JP2014213677A - 潜り込み防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンダーランプロテクタに入力する衝撃荷重が衝突の直後に急激に増大する場合であっても、アンダーランプロテクタの変形を抑制して他の車両の潜り込みの防止を図る。
【解決手段】潜り込み防止装置10は、FUP11と、内部にエアバッグユニット13を収容した複数のユニットケース12と、衝突検知センサ14とを有する。衝突検知センサ14は、トラック1と相手車両15との衝突を検知すると、エアバッグユニット13のインフレータ23を作動し、エアバッグ24を展開させる。エアバッグ24は、ユニットケース12のガイド孔26によって上下方向や車幅方向の展開が阻止され、後方へ展開する。FUP11が受けるエアバッグ24の展開力の反動は、相手車両15からFUP11へ入力する後方への衝撃荷重に対抗して前方へ作用する。このエアバッグ24の展開力の反動によってFUP11の変形を抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の衝突時に相手車両の潜り込みを防止する潜り込み防止装置に関する。
特許文献1には、車両の下方のスペースへの衝撃物体の潜り込みを防止するリヤバンパの強度をエアバッグによって補強する衝撃物体の潜り込み防止装置が記載されている。エアバッグは、車両の後部に衝撃が加わった瞬間にリヤバンパと後輪との間に膨張し、車両の下方のスペースを埋めると同時に、車体前方側からリヤバンパを押し付けてリヤバンパに加わった衝撃を吸収する。
特開平7−277114号公報
特許文献1の潜り込み防止装置では、衝撃物体(他の車両)の潜り込みを防止するリヤバンパ(アンダーランプロテクタ)の強度は、展開完了後のエアバッグによって補強され、エアバッグの展開が完了するまでの間は補強されない。このため、リヤバンパに入力する衝撃荷重が車両の衝突の直後に急激に増大すると、エアバッグの展開完了前にリヤバンパに過大な衝撃荷重が入力してリヤバンパが変形し、衝撃物体の潜り込みが許容されてしまう可能性が生じる。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであって、アンダーランプロテクタに入力する衝撃荷重が衝突の直後に急激に増大する場合であっても、アンダーランプロテクタの変形を抑制して他の車両の潜り込みを防止することが可能な潜り込み防止装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の潜り込み防止装置は、アンダーランプロテクタと衝突検知手段とエアバッグユニットと展開方向規制手段とを備える。アンダーランプロテクタは、車両の車体フレームに対して固定されて車体フレームの前部下方又は後部下方で車幅方向に延び、車両と他の車両との衝突時に車両の下方への他の車両の潜り込みを防止する。衝突検知手段は、車両と他の車両との衝突を検知する。エアバッグユニットは、インフレータとエアバッグとを有し、エアバッグの展開方向がアンダーランプロテクタの後方又は前方に設定された状態でアンダーランプロテクタに対して固定される。インフレータは、衝突検知手段による衝突の検知に応じてガスを発生する。エアバッグは、インフレータが発生するガスによって展開する。展開方向規制手段は、エアバッグユニットの後方又は前方に設けられ、エアバッグの展開方向を後方又は前方に規制する。
上記構成では、アンダーランプロテクタが車体フレームの前部下方又は後部下方に配置され、アンダーランプロテクタに対して固定されるエアバッグの展開方向がアンダーランプロテクタの後方又は前方に設定されているので、アンダーランプロテクタが受けるエアバッグの展開力の反動は、他の車両からアンダーランプロテクタへ入力する衝撃荷重に対抗して作用する。このように、エアバッグの展開力の反動が衝撃荷重の対抗力としてアンダーランプロテクタに作用するので、アンダーランプロテクタの変形を抑制することができる。また、車体フレームに対するアンダーランプロテクタの取付部が受ける衝撃荷重の大きさは、エアバッグの展開によって作用する対抗力の大きさに応じて減少するので、アンダーランプロテクタの取付強度を低減させることができる。
エアバッグを展開させるタイミングは、衝突検知手段による衝突の検知と同時であってもよく、衝突の検知から所定時間経過後であってもよい。衝突検知手段による衝突の検知からアンダーランプロテクタに入力する衝撃荷重が最大となる荷重ピーク時までの時間を実験やシミュレーションや計算等によって予め求め、荷重ピーク時に合わせてエアバッグの展開力の反動がピークとなるように上記展開までの所定時間を設定することによって、エアバッグの展開力を衝撃荷重の対抗力として効率良く利用することができる。
また、展開方向規制手段によってエアバッグの展開方向が後方又は前方に規制される。すなわち、エアバッグが上下方向や車幅方向へ展開することなく後方又は前方へ案内されるので、エアバッグの展開方向が規制されない場合に比べて、後方又は前方へ向かうエアバッグの展開力を増大させることができる。これにより、アンダーランプロテクタに作用するエアバッグの展開力の反動も増大し、アンダーランプロテクタの変形を効率よく抑えることができる。
