JP2018012902A - 糸端捕捉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】継続的な使用を容易に実現できる糸端捕捉装置を提供する。【解決手段】サクションパイプ27は、糸Yの糸端Yaを吸引して捕捉する。サクションパイプ27は、糸端Yaを吸い込む吸込通路77が形成された吸込部材71と、筒孔88を有し吸込通路77の吸込口78に対して当該筒孔88が連通するように配置された筒状部材73と、筒状部材73を吸込部材71に対して押さえ付けて固定する押さえ部材74と、を備える。筒状部材73は、吸込部材71よりも硬度が高い。【選択図】図4
Description
本発明は、糸端捕捉装置に関する。
従来、精紡機等の繊維機械においては、糸の糸端を吸引して捕捉する糸端捕捉装置が搭載される場合がある(例えば、特許文献1参照)。このような糸端捕捉装置は、糸端を吸い込む吸込通路が形成された吸込部材を備えている。
上述した糸端捕捉装置では、糸端を吸引して捕捉した際、吸込部材における吸込通路の吸込口側(以下、「口元」ともいう)に糸が擦れる場合がある。糸は同じ糸道を通り続けることから、当該糸擦れは局所的に発生しやすい。そのため、吸込部材の口元が局所的に摩耗し、糸端捕捉部材の継続的な使用が困難となる可能性がある。
そこで、本発明は、継続的な使用を容易に実現できる糸端捕捉装置を提供することを目的とする。
本発明の糸端捕捉装置は、糸の糸端を吸引して捕捉する糸端捕捉装置であって、糸端を吸い込む吸込通路が形成された吸込部材と、筒孔を有し、吸込通路における糸端の吸込口に対して当該筒孔が連通するように配置された筒状部材と、筒状部材を吸込部材に対して押さえ付けて固定する押さえ部材と、を備え、筒状部材は、吸込部材よりも硬度が高い。
この糸端捕捉装置では、筒状部材によって吸込部材の口元に糸が擦れることを抑制でき、吸込部材の口元の摩耗を抑制できる。筒状部材は吸込部材よりも硬度が高いことから、糸擦れによる摩耗量を低減できる。筒状部材が局所的に摩耗した場合でも、押さえ部材を取り外すことで、例えば筒状部材の取付角度(周方向の位置)を変更でき、これにより、当該筒状部材の使用を継続できる。したがって、糸端捕捉装置の継続的な使用を容易に実現することが可能となる。
本発明の糸端捕捉装置では、筒状部材の筒孔の内径は、吸込通路の吸込口の内径以下であってもよい。これにより、筒状部材に糸を接触させやすくして、吸込部材の口元に糸が擦れるのを一層抑制できる。
本発明の糸端捕捉装置は、糸の糸端を吸引して捕捉する糸端捕捉装置であって、糸端を吸い込む吸込通路が形成された吸込部材と、筒孔を有し、吸込通路における糸端の吸込口に対して当該筒孔が連通するように配置された筒状部材と、を備え、筒状部材の筒孔の内径は、吸込通路の吸込口の内径以下である。
この糸端捕捉装置では、筒状部材によって吸込部材の口元に糸が擦れることを抑制でき、吸込部材の口元の摩耗を抑制できる。特に、筒状部材の筒孔の内径が吸込通路の吸込口の内径以下であることから、筒状部材に糸を接触させやすくして、吸込部材の口元に糸が擦れるのを一層抑制できる。したがって、糸端捕捉装置の継続的な使用を容易に実現することが可能となる。
本発明の糸端捕捉装置では、筒状部材は、吸込部材よりも硬度が高くてもよい。この構成によれば、糸擦れによる摩耗量を低減できる。
本発明の糸端捕捉装置は、筒状部材を吸込部材に対して押さえ付けて固定する押さえ部材を備えていてもよい。この構成によれば、筒状部材が局所的に摩耗した場合でも、押さえ部材を取り外すことで、例えば筒状部材の取付角度を変更でき、これにより、当該筒状部材の使用を継続できる。
本発明の糸端捕捉装置は、吸込部材を収容するハウジングを備え、押さえ部材は、ハウジングに着脱自在に取り付けられ、筒状部材を吸込部材と協働して挟持してもよい。この構成によれば、筒状部材の取付角度の変更を容易に実現できる。
本発明の糸端捕捉装置は、筒状部材の吸込口側とは反対側に配置され、糸端をガイドする筒孔を有する筒状のガイド部材を備え、ガイド部材の筒孔の内径は、筒状部材の筒孔の内径よりも大きくてもよい。この構成では、ガイド部材により糸端をガイドできると共に、ガイド部材は筒状部材よりも筒孔の内径が大きいことから、吸込通路の空気の流れを確保できる。
