばCVD法により、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜を順次成膜することにより形成することができる。制御ゲート電極15は上述のように第2ポリシリコン膜15a、金属膜15bを積層して形成されている。金属膜15bは、下部にバリアメタル膜を含む積層膜として形成しても良い。第2ポリシリコン膜15aとしては、例えばCVD法により形成したポリシリコンに、不純物として例えばリンをイオン注入することにより形成することができる。金属膜15bとしては例えばCVD法により成膜したタングステンを用いることができる。金属膜15bをバリアメタル膜/金属膜の積層膜として形成する場合は、バリアメタル膜として、例えばCVD法により、窒化タングステンを成膜し、次いで、例えばCVD法によりタングステンを成膜する。キャップ絶縁膜16としては例えばCVD法により形成したシリコン窒化膜を用いることができる。キャップ絶縁膜16は、シリコン窒化膜に代えて、シリコン酸化膜を用いても良い。次いで、リソグラフィ法を用いて、キャップ絶縁膜16、金属膜15b、第2ポリシリコン膜15a、電極間絶縁膜14及び浮遊ゲート電極13をRIE法を用いて順次エッチングする。これによりメモリセルゲート電極MGを形成する。
このメモリセルゲート電極MGのドライエッチング工程中にデポ物が生成し、メモリセルゲート電極MG側壁、半導体基板10表面等に付着する場合がある。そこで、これらデポ物を除去するための洗浄を施す。酸化膜系のデポ物の除去には、例えば希釈フッ酸溶液を含む洗浄液を用いることができる。金属系(タングステン系)のデポ物の除去には、例えばアンモニア過水溶液、又はコリン過水溶液を含む洗浄液を用いることができる。
ここで、上記の洗浄液によってもたらされる影響について説明する。希釈フッ酸溶液を含む洗浄液は、酸化膜系のデポ物を除去する効果を有する。アンモニア過水溶液、又はコリン過水溶液を含む洗浄液は、金属系(タングステン系)のデポ物を除去する効果を有する。また、アンモニア過水溶液、又はコリン過水溶液を含む洗浄液は、表面に付着した金属汚染を除去する効果を有している。また、アンモニア過水溶液、又はコリン過水溶液を含む洗浄液は、金属材料を溶出させる性質を有している。この金属材料を溶出させる性質により、金属汚染を除去する効果を奏する。メモリセルゲート電極MGの金属膜15b側面が露出している場合、洗浄液は金属膜15bに接触し、金属膜15bを構成する金属物質が洗浄液に溶出する。金属膜15bを形成する金属材料は、アンモニア過水溶液、又はコリン過水溶液を含む洗浄液に溶解する材料である。洗浄液に溶出した金属材料は、メモリセルゲート電極MGの他の場所や半導体基板10表面に再付着する場合がある。すなわち、金属膜15bが露出した状態で洗浄を行うと、半導体基板10表面等に付着した金属材料を除去する効果よりも、溶出した金属材料を再付着させる効果が大きくなる場合がある。金属膜15bが例えばタングステンで形成されている場合は、洗浄液にタングステンが溶出する。その結果、メモリセルゲート電極MGの他の場所や半導体基板10表面等がタングステンで汚染される場合がある。金属膜15bにバリアメタル膜が設けられている場合で、バリアメタルに金属材料が含まれている場合にも、同様な現象が生じる。すなわち、バリアメタル膜が例えば窒化タングステンである場合は、これに含まれるタングステンが洗浄液に溶出する。その結果、メモリセルゲート電極MGの他の場所や半導体基板10表面がタングステンで汚染される場合がある。
上述の金属による汚染により、浮遊ゲート電極13表面、ゲート酸化膜12、電極間絶縁膜14等に金属が付着したまま、NAND型フラッシュメモリ装置として使用すると、以下のような現象が生じる。すなわち、浮遊ゲート電極13に電子を注入しても、付着した金属の影響により、浮遊ゲート電極13から電子が放出されやすくなる。従って、浮遊ゲート電極13に電子を保持することが困難となるため、NAND型フラッシュメモリ装置としてデータを保持することが困難となる。
本実施形態では以下に続く工程により、このような現象を防止する構造を実現している。以下、製造方法の説明に戻る。
