JP2014214403A - 紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケット - Google Patents

紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケット Download PDF

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能理 藤井
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Abstract

【課題】ニューマダクトの開口周りに容易に取り付けることができる紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケットを提供すること。【解決手段】溝26の幅H1を、ニューマダクト11の開口11h周りの厚みH2よりも広くした。溝26の底面における外周径L1を、ニューマダクト11の開口11hの孔径L2と同じにした。ゴムソケット20がニューマダクト11の開口11h周りに取り付けられた際に、押圧片24がニューマダクト11の開口11h周りの外面に押し付けられて、押圧片24が原形状に復帰しようとする復帰力によって、押圧片24の外縁24eが開口11h周りでニューマダクト11に圧接される。【選択図】図3

Description

本発明は、紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケットに関する。
精紡機運転中に糸切れした錘をそのまま放置すると、糸切れ時のフリースがフロントボトムローラ等に巻き付いたりしてその後の糸継ぎ作業に支障をきたす。また、フロントボトムローラ近傍には多くの風綿が発生し、それが堆積して飛散すると紡出中の糸に触れて糸切れを誘発する。そのため、従来、精紡機には、特許文献1のように、糸切れ時のフリースや風綿等をフロントボトムローラ前方で吸引除去するニューマクリアラ装置(以下、ニューマ装置という)が配備されている。
ニューマ装置は、機台長手方向に延設されたニューマダクトからフロントボトムローラに向かって延出する複数の吸気管を備えている。この吸気管にはその形状の違いにより、ノズルタイプとフルートタイプとの2種類がある。例えば、ノズルタイプの吸気管としてのニューマノズルは、一本のパイプよりなり、その基部はニューマダクトの開口周りに取り付けられたゴムソケットの嵌挿口に嵌挿され、ニューマダクトに対して連通状態に接続されている。
図4に示すように、ゴムソケット100の本体部101は筒状であるとともに、本体部101には、ニューマノズル110(図4において二点鎖線で示す)の基部が嵌挿される嵌挿口101hが形成されている。ゴムソケット100の基端における外周面からは、環状の抜け止め部102が突設されている。さらに、抜け止め部102よりもゴムソケット100の先端側の外周面からは、環状の挟持部103が突設されている。そして、抜け止め部102と挟持部103との間には、ニューマダクト111の開口111h周りが挿入される溝104が形成される。溝104の幅は、ニューマダクト111の開口111h周りの厚みと同じになっている。また、ゴムソケット100が開口111hに取り付けられる前の溝104の底面における外周径は、ニューマダクト111の開口111hの孔径よりも大きくなっている。
ゴムソケット100をニューマダクト111の開口111h周りに取り付ける際には、抜け止め部102をニューマダクト111の開口111hの内側に押し込んで抜け止め部102をニューマダクト111内に配置させる。すると、ニューマダクト111の開口111h周りが、抜け止め部102と挟持部103とで挟み込まれるとともに、抜け止め部102、挟持部103、及び溝104の底面が、ニューマダクト111の開口111h周りに密着する。このようにして、ゴムソケット100がニューマダクト111の開口111h周りに取り付けられる。そして、ニューマダクト111の開口111h周りと、抜け止め部102、挟持部103、及び溝104の底面との密着により、ニューマダクト111の開口111hを介したエア漏れが防止される。
特開平8−260259号公報
しかしながら、ゴムソケット100をニューマダクト111の開口111h周りに取り付ける際には、ニューマダクト111の開口111h周り全周が、溝104内に配置されずに、抜け止め部102の一部がニューマダクト111の開口111hからニューマダクト111外にはみ出してしまう場合がある。
