JP2014214634A - コモンレール式燃料噴射制御装置 - Google Patents

コモンレール式燃料噴射制御装置 Download PDF

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浩太郎 武井
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Abstract

【課題】燃料フラッシング作業の効率化、可能な限りの自動化を図る。【解決手段】切替弁11が燃料受け12側に切り替えられ、かつ、燃料タンク1からバイオマス燃料が抜き取られる共に、燃料タンク1へ軽油の給油が行われた状態にあって、電子制御ユニット100によって、フラッシングモードスイッチ22がONと判定されると、流量制御弁8が閉弁状態とされると共に低圧電磁ポンプ3が駆動されて高圧ポンプ5まで軽油が満たされ(S102〜S106)、次いで、低圧電磁ポンプ3が駆動状態のままで、流量制御弁8が開弁状態とされて、コモンレール1及び燃料噴射弁13まで軽油が満たされ(S108〜S112)、しかる後、軽油は燃料還流路30c、30bを介して燃料受け12に回収されるものとなっている。【選択図】図4

Description

本発明は、いわゆるバイオマス燃料を用いたコモンレール式燃料噴射制御装置における燃料フラッシングに係り、特に、作業の効率化等を図ったものに関する。
近年、環境問題に対する関心の高まり等に起因して生物体(バイオマス)を資源として作られた、いわゆるバイオマス燃料が徐々に車両装置等に用いられるようになってきていることは良く知られている通りである。
このようなバイオマス燃料は、酸化劣化し易いため、車両等に給油し、長期に亘って放置し、その後、運転を行う場合などには、エンジンの燃焼等に悪影響を及ぼすため、車両等の使用開始の際には、バイオマス燃料を一旦抜きとり、軽油を給油して、30分程度運転状態としてエンジン内部等の洗浄を行う、いわゆ燃料フラッシングを実施するのが通常である。
このようなバイオマス燃料の酸化劣化に対する方策としては、例えば、バイオ燃料の濃度を検出し、検知された濃度が所定以上の場合に酸化劣化防止剤を投入する装置等も提案、実用化されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2009−41476号公報(第6−16頁、図1−図12)
しかしながら、酸化劣化の程度等によっては、上述の従来技術のような酸化劣化防止剤の投入では不十分で、先に述べたような燃料フラッシング作業を是非とも必要とされることもある。ところが、かかる作業は、従来、作業者による手作業が基本であるため、作業者にとって時間的、肉体的な負担を強いるものであり、さらなる作業の効率化、簡略化が所望されている。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、燃料フラッシング作業の効率化、可能な限りの自動化を図ることのできるコモンレール式燃料噴射制御装置を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るコモンレール式燃料噴射制御装置は、
燃料タンクの燃料が高圧ポンプによりコモンレールへ加圧、圧送され、当該コモンレールに接続された燃料噴射弁を介してエンジンへ高圧燃料の噴射を可能としてなると共に、前記高圧ポンプの上流側に流量制御弁が設けられ、電子制御ユニットによる前記流量制御弁の駆動制御により、前記コモンレールのレール圧を制御可能としてなるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置であって、
前記燃料タンクから燃料を吸い上げて前記高圧ポンプへ送出可能に電磁ポンプを設けると共に、前記燃料タンクへの戻り燃料の通路に切替弁を設け、前記切替弁の切り替えにより、戻り燃料を前記燃料タンクと、前記燃料タンクと別個に設けた燃料受けのいずれか一方に択一的に流入可能とする一方、
