JP2014215025A - 化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット - Google Patents

化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネルについて、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図る。
【解決手段】化粧パネル(40)は、吸込口(42a)が形成されたパネル本体(41)と、該パネル本体(41)の吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備えている。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)を有している。グリル本体(61)を、横断面形状が正方形状である多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成する一方、少なくとも複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットに関するものである。
空気調和機の室内ユニットとして、室内の天井に取り付けられる天井設置型のものが用いられている。この種の室内ユニットは、下面が開口するケーシング内に室内熱交換器と送風ファンとが収容された室内ユニット本体と、該室内ユニット本体の下部に設けられる化粧パネルとを備えている。化粧パネルは、中央部分に吸込口が形成され、該吸込口には吸込グリルが嵌め込まれている。
上記室内ユニットの吸込グリルは、正方形状の外枠部材と、該外枠部材の対向する二辺の間に平行に配列された多数の桟部材とによって構成されている。このような構成により、上記吸込グリルには、長辺が外枠部材の一辺の長さに略等しい長方形状の吸込孔が複数本平行に配列されている。
特開2010−121934号公報
ところで、室内ユニットの近傍では、頭部を大きく動かして見上げなければ室内ユニットが視野に入らないが、室内ユニットからある程度離れた位置では、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る。そのため、上記室内ユニットのように、長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを用いると、室内ユニットが視野に入る程度に離れた位置に居る人には、長方形状の吸込孔を介してその奥側の空間が見えるために、化粧パネルの吸込口部分のみが黒く見え、これによって室内空間の美観が損なわれていた。
これに対し、例えば、分厚い桟部材を用いて吸込孔の幅を狭めることで、吸込グリルの下面全体に占める開口面積の割合を低くして、吸込孔を黒く見せないようにすることが考えられる。しかしながら、吸込孔の幅を狭めると、通風抵抗が増大するため性能が低下してしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネルについて、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることにある。
第1の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルであって、吸込口(42a)が形成されたパネル本体(41)と、上記パネル本体(41)の吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備え、上記吸込グリル(60)は、上記吸込口(42a)に位置し、横断面形状が正方形状である多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成される一方、少なくとも複数の上記吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されたグリル本体(61)を有している。
ところで、頭部の運動を伴うことで無理なく対象を注視できる安定注視野は、水平方向から上方へ20〜30度以内であるとされている。
第1の発明では、吸込グリル(60)の吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)が、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成され、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されている。そのため、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、複数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるため、該吸込孔(63)が黒く見えなくなる。
第2の発明は、第1の発明において、上記グリル本体(61)は、上記各吸込孔(63)の幅長さが11mm以上15mm以下になるように構成されている。
ところで、上記構成では、吸込孔(63)の幅長さに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さを決めることとしているため、吸込孔(63)の幅長さを大きくしすぎると、吸込孔(63)を形成する周壁の高さが高くなり、吸込グリル(60)の厚みが増大して室内ユニットの大型化を招いてしまう。
第2の発明では、グリル本体(61)の各吸込孔(63)の幅長さが、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成されている。そのため、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さを該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた高さとしても、室内ユニットの大型化を招くほど高くならない。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記グリル本体(61)は、外周部の上記吸込孔(63a)の幅長さが内側の上記吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。
第3の発明では、格子状に形成されたグリル本体(61)が、外周部の吸込孔(63a)の幅長さが内側の吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるように構成されている。そのため、グリル本体(61)の下面において、外周部はその内側の部分よりも単位面積当たりの開口面積の割合が低くなる。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、グリル本体(61)の下面の外周部は、その内側の部分よりも開口による陰影が少ないため、明るい色に見える。一方、グリル本体(61)の下面とその外周側の部分とでは、開口がなく陰影がつかない分、外周側の部分の方がグリル本体(61)の下面よりも明るい色に見える。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、化粧パネルの下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。
第4の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットであって、上記化粧パネル(40)は、第1乃至第3のいずれか1つの発明に係る化粧パネルによって構成されている。
第4の発明では、室内ユニット本体(21)と化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットの上記化粧パネル(40)が、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることができる第1乃至第3のいずれか1つの化粧パネルによって構成されている。
第1の発明によれば、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)は、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人に、複数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるように、上記周壁の高さを吸込孔(63)の幅長さに対して十分に長く構成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。このように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人に吸込孔(63)が黒く見えなくなるように、吸込孔(63)の幅長さに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さを決めることにより、吸込孔(63)の幅を狭める場合のように通風抵抗を増大させることなく意匠性を向上させることができる。
また、第2の発明によれば、グリル本体(61)の各吸込孔(63)の幅長さを、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成することとした。そのため、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さを該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さとしても、室内ユニットの大型化を抑制することができる。
また、第3の発明によれば、格子状に形成されたグリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さが内側の吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように形成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるようにグリル本体(61)を形成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、化粧パネルの下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。従って、容易な構成により、化粧パネルの意匠性のさらなる向上を図ることができる。
また、第4の発明によれば、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
図1は、実施形態に係る空気調和機の冷媒回路の構成を示す概略の配管系統図である。 図2は、実施形態に係る室内ユニットの外観を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る室内ユニットの内部構造を示す縦断面図である。 図4は、実施形態に係る室内ユニットの内部を天板側から視た平面図である。 図5は、実施形態に係る化粧パネルのパネル本体を室内空間側から視た平面図である。 図6は、実施形態に係る化粧パネルを室内空間側から視た平面図である。 図7は、図6の部分拡大図である。 図8は、室内ユニットの設置状態において、吸込グリルの見え方について説明する模式図である。 図9は、図3の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(空気調和装置)
本発明の実施形態は、室内の冷房及び暖房を行う空気調和機(1)である。図1に示すように、空気調和機(1)は、室外に設置される室外ユニット(10)と、室内に設置される室内ユニット(20)とを有している。室外ユニット(10)は、冷媒が流れる室外回路(2)を有し、室内ユニット(20)は、冷媒が流れる室内回路(3)を有している。室外回路(2)と室内回路(3)とは、液連絡配管(4)及びガス連絡配管(5)によって互いに接続されて冷媒回路(C)を構成している。冷媒回路(C)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
室外ユニット(10)の室外回路(2)には、液側閉鎖弁(6)、ガス側閉鎖弁(7)、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、室外膨張弁(14)及び四方切換弁(15)が接続されている。液側閉鎖弁(6)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側閉鎖弁(7)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
圧縮機(12)は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機(12)では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ(12a)によって駆動される。圧縮機モータ(12a)は、インバータ装置によって、その回転数(運転周波数)が可変に構成されている。
室外熱交換器(13)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室外熱交換器(13)の近傍には、室外ファン(16)が設置されている。室外熱交換器(13)では、室外ファン(16)が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。室外ファン(16)は、室外ファンモータ(16a)によって駆動されるプロペラファンによって構成されている。室外ファンモータ(16a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室外膨張弁(14)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室外膨張弁(14)は、室外熱交換器(13)の液側端部と、液側閉鎖弁(6)とに接続されている。
四方切換弁(15)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(15)では、第1ポートが圧縮機(12)の吐出側に接続され、第2ポートが圧縮機(12)の吸入側に接続され、第3ポートが室外熱交換器(13)のガス側端部に接続され、第4ポートがガス側閉鎖弁(7)に接続されている。四方切換弁(15)は、第1状態(図1の実線で示す状態)と第2状態(図1の破線で示す状態)とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する。第2状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する。
室内ユニット(20)の室内回路(3)には、室内熱交換器(32)と室内膨張弁(39)とが接続されている。
室内熱交換器(32)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(32)のガス側端部には、ガス連絡配管(5)が接続されている。室内熱交換器(32)の液側端部には、室内膨張弁(39)が接続されている。また、室内熱交換器(32)の近傍には、室内ファン(27)が設置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機である。室内ファンモータ(27a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室内膨張弁(39)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室内膨張弁(39)は、室内熱交換器(32)の液側端部と、液連絡配管(4)とに接続されている。
〈空気調和装置の運転動作〉
空気調和機(1)では、以下の冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
冷房運転では、四方切換弁(15)が第1状態(図1の実線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室外熱交換器(13)が凝縮器となり、室内熱交換器(32)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室外熱交換器(13)に流入し、室外空気へ放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、室内ユニット(20)の室内膨張弁(39)で減圧された後、室内熱交換器(32)に流入し、室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷媒によって冷却され、冷却された空気は室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
暖房運転では、四方切換弁(15)が第2状態(図1の破線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室内熱交換器(32)が凝縮器となり、室外熱交換器(13)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室内ユニット(20)の室内熱交換器(32)に流入し、室内空気へ放熱して凝縮する。これにより、室内空気が冷媒によって加熱され、加熱された空気は、室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で凝縮した冷媒は、室外ユニット(10)の室外膨張弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)に流入する。該室外熱交換器(13)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入されて再び圧縮される。