従って、アンダーランプロテクタに入力する衝撃荷重が衝突の直後に急激に増大する場合であっても、アンダーランプロテクタの変形を抑制して他の車両の潜り込みを防止することができる。
また、エアバッグの展開方向が後方又は前方に設定されているので、エアバッグの後方又は前方に車両の他の部品(例えば、タイヤ等)がある場合には、アンダーランプロテクタと他の部品との隙間を埋めるようにエアバッグを展開することができる。この場合、アンダーランプロテクタと他の部品との間に挟まれた展開後のエアバッグがアンダーランプロテクタに入力する衝撃を緩和するので、アンダーランプロテクタから車体フレームへ入力する衝撃荷重を低減することができる。また、展開方向規制手段によって規制されるエアバッグの展開方向を、アンダーランプロテクタと他の部品との隙間が埋まり易い方向に設定することにより、展開後のエアバッグを効率よく機能させて、アンダーランプロテクタから車体フレームへ入力する衝撃荷重をさらに効果的に低減することができる。
また、エアバッグの展開方向は後方又は前方に設定されているので、仮にエアバッグが誤作動によって展開した場合であっても、車両の前方又は後方の物体等にエアバッグが干渉することがなく、車両の周囲へ与える影響(例えば、車両の周囲の歩行者等に衝撃を与えるなどの影響)を最小限に抑えることができる。
また、上記展開方向規制手段は、前後方向に延びて後端又は前端が開口するガイド孔であってもよく、エアバッグは、ガイド孔の内部に向かって展開を開始し、ガイド孔に案内されて前記後端又は前記前端から後方又は前方へ膨出してもよい。
上記構成では、ガイド孔の内面によって上下方向や車幅方向へのエアバッグの展開が阻止されるので、エアバッグの展開方向を後方又は前方に確実に規制することができる。これにより、アンダーランプロテクタに作用するエアバッグの展開力の反動を確実に増大させて、アンダーランプロテクタの変形をさらに効率よく抑えることができる。
また、エアバッグユニットの後方又は前方にガイド孔を設けるという簡易な構造によって、エアバッグの展開方向を後方又は前方に規制することができる。
また、本発明の第2の態様の潜り込み防止装置は、上記第1の態様の潜り込み防止装置であって、バンパ一体型アンダーランプロテクタを備える。バンパ一体型アンダーランプロテクタは、前後方向に延びる複数の内側空間を隔壁が区画するハニカム構造体であって、車体フレームに対して固定されて車幅方向に延びる。バンパ一体型アンダーランプロテクタには、アンダーランプロテクタと、アンダーランプロテクタの上方に配置されるバンパとが一体的に形成される。エアバッグユニットは、複数の内側空間の少なくとも1つに収容される。ガイド孔は、内側空間のうちエアバッグユニットよりも後方又は前方の領域である。
上記構成では、ハニカム構造体の内側空間にエアバッグユニットを収容するので、エアバッグユニットの配置場所を特別に設ける必要がない。
また、内側空間のうちエアバッグユニットよりも後方又は前方の領域がガイド孔として機能する。従って、ガイド孔を形成する特別な部材を要することなく、エアバッグユニットを内側空間の前方側又は後方側に配置するだけで、エアバッグの展開方向を後方又は前方に規制することができる。
また、バンパ一体型アンダーランプロテクタをハニカム構造体としたので、バンパ一体型アンダーランプロテクタの軽量化と剛性の確保とを両立して図ることができる。
また、アンダーランプロテクタとバンパとが一体的に形成された単一のバンパ一体型アンダーランプロテクタを車体フレーム側に固定すればよいので、アンダーランプロテクタとバンパとを個別に車体フレーム側に固定する場合に比べて、車体フレーム側に広い取付スペースを確保して取付強度を増大させることができる。
本発明によれば、アンダーランプロテクタに入力する衝撃荷重が衝突の直後に急激に増大する場合であっても、アンダーランプロテクタの変形を抑制して他の車両の潜り込みを防止することができる。
第1実施形態に係る潜り込み防止装置を備えるトラックの側面図である。 図1のトラックの潜り込み防止装置の斜視図である。 第1実施形態に係る潜り込み防止装置の分解斜視図である。 図3のIV―IV矢視断面図である。 エアバッグが展開した状態を示す第1実施形態に係る潜り込み防止装置の模式的な側面図である。 図5のVI―VI矢視断面図である。 第2実施形態に係る潜り込み防止装置を備えるトラックの側面図である。 図6のトラックの潜り込み防止装置の分解斜視図である。 内側空間にエアバッグユニットが収容された状態のバンパ一体型FUPの模式的な一部断面図である。 他の実施形態に係る潜り込み防止装置を備えるトラックの側面図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示している。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る潜り込み防止装置10が搭載されるトラック(車両)1は、キャブ2が概ねエンジン(図示省略)の上方に配置されるキャブオーバー型の車両であり、トラック1の前後方向に沿って延びる車体フレーム3と、キャブ2車幅方向両側の下方に配置される左右のフロントタイヤ4と、車体フレーム3の前方に配置されて車体フレーム3の前端部に固定されるバンパ5とを有する。