前記電子制御ユニットは、燃料フラッシングの実行が指定された場合、前記流量制御弁を閉弁状態とする一方、前記電磁ポンプを予め定められた第1の所定時間の間動作せしめ、前記第1の所定時間が経過した際に、前記電磁ポンプの駆動を維持しつつ前記流量制御弁を開弁状態とすると共に、前記レール圧が予め定められた基準圧を超えたか否かを判定し、前記レール圧が予め定められた基準圧を超えたと判定された場合には前記電磁ポンプの駆動を停止する一方、前記レール圧が予め定められた基準圧を超えていないと判定された場合には、予め定められた第2の所定時間経過後に前記電磁ポンプの駆動を停止せしめる燃料フラッシング処理の実行可能に構成されてなり、
前記電子制御ユニットによる前記燃料フラッシング処理の実行に先立ち、前記切替弁が燃料受け側に切り替えられ、かつ、前記燃料タンクからバイオマス燃料が抜き取られると共に、前記燃料タンクへの軽油の給油が行われた状態にあって、前記電子制御ユニットによる前記燃料フラッシング処理を実行せしめることによって燃料フラッシング作業の自動化を可能としてなるものである。
本発明によれば、人手による若干の作業を要する他は、従来は人手によって行われていた燃料フラッシング作業の大半が、電子制御ユニットによるソフトウェアの実行によって実現できるので、作業の効率化と共に、省力化を図ることができるという効果を奏するものである。
また、作業の自動化により、従来に比して、燃料フラッシングに用いられる燃料の無駄を最小限に抑えることができる。
本発明の実施の形態における燃料フラッシング方法が適用されるコモンレール式燃料噴射制御装置の構成例を示す構成図である。 図1に示されたコモンレール式燃料噴射制御装置において流量制御弁を全閉状態とした場合の燃料フラッシングにおける燃料の流れを示す構成図である。 図1に示されたコモンレール式燃料噴射制御装置において流量制御弁を全開状態とした場合の燃料フラッシングにおける燃料の流れを示す構成図である。 図1に示されたコモンレール式燃料噴射制御装置に用いられる電子制御ユニットにより実行される本発明の実施の形態における燃料フラッシング処理の手順を示すサブルーチンフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるコモンレール式燃料噴射制御装置の構成について、図1を参照しつつ説明する。
この図1に示されたコモンレール式燃料噴射制御装置は、燃料を貯蔵する燃料タンク1と、燃料タンク1の燃料を高圧ポンプ装置50へ供給する低圧フィードポンプ2と、高圧燃料の圧送を行う高圧ポンプ装置50と、この高圧ポンプ装置50により圧送された高圧燃料を蓄えるコモンレール10と、各種の動作制御等を実行する電子制御ユニット(図1においては「ECU」と表記)100とを主たる構成要素として構成されたものとなっており、その基本的な構成は、燃料フラッシングのために新たに設けられた後述する構成部分を除いて従来装置と同様である。
本発明の実施の形態においては、さらに、燃料タンク1と低圧フィードポンプ2との間において、電磁式の低圧電磁ポンプ3が低圧燃料通路18aに並列接続されて設けられている。
また、コモンレール10からの戻し燃料(リターン燃料)を燃料タンク1へ導くために、コモンレール10と燃料タンク1との間に配設された燃料還流路30bにおいては、その途中に、切替弁11が設けられると共に、燃料受け12が設けられ、切替弁11の切り替えにより、燃料タンク1と燃料受け12のいずれか一方にリターン燃料を導くことができるようになっている。
なお、切替弁11は、手動式、電磁式のいずれであっても良く、いずれかに限定される必要はないものである。
上述のそれぞれの構成要素は、電子制御ユニット100を除いて、燃料通路で接続されており、図1においては、高圧ポンプ5とコモンレール10との間を接続する高圧燃料通路37と、コモンレール10と燃料噴射弁13との間を接続する高圧燃料通路38を太線で表している。
また、図1においては、低圧燃料通路18a〜18cとリターン燃料が流通する燃料還流路30a〜30cを共に細線で表している。
なお、図1においては、図示を簡潔にして理解を容易とする等の観点から電子制御ユニット100により駆動制御される流量制御弁8等との間の電気配線を省略してある。
上記構成において、低圧フィードポンプ2は、例えば、ギアポンプが用いられており、燃料タンク1に貯蔵された燃料を、低圧燃料通路18a〜18cを介して高圧ポンプ5の加圧室5aへ供給するようになっている。
高圧ポンプ装置50は、高圧ポンプ5と、流量制御弁8と、圧力調整弁14などを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