(室内ユニットの詳細構造)
次に、空気調和機(1)の室内ユニット(20)の詳細構造について図2〜図4を参照しながら説明する。本実施形態の室内ユニット(20)は、天井埋込式に構成され、室内空間(R)に面する天井(U)の開口部(O)に挿入されて配置される室内ユニット本体(21)と、室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えている。本実施形態では、室内ユニット本体(21)は、天井(U)の上方空間(すなわち、天井裏)において吊り下げ機構(図示を省略)によって吊り下げられている。また、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)を取り付けることにより、天井(U)の開口部(O)および室内ユニット本体(21)の下面が閉塞されている。
〈室内ユニット本体〉
図2及び図3に示すように、室内ユニット本体(21)は、ケーシング(22)を有している。ケーシング(22)は、平面視において略正方形状の天板(23)と、該天板(23)の周縁部から下方に延びる略矩形状の4枚の側板(24)とを有し、下面に開口が形成された略直方体形状の箱形に構成されている。図2に示すように、4つの側板(24)のうちの1つの側板(24a)には、縦長の箱形の電装品箱(25)が取り付けられている。また、この側板(24a)には、室内熱交換器(32)に接続された液側接続管(8)とガス側接続管(9)とが貫通している。液側接続管(8)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側接続管(9)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
ケーシング(22)の内部には、室内ファン(27)と、ベルマウス(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(36)とが収容されている。
図3及び図4に示すように、室内ファン(27)は、ケーシング(22)の内部中央に配置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)と、ハブ(28)と、シュラウド(29)と、羽根車(30)とを有している。室内ファンモータ(27a)は、ケーシング(22)の天板(23)に支持されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の回転駆動される駆動軸(27b)の下端に固定されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の径方向外方に形成される環状の基部(28a)と、該基部(28a)の内周縁部から下方に膨出する中央膨出部(28b)とを有している。
シュラウド(29)は、ハブ(28)の基部(28a)に対向するように、該基部(28a)の下側に配置されている。シュラウド(29)の下部には、ベルマウス(31)の内部と連通する円形の中央吸込口(29a)が形成されている。羽根車(30)は、ハブ(28)とシュラウド(29)との間の羽根収容空間(29b)に配置されている。羽根車(30)は、駆動軸(27b)の回転方向に沿うように配列された複数のターボ翼(30a)によって構成されている。
ベルマウス(31)は、室内ファン(27)の下側に配置されている。ベルマウス(31)は、上端及び下端にそれぞれ円形の開口を有し、化粧パネル(40)に向かうにつれて開口面積が拡大した筒状に形成されている。ベルマウス(31)の内部空間(31a)は、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)に連通している。
図4に示すように、室内熱交換器(32)は、室内ファン(27)の周囲を囲むように冷媒配管(伝熱管)が曲げられて配設されている。室内熱交換器(32)は、上方に起立するようにドレンパン(36)の上面に設置されている。室内熱交換器(32)には、室内ファン(27)から側方へ吹き出された空気が通過する。室内熱交換器(32)は、冷房運転時に空気を冷却する蒸発器を構成し、暖房運転時に空気を加熱する凝縮器(放熱器)を構成する。
図3及び図4に示すように、室内熱交換器(32)の下側には、ドレンパン(36)が配置されている。ドレンパン(36)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)と水受部(36c)とを有している。内壁部(36a)は、室内熱交換器(32)の内周縁部に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。外壁部(36b)は、ケーシング(22)の4枚の側板(24)に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。水受部(36c)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)とを連結すると共に、室内熱交換器(32)で発生した凝縮水を回収するための溝が形成された連結部材によって構成されている。また、ドレンパン(36)の外壁部(36b)には、各々が4枚の側板(24)に沿って延びる4つの本体側吹出流路(37)が上下に貫通して形成されている。各本体側吹出流路(37)は、室内熱交換器(32)の下流側の空間と、後述する化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)とを連通させている。
また、室内ユニット本体(21)には、本体側断熱部材(38)が設けられている。本体側断熱部材(38)は、下側が開放する略箱状に形成されている。本体側断熱部材(38)は、ケーシング(22)の天板(23)に沿って形成される天板側断熱部(38a)と、ケーシング(22)の側板(24)に沿って形成される側板側断熱部(38b)とを有している。天板側断熱部(38a)の中央部には、室内ファンモータ(27a)の上端部が貫通する円形の貫通穴(38c)が形成されている。側板側断熱部(38b)は、本体側吹出流路(37)の外側部位に設置されている。
〈化粧パネル〉
化粧パネル(40)は、ケーシング(22)の下面に取り付けられている。化粧パネル(40)は、パネル本体(41)と吸込グリル(60)とを備えている。
《パネル本体》
図2、図3、図5及び図6に示すように、パネル本体(41)は、上下方向の厚みの薄い略立方体形状に構成され、ケーシング(22)の下部に取り付けられている。パネル本体(41)には、パネル側吸込流路(42)と、4つのパネル側吹出流路(43)と、4つのパネル側面凹部(44)とが形成されている。また、パネル本体(41)の外周下端部には、天井面(U)に沿って外方に延出する略矩形枠状のパネル延出部(45)が設けられている。
パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の中央部に形成され、室内ユニット本体(21)のベルマウス(31)の内部空間(31a)に連通するように、パネル本体(41)の中央部を上下方向に貫通している。パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の内側に形成されている。パネル側吸込流路(42)の下端には、室内空間(R)に臨む矩形の吸込口(42a)が形成されている。即ち、パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の吸込口(42a)と室内ユニット本体(21)のベルマウス(33)の内部空間(31a)とを連通している。また、パネル側吸込流路(42)の内部には、吸込口(42a)から吸い込んだ空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルタ(52)が設けられている。
4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)においてパネル側吸込流路(42)の外側に形成されている。具体的には、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)の4つの辺部に沿ってそれぞれ延び、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に連通するように、パネル本体(41)の4つの辺部をそれぞれ上下方向に貫通している。また、4つのパネル側吹出流路(43)の下端には、室内空間(R)に臨む吹出口(43a)がそれぞれ形成されている。すなわち、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル本体(41)の4つの吹出口(43a)と室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)とをそれぞれ連通している。
また、各パネル側吹出流路(43)には、上方から下方へ向かって吹き出される空気の風向を調節するための風向調節羽根(53)が設けられている。風向調節羽根(53)は、パネル側吹出流路(43)の長手方向の一端から他端へ延びる略矩形の板状体によって構成され、パネル側吹出流路(43)の下端部に配置されている。また、風向調節羽根(53)の長手方向の両端部の各々には、パネル本体(41)に回動可能に支持される回動軸(53a)が設けられている。これにより、風向調節羽根(53)は、回動軸(53a)を軸心として回動可能に構成されている。
4つのパネル側面凹部(44)は、パネル本体(41)の4つのパネル側吹出流路(43)の外側面を形成する矩形枠状の外側パネル部材(51)の4つの外側面にそれぞれ形成され、外側パネル部材(51)の4つの外側面から対応するパネル側吹出流路(43)へ向けてそれぞれ凹んでいる。パネル側面凹部(44)の長手方向の長さは、パネル側吹出流路(43)の長手方向の長さと略同一となっている。
4つのパネル側吹出流路(43)の内側(すなわち、パネル本体(41)の中央側)には、4つの内側断熱部材(46)がそれぞれ設けられている。4つのパネル側面凹部(44)には、4つの外側断熱部材(47)がそれぞれ設けられている。さらに、4つの内側断熱部材(46)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。これと同様に、4つの外側断熱部材(47)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。一方、パネル本体(41)の外側パネル部材(51)の外周下端部から外方に延出するパネル延出部(45)の上面と天井面(U)との間には、外側シール部材(49)が介設されている。
このような構成により、図5に示すように、パネル本体(41)の下面には、中央部に略正方形状の吸込口(42a)が形成され、該吸込口(42a)の周囲に、該吸込口(42a)の四辺にそれぞれ沿って延びるように4つの吹出口(43a)が形成されている。また、パネル本体(41)の吸込口(42a)と4つの吹出口(43a)とのそれぞれの間には、4つの内側断熱部材(46)が設けられ、4つの内側断熱部材(46)は、各吹出口(43a)の一部(内縁部)を形成している。
《吸込グリル》
吸込グリル(60)は、パネル側吸込流路(42)の下端(即ち、吸込口(42a))に取り付けられている。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に位置する格子状のグリル本体(61)と、グリル本体(61)の下端部の全周から4つの吹出口(43a)に向かって外方に延出する延長部(65)とを有している。吸込グリル(60)は、樹脂を射出成形することにより、グリル本体(61)と延長部(65)とが一体形成されている。吸込グリル(60)は、人が後述する凹部(81)の陰影を視認可能な程度に明度の高い色となるように構成されている。本実施形態では、オフホワイト色の樹脂によって形成されている。
図6に示すように、グリル本体(61)は、平面視において略正方形状に形成されている。グリル本体(61)は、格子状に形成されることによって多数の吸込孔(63)が形成されている。本実施形態では、多数の吸込孔(63)は、縦横に25個ずつ配列されている。各吸込孔(63)は、グリル本体(61)を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔によって構成されている。各吸込孔(63)は、その開口断面の形状(横断面形状)が正方形状に形成されている。
図7に示すように、各吸込孔(63)は、その幅長さW(W1、W2)が、11mm以上15mm以下となるように構成されている。また、多数の吸込孔(63)は、グリル本体(61)の外周部に配列された吸込孔(63a)の幅長さが、その内側に配列された吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。本実施形態では、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)の幅長さW1が、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成されている。言い換えると、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)を形成する周壁が、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)を形成する周壁よりも分厚くなるように形成されている。本実施形態では、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)の幅長さW1が8.5mm、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)の幅長さW2が11mmとなるように形成されている。
また、図8に示すように、グリル本体(61)は、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHが、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されている。本実施形態では、各吸込孔(63)の周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上、幅長さWにtan40°を乗じた長さ以下となるように構成されている。
図3、図6及び図9に示すように、延長部(65)は、平面視において矩形枠状の板状体によって構成され、グリル本体(61)の下端部の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出している。本実施形態では、延長部(65)は、パネル本体(41)の一部を構成する内側断熱部材(46)の下面と重なるように設けられている。また、延長部(65)は、吹出口(43a)に向かって延出する延出端(65a)が、パネル本体(41)の吹出口(43a)に臨む縁部、即ち、内側断熱部材(46)の外側縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。延長部(65)の延出端(65a)は、内側断熱部材(46)の下面に当接するようにその他の部分よりも分厚く(上下方向の高さが高く)なるように形成されている。また、内側断熱部材(46)の下面には、水分を吸収する吸水材料として繊維が吹き付けられて固定されている。これにより、延長部(65)の延出端(65a)は、吸水材料が固定された内側断熱部材(46)の下面に当接している。
延長部(65)の下面には、吸込グリル(60)の意匠性を向上させるための多数の凹部(81)が形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように形成されている。本実施形態では、多数の凹部(81)は、開口断面の形状(横断面形状)が正方形状となるように形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、グリル本体(61)の多数の吸込孔(63)のピッチP(相隣る吸込孔(63)の中心間距離)と等しいピッチP(相隣る凹部(81)の中心間距離)で配列されている。本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)に沿う凹部(81)の列が2列形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)に沿う内側列の凹部(81b)の開口幅W3が6mm、外側列の凹部(81a)の開口幅W4が3.5mmとなるように形成されている。
一方、延長部(65)の上面には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する後述する規制部(70)を構成する突出壁(72)と、2つの補強リブ(74,74)が形成されている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の上面においてグリル本体(61)を取り囲むように上方に突出するように形成され、該グリル本体(61)に沿って延びている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の多数の凹部(81)が形成された部分に形成されている。
〈規制部〉
図9に示すように、延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている。規制部(70)は、パネル本体(41)の下面に形成されて4つの吹出口(43a)のそれぞれに沿って延びる4つの溝部(71)と、延長部(65)の上面から4つの溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