図3に示すように、車体フレーム3は、トラック1の車幅方向両側で前後に亘って延びる左右のサイドフレーム6と、車幅方向に沿って延びて左右のサイドフレーム6を連結する複数のクロスフレーム7とを有し、車体フレーム3の前端部には、断面略コ字状のブラケット8が固定される。ブラケット8の上端部が左右のサイドフレーム6の前端部の車幅方向外側面9に溶接やボルト(図示省略)によって固定され、ブラケット8がサイドフレーム6の前端部から下方へ延びる。
図2及び図3に示すように、潜り込み防止装置10は、フロントアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)11(以下、FUPと称する)と、内部にエアバッグユニット13を収容した複数のユニットケース12と、衝突検知センサ(衝突検知手段)14と、を有し、トラック1の前端で車幅方向に延び、車体フレーム3に対して固定される。
FUP11は、車幅方向両端が閉止された断面矩形状の棒状体であって、バンパ5の下方に配置されてトラック1の前部下方で車幅方向に沿って延びる。FUP11は、FUP11の後面がブラケット8の前面に対向した状態で、溶接やボルト(図示省略)等によってブラケット8の下端部に固定される。トラック1よりも車高が低い乗用車等の他の車両15(以下、相手車両と称する)と、トラック1とが衝突した場合、相手車両15の前端部15aは、トラック1のバンパ5よりも下方に入り込んでFUP11に当接する(図1参照)。この当接の際に、FUP11は、FUP11よりも後方への相手車両15の移動を規制し、トラック1の下方への相手車両15の潜り込みを防止する。
図3及び図4に示すように、複数のユニットケース12は、FUP11の後面のうち左右のブラケット8よりも車幅方向外側に片側3箇所ずつの計6箇所に設けられ、FUP11から後方のフロントタイヤ4(図2参照)に向かって延びる有底の断面矩形筒状体であって、前方を区画する底板(前板)16の前面がFUP11の車幅方向両端部の後面に密接した状態で、FUP11の後面に溶接やボルト(図示省略)等によって固定される。複数のユニットケース12のうちFUP11の車幅方向両端に固定される2つのユニットケース12の上面は、乗員がトラック1のキャブ2に乗降する際の足場として機能する。ユニットケース12は、後方に向かって開口する後端開口17と、後端開口17を塞ぐ蓋体18と、ユニットケース12の内部に配置されるガイド部材19と、を有し、内部にエアバッグユニット13を収容している。なお、ユニットケース12を設ける位置及び数は、任意に設定することができる。
ガイド部材19は、ユニットケース12の内部で前後に亘って延びる筒状体であって、エアバッグユニット13を収容する前方の収容部20と、収容部20の後端から拡径してユニットケース12の後端まで延びる後方の案内部21とを一体的に有し、収容部20側が支持部材22に支持された状態でユニットケース12に固定される。案内部21は、案内部21の後端のガイド部材開口27と、ガイド部材開口27から収容部20の内側の空間まで前方へ向かって先細りするガイド孔(展開方向規制手段)26とを有する。ガイド孔26は、エアバッグユニット13を収容する収容部20の後方で前後方向に延びる。案内部21の後端のガイド部材開口27は、ユニットケース12の後端開口17と程同じ大きさ、又は僅かに小さく形成され、ユニットケース12の後端に配置される。後述するエアバッグ24は、ガイド孔26の内面28によって上下方向や車幅方向の展開が阻止される。すなわち、エアバッグ24の展開方向がガイド孔26によって後方に規制される。
図6に示すように、複数のユニットケース12のガイド部材19は、後述するエアバッグ24をフロントタイヤ4に向かって展開させるように形成される。なお、左右のユニットケース12(片側3箇所ずつ計6箇所)のガイド部材19は、トラック1の車幅方向両側に左右に対称的に設けられて、ほぼ同様の構成を有するため、以下では左側について説明し、右側の説明を省略する。フロントタイヤ4の車幅方向の中心線よりも車幅方向外側に配置されるユニットケース12aでは、ガイド部材19の収容部20がユニットケース12の内部の車幅方向外側に配置される。フロントタイヤ4の車幅方向の中心線よりも車幅方向内側に配置されるユニットケース12bでは、ガイド部材19の収容部20がユニットケース12の内部の車幅方向内側に配置される。フロントタイヤ4の車幅方向の中心線よりも車幅方向内側に大きく外れたユニットケース12cでは、ガイド部材19の収容部20がユニットケース12の内部の車幅方向内側に配置され、且つ案内部21の車幅方向内側の面部29が僅かに車幅方向外側に傾いている。これにより、後述するエアバッグ24の展開方向をFUP11とフロントタイヤ4との隙間が埋まり易い方向に設定している。
