JP2014213643A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部給電時においても触媒雰囲気を理論空燃比領域に制御することが可能であり、排気ガスを十分に浄化することができるハイブリッド車両の制御装置を提供する。【解決手段】制御装置30は、PHV車両10に搭載され、空燃比センサ27により取得される空燃比に基づいて触媒装置26の雰囲気を目標空燃比に制御する第1フィードバック制御を実行すると共に、O2センサ28により取得される偏差に基づいて第2フィードバック制御を実行する。制御装置30は、外部装置への給電を行う際にエンジン20の動力でMG1を駆動させ、且つO2センサ28の不活性により第2フィードバック制御が実行されないときに、エンジン20の駆動要求が停止した後においても、触媒装置26の雰囲気が理論空燃比領域となるまでエンジン20の駆動を継続する。【選択図】図1
Description
本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関し、特に排気管に排気ガス浄化用の触媒装置が設けられたプラグインハイブリッド車両(以下、「PHV車両」という)に搭載される制御装置に関する。
PHV車両は、外部電源に接続して車載バッテリを充電するためのプラグを備えている。また、PHV車両は、該プラグを用いて種々の外部装置に電力を供給(以下、「外部給電」という)することもできる。外部給電を行う際には、バッテリに蓄電された電力を供給する、或いはエンジンの駆動により発電機を回転させて発電した電力を直接又はバッテリを介して供給する。後者の場合、即ち車両を停車させた状態でエンジントルクを発電機に供給して発電する場合、車両走行時とは異なり、エンジン回転数の低い状態で間欠運転される。このため、エンジンの排気ガス温度が上がり難く、例えば排気管に設置された触媒の温度が活性温度にならず排気ガスの浄化が不十分となる場合がある。
かかる状況に鑑みて、外部給電用の発電モード時に触媒温度を上げるため、エンジンの回転数を所定数以上に保つハイブリッド車両の制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、触媒が活性温度に達したとしても、触媒雰囲気が排気ガスの浄化に適する理論空燃比であるかを検出するO2センサが活性化されず、触媒雰囲気が理論空燃比から大きく外れる場合がある。なお、上記特許文献を含む従来技術では、かかる問題点が考慮されておらず、O2センサの不活性による不具合を回避することができない。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、内燃機関と、前記内燃機関の動力で駆動される発電機と、前記内燃機関の排気管に設置された触媒装置と、前記触媒装置に流入する排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出装置と、前記触媒装置から流出する前記排気ガスの酸素濃度を検出して空燃比を求め、該空燃比の理論空燃比に対する偏差を出力する偏差検出装置とを備えたハイブリッド車両に搭載され、前記空燃比検出装置により取得される前記空燃比に基づいて前記触媒装置の雰囲気を目標空燃比に制御する第1フィードバック制御を実行すると共に、前記偏差検出装置により取得される前記偏差に基づいて前記第1フィードバック制御を補正する第2フィードバック制御を実行する制御装置であって、外部装置への給電を行う際に前記内燃機関の動力で前記発電機を駆動させ、且つ前記偏差検出装置の不活性により前記第2フィードバック制御が実行されないときに、前記内燃機関の駆動要求が停止した後においても、前記第2フィードバック制御が実行されて前記触媒装置の雰囲気が前記理論空燃比となるまで前記内燃機関の駆動を継続することを特徴とする。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置によれば、外部給電時においても触媒雰囲気を理論空燃比領域に制御することが可能であり、排気ガスを十分に浄化することができる。外部給電時にはエンジンが低い回転数で間欠運転される場合が想定されるが、本制御装置によれば、触媒雰囲気が理論空燃比領域から外れた状態でエンジンの運転が繰り返されることを防止できる。