高圧ポンプ5は、低圧フィードポンプ2によって圧送され、流量制御弁8及び燃料吸入弁6を介して加圧室5aに導入された低圧燃料を、プランジャ7によって加圧し、燃料吐出弁9及び高圧燃料通路37を介してコモンレール10に圧送するようになっているものである。
本発明の実施の形態における高圧ポンプ5は、燃料タンク1から低圧燃料通路18a、18bを介して高圧ポンプ5内へ送られる低圧燃料が、一旦、カム室16内に流入せしめられ、そこからさらに低圧燃料通路18c及び流量制御弁8を介して加圧室5aへ導入されるよう構成されたものとなっている。
カム室16と加圧室5aとを接続する低圧燃料通路18cの途中に設けられた電磁式の流量制御弁8は、要求されるレール圧及び要求噴射量に応じて電子制御ユニット100の駆動制御を受けて低圧燃料の流量を調節し、加圧室5aへ送出できるようになっている。
一方、流量制御弁8の上流側には、圧力調整弁14が低圧燃料流路18cから分岐して接続されて、流量制御弁8と並列的に配設されており、圧力調整弁14は、さらに、燃料タンク1に通じる燃料還流路30aに接続されたものとなっている。
かかる圧力調整弁14は、その前後の差圧、すなわち、低圧燃料通路18a〜18cやカム室16内の圧力と、圧力調整弁14よりも燃料タンク1側の燃料還流路30a内の圧力との差が、所定値を超えた際に開弁状態となるオーバーフローバルブを用いたものとなっている。
このため、低圧フィードポンプ2によって低圧燃料が圧送されている状態においては、低圧燃料流路18a〜18c及びカム室16内の圧力が、燃料還流路30a内の圧力に対して所定の差圧分だけ大きく維持されることとなる。
一方、コモンレール10には、高圧燃料通路38を介して複数の燃料噴射弁13が接続されており、高圧ポンプ5から圧送され蓄積された高圧燃料が各燃料噴射弁13へ供給されるようになっている。
なお、燃料噴射弁13からの戻り燃料は、燃料還流路30c、30bを介して燃料タンク1へ戻されるようになっている。
コモンレール10には、レール圧センサ21が取着されており、検出された実レール圧の信号は、電子制御ユニット100へ入力され、実レール圧が目標レール圧となるよう行われる流量制御弁8の駆動制御に供されるものとなっている。
電子制御ユニット100は、例えば、公知・周知の構成を有してなるマイクロコンピュータ(図示せず)を中心に、RAMやROM等の記憶素子(図示せず)を有すると共に、燃料噴射弁13を駆動するための駆動回路(図示せず)や、流量制御弁8や低圧電磁ポンプ3の通電を行うための通電回路(図示せず)、さらに、切替弁11を駆動するための弁駆動回路(図示せず)等を主たる構成要素として構成されたものとなっている。
かかる電子制御ユニット100には、先に述べたようにレール圧センサ21の検出信号が入力される他、エンジン回転数やアクセル開度、外気温度や大気圧などの各種の検出信号が、図示されないエンジンの動作制御や燃料噴射制御に供するために入力されるようになっている。
また、本発明の実施の形態においては、フラッシングモードスイッチ22が設けられており、そのオン・オフが電子制御ユニット100によって検出され、後述する燃料フラッシング処理の実行に供されるようになっている。
なお、本発明の実施の形態におけるフラッシングモードスイッチ22は、いわゆるディスクリート部品であるが、必ずしもディスクリート部品である必要はなく、いわゆるソフトウェアスイッチを用いても良い。すなわち、例えば、車両のインストルメント・パネルにタッチパネル式表示装置が設けられており、このタッチパネル式表示装置にタッチすることで種々の動作の切換等を選択、指示可能となっている場合等においては、電子制御ユニット100によるソフトウェア処理によりタッチパネル式表示装置においてフラッシングモードのオン・オフを選択、指示できるようにしても好適である。
次に、電子制御ユニット100により実行される本発明の実施の形態における燃料フラッシング処理の手順について、図4に示されたサブルーチンフローチャートを参照しつつ説明する。
この電子制御ユニット100による燃料フラッシング処理の実行を開始するにあたっては、事前に、車両ユーザ等の作業者により、燃料タンク1及び燃料フィルタ14内のバイオ燃料がドレーンから抜き取られて、燃料タンク1には軽油が供給されていることが前提である。