本発明の糸端捕捉装置は、筒状部材の吸込口側とは反対側に配置され、糸端をガイドする筒孔を有する筒状のガイド部材を備え、ガイド部材の筒孔の内径は、筒状部材の筒孔の内径よりも大きく、ガイド部材は、筒状部材又は押さえ部材と一体化されていてもよい。この構成によれば、糸端捕捉装置の組立てを容易化できる。
本発明の糸端捕捉装置では、吸込通路と筒孔とは、ともに直線状且つ断面円形状に形成され、同軸になるように配置されていてもよい。
本発明の糸端捕捉装置では、吸込通路は、吸込口を含む第1通路と、第1通路に段差を介して連続し且つ第1通路の内径よりも大きい内径の第2通路と、を有していてもよい。この構成によれば、吸込部材の口元に糸が擦れることを抑制する上記作用効果が効果的に発揮される。すなわち、吸込通路に段差が存在し、第1通路が第2通路よりも狭い場合には、吸込部材の口元に糸が擦れやすくなる可能性が懸念されるものの、筒状部材によって吸込部材の口元の糸擦れを抑制できる。
本発明の糸端捕捉装置では、吸込通路には、捕捉した糸端に撚りを掛ける圧縮空気を噴射する噴射孔が形成されていてもよい。この構成によれば、糸端を捕捉しつつ当該糸端に撚りを掛けることができる。
本発明の糸端捕捉装置は、捕捉した糸端が目標位置まで移送されるように可動してもよい。この構成によれば、捕捉した糸端を目標位置(例えば糸継装置)へ案内できる。
本発明によれば、継続的な使用を容易に実現できる糸端捕捉装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、玉揚台車(図示省略)と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2でパッケージPが満巻になった場合、パッケージPを玉揚げし、新しいボビンBを当該紡績ユニット2に供給する。
第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2で発生した繊維屑及び糸屑等を回収する回収装置等が収容されている。第2エンドフレーム5には、紡績機1に供給される圧縮空気(空気)の空気圧を調整して紡績機1の各部に空気を供給する空気供給源、及び紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置51と、表示画面52と、入力キー53と、が設けられている。機台制御装置51は、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示画面52は、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが入力キー53を用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。ユニットコントローラ10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yの弛みを取る。糸貯留装置11は、空気紡績装置7から糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される糸Yを滞留させて糸Yが弛むのを防止する機能、及び糸貯留装置11よりも下流側の糸Yのテンションの変動が空気紡績装置7に伝わるのを防止する機能を有する。ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。巻取装置13は、糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。
図2(a)は、通常時(巻取装置13による糸Yの巻取時)の紡績ユニット2を示す。図2(b)は、サクションパイプ27によって糸Yの糸端Yaを捕捉した状態の紡績ユニット2を示す。図2(a)及び図2(b)に示されるように、糸継台車3は、糸継装置26と、サクションパイプ(糸端捕捉装置)27と、サクションマウス28と、を有している。
サクションパイプ27は、空気紡績装置7からの糸Yの糸端Yaを吸引して捕捉する。サクションパイプ27は、支軸31によって回動可能に支持されている。サクションパイプ27は、捕捉した糸端Yaを糸継装置26(図2参照)へ移送して案内する。なお、支軸31は、捕捉した糸端Yaが糸継装置26(図2参照)まで移送されるようにサクションパイプ27を可動する可動機構を構成する。