図1〜図3を参照しながら、本発明の実施形態の一例である制御装置30を搭載したプラグインハイブリッド車両10(以下、「PHV車両10」という)について、以下詳細に説明する。以下ではPHV車両10を例示するが、本発明は外部接続装置11を有さないハイブリッド車両に適用することもできる。例えば、着脱自在な接続ケーブルをバッテリ等につないで外部給電し、該給電時に本実施形態の制御を適用してもよい。
図1は、PHV車両10の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、PHV車両10は、電動機及び発電機として機能するモータージェネレータ1,2(以下、「MG1」、「MG2」という)と、エンジン20とを備える。MG1は、主に発電機として機能し、MG2は車両駆動用の電動機及び回生発電用の発電機として機能する。エンジン20は、車両を駆動させる内燃機関であり、且つMG1の動力源でもある。また、PHV車両10は、後述のバッテリ14と外部電源や外部装置(例えば、電子炊飯器)とを接続するための外部接続装置11を備える。
図1に示すように、PHV車両10は、電動機及び発電機として機能するモータージェネレータ1,2(以下、「MG1」、「MG2」という)と、エンジン20とを備える。MG1は、主に発電機として機能し、MG2は車両駆動用の電動機及び回生発電用の発電機として機能する。エンジン20は、車両を駆動させる内燃機関であり、且つMG1の動力源でもある。また、PHV車両10は、後述のバッテリ14と外部電源や外部装置(例えば、電子炊飯器)とを接続するための外部接続装置11を備える。
PHV車両10は、MG1、MG2で発電された電力及び外部接続装置11を介して外部電源から供給された電力を蓄電するバッテリ14を備える。バッテリ14の充放電は、効率的な使用、劣化防止等の観点から、所定の充電率を上下限値とするSOC(State Of Charge:充電率)に基づいて制御されている。後述の制御装置30による外部給電制御においてもバッテリ14のSOCが考慮される。バッテリ14とMG1、MG2との間には、インバータ15及びコンバータ16が設けられている。
PHV車両10には、MG2及びエンジン20の出力を駆動輪17に伝達するための駆動系として、減速機18や動力分配機構19が設けられる。ここで、動力分配機構19とは、MG1、MG2、及びエンジン20に接続されて、これらの間で動力を分配する機構である。PHV車両10は、例えば低速時や低負荷走行時において、MG2のみによるEV走行又はMG2とエンジン20とを併用した走行を行い、ある程度車速が上がるとエンジン20による走行に切り換える。車両走行中のエンジン20の出力は、例えば動力分配機構19により2経路に分けられ、一方で駆動輪17を駆動し、他方でMG1を駆動して発電を行う。一方、後述する外部給電モードのように停車中のエンジン20の出力は、MG1のみに供給される。
外部接続装置11は、例えば家庭用コンセントに接続可能なプラグ12と、該プラグが接続された充電回路13とを有する。充電回路13は、バッテリ14に接続されており、プラグ12を介して外部電源から供給される電力をバッテリ14に充電するための回路である。また、外部接続装置11は、上記外部装置に対する給電要求に基づいて該装置に電力を供給する外部給電を行う際にも使用される。この場合、プラグ12を外部装置に接続し、充電回路13を介してバッテリ14に蓄電されている電力が外部装置に供給される。図1に示す例では、バッテリ14を介して電力を外部装置に供給する構成であるが、エンジン20の駆動によりMG1を回転させて発電した電力を外部装置に直接供給する構成であってもよい。
エンジン20は、上記のように車両の動力源であると共に、MG1の動力源でもある。エンジン20は、吸気ポート、排気ポート等を有するエンジン本体20aと、吸気ポートに接続される吸気管21と、排気ポートに接続される排気管22とを有する。詳しくは後述するように、外部給電モードにおけるエンジン20の駆動制御は、制御装置30によって実行される。