4つの溝部(71)は、図5及び図9に示すように、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の4つの辺部の下面において4つの吹出口(43a)に平行に形成されている。具体的には、矩形枠状の内側パネル部材(50)は、横断面形状が略正方形状に形成されて上下方向に延びる筒状の隔壁部(50a)と、該隔壁部(50a)の下端部全周から外方へ延出する略矩形枠状の延出部(50b)とを有し、4つの溝部(71)は、延出部(50b)の4つの辺部にそれぞれ形成されている。4つの溝部(71)は、長手方向の長さが対応する吹出口(43a)の長手方向の長さよりも僅かに長く形成されている。一方、矩形枠状の内側パネル部材(50)の延出部(50b)の下面には、相隣る溝部(71)を連通する該溝部(71)よりも溝深さの深い深溝部(73)が形成されている。この4つの深溝部(73)によって、4つの溝部(71)は連通されている。即ち、矩形枠状の内側パネル部材(50)の下面には、4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって1つの矩形溝が形成されている。
突出壁(72)は、延長部(65)の上面から上記4つの溝部(71)の内部(上方)に向かって立設され、矩形枠状に形成されている。突出壁(72)は、内側パネル部材(50)の下面に4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって形成された矩形溝内に収容可能な高さに構成されている。突出壁(72)は、吸込グリル(60)と一体に成形されている。
〈室内ユニット内における空気の流れ〉
室内ファン(27)が運転状態となると、室内空間(R)から吸込グリル(60)の多数の吸込孔(63)、パネル本体(41)のパネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を経由して、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ室内空気が吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、室内ファン(27)の羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。室内ファン(27)から吹き出された空気は、室内熱交換器(32)を通過する際に該室内熱交換器(32)を流れる冷媒と熱交換する。これにより、室内熱交換器(32)を通過する空気は、該室内熱交換器(32)が蒸発器として機能している場合(すなわち、冷房運転の場合)には冷却され、室内熱交換器(32)が凝縮器として機能している場合(すなわち、暖房運転の場合)には加熱される。そして、室内熱交換器(32)を通過した空気は、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に分流した後に、化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)を下方に流れ、4つの吹出口(43a)から室内空間(R)に吹き出される。
ここで、室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機に構成されている。そのため、室内ファン(27)の駆動によって吸込グリル(60)のグリル本体(61)を通過する室内空気の風量は、外周部においてその内側よりも少なくなる。そのため、上述のように、グリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成することとしても、通風抵抗がさほど増大しない。
〈化粧パネルの意匠性〉
上述したように、従来のような長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを有する室内ユニットでは、室内ユニットが視野に入る程度に離れた位置に居る人には、長方形状の吸込孔を介してその奥側の空間が見えるために、化粧パネルの吸込口部分のみが黒く見え、室内空間の美観を損なってしまう。これに対し、例えば、分厚い桟部材を用いて吸込孔の幅を狭めることで、吸込グリルの下面全体に占める開口面積の割合を低くして、吸込孔が黒く見えないようにすることが考えられるが、通風抵抗が増大するため性能が低下してしまうという問題があった。
そこで、本実施形態では、頭部の運動を伴うことで無理なく対象を注視できる安定注視野が水平方向から上方へ20〜30度以内であることに基づき、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、多数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。これにより、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、多数の吸込孔(63)を形成する周壁によって吸込孔(63)の奥側の空間(パネル側吸込流路(42))が見えなくなり、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。よって、吸込グリル(60)によって室内空間(R)の美観が損なわれなくなり、従来のような長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを用いた場合に比べて意匠性が向上する。
また、本実施形態では、グリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるように構成されている。そのため、グリル本体(61)の下面において、外周部はその内側の部分よりも単位面積当たりの開口面積の割合が低くなる。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、グリル本体(61)の下面の外周部は、その内側の部分よりも開口による陰影が少ないため、明るい色に見える。一方、グリル本体(61)の下面とその外周側の部分とでは、多数の凹部(81)の陰影によって外周側の部分も多少暗く見えるものの、多数の吸込孔(63)が形成されたグリル本体(61)の下面に比べて明るい色に見える。さらに、多数の凹部(81)が形成された部分とその外周側の部分とでは、吸込孔(63)も凹部(81)もなく陰影がつかない分、多数の凹部(81)の外周側の部分の方が多数の凹部(81)が形成された部分よりも明るい色に見える。本実施形態では、このような構成により、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人に、化粧パネル(40)の下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見えるため、化粧パネル(40)の意匠性がさらに向上する。
−実施形態の効果−
本実施形態によれば、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHが、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)は、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、多数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるように、上記周壁の高さHを吸込孔(63)の幅長さWに対して十分に長く構成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。このように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人に吸込孔(63)が黒く見えなくなるように、吸込孔(63)の幅長さWに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを決めることにより、吸込孔(63)の幅を狭める場合のように通風抵抗を増大させることなく意匠性を向上させることができる。また、このように、通風抵抗を増大させることなく吸込グリル(60)の意匠性の向上を図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機(1)の室内ユニット(20)を提供することができる。
また、本実施形態によれば、グリル本体(61)の各吸込孔(63)の幅長さWを、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成することとした。そのため、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さとしても、室内ユニット(20)の大型化を抑制することができる。さらに、本実施形態によれば、各吸込孔(63)の周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上、幅長さWにtan40°を乗じた長さ以下となるように構成されている。そのため、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan40°を乗じた長さとしても15mm未満となり、室内ユニット(20)の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、格子状に形成されたグリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように形成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるようにグリル本体(61)を形成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、化粧パネル(40)の下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。従って、容易な構成により、化粧パネル(40)の意匠性のさらなる向上を図ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように多数の凹部(81)が形成されていたが、凹部(81)は形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、吸込グリル(60)が、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、該グリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)とを有していた。しかしながら、吸込グリル(60)はグリル本体(61)のみを有するものであってもよい。
また、上記実施形態では、パネル本体(41)に4つの吹出口(43a)が中央部に形成された吸込口(42a)の周囲を取り囲むように形成されていたが、吹出口(43a)の数はこれに限定されない。吸込口(42a)の周囲に2つ、3つ又は4つ以上形成されていてもよい。また、パネル本体(41)に吸込口(42a)と吹出口(43a)とがそれぞれ1つずつ形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、空気調和機(1)の室内ユニット(20)は、天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれる天井埋込式に構成されていた。しかしながら、室内ユニット(20)は、天井に吊り下げられ、室内空間(R)に配置される天井吊下式に構成されていてもよい。また、天井吊下式の室内ユニット(20)は、天板と4つの側板と底板とを有する筺状のケーシングを備え、その底板が本発明に係る化粧パネル(40)に構成されていてもよい。この場合、天板と4つの側板とが上記室内ユニット本体(21)に設けられている。つまり、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)が設けられている。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットについて有用である。
1 空気調和機
20 室内ユニット
21 室内ユニット本体
40 化粧パネル
41 パネル本体
42a 吸込口
43a 吹出口
60 吸込グリル
61 グリル本体
63 吸込孔
63a 吸込孔(外周部の吸込孔)
63b 吸込孔(内側の吸込孔)
本発明は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットに関するものである。
空気調和機の室内ユニットとして、室内の天井に取り付けられる天井設置型のものが用いられている。この種の室内ユニットは、下面が開口するケーシング内に室内熱交換器と送風ファンとが収容された室内ユニット本体と、該室内ユニット本体の下部に設けられる化粧パネルとを備えている。化粧パネルは、中央部分に吸込口が形成され、該吸込口には吸込グリルが嵌め込まれている。
上記室内ユニットの吸込グリルは、正方形状の外枠部材と、該外枠部材の対向する二辺の間に平行に配列された多数の桟部材とによって構成されている。このような構成により、上記吸込グリルには、長辺が外枠部材の一辺の長さに略等しい長方形状の吸込孔が複数本平行に配列されている。
特開2010−121934号公報
ところで、室内ユニットの近傍では、頭部を大きく動かして見上げなければ室内ユニットが視野に入らないが、室内ユニットからある程度離れた位置では、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る。そのため、上記室内ユニットのように、長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを用いると、室内ユニットが視野に入る程度に離れた位置に居る人には、長方形状の吸込孔を介してその奥側の空間が見えるために、化粧パネルの吸込口部分のみが黒く見え、これによって室内空間の美観が損なわれていた。
これに対し、例えば、分厚い桟部材を用いて吸込孔の幅を狭めることで、吸込グリルの下面全体に占める開口面積の割合を低くして、吸込孔を黒く見せないようにすることが考えられる。しかしながら、吸込孔の幅を狭めると、通風抵抗が増大するため性能が低下してしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネルについて、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることにある。
第1の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルであって、吸込口(42a)が形成されたパネル本体(41)と、上記パネル本体(41)の吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備え、上記吸込グリル(60)は、上記吸込口(42a)に位置し、横断面形状が正方形状である多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成される一方、少なくとも複数の上記吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されたグリル本体(61)を有している。
ところで、頭部の運動を伴うことで無理なく対象を注視できる安定注視野は、水平方向から上方へ20〜30度以内であるとされている。
第1の発明では、吸込グリル(60)の吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)が、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成され、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されている。そのため、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、複数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるため、該吸込孔(63)が黒く見えなくなる。
の発明は、第の発明において、上記グリル本体(61)は、外周部の上記吸込孔(63a)の幅長さが内側の上記吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。
の発明では、格子状に形成されたグリル本体(61)が、外周部の吸込孔(63a)の幅長さが内側の吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるように構成されている。そのため、グリル本体(61)の下面において、外周部はその内側の部分よりも単位面積当たりの開口面積の割合が低くなる。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、グリル本体(61)の下面の外周部は、その内側の部分よりも開口による陰影が少ないため、明るい色に見える。一方、グリル本体(61)の下面とその外周側の部分とでは、開口がなく陰影がつかない分、外周側の部分の方がグリル本体(61)の下面よりも明るい色に見える。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、化粧パネルの下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。
第3の発明は、第2の発明において、上記グリル本体(61)は、上記内側の吸込孔(63b)の幅長さが11mm以上15mm以下になるように構成されている。
ところで、上記構成では、吸込孔(63)の幅長さに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さを決めることとしているため、吸込孔(63)の幅長さを大きくしすぎると、吸込孔(63)を形成する周壁の高さが高くなり、吸込グリル(60)の厚みが増大して室内ユニットの大型化を招いてしまう。