エアバッグユニット13は、後述する衝突検知センサ14によるトラック1と相手車両15との衝突の検知に応じてガスを発生するインフレータ23と、インフレータ23が発生するガスによって展開するエアバッグ24とを有する。エアバッグ24の展開方向が後方に設定された状態で、エアバッグユニット13は、ユニットケース12のガイド部材19の収容部20の内側に配置され、ガイド部材19に固定される。すなわち、エアバッグユニット13は、ガイド部材19及びユニットケース12を介してFUP11に対して固定される。エアバッグ24は、案内部21のガイド孔26に案内されて後方のガイド部材開口27に向かって展開する。
蓋体18は、エアバッグ24の展開力を受けて破断する薄い樹脂製の板体であって、ユニットケース12の後端に固定されて後端開口17を塞ぐ。蓋体18は、破断するまでの間はエアバッグ24の後方への展開を規制し、破断することによってエアバッグ24の後方への展開を許容する。すなわち、蓋体18の諸元(位置や破断強度など)によって、エアバッグ24の展開態様やエアバッグ24の展開力の発生態様(展開力のピーク値や展開開始から展開力がピークとなるまでの時間など)が規定される。なお、蓋体18の材質は、薄い樹脂製に限られず、エアバッグ24の展開力を受けて破断する材質であればよい。また、蓋体18の形状は、板状に限られず、例えば、複数の棒体状であってもよい。
衝突検知センサ14は、テープスイッチ等を用いたタッチセンサであって、図4に示すように、FUP11の前端を区画するFUP前板部25の車幅方向中央部の後面に固定される。トラック1と相手車両15とが衝突してFUP11に所定の大きさ以上の荷重が加わると、衝突検知センサ14は、トラック1と相手車両15との衝突を検知してエアバッグコントローラ(図示省略)へ衝突検知信号を送信する。衝突検知信号を受信したエアバッグコントローラは、複数のエアバッグユニット13の全てのインフレータ23を同時に作動させる。
衝突検知センサ14による衝突の検知からFUP11に入力する衝撃荷重が最大となる荷重ピーク時までの時間は、衝突相手や衝突態様などによって異なる。本実施形態では、所定の標準的な条件下でトラック1と乗用車とが正面衝突した場合の荷重ピーク時までの時間を実験やシミュレーションや計算等によって予め求め、この荷重ピーク時にエアバッグ24の展開力の反動のピークが合うように蓋体18の諸元を設定する。
トラック1と相手車両15とが正面衝突した場合、相手車両15の前端部15aがトラック1のバンパ5よりも下方へ入り込みFUP11に当接する(図1参照)。FUP11に前記所定の大きさ以上の荷重が加わると衝突検知センサ14が衝突を検知し、エアバッグコントローラへ衝突検知信号を送信し、衝突検知信号を受信したエアバッグコントローラは、複数のエアバッグユニット13の全てのインフレータ23を同時に作動させる。インフレータ23が作動して急激にガスを発生させると、エアバッグ24がガイド孔26の内部に向かって展開する。展開初期のエアバッグ24は、ガイド部材19のガイド孔26に案内されてユニットケース12の後端開口17を塞ぐ蓋体18に当接し、蓋体18よりも後方への展開が規制される。エアバッグ24の後方への展開が蓋体18に規制され、エアバッグ24の展開力(内圧)が増大して蓋体18の破断強度を超えると、蓋体18が破断し、蓋体18よりも後方へのエアバッグ24の展開が許容される。蓋体18の破断によって後方への展開が許容されたエアバッグ24は、内圧の急激な低下によって瞬時にガイド部材開口27(後端開口17)から膨出し、ガイド部材19のガイド孔26に案内されたエアバッグ24がフロントタイヤ4の前部に向かって展開する。フロントタイヤ4の前部に当接した展開中のエアバッグ24は、フロントタイヤ4の前部に当接した状態でさらに展開する(図5参照)。展開後のエアバッグ24は、FUP11とフロントタイヤ4との間に挟まれ、FUP11とフロントタイヤ4との隙間を埋める(図6参照)。なお、エアバッグ24は、展開後にフロントタイヤ4に当接するものであってもよい。
上記のように構成された潜り込み防止装置10では、FUP11が車体フレーム3の前部下方に配置され、FUP11に対して固定されるエアバッグ24の展開方向がFUP11の後方に設定されているので、FUP11が受けるエアバッグ24の展開力の反動は、相手車両15からFUP11へ入力する後方への衝撃荷重に対抗して前方へ作用する。このように、エアバッグ24の展開力の反動が衝撃荷重の対抗力としてFUP11に作用するので、FUP11の変形を抑制することができる。また、FUP11のブラケット8が受ける衝撃荷重の大きさは、エアバッグ24の展開によって作用する対抗力の大きさに応じて減少するので、FUP11の取付強度を低減させることができる。これにより、ブラケット8を薄肉化する等のブラケット8の軽量化を図ることができる。
また、FUP11に入力する衝撃荷重の荷重ピーク時に衝撃荷重に対する対抗力をFUP11に作用させるので、エアバッグ24の展開力を衝撃荷重の対抗力として効率良く利用することができる。