吸気管21は、エンジン本体20aの吸気ポートに空気を導入するための配管である。吸気管21には、空気の吸気量を調整するためのスロットルバルブ23、空気の吸気量を検出するエアフローメータ24、燃料を噴射するインジェクタ25、及び図示しない吸気温センサやエアクリーナ等が設置されている。
排気管22は、エンジン本体20aの排気ポートから排気ガスを排出するための配管である。排気管22には、排気ガスを浄化するための触媒装置26等が設置されている。また、排気管22において、触媒装置26よりもエンジン本体20a側である上流側には空燃比センサ27が、触媒装置26の下流側にはO2センサ28がそれぞれ設置されている。PHV車両10では、詳しくは後述するように、空燃比センサ27及びO2センサ28により取得される情報に基づいて、エンジン20の駆動を制御して触媒装置26の空燃比を排気ガスの浄化に最適な状態である理論空燃比(以下、「ストイキ」という)を含む所定領域(以下、「ストイキ領域」という)に維持する。
触媒装置26は、窒素酸化物や炭化水素、一酸化炭素等の排気ガスに含まれる大気汚染物質を浄化して取り除く機能を有する。触媒装置26は、例えばメッシュリングと称される格子状の金属板が多数配置され、その表面に触媒を付着させた構造である。触媒としては、白金とロジウム、又はそれにバナジウムを加えたもの等が用いられる。
空燃比センサ27は、触媒装置26に流入する排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出装置であって、空燃比に比例したリニアな出力特性を有する。空燃比センサ27には、センサ素子を昇温して温度を一定に保つためのヒータが内蔵されている。具体的な構造としては、内蔵されたヒータによってセンサ素子を直接加熱する所謂積層型、大気層を介して間接的にセンサ素子を加熱する所謂コップ型が例示できる。これらのうち、活性化時間の短縮等の観点から積層型を適用することが好適である。なお、空燃比センサ27により取得される空燃比は、触媒装置26の雰囲気を目標空燃比に制御する第1フィードバック制御(以下、「第1F/B制御」という)に用いられる。
O2センサ28は、触媒装置26から流出する排気ガスの酸素濃度を検出して空燃比を求め、該空燃比のストイキF0(図2参照)に対する偏差を出力する偏差検出装置である。より詳しくは、空燃比がストイキF0に対して濃いか薄いかを検出してリーン信号又はリッチ信号を出力する。本実施形態では、リーン信号又はリッチ信号を出力するO2センサ28を例示するが、O2センサで酸素濃度のみを検出し、制御装置30等で上記偏差を演算する構成であってもよい。
O2センサ28には、空燃比センサ27と同様にセンサ素子を昇温するヒータが内蔵されていてもよい。但し、O2センサ28は、一般的に空燃比センサ27よりも活性化時間が長い。O2センサ28により取得される偏差は、第1F/B制御を補正する第2フィードバック制御(以下、「第2F/B制御」という)に用いられるが、O2センサ28は空燃比センサ27よりも活性化され難いため、第1F/B制御が実行されても第2F/B制御が実行されない場合がある。
図2に、O2センサ28の出力特性を示す。
図2に示すように、O2センサ28は、ストイキF0を基準にしてリッチ側(触媒の酸素吸蔵量が飽和状態)とリーン側(触媒の酸素吸蔵量が枯渇状態)とで出力が急変する所謂Z特性を示す。なお、V0は、空燃比がストイキである場合のO2センサ28の出力値を示す。具体的には、空燃比F1よりもリーン側の領域において、O2センサ28の出力値は所定値(例えば0V)となる。一方、空燃比F2よりもリッチ側の領域では、O2センサ28の出力値が、例えば1Vとなる。空燃比F1〜F2の領域であるストイキ領域では、空燃比がリッチ側へ向かうに連れてO2センサ28の出力値は0Vから1Vに向けて次第に増加する。即ち、O2センサ28の出力値が0V超過1V未満であれば、触媒雰囲気はストイキ領域である。