第3の発明では、グリル本体(61)の複数の吸込孔(63)のうちの幅長さの長い内側の吸込孔(63b)の幅長さが、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成されている。そのため、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さを該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた高さとしても、室内ユニットの大型化を招くほど高くならない。
第4の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットであって、上記化粧パネル(40)は、第1乃至第3のいずれか1つの発明に係る化粧パネルによって構成されている。
第4の発明では、室内ユニット本体(21)と化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットの上記化粧パネル(40)が、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることができる第1乃至第3のいずれか1つの化粧パネルによって構成されている。
第1の発明によれば、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)は、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人に、複数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるように、上記周壁の高さを吸込孔(63)の幅長さに対して十分に長く構成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。このように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人に吸込孔(63)が黒く見えなくなるように、吸込孔(63)の幅長さに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さを決めることにより、吸込孔(63)の幅を狭める場合のように通風抵抗を増大させることなく意匠性を向上させることができる。
また、第の発明によれば、格子状に形成されたグリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さが内側の吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように形成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるようにグリル本体(61)を形成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、化粧パネルの下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。従って、容易な構成により、化粧パネルの意匠性のさらなる向上を図ることができる。
また、第3の発明によれば、グリル本体(61)の複数の吸込孔(63)のうちの幅長さの長い内側の吸込孔(63b)の幅長さを、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成することとした。そのため、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さを該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さとしても、室内ユニットの大型化を抑制することができる。
また、第4の発明によれば、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
図1は、実施形態に係る空気調和機の冷媒回路の構成を示す概略の配管系統図である。 図2は、実施形態に係る室内ユニットの外観を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る室内ユニットの内部構造を示す縦断面図である。 図4は、実施形態に係る室内ユニットの内部を天板側から視た平面図である。 図5は、実施形態に係る化粧パネルのパネル本体を室内空間側から視た平面図である。 図6は、実施形態に係る化粧パネルを室内空間側から視た平面図である。 図7は、図6の部分拡大図である。 図8は、室内ユニットの設置状態において、吸込グリルの見え方について説明する模式図である。 図9は、図3の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(空気調和装置)
本発明の実施形態は、室内の冷房及び暖房を行う空気調和機(1)である。図1に示すように、空気調和機(1)は、室外に設置される室外ユニット(10)と、室内に設置される室内ユニット(20)とを有している。室外ユニット(10)は、冷媒が流れる室外回路(2)を有し、室内ユニット(20)は、冷媒が流れる室内回路(3)を有している。室外回路(2)と室内回路(3)とは、液連絡配管(4)及びガス連絡配管(5)によって互いに接続されて冷媒回路(C)を構成している。冷媒回路(C)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
室外ユニット(10)の室外回路(2)には、液側閉鎖弁(6)、ガス側閉鎖弁(7)、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、室外膨張弁(14)及び四方切換弁(15)が接続されている。液側閉鎖弁(6)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側閉鎖弁(7)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
圧縮機(12)は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機(12)では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ(12a)によって駆動される。圧縮機モータ(12a)は、インバータ装置によって、その回転数(運転周波数)が可変に構成されている。
室外熱交換器(13)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室外熱交換器(13)の近傍には、室外ファン(16)が設置されている。室外熱交換器(13)では、室外ファン(16)が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。室外ファン(16)は、室外ファンモータ(16a)によって駆動されるプロペラファンによって構成されている。室外ファンモータ(16a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室外膨張弁(14)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室外膨張弁(14)は、室外熱交換器(13)の液側端部と、液側閉鎖弁(6)とに接続されている。
四方切換弁(15)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(15)では、第1ポートが圧縮機(12)の吐出側に接続され、第2ポートが圧縮機(12)の吸入側に接続され、第3ポートが室外熱交換器(13)のガス側端部に接続され、第4ポートがガス側閉鎖弁(7)に接続されている。四方切換弁(15)は、第1状態(図1の実線で示す状態)と第2状態(図1の破線で示す状態)とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する。第2状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する。
室内ユニット(20)の室内回路(3)には、室内熱交換器(32)と室内膨張弁(39)とが接続されている。
室内熱交換器(32)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(32)のガス側端部には、ガス連絡配管(5)が接続されている。室内熱交換器(32)の液側端部には、室内膨張弁(39)が接続されている。また、室内熱交換器(32)の近傍には、室内ファン(27)が設置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機である。室内ファンモータ(27a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室内膨張弁(39)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室内膨張弁(39)は、室内熱交換器(32)の液側端部と、液連絡配管(4)とに接続されている。
〈空気調和装置の運転動作〉
空気調和機(1)では、以下の冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
冷房運転では、四方切換弁(15)が第1状態(図1の実線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室外熱交換器(13)が凝縮器となり、室内熱交換器(32)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室外熱交換器(13)に流入し、室外空気へ放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、室内ユニット(20)の室内膨張弁(39)で減圧された後、室内熱交換器(32)に流入し、室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷媒によって冷却され、冷却された空気は室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
暖房運転では、四方切換弁(15)が第2状態(図1の破線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室内熱交換器(32)が凝縮器となり、室外熱交換器(13)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室内ユニット(20)の室内熱交換器(32)に流入し、室内空気へ放熱して凝縮する。これにより、室内空気が冷媒によって加熱され、加熱された空気は、室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で凝縮した冷媒は、室外ユニット(10)の室外膨張弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)に流入する。該室外熱交換器(13)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入されて再び圧縮される。
(室内ユニットの詳細構造)
次に、空気調和機(1)の室内ユニット(20)の詳細構造について図2〜図4を参照しながら説明する。本実施形態の室内ユニット(20)は、天井埋込式に構成され、室内空間(R)に面する天井(U)の開口部(O)に挿入されて配置される室内ユニット本体(21)と、室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えている。本実施形態では、室内ユニット本体(21)は、天井(U)の上方空間(すなわち、天井裏)において吊り下げ機構(図示を省略)によって吊り下げられている。また、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)を取り付けることにより、天井(U)の開口部(O)および室内ユニット本体(21)の下面が閉塞されている。
〈室内ユニット本体〉
図2及び図3に示すように、室内ユニット本体(21)は、ケーシング(22)を有している。ケーシング(22)は、平面視において略正方形状の天板(23)と、該天板(23)の周縁部から下方に延びる略矩形状の4枚の側板(24)とを有し、下面に開口が形成された略直方体形状の箱形に構成されている。図2に示すように、4つの側板(24)のうちの1つの側板(24a)には、縦長の箱形の電装品箱(25)が取り付けられている。また、この側板(24a)には、室内熱交換器(32)に接続された液側接続管(8)とガス側接続管(9)とが貫通している。液側接続管(8)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側接続管(9)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
ケーシング(22)の内部には、室内ファン(27)と、ベルマウス(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(36)とが収容されている。
図3及び図4に示すように、室内ファン(27)は、ケーシング(22)の内部中央に配置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)と、ハブ(28)と、シュラウド(29)と、羽根車(30)とを有している。室内ファンモータ(27a)は、ケーシング(22)の天板(23)に支持されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の回転駆動される駆動軸(27b)の下端に固定されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の径方向外方に形成される環状の基部(28a)と、該基部(28a)の内周縁部から下方に膨出する中央膨出部(28b)とを有している。
シュラウド(29)は、ハブ(28)の基部(28a)に対向するように、該基部(28a)の下側に配置されている。シュラウド(29)の下部には、ベルマウス(31)の内部と連通する円形の中央吸込口(29a)が形成されている。羽根車(30)は、ハブ(28)とシュラウド(29)との間の羽根収容空間(29b)に配置されている。羽根車(30)は、駆動軸(27b)の回転方向に沿うように配列された複数のターボ翼(30a)によって構成されている。
ベルマウス(31)は、室内ファン(27)の下側に配置されている。ベルマウス(31)は、上端及び下端にそれぞれ円形の開口を有し、化粧パネル(40)に向かうにつれて開口面積が拡大した筒状に形成されている。ベルマウス(31)の内部空間(31a)は、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)に連通している。
図4に示すように、室内熱交換器(32)は、室内ファン(27)の周囲を囲むように冷媒配管(伝熱管)が曲げられて配設されている。室内熱交換器(32)は、上方に起立するようにドレンパン(36)の上面に設置されている。室内熱交換器(32)には、室内ファン(27)から側方へ吹き出された空気が通過する。室内熱交換器(32)は、冷房運転時に空気を冷却する蒸発器を構成し、暖房運転時に空気を加熱する凝縮器(放熱器)を構成する。
図3及び図4に示すように、室内熱交換器(32)の下側には、ドレンパン(36)が配置されている。ドレンパン(36)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)と水受部(36c)とを有している。内壁部(36a)は、室内熱交換器(32)の内周縁部に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。外壁部(36b)は、ケーシング(22)の4枚の側板(24)に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。水受部(36c)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)とを連結すると共に、室内熱交換器(32)で発生した凝縮水を回収するための溝が形成された連結部材によって構成されている。また、ドレンパン(36)の外壁部(36b)には、各々が4枚の側板(24)に沿って延びる4つの本体側吹出流路(37)が上下に貫通して形成されている。各本体側吹出流路(37)は、室内熱交換器(32)の下流側の空間と、後述する化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)とを連通させている。
また、室内ユニット本体(21)には、本体側断熱部材(38)が設けられている。本体側断熱部材(38)は、下側が開放する略箱状に形成されている。本体側断熱部材(38)は、ケーシング(22)の天板(23)に沿って形成される天板側断熱部(38a)と、ケーシング(22)の側板(24)に沿って形成される側板側断熱部(38b)とを有している。天板側断熱部(38a)の中央部には、室内ファンモータ(27a)の上端部が貫通する円形の貫通穴(38c)が形成されている。側板側断熱部(38b)は、本体側吹出流路(37)の外側部位に設置されている。
〈化粧パネル〉
化粧パネル(40)は、ケーシング(22)の下面に取り付けられている。化粧パネル(40)は、パネル本体(41)と吸込グリル(60)とを備えている。
《パネル本体》