すると、ニューマダクト111の開口111hからニューマダクト111外にはみ出した抜け止め部102の一部と、開口111hとの間でエア漏れが生じる。エア漏れが生じると、ニューマダクト111の開口111hからニューマダクト111外にはみ出した抜け止め部102の一部と、開口111hとの間で、ニューマノズル110を介してニューマダクト111内に吸引されたフリースや風綿等がニューマダクト111の内側で引っ掛かってしまう。ニューマダクト111の開口111hからニューマダクト111外にはみ出した抜け止め部102の一部と、開口111hとの間で引っ掛かったフリースや風綿等は、ニューマダクト111内において、開口111h近傍で滞留していく。この滞留したフリースや風綿等は、開口111hをニューマダクト111の内側から塞ぐように滞留していくため、ニューマノズル110を介したフリースや風綿等の吸引力の低下を招く。
本発明の目的は、ニューマダクトの開口周りに容易に取り付けることができる紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケットを提供することにある。
上記課題を解決する紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケットは、吸気管が嵌挿される嵌挿口を先端に有する筒状の本体部と、前記本体部よりもニューマダクト側において外周面から突設されるとともに前記ニューマダクトの開口周りの内面側に配置される抜け止め部と、前記抜け止め部よりも前記本体部側の外周面から突設されるとともに前記ニューマダクトの開口周りの外面側に配置される挟持部と、を有し、前記抜け止め部と前記挟持部との間に形成される溝の幅は、前記ニューマダクトの開口周りの厚みよりも広くなっており、前記挟持部は、前記ニューマダクトの開口周りの外面に押し付けられて外縁がシール部として機能する環状の押圧片を有する。
これによれば、抜け止め部と挟持部との間の溝内にニューマダクトの開口周りを配置させ易くすることができる。その結果、ゴムソケットをニューマダクトの開口周りに容易に取り付けることができる。また、ゴムソケットがニューマダクトの開口周りに取り付けられた際に、押圧片がニューマダクトの開口周りの外面に押し付けられて、押圧片が原形状に復帰しようとする復帰力によって、押圧片の外縁が、開口周りでニューマダクトに対して圧接される。その結果、押圧片の外縁がシール部として機能し、ニューマダクトの開口を介したエア漏れを防止することができる。
上記紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケットにおいて、前記ニューマダクトの開口周りに取り付けられる前の状態では、前記溝の底面における外周径は、前記ニューマダクトの開口の孔径以下であることが好ましい。
これによれば、溝内にニューマダクトの開口周りを取り付ける際のゴムソケット基端側の変形量が小さくて済み、ゴムソケットの取り付けがより容易となる。
上記紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケットにおいて、前記押圧片の外縁は、前記ニューマダクトの開口周りの外面に対して面接触する面接触部を有することが好ましい。
これによれば、例えば、押圧片の外縁がニューマダクトの開口周りの外面に対して線接触している場合に比べると、シール性を向上させることができ、ニューマダクトの開口を介したエア漏れをさらに防止し易くすることができる。
上記紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケットにおいて、前記抜け止め部は環状であるとともに前記シール部として機能することが好ましい。
これによれば、押圧片に加えて抜け止め部においてもシールすることができるとともに、ニューマダクトの開口に極力近い位置で、ニューマダクトの開口を介したエア漏れを防止することができる。
上記紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケットにおいて、前記抜け止め部の外縁には、前記挟持部から離間するにつれて中心軸線に近づくように傾斜するテーパ面が形成されていることが好ましい。
これによれば、抜け止め部の外縁にテーパ面が形成されていない場合に比べて、抜け止め部をニューマダクトの開口の内側に押し込み易くすることができ、ゴムソケットにおけるニューマダクトの開口周りへの取り付け性を向上させることができる。
この発明によれば、ニューマダクトの開口周りに容易に取り付けることができる。