次に、図7に示すように、犠牲膜を成膜する。犠牲膜として、ここでは、レジスト膜25を用いる。先ず、全面にレジスト膜25を塗布する。レジスト膜25には露光を行うことなく現像処理を行ってこれを硬化させる。レジスト膜25はメモリセルゲート電極MGを覆い、上面が平坦となるように形成される。
次に、図8に示すように、レジスト膜25をエッチバックすることにより、レジスト膜25上面高さを第2ポリシリコン膜15aの下面より高く、上面よりも低い所定位置の高さに設定する。レジスト膜25のエッチバックは、例えばRIE法を用いたOプラズマによる異方性ドライエッチングにより行う。このエッチングの終点制御は、例えば、エッチング時のプラズマから放射される光の波長の変化をモニタすることにより行う。すなわち、キャップ絶縁膜16が露出した時点でのプラズマ光の波長の変化を検知し、これを第1エンドポイントとする。第1エンドポイント時からあらかじめ設定しておいた所定の時間を経過した時を第2エンドポイントとする。エッチングは、第1エンドポイントを経過しても継続させ、第2エンドポイント経過時に終了するように設定する。第1エンドポイントから第2エンドポイントまでの時間を調節することにより、レジスト膜25の上面高さを制御することができる。
また、上記方法に代えて、レジスト膜25を、SPM(Sulfuric Acid Hydrogen Peroxide Mixture)によりエッチングすることにより、レジスト膜25の上面高さを制御することができる。SPMは、硫酸と過酸化水素水の混合液で、硫酸過水溶液と呼ばれている。レジスト膜25上面高さは、SPMによる処理時間を調節することにより制御する。
上述の犠牲膜として、レジスト膜25に代えて、カーボン膜、若しくはBSG(boron silicate glass)膜を用いることが可能である。カーボン膜は例えばプラズマCVD法によって成膜することが可能である。カーボン膜のエッチバックは、例えばOプラズマを用いたRIEによるドライエッチングを用いることができる。カーボン膜の除去は、例えばOプラズマを用いたアッシングを用いることができる。BSG膜は例えばCVD法により形成することができる。BSG膜のエッチバックには、例えばRIEを用いた異方性ドライエッチング、又は気相HF法を用いることができる。BSG膜の除去には、例えば気相HF法を用いることができる。
次に、図9に示すように、後に側壁膜17となる膜17aを成膜する。膜17aは被覆性が良い条件にて形成される。膜17aは、キャップ絶縁膜16、金属膜15b、第2ポリシリコン膜15aの露出した部分、及びレジスト膜25表面に、これらによって形成された表面形状に沿うように被覆性良く成膜される。膜17aは、後に施される洗浄工程にて、洗浄液によりエッチングされない膜材料であればよい。また、洗浄液によりエッチングされる場合においても、少なくとも洗浄処理の間、残っていればよい。膜17aが後の洗浄液により溶解する場合は、その膜厚は、洗浄工程において、少なくとも溶解して無くならない程度の膜厚とする。この膜厚より厚ければよい。また、膜17aの膜厚は、少なくとも隣接するメモリセルゲート電極MG間が閉塞する膜厚より薄くする。膜17aとしては、例えば、シリコン窒化膜を用いることができる。シリコン窒化膜の成膜は、例えば、低温のALD(Atomic layer deposition)法を用いることができる。
次に、図10に示すように、膜17aにRIE法による異方性ドライエッチングを施す。これにより、膜17aはその平面部分が除去されて、キャップ絶縁膜16の側面、金属膜15bの側面、及び第2ポリシリコン膜15aのレジスト膜25から露出した部分の側面に接する部分が残る。このようにして、これら側面を覆うように側壁膜17が形成される。
キャップ絶縁膜16と側壁膜17は、本実施形態では共にシリコン窒化膜を用いているため、エッチングレートに差がない。従って、図10に示すように、キャップ絶縁膜16及び側壁膜17上部は平坦となる。