図2、図3、図5及び図6に示すように、パネル本体(41)は、上下方向の厚みの薄い略立方体形状に構成され、ケーシング(22)の下部に取り付けられている。パネル本体(41)には、パネル側吸込流路(42)と、4つのパネル側吹出流路(43)と、4つのパネル側面凹部(44)とが形成されている。また、パネル本体(41)の外周下端部には、天井面(U)に沿って外方に延出する略矩形枠状のパネル延出部(45)が設けられている。
パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の中央部に形成され、室内ユニット本体(21)のベルマウス(31)の内部空間(31a)に連通するように、パネル本体(41)の中央部を上下方向に貫通している。パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の内側に形成されている。パネル側吸込流路(42)の下端には、室内空間(R)に臨む矩形の吸込口(42a)が形成されている。即ち、パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の吸込口(42a)と室内ユニット本体(21)のベルマウス(33)の内部空間(31a)とを連通している。また、パネル側吸込流路(42)の内部には、吸込口(42a)から吸い込んだ空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルタ(52)が設けられている。
4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)においてパネル側吸込流路(42)の外側に形成されている。具体的には、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)の4つの辺部に沿ってそれぞれ延び、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に連通するように、パネル本体(41)の4つの辺部をそれぞれ上下方向に貫通している。また、4つのパネル側吹出流路(43)の下端には、室内空間(R)に臨む吹出口(43a)がそれぞれ形成されている。すなわち、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル本体(41)の4つの吹出口(43a)と室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)とをそれぞれ連通している。
また、各パネル側吹出流路(43)には、上方から下方へ向かって吹き出される空気の風向を調節するための風向調節羽根(53)が設けられている。風向調節羽根(53)は、パネル側吹出流路(43)の長手方向の一端から他端へ延びる略矩形の板状体によって構成され、パネル側吹出流路(43)の下端部に配置されている。また、風向調節羽根(53)の長手方向の両端部の各々には、パネル本体(41)に回動可能に支持される回動軸(53a)が設けられている。これにより、風向調節羽根(53)は、回動軸(53a)を軸心として回動可能に構成されている。
4つのパネル側面凹部(44)は、パネル本体(41)の4つのパネル側吹出流路(43)の外側面を形成する矩形枠状の外側パネル部材(51)の4つの外側面にそれぞれ形成され、外側パネル部材(51)の4つの外側面から対応するパネル側吹出流路(43)へ向けてそれぞれ凹んでいる。パネル側面凹部(44)の長手方向の長さは、パネル側吹出流路(43)の長手方向の長さと略同一となっている。
4つのパネル側吹出流路(43)の内側(すなわち、パネル本体(41)の中央側)には、4つの内側断熱部材(46)がそれぞれ設けられている。4つのパネル側面凹部(44)には、4つの外側断熱部材(47)がそれぞれ設けられている。さらに、4つの内側断熱部材(46)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。これと同様に、4つの外側断熱部材(47)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。一方、パネル本体(41)の外側パネル部材(51)の外周下端部から外方に延出するパネル延出部(45)の上面と天井面(U)との間には、外側シール部材(49)が介設されている。
このような構成により、図5に示すように、パネル本体(41)の下面には、中央部に略正方形状の吸込口(42a)が形成され、該吸込口(42a)の周囲に、該吸込口(42a)の四辺にそれぞれ沿って延びるように4つの吹出口(43a)が形成されている。また、パネル本体(41)の吸込口(42a)と4つの吹出口(43a)とのそれぞれの間には、4つの内側断熱部材(46)が設けられ、4つの内側断熱部材(46)は、各吹出口(43a)の一部(内縁部)を形成している。
《吸込グリル》
吸込グリル(60)は、パネル側吸込流路(42)の下端(即ち、吸込口(42a))に取り付けられている。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に位置する格子状のグリル本体(61)と、グリル本体(61)の下端部の全周から4つの吹出口(43a)に向かって外方に延出する延長部(65)とを有している。吸込グリル(60)は、樹脂を射出成形することにより、グリル本体(61)と延長部(65)とが一体形成されている。吸込グリル(60)は、人が後述する凹部(81)の陰影を視認可能な程度に明度の高い色となるように構成されている。本実施形態では、オフホワイト色の樹脂によって形成されている。
図6に示すように、グリル本体(61)は、平面視において略正方形状に形成されている。グリル本体(61)は、格子状に形成されることによって多数の吸込孔(63)が形成されている。本実施形態では、多数の吸込孔(63)は、縦横に25個ずつ配列されている。各吸込孔(63)は、グリル本体(61)を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔によって構成されている。各吸込孔(63)は、その開口断面の形状(横断面形状)が正方形状に形成されている。
図7に示すように、多数の吸込孔(63)は、グリル本体(61)の外周部に配列された吸込孔(63a)の幅長さが、その内側に配列された吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。本実施形態では、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)の幅長さW1が、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成されている。言い換えると、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)を形成する周壁が、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)を形成する周壁よりも分厚くなるように形成されている。本実施形態では、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)の幅長さW1が8.5mm、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)の幅長さW2が11mmとなるように形成されている。また、内側の吸込孔(63b)は、その幅長さW2が、11mm以上15mm以下となるように構成されている。
また、図8に示すように、グリル本体(61)は、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHが、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されている。本実施形態では、各吸込孔(63)の周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上、幅長さWにtan40°を乗じた長さ以下となるように構成されている。
図3、図6及び図9に示すように、延長部(65)は、平面視において矩形枠状の板状体によって構成され、グリル本体(61)の下端部の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出している。本実施形態では、延長部(65)は、パネル本体(41)の一部を構成する内側断熱部材(46)の下面と重なるように設けられている。また、延長部(65)は、吹出口(43a)に向かって延出する延出端(65a)が、パネル本体(41)の吹出口(43a)に臨む縁部、即ち、内側断熱部材(46)の外側縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。延長部(65)の延出端(65a)は、内側断熱部材(46)の下面に当接するようにその他の部分よりも分厚く(上下方向の高さが高く)なるように形成されている。また、内側断熱部材(46)の下面には、水分を吸収する吸水材料として繊維が吹き付けられて固定されている。これにより、延長部(65)の延出端(65a)は、吸水材料が固定された内側断熱部材(46)の下面に当接している。
延長部(65)の下面には、吸込グリル(60)の意匠性を向上させるための多数の凹部(81)が形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように形成されている。本実施形態では、多数の凹部(81)は、開口断面の形状(横断面形状)が正方形状となるように形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、グリル本体(61)の多数の吸込孔(63)のピッチP(相隣る吸込孔(63)の中心間距離)と等しいピッチP(相隣る凹部(81)の中心間距離)で配列されている。本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)に沿う凹部(81)の列が2列形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)に沿う内側列の凹部(81b)の開口幅W3が6mm、外側列の凹部(81a)の開口幅W4が3.5mmとなるように形成されている。
一方、延長部(65)の上面には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する後述する規制部(70)を構成する突出壁(72)と、2つの補強リブ(74,74)が形成されている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の上面においてグリル本体(61)を取り囲むように上方に突出するように形成され、該グリル本体(61)に沿って延びている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の多数の凹部(81)が形成された部分に形成されている。
〈規制部〉
図9に示すように、延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている。規制部(70)は、パネル本体(41)の下面に形成されて4つの吹出口(43a)のそれぞれに沿って延びる4つの溝部(71)と、延長部(65)の上面から4つの溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
4つの溝部(71)は、図5及び図9に示すように、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の4つの辺部の下面において4つの吹出口(43a)に平行に形成されている。具体的には、矩形枠状の内側パネル部材(50)は、横断面形状が略正方形状に形成されて上下方向に延びる筒状の隔壁部(50a)と、該隔壁部(50a)の下端部全周から外方へ延出する略矩形枠状の延出部(50b)とを有し、4つの溝部(71)は、延出部(50b)の4つの辺部にそれぞれ形成されている。4つの溝部(71)は、長手方向の長さが対応する吹出口(43a)の長手方向の長さよりも僅かに長く形成されている。一方、矩形枠状の内側パネル部材(50)の延出部(50b)の下面には、相隣る溝部(71)を連通する該溝部(71)よりも溝深さの深い深溝部(73)が形成されている。この4つの深溝部(73)によって、4つの溝部(71)は連通されている。即ち、矩形枠状の内側パネル部材(50)の下面には、4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって1つの矩形溝が形成されている。
突出壁(72)は、延長部(65)の上面から上記4つの溝部(71)の内部(上方)に向かって立設され、矩形枠状に形成されている。突出壁(72)は、内側パネル部材(50)の下面に4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって形成された矩形溝内に収容可能な高さに構成されている。突出壁(72)は、吸込グリル(60)と一体に成形されている。
〈室内ユニット内における空気の流れ〉
室内ファン(27)が運転状態となると、室内空間(R)から吸込グリル(60)の多数の吸込孔(63)、パネル本体(41)のパネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を経由して、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ室内空気が吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、室内ファン(27)の羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。室内ファン(27)から吹き出された空気は、室内熱交換器(32)を通過する際に該室内熱交換器(32)を流れる冷媒と熱交換する。これにより、室内熱交換器(32)を通過する空気は、該室内熱交換器(32)が蒸発器として機能している場合(すなわち、冷房運転の場合)には冷却され、室内熱交換器(32)が凝縮器として機能している場合(すなわち、暖房運転の場合)には加熱される。そして、室内熱交換器(32)を通過した空気は、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に分流した後に、化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)を下方に流れ、4つの吹出口(43a)から室内空間(R)に吹き出される。
ここで、室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機に構成されている。そのため、室内ファン(27)の駆動によって吸込グリル(60)のグリル本体(61)を通過する室内空気の風量は、外周部においてその内側よりも少なくなる。そのため、上述のように、グリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成することとしても、通風抵抗がさほど増大しない。
〈化粧パネルの意匠性〉
上述したように、従来のような長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを有する室内ユニットでは、室内ユニットが視野に入る程度に離れた位置に居る人には、長方形状の吸込孔を介してその奥側の空間が見えるために、化粧パネルの吸込口部分のみが黒く見え、室内空間の美観を損なってしまう。これに対し、例えば、分厚い桟部材を用いて吸込孔の幅を狭めることで、吸込グリルの下面全体に占める開口面積の割合を低くして、吸込孔が黒く見えないようにすることが考えられるが、通風抵抗が増大するため性能が低下してしまうという問題があった。
そこで、本実施形態では、頭部の運動を伴うことで無理なく対象を注視できる安定注視野が水平方向から上方へ20〜30度以内であることに基づき、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、多数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。これにより、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、多数の吸込孔(63)を形成する周壁によって吸込孔(63)の奥側の空間(パネル側吸込流路(42))が見えなくなり、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。よって、吸込グリル(60)によって室内空間(R)の美観が損なわれなくなり、従来のような長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを用いた場合に比べて意匠性が向上する。
また、本実施形態では、グリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるように構成されている。そのため、グリル本体(61)の下面において、外周部はその内側の部分よりも単位面積当たりの開口面積の割合が低くなる。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、グリル本体(61)の下面の外周部は、その内側の部分よりも開口による陰影が少ないため、明るい色に見える。一方、グリル本体(61)の下面とその外周側の部分とでは、多数の凹部(81)の陰影によって外周側の部分も多少暗く見えるものの、多数の吸込孔(63)が形成されたグリル本体(61)の下面に比べて明るい色に見える。さらに、多数の凹部(81)が形成された部分とその外周側の部分とでは、吸込孔(63)も凹部(81)もなく陰影がつかない分、多数の凹部(81)の外周側の部分の方が多数の凹部(81)が形成された部分よりも明るい色に見える。本実施形態では、このような構成により、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人に、化粧パネル(40)の下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見えるため、化粧パネル(40)の意匠性がさらに向上する。