また、ガイド部材19のガイド孔26の内面28によって上下方向や車幅方向へのエアバッグ24の展開が阻止され、ガイド部材19のガイド孔26がエアバッグ24の展開方向を確実に後方へ規制するので、エアバッグ24の展開方向が規制されない場合に比べて、後方へのエアバッグ24の展開力を増大させることができる。これにより、FUP11に作用するエアバッグ24の展開力の反動も増大し、FUP11の変形を効率よく抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、エアバッグ24の展開力を利用してFUP11に衝撃荷重に対する対抗力を作用させるので、FUP11に入力する衝突荷重の荷重ピーク時までの時間が短い場合であっても、エアバッグ24を展開させることによりFUP11の変形を抑制して相手車両15の潜り込みを防止することができる。
また、エアバッグユニット13の後方にガイド孔26を設けるという簡易な構造によって、エアバッグ24の展開方向を後方に規制することができる。
また、展開後のエアバッグ24がFUP11とフロントタイヤ4との間に挟まれてFUP11とフロントタイヤ4との隙間を埋めるので、展開後のエアバッグ24がFUP11に入力する衝撃を緩和する。これにより、FUP11から車体フレーム3へ入力する衝撃荷重を低減することができる。また、エアバッグ24の展開方向をFUP11とフロントタイヤ4との隙間が埋まり易い方向に設定しているので、展開後のエアバッグ24を効率よく機能させて、FUP11から車体フレーム3へ入力する衝撃荷重をさらに効果的に低減することができる。
また、エアバッグ24の展開方向が後方に設定されているので、仮にエアバッグ24が誤作動によって展開した場合であっても、トラック1の前方の物体等にエアバッグ24が干渉することがなく、トラック1の周囲へ与える影響(例えば、トラック1の周囲の歩行者等に衝撃を与えるなどの影響)を最小限に抑えることができる。
なお、本実施形態では、展開方向規制手段として、筒状のガイド部材19の内側のガイド孔26を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、エアバッグ24の展開方向を後方に規制するものであればよい。例えば、エアバッグユニット13の後方で上下方向に対向した状態で前後方向に延びる1対の板体と、車幅方向に対向した状態で前後方向に延びる1対の板体とを有し、前記4つの板体によって区画された空間や、螺旋状に巻かれた金属の棒体によって区画された空間などであってもよい。
また、ユニットケース12の内部に筒状のガイド部材19を設けなくてもよく、断面矩形筒状のユニットケース12の内側の空間のうち、エアバッグユニット13よりも後方の領域がガイド孔として機能してもよい。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態に係る潜り込み防止装置40は、第1実施形態のFUPを一部として含むバンパ一体型FUPを設けたものであり、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示すように、本実施形態に係る潜り込み防止装置40は、バンパ一体型FUP(バンパ一体型アンダーランプロテクタ)41と外装パネル42とを有し、ブラケット43を介して車体フレーム3に対して固定される。
バンパ一体型FUP41は、スチールなどの鋼板からなる断面矩形状の枠体44と、枠体44の内側で前後方向に延びる複数の内側空間45と、複数の内側空間45を区画する隔壁46と、左右のステップ部47と、左右のヘッドランプ保持部48とを有し、トラック1の車体フレーム3に対して固定されて車幅方向に延びる。枠体44は、略水平に車幅方向に延びる上板部49と、上板部49の下方で上板部49に対向して略水平に車幅方向に延びる下板部50と、上板部49と下板部50とのそれぞれの車幅方向両端を連結する左右の側板部51とを有し、それぞれが溶接等によって一体的に形成される。上板部49及び下板部50のそれぞれの後端縁の車幅方向中央部には前方に向かって略コ字状に凹む切欠部52が形成される。複数の隔壁46は、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)で形成される板体であって、略水平に車幅方向に延びる複数の横板53(本実施形態では3枚)と、横板53と直交して上下方向に延びるCFRPの複数の縦板54(本実施形態では9枚)とを有し、相互に交叉した状態で前後方向に延びて断面矩形状の内側空間45(本実施形態では40個)を複数区画する。すなわち、バンパ一体型FUP41は、前後方向に延びる複数の内側空間45を隔壁46が区画するハニカム構造体である。バンパ一体型FUP41には、車体フレーム3の前部下方で車幅方向に延びて相手車両15との衝突時にトラック1の下方への相手車両15の潜り込みを防止するFUP55と、FUP55の上方で車体フレーム3の前方に配置されるバンパ56とが一体的に形成される。なお、複数の隔壁46の材料は、CFRPに限られず、軽量で所定の強度を有するものであれば、例えば、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)やGMT(ガラス長繊維強化プラスチック)やポリプロピレンなどであってもよい。また、枠体44の材料は、スチールなどの鋼板に限られず、隔壁46と同様にCFRP等であってもよい。