サクションマウス28は、巻取装置13からの糸Yの糸端を吸引して捕捉する。サクションマウス28は、支軸32によって回動可能に支持されている。サクションマウス28は、捕捉した糸Yの糸端を糸継装置26へ移送して案内する。糸継装置26は、案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置26は、空気を用いる糸継装置、種糸を用いるピーサー、又は糸Yを機械的に継ぐノッター等である。
次に、糸継台車3が備えるサクションパイプ27について具体的に説明する。以下において、サクションパイプ27の先端側を単に「先端側」と称し、サクションパイプ27の基端側(先端側と反対側)を「基端側」と称する。
図3は、サクションパイプ27の先端部の構成を示す断面図である。図4は、サクションパイプ27の先端部の構成の一部拡大断面図である。図3及び図4に示されるように、サクションパイプ27は、吸込部材71、ハウジング72、筒状部材73、押さえ部材74及びガイド部材75を、その先端部に備えている。
吸込部材71は、サッカー(sucker)とも称される部材であり、円筒状に構成されている。吸込部材71は、その加工容易化の観点から、一定値以下の硬度の材料で形成されている。吸込部材71は、例えば真鍮で形成されている。硬度は、物体の変形しにくさ及び物体の傷つきにくさを表す機械的性質の一つである。硬度としては、特に限定されず公知の硬度を採用できる。例えば硬度としては、ブリネル硬さ、ビッカース硬さ、ロックウェル硬さ、ショア硬さ及びモース硬度が挙げられる。吸込部材71の先端部は、円形状の外径を有している。吸込部材71の先端部の外周面は、押さえ部材74の後筒部89(後述)の内周面に当接する。
吸込部材71には、先端側に開口する開口76と、開口76の基端側に連続する吸込通路77と、が形成されている。開口76は、筒状部材73が嵌合される空間である。開口76は、吸込部材71の軸位置を中心とした断面円形状を呈する。開口76は、筒状部材の外径に対応する内径を有する。
吸込通路77は、糸端Yaを吸い込む通路である。吸込通路77は、吸込部材71の内部に設けられている。吸込通路77は、吸込部材71の軸位置を中心とした断面円形状を呈する。吸込通路77は、軸方向に沿って吸込部材71の後端から開口76まで延在する。吸込通路77における先端側の一端は、糸端Yaの吸込口78を構成する。換言すると、吸込通路77における開口76に連なる端口である吸込口78から、吸込通路77へ糸端Yaが吸い込まれて導入される。
吸込通路77は、段付き状の通路であって、第1通路79及び第2通路80を有する。第1通路79は、吸込通路77の先端側に設けられ、吸込口78を含む。第2通路80は、吸込通路77の基端側に段差81を介して連続する。第1通路79及び第2通路80のそれぞれは、軸方向に真っ直ぐ延び、断面形状が一定である。第2通路80の内径は第1通路79の内径よりも大きく、第2通路80の流路断面積は第1通路79の流路断面積よりも大きい。
第2通路80の基端部には、空気供給源(不図示)からの圧縮空気を吸込通路77へ噴射するエジェクタノズル82が接続されている。エジェクタノズル82は、第2通路80内に圧縮空気を高速で噴出し、公知のベンチュリー効果によって圧力降下を生じさせ(エジェクタ効果)、サクションパイプ27の基端側に向かう吸引流を吸込口78に作用させる。吸引流の発生及び停止は、ユニットコントローラ10(図1参照)によって制御される。
第2通路80の先端部、具体的には、第2通路80の先端側における段差81に近接する位置には、空気供給源(不図示)からの圧縮空気を吸込通路77へ噴射する複数の撚掛けノズル(撚掛部)83が接続されている。撚掛けノズル83は、第2通路80の周方向において複数配置されている。撚掛けノズル83のそれぞれは、第2通路80の内壁において、捕捉した糸端Yaに撚りを掛ける圧縮空気を噴射する噴射孔84を形成する。撚掛けノズル83は、第2通路80の接線方向に沿って延在する。撚掛けノズル83は、噴射孔84を介して第2通路80内に圧縮空気を噴射することにより、吸込通路77内に旋回流を発生させる。吸込通路77に導入された糸Yは、発生した旋回流の作用で撚りが掛けられながら、サクションパイプ27の基端側へ引き込まれる。旋回流の発生及び停止は、ユニットコントローラ10(図1参照)によって制御される。
なお、撚掛けノズル83の噴射孔84の先端側に段差81が近接する。これにより、撚掛けノズル83から噴射された圧縮空気が吸込通路77を先端側(吸込口78側)へ流れようとしても、その流れの大部分を段差81によって阻止できる。