図2に示すように、O2センサ28は、ストイキF0を基準にしてリッチ側(触媒の酸素吸蔵量が飽和状態)とリーン側(触媒の酸素吸蔵量が枯渇状態)とで出力が急変する所謂Z特性を示す。なお、V0は、空燃比がストイキである場合のO2センサ28の出力値を示す。具体的には、空燃比F1よりもリーン側の領域において、O2センサ28の出力値は所定値(例えば0V)となる。一方、空燃比F2よりもリッチ側の領域では、O2センサ28の出力値が、例えば1Vとなる。空燃比F1〜F2の領域であるストイキ領域では、空燃比がリッチ側へ向かうに連れてO2センサ28の出力値は0Vから1Vに向けて次第に増加する。即ち、O2センサ28の出力値が0V超過1V未満であれば、触媒雰囲気はストイキ領域である。
制御装置30は、上記のように、外部給電モードにおけるエンジン20の駆動を制御する装置である。ここで、外部給電モードとは、外部装置に外部接続装置11のプラグ12を接続して、PHV車両10から外部装置に電力を供給するモードである。本実施形態では、バッテリ14に蓄電された電力が外部装置に供給されるが、このときバッテリ14のSOC等に基づいてエンジン20が間欠運転される。即ち、制御装置30は、かかるエンジン20の駆動を制御する。
制御装置30は、通常走行時におけるエンジン20、MG1、MG2の制御を実行するECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)の一部として構成されていてもよいし、これとは別のECUとして構成されていてもよい。制御装置30を構成するECUは、CPU、入出力ポート、メモリ等を備えるマイクロコンピュータ(マイコン)であって、制御装置30の各機能はソフトウェアを実行することで実現できる。
制御装置30は、外部給電モードにおけるエンジン20の駆動を制御すべく、外部給電制御手段31と、第1フィードバック制御手段32(以下、「第1F/B制御手段32」という)と、第2フィードバック制御手段33(以下、「第2F/B制御手段33」という)とを有する。さらに、制御装置30は、外部給電モードに特有のエンジン20の駆動状態に対応してエミッションを低減すべく、ストイキ制御手段34を有する。
外部給電制御手段31は、外部装置に供給する電力量に基づいてエンジン20の駆動要求を出力する。外部給電制御手段31は、例えばバッテリ14のSOCを取得し、SOCに基づいてエンジン20の駆動、停止を制御する。具体的には、SOCが低いときにエンジン20の駆動要求を出力してエンジン20を駆動させ、これによりMG1を回転させて発電する。一方、SOCが高くなると、エンジン20の駆動要求を停止する。なお、駆動要求を停止する方法は、継続出力される駆動要求信号を停止する方法に限定されず、例えば駆動停止信号を出力する方法であってもよい。
第1F/B制御手段32は、空燃比センサ27により取得される空燃比に基づいて触媒装置26の雰囲気を目標空燃比に制御する第1F/B制御を実行する。第1F/B制御は、メインF/B制御とも呼ばれる。第1F/B制御では、触媒装置26に流入する排気ガスの空燃比が予め設定した目標空燃比となるように、例えばインジェクタ25による燃料噴射量をフィードバック制御する。より詳しくは、空燃比センサ27により取得される空燃比の目標空燃比からの偏差に基づき燃料噴射量に対する補正量を設定し、燃料噴射量を調整する。
第2F/B制御手段33は、O2センサ28により取得される空燃比とストイキとの偏差に基づいて第1F/B制御を補正する第2F/B制御を実行する。第2F/B制御は、サブF/B制御とも呼ばれる。上記のように、第1F/B制御により触媒雰囲気を制御しているが、空燃比センサ27の検出誤差等により第1F/B制御のみでは排気ガスの実空燃比が目標空燃比に対してリッチ側、或いはリーン側に偏ることがある。このため、第2F/B制御は、第1F/B制御を補完してエンジン20のエミッションを低減するために実行される。
第2F/B制御では、O2センサ28の出力値がリーン側(0V;図2参照)となる空燃比の範囲において、例えば第1F/B制御に基づく燃料噴射量(燃料噴射量に対する補正量)に予め定めたプラスの補正量R1を加算する。これにより、燃料噴射量が補正量R1に対応する分だけ増量される。一方、O2センサ28の出力値がリッチ側(1V;図2参照)となる空燃比の範囲では、第1F/B制御に基づく燃料噴射量に予め定めたマイナスの補正量R2を加算する。これにより、燃料噴射量が補正量R2に対応する分だけ減量される。さらに、O2センサ28の出力値が0V超過1V未満の間の値であるストイキ領域においては、例えば補正量をR1とR2との間の値に設定する、或いは補正量を0(即ち、第2F/B制御による補正なし)としてもよい。