ブラケット43は、車幅方向両側で相対向して起立する1対の板体であって、それぞれの車幅方向外側面が上板部49及び下板部50の略コ字状の切欠部52の内側にボルト(図示省略)等によって固定され、上板部49と下板部50とを連結する。ブラケット43の上端部の後方側には、バンパ一体型FUP41の後端よりも後方に延びる固定部57が形成される。切欠部52の内側のバンパ一体型FUP41の後面58と、車体フレーム3(クロスフレーム7)の前端面59とが当接した状態で、ブラケット43の固定部57と車体フレーム3(サイドフレーム6)の車幅方向外側面9とがボルト(図示省略)等によって固定される。すなわち、バンパ一体型FUP41は、ブラケット43を介して車体フレーム3に対して固定されている。
左右のステップ部47は、左右の側板部51の下部の矩形状のステップ開口60と、ステップ開口60の各辺から車幅方向内側へ向かって直線状に延びる4つのステップ内周面61と、4つのステップ内周面61の車幅方向内端を区画する内端面(図示省略)とをそれぞれ有する。左右のステップ部47は、トラック1のキャブ2に乗降する際の乗員の足場として機能する。なお、ステップ部は、これに限定されるものではなく、トラック1のキャブ2に乗降する際の乗員の足場として機能すればよい。例えば、車幅方向外側へ突出したり、上下に複数並べたりしてもよい。また、バンパ一体型FUP41は、乗員の足の挿入を許容する空間のみを有し、ステップ部47は、後述する外装パネル42に設けられてもよい。
左右のヘッドランプ保持部48は、バンパ一体型FUP41の車幅方向両側で前方及び車幅方向外側へ向かって開口するランプ収納開口62と、ランプ収納開口62から後方へ直線状に延びるランプ収納孔63とを有する。ランプ収納孔63は、ヘッドランプ64(図7参照)を挿入可能な大きさに形成される。ヘッドランプ64がランプ収納孔63に収納されて、隔壁46の上面、下面、及び側面に固定され、ヘッドランプ保持部48がヘッドランプ64を保持する。なお、ヘッドランプ保持部48は、これに限定されるものではなく、ヘッドランプ64を保持することができればよい。また、本実施形態では、ヘッドランプ64がバンパ一体型FUP41の隔壁46に固定されたが、後述する外装パネル42側に固定されてもよい。
外装パネル42は、バンパ一体型FUP41を前方及び車幅方向両側から覆って、トラック1の外観を良くする外装部材であって、バンパ一体型FUP41を前方から覆う板状のフロントパネル部65と、フロントパネル部65の車幅方向両端縁から連続して後方へ延びてバンパ一体型FUP41を車幅方向両側から覆う板状の左右のサイドパネル部66とを有し、CFRPで形成される。フロントパネル部65には、車幅方向両側に左右のヘッドランプ開口67と、左右のヘッドランプ開口67の間の通気開口68とが前後方向に貫通する。通気開口68にはラジエーターグリル(図示省略)が固定される。左右のサイドパネル部66の下部にはカバー側ステップ開口69が車幅方向に貫通する。外装パネル42は、バンパ一体型FUP41を前方及び側方から覆う状態でバンパ一体型FUP41にボルト(図示省略)等で固定される。バンパ一体型FUP41に外装パネル42が固定されると、外装パネル42のヘッドランプ開口67がバンパ一体型FUP41のランプ収納開口62と略同じ位置に配置され、外装パネル42のカバー側ステップ開口69がバンパ一体型FUP41のステップ開口60と略同じ位置に配置される。なお、外装パネル42の材料は、CFRPに限られず、軽量で所定の強度を有するものであれば、例えば、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)やGMT(ガラス長繊維強化プラスチック)やポリプロピレンなどであってもよい。また、外装パネル42をバンパ一体型FUP41と別個に設けることなく、バンパ一体型FUP41の一部として一体成形されていてもよい。
図8及び図9に示すように、エアバッグユニット13は、バンパ一体型FUP41の複数の内側空間45のうち所定の箇所(本実施形態では、外装パネル42の通気開口68の後方に位置する箇所、ヘッドランプ保持部48の後方に位置する箇所、及びステップ部47に干渉する箇所)を除く全ての箇所に1つずつ収容される。エアバッグユニット13は、内側空間45の内部の前方側に配置され、内側空間45の下方を区画する隔壁46(又は枠体44)にそれぞれ固定される。内側空間45のうちエアバッグユニット13よりも後方の後方領域71がガイド孔(展開方向規制手段)として機能する。内側空間45の前方は、バンパ一体型FUP41に固定される前板部70に閉止される。前板部70の後面に衝突検知センサ14が固定される。内側空間45は、後方に後端開口72を有し、後端開口72はバンパ一体型FUP41に固定される薄い樹脂製の板状の蓋体73に塞がれる。蓋体73は、エアバッグ24の展開力を受けると破断する。なお、上記第1実施形態と同様に内側空間45にガイド部材19を設けてもよい。