また、切替弁11が手動式のものである場合には、燃料のリターンが燃料受け12に導かれる側に手動により切り替えられていることが前提である。
しかして、図示されないイグニッションスイッチがキーオンの状態とされることで、電子制御ユニット100による燃料フラッシング処理が開始されることとなり、最初に、フラッシングモードスイッチ22がON(オン)とされているか否かが判定される(図4のステップS102参照)。なお、ここで、”キーオン”の状態とは、車両装置の電気系統にのみ電源電圧が供給されて、エンジンは始動されていない状態である。
ステップS102において、フラッシングモードスイッチ22がONであると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップS104の処理へ進む一方、フラッシングモードスイッチ22がONではないと判定された場合(NOの場合)には、通常のキーオン状態であると判定されて(図4のステップS114参照)、図示されないメインルーチンへ戻ることとなる。
ステップS104においては、低圧電磁ポンプ3がオンとされると共に、流量制御弁8が閉弁状態とされる。なお、切替弁11が電磁式のものである場合には、このステップS104において、切替弁11を、燃料のリターンが燃料受け12に導かれる側に切り替える為の駆動が実行されるものとする。なお、図4のステップS104において、「MPROP」は流量制御弁8を意味する。
かかる処理によって、低圧電磁ポンプ3により燃料タンク1の軽油が吸い上げられて送出され、低圧フィードポンプ2を介して高圧ポンプ5のカム室16へ流入せしめられることとなる。さらに、カム室16内に流入した軽油は、カム室16から圧力調整弁14へ向かい、圧力調整弁14を介して燃料還流路30bへ流れ、切替弁11を介して燃料受け12へ導かれることとなる(図2参照)。
なお、図2において、点線の矢印線は、このステップS104が実行された際の軽油の流れを示したものである。
上述の低圧電磁ポンプ3の駆動は、第1の所定時間T1に亘って行われ、ステップS106において、低圧電磁ポンプ3の駆動開始から第1の所定時間T1を経過したと判定されると(YESの場合)、次述するステップS108の処理へ進むこととなる。
ここで、第1の所定時間T1は、低圧電磁ポンプ3の駆動により軽油が図2に示されたように高圧ポンプ5まで十分行き渡るに足りる時間である。具体的には、個々の車両の仕様等に好適な値を、試験結果やシュミレーション結果に基づいて設定するのが好適である。
ステップS108においては、流量制御弁8が開弁状態とされると共に、燃料噴射弁13が通電状態とされることとなる。なお、かかる状態において、低圧電磁ポンプ3は、依然として駆動状態とされたままである。
なお、この場合の燃料噴射弁13の通電は、噴射しない程度の通電状態であることが必要である。これは、燃料噴射弁13内に十分軽油を充填させれば十分であり、その後、燃料還流路30c、30bを介して燃料受け12へ戻すためである。
かかる状態において、軽油の流れは、図3に点線の矢印線で示されたように、低圧電磁ポンプ3により燃料タンク1から吸い上げられて送出された軽油は、低圧フィードポンプ2、高圧ポンプ5のカム室16までは、図2と同様の経路を辿ることとなる。そして、カム室16から流出した軽油の一部は、流量制御弁8を介して高圧ポンプ5の加圧室5aを経て、コモンレール10へ流入し、高圧燃料通路38を介して燃料噴射弁13に流入する。燃料噴射弁13に流入した軽油は、図示されない余剰燃料出口を介して燃料還流路30cへ流出せしめられ、さらに、燃料還流路30b、切替弁11を介して燃料受け12に流入せしめられることとなる。
上述の状態は、コモンレール10の圧力が燃料噴射弁13を噴射状態とさせない程度の範囲で行われる。
すなわち、ステップS110において、レール圧が所定の基準圧PREFを上回ったか否かが判定され、所定の基準圧PREFを上回ったと判定された場合(YESの場合)には、コモンレール10の圧力が燃料噴射弁13を無噴射状態とするには高すぎるとして一連の処理が終了され、図示されないメインルーチンへ戻ることとなる。
ここで、基準圧PREFは、コモンレール式燃料噴射制御装置の仕様等に応じて適切な値が設定されるべきものであり、試験結果やシミュレーション結果に基づいて設定するのが好適である。