−実施形態の効果−
本実施形態によれば、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHが、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)は、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、多数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるように、上記周壁の高さHを吸込孔(63)の幅長さWに対して十分に長く構成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。このように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人に吸込孔(63)が黒く見えなくなるように、吸込孔(63)の幅長さWに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを決めることにより、吸込孔(63)の幅を狭める場合のように通風抵抗を増大させることなく意匠性を向上させることができる。また、このように、通風抵抗を増大させることなく吸込グリル(60)の意匠性の向上を図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機(1)の室内ユニット(20)を提供することができる。
また、本実施形態によれば、グリル本体(61)の複数の吸込孔(63)のうちの幅長さの長い内側の吸込孔(63b)の幅長さWを、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成することとした。そのため、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さとしても、室内ユニット(20)の大型化を抑制することができる。さらに、本実施形態によれば、各吸込孔(63)の周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上、幅長さWにtan40°を乗じた長さ以下となるように構成されている。そのため、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan40°を乗じた長さとしても15mm未満となり、室内ユニット(20)の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、格子状に形成されたグリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように形成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるようにグリル本体(61)を形成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、化粧パネル(40)の下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。従って、容易な構成により、化粧パネル(40)の意匠性のさらなる向上を図ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように多数の凹部(81)が形成されていたが、凹部(81)は形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、吸込グリル(60)が、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、該グリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)とを有していた。しかしながら、吸込グリル(60)はグリル本体(61)のみを有するものであってもよい。
また、上記実施形態では、パネル本体(41)に4つの吹出口(43a)が中央部に形成された吸込口(42a)の周囲を取り囲むように形成されていたが、吹出口(43a)の数はこれに限定されない。吸込口(42a)の周囲に2つ、3つ又は4つ以上形成されていてもよい。また、パネル本体(41)に吸込口(42a)と吹出口(43a)とがそれぞれ1つずつ形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、空気調和機(1)の室内ユニット(20)は、天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれる天井埋込式に構成されていた。しかしながら、室内ユニット(20)は、天井に吊り下げられ、室内空間(R)に配置される天井吊下式に構成されていてもよい。また、天井吊下式の室内ユニット(20)は、天板と4つの側板と底板とを有する筺状のケーシングを備え、その底板が本発明に係る化粧パネル(40)に構成されていてもよい。この場合、天板と4つの側板とが上記室内ユニット本体(21)に設けられている。つまり、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)が設けられている。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットについて有用である。
1 空気調和機
20 室内ユニット
21 室内ユニット本体
40 化粧パネル
41 パネル本体
42a 吸込口
43a 吹出口
60 吸込グリル
61 グリル本体
63 吸込孔
63a 吸込孔(外周部の吸込孔)
63b 吸込孔(内側の吸込孔)
本発明は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットに関するものである。
空気調和機の室内ユニットとして、室内の天井に取り付けられる天井設置型のものが用いられている。この種の室内ユニットは、下面が開口するケーシング内に室内熱交換器と送風ファンとが収容された室内ユニット本体と、該室内ユニット本体の下部に設けられる化粧パネルとを備えている。化粧パネルは、中央部分に吸込口が形成され、該吸込口には吸込グリルが嵌め込まれている。
上記室内ユニットの吸込グリルは、正方形状の外枠部材と、該外枠部材の対向する二辺の間に平行に配列された多数の桟部材とによって構成されている。このような構成により、上記吸込グリルには、長辺が外枠部材の一辺の長さに略等しい長方形状の吸込孔が複数本平行に配列されている。
特開2010−121934号公報
ところで、室内ユニットの近傍では、頭部を大きく動かして見上げなければ室内ユニットが視野に入らないが、室内ユニットからある程度離れた位置では、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る。そのため、上記室内ユニットのように、長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを用いると、室内ユニットが視野に入る程度に離れた位置に居る人には、長方形状の吸込孔を介してその奥側の空間が見えるために、化粧パネルの吸込口部分のみが黒く見え、これによって室内空間の美観が損なわれていた。
これに対し、例えば、分厚い桟部材を用いて吸込孔の幅を狭めることで、吸込グリルの下面全体に占める開口面積の割合を低くして、吸込孔を黒く見せないようにすることが考えられる。しかしながら、吸込孔の幅を狭めると、通風抵抗が増大するため性能が低下してしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、天井に取り付けられる空気調和機の室内ユニットの化粧パネルについて、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることにある。
第1の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルであって、吸込口(42a)が形成されたパネル本体(41)と、上記パネル本体(41)の吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備え、上記吸込グリル(60)は、上記吸込口(42a)に位置し、横断面形状が正方形状で鉛直方向に延びる多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成される一方、少なくとも複数の上記吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されたグリル本体(61)を有している。
ところで、頭部の運動を伴うことで無理なく対象を注視できる安定注視野は、水平方向から上方へ20〜30度以内であるとされている。
第1の発明では、吸込グリル(60)の吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)が、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成され、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されている。そのため、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、複数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるため、該吸込孔(63)が黒く見えなくなる。
第2の発明は、第1の発明において、上記グリル本体(61)は、外周部の上記吸込孔(63a)の幅長さが内側の上記吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。
第2の発明では、格子状に形成されたグリル本体(61)が、外周部の吸込孔(63a)の幅長さが内側の吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるように構成されている。そのため、グリル本体(61)の下面において、外周部はその内側の部分よりも単位面積当たりの開口面積の割合が低くなる。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、グリル本体(61)の下面の外周部は、その内側の部分よりも開口による陰影が少ないため、明るい色に見える。一方、グリル本体(61)の下面とその外周側の部分とでは、開口がなく陰影がつかない分、外周側の部分の方がグリル本体(61)の下面よりも明るい色に見える。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、化粧パネルの下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。
第3の発明は、第2の発明において、上記グリル本体(61)は、上記内側の吸込孔(63b)の幅長さが11mm以上15mm以下になるように構成されている。
ところで、上記構成では、吸込孔(63)の幅長さに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さを決めることとしているため、吸込孔(63)の幅長さを大きくしすぎると、吸込孔(63)を形成する周壁の高さが高くなり、吸込グリル(60)の厚みが増大して室内ユニットの大型化を招いてしまう。
第3の発明では、グリル本体(61)の複数の吸込孔(63)のうちの幅長さの長い内側の吸込孔(63b)の幅長さが、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成されている。そのため、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さを該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた高さとしても、室内ユニットの大型化を招くほど高くならない。
第4の発明は、天井に設けられる室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットであって、上記化粧パネル(40)は、第1乃至第3のいずれか1つの発明に係る化粧パネルによって構成されている。
第4の発明では、室内ユニット本体(21)と化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットの上記化粧パネル(40)が、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることができる第1乃至第3のいずれか1つの化粧パネルによって構成されている。
第1の発明によれば、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)は、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人に、複数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるように、上記周壁の高さを吸込孔(63)の幅長さに対して十分に長く構成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。このように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人に吸込孔(63)が黒く見えなくなるように、吸込孔(63)の幅長さに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さを決めることにより、吸込孔(63)の幅を狭める場合のように通風抵抗を増大させることなく意匠性を向上させることができる。
また、第2の発明によれば、格子状に形成されたグリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さが内側の吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように形成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるようにグリル本体(61)を形成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニットが視野に入る位置に居る人には、化粧パネルの下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。従って、容易な構成により、化粧パネルの意匠性のさらなる向上を図ることができる。
また、第3の発明によれば、グリル本体(61)の複数の吸込孔(63)のうちの幅長さの長い内側の吸込孔(63b)の幅長さを、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成することとした。そのため、複数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さを該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さとしても、室内ユニットの大型化を抑制することができる。
また、第4の発明によれば、通風抵抗を増大させることなく吸込グリルの意匠性の向上を図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機の室内ユニットを提供することができる。
図1は、実施形態に係る空気調和機の冷媒回路の構成を示す概略の配管系統図である。 図2は、実施形態に係る室内ユニットの外観を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る室内ユニットの内部構造を示す縦断面図である。 図4は、実施形態に係る室内ユニットの内部を天板側から視た平面図である。 図5は、実施形態に係る化粧パネルのパネル本体を室内空間側から視た平面図である。 図6は、実施形態に係る化粧パネルを室内空間側から視た平面図である。 図7は、図6の部分拡大図である。 図8は、室内ユニットの設置状態において、吸込グリルの見え方について説明する模式図である。 図9は、図3の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(空気調和装置)
本発明の実施形態は、室内の冷房及び暖房を行う空気調和機(1)である。図1に示すように、空気調和機(1)は、室外に設置される室外ユニット(10)と、室内に設置される室内ユニット(20)とを有している。室外ユニット(10)は、冷媒が流れる室外回路(2)を有し、室内ユニット(20)は、冷媒が流れる室内回路(3)を有している。室外回路(2)と室内回路(3)とは、液連絡配管(4)及びガス連絡配管(5)によって互いに接続されて冷媒回路(C)を構成している。冷媒回路(C)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
室外ユニット(10)の室外回路(2)には、液側閉鎖弁(6)、ガス側閉鎖弁(7)、圧縮機(12)、室外熱交換器(13)、室外膨張弁(14)及び四方切換弁(15)が接続されている。液側閉鎖弁(6)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側閉鎖弁(7)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
圧縮機(12)は、低圧の冷媒を圧縮し、圧縮後の高圧の冷媒を吐出する。圧縮機(12)では、スクロール式、ロータリ式等の圧縮機構が圧縮機モータ(12a)によって駆動される。圧縮機モータ(12a)は、インバータ装置によって、その回転数(運転周波数)が可変に構成されている。