ハウジング72は、円筒状に構成されている。ハウジング72は、その内部に吸込部材71を収容する。ハウジング72は、その内部の先端から中央部において吸込部材71を保持する。ハウジング72の内周面と吸込部材71の外周面との間には、Oリング85が設けられている。これにより、ハウジング72と吸込部材71の間がシールされている。
ハウジング72の基端部には、パイプ部70の先端側が吸込部材71と同軸になるように固定されている。ハウジング72は、収容した吸込部材71の吸込通路77をパイプ部70内と連通させる。ハウジング72の先端部には、先端側に開口する開口86が形成されている。開口86は、押さえ部材74の後筒部89(後述)が挿入される空間である。開口86は、その軸位置を中心とした断面円形状を呈する。開口86の内周面には、押さえ部材74を着脱自在に取り付ける構成として、雌螺子87が設けられている。
図4に示されるように、筒状部材73は、カラー(collar)、接管又は軸つばとも称される部材であり、円筒状に構成されている。筒状部材73は、吸込部材71よりも硬度が高い。筒状部材73は、例えばステンレス鋼(SUS材)で形成されている。筒状部材73は、筒孔88を有する。筒状部材73の筒孔88の内径は、吸込通路77の吸込口78の内径以下とされている。例えば筒孔88の内径は、3mm以上である。筒状部材73は、吸込部材71の開口76の内径に対応する外径を有する。筒状部材73における先端側の内周縁は、丸く面取りされた形状とされている。筒状部材73の軸方向の寸法は、開口76の軸方向の深さよりも大きい。
筒状部材73は、吸込通路77の吸込口78に対して筒孔88が連通するように配置されている。具体的には、筒状部材73は、吸込部材71と同軸にした状態で、吸込部材71の開口76に対して取付角度を変更可能に嵌合されている。筒状部材73の基端側の端面は、開口76の底面と当接している。筒状部材73の筒孔88は、吸込口78に対して同軸に接続されている。筒状部材73の先端面95は、吸込部材71の先端面よりも先端側に位置している。吸込通路77と筒孔88とは、ともに直線状且つ断面円形状に形成されている。吸込通路77と筒孔88とは、同軸になるように配置されている。
押さえ部材74は、筒状部材73を吸込部材71に対して押さえ付けて固定する。押さえ部材74は、ハウジング72に着脱自在に取り付けられる。押さえ部材74は、基端側の後筒部89と、先端側の導入部90と、を含む。
後筒部89は、円筒状を呈する。後筒部89の外周面には、雄螺子91が設けられている。雄螺子91は、ハウジング72の雌螺子87と螺合されている。これにより、押さえ部材74は、ハウジング72に着脱自在に固定される。後筒部89は、ハウジング72の開口86内における吸込部材71との間に位置する。後筒部89の内周面は、吸込部材71の先端部の外周面に当接する。
導入部90は、サクションパイプ27内へ糸端Yaを導入させる。導入部90は、先端側に向かって拡がる笠状の外形を呈する。導入部90は、先端側に開口し且つ先端側に向かって拡がる円錐台状の凹部92を有する。凹部92の底面において軸位置には、ガイド部材75が固定される空間として、断面円形の貫通孔93が形成されている。貫通孔93の内径は、ガイド部材75の外径に対応する。導入部90の後端面94は、筒状部材73の先端面95に当接し、当該先端面95を基端側へ押圧する。これにより、押さえ部材74は、筒状部材73を吸込部材71と協働して軸方向に挟持する。
ガイド部材75は、円筒状に構成されている。ガイド部材は、例えばセラミックで形成されている。ガイド部材75は、糸端Yaをガイドする筒孔96を有する。ガイド部材75は、押さえ部材74の貫通孔93に挿入されている。ガイド部材75は、接着剤により押さえ部材74に固定されて一体化されている。ガイド部材75は、筒状部材73の先端側(吸込口78側とは反対側)に、当該筒状部材73と同軸で配置される。ガイド部材75の筒孔96の内径は、筒状部材73の筒孔88の内径よりも大きい。例えば筒孔96の内径は、筒状部材73の筒孔88の内径よりも0.5mm以上大きい。
以上のように構成されたサクションパイプ27は、糸欠陥が検出されて糸Yが切断された場合の糸継時において、ユニットコントローラ10の制御によって、次のように動作する。