ストイキ制御手段34は、まず、外部給電制御手段31により出力されるエンジン20の駆動要求に基づいてエンジン20が駆動し、且つ第2F/B制御が実行されているか否かを判断する。そして、ストイキ制御手段34は、当該判断に基づき、エンジン20の駆動要求が停止した後においても、第2F/B制御が実行されて触媒装置26の雰囲気がストイキ領域又はストイキF0となるまでエンジン20の駆動を継続する。外部給電モードではエンジン20が低い回転数で間欠運転されてO2センサ28がいつまでも活性化せず、第2F/B制御が実行されない状態が継続することが想定されるが、当該制御により、触媒雰囲気がストイキから大きく外れた状態でエンジン20の運転が繰り返されることを防止できる。
つまり、外部給電モードでエンジン20が駆動し、且つ第2F/B制御が実行されていないときに、エンジン20の駆動要求が停止した後においてもエンジン20の駆動を継続する。エンジン20の当該継続運転は、O2センサ28が活性化されて第2F/B制御が実行され、触媒装置26の雰囲気がストイキ領域となるまで行うことが好適である。そして、O2センサ28による出力値が0Vと1Vの間の値となり、触媒雰囲気がストイキ領域に入ったときに、外部給電制御手段31による駆動要求の停止に基づいてエンジン20を停止させる。
ストイキ制御手段34は、外部給電モードでエンジン20が駆動したときに常時上記制御を実行してもよいが、エアフローメータ24により計測される積算空気量が予め定めた所定値を超える場合に限定して上記制御を実行することが好適である。即ち、エンジン20の駆動が極短時間であれば、上記エンジン20の継続駆動を実行せず、外部給電制御手段31による駆動要求の停止に基づいてエンジン20が停止する。ここで、所定値としては、O2センサ28が活性化しない範囲であって、触媒雰囲気がストイキ領域から外れる可能性が高くなるような空気量に設定される。
また、ストイキ制御手段34は、エンジン20の駆動を継続すると共に、エンジン20の出力を嵩上げしてもよい。エンジン20の出力を上げることで、短時間のうちにO2センサ28を暖気して活性化することができる。ストイキ制御手段34は、例えばエンジン20の回転数を上げて出力を嵩上げする。
ここで、図3のフローチャートを参照しながら、制御装置30の機能による外部給電モードにおけるエンジン20の駆動制御手順の一例について説明する。
まず初めに、PHV車両10の状態が外部給電モードであるか否かを判断する(S10)。外部給電モードでは、車両が停車状態で(例えば、シフトレバーがパーキングPに入った状態)、外部接続装置11のプラグ12が外部装置に接続されている。そして、外部装置の電力使用量に応じてバッテリ14から電力が供給される。このとき、例えばバッテリ14のSOCに基づいて、エンジン20を駆動させるか否かを判断する(S11)。具体的には、SOCが上記下限値又は下限値に近い予め定めた閾値以下であるときに、外部給電制御手段31によりエンジン20の駆動要求が出力されてエンジン20が駆動する(S12)。そして、エンジン20の動力でMG1を駆動して発電する。一方、SOCが上記上限値又は上限値に近い予め定めた閾値以上であるときは、エンジン20の駆動要求は出力されず以降の制御は実行されない。S10,11の手順は、外部給電制御手段31の機能によって実行される。
エンジン20が駆動すると、排気ガスが排気管22を通り、触媒装置26で浄化されて車外に排出される。空燃比センサ27は比較的短時間で活性化して、第1F/B制御手段32の機能により第1F/B制御が実行される。一方、O2センサ28は空燃比センサ27よりも活性化時間が長く、例えば初回始動時においては第2F/B制御が第1F/B制御よりも遅れて開始される。本制御手順では、外部給電制御手段31の機能によりエンジン20の駆動要求が停止されるまでS14の手順には進まない(S12,13)。