室外熱交換器(13)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室外熱交換器(13)の近傍には、室外ファン(16)が設置されている。室外熱交換器(13)では、室外ファン(16)が搬送する空気と冷媒とが熱交換する。室外ファン(16)は、室外ファンモータ(16a)によって駆動されるプロペラファンによって構成されている。室外ファンモータ(16a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室外膨張弁(14)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室外膨張弁(14)は、室外熱交換器(13)の液側端部と、液側閉鎖弁(6)とに接続されている。
四方切換弁(15)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(15)では、第1ポートが圧縮機(12)の吐出側に接続され、第2ポートが圧縮機(12)の吸入側に接続され、第3ポートが室外熱交換器(13)のガス側端部に接続され、第4ポートがガス側閉鎖弁(7)に接続されている。四方切換弁(15)は、第1状態(図1の実線で示す状態)と第2状態(図1の破線で示す状態)とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する。第2状態の四方切換弁(15)では、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する。
室内ユニット(20)の室内回路(3)には、室内熱交換器(32)と室内膨張弁(39)とが接続されている。
室内熱交換器(32)は、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(32)のガス側端部には、ガス連絡配管(5)が接続されている。室内熱交換器(32)の液側端部には、室内膨張弁(39)が接続されている。また、室内熱交換器(32)の近傍には、室内ファン(27)が設置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機である。室内ファンモータ(27a)は、インバータ装置によって、その回転数が可変に構成されている。
室内膨張弁(39)は、開度が可変な電子膨張弁で構成されている。室内膨張弁(39)は、室内熱交換器(32)の液側端部と、液連絡配管(4)とに接続されている。
〈空気調和装置の運転動作〉
空気調和機(1)では、以下の冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
冷房運転では、四方切換弁(15)が第1状態(図1の実線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室外熱交換器(13)が凝縮器となり、室内熱交換器(32)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室外熱交換器(13)に流入し、室外空気へ放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、室内ユニット(20)の室内膨張弁(39)で減圧された後、室内熱交換器(32)に流入し、室内空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内空気が冷媒によって冷却され、冷却された空気は室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入され再び圧縮される。
暖房運転では、四方切換弁(15)が第2状態(図1の破線で示す状態)となり、圧縮機(12)、室内ファン(27)、室外ファン(16)が運転状態となる。これにより、冷媒回路(C)では、室内熱交換器(32)が凝縮器となり、室外熱交換器(13)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(12)で圧縮された高圧冷媒が、室内ユニット(20)の室内熱交換器(32)に流入し、室内空気へ放熱して凝縮する。これにより、室内空気が冷媒によって加熱され、加熱された空気は、室内空間(R)へ供給される。一方、室内熱交換器(32)で凝縮した冷媒は、室外ユニット(10)の室外膨張弁(14)で減圧された後、室外熱交換器(13)に流入する。該室外熱交換器(13)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機(12)に吸入されて再び圧縮される。
(室内ユニットの詳細構造)
次に、空気調和機(1)の室内ユニット(20)の詳細構造について図2〜図4を参照しながら説明する。本実施形態の室内ユニット(20)は、天井埋込式に構成され、室内空間(R)に面する天井(U)の開口部(O)に挿入されて配置される室内ユニット本体(21)と、室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えている。本実施形態では、室内ユニット本体(21)は、天井(U)の上方空間(すなわち、天井裏)において吊り下げ機構(図示を省略)によって吊り下げられている。また、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)を取り付けることにより、天井(U)の開口部(O)および室内ユニット本体(21)の下面が閉塞されている。
〈室内ユニット本体〉
図2及び図3に示すように、室内ユニット本体(21)は、ケーシング(22)を有している。ケーシング(22)は、平面視において略正方形状の天板(23)と、該天板(23)の周縁部から下方に延びる略矩形状の4枚の側板(24)とを有し、下面に開口が形成された略直方体形状の箱形に構成されている。図2に示すように、4つの側板(24)のうちの1つの側板(24a)には、縦長の箱形の電装品箱(25)が取り付けられている。また、この側板(24a)には、室内熱交換器(32)に接続された液側接続管(8)とガス側接続管(9)とが貫通している。液側接続管(8)には、液連絡配管(4)が接続され、ガス側接続管(9)には、ガス連絡配管(5)が接続されている。
ケーシング(22)の内部には、室内ファン(27)と、ベルマウス(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(36)とが収容されている。
図3及び図4に示すように、室内ファン(27)は、ケーシング(22)の内部中央に配置されている。室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)と、ハブ(28)と、シュラウド(29)と、羽根車(30)とを有している。室内ファンモータ(27a)は、ケーシング(22)の天板(23)に支持されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の回転駆動される駆動軸(27b)の下端に固定されている。ハブ(28)は、室内ファンモータ(27a)の径方向外方に形成される環状の基部(28a)と、該基部(28a)の内周縁部から下方に膨出する中央膨出部(28b)とを有している。
シュラウド(29)は、ハブ(28)の基部(28a)に対向するように、該基部(28a)の下側に配置されている。シュラウド(29)の下部には、ベルマウス(31)の内部と連通する円形の中央吸込口(29a)が形成されている。羽根車(30)は、ハブ(28)とシュラウド(29)との間の羽根収容空間(29b)に配置されている。羽根車(30)は、駆動軸(27b)の回転方向に沿うように配列された複数のターボ翼(30a)によって構成されている。
ベルマウス(31)は、室内ファン(27)の下側に配置されている。ベルマウス(31)は、上端及び下端にそれぞれ円形の開口を有し、化粧パネル(40)に向かうにつれて開口面積が拡大した筒状に形成されている。ベルマウス(31)の内部空間(31a)は、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)に連通している。
図4に示すように、室内熱交換器(32)は、室内ファン(27)の周囲を囲むように冷媒配管(伝熱管)が曲げられて配設されている。室内熱交換器(32)は、上方に起立するようにドレンパン(36)の上面に設置されている。室内熱交換器(32)には、室内ファン(27)から側方へ吹き出された空気が通過する。室内熱交換器(32)は、冷房運転時に空気を冷却する蒸発器を構成し、暖房運転時に空気を加熱する凝縮器(放熱器)を構成する。
図3及び図4に示すように、室内熱交換器(32)の下側には、ドレンパン(36)が配置されている。ドレンパン(36)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)と水受部(36c)とを有している。内壁部(36a)は、室内熱交換器(32)の内周縁部に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。外壁部(36b)は、ケーシング(22)の4枚の側板(24)に沿って形成され、上方に立ち上がる環状の縦壁によって構成されている。水受部(36c)は、内壁部(36a)と外壁部(36b)とを連結すると共に、室内熱交換器(32)で発生した凝縮水を回収するための溝が形成された連結部材によって構成されている。また、ドレンパン(36)の外壁部(36b)には、各々が4枚の側板(24)に沿って延びる4つの本体側吹出流路(37)が上下に貫通して形成されている。各本体側吹出流路(37)は、室内熱交換器(32)の下流側の空間と、後述する化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)とを連通させている。
また、室内ユニット本体(21)には、本体側断熱部材(38)が設けられている。本体側断熱部材(38)は、下側が開放する略箱状に形成されている。本体側断熱部材(38)は、ケーシング(22)の天板(23)に沿って形成される天板側断熱部(38a)と、ケーシング(22)の側板(24)に沿って形成される側板側断熱部(38b)とを有している。天板側断熱部(38a)の中央部には、室内ファンモータ(27a)の上端部が貫通する円形の貫通穴(38c)が形成されている。側板側断熱部(38b)は、本体側吹出流路(37)の外側部位に設置されている。
〈化粧パネル〉
化粧パネル(40)は、ケーシング(22)の下面に取り付けられている。化粧パネル(40)は、パネル本体(41)と吸込グリル(60)とを備えている。
《パネル本体》
図2、図3、図5及び図6に示すように、パネル本体(41)は、上下方向の厚みの薄い略立方体形状に構成され、ケーシング(22)の下部に取り付けられている。パネル本体(41)には、パネル側吸込流路(42)と、4つのパネル側吹出流路(43)と、4つのパネル側面凹部(44)とが形成されている。また、パネル本体(41)の外周下端部には、天井面(U)に沿って外方に延出する略矩形枠状のパネル延出部(45)が設けられている。
パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の中央部に形成され、室内ユニット本体(21)のベルマウス(31)の内部空間(31a)に連通するように、パネル本体(41)の中央部を上下方向に貫通している。パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の内側に形成されている。パネル側吸込流路(42)の下端には、室内空間(R)に臨む矩形の吸込口(42a)が形成されている。即ち、パネル側吸込流路(42)は、パネル本体(41)の吸込口(42a)と室内ユニット本体(21)のベルマウス(33)の内部空間(31a)とを連通している。また、パネル側吸込流路(42)の内部には、吸込口(42a)から吸い込んだ空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルタ(52)が設けられている。
4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)においてパネル側吸込流路(42)の外側に形成されている。具体的には、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル側吸込流路(42)の周囲を囲むように、パネル本体(41)の4つの辺部に沿ってそれぞれ延び、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に連通するように、パネル本体(41)の4つの辺部をそれぞれ上下方向に貫通している。また、4つのパネル側吹出流路(43)の下端には、室内空間(R)に臨む吹出口(43a)がそれぞれ形成されている。すなわち、4つのパネル側吹出流路(43)は、パネル本体(41)の4つの吹出口(43a)と室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)とをそれぞれ連通している。
また、各パネル側吹出流路(43)には、上方から下方へ向かって吹き出される空気の風向を調節するための風向調節羽根(53)が設けられている。風向調節羽根(53)は、パネル側吹出流路(43)の長手方向の一端から他端へ延びる略矩形の板状体によって構成され、パネル側吹出流路(43)の下端部に配置されている。また、風向調節羽根(53)の長手方向の両端部の各々には、パネル本体(41)に回動可能に支持される回動軸(53a)が設けられている。これにより、風向調節羽根(53)は、回動軸(53a)を軸心として回動可能に構成されている。
4つのパネル側面凹部(44)は、パネル本体(41)の4つのパネル側吹出流路(43)の外側面を形成する矩形枠状の外側パネル部材(51)の4つの外側面にそれぞれ形成され、外側パネル部材(51)の4つの外側面から対応するパネル側吹出流路(43)へ向けてそれぞれ凹んでいる。パネル側面凹部(44)の長手方向の長さは、パネル側吹出流路(43)の長手方向の長さと略同一となっている。
4つのパネル側吹出流路(43)の内側(すなわち、パネル本体(41)の中央側)には、4つの内側断熱部材(46)がそれぞれ設けられている。4つのパネル側面凹部(44)には、4つの外側断熱部材(47)がそれぞれ設けられている。さらに、4つの内側断熱部材(46)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。これと同様に、4つの外側断熱部材(47)の上面と室内ユニット本体(21)のドレンパン(36)の下面との間には、4つの内側シール部材(48)が介設されている。一方、パネル本体(41)の外側パネル部材(51)の外周下端部から外方に延出するパネル延出部(45)の上面と天井面(U)との間には、外側シール部材(49)が介設されている。
このような構成により、図5に示すように、パネル本体(41)の下面には、中央部に略正方形状の吸込口(42a)が形成され、該吸込口(42a)の周囲に、該吸込口(42a)の四辺にそれぞれ沿って延びるように4つの吹出口(43a)が形成されている。また、パネル本体(41)の吸込口(42a)と4つの吹出口(43a)とのそれぞれの間には、4つの内側断熱部材(46)が設けられ、4つの内側断熱部材(46)は、各吹出口(43a)の一部(内縁部)を形成している。
《吸込グリル》
吸込グリル(60)は、パネル側吸込流路(42)の下端(即ち、吸込口(42a))に取り付けられている。吸込グリル(60)は、吸込口(42a)に位置する格子状のグリル本体(61)と、グリル本体(61)の下端部の全周から4つの吹出口(43a)に向かって外方に延出する延長部(65)とを有している。吸込グリル(60)は、樹脂を射出成形することにより、グリル本体(61)と延長部(65)とが一体形成されている。吸込グリル(60)は、人が後述する凹部(81)の陰影を視認可能な程度に明度の高い色となるように構成されている。本実施形態では、オフホワイト色の樹脂によって形成されている。
図6に示すように、グリル本体(61)は、平面視において略正方形状に形成されている。グリル本体(61)は、格子状に形成されることによって多数の吸込孔(63)が形成されている。本実施形態では、多数の吸込孔(63)は、縦横に25個ずつ配列されている。各吸込孔(63)は、グリル本体(61)を厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔によって構成されている。各吸込孔(63)は、その開口断面の形状(横断面形状)が正方形状に形成されている。
図7に示すように、多数の吸込孔(63)は、グリル本体(61)の外周部に配列された吸込孔(63a)の幅長さが、その内側に配列された吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている。本実施形態では、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)の幅長さW1が、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成されている。言い換えると、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)を形成する周壁が、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)を形成する周壁よりも分厚くなるように形成されている。本実施形態では、グリル本体(61)は、最外周に配列された吸込孔(63a)の幅長さW1が8.5mm、その内側に配列されたその他の吸込孔(63b)の幅長さW2が11mmとなるように形成されている。また、内側の吸込孔(63b)は、その幅長さW2が、11mm以上15mm以下となるように構成されている。