すなわち、サクションパイプ27は、その先端部が空気紡績装置7と糸貯留装置11との間に位置する捕捉位置まで、支軸31を介して回転する(図2(b)参照)。これと共に、撚掛けノズル83から圧縮空気を噴射して旋回流を発生させ、エジェクタノズル82から圧縮空気を噴射して吸引流を発生させる。サクションパイプ27は、吸引流によって糸Yの糸端Yaを吸引して捕捉すると共に、この捕捉した糸Yに旋回流によって撚りを掛ける。サクションパイプ27は、糸端Yaを捕捉すると、吸引を続行しながら支軸31を中心に下方に回転する。換言すると、サクションパイプ27は、捕捉した糸端Yaが糸継装置26(目標位置)まで移送されるように支軸31を中心に回転する。これにより、サクションパイプ27は、空気紡績装置7から糸Yを引き出しつつ糸端Yaを糸継装置26へ案内する。
ここで、捕捉位置において、サクションパイプ27の吸込部材71の吸込通路77は、その延在方向が糸Yに対して平行となる。一方、サクションパイプ27が下方に回転したとき、吸込通路77の延在方向は、捕捉した糸Yに対して交差ひいては直角となる。そのため、吸込部材71における吸込通路77の吸込口78側(以下、「口元」ともいう)に、糸擦れが局所的に発生しやすい。また、上述したように、吸込部材71は真鍮で形成されており、その硬度は高くない。よって、吸込部材71の口元が局所的に摩耗し、サクションパイプ27の継続的な使用が困難となる可能性がある。
この点、サクションパイプ27では、捕捉した糸Yを筒状部材73に積極的に接触させ、吸込部材71の口元に糸Yが擦れることを抑制して、吸込部材71の口元の摩耗を抑制できる。摩耗箇所に糸Yが引っ掛かるのを抑制でき、糸繋ぎミスの発生を抑制できる。筒状部材73は吸込部材71よりも硬度が高いことから、糸擦れによる摩耗量を低減できる。筒状部材73が局所的に摩耗した場合でも、ハウジング72に対する押さえ部材74の螺合を解除し、押さえ部材74を取り外すことで、筒状部材73の取付角度を変更、つまり、筒状部材73の周方向位置をずらすことができる。その結果、当該筒状部材73の使用を継続できる。また、筒状部材73の摩耗が激しい場合には、押さえ部材74を取り外すことで、筒状部材73を容易に交換できる。したがって、サクションパイプ27の継続的な使用を容易に実現することが可能となる。コストを抑えながら、糸擦れによる摩耗対策を実現できる。
サクションパイプ27では、筒状部材73の筒孔88の内径は、吸込通路77の吸込口78の内径以下である。これにより、筒状部材73に糸Yを接触させやすくして、吸込部材71の口元に糸が擦れるのを一層抑制できる。
サクションパイプ27では、押さえ部材74は、吸込部材71を収容するハウジング72に着脱自在に取り付けられている。押さえ部材74は、筒状部材73を吸込部材71と協働して挟持する。この構成によれば、筒状部材73の取付角度の変更、及び、筒状部材73の着脱を容易に実現できる。
サクションパイプ27は、ガイド部材75を備え、ガイド部材75の筒孔96の内径は、筒状部材73の筒孔88の内径よりも大きい。この構成によれば、ガイド部材75で糸端Yaの捕捉をガイドできる。これと共に、ガイド部材75の筒孔96は筒状部材73の筒孔88よりも内径が大きいことから、吸込通路77の空気の流れを阻害せず、吸込通路77の空気の流れを確保できる。
サクションパイプ27では、ガイド部材75は、押さえ部材74と一体化されている。この構成によれば、サクションパイプ27の組立てを容易化できる。サクションパイプ27のメンテナンス及びガイド部材75の着脱を容易化できる。
サクションパイプ27では、吸込通路77と筒孔88とは、ともに直線状且つ断面円形状に形成され、同軸になるように配置されている。例えば吸込部材71の吸込通路77が仮に屈曲している場合、吸込部材71(吸込通路77の内面)に糸Yが接触して摩耗する可能性が懸念される。これに対して、吸込通路77と筒孔88とが直線状且つ断面円形状に形成され同軸になるように配置されているため、当該懸念を抑制できる。
サクションパイプ27では、吸込通路77は、吸込口78を含む第1通路79と、第1通路79に段差81を介して連続し且つ第1通路79の内径よりも大きい内径の第2通路80と、を有している。この構成によれば、吸込部材71の口元に糸Yが擦れることを抑制する上記作用効果が効果的に発揮される。すなわち、吸込通路77に段差81が存在し、第1通路79が第2通路80よりも狭くなっていると、吸込部材71の口元に糸が擦れやすくなる可能性が懸念されるものの、筒状部材73によって吸込部材71の口元の糸擦れを抑制できる。