次に、図11に示すように、レジスト膜25を除去する。レジスト膜25の除去は例えばOプラズマによるアッシング又はSPMにより行うことができる。以上の工程により、メモリセルゲート電極MGのキャップ絶縁膜16の側面、金属膜15bの側面及び第2ポリシリコン膜15aのおおよそ上半分の側面を覆う側壁膜17が形成される。側壁膜17は少なくとも金属膜15bの側面を覆っている。金属膜15bが窒化タングステン/タングステンの積層膜で構成されている場合は、側壁膜17はこれら窒化タングステン/タングステンを含む金属膜15bの側面を覆っている。側壁膜17は、さらに、金属膜15bの下部に位置する第2ポリシリコン膜15aのおおよそ上半分の側面も覆っている。このように、側壁膜17が、金属膜15bの側面だけでなく、金属膜15bの上部及び下部に形成された膜の側面にも延在して形成されているのは、金属膜15b側面を十分に、余裕を持って覆うためである。
次に、半導体基板10表面の洗浄を行う。この洗浄は、例えば、アンモニア過水溶液、又はコリン過水溶液を含む洗浄液によって行うことができる。この洗浄により半導体基板10表面の金属汚染を除去することが可能である。ここで、側壁膜17は、少なくとも金属膜15bの側面を覆い、さらに、金属膜15bの上部及び下部に形成されたキャップ絶縁膜16、及び第2ポリシリコン膜15aの側面にも延在して形成されている。側壁膜17に覆われることによって金属膜15bが露出していないため、洗浄液が金属膜15bに接触することがない。従って、洗浄工程中に金属膜15bを構成する金属材料が洗浄液中に溶出することはない。例えば、金属膜15bに用いられる金属材料がタングステンである場合は、洗浄液がタングステンに接触することがない。従って、洗浄工程中にタングステンが洗浄液中に溶出することはない。
以上説明したように、この洗浄により半導体基板10表面の金属汚染が除去される。この洗浄によって、洗浄液に金属膜15bを構成する金属材料が溶出することはない。従って、洗浄液を介して、金属膜15bを構成する金属材料が溶出して他の場所に再付着することがない。
また、図5、及び図6(a)(b)で行われたメモリセルゲート電極MGのエッチング工程において、メモリセルゲート電極MG及び半導体基板10表面に付着した可能性のある金属は、この洗浄工程によって除去される。従って、この洗浄によって、浮遊ゲート電極13の側面、電極間絶縁膜14、ゲート酸化膜12に付着した金属材料を除去することができ、金属汚染のない清浄な状態にすることができる。
次に、全面にライナー絶縁膜18を形成する。ライナー絶縁膜18は側壁膜17が形成されたメモリセルゲート電極MG及び半導体基板10表面に、その表面形状に沿うように被覆性良く成膜される。ライナー絶縁膜18としては、例えば、CVD法により形成されたシリコン酸化膜を用いることができる。少なくとも金属膜15b側面には側壁膜17が形成されているため、金属膜15b側面における絶縁膜の膜厚は、浮遊ゲート電極13側面における膜厚よりも大きい。すなわち、金属膜15b側面からライナー絶縁膜18表面までの距離は、浮遊ゲート電極13側面からライナー絶縁膜18表面までの距離より大きい。
次いで、イオン注入法により、例えばリンを半導体基板10表面に注入する。リンのイオン注入は、例えば、加速エネルギー20Kev、注入量5×1014atms/cmの条件にて導入することができる。これにより、メモリセルゲート電極MG間の半導体基板10表面にソースドレイン領域20が形成される。
次に、図3に示すように、全面にプラズマ酸化膜19を形成する。プラズマ絶縁膜19は、例えばプラズマCVD法を用いて、被覆性の悪い条件にてシリコン酸化膜を成膜することにより形成する。
これにより、プラズマ絶縁膜19を、メモリセルゲート電極MG間の空隙を残したまま蓋のように覆うことができる。プラズマ絶縁膜19は、メモリセルゲート電極MG間の空隙内に埋設されていない。プラズマ絶縁膜19は、複数のメモリセルゲート電極MG上面に跨るようにして上面全体を覆うように形成される。