トラック1と相手車両15とが正面衝突した場合、相手車両15の前端部15aがトラック1のバンパ一体型FUP41の外装パネル42に当接する(図7参照)。バンパ一体型FUP41の前端に前記所定の大きさ以上の荷重が加わり、衝突検知センサ14が衝突を検知すると、衝突検知センサ14がエアバッグコントローラへ衝突検知信号を送信し、衝突検知信号を受信したエアバッグコントローラが複数のエアバッグユニット13の全てのインフレータ23を同時に作動させる。インフレータ23が急激にガスを発生させると、エアバッグ24が後方の後端開口72へ向かって展開する。展開初期のエアバッグ24は、内側空間45の後方領域71に案内されて後端開口72を塞ぐ蓋体73に当接し、蓋体73よりも後方への展開が規制される。エアバッグ24の後方への展開が蓋体73に規制され、エアバッグ24の展開力(内圧)が増大して蓋体73の破断強度を超えると、蓋体73が破断し、蓋体73よりも後方へのエアバッグ24の展開が許容される。蓋体73の破断によって後方への展開が許容されたエアバッグ24は、内圧の急激な低下によって瞬時に後端開口72から膨出する。フロントタイヤ4の前方に配置されたエアバッグユニット13のエアバッグ24は、内側空間45の後方領域71に案内されて、後方のフロントタイヤ4へ向かって展開する。なお、エアバッグコントローラは、複数のエアバッグユニット13の全てのインフレータ23を同時に作動させなくてもよく、例えば、時間差を設けて作動させたり、オフセット衝突の際には、衝突した側のインフレータ23のみを作動させたりするなど、様々な制御を行うことができる。
上記のように構成された潜り込み防止装置40では、ハニカム構造体の内側空間45にエアバッグユニット13を収容するので、エアバッグユニット13の配置場所を特別に設ける必要がない。
また、内側空間24のうちエアバッグユニット13よりも後方の後方領域71がガイド孔として機能する。従って、ガイド孔を形成する特別な部材を要することなく、エアバッグユニット13を内側空間45の前方側に配置するだけで、エアバッグ24の展開方向を後方に規制することができる。
また、バンパ一体型FUP41をハニカム構造体としたので、バンパ一体型FUP41の軽量化と剛性の確保とを両立して図ることができる。
また、バンパ一体型FUP41の複数の内側空間45の所定の箇所(通気開口68やヘッドランプ保持部48やステップ部47に干渉する箇所)を除く全ての箇所にバンパ一体型FUP41を収容するので、複数のエアバッグ24の展開力を利用することができ、バンパ一体型FUP41に作用する前方への力が増大し、バンパ一体型FUP41の変形を好適に抑えることができる。また、後方への全てのエアバッグ24の展開が蓋体73に規制されると、バンパ一体型FUP41の全体の内圧が一時的に高まり、バンパ一体型FUP41の剛性が一時的に高まる。これにより、バンパ一体型FUP41の変形を抑えることができる。
また、FUP55、バンパ56、左右のステップ部47、及び左右のヘッドランプ保持部48が一体的に形成された単一のバンパ一体型FUP41を車体フレーム3側に固定すればよいので、FUP55、バンパ56、左右のステップ部47、及び左右のヘッドランプ保持部48を個別に車体フレーム3側に固定する場合に比べて、車体フレーム3の前端部の限られたスペースに固定されるブラケット等を削減することができ、車体フレーム3側に広い取付スペースを確保して取付強度を増大させることができる。
また、バンパ一体型FUP41の後面58と、車体フレーム3(クロスフレーム7)の前端面59とが当接した状態でバンパ一体型FUP41が車体フレーム3に固定されるので、トラック1が相手車両15と衝突した際に、バンパ一体型FUP41に入力した荷重がブラケット43側とバンパ一体型FUP41の後面58側とに分散して車体フレーム3に入力する。これにより、ブラケット43に入力する荷重が低減するので、ブラケット43の強度を低減させることができ、ブラケット43を薄肉化する等のブラケット43の軽量化を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、エアバッグ24の展開力を利用してバンパ一体型FUP41に衝撃荷重に対する対抗力を作用させるので、バンパ一体型FUP41に入力する衝突荷重の荷重ピーク時までの時間が短い場合であっても、エアバッグ24を展開させることによりバンパ一体型FUP41の変形を抑制して相手車両15の潜り込みを防止することができる。
なお、バンパ一体型FUP41の内側空間45は、断面矩形状に限られず、断面正六角形状などの断面多角形状や、断面円形状などであってよい。