サクションパイプ27では、吸込通路77には、捕捉した糸端Yaに撚りを掛ける圧縮空気を噴射する噴射孔84が形成されている。この構成によれば、糸端Yaを捕捉しつつ当該糸端Yaに撚りを掛けることができる。また、噴射孔84を形成する加工上、前述のように、吸込部材71をあまり硬くできないという硬度の制約が生じる。しかし、筒状部材73を吸込部材71とは別の部材として設けることで、吸込部材71の加工を容易にしつつ、吸込部材71の口元の摩耗を抑制することができる。
サクションパイプ27は、捕捉した糸端Yaが糸継装置26(図2参照)まで移送されるように可動する。この構成によれば、捕捉した糸端Yaを糸継装置26へ案内できる。
上述したように、サクションパイプ27では、筒状部材73によって吸込部材71の口元に当該糸Yが擦れることを抑制でき、吸込部材71の口元の摩耗を抑制できる。特に、筒状部材73の筒孔88の内径が吸込通路77の吸込口78の内径以下であることから、吸込部材71の口元に糸が擦れるのを一層抑制できる。筒状部材73が局所的に摩耗した場合でも、ハウジング72に対する押さえ部材74の螺合を解除し、押さえ部材74を取り外すことで、筒状部材73の取付角度を変更でき、当該筒状部材73の使用を継続できる。このような点からも、サクションパイプ27の継続的な使用を容易に実現することが可能となる。
なお、糸Yが黒糸の場合、又は、糸Yが黒白ブレンド糸(メランジ)の場合には、糸擦れによる摩耗が顕著になる傾向がある。よって、摩耗対策が講じられたサクションパイプ27は、黒糸及び黒白ブレンド糸の少なくとも何れかの糸端Yaを吸引して捕捉する場合に、特に有効である。
次に、変形例に係るサクションパイプについて説明する。以下においては、サクションパイプ27と同様な構成については説明を省略し、異なる点について説明する。
図5に示されるように、変形例に係るサクションパイプ(糸端捕捉装置)127は、吸込部材171、ハウジング172、筒状部材173及び押さえ部材174を、その先端部に備えている。サクションパイプ127は、ガイド部材75(図3参照)に対応する部材を備えていない。
吸込部材171の内部には、吸込通路177が設けられている。吸込通路177は、基端側に行くに従い縮径する第1通路179と、第1通路179の基端側に連続し且つ軸方向に真っ直ぐ延びる第2通路180と、を有する。第2通路180には、空気供給源(不図示)からの圧縮空気を吸込通路177へ噴射するエジェクタノズル82が接続されている。吸込部材171の先端部の外周面には、雄螺子191が形成されている。
ハウジング172の先端部の内周面には、雌螺子187Aが設けられている。雌螺子187Aは、吸込部材171の雄螺子191に螺合されている。これにより、ハウジング172は、吸込部材171を着脱自在に固定して保持する。筒状部材173の外周面は、段付き形状とされており、段差173xを介して先端側が小径とされている。
押さえ部材174は、軸位置に断面円形の貫通孔が設けられた円形キャップ状に構成されている。押さえ部材174は、円筒状の筒部189と、筒部189の先端側に連続する円環板状の環部190と、を含む。筒部189の内周面には、雌螺子187Bが設けられている。雌螺子187Bは、吸込部材171の雄螺子191に螺合されている。これにより、押さえ部材174は、吸込部材171に着脱自在に取り付けられる。環部190には、筒状部材173の先端部が挿入されている。環部190の内周面は、筒状部材173の先端部の外周面と当接する。環部190の基端側の端面は、筒状部材173の段差173xと当接し、この段差173xを基端側へ押圧する。これにより、押さえ部材174は、筒状部材173を吸込部材171と協働して軸方向に挟持する。
このようなサクションパイプ127においても、継続的な使用を容易に実現することが可能となり、コストを抑えながら糸擦れによる摩耗対策を実現できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
紡績ユニット2では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、各装置は、下側で供給された糸Yが上側で巻き取られるように配置されていてもよい。図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージPを巻き取ることも可能である。