このようにして、メモリセルゲート電極MG間の空隙がプラズマ絶縁膜19で密閉され、エアギャップAGが形成される。以上の工程により、本実施形態におけるNAND型フラッシュメモリ装置1が形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、側壁膜17が、少なくとも金属膜15bの側面を覆い、さらに、金属膜15bの上部及び下部に形成された膜の側面にも延在して形成されている。従って、金属膜15bの側面は側壁膜17に覆われて露出していないため、この状態で洗浄を行っても金属材料が洗浄液に溶出することがない。
従って、金属による汚染を抑制し、良好なメモリ特性を有した不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供することができる。
(第2の実施形態)
図13及び図14を参照して、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、側壁膜17(膜17a)に適用する膜材料として、シリコン窒化膜に代えて、シリコン酸化膜、若しくはシリコン(ポリシリコン)膜を用いる。この場合、第1の実施形態とは出来上がり形状に違いがある。すなわち、第2の実施形態においては、図14に示すように、側壁膜17は、金属膜15b側面を覆い、さらに、金属膜15bの下部に位置する第2ポリシリコン膜15aのおおよそ上半分の側面も覆っている。この点は、第1の実施形態と同じである。異なる点は、側壁膜17が、金属膜15bの上部に位置するキャップ絶縁膜16のおおよそ下半分の側面を覆っていることである。
以下に、製造方法を説明する。先ず、第1の実施形態の図8まで、第1の実施形態と同じ工程を経る。次に、図9に示す工程で、膜17aをシリコン酸化膜、又はシリコン膜によって形成する。膜17aは、キャップ絶縁膜16、金属膜15b、第2ポリシリコン膜15aの露出した部分、及びレジスト膜25表面に、これらによって形成された表面形状に沿うように被覆性良く成膜される。この点は第1の実施形態と同じである。シリコン酸化膜は、低温のALD法により成膜することができる。シリコン膜の形成は、低温CVD法により行うことができる。シリコン膜として、ポリシリコン、又はアモルファスシリコンを成膜しても良い。
膜17aの膜厚は、第1の実施形態と同じく、後の施される洗浄工程において、少なくとも溶解して無くならない程度の膜厚とする。この膜厚より厚ければよい。また、膜17aの膜厚は、少なくとも隣接するメモリセルゲート電極MG間が閉塞する膜厚より薄くする。
次に、図13に示すように、RIEを用いて全面に異方性ドライエッチングを施し、レジスト膜を除去する。これにより、膜17aはその平面部分が除去されて、キャップ絶縁膜16の側面、金属膜15bの側面、及び第2ポリシリコン膜15aのおおよそ上半分の側面に接する部分が側壁状に残る。このようにして、これら側面を覆うように側壁膜17が形成される。
ここで、膜17aはシリコン酸化膜、若しくはシリコン膜であるため、キャップ絶縁膜16を形成するシリコン窒化膜とはエッチングレートが異なる。従って、キャップ絶縁膜16はあまり膜減りすることがなく、膜17aを選択的にエッチングすることが可能となる。キャップ絶縁膜16の出来上がりの膜厚は、成膜時に同じ膜厚であれば、第1の実施形態より第2の実施形態の方が厚くなる。従って、側壁膜17の上部はキャップ絶縁膜16上部高さより下になり、図13に示すように、側壁膜17はキャップ絶縁膜16のおおよそ下半分を覆うように形成される。
以上により、金属膜15bは側壁膜17に覆われて露出していないため、後に施される洗浄工程において、金属材料が洗浄液中に溶出することはない。従って、この洗浄によって、浮遊ゲート電極13の側面、電極間絶縁膜14、ゲート酸化膜12に付着した金属材料を除去することができ、金属汚染のない清浄な状態にすることができる。
次に、第1の実施形態の図12で説明した工程を経た後、図14に示すように、プラズマ酸化膜19を形成する。これにより、メモリセルゲート電極MG間にエアギャップAGが形成される。以上の工程により、本実施形態におけるNAND型フラッシュメモリ装置1が形成される。