なお、切替弁11が電磁式のものである場合は、一連の処理を終了する前に、切替弁11を、燃料のリターンが燃料タンク1へ導かれる側に切り替える為の駆動が実行されるものとする。
一方、ステップS110において、レール圧が所定の基準圧PREFを未だ上回っていないと判定された場合(NOの場合)には、この時点から第2の所定時間T2が経過するまで、ステップS108の状態が継続され、第2の所定時間T2経過時に、コモンレール10及び燃料噴射弁13の軽油は十分軽油で満たされ、さらに燃料受け12へ戻されたとして一連の処理が終了されて、図示されないメインルーチンへ戻ることとなる。
なお、切替弁11が電磁式のものである場合は、一連の処理を終了する前に、燃料のリターンが燃料タンク1へ導かれる側に切り替えの為の駆動が実行されるものとする。
ここで、第2の所定時間T2は、低圧電磁ポンプ3の駆動により軽油が、図3に示されたようにコモンレール10及び燃料噴射弁13に十分行き渡るに足りる時間として定められるべきものである。具体的には、コモンレール式燃料噴射制御装置の仕様等に応じて適切な値が設定されるべきものであり、試験結果やシミュレーション結果に基づいて設定するのが好適である。
なお、切替弁11が手動式のものである場合には、上述のように電子制御ユニット100による燃料フラッシング処理が実行された後に、燃料のリターンが燃料タンク1へ導かれる側に、作業者が切り替えを行うものとする。
そして、燃料受け12に蓄積されたリターン燃料は、バイオマス燃料と軽油との混合であるので廃棄し、それによって、一連の燃料フラッシング作業を終えることとなる。
効率的な燃料フラッシングの実行が所望されるコモンレール式燃料噴射制御装置に適する。
3…低圧電磁ポンプ
5…高圧ポンプ
8…流量制御弁
10…コモンレール
11…切替弁
12…燃料受け
13…燃料噴射弁
100…電子制御ユニット

Claims (1)

  1. 燃料タンクの燃料が高圧ポンプによりコモンレールへ加圧、圧送され、当該コモンレールに接続された燃料噴射弁を介してエンジンへ高圧燃料の噴射を可能としてなると共に、前記高圧ポンプの上流側に流量制御弁が設けられ、電子制御ユニットによる前記流量制御弁の駆動制御により、前記コモンレールのレール圧を制御可能としてなるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置であって、
    前記燃料タンクから燃料を吸い上げて前記高圧ポンプへ送出可能に電磁ポンプを設けると共に、前記燃料タンクへの戻り燃料の通路に切替弁を設け、前記切替弁の切り替えにより、戻り燃料を前記燃料タンクと、前記燃料タンクと別個に設けた燃料受けのいずれか一方に択一的に流入可能とする一方、
    前記電子制御ユニットは、燃料フラッシングの実行が指定された場合、前記流量制御弁を閉弁状態とする一方、前記電磁ポンプを予め定められた第1の所定時間の間動作せしめ、前記第1の所定時間が経過した際に、前記電磁ポンプの駆動を維持しつつ前記流量制御弁を開弁状態とすると共に、前記レール圧が予め定められた基準圧を超えたか否かを判定し、前記レール圧が予め定められた基準圧を超えたと判定された場合には前記電磁ポンプの駆動を停止する一方、前記レール圧が予め定められた基準圧を超えていないと判定された場合には、予め定められた第2の所定時間経過後に前記電磁ポンプの駆動を停止せしめる燃料フラッシング処理の実行可能に構成されてなり、
    前記電子制御ユニットによる前記燃料フラッシング処理の実行に先立ち、前記切替弁が燃料受け側に切り替えられ、かつ、前記燃料タンクからバイオマス燃料が抜き取られると共に、前記燃料タンクへの軽油の給油が行われた状態にあって、前記電子制御ユニットによる前記燃料フラッシング処理を実行せしめることによって燃料フラッシング作業の自動化を可能としたことを特徴とするコモンレール式燃料噴射制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110145422A (zh) * 2019-03-20 2019-08-20 江苏伟博智能装备科技有限公司 一种高压共轨喷油器性能试验台

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