また、本実施形態では、エアバッグユニット13を複数の内側空間45のうち所定の箇所を除く全ての箇所に収納したが、これに限定されるものではなく、エアバッグユニット13は、複数の内側空間45の少なくとも1つに収容されていればよい。また、エアバッグユニット13を収容する箇所は、例えば、車幅方向両側のみに収容したり、下端部のみに収容したりする等、適宜設定することができる。また、内側空間45に収容可能なケース等にエアバッグユニット13を固定し、エアバッグユニット13を固定した該ケースをバンパ一体型FUP41に固定してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲では適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記第1及び第2実施形態では、エアバッグ24の展開力を受けて破断する蓋体18,73を設けたが、これに限定されるものではなく、エアバッグ24の展開力を受けると直ぐにユニットケース12やバンパ一体型FUP41から離脱する蓋体であってよい。或いは、蓋体を有さなくてもよい。
また、衝突検知センサ14は、トラック1の衝突を直接検知するものに限られず、衝突を回避できない衝突直前の状態を検知するものであってもよい。また、衝突検知センサ14は、タッチセンサに限定されず、トラック1の衝突(または衝突を回避できない状態)を検知するものであればよく、例えば、加速度センサ、カメラ、又はレーダセンサなどを用いてもよい。
また、エアバッグコントローラは、複数のエアバッグユニット13の全てのインフレータ23を同時に作動させなくてもよい。例えば、オフセット衝突の際には、車幅方向片側(衝突した側)のインフレータ23のみを作動させてもよい。また、エアバッグコントローラは、衝突検知信号の受信時から所定時間が経過した後にインフレータ23を作動させてもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、潜り込み防止装置10,40をトラック1の車体フレーム3の前部下方で車幅方向に延びるフロントアンダーランプロテクタに適用したが、図10に示すように、トラック1の車体フレーム3の後部下方で車幅方向に延びるリアアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)80に適用することも可能である。
また、上記第1及び第2実施形態では、潜り込み防止装置10,40をトラック1に適用したが、比較的車高の高い貨物車両等に適用することも可能である。
1:トラック(車両)
3:車体フレーム
4:フロントタイヤ
5,56:バンパ
8,43:ブラケット
10,40:潜り込み防止装置
11,55:フロントアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)
13:エアバッグユニット
14:衝突検知センサ(衝突検知手段)
15:相手車両(他の車両)
19:ガイド部材
23:インフレータ
24:エアバッグ
26:ガイド孔(展開方向規制手段)
27:ガイド部材開口(ガイド孔の後端)
41:バンパ一体型FUP(バンパ一体型アンダーランプロテクタ)
45:内側空間
46:隔壁
71:後方領域(展開方向規制手段、ガイド孔)
71:後端開口(ガイド孔の後端)
80:リアアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)

Claims (3)

  1. 車両の車体フレームに対して固定されて前記車体フレームの前部下方又は後部下方で車幅方向に延び、前記車両と他の車両との衝突時に前記車両の下方への前記他の車両の潜り込みを防止するアンダーランプロテクタと、
    前記車両と前記他の車両との衝突を検知する衝突検知手段と、
    前記衝突検知手段による前記衝突の検知に応じてガスを発生するインフレータと、前記インフレータが発生するガスによって展開するエアバッグとを有し、前記エアバッグの展開方向が前記アンダーランプロテクタの後方又は前方に設定された状態で前記アンダーランプロテクタに対して固定されるエアバッグユニットと、
    前記エアバッグユニットの後方又は前方に設けられ、前記エアバッグの展開方向を後方又は前方に規制する展開方向規制手段と、を備える
    ことを特徴とする潜り込み防止装置。
  2. 請求項1に記載の潜り込み防止装置であって、
    前記展開方向規制手段は、前後方向に延びて後端又は前端が開口するガイド孔であり、
    前記エアバッグは、前記ガイド孔の内部に向かって展開を開始し、前記ガイド孔に案内されて前記後端又は前記前端から後方又は前方へ膨出する
    ことを特徴とする潜り込み防止装置。
  3. 請求項2に記載の潜り込み防止装置であって、
    前後方向に延びる複数の内側空間を隔壁が区画するハニカム構造体であって、前記車体フレームに対して固定されて車幅方向に延びるバンパ一体型アンダーランプロテクタを備え、
    前記バンパ一体型アンダーランプロテクタには、前記アンダーランプロテクタと、前記アンダーランプロテクタの上方に配置されるバンパとが一体的に形成され、
    前記エアバッグユニットは、前記複数の内側空間の少なくとも1つに収容され、
    前記ガイド孔は、前記内側空間のうち前記エアバッグユニットよりも後方又は前方の領域である
    ことを特徴とする潜り込み防止装置。
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