以上に説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を有し、さらに、キャップ絶縁膜16の膜厚が厚いため、メモリセルゲート電極MGの上部を十分に覆うことが可能である。
(他の実施形態)
上記実施形態で説明したもの以外に次のような変形をすることができる。
電極間絶縁膜14として、ONO膜を適用した一例を示したが、NONON(nitride-oxide-nitride-oxide-nitride)膜あるいは高誘電率を有する絶縁膜等を適用しても良い。
金属膜15bを構成する金属材料として、タングステンを用いた一例を示したが、タングステンに代えてアルミニウム(AL)又はチタン(Ti)を適用しても良い。アルミニウム、又はチタンの成膜は、例えばCVD法により行うことができる。
また、上記実施形態では、NAND型のフラッシュメモリ装置に適用した一例を示したが、その他、NOR型のフラッシュメモリ装置、EEPROM等の不揮発性半導体記憶装置に適用しても良い。
上述のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1はNAND型フラッシュメモリ装置、10は半導体基板、12はゲート酸化膜、13は浮遊ゲート電極、14は電極間絶縁膜、15は制御ゲート電極、15aは第2ポリシリコン膜、15bは金属膜、16はキャップ絶縁膜、17は側壁膜、18はライナー絶縁膜、25はレジスト膜25、MTはメモリセルトランジスタ、MGはメモリセルゲート電極である。

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された複数のメモリセルトランジスタを備え、
    前記メモリセルトランジスタは、前記ゲート絶縁膜上に、第1導電膜を有する浮遊ゲート電極と、電極間絶縁膜と、第2導電膜及び金属膜とを積層してなる制御ゲート電極と、第1絶縁膜を順に積層したメモリセルゲート電極を備え、
    少なくとも前記金属膜の側面を覆うように設けられた側壁膜を有し、
    前記メモリセルゲート電極及び前記側壁膜を覆う第2絶縁膜を備えていること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記側壁膜は、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜又はシリコン膜から選択される何れかの膜を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記金属膜は、タングステン、アルミ又はチタンから選択されるいずれかの膜を備えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記金属膜の側面における前記金属膜の側面から前記第2絶縁膜表面までの距離は、前記第1導電膜の側面における前記第1導電膜の側面から前記第2絶縁膜表面までの距離よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 半導体基板上に、少なくともゲート酸化膜と、第1導電膜と、電極間絶縁膜と、第2導電膜と、金属膜と、第1絶縁膜とを順に積層したメモリセルゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板上に、前記メモリセルゲート電極を覆い、表面が平坦となるように犠牲膜を形成する工程と、
    前記犠牲膜にエッチバックを施し、前記犠牲膜上面高さが、前記第2導電膜の下面より高く、前記第2導電膜の上面より低い所定の位置となるように設定する工程と、
    全面に所定の膜を形成する工程と、
    前記所定の膜に異方性条件によりエッチバックを施し、少なくとも前記金属膜の側面を覆う側壁膜を形成する工程と、
    前記犠牲膜を除去する工程と、
    金属汚染を除去することが可能な洗浄液により洗浄を行う工程と、
    を少なくとも備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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