エンジン20の駆動要求が停止されると(S13)、エンジン20の始動から駆動要求の停止までに第2F/B制御が実行されたか否かを判定する(S14)。S13において、第2F/B制御が実行されたと判定されたときには、外部給電制御手段31による駆動要求の停止に基づいてエンジン20を停止させる(S19)。
S13において、第2F/B制御が実行されていないと判定されたときには、エアフローメータ24により計測される積算空気量と予め定めた上記所定値とを比較する(S15)。S15において、積算空気量が所定値未満であると判定されたときには、駆動要求の停止に基づいてエンジン20を停止させる(S19)。
S15において、積算空気量が所定値以上であると判定されたときには、駆動要求の停止に関わらずエンジン20の駆動を継続する。即ち、外部給電制御手段31による駆動要求の停止を一時的に無効化する。そして、O2センサ28が活性化して第2F/B制御が実行され、触媒雰囲気がストイキ領域となるまでエンジン20の駆動を継続する(S17,18)。S14〜S16の手順は、ストイキ制御手段34の機能により実行され、S17,18の手順は、第2F/B制御手段33の機能により実行される。
S18において、触媒雰囲気がストイキ領域であると判定されたとき、例えばO2センサ28の出力が0V超過1V未満になったときには、駆動要求の停止に基づいてエンジン20を停止させる(S19)。即ち、外部給電制御手段31による駆動要求の停止の無効化が解除される。或いは、S16で一旦駆動要求の停止信号を取り消し、S18で触媒雰囲気がストイキ領域であると判定されたときに再度駆動要求の停止信号を出力する構成であってもよい。
なお、S16では、エンジン20の駆動を継続すると共に、エンジン20の回転数を上げて出力を嵩上げしてもよい。
以上のように、制御装置30によれば、外部給電モードにおいても触媒雰囲気をストイキ領域に制御することが可能であり、排気ガスを十分に浄化することができる。外部給電モードでは、上記のように、バッテリ14のSOC等に基づいてエンジン20が低い回転数で間欠運転される場合が想定される。制御装置30によれば、触媒雰囲気がストイキから大きく外れた状態でエンジン20の運転が繰り返されることを防止できる。例えば、次回のエンジン駆動時におけるエミッションを低減することができる。
10 プラグインハイブリッド車両(PHV車両)、11 外部接続装置、12 プラグ、13 充電回路、14 バッテリ、15 インバータ、16 コンバータ、17 駆動輪、18 減速機、19 動力分配機構、20 エンジン、20a エンジン本体、21 吸気管、22 排気管、23 スロットルバルブ、24 エアフローメータ、25 インジェクタ、26 触媒装置、27 空燃比センサ、28 O2センサ、30 制御装置、31 外部給電制御手段、32 第1フィードバック制御手段(第1F/B制御手段)、33 第2フィードバック制御手段(第2F/B制御手段)、34 ストイキ制御手段
Claims (1)
- 内燃機関と、
前記内燃機関の動力で駆動される発電機と、
前記内燃機関の排気管に設置された触媒装置と、
前記触媒装置に流入する排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出装置と、
前記触媒装置から流出する前記排気ガスの酸素濃度を検出して空燃比を求め、該空燃比の理論空燃比に対する偏差を出力する偏差検出装置と、
を備えたハイブリッド車両に搭載され、前記空燃比検出装置により取得される前記空燃比に基づいて前記触媒装置の雰囲気を目標空燃比に制御する第1フィードバック制御を実行すると共に、前記偏差検出装置により取得される前記偏差に基づいて前記第1フィードバック制御を補正する第2フィードバック制御を実行する制御装置であって、
外部装置への給電を行う際に前記内燃機関の動力で前記発電機を駆動させ、且つ前記偏差検出装置の不活性により前記第2フィードバック制御が実行されないときに、前記内燃機関の駆動要求が停止した後においても、前記第2フィードバック制御が実行されて前記触媒装置の雰囲気が理論空燃比領域となるまで前記内燃機関の駆動を継続する、ハイブリッド車両の制御装置。
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