実施形態におけるニューマ装置の全体図。 ゴムソケットの断面図。 ゴムソケットがニューマダクトの開口周りに取り付けられた状態を示す断面図。 従来例におけるゴムソケットがニューマダクトの開口周りに取り付けられた状態を示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、ニューマ装置10は、機台の長手方向に沿って延設されたニューマダクト11と、ニューマダクト11からローラスタンド12に設けられたフロントボトムローラ12aに向かって延出する吸気管としてのニューマノズル13とを備えている。ニューマノズル13は一本のパイプよりなる。ニューマノズル13は、その基部が、ニューマダクト11の開口11h周りに取り付けられたゴムソケット20に嵌挿されることで、ゴムソケット20に支持されている。ニューマノズル13内は、ゴムソケット20を介してニューマダクト11に連通している。ニューマ装置10は、糸切れ時のフリースや風綿等をフロントボトムローラ12a前方でニューマノズル13により吸引除去する。
図2に示すように、ゴムソケット20は、ニューマノズル13の基部が嵌挿される嵌挿口21hを先端に有する筒状の本体部21と、ゴムソケット20の基端における外周面から突設される環状の抜け止め部22と、抜け止め部22よりも本体部21側の外周面から突設される環状の挟持部23とを有する。抜け止め部22及び挟持部23における互いに対向する面は、ゴムソケット20の軸方向に対して直交する方向に延びており、互いに平行である。抜け止め部22の外縁22eには、挟持部23から離間するにつれてゴムソケット20の中心軸線Lに近づくように傾斜するテーパ面22aが形成されている。
ゴムソケット20の軸方向における抜け止め部22と挟持部23との間には溝26が形成されている。溝26の幅H1は、ニューマダクト11の開口11h周りの厚みH2(図3参照)よりも広くなっている。さらに、ニューマダクト11の開口11h周りに取り付けられる前の状態では、溝26の底面における外周径L1は、ニューマダクト11の開口11hの孔径L2(図3参照)と同じになっている。
挟持部23は、その先端に連続する環状の押圧片24を有する。押圧片24は、挟持部23の延設方向に対して交差するとともに本体部21から離間する方向に延び、ゴムソケット20の基端側に向かうにつれて拡径している。押圧片24は、抜け止め部22を外側(ゴムソケット20の先端側)から覆っている。押圧片24の外縁24eにおける内周面側には、弧状に湾曲する湾曲部24rが形成されている。押圧片24の挟持部23との境界付近におけるニューマダクト11側には、凹部25が形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。ここでは、ゴムソケット20をニューマダクト11の開口11h周りに取り付ける手順を説明しながら、本実施形態の作用について説明する。
図3に示すように、ゴムソケット20をニューマダクト11の開口11h周りに取り付ける際には、まず、抜け止め部22をニューマダクト11の開口11hの内側に押し込む。このとき、抜け止め部22の外縁22eにテーパ面22aが形成されているため、抜け止め部22の外縁22eにテーパ面22aが形成されていない場合に比べて、抜け止め部22をニューマダクト11の開口11hの内側に押し込み易くなっている。そして、抜け止め部22をニューマダクト11内に配置させる。
抜け止め部22は、ニューマダクト11の開口11h周りの内面側に配置されるとともに、挟持部23は、ニューマダクト11の開口11h周りの外面側に配置され、ニューマダクト11の開口11h周りが、溝26内に配置される。溝26の幅H1は、ニューマダクト11の開口11h周りの厚みH2よりも広くなっているため、開口11hの全周が溝26から外れることなく、溝26内に容易に配置される。また、溝26の底面における外周径L1が、ニューマダクト11の開口11hの孔径L2と同じになっている。よって、溝26の底面における外周径L1が、ニューマダクト11の開口11hの孔径L2よりも大きくなっている場合に比べると、溝26内にニューマダクト11の開口11h周りを配置させるための変形が微少となり、抜け止め部22を押し込み易くなっている。その結果、ゴムソケット20がニューマダクト11の開口11h周りに容易に取り付けられる。
また、ゴムソケット20がニューマダクト11の開口11h周りに取り付けられた際に、押圧片24がニューマダクト11の開口11h周りの外面に押し付けられて、押圧片24が、押圧片24の外周側へ押し広げられるように弾性変形する。このとき、押圧片24の挟持部23との境界付近におけるニューマダクト11側に凹部25が形成されているため、押圧片24の弾性変形が行われ易くなっている。
そして、押圧片24が原形状に復帰しようとする復帰力によって、円環状の押圧片24の外縁24eが、開口11h周りでニューマダクト11に対して圧接される。その結果、押圧片24の外縁24eがシール部として機能し、ニューマダクト11の開口11h周りの外面側でニューマダクト11の開口11hを介したエア漏れが防止される。