紡績ユニット2では、糸貯留装置11が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yが引き出されてもよい。デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yを引き出す場合、糸貯留装置11の代わりに、吸引空気流で糸Yの弛みを吸収するスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等を設けてもよい。
糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。
ガイド部材75を押さえ部材74と一体化したが、押さえ部材74ではなく筒状部材73と一体化してもよい。筒状部材73の材質は特に限定されず、吸込部材71より硬い材質であればよい。上記実施形態の少なくとも一部の構成を任意に組み合わせてもよい。
27,127…サクションパイプ(糸端捕捉装置)、71,171…吸込部材、72,172…ハウジング、73,173…筒状部材、74,174…押さえ部材、75…ガイド部材、77,177…吸込通路、78…吸込口、79,179…第1通路、80,180…第2通路、81…段差、84…噴射孔、88…筒状部材の筒孔、96…ガイド部材の筒孔、Y…糸、Ya…糸端。
Claims (12)
- 糸の糸端を吸引して捕捉する糸端捕捉装置であって、
前記糸端を吸い込む吸込通路が形成された吸込部材と、
筒孔を有し、前記吸込通路における前記糸端の吸込口に対して当該筒孔が連通するように配置された筒状部材と、
前記筒状部材を前記吸込部材に対して押さえ付けて固定する押さえ部材と、を備え、
前記筒状部材は、前記吸込部材よりも硬度が高い、糸端捕捉装置。 - 前記筒状部材の筒孔の内径は、前記吸込通路の前記吸込口の内径以下である、請求項1に記載の糸端捕捉装置。
- 糸の糸端を吸引して捕捉する糸端捕捉装置であって、
前記糸端を吸い込む吸込通路が形成された吸込部材と、
筒孔を有し、前記吸込通路における前記糸端の吸込口に対して当該筒孔が連通するように配置された筒状部材と、を備え、
前記筒状部材の筒孔の内径は、前記吸込通路の前記吸込口の内径以下である、糸端捕捉装置。 - 前記筒状部材は、前記吸込部材よりも硬度が高い、請求項3に記載の糸端捕捉装置。
- 前記筒状部材を前記吸込部材に対して押さえ付けて固定する押さえ部材を備える、請求項3又は4に記載の糸端捕捉装置。
- 前記吸込部材を収容するハウジングを備え、
前記押さえ部材は、前記ハウジングに着脱自在に取り付けられ、前記筒状部材を前記吸込部材と協働して挟持する、請求項1、2又は5に記載の糸端捕捉装置。 - 前記筒状部材の前記吸込口側とは反対側に配置され、前記糸端をガイドする筒孔を有する筒状のガイド部材を備え、
前記ガイド部材の筒孔の内径は、前記筒状部材の筒孔の内径よりも大きい、請求項1〜6の何れか一項に記載の糸端捕捉装置。 - 前記筒状部材の前記吸込口側とは反対側に配置され、前記糸端をガイドする筒孔を有する筒状のガイド部材を備え、
前記ガイド部材の筒孔の内径は、前記筒状部材の筒孔の内径よりも大きく、
前記ガイド部材は、前記筒状部材又は前記押さえ部材と一体化されている、請求項1、2、5又は6に記載の糸端捕捉装置。 - 前記吸込通路と前記筒孔とは、ともに直線状且つ断面円形状に形成され、同軸になるように配置されている、請求項1〜8の何れか一項に記載の糸端捕捉装置。
- 前記吸込通路は、前記吸込口を含む第1通路と、前記第1通路に段差を介して連続し且つ前記第1通路の内径よりも大きい内径の第2通路と、を有する、請求項1〜9の何れか一項に記載の糸端捕捉装置。
- 前記吸込通路には、捕捉した前記糸端に撚りを掛ける圧縮空気を噴射する噴射孔が形成されている、請求項1〜10の何れか一項に記載の糸端捕捉装置。
- 捕捉した前記糸端が目標位置まで移送されるように可動する、請求項1〜11の何れか一項に記載の糸端捕捉装置。
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EP3736361A1 (en) * | 2019-05-06 | 2020-11-11 | Lakshmi Machine Works Ltd. | Yarn suction arrangement for piecing unit of a textile machine |
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