また、図8に示すように、グリル本体(61)は、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHが、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されている。本実施形態では、各吸込孔(63)の周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上、幅長さWにtan40°を乗じた長さ以下となるように構成されている。
図3、図6及び図9に示すように、延長部(65)は、平面視において矩形枠状の板状体によって構成され、グリル本体(61)の下端部の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出している。本実施形態では、延長部(65)は、パネル本体(41)の一部を構成する内側断熱部材(46)の下面と重なるように設けられている。また、延長部(65)は、吹出口(43a)に向かって延出する延出端(65a)が、パネル本体(41)の吹出口(43a)に臨む縁部、即ち、内側断熱部材(46)の外側縁部(46a)よりも吸込口(42a)側に位置するように構成されている。延長部(65)の延出端(65a)は、内側断熱部材(46)の下面に当接するようにその他の部分よりも分厚く(上下方向の高さが高く)なるように形成されている。また、内側断熱部材(46)の下面には、水分を吸収する吸水材料として繊維が吹き付けられて固定されている。これにより、延長部(65)の延出端(65a)は、吸水材料が固定された内側断熱部材(46)の下面に当接している。
延長部(65)の下面には、吸込グリル(60)の意匠性を向上させるための多数の凹部(81)が形成されている。多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように形成されている。本実施形態では、多数の凹部(81)は、開口断面の形状(横断面形状)が正方形状となるように形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)の周囲に、グリル本体(61)の多数の吸込孔(63)のピッチP(相隣る吸込孔(63)の中心間距離)と等しいピッチP(相隣る凹部(81)の中心間距離)で配列されている。本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)に沿う凹部(81)の列が2列形成されている。また、多数の凹部(81)は、グリル本体(61)に沿う内側列の凹部(81b)の開口幅W3が6mm、外側列の凹部(81a)の開口幅W4が3.5mmとなるように形成されている。
一方、延長部(65)の上面には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する後述する規制部(70)を構成する突出壁(72)と、2つの補強リブ(74,74)が形成されている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の上面においてグリル本体(61)を取り囲むように上方に突出するように形成され、該グリル本体(61)に沿って延びている。2つの補強リブ(74,74)は、延長部(65)の多数の凹部(81)が形成された部分に形成されている。
〈規制部〉
図9に示すように、延長部(65)の上面とパネル本体(41)の下面との間には、4つの吹出口(43a)から吸込口(42a)側への空気の流通を規制する規制部(70)が設けられている。規制部(70)は、パネル本体(41)の下面に形成されて4つの吹出口(43a)のそれぞれに沿って延びる4つの溝部(71)と、延長部(65)の上面から4つの溝部(71)の内部に突出して該溝部(71)の長手方向に延びる突出壁(72)とによって構成されている。
4つの溝部(71)は、図5及び図9に示すように、パネル本体(41)の矩形枠状の内側パネル部材(50)の4つの辺部の下面において4つの吹出口(43a)に平行に形成されている。具体的には、矩形枠状の内側パネル部材(50)は、横断面形状が略正方形状に形成されて上下方向に延びる筒状の隔壁部(50a)と、該隔壁部(50a)の下端部全周から外方へ延出する略矩形枠状の延出部(50b)とを有し、4つの溝部(71)は、延出部(50b)の4つの辺部にそれぞれ形成されている。4つの溝部(71)は、長手方向の長さが対応する吹出口(43a)の長手方向の長さよりも僅かに長く形成されている。一方、矩形枠状の内側パネル部材(50)の延出部(50b)の下面には、相隣る溝部(71)を連通する該溝部(71)よりも溝深さの深い深溝部(73)が形成されている。この4つの深溝部(73)によって、4つの溝部(71)は連通されている。即ち、矩形枠状の内側パネル部材(50)の下面には、4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって1つの矩形溝が形成されている。
突出壁(72)は、延長部(65)の上面から上記4つの溝部(71)の内部(上方)に向かって立設され、矩形枠状に形成されている。突出壁(72)は、内側パネル部材(50)の下面に4つの溝部(71)と4つの深溝部(73)とによって形成された矩形溝内に収容可能な高さに構成されている。突出壁(72)は、吸込グリル(60)と一体に成形されている。
〈室内ユニット内における空気の流れ〉
室内ファン(27)が運転状態となると、室内空間(R)から吸込グリル(60)の多数の吸込孔(63)、パネル本体(41)のパネル側吸込流路(42)、ベルマウス(31)の内部空間(31a)を経由して、室内ファン(27)の羽根収容空間(29b)へ室内空気が吸い込まれる。羽根収容空間(29b)の空気は、室内ファン(27)の羽根車(30)によって搬送され、ハブ(28)とシュラウド(29)の間から径方向外方へ吹き出される。室内ファン(27)から吹き出された空気は、室内熱交換器(32)を通過する際に該室内熱交換器(32)を流れる冷媒と熱交換する。これにより、室内熱交換器(32)を通過する空気は、該室内熱交換器(32)が蒸発器として機能している場合(すなわち、冷房運転の場合)には冷却され、室内熱交換器(32)が凝縮器として機能している場合(すなわち、暖房運転の場合)には加熱される。そして、室内熱交換器(32)を通過した空気は、室内ユニット本体(21)の4つの本体側吹出流路(37)に分流した後に、化粧パネル(40)の4つのパネル側吹出流路(43)を下方に流れ、4つの吹出口(43a)から室内空間(R)に吹き出される。
ここで、室内ファン(27)は、室内ファンモータ(27a)によって駆動される遠心式の送風機に構成されている。そのため、室内ファン(27)の駆動によって吸込グリル(60)のグリル本体(61)を通過する室内空気の風量は、外周部においてその内側よりも少なくなる。そのため、上述のように、グリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成することとしても、通風抵抗がさほど増大しない。
〈化粧パネルの意匠性〉
上述したように、従来のような長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを有する室内ユニットでは、室内ユニットが視野に入る程度に離れた位置に居る人には、長方形状の吸込孔を介してその奥側の空間が見えるために、化粧パネルの吸込口部分のみが黒く見え、室内空間の美観を損なってしまう。これに対し、例えば、分厚い桟部材を用いて吸込孔の幅を狭めることで、吸込グリルの下面全体に占める開口面積の割合を低くして、吸込孔が黒く見えないようにすることが考えられるが、通風抵抗が増大するため性能が低下してしまうという問題があった。
そこで、本実施形態では、頭部の運動を伴うことで無理なく対象を注視できる安定注視野が水平方向から上方へ20〜30度以内であることに基づき、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、多数の吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。これにより、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、多数の吸込孔(63)を形成する周壁によって吸込孔(63)の奥側の空間(パネル側吸込流路(42))が見えなくなり、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。よって、吸込グリル(60)によって室内空間(R)の美観が損なわれなくなり、従来のような長方形状の吸込孔が形成された吸込グリルを用いた場合に比べて意匠性が向上する。
また、本実施形態では、グリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるように構成されている。そのため、グリル本体(61)の下面において、外周部はその内側の部分よりも単位面積当たりの開口面積の割合が低くなる。よって、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、グリル本体(61)の下面の外周部は、その内側の部分よりも開口による陰影が少ないため、明るい色に見える。一方、グリル本体(61)の下面とその外周側の部分とでは、多数の凹部(81)の陰影によって外周側の部分も多少暗く見えるものの、多数の吸込孔(63)が形成されたグリル本体(61)の下面に比べて明るい色に見える。さらに、多数の凹部(81)が形成された部分とその外周側の部分とでは、吸込孔(63)も凹部(81)もなく陰影がつかない分、多数の凹部(81)の外周側の部分の方が多数の凹部(81)が形成された部分よりも明るい色に見える。本実施形態では、このような構成により、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人に、化粧パネル(40)の下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見えるため、化粧パネル(40)の意匠性がさらに向上する。
−実施形態の効果−
本実施形態によれば、吸込グリル(60)のグリル本体(61)を、横断面形状が正方形状の多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成すると共に、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHが、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成することとした。つまり、グリル本体(61)は、図8に示すように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、多数の吸込孔(63)を形成する周壁によって該吸込孔(63)の奥側の空間が見えなくなるように、上記周壁の高さHを吸込孔(63)の幅長さWに対して十分に長く構成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、吸込孔(63)が黒く見えなくなる。このように、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人に吸込孔(63)が黒く見えなくなるように、吸込孔(63)の幅長さWに対して吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを決めることにより、吸込孔(63)の幅を狭める場合のように通風抵抗を増大させることなく意匠性を向上させることができる。また、このように、通風抵抗を増大させることなく吸込グリル(60)の意匠性の向上を図ることができる化粧パネル(40)を備えた空気調和機(1)の室内ユニット(20)を提供することができる。
また、本実施形態によれば、グリル本体(61)の複数の吸込孔(63)のうちの幅長さの長い内側の吸込孔(63b)の幅長さW2を、11mm以上15mm以下の長さとなるように構成することとした。そのため、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHを該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さとしても、室内ユニット(20)の大型化を抑制することができる。さらに、本実施形態によれば、各吸込孔(63)の周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan30°を乗じた長さ以上、幅長さWにtan40°を乗じた長さ以下となるように構成されている。そのため、各吸込孔(63)を形成する周壁の高さHは、該吸込孔(63)の幅長さWにtan40°を乗じた長さとしても15mm未満となり、室内ユニット(20)の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、格子状に形成されたグリル本体(61)を、外周部の吸込孔(63a)の幅長さW1が内側の吸込孔(63b)の幅長さW2よりも短くなるように形成することとした。つまり、グリル本体(61)の外周部の吸込孔(63a)を形成する周壁の厚みが、内側の吸込孔(63b)を形成する周壁の厚みより厚くなるようにグリル本体(61)を形成することとした。これにより、頭部を軽く動かすことで無理なく室内ユニット(20)が視野に入る位置に居る人には、化粧パネル(40)の下面の色が、中央部から外周側へ向かって段階的に明るくなるように見える。従って、容易な構成により、化粧パネル(40)の意匠性のさらなる向上を図ることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、本実施形態では、グリル本体(61)の周囲に、該グリル本体(61)を取り囲むように多数の凹部(81)が形成されていたが、凹部(81)は形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、吸込グリル(60)が、吸込口(42a)に位置するグリル本体(61)と、該グリル本体(61)の全周からパネル本体(41)の下面と重なるように外方に延出する延長部(65)とを有していた。しかしながら、吸込グリル(60)はグリル本体(61)のみを有するものであってもよい。
また、上記実施形態では、パネル本体(41)に4つの吹出口(43a)が中央部に形成された吸込口(42a)の周囲を取り囲むように形成されていたが、吹出口(43a)の数はこれに限定されない。吸込口(42a)の周囲に2つ、3つ又は4つ以上形成されていてもよい。また、パネル本体(41)に吸込口(42a)と吹出口(43a)とがそれぞれ1つずつ形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、空気調和機(1)の室内ユニット(20)は、天井(U)の開口部(O)に嵌め込まれる天井埋込式に構成されていた。しかしながら、室内ユニット(20)は、天井に吊り下げられ、室内空間(R)に配置される天井吊下式に構成されていてもよい。また、天井吊下式の室内ユニット(20)は、天板と4つの側板と底板とを有する筺状のケーシングを備え、その底板が本発明に係る化粧パネル(40)に構成されていてもよい。この場合、天板と4つの側板とが上記室内ユニット本体(21)に設けられている。つまり、室内ユニット本体(21)の下部に化粧パネル(40)が設けられている。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、化粧パネル及びそれを備えた空気調和機の室内ユニットについて有用である。
1 空気調和機
20 室内ユニット
21 室内ユニット本体
40 化粧パネル
41 パネル本体
42a 吸込口
43a 吹出口
60 吸込グリル
61 グリル本体
63 吸込孔
63a 吸込孔(外周部の吸込孔)
63b 吸込孔(内側の吸込孔)

Claims (4)

  1. 天井に設けられる室内ユニット本体(21)の下部に設けられる空気調和機の化粧パネルであって、
    吸込口(42a)が形成されたパネル本体(41)と、
    上記パネル本体(41)の吸込口(42a)に取り付けられる吸込グリル(60)とを備え、
    上記吸込グリル(60)は、上記吸込口(42a)に位置し、横断面形状が正方形状である多数の吸込孔(63)が形成されるように格子状に形成される一方、少なくとも複数の上記吸込孔(63)を形成する周壁の高さが、該吸込孔(63)の幅長さにtan30°を乗じた長さ以上になるように構成されたグリル本体(61)を有している
    ことを特徴とする空気調和機の化粧パネル。
  2. 請求項1において、
    上記グリル本体(61)は、上記各吸込孔(63)の幅長さが11mm以上15mm以下になるように構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の化粧パネル。
  3. 請求項1又は2において、
    上記グリル本体(61)は、外周部の上記吸込孔(63a)の幅長さが内側の上記吸込孔(63b)の幅長さよりも短くなるように構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の化粧パネル。
  4. 天井に設けられる室内ユニット本体(21)と、該室内ユニット本体(21)の下部に設けられる化粧パネル(40)とを備えた空気調和機の室内ユニットであって、
    上記化粧パネル(40)は、請求項1乃至3のいずれか1つの化粧パネルによって構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
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