また、このとき、押圧片24の湾曲部24rがニューマダクト11の開口11h周りの外面に面接触している。よって、湾曲部24rは、ニューマダクト11の開口11h周りの外面に対して面接触する面接触部に相当する。これにより、例えば、押圧片24の外縁24eがニューマダクト11の開口11h周りの外面に対して線接触している場合に比べると、シール性が向上するため、ニューマダクト11の開口11hを介したエア漏れがさらに防止し易くなる。
さらに、押圧片24がニューマダクト11の開口11h周りの外面に押し付けられて、押圧片24が原形状に復帰しようとする復帰力によって、抜け止め部22における挟持部23側の面が開口11h周りでニューマダクト11に対して圧接される。すなわち、押圧片24の弾性力は、押圧片24が原形状に復帰しようとする復帰力によって、抜け止め部22における挟持部23側の面が、ニューマダクト11の開口11h周りに圧接される程度の弾性力を有している。その結果、抜け止め部22がシール部として機能し、押圧片24に加えて抜け止め部22においてもシールされるとともに、ニューマダクト11の開口11hに極力近い位置で、ニューマダクト11の開口11hを介したエア漏れが防止される。
また、溝26内に、ニューマダクト11の開口11h周り全周が配置されたか否かの確認は、ゴムソケット20を、ゴムソケット20の中心軸線Lを回動中心として回動させることで行われる。このとき、ゴムソケット20の軸方向における溝26の幅H1が、ニューマダクト11の開口11h周りの厚みH2よりも広くなっている。このため、ゴムソケット20は、ゴムソケット20の中心軸線Lを回動中心としてスムーズに回動する。一方、ニューマダクト11の開口11h周り全周が、溝26内に配置されず、抜け止め部22の一部がニューマダクト11の開口11hからニューマダクト11外にはみ出している場合、ゴムソケット20の中心軸線Lを回動中心とした回動が行われ難くなる。このように、ゴムソケット20を、ゴムソケット20の中心軸線Lを回動中心として回動させることで、溝26内に、ニューマダクト11の開口11h周り全周が配置されたか否かが容易に確認される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)溝26の幅H1を、ニューマダクト11の開口11h周りの厚みH2よりも広くした。これによれば、溝26内に、ニューマダクト11の開口11h周りを配置させ易くすることができる。その結果、ゴムソケット20をニューマダクト11の開口11h周りに容易に取り付けることができる。また、挟持部23は、ニューマダクト11の開口11h周りの外面に押し付けられる環状の押圧片24を有する。そして、ゴムソケット20がニューマダクト11の開口11h周りに取り付けられた際に、押圧片24がニューマダクト11の開口11h周りの外面に押し付けられて、押圧片24が原形状に復帰しようとする復帰力によって、円環状の押圧片24の外縁24eが、開口11h周りでニューマダクト11に対して圧接される。その結果、押圧片24の外縁24eがシール部として機能し、ニューマダクト11の開口11hを介したエア漏れを防止することができる。
(2)ニューマダクト11の開口11h周りに取り付けられる前の状態では、溝26の底面における外周径L1は、ニューマダクト11の開口11hの孔径L2と同じになっている。これによれば、溝26内にニューマダクト11の開口11h周りを取り付ける際のゴムソケット20基端側の変形量が小さくて済み、ゴムソケット20の取り付けがより容易となる。
(3)押圧片24の外縁24eにおける内周面側に、弧状に湾曲する湾曲部24rを形成し、湾曲部24rをニューマダクト11の開口11h周りの外面に面接触させた。これによれば、例えば、押圧片24の外縁24eがニューマダクト11の開口11h周りの外面に対して線接触している場合に比べると、シール性を向上させることができ、ニューマダクト11の開口11hを介したエア漏れをさらに防止し易くすることができる。
(4)抜け止め部22もシール部として機能させた。これによれば、押圧片24に加えて抜け止め部22においてもシールすることができるとともに、ニューマダクト11の開口11hに極力近い位置で、ニューマダクト11の開口11hを介したエア漏れを防止することができる。その結果、各シール部のシール面積が小さくて済む。シール面積が小さいほどシールの信頼性が向上する。
(5)抜け止め部22の外縁22eに、挟持部23から離間するにつれて中心軸線Lに近づくように傾斜するテーパ面22aを形成した。これによれば、抜け止め部22の外縁22eにテーパ面22aが形成されていない場合に比べて、抜け止め部22をニューマダクト11の開口11hの内側に押し込み易くすることができ、ゴムソケット20におけるニューマダクト11の開口11h周りへの取り付け性を向上させることができる。
(6)押圧片24の挟持部23との境界付近におけるニューマダクト11側に凹部25を形成した。これによれば、押圧片24の弾性変形を行い易くすることができる。
(7)溝26の幅H1を、ニューマダクト11の開口11h周りの厚みH2よりも広くした。これによれば、ゴムソケット20は、ゴムソケット20の中心軸線Lを回動中心としてスムーズに回動する。このように、ゴムソケット20を、ゴムソケット20の中心軸線Lを回動中心として回動させることで、溝26内にニューマダクト11の開口11h周り全周が配置されたか否かを容易に確認することができる。
(8)押圧片24の外縁24eをシール部として機能させた。これによれば、ニューマダクト11の開口11h周りでシールを行わなくてもよくなるため、溝26の幅H1や底面における外周径L1をゴムソケット20が取り付け易いような大きさにすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、押圧片24の弾性力が、押圧片24が原形状に復帰しようとする復帰力によって、抜け止め部22における挟持部23側の面が、ニューマダクト11の開口11h周りに圧接される程度の弾性力を有していなくてもよい。すなわち、抜け止め部22がシール部として機能していなくてもよい。
○ 実施形態において、抜け止め部22の外縁22eにテーパ面22aが形成されていなくてもよい。
○ 実施形態において、押圧片24の外縁24eがニューマダクト11の開口11h周りの外面に対して線接触していてもよい。
○ 実施形態において、溝26の底面における外周径L1が、ニューマダクト11の開口11hの孔径L2よりも小さくてもよい。要は、溝26の底面における外周径L1は、ニューマダクト11の開口11hが溝26から外れ易くなり過ぎない範囲でニューマダクト11の開口11hの孔径L2よりも小さくすることができる。また、溝26の底面がシール部として機能するほど大きくはないが、ゴムソケット20が外れ難くなる程度に溝26の底面における外周径L1をニューマダクト11の開口11hの孔径L2よりも大きくしてもよい。
○ 実施形態において、押圧片24の挟持部23との境界付近におけるニューマダクト11側に凹部25が形成されていなくてもよい。
○ 実施形態において、吸気管としてフルートタイプのものを適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記吸気管は、一本のパイプよりなるニューマノズルであることが好ましい。
10…ニューマ装置、11…ニューマダクト、11h…開口、13…吸気管としてのニューマノズル、20…ゴムソケット、21…本体部、21h…嵌挿口、22…シール部として機能する抜け止め部、22a…テーパ面、22e…外縁、23…挟持部、24…シール部としての機能する押圧片、24e…外縁、24r…面接触部に相当する湾曲部、26…溝。

Claims (5)

  1. 吸気管が嵌挿される嵌挿口を先端に有する筒状の本体部と、
    前記本体部よりもニューマダクト側において外周面から突設されるとともに前記ニューマダクトの開口周りの内面側に配置される抜け止め部と、
    前記抜け止め部よりも前記本体部側の外周面から突設されるとともに前記ニューマダクトの開口周りの外面側に配置される挟持部と、を有し、
    前記抜け止め部と前記挟持部との間に形成される溝の幅は、前記ニューマダクトの開口周りの厚みよりも広くなっており、
    前記挟持部は、前記ニューマダクトの開口周りの外面に押し付けられて外縁がシール部として機能する環状の押圧片を有することを特徴とする紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケット。
  2. 前記ニューマダクトの開口周りに取り付けられる前の状態では、前記溝の底面における外周径は、前記ニューマダクトの開口の孔径以下であることを特徴とする請求項1に記載の紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケット。
  3. 前記押圧片の外縁は、前記ニューマダクトの開口周りの外面に対して面接触する面接触部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケット。
  4. 前記抜け止め部は環状であるとともに前記シール部として機能することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケット。
  5. 前記抜け止め部の外縁には、前記挟持部から離間するにつれて中心軸線に近づくように傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の紡機におけるニューマ装置の吸気管を支持するゴムソケット。
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